(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0016】
(遊技機10)
本明細書では、各説明箇所において、方向についての定義等が示されていない場合には、遊技機10の方を向いて位置している遊技者から見て、遊技機10から遊技者の手前側に向かう方向を「前方向」とし、その逆方向を「後方向」とする。また、同様に、「左方向」や「右方向」等の左右方向も、遊技者から見た場合の左方向や、右方向を意味する。同様に、各部材の説明においても、方向についての定義等が示されていない場合には、各部材を、遊技機10の所定位置に固定した状態における遊技者から見た方向を意味する。
本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンを、以下、
図1を参照しながら説明する。本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンは、前方向に向かって開口する正面開口を有する四角箱状の筐体12と、この筐体12の正面開口を開閉自在に覆う前扉14とを備えている。
【0017】
(上パネル20)
前扉14の上部には、薄板樹脂からなる上パネル20を備えている。
(図柄表示窓部16)
この上パネル20の略中央には、3個のリール62(正面から向かって左側の左リール64、中央の中リール66、右側の右リール68)の円周上の図柄61を見ることができる透過可能な図柄表示窓部16が形成されている。この図柄表示窓部16は、3個全てのリール62の回転が停止した際には、縦3列横3行に配置した合計9個の図柄61を遊技者に見せるように形成されている。この図柄表示窓部16は、リール62の正面側に設けられて、リール62の回転が停止した際、後述する有効ライン86上に停止している複数の図柄61を視認するためのものである。リール62は、図柄表示窓部16を介して複数の図柄61を変動表示可能なものである。
【0018】
(リールユニット60)
前記図柄表示窓部16の奥には、3個の駆動モータによってリール62を回転させるためのリールユニット60が配置されている。
【0019】
(演出装置70)
前記前扉14には、遊技者に役抽選の当選等の種々の情報を音や光や映像で報知させる演出装置70が形成されている。この演出装置70は、前扉14に配置されたスピーカー72と、画像表示部84と、演出用ランプ78とを備えている。
前記スピーカー72は、前扉14の上部左右に配置された上部スピーカー74と、前扉14の下部左右に配置された下部スピーカー76とを備えている。
前記画像表示部84は、その画面に種々の映像を表示するための表示デバイスであり、動画を含んだ映像の表示を行うための液晶表示装置を有する演出ユニットを構成するものである。
前記演出用ランプ78は、前扉14の上部に配置された上部ランプ80と、前扉14の下部に配置された下部ランプ82とを備えている。
【0020】
(下パネル22)
前記前扉14の下部には下パネル22が設けられている。
(操作部30)
そして、前扉14には下パネル22の上に位置して前扉14の前方向へ向けて突出する操作部30を備えている。
本実施の形態に係る遊技機10には、遊技開始の条件として後述するメダル投入口38から予めメダルを投入して、最大50枚までクレジットメダルとして内部に貯留可能なクレジット機能(投入枚数を電子データとして電子的に記憶し管理する機能)を有している。なお、このクレジットメダルとして貯留可能な最大枚数である50枚を最大クレジットメダル数とする。
【0021】
(精算スイッチ36)
前記メダル投入口38の下には、クレジット機能によりクレジットしたメダルの全てを払い出すための精算スイッチ36が設けられている。
【0022】
(ストップスイッチ50)
この精算スイッチ36の左側には、操作により対応するリール62の回転を停止させるため、3個のリール62のそれぞれに対応する3個のストップスイッチ50が設けられている。このストップスイッチ50は、左リール64を停止させるための左ストップスイッチLと、中リール66を停止させるための中ストップスイッチCと、右リール68を停止させるための右ストップスイッチRとを有している。
すなわち、これらのストップスイッチ50は、複数のリール62それぞれに対応して設けられ、複数のリール62の図柄61の変動表示の開始後、遊技者の操作によりリール62の図柄61の変動表示を個別に停止させるためのものである。
【0023】
(スタートスイッチ40)
ストップスイッチ50の左側には、メダルの投入又は後述するマックスベットスイッチ34の操作を条件にリール62の回転を開始させるためのスタートスイッチ40が設けられている。すなわち、このスタートスイッチ40は、遊技者の操作によりリール62の図柄61の変動表示を開始させるためのものである。
【0024】
(マックスベットスイッチ34)
スタートスイッチ40の上には、クレジットしたメダル数から最大投入枚数(具体的には3枚)に達するまで投入可能なメダル数を減じて3枚のメダル投入に代えるマックスベットスイッチ34が設けられている。
なお、本実施の形態では、後述するように有効ライン86は1本であるため、マックスベットスイッチ34の他に、クレジットしたメダルを1枚減じて1枚のメダル投入に代えるシングルベットスイッチを設けていないが、有効ラインを1本以外の2本以上の複数本設定されている場合は、投入枚数を遊技者が選択可能にするために、シングルベットスイッチを設けるようにしてもよい。
【0025】
(ホッパーユニット24)
前記前扉14の下部の奥には、メダルを貯留することができるとともに、メダルを払い出すことができるホッパーユニット24(
図3参照)と、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチを有すると共に各部品に電力を供給するための電源装置(図示せず)とが配置されている。
【0026】
(メダル払出口28、メダル受け皿26)
そして、前扉14の下部には、所定の場合にホッパーユニット24からメダルが払い出されるメダル払出口28が形成されている。
このメダル払出口28の下方には、メダル払出口28から払い出されたメダルを貯留するため、上方に向かって開口する皿状のメダル受け皿26が形成されている。なお、クレジットされているメダル数が最大クレジットメダル数である50枚未満の場合は、50枚に到達するまで、獲得したメダルはメダル払出口28から払い出されずにクレジットメダルの枚数に加算される。
【0027】
(1回の遊技及び有効ライン86)
本実施の形態に係る遊技機10は、マックスベットスイッチ34の操作又はメダル投入により所定枚数のメダルを投入することにより遊技の開始を可能とするものである。
そして、スタートスイッチ40の押下操作により、リール62の回転を開始させて遊技が開始されるとともに、役抽選が行われる。そして、当該遊技機10は、各リール62に対応するストップスイッチ50の操作タイミング及び役抽選の結果に基づいて、リール62の回転を役抽選の結果に適合するように停止させる。当該遊技機10は、停止時の図柄61の組合せによって、当選した役を構成する図柄61の組合せが所定の有効なライン(所定の役の図柄61の組合せが当該ライン上に揃ったときに所定の利益が付与されるラインのことであり、以下、「有効ライン86」という。)上に停止した場合に、入賞等となり、所定枚数のメダルを払い出す等の所定の利益を遊技者に付与する。これにより、1回の遊技が終了するものである。
【0028】
なお、「有効ライン86」は、後述の遊技結果判定手段230の判定対象となるラインを意味し、後述する小役の「入賞」等は有効ライン86上に役に対応した図柄61の組合せが揃うことを意味する。本実施の形態の有効ライン86は、左リール64の下段と、中リール66の上段及び右リール68の下段とを結んだ、略山形の1本のみからなるものである。また、有効ライン86は1本に限定されず、2本以上であってもよい。
【0029】
(図柄61)
図2に示すように、左リール64、中リール66及び右リール68の表面には、「赤7」、「白7」、「黒7」、「ベル」、「リプレイ1」、「リプレイ2」、「チェリー」、「スイカ」、「バー」等の複数の種々の図柄61が形成されている。
【0030】
これら図柄61は、それぞれの絵柄がプリントされたリールテープ63をリール62の外周表面に貼付することで形成されている。なお、
図2の図柄番号(コマ番号)は、リール62の外周表面に物理的に付されているものではなく、仮想的な番号であって、各図柄61の停止を制御するためのプログラムで特定の図柄61を指定するためのものである。
【0031】
(電子制御手段100)
遊技機10の内部には、
図3に示すように、遊技機10の全体の動作を制御するための電子制御手段100が形成されている。
前記電子制御手段100は、遊技の進行を制御するための遊技制御手段200と、この遊技制御手段200からの信号に基づいて演出を制御する演出制御手段300とを備えている。
【0032】
なお、遊技制御手段200と演出制御手段300との間は、遊技制御手段200への不正操作を防止するために、遊技制御手段200から演出制御手段300への一方向の通信により行われている。
遊技制御手段200は、マックスベットスイッチ34、精算スイッチ36、スタートスイッチ40及びストップスイッチ50の入力を受け付け、役抽選を行い、リールユニット60及びホッパーユニット24の作動を制御する。
【0033】
演出制御手段300は、遊技制御手段200から信号を入力し、画像表示部84等の演出装置70の作動を制御する。
演出制御手段300の出力側には、演出装置70としてのスピーカー72、画像表示部84、演出用ランプ78の各パーツが接続されている。
【0034】
なお、特に図示していないが、遊技制御手段200を有するメイン基板と、演出制御手段300を有するサブ基板とは、それぞれ専用の基板ケースの内部に収納されている。具体的には、遊技制御手段200は、メイン基板ケースの内部に収納され、演出制御手段300は、サブ基板ケースの内部に収納されている。そして、メイン基板ケースは、筐体12内部の奥側の上部に固定され、サブ基板ケースは、筐体12内部の正面から向かって左側に固定されている。
【0035】
遊技制御手段200、演出制御手段300のそれぞれは、CPU、ROM、RAM、I/Oポート(図示せず)を備えたマイクロコンピュータにより構成される。CPUは、タイマ割込などの割込機能を持ち、ROMに記憶されたプログラムを実行して、種々の処理を行う。ROMは、CPUが実行するプログラムや各種テーブル等の固定的なデータを記憶し、RAMは、CPUがプログラムを実行する際の一時的な記憶領域、例えば遊技機10の状態を記憶するための記憶領域や、役抽選の抽選結果を記憶するための記憶領域として使用される。
【0036】
(遊技制御手段200と演出制御手段300との関係)
遊技制御手段200(以下、「メイン側」ともいう。)と演出制御手段300(以下、「サブ側」ともいう。)との関係について、その概要を説明すると、まず、サブ側がAT抽選(BBの種類、キャラクタ、モード抽選も含む。)を行い、AT抽選に当選すると、メイン側にAT抽選に当選した旨を伝えるため、移行役(AT役)当選時に特定役入賞のための特定操作態様(正解の押し順)を報知する。そして、遊技者が特定操作態様で操作をすると、メイン側は、AT抽選に当選したことを認識し、メイン側がBB種類(図柄)等と押し順の対応を抽選により決定する。
つぎに、サブ側は抽選結果と、メイン側の決定結果に基づき、対応する押し順を報知するものである。
なお、メイン側、サブ側共に、予めBB種類(図柄)等と押し順の対応関係を示すテーブルを準備しておき、メイン側が抽選によりどのテーブルを使用するかを抽選で決定し、決定したテーブルをサブ側に通信するようにしてもよい。
【0037】
(遊技制御手段200)
遊技制御手段200は、役抽選手段210、リール制御手段220、遊技結果判定手段230、遊技状態制御手段240、通常遊技メイン側制御手段250、特殊遊技メイン側御手段260、有利遊技メイン側制御手段270、ホッパー制御手段280及び送信制御手段290の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。
なお、これらの手段の全てを遊技制御手段200が制御することなく、その一部を演出制御手段300側で制御してもよいし、或いは遊技制御手段200と演出制御手段300とが協同して制御するようにしてもよい。
【0038】
遊技制御手段200は、遊技を制御するためのものである。以下、本実施の形態における遊技について説明する。
規定の賭け数(3枚)が設定されると、1本の有効ライン86(
図1参照)が設定される。なお、本実施の形態に係る遊技機10は、規定の賭け数として3が設定されている。賭け数を設定する方法には、メダル投入口38からメダルを投入する方法と、マックスベットスイッチ34を操作することによってクレジットメダルを賭け数として設定する方法とがある。そして、規定の賭け数(3枚)が設定されていることを条件に、スタートスイッチ40を操作すると、賭け数が確定し、役抽選手段210により、複数の役のいずれかに当選したか又はハズレかの抽選(役抽選)が行われる。また、役抽選とほぼ同時に、前回の遊技でのリール62の回転開始時から所定の時間(本実施の形態では、4.1秒)が経過しているか否かが判定され、所定の時間が経過すると、3個すべてのリール62の回転が開始する。
【0039】
本実施の形態では、役として、大別すると、小役(メダルの払い出しを伴う役)、再遊技役(遊技者所有のメダルを使用することなく次回の遊技を開始可能とする役、いわゆるリプレイ役)、移行役(遊技状態の移行を伴う役)が設けられている。
リール62の回転開始後、所定の条件(本実施の形態では、リール62を加速する処理を実行した後、所定のセンサによりリール62の回転位置が基準位置であることを検出すること)が成立すると、ストップスイッチ50の操作が可能な状態(停止操作可能状態)となる。
その後に、3個のストップスイッチ50のうち1個を操作すると、当該ストップスイッチ50に対応したリール62の回転が停止する。そして、3個すべてのストップスイッチ50の操作を終えると、3個すべてのリール62の回転が停止する。
【0040】
このとき、有効ライン86上に所定の図柄61の組合せが揃うと、当該図柄61の組合せに対応した処理が行われる。本実施の形態に係る遊技機10は、有効ライン86上に予め定められた図柄61の組合せが揃うと遊技者に利益が付与されるように形成されている。例えば小役に対応した図柄61の組合せが有効ライン86上に揃うと、小役に対応した枚数のメダルが遊技者に対して付与される。
【0041】
また、本実施の形態では、一般的或いは通常的に行われるノーマル状態と、このノーマル状態よりも遊技者へ付与される利益がより大きくなり得るボーナス状態、特定状態(RT状態)及び有利遊技(AT状態)が設けられている。前記ボーナス状態は、いわゆるレギュラーボーナス(RBB)を実行可能なボーナス状態(RBB)がある。前記特定状態は、いわゆるリプレイタイム(RT)を実行可能なリプレイタイム遊技状態(RT状態)がある。また、前記有利遊技は、いわゆるアシストタイム(AT)を実行可能なアシストタイム遊技状態(AT状態)と、ATとRTとを組合せたいわゆるアシストリプレイタイム(ART)を実行可能なアシストリプレイタイム遊技状態(ART状態)とがある。
【0042】
前記リプレイタイム遊技状態(RT状態)は、再遊技役(リプレイ役)の当選の確率が通常状態での遊技よりも高く(或いは低く)設定されたものである。このRT状態は、特定状態制御手段242により制御される。
前記アシストタイム(AT)は、ストップスイッチ50の停止操作順番や当選図柄等を報知することによって役に係る図柄61の組合せを有効ライン86上に揃って停止させるためのアシストをする遊技状態である。このATは、演出(演出装置70を用いて実行する報知演出)に関するものであり、主に、演出制御手段300により制御されるものである。
前記アシストリプレイタイム遊技状態(ART状態)は、AT状態とRT状態とを組合せたものである。
【0043】
ボーナス状態は、移行役としてのボーナス移行役に当選し、さらにボーナス移行役に対応した図柄の組合せが有効ライン86上に揃うと、揃った遊技の次回の遊技から開始される遊技である。
なお、ボーナス移行役は、当選時の遊技で有効ライン86上にボーナス移行役に対応する図柄の組合せが揃わなくても、次回の遊技以降、有効ライン86上にボーナス移行役に対応する図柄の組合せが揃うまでボーナス移行役に当選した状態が有効である。その他の役は、当選時の遊技で有効ライン86上に役に対応する図柄の組合せが揃わなければ、次回の遊技以降は無効となる。ボーナス状態は、ボーナス状態中に遊技者へ払い出したメダルの総枚数が予め設定された枚数を超えたときに終了する。
【0044】
本実施の形態では、ボーナス状態として、主に遊技制御手段200により制御されるレギュラーボーナス(RBB)が設けられている。レギュラーボーナス状態は、小役の当選確率を高くすることで小役の入賞を容易にしているものである。
本実施の形態に係るレギュラーボーナス状態は20枚を超える払出枚数で終了する。もちろん、この終了条件は20枚に限定されるものではなく、他の枚数でもよいものである。
【0045】
また、有効ライン86上に再遊技役(リプレイ役)に対応する図柄の組合せが揃うと、メダルの払い出しはないものの、次回の遊技において遊技者所有のメダルを使用することなく賭け数が自動的に設定され遊技を行うことができる。
【0046】
(役抽選手段210)
役抽選手段210は、遊技制御手段200が備える手段であり、スタートスイッチ40の操作を契機に、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの抽選(役抽選)を行うためのものである。役抽選手段210は、役に当選したか否かを決定するための抽選データを備えており、遊技制御手段200のROM上に記憶されている。役抽選手段210は、予め定めた抽選データと、所定範囲の整数値を繰り返してカウントするループカウンタを有する所定の乱数発生手段(乱数発生回路)が発生した乱数のうちから抽出した乱数とを比較して、当選か否かを判定する。
なお、役抽選手段210による処理は、後述するステップS12(
図11参照)において行われる。
【0047】
(リール制御手段220)
リール制御手段220は、遊技制御手段200が備える手段であり、各リール62の回転を停止させるためのものである。リール制御手段220は、役抽選手段210の抽選結果と、各ストップスイッチ50が操作されたときの対応するリール62の回転位置とに基づいて、各リール62の回転を停止させる。
具体的には、各リール62の駆動モータを制御することで、回転方向に予め定められた図柄数分、本実施の形態では4コマ以内の図柄までの範囲に、当選した役に対応する図柄が含まれている場合には、当該図柄が有効ライン86上に揃うように引き込み制御を行い、且つ、当選していない役に対応した図柄が有効ライン86上に揃わないように蹴飛ばし制御を行う。
なお、リール制御手段220による処理は、後述するステップS13(
図11参照)において行われる。
【0048】
(遊技結果判定手段230)
遊技結果判定手段230は、遊技制御手段200が備える手段であり、すべてのリール62が停止した際における有効ライン86上の図柄の組合せを記憶するとともに入賞等の判定をするためのものである。なお、遊技結果判定手段230による処理は、後述するステップS14(
図11参照)において行われる。
【0049】
(遊技状態制御手段240)
遊技状態制御手段240は、
図9に示す遊技状態を制御するためのものである。
具体的には、遊技状態制御手段240には、
図4に示すように、次の手段を備える。
なお、遊技状態制御手段240は、次の(1)〜(3)の手段に限定されない。
(1)ノーマル状態制御手段241
ノーマル状態制御手段241は、通常状態の進行を制御するものである。
ここで、通常状態とは、後述する特定状態制御手段242によるリプレイタイム(RT状態)や、ボーナス状態制御手段243によるボーナス状態(RBB)以外の遊技状態をいう。
なお、通常状態中は、再遊技役の当選確率は、リプレイタイム(RT状態)より低く設定されている。
【0050】
(2)特定状態制御手段242
特定状態制御手段242は、特定状態、本実施の形態ではリプレイタイム(RT状態)の進行を制御するものである。
【0051】
(3)ボーナス状態制御手段243
ボーナス状態制御手段243は、ボーナス状態、本実施の形態ではボーナス状態(RBB)の進行を制御するものである。
なお、ボーナス状態(RBB)中は、再遊技役の当選確率は「0」に設定されている。
【0052】
(通常遊技メイン側制御手段250)
通常遊技メイン側制御手段250は、
図10に示す通常遊技をメイン側、すなわち遊技制御手段200側で制御するためのものである。
具体的には、通常遊技メイン側制御手段250には、
図5に示すように、次の手段を備える。
なお、遊技状態制御手段240は、次の(1)〜(3)の手段に限定されない。
(1)通常状態制御手段251
通常状態制御手段251は、
図10に示す通常状態を制御するためのものである。
(2)ペナルティ制御手段252
ペナルティ制御手段252は、
図10に示すペナルティを制御するためのものである。
【0053】
(特殊遊技メイン側御手段260)
特殊遊技メイン側制御手段260は、
図10に示す特殊遊技をメイン側で制御するためのものである。
具体的には、特殊遊技メイン側御手段260には、
図6に示すように、次の手段を備える。
なお、次の(1)〜(3)については後述する。
(1)リール演出制御手段261
(2)操作態様抽選手段262
(3)内部状態移行手段263
なお、特殊遊技メイン側御手段260は、上記した(1)〜(3)の手段に限定されない。
【0054】
(リール演出制御手段261)
リール演出制御手段261は、遊技者の操作を要し、複数のリール62の回転から疑似停止までを1単位とするリール演出を、所定回数連続して実行するものである。
「遊技者の操作」としては、スタートスイッチ40と、3個のストップスイッチ50との操作がある。スタートスイッチ40を操作すると、複数、例えば3個のリール62の回転が同時に開始し、3個のストップスイッチ50の一つを操作すると、対応する回転中のリール62が疑似停止し、3個のストップスイッチ50を全て操作すると、3個のリール62の回転を全て疑似停止する。
なお、「遊技者の操作」としては、例えばスタートスイッチ40及びストップスイッチ50の操作を契機としたが、これに限定されず、リール演出を所定回数連続して実行する場合には、初回だけでスタートスイッチ40を操作させ、次回以降のスタートスイッチ40の操作を省略してもよいし、初回、次回以降に関わらず、スタートスイッチ40の操作を省略してもよい。
【0055】
「疑似停止」としては、リール62の回転を微振動させた状態で停止させている。
なお、「疑似停止」としては、リール62の回転を微振動させた状態で停止させたが、これに限定されず、遊技者がリール62の図柄61をおおむね識別可能な状態と、視認可能な状態であれば足り、リール62を逆転させたり、或いは複数のリール62の回転を同期させるようにしてもよい。
【0056】
「所定回数連続」としては、例えば
図10の第2個別準備状態では、
図14に示すように、最大6回連続してリール演出を実行させている。
なお、「所定回数連続」としては、最大6回連続してリール演出を実行させたが、これに限定されず、2〜5回、或いは7回以上連続させてリール演出を実行させてもよい。
【0057】
(操作態様抽選手段262)
操作態様抽選手段262は、複数の内部状態の各々に移行するためのストップスイッチ50の操作態様を決定するものである。
具体的には、操作態様抽選手段262は、
図12、
図13及び
図15〜
図18に示すようにストップスイッチ50の操作態様と、複数の内部状態に各々対応する移行状態との組み合わせを抽選により決定している。操作態様の抽選結果は、後述する送信制御手段290を介して、演出制御手段300に送信される。
なお、予め、ストップスイッチ50の操作態様と、複数の内部状態に各々対応する移行状態との組み合わせを規定したテーブルを、複数、設けておいて、抽選により、どのテーブルを使用するか決定するようにしてもよい。
【0058】
(内部状態移行手段263)
内部状態移行手段263は、操作態様抽選手段262により決定されたストップスイッチ50の操作態様が遊技者により実行された場合に、対応する内部状態に移行させるためのものである。
具体的には、内部状態移行手段263は、
図10の特殊遊技の共通準備状態から第1、第2個別準備状態への移行、第1個別準備状態から有利遊技の第1有利状態への移行、第2個別準備状態から有利遊技の第2有利状態(第1〜第5内部状態)への移行を制御している。
【0059】
(有利遊技メイン側制御手段270)
有利遊技メイン側制御手段270は、有利遊技の内部状態をメイン側、すなわち、遊技制御手段200側で制御するためのものである。
具体的には、有利遊技メイン側制御手段270には、
図7に示すように、次の手段を備える。
なお、有利遊技メイン側制御手段270は、次の(1)及び(2)の手段に限定されない。
【0060】
(1)第1有利状態制御手段271
第1有利状態制御手段271は、
図10の有利遊技の第1有利状態の内部状態を制御するものである。
【0061】
(2)内部状態メイン側管理手段272
内部状態メイン側管理手段272は、
図10の第2有利状態の第1〜第4内部状態である場合に第2有利遊技を管理するものである。
このため、メイン側は第2有利遊技として、あくまで第1〜5内部状態をもっており、第1〜4内部状態は第2有利遊技をメイン側が管理し、第5内部状態はサブ側に管理させている。
【0062】
(ホッパー制御手段280)
ホッパー制御手段280は、遊技結果判定手段230の判定結果に基づいて、メダル払い出し等の所定の処理を行うためのものである。ホッパー制御手段290は、遊技結果判定手段230の判定の結果、小役が入賞していると判定されるとメダルの払い出しを行う。
なお、ホッパー制御手段280による処理は、後述するステップS15(
図11参照)において行われる。
【0063】
(送信制御手段290)
送信制御手段290は、演出制御手段300へ信号を送信するためのものである。
【0064】
(演出制御手段300)
演出制御手段300は、演出を制御するためのものである。具体的には、演出制御手段300は、
図3に示すように、受信制御手段310、通常遊技サブ側制御手段320、特殊遊技サブ側制御手段330及び有利遊技サブ側制御手段340の各手段を有する。手段の詳細については後述する。なお、これらの手段の全てを演出制御手段300が制御することなく、その一部を遊技制御手段200側で制御してもよいし、或いは遊技制御手段200と演出制御手段300とが協同して制御するようにしてもよい。
【0065】
具体的には、演出制御手段300は、演出用ランプ78を駆動するためのLED駆動回路(図示せず)に対してLEDの点灯や消灯を規定するデータを出力したり、スピーカー72から音を出力するための音声出力回路(図示せず)に対して出力する音声を規定するデータを出力したり、画像表示部84を駆動するための液晶制御基板(図示せず)に対して出力する映像データを規定するデータを出力したりする。
【0066】
(受信制御手段310)
受信制御手段310は、送信制御手段290からの信号を受信するものである。
【0067】
(通常遊技サブ側制御手段320)
通常遊技サブ側制御手段320は、
図10に示す通常遊技を制御するものである。
ここで、通常遊技とは、
図10を用いて後述する特殊遊技及び有利遊技以外の遊技状態をいう。
【0068】
(特殊遊技サブ側制御手段330)
特殊遊技サブ側制御手段330は、
図10に示す特殊遊技を制御するものである。
【0069】
(有利遊技サブ側制御手段340)
有利遊技サブ側制御手段340は、
図10に示す有利遊技、すなわちAT状態を制御するものである。
具体的には、有利遊技サブ側制御手段340には、
図8に示すように、次の手段を備える。
なお、有利遊技サブ側制御手段330は、次の(1)〜(3)の手段に限定されない。
【0070】
(1)有利遊技抽選手段341
有利遊技抽選手段341は、通常遊技から有利遊技への移行抽選を実行するものであり、いわゆるAT抽選を実行している。
【0071】
(2)報知制御手段342
報知制御手段342は、有利遊技中の操作態様を報知するものである。
これに加え、報知制御手段342は、有利遊技抽選手段341の当選を条件として、リール演出手段261による所定回数のリール演出を実行させるとともに、所定回数のリール演出において、遊技制御手段200の内部状態を、有利遊技抽選手段341による移行抽選で当選した有利遊技に対応する内部状態に移行させるためのストップスイッチ50の操作態様を報知するようにしている。
【0072】
(3)内部状態サブ側管理手段343
内部状態サブ側管理手段343は、内部状態メイン側管理手段272が
図10の第2有利状態の第5内部状態である場合に第2有利遊技を管理するものである。
第5内部状態の管理は、メイン側としてはサブ側に管理させる状態という内部状態をもっており、当該第5内部状態はサブ側に管理させている、という意味である。
【0073】
(
図9を用いた遊技制御手段200側で管理されている遊技状態の説明)
図9は、遊技制御手段200側で管理されている遊技状態の一例を示している。
【0074】
(ノーマル状態)
ノーマル状態は、ノーマル状態制御手段241により制御される一般的或いは通常的に遊技が行われる遊技状態である。
ノーマル状態における役抽選手段210による役抽選によりボーナス状態(RBB)に当選した場合に、ノーマル状態から特定状態(RT1)に移行する。
移行は遊技制御手段200により行われる。
なお、本実施の形態において、ノーマル状態中では数ゲーム以内にボーナス状態(RBB)に当選するように設定されており、遊技制御手段200の遊技状態は、特定状態(RT1)で遊技される割合が大きいように設定されている。
【0075】
(特定状態(RT1))
特定状態(RT1)は、特定状態制御手段242により制御される再遊技が通常状態より高確率で当選する遊技状態である。
特定状態(RT1)において、ボーナス状態(RBB)のボーナス移行役の図柄組合せ(チェリー、黒7、チェリー)が揃った場合に、RT1からボーナス状態(RBB)に移行する。
なお、特定状態(RT1)中はボーナス状態(RBB)が当選しないように、ボーナス状態(RBB)を役抽選手段210の役抽選の対象外としている。
移行は遊技制御手段200により行われる。
【0076】
(ボーナス状態(RBB))
ボーナス状態(RBB)は、ボーナス状態制御手段243により制御されるボーナス状態(RBB)が行われる遊技状態である。
ボーナス状態(RBB)において所定枚数、例えば、20枚の払出がされた場合に、ボーナス状態(RBB)からノーマル状態に移行する。
移行は遊技制御手段200により行われる。
【0077】
(
図10を用いた遊技制御手段200側で主として管理されている遊技状態の説明)
図10は、遊技制御手段200側で主として管理され、一部が演出制御手段300と協同して管理されている遊技状態の一例を示している。
遊技状態は、大別すると、「通常遊技」と、前記通常遊技より遊技者に有利な「有利遊技」と、「通常遊技」と「有利遊技」との間に位置する「特殊遊技」とに大別される。
【0078】
(通常遊技)
通常遊技は、「有利遊技」及び「特殊遊技」以外の遊技であり、「通常状態」、「ペナルティ」に大別される。
【0079】
(通常状態)
通常状態は、ペナルティ以外の状態であり、当該通常状態において有利遊技への移行抽選当選後、移行役(AT役)に当選し、当該移行役の押し順に「正解」することで、特殊遊技に移行する。
【0080】
(ペナルティ)
ペナルティは、特殊遊技や有利遊技において、
図12〜18に例示する決定された押し順以外の押し順が操作された場合に移行し、その後、通常状態に移行する。
【0081】
(特殊遊技)
特殊遊技は、「通常遊技」と「有利遊技」との間に位置する遊技であり、「共通準備状態」、「第1個別準備状態」、「第2個別準備状態」に大別される。
【0082】
(共通準備状態)
共通準備状態においては、リール演出が実行される。
共通準備状態においては、
図12に示すように、押し順(例えば「RLC」、「RCL」)と、移行状態(例えば第1個別準備状態と第2個別準備状態との別)との組み合わせが抽選により決定され、当選した有利遊技(第1有利遊技、第2有利遊技)に対応する押し順が報知される。
【0083】
押し順においては、「R」は右ストップスイッチR、「L」は左ストップスイッチL、「C」は中ストップスイッチCをそれぞれ意味し、例えば「RLC」は、右ストップスイッチR、左ストップスイッチL、中ストップスイッチCの操作順を意味する。なお、押し順として、「RLC」及び「RCL」の2種類を例示したが、これらに限定されない。例えば、
図12の「押し順」を複数個としてもよい。
【0084】
移行状態としては、例えば第1個別準備状態と第2個別準備状態の2種類があり、各個別準備状態毎にリール演出の内容等を異ならせている。なお、個別準備状態として、第1、第2個別準備状態の2種類を例示したが、これに限定されず、複数種類であれば足り、3種類以上としてもよい。
【0085】
共通準備状態中のリール演出において、第1個別準備状態に対応する押し順が操作されると、第1個別準備状態に移行する。
同様に、第2個別準備状態に対応する押し順が操作されると、共通準備状態から第2個別準備状態に移行する。
第1個別準備状態又は第2個別準備状態のいずれにも対応しない押し順が操作されると、共通準備状態から「ペナルティ」に移行する。
【0086】
(第1個別準備状態)
第1個別準備状態においては、リール演出が実行される。
第1個別準備状態においては、
図13に示すように、押し順(例えば「CLR」、「CRL」、「RLC」、「RCL」)と、移行状態(例えば有利遊技の第1有利状態のキャラクタA〜D状態の別)との組み合わせが抽選により決定され、当該個別準備状態移行時に、抽選により決定した状態に対応する押し順が報知される。
移行状態としては、例えばキャラクタA〜D状態の4種類があり、ゲーム性等を共通とし、登場するキャラクタ等を異ならせている。なお、キャラクタとして、キャラクタA〜Dの4種類を例示したが、これに限定されず、複数種類であれば足り、2種類、3種類或いは5種類以上としてもよい。
【0087】
また、押し順として、「CLR」、「CRL」、「RLC」及び「RCL」の4種類を例示したが、これらに限定されず、複数個の「押し順」を割り当ててもよい。
第1個別準備状態中のリール演出において、第1有利状態のキャラクタA状態に対応する押し順が操作されると、特殊通常から有利遊技に移行し、当該有利遊技中の第1有利状態におけるキャラクタA状態に移行する。同様に、キャラクタB状態に対応する押し順が操作されると、キャラクタB状態に、キャラクタC状態に対応する押し順が操作されると、キャラクタC状態に、キャラクタD状態に対応する押し順が操作されると、キャラクタD状態にそれぞれ移行する。
キャラクタA〜D状態のいずれにも対応しない押し順が操作されると、第1個別準備状態から「ペナルティ」に移行する。
なお、第1個別準備状態移行時に、抽選により移行状態を決定するようにしたが、有利遊技への移行抽選時に決定するようにしてもよい。
【0088】
(第2個別準備状態)
第2個別準備状態においては、リール演出が実行される。
リール演出は、
図14に示すように、複数回、例えば最大6回のリール演出から構成され、その内容は、次の通りである。なお、各回のリール演出の内容については、後述する。また、最大6回のリール演出を例示したが、これに限定されず、複数回であれば足り、2〜5回、或いは7回以上、リール演出を実行するようにしてもよい。
(1)1回目:「BBモード」を押し順で入力する遊技
(2)2回目:「BBキャラクタ」を押し順で入力する遊技
(3)3回目:「BB図柄(BBの種類)」を押し順で入力する遊技
(4)4回目:「リール演出」を押し順で入力する遊技
(5)5回目:「BB図柄」を狙う遊技
(6)6回目:再度「BB図柄」を狙う遊技
【0089】
(1回目のリール演出)
1回目のリール演出は、「BBモード」を押し順で選択する遊技である。
なお、「BB」は、ビッグ・ボーナスの略語であり、本実施の形態では「有利遊技」の「第2有利状態」を意味する。
1回目のリール演出においては、
図15に示すように、押し順(例えば「CRL」、「RLC」、「RCL」)と、BBモード(例えばBBモード1〜3の別)との組み合わせが抽選により決定され、当該1回目のリール演出の開始時に抽選により決定したモードに対応する押し順が報知される。
BBモード1〜3のいずれかに対応する押し順で操作されると、第2有利遊技のBBモードが確定し、2回目のリール演出に移行する。
BBモード1〜3のいずれにも対応しない押し順が操作されると、第2個別準備状態から「ペナルティ」に移行する。
【0090】
「BBモード」は、初期モードを意味し、複数種類、例えばBBモード1〜3の3種類あり、各BBモード毎にゲーム性、例えば保障ゲーム(以下、「ゲーム」を「G」ともいう。)数等を異ならせている。
なお、押し順として、「CRL」、「RLC」及び「RCL」の3種類を例示したが、これらに限定されず、複数個の「押し順」を割り当ててもよい。また、「BBモード」として、BBモード1〜3の3種類を例示したが、これに限定されず、複数であれば足り、2種類或いは4種類以上としてもよい。
【0091】
(2回目のリール演出)
2回目のリール演出は、「BBキャラクタ」を押し順で選択する遊技である。
2回目のリール演出においては、
図16に示すように、押し順(例えば「LRC」、「CLR」、「CRL」、「RLC」、「RCL」)と、BBキャラクタ(例えばBBキャラクタ1〜5の別)との組み合わせが抽選により決定され、当該2回目のリール演出の開始時に抽選により決定したキャラクタに対応する押し順が報知される。
キャラクタ1〜5のいずれかに対応する押し順で操作されると、第2有利遊技のキャラクタが確定し、3回目のリール演出に移行する。
キャラクタ1〜5のいずれにも対応しない押し順が操作されると、第2個別準備状態から「ペナルティ」に移行する。
BBキャラクタ1は、
図10の第1内部状態で使用される。また、BBキャラクタ2は、例えば第2内部状態、BBキャラクタ3は第3内部状態、BBキャラクタ4は第4内部状態、BBキャラクタ5は第5内部状態でそれぞれ使用される。
なお、押し順として、「LRC」、「CLR」、「CRL」、「RLC」及び「RCL」の5種類を例示したが、これらに限定されず、複数個の「押し順」を割り当ててもよい。また、「BBキャラクタ」として、BBキャラクタ1〜5の5種類を例示したが、これに限定されず、複数であれば足り、2〜4種類或いは6種類以上としてもよい。さらに、BBキャラクタと内部状態との組み合わせは、例示したものに限定されない。
【0092】
(3回目のリール演出)
3回目のリール演出は、「BB図柄」(BBの種類)を押し順で選択する遊技である。
3回目のリール演出においては、
図17に示すように、押し順(例えば「LRC」、「CLR」、「CRL」、「RLC」、「RCL」)と、BB図柄(例えばBB図柄1〜5の別)との組み合わせが抽選により決定され、当該3回目のリール演出の開始時に抽選により決定したBB図柄に対応する押し順が報知される。
BB図柄1〜5のいずれかに対応する押し順で操作されると、後述する5回目のリール演出で狙うBB図柄が確定し、4回目のリール演出に移行する。
BB図柄1〜5のいずれにも対応しない押し順が操作されると、第2個別準備状態から「ペナルティ」に移行する。
【0093】
BB図柄1としては、例えば「赤7」の図柄を割り当てている。また、BB図柄2としては、例えば「青7」の図柄、BB図柄3としては「白7」の図柄、BB図柄4としては「黒7」の図柄、BB図柄5としては「赤7、青7、白7」の図柄の組み合わせをそれぞれ割り当てている。
なお、押し順として、「LRC」、「CLR」、「CRL」、「RLC」及び「RCL」の5種類を例示したが、これらに限定されず、複数個の「押し順」を割り当ててもよい。また、「BB図柄」として、BB図柄1〜5の5種類を例示したが、これに限定されず、複数であれば足り、2〜4種類或いは6種類以上としてもよい。
【0094】
(4回目のリール演出)
4回目のリール演出は、「リール演出」を押し順で選択する遊技である。
4回目のリール演出においては、
図18に示すように、押し順(例えば「LRC」、「CLR」、「CRL」、「RLC」、「RCL」)と、リール演出(例えばリール演出1〜5の別)との組み合わせが抽選により決定され、当該4回目のリール演出の開始時に抽選により決定したリール演出に対応する押し順が報知される。
リール演出1〜5のいずれかに対応する押し順で操作されると、後述する5回目のリール演出で実行するリール演出が確定し、5回目のリール演出に移行する。
リール演出1〜5のいずれにも対応しない押し順が操作されると、第2個別準備状態から「ペナルティ」に移行する。
【0095】
(リール演出1)
リール演出1は、「7を狙え→7揃う」又は「7を狙え→7ハズレ→7を狙え→7揃う」が実行される。具体的には、4回目のリール演出において、リール演出1が選択された場合には、5回目のリール演出において、画像表示部84に3回目のリール演出で確定したBB図柄に対応した色の「7を狙え」の文字が表示され、当該リール演出において、3回目のリール演出で確定したBB図柄に対応した色の「7」の図柄を狙ってストップスイッチ50が操作された場合にのみ、3回目のリール演出で確定したBB図柄に対応した色の「7」の図柄が3個揃い、第2個別準備状態から、有利遊技の第2有利状態の当該第2個別準備状態で確定した内部状態に対応する第1〜第5内部状態のいずれかに移行する。これに対し、5回目のリール演出において、3回目のリール演出で確定したBB図柄に対応した色の「7」以外の図柄を狙ってストップスイッチ50が操作された場合には、いわゆる「テンパイ」、すなわち3回目のリール演出で確定したBB図柄に対応した色の「7」の図柄が2個迄は揃うが、最後の3回目のリール演出で確定したBB図柄に対応した色の「7」の図柄が揃わない。5回目のリール演出において、4回目のリール演出で確定したBB図柄に対応した色の「7」の図柄が3個揃わなかった場合には、6回目のリール演出に進み、3回目のリール演出で確定したBB図柄に対応した色の「7」の図柄が最大で20図柄分引き込むことが可能ないわゆる20コマ滑りで揃うこととなる。4回目のリール演出で確定したBB図柄に対応した色の「7」の図柄が3個揃うと、第2個別準備状態から有利遊技の第2有利状態の当該第2個別準備状態で確定した内部状態に対応する第1〜第5内部状態のいずれかに移行する。
【0096】
(リール演出2)
リール演出2は、「7を狙え→7揃う→青7に昇格」が実行される。具体的には、5回目のリール演出において、画像表示部84に3回目のリール演出で確定したBB図柄に対応した色の「7を狙え」の文字が表示され、当該リール演出において、「7」の図柄を狙ってストップスイッチ50が操作された場合に、3回目のリール演出で確定したBB図柄に対応した色の「7」の図柄が3個揃った後、「青7」の図柄が揃った状態(「青7に昇格」)、すなわち「BB2」に昇格した状態で、第2個別準備状態から有利遊技の当該第2個別準備状態で確定した内部状態に対応する第2有利状態の第1〜第5内部状態のいずれかに移行する。これに対し、5回目のリール演出において、「7」以外の図柄を狙ってストップスイッチ50が操作された場合にも、3回目のリール演出で確定したBB図柄に対応した色の「7」の図柄がいわゆる20コマ滑りで揃った後、「青7」の図柄が揃った状態(「青7に昇格」)、「BB2」に昇格した状態で、第2個別準備状態から有利遊技の当該第2個別準備状態で確定した内部状態に対応する第2有利状態の第1〜第5内部状態のいずれかに移行する。
【0097】
(リール演出3)
リール演出3は、「7を狙え→7揃う→白7に昇格」が実行される。具体的には、5回目のリール演出において、画像表示部84に3回目のリール演出で確定したBB図柄に対応した色の「7を狙え」の文字が表示され、当該リール演出において、「7」の図柄を狙ってストップスイッチ50が操作された場合に、3回目のリール演出で確定したBB図柄に対応した色の「7」の図柄が3個揃った後、「白7」の図柄が揃った状態(「白7に昇格」)、すなわち「BB3」に昇格した状態で、第2個別準備状態から有利遊技の当該第2個別準備状態で確定した内部状態に対応する第2有利状態の第1〜第5内部状態のいずれかに移行する。これに対し、5回目のリール演出において、「7」以外の図柄を狙ってストップスイッチ50が操作された場合にも、3回目のリール演出で確定したBB図柄に対応した色の「7」の図柄がいわゆる20コマ滑りで揃った後、「白7」の図柄が揃った状態(「白7に昇格」)、「BB3」に昇格した状態で、第2個別準備状態から有利遊技の当該第2個別準備状態で確定した内部状態に対応する第2有利状態の第1〜第5内部状態のいずれかに移行する。
【0098】
(リール演出4)
リール演出4は、「7を狙え→7揃う→黒7に昇格」が実行される。具体的には、5回目のリール演出において、画像表示部84に3回目のリール演出で確定したBB図柄に対応した色の「7を狙え」の文字が表示され、当該リール演出において、「7」の図柄を狙ってストップスイッチ50が操作された場合に、3回目のリール演出で確定したBB図柄に対応した色の「7」の図柄が3個揃った後、「黒7」の図柄が揃った状態(「黒7に昇格」)、すなわち「BB4」に昇格した状態で、第1個別準備状態から有利遊技の当該第2個別準備状態で確定した内部状態に対応する第2有利状態の第1〜第5内部状態のいずれかに移行する。これに対し、5回目のリール演出において、「7」以外の図柄を狙ってストップスイッチ50が操作された場合にも、3回目のリール演出で確定したBB図柄に対応した色の「7」の図柄がいわゆる20コマ滑りで揃った後、「黒7」の図柄が揃った状態(「黒7に昇格」)、「BB3」に昇格した状態で、第2個別準備状態から有利遊技の当該第2個別準備状態で確定した内部状態に対応する第2有利状態の第1〜第5内部状態のいずれかに移行する。
【0099】
(リール演出5)
リール演出5は、「7を狙え→7揃う→『赤7、青7、白7』に昇格」が実行される。具体的には、5回目のリール演出において、画像表示部84に3回目のリール演出で確定したBB図柄に対応した色の「7を狙え」の文字が表示され、当該リール演出において、「7」の図柄を狙ってストップスイッチ50が操作された場合に、3回目のリール演出で確定したBB図柄に対応した色の「7」の図柄が3個揃った後、「赤7、青7、白7」の図柄の組み合わせが揃った状態(「『赤7、青7、白7』に昇格」)、すなわち「SBB」に昇格した状態で、第1個別準備状態から有利遊技の当該第2個別準備状態で確定した内部状態に対応する第2有利状態の第1〜第5内部状態のいずれかに移行する。これに対し、5回目のリール演出において、「7」以外の図柄を狙ってストップスイッチ50が操作された場合にも、3回目のリール演出で確定したBB図柄に対応した色の「7」の図柄がいわゆる20コマ滑りで揃った後、「赤7、青7、白7」の図柄の組み合わせが揃った状態(「『赤7、青7、白7』に昇格」)、「SBB」に昇格した状態で、第2個別準備状態から有利遊技の当該第2個別準備状態で確定した内部状態に対応する第2有利状態の第1〜第5内部状態のいずれかに移行する。
【0100】
(5回目のリール演出)
5回目のリール演出は、「BB図柄」を狙う遊技である。具体的には、5回目のリール演出において、画像表示部84に3回目のリール演出で確定したBB図柄に対応した色の「7を狙え」の文字が表示され、4回目のリール演出で確定したリール演出がリール演出1の場合には、当該リール演出において、3回目のリール演出で確定したBB図柄に対応した色の「7」の図柄を狙ってストップスイッチ50が操作された場合にのみ、3回目のリール演出で確定したBB図柄に対応した色の「7」の図柄が3個揃い、第2個別準備状態から、有利遊技の第2有利状態の当該第2個別準備状態で確定した内部状態に対応する第1〜第5内部状態のいずれかに移行し、4回目のリール演出で確定したリール演出がリール演出2〜5の場合には、ストップスイッチ50が操作されると、3回目のリール演出で確定したBB図柄に対応した色の「7」の図柄が3個揃った後、リール演出2〜5のそれぞれに対応するBB図柄の組み合わせが揃い、第2個別準備状態から、有利遊技の第2有利状態の当該第2個別準備状態で確定した内部状態に対応する第1〜第5内部状態のいずれかに移行する。これに対し、4回目のリール演出で確定したリール演出がリール演出1で、かつ5回目のリール演出において、3回目のリール演出で確定したBB図柄に対応した色の「7」以外の図柄を狙ってストップスイッチ50が操作された場合には、いわゆる「テンパイ」、すなわち3回目のリール演出で確定したBB図柄に対応した色の「7」の図柄が2個迄は揃うが、最後の3回目のリール演出で確定したBB図柄に対応した色の「7」の図柄が揃わない。5回目のリール演出において、3回目のリール演出で確定したBB図柄に対応した色の「7」の図柄が3個揃わなかった場合には、6回目のリール演出に進む。
【0101】
(6回目のリール演出)
6回目のリール演出は、再度「BB図柄」を狙う遊技である。具体的には、6回目のリール演出において、3回目のリール演出で確定したBB図柄に対応した色の「7」の図柄が最大で20図柄分引き込むことが可能ないわゆる20コマ滑りで揃うこととなる。3回目のリール演出で確定したBB図柄に対応した色の「7」の図柄が3個揃うと、第2個別準備状態から有利遊技の第2有利状態の当該第2個別準備状態で確定した内部状態に対応する第1〜第5内部状態のいずれかに移行する。
【0102】
(有利遊技)
有利遊技は、「通常遊技」より遊技者に有利な遊技であり、演出制御手段300により「AT」が実行される。有利遊技は、「第1有利状態」と、「第2有利状態」とに大別される。
【0103】
(第1有利状態)
第1有利状態は、「第1個別準備状態」から移行し、「キャラクタA状態」、「キャラクタB状態」、「キャラクタC状態」、「キャラクタD状態」に大別される。
なお、第1有利状態を、4種類に大別したが、これに限定されず、複数であれば足り、2種類、3種類或いは5種類以上に大別してもよい。
開始時、ゲームのいわゆる保障回数、すなわち最低ゲーム数が抽選により決定され、基本的には最低ゲーム数を消化すると、終了し、通常遊技の通常状態に移行する。
【0104】
(第2有利状態)
第2有利状態は、「第2個別準備状態」から移行し、「メイン側管理状態」と、「サブ側管理状態」とに大別される。
第2有利状態においては、第2個別準備状態において選択された内容、例えばBBモード、BBキャラクタ等を用いて、後述するゲーム性の異なる第1〜第5内部状態が選択され、ゲームが進行される。
【0105】
(メイン側管理状態)
メイン側管理状態は、
図10の遊技制御手段200により管理されている遊技状態をいう。
メイン側管理状態は、「第1内部状態」、「第2内部状態」、「第3内部状態」、「第4内部状態」に大別される。第1〜第4内部状態は、ゲーム性の異なるゲームである。
なお、メイン側管理状態を、4種類に大別したが、これに限定されず、複数であれば足り、2種類、3種類或いは5種類以上に大別してもよい。
【0106】
(第1内部状態)
第1内部状態は、有利遊技のストックを特徴とし、ストック抽選に当選するとリール演出による1G連(7揃い)が行われる。第1内部状態は、開始時、規定回数抽選が実行され、払い出しを伴う小役のATの回数が規定回数に達すると、第1内部状態が終了し、後述するサブ側管理状態の「第5内部状態」を経由して、有利遊技から通常遊技の通常状態に移行する。
【0107】
(第2内部状態)
第2内部状態は、初期ゲームG数変化を特徴とし、G数乗せ高確率ゾーンが搭載されている。第2内部状態は、開始時、初期ゲーム数抽選が実行され、初期ゲーム数を消化中に、G数乗せ高確率ゾーンへの移行抽選が行われ、当選すると、所定G数のG数乗せ高確率ゾーンへ移行し、上乗せ抽選が実行され、獲得した上乗せゲーム数が残りゲーム数に加算される。第2内部状態は、残りゲーム数を消化すると終了し、後述するサブ側管理状態の「第5内部状態」を経由して、有利遊技から通常遊技の通常状態に移行する。
【0108】
(第3内部状態)
第3内部状態は、第2内部状態と同様に、初期G数変化を特徴とする。第3内部状態は、開始時、継続率抽選及び継続保障回数抽選が実行され、決定された継続率に基づく継続抽選に非当選となるまで、リール演出を伴う初期G数の上乗せが行われる。当該継続抽選は、決定された継続保障回数までは非当選とならないようになっている。
また、初期ゲーム数を消化中にも、残りゲーム数の上乗せが可能であり、上乗せを行うことが決定した場合は、開始時と同様に、継続率及び継続保障回数を決定し、決定された継続率に基づく継続抽選に非当選となるまで、リール演出を伴う残りゲーム数の上乗せが行われる。
第3内部状態は、残りゲーム数を消化すると終了し、後述するサブ側管理状態の「第5内部状態」を経由して、有利遊技から通常遊技の通常状態に移行する。
【0109】
(第4内部状態)
第4内部状態は、初期ゲーム数が固定され、開始時に、巻き戻し抽選のハズレ回数のいわゆる天井、すなわち上限回数数を抽選により決定し、初期ゲーム数を消化中に特定役当選時に巻き戻し抽選が実行し、巻き戻し抽選に当選すると、新たに初期ゲームが設定される。巻き戻し抽選のハズレ回数が上限回数に到達時にも、新たに初期ゲーム数が設定される。第4内部状態は、初期ゲーム数を消化すると終了し、後述するサブ側管理状態の「第5内部状態」を経由して、有利遊技から通常遊技の通常状態に移行する。
【0110】
(サブ側管理状態)
サブ側管理状態は、メイン側が第5内部状態の場合に、サブ側が管理する状態であり、「第5内部状態」が含まれている。
「第5内部状態」は、先に説明した第1〜第4内部状態と異なるゲーム性を持たせている。
なお、サブ側管理状態として、第5内部状態を例示したが、1種類に限定されず、複数種類としてもよい。
【0111】
(第5内部状態)
第5内部状態は、第2個別準備状態において選択されたBBキャラクタ5が用いられる。BBキャラクタ5は、複数種類、例えばBBキャラクタa〜dの4種類から構成され、第2個別準備状態においてボーナスキャラクタ決定抽選により1種類が決定される。
なお、BBキャラクタとして、BBキャラクタa〜dの4種類を例示したが、これに限定されず、複数種類であれば足り、2種類、3種類或いは5種類以上としてもよい。
各BBキャラクタa〜dをそれぞれ用いたゲーム1〜4は、ゲーム性を異にしている。
【0112】
(BBキャラクタaを用いたゲーム1)
BBキャラクタaを用いたゲーム1は、差枚数管理を特徴とする。ゲーム1は、開始時、初期枚数決定抽選が実行され、初期枚数を決定し、初期枚数が決定され、当該初期枚数の消化中に、枚数上乗せ抽選が実行され、獲得した上乗せ枚数を残り枚数に加算する。ゲーム1は、残り枚数を消化すると終了し、有利遊技から通常遊技の通常状態に移行する。
【0113】
(BBキャラクタbを用いたゲーム2)
BBキャラクタbを用いたゲーム2は、いわゆるパンクを特徴とする。ゲーム2は、開始時、保障G数決定抽選を実行し、初期の保障G数を決定し、当該保障G数の消化中に保障G数上乗せ抽選を実行し、獲得した上乗せ保障G数を残り保障G数に加算する。ゲーム2は、残り保障G数を消化するとパンク抽選を実行し、当選すると終了し、有利遊技から通常遊技の通常状態に移行する。
【0114】
(BBキャラクタcを用いたゲーム3)
BBキャラクタcを用いたゲーム3は、いわゆるループを特徴とする。ゲーム3は、初期ゲーム数が固定され、当該初期ゲーム数の消化中に初期継続ポイント決定抽選を実行するとともに、ゲーム3の継続中、継続ポイント加算抽選を実行し、獲得した継続ポイントを加算する。初期ゲーム数消化後に継続ポイントに基づいてゲーム3を継続するか否かを決定し、継続しないことが決定すると終了し、有利遊技から通常遊技の通常状態に移行する。
【0115】
(BBキャラクタdを用いたゲーム4)
BBキャラクタdを用いたゲーム4は、いわゆるストック特徴とする。ゲーム4は、初期ゲーム数が固定され、当該初期ゲーム数の消化中にストック上乗せ抽選を実行し、獲得した上乗せストックを残りストック数に加算する。ゲーム4は、残りゲーム数及びストックを消化すると終了し、有利遊技から通常遊技の通常状態に移行する。
【0116】
(
図11を用いた遊技の流れを説明するための概略フローチャートの説明)
図11に示すフローチャートに基づいて、遊技制御手段200が1回の遊技毎に実行する遊技制御処理について説明する。
先ず、ステップS10において、賭け数設定処理が行われる。この賭け数設定処理では、賭け数として規定の賭け数が設定されたか否かが判定されるものである。具体的には、遊技制御手段200により、当該遊技の賭け数として設定されているメダルの枚数が規定の賭け数に達しているか否かの判定が行われる。本実施の形態では、規定の賭け数は、3枚である。このため、所定数の賭け数が設定された場合に、次のステップS11に進む。所定数の賭け数が設定されていない場合には当該ステップにとどまることになる。
【0117】
ステップS11において、遊技制御手段200により、スタートスイッチ40の操作があったか否かの判定が行われる。ここで、スタートスイッチ40の操作があったと判定されると、遊技制御手段200により、賭け数の設定が不可能な状態とされる。その後、次のステップS12に進む。一方、スタートスイッチ40の操作がないと判定されると、再度ステップS11となる。
【0118】
ステップS12において、役抽選手段210により、役抽選処理が行われる。また、このとき、役抽選の結果が遊技制御手段200から演出制御手段300へ送信される。役抽選処理が終了すると、次のステップS13に進む。
【0119】
ステップS13において、リールユニット60におけるリール62の回転変動処理が行われる。リール62が所定の回転速度に達した後、遊技制御手段200により、回転中のリール62に対応するストップスイッチ50の操作があった場合に、リール制御手段220により、各リール62の回転が停止させられる。このときのストップスイッチ50(左ストップスイッチL、中ストップスイッチC、右ストップスイッチR)の当選役に対応する停止操作順番は、遊技制御手段200に形成された所定の記憶領域に記憶されると共に、その後の処理にて読み出される。ここで、第3番目のストップスイッチ50の停止操作が行われると、遊技制御手段200から演出制御手段300へ全リール62の回転停止情報が送信される。そして、全てのリール62の回転変動処理が終了すると、次のステップS14に進む。
【0120】
ステップS14において、遊技結果判定手段230により、有効ライン86上の図柄の組合せに対して所定の役の図柄の組合せが有効ライン86上に揃っているか否かの入賞等の判定処理が行われる。ここで、入賞等の判定処理の判定結果のデータは、遊技制御手段200から演出制御手段300へ送信される。そして、判定処理が終わると、次のステップS15に進む。
ステップS15において、ホッパー制御手段290により、遊技結果判定手段230の判定結果に対応した払出処理等が行われる。なお、判定結果、払出が不要な場合には、払出処理は行われない。そして、当該処理が終了する。
【0121】
(実施の形態の補足的な説明)
上記実施の形態は、以下の技術思想を包含する特徴点を含むものである。
(1)第1の特徴点
(1−1)第1の特徴点の構成
第1の特徴点は、次の通りである。
第1に、遊技機(10)には、次の構成を備える。
(1)リール(62)
リール(62)は、例えば
図1及び
図2に示すように、複数の図柄(61)を変動表示可能なものであり、複数ある。
(2)スタートスイッチ(40)
スタートスイッチ(40)は、遊技者の操作により前記リール(62)の図柄(61)の回転を開始させるためのものである。
(3)ストップスイッチ(50)
ストップスイッチ(50)は、例えば
図1に示すように、複数のリール(62)の各々に対応して設けられ、複数のリール(62)の図柄(61)の回転の開始後、遊技者の操作によりリール(62)の図柄(61)の回転状態を個別に停止させるためのものであり、複数ある。
(4)遊技制御手段(200)
遊技制御手段(200)は、例えば
図3に示すように、複数のリール(62)の駆動源(例えばホッパーユニット24のモータ(図示せず))、スタートスイッチ(40)及びストップスイッチ(50)にそれぞれ接続され、遊技の進行を制御するためのものである。
(5)演出制御手段(300)
演出制御手段(300)は、遊技制御手段(200)からの信号に基づいて演出を制御するものである。
【0122】
第2に、遊技機(10)は、通常遊技と、通常遊技より遊技者に有利な複数の有利遊技を有する。
第3に、遊技制御手段(200)は、複数の有利遊技に対応する複数の内部状態を少なくとも有する。
第4に、遊技制御手段(200)は、次の構成を備える。
(6)リール演出手段(261)
リール演出手段(261)は、遊技者の操作を要し、複数のリール(62)の回転から疑似停止までを1単位とするリール演出を、所定回数連続して実行するものである。
第5に、演出制御手段(300)は、次の構成を備える。
(7)有利遊技抽選手段(341)
有利遊技抽選手段(341)は、通常遊技から有利遊技への移行抽選を実行するものである。
(8)報知制御手段(342)
有利遊技抽選手段(341)の当選を条件として、リール演出手段(261)による所定回数のリール演出を実行させるとともに、所定回数のリール演出において、遊技制御手段(200)の内部状態を、有利遊技抽選手段(341)による移行抽選で当選した有利遊技に対応する内部状態に移行させるためのストップスイッチ(50)の操作態様を報知するものである。
【0123】
(1−2)第1の特徴点と実施の形態との対応関係
第1の特徴点と実施の形態との対応関係は、次の通りである。
ここで、「複数の図柄(61)」としては、例えば
図2に示すように、20図柄を例示している。
ここで、「複数のリール(62)」として、例えば
図1に示すように、3個のリール(64,66,68)を例示している。
ここで、「複数のストップスイッチ(50)」として、例えば
図1に示すように、3個のストップスイッチ(L,C,R)を例示している。
ここで、「遊技制御手段(200)からの信号に基づいて」とは、遊技制御手段(200)から演出制御手段(300)に向かって送信される一方向の信号を意味する。
ここで、「複数の有利遊技」としては、例えば
図10に示すように、第1〜第5内部状態に対応した5種類の有利遊技を例示している。
ここで、「複数の内部状態」としては、例えば
図10に示すように、第1〜第5内部状態の5種類を例示している。
ここで、「遊技者の操作を要し、」としては、例えばスタートスイッチ(40)及びストップスイッチ(50)の操作を意味する。
ここで、「疑似停止」としては、例えば停止状態において微振動させている。
ここで、「リール演出を、所定回数連続して実行する」としては、例えば
図14に示すように、最大「6回」を例示している。最大「6回」とは、例えば「5回目」から「有利遊技」に移行する場合もあるという意味である。
ここで、「有利遊技抽選手段(341)の当選を条件として、・・・ストップスイッチ(50)の操作態様を報知する」とは、非当選の場合は、「報知」してもよいし、しなくてもよいという意味であり、本実施の形態では報知していない。
【0124】
(1−3)第1の特徴点のバリエーション
第1の特徴点のバリエーションも、次の通りである。
ここで、「複数の図柄(61)」としては、20図柄を例示したが、これに限定されず、「2〜19図柄」或いは「21図柄」以上としてもよい。
ここで、「複数のリール(62)」として、3個のリール(64,66,68)を例示したが、これに限定されず、「2個」或いは「4個」以上としてもよい。
ここで、「複数のストップスイッチ(50)」として、3個のストップスイッチ(L,C,R)を例示したが、これに限定されず、リール(62)と同様に、「2個」或いは「4個」以上としてもよいし或いはリール(62)の個数と異ならせてもよい。
ここで、「複数の有利遊技」としては、第1〜第5内部状態に対応した5種類の有利遊技を例示したが、これに限定されず、「2〜4種類」或いは「6種類」以上としてもよい。
ここで、「複数の内部状態」としては、第1〜第5内部状態の5種類を例示したが、これに限定されず、有利遊技と同様に、「2〜4種類」或いは「6種類」以上としてもよいし、有利遊技の個数と異ならせてもよい。
ここで、「遊技者の操作を要し、」としては、スタートスイッチ(40)及びストップスイッチ(50)の操作を例示したが、これに限定されず、リール演出を所定回数連続して実行する場合には、初回だけでスタートスイッチ(40)を操作させ、次回以降のスタートスイッチ(40)の操作を省略してもよい。また、操作のスイッチとして、スタートスイッチ(40)及びストップスイッチ(50)を例示したが、これらに限定されず、図示しないが、サブ制御手段(300)に接続されたチャンススイッチ等を用いてもよい。
ここで、「疑似停止」としては、例えば停止状態における微振動を例示したが、これに限定されず、遊技者がリール(62)の図柄(61)をおおむね識別可能な状態と、視認可能な状態であれば足り、リール(62)を逆転させたり、或いは複数のリール(62)の回転を同期させるようにしてもよい。
ここで、「リール演出を、所定回数連続して実行する」としては、最大「6回」を例示したが、これに限定されず、複数回であれば足り、「2〜5回」或いは「7回」以上連続させてもよい。
【0125】
(1−4)第1の特徴点の作用効果
第1の特徴点の作用効果は、次の通りである。
すなわち、第1の特徴点によれば、例えばAT役やリプレイにおいて、ストップスイッチの操作態様(以下、「押し順」という。)に、1回正解することで、メダルの投入が不要なリール演出状態へ移行させ、当該リール演出を所定回数連続して実行するなかで、押し順により内部状態を移行させることができる。
その結果、第1の特徴点によれば、リール演出中はメダルの増減の無い状態であり、役抽選の結果にも左右されずに複数回にわたって押し順を入力することができるため、移行先の状態が複数あってもメダル減少無しに移行させることができる利点がある。
【0126】
(2)第2の特徴点
(2−1)第2の特徴点の構成
第2の特徴点は、上記した第1の特徴点に加え、次の通りである。
すなわち、遊技制御手段(200)は、複数の内部状態の各々に移行するためのストップスイッチ(50)の操作態様を決定するとともに、決定したストップスイッチ(50)の操作態様の信号を演出制御手段(300)に送信するものである。
【0127】
(2−2)第2の特徴点の作用効果
第2の特徴点は、上記した第1の特徴点の作用効果に加え、次のような作用効果を奏する。
すなわち、第2の特徴点によれば、ストップスイッチの操作態様を、遊技制御手段(200)で決定し、その結果を演出制御手段に送信し、当該操作態様の報知等に利用することができる。
【0128】
(3)第3の特徴点
(3−1)第3の特徴点の構成
第3の特徴点は、上記した第2の特徴点に加え、次の通りである。
すなわち、遊技制御手段(200)は、決定したストップスイッチ(50)の操作態様以外の操作態様が遊技者により実行された場合に、リール演出手段(261)による所定回数のリール演出を終了させるものである。
【0129】
(3−2)第3の特徴点の作用効果
第3の特徴点は、上記した第2の特徴点の作用効果に加え、次のような作用効果を奏する。
すなわち、第3の特徴点によれば、遊技制御手段(200)が決定したストップスイッチの操作態様に遊技者が従わない場合には、所定回数のリール演出を途中でも終了させることができる。
【課題】AT役やリプレイにおいて、ストップスイッチの操作態様(押し順)に、1回正解することで、メダルの投入が不要なリール演出状態へ移行させ、当該リール演出を所定回数連続して実行するなかで、押し順により内部状態を移行させることができるスロットマシン等の遊技機を提供する。
【解決手段】遊技制御手段200は、リール演出手段、を備え、演出制御手段300は、有利遊技抽選手段と、有利遊技抽選手段の当選を条件として、リール演出手段による所定回数のリール演出を実行させるとともに、所定回数のリール演出において、遊技制御手段200の内部状態を、有利遊技抽選手段による移行抽選で当選した有利遊技に対応する内部状態に移行させるためのストップスイッチ50の操作態様を報知する報知制御手段と、を備える。