特許第5818087号(P5818087)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5818087
(24)【登録日】2015年10月9日
(45)【発行日】2015年11月18日
(54)【発明の名称】電動工具
(51)【国際特許分類】
   B25F 5/00 20060101AFI20151029BHJP
   B25D 17/00 20060101ALI20151029BHJP
【FI】
   B25F5/00 Z
   B25F5/00 A
   B25D17/00
【請求項の数】6
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2011-238554(P2011-238554)
(22)【出願日】2011年10月31日
(65)【公開番号】特開2013-94870(P2013-94870A)
(43)【公開日】2013年5月20日
【審査請求日】2014年6月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005094
【氏名又は名称】日立工機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100094983
【弁理士】
【氏名又は名称】北澤 一浩
(74)【代理人】
【識別番号】100095946
【弁理士】
【氏名又は名称】小泉 伸
(74)【代理人】
【識別番号】100099829
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 朗子
(74)【代理人】
【識別番号】100135356
【弁理士】
【氏名又は名称】若林 邦彦
(72)【発明者】
【氏名】阿部 智志
(72)【発明者】
【氏名】大久保 貴啓
(72)【発明者】
【氏名】岩田 和隆
【審査官】 大山 健
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3128539(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0242605(US,A1)
【文献】 特開2008−023602(JP,A)
【文献】 特開2008−000862(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/129455(WO,A1)
【文献】 特開2002−181843(JP,A)
【文献】 特開2010−151630(JP,A)
【文献】 特開2010−071964(JP,A)
【文献】 特開2006−301219(JP,A)
【文献】 特開2007−101531(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B25D 1/00−17/00
B25F 5/00
B24B 23/00
B23B 45/00
B25B 21/00,23/00
B25C 1/00, 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
先端工具が装着される装着部と、
該装着部を保持するハウジングと、
該ハウジング内に配置されたセンサと、
該ハウジングに支持され、該センサを支持し該センサによる検知結果を電気信号に変換する電子基板と、
該電子基板に固定された錘と、
前記電子基板、前記センサを覆う弾性部材と、を有し、
前記電子基板、前記センサ、及び前記錘は、前記弾性部材を介して前記ハウジングに固定されることを特徴とする電動工具。
【請求項2】
該錘は、ネジにより該電子基板に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の電動工具。
【請求項3】
該錘は、接着剤により該電子基板に取り付けられていることを特徴とする請求項1及び請求項2のいずれかに記載の電動工具。
【請求項4】
前記錘は金属製であり、該電子基板と該錘との間には、絶縁物が介在していることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電動工具。
【請求項5】
モータと、
前記電子基板に接続され、前記電子基板の電気信号を受信し、前記モータの駆動を制御するメイン基板と、を更に備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の電動工具。
【請求項6】
前記弾性部材は、第1弾性部材と第2弾性部材とを有し、前記第1弾性部材は、前記センサと前記電子基板とを覆うように設けられ、前記第2弾性部材は前記第1弾性部材を支持し、前記第2弾性部材が前記ハウジングに固定され、前記第1弾性部材は前記第2弾性部材よりも軟質な材料により構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の電動工具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動工具に関し、特に先端工具により被穿孔材を穿孔する電動工具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来からドリルビットを回転させると共にドリルビットに打撃力を加えて被穿孔材を穿孔するハンマドリル等の電動工具が知られている。そして、当該電動工具には、距離センサが設けられ、穿孔深さを測定可能に構成している(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−131366号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、距離センサが高感度のものである場合、電動工具の穿孔動作時に発生する振動によりセンサが破損し、継続して検知ができなくなることがあった。
【0005】
本発明は、動作時に発生する振動によりセンサが破損することを防止し、継続的にセンサによる検知が可能な電動工具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る電動工具は、先端工具が装着される装着部と、該装着部を保持するハウジングと、該ハウジング内に配置されたセンサと、該ハウジングに支持され、該センサを支持し該センサによる検知結果を電気信号に変換する電子基板と、該電子基板に設けられた錘とを備える電動工具を提供している。
また、該電子基板に固定された錘と、前記電子基板、前記センサを覆う弾性部材と、を有し、前記電子基板、前記センサ、及び前記錘は、前記弾性部材を介して前記ハウジングに固定されることが好ましい。
【0007】
ここで、該電子基板を保持する弾性部材を更に備え、該電子基板、該センサ、及び該錘は、該弾性部材を介して該ハウジングに支持されていることが好ましい。
【0008】
更に、該錘は、ネジにより該電子基板に取り付けられていることが好ましい。
【0009】
また、該錘は、接着剤により該電子基板に取り付けられていることが好ましい。
【0010】
また、該電子基板と該錘との間には、絶縁物が介在していることが好ましい。
前記錘は金属製であることが好ましい。
また、モータと、前記電子基板に接続され、前記電子基板の電気信号を受信し、前記モータの駆動を制御するメイン基板と、を更に備えることが好ましい。
また、前記弾性部材は、第1弾性部材と第2弾性部材とを有し、前記第1弾性部材は、前記センサと前記電子基板とを覆うように設けられ、前記第2弾性部材は前記第1弾性部材を支持し、前記第2弾性部材が前記ハウジングに固定され、前記第1弾性部材は前記第2弾性部材よりも軟質な材料により構成されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、動作時に発生する振動によりセンサが破損することを防止し、継続的にセンサによる検知が可能な電動工具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施の形態における穿孔工具の断面図。
図2図1の穿孔工具のセンサユニット付近の拡大断面図。
図3図2のIII−III線に沿った断面図。
図4】センサユニットの変形例を示す拡大断面図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明による電動工具の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1に示す電動工具の一例である穿孔工具1は、図示せぬ被穿孔材を穿孔するロータリーハンマドリルであり、ハンドル部10と、モータハウジング20と、ギヤハウジング60とによりハウジングが構成されている。以下においては、図1における右側(工具保持部17の先端側)を穿孔工具1の前端側として前後方向を定義し、前後方向と直交する方向であってハンドル部10がモータハウジング20から延出される方向を下側として上下方向を定義して説明する。
【0014】
ハンドル部10は、プラスチックで一体成型されて略U字状をなしている。ハンドル部10の上部には、後述のモータ21を収容しているモータ収容部20Aが規定され、モータハウジング20の一部をなしている。ハンドル部10の後部10A下部には、電源ケーブル11が取付けられていると共に、後述のモータ21等に接続されるスイッチ機構12が内蔵されている。スイッチ機構12には、作業者によって操作可能なトリガ13が機械的に接続されている。トリガ13を操作することにより、図示せぬインバータ回路部への電源供給又は停止が切り替えられる。また、ハンドル部10の後部10Aであってトリガ13よりもすぐ下の部分は、後部10Aを穿孔工具1のユーザが把持したときに、中指と薬指によって把持される部分たる把持部10Cをなす。
【0015】
ハンドル部10の前部10Bには、メイン基板14Aを備える制御部14が配置されている。メイン基板14Aは、前部10Bの傾きに沿って配置されている。また、ハンドル部10の前部10Bにおいて、その上部には開口10dが形成されている。そして、前部10Bの上部には、開口10dから図示せぬ被穿孔材に対し光を照射するためのLED15が配置されている。また、LED15の上側には、センサユニット16が配置されている。
【0016】
図2図3に示すように、センサユニット16は、傾きセンサ16A、電子基板16B、絶縁シート16C、錘16D、ネジ16E、第1弾性部材16F、及び第2弾性部材16Gを有している。
【0017】
傾きセンサ16Aは、2Gまでの重力加速度を測定可能な高感度の静電容量検出式の三軸加速度センサであり、工具保持部17に装着された図示せぬ先端工具を地面に当てて鉛直(垂直)に指向させた穿孔工具1の状態を0°として位置決めし、この垂直位置からの穿孔工具1の傾きを検出可能に構成されている。当該垂直位置は工場出荷時に設定されている。電子基板16Bは、その下側で傾きセンサ16Aを支持し、傾きセンサ16Aで検知された傾きを電気信号に変換し、メイン基板14へ送る。電子基板16B上には、絶縁シート16Cが配置されており、その上に錘16Dが配置されている。錘16Dは、2層の比重の大きい金属板から構成されており、本実施の形態において、錘16Dの重さは電子基板16Bの約10倍の重さである。また、錘16Dは、センサユニット16を構成する部材以外の部材には接触しないように配置されている。
【0018】
絶縁シート16Cは、例えば、樹脂や紙等の絶縁材から成り、電子基板16Bと金属からなる錘16Bとの導通を防止している。絶縁シート16C及び錘16Dは、ネジ16Eにより電子基板16Bに取り付けられている。そして、第1弾性部材16Fは、電子基板16Bの錘16Dが取り付けられた部分及びその周囲部を残して、傾きセンサ16A及び電子基板16Bを包むように保持している。第2弾性部材16Gは、ハンドル部10の前部10Bに固定されており、上部において第1弾性部材16Fを保持し、下部においてLED15を保持するように構成されている。よって、傾きセンサ16A、電子基板16B、及び錘16Dは、第1弾性部材16F及び第2弾性部材16Gを介して、ハンドル部10の前部10Bに支持されている。また、第2弾性部材16Gは、前部10Bの開口10dを形成する部分と共にLED15を保持している。また、第1弾性部材16Fはスポンジから成り、第2弾性部材16Gはゴムから成り、第1弾性部材16Fは、第2弾性部材16Gよりも軟質な材料により構成されている。
【0019】
モータハウジング20には、その外表面であって上方位置に傾きセンサ16Aにより検知された角度を表示するLED23が設けられ、その内部にモータ21が収納されている。LED23は、角度が、0°付近にあるときは青色を点灯するように構成され、0°付近から離れるにつれて緑色、赤色を点灯するように構成されている。
【0020】
図1に示されるモータ21は三相直流ブラシレスモータにより構成されており、図示せぬマイコンにより回転の制御が行われる。モータ21は前端側へ延出されて前後方向を軸方向とする出力軸22を備えており出力軸22は回転駆動力を出力する。出力軸22の基部には軸流ファン22Aが出力軸22と同軸的に一体回転可能に設けられている。
【0021】
ギヤハウジング60は樹脂成型されて構成されており、モータハウジング20の前端側に設けられている。ギヤハウジング60内には、第一中間シャフト61が、出力軸22を延ばすように同軸的に配置され、軸受63により回転可能に支承されている。第一中間シャフト61の後端は出力軸22と連結している。第一中間シャフト61の先端には第四ギヤ61Aが設けられている。また、ギヤハウジング60内には、出力軸22と平行に第二中間シャフト72が、軸受72Bによってその軸心を中心に回転可能に支承されている。
【0022】
第二中間シャフト72の後端部には、第四ギヤ61Aと噛合する第五ギヤ71が同軸固定されている。第二中間シャフト72の前端側にはギヤ部72Aが形成され、後述する第六ギヤ73と噛合している。ギヤハウジング60内であって第二中間シャフト72の上方の位置には、シリンダ74が設けられている。シリンダ74は第二中間シャフト72と平行に延びて回転可能に支承されている。第六ギヤ73はシリンダ74の外周に固定され、上述したギヤ部72Aとの噛合により、シリンダ74はその軸心を中心として回転可能である。
【0023】
シリンダ74の前端側には工具保持部17が設けられており、図示せぬ先端工具が着脱自在に取付けられる。第二中間シャフト72の中間部分には、バネによって後端側へ付勢されるクラッチ76がスプライン係合されており、クラッチ76は、ギヤハウジング60に設けられた図示せぬチェンジレバによってハンマドリル・モードとドリルモードとを切換え可能である。クラッチ76のモータ21側には、回転運動を往復運動に変換する運動変換部80が第二中間シャフト72に回転可能に外装されている。運動変換部80の腕部80Aは、第二中間シャフト72の回転により穿孔工具1の前後方向に往復動作可能に設けられている。
【0024】
シリンダ74内にはピストン82が設けられている。ピストン82は、第二中間シャフト72と平行な方向に往復運動可能且つシリンダ74内で摺動可能に装着されている。ピストン82内には打撃子83が内装されており、シリンダ74内であってピストン82と打撃子83の間には空気室84が画成される。打撃子83の空気室側の反対位置には、中間子85がシリンダ74内にピストン82の運動方向に摺動可能に支承されている。中間子85の打撃子側反対位置には、図示せぬ先端工具が工具保持部17に取り付け可能である。よって打撃子83は中間子85を介して図示せぬ先端工具を打撃可能である。
【0025】
クラッチ76がハンマドリル・モードに切換えられているときには、クラッチ76により第二中間シャフト72と運動変換部80とが結合している。運動変換部80は、ピストンピン81を介して、シリンダ74内に設けられたピストン82と連動するように接続されるように構成されている。
【0026】
次に、本実施形態に係る穿孔工具1の動作について説明する。まず、作業者が、図示せぬ被穿孔材に対し図示せぬ先端工具を垂直に指向させて、LED23に青色が点灯されたことを確認した後、トリガ13を操作しオンにする。これにより、モータ21へ電圧が供給される。トリガ13がオンされると、制御部14は、傾きセンサ16Aによる傾き検知をオフ、LED23の点灯をオフにする。
【0027】
そして、モータ21の回転駆動により、モータ21の回転出力が第一中間シャフト61、第四ギヤ61A、及び第五ギヤ71を介して第二中間シャフト72に伝わる。第二中間シャフト72の回転は、ギヤ部72Aと第六ギヤ73との噛合によりシリンダ74に伝わり、穿孔ビット2に回転力が伝えられる。クラッチ76をハンマドリル・モードに移動させると、クラッチ76が運動変換部80と結合し、第二中間シャフト72の回転駆動力が運動変換部80に伝わる。運動変換部80では回転駆動力がピストンピン81を介してピストン82の往復運動に変換される。ピストン82の往復運動により打撃子83とピストン82との間に画成された空気室84中の空気の圧力は上昇及び低下を繰り返し、打撃子83に打撃力を付与する。打撃子83が前進して中間子85の後端面に衝突し、中間子85を介して打撃力が図示せぬ先端工具に伝達される。このようにしてハンマドリル・モードでは図示せぬ先端工具に回転力と打撃力が同時に付与される。
【0028】
クラッチ76がドリルモードにあるときは、クラッチ76は第二中間シャフト72と運動変換部80との接続を断ち、第二中間シャフト72の回転駆動力のみがギヤ部72A、第六ギヤ73を介してシリンダ74に伝達される。よって、図示せぬ先端工具には回転力のみが付与される。穿孔終了後、トリガ13をオフにすると、制御部14は、次の穿孔動作のために、傾きセンサ16Aによる傾き検知をオン、LED23の点灯をオンにする。
【0029】
そして、穿孔工具1の動作時に発生する振動は、センサ16A及び電子基板16Bに伝わるが、錘16Dが電気基板16B上に設けられているため、電子基板16Bに伝わった振動の周波数を低減される。よって、傾きセンサ16Aに作用する重力加速度を低減させることができ、傾きセンサ16Aの破損を防止することができる。従って、継続的に穿孔工具1の傾きを検知し傾きを補正することができるので、常に垂直な孔を穿孔することができる。
【0030】
また、傾きセンサ16A及び電子基板16Bは、第1弾性部材16Fにより包まれるように保持され、傾きセンサ16A、電子基板16B、及び錘16Dは、第1弾性部材16F及び第2弾性部材16Gを介して、ハンドル部10の前部10Bに支持されているので、電子基板16Bに伝わった振動の周波数をより低減させることができる。従って、傾きセンサ16Aの破損をより防止することができる。
【0031】
また、錘16Dはネジ16Eにより電子基板16Bに取り付けられているので、錘16Dを電子基板16Bに確実に固定することができ、電子基板16Bと錘16Dとの分離を防止することができる。
【0032】
また、錘16Dは、電子基板16B、第1弾性部材16F及び第2弾性部材16Gを介して前部10Bに支持され、センサユニット16を構成する部材以外の部材には接触しないように配置されている。よって、穿孔工具1の動作時に発生する振動が、錘16Bに直接伝わらないので、確実に傾きセンサ16Aに作用する重力加速度を低減させることができ、傾きセンサ16Aの破損を防止することができる。
【0033】
なお、傾きセンサ16Aをメイン基板14Aに設けることも考えられるが、傾きセンサ16Aは高感度であり出力が微弱であるのでメイン基板14Aに設けられた他の電子部品からのノイズの影響を受けやすく、メイン基板14Aは大きくて弾性体で覆うのが困難であり、傾いて配置されたメイン基板14Aに傾きセンサ16Aを設けても水平を出しにくい、という理由により採用していない。
【0034】
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されず、種々の変形及び応用が可能である。例えば、上記の実施形態では、錘16Dをネジ16Eにより電子基板16Bに取り付けたが、錘16Dを電子基板16Bに確実に取り付けることができるならば、これに限られない。具体的には、図4に示すように、ネジ16Eに代えて、接着剤16Hにより錘16Dを電子基板16Bに取り付けても良い。接着剤16Hによっても、錘16Dを電子基板16Bに確実に固定することができ、電子基板16Bと錘16Dとの分離を防止することができる。当該構成によっても、電子基板16Bに伝わった振動の周波数を低減され、傾きセンサ16Aに作用する重力加速度を低減させることができ、傾きセンサ16Aの破損を防止することができる。
【0035】
また、上記の実施形態において、傾きセンサ16Aは、静電容量検出式の三軸加速度センサであったが、ピエゾ抵抗方式若しくは熱検知方式の三軸加速度センサであっても良い。また、上記の実施形態において、センサは、傾きセンサ16Aであったが、距離センサであっても良い。
【符号の説明】
【0036】
1 穿孔工具
10 ハンドル部
10B 前部
15 装着部
16 センサユニット
16A 傾きセンサ
16B 電子基板
16C 絶縁シート
16D 錘
16E ネジ
16F 第1弾性部材
16G 第2弾性部材
16H 接着剤
20 モータハウジング
60 ギヤハウジング
図1
図2
図3
図4