【実施例】
【0030】
以下の実施例は、本発明の化合物の特定の調製方法、および例示される化合物のそれぞれの香りプロファイルを示す。これらの実施例は例示の目的のためにのみ提供され、本発明の一般的な範囲を限定するものと理解すべきではない。
【0031】
実施例1
2−(3,3−ジメチルシクロへキス−1−エニル)ブタン−2−オルおよび2−(5,5−ジメチルシクロへキス−1−エニル)ブタン−2−オルの調製
1.2等量のTHF中に入れたマグネシウムを窒素下で三つ口フラスコ中に入れる。1.2等量のブロモエタンを滴下する。温度を上げて還流する。マグネシウムをすべて消費した後、5〜10℃の反応媒体を入れ、1等量のデヒドロヘルバックを滴下する。次いで、混合物を環境温度で2時間撹拌した後、HCl10%水溶液/氷の混合物(50:50)上に注ぐ。約10分の撹拌後、相を分離させる。水相をMTBE(メチルtert−ブチルエーテル)で2回抽出する。再結合した有機相を重炭酸ナトリウムの溶液の後塩水で洗浄する。
【0032】
硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ紙を用いてろ過し、さらに溶媒を蒸発させることで、出発デヒドロヘルバックが85:15のα/β混合物である場合、α/β比90:10の2つの異性体からなる原生成物が得られる。出発デヒドロヘルバックが60:40のα/β混合物である場合、α/β比60:40の2つの異性体からなる原生成物が得られる。
【0033】
いずれの場合においても、原生成物を減圧下で蒸留する。
BP=60℃/0.4torr
香り表示90:10:ウッディ、パイン、ユーカリ、非常に強い
香り表示60:40:ウッディ、ショウノウ、非常に強い
【0034】
α異性体:
1H−NMR(200MHz、CDCl
3):δ(ppm)0.76(t、3H)、0.97(s、6H)、0.82〜1.13(m、3H)、1.25(s、3H)、1.35〜1.41(m、2H)、1.50〜1.61(m、3H)、1.85〜1.91(m、2H)、5.41(s、1H)
13C−NMR(50MHz、CDCl
3):δ(ppm)8.2、20.2、27.2、30.2、30.3、32.9、37.5、48.8、54.3、75.1、130.5、139.4
MS[e/m(%)]:182(M+、0.3)、154(11)、153(100)、109(16)、95(13)、81(71)、57(18)、55(10)、43(48)、41(10)
【0035】
β異性体:
1H−NMR(200MHz、CDCl
3):δ(ppm)0.76(t、3H)、0.97(s、6H)、0.82〜1.13(m、3H)、1.25(s、3H)、1.35〜1.41(m、2H)、1.50〜1.61(m、3H)、1.85〜1.91(m、2H)、5.56〜5.68(m、1H)
13C−NMR(50MHz、CDCl
3):δ(ppm)9.2、12.3、26.1、29.2、30.4、32.1、33.3、41.3、42.6、53.7、122.4、128.3
MS[e/m(%)]:182(M+、5)、167(10)、154(25)、153(33)、138(34)、126(25)、125(29)、113(20)、112(10)、11(12)、110(57)、109(16)、98(11)、97(40)、95(19)、83(100)、70(16)、69(73)、67(14)、57(22)、56(33)、55(75)、53(13)、43(18)、42(12)、41(51)、39(18)
【0036】
所望に応じて、分留のような当業者にとって周知の技術によって、これらの2つの異性体:2−(3,3−ジメチルシクロへキス−1−エニル)ブタン−2−オルおよび2−(5,5−ジメチルシクロへキス−1−エニル)ブタン−2−オル(それぞれ上でαおよびβ異性体を示す)の分離が可能となる。例えば、金属ライニングを有するカラムを用いる蒸留は、α異性体の第1段階における分離を可能にする:1torrで、カラム頂部の温度が55℃の条件で蒸留する。次に、蒸留を継続する場合、α−β混合物のいくつかの画分後、β異性体を分離することができる:1torrで、カラム頂部の温度が58℃の条件で蒸留する。
【0037】
同様に、これらの異性体は、前記手順において、ヒドロヘルバックを1−(3,3−ジメチルシクロへキス−1−エニル)エタノンまたは1−(3,3−ジメチルシクロへキス−6−エニル)エタノンと置き換えて合成することで、選択的に得ることができる。
【0038】
実施例2
2−(3,3−ジメチルシクロへキス−1−エニル)ペント−4−エン−2−オルおよび2−(5,5−ジメチルシクロへキス−1−エニル)ペント−4−エン−2−オルの調製
実施例1の手順を、ブロモエタンを塩化アリルで置き換え、同様に行う。
【0039】
α/β比88:12の2つの異性体からなる、形成された原生成物を減圧下で蒸留する。
BP=
55℃/0.2torr
香り表示:ウッディ、アニマル、中強度
【0040】
α異性体:
1H−NMR(200MHz、CDCl
3):δ(ppm)0.97(s、6H)、1.26(s、3H)、1.30〜1.41(m、2H)、1.59〜1.65(m、2H)、1.75(d、J=2.2Hz、1H)、1.92(td、J=1.2および6.0Hz、2H)、2.16〜2.45(m、2H)、5.04〜5.13(m、2H)、5.42(s、1H)、5.61〜5.79(m、1H)
13C−NMR(50MHz、CDCl
3):δ(ppm)20.15、25.07、27.17、30.33、31.57、37.09、45.12、73.92、118.42、130.68、134.08、139.56
MS[e/m(%)]:194(M+、0)、154(11)、153(100)、109(21)、95(12)、91(10)、81(94)、67(12)、43(79)、41(17)
【0041】
β異性体:
1H−NMR(200MHz、CDCl
3):δ(ppm)0.91(s、6H)、1.26(s、3H)、1.30〜1.41(m、2H)、1.59〜1.65(m、2H)、1.75(d、J=2.2Hz、1H)、1.92(td、J=1.2および6.0Hz、2H)、2.16〜2.45(m、2H)、5.04〜5.13(m、2H)、5.42(s、1H)、5.61〜5.79(m、1H)
13C−NMR(50MHz、CDCl
3):δ(ppm)23.00、23.79、28.12、32.17、34.88、40.31、50.19、73.92、118.64、128.56、134.08、139.56
MS[e/m(%)]:194(M+、0)、154(10)、153(100)、97(34)、95(40)、79(12)、69(14)、67(11)、59(10)、55(13)、43(20)、41(23)、39(11)
【0042】
所望に応じて、こうして得られる2−(3,3−ジメチルシクロへキス−1−エニル)ペント−4−エン−2−オルおよび2−(5,5−ジメチルシクロへキス−1−エニル)ペント−4−エン−2−オルは、例えば分留により、分離することができる。同様に、それらは、1−(3,3−ジメチルシクロへキス−1−エニル)エタノンおよび1−(3,3−ジメチルシクロへキス−6−エニル)エタノンから合成することにより、選択的に得ることができる。
【0043】
実施例3
2−(3,3−ジメチルシクロへキス−1−エニル)ペンタン−2−オルおよび2−(5,5−ジメチルシクロへキス−1−エニル)ペンタン−2−オルの調製
実施例1の手順を、ブロモエタンを1−ブロモプロパンで置き換え、同様に行う。
【0044】
α/β比が95/5の2つの異性体からなる、得られる原生成物を減圧下で蒸留する。
BP=53℃/0.2torr
香り表示:ウッディ、アニマル、ラスティック、強い
【0045】
α異性体:
1H−NMR(200MHz、CDCl
3):δ(ppm)0.85〜1.07(m、6H)、0.97(s、6H)、1.25(s、3H)、1.35〜1.50(m、4H)、1.54〜1.70(m、4H)、1.88(td、J=1.2および6.0Hz、2H)、2.07〜2.28(m、2H)、5.40(s、1H)
13C−NMR(50MHz、CDCl
3):δ(ppm)14.54、17.21、20.20、24.98、27.64、30.25、30.37、31.58、37.13、42.88、74.94、130.19、139.96
MS[e/m(%)]:196(M+、0.3)、154(10)、153(100)、109(15)、95(12)、91(11)、81(67)、71(14)、43(47)、41(12)
【0046】
β異性体:
MS[e/m(%)]:196(M+、0.8)、154(15)、153(100)、97(24)、95(34)、69(10)、43(17)、41(14)
【0047】
所望に応じて、こうして得られる2−(3,3−ジメチルシクロへキス−1−エニル)ペンタン−2−オルおよび2−(5,5−ジメチルシクロへキス−1−エニル)ペンタン−2−オルは、例えば分留により、分離することができる。同様に、それらは、1−(3,3−ジメチルシクロへキス−1−エニル)エタノンおよび1−(3,3−ジメチルシクロへキス−6−エニル)エタノンから合成することにより、選択的に得ることができる。
【0048】
実施例4
2−(3,3−ジメチルシクロへキス−1−エニル)ヘキサン−2−オルおよび2−(5,5−ジメチルシクロへキス−1−エニル)ヘキサン−2−オルの調製
実施例1の手順を、ブロモエタンを1−ブロモブタンで置き換え、同様に行う。
【0049】
出発デヒドロヘルバックが85:15のα/β混合物である場合、得られる原生成物はα/β比92:8の2つの異性体からなり、出発デヒドロヘルバックが60:40のα/β混合物である場合、得られる原生成物はα/β比80:20の2つの異性体からなる。
BP=57℃/0.2torr
香り表示92:8:ウッディ、アニマル、ほのかにフレッシュ、永続的ファセット、中強度
香り表示80:20:ウッディ、ミンティ、ラズベリーファセット、強い
【0050】
α異性体:
1H−NMR(200MHz、CDCl
3):δ(ppm)0.85〜1.07(m、6H)、0.97(s、6H)、1.26(s、3H)、1.37〜1.31(m、1H)、1.35〜1.43(m、3H)、1.48〜1.52(m、2H)、1.59〜1.67(m、2H)、1.88(td、J=1.2および6.0Hz、2H)、2.08〜2.28(m、2H)、5.40(s、1H)
13C−NMR(50MHz、CDCl
3):δ(ppm)14.11、20.21、23.09、24.97、26.11、27.65、30.25、30.37、31.58、37.14、40.16、74.91、130.24、139.94
MS[e/m(%)]:210(M+、0.3)、154(11)、153(100)、109(12)、81(57)、43(32)
【0051】
β異性体:
MS[e/m(%)]:210(M+、0.7)、153(100)、97(20)、95(28)、43(11)、41(10)
【0052】
所望に応じて、こうして得られる2−(3,3−ジメチルシクロへキス−1−エニル)ヘキサン−2−オルおよび2−(5,5−ジメチルシクロへキス−1−エニル)ヘキサン−2−オルは、例えば分留により、分離することができる。同様に、それらは、1−(3,3−ジメチルシクロへキス−1−エニル)エタノンおよび1−(3,3−ジメチルシクロへキス−6−エニル)エタノンから合成することにより、選択的に得ることができる。
【0053】
実施例5
2−(3,3−ジメチルシクロへキス−1−エニル)−4−メチルペンタン−2−オルおよび2−(5,5−ジメチルシクロへキス−1−エニル)−4−メチルペンタン−2−オルの調製
実施例1の手順を、ブロモエタンを1−ブロモ−2−メチルプロパンで置き換え、同様に行う。
【0054】
α/β比95:5の2つの異性体からなる、得られる原生成物を減圧下で蒸留する。
BP=48℃/0.2torr
香り表示:ウッディ、フレッシュ、ミンティ、強い
【0055】
α異性体:
1H−NMR(200MHz、CDCl
3):δ(ppm)0.88(d、J=7.4Hz、3H)、0.92(d、J=7.4Hz、3H)、0.97(s、6H)、1.03〜1.07(m、1H)、1.26(s、3H)、1.35〜1.49(m、5H)、1.54〜1.68(m、3H)、1.89(td、J=1.4および5.8Hz、2H)、5.44(s、1H)
13C−NMR(50MHz、CDCl
3):δ(ppm)20.09、24.32、24.40、25.25、28.78、29.90、30.40、31.52、37.03、48.88、75.36、129.91、140.13
MS[e/m(%)]:210(M+、0.1)、154(12)、153(100)、109(15)、81(59)、57(10)、43(37)、41(11)
【0056】
β異性体:
MS[e/m(%)]:210(M+、0.6)、154(14)、153(100)、97(28)、95(33)、69(11)、57(10)、43(16)、41(16)
【0057】
所望に応じて、こうして得られる2−(3,3−ジメチルシクロへキス−1−エニル)−4−メチルペンタン−2−オルおよび2−(5,5−ジメチルシクロへキス−1−エニル)−4−メチルペンタン−2−オルは、例えば分留により、分離することができる。同様に、それらは、1−(3,3−ジメチルシクロへキス−1−エニル)エタノンおよび1−(3,3−ジメチルシクロへキス−6−エニル)エタノンから合成することにより、選択的に得ることができる。
【0058】
実施例6
2−(3,3−ジメチルシクロへキス−1−エニル)−3−メチルペンタン−2−オルおよび2−(5,5−ジメチルシクロへキス−1−エニル)−3−メチルペンタン−2−オルの調製
実施例1の手順を、ブロモエタンを2−ブロモブタンで置き換え、同様に行う。
【0059】
47:40:7:6の割合の4つの異性体(2つのαジアステレオマーおよびβジアステレオマー)からなる、得られる原生成物を減圧下で蒸留する。
香り表示:ウッディ、ファッティ、塩素化、殺虫剤、中強度
BP=48℃/0.2torr
【0060】
4種異性体:
1H−NMR(200MHz、CDCl
3):δ(ppm)0.82〜0.93(m、6H)、0.97(s、3H)、1.19および1.21(2s、3H)、1.40〜1.71(m、7H)、1.88(m、2H)
13C−NMR(50MHz、CDCl
3、47%):δ(ppm)12.94、13.20、20.23、23.51、23.94、24.85、30.29、31.64、37.18、41.44、72.18、130.63、140.52
13C−NMR(50MHz、CDCl
3、40%):δ(ppm)12.85、12.99、20.23、23.77、23.79、24.89、30.20、30.39、31.64、31.18、41.30、72.18、130.63、140.52
MS[e/m(%)]、47%異性体:210(M+、0.1)、154(11)、153(100)、109(18)、95(10)、81(78)、43(45)、41(12)
MS[e/m(%)]、40%異性体:210(M+、0.2)、154(10)、153(100)、109(20)、95(11)、81(80)、43(46)、41(12)
MS[e/m(%)]、7%異性体:210(M+、0)、154(11)、153(100)、97(30)、95(38)、69(11)、43(14)、41(16)
MS[e/m(%)]、6%異性体:210(M+、0)、154(11)、153(100)、97(25)、95(27)、43(13)、41(13)
【0061】
所望に応じて、こうして得られる2−(3,3−ジメチルシクロへキス−1−エニル)−3−メチルペンタン−2−オルおよび2−(5,5−ジメチルシクロへキス−1−エニル)−3−メチルペンタン−2−オルは、例えば分留により、分離することができる。同様に、それらは、1−(3,3−ジメチルシクロへキス−1−エニル)エタノンおよび1−(3,3−ジメチルシクロへキス−6−エニル)エタノンから合成することにより、選択的に得ることができる。
【0062】
実施例7
2−(3,3−ジメチルシクロへキス−1−エニル)−5−メチルヘキサン−2−オルおよび2−(5,5−ジメチルシクロへキス−1−エニル)−5−メチルヘキサン−2−オルの調製
実施例1の手順を、ブロモエタンを3−メチル−1−ブロモブタンで置き換え、同様に行う。
【0063】
α/β比89:11の2つの異性体からなる、得られる原生成物を減圧下で蒸留する。
BP=85℃/0.4torr
香り表示:ウッディ、乾燥干し草、蜂蜜、強い
【0064】
α異性体:
1H−NMR(200MHz、CDCl
3):δ(ppm)0.87(d、J=6.4Hz、6H)、0.97(s、6H)、1.02〜1.09(m、2H)、1.26(s、3H)、1.35〜1.62(m、8H)、1.88(td、J=1.0および5.8Hz、2H)、5.40(s、1H)
13C−NMR(50MHz、CDCl
3):δ(ppm)20.19、22.63、22.70、24.95、27.70、28.33、30.26、30.35、31.59、32.92、37.13、38.11、74.92、130.34、139.83
MS[e/m(%)]:224(M+、0.2)、154(11)、153(100)、135(10)、109(13)、81(64)、43(42)、41(11)
【0065】
β異性体:
1H−NMR(200MHz、CDCl
3):δ(ppm)0.87(d、J=6.4Hz、6H)、0.97(s、6H)、1.02〜1.09(m、2H)、1.26(s、3H)、1.35〜1.62(m、8H)、1.88(td、J=1.0および5.8Hz、2H)、5.60〜.66(m、1H)
MS[e/m(%)]:224(M+、0)、154(17)、153(100)、97(26)、95(30)、69(12)、43(23)、41(11)
【0066】
所望に応じて、こうして得られる2−(3,3−ジメチルシクロへキス−1−エニル)−5−メチルヘキサン−2−オルおよび2−(5,5−ジメチルシクロへキス−1−エニル)−5−メチルヘキサン−2−オルは、例えば分留により、分離することができる。同様に、それらは、1−(3,3−ジメチルシクロへキス−1−エニル)エタノンおよび1−(3,3−ジメチルシクロへキス−6−エニル)エタノンから合成することにより、選択的に得ることができる。
【0067】
実施例8
2−(3,3−ジメチルシクロへキシル)ブタン−2−オルの調製
実施例1の手順を、デヒドロヘルバックをヘルバックで置き換え、同様に行う。
【0068】
38:37:25の割合の3つの異性体からなる、得られる原生成物を減圧下で蒸留する。
BP=59℃/1.0torr
香り表示:ウッディ、フルーティ、リナロール、強い
【0069】
3種異性体:
1H−NMR(200MHz、CDCl
3):δ(ppm)0.85〜0.93(m、12H)、1.03〜1.13(m、4H)、1.32〜1.59(m、8H)
13C−NMR(50MHz、CDCl
3、主要異性体(38および37%)):δ(ppm)7.53および7.77、22.56および23.23、23.41および23.58、24.66および24.74、26.54および27.10、32.28および32.39、33.78、34.59および35.66、39.17および39.23、41.66および41.80、74.37および74.44
MS[e/m(%)]、38%異性体:224(M+、0)、155(12)、95(11)、73(100)、72(16)、69(14)、55(19)、43(15)、41(11)
MS[e/m(%)]、37%異性体:224(M+、0)、155(13)、137(10)、95(12)、73(100)、72(17)、69(15)、55(20)、43(15)、41(12)
MS[e/m(%)]、25%異性体:224(M+、0)、155(36)、137(31)、113(100)、111(15)、99(50)、95(17)、86(18)、85(10)、83(12)、81(14)、73(11)、71(10)、69(24)、57(34)、56(15)、55(29)、43(28)、41(25)
【0070】
実施例9
2−(3,3−ジメチルシクロへキシル)ペント−4−エン−2−オルの調製
実施例1の手順を、ブロモエタンを塩化アリルで、デヒドロヘルバックをヘルバックで置き換え、同様に行う。
【0071】
42:41:17の割合の3つの異性体からなる、得られる原生成物を減圧下で蒸留する。
BP=72℃/0.4torr
香り表示:ウッディ、フローラル、グリーン、強い
【0072】
3種異性体:
1H−NMR(200MHz、CDCl
3):δ(ppm)0.88〜0.93(3s、6H)、0.82〜1.00(m、2H)、1.08〜1.09(3s、3H)、1.32〜1.64(m、7H)、2.12〜2.32(m、2H)、5.06〜5.17(m、2H)、5.78〜5.95(m、1H)
13C−NMR(50MHz、CDCl
3、主要異性体(42および41%)):δ(ppm)22.50、23.50および23.86、24.64および24.71、26.57および27.23、30.84および30.94、33.75、39.18および39.24、39.71および40.66、42.51および42.55、44.36および44.43、73.77および73.89、118.59および118.66、134.03および134.16
MS[e/m(%)]、42%異性体:196(M+、0)、156(11)、155(100)、137(65)、111(53)、95(51)、85(46)、84(17)、81(38)、69(59)、67(13)、55(31)、45(13)、43(98)、41(35)、39(11)
MS[e/m(%)]、41%異性体:196(M+、0)、156(12)、155(97)、137(61)、111(52)、97(10)、95(51)、85(45)、84(18)、81(37)、69(60)、67(15)、55(32)、45(12)、43(100)、41(33)、39(13)
MS[e/m(%)]、17%異性体:196(M+、0.7)、156(10)、155(100)、138(10)、137(80)、125(27)、111(40)、98(16)、97(22)、95(45)、85(14)、84(12)、83(97)、81(39)、69(80)、59(21)、57(23)、56(21)、55(65)、53(12)、43(56)、42(12)、41(65)、39(20)
【0073】
実施例10
2−(3,3−ジメチルシクロへキシル)ペンタン−2−オルの調製
実施例1の手順を、ブロモエタンを1−ブロモプロパンで、デヒドロヘルバックをヘルバックで置き換え、同様に行う。
【0074】
79:19:2の割合の3つの異性体からなる、得られる原生成物を減圧下で蒸留する。
BP=60℃/0.2torr
香り表示:ウッディ、フレッシュ、リナロール、スイート、強い
【0075】
3重異性体:
1H−NMR(200MHz、CDCl
3):δ(ppm)0.89〜0.92(2sおよび1t重、9H)、1.03〜1.09(m、2H)、1.07〜1.09(2s、3H)、1.31〜1.83(m、11H)
13C−NMR(50MHz、CDCl
3、79%異性体):δ(ppm)14.77、16.64、22.53、24.12、24.67、27.14、30.85、33.78、39.24、39.76、42.41、42.48、74.44
13C−NMR(50MHz、CDCl
3、19%異性体):δ(ppm)16.44、16.68、22.56、23.89、24.74、26.60、30.92、33.78、39.18、40.59、42.30、42.34、74.33
MS[e/m(%)]、79%異性体:198(M+、0)、155(16)、137(11)、95(11)、87(100)、86(12)、69(18)、55(11)、45(21)、43(15)、41(13)
MS[e/m(%)]、19%異性体:198(M+、0)、155(16)、137(10)、95(10)、87(100)、86(11)、69(19)、55(10)、45(20)、43(15)、41(12)
MS[e/m(%)]、2%異性体:198(M+、0)、155(38)、137(32)、127(100)、113(48)、111(14)、100(12)、95(14)、83(13)、81(13)、71(24)、69(24)、57(16)、56(12)、55(26)、43(34)、41(25)
【0076】
実施例11
2−(3,3−ジメチルシクロへキシル)ヘキサン−2−オルの調製
実施例1の手順を、ブロモエタンを1−ブロモブタンで、デヒドロヘルバックをヘルバックで置き換え、同様に行う。
【0077】
77:21:2の割合の3つの異性体からなる、得られる原生成物を減圧下で蒸留する。
BP=68℃/0.2torr
香り表示:ウッディ、アニマル、中強度
【0078】
3種異性体:
1H−NMR(200MHz、CDCl
3):δ(ppm)0.89〜0.92(2sおよび1t重、9H)、1.03〜1.09(m、2H)、1.08〜1.09(2s、3H)、1.31〜1.83(m、13H)
13C−NMR(50MHz、CDCl
3、77%異性体):δ(ppm)14.17、16.64、22.39、24.15、24.68、25.60、27.15、30.93、33.78、39.18、39.68、39.79、42.34、74.30
13C−NMR(50MHz、CDCl
3、21%異性体):δ(ppm)16.69、22.57、23.95、24.76、25.47、26.58、30.85、33.78、39.23、39.75、40.57、42.23、74.40
MS[e/m(%)]、77%異性体:212(M+、0)、155(20)、137(11)、101(100)、95(10)、69(13)、55(14)、45(10)、43(12)、41(11)
MS[e/m(%)]、21%異性体:212(M+、2)、155(48)、141(100)、137(33)、127(41)、111(13)、95(15)、85(16)、83(11)、81(13)、71(12)、69(20)、57(19)、55(23)、43(20)、41(23)
MS[e/m(%)]、2%異性体:212(M+、1)、156(11)、155(57)、141(44)、137(32)、127(21)、111(11)、101(100)、100(13)、95(23)、83(10)、81(20)、71(15)、69(17)、55(37)、53(10)、45(12)、43(28)、41(21)
【0079】
実施例12
2−(3,3−ジメチルシクロへキシル)−4−メチルペンタン−2−オルの調製
実施例1の手順を、ブロモエタンを1−ブロモ−2−メチルプロパンで、デヒドロヘルバックをヘルバックで置き換え、同様に行う。
【0080】
85:14:1の割合の3つの異性体からなる、得られる原生成物を減圧下で蒸留する。
BP=58℃/0.2torr
香り表示:ウッディ、フレッシュ、ほのかにシトロネラおよびバナナ、中強度
【0081】
1H−NMR(200MHz、CDCl
3):δ(ppm)0.81〜1.06(m、2H)、0.89〜0.98(2sおよび2d重、12H)、1.09〜1.10(2s、3H)、1.34〜1.85(m、10H)
13C−NMR(50MHz、CDCl
3、85%異性体):δ(ppm)22.54、23.73、24.22、24.74、24.89、25.02、26.73、30.96、33.77、39.28、40.72、43.47、48.24、75.09
13C−NMR(50MHz、CDCl
3、14%異性体):δ(ppm)23.64、23.82、24.37、24.82、25.09、27.37、30.89、33.80、39.23、39.88、43.51、48.24、74.98
MS[e/m(%)]、85%異性体:212(M+、0)、155(26)、137(13)、101(100)、95(11)、69(15)、59(14)、57(21)、55(11)、43(19)、41(15)
MS[e/m(%)]、14%異性体:212(M+、2)、155(40)、141(100)、137(28)、127(33)、111(14)、95(15)、85(22)、83(12)、81(16)、71(11)、69(23)、57(22)、56(11)、55(24)、43(25)、41(28)
MS[e/m(%)]、1%異性体:212(M+、0)、155(46)、137(24)、111(10)、101(100)、95(23)、85(11)、83(10)、81(12)、69(14)、59(13)、58(11)、57(22)、45(10)、43(26)、41(19)
【0082】
実施例13
2−(3,3−ジメチルシクロへキシル)−3−メチルペンタン−2−オルの調製
実施例1の手順を、ブロモエタンを2−ブロモブタンで、デヒドロヘルバックをヘルバックで置き換え、同様に行う。
【0083】
26:25:24:20:5の割合の5つの異性体からなる、得られる原生成物を減圧下で蒸留する。
BP=64℃/0.2torr
香り表示:ウッディ、ヨモギ、とても香りがよい、ほのか
【0084】
5種異性体:
1H−NMR(200MHz、CDCl
3):δ(ppm)0.80〜1.05(m、4H)、0.89〜0.95(m、12H)、0.99〜1.01(s重、3H)、1.31〜1.82(m、9H)
MS[e/m(%)]、26%異性体:212(M+、0.2)、155(48)、141(11)、137(33)、111(21)、101(100)、95(24)、81(15)、72(10)、69(26)、59(14)、57(20)、55(21)、45(21)、43(26)、41(22)
MS[e/m(%)]、25%異性体:212(M+、0.1)、155(42)、137(26)、111(20)、101(100)、95(19)、81(13)、69(23)、59(13)、57(15)、55(16)、45(19)、43(19)、41(17)
MS[e/m(%)]、24%異性体:212(M+、0)、155(36)、137(26)、111(16)、101(100)、95(18)、81(11)、69(60)、59(11)、57(15)、55(15)、45(20)、43(17)、41(16)
MS[e/m(%)]、20%異性体:212(M+、0)、155(40)、137(25)、111(21)、101(100)、95(21)、81(13)、69(22)、59(11)、57(15)、55(16)、45(19)、43(19)、41(18)
MS[e/m(%)]、5%異性体:212(M+、1)、155(57)、141(100)、137(59)、127(12)、111(20)、97(20)、95(27)、85(15)、83(24)、81(19)、71(18)、69(36)、67(14)、59(15)、57(39)、56(13)、55(39)、43(41)、41(33)
【0085】
実施例14
2−(3,3−ジメチルシクロへキシル)−5−メチルヘキサン−2−オルの調製
実施例1の手順を、ブロモエタンを3−メチル−1−ブロモブタンで、デヒドロヘルバックをヘルバックで置き換え、同様に行う。
【0086】
46:43:11の割合の3つの異性体からなる、得られる原生成物を減圧下で蒸留する。
BP=71℃/0.4torr
香り表示:ウッディ、パイン、フレッシュ、クリーン、強い
【0087】
3重異性体:
1H−NMR(200MHz、CDCl
3):δ(ppm)0.88〜0.94(s重、12H)、0.87〜1.00(m、2H)、1.04〜1.12(m、1H)、1.07〜1.08(2s、3H)、1.17〜1.26(m、3H)、1.31〜1.32(m、1H)、1.39〜1.53(m、7H)、1.57〜1.83(m、1H)
13C−NMR(50MHz、CDCl
3、主要異性体(46および43%)):δ(ppm)22.54および22.57、22.73、24.01および24.17、24.69および24.77、26.55および27.14、28.65および28.74、32.20および33.73、32.38および32.78、34.75、37.71および37.79、39.17および39.21、39.72および40.57、42.07および42.20、74.29および74.38
MS[e/m(%)]、46%異性体:226(M+、0)、155(38)、137(20)、115(100)、111(14)、97(54)、95(15)、81(13)、71(12)、69(25)、57(11)、55(32)、43(26)、41(19)
MS[e/m(%)]、43%異性体:226(M+、0.4)、156(10)、155(100)、137(24)、95(12)、83(13)、81(15)、69(18)、57(13)、55(16)、43(17)、41(15)
MS[e/m(%)]、11%異性体:226(M+、4)、155(100)、137(30)、127(10)、115(54)、111(11)、97(51)、95(18)、81(19)、79(11)、72(11)、69(38)、67(15)、58(14)、57(13)、56(10)、55(27)、45(12)、43(32)、41(30)
【0088】
実施例15
実施例8、9および14に従って得られる一般式Iの誘導体の1つを組み入れる香料組成物A、B、CおよびD
パチョリ−アンバー調合A、同調合が実施例8に従って得られる2−(3,3−ジメチルシクロへキシル)ブタン−2−オルを含む調合B、同調合が実施例9に従って得られる2−(3,3−ジメチルシクロへキシル)ペント−4−エン−2−オルを含む調合C、同調合が実施例14に従って得られる2−(3,3−ジメチルシクロへキシル)−5−メチルヘキサン−2−オルを含む調合D。
【0089】
【表1】
【0090】
上で詳述した通りの製剤より得られた香料ベースとして用いる:各香料ベースをアルコールベース中に10重量%で組み入れ、そのまま使用できる男性用オードトワレを調製する。
【0091】
アルコールベース中10重量%の調合A、B、CおよびDの香りの比較評価により、2−(3,3−ジメチルシクロへキシル)ブタン−2−オルを調合B中に3.85重量%のレベルまで添加することで、調合Aと比べてマスティなパチョリ特性がとくに強調されることが分かる。2−(3,3−ジメチルシクロへキシル)ペント−4−エン−2−オルを調合Cに3.85重量%のレベルまで添加することによっても、調合Aと比べてパチョリ特性およびバニラノートが強まる。最後に、2−(3,3−ジメチルシクロへキシル)−5−メチルヘキサン−2−オルを調合Dに3.85重量%のレベルまで添加することによっても、調合Aと比べて、調合に乾燥した葉のフルーティ、スモーキー、ナチュラルノートで深みが加えられる。
【0092】
実施例16
実施例8および9に従って得られる一般式Iの誘導体の1つを組み入れる香料組成物E、F、GおよびH
フルーティ−ウッディなイトスギ調合E、同調合が実施例8に従って得られる2−(3,3−ジメチルシクロへキシル)ブタン−2−オルを含む調合FおよびG、同調合が実施例9に従って得られる2−(3,3−ジメチルシクロへキシル)ペント−4−エン−2−オルを含む調合H。
【0093】
【表2】
【0094】
上述した製剤を香料ベースとして用いる:各香料ベースを12重量%で組み入れ、そのまま使用可能な女性用オードトワレとする:アルコールベース中12重量%の調合E、F、GおよびHの香りの比較評価により、2−(3,3−ジメチルシクロへキシル)ブタン−2−オルを調合Fに0.77重量%のレベルまで添加することが、調合Eと比べてスモーキーでフルーティな特性を強調するので、非常に有用であることが示される。2−(3,3−ジメチルシクロへキシル)ブタン−2−オルを調合Gに3.85重量%のレベルまで添加することで、調合Eと比べてマスティなパチョリ特性を非常に強く保たれる。最後に、2−(3,3−ジメチルシクロへキシル)ペント−4−エン−2−オルを調合Hに3.85重量%のレベルまで添加することで、調合Eと比べて丸みおよび温かみが加えられる。