特許第5814285号(P5814285)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ヤフー株式会社の特許一覧
特許5814285広告抽出装置、広告抽出方法及び広告抽出プログラム
<>
  • 特許5814285-広告抽出装置、広告抽出方法及び広告抽出プログラム 図000002
  • 特許5814285-広告抽出装置、広告抽出方法及び広告抽出プログラム 図000003
  • 特許5814285-広告抽出装置、広告抽出方法及び広告抽出プログラム 図000004
  • 特許5814285-広告抽出装置、広告抽出方法及び広告抽出プログラム 図000005
  • 特許5814285-広告抽出装置、広告抽出方法及び広告抽出プログラム 図000006
  • 特許5814285-広告抽出装置、広告抽出方法及び広告抽出プログラム 図000007
  • 特許5814285-広告抽出装置、広告抽出方法及び広告抽出プログラム 図000008
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5814285
(24)【登録日】2015年10月2日
(45)【発行日】2015年11月17日
(54)【発明の名称】広告抽出装置、広告抽出方法及び広告抽出プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20151029BHJP
【FI】
   G06Q30/02 150
【請求項の数】6
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2013-60623(P2013-60623)
(22)【出願日】2013年3月22日
(65)【公開番号】特開2014-186513(P2014-186513A)
(43)【公開日】2014年10月2日
【審査請求日】2013年12月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】ヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(74)【代理人】
【識別番号】100125612
【弁理士】
【氏名又は名称】中嶋 裕昭
(72)【発明者】
【氏名】塚本 浩司
【審査官】 松野 広一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−053219(JP,A)
【文献】 特開2010−224620(JP,A)
【文献】 特開2001−344511(JP,A)
【文献】 特開2000−357071(JP,A)
【文献】 特開2010−073172(JP,A)
【文献】 特開2010−225151(JP,A)
【文献】 特開2004−233947(JP,A)
【文献】 特開昭62−242944(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0047063(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−50/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
広告コンテンツ毎に、当該広告コンテンツのサイズ及び評価値を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている広告コンテンツ毎に、所定サイズ当たりの評価値である単位評価値を算出する算出手段と、
複数の広告コンテンツが表示可能な広告枠に表示される広告コンテンツの取得要求を受信した場合に、配信候補の広告コンテンツのサイズの合計が前記広告枠のサイズ以下となるように、前記算出手段によって算出された単位評価値が高い順に前記配信候補の広告コンテンツを前記記憶手段から抽出する抽出手段と
を備えたことを特徴とする広告抽出装置。
【請求項2】
前記抽出手段は、
優先度が予め決められている複数の広告枠に表示される広告コンテンツの取得要求を受信した場合に、当該複数の広告枠のうち優先度の高い広告枠の順に、当該広告枠に表示される配信候補の広告コンテンツとして前記単位評価値が高い順に広告コンテンツを抽出する
ことを特徴とする請求項1に記載の広告抽出装置。
【請求項3】
前記抽出手段は、
前記広告コンテンツの表示位置毎に優先度が予め決められている広告枠に表示される広告コンテンツの取得要求を受信した場合に、当該優先度の高い表示位置の順に、当該表示位置に表示される配信候補の広告コンテンツとして前記単位評価値が高い順に広告コンテンツを抽出する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の広告抽出装置。
【請求項4】
前記抽出手段は、
異なる広告主によって入稿された広告コンテンツを抽出する
ことを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の広告抽出装置。
【請求項5】
広告抽出装置が実行する広告抽出方法であって、
広告コンテンツのサイズ及び評価値を記憶する記憶手段に記憶されている広告コンテンツ毎に、所定サイズ当たりの評価値である単位評価値を算出する算出工程と、
複数の広告コンテンツが表示可能な広告枠に表示される広告コンテンツの取得要求を受信した場合に、配信候補の広告コンテンツのサイズの合計が前記広告枠のサイズ以下となるように、前記算出工程によって算出された単位評価値が高い順に前記配信候補の広告コンテンツを前記記憶手段から抽出する抽出工程と
を含んだことを特徴とする広告抽出方法。
【請求項6】
広告コンテンツのサイズ及び評価値を記憶する記憶手段に記憶されている広告コンテンツ毎に、所定サイズ当たりの評価値である単位評価値を算出する算出手順と、
複数の広告コンテンツが表示可能な広告枠に表示される広告コンテンツの取得要求を受信した場合に、配信候補の広告コンテンツのサイズの合計が前記広告枠のサイズ以下となるように、前記算出手順によって算出された単位評価値が高い順に前記配信候補の広告コンテンツを前記記憶手段から抽出する抽出手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とする広告抽出プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広告抽出装置、広告抽出方法及び広告抽出プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットの飛躍的な普及に伴い、インターネットを介した広告配信が盛んに行われている。例えば、ウェブページの所定の位置に企業や商品等の広告コンテンツ(例えば、画像などのアイコン)を表示し、かかる広告コンテンツがクリックされた場合に広告主のウェブページへ遷移するものがある。
【0003】
このような広告コンテンツは、各広告主から入稿された広告コンテンツを保持する広告配信装置によって配信されることが多い。例えば、広告配信装置は、広告コンテンツのCTR(Click Through Rate)等に基づいて広告コンテンツを選択的に配信する場合がある。このような配信態様によれば、広告効果の高い広告コンテンツを優先的に配信することが可能になるとも考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−53219号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の従来技術では、広告効果の高い広告コンテンツを配信することができるとは限らなかった。具体的には、近年の広告配信の形態は多様化してきており、広告枠と同一サイズの広告コンテンツが配信されるだけでなく、異なるサイズの広告コンテンツが配信される場合もある。このような状況下において、単に広告効果の高い広告コンテンツを優先的に配信するだけでは、広告コンテンツ全体の広告効果を高めることができるとは限らなかった。
【0006】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、広告効果の高い広告コンテンツを優先的に配信することができる広告抽出装置、広告抽出方法及び広告抽出プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願に係る広告抽出装置は、広告コンテンツ毎に、当該広告コンテンツのサイズ及び評価値を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている広告コンテンツ毎に、所定サイズ当たりの評価値である単位評価値を算出する算出手段と、複数の広告コンテンツが表示可能な広告枠に表示される広告コンテンツの取得要求を受信した場合に、前記算出手段によって算出された単位評価値が高い順に配信候補の広告コンテンツを前記記憶手段から抽出する抽出手段とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
実施形態の一態様によれば、広告効果の高い広告コンテンツを優先的に配信することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施形態に係る広告抽出処理の一例を示す説明図である。
図2図2は、実施形態に係る広告配信システムの構成例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る広告配信装置の構成例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る広告コンテンツ記憶部の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る広告配信装置による処理手順を示すフローチャートである。
図6図6は、変形例に係る広告抽出処理の一例を示す説明図である。
図7図7は、変形例に係る広告抽出処理の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本願に係る広告抽出装置、広告抽出方法及び広告抽出プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る広告抽出装置、広告抽出方法及び広告抽出プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0011】
〔1.広告抽出処理〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る広告抽出処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る広告抽出処理の一例を示す説明図である。図1の例では、端末装置10に広告コンテンツを配信する広告配信装置100によって広告抽出処理が行われる。
【0012】
具体的には、広告配信装置100は、広告コンテンツ毎に、かかる広告コンテンツのサイズと評価値とを記憶する。本実施形態では、各広告コンテンツについて、横方向のサイズ(幅)は固定であり、縦方向のサイズ(高さ)のみが異なる場合があるものとする。以下、「広告コンテンツのサイズ」と表記した場合には、「広告コンテンツの高さ」を示す場合がある。また、広告コンテンツの評価値とは、例えば、CTRや、広告主により指定された入札価格や、CTR及び入札価格の双方等に基づいて得られる情報を示す。
【0013】
図1の例では、広告配信装置100は、広告コンテンツC11〜C15を記憶する。これらの広告コンテンツC11〜C15は、上記の通り、幅が同一であるものの、高さが異なる場合がある。例えば、図1では、広告コンテンツC11の高さが「4」であり、広告コンテンツC12の高さが「3」である例を示している。また、図1では、広告コンテンツを示す矩形内に評価値を図示する。例えば、図1では、広告コンテンツC11の評価値が「8」である例を示している。
【0014】
そして、広告配信装置100は、保持している広告コンテンツ毎に、所定サイズ当たりの評価値(以下、「単位評価値」と表記する場合がある)を算出する。具体的には、広告配信装置100は、広告コンテンツの評価値を広告コンテンツのサイズで除算することにより単位評価値を算出する。ここでは、広告配信装置100は、評価値を広告コンテンツの高さで除算するものとする。例えば、広告配信装置100は、広告コンテンツC11の単位評価値を算出する場合には、広告コンテンツC11の評価値「8」を広告コンテンツC11の高さ「4」で除算することにより「2.00」を算出する。すなわち、図1に示した例の場合、広告配信装置100は、広告コンテンツC11〜C15について、以下の単位評価値を算出する。なお、ここでは、単位評価値の小数点第3位を四捨五入するものとする。
【0015】
広告コンテンツC11の単位評価値:2.00
広告コンテンツC12の単位評価値:2.33
広告コンテンツC13の単位評価値:3.00
広告コンテンツC14の単位評価値:1.50
広告コンテンツC15の単位評価値:2.00
【0016】
そして、広告配信装置100は、複数の広告コンテンツが表示可能な広告枠に表示される広告コンテンツの取得要求を受信した場合に、単位評価値が高い順に配信候補の広告コンテンツを抽出する。このとき、広告配信装置100は、広告コンテンツのサイズの合計が広告枠のサイズ以下となるように、配信候補の広告コンテンツを抽出する。
【0017】
図1の例を用いて説明すると、端末装置10が、ニュースやブログ等の記事が表示される記事枠の他に、高さ「6」の広告枠R10を含むウェブページを表示しているものとする。かかる端末装置10は、広告配信装置100に対して、広告枠R10に表示される広告コンテンツの取得要求を送信する。この場合、広告配信装置100は、広告コンテンツC11〜C15のうち、広告枠R10の高さ以下であり、かつ、単位評価値が最も高い広告コンテンツC13を抽出する。
【0018】
続いて、広告配信装置100は、広告枠R10の高さ「6」から広告コンテンツC13の高さ「2」を減算することにより、広告枠R10に表示可能な残りの広告コンテンツの高さ「4」を算出する。そして、広告配信装置100は、未抽出の広告コンテンツC11、C12、C14及びC15のうち、広告枠R10に表示可能な残りの高さ「4」以下であり、かつ、単位評価値が最も高い広告コンテンツC12を抽出する。そして、広告配信装置100は、同様の処理を繰り返すことにより、広告コンテンツC15をさらに抽出する。
【0019】
そして、広告配信装置100は、このようにして抽出した広告コンテンツC13、C12及びC15を端末装置10に配信する。これにより、端末装置10は、図1の右下に示した例のように、広告枠R10に広告コンテンツC13、C12及びC15を表示させる。
【0020】
このように、実施形態に係る広告配信装置100は、単位サイズ当たりの評価値である単位評価値に基づいて、配信候補の広告コンテンツを抽出するので、広告効果の高い広告コンテンツを配信することができる。例えば、図1の例において、単に評価値のみに基づいた広告配信が行われた場合、広告コンテンツC11及びC13等が配信されることとなる。この場合、広告枠R10における広告効果の合計は「14」となる。一方、実施形態に係る広告配信装置100は、上記の通り、単位評価値に基づいて広告コンテンツC13、C12及びC15を配信する。この場合、広告枠R10における広告効果の合計は「15」となる。すなわち、広告配信装置100は、単に評価値のみに基づいた広告配信と比較して、広告枠R10の全体的な広告効果を向上させることができる。以下、このような広告抽出処理を行う広告配信装置100について詳細に説明する。
【0021】
〔2.広告配信システムの構成〕
次に、図2を用いて、実施形態に係る広告配信システムの構成について説明する。図2は、実施形態に係る広告配信システム1の構成例を示す図である。図2に示すように、広告配信システム1には、端末装置10と、広告主装置20〜20と、情報提供装置30と、広告配信装置100とが含まれる。端末装置10、広告主装置20〜20、情報提供装置30及び広告配信装置100は、ネットワークNを介して、有線又は無線により通信可能に接続される。なお、図2に示した広告配信システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の情報提供装置30や、複数台の広告配信装置100が含まれてもよい。
【0022】
端末装置10は、例えば、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PCや、タブレット型端末や、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等の情報処理装置である。例えば、端末装置10は、情報提供装置30にアクセスすることで、情報提供装置30からウェブページを取得し、取得したウェブページを表示装置(例えば、液晶ディスプレイ)に表示する。また、端末装置10は、ウェブページに広告枠が含まれる場合には、広告配信装置100にアクセスすることで、広告配信装置100から広告コンテンツを取得し、取得した広告コンテンツをウェブページ上に表示する。ただし、この例に限られず、端末装置10は、広告コンテンツを含むウェブページを情報提供装置30から取得してもよい。この場合、情報提供装置30は、広告配信装置100によって配信される広告コンテンツを組み込んだウェブページを端末装置10に配信する。
【0023】
広告主装置20〜20は、広告配信装置100に広告配信を依頼する広告主によって利用される情報処理装置である。かかる広告主装置20〜20は、広告主による操作に従って、広告コンテンツを広告配信装置100に入稿する。実施形態に係る広告主装置20〜20は、静止画像や、動画像や、テキストデータや、広告主が管理する広告主サーバによって提供されるウェブページにアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)などに該当する広告コンテンツを広告配信装置100に入稿する。なお、実施形態に係る広告主装置20〜20は、広告コンテンツの入稿時に、広告コンテンツの表示サイズとして高さを指定するものとする。
【0024】
また、広告主は、広告主装置20〜20を用いて、広告コンテンツを広告配信装置100に入稿せずに、広告コンテンツの入稿を代理店に依頼する場合もある。この場合、広告配信装置100に広告コンテンツを入稿するのは代理店となる。以下では、「広告主」といった表記は、広告主だけでなく代理店を含む概念であり、「広告主装置」といった表記は、広告主装置だけでなく代理店によって利用される代理店装置を含む概念であるものとする。また、広告主装置20〜20は、それぞれ同様の機能を有するので、以下では、広告主装置20〜20を区別する必要がない場合には、これらを総称して「広告主装置20」と表記する場合がある。
【0025】
情報提供装置30は、端末装置10にウェブページを提供するWebサーバ等である。かかる情報提供装置30は、例えば、ニュースサイト、オークションサイト、天気予報サイト、ショッピングサイト、ファイナンス(株価)サイト、路線検索サイト、地図提供サイト、旅行サイト、飲食店紹介サイト、ウェブブログなどに関する各種ウェブページを提供する。
【0026】
広告配信装置100は、広告主装置20から入稿された広告コンテンツを配信するサーバ装置である。上記の通り、広告配信装置100は、端末装置10からアクセスされた場合に、広告コンテンツを端末装置10に配信する。また、広告配信装置100は、情報提供装置30からアクセスされた場合には、広告コンテンツを情報提供装置30に配信する。
【0027】
〔3.広告配信装置の構成〕
次に、図3を用いて、実施形態に係る広告配信装置100の構成について説明する。図3は、実施形態に係る広告配信装置100の構成例を示す図である。図3に示すように、広告配信装置100は、通信部110と、広告コンテンツ記憶部120と、制御部130とを有する。なお、広告配信装置100は、広告配信装置100を利用する管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0028】
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。かかる通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、端末装置10や広告主装置20や情報提供装置30との間で情報の送受信を行う。
【0029】
(広告コンテンツ記憶部120について)
広告コンテンツ記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。かかる広告コンテンツ記憶部120は、広告主装置20から入稿された広告コンテンツを記憶する。ここで、図4に、実施形態に係る広告コンテンツ記憶部120の一例を示す。図4に示した例では、広告コンテンツ記憶部120は、「広告主ID」、「広告コンテンツ」、「サイズ」、「入札価格」、「CTR」、「単位評価値」といった項目を有する。
【0030】
「広告主ID」は、広告主又は広告主装置20を識別するための識別情報を示す。「広告コンテンツ」は、広告主装置20から入稿された広告コンテンツを示す。図4に示した例では、「広告コンテンツ」に、「C10」や「C20」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、静止画像や動画像やテキストデータやURL、又は、これらの格納場所を示すファイルパス名などが記憶される。
【0031】
「サイズ」は、広告コンテンツの大きさを示す。図4に示した「サイズ」には、広告コンテンツの高さが記憶されるものとする。「入札価格」は、広告主が広告コンテンツを入稿する際に指定する広告料金を示し、例えば、広告コンテンツがユーザに1回クリックされた際に広告主から広告配信者(例えば、広告配信装置100の管理者)に支払われる単価に該当する。
【0032】
「CTR」は、広告コンテンツがユーザによりクリックされた回数を広告コンテンツの表示回数によって除算した値である。なお、端末装置10に配信されたことがない広告コンテンツのCTRには、予め決められている固定値や、全広告コンテンツにおけるCTRの平均値や、同一の広告カテゴリ(例えば、車、旅行)に属する全広告コンテンツにおけるCTRの平均値などが記憶される。「単位評価値」は、広告コンテンツの所定サイズ当たりの広告効果を示す。「単位評価値」の算出例については後述する。
【0033】
すなわち、図4では、広告主ID「A10」によって識別される広告主が、入札価格「100」を指定するとともに、高さが「4」である広告コンテンツ「C10」を入稿した例を示している。
【0034】
(制御部130について)
制御部130は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、広告配信装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(広告抽出プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0035】
かかる制御部130は、図3に示すように、入稿受付部131と、受信部132と、広告抽出部133と、配信部136とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0036】
(入稿受付部131について)
入稿受付部131は、広告主装置20から広告コンテンツの入稿を受け付け、受け付けた広告コンテンツを広告コンテンツ記憶部120に格納する。具体的には、入稿受付部131は、広告コンテンツの表示サイズ(高さ)及び入札価格の指定とともに広告コンテンツの入稿を受け付け、入稿された広告コンテンツ、サイズ及び入札価格を広告コンテンツ記憶部120に格納する。このとき、入稿受付部131は、広告コンテンツの入稿元である広告主に対応する広告主IDについても広告コンテンツ記憶部120に格納する。
【0037】
(受信部132について)
受信部132は、端末装置10や情報提供装置30から広告コンテンツの取得要求を受信する。例えば、受信部132は、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)リクエスト等により、広告コンテンツの取得要求を受信する。
【0038】
なお、受信部132に広告コンテンツの取得要求を送信する装置は、情報提供装置30によって配信されるウェブページによって異なる。例えば、広告配信装置100にアクセスするためのURLが埋め込まれたウェブページが端末装置10に配信される場合、受信部132は、端末装置10から広告コンテンツの取得要求を受信する。また、広告コンテンツが既に埋め込まれたウェブページが端末装置10に配信される場合、受信部132は、情報提供装置30から広告コンテンツの取得要求を受信する。本実施形態では、受信部132は、端末装置10から広告コンテンツの取得要求を受信するものとする。
【0039】
(広告抽出部133について)
広告抽出部133は、受信部132によって広告コンテンツの取得要求が受信された場合に、配信候補の広告コンテンツを広告コンテンツ記憶部120から抽出する。かかる広告抽出部133は、図3に示すように、算出部134と、抽出部135とを有する。
【0040】
(算出部134について)
算出部134は、広告コンテンツ記憶部120に記憶されている広告コンテンツ毎に、所定サイズ当たりの評価値である単位評価値を算出する。具体的には、算出部134は、サイズが小さく、かつ、広告効果が高い広告コンテンツほど、大きい値となる単位評価値を算出する。言い換えれば、サイズが大きく、かつ、広告効果が低い広告コンテンツほど、小さい値となる単位評価値を算出する。
【0041】
一例を挙げて説明すると、算出部134は、CTRと入札価格とを乗算した結果を広告コンテンツの広告効果として算出する。このようなCTRと入札価格との乗算結果は、eCPM(effective Cost Per Mill)等と呼ばれる。そして、算出部134は、算出された広告効果をサイズにより除算することで単位評価値を算出する。例えば、算出部134は、図4に示した広告コンテンツ「C10」の単位評価値を算出する場合、CTR[0.02]と入札価格「100」とを乗算することにより広告効果「2」を算出する。そして、算出部134は、広告効果「2」をサイズ「4」により除算することで単位評価値「0.50」を算出する。
【0042】
なお、算出部134は、上述した単位評価値の算出処理を任意のタイミングで行う。例えば、算出部134は、定期的(例えば、1日毎、1週間毎)に算出処理を行ってもよいし、受信部132によって広告コンテンツの取得要求が受信された場合に、算出処理を行ってもよい。
【0043】
また、算出部134による広告効果の算出手法は、上記例に限られない。例えば、算出部134は、CTR自体を広告効果としてもよいし、入札価格を用いずにCTRに基づいて広告効果を算出してもよいし、入札価格自体を広告効果としてもよいし、CTRを用いずに入札価格に基づいて広告効果を算出してもよい。また、算出部134は、CTR及び入札価格の双方に基づいて広告効果を算出する場合であっても、CTRと入札価格とを乗算するのではなく、他の手法により広告効果を算出してもよい。例えば、算出部134は、CTRと入札価格との加算結果を広告効果としてもよい。また、算出部134は、広告コンテンツ記憶部120に記憶されているCTR自体を用いるのではなく、CTRの予測モデル等から予測される予測CTRを用いて広告効果を算出してもよい。
【0044】
(抽出部135について)
抽出部135は、受信部132によって広告コンテンツの取得要求が受信された場合に、算出部134によって算出された単位評価値に基づいて、広告コンテンツ記憶部120から配信候補の広告コンテンツを抽出する。具体的には、実施形態に係る抽出部135は、複数の広告コンテンツが表示可能な広告枠に表示される広告コンテンツの取得要求が受信された場合に、単位評価値が高い順に配信候補の広告コンテンツを抽出する。そして、抽出部135は、抽出した広告コンテンツを配信部136に出力する。
【0045】
抽出部135による抽出処理の一例について、図4に示した広告コンテンツ記憶部120を用いながら説明する。例えば、受信部132によって、サイズが「6」である広告枠に表示させる広告コンテンツの取得要求が受信されたものとする。この場合、抽出部135は、最初に、広告枠のサイズ「6」以下の広告コンテンツから、単位評価値が最も高い広告コンテンツ「C80」を抽出する。そして、抽出部135は、広告枠のサイズ「6」から広告コンテンツ「C80」のサイズ「3」を減算することにより、広告枠の残りサイズ「3」を求める。次に、抽出部135は、広告枠の残りサイズ「3」以下である未抽出の広告コンテンツの中から、単位評価値が最も高い広告コンテンツ「C20」を抽出する。そして、抽出部135は、この時点で広告枠の残りサイズが「0」となるので、抽出した広告コンテンツ「C80」及び「C20」を配信部136に出力する。
【0046】
また、例えば、受信部132によって、サイズが「7」である広告枠に表示させる広告コンテンツの取得要求が受信されたものとする。この場合、抽出部135は、上記例と同様に、最初に広告コンテンツ「C80」を抽出し、次に広告コンテンツ「C20」を抽出する。続いて、抽出部135は、広告枠の残りサイズ「1」以下である未抽出の広告コンテンツの中から、単位評価値が最も高い広告コンテンツ「C70」を抽出する。そして、抽出部135は、広告コンテンツ「C80」、「C20」及び「C70」を配信部136に出力する。
【0047】
また、例えば、受信部132によって、サイズが「8」である広告枠に表示させる広告コンテンツの取得要求が受信されたものとする。この場合、抽出部135は、上記例と同様に、最初に広告コンテンツ「C80」を抽出し、次に広告コンテンツ「C20」を抽出する。続いて、抽出部135は、広告枠の残りサイズ「2」以下である未抽出の広告コンテンツの中から、単位評価値が最も高い広告コンテンツを抽出する。このとき、抽出候補の広告コンテンツは、単位評価値が「1.00」である広告コンテンツ「C70」又は「C90」となる。このようなケースの場合、抽出部135は、広告枠に表示される広告コンテンツの単位評価値の合計が最大となるように広告コンテンツを抽出してもよい。
【0048】
例えば、抽出部135は、サイズ「2」の広告コンテンツ「C90」を抽出した場合には、広告枠の残りサイズが「0」となるので、抽出処理を終了する。この場合、抽出部135によって抽出された広告コンテンツ「C80」、「C20」及び「C90」に対応する単位評価値の合計は「6.00」となる。一方、抽出部135は、サイズ「1」の広告コンテンツ「C70」を抽出した場合には、広告枠の残りサイズが「1」となるので、更にサイズ「1」の広告コンテンツ「C60」を抽出することとなる。この場合、抽出部135によって抽出された広告コンテンツ「C80」、「C20」、「C70」及び「C60」に対応する単位評価値の合計は「6.50」となる。したがって、この例の場合、抽出部135は、広告コンテンツの単位評価値の合計が最大となるように、広告コンテンツ「C90」ではなく、広告コンテンツ「C70」を優先的に抽出してもよい。ただし、上記例に限られず、抽出部135は、広告枠に表示させる広告コンテンツの数を極力少なくすることが予め決められている場合には、広告コンテンツ「C70」ではなく、広告コンテンツ「C90」を優先的に抽出してもよい。
【0049】
(配信部136について)
配信部136は、受信部132によって受信された取得要求の送信元である端末装置10に対して、抽出部135によって抽出された広告コンテンツを配信する。なお、配信部136は、広告コンテンツの抽出順を端末装置10に通知してもよい。そして、配信部136は、抽出順に広告コンテンツを広告枠に表示するよう端末装置10に指示してもよい。
【0050】
〔4.広告抽出処理手順〕
次に、図5を用いて、実施形態に係る広告配信装置100による処理の手順について説明する。図5は、実施形態に係る広告配信装置100による処理手順を示すフローチャートである。なお、図5では、算出部134によって単位評価値が定期的に算出されているものとする。
【0051】
図5に示すように、広告配信装置100の受信部132は、端末装置10から広告コンテンツの取得要求を受信したか否かを判定する(ステップS101)。そして、受信部132は、広告コンテンツの取得要求を受信していない場合には(ステップS101;No)、取得要求を受信するまで待機する。
【0052】
一方、受信部132によって広告コンテンツの取得要求が受信された場合(ステップS101;Yes)、抽出部135は、広告枠のサイズ以下の広告コンテンツから、単位評価値が最も高い広告コンテンツを抽出する(ステップS102)。なお、実施形態に係る受信部132は、広告枠のサイズを含む取得要求を受信するものとする。
【0053】
続いて、抽出部135は、広告枠のサイズから、抽出済みの広告コンテンツのサイズを減算することにより、広告枠の残りサイズを算出する(ステップS103)。そして、抽出部135は、広告枠の残りサイズが「0」であるか否かを判定する(ステップS104)。なお、抽出部135は、広告枠の残りサイズが所定値以下(例えば、「0.5」)であるか否かを判定してもよい。
【0054】
このとき、抽出部135は、広告枠の残りサイズが「0」でない場合には(ステップS104;No)、広告枠の残りサイズ以下である未抽出の広告コンテンツの中から、単位評価値が最も高い広告コンテンツを抽出し(ステップS105)、ステップS103における処理に戻る。
【0055】
一方、抽出部135は、広告枠の残りサイズが「0」である場合には(ステップS104;Yes)、ステップS102やS105において抽出した広告コンテンツを配信部136に出力する。これにより、配信部136は、ステップS101において受信した取得要求の送信元に対して、抽出部135によって抽出された広告コンテンツを配信する(ステップS106)。
【0056】
〔5.変形例〕
上述した実施形態に係る広告配信装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、上記の広告配信装置100の他の実施形態について説明する。
【0057】
〔5−1.複数の広告枠(1)〕
上記実施形態では、単一の広告枠を例に挙げて説明したが、上述してきた広告配信装置100は、複数の広告枠に表示される広告コンテンツを配信することもできる。このとき、広告配信装置100は、広告枠の優先度が決められている場合には、優先度の高い広告枠の順に、かかる広告枠に表示される配信候補の広告コンテンツとして、単位評価値が高い順に広告コンテンツを抽出してもよい。この点について図6を用いて説明する。図6は、変形例に係る広告抽出処理の一例を示す説明図である。なお、図6に示した広告配信装置100は、図1の例と同様に、広告コンテンツC11〜C15を保持するものとする。
【0058】
図6の例では、端末装置10は、高さ「6」の広告枠R21及びR22を含むウェブページを表示している。ここで、広告枠R21及びR22は、広告コンテンツを表示させる優先度が決められている。図6の例では、広告枠を示す矩形内に示した数値が優先度を示し、数値が低いほど優先度が高いことを示すものとする。すなわち、広告枠R21の優先度「1」であり、広告枠R22の優先度「2」であり、広告枠R22の優先度よりも広告枠R21の優先度の方が高い。このような広告枠の優先度は、ウェブページを配信する情報提供装置30によって決定される。例えば、情報提供装置30は、ウェブページ毎に、ユーザにクリックされる回数が多い広告枠の順に高い優先度を設定する。
【0059】
図6に示した端末装置10は、広告枠R21及びR22の高さ「6」と、広告枠R21の優先度「1」と、広告枠R22の優先度「2」とを含む広告コンテンツの取得要求を広告配信装置100に送信する。この場合、広告配信装置100の抽出部135は、図6に示すように、広告枠R21及びR22のうち、優先度が高い広告枠R21に表示される広告コンテンツの抽出を行う。具体的には、抽出部135は、図1に示した例と同様に、単位評価値の高い順に広告コンテンツC13、C12及びC15を抽出する。次に、抽出部135は、広告枠R22に表示される広告コンテンツとして、単位評価値の高い順に広告コンテンツC11及びC14を抽出する。
【0060】
そして、配信部136は、端末装置10に対して、広告枠R21に対応する広告コンテンツC13、C12及びC15と、広告枠R22に対応する広告コンテンツC11及びC14とを配信する。これにより、端末装置10は、広告コンテンツC13、C12及びC15を広告枠R21に表示させるとともに、広告コンテンツC11及びC14を広告枠R22に表示させる。
【0061】
このように、広告配信装置100は、広告枠の優先度順に広告コンテンツの抽出処理を行うことにより、ウェブページ提供者(例えば、情報提供装置30の管理者)の意向に沿った広告コンテンツを配信することができる。例えば、上記例のように、ユーザにクリックされる回数が多い広告枠の順に高い優先度が設定されている場合、広告配信装置100は、ユーザにクリックされやすい広告枠に、広告効果の高い広告コンテンツを表示させることができるので、ウェブページ内における広告効果をより向上させることができる。また、この例に限られず、ユーザにクリックされる回数が少ない広告枠の順に高い優先度が設定されている場合、広告配信装置100は、ユーザにクリックされにくい広告枠に、広告効果の高い広告コンテンツを表示させることができるので、ユーザにクリックされにくい広告枠であっても広告効果を向上させることができる。
【0062】
なお、上記例では、端末装置10が広告枠の優先度を広告配信装置100に送信する例を示した。このような優先度は、例えば、情報提供装置30によって配信されるウェブページを形成するHTMLファイル等に記述される。すなわち、端末装置10は、情報提供装置30から広告枠の優先度を受信し、受信した広告枠の優先度とともに広告コンテンツの取得要求を広告配信装置100に送信することとなる。ただし、この例に限られず、情報提供装置30が広告配信装置100に広告コンテンツの取得要求を送信する場合もある。この場合、情報提供装置30が広告枠の優先度を広告配信装置100に送信し、広告配信装置100によって配信される広告コンテンツを埋め込んだウェブページを端末装置10に配信することとなる。
【0063】
〔5−2.複数の広告枠(2)〕
また、図6に示した例では、広告枠毎に優先度が決められている例を示したが、上述してきた広告配信装置100は、広告枠内における広告コンテンツの表示位置毎に優先度が決められている場合であっても、広告コンテンツを配信することもできる。このとき、広告配信装置100は、優先度の高い表示位置の順に単位評価値が高い広告コンテンツを抽出してもよい。この点について図7を用いて説明する。図7は、変形例に係る広告抽出処理の一例を示す説明図である。なお、図7に示した広告配信装置100は、図1及び図6の例と同様に、広告コンテンツC11〜C15を保持するものとする。
【0064】
図7の例では、端末装置10は、高さ「6」の広告枠R31及びR32を含むウェブページを表示している。ここで、広告枠R31及びR32は、広告コンテンツが表示され得る計12個の表示位置に優先度が決められている。図7の例では、広告コンテンツの表示位置を示す矩形内に示した数値が優先度を示す。すなわち、広告枠R31の場合、上段の表示位置から順に、優先度が「1」、「2」、「4」、「5」、「6」、「10」に設定されている。また、広告枠R32の場合、上段の表示位置から順に、優先度が「3」、「7」、「8」、「9」、「11」、「12」に設定されている。このような広告枠の優先度は、図6の例と同様に、ウェブページを配信する情報提供装置30によって決定される。例えば、情報提供装置30は、ウェブページ毎に、ユーザにクリックされる回数が多い表示位置の順に高い優先度を設定する。
【0065】
図7に示した端末装置10は、広告枠R31及びR32の高さ「6」と、広告枠R31及びR32における表示位置毎の優先度とを含む広告コンテンツの取得要求を広告配信装置100に送信する。この場合、広告配信装置100の抽出部135は、図7に示すように、広告枠R31及びR32のうち、優先度が高い表示位置の順に、かかる表示位置に表示される広告コンテンツの抽出を行う。具体的には、抽出部135は、優先度が「1」である広告枠R31の表示位置に表示させる広告コンテンツとして、単位評価値が最も高い広告コンテンツC13を抽出する。
【0066】
続いて、抽出部135は、優先度「1」の表示位置に広告コンテンツC13が表示されたと仮定し、残りの表示位置の中で最も優先度が高い表示位置に表示される広告コンテンツの抽出を行う。具体的には、図7に示すように、サイズが「2」である広告コンテンツC13は、優先度「1」の表示位置だけでなく、優先度「2」の表示位置にも表示されることとなる。この場合、抽出部135は、残りの表示位置の中で最も高い優先度「3」の表示位置に表示される広告コンテンツとして、広告コンテンツC12を抽出する。続いて、抽出部135は、優先度「4」の表示位置に表示される広告コンテンツとして、広告コンテンツC11又はC15を抽出する。図7の例では、抽出部135は、広告コンテンツC15を抽出する。このようにして、抽出部135は、同様の処理を繰り返すことにより、広告枠R31及びR32に表示される広告コンテンツを抽出する。
【0067】
そして、配信部136は、抽出した広告コンテンツと、かかる広告コンテンツを表示させる表示位置とを端末装置10に配信する。これにより、端末装置10は、広告配信装置100により指定された表示位置に各広告コンテンツを表示させる。
【0068】
このように、広告配信装置100は、広告枠内における表示位置の優先度順に広告コンテンツの抽出処理を行うことにより、ウェブページを提供する提供者(例えば、情報提供装置30の管理者)の意向に沿った広告コンテンツを配信することができる。例えば、ユーザにクリックされる回数が多い表示位置の順に高い優先度が設定されている場合、広告配信装置100は、ユーザにクリックされやすい表示位置に、広告効果の高い広告コンテンツを表示させることができるので、ウェブページ内における広告効果をより向上させることができる。また、この例に限られず、ユーザにクリックされる回数が少ない表示位置の順に高い優先度が設定されている場合、広告配信装置100は、ユーザにクリックされにくい表示位置に、広告効果の高い広告コンテンツを表示させることができるので、ユーザにクリックされにくい表示位置であっても広告効果を向上させることができる。
【0069】
なお、図7では、抽出部135が、広告コンテンツC13を抽出した後に、次に単位評価値の高い広告コンテンツC12を抽出する例を示した。ここで、広告コンテンツC12のサイズは「3」であるので、広告枠内における3個の表示位置を占有することとなる。この場合、抽出部135は、連続する3個の表示位置のうち、優先度が最も高い表示位置に表示させる広告コンテンツとして広告コンテンツC12を抽出してもよい。例えば、図7の例において、広告枠R32における1番目の表示位置から3番目の表示位置までの優先度は、「3」、「7」、「8」であり、これらの合計は「18」となる。これに対して、広告枠R31における3番目の表示位置から5番目の表示位置までの優先度は、「4」、「5」、「6」であり、これらの合計は「15」となる。なお、ここでは、優先度「1」及び「2」の表示位置に表示される広告コンテンツC13が抽出済みであるので、これらの表示位置については除外している。このように、図7の例では、広告枠R32における1番目から3番目までの表示位置よりも、広告枠R31における3番目から5番目までの表示位置の方が、優先度が高い。この場合、抽出部135は、広告枠R31における3番目から5番目までの表示位置に表示させる広告コンテンツとして広告コンテンツC12を抽出してもよい。
【0070】
また、図7では、ウェブページに複数の広告枠が含まれる例を示したが、広告配信装置100は、広告コンテンツの表示位置毎に優先度が決められている1個の広告枠がウェブページに含まれる場合であっても、上述した広告コンテンツの抽出処理を行うことができる。
【0071】
また、上記例では、端末装置10が表示位置の優先度を広告配信装置100に送信する例を示した。このような優先度は、例えば、情報提供装置30によって配信されるウェブページを形成するHTMLファイル等に記述される。ただし、この例に限られず、情報提供装置30が広告配信装置100に広告コンテンツの取得要求を送信する場合には、情報提供装置30が広告枠の優先度を広告配信装置100に送信する。
【0072】
〔5−3.単位評価値の重み〕
また、上記実施形態において、抽出部135は、広告コンテンツのサイズに応じて、単位評価値に重みを付与してもよい。例えば、1個の広告枠に所定数以上の広告コンテンツが表示されない方が、煩雑な広告コンテンツとならずに高い広告効果を望める場合もある。このような場合には、抽出部135は、広告コンテンツのサイズが所定値よりも大きい場合に、単位評価値に所定の重み(例えば、「1.1」)を乗算してもよい。または、抽出部135は、広告コンテンツのサイズが所定値以下である場合に、単位評価値に所定の重み(例えば、「0.9」)を乗算してもよい。これにより、広告配信装置100は、サイズが大きく、かつ、単位評価値が高い広告コンテンツを優先的に抽出することができるので、1個の広告枠に表示される広告コンテンツの数を少なくする可能性を高めることができる。
【0073】
〔5−4.重複する広告主を排除〕
また、上記実施形態において、抽出部135は、同一の広告枠に、同一の広告主から入稿された広告コンテンツが表示されないように抽出処理を行ってもよい。具体的には、抽出部135は、単位評価値の高い順に広告コンテンツを抽出する際に、抽出済みの広告コンテンツを入稿した広告主の広告主IDに対応する広告コンテンツを抽出対象から除外する。これにより、抽出部135は、異なる広告主によって入稿された広告コンテンツを広告枠に表示させることができるので、バラエティに富んだ広告表示を実現することができる。
【0074】
〔5−5.サイズ〕
また、上記実施形態では、広告コンテンツのサイズとして「高さ」を用いる例を示したが、この例に限られない。例えば、広告配信装置100は、広告コンテンツのサイズとして、広告コンテンツの「幅」を用いてもよいし、広告コンテンツの「面積」を用いてもよい。
【0075】
〔5−6.その他〕
また、上記実施形態において、抽出部135は、種々の手法による広告コンテンツ抽出処理を段階的に行ってもよい。例えば、抽出部135は、最初に、広告コンテンツ記憶部120から、ユーザが閲覧するウェブページに含まれるキーワードと合致する所定数(例えば、1000個や2000個)の広告コンテンツを抽出した後に、抽出した所定数の広告コンテンツの中から、上述してきた単位評価値に基づく抽出処理を行ってもよい。また、この例に限られず、抽出部135は、最初に、ユーザ属性(例えば、サイコグラフィック属性、デモグラフィック属性)と合致する所定数の広告コンテンツや、ユーザが入力した検索キーワードと合致する所定数の広告コンテンツを抽出した後に、抽出した所定数の広告コンテンツの中から、上述してきた単位評価値に基づく抽出処理を行ってもよい。
【0076】
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0077】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0078】
例えば、図3に示した広告コンテンツ記憶部120は、広告配信装置100が保持せずに、ストレージサーバ等に保持されてもよい。この場合、広告配信装置100は、ストレージサーバにアクセスすることで、広告コンテンツを取得する。
【0079】
また、例えば、上述してきた広告配信装置100は、ウェブページを配信する情報提供装置30と一体となって構成されてもよい。また、広告配信装置100は、広告コンテンツの配信処理は行わず、広告抽出部133による広告抽出処理のみを行う広告抽出装置であってもよい。この場合、広告抽出装置は、少なくとも入稿受付部131や配信部136を有しない。そして、入稿受付部131や配信部136を有する広告配信装置が、広告抽出装置によって抽出された広告コンテンツを端末装置10等に配信する。
【0080】
〔6.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る広告配信装置100は、広告コンテンツ記憶部120と、算出部134と、抽出部135とを有する。広告コンテンツ記憶部120は、広告コンテンツ毎に、かかる広告コンテンツのサイズ及び評価値を記憶する。算出部134は、広告コンテンツ記憶部120に記憶されている広告コンテンツ毎に、所定サイズ当たりの評価値である単位評価値を算出する。抽出部135は、複数の広告コンテンツが表示可能な広告枠に表示される広告コンテンツの取得要求を受信した場合に、算出部134によって算出された単位評価値が高い順に配信候補の広告コンテンツを広告コンテンツ記憶部120から抽出する。
【0081】
これにより、実施形態に係る広告配信装置100は、同一の広告枠に複数の広告コンテンツが表示される場合に、単位評価値が高い順に配信候補の広告コンテンツを抽出することで、単に広告コンテンツの評価値のみに基づいた広告配信と比較して、広告枠の全体的な広告効果を向上させることができる。
【0082】
また、実施形態に係る広告配信装置100において、抽出部135は、広告コンテンツ記憶部120から抽出する広告コンテンツのサイズの合計が広告枠のサイズ以下となるように、単位評価値が高い順に配信候補の広告コンテンツを抽出する。
【0083】
これにより、実施形態に係る広告配信装置100は、広告枠の全体的な広告効果を向上させることができるとともに、広告枠に表示される広告コンテンツを適切に抽出することができる。
【0084】
また、実施形態に係る広告配信装置100において、抽出部135は、優先度が予め決められている複数の広告枠に表示される広告コンテンツの取得要求を受信した場合に、複数の広告枠のうち優先度の高い広告枠の順に、かかる広告枠に表示される配信候補の広告コンテンツとして単位評価値が高い順に広告コンテンツを抽出する。
【0085】
これにより、実施形態に係る広告配信装置100は、ウェブページ提供者の意向に沿った広告コンテンツを配信することができる。例えば、広告配信装置100は、ユーザにクリックされやすい広告枠に、広告効果の高い広告コンテンツを表示させることができるので、ウェブページ内における広告効果をより向上させることができる。
【0086】
また、実施形態に係る広告配信装置100において、抽出部135は、広告コンテンツの表示位置毎に優先度が予め決められている広告枠に表示される広告コンテンツの取得要求を受信した場合に、優先度の高い表示位置の順に、かかる表示位置に表示される配信候補の広告コンテンツとして単位評価値が高い順に広告コンテンツを抽出する。
【0087】
これにより、実施形態に係る広告配信装置100は、ウェブページ提供者の意向に沿った広告コンテンツを配信することができる。例えば、広告配信装置100は、ユーザにクリックされやすい表示位置に、広告効果の高い広告コンテンツを表示させることができるので、ウェブページ内における広告効果をより向上させることができる。
【0088】
また、実施形態に係る広告配信装置100において、抽出部135は、異なる広告主によって入稿された広告コンテンツを抽出する。
【0089】
これにより、実施形態に係る広告配信装置100は、バラエティに富んだ広告表示を実現することができる。
【0090】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0091】
また、上述した広告配信装置100は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【0092】
また、特許請求の範囲に記載した「手段」は、「部(section、module、unit)」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、算出手段は、算出部や算出回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0093】
1 広告配信システム
100 広告配信装置
120 広告コンテンツ記憶部
133 広告抽出部
134 算出部
135 抽出部
136 配信部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7