特許第5817307号(P5817307)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5817307
(24)【登録日】2015年10月9日
(45)【発行日】2015年11月18日
(54)【発明の名称】車両用シート
(51)【国際特許分類】
   A47C 1/02 20060101AFI20151029BHJP
   B60N 2/44 20060101ALI20151029BHJP
【FI】
   A47C1/02
   B60N2/44
【請求項の数】3
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2011-170924(P2011-170924)
(22)【出願日】2011年8月4日
(65)【公開番号】特開2013-34530(P2013-34530A)
(43)【公開日】2013年2月21日
【審査請求日】2014年2月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】000241500
【氏名又は名称】トヨタ紡織株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000394
【氏名又は名称】特許業務法人岡田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】清 耕亮
(72)【発明者】
【氏名】山本 啓介
(72)【発明者】
【氏名】杉浦 由希規
(72)【発明者】
【氏名】木下 貴紀
【審査官】 望月 寛
(56)【参考文献】
【文献】 実開平03−088957(JP,U)
【文献】 実開平06−013697(JP,U)
【文献】 実開昭59−016252(JP,U)
【文献】 特開平09−263164(JP,A)
【文献】 特開2002−347495(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47C 1/02
B60N 2/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートクッションと、前記シートクッションに対して起立可能に連結するシートバックと、前記シートクッションと前記シートバックの連結箇所とともにそこに配置する平板状のプレート部材をシート幅方向から覆うシールド部材とを有する車両用シートにおいて、
前記シートクッションが、シート外形をなして乗員を弾性的に支持可能な第一クッション材を有するとともに、前記シートバックが、シート外形をなして乗員を弾性的に支持可能な第二クッション材を有し、
前記第一クッション材と前記第二クッション材が、前記シールド部材に重なる部分において、前記シールド部材よりもシート着座側及びシート裏面側に突出し、
前記シールド部材が、前記シールド部材の裏面に配置して前記プレート部材の縁部を挿入可能な第一の組付け部位と、前記シールド部材の裏面に配置して前記プレート部材の縁部を挿入可能な第二の組付け部位とを有し、
前記シールド部材の組付け状態時を基準として、前記第一の組付け部位が、前記シールド部材のシート着座側に配置しつつ前記プレート部材に組付けられ、前記第二の組付け部位が、前記シールド部材のシート裏面側に配置しつつ前記プレート部材に組付けられる構成とした車両用シート。
【請求項2】
前記シールド部材が、前記連結箇所に対面可能な平板状の本体部と、前記シールド部材の縁部をなして前記本体部から前記連結箇所に向かって突出するフランジ部と、前記フランジ部の端部を前記シールド部材内に屈曲させてなる突出部とを有し、前記シールド部材の組付け状態時を基準として、前記突出部が、前記シールド部材のシート着座側に配置しつつその裏面側を覆う構成とした請求項1に記載の乗物用シート。
【請求項3】
前記シールド部材が、前記連結箇所に対面可能な平板状の本体部と、前記シールド部材の縁部をなして前記本体部から前記連結箇所に向かって突出するフランジ部を有し、
前記フランジ部が、前記第一クッション材と前記第二クッション材に食込み状に当接する請求項1又は2に記載の車両用シート
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シールド部材(シートクッションとシートバックの連結箇所を覆う部材)を備えた車両用シートに関する。
【背景技術】
【0002】
この種の車両用シートとして、特許文献1に開示の車両用シートが公知である。この車両用シートは、シートクッションと、シートバックと、リクライニング装置と、シールド部材と、カバー部材を有する。
リクライニング装置は、シートクッションに対してシートバックを起倒させる装置であり、一対の連結部材と、プレート部材を有する。プレート部材は、略矩形の平板部材であり、シートクッション後部からシートバック下部に渡って配置可能である。また一対の連結部材は、それぞれシート幅方向に長尺な棒状の部材である。
またシールド部材は、略矩形の樹脂部材であり、リクライニング装置をシート幅方向から覆うことができる。そしてカバー部材は、舌片状の平板部材であり、シートバックの裏面に取付けることができる。
【0003】
公知技術では、車両用シートの両側にリクライニング装置を配設して、シートクッション後部とシートバック下部を連結する(連結箇所が形成される)。
このときプレート部材の下端を、一方の連結部材を介して、シートクッション後部に回転可能に取付ける。つぎにプレート部材の上端を、他方の連結部材を介して、シートバック下部に回転可能に取付けることで、シートクッションに対してシートバックを起倒(回転)可能に連結する。
そしてシールド部材を、シート幅方向から連結箇所に配設する(プレート部材を被覆する)ことで、リクライニング装置の外部露出を防止する。ところで公知技術では、シールド部材がシート後方にはみ出すなどして、シールド部材の裏面側が丸見えとなることがあった(特許文献1の明細書の段落[0019]等を参照)。
そこで公知技術では、シートバック裏面にカバー部材を取付けて、シート後方に向けて突出させる。そしてシールド部材の裏面側をカバー部材にて覆うことにより、シールド部材を見栄えよく配設できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−175756号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら公知技術の構成(カバー部材が必須の構成)は、シート部品点数の削減の観点から、すんなり採用できる構成ではなかった。
本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、シートの部品点数の増加を抑えつつ、シールド部材を見栄えよく配設することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための手段として、第1発明の車両用シートは、シートクッションと、シートクッションに対して起立可能に連結するシートバックと、シールド部材を有する。
そして本発明では、上述のシールド部材にて、シートクッションとシートバックの連結箇所とともにそこに配置する平板状のプレート部材をシート幅方向から覆う。この種のシート構成では、シートの部品点数の増加を抑えつつ、シールド部材を見栄えよく配設できることが望ましい。
【0007】
本発明では、シートクッションが、シート外形をなして乗員を弾性的に支持可能な第一クッション材を有する。またシートバックが、シート外形をなして乗員を弾性的に支持可能な第二クッション材を有する。
そこで本発明では、第一クッション材と第二クッション材が、シールド部材に重なる部分において、シールド部材よりもシート着座側及びシート裏面側に突出する。このように第一クッション材と第二クッション材にて、シールド部材のはみ出しを極力抑えることにより、(他部材を用いることなく)シールド部材を見栄えよく配設できる。
さらに本発明では、シールド部材が、シールド部材の裏面に配置してプレート部材の縁部を挿入可能な第一の組付け部位と、シールド部材の裏面に配置してプレート部材の縁部を挿入可能な第二の組付け部位とを有する。そしてシールド部材の組付け状態時を基準として、第一の組付け部位が、シールド部材のシート着座側に配置しつつプレート部材に組付けられ、第二の組付け部位が、シールド部材のシート裏面側に配置しつつプレート部材に組付けられる構成とした。
【0008】
第2発明の車両用シートは、第1発明の車両用シートであって、上述のシールド部材が、連結箇所に対面可能な平板状の本体部と、シールド部材の縁部をなして本体部から連結箇所に向かって突出するフランジ部と、フランジ部の端部をシールド部材内に屈曲させてなる突出部とを有し、シールド部材の組付け状態時を基準として、突出部が、シールド部材のシート着座側に配置しつつその裏面側を覆う構成とした。
また第3発明の車両用シートは、第1発明又は第2発明の車両用シートであって、シールド部材が、連結箇所に対面可能な平板状の本体部と、シールド部材の縁部をなして本体部から連結箇所に向かって突出するフランジ部を有する。そこで本発明では、上述のフランジ部が、第一クッション材と第二クッション材に食込み状に当接することにより、シールド部材裏面の露出を好適に防止又は低減できる。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る第1発明によれば、シートの部品点数の増加を抑えつつ、シールド部材を見栄えよく配設することができる。また第2発明及び第3発明によれば、シールド部材を更に見栄えよく配設することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】車両用シートの後方斜視図である。
図2】車両用シート一部の側面図である。
図3】シールド部材の正面図である。
図4】シールド部材の側面図である。
図5図3のV−V線断面図である。
図6図3のVI−VI線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態を、図1図6を参照して説明する。各図には、適宜、車両用シート前方に符号F、車両用シート後方に符号B、車両用シート上方に符号UP、車両用シート下方に符号DWを付す。
本実施例の車両用シート2は、シート構成部材(シートクッション4,シートバック6,ヘッドレスト8)と、リクライニング装置10と、シールド部材20を有する(図1及び図6を参照)。
シート構成部材は、各々、シート骨格をなすフレーム部材(4F,6F,8F)と、シート外形をなすクッション材(4P,6P,8P)と、クッション材に被覆の表皮材(4S,6S,8S)を有する。
【0012】
本実施例では、リクライニング装置10を介して、シートクッション4に対してシートバック6を起倒可能に連結する。そしてシールド部材20にて、リクライニング装置10(シートクッション4とシートバック6の連結箇所)をシート幅方向から覆うことにより、同装置10の外部露出を防止する。
この種のシート構成では、シートの部品点数の増加を抑えつつ、シールド部材20を見栄えよく配設できることが望ましい。
そこで本実施例では、後述の構成にて、シートの部品点数の増加を抑えつつ、シールド部材20を見栄えよく配設することとした。以下、各構成について詳述する。
【0013】
[シートクッション]
シートクッション4は、略長方形状(上方視)の部材であり、第一表皮材4Sと、第一フレーム部材4Fと、第一クッション材4Pを有する(図1及び図5を参照)。
第一表皮材4Sは、第一クッション材4Pを被覆可能な部材(典型的に袋状)である。第一表皮材4Sの材質は特に限定しないが、布帛(織物,編物,不織布)、皮革(天然皮革,合成皮革)、ネット体(繊維を網目状に編製してなる部材)を例示できる。
【0014】
また第一フレーム部材4Fは、シート外形をなす枠体(略長方形状)であり、シート側部をなす側方フレーム4aを有する。側方フレーム4aは平板状の部材であり、一対の第一取付け孔H1と、第二取付け孔H2を有する。
一対の第一取付け孔H1は、それぞれ側方フレーム4a後部の孔部であり、ボルト部材B1を介してプレート部材12(後述)を取付けることができる(図5を参照)。また第二取付け孔H2は、側方フレーム4a後部(第一取付け孔H1よりも下方)の孔部であり、ボルト部材B2を介してシールド部材20(後述)を取付けることができる。
【0015】
そして第一クッション材4Pは、シート外形をなして乗員を弾性的に支持可能な部材である(図5を参照)。第一クッション材4Pの材質は特に限定しないが、ポリウレタンフォーム(密度:10kg/m3〜60kg/m3)を例示できる。
本実施例では、シールド部材20(後述)に重なる部分において、第一クッション材4Pの長さ寸法T1を大きく設定する(図1を参照)。そして後述するように、第一クッション材4Pを、シールド部材20よりもシート着座側及びシート裏面側に突出させることとした(図5を参照)。
【0016】
[シートバック]
シートバック6は、略長方形状(上方視)の部材であり、第二表皮材6Sと、第二フレーム部材6Fと、第二クッション材6Pを有する(図1及び図6を参照)。
第二表皮材6Sは、第二クッション材6Pを被覆可能な部材(典型的に袋状)であり、例えば第一表皮材4Sと同材質にて構成できる。
また第二フレーム部材6Fは、略長方形状の枠体であり、シート側部をなす側部フレーム6a(平板状の部材)を有する。
【0017】
そして第二クッション材6Pは、シート外形をなして乗員を弾性的に支持可能な部材である(図6を参照)。第二クッション材6Pの材質として、第一クッション材4Pと同一の材質を例示できる。
本実施例では、シートバック6を起立させた状態を基準として、シールド部材20(後述)に重なる部分において、第二クッション材6Pの厚さ寸法T2を大きく設定する(図1を参照)。そして後述するように、第二クッション材6Pを、シールド部材20よりもシート着座側及びシート裏面側に突出させることとした(図6を参照)。
【0018】
[リクライニング装置]
リクライニング装置10は、プレート部材12と、レバー部材14と、内部機構(リクライニング軸16,ラチェット17,ガイド18)を有する(図2図3図5及び図6を参照)。
プレート部材12は、略矩形の平板部材であり、シートクッション4後部とシートバック6下部に渡って配設できる(図2を参照)。プレート部材12の上部には、窓部12a(貫通孔)が設けられており、後述の内部構成を配設できる。またプレート部材12の下部には、一対の第三取付け孔H3が設けられており、それぞれ第一取付け孔H1に対面可能である。
またレバー部材14は、略円盤状の基部14aと、持ち手部14bと、カバー材14cを有する(図2及び図3を参照)。基部14aの略中央には貫通孔(符号省略)が設けられており、リクライニング軸16(後述)を回転不能に挿設できる。持ち手部14bは、基部14aから延びる部位であり、途中で湾曲したのち直線状に延びる。そして持ち手部14bの外面には、カバー材14c(直線状の中空部材)を嵌装できる。
【0019】
(内部機構)
リクライニング軸16(棒状部材)は、シートクッション4に対してシートバック6が起倒(回転)する際の回転中心である(図3及び図6を参照)。
またラチェット17(円盤形状)は、シートバック6(側部フレーム6a)下部に固定される部材であり、中心孔と内歯部(図示省略)を有する(図6を参照)。中心孔は、リクライニング軸16を挿設可能な孔部である。また内歯部は、ガイド18(後述の外歯部)と噛合い可能な凹凸部位であり、ラチェット17の内周面に形成できる。
そしてガイド18(若干径の大きい円盤形状)は、プレート部材12の上部に固定される部材であり、中心孔とポール(図示省略)を有する。中心孔は、リクライニング軸16を挿入可能な孔部である。
ここでポール(図示省略)は、内歯部と噛合い可能な外歯部を有する部材(略矩形の板材)であり、ラチェット17(内歯部)に向かって進退可能とされてガイド18に取付けられる。本実施例では、リクライニング軸16の回転により、ポールを、ラチェット17(内歯部)に向かって進退させることができる。
【0020】
[リクライニング装置の配設]
本実施例では、一対のリクライニング装置10を車両用シート2の両側に取付ける(図1及び図6を参照)。
このとき図2を参照して、第一取付け孔H1と第三取付け孔H3にボルト部材B1を挿設して、プレート部材12の下部を、シートクッション4後部(側方フレーム4a)に固定する。そしてプレート部材12の上部を、シートバック6(側部フレーム6a)下部に向けて延設する。
つぎに側部フレーム6a下部にラチェット17を固定するとともに、プレート部材12の上部(窓部12a)にガイド18を嵌挿する(図6を参照)。そしてガイド18とラチェット17を互いに対向状に嵌め合わせつつ、これらの外周部からリング部材19a(輪状部材)をカシメ付ける。
【0021】
またリクライニング軸16を、ラチェット17とガイド18(各中心孔)に挿設する(図3及び図6を参照)。そしてラチェット17とガイド18を、リクライニング軸16回りに回転可能とすることで、シートクッション4後部とシートバック6下部を回転可能に連結できる。
このときリクライニング軸16にバネ部材(渦巻きバネ)を組付けることで、リクライニング軸16を反時計回りに付勢する。そして本実施例では、リクライニング軸16を反時計回りに回転させて、ポール(外歯部)をラチェット17(内歯部)に向けて移動させることで、両歯部を噛合せることができる。
これによりガイド18とラチェット17との相対回転が阻止されて、シートクッション4に対するシートバック6の回転が規制される。
【0022】
つぎにリクライニング軸16にレバー部材14を取付ける(図3を参照)。このときリクライニング軸16を基部14aに挿設しつつ、持ち手部14bをシート前方に突出配置する。
そして本実施例では、レバー部材14を上方に引っ張ることで、リクライニング軸16が、バネ部材19bの付勢力に抗して時計回りに回転する。そしてリクライニング軸16を時計回りに回転させて、ポール(外歯部)とラチェット17(内歯部)を離間させることにより、両歯部の噛合いを解除できる。
これによりガイド18とラチェット17との相対回転が許容されて、シートクッション4に対するシートバック6の回転が可能となる。
【0023】
[シールド部材]
シールド部材20は、略矩形(正面視)の中空部材であり、本体部22と、フランジ部24と、開口部26と、複数の組付け部位31〜33を有する(図1図6を参照)。
本実施例のシールド部材20は、側面視でクランク状をなしており、上方側(リクライニング軸を収納可能な部位)の収納寸法が大きく設定される。
本体部22は、凸面状の平板部位であり、プレート部材12を被覆可能な(連結箇所に対面可能な)寸法を有する。またフランジ部24は、シールド部材20の縁部をなす部位であり、本体部22から連結箇所に向かって突出する。
そして開口部26は、フランジ部24の一側に設けた切欠き部位(略長方形状)であり、レバー部材14の操作(持ち手部14bの上下動)を許容する開口寸法を有する(図3及び図4を参照)。
【0024】
複数の組付け部位(第一部位31〜第三部位33)は、シールド部材20を、シートクッション4又はプレート部材12に組付ける部位である(図3及び図5を参照)。
第一部位31は、ボルト部材B2を挿入可能な孔部であり、本体部22の下部一側(第二取付け孔H2を臨む位置)に設けることができる。
また第二部位32(第一の組付け部位)は、プレート部材12の縁部を挿入可能な溝部であり、シールド部材20の裏面側(上部他側)に設けることができる。そして第三部位33(第二の組付け部位)は、プレート部材12の縁部を挿入可能な溝部であり、シールド部材20の裏面側(上部一側)に設けることができる。
【0025】
[シールド部材の配設]
図2及び図3を参照して、シールド部材20により、リクライニング装置10(シートクッション4とシートバック6の連結箇所)をシート幅方向から被覆する。
このときシールド部材20で連結箇所を覆いつつ、開口部26をシート前方に向けて、レバー部材14(持ち手部14b)を開口部26から操作可能に突出させる。
つぎに複数の組付け部位31〜33を、側方フレーム4aとプレート部材12にそれぞれ取付けることで、シールド部材20をシート側部に固定する。なおシールド部材20の裏面側(下部他側)は、ボルト部材等によって側方フレーム4aに取付けることができる。このとき本体部22で連結箇所を覆いつつ、フランジ部24を、第一クッション材4Pと第二クッション材6Pに押付けて食込み状に当接させる。
こうしてシールド部材20で連結箇所を覆うことにより、リクライニング装置10の外部露出を防止できる。
【0026】
そして本実施例では、第一クッション材4Pの長さ寸法T1が、シールド部材20に重なる部分において大きく設定される(図1を参照)。またシートバック6を起立させた状態を基準として、第二クッション材6Pの厚さ寸法T2が、シールド部材20に重なる部分において大きく設定される。
これにより第一クッション材4Pと第二クッション材6Pが、シールド部材20に重なる部分において、シールド部材20よりもシート着座側及びシート裏面側に突出する(図5及び図6を参照)。このため両クッション材4P,6Pにより、シールド部材20のシート着座側及び裏面側へのはみ出しを極力抑えることができる。
【0027】
以上説明したとおり本実施例では、第一クッション材4Pと第二クッション材6Pにて、シールド部材20のはみ出しを極力抑えることにより、(他部材を用いることなく)シールド部材20を見栄えよく配設できる。
また本実施例では、フランジ部24が、第一クッション材4Pと第二クッション材6Pに食込み状に当接する。これにより意図しないシールド部材20裏面やリクライニング装置10の露出(例えば乗員の覗き見等)を好適に防止又は低減できる。
このため本実施例によれば、シートの部品点数の増加を抑えつつ、シールド部材20を見栄えよく配設することができる。
【0028】
本実施形態の車両用シートは、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。
(1)本実施形態では、フランジ部24が、第一クッション材4Pと第二クッション材6Pに食込み状に当接する例を説明した。これとは異なりフランジ部24は、第一クッション材と第二クッション材に接する(非食い込み状に当接する)こともできる。
(2)また本実施形態では、複数の組付け部位31〜33をシールド部材20に設ける例を説明した。各組付け部の構成は、シート構成に応じて適宜変更できる。
(3)また本実施例では、リクライニング装置10の構成を例示したが、同装置の構成を限定する趣旨ではない。
【符号の説明】
【0029】
2 車両用シート
4 シートクッション
6 シートバック
8 ヘッドレスト
4P 第一クッション材
4F 第一フレーム部材
4S 第一表皮材
6P 第二クッション材
6F 第二フレーム部材
6S 第二表皮材
10 リクライニング装置
12 プレート部材
14 レバー部材
16 リクライニング軸
20 シールド部材
22 本体部
24 フランジ部
26 開口部
図1
図2
図3
図4
図5
図6