特許第5814303号(P5814303)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特許5814303収益指標値生成システム及び収益指標値生成方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5814303
(24)【登録日】2015年10月2日
(45)【発行日】2015年11月17日
(54)【発明の名称】収益指標値生成システム及び収益指標値生成方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20151029BHJP
【FI】
   G06Q30/02 150
【請求項の数】9
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2013-127724(P2013-127724)
(22)【出願日】2013年6月18日
(65)【公開番号】特開2015-1955(P2015-1955A)
(43)【公開日】2015年1月5日
【審査請求日】2013年12月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】ヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】堀田 徹
(72)【発明者】
【氏名】田中 祐介
(72)【発明者】
【氏名】田頭 幸浩
【審査官】 齋藤 哲
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2008/056578(WO,A1)
【文献】 特開2008−097545(JP,A)
【文献】 特開2002−092483(JP,A)
【文献】 特開2002−007856(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 30/00−30/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末の表示画面に表示されたリンク元Webページに掲載され、広告情報が掲載されるリンク先Webページにリンクされるリンク情報が選択される確率を指標する選択期待値を算出する期待値算出手段と、
記リンク先Webページと共に前記広告情報が前記表示画面に表示されることに起因して生じることが期待し得る当該広告情報に係る収益額を指標する収益期待値を記憶する記憶手段と、
前記期待値算出手段によって算出された前記選択期待値と、前記記憶手段に記憶された前記収益期待値とに基づき前記リンク先Webページに関連する収益指標値を算出する収益指標値算出手段と、
備える収益指標値生成システム。
【請求項2】
端末の表示画面に表示されたリンク元Webページに掲載され、広告情報が掲載されるリンク先Webページにリンクされるリンク情報が選択される確率を指標する選択期待値を算出する期待値算出手段と、
前記リンク先Webページと共に前記表示画面に表示された前記広告情報が選択されることに起因して生じることが期待し得る収益額を指標する収益指標値を記憶する記憶手段と、
前記期待値算出手段によって算出された前記選択期待値と、前記記憶手段に記憶された前記収益期待値とに基づき前記リンク先Webページに関連する収益指標値を算出する収益指標値算出手段と、
を備える収益指標値生成システム。
【請求項3】
前記収益指標値算出手段は、前記選択期待値と前記収益期待値とを乗算して前記収益指標値を算出する請求項1又は2に記載の収益指標値生成システム。
【請求項4】
前記リンク先Webページが複数である場合に、前記収益指標値がより大きいリンク先Webページに対し、より高い順位を指標する順位情報を関連付けて生成する順位付け手段と、
複数のリンク先Webページへのリンク情報を、前記順位情報に基づき前記リンク元Webページに掲載するリンク情報掲載手段と、
を更に備える請求項1〜3のいずれか1項に記載の収益指標値生成システム。
【請求項5】
前記選択期待値算出手段は、前記リンク元Webページに関連する属性情報と前記リンク先Webページに関連する属性情報とに基づき前記選択期待値を算出する請求項4に記載の収益指標値生成システム。
【請求項6】
前記選択期待値算出手段は、前記リンク元Webページの閲覧者に関連する属性情報と前記リンク先Webページに関連する属性情報とに基づき前記選択期待値を算出する請求項4又は請求項5に記載の収益指標値生成システム。
【請求項7】
前記選択期待値算出手段は、前記リンク元Webページに掲載された前記リンク先Webページのリンク情報が選択されたことを示す過去の統計情報に基づき前記選択期待値を算出する請求項4〜6のいずれか1項に記載の収益指標値生成システム。
【請求項8】
端末の表示画面に表示されたリンク元Webページに掲載され、広告情報が掲載されるリンク先Webページにリンクされるリンク情報が選択される確率を指標する選択期待値を算出する期待値算出ステップと、
記リンク先Webページと共に前記広告情報が前記表示画面に表示されることに起因して生じることが期待し得る当該広告情報に係る収益額を指標する収益期待値が記憶される記憶部から前記収益期待値を取り出す取得ステップと、
前記期待値算出ステップによって算出された前記選択期待値と、前記取得ステップによって取り出された前記収益期待値とに基づき前記リンク先Webページに関連する収益指標値を算出する収益指標値算出ステップと、を備える収益指標値生成方法。
【請求項9】
端末の表示画面に表示されたリンク元Webページに掲載され、広告情報が掲載されるリンク先Webページにリンクされるリンク情報が選択される確率を指標する選択期待値を算出する期待値算出ステップと、
前記リンク先Webページと共に前記表示画面に表示された前記広告情報が選択されることに起因して生じることが期待し得る収益額を指標する収益指標値が記憶される記憶部から前記収益期待値を取り出す取得ステップと、
前記期待値算出ステップによって算出された前記選択期待値と、前記取得ステップによって取り出された前記収益期待値とに基づき前記リンク先Webページに関連する収益指標値を算出する収益指標値算出ステップと、を備える収益指標値生成方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収益指標値生成システム及び収益指標値生成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
Webページには、例えば「この記事を見た人はこんな記事も見ています」との、他のWebページを紹介する情報(リンク情報)がレコメンド情報として掲載されている。従来、どのWebページのリンク情報を優先的に掲載するのかは、各Webページのリンク情報の選択がどのくらいの頻度でなされたかという過去の実績に基づいて決定されている(例えば、特許文献1を参照)。例えば、Webページ(A)にWebページ(B)のリンク情報を掲載すると高頻度でリンク情報の選択がなされたという実績が認められる場合、Webページ(A)にはWebページ(B)のリンク情報が優先的に表示されるようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−34399号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
Webページには、広告情報が掲載され、当該広告情報に関連して収益を発生させる仕組みを採用していることがある。Webページ(A)においてWebページ(B)のリンク情報の選択が高頻度で生じていても、Webページ(A)からWebページ(B)に遷移したことに起因したWebページ(B)上に掲載されている広告情報からの収益が少なくなることがある。その一方で、Webページ(A)においてWebページ(C)のリンク情報の選択が低頻度で生じていても、Webページ(A)からWebページ(C)に遷移したことに起因したWebページ(C)に掲載されている広告情報からの収益が多くなることがある。このような場合、リンク情報の過去の選択頻度を根拠として、Webページ(A)にWebページ(B)のリンク情報を優先的に掲載すると、広告情報から収益を上げられるはずのWebページ(C)のリンク情報の掲載を妨げてしまうことになりかねない。そのため、出願人は、過去の選択実績の高いWebページのリンク情報を優先的に掲載する結果、広告情報から収益を上げられるはずの他のWebページのリンク情報の掲載を妨げてしまい、収益効率を向上させることができない場合があるとの課題に対し、リンク情報で紹介されるリンク先Webページの広告情報からの収益を考慮して、適正にWebページのリンク情報の選別を行う新たな方策を提案するに至った。
【0005】
本発明は、上記の事項に鑑みてなされたもので、リンク情報の選択に起因したリンク先Webページの広告情報からの収益を向上させるべく、リンク情報によって紹介されるリンク先Webページを適切に選別することを可能とする収益指標値生成システム及び収益指標値生成方法を提供することを例示的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の例示的側面としての収益指標値生成システムは、端末の表示画面に表示されたリンク元Webページに掲載され、広告情報が掲載されるリンク先Webページにリンクされるリンク情報が選択される確率を指標する選択期待値を算出する期待値算出手段と、リンク先Webページと共に広告情報が表示画面に表示されることに起因して生じることが期待し得る当該広告情報に係る収益額を指標する収益期待値を記憶する記憶手段と、期待値算出手段によって算出された選択期待値と、記憶手段に記憶された収益期待値とに基づきリンク先Webページに関連する収益指標値を算出する収益指標値算出手段と、を備える。
【0007】
本発明の他の例示的側面としての収益指標値生成方法は、端末の表示画面に表示されたリンク元Webページに掲載され、広告情報が掲載されるリンク先Webページにリンクされるリンク情報が選択される確率を指標する選択期待値を算出する期待値算出ステップと、リンク先Webページと共に広告情報が表示画面に表示されることに起因して生じることが期待し得る当該広告情報に係る収益額を指標する収益期待値が記憶される記憶部から収益期待値を取り出す取得ステップと、期待値算出ステップによって算出された選択期待値と、取得ステップによって取り出された収益期待値とに基づきリンク先Webページに関連する収益指標値を算出する収益指標値算出ステップと、を備える。
【0008】
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下添付図面を参照して説明される好ましい実施の形態によって明らかにされるであろう。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、リンク情報の選択に起因したリンク先Webページの広告情報からの収益を向上させるべく、リンク情報によって紹介されるリンク先Webページを適切に選別することを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施形態1に係る収益指標値生成システムの全体構成図である。
図2】実施形態1に用いる収益指標値生成装置の内部構成の概略を示すブロック図である。
図3】端末の表示画面に表示されたリンク元Webページの表示例である。
図4】第1データベースのデータ構造の概略を示す図である。
図5】端末の表示画面に表示されたリンク先Webページの表示例である。
図6】第2データベースのデータ構造の概略を示す図である。
図7】実施形態2に係る収益指標値生成システムの全体構成図である。
図8】実施形態2に用いる収益指標値生成装置の内部構成の概略を示すブロック図である。
図9】実施形態3に係る収益指標値生成システムの全体構成図である。
図10】実施形態3に用いる収益指標値生成装置の内部構成の概略を示すブロック図である。
【実施するための形態】
【0011】
[実施形態1]
以下、実施形態1を、添付図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る収益指標値生成システムSの全体構成図である。収益指標値生成システムSは、端末2、コンテンツサーバ4、収益指標値生成装置6、広告主サーバ8がインターネットWを介して接続されて構成される。
【0012】
<端末2>
端末2は、ユーザが所有、使用又は管理する端末であり、例えば、携帯電話、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等が適用可能である。端末2は、内部に演算処理装置及びメモリを有し、表示画面を備える。端末2は、キーボード等の入力手段を有することが好ましく、キーボードはソフトウェアキーボードであってもよい。端末2は、インターネットWに直接又は間接に接続され、インターネットWを介して、コンテンツサーバ4と通信可能である。
【0013】
端末2においては、例えば、インターネットブラウザ等のアプリケーションプログラムを用いることにより、インターネットWを介してコンテンツサーバ4より送信され、所定のWebページが表示画面に表示されるようになっている。
【0014】
<コンテンツサーバ4>
コンテンツサーバ4は、Webコンテンツ情報(以下、単にコンテンツ情報という。)をユーザに提供するものである。コンテンツ情報としては、例えば、ニュース情報、ブログ情報、インターネットショップ情報等がある。コンテンツサーバ4は、有線又は無線により端末2と情報送受信可能とされ、端末2に向けてのコンテンツ情報を送信可能である。図示しないが、複数個のコンテンツサーバ4が接続されていてもよい。例えば、リンク元Webページ5のコンテンツ情報を格納するコンテンツサーバ4と、リンク先Webページ7のコンテンツ情報を格納するコンテンツサーバ4とが別個のものであってもよい。
【0015】
少なくともリンク先Webページ7のコンテンツ情報が端末2の表示画面に表示された際には、そのコンテンツ情報のページレイアウト内の一部に広告枠が配置される。広告枠に掲載される広告情報(配信情報)は、図示しない広告配信装置から配信される。
【0016】
<広告主サーバ8>
広告主サーバ8は、端末2からのリクエストに応じて、端末2に向けて商品等の詳細情報を提供する機能を有する。広告主サーバ8は、内部に広告主サイトを構築するサイトページを有しており、そのサイトページに商品等の詳細情報が掲載されている。
【0017】
端末2に表示された広告情報がバナー広告等の広告であり、その広告に広告主サーバ8へのリンク情報が埋め込まれていると、端末2で広告をクリック(選択)した場合に、端末2から広告主サーバ8へとリクエスト信号が送信される。そのリクエスト信号に応じて、広告主サーバ8は商品等の詳細情報を掲載したサイトページの情報を端末2に向けて送信する。端末2の表示画面に、広告主サーバ8のサイトページが表示されて、端末2のユーザに商品等の詳細情報が提供される。
【0018】
なお、コンテンツサーバ4の管理者(メディア提供者)が、広告主サーバ8の管理者であってもよい。リンク元Webページ5のコンテンツサーバ4とリンク先Webページ7のコンテンツサーバ4とが別個のものである場合には、リンク元Webページ5のコンテンツサーバ4の管理者およびリンク先Webページ7のコンテンツサーバ4の管理者のいずれか一方または両方が広告主サーバ8の管理者であってもよい。あるいは、コンテンツサーバ4の管理者(メディア提供者)が、広告主サーバ8の管理者でなくてもよい。
【0019】
<収益指標値生成装置6>
図2は、収益指標値生成装置6の内部構成の概略を示すブロック図である。収益指標値生成装置6は、内部にコンピュータの主要部としてのCPU(演算処理装置)6aとメモリ6bとを有している。メモリ6b内部には、収益指標値生成プログラムP、第1データベースDB1,第2データベースDB2が格納されている。
【0020】
この収益指標値生成プログラムPによって、CPU6aは、収益指標値算出手段P1として機能する。以下、収益指標値生成プログラムPによってCPU6aが発揮する各機能について説明する。
【0021】
<収益指標値算出手段P1>
収益指標値算出手段P1は、選択期待値Cと収益期待値Rとに基づいてリンク先Webページに関連する収益指標値Fを算出する機能を有する。
【0022】
図3は、端末2の表示画面に表示されたリンク元Webページ5の表示例である。
【0023】
リンク元Webページ5においてニュース記事の紹介がされている。また、リンク元Webページ5には、「このニュースを読んだ方はこんなニュースも読んでいます」との表示の下に、他のニュース記事を紹介しているWebページ(リンク先Webページ7a)のリンク情報L1(レコメンド情報)が掲載されている。例えば、リンク元Webページ5の閲覧者が当該他のニュース記事に興味を示した場合、閲覧者によってリンク情報L1が選択されることになる。図示しないが、リンク元Webページ5に商品の紹介がなされており、このリンク元Webページ5において関連商品を紹介しているリンク先Webページ7のリンク情報L(レコメンド情報)が掲載されていることもある。
【0024】
リンク元Webページ5の閲覧者によってリンク先Webページ7aのリンク情報L1が選択される確率は、リンク元Webページ5で紹介されているニュース記事とリンク先Webページ7aで紹介されているニュース記事との関連度や、リンク元Webページ5から各リンク先Webページ7に遷移した実績を集計分析した過去の統計情報などに基づいて算出することができる。
【0025】
リンク元Webページ5の閲覧者によってリンク先Webページ7aのリンク情報L1が選択される確率は選択期待値Cとして指標される。
【0026】
図4は、第1データベースDB1のデータ構造の概略を示す図である。第1データベースDB1は、リンク元Webページ5ごとに、リンク先Webページ7と選択期待値Cとが相互に関連付けられて構築されている。例えば、リンク元Webページ5aにリンク先Webページ7aのリンク情報L1を掲載したときの選択期待値がC11である。リンク元Webページ5bにリンク先Webページ7aのリンク情報L1を掲載したときの選択期待値がC21である。
【0027】
図3に示されているリンク元Webページ5の閲覧者がリンク情報L1を選択した場合、端末2の表示画面にリンク先Webページ7aが表示されることになる。
【0028】
図5は、端末2の表示画面に表示されたリンク先Webページ7aの表示例である。リンク先Webページ7aには、ニュース記事の紹介とともに広告情報Hが表示されている。例えば、広告情報Hは、サーバとしても機能し得る収益指標値生成装置6から端末2に配信される。この広告情報Hの表示に起因して収益が発生する。広告情報Hの表示に起因して収益を発生させる仕組みは、特に制限はなく、例えば、リンク先Webページ7aと共に広告情報Hが表示される回数に基づき収益を発生させる仕組み(インプレッション保証型広告)や、リンク先Webページ7aに掲載されている広告情報Hを選択した回数に基づき収益を発生させる仕組み(クリック課金型広告)などであってもよい。あるいは、リンク先Webページ7aと共に広告情報Hが表示される時間の長さに基づき収益を発生させる仕組み(時間課金型広告)などであってもよい。
【0029】
収益期待値Rは、リンク先Webページ7aとともに広告情報Hが端末2の表示画面に表示されることに起因して生じることが期待し得る収益額を指標するものである。例えば、収益期待値Rは、過去の統計情報に基づき、リンク先Webページ7aとともになされる広告情報Hの表示1回当たりに期待される収益額として算出することができる。
【0030】
図6は、第2データベースDB2のデータ構造の概略を示す図である。第2データベースDB2は、リンク先Webページ7と収益期待値Rとが相互に関連付けられて構築されている。例えば、リンク先Webページ7aの収益期待値がR1である。リンク先Webページ7bの収益期待値がR2である。
【0031】
収益指標値算出手段P1は、第1データベースDB1に格納されている選択期待値Cのデータ、及び第2データベースDB2に格納されている収益期待値Rのデータを取り出し、収益指標値Fを算出する。
【0032】
なお、第1データベースDB1及び第2データベースDB2は、インターネットWを介して接続された、図示しないデータベースサーバに格納されて、収益指標値生成装置6のメモリ6b内部に格納されていなくてもよい。この場合、選択期待値C及び収益期待値Rのデータはインターネットを介して収益指標値生成装置6に送られる。
【0033】
収益指標値Fは、選択期待値Cと収益期待値Rとに基づいて算出される。収益指標値Fの算出にあたっては、過去の統計情報や種々の解析方法に基づいて考案された選択期待値C及び収益期待値Rから収益指標値Fを導き出す算出式を適用するとよい。
【0034】
上記の算出式の1つとして、選択期待値Cと収益期待値Rを乗算して収益指標値Fを算出する算出式を適用してもよい。
【0035】
例えば、リンク元Webページ5aにリンク先Webページ7aのリンク情報L1を掲載するときの収益指標値Fを算出する場合には、第1データベースDB1からはリンク元Webページ5aにリンク先Webページ7aのリンク情報L1を掲載したときの選択期待値であるC11を取り出す。さらに、第2データベースDB2からはリンク先Webページ7aの収益期待値であるR1を取り出す。そして、選択期待値Cと収益期待値Rを乗算して収益指標値Fを算出する場合には、C11とR1とを乗算(C11×R1)して収益指標値Fを算出する。
【0036】
上記のように、収益指標値Fを算出することにより、リンク元Webページ5aにリンク先Webページ7aのリンク情報L1を掲載する場合に、リンク情報L1の選択に起因して、端末2にリンク先Webページ7aとともに表示画面に表示される広告情報Hからどの程度の収益を期待することができるのかを知得することが可能になる。
【0037】
[実施形態2]
以下、実施形態2について、図面を用いて説明する。実施形態2において、実施形態1と同様の構成については、同様の符号を付し、その説明を省略する。図7は、実施形態2に係る収益指標値生成システムS2の全体構成図である。収益指標値生成システムS2は、端末2、コンテンツサーバ4、収益指標値生成装置9、広告主サーバ8が、インターネットWを介して情報送受信可能に接続されて構成されている。
【0038】
実施形態2においては、端末2、コンテンツサーバ4、広告主サーバ8の構成及び機能については、実施形態1で説明したものと略同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
【0039】
<収益指標値生成装置9>
図8は、収益指標値生成装置9の内部構成の概略を示すブロック図である。収益指標値生成装置9は、内部にコンピュータの主要部としてのCPU(演算処理装置)20aとメモリ20bとを有している。メモリ20b内部には、収益指標値生成プログラムP20、第1データベースDB1,第2データベースDB2が格納されている。
【0040】
この収益指標値生成プログラムP20によって、CPU20aは、収益指標値算出手段P1、順位付け手段P2、リンク情報掲載手段P3として機能する。
【0041】
以下、収益指標値生成プログラムP20によってCPU20aが発揮する各機能について説明する。なお、実施形態2においては、収益指標値算出手段P1の構成及び機能について、実施形態1で説明したものと略同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
【0042】
<順位付け手段P2>
順位付け手段P2は、リンク先Webページ7が複数である場合に、収益指標値Fがより大きいリンク先Webページ7に対し、より高い順位を指標する順位情報を関連付けて生成する機能を有する。
【0043】
ここでは、選択期待値Cと収益期待値Rを乗算して収益指標値Fを算出する例で述べる。リンク元Webページ5aに対して複数のリンク先Webページ7a〜7cがある場合、収益指標値算出手段P1によって、リンク元Webページ5aからリンク先Webページ7aへの遷移に関連した収益指標値であるF11(=C11×R1)、リンク元Webページ5aからリンク先Webページ7bへの遷移に関連した収益指標値であるF12(=C12×R2)、リンク元Webページ5aからリンク先Webページ7cへの遷移に関連した収益指標値であるF13(=C13×R3)が算出される。
【0044】
ここで、F12>F11>F13という大小関係がある場合、順位付け手段P2は、リンク先Webページ7bに第1順位、リンク先Webページ7aに第2順位、リンク先Webページ7cに第3順位、という具合に順位情報を生成する。
【0045】
例えば、選択期待値CにおいてC12(=0.1)<C13(=0.4)という関係が認められる場合であっても、収益期待値RにおいてR2(=10円)>R3(=200円)という関係が認められると、収益指標値FにおいてはF12(=1円)<F13(=80円)という関係が成立する場合がある。この場合、リンク元Webページ5aにリンク先Webページ7cのリンク情報L3を掲載すると高頻度でリンク情報L3が選択されるものの、リンク先Webページ7cとともに広告情報Hが表示されることに起因する収益は少ない。リンク元Webページ5aにリンク先Webページ7bのリンク情報L2を掲載すると低頻度でリンク情報L2が選択されるにすぎないものの、リンク先Webページ7bとともに広告情報Hが表示されることに起因する収益は多くなる。
【0046】
上記のように、順位付け手段P2によれば、広告情報Hからの収益をより多く期待されるリンク先Webページ7のリンク情報Lを把握することが可能になる。
【0047】
<リンク情報掲載手段P3>
リンク情報掲載手段P3は、複数のリンク先Webページ7へのリンク情報Lを、順位情報に基づきリンク元Webページに掲載する機能を有する。
【0048】
上記のように、リンク先Webページ7bに第1順位、リンク先Webページ7aに第2順位、リンク先Webページ7cに第3順位という順位情報が生成されている場合、リンク情報掲載手段P3は、収益効率を最大化するという設定がなされていると、リンク先Webページ7bのリンク情報L2、リンク先Webページ7aのリンク情報L1、リンク先Webページ7cのリンク情報L3、の順に優先順位を定め、当該優先順位に従ってリンク元Webページ5aにリンク情報Lを掲載する。
【0049】
例えば、リンク元Webページ5aに2つのリンク情報Lを掲載することができる場合には、リンク情報掲載手段P3は、リンク情報L2及びリンク情報L1をリンク元Webページ5aに掲載する。
【0050】
リンク情報掲載手段P3は、リンク元Webページ内でリンク情報Lが掲載される位置に依存して、リンク情報の選択頻度が異なる場合、より高い順位のリンク先Webページ7のリンク情報Lを、リンク元Webページ内でより選択頻度が高い位置に掲載する機能を有していてもよい。
【0051】
上記のように、リンク情報掲載手段P3によれば、広告情報Hからの収益をより多く期待されるリンク先Webページ7のリンク情報Lをリンク元Webページ5に掲載することが可能になる。
【0052】
[実施形態3]
以下、実施形態3について、図面を用いて説明する。実施形態3において、実施形態1と同様の構成については、同様の符号を付し、その説明を省略する。図9は、実施形態3に係る収益指標値生成システムS3の全体構成図である。収益指標値生成システムS3は、端末2、コンテンツサーバ4、収益指標値生成装置11、広告主サーバ8が、インターネットWを介して情報送受信可能に接続されて構成されている。
【0053】
実施形態3においては、端末2、コンテンツサーバ4、広告主サーバ8の構成及び機能については、実施形態1で説明したものと略同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
【0054】
<収益指標値生成装置11>
図10は、収益指標値生成装置11の内部構成の概略を示すブロック図である。収益指標値生成装置11は、内部にコンピュータの主要部としてのCPU(演算処理装置)30aとメモリ30bとを有している。メモリ30b内部には、収益指標値生成プログラムP30、第1データベースDB1,第2データベースDB2が格納されている。
【0055】
この収益指標値生成プログラムP30によって、CPU30aは、収益指標値算出手段P1、選択期待値算出手段P4として機能する。実施形態3においては、収益指標値算出手段P1の構成及び機能については、実施形態1で説明したものと略同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。実施形態3において、CPU30aが、実施形態2のCPU20aと同様に順位付け手段P2、リンク情報掲載手段P3として機能してもよい。
【0056】
<選択期待値算出手段P4>
選択期待値算出手段P4は、選択期待値Cを算出する機能を有する。
【0057】
選択期待値算出手段P4は、リンク元Webページ5に関連する属性情報とリンク先Webページ7に関連する属性情報とに基づき選択期待値Cを算出する機能を有していてもよい。
【0058】
Webページに関連する属性情報とは、Webページに掲載されている記事や写真などの内容に基づいて分類される情報のことである。例えば、車の写真が掲載されているWebページには、「車」という属性情報を割り当てる規則を適用してもよい。
【0059】
リンク元Webページ5に関連する属性情報とリンク先Webページ7に関連する属性情報とに基づき選択期待値Cを算出する場合、リンク元Webページ5に関連する属性情報とリンク先Webページ7に関連する属性情報との類似性や関連性に基づいて選択期待値Cを算出してもよい。例えば、「車」という属性情報は、車と同様の移動手段である「自転車」と類似性が高く、車の1部品である「タイヤ」と関連性が高い。「車」という属性情報は、移動手段でもなく、車の部品には通常属していない「電話」や「パソコン」
とは類似性や関連性が低い。そのため、リンク元Webページ5に関連する属性情報が「車」の場合、リンク先Webページ7に関連する属性情報が「自転車」や「タイヤ」であると選択期待値Cが高くなる一方で、リンク先Webページ7に関連する属性情報が「電話」や「パソコン」であると選択期待値Cが低くなる。
【0060】
選択期待値算出手段P4は、リンク元Webページ5の閲覧者に関連する属性情報とリンク先Webページ7に関連する属性情報とに基づき選択期待値Cを算出する機能を有していてもよい。
【0061】
閲覧者に関連する属性情報とは、閲覧者の性別や居住地、閲覧者が過去に閲覧したWebサイトの属性情報などに基づいて分類される情報のことである。例えば、リンク元Webページ5の閲覧者が女性の場合、リンク元Webページ5の閲覧者に関連する属性情報として「女性」という属性情報を割り当てる規則を適用してもよい。
【0062】
リンク元Webページ5の閲覧者に関連する属性情報とリンク先Webページ7に関連する属性情報とに基づき選択期待値を算出する場合、リンク元Webページ5の閲覧者に関連する属性情報とリンク先Webページ7に関連する属性情報との類似性や関連性に基づいて選択期待値Cを算出してもよい。例えば、「女性」という属性情報は、女性が通常使用する「化粧品」や「ハイヒール」と関連性が高い。通常は男性が愛好する乗り物である「オートバイ」とは関連性が低い。そのため、リンク元Webページ5の閲覧者に関連する属性情報が「女性」の場合、リンク先Webページ7に関連する属性情報が「化粧品」や「ハイヒール」であると選択期待値Cが高くなる一方で、リンク先Webページ7に関連する属性情報が「オートバイ」であると選択期待値Cが低くなる。
【0063】
選択期待値算出手段P4は、リンク元Webページ5に掲載されたリンク先Webページ7のリンク情報Lが選択されたことを示す過去の統計情報に基づき選択期待値Cを算出する機能を有していてもよい。リンク元Webページ5aにリンク先Webページ7aのリンク情報L1が掲載された時に高頻度でリンク情報L1の選択がなされているという統計情報が存在する場合、リンク元Webページ5aについてはリンク先Webページ7aのリンク情報L1の選択期待値Cが高くなる。
【0064】
また、選択期待値算出手段P4は、予測モデルを用いて選択期待値Cを算出する機能を有していてもよい。予測モデルは、例えば、特定のユーザに対し、特定の時間帯に特定のリンク先Webページ7のリンク情報Lが選択されたか否か等の統計情報に基づき機械学習を行うことにより、生成された予測モデルである。
【0065】
上記の選択期待値算出手段P4により算出された選択期待値Cは第1データベースDB1に収納するとよい。
【0066】
なお、リンク先Webページ7aの収益期待値R1は、例えば、リンク先Webページ7aに掲載され得る複数の広告情報Hについて次のような計算を行うことにより算出することができる。まず、広告情報Hのそれぞれについて、リンク先Webページ7aに表示される確率(広告表示確率)を求める。次に、広告情報Hのそれぞれについて、リンク先Webページ7aに掲載された時に広告情報Hを選択する確率(広告選択確率)を求める。さらに、広告情報Hのそれぞれについて、広告情報Hが1回選択された時に生じる課金額(広告課金額)を求める。そして、広告情報Hのそれぞれについて、広告表示確率と広告選択確率と広告課金額を乗算することにより、各広告情報Hについての見込み収益額を求める。そして、各広告情報Hについての見込み収益額を合計することにより、収益期待値R1を算出することができる。
【0067】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明に限定されることなく、その要旨の範囲内で様々な変形や変更が可能である。
【0068】
本発明は、以下の趣旨をも含む。
【0069】
収益指標値算出手段は、選択期待値と収益期待値とを乗算して収益指標値を算出してもよい。
【0070】
リンク先Webページが複数である場合に、収益指標値がより大きいリンク先Webページに対し、より高い順位を指標する順位情報を関連付けて生成する順位付け手段と、複数のリンク先Webページへのリンク情報を順位情報に基づきリンク元Webページに掲載するリンク情報掲載手段と、を更に備えてもよい。
【0071】
選択期待値を算出する選択期待値算出手段をさらに備えてもよい。
【0072】
選択期待値算出手段は、リンク元Webページに関連する属性情報とリンク先Webページに関連する属性情報とに基づき選択期待値を算出してもよい。
【0073】
選択期待値算出手段は、リンク元Webページの閲覧者に関連する属性情報とリンク先Webページに関連する属性情報とに基づき選択期待値を算出してもよい。
【0074】
選択期待値算出手段は、リンク元Webページに掲載されたリンク先Webページのリンク情報が選択されたことを示す過去の統計情報に基づき選択期待値を算出してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0075】
本発明は、リンク元Webページからリンク情報を介してリンクするリンク先Webページを適切に選別するための指標を生成する収益指標値生成システム及び収益指標値生成方法として利用できる。
【符号の説明】
【0076】
選択期待値:C,C11〜C13、C21〜C23
第1データベース:DB1
第2データベース:DB2
収益指標値:F,F11〜F13
広告情報:H
リンク情報:L,L1〜L3
収益指標値生成プログラム:P
収益指標値算出手段:P1
順位付け手段:P2
リンク情報掲載手段:P3
選択期待値算出手段:P4
収益指標値生成プログラム:P20
収益指標値生成プログラム:P30
収益期待値:R,R1〜R3
収益指標値生成システム:S、S2,S3
インターネット:W
端末:2
コンテンツサーバ:4
リンク元Webページ:5,5a〜5c
収益指標値生成装置(コンピュータ):6,9,11
CPU(コンピュータの主要部):6a
メモリ:6b,20b,30b
リンク先Webページ:7,7a〜7c
広告主サーバ:8
CPU(演算処理装置):20a,30a
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