特許第5816638号(P5816638)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5816638
(24)【登録日】2015年10月2日
(45)【発行日】2015年11月18日
(54)【発明の名称】接客システムおよびそのプログラム
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/01 20060101AFI20151029BHJP
【FI】
   G07G1/01 301D
【請求項の数】6
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2013-1307(P2013-1307)
(22)【出願日】2013年1月8日
(65)【公開番号】特開2014-134894(P2014-134894A)
(43)【公開日】2014年7月24日
【審査請求日】2014年9月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100088683
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100140176
【弁理士】
【氏名又は名称】砂川 克
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100172580
【弁理士】
【氏名又は名称】赤穂 隆雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100124394
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 立志
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 貴志
(74)【代理人】
【識別番号】100111073
【弁理士】
【氏名又は名称】堀内 美保子
(72)【発明者】
【氏名】久保田 卓秀
(72)【発明者】
【氏名】島崎 健
(72)【発明者】
【氏名】三部 雅法
(72)【発明者】
【氏名】中根 林太郎
(72)【発明者】
【氏名】富沢 肇
(72)【発明者】
【氏名】王 贇
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 真紀
(72)【発明者】
【氏名】中村 麻日奈
【審査官】 松田 長親
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−086142(JP,A)
【文献】 特開平08−190625(JP,A)
【文献】 特開2009−163331(JP,A)
【文献】 特開2003−036480(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0308916(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07G 1/00− 1/14
G06Q 30/00−30/08
50/00−50/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示手段と、
商品の画像が含まれる接客用画面に対する操作に応じて同接客用画面内の商品を選定する選定手段と、
前記表示手段に、商品案内画面領域と選定商品画面領域とを含む前記接客用画面を表示させ、前記商品案内画面領域には前記商品の画像をその商品に関する商品情報と共に表示させ、前記選定商品画面領域には身体画像を表示させ、さらに当該身体画像に前記選定手段により選定された商品の画像を重ねて表示させると同時にその選定された商品の合計金額を表示させる制御手段と、
前記合計金額を決済する会計手段と、
を備えることを特徴とする接客システム。
【請求項2】
前記表示手段は、接客用のテーブルまたはディスプレイボードに配置したタッチパネル式表示部であり、
前記会計手段は、前記テーブルまたはディスプレイボードに配置したカード決済用の端末である、
ことを特徴とする請求項1に記載の接客システム。
【請求項3】
前記制御手段は、前記選定商品画面領域に、前記選定された商品の合計金額とともにその選定された商品の名称及び価格も同時に表示させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の接客システム。
【請求項4】
前記制御手段は、前記選定商品画面領域内の前記身体画像に重ねて表示された商品の合計金額を求め、求めた合計金額を前記選定商品画面領域に表示させる
ことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1に記載の接客システム。
【請求項5】
前記制御手段は、前記選定商品画面領域に、当該選定商品画面領域内の前記身体画像に重ねて表示された商品を購入対象として確定するための確定キーを表示させ、
前記会計手段は、前記確定キーに対する操作があったとき、前記制御手段が求めた合計金額の会計処理を実行する、
ことを特徴とする請求項4に記載の接客システム。
【請求項6】
表示手段とともに接客システムを構成するコンピュータに、
商品の画像が含まれる接客用画面に対する操作に応じて同接客用画面内の商品を選定する機能と、
前記表示手段に、商品案内画面領域と選定商品画面領域とを含む前記接客用画面を表示させ、前記商品案内画面領域には前記商品の画像をその商品に関する商品情報と共に表示させ、前記選定商品画面領域には身体画像を表示させ、さらに当該身体画像に前記選定された商品の画像を重ねて表示させると同時にその選定された商品の合計金額を表示させる機能と、
前記合計金額を決済する機能と、
を実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、商品販売処理の機能を備えた接客システムおよびそのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
顧客への案内情報や販促情報を対面式のレジカウンタの上面の表示部で表示しながら商品販売処理を実行する装置が知られている。
【0003】
商品を購入しようとする買物客は、販売員による作業が行われる間、レジカウンタ上に表示される情報を見ながら販売員の作業を待つことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008―217488号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような商品販売処理装置は、買物客によって持ち込まれる商品の販売処理を行うだけである。買物客によっては、商品を購入する前の段階で、販売員の助言などを受けたい場合がある。
【0006】
実施形態の目的は、買物客と販売員が適切なコミュニケーションをとりながら商品の選択および販売を行うことができる接客システムおよびそのプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の接客システムは、表示手段、選定手段、制御手段、および会計手段を備える。選定手段は、商品の画像が含まれる接客用画面に対する操作に応じて同接客用画面内の商品を選定する。制御手段は、前記表示手段に、商品案内画面領域と選定商品画面領域とを含む前記接客用画面を表示させ、前記商品案内画面領域には前記商品の画像をその商品に関する商品情報と共に表示させ、前記選定商品画面領域には身体画像を表示させ、さらに当該身体画像に前記選定手段により選定された商品の画像を重ねて表示させると同時にその選定された商品の合計金額を表示させる。会計手段は、前記合計金額を決済する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】一実施形態の構成を示す図。
図2】一実施形態の制御回路を示すブロック図。
図3】一実施形態の制御を説明するためのフローチャート。
図4】一実施形態のテーブルで表示する接客用画面を示す図。
図5】一実施形態の会計端末で表示する会計画面を示す図。
図6図5の会計画面上にポップアップ表示される案内画面を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、この発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、店舗内に、接客用かつ対面式のテーブル1を配置する。このテーブル1の上面に、タッチパネル式表示部2を面一状態で配置する。このタッチパネル式表示部2を制御するコントローラ10を、テーブル1の下面側に配置する。この配置については、テーブル1の内部に埋め込んだり、テーブル1に引出しがある場合はそこに収納したり、あるいはテーブル1の脚部や側板に取付けてもよい。
【0010】
テーブル1の上面において、タッチパネル式表示部2の隣りの領域3に、会計手段としてカード決済をすることができる会計端末20を配置する。
【0011】
会計端末20は、店舗内のPOS(Point of Sales)システムを構築するもので、タッチパネル式表示部21、カードリーダ22、プリンタ23、およびドロワ27を有する。カードリーダ22は、顧客から提示される決済用のカードたとえばクレジットカードやデビットカード等が挿入されてスライドされることにより、そのカードに記録されているデータを読取る。プリンタ23は、会計情報をロール紙にプリントし、それをレシートとして排出する。ドロワ27は、現金による会計時に扱う現金を収容する。
【0012】
このような構成の接客システムの制御回路を図2に示す。
まず、タッチパネル式表示部2は、カラーの画像表示が可能な表示モジュール2a、およびこの表示モジュール2a上に配置したフルタッチパネル2bを有し、グラフィカルユーザインタフェース(Graphical User Interface;GUI)として機能する。
【0013】
コントローラ10は、マイクロコンピュータにより構成され、CPU11、表示コントローラ12、ハードディスクドライブ(HDD)13、ROM14、RAM15、および無線通信ユニット16を有する。
【0014】
表示コントローラ12は、CPU11により生成される種々の画面を表示モジュール2aで表示するとともに、フルタッチパネル2bがタッチされたときにそのタッチの位置に対応する表示モジュール2aの表示内容を入力情報としてCPU11に供給する。
【0015】
ハードディスクドライブ13は、会計端末20の会計処理に必要な商品コードや商品価格データなどを含む商品マスタデータベース、販売用の各種商品の画像データを含む商品画像データベース、販売促進用の画像データや文字データを含む販促データベースなどを記憶している。
【0016】
ROM14は、CPU11の制御に必要なプログラム、タッチパネル式表示部2の画像表示による商品販売処理に必要な各種アプリケーションプログラム、タッチパネル式表示部2で表示する種々の画面を生成するための文字データや画像データを記憶するとともに、これら文字データや画像データおよび上記商品画像データベースから読出される画像データの表示領域を表示モジュール2a上で指定するための座標データを記憶している。
【0017】
RAM15は、各種データの記憶用である。無線通信ユニット16は、通信ネットワークたとえばLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)30を介して、CPU11と管理サーバ31との間でデータを送受信する。
【0018】
管理サーバ31は、上記POSシステムを構築するもので、CPU11とのデータ送受信により、ハードディスクドライブ13内の商品マスタデータベース、商品画像データベース、販促データベースなどを適宜に更新する。
【0019】
会計端末20は、上記タッチパネル式表示部21、カードリーダ22、プリンタ23、ドロワ27を有するとともに、マイクロコンピュータのCPU24、ROM25、RAM26を有する。
【0020】
CPU24は、コントローラ10のCPU11にケーブル接続される。ROM25は、CPU24の制御に必要なプログラム、会計処理に必要なアプリケーションプログラム、タッチパネル式表示部21で表示する種々の画面を生成するための文字データや画像データを記憶している。RAM26は、各種データの記憶用である。
【0021】
そして、コントローラ10のCPU11および会計端末20のCPU24は、ROM14,25内のプログラムに基づく主要な機能として、次の(1)〜(3)の手段を有する。
【0022】
(1)商品の画像が含まれる接客用画面をタッチパネル式表示部2で表示し、その接客用画面に対するタッチ操作に応じて同接客用画面内の商品を選定する選定手段。
【0023】
(2)上記選定手段が選定した商品の合計金額を求め、求めた合計金額をタッチパネル式表示部2で表示する制御手段。
【0024】
(3)上記制御手段が求めた合計金額を会計端末20において決済する会計制御手段。
【0025】
なお、上記接客用画面は、商品の画像をその商品に関する商品情報と共に表示するための商品案内画面、前記選定手段が選定した商品の画像またはその商品に関する商品情報を表示するための選定商品画面、動作モードの設定などのために販売員がタッチ操作する販売員操作画面などを含む。
【0026】
上記(2)の制御手段は、具体的には、上記選定商品画面内の画像または商品情報に対応する商品の合計金額を求める。上記選定商品画面は、当該選定商品画面内の画像または商品情報に対応する商品を購入対象として確定するための確定キーの表示を含む。
【0027】
上記(3)の会計制御手段は、上記確定キーに対する操作があったとき、上記制御手段が求めた合計金額の会計処理を会計端末20において実行する。
【0028】
これらCPU11,24が実行する制御を図3のフローチャートを参照しながら説明する。
コントローラ10のCPU11は、図4に示す接客用画面40をタッチパネル式表示部2で表示する(ステップ101)。そして、CPU11は、接客用画面40に対するタッチ操作に応じて同接客用画面40内の商品を選定する(ステップ102)。
【0029】
続いて、CPU11は、選定した商品の合計金額を求めてタッチパネル式表示部2で表示する(ステップ103)。
【0030】
会計端末20のCPU24は、接客用画面40内の後述の確定キー43bに対するタッチ操作があった場合(ステップ104)、上記求めた合計金額を買物客から提示されるカードあるいは現金に基づいて会計処理する(ステップ105)。
【0031】
これら制御の具体例を買物客の実際の操作に合せて説明する。
まず、接客用画面40は、商品の画像をその商品に関する商品情報と共に表示するための商品案内画面41をほぼ全域に拡がる大きさで含む。また、接客用画面40は、この商品案内画面41内の片側に、その商品案内画面41における顧客操作により選定される商品の画像およびその商品に関する商品情報を表示するための選定商品画面42を含む。さらに、接客用画面40は、動作モードの設定などのために販売員がタッチ操作する販売員操作画面43を含む。
【0032】
販売員操作画面43に対する販売員のタッチ操作によってキセカエモード(着せ替えモード)が設定された場合、CPU11は、ハードディスクドライブ13内の商品画像データベースに基づき、服飾品画像41a,41b,41c,41d…を『商品を選んでタッチ&スライドしてください』という案内文と共に商品案内画面41において表示する。服飾品画像41a,41b,41c,41d…は、それぞれの商品情報として商品名および価格の文字表示を含む。
【0033】
買物客は、テーブル1を挟んで販売員に向き合いながら、必要に応じて販売員の説明に耳を傾けながら、商品案内画面41内の服飾品画像41a,41b,41c,41d…のうち、好みの服飾品画像の表示領域に手指でタッチし、タッチした手指をそのまま選定商品画面42までスライドする。服飾品画像41bのタッチ&スライド操作を図4に太線矢印で示している。
【0034】
キセカエモードの場合、選定商品画面42はキセカエ作業画面43を含む。そして、このキセカエ作業画面43は、身体画像43a、確定キー43b、オールリセットキー43cの表示を含む。
【0035】
CPU11は、上記タッチ&スライド操作された服飾品画像41bを、身体画像43aの上に重なるように合成して表示する。この合成表示に伴い、CPU11は、商品案内画面41内の服飾品画像41bの表示を消す。なお、CPU11は、この場合、服飾品画像41bの表示を消すことなく、そのまま残してもよい。
【0036】
また、上記選定商品画面42は、キセカエ作業画面43のほかに、商品情報画面44を含む。そして、この商品情報画面44は、キセカエ作業画面43で表示される全ての服飾品画像に対応する商品情報表示欄44a,44b,…および合計金額表示欄44nの表示を含む。
【0037】
CPU11は、商品情報表示欄44aにおいて、服飾品画像41bに対応する服飾品の商品情報(ビッグバルーン風シャツワンピース;6,980円)、その服飾品の購入個数たとえば“1”、その購入個数をタッチ操作によって増減設定するためのプラス(+)キーとマイナス(−)キー、およびその服飾品をタッチ操作によってキャンセルするためのキャンセル(×)キーを表示する。
【0038】
この表示に伴い、CPU11は、商品情報表示欄44a,44b,…に表示した全ての商品情報における商品価格を合計し、その合計金額を合計金額表示欄44nに表示する。
【0039】
買物客は、身体画像43aと服飾品画像41bとの合成画像を見ることで、服飾品画像41bに対応する服飾品を購入しようかどうか判断することができる。
【0040】
買物客は、上記同様のタッチ&スライド操作を繰り返すことにより、別の服飾品画像41a,41c,41d…のいずれかをさらに重ねて合成表示させることも可能である。
【0041】
買物客は、服飾品画像41bが気に入らない場合、キセカエ表示画面43内の服飾品画像41bの表示にタッチ操作してそのタッチ操作をそのまま商品案内画面41までスライドする。
【0042】
この操作時、CPU11は、キセカエ表示画面43内の服飾品画像41bの表示を消して、その服飾品画像41bの表示を商品案内画面41において復活する。さらに、CPU11は、キセカエ表示画面43内の服飾品画像41bの表示を消すと同時に、商品情報画面44内の商品情報表示欄44aの表示も消す。
【0043】
買物客は、合成表示中の服飾品画像41bが気に入らない場合、服飾品画像41bの表示に対するタッチ&スライド操作に代えて、商品情報表示欄44a内のキャンセル(×)キーの表示にタッチ操作してもよい。あるいは、買物客は、キセカエ表示画面43内のオールリセットキー43cの表示にタッチ操作してもよい。
【0044】
オールリセットキー43cの表示にタッチ操作された場合、CPU11は、身体画像43a上に重なる全ての服飾品画像の表示を消して、その全ての服飾品画像の表示を商品案内画面41において復活する。
【0045】
買物客は、身体画像43aに重ねた1つまたは複数の服飾品画像が気に入ってその服飾品を購入したい場合、キセカエ表示画面43内の確定キー43bの表示にタッチ操作する。CPU11は、確定キー43bの表示がタッチ操作されると、会計処理の実行を会計端末20のCPU24に指令する。
【0046】
会計端末20のCPU24は、CPU11からの指令に従い、商品情報表示欄44a,44b,…に表示されている全ての商品情報に対応する商品の会計処理を実行する。
【0047】
この会計処理の実行に際し、CPU24は、図5に示す会計画面50を会計端末20のタッチパネル式表示部21で表示する。
【0048】
会計画面50は、上記商品情報表示欄44a,44b,…と内容が同じ商品情報表示欄51a,51b,…、この商品情報表示欄51a,51b,…の表示を上下方向にスライド表示させるスライド表示キー52a,52b、上記合計金額表示欄44nと内容が同じ合計金額表示欄53、カード決済を指定するためのカード決済キー54、現金決済を指定するための現金決済キー55などの表示を含む。
【0049】
販売員は、買物客がカード決済を希望する場合、カード決済キー54の表示にタッチ操作する。CPU24は、このタッチ操作に従い、図6に示す案内画面60を会計画面50上にポップアップ表示する。案内画面60は、買物客が所持するカードを当該会計端末20のカードリーダ22に挿入してスライド操作するように販売員に案内するためのものである。
【0050】
会計端末20のCPU24は、カードリーダ22の読取り情報に基づき、さらにはタッチパネル式表示部21へのタッチ操作によって必要に応じて入力される暗証番号等の識別情報に基づき、カード決済を完了する。
【0051】
コントローラ10のCPU11は、CPU24の会計完了に伴い、選定商品画面42の表示内容を買物客の購入済み商品一覧として、販売員側に向くように180度回転して表示する。販売員は、購入済み商品一覧に含まれる商品を店舗内の陳列棚や倉庫から抽出してきて、それを目の前の買物客に差し出す。商品を後で抽出して買物客の自宅に配送することも可能である。
【0052】
買物客にとっては、販売員の助言を受けながら、しかも商品の画像をタッチパネル式表示部2上で着せ替え表示して楽しみながら、好みの商品を選び出すことができる。しかも買物客にとっては、選び出した商品をその場でカード決済することができる。買物客のカードを販売員が別の場所に持っていくことがないので、買物客にとっては安心であり、店舗の信頼性向上につながる。
【0053】
販売員にとっては、タッチパネル式表示部2の表示を媒介にして買物客とのコミュニケーションをとりながら、場合によっては専門的な助言を与えながら、商品を販売することができる。タッチパネル式表示部2の操作が分からない買物客に対しては、適切な操作をその場で買物客に教えることもできる。
【0054】
なお、上記実施形態では、テーブル1に配置したタッチパネル式表示部2を表示手段として用いたが、例えば、商品説明のプレゼンテーションや会議などで用いる床置き式のディスプレイボードにタッチパネル式表示部を配置し、それを表示手段として用いることも可能である。
【0055】
上記実施形態では、服飾品に関するキセカエモードを例に説明したが、自動車を販売する店舗であれば、販売員がテーブル1を挟んで来店者とのコミュニケーションをとりながら自動車およびそのオプション部品を販売するモードの設定も可能である。来店者は、自動車のオプション部品や車体カラーの画像をタッチパネル式表示部2の車体画像表示に適宜に合成しながら、好みの自動車を選び出すことができる。
【0056】
旅行商品を販売する店舗であれば、販売員がテーブル1を挟んで来店者とのコミュニケーションをとりながら旅行の企画・提案・オプションツアー等を販売するモードの設定も可能である。来店者は、行きたい場所やホテルの画像をタッチパネル式表示部2の写真画像表示に適宜に組合せながら、好みの旅行を選び出すことができる。
【0057】
その他、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、書き換え、変更を行うことができる。これら実施形態や変形は、発明の範囲は要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]表示手段と、商品の画像が含まれる接客用画面を前記表示手段で表示し、その接客用画面に対する操作に応じて同接客用画面内の商品を選定する選定手段と、前記選定手段が選定した商品の合計金額を前記表示手段で表示する制御手段と、前記合計金額を決済する会計手段と、を備えることを特徴とする接客システム。
[2]前記表示手段は、接客用のテーブルまたはディスプレイボードに配置したタッチパネル式表示部であり、前記会計手段は、前記テーブルまたはディスプレイボードに配置したカード決済用の端末である、ことを特徴とする付記[1]に記載の接客システム。
[3]前記接客用画面は、商品の画像をその商品に関する商品情報と共に表示するための商品案内画面、前記選定手段が選定した商品の画像またはその商品に関する商品情報を表示するための選定商品画面を含む、ことを特徴とする付記[1]または付記[2]に記載の接客システム。
[4]前記制御手段は、前記選定商品画面内の画像または商品情報に対応する商品の合計金額を求め、求めた合計金額を前記表示手段で表示する、ことを特徴とする付記[3]に記載の接客システム。
[5]前記選定商品画面は、当該選定商品画面内の画像または商品情報に対応する商品を購入対象として確定するための確定キーの表示を含み、前記端末は、前記確定キーに対する操作があったとき、前記制御手段が求めた合計金額の会計処理を実行する、ことを特徴とする付記[4]に記載の接客システム。
[6]表示手段およびコンピュータを備える接客システムにおいて、前記コンピュータに、商品の画像が含まれる接客用画面を前記表示手段で表示し、その接客用画面に対する操作に応じて同接客用画面内の商品を選定する機能と、前記選定した商品の合計金額を前記表示手段で表示する機能と、前記合計金額を決済する機能と、を実現させることを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0058】
1…テーブル、2…タッチパネル式表示部、10…コントローラ、11…CPU、12…表示コントローラ、13…ハードディスクドライブ、14…ROM、15…RAM、20…会計端末、21…タッチパネル式表示部、22…カードリーダ、23…プリンタ、24…CPU、25…ROM、26…RAM、30…LAN、31…管理サーバ
図1
図2
図3
図4
図5
図6