特許第5823114号(P5823114)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5823114
(24)【登録日】2015年10月16日
(45)【発行日】2015年11月25日
(54)【発明の名称】ジェル状整髪剤用組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/25 20060101AFI20151105BHJP
   A61K 8/73 20060101ALI20151105BHJP
   A61Q 5/06 20060101ALI20151105BHJP
   A61K 8/02 20060101ALI20151105BHJP
【FI】
   A61K8/25
   A61K8/73
   A61Q5/06
   A61K8/02
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2010-253249(P2010-253249)
(22)【出願日】2010年11月11日
(65)【公開番号】特開2012-102056(P2012-102056A)
(43)【公開日】2012年5月31日
【審査請求日】2013年8月21日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】390011442
【氏名又は名称】株式会社マンダム
(74)【代理人】
【識別番号】100137419
【弁理士】
【氏名又は名称】桂田 正徳
(72)【発明者】
【氏名】浅田 拓二
(72)【発明者】
【氏名】志賀 一博
(72)【発明者】
【氏名】伊澤 禎二
【審査官】 松本 直子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−220315(JP,A)
【文献】 特開2003−342130(JP,A)
【文献】 特開平09−241115(JP,A)
【文献】 特開2005−239557(JP,A)
【文献】 特開平11−171739(JP,A)
【文献】 特開2009−173601(JP,A)
【文献】 特開平01−261319(JP,A)
【文献】 特開2002−275039(JP,A)
【文献】 特開2003−104845(JP,A)
【文献】 特開2003−73237(JP,A)
【文献】 光井武夫編,新化粧品学,南山堂,2001年 1月18日,p.453-456
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00− 8/99
A61Q 1/00− 90/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)無水ケイ酸および/又は疎水化無水ケイ酸、(B)スメクタイト族粘土鉱物、(C)水、並びに(D)キサンタンガムを含有してなり、
前記(D)成分の含有量が0.2〜0.8質量%であり、
前記(B)成分が、ヘクトライトおよびサポナイトの群から選ばれる少なくとも1種であるジェル状整髪剤用組成物。
【請求項2】
更に、(E)多価アルコールを含有してなる請求項1に記載のジェル状整髪剤用組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ジェル状整髪剤用組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ジェル状整髪剤には、整髪剤の主機能である優れた整髪性を付与するため、種々の皮膜形成剤が配合されている。しかしながら、主機能を担保するために皮膜形成剤の有効量を配合すると、整髪力や整髪保持力には優れる反面、べたつき感などが際立ち、使用感に劣るといった問題がある。また、皮膜形成剤は、毛髪上で皮膜を形成して固定させることにより整髪するものであるから、一度整髪すると、手櫛などの物理的刺激により、形成・固定した皮膜が剥離し、再度、整髪することができないといった問題もある。
【0003】
そこで、ごわつきやべたつきのないしなやかな感触を有しながらも整髪力に優れ、再整髪性にも優れる毛髪化粧料を提供すべく、特定の粉体を配合する試みがなされている。具体的には、特定の比表面積を有する微粒子粉体や、特定のシリコーン複合粉末を化粧料全体に対して特定量含むことを特徴とする毛髪化粧料(例えば、特許文献1を参照)などが提案されている。
【0004】
しかしながら、これら整髪効果を奏する粉体を、ジェル状の剤型とするために最も汎用されている増粘剤である、カルボキシビニルポリマーなどのアクリル酸系ポリマーによりジェル状とした組成物中に配合すると、均一性に劣り、ジェル剤型特有の滑らかさが損なわれるだけでなく、毛髪上での延びや馴染みが悪く、白浮き(粉浮き)が生じるといった問題がある。このように、ジェル状の組成物中に粉体を安定配合させることは、非常に難しい課題であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−342130号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前記従来技術に鑑みてなされたものであり、ジェル状の組成物中に粉体を安定に配合することができるとともに、優れた整髪力を有し、更には、再整髪をも可能とするジェル状整髪剤用組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
即ち、本発明は、
〔1〕(A)無水ケイ酸および/又は疎水化無水ケイ酸、(B)スメクタイト族粘土鉱物、(C)水、並びに(D)キサンタンガムを含有してなり、前記(D)成分の含有量が0.2〜0.8質量%であり、前記(B)成分が、ヘクトライトおよびサポナイトの群から選ばれる少なくとも1種であるジェル状整髪剤用組成物
〔2〕更に、(E)多価アルコールを含有してなる前記〔1〕に記載のジェル状整髪剤用組成物
に関する。
【発明の効果】
【0008】
本発明のジェル状整髪剤用組成物は、均一性に優れることから、ジェル状の組成物中に粉体を安定に配合でき、滑らかな性状とすることができるという効果を奏する。また、本発明のジェル状整髪剤用組成物は、均一性に優れることから、毛髪上での延びや馴染みが良く、優れた整髪力を発揮させることができるとともに、再整髪性にも優れた効果を奏する。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明のジェル状整髪剤用組成物は、(A)無水ケイ酸および/又は疎水化無水ケイ酸、(B)スメクタイト族粘土鉱物、並びに(C)水を含有する。
【0010】
(A)成分の無水ケイ酸および疎水化無水ケイ酸は、優れた整髪力を有し、再整髪もすることができる成分として、組成物中に配合される粉体である。尚、疎水化無水ケイ酸とは、下記処理剤によって無水ケイ酸表面に疎水化処理が施された粉体である。
【0011】
疎水化処理に用いられる具体的な処理剤としては、例えば、メチルトリクロロシラン、ジメチルジクロロシラン、トリメチルクロロシラン、ヘキサメチルジシラザン、メチルトリアルコキシシラン、ジメチルジアルコキシシラン、トリメチルアルコキシシラン、エチルトリクロロシラン、プロピルトリクロロシラン、ヘキシルトリクロロシラン、長鎖アルキルトリクロロシラン、エチルトリアルコキシシラン、プロピルトリアルコキシシラン、ヘキシルトリアルコキシシラン、長鎖アルキルトリアルコキシシラン、メタクリルシラン、フルオロアルキルシラン、ペルフルオロアルキルシランなどの有機シリル化合物;ジメチルポリシロキサン(シリコーンオイル)、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、アミノ変性シリコーンなどのシリコーン化合物などが挙げられる。疎水化処理方法は、公知の方法を用いて疎水化処理を施すことができれば特に限定されないが、例えば、液相法、気相法、オートクレーブ法などを例示することができる。
【0012】
具体的な疎水化無水ケイ酸としては、例えば、ジメチルシロキシル化無水ケイ酸、トリメチルシロキシル化無水ケイ酸、オクチルシロキシル化無水ケイ酸、シリコーンオイル処理無水ケイ酸、メタクリルシロキシル化無水ケイ酸などを例示することができる。
【0013】
上記した(A)成分の無水ケイ酸および疎水化無水ケイ酸は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。これら(A)成分の中でも、本発明においては、整髪力を十分に発揮させる観点、並びに、再整髪をも可能とする観点から、後述する吸油量(mL/100g)を満たすものを用いることが好ましい。
【0014】
より具体的な吸油量としては、無水ケイ酸又は疎水化無水ケイ酸の100gあたりの吸油量が、100〜1000mL/100gの範囲を満たすことが好ましく、より好ましくは150〜800mL/100gの範囲、さらに好ましくは200〜700mL/100gの範囲である。尚、吸油量は、JIS K5101に記載の方法に準拠し測定された値である。
【0015】
尚、(A)成分の無水ケイ酸および疎水化無水ケイ酸は、市販品をそのまま用いることもできる。具体的には、無水ケイ酸の市販品としては、例えば、AEROSIL 50、90G、130、150、200、300、380、200V、OX50(商品名,いずれも日本アエロジル社製);サンスフェアH−31、H−51、H−121、H−201、H−32、H−52、H−122、H−33、H−53(商品名,いずれもAGCエスアイテック社製)などを例示することができる。
【0016】
ジメチルシロキシル化無水ケイ酸の市販品としては、例えば、AEROSIL R972、R974、R9200(商品名,いずれも日本アエロジル社製)などを例示することができる。
【0017】
トリメチルシロキシル化無水ケイ酸の市販品としては、例えば、AEROSIL RX200、R8200、RX300、R812S(商品名,いずれも日本アエロジル社製)などを例示することができる。
【0018】
オクチルシロキシル化無水ケイ酸の市販品としては、例えば、AEROSIL R805(商品名,日本アエロジル社製)などを例示することができる。
【0019】
シリコーンオイル処理無水ケイ酸の市販品としては、例えば、AEROSIL R202、RY200、RY200S、RY300(商品名,いずれも日本アエロジル社製)などを例示することができる。
【0020】
メタクリルシロキシル化無水ケイ酸の市販品としては、例えば、AEROSIL R711(商品名,日本アエロジル社製)などを例示することができる。
【0021】
(A)成分の含有量は、所望の効果が充分に付与されるのであれば特に限定されないが、通常、整髪力および再整髪性の観点から、組成物中、0.2質量%以上が好ましく、より好ましくは0.5質量%以上である。また、使用感の観点から、10質量%以下が好ましく、より好ましくは5質量%以下である。これらの観点から、(A)成分の含有量は、0.2〜10質量%が好ましく、より好ましくは0.5〜5質量%である。
【0022】
(B)成分のスメクタイト族粘土鉱物とは、スメクタイト族に属する層状ケイ酸塩鉱物のことを言う。具体的な(B)成分としては、例えば、モンモリロナイト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトライト、スチブンサイト、ソーコナイトなどを例示することができる。上記した(B)成分は、天然物、天然物からの精製物又は合成品の何れのものであっても特に限定されない。また、本発明においては、(B)成分のスメクタイト族粘土鉱物を、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウムなどの第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤で処理した有機変性粘土鉱物として用いることもできる。これら(B)成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いることもできる。
【0023】
好適な(B)成分としては、組成物の均一性を高め、滑らかな性状とする観点、並びに、毛髪上での延びや馴染みを良好とする観点から、モンモリロナイト、サポナイト、ヘクトライトを用いることが好ましく、サポナイト、ヘクトライトを用いることがより好ましい。
【0024】
尚、(B)成分の粘土鉱物は、市販品をそのまま用いることもできる。具体的には、モンモリロナイトの市販品としては、例えば、クニピアF、クニピアG(商品名,何れもクニミネ工業社製);サポナイトの市販品としては、例えば、スメクトンSA(商品名,クニミネ工業社製);ヘクトライトの市販品としては、例えば、ラポナイトXLG、ラポナイトXLS、ラポナイトXL21(商品名,何れもラポート社製)などを例示することができる。
【0025】
(B)成分の含有量は、所望の効果が充分に付与されるのであれば特に限定されないが、通常、均一性を高める観点から、組成物中、0.2質量%以上が好ましく、より好ましくは0.5質量%以上である。また、滑らかな性状とする観点から、10質量%以下が好ましく、より好ましくは5質量%以下である。これらの観点から、(B)成分の含有量は、0.2〜10質量%が好ましく、より好ましくは0.5〜5質量%である。
【0026】
(C)成分の水は、化粧料原料として使用できるものであれば特に限定はされないが、通常、精製水が用いられる。(C)成分の含有量は、所望の効果が充分に付与されるのであれば特に限定されないが、通常、ジェル状の組成物とする観点から、組成物中、30質量%以上が好ましく、より好ましくは50量%以上である。また、使用感の観点から、98質量%以下が好ましく、より好ましくは90質量%以下である。これらの観点から、(C)成分の含有量は、30〜98質量%が好ましく、より好ましくは50〜90質量%である。
【0027】
また、本発明のジェル状整髪剤用組成物には、組成物の滑らかさを更に高める観点から、(D)キサンタンガムを配合させることができる。(D)成分の含有量は、所望の効果が充分に付与されるのであれば特に限定されないが、通常、滑らかさの観点から、組成物中、0.02質量%以上が好ましく、より好ましくは0.05質量%以上である。また、ヘアスタイルの持続の観点から、3質量%以下が好ましく、より好ましくは1質量%以下である。これらの観点から、(D)成分の含有量は、0.02〜3質量%が好ましく、より好ましくは0.05〜1質量%である。
【0028】
更に、本発明のジェル状整髪剤用組成物には、(A)成分で整髪を施した時のごわつき感やきしみ感などの使用感の悪化を抑える観点、並びに、(A)成分の毛髪からの脱落を抑える観点から、(E)多価アルコールを配合させることができる。用いられる(E)成分としては、例えば、グリコール類、グリセリン類、糖アルコールなどが挙げられる。より具体的には、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、1,2−デカンジオールなどのグリコール類;グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリンなどのグリセリン類;キシリトール、トレハロース、マルチトール、マンニトール、ソルビトール、エリスリトール、アラビトール、リビトール、ガラクチトール、グルシトール、エリトリトールなどの糖アルコールなどを例示することができる。これら(E)成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
【0029】
(E)成分の含有量は、所望の効果が充分に付与されるのであれば特に限定されないが、通常、使用感を高める観点から、組成物中、0.5質量%以上が好ましく、より好ましくは1質量%以上である。また、べたつき感の観点から、30質量%以下が好ましく、より好ましくは15質量%以下である。これらの観点から、(E)成分の含有量は、0.5〜30質量%が好ましく、より好ましくは1〜15質量%である。
【0030】
本発明においては、(A)成分の整髪特性に悪影響を与えずに、使用感を高める観点から、上記した(A)成分と、(E)成分の含有量は、質量含有比で(A)成分:(E)成分=1:0.1〜1:20の範囲を満たし調製されることが好ましく、(A)成分:(E)成分=1:0.5〜1:10範囲を満たし調製されることがより好ましい。
【0031】
本発明のジェル状整髪剤用組成物には、本発明の効果を損なわない範囲内であれば、上記した成分の他に通常化粧品に用いられる成分、例えば、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体、ビニルピロリドン/メタクリルアミド/ビニルイミダゾール共重合体、(メタ)アクリル酸アルキル共重合体、アクリル樹脂アルカノールアミン、ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩、N−メタクリロイルオキシエチルN,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体、N,Nジメチル−N−(2−メタクリロイルオキシエチル)アミン=N−オキシド・メタクリル酸アルキルエステル共重合体などの皮膜形成剤;ヒアルロン酸、コラーゲン、パントテニルアルコールなどの保湿剤;メチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン、安息香酸塩などの防腐剤;エタノールなどの低級アルコール;リン酸およびその塩類、クエン酸およびその塩類、乳酸およびその塩類、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミンなどのpH調整剤;界面活性剤、香料、紫外線吸収剤、色素などを目的に応じて適宜配合することができる。
【0032】
本発明のジェル状整髪剤用組成物の製造方法は、公知の方法により製造することができれば特に限定されないが、例えば、上記した成分を加えて、ディスパーミキサー、パドルミキサーなどの公知の混合装置を用いて混合する方法などを例示することができるが、本発明はこれら製造方法にのみ限定されるものではない。
【実施例】
【0033】
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。尚、配合量は、特記しない限り「質量%」を表す。
【0034】
(試料の調製1)
表1〜3に記した組成に従い、実施例1〜3、参考例4、実施例5〜7、参考例8、実施例9、参考例10および比較例1〜7の各ジェル状整髪剤用組成物を調製し、下記評価に供した。結果を表1および表2に併記する。尚、評価はすべて、23℃、湿度60%の恒温恒湿の一定条件下で実施した。
【0035】
(試験例1:均一性の評価)
調製した実施例、参考例および比較例の各試料を、60mL容の透明ガラス容器に充填し、23℃、湿度60%の恒温恒湿室内で一晩放置後、組成物の見た目の「均一性」について、下記評価基準に従って目視評価した。
【0036】
<均一性の評価基準>
○:性状が均一である、又は、凝集物などは認められない
△:性状が僅かに不均一である、又は、僅かに凝集物などが認められる
×:性状が明らかに不均一である、又は、明らかな凝集物などが認められる
【0037】
(試験例2:滑らかさの評価)
官能評価パネル20名により、実施例、参考例および比較例で得られた各試料を、実際に手の平に取ってもらい、手の平をすり合わせた時の組成物の「滑らかさ」について、下記評価基準に従って官能評価した。
【0038】
<滑らかさの評価基準>
○:20名中16名以上が、ダマなどがなく滑らかであると回答
△:20名中10〜15名が、ダマなどがなく滑らかであると回答
×:20名中9名以下が、ダマなどがなく滑らかであると回答
【0039】
(試験例3:整髪時の評価)
同パネル20名により、試験例2の評価後、ウィッグ(レッスンマネキン:ユーカリジャパン社製)を用いて、毛髪にすり合せるようにして整髪を施してもらい、整髪時の「延びと馴染み」および「整髪力」について、下記評価基準に従って官能評価した。
【0040】
尚、「整髪力」の評価は、毛髪をすり合せるよう立ち上げ、その立ち上げた形状が保持されているものを整髪力が高いとして評価を行った。
【0041】
<延びと馴染みの評価基準>
○:20名中16名以上が、毛髪上での延びが良く、毛髪への馴染みに優れ、白浮きやフレーキングを起さないと回答
△:20名中10〜15名が、毛髪上での延びが良く、毛髪への馴染みに優れ、白浮きやフレーキングを起さないと回答
×:20名中9名以下が、毛髪上での延びが良く、毛髪への馴染みに優れ、白浮きやフレーキングを起さないと回答
【0042】
<整髪力の評価基準>
○:20名中16名以上が、整髪力が高いと回答
△:20名中10〜15名が、整髪力が高いと回答
×:20名中9名以下が、整髪力が高いと回答
【0043】
(試験例4:再整髪時の評価)
試験例3の評価から1時間後、同パネル20名により、再度、毛髪をすり合わせるようにして整髪を施してもらい、「再整髪性」について、下記評価基準に従って官能評価した。
【0044】
<再整髪の評価基準>
○:20名中16名以上が、思い通りに整髪し直すことができると回答
△:20名中10〜15名が、思い通りに整髪し直すことができると回答
×:20名中9名以下が、思い通りに整髪し直すことができると回答
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】
【表3】
【0048】
表1〜3に示された結果から、各実施例及び参考例に記載されたジェル状整髪剤用組成物は、組成物の均一性に優れることから、ジェル状の組成物中に粉体を安定に配合できるものであり、滑らかな性状を有していることが分かる。また、毛髪上での延びや馴染みに優れ、整髪力に優れるとともに、再整髪性にも優れた効果を奏していることも分かる。
【0049】
これに対し、本発明の(A)成分を配合しない比較例1、若しくは、(A)成分を他の粉体へと置き換えた比較例2〜3では、本発明特有の整髪特性は全く得られないことが分かる。また、(B)成分を配合しない比較例4、若しくは、(B)成分を汎用される増粘剤へと置き換え、ジャル状組成物とした比較例5〜7では、組成物の均一性に劣り、滑らかな性状とならない、若しくは、例え、組成物を滑らかな性状とすることができたとしても、均一性に劣る結果となり、本発明の効果全てを十分に発揮できていないことが分かる。