【実施例】
【0057】
以下では、例を用いて本発明を説明するが、これらの例は本発明を限定するものではない。
【0058】
《
実施例A、参考例B、及び比較例C》
実施例A、参考例B、及び比較例Cでは、コバルトと添加金属元素との複合酸化物をセリア系担体に担持する際に、添加金属元素の種類が、排ガス浄化触媒の性能に与える影響について検討した。また、
実施例A、参考例B、及び比較例Cでは、複合酸化物を合成して担持する方法が、排ガス浄化触媒の性能に与える影響についても検討した。
【0059】
〈
実施例A〉クエン酸合成法による排ガス浄化触媒の製造
実施例Aでは、セリア系担体にコバルトと添加金属元素との複合酸化物が担持されている排ガス浄化触媒の製造において、添加金属元素として、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、マグネシウム(Mg)、亜鉛(Zn)、鉄(Fe)、及びマンガン(Mn)のいずれか一種を用い、かつクエン酸合成法によって複合酸化物を得た。また、比較のために、添加元素の代わりにコバルトを用いて、すなわち金属酸化物の原料としてコバルトのみを用いて、クエン酸合成法によって酸化コバルトを得た。
【0060】
したがって、
実施例Aでは、下記の表1に示すように、7種類の触媒構成の排ガス浄化触媒を得た。具体的には
実施例Aでは、下記のようにして、排ガス浄化触媒を製造した。
【0061】
1.金属塩溶液の調製
硝酸コバルト及び添加金属元素の硝酸塩を、コバルト(Co)と添加金属元素(M)のモル比(Co:M)が1:0.5になるようにして、純水に溶解し、充分に撹拌及び混合して、金属塩溶液を得た。
【0062】
2.錯化剤溶液の調製
錯化剤としてのクエン酸(CA)、及びエステル化剤としてのエチレングリコール(EG)を、金属塩溶液のコバルト(Co)及び添加金属元素(M)の合計に対するクエン酸(CA)及びエチレングリコール(EG)のモル比(Co+M:CA:EG)が、1:3:3になるようにして、純水に加え、充分に撹拌及び混合して、錯化剤溶液を得た。
【0063】
3.複合酸化物の合成及び担持
金属塩溶液及び錯化剤溶液を室温において充分に撹拌して、原料混合溶液を得た。この原料混合溶液に、担体としてのセリア−ジルコニア複合酸化物(CeO
2−ZrO
2)担体粉末(株式会社キャタラー製、ACTALYSLISA)を、担体粉末に対するコバルトの金属換算担持量が5質量%になる量で加えて、室温で充分に撹拌し、エバポレーターにて、70℃で2時間にわたって減圧下で還流を行い、そして140℃で4時間にわたって加熱することによって、ゲル状前駆体生成物を得た。
【0064】
4.乾燥及び焼成
得られたゲル状前駆体生成物を、電気炉において9時間にわたって400℃まで段階的に加熱し、そしてその後で、焼成炉において600℃で4時間にわたって焼成して、触媒粉末を得た。
【0065】
5.ペレット化
得られた触媒粉末を、1トンの圧力の冷間等方圧プレス(CIP)によって、ペレット状に成形して、
実施例Aの排ガス浄化触媒を得た。なお、個々のペレットは、0.17cm
3の体積を有していた。
【0066】
〈
参考例B〉共沈合成法による排ガス浄化触媒の製造
参考例Bでは、セリア系担体にコバルトと添加金属元素との複合酸化物が担持されている排ガス浄化触媒の製造において、添加金属元素として、銅、銀、ニッケル、マグネシウム、亜鉛、鉄、及びマンガンのいずれか一種を用い、かつ共沈合成法によって複合酸化物を得た。また、比較のために、添加元素の代わりにコバルトを用いて、すなわち金属酸化物の原料としてコバルトのみを用いて、共沈合成法によって酸化コバルトを得た。
【0067】
したがって、
参考例Bでは、下記の表1に示すように、8種類の触媒構成の排ガス浄化触媒を得た。具体的には
参考例Bでは、下記のようにして、排ガス浄化触媒を製造した。
【0068】
1.複合酸化物の合成
参考例Bでは、
実施例Aでのようにして得た金属塩溶液に、金属塩溶液のpHが9になるまで、ピペットで水酸化ナトリウム溶液を滴下することによって、コバルトと添加金属元素との複合酸化物の前駆体を析出させて、スラリーを得た。得られたスラリーをろ過によって水洗して、複合酸化物の前駆体を含有するスラリーを得た。
【0069】
2.複合酸化物の担持
複合酸化物の前駆体を含有するスラリーを、
実施例Aで用いたのと同じ担体粉末に含浸させ、120℃で乾燥し、そして600℃で焼成して、触媒粉末を得た。
【0070】
3.ペレット化
得られた触媒粉末を、
実施例Aと同様にして、ペレット状に成形して、
参考例Bの排ガス浄化触媒を得た。
【0071】
〈
比較例C〉含浸合成法による排ガス浄化触媒の製造
比較例Cでは、セリア系担体にコバルトと添加金属元素との複合酸化物が担持されている排ガス浄化触媒の製造において、添加金属元素として、銅、銀、ニッケル、マグネシウム、亜鉛、鉄、及びマンガンのいずれか一種を用い、かつ含浸合成法によって複合酸化物を得た。また、比較のために、添加元素の代わりにコバルトを用いて、すなわち金属酸化物の原料としてコバルトのみを用いて、含浸合成法によって酸化コバルトを得た。
【0072】
すなわち、
比較例Cでは、下記の表1に示すように、8種類の触媒構成の排ガス浄化触媒を得た。具体的には
比較例Cでは、下記のようにして、排ガス浄化触媒を製造した。
【0073】
1.複合酸化物の合成及び担持
比較例Cでは、
実施例Aでのようにして得た金属塩溶液を、
実施例Aで用いたのと担体粉末に含浸させ、120℃で乾燥し、そして600℃で焼成して、触媒粉末を得た。
【0074】
2.ペレット化
得られた触媒粉末を、
実施例Aと同様にして、ペレット状に成形して、
比較例Cの排ガス浄化触媒を得た。
【0075】
〈評価方法〉一酸化炭素浄化性能
実施例A、参考例B、及び比較例Cのそれぞれの排ガス浄化触媒について、下記の条件で評価ガス温度を600℃まで徐々に上げていき、一酸化炭素の浄化率が50%になる温度(T
50)を調べた:
【0076】
評価ガス組成:
CO:0.65mol%
C
3H
6:0.05mol%(1500ppmC)
O
2:0.58mol%
N
2:残部
使用触媒量: 約0.75g
ガス流量: 1リットル/分
空燃比(A/F): 15.02
空間速度(SV): 90,000h
−1
【0077】
〈評価の整理1〉添加金属元素の種類に基づく評価結果の整理
実施例A(クエン酸合成法)、
参考例B(共沈合成法)、及び
比較例C(含浸合成法)で得られた排ガス浄化触媒についての一酸化炭素浄化性能の評価結果を、表1に示している。また、明確さのために、
実施例A、
参考例B、及び
比較例Cで得られた排ガス浄化触媒についての評価結果を、それぞれ
図1〜3に示している。
【0078】
【表1】
【0079】
表1、並びに
図1及び2から理解されるように、
実施例A(クエン酸合成法)及び
参考例B(共沈合成法)によって製造された排ガス浄化触媒、すなわちコバルトと添加元素との複合酸化物の形成を促進する製造方法によって製造された排ガス浄化触媒では、銅(Cu)、銀(Ag)、ニッケル(Ni)、マグネシウム(Mg)、及び亜鉛(Zn)を添加元素として用いた場合に、一酸化炭素浄化性能が改良された。
【0080】
また、
実施例A(クエン酸合成法)によって製造された排ガス浄化触媒は、
参考例B(共沈合成法)によって製造された排ガス浄化触媒と比較しても優れた一酸化炭素浄化性能を有していた。これは、
実施例A(クエン酸合成法)が、
参考例B(共沈合成法)よりも良好にコバルトと添加金属元素との固溶体の形成を促進することによると考えられる。
【0081】
ただし、
実施例A(クエン酸合成法)及び
参考例B(共沈合成法)によって排ガス浄化触媒を製造した場合であっても、鉄及びマンガンを添加元素として用いた場合には、一酸化炭素浄化性能が改良されなかった。すなわち、コバルトと鉄の複合酸化物、及びコバルトとマンガンの複合酸化物は、コバルト酸化物と同等の排ガス浄化性能しか有していなかった。
【0082】
なお、
比較例C(含浸合成法)によって製造された排ガス浄化触媒では、
実施例A(クエン酸合成法)及び
参考例B(共沈合成法)によって製造された排ガス浄化触媒とは異なる傾向を示した。これは、含浸法によっては、適切な複合酸化物が形成されにくいことによると考えられる。
【0083】
なお、炭化水素の浄化率の評価においても、一酸化炭素浄化性能と同様の傾向が観察された。
【0084】
〈評価の整理2〉結晶構造のゆがみの大きさに基づく評価結果の整理
〈結晶構造のゆがみの評価〉
担体粉末を用いなかったことを除いて
参考例B(共沈合成法)でのようにして得た複合酸化物粒子を、X線回折分析によって分析した。また、X線回折解析結果に基づいて、リートベルト解析方法によって、複合酸化物のスピネル型構造におけるM
TET−O結合の距離、及びM
OCT−O結合の距離を求めた。
【0085】
また、担体粉末を用いなかったことを除いて
実施例A(クエン酸合成法)でのようにして得た複合酸化物粒子を、同様に評価を行った。ただし、ここでは、添加金属元素として銅のみを用いた。すなわち、
実施例Aに関しては、コバルト−銅複合酸化物のみを評価した。
【0086】
また、
比較例Cでのようにして得た触媒粉末について、同様に評価を行った。ただし、ここでは、添加金属元素として銅のみを用いた。すなわち、
比較例Cに関しては、コバルト−銅複合酸化物のみを評価した。
【0087】
実施例A(クエン酸合成法)、
参考例B(共沈合成法)、及び
比較例C(含浸合成法)で得られた排ガス浄化触媒について、上記のようにして得られたM
TET−O結合の距離及びM
OCT−O結合の距離に対する一酸化炭素(CO)浄化性能の評価結果を、表2に示している。また、明確さのために、M
TET−O結合の距離に対する一酸化炭素浄化性能の評価結果を
図4に、M
OCT−O結合の距離に対する一酸化炭素浄化性能の評価結果を
図5に示している。
【0088】
【表2】
【0089】
表2、並びに
図4及び5から理解されるように、コバルト(Co)を含有するスピネル型複合酸化物の一酸化炭素浄化性能は、この複合酸化物のM
TET−O結合の距離及びM
OCT−O結合の距離に対して明らかな相関を有していた。すなわち、添加金属元素を含有しない酸化コバルトと比較して、この複合酸化物のスピネル型構造におけるM
TET−O結合の距離が伸張している場合、及び/又はこの複合酸化物のスピネル型構造におけるM
OCT−O結合の距離が収縮している場合には、スピネル型複合酸化物が優れた一酸化炭素浄化性能を有していた。
【0090】
《例D》
例Dでは、コバルトと添加金属元素との複合酸化物を担持する担体の種類が、排ガス浄化触媒の性能に与える影響について検討した。
【0091】
例Dでは、担体として、ジルコニア(ZrO
2)担体粒子、チタニア(TiO
2)担体粒子、アルミナ(Al
2O
3)担体粒子、及びシリカ(SiO
2)担体粒子のいずれか一種を用いたことを除いて、
参考例Bと同様にして、共沈法によって、コバルトと銅との複合酸化物を担体に担持して触媒粉末を得た。
【0092】
また、得られた触媒粉末を、
実施例Aと同様にして、ペレット状に成形して、例Dの排ガス浄化触媒を得た。
【0093】
得られた排ガス浄化触媒について、
実施例A、参考例B、及び比較例Cと同様にして、一酸化炭素浄化性能を評価した。評価結果を、表3に示している。
【0094】
【表3】
【0095】
表3から理解されるように、排ガス浄化触媒の一酸化炭素浄化性能は、担体の種類に大きく依存しており、担体としてセリア系担体を用いた場合にのみ、良好な一酸化炭素浄化性能が得られていた。
【0096】
これは、セリアの酸素給蔵放出能(OSC能)によって、コバルトと銅との複合酸化物から一酸化炭素等への酸素の供与を促進されていることによると考えられる。また、アルミナにコバルト−銅複合酸化物が担持されている排ガス浄化触媒(Co−Cu複合酸化物/Al
2O
3)に800℃で熱耐久を行うと、排ガス浄化性能が大きく低下した。これは、この複合酸化物がアルミナに対して反応性を有していることを示唆している。
【0097】
《例E及び例F》
例E及び例Fでは、コバルトの量を一定にし、又はコバルトを用いずに、銅の量を変化させることによって、排ガス浄化触媒の性能に銅の量が与える影響について検討した。
【0098】
〈例E〉
例E〜例Fでは、コバルトの量を一定にしつつ、銅の量を変化させることによって、排ガス浄化触媒の性能に銅の量が与える影響について検討した。
【0099】
1.金属塩溶液の調製
コバルトの金属換算担持量が、担体に対して5質量%となるように秤量した硝酸コバルト、並びに銅の金属換算担持量が、担体に対して、0.5質量%、1.0質量%、2.0質量%、2.75質量%、3.0質量%、4.0質量%、及び5.0質量%となるように秤量した硝酸銅を、純水に溶解し、充分に撹拌混合して、金属塩溶液を得た。
【0100】
なお、コバルトの金属換算担持量が、担体に対して5質量%であり、かつ銅の金属換算担持量が、担体に対して、2.75質量%のときに、コバルトと銅のモル比(Co:Cu)が約2:1であった。
【0101】
2.中和剤溶液の調製
1mol/Lの水酸化ナトリウム(NaOH、アルドリッチ社製)、及び純水からなる混合水溶液を充分に撹拌混合して、中和剤溶液を得た。
【0102】
3.中和反応(共沈反応)
撹拌装置付の反応器(SAリアクター)に、上記のようにして得た金属塩溶液及び中和剤溶液をそれぞれ2.5mL/分の送液速度で導入し、0〜50℃の温度範囲を維持して、約1時間の中和反応を行わせて、コバルト−銅複合酸化物の前駆体を析出させた。なお、この中和反応の間には、8,000〜12,000rpmの回転速度による超撹拌によって、強いせん断応力を混合水溶液に提供していた。
【0103】
4.ろ過及び洗浄
得られた前駆体に純水を導入し、遠心分離、ろ過、及び洗浄を行って、前駆体スラリーを得た。
【0104】
5.担持、乾燥及び焼成
得られた前駆体スラリーに、担体としてのセリア−ジルコニア複合酸化物(CeO
2−ZrO
2)担体粉末(株式会社キャタラー製、ACTALYSLISA)を導入して、蒸発乾固し、解砕し、そして600℃で大気下において4時間にわたって焼成して、排ガス浄化触媒を得た。
【0105】
得られた排ガス浄化触媒について、走査型透過電子顕微鏡(STEM)による担持触媒の分散状態の観察、及びX線回折(XRD)測定によるピーク強度の測定を行った。これによれば、酸化コバルト平均粒径は約40nmであり、酸化コバルト粒子上に、平均粒径約10nmの酸化銅粒子が高分散に分布していることが確認された。
【0106】
また、STEM−EDX分析により、酸化コバルト粒子内に銅が一部固溶していることが確認された。
【0107】
6.ペレット成型
得られた触媒粉末を、
実施例Aと同様にして、ペレット状に成形して、例Dの排ガス浄化触媒を得た。
【0108】
〈例F〉
例Fでは、コバルトを用いずに、銅の量を変化させることによって、排ガス浄化触媒の性能に銅の量が与える影響について検討した。
【0109】
硝酸コバルトを用いず、かつ銅の金属換算担持量が、担体に対して、1.0質量%、3.0質量%、5.0質量%、及び6.0質量%となるように秤量した硝酸銅を用いたことを除いて、例Eと同様にして、排ガス浄化触媒を得た。
【0110】
〈評価方法〉一酸化炭素浄化性能
実施例A、参考例B、及び比較例Cと同様にして、例E及び例Fのそれぞれの排ガス浄化触媒について、一酸化炭素の浄化率が50%になる温度(T
50)を調べた。評価結果を
図6に示している。
【0111】
図6からは、コバルト−銅複合酸化物を用いる排ガス浄化触媒では、銅の金属換算担持量が2〜3質量%のときに、特に良好な結果が得られることが理解される。
【0112】
《比較例G》
例Gでは、コバルトと共に用いる添加金属元素の種類を変化させることによって、排ガス浄化触媒の性能に添加金属元素の種類が与える影響について検討した。
【0113】
硝酸銅に代えて、硝酸マグネシウム、硝酸マンガン、硝酸鉄、硝酸ニッケル、及び硝酸銀、硝酸セリウムのうちのいずれか一種を用いたことを除いて、例Eと同様にして、排ガス浄化触媒を得た。なお、コバルト(Co)とマグネシウム等の添加金属(M)のモル比(Co:M)は、いずれも約2:1であった。また、硝酸銅を用いなかったことを除いて、例Eと同様にして、すなわち金属酸化物の原料としてコバルトのみを用いて、排ガス浄化触媒を得た。
【0114】
〈評価方法1〉一酸化炭素浄化性能1
実施例A、参考例B、及び比較例Cと同様にして、例Gのそれぞれの排ガス浄化触媒について、一酸化炭素の浄化率を調べた。ただし、ここでは、一酸化炭素の浄化率が50%になる温度(T
50)の代わりに、各温度に対する一酸化炭素の浄化率を調べた。評価結果を
図7に示している。
【0115】
図7からは、添加元素として銅(Cu)、銀(Ag)、セリウム(Ce)、ニッケル(Ni)、マグネシウム(Mg)を用いたときに、一酸化炭素の浄化率、特に低温における一酸化炭素の浄化率が有意に改良されることが示されている。
【0116】
〈評価方法2〉一酸化炭素浄化性能2
例Gの排ガス浄化触媒のうち、添加金属元素として銅(Cu)、ニッケル(Ni)、及びマグネシウム(Mg)を用いた排ガス浄化触媒、並びに添加金属元素を用いなかった排ガス浄化触媒について、下記の条件で評価ガス温度を600℃まで徐々に上げる昇温プログラム還元(CO−TPR)試験を行って、発生する二酸化炭素(CO
2)の量を評価した:
【0117】
使用触媒量:約0.3g
ガス流量:100mL/min
ガス組成: CO:1%、Air:10%、He:89%
【0118】
評価結果を
図8に示している。
【0119】
この評価結果からは、銅(Cu)等の添加元素を用いることによって、一酸化炭素(CO)が二酸化炭素(CO
2)に添加される温度が低下したことが理解される。これは、コバルト−銅複合酸化物等が、比較的低い温度から、一酸化炭素を酸化する活性を有していることを示している。