(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5820058
(24)【登録日】2015年10月9日
(45)【発行日】2015年11月24日
(54)【発明の名称】ワイヤレス通信デバイス上のグループ通信セッション用のジェスチャーベースのコマンド
(51)【国際特許分類】
H04M 3/56 20060101AFI20151104BHJP
H04W 4/10 20090101ALI20151104BHJP
H04M 1/00 20060101ALI20151104BHJP
【FI】
H04M3/56 Z
H04W4/10
H04M1/00 R
【請求項の数】43
【全頁数】30
(21)【出願番号】特願2014-510504(P2014-510504)
(86)(22)【出願日】2012年5月11日
(65)【公表番号】特表2014-520421(P2014-520421A)
(43)【公表日】2014年8月21日
(86)【国際出願番号】US2012037574
(87)【国際公開番号】WO2012155069
(87)【国際公開日】20121115
【審査請求日】2013年11月12日
(31)【優先権主張番号】13/106,269
(32)【優先日】2011年5月12日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】チンマイ・エス・ドダプカール
【審査官】
安井 雅史
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2010/141878(WO,A1)
【文献】
特開2011−041246(JP,A)
【文献】
特表2010−537320(JP,A)
【文献】
特開2008−294711(JP,A)
【文献】
特開2008−300895(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2009/0009588(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04M 1/00
1/24− 3/00
3/16− 3/20
3/38− 3/58
7/00− 7/16
11/00−11/10
99/00
H04Q 3/58− 3/62
H04W 4/00− 8/24
8/26−16/32
24/00−28/00
28/02−72/02
72/04−74/02
74/04−74/06
74/08−84/10
84/12−88/06
88/08−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)を操作する方法であって、
前記UEのユーザによるジェスチャーを監視するステップと、
前記UEのユーザが複数のあらかじめ定義されたジェスチャーのうちの第1のあらかじめ定義されたジェスチャーを行ったことを検出するステップと、
前記検出した第1のあらかじめ定義されたジェスチャーが所与の通信グループとの所与のグループ通信セッションをセットアップすることに関連することを判定するステップと、
前記所与の通信グループとの前記所与のグループ通信セッションのセットアップを要求するためにアプリケーションサーバに呼要求メッセージを送信するステップと、
前記所与のグループ通信セッション中に、前記UEのユーザによるジェスチャーを監視するステップと、
前記UEのユーザが第2のあらかじめ定義されたジェスチャーを行ったことを検出するステップと、
前記検出した第2のあらかじめ定義されたジェスチャーが、前記UEのフロア保持者状態の遷移に関連することを判定するステップと、
前記UEの前記フロア保持者状態の遷移を可能にする要求を、前記アプリケーションサーバに送信することによって、前記UEの前記フロア保持者状態の遷移を実行するステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記検出するステップは、
前記UEに結合された1つまたは複数のセンサによって測定されたセンサデータを、複数のあらかじめ定義されたジェスチャーに関連するセンサデータプロファイルと比較するステップと、
前記比較に基づいて、前記測定されたセンサデータが前記複数のあらかじめ定義されたジェスチャーのうちの1つとマッチングすることを判定するステップと
を含み、
前記マッチングするあらかじめ定義されたジェスチャーは、前記検出したあらかじめ定義されたジェスチャーに対応する、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記1つまたは複数のセンサには、(a)光センサ、(b)圧力センサ、(c)ジャイロスコープセンサ、(d)加速度計、(e)タッチスクリーン近接センサ、(f)指紋センサ、および/または(g)触覚センサが含まれる、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記複数のあらかじめ定義されたジェスチャーのうちの1つまたは複数に関する前記センサデータプロファイルは、前記所与のグループ通信セッションより前の前記UEの学習モード中に前記ユーザによって定義される、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記複数のあらかじめ定義されたジェスチャーのうちの1つまたは複数に関する前記センサデータプロファイルは、前記UEにおいて前記所与のグループ通信セッションを管理するように構成されたマルチメディアクライアントに関連してプリセットされる、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記複数のあらかじめ定義されたジェスチャーには、(a)前記ユーザが前記UEを保持しながらその手首をフリックすること、(b)前記ユーザが前記UEとともにウォーキングもしくはジョギングすること、(c)前記ユーザが前記UEを面もしくは保管場所から取り出すこと、(d)前記ユーザが前記UEを面上もしくは保管場所内に置くこと、(e)前記ユーザが前記UEを振ること、および/または(f)前記ユーザの指の近傍が前記UEのディスプレイの近くにあることが含まれる、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記検出したあらかじめ定義されたジェスチャーには、(a)前記ユーザが前記UEを保持しながらその手首をフリックすること、(b)前記ユーザが前記UEとともにウォーキングもしくはジョギングすること、(c)前記ユーザが前記UEを面もしくは保管場所から取り出すこと、(d)前記ユーザが前記UEを面上もしくは保管場所内に置くこと、(e)前記ユーザが前記UEを振ること、および/または(f)前記ユーザの指の近傍が前記UEのディスプレイの近くにあることが含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記所与のグループ通信セッションは、プッシュツートーク(PTT)セッション、プッシュツートランスファー(PTX)セッション、半二重セッション、全二重セッション、および/またはボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)セッションに対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
ユーザ機器(UE)を操作する方法であって、
所与の通信グループとの所与のグループ通信セッションをセットアップすることを試みるように前記UEに要求する第1のユーザ入力を受信するステップと、
前記第1のユーザ入力に応答して、前記所与の通信グループとの前記所与のグループ通信セッションのセットアップを要求するためにアプリケーションサーバに呼要求メッセージを送信するステップと、
前記所与のグループ通信セッション中に前記UEのユーザによるジェスチャーを監視するように前記UEに要求する第2のユーザ入力を受信するステップと、
前記所与のグループ通信セッション中に前記第2のユーザ入力に応答して、前記所与のグループ通信セッションに関連して実行されるジェスチャーベースのコマンドにマップされる所与のあらかじめ定義されたジェスチャーを前記UEの前記ユーザが行ったかどうかを検出するために前記UEの1つまたは複数のセンサを監視するステップと
を含む、方法。
【請求項10】
前記第1のユーザ入力は、前記UEの前記ユーザが前記UE上の専用または仮想プッシュツートーク(PTT)ボタンを押すことに対応する、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のユーザ入力は、前記ユーザが前記UEにより検出される複数のあらかじめ定義されたジェスチャーのうちの1つを行うことに対応する、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記第2のユーザ入力を受信するステップは、
前記UEが呼出し中ジェスチャー認識機能を起動すべきかどうかに関する指示を前記ユーザに提供するようにプロンプトを出すステップ
を含み、
前記第2のユーザ入力は、前記プロンプトに応答して受け取られる、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記第2のユーザ入力を受信するステップは、
前記プロンプトの後で、前記ユーザが前記呼出し中ジェスチャー認識機能を起動することを許可される時間ウィンドウを確立するステップ
をさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ユーザが前記時間ウィンドウ内で前記第2のユーザ入力を与えそこなった場合、前記呼出し中ジェスチャー認識機能が起動されない、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記監視するステップは、
前記UEに結合された1つまたは複数のセンサによって測定されたセンサデータを、複数のあらかじめ定義されたジェスチャーに関連するセンサデータプロファイルと比較するステップと、
前記比較に基づいて、前記UEの前記ユーザが前記所与のあらかじめ定義されたジェスチャーを行ったかどうかを判定するステップと
を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項16】
前記1つまたは複数のセンサには、(a)光センサ、(b)圧力センサ、(c)ジャイロスコープセンサ、(d)加速度計、(e)タッチスクリーン近接センサ、(f)指紋センサ、および/または(g)触覚センサが含まれる、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記複数のあらかじめ定義されたジェスチャーのうちの1つまたは複数に関する前記センサデータプロファイルは、前記所与のグループ通信セッションより前の前記UEの学習モード中に前記ユーザによって定義される、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記複数のあらかじめ定義されたジェスチャーのうちの1つまたは複数に関する前記センサデータプロファイルは、前記UEにおいて前記所与のグループ通信セッションを管理するように構成されたマルチメディアクライアントに関連してプリセットされる、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記所与のあらかじめ定義されたジェスチャーには、(a)前記ユーザが前記UEを保持しながらその手首をフリックすること、(b)前記ユーザが前記UEとともにウォーキングもしくはジョギングすること、(c)前記ユーザが前記UEを面もしくは保管場所から取り出すこと、(d)前記ユーザが前記UEを面上もしくは保管場所内に置くこと、(e)前記ユーザが前記UEを振ること、および/または(f)前記ユーザの指の近傍が前記UEのディスプレイの近くにあることが含まれる、請求項9に記載の方法。
【請求項20】
前記所与のグループ通信セッションは、プッシュツートーク(PTT)セッション、プッシュツートランスファー(PTX)セッション、半二重セッション、全二重セッション、および/またはボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)セッションに対応する、請求項9に記載の方法。
【請求項21】
ユーザ機器(UE)における所与のグループ通信セッションに参加する方法であって、
前記所与のグループ通信セッションに参加する、前記UEと少なくとも1つの他のUEとの間で媒体を交換するステップと、
前記所与のグループ通信セッション中に、複数のあらかじめ定義されたジェスチャーのうちの少なくとも1つを前記UEのユーザが行ったかどうかを検出するために前記UEの1つまたは複数のセンサを監視するステップであって、各ジェスチャーが、前記所与のグループ通信セッションに関連して実行されるジェスチャーベースのコマンドにマップされる、ステップと、
前記監視するステップに基づいて、前記UEの前記ユーザが所与のあらかじめ定義されたジェスチャーを行ったことを検出するステップであって、前記所与のあらかじめ定義されたジェスチャーが、前記UEのフロア保持者状態の遷移に関連する所与のジェスチャーベースのコマンドにマップされる、ステップと、
前記UEの前記フロア保持者状態の遷移を可能にする要求を、前記UEと前記少なくとも1つの他のUEとの間で前記所与のグループ通信セッションを調停しているアプリケーションサーバに送信することによって、前記所与のジェスチャーベースのコマンドを実行するステップと
を含む、方法。
【請求項22】
前記UEは、前記所与のあらかじめ定義されたジェスチャーの検出より前の、前記所与のグループ通信セッションの現在のフロア保持者であり、
前記所与のジェスチャーベースのコマンドは、前記所与のグループ通信セッションのフロアを解放する前記UEに関連し、
前記送信された要求は、フロア解放メッセージに対応する、
請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記所与のジェスチャーベースのコマンドは、前記UEの現在のフロア状態を変化させるためのものであり、したがって、前記所与のジェスチャーベースのコマンドが前記所与のグループ通信セッションの前記フロアを解放する前記UEに関連するということは、前記UEの現在のフロア状態が前記所与のグループ通信セッションの前記現在のフロア保持者であることに基づく、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記所与のジェスチャーベースのコマンドは、前記UEが前記所与のグループ通信セッションの前記フロア保持者でない状態を達成するためのものである、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記UEは、前記所与のあらかじめ定義されたジェスチャーの検出より前の、前記所与のグループ通信セッションの現在のフロア保持者でなく、
前記所与のジェスチャーベースのコマンドは、前記所与のグループ通信セッションのフロアを要求する前記UEに関連し、
前記送信された要求は、フロア要求メッセージに対応する、
請求項21に記載の方法。
【請求項26】
前記所与のジェスチャーベースのコマンドは、前記UEの現在のフロア状態を変化させるためのものであり、したがって、前記所与のジェスチャーベースのコマンドが前記所与のグループ通信セッションの前記フロアを要求する前記UEに関連するということは、前記UEの現在のフロア状態が前記所与のグループ通信セッションの非フロア保持者であることに基づく、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記所与のジェスチャーベースのコマンドは、前記UEが前記所与のグループ通信セッションの前記フロア保持者である状態を達成するためのものである、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記1つまたは複数のセンサには、(a)光センサ、(b)圧力センサ、(c)ジャイロスコープセンサ、(d)加速度計、(e)タッチスクリーン近接センサ、(f)指紋センサ、および/または(g)触覚センサが含まれる、請求項21に記載の方法。
【請求項29】
前記検出するステップは、
1つまたは複数のセンサによって測定されたセンサデータを、少なくとも1つのあらかじめ定義されたジェスチャーに関連するセンサデータプロファイルと比較するステップと、
前記比較に基づいて、前記測定されたセンサデータが、前記少なくとも1つのあらかじめ定義されたジェスチャーのうちからの前記所与のあらかじめ定義されたジェスチャーとマッチングすることを判定するステップと
を含む、請求項21に記載の方法。
【請求項30】
前記少なくとも1つのあらかじめ定義されたジェスチャーに関する前記センサデータプロファイルは、前記所与のグループ通信セッションより前の前記UEの学習モード中に前記ユーザによって定義される、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記少なくとも1つのあらかじめ定義されたジェスチャーに関する前記センサデータプロファイルは、前記UEにおいて前記所与のグループ通信セッションを管理するように構成されたマルチメディアクライアントに関連してプリセットされる、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
前記少なくとも1つのあらかじめ定義されたジェスチャーには、(a)前記ユーザが前記UEを保持しながらその手首をフリックすること、(b)前記ユーザが前記UEとともにウォーキングもしくはジョギングすること、(c)前記ユーザが前記UEを面もしくは保管場所から取り出すこと、(d)前記ユーザが前記UEを面上もしくは保管場所内に置くこと、(e)前記ユーザが前記UEを振ること、および/または(f)前記ユーザの指の近傍が前記UEのディスプレイの近くにあることが含まれる、請求項29に記載の方法。
【請求項33】
前記所与のあらかじめ定義されたジェスチャーには、(a)前記ユーザが前記UEを保持しながらその手首をフリックすること、(b)前記ユーザが前記UEとともにウォーキングもしくはジョギングすること、(c)前記ユーザが前記UEを面もしくは保管場所から取り出すこと、(d)前記ユーザが前記UEを面上もしくは保管場所内に置くこと、(e)前記ユーザが前記UEを振ること、および/または(f)前記ユーザの指の近傍が前記UEのディスプレイの近くにあることが含まれる、請求項21に記載の方法。
【請求項34】
前記所与のグループ通信セッションは、プッシュツートーク(PTT)セッション、プッシュツートランスファー(PTX)セッション、半二重セッション、全二重セッション、および/またはボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)セッションに対応する、請求項21に記載の方法。
【請求項35】
UEのユーザによるジェスチャーを監視する手段と、
前記UEのユーザが複数のあらかじめ定義されたジェスチャーのうちの第1のあらかじめ定義されたジェスチャーを行ったことを検出するための手段と、
前記検出した第1のあらかじめ定義されたジェスチャーが所与の通信グループとの所与のグループ通信セッションをセットアップすることに関連することを判定するための手段と、
前記所与の通信グループとの前記所与のグループ通信セッションのセットアップを要求するためにアプリケーションサーバに呼要求メッセージを送信するための手段と、
前記所与のグループ通信セッション中に、前記UEのユーザによるジェスチャーを監視する手段と、
前記UEのユーザが第2のあらかじめ定義されたジェスチャーを行ったことを検出する手段と、
前記検出した第2のあらかじめ定義されたジェスチャーが、前記UEのフロア保持者状態の遷移に関連することを判定する手段と、
前記UEの前記フロア保持者状態の遷移を可能にする要求を、前記アプリケーションサーバに送信することによって、前記UEの前記フロア保持者状態の遷移を実行する手段と
を含む、ユーザ機器(UE)。
【請求項36】
ユーザ機器(UE)であって、
所与の通信グループとの所与のグループ通信セッションをセットアップすることを試みるために前記UEを要求する第1のユーザ入力を受信するための手段と、
前記第1のユーザ入力に応答して、前記所与の通信グループとの前記所与のグループ通信セッションのセットアップを要求するためにアプリケーションサーバに呼要求メッセージを送信するための手段と、
前記所与のグループ通信セッション中に前記UEのユーザによってジェスチャーを監視するように前記UEに要求する第2のユーザ入力を受信するための手段と、
前記所与のグループ通信セッション中に前記第2のユーザ入力に応答して、複数のあらかじめ定義されたジェスチャーのうちの1つを前記UEの前記ユーザが行ったかどうかを検出するために前記UEの1つまたは複数のセンサを監視するための手段であって、各ジェスチャーが、前記所与のグループ通信セッションに関連して実行されるジェスチャーベースのコマンドに各ジェスチャーがマップされる、手段と
を含む、ユーザ機器(UE)。
【請求項37】
ユーザ機器(UE)であって、
所与のグループ通信セッションに参加する、前記UEと少なくとも1つの他のUEとの間で媒体を交換するための手段と、
前記所与のグループ通信セッション中に、複数のあらかじめ定義されたジェスチャーのうちの少なくとも1つを前記UEのユーザが行ったかどうかを検出するために前記UEの1つまたは複数のセンサを監視するための手段であって、各ジェスチャーが、前記所与のグループ通信セッションに関連して実行されるジェスチャーベースのコマンドにマップされる、手段と、
前記監視に基づいて、前記UEの前記ユーザが所与のあらかじめ定義されたジェスチャーを行ったことを検出するための手段であって、前記所与のあらかじめ定義されたジェスチャーが、前記UEのフロア保持者状態の遷移に関連する所与のジェスチャーベースのコマンドにマップされる、手段と、
前記UEの前記フロア保持者状態の遷移を可能にする要求を、前記UEと前記少なくとも1つの他のUEとの間で前記所与のグループ通信セッションを調停しているアプリケーションサーバに送信することによって、前記所与のジェスチャーベースのコマンドを実行するための手段と
を含む、ユーザ機器(UE)。
【請求項38】
ユーザ機器(UE)であって、
前記UEのユーザによるジェスチャーを監視するように構成された論理と、
前記UEのユーザが複数のあらかじめ定義されたジェスチャーのうちの第1のあらかじめ定義されたジェスチャーを行ったことを検出するように構成された論理と、
前記検出した第1のあらかじめ定義されたジェスチャーが所与の通信グループとの所与のグループ通信セッションをセットアップすることに関連することを判定するように構成された論理と、
前記所与の通信グループとの前記所与のグループ通信セッションのセットアップを要求するためにアプリケーションサーバに呼要求メッセージを送信するように構成された論理と、
前記所与のグループ通信セッション中に、前記UEのユーザによるジェスチャーを監視するように構成された論理と、
前記UEのユーザが第2のあらかじめ定義されたジェスチャーを行ったことを検出するように構成された論理と、
前記検出した第2のあらかじめ定義されたジェスチャーが、前記UEのフロア保持者状態の遷移に関連することを判定するように構成された論理と、
前記UEの前記フロア保持者状態の遷移を可能にする要求を、前記アプリケーションサーバに送信することによって、前記UEの前記フロア保持者状態の遷移を実行するように構成された論理と
を含む、ユーザ機器(UE)。
【請求項39】
ユーザ機器(UE)であって、
所与の通信グループとの所与のグループ通信セッションをセットアップすることを試みるために前記UEを要求する第1のユーザ入力を受信するように構成された論理と、
前記第1のユーザ入力に応答して、前記所与の通信グループとの前記所与のグループ通信セッションのセットアップを要求するためにアプリケーションサーバに呼要求メッセージを送信するように構成された論理と、
前記所与のグループ通信セッション中に前記UEのユーザによってジェスチャーを監視するように前記UEに要求する第2のユーザ入力を受信するように構成された論理と、
前記所与のグループ通信セッション中に、複数のあらかじめ定義されたジェスチャーのうちの少なくとも1つを前記UEの前記ユーザが行ったかどうかを検出するために前記UEの1つまたは複数のセンサを監視するように構成された論理であって、各ジェスチャーが、前記所与のグループ通信セッションに関連して実行されるジェスチャーベースのコマンドにマップされる、論理と、
を含む、ユーザ機器(UE)。
【請求項40】
ユーザ機器(UE)であって、
所与のグループ通信セッションに参加する、前記UEと少なくとも1つの他のUEとの間で媒体を交換するように構成された論理と、
前記所与のグループ通信セッション中に、複数のあらかじめ定義されたジェスチャーのうちの少なくとも1つを前記UEのユーザが行ったかどうかを検出するために前記UEの1つまたは複数のセンサを監視するように構成された論理であって、各ジェスチャーが、前記所与のグループ通信セッションに関連して実行されるジェスチャーベースのコマンドにマップされる、論理と、
前記監視に基づいて、前記UEの前記ユーザが所与のあらかじめ定義されたジェスチャーを行ったことを検出するように構成された論理であって、前記所与のあらかじめ定義されたジェスチャーが、前記UEのフロア保持者状態の遷移に関連する所与のジェスチャーベースのコマンドにマップされる、論理と、
前記UEの前記フロア保持者状態の遷移を可能にする要求を、前記UEと前記少なくとも1つの他のUEとの間で前記所与のグループ通信セッションを調停しているアプリケーションサーバに送信することによって、前記所与のジェスチャーベースのコマンドを実行するように構成された論理と
を含む、ユーザ機器(UE)。
【請求項41】
ユーザ機器(UE)によって実行されるとき前記UEに動作を実行させる命令を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令は、
前記UEのユーザによるジェスチャーを監視するためのプログラムコードと、
前記UEのユーザが複数のあらかじめ定義されたジェスチャーのうちの第1のあらかじめ定義されたジェスチャーを行ったことを検出するためのプログラムコードと、
前記検出した第1のあらかじめ定義されたジェスチャーが所与の通信グループとの所与のグループ通信セッションをセットアップすることに関連することを判定するためのプログラムコードと、
前記所与の通信グループとの前記所与のグループ通信セッションのセットアップを要求するためにアプリケーションサーバに呼要求メッセージを送信するためのプログラムコードと、
前記所与のグループ通信セッション中に、前記UEのユーザによるジェスチャーを監視するためのプログラムコードと、
前記UEのユーザが第2のあらかじめ定義されたジェスチャーを行ったことを検出するためのプログラムコードと、
前記検出した第2のあらかじめ定義されたジェスチャーが、前記UEのフロア保持者状態の遷移に関連することを判定するためのプログラムコードと、
前記UEの前記フロア保持者状態の遷移を可能にする要求を、前記アプリケーションサーバに送信することによって、前記UEの前記フロア保持者状態の遷移を実行するためのプログラムコードと
を含む、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項42】
ユーザ機器(UE)によって実行されるとき前記UEに動作を実行させる命令を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令は、
所与の通信グループとの所与のグループ通信セッションをセットアップすることを試みるために前記UEを要求する第1のユーザ入力を受信するためのプログラムコードと、
前記第1のユーザ入力に応答して、前記所与の通信グループとの前記所与のグループ通信セッションのセットアップを要求するためにアプリケーションサーバに呼要求メッセージを送信するためのプログラムコードと、
前記所与のグループ通信セッション中に前記UEのユーザによってジェスチャーを監視するように前記UEに要求する第2のユーザ入力を受信するためのプログラムコードと、
複数のあらかじめ定義されたジェスチャーのうちの少なくとも1つを前記UEの前記ユーザが行ったかどうかを検出するために前記UEの1つまたは複数のセンサを監視するためのプログラムコードであって、各ジェスチャーが、前記所与のグループ通信セッションに関連して実行されるジェスチャーベースのコマンドにマップされる、プログラムコードと、
を含む、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項43】
ユーザ機器(UE)によって実行されるとき前記UEに動作を実行させる命令を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令は、
所与のグループ通信セッションに参加する、前記UEと少なくとも1つの他のUEとの間で媒体を交換するためのプログラムコードと、
複数のあらかじめ定義されたジェスチャーのうちの少なくとも1つを前記UEのユーザが行ったかどうかを検出するために前記UEの1つまたは複数のセンサを監視するためのプログラムコードであって、各ジェスチャーが、前記所与のグループ通信セッションに関連して実行されるジェスチャーベースのコマンドにマップされる、プログラムコードと、
前記監視に基づいて、前記UEの前記ユーザが所与のあらかじめ定義されたジェスチャーを行ったことを検出するためのプログラムコードであって、前記所与のあらかじめ定義されたジェスチャーが、前記UEのフロア保持者状態の遷移に関連する所与のジェスチャーベースのコマンドにマップされる、プログラムコードと、
前記UEの前記フロア保持者状態の遷移を可能にする要求を、前記UEと前記少なくとも1つの他のUEとの間で前記所与のグループ通信セッションを調停しているアプリケーションサーバに送信することによって、前記所与のジェスチャーベースのコマンドを実行するためのプログラムコードと
を含む、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施形態は、ワイヤレス通信デバイス上のグループ通信セッション用のジェスチャーベースのコマンドに関する。
【背景技術】
【0002】
ワイヤレス通信システムは、第1世代アナログワイヤレス電話サービス(1G)、第2世代(2G)デジタルワイヤレス電話サービス(暫定の2.5Gおよび2.75Gネットワークを含む)、および第3世代(3G)高速データ/インターネット対応ワイヤレスサービスを含む、様々な世代を通じて発展してきた。現在、セルラーシステムおよびパーソナルコミュニケーションズサービス(PCS)システムを含む、多くの様々なタイプのワイヤレス通信システムが使用されている。知られているセルラーシステムの例には、セルラーアナログ先進移動電話システム(AMPS)、および、符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、TDMAのグローバルシステムフォーモバイル(Global System for Mobile)接続(GSM(登録商標))変形形態に基づくデジタルセルラーシステム、ならびに、TDMA技術とCDMA技術の両方を使用するより新しいハイブリッドデジタル通信システムが含まれる。
【0003】
CDMAモバイル通信を提供するための方法は、本明細書ではIS-95と呼ぶ、「Mobile Station-Base Station Compatibility Standard for Dual-Mode Wideband Spread Spectrum Cellular System」と題するTIA/EIA/IS-95-Aにおいて、米国電気通信工業会/米国電子工業会によって米国で規格化された。複合AMPS&CDMAシステムは、TIA/EIA規格IS-98に記載されている。他の通信システムは、広帯域CDMA(W-CDMA)、CDMA2000(たとえばCDMA2000 1xEV-DO標準など)またはTD-SCDMAと呼ばれるものを対象とする、IMT-2000/UM、すなわちInternational Mobile Telecommunications System 2000/Universal Mobile Telecommunications System規格に記載されている。
【0004】
W-CDMAワイヤレス通信システムにおいて、ユーザ機器(UE)は、基地局に隣接するか、または基地局を囲む特定の地理的領域内の通信リンクまたはサービスをサポートする固定位置のノードB(セルサイトまたはセルとも呼ばれる)から信号を受信する。ノードBは、一般にサービス品質(QoS)要求に基づいてトラフィックを区別するための方法をサポートする標準インターネットエンジニアリングタスクフォース(Internet Engineering Task Force)(IETF)ベースのプロトコルを使用したパケットデータネットワークであるアクセスネットワーク(AN)/無線アクセスネットワーク(RAN)にエントリポイントを提供する。したがって、ノードBは、一般に、エアインターフェースを介してUEと、およびインターネットプロトコル(IP)ネットワークデータパケットを介してRANと対話する。
【0005】
ワイヤレス通信システムでは、プッシュツートーク(PTT)機能がサービスセクタおよび消費者に普及している。PTTは、たとえばW-CDMA、CDMA、FDMA、TDMA、GSM(登録商標)などの、標準的な商用のワイヤレスインフラストラクチャ上で動作する「ディスパッチ」ボイスサービスをサポートし得る。ディスパッチモデルでは、エンドポイント(たとえば、UE)間の通信が仮想グループ内で行われ、そこでは1人の「話者」の音声が1人または複数の「聴取者」に送信される。このタイプの通信の単一のインスタンスは、通常、ディスパッチ呼(dispatch call)、または単にPTT呼と呼ばれる。PTT呼は、呼の特徴を定義するグループのインスタンス化である。グループは、本質的に、メンバーリスト、およびグループ名またはグループ識別情報などの関連する情報によって定義される。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態では、ユーザ機器(UE)は、通信グループとのグループ通信セッション(GCS)をセットアップすることに関連する、あらかじめ定義されたジェスチャーをユーザが行ったことを検出する。UEは、GCSのセットアップを要求するためにアプリケーションサーバに呼要求メッセージを送信する。別の実施形態では、UEは、GCS中にUEのユーザによるジェスチャーを監視するようにUEに要求するユーザ入力を受信する。次いで、UEは、UEのユーザがあらかじめ定義されたジェスチャーを行ったかどうかを検出するために、GCS中に1つまたは複数のセンサを監視する。別の実施形態では、GCS中に、UEは、ユーザがあらかじめ定義されたジェスチャーを行ったことを検出し、検出したジェスチャーをUEのフロア保持者状態の遷移に関連するジェスチャーベースのコマンドにマップし、次いで、ジェスチャーベースのコマンドに従ってフロア保持者状態遷移を可能にする(facilitate)要求をアプリケーションサーバに送信する。
【0007】
本発明の実施形態およびその付随する利点の多くのより完全な理解は、以下の詳細な説明を参照し、本発明を限定するためではなく単に例示するために提示する添付の図面とともに考察することによってよりよく理解されれば、容易に得られるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の少なくとも1つの実施形態による、ユーザ機器および無線アクセスネットワークをサポートするワイヤレスネットワークアーキテクチャの図である。
【
図2A】本発明の一実施形態による
図1のコアネットワークを示す図である。
【
図2B】
図1のワイヤレス通信システムの一例をより詳細に示す図である。
【
図3】本発明の少なくとも1つの実施形態によるユーザ機器の図である。
【
図4】発信側のUE(「UE1」)のユーザがPTTセッションを開始させるために専用または仮想のPTTボタンを使用する、従来のPTTセッションをセットアップするプロセスを示す図である。
【
図5】本発明の一実施形態による、PTTセッションをセットアップするプロセスを示す図である。
【
図6】本発明の一実施形態による、PTTセッション用の呼出し中ジェスチャー認識(in-call gesture-recognition)を起動するプロセスを示す図である。
【
図7A】本発明の実施形態による、PTTセッション中にユーザが呼出し中ジェスチャーを介してフロアトランスファー(floor-transfer)を制御するプロセスを示す図である。
【
図7B】本発明の実施形態による、PTTセッション中にユーザが呼出し中ジェスチャーを介してフロアトランスファーを制御するプロセスを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の特定の実施形態を対象とする以下の説明および関連する図面で、本発明の態様を開示する。本発明の範囲から逸脱することなく代替的な実施形態を考案することができる。さらに、本発明の関連する詳細を不明瞭にしないように、本発明のよく知られている要素については詳細に説明しないか、または省略する。
【0010】
「例示的」および/または「例」という用語は、本明細書では「例、事例、または例示として機能すること」を意味するために使用される。本明細書で「例示的」および/または「例」として説明するいかなる実施形態も、必ずしも他の実施形態よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきではない。同様に、「本発明の実施形態」という用語は、本発明のすべての実施形態が、論じられた特徴、利点または動作モードを含むことを必要としない。
【0011】
さらに、多くの実施形態が、たとえば、コンピューティングデバイスの要素によって実行すべき一連のアクションに関して説明される。本明細書で説明する様々なアクションは、特定の回路(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))によって、1つもしくは複数のプロセッサによって実行されるプログラム命令によって、または両方の組合せによって実行できることが認識されよう。さらに、本明細書で説明するこれらの一連のアクションは、実行時に、関連するプロセッサに本明細書で説明する機能を実行させるコンピュータ命令の対応するセットを内部に記憶した、任意の形式の非一時的コンピュータ可読記憶媒体内で全体として具現化されるものと見なすことができる。したがって、本発明の様々な態様は、すべてが特許請求する主題の範囲内に入ることが企図されているいくつかの異なる形式で具現化され得る。さらに、本明細書に記載される実施形態ごとに、任意のそのような実施形態に対応する形式が、たとえば、記載されたアクションを実行する「ように構成された論理」として本明細書に記載される場合がある。
【0012】
本明細書ではユーザ機器(UE)と呼ばれる高データレート(HDR)加入者局は、モバイルでも固定でもよく、ノードBと呼ばれ得る1つまたは複数のアクセスポイント(AP)と通信することができる。UEは、ノードBのうちの1つまたは複数を介して、無線ネットワークコントローラ(RNC)との間でデータパケットを送信および受信する。ノードBおよびRNCは、無線アクセスネットワーク(RAN)と呼ばれるネットワークの一部分である。無線アクセスネットワークは、複数のUE間に音声およびデータパケットをトランスポートし得る。
【0013】
無線アクセスネットワークは、無線アクセスネットワークの外部の追加のネットワークにさらに接続されていてもよく、そのようなコアネットワークは、特定のキャリア関連のサーバおよびデバイス、ならびに企業内イントラネット、インターネット、公衆交換電話網(PSTN)、サービング汎用パケット無線サービス(GPRS)サポートノード(SGSN)、ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)など他のネットワークへの接続を含んでおり、各UEとそのようなネットワークとの間で音声およびデータパケットをトランスポートし得る。1つまたは複数のノードBとのアクティブなトラフィックチャネル接続を確立したUEは、アクティブなUEと呼ばれることがあり、トラフィック状態であると呼ばれ得る。1つまたは複数のノードBとのアクティブなトラフィックチャネル(TCH)接続を確立するプロセスにあるUEは、接続セットアップ状態であると呼ばれ得る。UEは、ワイヤレスチャネルまたは有線のチャネルを介して通信する任意のデータデバイスであり得る。UEは、さらに、限定はしないが、PCカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)デバイス、外付けもしくは内蔵のモデム、またはワイヤレスもしくは有線の電話を含む、いくつかのタイプのデバイスのうちのいずれであってもよい。UEが信号をノードB(複数可)に送信する通信リンクは、アップリンクチャネル(たとえば、逆方向トラフィックチャネル、制御チャネル、アクセスチャネルなど)と呼ばれる。ノードB(複数可)が信号をUEに送信する通信リンクは、ダウンリンクチャネル(たとえば、ページングチャネル、制御チャネル、ブロードキャストチャネル、順方向トラフィックチャネルなど)と呼ばれる。本明細書で使用するトラフィックチャネル(TCH)という用語は、アップリンク/逆方向トラフィックチャネル、またはダウンリンク/順方向トラフィックチャネルのいずれかを指し得る。
【0014】
図1は、本発明の少なくとも1つの実施形態によるワイヤレス通信システム100の例示的な一実施形態のブロック図を示す。システム100は、パケット交換データネットワーク(たとえばイントラネット、インターネット、および/またはコアネットワーク126)とUE102、108、110、112との間にデータ接続を提供するネットワーク機器にアクセス端末102を接続し得るアクセスネットワークまたは無線アクセスネットワーク(RAN)120と、エアインターフェース104を介して通信しているセルラー電話102などのUEを含み得る。本明細書に示すように、UEは、セルラー電話102、携帯情報端末108、本明細書では双方向テキストページャとして示すページャ110、さらにはワイヤレス通信ポータルを有する個別のコンピュータプラットフォーム112であり得る。したがって、本発明の実施形態は、限定はしないが、ワイヤレスモデム、PCMCIAカード、パーソナルコンピュータ、電話、またはそれらの任意の組合せまたは部分的組合せを含めて、ワイヤレス通信ポータルを含む、またはワイヤレス通信機能を有する任意の形態のアクセス端末において実現され得る。さらに、本明細書で使用する、他の通信プロトコル(すなわちW-CDMA以外)における「UE」という用語は、互換的に「アクセス端末」、「AT」、「ワイヤレスデバイス」、「クライアントデバイス」、「モバイル端末」、「移動局」、およびそれらの変形形態と呼ばれ得る。
【0015】
再び
図1を参照すると、ワイヤレス通信システム100の構成要素、および本発明の例示的な実施形態の要素の相互関係は、図示の構成に限定されない。システム100は、例にすぎず、ワイヤレスクライアントコンピューティングデバイス102、108、110、112などのリモートUEが、オーバージエアで互いの間で、ならびに/または、限定はしないが、コアネットワーク126、インターネット、PSTN、SGSN、GGSN、および/もしくは他のリモートサーバを含めて、エアインターフェース104およびRAN120を介して接続される構成要素の間で通信することができる任意のシステムを含み得る。
【0016】
RAN120は、RNC122に送信される(典型的にはデータパケットとして送信される)メッセージを制御する。RNC122は、サービング汎用パケット無線サービス(GPRS)サポートノード(SGSN)とUE102/108/110/112との間のベアラチャネル(すなわち、データチャネル)のシグナリング、確立、およびティアダウンを行う役目を果たす。また、リンクレイヤ暗号化が可能な場合、RNC122は、オーバージエアインターフェース104を介してコンテンツを転送する前に、コンテンツを暗号化する。RNC122の機能は、当技術分野でよく知られており、簡潔のためにこれ以上は説明しない。コアネットワーク126は、ネットワーク、インターネット、および/または公衆交換電話網(PSTN)によってRNC122と通信し得る。代わりに、RNC122は、インターネットまたは外部ネットワークに直接接続し得る。典型的には、コアネットワーク126とRNC122との間のネットワークまたはインターネット接続は、データを転送し、PSTNは、ボイス情報を転送する。RNC122は、複数のノードB124に接続され得る。コアネットワーク126と同様の方法で、RNC122は、典型的には、データ転送および/またはボイス情報のために、ネットワーク、インターネット、および/またはPSTNによってノードB124に接続される。ノードB124は、セルラー電話102などのUEにワイヤレスでデータメッセージをブロードキャストし得る。当技術分野で知られているように、ノードB124、RNC122、および他の構成要素は、RAN120を形成し得る。しかしながら、代替構成が使用されてもよく、本発明は、図示の構成に限定されない。たとえば、別の実施形態では、RNC122、およびノードB124のうちの1つまたは複数の機能は、RNC122とノードB(複数可)124の両方の機能を有する単一の「ハイブリッド」モジュールに凝縮され得る。
【0017】
図2Aは、本発明の一実施形態によるコアネットワーク126を示す。特に、
図2Aは、W-CDMAシステム内に実装される汎用パケット無線通信システム(GPRS)コアネットワークの構成要素を示す。
図2Aの実施形態では、コアネットワーク126は、サービングGPRSサポートノード(Serving GPRS Support Node)(SGSN)160、ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)165、およびインターネット175を含む。しかしながら、代替実施形態では、インターネット175および/または他の構成要素の一部分がコアネットワークの外部に配置され得ることが諒解される。
【0018】
一般に、GPRSは、インターネットプロトコル(IP)パケットを送信するために、グローバルシステムフォーモバイル通信(GSM(登録商標))電話によって使用されるプロトコルである。GPRSコアネットワーク(たとえば、GGSN165および1つまたは複数のSGSN160)は、GPRSシステムの中央部であり、W-CDMAベースの3Gネットワークのサポートも提供する。GPRSコアネットワークは、GSM(登録商標)コアネットワークの一体部であり、GSM(登録商標)およびW-CDMAネットワークにおけるIPパケットサービスのモビリティ管理、セッション管理、およびトランスポートを提供する。
【0019】
GPRSトンネリングプロトコル(GTP)は、GPRSコアネットワークの限定的なIPプロトコルである。GTPは、GGSN165において、1つの位置から接続するかのようにインターネットに接続し続けながら、GSM(登録商標)またはW-CDMAネットワークのエンドユーザ(たとえば、アクセス端末)があちこちに移動することを可能にするプロトコルである。これは、加入者の現在のSGSN160から、加入者のセッションを処理しているGGSN165に加入者のデータを転送することによって達成される。
【0020】
GTPの3つの形態、すなわち(i)GTP-U、(ii)GTP-C、および(iii)GTP'(GTP Prime)がGPRSコアネットワークによって使用される。GTP-Uは、各パケットデータプロトコル(PDP)コンテキスト用の分離されたトンネルにおけるユーザデータの転送に使用される。GTP-Cは、制御シグナリング(たとえば、PDPコンテキストのセットアップおよび削除、GSN到達可能性の検証、加入者があるSGSNから別のSGSNに移動したときなどの更新または変更)に使用される。GTP'は、GSNから課金機能への課金データの転送のために使用される。
【0021】
図2Aを参照すると、GGSN165は、GPRSバックボーンネットワーク(図示せず)と外部パケットデータネットワーク175との間のインターフェースとして働く。GGSN165は、関連するパケットデータプロトコル(PDP)形式(たとえば、IPまたはPPP)のパケットデータを、SGSN160から来るGPRSパケットから抽出し、対応するパケットデータネットワーク上でパケットを送出する。反対方向において、着信データパケットは、GGSN165によってSGSN160に向けられ、SGSN160は、RAN120によってサービスされる宛先のUEの無線アクセスベアラ(RAB)を管理および制御する。それによって、GGSN165は、ターゲットUEの現在のSGSNアドレス、およびそのユーザのプロファイルをそのロケーションレジスタ(たとえば、PDPコンテキスト内)に記憶する。GGSNは、IPアドレス割当ての役目を果たしており、接続されたUE用のデフォルトルータである。また、GGSNは、認証および課金機能を実行する。
【0022】
一例では、SGSN160は、コアネットワーク126内の多くのSGSNのうちの1つの代表である。各SGSNは、関連する地理的サービスエリア内で、UEとの間でデータパケットを配信する役目を果たす。SGSN160のタスクには、パケットルーティングおよび転送、モビリティ管理(たとえば、接続/切断およびロケーション管理)、論理リンク管理、ならびに認証機能および課金機能が含まれる。SGSNのロケーションレジスタは、位置情報(たとえば、現在のセル、現在のVLR)、および、SGSN160に登録されたすべてのGPRSユーザのユーザプロファイル(たとえば、パケットデータネットワークで使用するIMSI、PDPアドレス(複数可))を、たとえば各ユーザまたはUE用の1つまたは複数のPDPコンテキスト内に記憶する。したがって、SGSNは、(i)GGSN165からのダウンリンクGTPパケットの逆トンネリング、(ii)GGSN165方向のIPパケットのアップリンクトンネル、(iii)UEがSGSNサービスエリアの間を移動するときのモビリティ管理の実行、(iv)モバイル加入者の支払い請求の役目を果たす。当業者なら諒解するように、(i)〜(iv)の他に、GSM(登録商標)/EDGEネットワークのために構成されたSGSNは、W-CDMAネットワークのために構成されたSGSNと比較して、わずかに異なる機能を有する。
【0023】
RAN120(またはユニバーサルモバイル通信システム(UMTS)システムアーキテクチャにおけるUTRANなど)は、フレームリレーまたはIPなどの送信プロトコルによって、Iuインターフェースを介してSGSN160と通信する。SGSN160は、SGSN160および他のSGSN(図示せず)と内部のGGSNとの間のIPベースのインターフェースであり、先に定義されたGTPプロトコル(たとえば、GTP-U、GTP-C、GTP'など)を使用するGnインターフェースを介してGGSN165と通信する。
図2Aには示されていないが、Gnインターフェースは、ドメインネームシステム(DNS)によっても使用される。GGSN165は、公衆データネットワーク(PDN)(図示せず)に、次にインターネット175に、IPプロトコルによるGiインターフェースを介して直接、またはワイヤレスアプリケーションプロトコル(WAP)ゲートウェイを介して接続される。
【0024】
PDPコンテキストは、UEがアクティブなGPRSセッションを有するとき、特定のUEの通信セッション情報を含む、SGSN160とGGSN165の両方に存在するデータ構造である。UEは、GPRS通信セッションを開始させることを望むとき、まず、SGSN160に接続し、次いでGGSN165によりPDPコンテキストを起動しなければならない。これによって、加入者が現在訪問しているSGSN160、およびUEのアクセスポイントにサービスしているGGSN165内で、PDPコンテキストデータ構造が割り振られる。
【0025】
図2Bは、
図1のワイヤレス通信システム100の一例をより詳細に示す。特に、
図2Bを参照すると、UE1…Nは、異なるパケットデータネットワークのエンドポイントによってサービスされる位置でRAN120に接続するものとして示されている。
図2Bの例は、W-CDMAシステムおよび用語に固有のものであるが、1xEV-DOシステムに適合するために
図2Bをどのように変更することができるかが諒解されよう。したがって、UE1およびUE3は、第1のパケットデータネットワークエンドポイント162(たとえば、SGSN、GGSN、PDSN、ホームエージェント(HA)、外部エージェント(FA)などに対応し得る)によってサービスされる部分でRAN120に接続する。第1のパケットデータネットワークエンドポイント162は、次に、ルーティングユニット188を介して、インターネット175、ならびに/または認証、認可およびアカウンティング(AAA)サーバ182、プロビジョニングサーバ184、インターネットプロトコル(IP)マルチメディアサブシステム(IMS)/セッション開始プロトコル(SIP)登録サーバ186、および/もしくはアプリケーションサーバ170のうちの1つもしくは複数に接続する。UE2およびUE5…Nは、第2のパケットデータネットワークエンドポイント164(たとえば、SGSN、GGSN、PDSN、FA、HAなどに対応し得る)によってサービスされる部分でRAN120に接続する。第1のパケットデータネットワークエンドポイント162と同様に、第2のパケットデータネットワークエンドポイント164は、次に、ルーティングユニット188を介して、インターネット175、ならびに/またはAAAサーバ182、プロビジョニングサーバ184、IMS/SIP登録サーバ186、および/もしくはアプリケーションサーバ170のうちの1つもしくは複数に接続する。UE4は、インターネット175に直接接続し、次いでインターネット175を介して、上記のシステム構成要素のうちのいずれかに接続し得る。
【0026】
図2Bを参照すると、UE1、UE3、およびUE5…Nは、ワイヤレス携帯電話として示され、UE2は、ワイヤレスタブレット型PCとして示され、UE4は、有線のデスクトップステーションとして示されている。しかし、他の実施形態では、ワイヤレス通信システム100が任意のタイプのUEに接続することができ、
図2Bに示される例は、システム内に実装され得るUEのタイプを制限するものではないことが諒解されよう。また、AAA182、プロビジョニングサーバ184、IMS/SIP登録サーバ186、およびアプリケーションサーバ170は各々、構造的に別のサーバとして示されているが、本発明の少なくとも1つの実施形態において、これらのサーバのうちの1つまたは複数は、統合されていてもよい。
【0027】
さらに、
図2Bを参照すると、アプリケーションサーバ170は、複数のメディア制御コンプレックス(MCC)1…N 170Bおよび複数の地域ディスパッチャ1…N 170Aを含むものとして示されている。集合的に、地域ディスパッチャ170AおよびMCC170Bは、少なくとも1つの実施形態では、ワイヤレス通信システム100内の通信セッション(たとえば、IPユニキャストプロトコルおよび/またはIPマルチキャストプロトコルを介した半二重グループ通信セッション)を調停するように集合的に機能するサーバの分散型ネットワークに対応し得る、アプリケーションサーバ170内に含まれる。たとえば、アプリケーションサーバ170によって調停される通信セッションは、理論上、システム100内のどこかに位置するUE間で行われ得るので、調停された通信セッションの待ち時間を減らすために(たとえば、北米のMCCが中国に位置するセッション参加者間で媒体をあちこち中継しないように)、複数の地域ディスパッチャ170AおよびMCCが分散している。したがって、アプリケーションサーバ170を参照すると、関連する機能は、地域ディスパッチャ170Aのうちの1つもしくは複数、および/またはMCC170Bのうちの1つもしくは複数によって実施され得ることが諒解されよう。地域ディスパッチャ170Aは、一般に、通信セッションを確立することに関連する任意の機能(たとえば、UE間のシグナリングメッセージの処理、告知メッセージのスケジューリングおよび/または送信など)を担うが、MCC170Bは、呼出し中シグナリング、および調停された通信セッション中の媒体の実際の交換を行うことを含めて、呼インスタンス(call instance)の間の通信セッションをホストする役目を果たす。
【0028】
図3を参照すると、セルラー電話などのUE200(ここではワイヤレスデバイス)は、プラットフォーム202を有し、プラットフォーム202は、RAN120から送信され、最終的にはコアネットワーク126、インターネット、および/または他のリモートサーバおよびネットワークから来る可能性がある、ソフトウェアアプリケーション、データ、および/またはコマンドを受信および実行し得る。プラットフォーム202は、特定用途向け集積回路(「ASIC」208)または他のプロセッサ、マイクロプロセッサ、論理回路、または他のデータ処理デバイスに動作可能に結合されたトランシーバ206を含み得る。ASIC208または他のプロセッサは、ワイヤレスデバイスのメモリ212内の任意の常駐プログラムとインターフェースするアプリケーションプログラミングインターフェース(「API」)210レイヤを実行する。メモリ212は、読取り専用メモリまたはランダムアクセスメモリ(RAMおよびROM)、EEPROM、フラッシュカード、またはコンピュータプラットフォームに共通の任意のメモリから構成され得る。プラットフォーム202は、メモリ212内でアクティブに使用されていないアプリケーションを保持することができるローカルデータベース214も含み得る。ローカルデータベース214は、典型的には、フラッシュメモリセルであるが、磁気媒体、EEPROM、光学媒体、テープ、ソフトまたはハードディスクなど、当技術分野で知られている任意の二次記憶デバイスであってもよい。内部プラットフォーム202の構成要素はまた、当技術分野で知られていているように、構成要素の中でも、アンテナ222、ディスプレイ224、プッシュツートークボタン228およびキーパッド226などの外部デバイスに動作可能に結合され得る。
【0029】
図3を参照すると、UE200は、複数のセンサ1…N、233をさらに含む。センサ233は、プラットフォーム202の構成要素に結合され、ユーザによってUE200を用いて行われる、1つまたは複数のあらかじめ定義されたジェスチャーを検出するように構成される。本明細書で使用する、あらかじめ定義されたジェスチャーは、モバイルデバイスのユーザが始める1つまたは複数の動作(たとえば、ユーザがUE200を保持しながらその手首をフリックする、ユーザがUE200をそのポケットまたはバックパックに入れる、ユーザがそのポケットまたはバックパックからUE200を取り出す、など)に対応する。センサ1…N 233は、センサ測定データがセンサデータプロファイルのうちのいずれかに一致するかどうかを判定するためにセンサ測定データをセンサデータプロファイルの組と比較するように構成された、UE200上のAPIにセンサ測定データを提供する。以下でより詳細に説明するように、一致が見つかった場合、あらかじめ定義されたジェスチャーは、検出されたとされ、次いで、一致するセンサプロファイルに関連するジェスチャーベースのコマンドが、UE200によって実行され得る。センサ測定データが比較されるセンサプロファイルが、あらかじめ定義されたジェスチャーを検出するAPIにプリセットもしくは内蔵され得るか、またはそうでない場合、APIは、UE200がジェスチャーを行う「学習」モードにおいて新規のセンサプロファイルを動的に形成し得るかのいずれかであるが、センサ1…N 233は、「学習」モードの間にユーザによって行われるジェスチャーに対応するセンサプロファイルを構築または生成するために使用される。
【0030】
一実施形態では、センサ1…N 233には、(a)光センサ、(b)圧力センサ、(c)ジャイロスコープセンサ、(d)加速度計、(e)タッチスクリーン近接センサ、(f)指紋センサ、および/または(g)触覚センサが含まれ得る。1つまたは複数の、ユーザにより開始された動作には、(a)ユーザがUE200を保持しながらその手首をフリックすること、(b)ユーザがUE200とともにウォーキングもしくはジョギングすること、(c)ユーザがUE200を面もしくは保管場所から取り出すこと、(d)ユーザがUE200を面上もしくは保管場所内に置くこと、(e)ユーザがUE200を振ること、および/または(f)ユーザの指の近傍がUE200のディスプレイの近くにあることが含まれ得る。
【0031】
したがって、本発明の一実施形態は、本明細書で説明した機能を実行する能力を含むUEを含むことができる。当業者ならば諒解するように、様々な論理要素は、本明細書で開示する機能を達成するために、個別の要素、プロセッサ上で実行されるソフトウェアモジュール、またはソフトウェアとハードウェアとの任意の組合せで実施できる。たとえば、ASIC208、メモリ212、API210およびローカルデータベース214をすべて協働的に使用して、本明細書で開示する様々な機能をロード、記憶および実行することができ、したがってこれらの機能を実行する論理を様々な要素に分散することができる。そうでない場合、機能を1つの個別構成要素に組み込み得る。したがって、
図3のUE200の特徴は、単に例示にすぎないものと見なされ、本発明は、示された特徴または構成に限定されない。
【0032】
UE102またはUE200とRAN120との間のワイヤレス通信は、たとえば符号分割多元接続(CDMA)、W-CDMA、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元(OFDM)、グローバルシステムフォーモバイル通信(GSM(登録商標))、またはワイヤレス通信ネットワークもしくはデータ通信ネットワークで使用され得る他のプロトコルなど、異なる技術に基づき得る。たとえば、W-CDMAでは、データ通信は、一般的に、クライアントデバイス102、ノードB124、およびRNC122の間である。RNC122は、コアネットワーク126、PSTN、インターネット、仮想専用ネットワーク、SGSN、GGSNなど複数のデータネットワークに接続することができ、したがって、UE102またはUE200は、より広い通信ネットワークにアクセスすることができる。上記で説明し、当技術分野で知られているように、ボイス送信、および/またはデータは、様々なネットワークおよび構成を使用してRANからUEに送信され得る。したがって、本明細書で提供する例は、本発明の実施形態を限定するためのものではなく、単に本発明の実施形態の態様の説明を助けるためのものにすぎない。
【0033】
以下、本発明の実施形態は、全般的に、W-CDMAプロトコルおよび関連する用語に従って説明される(たとえば、移動局(MS)、モバイルユニット(MU)、アクセス端末(AT)などの代わりにUE、EV-DOでのBSCとは対照的にRNC、EV-DOでのBSまたはMPT/BSとは対照的にノードBなど)。しかしながら、W-CDMA以外のワイヤレス通信プロトコルとともに本発明の実施形態がどのように適用され得るかを、当業者は容易に諒解されよう。
【0034】
従来のサーバ調停型通信セッション(たとえば、半二重プロトコル、全二重プロトコル、VoIP、グループ・セッション・オーバーIPユニキャスト、グループ・セッション・オーバーIPマルチキャスト、プッシュツートーク(PTT)セッション、プッシュツートランスファー(PTX)セッションなどを介する)では、セッションまたは呼発信者は、アプリケーションサーバ170に通信セッションを開始させる旨の要求を送信し、アプリケーションサーバ170は次いで、呼の1つまたは複数のターゲットに送信するために、呼告知メッセージをRAN120に転送する。
【0035】
ユーザ機器(UE)は、ユニバーサルモバイル通信サービス(UMTS)地上波無線アクセスネットワーク(UTRAN)(たとえば、RAN120)において、アイドルモードまたは無線リソース制御(RRC)接続モードのいずれかであり得る。
【0036】
UEモビリティおよびアクティビティに基づいて、RRC接続モードである間、RAN120は、いくつかのRRC下位状態、すなわちCELL_PCH、URA_PCH、CELL_FACH、およびCELL_DCH状態の間で遷移するようUEに指示することができ、これらは次のように特徴づけることができる。
CELL_DCH状態では、アップリンクおよびダウンリンクにおいて、UEには専用物理チャネルが割り振られ、UEは、その現在のアクティブセットによってセルレベルで認識され、UEには専用トランスポートチャネル、ダウンリンクおよびアップリンク(TDD)共有トランスポートチャネルが割り当てられており、これらのトランスポートチャネルの組合せは、UEによって使用され得る。
CELL_FACH状態では、UEには専用物理チャネルは割り振られず、UEは、順方向アクセスチャネル(FACH)を連続的に監視し、UEは、アップリンクにおけるデフォルトの共通または共有トランスポートチャネル(たとえば、チャネルを取得し、送信電力を調整するための電力ランプアップ手順による競合ベースのチャネルであるランダムアクセスチャネル(RACH))が割り当てられ、UEはそのトランスポートチャネルのアクセス手順に従って送信することができ、UEの位置は、UEが前のセル更新を最後に行ったセルによってセルレベルでRAN120によって認識され、TDDモードでは、1つまたは複数のUSCHまたはDSCHトランスポートチャネルが確立されている可能性がある。
CELL_PCH状態では、UEには専用物理チャネルは割り振られず、UEは、アルゴリズムでPCHを選択し、関連するPICHを介して選択されたPCHを監視するためにDRXを使用し、アップリンクアクティビティは不可であり、UEの位置は、UEがCELL_FACH状態でセル更新を最後に行ったセルによってセルレベルでRAN120によって認識される。
URA_PCH状態では、UEには専用物理チャネルは割り振られず、UEは、アルゴリズムでPCHを選択し、関連するPICHを介して選択されたPCHを監視するためにDRXを使用し、アップリンクアクティビティは不可であり、UEの位置は、CELL_FACH状態で最後のURA更新中にUEに割り当てられたUTRAN登録エリア(URA)によって登録エリアレベルでRAN120に認識される。
【0037】
したがって、URA_PCH状態(またはCELL_PCH状態)は、UEが定期的に起動して、ページングインジケータチャネル(PICH)、および必要な場合、関連するダウンリンクページングチャネル(PCH)をチェックする休止状態に対応し、セル再選択、定期的なセル更新、アップリンクデータ送信、ページング応答、再度入ったサービスエリアのイベントについては、UEは、CELL_FACH状態に入ってセル更新メッセージを送信し得る。CELL_FACH状態では、UEは、ランダムアクセスチャネル(RACH)上でメッセージを送信し、順方向アクセスチャネル(FACH)を監視し得る。FACHは、RAN120からのダウンリンク通信を運び、セカンダリ共通制御物理チャネル(S-CCPCH)にマップされる。CELL_FACH状態から、UEは、CELL_FACH状態でのメッセージングに基づいてトラフィックチャネル(TCH)が得られた後、CELL_DCH状態になり得る。無線リソース制御(RRC)接続モードでの従来の専用トラフィックチャネル(DTCH)からトランスポートチャネルへのマッピングを示す表が、次のように、表1に示される。
【0039】
ここで、表記(rel. 8)および(rel. 7)は、関連する3GPPリリースを示し、監視またはアクセスのために、示されたチャネルが導入されている。
【0040】
UEまたはセルラー電話上でサポートされた、従来のプッシュツートーク(PTT)通信セッションでは、(i)PTT呼を開始させること、(ii)告知されたPTT呼に応答すること、(iii)PTT呼のフロアを要求すること、および/または(iv)PTT呼のフロアを解放する(release floor)ことなどの、いくつかの呼設定および呼出し中の機能を始動させるために、専用PTTボタンが使用される。
【0041】
典型的には、PTTボタンが専用物理ボタンとして実装されるが、比較的新しい電話(たとえば、アンドロイドベースの電話、
図1に108として示すiPhoneなど)は、タッチスクリーンインターフェースにより一層依存している。したがって、タッチスクリーンベースの電話上に実装されたPTTクライアントは、ソフトキーまたはタッチスクリーンボタンを介して専用PTTボタンの機能をサポートし得る。しかしながら、これらの「仮想」PTTボタンは、専用物理PTTボタンと比較して、いくつかの点で、あまり望まれていないことがわかってきた。たとえば、ユーザが仮想PTTボタンを押したという表示を受信するために、そのディスプレイまたはスクリーンがオン状態で維持されるとき、ユーザインターフェースがより煩雑である(たとえば、ユーザは、その指で触覚物理ボタンを容易に「感じる」のではなく、仮想PTTボタンが位置する場所を見つけ出すためにUEのディスプレイを実際に見なければならない、ユーザは、仮想PTTボタンが表示されるスクリーンにナビゲートしなければならない、など)とき、および専用物理PTTボタンと比較して仮想PTTボタンに対する入力値を検出するのにより長い待ち時間が掛かるとき、UEの消費電力は増加する。
【0042】
図4は、発信側のUE(「UE1」)のユーザがPTTセッションを開始させるために専用または仮想のPTTボタンを使用する、従来のPTTセッションをセットアップするプロセスを示す。
図4を参照すると、UE1のユーザは、特定のPTTグループまたは連絡先を選択またはハイライトするために、その連絡先リストを介してナビゲートする(400)。たとえば、400では、UE1のユーザは、所望のPTTグループに達するまでメニューをスクロールすることができるが、UE1のユーザは、PTTグループID(たとえば、電話番号)をUE1に直接入力することも可能である。
【0043】
UE1のユーザは、400でPTTグループを選択すると、選択されたPTTグループとのPTTセッションを開始させたいというその希望を示すために、UE1上の専用または仮想のPTTボタンを押す(405)。UE1は、410でユーザがPTTボタンを押したことを検出し、次いで、アプリケーションサーバ170によって、選択されたPTTグループとのPTTセッションの開始を要求するように構成された呼メッセージを構成する(415)。UE1は、呼メッセージをRAN120に送信し、次いで、RAN120は、呼メッセージをアプリケーションサーバ170に転送する(420)。アプリケーションサーバ170は、UE1から呼メッセージを受信し、開始されるべきPTTセッションに関連するターゲットUE2…Nを特定および位置判定し、次いで、ターゲットUE2…NにPTTセッションを告知する(425)。
【0044】
図4を参照して、ターゲットUE2…Nのうちの少なくとも1つが、告知されたPTTセッションの肯定応答を行い、このPTTセッションを受け入れるために、アプリケーションサーバ170にメッセージを返送するものと仮定されたい(430)。アプリケーションサーバ170は、PTTセッションが現在アクティブか、または接続中であり、UE1がフロアを保持する旨の指示をUE1に送信する(435)。UE1は、440でPTTセッションに関連する媒体を送信し始め、アプリケーションサーバ170は、UE1の媒体をターゲットUE2…Nに転送する(445)。
【0045】
図5は、本発明の一実施形態による、PTTセッションをセットアップするプロセスを示す。
図5では、発信側UE(「UE1」)のユーザは、UE1に特定のPTTグループとのPTTセッションをセットアップするように促すために、UE1を用いてジェスチャーを行う。したがって、UE1は、
図3のUE200に関して上記で説明したように構成することができ、その結果、UE1は、UE1のユーザが行ったジェスチャーの検出を可能にするために使用され得るセンサ1…N 233を提供される。
【0046】
図5を参照して、UE1は、センサ1…N 233のうちの1つまたは複数が起動され、それらのセンサがUE1のユーザによるジェスチャーを監視するために使用されている状態で動作しているものと仮定されたい(500)。一例では、UE1は、センサ1…N 233がアクティブであるが、UE1のアプリケーションプロセッサおよび/またはディスプレイなどの他の構成要素がパワーダウンされる低電力モードで動作し得る。上記のように、500において監視されているジェスチャーには、(a)ユーザがUE1を保持しながらその手首をフリックすること、(b)ユーザがUE1とともにウォーキングもしくはジョギングすること、(c)ユーザがUE1を面もしくは保管場所から取り出すこと、(d)ユーザがUE1を面上もしくは保管場所内に置くこと、(e)ユーザがUE1を振ること、および/または(f)ユーザの指の近傍がUE1のディスプレイの近くにあることが含まれ得る。
【0047】
また、500においてUE1が検出するように構成された、あらかじめ定義されたジェスチャーは、UE1のPTTセッションを管理するように構成されたマルチメディアアプリケーションまたはクライアントに関連してプリロードされる、ユーザ定義のジェスチャーまたはプリセットジェスチャーのいずれかであり得る。ユーザ定義のジェスチャーの場合、UE1のユーザは、マルチメディアクライアントを介して利用可能なプリセットジェスチャー(より具体的には、ジェスチャーに対応するセンサデータプロファイル)のサブセットを選択し、サブセット内の各ジェスチャーに関連するコマンドを選択し得る。そうでない場合、UE1のユーザは、PTTセッションをセットアップする前に、センサ1…N 233のうちの1つまたは複数を起動しながら、UE1のユーザがカスタムジェスチャーを行う、学習モードまたはトレーニングモードを使用し得る。次いで、マルチメディアクライアントは、特定のジェスチャーベースのコマンド(たとえば、PTTグループ#3とのPTTセッションを開始させる、現在ハイライトまたは選択されたPTTグループとのPTTセッションを開始させる、など)に関連するカスタムジェスチャーのセンサデータプロファイルを生成することができ、その後、ユーザがカスタムジェスチャーをいつ行うのかを判定するために、現在のセンサ測定データをセンサデータプロファイルと比較することができる。同様に、マルチメディアクライアントに組み込まれているプリセットジェスチャーまたはデフォルトジェスチャーに関して、各プリセットジェスチャーまたはデフォルトジェスチャーは、ユーザがプリセットジェスチャーまたはデフォルトジェスチャーをいつ行うのかを判定するために、現在のセンサ測定データと比較される、特定のセンサデータプロファイルに関連し得る。
【0048】
500のセンサ1…N 233を介して監視することに基づいて、UE1は、UE1のユーザが複数のあらかじめ定義されたジェスチャーのうちの1つを行ったことをセンサ1…N 233が検出したかどうかを判定する(505)。UE1のユーザが505の複数のあらかじめ定義されたジェスチャーのうちの1つを行わなかったとUE1が判定するとき、プロセスは500に戻り、UE1は、複数のあらかじめ定義されたジェスチャーのうちの1つを検出するために監視し続ける。そうでない場合、UE1のユーザが505の複数のあらかじめ定義されたジェスチャーのうちの1つを行ったとUE1が判定するとき、UE1は、検出したあらかじめ定義されたジェスチャーに関連する所与のPTTグループを判定する(510)。
【0049】
図5の510に関して、一例では、510の判定は、検出したあらかじめ定義されたジェスチャーにもっぱら基づき得る。たとえば、505で検出されたあらかじめ定義されたジェスチャーは、特定のPTTグループとのPTTセッションを開始させるためのジェスチャーベースのコマンドにマップすることができ、その結果、PTTグループは、510で検出のみに基づいて判定される(たとえば、被呼側のPTTグループを別個に選択またはハイライトすることをユーザに要求するのとは対照的に)。別の例では、505で検出されたあらかじめ定義されたジェスチャーは、PTTセッションを開始させるためのジェスチャーベースのコマンドにマップすることができるが、必ずしもPTTグループ固有ではない可能性がある。この場合、510の判定は、2次的PTTグループ指示の結果である場合がある。たとえば、UE1のユーザは、すでに特定のPTTグループまでスクロールし、または特定のPTTグループをハイライトした可能性があり、次いで、ハイライトまたは選択されたPTTグループを呼び出すようにUE1を始動させるために、505でジェスチャーが検出された。
【0050】
図5を参照すると、UE1は、505であらかじめ定義されたジェスチャーを検出し、510で呼び出す所与のPTTグループを決定した後、アプリケーションサーバ170による所与のPTTグループとのPTTセッションの開始を要求するために呼メッセージを構成する(515)。UE1は、呼メッセージをRAN120に送信し、次いで、RAN120は、呼メッセージをアプリケーションサーバ170に転送する(520)。アプリケーションサーバ170は、UE1から呼メッセージを受信し、開始されるべきPTTセッションに関連するターゲットUE2…Nを特定および位置判定し、次いで、ターゲットUE2…NにPTTセッションを告知する(525)。
【0051】
図5を参照して、ターゲットUE2…Nのうちの少なくとも1つが、告知されたPTTセッションの肯定応答を行い、このPTTセッションを受け入れるために、アプリケーションサーバ170にメッセージを返送するものと仮定されたい(530)。アプリケーションサーバ170は、PTTセッションが現在アクティブか、または接続中であり、UE1がフロアを保持する旨の指示をUE1に送信する(535)。UE1は、540でPTTセッションに関連する媒体を送信し始め、アプリケーションサーバ170は、UE1の媒体をターゲットUE2…Nに転送する(545)。
【0052】
図5は、発信側のUEのユーザによる、あらかじめ定義されたジェスチャーの検出に基づいてPTTセッションをセットアップする、または開始させるプロセスを対象とするが、他の実施形態は、呼出し中の機能が、専用もしくは仮想のPTTボタンおよび/またはスクリーンメニューとの対話のみに依存するのではなく、ジェスチャーによってPTTセッションに参加するユーザによって制御され得るように、呼出し中ジェスチャー認識を対象とする。
図6は、PTTセッションにおける呼出し中のジェスチャー認識を起動するプロセスを示すが、
図7A〜
図7Bは、ユーザがPTTセッション中に呼出し中ジェスチャーを介してフロアトランスファーを制御するプロセスを示す。
【0053】
図6を参照して、UE1は、所与のPTTグループとのPTTセッションを開始させることを決定するものと仮定されたい(600)。
図6では、
図5と同様に、UE1は、
図3のUE200に関して上記で説明したように構成することができ、その結果、UE1は、UE1のユーザが行ったジェスチャーの検出を可能にするために使用され得るセンサ1…N 233を提供される。
【0054】
図6に関して、600の決定は、
図5の500から510に対応する可能性があり、その結果、600の決定は、UE1のユーザが行ったあらかじめ定義されたジェスチャーの検出の終点となり、続いて、検出したあらかじめ定義されたジェスチャーを特定のPTTグループに関連付ける、またはマップする。そうでない場合、600の決定は、
図4の400から410に対応する可能性があり、その結果、600の決定は、UE1のユーザによる、従来の専用または仮想のPTTボタンを押すことの終点となる。
【0055】
図6を参照すると、UE1は、600で所与のPTTグループとのPTTセッションを開始させることを決定した後、アプリケーションサーバ170による所与のPTTグループとのPTTセッションの開始を要求するために呼メッセージを構成する(605)。UE1は、呼メッセージをRAN120に送信し、次いで、RAN120は、呼メッセージをアプリケーションサーバ170に転送する(610)。アプリケーションサーバ170は、UE1から呼メッセージを受信し、開始されるべきPTTセッションに関連するターゲットUE2…Nを特定および位置判定し、次いで、ターゲットUE2…NにPTTセッションを告知する(615)。
【0056】
図6を参照すると、600の決定後のある時点において、PTTセッションは、アプリケーションサーバ170によってセットアップされているが、UE1は、呼出し中ジェスチャー認識機能がUE1において起動されるべきかどうかに関する指示に関するそのユーザへのプロンプトを示す(618)。たとえば、618のプロンプトは、UE1によってユーザに出力される、ビデオ、オーディオ、テキスト、および/または振動に対応する可能性があり、ユーザが呼出し中ジェスチャー認識機能を起動することを望むかどうかを示す入力を与えるようにユーザに通知するように構成される。たとえば、ユーザ入力は、呼出し中ジェスチャー認識機能をオンまたはオフにすることに関連する、タッチスクリーンまたは物理ボタンを押すことに対応する可能性がある。別の例では、ユーザ入力は、呼出し中ジェスチャー認識機能をオンまたはオフにすることに関連する、複数のあらかじめ定義されたジェスチャーのうちの1つに対応する可能性がある。この場合、UE1は、618のユーザにプロンプトを示すことに併せて、
図5の500の場合のように、ジェスチャーの監視を始めるか、または監視し続け得る。
【0057】
さらなる一例では、呼出し中ジェスチャー認識機能を起動する、ユーザの機会は、PTTセッションのセットアップ中および/またはPTTセッションの始めの時間ウィンドウに限定され得る。この場合、UE1は、618でプロンプトを示すのに併せてタイマーを始動させることができ、ユーザ入力がプロンプトに応答して受け取られない場合、UE1は、呼出し中ジェスチャー認識機能をデフォルト値レベル(たとえば、起動されるか、または起動されないか)に設定する。したがって、UE1は、PTTセッション中にジェスチャーベースのコマンドがUE1のユーザによって使用されるかどうかをそのユーザが比較的短い機会に制御することができるようになり得る。諒解されるように、呼出し中ジェスチャー認識機能が無差別に起動されるとき、ユーザは、ジェスチャーベースのコマンドを実際には始動させる意図がないジェスチャーをうかつに行い得る可能性がある。
【0058】
618のプロンプトに応答して受け取られたユーザ入力(またはその欠如)に基づいて、UE1は、620においてPTTセッションのためにUE1における呼出し中ジェスチャー認識機能を起動するかどうか決定する。UE1が、620においてPTTセッションのためにUE1における呼出し中ジェスチャー認識機能を起動しないことを決定するとき、プロセスは、
図5の530に進み、PTTセッションは、ジェスチャーベースのコマンドのサポートなしにUE1のユーザによって行われる。そうでない場合、UE1が、620においてPTTセッションのためにUE1における呼出し中ジェスチャー認識機能を起動することを決定するとき、UE1は、625において呼出し中ジェスチャー認識機能を起動し、PTTセッションは、ジェスチャーベースのコマンドのサポートなしにUE1のユーザによって行われる。
【0059】
図6を参照して、アプリケーションサーバ170がターゲットUE2…NにPTTセッションを告知した後のある時点において、ターゲットUE2…Nのうちの少なくとも1つが、告知されたPTTセッションの肯定応答を行い、このPTTセッションを受け入れるために、アプリケーションサーバ170にメッセージを返送するものと仮定されたい(630)。アプリケーションサーバ170は、PTTセッションが現在アクティブか、または接続中であり、UE1がフロアを保持する旨の指示をUE1に送信する(635)。UE1は、640でPTTセッションに関連する媒体を送信し始め、アプリケーションサーバ170は、UE1の媒体をターゲットUE2…Nに転送する(645)。
【0060】
UE1は、PTTセッション中に、UE1のユーザが行ったジェスチャー監視し(650)、ジェスチャー監視に基づいて、UE1は、呼出し中ジェスチャーベースのコマンドを選択的に実行する(655)。650における監視は呼出し中に行われる一方、
図5の500における監視はPTTセッションのセットアップ中に行われることを除いて、650において行われる監視は、
図5の500で行われる監視と同様であり得る。655においてPTTセッション中または呼出し中に実行され得るジェスチャーベースのコマンドのタイプの例は、
図7A〜
図7Bに関して以下により詳細に説明する。
【0061】
図7Aを参照して、UE1は、ターゲットUE2…NとのPTTセッションに参加し、UE1は、PTTセッションの現在のフロア保持者であるものと仮定されたい。したがって、UE1は、700AでPTTセッションに関連する媒体を送信し、アプリケーションサーバ170は、UE1の媒体をターゲットUE2…Nに転送する(705A)。一例では、700Aおよび705Aは、
図5および/または
図6に応じて確立されたPTTセッション中に交換される媒体に対応する可能性がある。
【0062】
UE1は
図5の500と同様にPTTセッションに参加しているが、UE1は、センサ1…N 233のうちの1つまたは複数が起動され、それらセンサがUE1のユーザによって行われる、あらかじめ定義されたジェスチャーを監視するために使用されている状態で動作しているものと仮定されたい(710A)。上記のように、710Aにおいて監視されている、あらかじめ定義されたジェスチャーには、(a)ユーザがUE1を保持しながらその手首をフリックすること、(b)ユーザがUE1とともにウォーキングもしくはジョギングすること、(c)ユーザがUE1を面もしくは保管場所から取り出すこと、(d)ユーザがUE1を面上もしくは保管場所内に置くこと、(e)ユーザがUE1を振ること、および/または(f)ユーザの指の近傍がUE1のディスプレイの近くにあることが含まれ得る。
図5の500に関する提供された監視のためのあらかじめ定義されたジェスチャーの例は、710Aにおいて監視される、あらかじめ定義されたジェスチャーと同じであるが、
図5の500においてPTTセッション開始のために監視される、あらかじめ定義されたジェスチャーは、710Aにおいて監視される、呼出し中のあらかじめ定義されたジェスチャーと同じである必要はないことが諒解されよう。言い換えれば、呼出し中の機能(たとえば、フロア制御など)を制御するために使用されるジェスチャーと比較して、PTTセッションを開始させるために、様々なタイプのジェスチャーが使用され得る。
【0063】
また、
図5の500と同様に、710AにおいてUE1が検出するように構成された、あらかじめ定義されたジェスチャーは、UE1のPTTセッションを管理するように構成されたマルチメディアアプリケーションまたはクライアントに関連してプリロードされる、ユーザ定義のジェスチャーまたはプリセットジェスチャーのいずれかであり得る。ユーザ定義のジェスチャーの場合、UE1のユーザは、マルチメディアクライアントを介して利用可能なプリセットジェスチャー(より具体的には、ジェスチャーに対応するセンサデータプロファイル)のサブセットを選択し、サブセット内の各ジェスチャーに関連するコマンドを選択し得る。そうでない場合、UE1のユーザは、PTTセッションをセットアップする前に、センサ1…N 233のうちの1つまたは複数を起動しながら、UE1のユーザがカスタムジェスチャーを行う、学習モードまたはトレーニングモードを使用し得る。次いで、マルチメディアクライアントは、特定のジェスチャーベースのコマンド(フロアを要求する、フロアを解放する、フロア状態を変化させる、呼を終了する、など)に関連するカスタムジェスチャーのセンサデータプロファイルを生成することができ、その後、ユーザがカスタムジェスチャーをいつ行うのかを判定するために、現在のセンサ測定データをセンサデータプロファイルと比較することができる。同様に、マルチメディアクライアントに組み込まれているプリセットジェスチャーまたはデフォルトジェスチャーに関して、各プリセットジェスチャーまたはデフォルトジェスチャーは、ユーザがプリセットジェスチャーまたはデフォルトジェスチャーをいつ行うのかを判定するために、現在のセンサ測定データと比較される、特定のセンサデータプロファイルに関連し得る。
【0064】
710Aのセンサ1…N 233を介して監視することに基づいて、UE1は、UE1のユーザが複数のあらかじめ定義されたジェスチャーのうちの1つを行ったことをセンサ1…N 233が検出したかどうかを判定する(715A)。UE1のユーザが715Aの複数のあらかじめ定義されたジェスチャーのうちの1つを行わなかったとUE1が判定するとき、プロセスは710Aに戻り、UE1は、複数のあらかじめ定義されたジェスチャーのうちの1つを検出するために監視し続けるが、UE1は、フロア保持者としてPTTセッションへのその参加を続ける。そうでない場合、UE1のユーザが715Aの複数のあらかじめ定義されたジェスチャーのうちの1つを行ったとUE1が判定するとき、UE1は、検出したあらかじめ定義されたジェスチャーを、UE1のフロアトランスファーに関連するジェスチャーベースのコマンドにマップする(720A)。
【0065】
図7Aの725Aでは、UE1は、720AにおけるUE1のフロアトランスファーに関連するジェスチャーベースのコマンドに基づいて、PTTセッションのフロアを解放することを決定する。一例では、725Aの決定は、UE1がPTTセッションのフロア保持者でない状態を達成するために、UE1の明示的指示に対応するジェスチャーベースのコマンドに基づいている可能性がある。別の例では、725Aの決定は、その現在のフロア状態を変化させる旨のUE1への指示に対応するジェスチャーベースのコマンドに基づいている可能性があり、その結果、725Aにおいてフロアを解放する旨のUE1による決定は、フロア状態遷移コマンドと、フロア保持者としてのUE1の現在の状態の両方に基づいている。
【0066】
UE1は、725Aにおいてフロアを解放することを決定した後、UE1のフロア解放要求を指示するRAN120にメッセージを送信し、RAN120は、UE1のフロア解放メッセージをアプリケーションサーバ170に転送する(730A)。次いで、プリケーションサーバ170は、ターゲットUE2…Nのうちの1つにフロアを許可する(735A)。735Aのフロア許可は、
図7Aには明示的に示していないが、730Aのフロア解放メッセージの前後でアプリケーションサーバ170において受信される、新規のフロア保持者からのフロア要求メッセージに基づいている可能性がある。次いで、ターゲットUE2…Nのうちの新規のフロア保持者UEは、740AでPTTセッションに関連する媒体を送信し始め、アプリケーションサーバ170は、新規のフロア保持者であるUEの媒体をUE1に転送する(745A)。
図7Aには明示的に示していないが、N>2のとき、アプリケーションサーバ170は、UE2から新規のフロア保持者UE以外のターゲットUE2…Nのうちの少なくとも1つに媒体を転送することもできる。
【0067】
図7Bは、本発明の一実施形態による、
図7Aのプロセスの継続を示す。詳細には、UE1は、ターゲットUE2…NとのPTTセッションに参加しており、UE2は、PTTセッションの現在のフロア保持者であるものと仮定され得る。したがって、UE2は、700BでPTTセッションに関連する媒体を送信し続け、アプリケーションサーバ170は、UE2の媒体をターゲットUE1に転送する(705B)。
図7Bには明示的に示していないが、N>2のとき、アプリケーションサーバ170は、UE2からターゲットUE3…Nに媒体を転送することもできる。
【0068】
UE1は
図5の500と同様にPTTセッションに参加しているが、UE1は、センサ1…N 233のうちの1つまたは複数が起動され、それらセンサがUE1のユーザによるジェスチャーを監視するために使用されている状態で動作しているものと仮定されたい(710B)。710Bは、
図7Aの710Aと同様であり、したがって、簡潔のためにさらに説明しない。
【0069】
710 Bのセンサ1…N 233を介して監視することに基づいて、UE1は、UE1のユーザが複数のあらかじめ定義されたジェスチャーのうちの1つを行ったことをセンサ1…N 233が検出したかどうかを判定する(715B)。UE1のユーザが715Bの複数のあらかじめ定義されたジェスチャーのうちの1つを行わなかったとUE1が判定するとき、プロセスは710Bに戻り、UE1は、複数のあらかじめ定義されたジェスチャーのうちの1つを検出するために監視し続けるが、UE1は、UE2からのPTTトラフィックを監視することによってPTTセッションへのその参加を続ける。そうでない場合、UE1のユーザが715Bの複数のあらかじめ定義されたジェスチャーのうちの1つを行ったとUE1が判定するとき、UE1は、検出したあらかじめ定義されたジェスチャーを、UE1のフロアトランスファーに関連するジェスチャーベースのコマンドにマップする(720B)。
【0070】
図7Bの725Bでは、UE1は、720BにおけるUE1のフロアトランスファーに関連するジェスチャーベースのコマンドに基づいて、PTTセッションのフロアを要求することを決定する。一例では、725Bの決定は、UE1がPTTセッションのフロア保持者である状態を達成するために、UE1の明示的指示に対応するジェスチャーベースのコマンドに基づいている可能性がある。別の例では、725Bの決定は、その現在のフロア状態を変化させる旨のUE1への指示に対応するジェスチャーベースのコマンドに基づいている可能性があり、その結果、725Bにおいてフロアを要求する旨のUE1による決定は、フロア状態遷移コマンドと、非フロア保持者としてのUE1の現在の状態の両方に基づいている。言い換えれば、715Bにおいて検出される、あらかじめ定義されたジェスチャーは、
図7Bでの検出がUE1がフロア保持者でない状態で行われることを除いて、
図7Aの715Aにおいて検出される、あらかじめ定義されたジェスチャーと同じになり得る。
【0071】
UE1は、725Bにおいてフロアを要求することを決定した後、RAN120にフロア要求メッセージを送信し、RAN120は、UE1のフロア要求をアプリケーションサーバ170に転送する(730B)。次いで、アプリケーションサーバ170は、UE2のフロアが解放されるか、または失効したことをUE2に通知し(735B)、UE1にフロアを許可する(740B)。次いで、UE1は、745BでPTTセッションに関連する媒体を送信し始め、アプリケーションサーバ170は、UE1の媒体をターゲットUE2…Nに転送する(750B)。この時点で、プロセスは、UE1がPTTセッションのフロア保持者となる、
図7Aの700Aに戻り得る。
【0072】
図7Aおよび
図7Bには明示的に示していないが、呼出し中ジェスチャーベースのコマンドは、フロアトランスファーを要求することに限定される必要はない。別の実施形態では、呼出し中ジェスチャーベースのコマンドには、ボリュームまたはUE固有の呼パラメータの変更、特定のUEがPTTセッションに参加することを終了するコマンドなどが含まれる。
【0073】
本発明の上記で説明した実施形態における参照は、全体的に、「呼」および「セッション」の用語を互換的に使用しているが、任意の呼および/またはセッションは、異なる当事者間の実際の呼を含むものとして、または技術的に「呼」と見なされない可能性があるデータトランスポートセッションの代わりとして解釈されるものとすることを理解されよう。また、上記実施形態は、全体的に、PTTセッションに関して説明されているが、他の実施形態は、プッシュツートランスファー(PTX)セッション、半二重セッション、全二重セッション、緊急VoIP呼などの、任意のタイプの通信セッションを対象としてもよい。
【0074】
情報および信号は、多種多様な技術および技法のいずれかを使用して表すことができることを当業者は諒解されよう。たとえば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0075】
さらに、本明細書で開示した実施形態に関連して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装できることを、当業者は諒解されよう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップを、上記では概してそれらの機能に関して説明した。そのような機能をハードウェアとして実装するか、ソフトウェアとして実装するかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、説明した機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装することができるが、そのような実装の決定は、本発明の範囲からの逸脱を生じるものと解釈すべきではない。
【0076】
本明細書で開示した実施形態に関連して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または、本明細書で説明する機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せで、実装または実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成として実装され得る。
【0077】
本明細書で開示した実施形態と関連して説明した方法、シーケンス、および/またはアルゴリズムは、ハードウェアで、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで、またはその2つの組合せで直接実施され得る。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の非一時的記憶媒体中に常駐し得る。例示的な非一時的記憶媒体は、プロセッサが非一時的記憶媒体から情報を読み取り、非一時的記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、非一時的記憶媒体はプロセッサと一体であり得る。プロセッサおよび非一時的記憶媒体はASIC中に常駐し得る。ASICはユーザ端末(たとえば、アクセス端末)中に常駐し得る。代替として、プロセッサおよび非一時的記憶媒体は、ユーザ端末中に個別構成要素として常駐し得る。
【0078】
1つまたは複数の例示的な実施形態では、説明した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装する場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとして非一時的コンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。非一時的コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体とコンピュータ通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、または、命令もしくはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送もしくは記憶するために使用でき、コンピュータによってアクセスできる、任意の他の非一時的媒体を含み得る。また、いかなる接続も非一時的コンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用する場合、ディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザーディスク(登録商標)、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、およびブルーレイディスクを含み、ディスク(disk)は、通常、磁気的にデータを再生し、ディスク(disc)は、レーザーで光学的にデータを再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含めるべきである。
【0079】
上記の開示は本発明の例示的な実施形態を示すが、添付の特許請求の範囲によって規定される本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書において様々な変更および修正を行えることに留意されたい。本明細書で説明した本発明の実施形態による方法クレームの機能、ステップおよび/またはアクションは、特定の順序で実行されなくてもよい。さらに、本発明の要素は、単数形で説明または請求されていることがあるが、単数形に限定することが明示的に述べられていない限り、複数形が企図される。
【符号の説明】
【0080】
100 ワイヤレス通信システム
102 アクセス端末
104 エアインターフェース
108 携帯情報端末
110 ページャ
120 無線アクセスネットワーク
124 ノードB
162 パケットデータネットワークエンドポイント
164 パケットデータネットワークエンドポイント
170 アプリケーションサーバ
175 インターネット
206 トランシーバ
212 メモリ
214 ローカルデータベース
233 センサ