特許第5816900号(P5816900)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許58169002軸直交ダブルターンテーブルを用いたジャイロ特性測定方法
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  • 特許5816900-2軸直交ダブルターンテーブルを用いたジャイロ特性測定方法 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5816900
(24)【登録日】2015年10月9日
(45)【発行日】2015年11月18日
(54)【発明の名称】2軸直交ダブルターンテーブルを用いたジャイロ特性測定方法
(51)【国際特許分類】
   G01C 19/00 20130101AFI20151029BHJP
   G01P 21/02 20060101ALI20151029BHJP
【FI】
   G01C19/00 Z
   G01P21/02
【請求項の数】1
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2011-219841(P2011-219841)
(22)【出願日】2011年10月4日
(65)【公開番号】特開2013-79856(P2013-79856A)
(43)【公開日】2013年5月2日
【審査請求日】2014年5月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】000203634
【氏名又は名称】多摩川精機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100147500
【弁理士】
【氏名又は名称】田口 雅啓
(72)【発明者】
【氏名】池田 貴洋
【審査官】 岸 智史
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭51−075491(JP,A)
【文献】 特開2004−108966(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01C 19/00−19/72
G01C 25/00
G01P 21/00−21/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基台(1A)の垂直軸(2)の周りを回転する第1テーブル(1)と、前記第1テーブル(1)上、前記垂直軸(2)に対して直交する水平軸(10) の周りを回転する第2テーブル(11)と、を備え、
前記第1テーブル(1)と第2テーブル(11)の各テーブル面(1B,11B)は互いに直交している構成よりなる2軸直交ダブルターンテーブル(20)を用い、
前記第1テーブル(1)の周縁に位置するサーボモータ(12)により、前記第2テーブル(11)を回転し、前記第2テーブル(11)のテーブル面(11B)に位置するジャイロ(3)のジャイロ重心(31)から前記第1テーブル(1)の軸中心(P)迄の距離が前記第1テーブル(1)の半径rと一致し、
前記第1テーブル(1)をω〔deg/S〕で回転させるとジャイロ入力軸(3a)に遠心加速度(rω12)が印加され、前記第2テーブル(11)は、第2角速度(ω2)で回転することでジャイロ出力ω〔deg/S〕が出力され、
前記ジャイロ(3)のジャイロ入力軸(3a)に遠心加速度(rω2)を印加している状態下で、前記第2テーブル(11)の第2角速度ω〔deg/S〕によるジャイロ出力ω〔deg/S〕の特性を測定することを特徴とする2軸直交ダブルターンテーブルを用いたジャイロ特性測定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2軸直交ダブルターンテーブルを用いたジャイロ特性測定方法に関し、特に、垂直軸を有する第1テーブル上に水平軸を有する第2テーブルを位置させ、この第2テーブルにジャイロを位置させて特性測定を行うことができるようにするための新規な改良に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、用いられていたこの種のターンテーブル式の加速度試験機等としては、例えば、特許文献1及び特許文献2を挙げることができるが、実際には、図で示されるような実機が採用されている。
【0003】
において、符号1で示されるものは、基台1Aの垂直軸2の回りを回転するターンテーブルであり、このターンテーブル1は矢印Aで示されるターンテーブル角速度で回転するように構成されている。
前記ターンテーブル1上には、垂直軸2と同心となるように、ジャイロ3が設けられている。
【0004】
前述の構成において、角速度センサであるジャイロ3の校正は、1軸のターンテーブル1を使用し、このターンテーブル1を回転していると共に、前記ジャイロ3のジャイロ入力軸3aに重力加速度Bが印加されている状態下のみにて、ジャイロ3のジャイロ角速度ωをターンテーブル1のターンテーブル角速度Aと比較し、ジャイロ1の校正が行われる。
また、後述の特許文献1,2に開示されたテーブル装置においては、第1テーブル上に第2テーブルが設けられ、各テーブルの軸方向は同一で互いに平行に配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平7−110342号公報
【特許文献2】特開平11−125643号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来のターンテーブル式の加速度試験機は、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。
すなわち、現状のジャイロ(角速度センサ)の校正は1軸のターンテーブルを使用し、ジャイロ入力軸に重力加速度が印加されている状態下のみにてジャイロの角速度信号をターンテーブルの角速度信号(回転速度)と比較し、ジャイロの校正が行われている。
【0007】
しかしながら、実際にジャイロを使用する状況では、ジャイロ入力軸に加速度が印加される状況や、ジャイロ入力軸と直交する方向に角速度が印加される状況が考えられ、従来のテーブル装置では、このように、複数の入力軸の変化に対してジャイロの特性を確保することは困難であった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明による2軸直交ダブルターンテーブルを用いたジャイロ特性測定方法は、基台の垂直軸の周りを回転する第1テーブルと、前記第1テーブル上、前記垂直軸に対して直交する水平軸 の周りを回転する第2テーブルと、を備え、前記第1テーブルと第2テーブルの各テーブル面は互いに直交している構成よりなる2軸直交ダブルターンテーブルを用い、前記第1テーブルの周縁に位置するサーボモータにより、前記第2テーブルを回転し、前記第2テーブルのテーブル面に位置するジャイロのジャイロ重心から前記第1テーブルの軸中心P迄の距離が前記第1テーブルの半径rと一致し、前記第1テーブルをω〔deg/S〕で回転させるとジャイロ入力軸に遠心加速度(rω12)が印加され、前記第2テーブルは、第2角速度(ω2)で回転することでジャイロ出力ω〔deg/S〕が出力され、前記ジャイロのジャイロ入力軸に遠心加速度(rω2)を印加している状態下で、前記第2テーブルの第2角速度ω〔deg/S〕によるジャイロ出力ω〔deg/S〕の特性を測定する方法である。
【発明の効果】
【0009】
本発明による2軸直交ダブルターンテーブルを用いたジャイロ特性測定方法は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、基台の垂直軸の周りを回転する第1テーブルと、前記第1テーブル上に設けられ、前記垂直軸に対して直交する水平軸の周りを回転する第2テーブルと、を備え、前記第1テーブルと第2テーブルの各テーブル面は互いに直交していることにより、第2テーブル上にジャイロを位置させた場合、次のようなジャイロ動特性計測が可能である。
すなわち図2のようにジャイロ入力軸方向に加速度を印加した場合、ジャイロ入力軸に遠心加速度を印加している状態で第2テーブルの回転速度によるジャイロ出力の特性測定ができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明による2軸直交ダブルターンテーブルを示す斜視図である。
図2図1のジャイロ入力軸に遠心力が印加された時のジャイロ特性計測の形態を示す斜視図である。
図3】従来構成を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明は、垂直軸を有する第1テーブル上に水平軸を有する第2テーブルを設け、この第2テーブルにジャイロを設けて特性測定を行うことができるようにした2軸直交ダブルターンテーブルを用いたジャイロ特性測定方法を提供することを目的とする。
【実施例】
【0012】
以下、図面と共に本発明による2軸直交ダブルターンテーブルを用いたジャイロ特性測定方法の好適な実施の形態について説明する。
尚、従来例と同一又は同等部分については、同一符号を用いて説明する。
図1において、符号1で示されるものは、基台1Aの垂直軸2のりを回転するターンテーブルとしての第1テーブルであり、この第1テーブル1は矢印Aで示される第1角速度ωで回転するように、基台1A内の図示しないサーボモータによって回転できるように構成されている。
【0013】
前記第1テーブル1上には、前記垂直軸2の軸方向に対して直交する軸方向を有する水平軸10を有する第2テーブル11が第2角速度ωで回転できるように構成されている。
前記第2テーブル11は、前記第1テーブル1上に位置するサーボモータ12によって回転するように構成されている。
従って、第1テーブル1と第2テーブル11の各軸2,10の軸方向は互いに直交し、前記各テーブル1,11の各テーブル面1B,11Bも互いに直交している。
【0014】
従って、前述の図12軸直交ダブルターンテーブル20を用いて、前記第2テーブル11上にジャイロ3を設けることができるように構成されている。
次に、図12軸直交ダブルターンテーブル20を用いてジャイロ3の特性測定を行う場合について説明する。
【0015】
前述の図12軸直交ダブルターンテーブル20を用いて、図のようにジャイロ3を第2テーブル11の軸心に設けることができる。
すなわち、図においては、サーボモータ12が第1テーブル1の周縁に設けられていると共に、前記ジャイロ3のジャイロ重心31から第1テーブル1の軸中心P迄の距離が前記第1テーブル1の半径rと一致している。
前記第1テーブル1をω〔deg/S〕で回転させるとジャイロ入力軸3a(水平方向回転軸)に遠心加速度rωが印加され、前記第2テーブル11は、第2角速度ωで回転することでジャイロ出力ω〔deg/S〕が出力されるように構成されている。
【0016】
前述の構成において、前記ジャイロ3のジャイロ入力軸3aに遠心加速度rω12を印加している状態下で、第2テーブル11の第2角速度(回転速度)ω〔deg/S〕によるジャイロ出力ω〔deg/S〕の特性を測定して得ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0017】
本発明による2軸直交ダブルターンテーブルを用いたジャイロ特性測定方法は、垂直軸を有する第1テーブル上に水平軸を有する第2テーブルを位置させ、この第2テーブルにジャイロを位置させて従来と異なる特性測定を行うことができる。
【符号の説明】
【0018】
1 第1テーブル
1A 基台
1B,11B 第1、第2テーブル面
2 垂直軸
3 ジャイロ
3a ジャイロ入力軸(水平方向回転軸)
10 水平軸
11 第2テーブル
ω 第1角速度(回転速度)
ω 第2角速度(回転速度)
12 サーボモータ
20 2軸直交ダブルターンテーブル
31 ジャイロ重心
P 軸中心
r 半径
rω 遠心加速度
図1
図2
図3