特許第5813938号(P5813938)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5813938
(24)【登録日】2015年10月2日
(45)【発行日】2015年11月17日
(54)【発明の名称】鍵管理装置および鍵管理方法
(51)【国際特許分類】
   E05B 49/00 20060101AFI20151029BHJP
   E05B 19/00 20060101ALI20151029BHJP
【FI】
   E05B49/00 F
   E05B19/00 E
【請求項の数】11
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2010-207801(P2010-207801)
(22)【出願日】2010年9月16日
(65)【公開番号】特開2012-62690(P2012-62690A)
(43)【公開日】2012年3月29日
【審査請求日】2013年7月18日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000001432
【氏名又は名称】グローリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100062764
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 襄
(74)【代理人】
【識別番号】100092565
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100112449
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 哲也
(72)【発明者】
【氏名】藤原 洋
(72)【発明者】
【氏名】日野 祐司
(72)【発明者】
【氏名】竹内 勝利
【審査官】 佐藤 美紗子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−243055(JP,A)
【文献】 特開2009−264000(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の鍵を管理する鍵管理装置であって、
使用目的毎にそれぞれの鍵を関連付けた関連情報を記憶する記憶手段と、
前記複数の鍵をそれぞれ収納する複数の鍵収納手段と、
これら鍵収納手段をそれぞれ施解錠する鍵施錠手段と、
抜き取られた鍵から使用する鍵を特定する特定手段と、
この特定手段で特定された鍵に関連付けられた鍵を収納する前記鍵収納手段の前記鍵施錠手段を解錠状態に維持するとともに、前記特定された鍵に関連付けられた鍵以外の鍵を収納する前記鍵収納手段の前記鍵施錠手段を施錠する制御手段と
を具備していることを特徴とする鍵管理装置。
【請求項2】
複数の鍵を管理する鍵管理装置であって、
使用目的毎にそれぞれの鍵を関連付けた関連情報を記憶する記憶手段と、
前記複数の鍵を収納する複数の鍵収納手段と、
抜き取り可能な鍵を収納している鍵収納手段を表示する表示手段と、
抜き取られた鍵から使用する鍵を特定する特定手段と、
この特定手段で特定された鍵に関連付けられた鍵を収納する前記鍵収納手段を前記表示手段で表示させる制御手段と
を具備していることを特徴とする鍵管理装置。
【請求項3】
前記関連情報を出力する出力手段を具備している
ことを特徴とする請求項1または2記載の鍵管理装置
【請求項4】
前記記憶手段は、使用目的毎に鍵を抜き取る順番を記憶し、
前記制御手段は、使用目的毎に鍵を抜き取る順番に基づいて前記鍵施錠手段を順番に解錠させる
ことを特徴とする請求項1記載の鍵管理装置。
【請求項5】
前記記憶手段は、使用目的毎に鍵を抜き取る順番を記憶し、
前記制御手段は、使用目的毎に鍵を抜き取る順番を前記表示手段で表示する
ことを特徴とする請求項2記載の鍵管理装置。
【請求項6】
前記特定手段は、最初に抜き取る鍵を使用する鍵と特定する
ことを特徴とする請求項1ないしいずれか一記載の鍵管理装置。
【請求項7】
前記特定手段は、最初に抜き取る鍵を使用目的毎に最終で使用する鍵として特定する
ことを特徴とする請求項記載の鍵管理装置。
【請求項8】
報知手段を具備し、
前記記憶手段は、前記鍵収納手段から抜き取られた鍵の履歴を記憶し、
前記制御手段は、前記鍵収納手段への鍵の返却時、前記履歴に基づき、抜き取られた鍵が全て返却されないと前記報知手段で報知させる
ことを特徴とする請求項1ないしいずれか一記載の鍵管理装置。
【請求項9】
報知手段と、
鍵使用者情報を入力する入力手段とを具備し、
前記記憶手段は、前記鍵収納手段から抜き取られた鍵の履歴を記憶するとともに、前記特定手段で特定された鍵に関連する鍵の一部が抜き取られていた場合にその鍵に対するフラグ情報を記憶し、
前記制御手段は、前記鍵収納手段への鍵の返却時、前記履歴に基づき、抜き取られた鍵が全て返却されないと前記報知手段で報知させ、フラグ情報が立っている鍵が返却されずにそれ以外の鍵が返却された場合にフラグ情報が立っている鍵を使用する鍵使用者情報が前記入力手段で入力されると前記報知手段で報知せずに返却を許可し、フラグ情報の立っている鍵が返却されると前記記憶手段からフラグ情報を消去させる
ことを特徴とする請求項1ないしいずれか一記載の鍵管理装置。
【請求項10】
複数の鍵を管理する鍵管理装置の鍵管理方法であって、
使用目的毎にそれぞれの鍵を関連付けた関連情報を設定するステップと、
設定された関連情報を記憶するステップと、
抜き取られた鍵から使用する鍵を特定するステップと、
特定された鍵に関連付けられた鍵を解錠するステップと、
特定された鍵に関連付けられた鍵を解錠状態で維持するとともに、前記特定された鍵に関連付けられた鍵以外の鍵を施錠するステップと
を具備していることを特徴とする鍵管理方法。
【請求項11】
解錠した鍵の位置を表示するステップを具備している
ことを特徴とする請求項10記載の鍵管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の鍵を管理する鍵管理装置および鍵管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば金融機関や流通機関などにおいては、処理機器の鍵や管理場所の鍵など、複数の重要な鍵が使用されており、これら鍵の使用可能者を制限したり、鍵の使用履歴を残すために、鍵管理装置を用いて複数の鍵を管理している。
【0003】
このような鍵管理装置では、各鍵を固有の鍵管理部材に取り付け、これら鍵管理部材を挿脱するとともに挿入された鍵管理部材を施解錠する複数の施錠手段を設けている。そして、施錠手段に挿入された鍵管理部材を施錠した状態で各鍵を管理しておき、鍵を使用する場合には、鍵管理機本体のカードリーダに鍵使用者が保有するカードを通して承認されることにより、カードを保有する鍵使用者に与えられている権限の鍵管理部材を解錠し、解錠された鍵管理部材を抜き外して鍵を使用可能としている。また、鍵を返却する場合には、鍵管理部材を対応する施錠手段に挿入することにより、施錠手段で鍵管理部材を施錠している(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実公平6−26702号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、例えば、金融機関において、現金自動預け払い機に貨幣を補充する場合、現金自動預け払い機の扉の鍵と、現金自動預け払い機内のカセットの鍵との少なくとも2つの鍵が必要となる。
【0006】
しかしながら、従来の鍵管理装置では、このような使用目的に応じた複数の鍵の関連付けについては全く考慮されておらず、単に権限に応じた範囲内での鍵の抜き取りを可能としているだけであった。そのため、関連のある鍵の抜き取りが分からなかったり、関連のある鍵の抜き忘れが生じたり、また、ある鍵使用機器を撤去する場合に、その鍵使用機器の鍵は管理から外してもよいことが分かるが、その他の鍵の中に管理から外してもよい関連する鍵があるのかどうか分からないといった問題がある。
【0007】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、鍵の関連付けに応じた対応が可能となる鍵管理装置および鍵管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1記載の鍵管理装置は、複数の鍵を管理する鍵管理装置であって、使用目的毎にそれぞれの鍵を関連付けた関連情報を記憶する記憶手段と、前記複数の鍵をそれぞれ収納する複数の鍵収納手段と、これら鍵収納手段をそれぞれ施解錠する鍵施錠手段と、抜き取られた鍵から使用する鍵を特定する特定手段と、この特定手段で特定された鍵に関連付けられた鍵を収納する前記鍵収納手段の前記鍵施錠手段を解錠状態に維持するとともに、前記特定された鍵に関連付けられた鍵以外の鍵を収納する前記鍵収納手段の前記鍵施錠手段を施錠する制御手段とを具備しているものである。
【0009】
請求項2記載の鍵管理装置は、複数の鍵を管理する鍵管理装置であって、使用目的毎にそれぞれの鍵を関連付けた関連情報を記憶する記憶手段と、前記複数の鍵を収納する複数の鍵収納手段と、抜き取り可能な鍵を収納している鍵収納手段を表示する表示手段と、抜き取られた鍵から使用する鍵を特定する特定手段と、この特定手段で特定された鍵に関連付けられた鍵を収納する前記鍵収納手段を前記表示手段で表示させる制御手段とを具備しているものである。
【0010】
請求項3記載の鍵管理装置は、請求項1または2記載の鍵管理装置において、前記関連情報を出力する出力手段を具備しているものである。
【0011】
求項記載の鍵管理装置は、請求項1記載の鍵管理装置において、前記記憶手段は、使用目的毎に鍵を抜き取る順番を記憶し、前記制御手段は、使用目的毎に鍵を抜き取る順番に基づいて前記鍵施錠手段を順番に解錠させるものである。
【0012】
請求項記載の鍵管理装置は、請求項2記載の鍵管理装置において、前記記憶手段は、使用目的毎に鍵を抜き取る順番を記憶し、前記制御手段は、使用目的毎に鍵を抜き取る順番を前記表示手段で表示するものである。
【0013】
請求項記載の鍵管理装置は、請求項1ないしいずれか一記載の鍵管理装置において、前記特定手段は、最初に抜き取る鍵を使用する鍵と特定するものである。
【0014】
請求項記載の鍵管理装置は、請求項記載の鍵管理装置において、前記特定手段は、最初に抜き取る鍵を使用目的毎に最終で使用する鍵として特定するものである。
【0015】
請求項記載の鍵管理装置は、請求項1ないしいずれか一記載の鍵管理装置において、報知手段を具備し、前記記憶手段は、前記鍵収納手段から抜き取られた鍵の履歴を記憶し、前記制御手段は、前記鍵収納手段への鍵の返却時、前記履歴に基づき、抜き取られた鍵が全て返却されないと前記報知手段で報知させるものである。
【0016】
請求項記載の鍵管理装置は、請求項1ないしいずれか一記載の鍵管理装置において、報知手段と、鍵使用者情報を入力する入力手段とを具備し、前記記憶手段は、前記鍵収納手段から抜き取られた鍵の履歴を記憶するとともに、前記特定手段で特定された鍵に関連する鍵の一部が抜き取られていた場合にその鍵に対するフラグ情報を記憶し、前記制御手段は、前記鍵収納手段への鍵の返却時、前記履歴に基づき、抜き取られた鍵が全て返却されないと前記報知手段で報知させ、フラグ情報が立っている鍵が返却されずにそれ以外の鍵が返却された場合にフラグ情報が立っている鍵を使用する鍵使用者情報が前記入力手段で入力されると前記報知手段で報知せずに返却を許可し、フラグ情報の立っている鍵が返却されると前記記憶手段からフラグ情報を消去させるものである。
【0017】
請求項10記載の鍵管理方法は、複数の鍵を管理する鍵管理装置の鍵管理方法であって、使用目的毎にそれぞれの鍵を関連付けた関連情報を設定するステップと、設定された関連情報を記憶するステップと、抜き取られた鍵から使用する鍵を特定するステップと、特定された鍵に関連付けられた鍵を解錠するステップと、特定された鍵に関連付けられた鍵を解錠状態で維持するとともに、前記特定された鍵に関連付けられた鍵以外の鍵を施錠するステップとを具備しているものである。
【0018】
請求項11記載の鍵管理方法は、請求項10記載の鍵管理方法において、解錠した鍵の位置を表示するステップを具備しているものである。
【発明の効果】
【0019】
請求項1記載の鍵管理装置によれば、使用目的毎にそれぞれの鍵を関連付けた関連情報を記憶手段に記憶するため、鍵の関連付けに応じた対応が可能となり、例えば、関連する鍵の抜き取りを可能としたり、鍵の管理の登録や削除などの変更を容易にでき、さらに、使用する鍵を特定手段で特定することにより、特定された鍵に関連付けられた鍵を収納する鍵収納手段の鍵施錠手段を解錠するため、使用目的毎に関連する鍵のみが抜き取りが可能となり、鍵の抜き間違えや抜き忘れを防止することができる。
【0020】
請求項2記載の鍵管理装置によれば、使用目的毎にそれぞれの鍵を関連付けた関連情報を記憶手段に記憶するため、鍵の関連付けに応じた対応が可能となり、例えば、関連する鍵の抜き取りを可能としたり、鍵の管理の登録や削除などの変更を容易にでき、さらに、使用する鍵を特定手段で特定することにより、特定された鍵に関連付けられた鍵を収納する鍵収納手段を表示手段で表示するため、使用目的毎に関連する鍵の位置を把握でき、鍵の抜き間違えや抜き忘れを防止できる。
【0021】
請求項3記載の鍵管理装置によれば、請求項1または2記載の鍵管理装置の効果に加えて、出力手段により関連情報を出力するため、使用目的毎に必要な鍵の情報を確認したり、鍵の管理の登録や削除などの変更を容易にできる。
【0022】
求項記載の鍵管理装置によれば、請求項1記載の鍵管理装置の効果に加えて、使用目的毎に鍵を抜き取る順番に基づいて鍵施錠手段を順番に解錠するため、順番に従って関連する鍵を抜き取ることができるとともに、抜き取った複数の鍵の使用順序を把握することができ、また、必要な全ての鍵を順番に抜き取らせることで、全ての鍵の使用を意識付けすることができる。
【0023】
請求項記載の鍵管理装置によれば、請求項2記載の鍵管理装置の効果に加えて、使用目的毎に鍵を抜き取る順番を表示手段で表示するため、表示に従って関連する鍵を容易に抜き取ることができるとともに、抜き取った複数の鍵の使用順序を把握することができ、また、必要な全ての鍵を順番に抜き取らせることで、全ての鍵の使用を意識付けすることができる。
【0024】
請求項記載の鍵管理装置によれば、請求項1ないしいずれか一記載の鍵管理装置の効果に加えて、最初に抜き取る鍵を使用する鍵と特定するため、使用する鍵の特定を容易にできる。
【0025】
請求項記載の鍵管理装置によれば、請求項記載の鍵管理装置の効果に加えて、使用目的毎に複数の鍵を順番に使用する場合に、最初に抜き取る鍵を使用目的毎に最終で使用する鍵として特定するため、使用する鍵の特定を容易にできる。
【0026】
請求項記載の鍵管理装置によれば、請求項1ないしいずれか一記載の鍵管理装置の効果に加えて、抜き取られた鍵の履歴を記憶することにより、鍵の返却時には、履歴に基づき、抜き取られた鍵が全て返却されないと報知するため、鍵の返却忘れを防止できる。
【0027】
請求項記載の鍵管理装置によれば、請求項1ないしいずれか一記載の鍵管理装置の効果に加えて、抜き取られた鍵の履歴を記憶するとともに、特定された鍵に関連する鍵の一部が抜き取られていた場合にその鍵に対するフラグ情報を記憶することにより、鍵の返却時には、履歴に基づき、抜き取られた鍵が全て返却されないと報知するため、鍵の返却忘れを防止でき、また、フラグ情報が立っている鍵が返却されずにそれ以外の鍵が返却された場合でもフラグ情報が立っている鍵を使用する鍵使用者情報が入力されると報知せずに返却を許可するため、異なる使用目的で使用する鍵の一部が重複することで、その重複する鍵を他の使用目的で使用していても、重複する鍵以外の鍵の返却を許可できる。
【0028】
請求項10記載の鍵管理方法によれば、使用目的毎にそれぞれの鍵を関連付けた関連情報を設定し、この設定された関連情報を記憶するため、鍵の関連付けに応じた対応が可能となり、例えば、関連する鍵の抜き取りを確実にできたり、鍵の管理の登録や削除などの変更を容易にでき、さらに、使用する鍵を特定し、この特定された鍵に関連付けられた鍵を解錠するため、使用目的毎に関連する鍵のみが抜き取りが可能となり、鍵の抜き間違えや抜き忘れを防止することができる。
【0029】
請求項11記載の鍵管理方法によれば、請求項10記載の鍵管理方法の効果に加えて、解錠した鍵の位置を表示するため、使用目的毎に関連する鍵の位置を把握でき、鍵の抜き間違えや抜き忘れを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】本発明の一実施の形態を示す鍵管理装置の斜視図である。
図2】同上鍵管理装置のブロック図である。
図3】同上鍵管理装置を用いる金融機関の一部のレイアウトを示す説明図である。
図4】同上鍵管理装置の使用目的と使用する鍵の種類との関連情報を示す表である。
図5】同上鍵管理装置の使用目的を表示、選択する画面を(a)(b)に示す説明図である。
図6】同上鍵管理装置の記憶手段に記憶される鍵の履歴を示す表である。
図7】同上鍵管理装置の記憶手段に記憶される鍵No.と使用場所との対応関係を示す表である。
図8】同上鍵管理装置の鍵抜き取りのフローチャートである。
図9】同上鍵管理装置の鍵抜き取りの他の例を示すフローチャートである。
図10】同上鍵管理装置の鍵返却のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の一実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0032】
図1に鍵管理装置11の斜視図を示す。鍵管理装置11で管理する複数の鍵12は、それぞれ固有の鍵管理部材(キーホルダー)13に一体に連結されている。そのため、鍵管理装置11では、鍵管理部材13を鍵12の一部として取り扱い、鍵管理部材13を施錠することで鍵12を施錠したことになる。
【0033】
鍵管理装置11は、鍵管理装置本体15を有し、この鍵管理装置本体15の前面に扉16で開閉される鍵保管部17が形成され、扉16は、鍵保管部17を閉鎖した状態で扉施錠手段(図2の扉施錠手段33)によって施錠され、この扉施錠手段の解錠によって鍵保管部17を開放することができる。
【0034】
鍵管理装置本体15の鍵保管部17には、各鍵管理部材13を差し込んで収納する鍵収納手段18が上下2段で水平方向に沿って並設されている。これら鍵収納手段18は、鍵管理部材13を抜き差し可能とする差込口、および差込口の後方で鍵管理部材13の抜き差しをガイドするガイド部材などを備えており、鍵管理部材13と1対1の関係にある。例えば、対応する鍵管理部材13のみが最も奥側の施錠位置まで差し込んで施錠することができ、対応しない鍵管理部材13は施錠位置まで差し込めず施錠されないように構成されている。これら各鍵収納手段18には、各鍵収納手段18の施錠位置まで差し込まれた鍵管理部材13を検知する鍵検知手段(図2の鍵検知手段35)、および各鍵収納手段18の施錠位置まで差し込まれた鍵管理部材13を施解錠する鍵施錠手段(図2の鍵施錠手段36)がそれぞれ配置されている。また、各鍵収納手段18の上側には、点灯や点滅あるいは色などの各種の表示形態で、鍵収納手段18の位置や鍵12の収納状態などを表示する例えばLEDなどのランプ19が配置されている。
【0035】
鍵管理装置本体15の前面には、鍵使用者(作業担当者)が保有するカードを通して情報を読み取るカードリーダ20、暗証番号などの必要な情報を入力したり選択操作するキー操作部21、必要な情報を表示する液晶ディスプレイなどの表示部22、およびジャーナルなどをプリントアウトするプリンタ23が配設されている。なお、表示部22にはタッチパネルが採用されている。
【0036】
次に、図2に鍵管理装置11のブロック図を示す。鍵管理装置11は、この鍵管理装置11を制御する制御手段31を備える。この制御手段31には、情報を記憶する記憶手段32、ランプ19、表示部22、カードリーダ20、キー操作部21、プリンタ23、扉施錠手段33、扉16が閉じていることを検知する扉検知手段34、鍵検知手段35、鍵施錠手段36が接続されている。また、制御手段31には、扉16のこじ開けや権限が設定されていない鍵12の抜き外しを音などで報知する報知手段37、およびネットワーク接続されて外部と通信する通信手段38が接続されている。なお、扉施錠手段33および鍵施錠手段36は、例えばメカロックでも電磁ロックでも施錠できる手段であればいずれの構成を用いてもよい。
【0037】
そして、記憶手段32には、詳細については後述するが、使用目的毎にそれぞれの鍵12を関連付けた関連情報が記憶され、また、鍵収納手段18から抜き取られた鍵12の履歴が記憶され、さらに、後述する特定手段で特定された鍵12に関連する鍵12の一部が抜き取られていて使用されている場合にその鍵12に対するフラグ情報が記憶される。さらに、記憶手段32には、鍵使用者毎に使用可能な鍵情報を設定した権限設定情報が記憶される。
【0038】
そして、各ランプ19、表示部22およびプリンタ23、さらに後述する外部モニタなどが関連情報を表示する出力手段として構成されている。また、各ランプ19および表示部22などが鍵12の抜き取り可能な鍵収納手段18を表示する表示手段として構成されている。また、キー操作部21や表示部22のタッチパネルが、使用目的の入力や選択、あるいは鍵使用者情報の入力をする入力手段として構成されている。また、入力手段としてのキー操作部21および表示部22のタッチパネルや鍵検知手段35が、使用する鍵を特定する特定手段として構成されている。
【0039】
また、ネットワーク接続されている別の管理機などの外部モニタ(出力手段)に鍵管理装置11の情報を表示可能としている。
【0040】
次に、図3は鍵管理装置11を用いる金融機関の一部のレイアウトを示す説明図である。例えば、金庫Aまたは金庫Bに対して現金の入庫/出庫を行う場合、金庫Aまたは金庫Bが設置されている金庫室41の扉42の鍵12、金庫室41内の柵43の鍵12、金庫Aまたは金庫Bの鍵12の3つ鍵12が必要となる。また、金庫室41に入室する場合、金庫室41の扉42の鍵12、金庫室41内の柵43の鍵12の2つ鍵12が必要となる。また、ATM内のカセットに対する現金の補充/回収を行う場合、ATMが設置されている機械室44の扉45の鍵12、ATMの扉の鍵12、ATM内のカセットの鍵12の3つの鍵が必要となる。また、出納機46、テラー機47および両替機48内のカセットに対する現金の補充/回収を行う場合、出納機46、テラー機47および両替機48の扉の鍵12、出納機46、テラー機47および両替機48内のカセットの鍵12の2つの鍵12がそれぞれ必要となる。また、ロビー入金機49内のカセットからの現金の回収を行う場合、ロビー入金機49の扉の鍵12、ロビー入金機49内のカセットの鍵12の2つの鍵12が必要となる。これらの鍵12が鍵管理装置11によって管理される。
【0041】
そして、このような使用目的毎に関連する複数の鍵12があるため、使用目的毎にそれぞれの鍵12を関連付けた関連情報を予め設定登録し、記憶手段32に記憶させておく。この設定登録は、鍵管理装置11の入力手段で設定される。なお、この設定登録は、ネットワーク接続された管理機でネットワークを通じて転送して設定されたり、外部のコンピュータなどで設定した情報をUSBメモリなどの記憶媒体に記憶し、この記憶媒体を鍵管理装置11に接続し、記憶媒体から鍵管理装置11に情報を転送して設定されるようにしてもよい。なお、権限設定情報についても入力手段で設定される。
【0042】
また、図4は使用目的と使用する鍵12の種類との関連情報を示す表である。例えば、金庫Aに対して現金を入庫/出庫する使用目的では、金庫Aが設置されている金庫室41の扉42の鍵12、金庫室41内の柵43の鍵12、金庫Aの鍵12を関連付けた関連情報が設定登録される。さらに、金庫Aに対して現金を入庫/出庫するには、金庫室41の扉42の鍵12、金庫室41内の柵43の鍵12、金庫Aの鍵12の順に使用することになるため、これら鍵12を使用する順番に対応した抜取順番(1、2、3)も設定登録される。
【0043】
なお、例えば、出納機46の保守作業を使用目的とする場合、出納機46の扉の鍵12のみがあれば、他の鍵12は不要であるため、出納機46の扉の鍵12の1つのみが設定登録される。
【0044】
そして、このように設定登録されて記憶手段32に記憶された関連情報は、出力手段によって出力し、確認することができる。
【0045】
また、図5は使用目的を表示、選択する画面を(a)(b)に示す説明図である。これは表示部22の画面であり、複数の使用目的を一覧表示し、入力手段にて入力または選択可能とする。1つの画面に表示しきれない使用目的は、次ページを選択することによって表示させることができる。
【0046】
また、図6は記憶手段32に記憶される鍵12の履歴を示す表である。記憶手段32は、鍵収納手段18から抜き取られた鍵12のNo.、鍵使用者の識別番号、利用開始時間、返却時間、フラグ情報、又貸し鍵使用者情報を履歴として記憶する。鍵12のNo.は、図7に示すように、鍵12のNo.と鍵12の使用場所との対応関係が予め設定登録され、記憶手段32に記憶される。なお、鍵使用者の識別番号は、例えば、鍵使用者が保有しているカードなどに予め記憶されており、カードリーダ20にてカードを読み取ることで得た鍵使用者の識別番号を履歴として記憶する。
【0047】
そして、図2に示した制御手段31は、鍵12を貸し出す際の鍵貸出制御に関して、特定手段で特定された鍵12に関連する鍵12を収納する鍵収納手段18の鍵施錠手段36を解錠する機能、特定手段で特定された鍵12に関連する鍵12を収納する鍵収納手段18を表示手段で表示する機能を有する。また、制御手段31は、鍵貸出制御の第1の実施例として特定手段により使用目的が指定されることで使用する鍵を特定する機能、鍵貸出制御の第2の実施例として特定手段により最初に抜き取る鍵を使用する鍵と特定する機能であって最初に抜き取る鍵を使用目的毎に最終で使用する鍵として特定する機能を有する。さらに、制御手段31は、使用目的毎に鍵12を抜き取る抜取順番(1、2、3)に基づいて鍵施錠手段36を順番に解錠させる機能、使用目的毎に鍵12を抜き取る抜取順番(1、2、3)に抜き取る鍵12を表示手段で表示する機能、抜き取られた鍵12の履歴を記憶手段32に記憶させる機能、特定手段で特定された鍵12に関連する鍵12の一部が抜き取られていて使用されている場合にその鍵12に対するフラグ情報を記憶手段32に記憶させる機能などを有している。
【0048】
そして、制御手段31は、鍵12を返却する際の鍵返却制御に関して、履歴に基づき、抜き取られた鍵12が全て返却されないと報知手段37で報知させる機能、履歴に基づき、フラグ情報が立っている鍵12が返却されずにそれ以外の鍵12が返却された場合にフラグ情報が立っている鍵12を使用する又貸し鍵使用者情報が入力手段で入力されると報知手段37で報知せずに返却を許可する機能、およびフラグ情報の立っている鍵12が返却されると記憶手段32からフラグ情報を消去する機能などを有している。
【0049】
次に、図8のフローチャートを参照して、鍵管理装置11の鍵貸出制御の第1の実施例について説明する。この鍵貸出制御の第1の実施例は、使用目的が指定されることで使用する鍵12を特定する例である。
【0050】
鍵使用者が保有するカードをカードリーダ20に通すことで個人認証し(ステップ1)、認証がとれると(ステップ2のYES)、扉施錠手段33を解錠する(ステップ3)。これにより、鍵使用者は扉16を開くことができる。
【0051】
続いて、鍵使用者が使用目的に応じた鍵12を特定する情報を入力手段で入力する(ステップ4)。例えば、図5に示すように、表示部22に使用目的の一覧を表示し、該当する使用目的を選択する。または、使用目的の最終で使用する鍵12の情報(例えば図7に示す鍵12のNO.)をキー操作部21で入力することにより、使用目的を入力する。
【0052】
使用目的の選択または入力により、特定された使用目的に関連する関連情報(図4参照)を記憶手段32から読み出し(ステップ5)、関連する鍵12の設定があるか確認する(ステップ6)。
【0053】
関連する鍵12の設定がある場合(ステップ6のYES)、その関連する鍵12が収納されているか確認し(ステップ7)、収納されていれば(ステップ7のYES)、関連する鍵12の鍵施錠手段36を解錠するとともに関連する鍵12の情報やその収納場所などを表示手段で表示する(ステップ8)。これにより、鍵使用者は、関連する鍵12の情報や収納場所を把握して抜き取ることができる。
【0054】
このとき、使用目的毎に鍵12を抜き取る抜取順番(1、2、3)に基づいて鍵施錠手段36を順番に解錠するとともに、使用目的毎に鍵12を抜き取る抜取順番(1、2、3)に抜き取る鍵12を表示手段で表示する。これにより、鍵使用者は関連する鍵12を使用する順番に抜き取ることができる。
【0055】
例えば、特定された使用目的が図4に示す「金庫Aに対する現金の入庫/出庫」である場合、まず、抜取順番1の金庫室41の扉の鍵12を解錠し、その鍵12の情報やその収納場所などをランプ19や表示部22で表示し、鍵使用者がその鍵12を抜き取る。続いて、抜取順番2の金庫室41内の柵43の鍵12を解錠し、その鍵12の情報やその収納場所などをランプ19や表示部22で表示し、鍵使用者がその鍵12を抜き取る。最後に、抜取順番3の金庫Aの鍵12を解錠し、その鍵12の情報やその収納場所などをランプ19や表示部22で表示することにより、鍵使用者がその鍵12を抜き取る。
【0056】
なお、関連する鍵12の情報や収納場所をランプ19で表示する場合には、関連する全ての鍵12に対応したランプ19を点灯させ、抜取順番のランプ19のみを点滅させたり、色を変えて表示してもよい。この場合、抜き取る全ての鍵12を把握しながら順番に抜き取ることができ、鍵12の抜き取り忘れを防止できる。また、関連する鍵12の情報や収納場所を表示部22で表示する場合には、表示部22に鍵管理装置11の鍵保管部17に配列される複数の鍵収納手段18の位置を示す配置図を表示し、この配置図上で抜き取る鍵12の位置を表示してもよい。さらに、表示部22には、使用目的や、鍵12の使用手順などを表示してもよい。
【0057】
また、関連する鍵12の情報や収納場所をランプ19や表示部22で表示する以外に、関連する鍵12の情報や収納場所、抜取順番(使用順番)などを印字したジャーナルをプリンタ23からプリントアウトしてもよい。
【0058】
そして、関連する全ての鍵12の抜き取りが完了すると(ステップ9のYES)、図6に示すように抜き取られた鍵12の情報を含む履歴を記憶手段32に記憶する(ステップ10)。例えば、使用目的が「金庫Aに対する現金の入庫/出庫」である場合、抜き取られた鍵12のNo.1、2、3、鍵使用者の識別番号(0024582065)、利用開始時間を含む情報の履歴を記憶手段32に記憶する。
【0059】
関連する全ての鍵12の抜き取り後、鍵使用者が扉16を閉じると、扉16を扉施錠手段33で施錠し(ステップ11)、鍵貸出制御を終了する。
【0060】
また、ステップ7において、関連する鍵12の一部に収納されていない鍵12があった場合(ステップ9のNO)、その鍵12についてはフラグ情報を立てて記憶手段32に記憶する(ステップ12)。例えば、「金庫Aに対する現金の入庫/出庫」の使用目的でNo.1、2、3の鍵12が既に抜き取られている状況で、「金庫Bに対する現金の入庫/出庫」の使用目的で鍵12を抜き取る場合、両使用目的に共通に利用することになる金庫室41の扉のNo.1の鍵12、金庫室41内の柵43のNo.2の鍵12は既に抜き取られているため、これらNo.1、2の鍵12についてはフラグ情報を立てて記憶手段32に記憶する。この場合には、鍵使用者は金庫BのNo.4の鍵12のみの抜き取りとなるが、No.1、2の鍵12についてはフラグ情報が立っているため、ステップ9において関連する全ての鍵12の抜き取りが完了したとみなし、図6に示すように、実際に抜き取られた鍵12のNo.4、鍵使用者の識別番号(2657482133)、利用開始時間、他の鍵使用者により抜き取られていて使用されているNo.1、2の鍵12のフラグ情報を含む情報の履歴を記憶手段32に記憶する。さらに、この場合には、No.1、2の鍵12は既に抜き取られていることや、そのNo.1、2の鍵12を抜き取っている鍵使用者の名前や識別番号などの情報を表示部22で表示する。
【0061】
また、ステップ6において、関連する鍵12の設定がない場合(ステップ6のNO)、例えば、図4の「出納機の保守作業」を目的とする場合には、該当する1つの鍵12についてのみ、鍵施錠手段36を解錠するとともに表示手段で表示する。
【0062】
なお、鍵使用者は、抜き取った鍵12を使用して使用目的の作業を行う。この場合、使用目的毎に鍵12を抜き取る抜取順番(1、2、3)に基づいて関連する鍵12を抜き取っているため、抜き取った複数の鍵12の使用順序を把握して使用することができる。また、必要な全ての鍵12を順番に抜き取らせることで、作業が完了した後に、全ての鍵12を使用して鍵をかけることを意識付けすることができる。
【0063】
次に、図9のフローチャートを参照して、鍵管理装置11の鍵貸出制御の第2の実施例について説明する。この鍵貸出制御の第2の実施例は、最初に抜き取る鍵12を使用目的毎に最終で使用する鍵12として特定するものである。
【0064】
鍵使用者が保有するカードをカードリーダ20に通すことで個人認証し(ステップ21)、認証がとれると(ステップ22のYES)、扉施錠手段33を解錠し(ステップ23)、さらに認証された鍵使用者に与えられている権限に対応した範囲内で抜き取りを可能とする全ての鍵12の鍵施錠手段36を解錠する(ステップ24)。これにより、鍵使用者は、扉16を開き、いずれか1つの鍵12であって使用目的の最終で使用する鍵12の抜き取りが可能となる。
【0065】
続いて、鍵使用者が使用目的の最終で使用する鍵12を抜き取り、その鍵12の抜き取りを鍵検知手段35で検知すると(ステップ25のYES)、抜き取られた鍵12に関連する関連情報(図4参照)を記憶手段32から読み出し(ステップ26)、抜き取られた鍵12に関連しない鍵12を鍵施錠手段36で施錠する(ステップ27)。例えば、図4において、使用目的が「金庫Aに対する現金の入庫/出庫」である場合、使用目的の最終で使用する金庫Aの鍵12を抜き取ると、その鍵12に関連する金庫室41の扉の鍵12および金庫室41内の柵43の鍵12のみが解錠状態を維持し、残る他の鍵12を施錠する。
【0066】
続いて、抜き取られた鍵12に関連する鍵12が収納されているか確認し(ステップ28)、収納されていれば(ステップ28のYES)、その関連する鍵12の情報や収納場所などを表示手段で表示する(ステップ29)。これにより、鍵使用者は、関連する鍵12の情報や収納場所を把握して抜き取ることができる。
【0067】
そして、関連する全ての鍵12の抜き取りが完了すると(ステップ30のYES)、図6に示すように抜き取られた鍵12を含む履歴を記憶手段32に記憶する(ステップ31)。例えば、使用目的が「金庫Aに対する現金の入庫/出庫」である場合、抜き取られた鍵12のNo.1、2、3、鍵使用者の識別番号(0024582065)、利用開始時間を含む情報の履歴を記憶手段32に記憶する。
【0068】
関連する全ての鍵12の抜き取り後、鍵使用者が扉16を閉じると、扉16を扉施錠手段33で施錠し(ステップ32)、鍵貸出制御を終了する。
【0069】
また、ステップ28において、関連する鍵12の一部に収納されていない鍵12があった場合(ステップ28のNO)、その鍵12についてはフラグ情報を立てて記憶手段32に記憶する(ステップ33)。例えば、「金庫Aに対する現金の入庫/出庫」の使用目的でNo.1、2、3の鍵12が既に抜き取られている状況で、「金庫Bに対する現金の入庫/出庫」の使用目的で鍵12を抜き取る場合、両使用目的に共通に利用することになる金庫室41の扉のNo.1の鍵12、金庫室41内の柵43のNo.2の鍵12は既に抜き取られているため、これらNo.1、2の鍵12についてはフラグ情報を立てて記憶手段32に記憶する。この場合には、鍵使用者は金庫BのNo.4の鍵12のみの抜き取りとなるが、No.1、2の鍵12についてはフラグ情報が立っているため、ステップ30において関連する全ての鍵12の抜き取りが完了したとみなし、図6に示すように、実際に抜き取られた鍵12のNo.4、鍵使用者の識別番号(2657482133)、利用開始時間、他の鍵使用者により抜き取られていて使用されているNo.1、2の鍵12のフラグ情報を含む情報の履歴を記憶手段32に記憶する。さらに、この場合には、No.1、2の鍵12は既に抜き取られていることや、そのNo.1、2の鍵12を抜き取っている鍵使用者の名前や識別番号などの情報を表示部22で表示する。
【0070】
また、ステップ26、27において、抜き取られた鍵12に関連する鍵12の設定がない場合、例えば、図4の「出納機の保守作業」を目的とする場合には、抜き取った鍵12以外の全ての鍵12が施錠され、ステップ30で全て抜き取り完了となる。
【0071】
次に、図10のフローチャートを参照して、鍵管理装置11の鍵返却制御について説明する。
【0072】
鍵12を返却しようとする鍵使用者が保有するカードをカードリーダ20に通すことで個人認証し(ステップ41)、認証がとれると(ステップ42のYES)、扉施錠手段33を解錠する(ステップ43)。これにより、鍵使用者は扉16を開くことができる。
【0073】
さらに、認証した鍵使用者の情報に対応して記憶手段32に記憶されている情報を読み出し(ステップ44)、その鍵使用者に貸し出している鍵12を特定し、貸し出している鍵12の情報やその返却場所などを表示手段のランプ19や表示部22で表示する(ステップ45)。
【0074】
そして、フラグ情報を立てた鍵12が返却されたか(ステップ46)、フラグ情報を立てた鍵12の又貸し鍵使用者の情報が入力されたか(ステップ47)、全ての鍵12が返却されたか(ステップ48)、扉16が閉められたか(ステップ49)を監視する。
【0075】
鍵使用者が返却する鍵12の鍵管理部材13を対応する鍵収納手段18の施錠位置に差し込むことにより、その鍵管理部材13を鍵検知手段35で検知して鍵12の返却を確認すると、その鍵12の鍵管理部材13を鍵施錠手段36で施錠する。
【0076】
例えば、「金庫Aに対する現金の入庫/出庫」の使用目的でNo.1、2、3の鍵12を貸し出している場合に、これらNo.1、2、3の鍵12が全て返却されると(ステップ48のYES)、返却された鍵12の情報を含む履歴を記憶手段32に記憶する(ステップ50)。すなわち、返却された鍵12のNo.1、2、3、鍵使用者の識別番号、返却時間を含む情報の履歴を記憶手段32に記憶する。
【0077】
関連する全ての鍵12の返却後、鍵使用者が扉16を閉じると、扉16を扉施錠手段33で施錠し(ステップ51)、鍵返却制御を終了する。
【0078】
また、関連する全ての鍵12の返却が完了する前に、扉16が閉じられた場合には(ステップ49のYES)、関連する全ての鍵12の返却が完了していないことを報知手段37で報知する(ステップ52)。そのため、報知を確認した鍵使用者は、扉16を開き、返却し忘れている鍵12を返却したり、または鍵12を他の鍵使用者に又貸ししている場合にはその又貸し鍵使用者の情報を入力する。
【0079】
また、例えば、図6において、「金庫Aに対する現金の入庫/出庫」を使用目的としてNo.1、2、3の鍵12を抜き取った金庫Aの鍵使用者(識別番号0024582065)による金庫室41内での金庫Aに対する現金の入庫/出庫の作業が終了したときに、同じ金庫室41内で作業することになる「金庫Bに対する現金の入庫/出庫」を使用目的としてNo.4の鍵12のみを抜き取った金庫Bの鍵使用者(識別番号2657482133)による金庫Bに対する現金の入庫/出庫の作業が終了していない場合には、金庫Aの鍵使用者は、No.1、2の鍵12を金庫Bの鍵使用者に又貸しし、No.3の鍵12のみを鍵管理装置11に返却することになる。
【0080】
この場合、金庫Aの鍵使用者が、上述のような鍵返却制御に従って、No.3の鍵12の鍵管理部材13を対応する鍵収納手段18に差し込んで返却するとともに、No.1、2の鍵12を又貸しした金庫Bの鍵使用者(識別番号2657482133)を又貸し鍵使用者としてその情報を入力する。この又貸し鍵使用者の情報の入力は、例えば、フラグ情報の立っている鍵使用者の情報を表示部22に表示し、選択できるようにすることで、容易に入力することができる。
【0081】
そして、フラグ情報が立っているNo.1、2の鍵12について又貸し鍵使用者(識別番号2657482133)の情報を入力すると(ステップ47のYES)、入力されたNo.1、2の鍵12の情報、又貸し鍵使用者(識別番号2657482133)の情報を記憶手段32に記憶する(ステップ53)。
【0082】
このように、No.3の鍵12が実際に返却されるとともに、No.1、2の鍵12について又貸し鍵使用者(識別番号2657482133)の情報が入力されることにより、No.1、2、3の鍵12が返却されたものとみなし、報知手段37で報知することなく、上述したステップ50および51に進んで履歴の記憶および扉16の施錠を経て、鍵返却制御を終了する。
【0083】
また、No.1、2の鍵12の又貸しを受けた金庫Bの鍵使用者による作業が完了した場合には、No.1、2、4の鍵12を鍵管理装置11に返却することになる。すなわち、金庫Bの鍵使用者が、上述のような鍵返却制御に従って、No.1、2、4の鍵12の鍵管理部材13を対応する鍵収納手段18に差し込んで返却する。フラグ情報の立っているNo.1、2の鍵12が返却されると(ステップ46のYES)、立っていたフラグ情報を消去する(ステップ54)。全ての鍵12が返却されれば、上述したステップ50および51に進んで履歴の記憶および扉16の施錠を経て、鍵返却制御を終了する。
【0084】
以上のように、鍵管理装置11によれば、使用目的毎にそれぞれの鍵12を関連付けた関連情報を記憶手段32に記憶するため、鍵の関連付けに応じた対応が可能となり、例えば、関連する鍵の抜き取りを可能としたり、鍵の管理の登録や削除などの変更を容易にできる。
【0085】
しかも、出力手段により関連情報を出力するため、使用目的毎に必要な鍵12の情報を確認したり、鍵12の管理の登録や削除などの変更を容易にできる。
【0086】
また、使用する鍵12を特定することにより、特定された鍵12に関連付けられた鍵12を収納する鍵収納手段18の鍵施錠手段36を解錠するため、使用目的毎に関連する鍵12のみが抜き取りが可能となり、鍵12の抜き間違えや抜き忘れを防止することができる。
【0087】
さらに、使用する鍵12を特定することにより、特定された鍵12に関連付けられた鍵12を収納する鍵収納手段18を表示手段で表示するため、使用目的毎に関連する鍵12の位置を把握でき、鍵12の抜き間違えや抜き忘れを防止できる。
【0088】
また、使用目的が指定されることで使用する鍵12を特定するため、使用する鍵12の特定を容易にできる。
【0089】
また、使用目的毎に鍵を抜き取る順番に基づいて鍵施錠手段36を順番に解錠するため、順番に従って関連する鍵12を抜き取ることができるとともに、抜き取った複数の鍵12の使用順序を把握することができ、また、必要な全ての鍵12を順番に抜き取らせることで、全ての鍵12の使用を意識付けすることができ、例えば開け放しの柵43などがないようにできる。
【0090】
さらに、使用目的毎に鍵を抜き取る順番を表示手段で表示するため、表示に従って関連する鍵12を容易に抜き取ることができるとともに、抜き取った複数の鍵12の使用順序を把握することができ、また、必要な全ての鍵12を順番に抜き取らせることで、全ての鍵12の使用を意識付けすることができる。
【0091】
また、最初に抜き取る鍵12を使用する鍵と特定とした場合にも、使用する鍵12の特定を容易にできる。特に、使用目的毎に複数の鍵12を順番に使用する場合に、最初に抜き取る鍵12を使用目的毎に最終で使用する鍵12として特定するため、使用する鍵12の特定を容易にできる。
【0092】
また、抜き取られた鍵12の履歴を記憶手段32に記憶することにより、鍵12の返却時には、履歴に基づき、抜き取られた鍵12が全て返却されないと報知手段37で報知するため、返却忘れを防止できる。
【0093】
さらに、抜き取られた鍵12の履歴を記憶手段32に記憶するとともに、特定された鍵12に関連する鍵12の一部が既に抜き取られていて使用されている場合にその鍵12に対するフラグ情報を記憶することにより、鍵12の返却時には、履歴に基づき、抜き取られた鍵12が全て返却されないと報知手段37で報知するため、鍵12の返却忘れを防止でき、また、フラグ情報が立っている鍵12が返却されずにそれ以外の鍵12が返却された場合でもフラグ情報が立っている鍵12を使用する鍵使用者情報が入力されると報知せずに返却を許可するため、異なる使用目的で使用する鍵12の一部が重複することで、その重複する鍵12を他の使用目的で使用していても、重複する鍵12以外の鍵12の返却を正常に許可できる。
【0094】
なお、1つの鍵管理部材13には関連する複数の鍵12を連結していてもよく、また、鍵管理部材13を使用せず、鍵12を鍵管理装置11の鍵収納手段18に直接差し込んで施錠するようにしてもよい。
【0095】
また、鍵12毎に重要度を設定し、現金を取り扱う場合に使用する鍵12が抜き取られる場合、例えば、現金処理機内のカセットを解錠する鍵12や、金庫の鍵12などが抜き取られる場合には、管理者にネットワークを通じて通知するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0096】
11 鍵管理装置
12 鍵
18 鍵収納手段
19 ランプ(出力手段)(表示手段)
21 キー操作部(入力手段)(特定手段)
22 表示部(出力手段)(表示手段)(入力手段)(特定手段)
23 プリンタ(出力手段)
31 制御手段
32 記憶手段
35 鍵検知手段(特定手段)
36 鍵施錠手段
37 報知手段
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10