特許第5822011号(P5822011)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5822011
(24)【登録日】2015年10月16日
(45)【発行日】2015年11月24日
(54)【発明の名称】精算装置
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/01 20060101AFI20151104BHJP
【FI】
   G07G1/01 301D
【請求項の数】2
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2014-164602(P2014-164602)
(22)【出願日】2014年8月12日
(62)【分割の表示】特願2009-139193(P2009-139193)の分割
【原出願日】2009年6月10日
(65)【公開番号】特開2014-238879(P2014-238879A)
(43)【公開日】2014年12月18日
【審査請求日】2014年9月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】110000626
【氏名又は名称】特許業務法人 英知国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】相馬 宗洋
【審査官】 松田 長親
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−225475(JP,A)
【文献】 特開平04−260194(JP,A)
【文献】 特開平10−302157(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3133587(JP,U)
【文献】 特開2000−002584(JP,A)
【文献】 特開2003−256933(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07G 1/00−1/14
G06Q 50/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
客用表示手段を備え、顧客が購入する商品を登録する登録処理の後、該登録した商品の代金を精算する精算処理を行なう精算装置において、
前記顧客が購入する商品と関連する商品の販売促進情報を記憶する販売促進情報記憶手段
前記顧客が追加で購入する商品を前記登録処理で登録済みの商品に追加登録する追加登録手段を備え、
前記客用表示手段は、表示画面を分割し
前記追加登録手段の操作がなされると、前記表示画面の一半部あるいは他半部または表示画面の全面に前記販売促進情報記憶手段が記憶する前記登録された商品と関連する商品の販売促進情報を表示することを特徴とする精算装置。
【請求項2】
前記表示画面の一半部あるいは他半部または表示画面の全面に表示される販売促進情報は、前記登録された顧客が購入する商品と関連する商品の画像或いは文字情報であることを特徴とする請求項1に記載の精算装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はスーパーマーケット等で肉、惣菜等を計量して販売する時に使用する精算装置に関し、更に詳しくは電子秤装置が備える表示手段への販売促進情報の表示に関する。
【背景技術】
【0002】
スーパーマーケット等で、ショーケースに陳列された肉や惣菜等を計量して販売するのに使用される精算装置は、商品情報の登録及び各種操作を行う店員用操作表示器とは別に、図8に示すように顧客に向けて購入商品の計量データや金額等を表示する客用表示器31を備えている。そして、この客用表示器31は顧客が購入した商品の会計時に購入商品の計量データ、金額等を表示するのが一般的であるが、最近は会計していない時(計量販売に使用されていない時)に、前記客用表示器に販売促進情報(以下、販促情報という)の広告文等の文字情報をスクロール、或いは点滅表示させて、販売促進を図っている。
【0003】
しかし、客用表示器を使用した情報伝達は上記したように単調なものであり、毎日繰り返し表示される表示形態に顧客は見慣れてしまうため、インパクト及びアピール度は低くなってしまい、期待したほどの高い販促効果が得られないという欠点があった。
【0004】
また、秤装置を使用していない時に画像(動画や静止画)を客用表示器に定期的に表示し、顧客へアピールする販売処理装置(例えば、特許文献1参照)も存在するが、文字情報と同様に画像を定期的に繰り返し表示するだけである為、ただ単調に繰り返される表示に顧客は見慣れてしまい、画像(動画や静止画)を表示したとしても高い販促効果が得られないという問題があった。
【0005】
又、精算装置を使って販売される商品は、顧客一人が一度に購入する商品点数が少ないため、該装置を用いての会計時間は短く、この短い会計時間中に文字広告や複数の画像を販売促進のために告知したとしても、情報量が多いためかえって顧客に不快な思いをさせてしまう、或いは無視されてしまう為、逆にアピール度が低くなり、逆効果になってしまうという欠点があった。
また、画像や文字等の販促情報を商品毎に設定する手間と時間は、店員にとって負担となっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平10−302157号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記した従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、顧客が購入する商品情報を表示する表示手段を備え、該表示手段に販売促進情報を効果的に表示することができる精算装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成する為に本発明の精算装置は、客用表示手段を備え、顧客が購入する商品を登録する登録処理の後、該登録した商品の代金を精算する精算処理を行なう精算装置において、前記顧客が購入する商品と関連する商品の販売促進情報を記憶する販売促進情報記憶手段前記顧客が追加で購入する商品を前記登録処理で登録済みの商品に追加登録する追加登録手段を備え、前記客用表示手段は、表示画面を分割し、前記追加登録手段の操作がなされると、前記表示画面の一半部あるいは他半部または表示画面の全面に前記販売促進情報記憶手段が記憶する前記登録された商品と関連する商品の販売促進情報を表示することを特徴とする(請求項1)。
【0009】
前記客用表示手段は、電子秤装置に一体的に構成された形態に限らず、電子秤装置と別体に構成されコード等で電気的に連結された形態のものでもよい。
前記精算処理を行なうための操作としては、例えば、前記顧客が購入する商品の小計を表示させる「小計」キー、或いは顧客が購入する商品の代金を精算し、レシート或いはラベルを発行させる「発行」キー(又は「会計(現計)」キー)の何れかのキーが操作されることを意味し、これらのキー操作がなされた場合に販売促進情報が表示されるように構成されている。
又、本発明で言う「商品登録」とは、計量手段に商品を載せて重量を計量し、その計量データと商品情報に設定された単価に基づいて金額を算出する行為、及び計量の必要がない定額商品に個数を掛けて金額を算出する行為の両方を意味する。
【0010】
前記客用表示手段に表示する商品情報の表示形態は、品名、単価等を表示画面内に二段、三段表示する形態でもよいが、表示画面を中央で左右に分割し、一半部(左側半部)に現在登録中(計量中を含む)の商品の産地名、品名、個体識別番号(耳標番号)等を表示し、他半部(右側半部)に現在登録中(計量中を含む)の商品の計量情報(風袋、重量、単価、値段)を表示して、表示内容を容易に理解できるようにしてもよい。
又、前記販売促進情報としては、例えば、「新商品の紹介/トピックス」、「おすすめ商品の紹介」、「メニューの提案」、「他部門(事業)商品の紹介」、「他事業(店舗)の紹介」、「イベント・特売のお知らせ」、「企業のイメージアップ」、「関連商品(他メーカー)の販促」等が挙げられる。そして、この販売促進情報の表示は、表示画面の一部(例えば、表示画面の左側半部)、或いは表示画面の全面に表示する等、何れでもよい。尚、販売促進情報の表示画面には、現在の会計金額(小計金額)を併記するようにしてもよい。
更に、店員用操作表示手段に販売促進情報を表示する場合、客用表示手段に表示する形式と同じ形式で表示してもよいが、表示内容を簡略化(例えば、商品名であれば略称で表示)して表示してもよい。
【0013】
前記精算装置は、顧客が購入する商品の商品情報を呼び出し、顧客が所望する量の商品を計量(或いは定額商品の場合は個数を入力)して金額を計算し、前記顧客を担当する店員(扱者)毎に登録し、前記顧客を担当する店員(扱者)毎に登録された商品の代金を会計精算しレシート(或いはラベル)を発行する。
前記追加登録手段は、顧客が購入する商品の登録を一取引として纏めることができるものであれば良く、例えば、顧客が購入する商品を担当する店員(扱い者)毎に登録する「扱者」キー(又は「加算」キー)であり、これらのキー操作がなされた場合に販売促進情報が表示されるように構成されている。前記「扱者」キー(又は「加算」キー)の操作は、顧客が購入する商品を追加していくことであり、商品を追加しながら小計を行うことを意味し、商品が追加購入されると小計金額が増えていく。
【0014】
上記手段によれば、購入商品の登録中(計量販売商品の計量中、定額商品の登録中)は、客用表示手段に顧客が購入する商品の情報(商品の産地名、品名、個体識別番号(耳標番号)、計量商品であれば風袋、重量、100g当りの単価、定額商品であれば1個の値段、購入個数等)を表示し、追加登録手段(「扱者」キー、「加算」キー等)の操作がなされたタイミングで、前記登録商品と関連する商品の画像を含む販売促進情報を表示させる。即ち、店員と顧客が対面し、顧客が所望する量を販売する対面販売において、対面する顧客の目線位置で、商品登録中の表示内容と比べてその表示が大きく変化するので、顧客が表示画面を見る確率は高くなり、販促効果のアップに大きく貢献できる。顧客は、自分が購入する商品とは違う別の商品が、目線位置で表示されている会計精算の画面に画像を含む販売促進情報が商品の追加登録操作がなされるたびに突然表示されるので、該顧客に対するインパクト、アピール度を高めることができる。
【0015】
前記表示画面の一半部あるいは他半部または表示画面の全面に表示される販売促進情報は、前記登録された顧客が購入する商品と関連する商品の画像或いは文字情報であることを特徴とする(請求項)。
【0018】
前記客用表示手段は、秤装置に一体に構成された一体構造タイプに限らず、秤装置と別体構造で、コード等で電気的に連結された別体タイプでもよい。
【0019】
又、前記客用表示手段を秤装置に一体に構成するタイプとしては、秤装置のケース内に客用表示手段が一体に組み込まれたベンチタイプ、或いは店員用操作表示手段及び客用表示手段をポール等で高い位置に配置したエレベーテッドタイプ等、何れでもよい。
【発明の効果】
【0020】
本発明の精算装置は請求項1記載の構成により、追加登録手段の操作がなされたタイミングで、それまでの文字情報の表示と大きく異なる関連商品の画像を含む販売促進情報を表示するので、顧客の画面を見る確率と回数とを高め、注視度を更にアップさせ販促効果の向上に大きく貢献できる。
そして、販売促進情報の表示を、客用表示手段と同時に店員用操作表示手段に表示した場合は、顧客へ表示した販売促進情報を店員も確認することができるので、販売促進情報を見ている顧客への接客(助言)を容易に行うことができ、販促効果のアップに貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明に係る精算装置の実施の形態の一例を示す外観斜視図。
図2図1に示す装置の内部構造を示す横断平面図。
図3】同図の電気ブロック図。
図4】メモリ(RAM)に記憶されるファイルを示し、(a)は商品データファイル、(b)は販売促進情報ファイル、(c)は販促テンプレートファイル。
図5】計量販売動作及び表示動作を示すフローチャート図。
図6】計量販売動作における客用表示手段(画面)への表示内容を示し、(a)は購入商品の計量中の表示内容、(b)は「小計」又は「扱者」が操作された時の表示内容(販売促進情報)、(c)は「会計(現計)」又は[発行」が操作された時の表示内容。
図7】客用表示手段(画面)へ表示される販売促進情報の他の例を示し、(a)は「他部門(事業)商品のご紹介」、(b)は「イベント・特売のお知らせ」。
図8】従来の客用表示器に表示される購入商品情報の表示例。
図9】店員用操作表示手段による精算処理時の画面の一例を示す図。
図10】店員用操作表示手段の追加登録手段で追加購入商品の追加登録を行なった時の画面の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明に係る精算装置の実施の形態の一例を図面に基づいて説明する。
図1は、精算装置Aの全体を示す外観図で、ケース1内に計量手段A1と印字手段A2を備え、ケース1の手前側外部に店員用操作表示手段A3が一体に設けられ、更にその店員用操作表示手段A3が配置された側と反対側には計量内容及び販売価格等を顧客へ向けて表示する客用表示手段A4が配置されている。
【0024】
上記ケース1は、合成樹脂材及び金属材を用いて平面視略矩形状で、手前側の周壁と上面が開放した箱形のケース本体1aと、手前側の開放部に開閉可能に取り付けた前面部1bとで構成されている。
前記前面部1bは、幅方向の一側(図面では左側)をケース本体1aに対してピン2で回動可能に軸支し、他端はケース本体1aにマグネット3で係脱可能に係止されている。そして、この開閉回動する前面部1bの内側に印字手段A2が取り付けられ、前面部1bの外側には店員用操作表示手段A3が一体的に取り付けられており、前面部1bのピン2による軸支部と反対側の側部には、内蔵する印字手段A2で印字され発行されるラベルLの発行口18が形成されている。尚、開閉自在な前面部1bの係止手段は、マグネット3を用いた吸着構造に限らず、他の機械的な係止構造など何れでもよい。
【0025】
上記の如く構成したケース1の内部には、図2に示すように、計量手段A1を構成するロードセル4が本体の四隅である左右の上下に1個ずつ、合計4個設置され、その合計4個のロードセル4で区画された内側の上半部には前記ロードセル4から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器5が収容設置され、その側方には電源装置6、ノイズフィルター(図示省略)等が設置されている。そして、前記4個のロードセル4の上に亘ってケース1の平面形状と略同じ大きさをした計量皿7が載置されるように構成されている。つまり、各ロードセルの支点側は装置本体と連結され、作用点側は計量皿7を支持する。尚、計量手段A1を構成するロードセル4の個数は図示の4個に限定されず、1個でもよい。上記各部材はケース本体1aに形成された仕切壁で区画された空間部に収容されている。
又、ケース1内における手前側の下半部の空間部には、印字手段A2の構成部材が収容配置されている。
【0026】
印字手段A2は、プラテンローラ8、台紙巻取り軸9、前記プラテンローラ8及び台紙巻取り軸9を駆動する為のステッピングモータ10、サーマルヘッド11、ディスペンサー12、及びロール状のラベル用紙17をセットするためのセット軸13などを備えた今日周知のプリンタ(サーマルプリンタ)30で、そのうちステッピングモータ10及び該モータ10の回転をプラテンローラ8及び台紙巻取り軸9に伝達する動力伝達機構(図示省略)は、前面部1bの裏側下端に内方に向けて水平に固着した支持台板15上に設置し、サーマルヘッド11は前面部1bの裏側に取り付け、その他のプラテンローラ8,台紙巻取り軸9,ディスペンサー12,セット軸13は前記支持台板15に対してスライド方式で着脱自在なラベルカセット16に配置すると共に、プラテンローラ8はラベルカセット16をセットした時、前面部1b側のサーマルヘッド11と対向するように配置されている。ラベル用紙17は、帯状の台紙にラベルLが一定の間隔をおいて剥離可能に貼着され、ロール状に巻かれたものである。
【0027】
前面部1bの外側に一体的に固着される店員用操作表示手段A3は、平板状の筐体19に液晶タッチパネル(タッチキー部)20とテンキー(キー入力部)21等が配置されて構成され、そうした店員用操作表示手段A3の上部側が前面部1bの外側上部に傾動調節可能に軸支されている。
液晶タッチパネル(タッチキー部)20は、画面をタッチすることで画面に表示された部分を選択することができる。
前記液晶タッチパネル(タッチキー部)20には、図10に示すように、複数の扱者キー20a(担当店員毎のタッチキー、図面では「寺岡」、「山田」、「鈴木」の3名分)が設けられ、この「扱者」キーは2つの機能を兼ね備えており、計量手段に商品を載せて重量を計量し、その計量データと商品情報に設定された単価に基づいて金額が算出された状態、或いは計量の必要がない定額商品の場合は個数を掛けて金額が算出された状態で、前記「扱者」キーが操作されると、操作された「扱者(担当店員)」へ顧客が購入する商品を追加登録し、現時点で登録(追加)する商品が無い状態で「扱者」キーが操作されると、前記「扱者」キーへ登録されている前記顧客が購入する商品の小計を表示させるようになっている。この「扱者」キーは、顧客を担当する扱者(担当店員)が商品登録(商品追加含む)から会計迄の一連の操作を間違えること無く選択し完結させる様になっており、「扱者」キーが押下された時の状態に応じて登録(追加含む)或いは会計(小計)への切替え動作がスムーズに行える様に切替え動作するようになっている。
テンキー(キー入力部)21は、品番キー,数字キー,クリアキー,ゼロ/リセットキー,紙送りキー、発行キー、風袋キーなどで構成されている。
【0028】
客用表示手段A4は、文字情報及び画像データ(写真、イラスト等の静止画、及び動画)を表示可能な液晶表示器22で構成されている。そして、この客用表示手段A4には、前記計量手段A1で顧客の購入商品の計量中はその計量中の商品情報を表示し、前記計量した商品を含め顧客の購入する商品の代金を精算する為の操作、例えば、小計キー(扱者キー)を操作して仮締めがされると、顧客が購入する商品と関連する商品の販売促進情報Bが表示され、更に、現計(発行)キーが押されて会計精算の操作が行われると、会計精算情報が表示される(図9参照)。尚、顧客の購入商品が計量の必要がない定額商品である場合は、その購入商品の登録中は該商品の情報が客用表示手段A4に同様に表示される。
【0029】
図3は上記した精算装置の電気ブロック図で、各ブロックを制御するCPU23(演算手段)にバス24を介してROM25、RAM26(記憶手段)、計量手段A1のロードセル4はロードセルコントローラ4aを介し、店員用操作表示手段A3のテンキー(キー入力部)21はコントローラ21aを介し、店員用操作表示手段A3の液晶タッチパネル(タッチキー部)20はコントローラ20aを介し、客用表示手段A4の液晶表示器22はコントローラ22aを介して接続されている。同様に、印字手段A2(プリンタ30)は印字コントローラ30aを介し、イメージスキャナ27はイメージスキャナコントローラ27aを介し、通信部28は通信コントローラ28aを介し、カードリーダ/ライタ29はI/Oコントローラ29aを介して、それぞれ接続されている。尚、前記イメージスキャナ27はコネクタを介して着脱自在に接続されている。
【0030】
上記CPU23は、ROM25の制御プログラムに従って、RAM26のワークエリアを用いて処理を行なうことにより装置の各手段を制御する。
上記ROM25には、CPU23が実行する予め決められた制御プログラムが記憶されている。
上記RAM26は、複数の記憶領域を有し、各ファイルから読み出されたデータが一時的に格納される。例えば、図4(a)に示す商品データファイル、図4(b)に示す販売促進情報ファイル、図4(c)に示す販促テンプレートファイル等の領域を有している。
また、液晶タッチパネル(タッチキー部)20に表示する扱者キーに登録される商品は、RAM26の記憶領域に前記扱者キーと対応して記憶する扱者会計エリアへ記憶され、該当する扱者キーに登録された商品の会計精算がなされると会計精算が終了した扱者キーと対応する扱者会計エリアがクリアされる。
【0031】
商品データファイルは、図4(a)に示すように、商品毎に分類コード、商品番号、商品名称、産地名、単価、計量区分、規格容量、商品に関連する販売促進情報Bの有無を示す告知区分、販促コード等の項目から構成されている。尚、計量区分の「0」は定額(計量不要商品)、「1」は計量(要計量商品)を表す。又、告知区分の「0」は告知なし、「1」は商品の分類で関連商品を告知、「2」は商品毎に関連する商品を告知、を表す。例えば、商品番号「0200123005504」のサーロインステーキが購入された場合は、告知区分が「2」であるから、購入商品(サーロインステーキ)と関連する商品の販売促進情報の告知があり、しかも、その販売促進情報は販促コード「02001234」のものである。
【0032】
販売促進情報ファイルは、図4(b)に示すように、商品の分類コード、販促コード、販促名称、コメント、販促情報に含まれる画像名、テンプレート番号等の項目から構成されている。そして、この販売促進情報としては、例えば、「おすすめ商品のご紹介(販促名称:店長おすすめ)」(図6(a)参照)、「他部門(事業)商品のご紹介」(図7(a)参照)、「イベント・特売のお知らせ」(図7(b)参照)、「新商品のご紹介/トピックス」、「メニュー提案」、「他事業(店舗)のご紹介」、「企業のイメージアップ」、「関連商品(他メーカー)の販促」等が挙げられる。
この販売促進情報ファイルは、前記商品データファイルと分類、販促コードで紐付けされている。
【0033】
販促テンプレートファイルは、前記販売促進情報ファイルに設定された販促名称、コメント等の文字情報と画像等を、テンプレートを活用して表示画面を容易に作成するもので、そのテンプレートとしては商品PR、レシピ紹介、店舗PR、地域のニュース等、多種用意されている。
そして、テンプレートファイルは図4(c)に示すように、テンプレートの種類を表すテンプレート番号、項目1(例えば、販売名称、商品名称等)、項目2(例えば、コメント)、項目3(例えば、産地名)、項目4(例えば、単価)、項目5(例えば、商品名称、画像等)、座標、属性等の項目で構成されている。
前記座標は販売促進情報に含まれる文字や画像の配置位置を設定し、属性は項目1の表示に関して文字の種類とその大きさや太さ、影の有無、枠の有無等が設定されている。
【0034】
例えば、商品PRの販売促進情報の場合、テンプレート番号で商品PR用のテンプレートが選択され、そのテンプレートに割り振られた各項目に、テンプレート番号で紐付けされた販売促進情報ファイル、及び該販売促進情報ファイルと分類、販促コードで紐付けされた商品データファイルに設定されたデータを選択入力することで販促情報が完成される。尚、テンプレートを使用しないで、画像だけの場合でも紐付けできるようにしてもよい。
【0035】
次に、図5のフローチャートを参照して、表示動作を説明する。この表示動作は、通常の計量販売動作、即ち、購入商品の登録モードにおいて行われるものである。
S101…顧客の購入商品を呼び出す。
液晶タッチパネル20に表示されたプリセットキー、或いは呼び出す商品の品番をテンキー(キー入力部)21で置数し、品番キーを押して顧客が購入する商品を呼び出す。
S102…商品データに設定されている計量区分に基いて、定額商品であるか計量商品であるかの判定を行う。定額商品である場合(YES)は計量の必要がないためS103へ進み、計量商品である場合(NO)はS104へ分岐する。
S103…定額商品である場合には購入する個数を確定した後、商品をメモリのワークエリアに顧客の買上げ情報として記憶する。
計量商品である場合は、S104で計量された重量と商品データに設定されている単価に基づいて金額を算出し、定額商品と同様に計量された商品の重量及び金額等をメモリのワークエリアに顧客の買上げ情報として記憶する。
S104…計量商品である場合は、購入商品を計量皿に載せ、商品の重量をロードセルで計測し、計量を確定させる。この時、風袋(入れ物)が設定されている重量は、計量された重量より減算し、正味の重量として算出する。秤が安定し重量が確定されたらS103へ進む。
又、商品の計量中は、客用表示手段A4の液晶表示器22に購入商品の情報が表示される。その表示は、例えば、図6(a)に示すように、画面の左側半部に産地名(岩手県産)、品名(国産牛 サーロインステーキ)、耳標番号(固体識別番号:1234567895)、単価等を表示し、右側半部には現在計量中の商品の計量情報(例えば、風袋、重さ、単価、値段)が表示される。
S105…扱者キーが押下されたか否かの判定を行なう。
S104での計量データと商品情報に設定された単価に基づいて金額を算出した状態、或いはS103で計量の必要がない定額商品の場合は個数を掛けて金額を算出した状態で「扱者」キーが押下された場合は、S106へ分岐し、現時点で登録(追加)する商品が無い状態で「扱者」キーが操作された場合は、S108へ進む。
S106…ワークエリアに記憶した顧客の買上げ情報を、タッチされた「扱者」キーと対応するRAM26の扱者会計エリアへ記憶させ、S109へ進む。
【0036】
S107…液晶タッチパネル20に表示された「小計」(精算処理)が押されたか否かの判定を行う。
「小計或いは加算」が押された場合(YES)には、S108へ進み、「消」等が押された場合(NO)にはS101へ戻り、購入する追加商品の呼び出しを行う。
S108…小計を表示する。
現在顧客が購入する予定の商品の小計を算出し、客用表示手段A4の液晶表示器22と店員用操作表示手段A3の液晶タッチパネル(タッチキー部)20の両面に表示する。
S109…販売促進情報とテンプレート情報と画像ファイル等をメモリ(RAM26)より呼び出し、店員用操作表示手段A3の液晶タッチパネル(タッチキー部)20に販売促進情報Bを表示する(図9図10参照)。
客用表示手段A4の液晶表示器22の表示は、「小計」或いは「扱者」(加算)が押されると図6(a)の画面から図6(b)に示す販売促進情報画面に切り替わる。その表示は、例えば、画面の左側半部に購入商品と関連する商品の販売促進情報B(文字情報+画像等)及び該販売促進情報Bの下側に現在の小計金額が表示される。実施例は、販売促進情報Bとして「おすすめ商品のご紹介」を図示する。この時、店員用操作表示手段A3の液晶タッチパネル20には、図9図10に示すように、表示部20bに現在、客用表示手段A4に表示している販売促進情報Bの内容(簡略化表示)が表示される。
【0037】
S110…顧客から預かった貨幣種を、店員用操作表示手段A3の液晶タッチパネル(タッチキー部)20とテンキー(キー入力部)21とを使い金額の入力を行う。
入力された金額に基づいて、顧客へ手渡す釣銭を計算し客用表示手段A4の液晶表示器22と店員用操作表示手段A3の液晶タッチパネル(タッチキー部)20へ表示する。
S111…液晶タッチパネル(タッチキー部)20の「会計」或いは「合計(現計)」、或いは店員用操作表示手段A3のテンキー(キー入力部)21の「発行」が押されたか否かの判定を行う。
顧客の会計を確定し清算完了とするか否かの判定であり、完了である場合(YES)はS112へ進み、完了でない場合(NO)にはS101へ戻る。
「発行」或いは「会計」が押されると、客用表示手段A4の液晶表示器22の表示が図6(b)から図6(c)の画面に切り替わり、左側半部に会計精算情報(お買上げ金額、お預かり金額、お釣り等)が表示される。
S112…レシート或いはラベルを発行する。
S113…会計精算データをメモリ(RAM26)の実績エリアへ記憶する。
【0038】
上記フローチャートのS105で追加の購入商品がある場合は、「扱者」(追加記憶手段)が操作され、追加の購入商品についてS106の動作が行われ、S109へ進み客用表示手段A4の液晶表示器22に、それまでに登録された購入商品と関連する商品の販売促進情報Bが表示される。この場合、最初に登録される商品(1番目に購入する商品)は、顧客が最も必要としている購入品である可能性が高い為、最初に登録された商品に関連する商品の販売促進情報Bを表示するのが有効で、販促効果を高めることができる。
又、最初に登録された商品(1番目に購入する商品)に関連する商品の販売促進情報を既に表示済みの場合は、前記追加購入の商品に関連した商品の販売促進情報Bを表示することで、更に追加購入商品と合わせて関連商品の購入を顧客にアピールするようにしてもよい。
【0039】
本発明の精算装置は図示した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更可能である。
(1)実施の形態では、客用表示手段(液晶表示器)が秤装置のケース内に一体に組み込まれたベンチタイプを示したが、客用表示手段(液晶表示器)がポール等で高い位置に配置されたエレベーテッドタイプ、或いは客用表示手段(液晶表示器)が秤装置と分離し、コード等で電気的に連結された別体タイプでもよい。
(2)実施の形態では、計量手段A1を4個のロードセルで構成した例を示したが、該計量手段A1を構成するロードセルの数は4個に限らず、1個でもよいものである。
(3)実施の形態では、印字手段(プリンタ)を一体に備えた電子秤装置を示したが、印字手段は別体で、コード、ケーブル等で電気的に連結する形態でもよい。
(4)実施の形態では、客用表示手段に表示する販売促進情報Bの表示を、表示手段の画面の略左側半分としたが、該表示手段の画面全面に表示するようにしてもよい。その場合、文字情報と画像の割付等は変更する必要がある。
(5)実施の形態では、客用表示手段に表示する販売促進情報Bは1個の例を示しているが、例えば表示画面を中央で左右に二分割し、内容の異なる2個の販売促進情報Bを同時に左右の画面に表示するようにしてもよい。
(6)実施の形態では、販売促進情報ファイルを商品データファイルと分類、販促コードで紐付けしている例を示したが、これに限定されず、例えば商品データファイルに「関連画像」の項目を設け、その「関連画像」に任意の画像(動画又は静止画)を設定してもよい。例えば、牛ロースすき焼き用肉を選ぶと「焼肉のタレ」が放映表示されるようにする。そして、商品毎の設定の場合、複数段階(A、B、C)の優先順位をつけ、優先順位の高いものから表示、或いは優先順位が一緒の場合は先頭のものから表示するようにしてもよい。又、画像のフォームはテンプレートを使用することで、文字入力の手間を極力省き、効果的な画面作成が可能となる。
(7)実施の形態では、客用表示手段(液晶表示器)の表示画面を中央で左右に分割し、一半部(左側半部)に現在登録中(計量中を含む)の商品の産地名、品名、個体識別番号(耳標番号)等を表示し、他半部(右側半部)に現在登録中(計量中を含む)の商品の計量情報(風袋、重量、単価、値段)を表示し、精算処理を行なう操作がなされたタイミング、或いは追加登録手段の操作がなされたタイミングで、一半部(左側半部)に販売促進情報を表示させているが、前記表示する販売促進情報が動画等の場合には、表示時間が静止画像等の表示に比べ表示完結迄に要する時間が多く掛かる事があるため、店員により顧客が次に購入する商品の計量中、或いは、定額商品の場合は、顧客が購入する呼び出した商品の個数確定に基づき代金が表示される迄に終了しない場合がある。そのため、前記登録中の商品情報を他半部(右側半部)に表示させ、現在表示が継続している販売促進情報(動画等)と併せて表示する小計に顧客が追加で購入する商品の代金を含んだ表示を行い、前記表示中の販売促進情報(動画等)の表示が完了してから小計画面へ切替えるようにしてもよい。これにより、顧客が追加で購入する商品を続けて追加登録する様な場合、顧客に表示している販売促進情報を途中で中止(終了)させること無くアピールしたい内容を確実に表示完結させることができる。
【符号の説明】
【0040】
A…精算装置
A1…計量手段
A3…店員用操作表示手段
A4…客用表示手段
20…液晶タッチパネル(精算処理、或いは追加登録手段)
21…テンキー(精算処理)
23…CPU(演算手段)
26…RAM(記憶手段、販売促進情報記憶手段)
B…販売促進情報
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