(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
添付図面を参照して、本発明による半導体装置を実施するための形態を以下に説明する。
【0014】
(第1の実施形態)
図1Aは、一般的なSRAMの全体的な構成を概略的に示す平面ブロック回路図である。
図1Aに示したSRAMの構成について説明する。このSRAMは、メモリマット回路MMと、出力回路Outと、ワードドライバ回路WdDと、行デコーダRDと、制御回路Cntと、列デコーダCDと、ワード線WLと、ビット線対を構成する第1のビット線BLおよび第2のビット線/BLと、セル電源線ARVDDと、ローカル接地線ARVSSとを有している。ここで、ビット線対BLおよび/BLと、セル電源線ARVDDと、ローカル接地線ARVSSとは、それぞれ複数であることが望ましい。
【0015】
メモリマット回路MMは、メモリセルアレイMCAと、第1の接地線スイッチ回路ARGSw1と、第2の接地線スイッチ回路ARGSw2とを有している。メモリセルアレイMCAは、縦横配列で配置された複数のメモリセルMCを有している。
【0016】
出力回路Outは、カラム選択スイッチ回路CSSと、セル電源電圧線制御回路ARVCと、センスアンプ回路SAと、ライトドライバ回路WtDとを有している。
【0017】
図1Aに示したSRAMの構成要素の接続関係について説明する。セル電源電圧線制御回路ARVCと、メモリセルMCとは、セル電源線ARVDDを介して接続されている。ここで、
図1Aにおける横方向に配置された複数のメモリセルMCは、同一のセル電源線ARVDDに接続されていることが望ましい。また、
図1Aにおける縦方向に配置された複数のメモリセルMCは、同一のローカル接地線ARVSSを介して接地されていることが望ましい。
【0018】
カラム選択スイッチ回路CSSと、メモリセルMCとは、ビット線対BLおよび/BLを介して接続されている。ここで、
図1Aにおける横方向に配置された複数のメモリセルMCが、同一の第1のビット線BLを介して接続され、かつ、同一の第2のビット線/BLを介しても接続されていることが望ましい。
【0019】
ワードドライバ回路WdDと、メモリセルMCとは、ワード線WLを介して接続されている。ここで、
図1Aにおける縦方向に配置された複数のメモリセルMCが、同一のワード線WLに接続されていることが望ましい。
【0020】
図1Aに示したSRAMの動作について説明する。制御回路Cntは、チップイネーブル信号CENと、ライトイネーブル信号WENと、アドレス信号Addとを入力する。チップイネーブル信号CENが非活性状態である場合には、制御回路Cntがオフ状態になる。チップイネーブル信号CENが活性状態である場合には、制御回路Cntがオン状態になり、SRAMのリード動作およびライト動作が行われる。
【0021】
ライトイネーブル信号WENがデータライトを指示している場合には、制御回路Cntはライトドライバ回路WtDを活性化する。ライトドライバ回路WtDは、ライト動作時に活性化し、入力データ信号Dinをカラム選択スイッチ回路CSSに転送する。ライトドライバ回路WtDは、ライト動作時以外の場合には非活性状態となる。
【0022】
ライトイネーブル信号WENがデータリードを指示している場合には、制御回路Cntはセンスアンプ回路SAを活性化する。センスアンプ回路SAは、リード動作時に活性化し、カラム選択スイッチ回路CSSから転送される微弱な読み出しデータ信号を増幅して出力データ信号Doutを生成する。センスアンプ回路SAは、リード動作時以外の場合には非活性状態となる。
【0023】
制御回路Cntは、アドレス信号Addに基づいて、行アドレスRAddと、列アドレスCAddとを生成する。
【0024】
行デコーダRDは、行アドレスRAddを入力してデコードし、そのデコード結果に基づいてワードドライバ回路WdDを制御する。ワードドライバ回路WdDは、複数の行にそれぞれ対応する複数のワードドライバを有している。行アドレスRAddのデコード結果が示す行に対応するワードドライバが活性化し、対応するワード線WLを駆動する。
【0025】
列デコーダCDは、列アドレスCAddを入力してデコードし、そのデコード結果に基づいてカラム選択スイッチ回路CSSと、セル電源電圧線制御回路ARVCとを制御する。
【0026】
カラム選択スイッチ回路CSSは、複数の列にそれぞれ対応する複数のビット線対BLおよび/BLのうち、列アドレスCAddに対応するビット線対BLおよび/BLを選択する。選択されたビット線対BLおよび/BLは、リード動作時にはセンスアンプ回路SAに接続され、ライト動作時にはライトドライバ回路WtDに接続される。なお、選択されたビット線対BLおよび/BLは、リード動作またはライト動作が実行される前に、図示しないビット線プリチャージ回路によって外部電源電圧Vddのレベルまでチャージされる。
【0027】
セル電源電圧線制御回路ARVCは、列毎に設けられたセル電源線ARVDDの電圧レベルを列毎に制御する。ライト動作時において、セル電源電圧線制御回路ARVCは、選択された列のセル電源線ARVDDの電圧を外部電源電圧Vddレベルから下げ、その他の列のセル電源線ARVDDの電圧を外部電源電圧Vddレベルに維持する。また、リード動作時およびスタンバイ時において、セル電源電圧線制御回路ARVCは、全てのセル電源線ARVDDの電圧を外部電源電圧Vddのレベルに維持する。
【0028】
図1Bは、
図1Aに示したメモリセルアレイMCAに含まれるメモリセルMC[m,n]の詳細な構成を示す回路図である。ここで、配列番号mおよびnは、
図1Aに示したメモリセルアレイMCAにおける、列および行をそれぞれ示すものとする。なお、メモリセルアレイMCAに含まれるメモリセルMCは、全て同じ構成であることが望ましい。
【0029】
図1Bに示したメモリセルMC[m,n]の構成要素について説明する。このメモリセルMCは、第1、第2のPチャネル型トランジスタP1、P2と、第1〜第4のNチャネル型トランジスタN1〜N4と、第1のストレージノードSNと、第2のストレージノード/SNとを有している。
【0030】
図1Bに示したメモリセルMC[m,n]の構成要素の接続関係について説明する。セル電源線ARVDDは、第1のPチャネル型トランジスタP1のドレインと、第2のPチャネル型トランジスタP2のドレインとに共通接続されている。ローカル接地線ARVSSは、第1のNチャネル型トランジスタN1のドレインと、第2のNチャネル型トランジスタN2のドレインとに共通接続されている。第1のストレージノードSNは、第1のPチャネル型トランジスタP1のソースと、第2のPチャネル型トランジスタP2のゲートと、第1のNチャネル型トランジスタN1のソースと、第2のNチャネル型トランジスタN2のゲートと、第3のNチャネル型トランジスタN3のドレインとに共通接続されている。第2のストレージノード/SNは、第1のPチャネル型トランジスタP1のゲートと、第2のPチャネル型トランジスタP2のソースと、第1のNチャネル型トランジスタN1のゲートと、第2のNチャネル型トランジスタN2のソースと、第4のNチャネル型トランジスタN4のソースとに共通接続されている。m列目のワード線WL[m]は、第3のNチャネル型トランジスタN3のゲートと、第4のNチャネル型トランジスタN4のゲートとに共通接続されている。n行目の第1のビット線BL[n]は、第3のNチャネル型トランジスタN3のソースに接続されている。n行目の第2のビット線/BL[n]は、第4のNチャネル型トランジスタN4のドレインに接続されている。
【0031】
一般的なSRAMは、重ね合わされた複数の配線層に各種配線を配置し、また、これら複数の配線層の全てまたは一部を貫通して各種配線を接続するヴィアやコンタクトを配置することで形成される。ここでは、一例として、
図1Bに示したメモリセルに係る配線は、最下層である第1の配線層に配置されているものとする。
図1Aおよび
図1Bに示した第1のビット線BLおよびBL[n]と、第2のビット線/BLおよび/BL[n]と、セル電源線ARVDDとは、第1の配線層の上に形成される第2の配線層に配置されているものとする。
図1Aおよび
図1Bに示したワード線WLと、ローカル接地線ARVSSとは、第2の配線層の上に形成される第3の配線層に配置されているものとする。
【0032】
図1Cは、
図1Bに示したメモリセルMC[m,n]およびその周囲の領域について、半導体基板と、第1の配線層とを抜き出して示した平面図である。
【0033】
図1Cに示された構成要素について説明する。まず、半導体基板上には、4つのNチャネル型不純物領域NW1〜NW4と、4つのPチャネル型不純物領域PW1A、PW1B、PW2AおよびPW2Bと、12のゲート電極配線G1〜G12とが形成されている。なお、半導体基板上の、上記以外の面積には、素子分離領域が形成されている。次に、第1の配線層には、16本の第1層配線M101〜M116が形成されている。さらに、半導体基板と、第1の配線層との間には、18つの第1層配線・不純物領域間コンタクトVN11〜VN13、VN21〜VN23、VN31〜VN33、VN41〜VN43、VP11〜VP13およびVP21〜VP23と、4つの第1層配線・ゲート電極配線間コンタクトVG1〜VG4とが形成されている。
【0034】
図1Cに示した構成要素の位置関係および接続関係について説明する。4つのNチャネル型不純物領域NW1〜NW4は、それぞれ、
図1Cの上下方向に長い形状に形成されている。2つのPチャネル型不純物領域PW1AおよびPW1Bは、
図1Cの上下方向に並んで配置されている。2つのPチャネル型不純物領域PW2AおよびPW2Bは、
図1Cの上下方向に並んで配置されている。4つのPチャネル型不純物領域PW1A、PW1B、PW2AおよびPW2Bは、2つのNチャネル型不純物領域NW2およびNW3の間に形成されている。Nチャネル型不純物領域NW1と、Nチャネル型不純物領域NW2と、Pチャネル型不純物領域PW1AおよびPW1Bと、Pチャネル型不純物領域PW2AおよびPW2Bと、Nチャネル型不純物領域NW3と、Nチャネル型不純物領域NW4とは、
図1Cの左から右に向かってこの順番に配置されている。Nチャネル型不純物領域NW1〜NW4と、Pチャネル型不純物領域PW1A、PW1B、PW2AおよびPW2Bとは、それぞれ、素子分離領域によって分離されている。
【0035】
ゲート電極配線G01〜G12は、
図1Cの左右方向に形成されていて、Nチャネル型不純物領域NW1〜NW4と、Pチャネル型不純物領域PW1A、PW1B、PW2AおよびPW2Bと、素子分離領域との上に配置されている。ゲート電極配線G01は、Nチャネル型不純物領域NW1の上に形成されている。ゲート電極配線G02は、Nチャネル型不純物領域NW2と、Pチャネル型不純物領域PW1AおよびPW2Aとの上に跨って形成されている。ゲート電極配線G03は、Nチャネル型不純物領域NW3およびNW4の上に跨って形成されている。
図1Cの例では、ゲート電極配線G01〜G03は直線上に並んで配置されている。
【0036】
ゲート電極配線G04は、Nチャネル型不純物領域NW1の上に形成されている。ゲート電極配線G05は、Nチャネル型不純物領域NW2と、Pチャネル型不純物領域PW1AおよびPW2Bとの上に跨って形成されている。ゲート電極配線G06は、Nチャネル型不純物領域NW3およびNW4の上に跨って形成されている。
図1Cの例では、ゲート電極配線G04〜G06は直線上に並んで配置されている。
【0037】
ゲート電極配線G07は、Nチャネル型不純物領域NW1およびNW2の上に跨って形成されている。ゲート電極配線G08は、Pチャネル型不純物領域PW1AおよびPW2Bと、Nチャネル型不純物領域NW3との上に跨って形成されている。ゲート電極配線G09は、Nチャネル型不純物領域NW4の上に形成されている。
図1Cの例では、ゲート電極配線G07〜G09は直線上に並んで配置されている。
【0038】
ゲート電極配線G10は、Nチャネル型不純物領域NW1およびNW2の上に跨って形成されている。ゲート電極配線G11は、Pチャネル型不純物領域PW1BおよびPW2Bと、Nチャネル型不純物領域NW3との上に跨って形成されている。ゲート電極配線G12は、Nチャネル型不純物領域NW4の上に形成されている。
図1Cの例では、ゲート電極配線G10〜G12は直線上に並んで配置されている。
【0039】
第1層配線M101は、Nチャネル型不純物領域NW1およびNW2の上に跨って配置されている。第1層配線M102は、Pチャネル型不純物領域PW1Aの上に配置されている。第1層配線M103は、Nチャネル型不純物領域NW3の上に配置されている。第1層配線M104は、ゲート電極配線G03の上に配置されている。第1層配線M105は、Nチャネル型不純物領域NW4の上に配置されている。
【0040】
第1層配線M106は、Nチャネル型不純物領域NW1の上に配置されている。第1層配線M107は、ゲート電極配線G07の上に配置されている。第1層配線M108は、Nチャネル型不純物領域NW2と、Pチャネル型不純物領域PW1Aとの上に跨って配置されている。第1層配線M109は、Pチャネル型不純物領域PW2Bと、Nチャネル型不純物領域NW3との上に跨って配置されている。第1層配線M110は、ゲート電極配線G06の上に配置されている。第1層配線M111は、Nチャネル型不純物領域NW4の上に配置されている。
【0041】
第1層配線M112は、Nチャネル型不純物領域NW1の上に配置されている。第1層配線M113は、ゲート電極配線G07の上に配置されている。第1層配線M114は、Nチャネル型不純物領域NW2の上に配置されている。第1層配線M115は、Pチャネル型不純物領域PW2Bの上に配置されている。第1層配線M116は、Nチャネル型不純物領域NW3およびNW4の上に跨って配置されている。
【0042】
第1層配線・不純物領域間コンタクトVN11は、第1層配線M101と、Nチャネル型不純物領域NW1とを接続している。第1層配線・不純物領域間コンタクトVN12は、第1層配線M106と、Nチャネル型不純物領域NW1とを接続している。第1層配線・不純物領域間コンタクトVN13は、第1層配線M112と、Nチャネル型不純物領域NW1とを接続している。第1層配線・不純物領域間コンタクトVN21は、第1層配線M101と、Nチャネル型不純物領域NW2とを接続している。第1層配線・不純物領域間コンタクトVN22は、第1層配線M108と、Nチャネル型不純物領域NW2とを接続している。第1層配線・不純物領域間コンタクトVN23は、第1層配線M114と、Nチャネル型不純物領域NW2とを接続している。第1層配線・不純物領域間コンタクトVN31は、第1層配線M103と、Nチャネル型不純物領域NW3とを接続している。第1層配線・不純物領域間コンタクトVN32は、第1層配線M109と、Nチャネル型不純物領域NW3とを接続している。第1層配線・不純物領域間コンタクトVN33は、第1層配線M116と、Nチャネル型不純物領域NW3とを接続している。第1層配線・不純物領域間コンタクトVN41は、第1層配線M105と、Nチャネル型不純物領域NW4とを接続している。第1層配線・不純物領域間コンタクトVN42は、第1層配線M111と、Nチャネル型不純物領域NW4とを接続している。第1層配線・不純物領域間コンタクトVN43は、第1層配線M116と、Nチャネル型不純物領域NW4とを接続している。
【0043】
第1層配線・不純物領域間コンタクトVP11は、第1層配線M102と、Pチャネル型不純物領域PW1Aとを接続している。第1層配線・不純物領域間コンタクトVP12は、第1層配線M108と、Pチャネル型不純物領域PW1Aと、ゲート電極配線G08とを接続している。第1層配線・不純物領域間コンタクトVP13は、Pチャネル型不純物領域PW1Bと、ゲート電極配線G11とを接続している。第1層配線・不純物領域間コンタクトVP21は、Pチャネル型不純物領域PW2Aと、ゲート電極配線G02とを接続している。第1層配線・不純物領域間コンタクトVP22は、第1層配線M109と、Pチャネル型不純物領域PW2Bと、ゲート電極配線G05とを接続している。第1層配線・不純物領域間コンタクトVP23は、第1層配線M115と、Pチャネル型不純物領域PW2Bとを接続している。
【0044】
第1層配線・ゲート電極配線間コンタクトVG1は、第1層配線M104と、ゲート電極配線G03とを接続している。第1層配線・ゲート電極配線間コンタクトVG2は、第1層配線M110と、ゲート電極配線G06とを接続している。第1層配線・ゲート電極配線間コンタクトVG3は、第1層配線M107と、ゲート電極配線G07とを接続している。第1層配線・ゲート電極配線間コンタクトVG4は、第1層配線M113と、ゲート電極配線G10とを接続している。
【0045】
図1Cに示した構成要素の動作について説明する。ゲート電極配線G05の、Nチャネル型不純物領域NW2に重なった部分は、
図1Bに示したNチャネル型トランジスタN1のゲートとして振舞う。ゲート電極配線G05の、Pチャネル型不純物領域PW1Aに重なった部分は、
図1Bに示したPチャネル型トランジスタP1のゲートとして振舞う。ゲート電極配線G06の、Nチャネル型不純物領域NW3に重なった部分は、
図1Bに示したNチャネル型トランジスタN4のゲートとして振舞う。ゲート電極配線G07の、Nチャネル型不純物領域NW2に重なった部分は、
図1Bに示したNチャネル型トランジスタN3のゲートとして振舞う。ゲート電極配線G08の、Pチャネル型不純物領域PW2Bに重なった部分は、
図1Bに示したPチャネル型トランジスタP2のゲートとして振舞う。ゲート電極配線G07の、Nチャネル型不純物領域NW3に重なった部分は、
図1Bに示したNチャネル型トランジスタN2のゲートとして振舞う。第1層配線M108は、
図1Bに示したストレージノードSNとして振舞う。第1層配線M109は、
図1Bに示したストレージノード/SNとして振舞う。
【0046】
図1Dは、
図1Cに示した領域について、第1の配線層と、第2の配線層とを抜き出して示した平面図である。なお、
図1Dに示した境界線X1、X2、Y1およびY2は、
図1Cの場合と同じ範囲を示している。
【0047】
図1Dに示した構成要素について説明する。第2の配線層には、第2層配線M201〜M205、M221〜M223およびM231〜M233が形成されている。第2層配線M203は、第1の突出部と、第2の突出部とを具備する。第1の配線層には、第1層配線M101〜M116が形成されている。第1の配線層と、第2の配線層との間には、第1層配線・第2層配線間コンタクトV101〜V110が形成されている。
【0048】
なお、第1層配線M101〜M116については、
図1Cの場合と同様なので、更なる詳細な説明を省略する。
【0049】
図1Dに示した構成要素の位置関係および接続関係について説明する。第2層配線M201〜M205は、それぞれ、
図1Dの上下方向に長い形状に形成されている。第2層配線M201〜M205は、この順番に、
図1Dの左から右に向かって配置されている。第2層配線M221〜M223は、
図1Dの上下方向に並んで配置されており、また、第2層配線M201およびM202の間に配置されている。第2層配線M231〜M233は、
図1Dの上下方向に並んで配置されており、また、第2層配線M204およびM205の間に配置されている。
【0050】
第2層配線M201は、第1層配線M101、M106およびM112の上に跨って配置されている。第2層配線M202は、第1層配線M101、M102、M108およびM114の上に跨って配置されている。第2層配線M203の第1の突出部は、第1層配線M102の上に配置されている。第2層配線M203の第2の突出部は、第1層配線M115の上に配置されている。第2層配線M204は、第1層配線M103、M109、M115およびM116の上に跨って配置されている。第2層配線205は、第1層配線M105、M111およびM116の上に跨って配置されている。
【0051】
第2層配線M221は、第1層配線M101の上に配置されている。第2層配線M222は、第1層配線M107の上に配置されている。第2層配線M223は、第1層配線M113の上に配置されている。第2層配線M231は、第1層配線M104の上に配置されている。第2層配線M232は、第1層配線M110の上に配置されている。第2層配線M233は、第1層配線M116の上に配置されている。
【0052】
第1層配線・第2層配線間コンタクトV101は、第1層配線M101と、第2層配線M221とを接続している。第1層配線・第2層配線間コンタクトV102は、第1層配線M102と、第2層配線M203の第1の突出部とを接続している。第1層配線・第2層配線間コンタクトV103は、第1層配線M103と、第2層配線M204とを接続している。第1層配線・第2層配線間コンタクトV104は、第1層配線M105と、第2層配線M205とを接続している。第1層配線・第2層配線間コンタクトV105は、第1層配線M107と、第2層配線M222とを接続している。第1層配線・第2層配線間コンタクトV106は、第1層配線M110と、第2層配線M223とを接続している。第1層配線・第2層配線間コンタクトV107は、第1層配線M112と、第2層配線M201とを接続している。第1層配線・第2層配線間コンタクトV108は、第1層配線M114と、第2層配線M202とを接続している。第1層配線・第2層配線間コンタクトV109は、第1層配線M115と、第2層配線M203の第2の突出部とを接続している。第1層配線・第2層配線間コンタクトV110は、第1層配線M116と、第2層配線M233とを接続している。
【0053】
図1Dに示した構成要素の動作について説明する。
第2層配線M202およびM204は、
図1Bに示したビット線対BL[n]および/BL[n]としてそれぞれ振舞う。第2層配線M203は、
図1Bに示したセル電源線ARVDDとして振舞う。
【0054】
なお、第1層配線M101〜M116については、
図1Cの場合と同様なので、更なる詳細な説明を省略する。
【0055】
図1Eは、
図1Cに示した領域について、第2の配線層と、第3の配線層とを抜き出して示した平面図である。なお、
図1Eに示した境界線X1、X2、Y1およびY2は、
図1Cおよび
図1Dの場合と同じ範囲を示している。
【0056】
図1Eに示した構成要素について説明する。第3の配線層には、第3層配線M31〜M33が形成されている。第2の配線層には、第2層配線M201〜M205、M221〜M223およびM231〜M233が形成されている。第2の配線層と、第3の配線層との間には、第2層配線・第3層配線間コンタクトV21〜V24が形成されている。
【0057】
なお、第2層配線M201〜M205、M221〜M223およびM231〜M233については、
図1Dの場合と同様なので、さらなる詳細な説明を省略する。
【0058】
図1Eに示した構成要素の位置関係および接続関係について説明する。第3層配線M31〜M33は、それぞれ、
図1Eの左右方向に長い形状に形成されている。第3層配線M31〜M33は、この順番に、
図1Eの上から下に向かって配置されている。第3層配線M31は、第2層配線M201〜M205、M221、M231およびM232の上に跨って配置されている。第3層配線M32は、第2層配線M201〜M205、M222およびM231の上に跨って配置されている。第3層配線M31は、第2層配線M201〜M205、M222、M223およびM233の上に跨って配置されている。
【0059】
第2層配線・第3層配線間コンタクトV21は、第2層配線M221と、第3層配線M31とを接続している。第2層配線・第3層配線間コンタクトV22は、第2層配線M222と、第3層配線M32とを接続している。第2層配線・第3層配線間コンタクトV23は、第2層配線M232と、第3層配線M32とを接続している。第2層配線・第3層配線間コンタクトV24は、第2層配線M233と、第3層配線M33とを接続している。
【0060】
なお、第2層配線M201〜M205、M221〜M223およびM231〜M233については、
図1Dの場合と同様なので、さらなる詳細な説明を省略する。
【0061】
図1Eに示した構成要素の動作について説明する。第3層配線M31およびM33は、
図1Bに示したローカル接地線ARVSSとして振舞う。第3層配線M32は、
図1Bに示したワード線WL[m]として振舞う。
【0062】
なお、第2層配線M201〜M205、M221〜M223およびM231〜M233については、
図1Dの場合と同様なので、さらなる詳細な説明を省略する。
【0063】
図1Fは、
図1Eに示した第2の配線層および第3の配線層について、より広い範囲を示す平面図である。ここで、境界線X1、X2、Y1およびY2は、
図1C〜
図1Eの場合と同じ範囲を示している。すなわち、
図1Eでは
図1Bに示したメモリセルMC[m,n]およびその周辺に対応する範囲を示したが、
図1FではメモリセルMC[m,n]〜MC[m+2,n+2]およびその周辺に対応する範囲を示している。
【0064】
より具体的には、境界線X2、X3、Y1およびY2で四方を囲まれた範囲がメモリセルMC[m,n+1]に対応し、境界線X1、X2、Y2およびY3で四方を囲まれた範囲がメモリセルMC[m+1,n]に対応し、境界線X3、X4、Y3およびY4で四方を囲まれた範囲がメモリセルMC[m+2,n+2]に対応する。
【0065】
図1Fに示した構成要素について説明する。第3の配線層には、第3層配線M31〜M37が形成されている。第2の配線層には、第2層配線M201〜M211、M221〜M226、M231〜M236、M241〜M246およびM251〜M256が形成されている。
【0066】
図1Fに示した構成要素の位置関係および接続関係について説明する。
図1Fに示した構成要素は、縦横に周期的に配置されており、その周期はメモリセルMC2つ分である。言い換えれば、
図1Fに示した構成要素は、境界線X1〜X4およびY1〜Y2のいずれに対しても、メモリセルアレイの範囲内で、線対称に配置されている。
【0067】
すなわち、第3層配線M34およびM36の位置関係および接続関係は、第3層配線M32の場合と同様である。第3層配線M35の位置関係および接続関係は、第3層配線M31の場合と同様である。第3層配線M37の位置関係および接続関係は、第3層配線M33の場合と同様である。
【0068】
また、第2層配線M206およびM209の位置関係および接続関係は、第2層配線M203の場合と同様である。第2層配線M207およびM208の位置関係および接続関係は、第2層配線M201およびM202の場合とそれぞれ同様である。第2層配線M210およびM211の位置関係および接続関係は、第2層配線M204およびM205の場合とそれぞれ同様である。第2層配線M224〜M226、M241〜M243およびM244〜M246の位置関係および接続関係は、第2層配線M221〜M223の場合とそれぞれ同様である。第2層配線M234〜M236、M241〜M243およびM244〜M246の位置関係および接続関係は、第2層配線M231〜M233の場合とそれぞれ同様である。
【0069】
この周期性および対象性は、
図1Fでは省略されている半導体基板上の不純物領域についても当てはまる。すなわち、Pチャネル型不純物領域は、境界線XW1およびXW2の間と、境界線XW3およびXW4の間と、境界線XW5およびXW6の間と、境界線XW7およびXW8の間とに形成されている。また、Nチャネル型不純物領域は、境界線XW2およびXW3の間と、境界線XW4およびXW5の間と、境界線XW6およびXW7の間とに形成されている。
【0070】
図1Fに示した構成要素の動作について説明する。上記の周期性および対象性はここでも当てはまる。すなわち、第2層配線M201は、ビット線/BL[n−1]として振舞う。第2層配線M202は、ビット線BL[n]として振舞う。第2層配線M203は、セル電源線ARVDDとして振舞う。第2層配線M204は、ビット線/BL[n]として振舞う。第2層配線M205は、ビット線BL[n+1]として振舞う。第2層配線M206は、セル電源線ARVDDとして振舞う。第2層配線M207は、ビット線/BL[n+1]として振舞う。第2層配線M208は、ビット線BL[n+2]として振舞う。第2層配線M209は、セル電源線ARVDDとして振舞う。第2層配線M210は、ビット線/BL[n+2]として振舞う。第2層配線M211は、ビット線BL[n+3]として振舞う。
【0071】
また、第3層配線M31は、ローカル接地線ARVSSとして振舞う。第3層配線M32は、ワード線WL[n]として振舞う。第3層配線M33は、ローカル接地線ARVSSとして振舞う。第3層配線M34は、ワード線WL[n+1]として振舞う。第3層配線M35は、ローカル接地線ARVSSとして振舞う。第3層配線M36は、ワード線WL[n+2]として振舞う。第3層配線M37は、ローカル接地線ARVSSとして振舞う。
【0072】
図1Gは、従来技術によるSRAMのうち、第3の配線層と、第4の配線層とに形成された各種配線の位置関係を示す平面図である。
図1Gに示したこれらの配線には、外部電源電圧線VDD41〜VDD45およびVDD51〜VDD54と、外部接地電圧線VSS41〜VDD45およびVSS51〜VSS54と、ローカル接地線ARVSS41〜ARVSS44と、これらの配線を接続するヴィアVとが含まれる。なお、
図1Gに示したこれらの配線の本数やヴィアVの個数は、あくまでも一例に過ぎず、またはその一部だけが示されているのであって、本発明の半導体装置を限定するものではない。
【0073】
図1Gに示した各種配線のうち、外部電源電圧線VDD41〜VDD45と、外部接地電圧線VSS41〜VDD45と、ローカル接地線ARVSS41〜ARVSS44とは、第3の配線層に、
図1Gにおける横方向に平行に配置されている。
図1Gに示した各種配線のうち、外部電源電圧線VDD51〜VDD54と、外部接地電圧線VSS51〜VSS54とは、第4の配線層に、
図1Gにおける縦方向に平行に配置されている。
図1Gに示した各種配線のうち、ヴィアVは、少なくとも第3の配線層と、第4の配線層との間にまたがって形成されているが、さらにその他の配線層にまたがっていても構わない。
【0074】
なお、
図1Gに示した外部電源電圧線VDD41〜VDD44と、外部接地電圧線VSS41〜VSS44とは、
図1Aに示したメモリマット回路MMと、出力回路Outとにまたがって配置されている。
図1Gに示した外部電源電圧線VDD45と、外部接地電圧線VSS45とは、
図1Aに示したワードドライバ回路WdDと、制御回路Cntとにまたがって配置されている。
図1Gに示した外部電源電圧線VDD51、52と、外部接地電圧線VSS51、52とは、
図1Aに示した出力回路Outと、制御回路Cntとにまたがって配置されている。
図1Gに示した外部電源電圧線VDD53、54と、外部接地電圧線VSS53、54とは、
図1Aに示したメモリマット回路MMと、ワードドライバ回路WdDとにまたがって配置されている。
図1Gに示したローカル接地線ARVSS41〜ARVSS44は、メモリマット回路MMに配置されており、かつ、同じ番号を有する外部電源電圧線VDD41〜VDD45と、外部接地電圧線VSS41〜VSS45との間に配置されている。すなわち、例えば、ローカル接地線ARVSS42は、外部電源電圧線VDD42と、外部接地電圧線VSS42との間に配置されている。
【0075】
図1Gに示したヴィアVは、外部電源電圧線VDD41〜VDD45と、外部電源電圧線VDD51〜VDD54との交点と、外部接地電圧線VSS41〜VSS45と、外部接地電圧線VSS51〜VSS54との交点とに配置されている。
図1Gに示した例では、外部電源電圧線VDD41〜VDD45およびVDD51〜54と、外部接地電圧線VSS41〜VSS45およびVSS51〜VSS54は、全て同じ幅を有している。したがって、上記交点のそれぞれにおける形状は、正方形またはそれに近い長方形になる。ここで、
図1Gに示した例では、ヴィアVの形状は横方向に長い長方形となっており、上記各交点には長方形のヴィアVが2つずつ配置されている。
【0076】
図1Gに示したSRAMの各種配線の接続関係について説明する。外部電源電圧線VDD41〜VDD45は、ヴィアVを介して、外部電源電圧線VDD51〜VDD54に、各々接続されている。外部接地電圧線VSS41〜VSS45は、ヴィアVを介して、外部接地電圧線VSS51〜VSS54に、各々接続されている。
【0077】
図1Gに破線で囲って示した配線部分1aに注目する。この配線部分1aは、外部電源電圧線VDD42と、ローカル接地線ARVSS42と、外部接地電圧線VSS42と、外部電源電圧線VDD51〜VDD54の一部と、外部接地電圧線VSS51〜VDD54の一部と、これらの配線を接続するヴィアVとを含んでいる。
【0078】
図1Gに示した配線部分1aにおいて、外部電源電圧線VDD42と、外部接地電圧線VSS42との間の領域のうち、ローカル接地線ARVSS42の延長線上の領域、すなわち、出力回路Outに含まれる領域には、第4の配線層において空き領域VS2が残っている。この空き領域は、その他のローカル接地線ARVSS41、ARVSS43およびARVSS44のそれぞれにおける延長線上にも、配線部分1aの場合と同様に存在している。以降、このような空き領域を有効利用する実施例として、配線部分1aについて説明するが、これらの実施例は全ての空き領域に適用可能であるものとする。
【0079】
図1Hは、一般的なSRAMにおけるメモリセルアレイのローカル接地線に係る配線の構成を概略的に示すブロック回路図である。
図1Hに示した構成要素について説明する。
図1Hに示したブロック回路図は、メモリセルアレイMCAと、出力回路Outと、第1および第2の接地線スイッチ回路ARGSw1およびARGSw2とを含んでいる。ここで、第1および第2の接地線スイッチ回路ARGSw1およびARGSw2のそれぞれは、スタンバイ信号線STBと、外部接地電圧線VSSと、ローカル接地線ARVSSと、複数のNチャネル型トランジスタNS1およびNS2とを含んでいる。メモリセルアレイMCAは、第3の配線層に形成された複数のワード線WLと、第3の配線層に形成された複数のローカル接地線ARVSSと、第4の配線層に形成された複数のローカル接地線ARVSSとを含んでいる。
【0080】
図1Hに示した構成要素の位置関係および接続関係について説明する。第1の接地線スイッチ回路ARGSw1と、メモリセルアレイMCAと、第2の接地線スイッチ回路ARGSw2と、出力回路Outとは、この順番に、
図1Hの右から左に向かって配置されている。特に、メモリセルアレイMCAは、第1および第2の接地線スイッチ回路ARGSw1およびARGSw2の間に配置されている。
【0081】
第1および第2の接地線スイッチ回路ARGSw1およびARGSw2に含まれる複数のNチャネル型トランジスタNS1のそれぞれにおいて、ゲートはスタンバイ信号線STBに接続されている。同じく、ソースまたはドレインの一方は外部接地電圧線VSSに接続されており、他方はローカル接地線ARVSSに接続されている。
【0082】
第1および第2の接地線スイッチ回路ARGSw1およびARGSw2に含まれる複数のNチャネル型トランジスタNS2のそれぞれにおいて、ソースまたはドレインの一方は外部接地電圧線VSSに接続されており、他方と、ゲートとはローカル接地線ARVSSに共通接続されている。
【0083】
メモリセルアレイMCAの第4配線層に形成された複数のローカル接地線ARVSSは、平行に配置されている。これら第4配線層のローカル接地線ARVSS同士の間隔をDと置く。間隔Dは、N個のメモリセルMCに相当する。ここで、Nは2以上の整数であって、この例では16であるものとする。言い換えれば、16個のメモリセルMCごとに1本のローカル接地線ARVSSが配置されている。
【0084】
メモリセルアレイMCAの第3配線層に形成された複数のローカル接地線ARVSSと、同じく第3配線層に形成された複数のワード線WLとは、平行に、交互に、かつ、同じく第4配線層に形成された複数のローカル接地線ARVSSとは直交して、配置されている。
【0085】
メモリセルアレイMCAの第4配線層に形成された複数のローカル接地線ARVSSは、それぞれの一方の端部が第1の接地線スイッチ回路ARGSw1に含まれるローカル接地線ARVSSに接続されており、それぞれの他方の端部が第2の接地線スイッチ回路ARGSw2に含まれるローカル接地線ARVSSに接続されている。また、メモリセルアレイMCAの第4配線層に形成された複数のローカル接地線ARVSSは、同じく第3配線層に形成された複数のローカル接地線ARVSSに、図示しない複数の第3配線層・第4配線層間コンタクトを介して、各々接続されている。
【0086】
図1Hに示した構成要素の動作について説明する。第1および第2の接地線スイッチ回路ARGSw1およびARGSw2において、Nチャネル型トランジスタNS1のゲートには、共通のスタンバイ信号が供給される。SRAMにスタンバイを指示する場合には、スタンバイ信号をハイレベルに設定することで、Nチャネル型トランジスタNS1がオフ状態になる。このとき、ダイオード接続されているNチャネル型トランジスタNS2によって、ローカル接地線ARVSSの電圧は、外部接地電圧Vssよりも閾値電圧Vthだけ高く保持される。なお、ここで、外部接地電圧Vssは0Vに等しい。その結果、メモリセルアレイには、保持されたデータが消失しない程度の電圧が提供されるものとする。
【0087】
反対に、スタンバイ信号ローレベルに設定することで、Nチャネル型トランジスタNS1はオン状態になり、ローカル接地線ARVSSの電圧は外部接地電圧Vss、すなわち0V、と同程度になる。なお、外部接地電圧線VSSには、SRAMの外部から接地電圧が供給されているものとする。また、スタンバイ信号は、SRAMの外部から供給される任意のモード信号に基づいてSRAM回路内部で生成されるものとする。
【0088】
図1Iは、一般的なSRAMにおけるメモリセルアレイの外部電源電圧線VDDおよび外部接地電圧線VSSに係る配線の構成を概略的に示すブロック回路図である。
図1Iに示した構成要素について説明する。
図1Iに示したブロック回路図は、メモリセルアレイMCAと、出力回路Outと、第1および第2の接地線スイッチ回路ARGSw1およびARGSw2と、複数の外部電源電圧線VDDと、複数の外部接地電圧線VSSと、複数のローカル接地線ARVSSと、複数の信号線SGNとを含んでいる。メモリセルアレイMCAは、複数のメモリセルアレイサブグループMCASGと、複数のウェル給電用電圧線VDDWと、複数のウェル接地用電圧線VSSWとを含んでいる。
【0089】
図1Iに示した構成要素の位置関係および接続関係について説明する。第1の接地線スイッチ回路ARGSw1と、メモリセルアレイMCAと、第2の接地線スイッチ回路ARGSw2と、出力回路Outとは、この順番に、
図1Iの右から左に向かって配置されている。
【0090】
メモリセルアレイMCAにおいて、複数のウェル給電用電圧線VDDWと、複数のウェル接地用電圧線VSSWとは、それぞれ、
図1Iの上下方向に形成されて、かつ、1本ずつ対を成して、平行に、
図1Iの左右方向に並んで配置されている。これらの対の間には、メモリセルアレイサブグループMCASGが1つずつ配置されている。言い換えれば、1本のウェル給電用電圧線VDDWと、1本のウェル接地用電圧線VSSWと、1つのメモリセルアレイサブグループMCASGとが、
図1Iの左右方向に、周期的に配置されている。
【0091】
なお、1つのメモリセルアレイサブグループMCASGは、
図1Iの左右方向にM個のメモリセルMCが並んで配置されている。ここで、Mは2以上の整数であって、この例では64であるものとする。この場合、言い換えれば、64個のメモリセルMCごとに、ウェル給電用電圧線VDDWと、ウェル接地用電圧線VSSWとが配置されている。
【0092】
複数の外部電源電圧線VDDと、複数の外部接地電圧線VSSと、複数のローカル接地線ARVSSと、複数の信号線SGNとは、
図1Iの左右方向に、すなわち、ウェル給電用電圧線VDDWおよびウェル接地用電圧線VSSWと直交する方向に、形成されており、かつ、
図1Iの上下方向に平行に配置されている。
【0093】
ローカル接地線ARVSSは、第1の接地線スイッチ回路ARGSw1から第2の接地線スイッチ回路ARGSw2まで、メモリセルアレイMCAを跨って伸びている。外部電源電圧線VDDと、外部接地電圧線VSSとは、第1の接地線スイッチ回路ARGSw1から出力回路Outまで、メモリセルアレイMCAと、第2の接地線スイッチ回路ARGSw2とを跨いで伸びている。信号線SGNは、第1の接地線スイッチ回路ARGSw1と、メモリセルアレイMCAと、第2の接地線スイッチ回路ARGSw2と、出力回路Outとを跨いで伸びている。
【0094】
複数の外部電源電圧線VDDは、複数のウェル給電用電圧線VDDWに、図示しない複数のコンタクトを介して各々接続されている。同様に、複数の外部接地電圧線VSSは、複数のウェル接地用電圧線VSSWに、図示しない複数のコンタクトを介して各々接続されている。
【0095】
図1Iに示した構成要素の動作について説明する。ウェル給電用電圧線VDDWは、第3の配線層に形成されているが、下層の配線やコンタクトなどを介して、半導体基板上のNチャネル型不純物領域に外部電源電圧Vddを供給する。同様に、ウェル接地用電圧線VSSWは、第3の配線層に形成されているが、下層の配線やコンタクトなどを介して、半導体基板上のPチャネル型不純物領域に外部接地電圧Vssを供給する。
【0096】
図1Jは、一般的なSRAMにおける不純物領域と、不純物領域への給電に係る配線との構成を概略的に示すブロック回路図である。
図1Jに示した構成要素について説明する。
図1Jに示したブロック回路図は、第1の接地線スイッチ回路ARGSw1と、複数のメモリセルアレイサブグループMCASGと、複数のウェル給電用電圧線VDDWと、複数のウェル接地用電圧線VSSWと、複数のPチャネル型不純物領域PWと、複数のNチャネル型不純物領域NWと、第2の接地線スイッチ回路ARGSw2と、出力回路Outとを含んでいる。
【0097】
図1Jに示した構成要素の位置関係および接続関係について説明する。まず、第1の接地線スイッチ回路ARGSw1と、複数のメモリセルアレイサブグループMCASGと、複数のウェル給電用電圧線VDDWと、複数のウェル接地用電圧線VSSWと、第2の接地線スイッチ回路ARGSw2と、出力回路Outとの位置関係は、
図1Iの場合と同様であるのでさらなる詳細な説明を省略する。
【0098】
次に、複数のPチャネル型不純物領域PWと、複数のNチャネル型不純物領域NWとは、半導体基板上の、メモリセルアレイMCAに対応する領域に形成されており、すなわち、その上に複数のウェル給電用電圧線VDDWと、複数のウェル接地用電圧線VSSWとが重なって配置されている。
【0099】
複数のPチャネル型不純物領域PWと、複数のNチャネル型不純物領域NWとは、それぞれ、
図1Jの左右方向に長い形状に形成されており、かつ、
図1Jの上下方向に交互に配置されている。したがって、それぞれのPチャネル型不純物領域PWは、全てのウェル接地用電圧線VSSWに直交している。同様に、それぞれのNチャネル型不純物領域NWは、すべてのウェル給電用電圧線VDDWに直交している。
【0100】
複数のPチャネル型不純物領域PWと、複数のウェル接地用電圧線VSSWとは、図示しない配線やコンタクトなどを介して、各々接続されている。同様に、複数のNチャネル型不純物領域NWと、複数のウェル給電用電圧線VDDWとは、図示しない配線やコンタクトなどを介して、各々接続されている。
図1Jには、これらの接続関係を接続点として概略的に示すに留める。
【0101】
図2Aは、第1の実施形態による配線部分2の構成を示す平面図である。
図2Aに示した配線部分2の構成要素について説明する。
図2Aに示した配線部分2は、外部電源電圧線VDD2およびVDD51〜VDD54と、外部接地電圧線VSS2およびVSS51〜VSS54と、ローカル接地線ARVSS2と、ヴィアVとを有している。
【0102】
ここで、
図2Aに示した外部電源電圧線VDD51〜VDD54と、外部接地電圧線VSS51〜VSS54とは、
図1Gに示した外部電源電圧線VDD51〜VDD54と、外部接地電圧線VSS51〜VSS54とに、それぞれ一致するものとする。また、
図2Aに示した外部電源電圧線VDD2と、外部接地電圧線VSS2と、ローカル接地線ARVSS2とは、
図1Gに示した外部電源電圧線VDD42と、外部接地電圧線VSS42と、ローカル接地線ARVSS42とに、それぞれ対応するものとする。このように、
図2Aに示した配線部分2は、
図1Gに示したSRAMにおける配線部分1aに置き換えて使用するものとする。
【0103】
図2Bは、第1の実施形態による外部電源電圧線VDD2および外部接地電圧線VSS2の構成を示す平面図である。
図2Aおよび
図2Bに示した外部電源電圧線VDD2は、
図1Gに示した外部電源電圧線VDD42に、2つの突出部2D1および2D2を一体化して追加したものに等しい。
【0104】
ここで、第1の突出部2D1は、外部電源電圧線VDD2と、外部電源電圧線VDD51との交差部分に、この交差部分の面積が増えるように配置されている。この交差部分には、増えた面積に応じて、
図1Gに示した場合よりも多くのヴィアVが形成されており、外部電源電圧線VDD2と、外部電源電圧線VDD51とを接続している。これらのヴィアVは、便宜上、第1の突出部2D1に接続されたヴィア群と、その他の交差部分に接続された他のヴィア群とに分けて考えることも出来るが、両方の領域にまたがったヴィアVをさらに形成しても構わない。
【0105】
同様に、第2の突出部2D2は、外部電源電圧線VDD2と、外部電源電圧線VDD52との交差部分に、この交差部分の面積が増えるように配置されている。この交差部分には、増えた面積に応じて、
図1Gに示した場合よりも多くのヴィアVが形成されており、外部電源電圧線VDD2と、外部電源電圧線VDD52とを接続している。これらのヴィアVは、便宜上、第2の突出部2D2に接続されたヴィア群と、その他の交差部分に接続された他のヴィア群とに分けて考えることも出来るが、両方の領域にまたがったヴィアVをさらに形成しても構わない。
【0106】
また、
図2Aおよび
図2Bに示した外部接地電圧線VSS2は、
図1Gに示した外部接地電圧線VSS42に、2つの突出部2S1および2S2を一体化して追加したものに等しい。
【0107】
ここで、第1の突出部2S1は、外部接地電圧線VSS2と、外部接地電圧線VSS51との交差部分に、この交差部分の面積が増えるように配置されている。この交差部分には、増えた面積に応じて、
図1Gに示した場合よりも多くのヴィアVが形成されており、外部接地電圧線VSS2と、外部接地電圧線VSS51とを接続している。これらのヴィアVは、便宜上、第1の突出部2S1に接続されたヴィア群と、その他の交差部分に接続された他のヴィア群とに分けて考えることも出来るが、両方の領域にまたがったヴィアVをさらに形成しても構わない。
【0108】
同様に、第2の突出部2S2は、外部接地電圧線VSS2と、外部接地電圧線VSS52との交差部分に、この交差部分の面積が増えるように配置されている。この交差部分には、増えた面積に応じて、
図1Gに示した場合よりも多くのヴィアVが形成されており、外部接地電圧線VSS2と、外部接地電圧線VSS52とを接続している。これらのヴィアVは、便宜上、第2の突出部2S2に接続されたヴィア群と、その他の交差部分に接続された他のヴィア群とに分けて考えることも出来るが、両方の領域にまたがったヴィアVをさらに形成しても構わない。
【0109】
第1の実施形態による配線部分2では、
図2Aおよび
図2Bにおける左から右に向かって、外部電源電圧線VDD2および外部接地電圧線VSS2のそれぞれにおける第1の突出部2D1および2S1と、同じく第2の突出部2D2および2S2とが、この順番に互い違いに配置されている。これは、各突出部になるべく多くのヴィアVを形成するために、外部電源電圧線VDD2および外部接地電圧線VSS2の間の領域で、
図2Aおよび
図2Bにおける縦方向になるべく長い形状を選択したからである。
【0110】
図2Aおよび
図2Bに示した第1の実施形態による配線部分2を用いることで、以下のような効果が得られる。すなわち、外部電源電圧Vddおよび外部接地電圧Vssを配線層間で伝達するヴィアVの総数を増加したことによって、半導体装置の電源回路が強化される。この実施形態は、電源電圧の降下や、電源EMが、ヴィアVの総数で律則する場合に特に有効である。
【0111】
(第2の実施形態)
図3Aは、第2の実施形態による配線部分3の構成を示す平面図である。
図3Aに示した配線部分3の構成要素について説明する。
図3Aに示した配線部分3は、外部電源電圧線VDD3およびVDD51〜VDD54と、外部接地電圧線VSS3およびVSS51〜VSS54と、ローカル接地線ARVSS3と、ヴィアVとを有している。
【0112】
ここで、
図3Aに示した外部電源電圧線VDD51〜VDD54と、外部接地電圧線VSS51〜VSS54とは、
図1Gに示した外部電源電圧線VDD51〜VDD54と、外部接地電圧線VSS51〜VSS54とに、それぞれ一致するものとする。また、
図3Aに示した外部電源電圧線VDD3と、外部接地電圧線VSS3と、ローカル接地線ARVSS3とは、
図1Gに示した外部電源電圧線VDD42と、外部接地電圧線VSS42と、ローカル接地線ARVSS42とに、それぞれ対応するものとする。このように、
図3Aに示した配線部分3は、
図1Gに示したSRAMにおける配線部分1aに置き換えて使用するものとする。
【0113】
図3Bは、第2の実施形態による外部電源電圧線VDD3および外部接地電圧線VSS3の構成を示す平面図である。
図3Aおよび
図3Bに示した外部電源電圧線VDD3は、
図1Gに示した外部電源電圧線VDD42に、突出部3Dを一体化して追加したものに等しい。
【0114】
この突出部3Dが追加されたことによって、外部電源電圧線VDD3のうち、出力回路Outに含まれる部分の幅が、
図1Gに示した外部電源電圧線VDD42の場合よりも広がっている。言い換えれば、この突出部3Dが追加されたことによって、外部電源電圧線VDD3のうち、外部電源電圧線VDD51およびVDD52と交差する部分の幅が、
図1Gに示した外部電源電圧線VDD42の場合よりも広がっている。その結果、外部電源電圧線VDD3と、外部電源電圧線VDD51およびVDD52との交差部分の面積が増大している。これらの交差部分には、増えた面積に応じて、
図1Gに示した場合よりも多くのヴィアVが形成されており、外部電源電圧線VDD3と、外部電源電圧線VDD51およびVDD52とをそれぞれ接続している。これらのヴィアVは、便宜上、突出部3Dに接続されたヴィア群と、その他の交差部分に接続された他のヴィア群とに分けて考えることも出来るが、両方の領域にまたがったヴィアVをさらに形成しても構わない。
【0115】
同様に、
図3Aおよび
図3Bに示した外部接地電圧線VSS3は、
図1Gに示した外部接地電圧線VSS42に、突出部3Sを一体化して追加したものに等しい。
【0116】
この突出部3Sが追加されたことによって、外部接地電圧線VSS3のうち、出力回路Outに含まれる部分の幅が、
図1Gに示した外部接地電圧線VSS42の場合よりも広がっている。言い換えれば、この突出部3Sが追加されたことによって、外部接地電圧線VSS3のうち、外部接地電圧線VSS51およびVSS52と交差する部分の幅が、
図1Gに示した外部接地電圧線VSS42の場合よりも広がっている。その結果、外部接地電圧線VSS3と、外部接地電圧線VSS51およびVSS52との交差部分の面積が増大している。これらの交差部分には、増えた面積に応じて、
図1Gに示した場合よりも多くのヴィアVが形成されており、外部接地電圧線VSS3と、外部接地電圧線VSS51およびVSS52とをそれぞれ接続している。これらのヴィアVは、便宜上、突出部3Sに接続されたヴィア群と、その他の交差部分に接続された他のヴィア群とに分けて考えることも出来るが、両方の領域にまたがったヴィアVをさらに形成しても構わない。
【0117】
図3Aおよび
図3Bに示した突出部3Dおよび3Sには、外部電源電圧線VDD51およびVDD52ならびに外部接地電圧線VSS51およびVSS52との交差部分以外にも、ヴィアVが形成されていない鍔部が設けられている。この鍔部を設けたことによって、外部電源電圧線VDD3および外部接地電圧線VSS3のそれぞれにおいて、出力回路Outに含まれる部分の幅が一様になっている。なお、外部電源電圧線VDD3と、外部接地電圧線VSS3とは、電源回路としての対称性に鑑みて、
図3Aおよび
図3Bに示したように両者の配線幅が同じになるよう形成しても良いが、この特徴はあくまでも一例であって、本実施形態を限定するものではない。
【0118】
図3Aおよび
図3Bに示した第2の実施形態による配線部分3を用いることで、以下のような効果が得られる。すなわち、外部電源電圧Vddおよび外部接地電圧Vssを配線層間で伝達するヴィアVの総数を増加し、電源系配線の幅を広げたことによって、半導体装置の電源回路が強化される。この実施形態は、電源電圧の降下や、電源EMが、ヴィアVの総数と、電源系配線の幅とで律則する場合に特に有効である。
【0119】
(第3の実施形態)
図4Aは、第3の実施形態による配線部分4の構成を示す平面図である。
図4Aに示した配線部分4の構成要素について説明する。
図4Aに示した配線部分4は、外部電源電圧線VDD4およびVDD51〜VDD54と、外部接地電圧線VSS4およびVSS51〜VSS54と、ローカル接地線ARVSS4と、ヴィアVとを有している。
【0120】
ここで、
図4Aに示した外部電源電圧線VDD51〜VDD54と、外部接地電圧線VSS51〜VSS54とは、
図1Gに示した外部電源電圧線VDD51〜VDD54と、外部接地電圧線VSS51〜VSS54とに、それぞれ一致するものとする。ただし、
図4Aでは、外部電源電圧線VDD51と、外部接地電圧線VSS51とで、その配置を交換している。
【0121】
また、
図4Aに示した外部電源電圧線VDD4と、外部接地電圧線VSS4と、ローカル接地線ARVSS4とは、
図1Gに示した外部電源電圧線VDD42と、外部接地電圧線VSS42と、ローカル接地線ARVSS42とに、それぞれ対応するものとする。このように、
図4Aに示した配線部分4は、
図1Gに示したSRAMにおける配線部分1aに置き換えて使用するものとする。
【0122】
図4Bは、第3の実施形態による外部電源電圧線VDD4および外部接地電圧線VSS4の構成を示す平面図である。
図4および
図4Bに示した外部電源電圧線VDD4は、
図1Gに示した外部電源電圧線VDD42に、突出部4Dを一体化して追加したものに等しい。
【0123】
この突出部4Dが追加されたことによって、外部電源電圧線VDD4のうち、出力回路Outに含まれる部分の幅が、
図1Gに示した外部電源電圧線VDD42の場合よりも広がっている。言い換えれば、この突出部4Dが追加されたことによって、外部電源電圧線VDD4のうち、外部電源電圧線VDD51およびVDD52と交差する部分の幅が、
図1Gに示した外部電源電圧線VDD42の場合よりも広がっている。その結果、外部電源電圧線VDD4と、外部電源電圧線VDD51およびVDD52との交差部分の面積が増大している。これらの交差部分には、増えた面積に応じて、
図1Gに示した場合よりも多くのヴィアVが形成されており、外部電源電圧線VDD4と、外部電源電圧線VDD51およびVDD52とをそれぞれ接続している。これらのヴィアVは、便宜上、突出部4Dに接続されたヴィア群と、その他の交差部分に接続された他のヴィア群とに分けて考えることも出来るが、両方の領域にまたがったヴィアVをさらに形成しても構わない。
【0124】
また、
図4Aおよび
図4Bに示した外部接地電圧線VSS4は、
図1Gに示した外部接地電圧線VSS42に、2つの突出部4S1および4S2を一体化して追加したものに等しい。
【0125】
ここで、第1の突出部4S1は、外部接地電圧線VSS4と、外部接地電圧線VSS51との交差部分に、この交差部分の面積が増えるように配置されている。この交差部分には、増えた面積に応じて、
図1Gに示した場合よりも多くのヴィアVが形成されており、外部接地電圧線VSS4と、外部接地電圧線VSS51とを接続している。これらのヴィアVは、便宜上、第1の突出部4S1に接続されたヴィア群と、その他の交差部分に接続された他のヴィア群とに分けて考えることも出来るが、両方の領域にまたがったヴィアVをさらに形成しても構わない。
【0126】
同様に、第2の突出部4S2は、外部接地電圧線VSS4と、外部接地電圧線VSS52との交差部分に、この交差部分の面積が増えるように配置されている。この交差部分には、増えた面積に応じて、
図1Gに示した場合よりも多くのヴィアVが形成されており、外部接地電圧線VSS4と、外部接地電圧線VSS52とを接続している。これらのヴィアVは、便宜上、第2の突出部4S2に接続されたヴィア群と、その他の交差部分に接続された他のヴィア群とに分けて考えることも出来るが、両方の領域にまたがったヴィアVをさらに形成しても構わない。
【0127】
第3の実施形態による配線部分4では、
図4Aおよび
図4Bにおける左から右に向かって、外部接地電圧線VSS4の第1の突出部4S1と、外部電源電圧線VDD4の突出部4Dと、外部接地電圧線VSS4の第2の突出部4S2とが、この順番に互い違いに配置されている。これは、第1の実施形態と同様に、各突出部の形状を、
図4Aおよび
図4Bにおける縦方向になるべく長くし、かつ、第2の実施形態と同様に、外部電源電圧線VDD4の、出力回路Outに含まれる部分の幅を広げたからである。なお、本実施形態による配線部分4では、外部電源電圧線VDD4の形状と、外部接地電圧線VSS4の形状とを交換することも容易に可能である。この場合は、外部電源電圧線VDD51およびVDD52ならびに外部接地電圧線VSS51およびVSS52の位置関係を適宜に変更するものとする。
【0128】
図4Aおよび
図4Bに示した第3の実施形態による配線部分4を用いることで、以下のような効果が得られる。すなわち、外部電源電圧Vddおよび外部接地電圧Vssを配線層間で伝達するヴィアVの総数を増加し、一部の電源系配線の幅を広げたことによって、半導体装置の電源回路が強化される。この実施形態は、電源電圧の降下や、電源EMが、ヴィアVの総数と、外部電源電圧線または外部接地電圧線のいずれか一方の幅とで律則する場合に特に有効である。
【0129】
(第4の実施形態)
図5Aは、第1の実施形態による配線部分5の構成を示す平面図である。
図5Aに示した配線部分5の構成要素について説明する。
図5Aに示した配線部分5は、外部電源電圧線VDD5およびVDD51〜VDD54と、外部接地電圧線VSS5およびVSS51〜VSS54と、ローカル接地線ARVSS5と、ヴィアVとを有している。
【0130】
ここで、
図5Aに示した外部電源電圧線VDD51〜VDD54と、外部接地電圧線VSS51〜VSS54とは、
図1Gに示した外部電源電圧線VDD51〜VDD54と、外部接地電圧線VSS51〜VSS54とに、それぞれ一致するものとする。また、
図5Aに示した外部電源電圧線VDD5と、外部接地電圧線VSS5と、ローカル接地線ARVSS5とは、
図1Gに示した外部電源電圧線VDD42と、外部接地電圧線VSS42と、ローカル接地線ARVSS42とに、それぞれ対応するものとする。このように、
図5Aに示した配線部分5は、
図1Gに示したSRAMにおける配線部分1aに置き換えて使用するものとする。
【0131】
図5Bは、第1の実施形態による外部電源電圧線VDD5および外部接地電圧線VSS5の構成を示す平面図である。
図5Aおよび
図5Bに示した外部電源電圧線VDD5は、
図1Gに示した外部電源電圧線VDD42に、2つの突出部5D1および5D2を一体化して追加したものに等しい。
【0132】
ここで、第1の突出部5D1は、外部電源電圧線VDD5と、外部電源電圧線VDD51との交差部分に、この交差部分の面積が増えるように配置されている。この交差部分には、増えた面積に応じて、
図1Gに示した場合よりも多くのヴィアVが形成されており、外部電源電圧線VDD5と、外部電源電圧線VDD51とを接続している。これらのヴィアVは、便宜上、第1の突出部5D1に接続されたヴィア群と、その他の交差部分に接続された他のヴィア群とに分けて考えることも出来るが、両方の領域にまたがったヴィアVをさらに形成しても構わない。
【0133】
同様に、第2の突出部5D2は、外部電源電圧線VDD5と、外部電源電圧線VDD52との交差部分に、この交差部分の面積が増えるように配置されている。この交差部分には、増えた面積に応じて、
図1Gに示した場合よりも多くのヴィアVが形成されており、外部電源電圧線VDD5と、外部電源電圧線VDD52とを接続している。これらのヴィアVは、便宜上、第2の突出部5D2に接続されたヴィア群と、その他の交差部分に接続された他のヴィア群とに分けて考えることも出来るが、両方の領域にまたがったヴィアVをさらに形成しても構わない。
【0134】
なお、第2の突出部5D2は、上記交差部分に加えて、外部電源電圧線VDD5に一体化されて形成された鍔部をも有している。この鍔部は、外部接地電圧線VSS51と、外部電源電圧線VDD52との間に挟まれて、かつ、外部電源電圧線VDD5と、外部接地電圧線VSS5との間に挟まれた領域に形成されている。
【0135】
また、
図5Aおよび
図5Bに示した外部接地電圧線VSS5は、
図1Gに示した外部接地電圧線VSS42に、2つの突出部5S1および5S2を一体化して追加したものに等しい。
【0136】
ここで、第1の突出部5S1は、外部接地電圧線VSS5と、外部接地電圧線VSS51との交差部分に、この交差部分の面積が増えるように配置されている。この交差部分には、増えた面積に応じて、
図1Gに示した場合よりも多くのヴィアVが形成されており、外部接地電圧線VSS5と、外部接地電圧線VSS51とを接続している。これらのヴィアVは、便宜上、第1の突出部5S1に接続されたヴィア群と、その他の交差部分に接続された他のヴィア群とに分けて考えることも出来るが、両方の領域にまたがったヴィアVをさらに形成しても構わない。
【0137】
同様に、第2の突出部5S2は、外部接地電圧線VSS5と、外部接地電圧線VSS52との交差部分に、この交差部分の面積が増えるように配置されている。この交差部分には、増えた面積に応じて、
図1Gに示した場合よりも多くのヴィアVが形成されており、外部接地電圧線VSS2と、外部接地電圧線VSS52とを接続している。これらのヴィアVは、便宜上、第2の突出部5S2に接続されたヴィア群と、その他の交差部分に接続された他のヴィア群とに分けて考えることも出来るが、両方の領域にまたがったヴィアVをさらに形成しても構わない。
【0138】
なお、第1の突出部5S1は、上記交差部分に加えて、外部接地電圧線VSS5に一体化されて形成された鍔部をも有している。この鍔部は、外部接地電圧線VSS51と、外部電源電圧線VDD52との間に挟まれて、かつ、外部電源電圧線VDD5と、外部接地電圧線VSS5との間に挟まれた領域に形成されている。
【0139】
第1の実施形態による配線部分2では、
図2Aおよび
図2Bにおける左から右に向かって、外部電源電圧線VDD2および外部接地電圧線VSS2のそれぞれにおける第1の突出部2D1および2S1と、同じく第2の突出部2D2および2S2とが、この順番に互い違いに配置されている。これは、各突出部になるべく多くのヴィアVを形成し、かつ、部分的でもなるべく広い配線幅を確保するために、外部電源電圧線VDD2および外部接地電圧線VSS2の間の領域で、
図2Aおよび
図2Bにおける縦方向になるべく長い形状を選択したからである。
【0140】
図2Aおよび
図2Bに示した第1の実施形態による配線部分2を用いることで、以下のような効果が得られる。すなわち、外部電源電圧Vddおよび外部接地電圧Vssを配線層間で伝達するヴィアVの総数を増加し、電源系配線の幅を広げたことによって、半導体装置の電源回路が強化される。この実施形態は、電源電圧の降下や、電源EMが、ヴィアVの総数と、電源系の配線幅とで律則し、かつ、ヴィアVの総数による影響の方が配線幅による影響よりも大きい場合に特に有効である。
【0141】
(第5の実施形態)
図6Aは、第5の実施形態による配線部分6の構成を示す平面図である。
図6Aに示した配線部分6の構成要素について説明する。
図6Aに示した配線部分6は、外部電源電圧線VDD6a、VDD6bおよびVDD51〜VDD54と、外部接地電圧線VSS6a、VSS6bおよびVSS51〜VSS54と、ローカル接地線ARVSS6aおよびARVSS6bと、ヴィアVとを有している。
【0142】
ここで、
図6Aに示した外部電源電圧線VDD51〜VDD54と、外部接地電圧線VSS51〜VSS54とは、
図1Gに示した外部電源電圧線VDD51〜VDD54と、外部接地電圧線VSS51〜VSS54とに、それぞれ一致するものとする。また、
図6Aに示した外部電源電圧線VDD6aおよびVDD6bと、外部接地電圧線VSS6aおよびVSS6bと、ローカル接地線ARVSS6aおよびARVSS6bとは、
図1Gに示した外部電源電圧線VDD42と、外部接地電圧線VSS42と、外部電源電圧線VDD43と、外部接地電圧線VSS43と、ローカル接地線ARVSS42と、ローカル接地線ARVSS43とに、それぞれ対応するものとする。このように、
図6Aに示した配線部分6は、
図1Gに示したSRAMにおける配線部分1bに置き換えて使用するものとする。ここで、
図1Gに示した外部接地電圧線VSS42および外部電源電圧線VDD43と、
図6Aに示した外部接地電圧線VSS6bおよび外部接地電圧線VSS6aとでは、その役割、すなわち印加される電圧が交換されていることに注意されたい。
【0143】
図6Bは、第5の実施形態による外部電源電圧線VDD6aおよびVDD6bの構成を示す平面図である。
図6Cは、第5の実施形態による外部接地電圧線VSS6aおよびVSS6bの構成を示す平面図である。
図6Aおよび
図6Bに示した外部電源電圧線VDD6aおよびVDD6bは、
図1Gに示した外部電源電圧線VDD42および外部接地電圧線VSS42に、突出部6Dを一体化して追加したものに等しい。その結果、外部電源電圧線VDD6aおよびVDD6bと、突出部6Dとは、配線として一体化しているので、以降、これを外部電源電圧線VDD6と呼ぶ。
【0144】
突出部6Dは、外部電源電圧線VDD6aおよびVDD6bの間で、かつ、出力回路Outに含まれる領域に形成されている。したがって、突出部6Dは、外部電源電圧線VDD51およびVDD52と交差する第1の交差部分と、外部接地電圧線VSS51およびVSS52と交差する第2の交差部分と、その他の部分とを有している。
【0145】
この第1の交差部分には、ヴィアVが形成されており、外部電源電圧線VDD6と、外部電源電圧線VDD51およびVDD52とを接続している。ここで、外部電源電圧線VDD6aおよび外部電源電圧線VDD51の交差部分に設けられたヴィア群と、外部電源電圧線VDD6bおよび外部電源電圧線VDD51の交差部分に設けられたヴィア群と、突出部6Dおよび外部電源電圧線VDD51の交差部分に設けられたヴィア群とを分けて考えることも出来るが、複数の交差部分にまたがったヴィアVをさらに形成しても構わない。同様に、外部電源電圧線VDD6aおよび外部電源電圧線VDD52の交差部分に設けられたヴィア群と、外部電源電圧線VDD6bおよび外部電源電圧線VDD52の交差部分に設けられたヴィア群と、突出部6Dおよび外部電源電圧線VDD52の交差部分に設けられたヴィア群とを分けて考えることも出来るが、複数の交差部分にまたがったヴィアVをさらに形成しても構わない。
【0146】
同様に、
図6Aおよび
図6Cに示した外部接地電圧線VSS6aおよびVSS6bは、
図1Gに示した外部電源電圧線VDD43および外部接地電圧線VSS43に、突出部6Sを一体化して追加したものに等しい。その結果、外部接地電圧線VSS6aおよびVSS6bと、突出部6Sとは、配線として一体化しているので、以降、これを外部接地電圧線VSS6と呼ぶ。
【0147】
突出部6Sは、外部接地電圧線VSS6aおよびVSS6bの間で、かつ、出力回路Outに含まれる領域に形成されている。したがって、突出部6Sは、外部電源電圧線VDD51およびVDD52と交差する第1の交差部分と、外部接地電圧線VSS51およびVSS52と交差する第2の交差部分と、その他の部分とを有している。
【0148】
この第2の交差部分には、ヴィアVが形成されており、外部接地電圧線VSS6と、外部接地電圧線VSS51およびVSS52とを接続している。ここで、外部接地電圧線VSS6aおよび外部接地電圧線VSS51の交差部分に設けられたヴィア群と、外部接地電圧線VSS6bおよび外部接地電圧線VSS51の交差部分に設けられたヴィア群と、突出部6Sおよび外部接地電圧線VSS51の交差部分に設けられたヴィア群とを分けて考えることも出来るが、複数の交差部分にまたがったヴィアVをさらに形成しても構わない。同様に、外部接地電圧線VSS6aおよび外部接地電圧線VSS52の交差部分に設けられたヴィア群と、外部接地電圧線VSS6bおよび外部接地電圧線VSS52の交差部分に設けられたヴィア群と、突出部6Sおよび外部接地電圧線VSS52の交差部分に設けられたヴィア群とを分けて考えることも出来るが、複数の交差部分にまたがったヴィアVをさらに形成しても構わない。
【0149】
図6A〜
図6Cに示した第5の実施形態による配線部分6を用いることで、以下のような効果が得られる。すなわち、配線幅が部分的に大幅に拡大された外部電源電圧線VDD6および外部接地電圧線VSS6を設け、外部電源電圧Vddおよび外部接地電圧Vssを配線層間で伝達するヴィアVの総数を増加したことによって、半導体装置の電源回路が強化される。この実施形態は、電源電圧の降下や、電源EMが、ヴィアVの総数で律則し、また、基準よりも大きな剥離がある場合に特に有効である。
【0150】
(第6の実施形態)
図7Aは、第6の実施形態による配線部分7の構成を示す平面図である。
図7Aに示した配線部分7の構成要素について説明する。
図7Aに示した配線部分7は、外部電源電圧線VDD7a、VDD7bおよびVDD51〜VDD54と、外部接地電圧線VSS7a、VSS7bおよびVSS51〜VSS54と、ローカル接地線ARVSS7aおよびARVSS7bと、ヴィアVとを有している。
【0151】
図7Bは、第6の実施形態による外部電源電圧線VDD7aおよびVDD7bの構成を示す平面図である。
図7Cは、第6の実施形態による外部接地電圧線VSS7aおよびVSS7bの構成を示す平面図である。
図7Aおよび
図7Bに示した外部電源電圧線VDD7aおよびVDD7bは、
図1Gに示した外部電源電圧線VDD42および外部接地電圧線VSS42に、突出部7Dを一体化して追加したものに等しい。その結果、外部電源電圧線VDD7aおよびVDD7bと、突出部7Dとは、配線として一体化しているので、以降、これを外部電源電圧線VDD7と呼ぶ。
【0152】
同様に、
図7Aおよび
図7Cに示した外部接地電圧線VSS7aおよびVSS7bは、
図1Gに示した外部電源電圧線VDD43および外部接地電圧線VSS43に、突出部7Sを一体化して追加したものに等しい。その結果、外部接地電圧線VSS7aおよびVSS7bと、突出部7Sとは、配線として一体化しているので、以降、これを外部接地電圧線VSS7と呼ぶ。
【0153】
図7A〜
図7Cに示した第6の実施形態による配線部分7は、
図6A〜
図6Cに示した第5の実施形態による配線部分6に、以下の変更を加えたものに等しい。すなわち、第6の実施形態による外部電源電圧線VDD7aおよびVDD7bと、外部接地電圧線VSS7aおよびVSS7bとにおける配線幅を、第5の実施形態による外部電源電圧線VDD6aおよびVDD6bと、外部接地電圧線VSS6aおよびVSS6bとよりも細くした。本実施形態による配線部分7のその他の構成は、第5の実施形態の場合と同様であるので、さらなる詳細な説明を省略する。
【0154】
本実施形態では、第5の実施形態で得られる効果と同様の効果に加えて、第5の実施形態の場合よりも配線性が向上するという効果が得られる。
【0155】
(第7の実施形態)
図8Aは、第7の実施形態による配線部分8の構成を示す平面図である。
図8Aに示した配線部分8の構成要素について説明する。
図8Aに示した配線部分8は、外部電源電圧線VDD8a、VDD8bおよびVDD51〜VDD54と、外部接地電圧線VSS8a、VSS8bおよびVSS51〜VSS54と、ローカル接地線ARVSS8aおよびARVSS8bと、ヴィアVとを有している。
【0156】
図8Bは、第7の実施形態による外部電源電圧線VDD8aおよびVDD8bの構成を示す平面図である。
図8Cは、第7の実施形態による外部接地電圧線VSS8aおよびVSS8bの構成を示す平面図である。
図8Aおよび
図8Bに示した外部電源電圧線VDD8aおよびVDD8bは、
図1Gに示した外部電源電圧線VDD42および外部接地電圧線VSS42に、第1の突出部8D1と、第2の突出部8D2とを、追加して一体化したものに等しい。その結果、外部電源電圧線VDD8aおよびVDD8bと、第1および第2の突出部8D1および8D2とは、配線として一体化しているので、以降、これを外部電源電圧線VDD8と呼ぶ。
【0157】
同様に、
図8Aおよび
図8Cに示した外部接地電圧線VSS8aおよびVSS8bは、
図1Gに示した外部電源電圧線VDD43および外部接地電圧線VSS43に、第1の突出部8S1と、第2の突出部8S2とを追加して一体化したものに等しい。その結果、外部接地電圧線VSS8aおよびVSS8bと、突出部8Sとは、配線として一体化しているので、以降、これを外部接地電圧線VSS8と呼ぶ。
【0158】
図8A〜
図8Cに示した第7の実施形態による配線部分8は、
図7A〜
図7Cに示した第6の実施形態による配線部分7に、以下の変更を加えたものに等しい。すなわち、第7の実施形態による外部電源電圧線VDD7の突出部7Dから、外部電源電圧線VDD51またはVDD52と交差する第1または第2の交差部分以外の部分を取り除く。同様に、第7の実施形態による外部接地電圧線VSS7の突出部7Sから、外部接地電圧線VSS51またはVSS52と交差する第1または第2の交差部分以外の部分を取り除く。
【0159】
言い換えれば、
図8Bに示した第8の実施形態による外部電源電圧線VDD8の第1の突出部8D1は、外部電源電圧線VDD51と交差しており、ヴィアVによって接続されている。また、同じく第2の突出部8D2は、外部電源電圧線VDD52と交差しており、ヴィアVによって接続されている。同様に、
図8Cに示した第8の実施形態による外部接地電圧線VSS8の第1の突出部8S1は、外部接地電圧線VSS51と交差しており、ヴィアVによって接続されている。また、同じく第2の突出部8S2は、外部接地電圧線VSS52と交差しており、ヴィアVによって接続されている。
【0160】
本実施形態による配線部分8のその他の構成は、第6の実施形態の場合と同様であるので、さらなる詳細な説明を省略する。
【0161】
本実施形態では、外部電源電圧線VDD8aおよびVDD8bと、外部接地電圧線VSS8aおよびVDD8bとの配線幅を細く抑えている。したがって、本実施形態では、第6の実施形態で得られる効果と同様の効果に加えて、配線性がさらに向上するという効果が得られる。
【0162】
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。また、上記に説明した各実施形態は、技術的に矛盾しない範囲で自由に組み合わせることが可能である。