(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記特性は、信号強度、信号対雑音比、ライズオーバサーマル、パスロス、相対信号干渉、実現可能な帯域幅、または実現可能なデータレート、あるいは以上の組合せを備える請求項1に記載の装置。
前記仲介モジュールは、前記1つのアクセスポイントによって供給されるUE信号測定に関する前記特性の値に基づいて、前記UEにサービスを提供すべきアクセスポイントの前記セットの中の1つのアクセスポイントを選択する請求項1に記載の装置。
前記仲介モジュールは、アクセスポイントの前記セットの前記サブセットの他のアクセスポイントによって供給されるそれぞれのUE信号測定に関係のある前記特性のそれぞれの値と比べて、前記特性の前記値を分析するために前記メモリの中に格納された選択ポリシーを使用する請求項4に記載の装置。
前記仲介モジュールは、前記特性の前記値が前記目標値に最も近いため、または前記特性の前記値が、前記好ましい格付けに基づいて、前記特性の前記それぞれの値を超えているために、前記1つのアクセスポイントを選択する請求項6に記載の装置。
前記冗長性ポリシーは、アクセスポイントの前記セットの前記複数のアクセスポイントのそれぞれのアクセスポイントに前記それぞれのトラヒック、チャネル、またはデータストリームを、前記それぞれのトラヒック、チャネル、またはデータストリームに関係があるアクセスポイントの前記セットの前記複数のアクセスポイントによって供給されるそれぞれのUE信号測定の1つまたは複数の特性に基づいて割り当てることを含む請求項1に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0025】
次に、様々な態様が、図面を参照して説明され、すべての図面で同様の参照符号が同様の要素を指すように使用される。以下の説明では、説明のために、多数の特定の詳細が、1つまたは複数の態様の徹底的な理解をもたらすように示される。しかし、そのような態様は、これらの特定の詳細なしに実施され得ることが明白であり得る。他の実例では、よく知られた構造およびデバイスが、1つまたは複数の態様を説明することを円滑にするためにブロック図形態で示される。
【0026】
さらに、本開示の様々な態様が、後段で説明される。本明細書の教示は、多種多様な形態で実現され得ること、および本明細書で開示される任意の特定の構造および/または機能は、単に代表的であるに過ぎないことが明白であろう。本明細書の教示に基づいて、本明細書で開示される態様は、他のいずれの態様とも無関係に実施され得ること、およびこれらの態様の2つ以上が様々な仕方で組み合わされ得ることが当業者には認識されよう。例えば、本明細書で説明される態様をいくつでも使用して、装置が実施されることが可能であり、さらに/または方法が実施されることが可能である。さらに、本明細書で説明される態様の1つまたは複数に加えて、またはそのような1つまたは複数の態様以外の他の構造および/または機能を使用して、装置が実施され、さらに/または方法が実施されることが可能である。例として、本明細書で説明される方法、デバイス、システム、および装置の多くは、とりわけ、ワイヤレス通信ネットワークにおいてチャネル差別化、セル分割、および範囲増大を実現するようにトランスペアレントな中継ノードによって提供されるアクセスチャネルを管理する文脈において説明される。同様の技術が、他の通信環境に適用されることも可能であることが当業者には認識されよう。
【0027】
ワイヤレス通信システムは、ローカルインフラストラクチャ展開と、ローカルインフラストラクチャ(例えば、基地局)を通信するように結合する中央ネットワークとを介して、遠隔に配置されたワイヤレスノードの間で電子通信を実現する。一般に、ローカルインフラストラクチャは、様々な原理を利用して、これらのノードとワイヤレス情報を交換することができる。一部の事例において、インフラストラクチャは、ドナー基地局の制御下で遠隔ワイヤレスノードのセットを使用して、そのドナー基地局によるサービスを受ける特定の地理的区域(例えば、セル)におけるワイヤレスアクセスカバレッジを補足することが可能である。この構成は、複数の利点を提供することができる。例えば、遠隔ワイヤレスノードは、ドナー基地局からの劣悪なカバレッジを受信する地理的区域のいくつかの部分において費用対効果の大きい補足的な無線サービスを提供することができる。第2に、ワイヤレスノードのさらなるアンテナが、理論上、MIMOアンテナ構成、または調整型マルチポイント(CoMP)構成と同様に、マルチアンテナ利得を実現するのに利用されることが可能である。しかし、そうすることは、ワイヤレスノードによって提供される様々なアクセスチャネルを識別し、管理する方法の発見に依存する。他の利点には、信号対雑音比(SNR)の低減、セル境界における向上したパフォーマンス、より小さいセル間干渉またはセル内干渉などが含まれ得る。
【0028】
トランスペアレントな中継器は、実施の際にいくつかの問題を生じる。例えば、全二重ワイヤレスノードは、費用対効果が小さい可能性があり、半二重ワイヤレスノードが代わりに使用されることが少なくともいくらか選好されることをもたらす。しかし、半二重ノードは、単一の帯域上で同時に信号を送受信することができない。したがって、単一搬送波の環境の場合、半二重ノードが有する、単一のサブフレーム、または他の伝送タイムスロット(ただし、例えば、伝送タイムスロットという用語は、OFDMワイヤレスネットワークにおける直交周波数分割多重[OFDM]シンボル、または信号サブスロット、信号サブフレーム、インターレースなどのサブフレーム/サブスロットのグループ、OFDMシンボルのグループ、あるいはワイヤレス信号の他の何らかの適切な時間ベースの分割、またはそのような分割の集合を指すことが可能である)の中で送信および受信に割り当てられるべきリソースは、より少ない。多くのワイヤレス環境(例えば、第3世代パートナーシッププロジェクトロングタームエボリューション[3GPP LTE]、または単にLTE)の場合、中継ノードは、ドナー基地局(例えば、ドナーeNB)が、ドナー基地局の基準信号、パイロット信号、または獲得/同期信号などを送信するすべての伝送タイムスロットの中で、これらの信号を再送信すること、または再送することをしない。このことは、UEのチャネル測定を相当に混乱させる。詳細には、タイムスロットの1つのサブセットがドナーeNBの信号だけを有する一方で、タイムスロットの別のサブセットが、再送された信号とeNBの信号の両方を有する場合、チャネル測定のために一般的に使用される時間平均が壊され得る。
【0029】
以上に加えて、トランスペアレントな中継ノードは、UEがドナーeNBと区別することができる独立した伝送を有さない。その結果、測定レポートまたはチャネル品質指標(CQI)レポートは、そのチャネルを供給する特定のワイヤレスノード、およびそのワイヤレスノードに関連する特定のチャネル条件を識別しない。したがって、ネットワークが、異なるUEに関して選好されるチャネルおよびワイヤレスノードを識別することが困難である。さらに、ワイヤレスノードがeNB伝送を支援する場合に、ネットワークが、正確なレート予測を実行することも困難である。後段でより詳細に説明されるとおり、本開示の様々な態様は、ワイヤレス通信におけるこれら、およびその他の問題に対処する。
【0030】
図1は、本開示の態様による例示的なワイヤレス通信環境100のブロック図を示す。ワイヤレス通信環境100は、基地局102に関連付けられた地理的セル(すなわちセル)にサービスを提供する基地局102を備える。基地局102は、基地局102が結合されたネットワークのタイプに依存して、様々なタイプの無線アクセスネットワークインフラストラクチャであり得る。例えば、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)ネットワークにおいて、基地局102は、NodeBを備えることが可能であるのに対して、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーション(GMS)ネットワークにおいて、基地局102は、ベーストランシーバ基地局を備えることが可能である。しかし、基地局102は、以上の例に限定されず、むしろ、レガシーネットワーク(例えば、リリース99)のレガシー基地局、およびより新しいネットワーク(例えば、LTE)の高性能の基地局(例えば、拡張型NodeB、つまりeNB)が、本開示の範囲内に含まれることを認識されたい。
【0031】
以上に加えて、基地局102は、UEのセット、UE
1104AからUE
Z104Bにサービスを提供し、ただし、Zは、0より大きい整数であり(ひとまとめにしてUE104A〜104Bと呼ばれる)、さらに基地局102は、ノード
1106A、ノード
2106Bからノード
N106Cを含むワイヤレスノードのセットを制御し、ただし、Nは、0より大きい整数である(ひとまとめにしてワイヤレスノード106A〜106Cと呼ばれる)。ワイヤレスノード106A〜106Cは、本開示の少なくとも一態様において、トランスペアレントな中継ノードを含み得る。しかし、本開示は、そのように限定されず、ワイヤレスノード106A〜106Cの1つまたは複数は、トランスペアレントなリピータ、トランスペアレントなワイヤレス中継器、トランスペアレントなピコセル、遠隔無線ヘッド、スマートリピータ、増分冗長中継器など、または以上の適切な組合せであることが可能である。
【0032】
動作の際、基地局102は、UE104A〜104Bのデータ伝送が、ワイヤレスノード106A〜106Cの1つまたは複数を介してルーティングされるようにスケジュールすることができる。そのようなスケジュールは、UE104A〜104Bの1つまたは複数が、ワイヤレスノード106A〜106Cにハンドオーバした場合、またはワイヤレスノード106A〜106Cの1つまたは複数のノード上で好ましいSNRを報告した場合(例えば、ノードが、トランスペアレントなノードではない場合)などに、基地局102によって選択されることが可能である。基地局102からのダウンリンク(DL)制御シグナリングは、無線で(OTA)UE104A〜104Bに直接に送られることが可能であり、あるいはワイヤレスノード106A〜106Cの1つまたは複数を介してDL伝送上でルーティングされることが可能である。本開示の少なくとも1つの態様において、基地局102は、リソース割当て108をUE
1104AおよびUE
Z104Bに送信する。リソース割当て108は、それぞれのデータ伝送の各データ伝送に関して、ワイヤレスノード106A〜106Cによって提供される1つまたは複数のアクセスチャネル、データチャネルなどの上でワイヤレスリソースの異なるセットを指定する。さらに、基地局102は、リソース割当て108をワイヤレスノード106A〜106Cに送信して、これらのノードが、UE104A〜104Bのそれぞれの伝送を識別するためにワイヤレスリソースの異なるセットを利用することを可能にする。
【0033】
初期のDLデータ伝送およびアップリンク(UL)データ伝送は、ワイヤレスノードの1つのデフォルトノード経由で、またはワイヤレスノードの各ノード経由で、UE104A〜104Bにルーティングされるとともに、UE104A〜104Bからルーティングされることが可能である。さらに、それぞれのワイヤレスノード106A〜106CとそれぞれのUE104A〜104Bの間のそれぞれのアクセスチャネルに関してチャネル測定110を獲得するために、それぞれのデータ伝送に関して個々のチャネル測定が実行される(例えば、後出の
図2を参照)。本開示の一態様において、ワイヤレスノード106A〜106Cが、それぞれのデータ伝送のUL伝送を分析して、チャネル測定110を獲得する。別の態様において、UE104A〜104Bが、それぞれのデータ伝送(ワイヤレスノード106A〜106Cの1つまたは複数によって送られた)のDL伝送を分析して、チャネル測定110を獲得する。さらに別の態様において、UL伝送とDL伝送の組合せが、チャネル測定110に含められることが可能である。
【0034】
チャネル測定110を受信すると、基地局102は、UE104A〜104Bとワイヤレスノード106A〜106Cを通信するように結合する個々のアクセスチャネルに関係のあるデータを抽出する。その結果、基地局102は、それらのアクセスチャネルの1つまたは複数のチャネルの好ましい特性を識別することができる。例えば、ノード
2106BをUE
1104Aに結合するワイヤレスチャネルが、ノード
N106CをUE
1104Aに結合するワイヤレスチャネル、またはノード
1106AをUE
1104Aに結合するワイヤレスチャネルなどと比べて、より良好な信号特性に関連することが可能である。この情報に基づいて、基地局102は、例えば、UE
1104Aにサービスを提供するためにノード
2106Bを割り当てることもできる。チャネル測定110からのワイヤレスチャネルの、この分析は、ワイヤレスノード106A〜106CとUE104A〜106Bの間のデータ伝送にかかわる各ワイヤレスチャネルに関して行われ得る。したがって、この分析に基づいて、基地局102は、ワイヤレスノード106A〜106CのサブセットをUE104A〜104Bの1つまたは複数に割り当てることができる(または基地局102は、直接にUEを相手に制御トラヒックおよびデータトラヒックを交換することを、基地局102をそのようなUEに結合するチャネルに優るワイヤレスチャネルが存在しない場合、選択することができる)。
【0035】
基地局102は、単一の特性または信号メトリックを介してそれぞれのワイヤレスチャネルを分析することに限定されないことを認識されたい。むしろ、特性は、1つまたは複数の信号メトリックを備えることが可能であり、さらに複数の信号メトリックが利用される場合、各メトリックには、重み付けの式、または信号特性を算出する際に異なるメトリックに相対重要度を割り当てる他の適切な関数を使用して他のメトリックとの関係で重みが付けられることが可能である。一部の態様において、基地局102は、UE104A〜104Bの1つまたは複数にサービスを提供すべき好ましいワイヤレスチャネルを選択するために複数の信号特性を使用することができる。特定の例として、特性は、信号強度、SNR、ライズオーバサーマル、パスロス、相対信号干渉、実現可能な帯域幅、または実現可能なデータレート、または信号強度もしくは信号品質の別の適切なメトリック、あるいは以上の適切な組合せを適切な相対的重み付けで備えることが可能である。
【0036】
図2は、改良されたワイヤレス通信を提供するための例示的なワイヤレスシステム200のブロック図を示す。例として、ワイヤレスシステム200は、ワイヤレスノードのセットにかかわるアクセスチャネルに関する優先的なチャネル選択を提供することができる。少なくとも1つの態様において、ワイヤレスノードの1つまたは複数は、トランスペアレントなノードを備えることが可能であり、ただし、本開示は、この態様に限定されない。
【0037】
ワイヤレスシステム200は、ノード割当て装置204に結合された基地局202を備えることが可能である。さらに、基地局202は、基地局202によるサービスを受ける地理的区域内で補足的なワイヤレスカバレッジを提供するワイヤレスノードアクセスポイント214のセットに通信するように結合される。一態様において、基地局202は、有線バックホールによってワイヤレスノードアクセスポイント214の1つまたは複数に結合されることも可能であるが、より一般的には、基地局202は、ワイヤレスバックホールによってワイヤレスノードアクセスポイント214に結合される。ワイヤレスバックホールは、基地局202によって使用される単一の搬送波の伝送タイムスロットのサブセットを備えることが可能であり(例えば、ワイヤレスノードアクセスポイント214が半二重通信を使用する場合)、あるいは基地局202とワイヤレスノードアクセスポイント214の間のバックホール通信に専用である基地局202によって使用される第2の搬送波の伝送タイムスロットのすべて(または他の何らかのサブセット)を備えることが可能である。
【0038】
前出の
図1のワイヤレスノード106A〜106Cと同様に、ワイヤレスノードアクセスポイント214は、ワイヤレス中継器と、トランスペアレントな中継器と、ワイヤレスリピータと、スマートリピータと、その他などとを備えることが可能である。一般に、ワイヤレスノードアクセスポイント214は、基地局202によるサービスを受ける1つまたは複数のUE(図示せず)に関する少なくともデータトラヒック通信のためにアクセスチャネルのセットを提供するように構成される。一態様において、これらのアクセスチャネルは、DLデータトラヒックおよびULデータトラヒックに限定される。しかし、他の態様において、アクセスチャネルは、ULで、またはDLで、あるいはULとDLの組合せで、データトラヒックと制御トラヒックの両方を伝送することができる。
【0039】
ノード割当て装置204は、UEを相手に、さらに基地局202に関連付けられ、基地局202から遠隔に配置されたアクセスポイントのセット(例えば、ワイヤレスノードアクセスポイント214)を相手にワイヤレス信号を交換するために構成されたワイヤレス通信インターフェース206を備えることが可能である。一態様において、ワイヤレス通信インターフェース206は、基地局202の送信−受信チェーン(図示されないが、一例として、後出の
図12を参照)を備える。しかし、他の態様において、ワイヤレス通信インターフェース206は、UEを相手に、さらにアクセスポイントのセットを相手にワイヤレス信号を交換することを実行するように基地局202と(または基地局の送信−受信チェーン)電子通信するハードウェアモジュールまたはソフトウェアモジュールであることが可能である。
【0040】
以上に加えて、ノード割当て装置204は、相対アクセスチャネル測定に基づいて、UEに選択的アクセスポイントサービスを提供するように構成された命令を格納するためのメモリ208を備えることが可能である。さらに、ノード割当て装置204は、それらの命令を実施するようにモジュールを実行するためのデータプロセッサを備えることが可能である。特に、モジュールは、UEに関する識別子(ID)および伝送スケジュールをワイヤレスノードアクセスポイント214のセットと共有する(例えば、ワイヤレス通信インターフェース206および基地局202を使用して、ワイヤレスノードアクセスポイント214のセットにIEおよび伝送スケジュールを送信することによって)配信モジュール212を備えることが可能である。UE IDおよび伝送スケジュールは、UEによって送信された信号、およびそれらの信号を予期すべきアクセスチャネルリソースをそれぞれ識別する際にワイヤレスノードアクセスポイント214を支援することができる。さらに、ノード割当て装置204は、ワイヤレスノードアクセスポイント214のサブセットによって供給されたそれぞれのUE信号測定に基づいて、UEにサービスを提供すべきワイヤレスノードアクセスポイント214のセットの少なくとも1つのアクセスポイント214を選択する仲介モジュール216を備えることが可能である。
【0041】
開示される少なくとも一部の態様において、ノード割当て装置204は、トランスペアレントな中継器によって提供されるアクセスチャネルを区別する問題を軽減するように構成され得ることを認識されたい。通常、UEは、UEによって観測されたチャネル強度、品質などの通知を基地局に与えるために、基地局にDLチャネル測定を報告する。しかし、UEは、トランスペアレントな中継器を基地局と区別する、または互いに区別することができないため、UEは、異なる中継器アクセスチャネルに関して異なるチャネル測定を提供することができない。しかし、ワイヤレスノードアクセスポイント214の間でUE
IDおよび伝送スケジュールを共有することによって、それぞれのアクセスポイントは、最低限、UEによって送信されたUL伝送の測定をそれぞれ行うことができる。これらのUE信号測定が、それぞれのアクセスチャネルを区別するように基地局202に転送されることが可能であり、基地局202が、サービス214を提供すべきワイヤレスノードアクセスポイント214の好ましい1つを選択することを可能にする。
【0042】
少なくとも部分的に以上に基づいて、本開示の1つまたは複数の態様において、ノード割当て装置204は、ワイヤレスノードアクセスポイント214のそれぞれのアクセスポイント214によって送信されたそれぞれのUE信号測定の間でUE信号測定の特性が異なるかどうかを識別する分析モジュール218をさらに備えることが可能である。1つの特定の例において、特性は、UE信号測定の信号強度特性、信号品質特性、または信号雑音特性を備える。より詳細な例として、特性は、信号強度、信号対雑音比、ライズオーバサーマル、パスロス、相対信号干渉、実現可能な帯域幅、または実現可能なデータレート、あるいは以上の組合せを備える。以上の特性の適切な重みが使用され得、その場合、特性は、以上のまたは類似する例の複数の重みを備えることを認識されたい。
【0043】
1つの例示的な実施形態において、仲介モジュール216が、UEにサービスを提供すべきワイヤレスノードアクセスポイント214のセットの1つのアクセスポイントを、その1つのアクセスポイントによって供給されるUE信号測定に関する特性の値に基づいて、選択する。この場合、仲介モジュール216は、アクセスポイントのセットのサブセットの他のアクセスポイントによって供給されるそれぞれのUE信号測定に関係のある特性のそれぞれの値と比べて、その特性の値を分析するための、メモリ208の中に格納された選択ポリシーを使用するモジュールとして構成されることも可能である。詳細には、選択ポリシーは、特性の値の好ましい格付け、または特性の目標値を定義するポリシーであり得る。この場合、仲介モジュール216は、特性の値が目標値に最も近いため(ワイヤレスノードアクセスポイント214のうちの他のアクセスポイント214に関連するUE信号測定に関する特性の値と比べて)、または特性の値が、好ましい格付けに基づく特性のそれぞれの値を超えるため、その1つのアクセスポイントを選択する。本開示の少なくとも1つの態様において、仲介モジュール216は、UEにサービスを提供すべきワイヤレスノードアクセスポイント214のセットの複数のアクセスポイント214を、アクセスポイントのセットのその複数のアクセスポイントのそれぞれのUE信号測定に関連する特性のそれぞれの値に基づいて、選択する。このことは、例えば、選択ポリシーが、特性のそれぞれの値が、マルチノードサービスに関するしきい値特性などを超えている限り、UEにサービスを提供すべきワイヤレスノードアクセスポイント214の複数のアクセスポイント214を許す場合に、行われ得る。
【0044】
本開示のさらに他の態様によれば、ノード割当て装置204は、統合モジュール220を備えることが可能である。統合モジュール220は、UEに関連するそれぞれのトラヒック、チャネル、またはデータストリームを、複数のワイヤレスノードアクセスポイント214のそれぞれのアクセスポイントに割り当てる冗長性ポリシーを生成するモジュールとして構成され得る。詳細には、統合モジュール220は、仲介モジュール216が、UEにサービスを提供すべき複数のアクセスポイントを選択する際に、冗長性ポリシーを生成するように活性化されることが可能である。この冗長性ポリシーは、異なるタイプのトラヒック(例えば、音声トラヒック、データトラヒック)が異なるアクセスポイントによって扱われる場合、異なるチャネル(例えば、制御チャネル、データチャネル)が異なるアクセスポイントによって扱われる場合、異なるデータストリーム(例えば、アプリケーションデータストリーム、ボイスオーバインターネットプロトコル[VoIP]データストリームなど)が異なるアクセスポイントによって扱われる場合、あるいはそれぞれのトラヒック、チャネル、またはデータストリーム、および複数のアクセスポイントの他の何らかの適切な分割が提供される場合に、UEに関する増分冗長サービスを円滑にするのに使用され得る。或る特定の態様において、冗長性ポリシーは、それぞれのトラヒック、チャネル、またはデータストリームに関係があるアクセスポイントのセットの複数のアクセスポイントによって提供されるそれぞれのUE信号測定の1つまたは複数の特性に基づいて、アクセスポイントのセットの複数のアクセスポイントのそれぞれに、それぞれのトラヒック、チャネル、またはデータストリームを割り当てることを含む。この場合、仲介モジュール216によって使用される選択ポリシーは、異なるチャネルタイプ、トラヒックタイプ、またはデータストリームタイプに適した異なる特性(または特性の組合せ)をさらに指定することができ、さらにそれぞれのトラヒック、チャネル、またはデータストリームに関するそれぞれのアクセスポイントの選択は、仲介モジュール216によって実施されることが可能であるとともに、冗長性ポリシーの中に含められることが可能である。このため、音声トラヒックに関して或るアクセスチャネルが選好される場合、そのアクセスチャネルを提供するアクセスポイントが、音声トラヒックに関与するUEに割り当てられるといったことが可能である。
【0045】
図3は、本開示の他の1つまたは複数の態様によるサンプルのワイヤレスアクセスシステム300のブロック図を示す。特に、ワイヤレスアクセスシステム300は、マルチノード管理装置304に通信するように結合された基地局302を備える。マルチノード管理装置304は、後段でより詳細に説明されるとおり、基地局302に関連付けられたワイヤレスノード(図示されないが、後出の
図4を参照)によるサービスを受けるUEのセット(図示せず)に関するセル分割利得をもたらすように構成されることが可能である。本明細書で説明される他のワイヤレスノードと同様に、基地局320に関連付けられたワイヤレスノードの1つまたは複数は、トランスペアレントなリピータ、トランスペアレントなワイヤレス中継器、トランスペアレントなピコセル、遠隔無線ヘッド、スマートリピータ、増分冗長中継器、または別の適切なワイヤレスノード、あるいは以上の適切な組合せを備えることが可能である。
【0046】
マルチノード管理装置304は、基地局302を相手に、さらにUEのセットを相手に(例えば、基地局302のワイヤレス送信−受信チェーンを使用することによって)ワイヤレス信号を交換するために構成された通信インターフェース306を備えることが可能である。さらに、マルチノード管理装置304は、UEのセットの1つまたは複数に遠隔ノードによって支援されたワイヤレスサービスを提供するように構成された命令を格納するためのメモリ308と、それらの命令を実施するモジュールを実行するためのデータプロセッサ310とを備えることが可能である。詳細には、それらのモジュールは、UEのセットに関するリソーススケジュールを生成するスケジューリングモジュール312を備えることが可能である。リソーススケジュールは、基地局302に関連付けられた複数のワイヤレスノードによって提供されるワイヤレスリソースの単一のセット(例えば、単一の伝送タイムスロット中の、または伝送タイムスロットのセットの間の共通の周波数帯域)を、UEのセットにかかわる複数のデータストリームに割り当てる割当てを含む。さらに、マルチノード管理装置304は、通信インターフェース306を使用して、複数のデータストリームに参加する複数のワイヤレスノードのそれぞれのノードにリソーススケジュールを送る配信モジュール314を備えることが可能である。したがって、それぞれのワイヤレスノードは、リソーススケジュールによって指定されるとおり、ワイヤレスサービスに関するUEまたは特定のデータストリームを識別することができる。複数のワイヤレスノードをこれらのデータストリームに割り当てることによって、セル分割の利点、および関連するワイヤレスの利点が、例えば、それぞれのワイヤレスノードとそれぞれのUEの間の向上したSNRを介して、実現されることが可能であり、さらに、一部の事例において、マルチアンテナ構成を使用して(例えば、UEの少なくとも1つに複数のワイヤレスノードのサブセットがサービスを提供する場合)、向上したスループットまたはデータレートが実現されることが可能である。
【0047】
本開示の一部の態様において、スケジューリングモジュール312が、複数のデータストリームのそれぞれのデータストリームを複数のワイヤレスノードのそれぞれのノードに割り当てる。このことは、例えば、データストリームに関するSNRを最大化する仕方で行われ得る。他の態様において、スケジューリングモジュール312は、複数のデータストリームのそれぞれのデータストリームを、複数のワイヤレスノードの1つまたは複数をそれぞれが備える複数のワイヤレスノードのそれぞれのサブセットに割り当てる。これらの後者の態様において、マルチノード管理装置304は、複数の複数のワイヤレスノードを備える複数のワイヤレスノードのサブセットの1つに関する増分冗長性ポリシーを確立する統合モジュールを使用することが可能である。さらに、この増分冗長性ポリシーは、複数のワイヤレスノードのサブセットの1つのサブセットのそれぞれのワイヤレスノードにデータストリームのいくつかの部分を割り当てることを含むポリシーであることが可能である。このポリシーは、一実例において、データストリームのそれぞれの部分に最も適したチャネル特性を有するそれぞれのワイヤレスノードを割り当てることが可能であり、あるいはそれらの部分の1つまたは複数に複数のワイヤレスノードを割り当てて、少なくともそれらの部分に関するマルチアンテナ利得を実現することも可能である。
【0048】
本開示のさらに他の態様によれば、マルチノード管理装置304は、複数のワイヤレスノードとUEのセットの間の複数の伝送を区別するように複数のデータストリームの1つまたは複数に関する直交符号を円滑にする符号化モジュール316を備えることが可能である。データストリームは、単一の伝送タイムスロット内で、または伝送タイムスロットのセットの中で伝送されるため、直交符号は、それらの伝送を受信することを助けるようにワイヤレスノードとUEの間のDL伝送またはUL伝送に組み込まれることが可能である。さらに、符号化モジュール316は、異なるUE、異なる中継器、またはUEの異なるグループ(例えば、CoMP UL伝送を行っている)に関して異なる符号を生成することができる。これらの符号は、パイロット伝送上、データ伝送上、またはパイロット伝送とデータ伝送の組合せの上でスクランブルを行うために利用され得る。一態様において、これらの直交符号は、符号化モジュール316によって生成されて、物理層シグナリングまたは層2シグナリングを介してそれぞれのワイヤレスノードまたはUEに明示的に送られる。別の態様において、符号化シードが代わりに、符号化モジュール316によって送り出されることが可能であり、これらのシードが、それぞれの直交符号を生成するようにそれぞれのワイヤレスノード、またはそれぞれのUEに使用されることが可能である。代替の態様において、直交符号は代わりに、層3シグナリングによって送られることが可能である。
【0049】
さらなる態様によれば、マルチノード割当て装置304は、データストリームに割り当てられたワイヤレスリソースの単一のセットと同時である基地局302(および基地局302を介するマルチノード割当て装置304)の伝送の電力を低減する減衰モジュール320を備えることが可能である。このことは、ワイヤレスリソースの単一のセット(例えば、或る特定の周波数帯域)の上のワイヤレスノードに関する干渉を低減し、そのことが、次に、それぞれのワイヤレスノードの範囲を増大させることも可能である。この増加した範囲、つまり、範囲増大は、基地局302が劣悪なサービスを提供する、基地局302によるサービスを受けるセル境界または地理的境界の縁端部で特に有用であり得る。しかし、範囲増大は、基地局302が、それぞれのワイヤレス中継器をUEによりアクセスしやすくして、ワイヤレスノード、および全体的な基地局302のロード容量を増加させることによって、強力な信号を供給する場合にも、特に有用であり得る。基地局302に関する電力低減を実施するのに、スケジューリングモジュール312が、ワイヤレスリソースの単一のセットと同時である基地局302の伝送を再スケジュールするモジュールとして構成され得る。この場合、減衰モジュール320は、基地局302の送信電力を、ワイヤレスリソースの単一のセットの上のデータストリームの伝送と同時である伝送タイムスロット(またはタイムスロットのセット)中、0(または実質的に0)にまで低減する。
【0050】
範囲増大を使用する場合、基地局302は、データストリームのために利用される伝送タイムスロット(複数の伝送タイムスロット)内で送信していないので、またはより低い電力で送信しているので、CQI情報を獲得することは、中断される可能性がある。この問題を軽減するのに、マルチノード管理装置304は、複数のワイヤレスノードとUEのセットの間で確立されたワイヤレスチャネルにおけるパスロスを推定するのに時分割複信(TDD)チャネル相互関係を使用する推定モジュール322を利用することができる。このため、パスロスは、CQI情報から推測されるのではなく、直接に推定されることが可能である。
【0051】
代替の態様において、マルチノード管理装置304は代わりに、CQI専用の基準信号(CQI−RS)を、例えば、CQI−RSを送信するコマンドを認識するように構成された1つまたは複数のUEに関して使用して、そのような伝送を実行することもできる。この場合、スケジューリングモジュール312は、リソーススケジュール内に、UEのセットの1つ(または複数)のUEが低再使用ノード専用のチャネル品質指標基準信号(低再使用ノード専用のCQI−RS)を送信するようにするコマンドを含める。通信インターフェース306が、UEのセットの1つのUEからアップリンクチャネル上で低再使用ノード専用のCQI−RSを受信する。次に、測定モジュール324が、低再使用ノード専用のCQI−RSを分析して、UEのセットの1つのUEによって利用されるワイヤレスチャネルに関するパスロスを推定するマルチノード管理装置304によって使用されることが可能である。
【0052】
図4は、本開示のさらなる態様による例示的なワイヤレスアクセスチャネル環境400の図を示す。ワイヤレスアクセスチャネル環境400は、ノード
1404A、ノード
2404Bからノード
N404C(ひとまとめにして、ワイヤレスノード404A〜404Cと呼ばれる)を含むワイヤレスノードのセットを備える。ワイヤレスノード404A〜404Cのそれぞれは、UE
1402AからUE
Z402B(ひとまとめにしてUE402A〜404Bと呼ばれる)を含むUEのセットの少なくとも1つのUEに通信するように結合される。ワイヤレスノード404A〜404CとUE402A〜404Bの間で交換されるデータ情報(パケットデータトラヒックおよび回線交換トラヒックを含む)または制御情報は、各ワイヤレスノード404A〜404Cと各UE402A〜402Bの間の別々のアクセスチャネルを備えるアクセスインターフェースを介して送信される。図示されるとおり、異なる3つのアクセスチャネル、UE
1402Aをワイヤレスノード
1404Aに通信するように結合するアクセスチャネル
1406A、UE
1402Aをワイヤレスノード
2404Bに通信するように結合するアクセスチャネル
2406B、およびUE
Z402Bをワイヤレスノード
N404Cに通信するように結合するアクセスチャネル
3406C(ひとまとめにして制御チャネル406A〜406Cと呼ばれる)が存在する。
【0053】
一態様において、制御トラヒックが、ワイヤレスノード404A〜404Cに関連付けられた基地局からUE402A〜402Bにそれぞれの制御チャネル408を介して直接に送信されることが可能である。代替の態様において、制御トラヒックの一部分またはすべては代わりに、ワイヤレスノード404A〜404Cおよびアクセスチャネル406A〜406Cを介して送信されることが可能である。ワイヤレスノード404A〜404Cと基地局の間で交換される情報は、ワイヤレスノード404A〜404Cを基地局に通信するように結合するバックホールインターフェースを介して送信される。一態様において、バックホールインターフェースは、有線インターフェースを備えることが可能であり、別の態様において、バックホールインターフェースは、ワイヤレスインターフェースを備えることが可能である。さらに別の態様によれば、バックホールインターフェースは、有線インターフェースとワイヤレスインターフェースの組合せを備えることが可能である(例えば、基地局が、有線インターフェースを介してワイヤレスノード404A〜404Cの1つと直接に情報を交換し、さらにその1つのワイヤレスノード404A〜404Cが、残りのワイヤレスノード404A〜404Cにワイヤレスでその情報を転送する場合)。
【0054】
本明細書で説明されるとおり、それぞれのワイヤレスノード404A〜404Cが、それぞれのUE402A〜402BのUL伝送を測定して、それぞれのアクセスチャネル406A〜406Cの品質推定または信号強度推定を獲得することが可能である。これらの推定は、本明細書で説明されるとおり、それぞれのUE402A〜402Bに関して、あるいはUE402A〜402Bによって使用されるそれぞれのタイプのトラヒック、チャネル、またはデータストリームに関して、好ましいアクセスチャネル406A〜406Cを識別するように基地局に転送され得る。同様に、UE402A〜402Bが、それぞれのワイヤレスノード404A〜404CのDL伝送を測定して、それぞれのワイヤレスチャネル406A〜406Cの品質推定または信号強度推定を獲得することができる(例えば、ワイヤレスノード404A〜404Cの1つまたは複数がトランスペアレントなノードでない場合)。これらの推定は、制御チャネル408を介して、またはアクセスチャネル406A〜406Cを介して、UE402A〜402Bによって基地局に転送されて、好ましいアクセスチャネル406A〜406Cを識別するのに利用されることも可能である。
【0055】
少なくとも1つの態様において、マルチアンテナおよびCoMPのワイヤレス通信が、ワイヤレスアクセスチャネル環境400のために実施されることが可能である。このため、例えば、ノード
1404Aおよびノード
2404Bが、UE
1402Aに関するマルチアンテナDL伝送を提供して、そのようなマルチアンテナワイヤレス通信を介して利用可能な向上したスループットまたはデータレートを実現することが可能である。代替として、またはさらに、UE402A〜402Bの1つまたは複数が、それぞれのUE402A〜402Bに関連付けられた複数のアンテナを介して、または複数のUE402A〜402Bの間のピアツーピア通信を介して、マルチアンテナUL伝送を行って、UL伝送に関するUE CoMPを実現することが可能である。以上のマルチアンテナ事例のいずれにおいても、基地局は、本明細書で説明されるマルチノード管理を使用して、ワイヤレスチャネル406A〜406C上で向上したSNR、向上したセル分割、または増加したスループットもしくはデータレートを実現することができる。
【0056】
図5は、本開示のさらなる態様による例示的なワイヤレス通信構成500のブロック図を示す。ワイヤレス通信構成500は、ワイヤレスリンク506を介して基地局504に通信するように結合された中継ノード502を備える。基地局504は、中継ノード502に関連する好ましいアクセスチャネル(図示されないが、前出の
図4を参照)を識別するように構成され得るノード割当て装置508を備えることが可能である。この識別を達するのに、ノード割当て装置508は、UE IDのセット、およびULまたはDLのスケジューリング情報508Aを中継ノード502に送信することができる。中継ノード502は、UE ID、およびULまたはDLのスケジューリング情報を使用して、中継ノード502上に滞在する1つまたは複数のUEとデータを交換することができ、さらにチャネル測定装置510を使用して、そのデータ交換に関係のあるチャネル測定を実行することができる。UEチャネル測定のレポート508Bが、チャネル測定装置510によって基地局504に送信され、ノード割当て装置508において受信される。UEチャネル測定の、このレポート508Bに基づいて、ノード割当て装置508は、1つまたは複数のUEのそれぞれに関する好ましいチャネルを識別することができ、さらに本明細書で説明されるとおり、中継ノード502によってサービスを受けるべき特定のUE、あるいは中継ノード502によってサービスを受けるべき特定の制御トラヒックもしくはデータトラヒック、特定のデータストリーム、またはトラヒックの特定のタイプを示す割当て508Cを中継ノード502に送ることができる。
【0057】
さらなる態様によれば、基地局504は、1つまたは複数のUEに関する中継ノード502、およびさらなる1つまたは複数の中継器(図示せず)によるワイヤレスサービスを調整するように構成されたマルチノード管理装置512を備えることが可能である。調整されたワイヤレスサービスを実現するのに、マルチノード管理装置512は、リソース−UE割当てスケジュール512Aを中継ノード502に送ることができる。リソース−UE割当てスケジュール512Aは、中継ノード502、およびさらなる1つまたは複数の中継器によって提供されるアクセスチャネル上で1つまたは複数のUEによって行われるデータトラヒックのためのワイヤレスリソースの共通のセットを指定する。少なくとも1つの態様において、マルチノード管理装置512は、調整された様式で中継ノード502、およびさらなる1つまたは複数の中継器によって扱われるべきそれぞれのチャネル、トラヒック、またはデータストリームを指定するUE/データストリーム割当て512Bをさらに提供することができる。この調整された様式は、本明細書で説明されるとおり、セル分割割当て、マルチアンテナ割当てなどを備えることが可能である。詳細には、中継ノード502、およびさらなる1つまたは複数の中継器の調整は、ノード割当て装置508によって特定されるそれぞれの中継器とそれぞれUEの間のチャネル条件に基づく向上したSNR、マルチアンテナ割当てによって実現される向上したスループット利得またはデータレート利得などを含む、ワイヤレスリソースの共通のセットの上の向上したパフォーマンスをもたらすように実施されることが可能であることを認識されたい。
【0058】
前述したシステムまたは装置は、いくつかの構成要素、モジュール、および/または通信インターフェースの間の対話に関連して説明されてきた。そのようなシステムおよび構成要素/モジュール/インターフェースは、そのようなシステム内で規定される構成要素/モジュールまたはサブモジュール、規定される構成要素/モジュールまたはサブモジュールのいくつか、および/またはさらなるモジュールを含むことが可能であることを認識されたい。例えば、ワイヤレス通信システムは、ノード割当て装置204およびマルチノード管理装置304に結合された基地局102、およびUE402A〜402Bに通信するように結合されたワイヤレスノード404A〜404C、あるいはこれら、またはその他のエンティティの異なる組合せを含むことが可能である。また、サブモジュールは、親モジュール内に含められるのではなく、他のモジュールに通信するように結合されたモジュールとして実施されることも可能である。さらに、1つまたは複数のモジュールが組み合わされて、総合機能を提供する単一のモジュールにされることも可能であることに留意されたい。例えば、仲介モジュール216が、配信モジュール212を含んで、または配信モジュール212が、仲介モジュール216を含んで、単一の構成要素として、特定のUEにサービスを提供すべき複数のワイヤレスノードの1つを選択することを円滑にするとともに、その選択を複数のワイヤレスノードに配信することが可能である。また、これらの構成要素は、本明細書に明記されないが、当業者には知られている他の1つまたは複数の構成要素と対話することも可能である。
【0059】
さらに、認識されるとおり、前述した開示されるシステム、および後述する方法の様々な部分は、人工知能ベースの、または知識ベースの、または規則ベースの構成要素、部分構成要素、プロセス、手段、方法、または機構(例えば、サポートベクタマシン、ニューラルネットワーク、エキスパートシステム、ベイジアン信念ネットワーク、ファジーロジック、データ融合エンジン、クラシファイア...)を含む、あるいはそのような構成要素、部分構成要素、プロセス、手段、方法、または機構から成ることが可能である。そのような構成要素は、とりわけ、本明細書で既に説明したものに加えて、そのような構成要素によって実行されるいくつかの機構またはプロセスを自動化して、システムおよび方法のいくつかの部分を、より適応的にするとともに、効率的でインテリジェントにすることができる。
【0060】
前述した例示的なシステムに鑑みて、開示される主題に従って実施されることが可能な方法は、
図6〜
図9の流れ図を参照して、よりよく認識されよう。説明を簡単にするため、これらの方法は、一連のブロックとして示され、説明されるが、主張される主題は、いくつかのブロックが、本明細書で図示され、説明されるのとは異なる順序で、さらに/または他のブロックと同時に行われることが可能であるので、それらのブロックの順序によって限定されないことを理解および認識されたい。さらに、例示されるすべてのブロックが、以降、説明される方法を実施するのに要求されるわけではない可能性がある。さらに、以降に、さらに本明細書の全体にわたって開示される方法は、そのような方法をコンピュータに移送および転送することを円滑にする製造品上に格納されることが可能であることをさらに認識されたい。使用される製造品という用語は、任意のコンピュータ可読デバイス、担体と併せたデバイス、または記憶媒体においてアクセス可能なコンピュータプログラムを包含することを意図している。
【0061】
図6は、本開示の特定の態様による例示的な方法600の流れ図を示す。602で、方法600は、通信インターフェースを使用して、基地局によるサービスを受けるUEのセットに関するUE IDのセットを獲得することを備えることが可能である。UE IDのセットを獲得することは、例えば、UEのセットのそれぞれのUEから、アクセス要求送信、パイロット信号送信などを受信すること、およびそれぞれの送信からそれぞれのUE IDを抽出することを含むことが可能である。代替として、別の態様によれば、UE
IDのセットを獲得することは、基地局から、UEのセットのそれぞれのUEに関する媒体アクセス制御識別子、国際モビリティ識別子、無線一時ネットワーク識別子(RNTI)、制御RNTI、またはモバイル識別子を受信することをさらに備える。この別の態様において、UE IDのセットは、基地局によって明示的に送信され、通信インターフェースによって受信される。
【0062】
604で、方法600は、UEのセットに関するUE IDのセットおよびULスケジューリング情報を利用して、それぞれのUEチャネル測定を獲得する信号プロセッサ(例えば、受信機、復調器、およびデータプロセッサ)を使用することを備えることが可能である。一態様において、UEのセットに関するULスケジューリング情報を獲得することは、基地局から、サウンディング基準信号伝送のスケジュール、またはUEのセットのそれぞれのサブセットに関するUL復調基準信号伝送のスケジュールを受信することをさらに備える。さらなる態様において、それぞれのUEチャネル測定を獲得することは、ULスケジューリング情報に従って送信されるUEのセットのサブセットのUL信号のセットを測定することをさらに備える。この場合、方法600は、UL信号のセットを測定した結果を基地局に転送することをさらに備えることが可能である。
【0063】
606で、方法600は、少なくとも部分的にUEチャネル測定の1つまたは複数に基づいてUEのセットのサブセットにワイヤレスサービスを提供する割当てを受信するために通信インターフェースを使用することを備えることが可能である。或る特定の態様によれば、UEのセットのサブセットにワイヤレスサービスを提供する割当てを受信することは、少なくとも部分的にUL信号のセットを測定したことの結果に基づく。特定の例として、割当ては、基地局に関連付けられたそれぞれの中継ノードによって実行されるUL信号のセットの複数の独立した測定に基づく割当てであることが可能である。この場合、割当ては、中継ノードのサブセットのいずれが、UEのセットのサブセットの1つまたは複数に好ましいサービスを提供したかにさらに基づくことが可能である。少なくとも1つのさらなる態様において、割当ては、増分冗長性ポリシーを利用してUEのセットのサブセットの1つまたは複数にサービスを提供する複数の中継ノードに関する命令を備える。この態様において、増分冗長性ポリシーは、復号、信号調整、およびUEのセットのサブセットの1つまたは複数への再送信のために、特定のチャネル、または特定のトラヒックを複数の中継ノードのそれぞれのノードと互いに関係付けることを含むポリシーであることが可能である。
【0064】
本開示の別の態様において、割当ては、UEのセットのサブセットにサービスを提供するための特定の中継ノードを識別することが可能である。この態様において、割当ては、UEのセットのサブセットにサービスを提供すべき1つまたは複数のピコセルを割り当てること、UEのセットのサブセットにサービスを提供すべき1つまたは複数の遠隔無線ヘッドを割り当てること、UEのセットのサブセットにサービスを提供すべき1つまたは複数のスマートリピータを割り当てること、UEのセットのサブセットにサービスを提供すべき1つまたは複数の増分冗長中継器を割り当てること、または以上の適切な組合せの少なくとも1つを行う。
【0065】
図7は、本開示のさらに他の態様によるサンプルの方法700の流れ図を示す。702で、方法700は、UEのセットのそれぞれのUEに関するUE IDのセットおよびULスケジューリング情報を獲得することを備えることが可能である。704で、方法700は、スケジューリング情報に従ってUEのセットのサブセットのUL信号を識別することを備えることが可能である。706で、方法700は、UEのセットのサブセットのUL信号を測定して、UL信号に関係のあるULチャネル測定を獲得することを備えることが可能である。708で、方法700は、その測定の結果をサービング基地局に転送することを備えることが可能である。710で、方法700は、UEの1つまたは複数にサービスを提供する割当てを受信することを備えることが可能であり、この割当ておよびサービスは、少なくとも部分的にその測定の結果に基づく。さらに、712で、方法700は、割当てが、UEの1つまたは複数のうちの少なくとも1つに関してマルチノードサービスを指定するかどうかの判定を行うことが可能である。割当てがマルチノードサービスを指定する場合、方法700は、714に進むことが可能であり、指定しない場合、方法700は、718に進む。
【0066】
714で、方法700は、割当てから冗長性ポリシーを抽出することを備えることが可能である。716で、方法700は、冗長性ポリシー内で指定されるとおり、1つまたは複数のUEに選択されたワイヤレスサービスを提供することを備えることが可能である。例えば、冗長性ポリシーは、選択されたワイヤレスサービスに関連する1つまたは複数のUEのトラヒックの一部分を指定することができる。トラヒックの適切な部分は、制御トラヒックサービスまたはデータトラヒックサービスを提供すること、1つまたは複数の特定のタイプのトラヒック(例えば、音声トラヒック、VoIPトラヒック、ストリーミングメディアトラヒック、ウェブブラウジングトラヒック、アプリケーション固有のトラヒックなど)にサービスを提供すること、または1つまたは複数のUEにかかわる1つまたは複数の特定のデータストリームにサービスを提供することを備えることが可能である。718で、方法700は、割当てによって指定されたとおり、1つまたは複数のUEにデータサービスを提供することを備えることが可能である。
【0067】
図8は、本開示のさらなる1つまたは複数の態様による例示的な方法800の流れ図を示す。802で、方法800は、ワイヤレス通信インターフェースを使用して、UEのセットにリソース割当てを直接にワイヤレスで送ることを備えることが可能であり、リソース割当ては、共通のワイヤレスリソース上でUEのセットのそれぞれに関する伝送をスケジュールする。詳細には、共通のワイヤレスリソースは、単一の伝送タイムスロット、または伝送タイムスロットのセット(例えば、単一のサブフレーム)の中で1つまたは複数の周波数帯域、1つまたは複数のトーン、1つまたは複数の符号などを指定することができる。さらに、804で、方法800は、ワイヤレス通信インターフェースを使用して、1つまたは複数のワイヤレスノード経由でUEのセットへのデータ伝送、またはUEのセットからのデータ伝送をルーティングして、少なくとも、それらのデータ伝送に関する共通のワイヤレスリソース上でセル分割利得を実現することを備えることが可能である。
【0068】
本開示の一態様において、方法800は、それらの共通のワイヤレスリソースのために共通のULワイヤレスリソースを使用することをさらに備えることが可能であり、データ伝送は、1つまたは複数のワイヤレスノード経由でUEのセットから受信され、さらにセル分割利得は、その共通のULワイヤレスリソース上で観測される。代替の態様において、方法800は代わりに、1つまたは複数のワイヤレスノードのそれぞれのノードから共通のDLワイヤレスリソース上でDLデータ伝送をルーティングして、その共通のDLワイヤレスリソース上でDLセル分割利得を実現することを備えることが可能である。
【0069】
さらなる態様によれば、方法800は、UEのセットの各UEに関するDLデータ伝送およびULデータ伝送をルーティングするためにそれぞれのワイヤレス中継器を使用することをさらに備えることが可能である。代替として、方法800は代わりに、UEのセットの少なくとも1つのUEに関するDLデータ伝送およびULデータ伝送をルーティングするために複数のワイヤレス中継器を使用することを備えることが可能である。複数のワイヤレス中継器を使用する態様において、方法800は、UEのセットの少なくとも1つのUEに関して、マルチアンテナDL送信またはマルチアンテナDL受信を提供して、マルチアンテナワイヤレス通信で入手可能なスループット利得またはデータレート利得を実現することが可能である。
【0070】
さらなる他の態様によれば、方法800は、1つまたは複数のワイヤレスノードのDL送信範囲を、基地局に、その1つまたは複数のワイヤレスノードによって使用されるDLワイヤレスリソースのセットを空白にさせることによって、増大させることをさらに備えることが可能である。詳細には、DLワイヤレスリソースのセットは、共通のワイヤレスリソースと同時であるワイヤレスリソースを含むことが可能である。代替の態様、またはさらなる態様において、方法800は、UEのセットの少なくとも1つのUEのUL送信範囲を、UEのセットのさらなる少なくとも1つのUEに、UEのセットのその少なくとも1つのUEによって使用されるULワイヤレスリソースのセットを空白にするよう命令することによって、増大させることを備えることが可能である。前述のDLワイヤレスリソースと同様に、UL送信範囲は、UEのセットのさらなる少なくとも1つのUEによって空白にされるULワイヤレスリソースのセットが共通のワイヤレスリソースと同時である場合に、増大させられることが可能である。
【0071】
別の態様において、方法800は、UEのセットのサブセットにそれぞれのスクランブリング符号を割り当てて、共通のワイヤレスリソース上で同時に送られる複数のデータ伝送のそれぞれのデータ伝送を区別することを円滑にすることを備えることが可能である。この態様において、それぞれのスクランブリング符号を割り当てることは、所定のスクランブリング符号のセットからスクランブリング符号を導き出すこと、またはUEのセットのサブセットのそれぞれのUEに一意の識別子に応じてスクランブリング符号を生成することをさらに備えることが可能である。以上のことの部分的態様として、スクランブリング符号を割り当てることは、UEのセットのサブセットのそれぞれのUEにスクランブリング符号シードまたはスクランブリング符号シーディング関数を送って、それぞれのUEによるスクランブリング符号の1つの符号の生成を可能にすること、物理層制御チャネルまたは層2制御チャネルを利用して、スクランブリング符号の1つまたは複数を備える割当て許可を送信すること、または層3シグナリングを使用して、UEのセットのサブセットの1つまたは複数のUEにスクランブリング符号を明示的に送ること、あるいは以上の適切な組合せの少なくとも1つをさらに備えることが可能である。
【0072】
本開示のさらに他の態様において、方法800は、1つまたは複数のワイヤレスノードとUEのセットの間の中継チャネルのセットに関係のあるCQI情報を獲得することを円滑にすることをさらに備えることが可能である。詳細には、CQI情報を獲得することは、一実例において、中継チャネルのセットのそれぞれの中継チャネルに関するTDDチャネル相互関係を使用して、1つまたは複数のワイヤレスノードのそれぞれのノードに対するそれぞれのパスロスを推定することを備えることが可能である。しかし、代替の実例において、CQI情報を獲得することは代わりに、UEのセットのサブセットによって送信された低再使用中継器専用CQI基準信号を分析して、UEのセットのサブセットに関連付けられたそれぞれのアクセスチャネルに関する実現可能なCQIを推定することを備えることが可能である。
【0073】
さらなる1つの態様によれば、方法800は、UEのセットの1つまたは複数のUEに関する電力制御を円滑にすることを備えることが可能である。例えば、電力制御を円滑にすることは、有線またはワイヤレスのバックホールリンクを介して1つまたは複数のワイヤレスノードの少なくとも1つからUL信号測定を獲得することを備えることが可能である。さらに、電力制御を円滑にすることは、UL信号測定を分析して、1つまたは複数のワイヤレスノードの少なくとも1つによるサービスを受けるUEのセットの1つまたは複数のUEに関するUL電力制御のセットを導き出すことを備えることも可能である。UL電力制御のセットが導き出されると、方法800は、UL電力制御のセットに基づいて、1つまたは複数のワイヤレスノードの少なくとも1つを介して1つまたは複数のUEにUL電力制御コマンドを発行することが可能である。
【0074】
図9は、本開示のさらに他の態様によるサンプルの方法900の流れ図を示す。902で、方法900は、UEのセットのアクセスリンクデータ伝送のための共通のリソースを識別することを備えることが可能である。904で、方法900は、リソーススケジュールの中でアクセスリンクデータ伝送を割り当てることを備えることが可能である。さらに、906で、方法900は、それぞれのデータ伝送に関するスクランブリング符号またはスクランブリングシードを確立することを備えることが可能であり、さらに908で、リソーススケジュールおよびスクランブリング符号/スクランブリングシードを、DL制御チャネル上の制御シグナリングを介してUEのセットに直接に送ることを備えることが可能である。
【0075】
以上に加えて、910で、方法900は、UEのセットのデータ伝送に関するデータトラヒックを扱うべき中継ノードのセットを割り当てることを備えることが可能である。912で、方法900は、その割当てを中継ノードのセットのそれぞれの中継ノードに転送することを備えることが可能である。914で、方法900は、共通のリソース上で基地局の送信電力を低減すること、または伝送を空白化することをさらに備えることが可能である。
【0076】
916で、UEのセットが低再使用CQI−RSを識別するように、または使用するように構成されていないレガシーUEを備えるかどうかの判定が、行われる。そのようなUEが、UEのセットの中に全く含められていない場合、方法900は、918に進む。含められている場合、方法900は、922に進む。
【0077】
918で、方法900は、低再使用CQI−RSを、低再使用CQI−RSを使用するように構成されたUEのセットの非レガシーUEに割り当てることを備えることが可能である。920で、方法900は、非レガシーUEからそれぞれの低再使用CQI−RS伝送を受信すること、およびそれぞれの低再使用CQI−RS伝送からそれぞれのCQI情報を推定することを備えることが可能である。920から、方法900は、926に進む。
【0078】
922で、方法900は、中継ノードのセットの中継ノードをUEのセットのUEに結合するそれぞれのアクセスチャネルに関するTDDチャネル相互関係を識別することを備えることが可能である。924で、方法900は、それぞれのアクセスチャネルに関するTDDチャネル相互関係からそれぞれのパスロス情報を推定することを備えることが可能である。926で、方法900は、中継ノードのセットのそれぞれの中継ノードからULチャネル測定を獲得することを備えることが可能である。928で、方法900は、少なくとも部分的にULチャネル測定、それぞれのCQI情報またはそれぞれのパスロス情報、あるいは以上の適切な組合せに基づいて、それぞれの中継ノード、またはUEのセットのそれぞれのUEに関するそれぞれの電力制御を計算することを備えることが可能である。次に、それぞれの電力制御が、その後の伝送のために、中継ノード、およびUEのセットのUEに配信されることが可能である。
【0079】
図10および
図11は、本開示の態様によるワイヤレス通信においてマルチノード割当ておよびマルチノードセル分割を実施するためのそれぞれの例示的な装置1000、1100を示す。例えば、装置1000、1100は、ワイヤレス通信ネットワーク内に、さらに/またはノード、基地局、アクセスポイント、ユーザ端末装置、モバイルインターフェースカードに結合されたパーソナルコンピュータなどのワイヤレス受信機内に少なくとも部分的に存在することが可能である。装置1000、1100は、プロセッサ、ソフトウェア、またはプロセッサとソフトウェアの組合せ(例えば、ファームウェア)によって実施される機能を表す機能ブロックであり得る、機能ブロックを含むものとして表されていることを認識されたい。
【0080】
装置1000は、装置1000の機能を実行するように構成されたモジュールまたは命令を格納するためのメモリ1002を備えることが可能である。装置1000は、通信インターフェースを使用して、装置1000に関連付けられた基地局によるサービスを受けるUEのセットに関するUE IDのセットを獲得するためのモジュール1004をさらに備えることが可能である。さらに、装置1000は、UEのセットに関するUE IDのセットおよびULスケジューリング情報を利用して、UEのセットのそれぞれのUEによって使用されるアクセスチャネルのそれぞれのUEチャネル測定を獲得する信号プロセッサ1010を使用するためのモジュール1006を備えることが可能である。さらに、装置1000は、少なくとも部分的にUEチャネル測定の1つまたは複数に基づいてUEのセットのサブセットにワイヤレスサービスを提供する割当てを受信するために通信インターフェースを使用するためのモジュール1008を備えることが可能である。
【0081】
装置1100は、装置1100に関連付けられた中継ノードのセットによるサービスを受けるUEのセットにかかわるワイヤレス通信に関してセル分割を提供することを含め、装置1100の機能を実行するように構成されたモジュールまたは命令を格納するためのメモリ1102を備えることが可能である。さらに、装置1100は、ワイヤレストランシーバを使用して、UEのセットにリソース割当てを直接に送信するためのモジュール1104を備えることが可能であり、このリソース割当ては、共通のワイヤレスリソース上でUEのセットのそれぞれに関する伝送をスケジュールする。さらに、装置1100は、ワイヤレストランシーバを使用して、1つまたは複数のワイヤレスノード経由でUEのセットのそれぞれのデータ伝送をルーティングして、少なくとも共通のワイヤレスリソース上でそれらのデータ伝送の少なくとも1つに関してセル分割利得を実現するためのモジュール1106を備えることが可能である。
【0082】
図12は、本明細書で開示される一部の態様によるワイヤレス通信を円滑にすることができる例示的なシステム1200のブロック図を示す。DL上で、アクセスポイント1205において、送信(TX)データプロセッサ1210が、トラヒックデータを受信し、フォーマットし、符号化し、インターリーブし、変調して(またはシンボルマッピングして)、変調シンボル(「データシンボル」)をもたらす。シンボル変調器1215が、それらのデータシンボルおよびパイロットシンボルを受け取り、処理して、シンボルのストリームをもたらす。シンボル変調器1215は、データシンボルとパイロットシンボルを多重化し、多重化されたシンボルを送信機ユニット(TMTR)1220に供給する。各送信シンボルは、データシンボル、パイロットシンボル、または0の信号値であることが可能である。パイロットシンボルは、各シンボル周期内で継続的に送られることが可能である。パイロットシンボルは、周波数分割多重化(FDM)される、直交周波数分割多重化(OFDM)される、時分割多重化(TDM)される、符号分割多重化(CDM)される、または以上、または同様の変調技術および/または伝送技術の適切な組合せであることが可能である。
【0083】
TMTR1220が、シンボルのストリームを受け取り、1つまたは複数のアナログ信号に変換し、さらにそれらのアナログ信号を調整して(例えば、増幅し、フィルタリングし、さらに周波数アップコンバートして)、ワイヤレスチャネルを介して送信するのに適したDL信号を生成する。次に、そのDL信号が、アンテナ1225を介して端末装置に送信される。端末装置1230で、アンテナ1235が、そのDL信号を受信し、受信された信号を受信機ユニット(RCVR)1240に供給する。受信ユニット1240が、その受信された信号を調整し(例えば、フィルタリングし、増幅し、周波数ダウンコンバートして)、その調整された信号をディジタル化して、サンプルを獲得する。シンボル復調器1245が、受信されたパイロットシンボルを復調して、チャネル推定のためにプロセッサ1250に供給する。シンボル復調器1245が、プロセッサ1250からDLに関する周波数応答推定をさらに受け取り、受信されたデータシンボルに対してデータ復調を実行して、データシンボル推定(送信されたデータシンボルの推定である)を獲得し、それらのデータシンボル推定をRXデータプロセッサ1255に供給し、プロセッサ1255が、それらのデータシンボル推定を復調(すなわち、シンボルディマッピングし)、ディインターリーブし、復号して、送信されたトラヒックデータを回復する。シンボル復調器1245およびRXデータプロセッサ1255による処理は、それぞれアクセスポイント1205におけるシンボル変調器1215およびTXデータプロセッサ1210による処理と相補的である。
【0084】
UL上で、TXデータプロセッサ1260が、トラヒックデータを処理し、データシンボルを供給する。シンボル変調器1265が、データシンボルをパイロットシンボルと一緒に受け取り、変調して、シンボルのストリームをもたらす。次に、送信機ユニット1270が、シンボルのストリームを受け取り、処理して、アンテナ1235によってアクセスポイント1205に送信されるUL信号を生成する。具体的には、UL信号は、SC−FDMA要件に準拠することが可能であり、本明細書で説明されるとおり、周波数ホッピング機構を含むことが可能である。
【0085】
アクセスポイント1205で、端末装置1230からのUL信号が、アンテナ1225によって受信され、受信機ユニット1275によって処理されて、サンプルが獲得される。次に、シンボル復調器1280が、それらのサンプルを処理し、ULに関する受信されたパイロット信号およびデータシンボルの推定をもたらす。RXデータプロセッサ1285が、それらのデータシンボル推定を処理して、端末装置1230によって送信されたトラヒックデータを回復する。プロセッサ1290が、UL上で送信する各活性の端末装置に関するチャネル推定を実行する。複数の端末装置が、UL上で、パイロットサブバンドの割り当てられたそれぞれのセットの上でパイロットを同時に送信することが可能であり、これらのパイロットサブバンドセットは、インターレースされ得る。
【0086】
プロセッサ1290および1250が、それぞれ、アクセスポイント1205および端末装置1230における動作を誘導する(例えば、制御する、調整する、管理するなど)。それぞれのプロセッサ1290および1250は、プログラムコードおよびデータを格納するメモリユニット(図示せず)に関連付けられることが可能である。また、プロセッサ1290および1250は、それぞれ、ULおよびDLに関する周波数ベース、および時間ベースのインパルス応答推定を導き出す計算を実行することもできる。
【0087】
多元接続システム(例えば、SC−FDMA、FDMA、OFDMA、CDMA、TDMAなど)の場合、複数の端末装置が、UL上で同時に送信することが可能である。そのようなシステムに関して、パイロットサブバンドは、異なる端末装置の間で共有され得る。チャネル推定技術は、各端末装置に関するパイロットサブバンドが動作帯域全体(場合により、帯域端部を除いて)にわたる場合に使用されることが可能である。そのようなパイロットサブバンド構造は、各端末装置に関して周波数ダイバーシティを得るのに望ましい。
【0088】
本明細書で説明される技術は、様々な手段によって実施されることが可能である。例えば、これらの技術は、ハードウェアで、ソフトウェアで、またはハードウェアとソフトウェアの組合せで実施されることが可能である。ディジタル、アナログ、またはディジタルとアナログの両方であり得るハードウェア実施形態の場合、チャネル推定のために使用される処理ユニットは、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、ディジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本明細書で説明される機能を実行するように設計された他の電子ユニット、または以上の組合せの内部に実装されることが可能である。ソフトウェアの場合、実施は、本明細書で説明される機能を実行するモジュール(例えば、手順、機能など)を介することが可能である。これらのソフトウェアコードは、メモリユニットの中に格納されて、プロセッサ1290および1250によって実行されることが可能である。
【0089】
図13は、1つまたは複数の態様に関連して利用され得る、複数の基地局(BS)130(例えば、ワイヤレスアクセスポイント、ワイヤレス通信装置)と、複数の端末装置1320(例えば、AT)とを有するワイヤレス通信システム1300を示す。BS1310は、一般に、端末装置と通信する固定局であり、アクセスポイントまたはノードBと呼ばれる、あるいは他の何らかの用語で呼ばれることが可能である。各BS1310は、1302a、1302b、および1302cというラベルが付けられた、
図13における3つの地理的区域として示される特定の地理的区域またはカバレッジエリアに通信カバレッジを提供する。「セル」という用語は、この用語が使用される文脈に依存して、BSを指すことも、BSのカバレッジエリアを指すことも可能である。システム容量を増加させるのに、BSの地理的区域/カバレッジエリアは、より小さい複数の区域(例えば、
図13におけるセル1302aによる、より小さい3つの区域)、1304a、1304b、および1304cに分割されることが可能である。より小さい各区域(1304a、1304b、1304c)は、それぞれのベーストランシーバサブシステム(BTS)によるサービスを受けることが可能である。「セクタ」という用語は、この用語が使用される文脈に依存して、BTSを指すことも、BTSのカバレッジエリアを指すことも可能である。セクタ化されたセルの場合、そのセルのすべてのセクタのためのBTSは、通常、そのセルの基地局内に並置される。本明細書で説明される伝送技術は、セクタ化されたセルを有するシステムのためにも、セクタ化されていないセルを有するシステムのためにも使用され得る。簡明のため、この説明では、特に明記しない限り、「基地局」という用語は、セクタにサービスを提供する固定局、およびセルにサービスを提供する固定局の総称として使用される。
【0090】
端末装置1320は、通常、システム全体にわたって散らばり、各端末装置1320は、固定型であることも、モバイルであることも可能である。また、端末装置1320は、移動局、ユーザ機器、ユーザデバイス、ワイヤレス通信装置、アクセス端末装置、またはユーザ端末装置と呼ばれる、あるいは他の何らかの用語で呼ばれることも可能である。端末装置1320は、ワイヤレスデバイス、セルラ電話機、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデムカードなどであることが可能である。各端末装置1320は、任意の所与の時点で、ダウンリンク(例えば、FL)およびアップリンク(例えば、RL)で全くBS1310と通信しないことも、1つまたは複数のBS1310と通信することも可能である。ダウンリンクとは、基地局から端末装置に至る通信リンクを指し、アップリンクとは、端末装置から基地局に至る通信リンクを指す。
【0091】
集中型アーキテクチャの場合、システムコントローラ1330が基地局1310に結合され、BS1310に関する調整および制御を提供する。分散型アーキテクチャの場合、BS1310は、必要に応じて、互いに通信することが可能である(例えば、BS1310を通信するように結合する有線またはワイヤレスのバックホールネットワークによって)。順方向リンク上のデータ伝送は、しばしば、順方向リンクまたは通信システムによってサポートされ得る最大データレートで、または最大データレート近くで1つのアクセスポイントから1つのアクセス端末装置に行われる。順方向リンクのさらなるチャネル(例えば、制御チャネル)が、複数のアクセスポイントから1つのアクセス端末装置に送信されることが可能である。逆方向リンクデータ通信は、1つのアクセス端末装置から1つまたは複数のアクセスポイントに行われることが可能である。
【0092】
図14は、様々な態様による計画された、または半ば計画されたワイヤレス通信環境1400の図である。ワイヤレス通信環境1400は、互いに、さらに/または1つまたは複数のモバイルデバイス1404を相手にワイヤレス通信信号の受信、送信、再送などを行う1つまたは複数のセルおよび/またはセクタの中の1つまたは複数のBS1402を備えることが可能である。図示されるとおり、各BS1402は、1406a、1406b、1406c、および1406dというラベルが付けられた4つの地理的区域として例示される、特定の地理的区域に通信カバレッジを提供することが可能である。各BS1402は、送信機チェーンおよび受信機チェーンを備えることが可能であり、送信機チェーンおよび受信機チェーンのそれぞれは、当業者には認識されるとおり、信号送信および信号受信に関連する複数の構成要素(例えば、プロセッサ、変調器、多重化装置、復調器、逆多重化装置、アンテナなど、前出の
図12を参照)を備えることが可能である。モバイルデバイス1404は、例えば、セルラ電話機、スマートフォン、ラップトップ、ハンドヘルド通信デバイス、ハンドヘルドコンピューティングデバイス、衛星ラジオ、グローバルポジショニングシステム、PDA、あるいはワイヤレス通信環境1400を介して通信するための他の任意の適切なデバイスであることが可能である。ワイヤレス通信環境1400は、本明細書で説明されるとおり、ワイヤレス通信におけるマルチノード中継器割当ておよびセル分割の効果を促進するために、本明細書で説明される様々な態様に関連して使用されることが可能である。
【0093】
本開示において使用される「構成要素」、「システム」、「モジュール」などの用語は、ハードウェア、ソフトウェア、実行中のソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、および/または以上の組合せである、コンピュータ関連のエンティティを指すことを意図している。例えば、モジュールは、プロセッサ上で実行されているプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行可能ファイル、実行のスレッド、プログラム、デバイス、および/またはコンピュータであることが可能であるが、以上には限定されない。1つまたは複数のモジュールが、プロセス内、または実行のスレッド内に存在することが可能であり、さらにモジュールは、1つの電子デバイス上に局在化されることも、2つ以上の電子デバイスの間に分散されることも可能である。さらに、これらのモジュールは、様々なデータ構造が格納されている様々なコンピュータ可読媒体から実行されることが可能である。これらのモジュールは、1つまたは複数のデータパケットを有する信号によるなどして、ローカルプロセスまたは遠隔プロセスによって通信することができる(例えば、1つの構成要素からのデータが、信号によって、ローカルシステムまたは分散システムにおける別の構成要素と対話して、あるいはインターネットなどのネットワークを介して他のシステムと対話して)。さらに、本明細書で説明されるシステムの構成要素またはモジュールは、それらの構成要素またはモジュールに関して説明される様々な態様、目標、利点などを実現することを円滑にするために、再構成される、またはさらなる構成要素/モジュール/システムによって補完されることが可能であり、当業者によって認識されるとおり、所与の図に示される構成そのものに限定されない。
【0094】
さらに、様々な態様が、UEに関連して本明細書で説明される。UEは、システム、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル、モバイル通信デバイス、モバイルデバイス、遠隔局、遠隔端末装置、AT、ユーザエージェント(AT)、ユーザデバイス、またはユーザ端末装置(UT)と呼ばれることも可能である。加入者局は、セル電話機、コードレス電話機、セッション開始プロトコル(SIP)電話機、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレス接続能力を有するハンドヘルドデバイス、あるいはワイヤレスモデムに、または処理デバイスとのワイヤレス通信を円滑にする類似した機構に接続された他の処理デバイスであることが可能である。
【0095】
1つまたは複数の例示的な実施形態において、説明される機能は、ハードウェアで、ソフトウェアで、ファームウェアで、ミドルウェアで、マイクロコードで、または以上の任意の適切な組合せで実施されることが可能である。ソフトウェアで実施される場合、それらの機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に格納される、またはコンピュータ可読媒体を介して送信されることが可能である。コンピュータ可読媒体は、1つの場所から別の場所にコンピュータプログラムを移すことを円滑にする任意の媒体を含むコンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の物理的媒体であることが可能である。例として、限定としてではなく、そのようなコンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、スマートカード、およびフラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブなど)、あるいは命令またはデータ構造の形態で所望されるプログラムコードを伝送する、または格納するのに使用されることが可能であり、さらにコンピュータによってアクセスされ得る他の任意の媒体を備えることが可能である。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、より対線、ディジタル加入者線(DSL)、あるいは赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用してウェブサイト、サーバ、または他の遠隔ソースから送信される場合、その同軸ケーブル、光ファイバケーブル、より対線、DSL、あるいは赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術が、媒体の定義に含められる。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)には、コンパクトディスク(CD)、レーザディスク、光ディスク、ディジタルバーサタイルディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、およびブルーレイディスクが含まれ、ただし、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再現するのに対して、ディスク(disc)は、レーザを使用してデータを光学的に再現する。また、以上の媒体の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含められなければならない。
【0096】
ハードウェア実施形態の場合、本明細書で開示される態様に関連して説明される処理ユニットの様々な例示的なロジック、論理ブロック、モジュール、および回路は、1つまたは複数のASIC、DSP、DSPD、PLD、FPGA、ディスクリートのゲートもしくはトランジスタロジック、ディスクリートのハードウェア構成要素、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本明細書で説明される機能を実行するように設計された他の電子ユニット、あるいは以上の組合せの内部で実施される、または実行されることが可能である。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであることが可能であるが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態マシンであり得る。また、プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せとして、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組合せとして、複数のマイクロプロセッサとして、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサとして、あるいは他の任意の適切な構成として実施されることも可能である。さらに、少なくとも1つのプロセッサは、本明細書で説明されるステップおよび/またはアクションの1つまたは複数を実行するように動作可能な1つまたは複数のモジュールを備えることが可能である。
【0097】
さらに、本明細書で説明される様々な態様または特徴は、標準のプログラミング技術および/またはエンジニアリング技術を使用して、方法、装置、または製造品として実施されることが可能である。さらに、本明細書で開示される態様に関連して説明される方法またはアルゴリズムのステップおよび/またはアクションは、ハードウェアで直接に、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで、またはハードウェアとそのようなソフトウェアモジュールの組合せで実現されることが可能である。さらに、一部の態様において、方法またはアルゴリズムのステップまたはアクションは、コンピュータプログラム製品に組み込まれ得るマシン可読媒体またはコンピュータ可読媒体の上のコードまたは命令の少なくとも1つ、または任意の組合せもしくはセットとして存在することが可能である。本明細書で使用される「製造品」という用語は、任意の適切なコンピュータ可読デバイスまたはコンピュータ可読媒体においてアクセス可能なコンピュータプログラムを包含することを意図している。
【0098】
さらに、「例示的」という語は、例、実例、または例示の役割をすることを意味するように本明細書で使用される。本明細書で「例示的」と説明されるいずれの態様または設計も、必ずしも、他の態様または設計より好ましい、または有利であると解釈されるべきではない。むしろ、例示的という語の使用は、具体的な仕方で概念を提示することを意図している。本出願で使用される「または」という用語は、排他的な「または」ではなく、包含的な「または」を意味することを意図している。つまり、特に明記しない限り、または文脈から明らかでない限り、「Xは、AまたはBを使用する」は、自然な包含的な置換のいずれかを意味することを意図している。つまり、Xが、Aを使用する場合、Xが、Bを使用する場合、またはXが、AとBをともに使用する場合、以上の実例のいずれの下でも「Xは、AまたはBを使用する」が満たされる。さらに、本出願、および添付の特許請求の範囲において使用される「或る」という冠詞は、特に明記しない限り、または単数形に向けられるべきことが文脈から明らかでない限り、一般に、「1つまたは複数の」を意味すると解釈されるべきである。
【0099】
さらに、本明細書で使用される「推測する」または「推測」という用語は、一般に、イベントまたはデータを介して捕捉される観測のセットからシステム、環境、またはユーザの状態について推論する、または推測するプロセスを指す。推測は、特定のコンテキストまたはアクションを識別するのに使用されることが可能であり、あるいは、例えば、いくつかの状態にわたる確率分布を生成することが可能である。推測は、確率論的であること、つまり、データおよびイベントの考慮に基づく、関心対象のいくつかの状態にわたる確率分布の計算であることが可能である。また、推測は、イベントのセット、またはデータから、より高いレベルのイベントを構成するために使用される技術を指すことも可能である。そのような推測は、イベントが時間的に非常に近接して互いに関係しているか否かにかかわらず、さらにイベントおよびデータが1つのイベントおよびデータのソースに由来するか、複数のイベントおよびデータのソースに由来するかにかかわらず、観測されたイベントおよび/または格納されたイベントデータのセットから新たなイベントまたはアクションの構築をもたらす。
【0100】
以上に説明したことには、主張される主題の態様の実施例が含まれる。もちろん、主張される主題を説明する目的で構成要素または方法の考えられるすべての組合せを説明することは不可能であるが、開示される主題の多くのさらなる組合せおよび置換が可能であることが当業者には認識され得る。したがって、開示される主題は、添付の特許請求の範囲の趣旨および範囲に含まれるすべてのそのような変更、変形、および変種を包含することを意図している。さらに、「含む」、「有する」、または「有している」という語が、詳細な説明、または特許請求の範囲において使用される限りで、そのような用語は、「備える」という語が、請求項におけるつなぎの語として使用される場合に解釈される、「備える」と同様に包含的であることを意図している。
以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
下記を備えるワイヤレス通信の方法:
基地局によるサービスを受けるUEのセットに関するUE IDのセットを獲得すること;
UEの前記セットに関するUE IDの前記セットおよびULスケジューリング情報を利用して、それぞれのUEチャネル測定を獲得すること;および、
少なくとも部分的に前記UEチャネル測定の1つまたは複数に基づいてUEの前記セットのサブセットにワイヤレスサービスを提供する割当てを受信すること。
[C2]
前記割当てに関するUEの前記セットの前記サブセットの選択は、少なくとも部分的に前記基地局に関連付けられた1つまたは複数のワイヤレスアクセスポイントに応じた前記それぞれのUEチャネル測定の特性の違いに基づくC1に記載の方法。
[C3]
UEの前記セットに関する前記ULスケジューリング情報を獲得することは、前記基地局から、サウンディング基準信号伝送のスケジュール、またはUEの前記セットのそれぞれのサブセットに関するUL復調基準信号伝送のスケジュールを受信することをさらに備えるC1に記載の方法。
[C4]
UE IDの前記セットを獲得することは、前記基地局から、UEの前記セットのそれぞれのUEに関する媒体アクセス制御識別子、国際モビリティ識別子、無線一時ネットワーク識別子(RNTI)、制御RNTI、またはモバイル識別子を受信することをさらに備えるC1に記載の方法。
[C5]
それぞれのUEチャネル測定を獲得することは、前記ULスケジューリング情報に従って送信されるUEの前記セットのサブセットのUL信号のセットを測定することをさらに備えるC1に記載の方法。
[C6]
UL信号の前記セットを前記測定することの結果を前記基地局に転送することをさらに備えるC5に記載の方法。
[C7]
UEの前記セットの前記サブセットにワイヤレスサービスを提供する前記割当てを受信することは、少なくとも部分的にUL信号の前記セットを前記測定することの結果に基づくC6に記載の方法。
[C8]
前記割当ては、前記基地局に関連付けられたそれぞれの中継ノードによって実行されるUL信号の前記セットの複数の独立した測定に基づき、さらに前記割当ては、前記中継ノードのサブセットのいずれが、UEの前記セットの前記サブセットの前記1つまたは複数に好ましいサービスを提供するかに基づくC7に記載の方法。
[C9]
前記割当ては、増分冗長性ポリシーを利用してUEの前記セットの前記サブセットの前記1つまたは複数にサービスを提供するように複数の中継ノードのための命令を備えるC7に記載の方法。
[C10]
前記増分冗長性ポリシーは、復号するため、信号調整するため、およびUEの前記セットの前記サブセットの前記1つまたは複数に再送信するために、特定のチャネルまたは特定のトラヒックを前記複数の中継ノードのそれぞれのノードと互いに関係付けることを含むC9に記載の方法。
[C11]
前記割当ては、下記の少なくとも1つ以上の組み合わせを実行するC1に記載の方法:
UEの前記セットの前記サブセットにサービスを提供するよう1つまたは複数のピコセルを割り当てること;
UEの前記セットの前記サブセットにサービスを提供するよう1つまたは複数の遠隔無線ヘッドを割り当てること;
UEの前記セットの前記サブセットにサービスを提供するよう1つまたは複数のスマートリピータを割り当てること;および、
UEの前記セットの前記サブセットにサービスを提供するよう1つまたは複数の増分冗長中継器を割り当てること。
[C12]
ワイヤレス通信のために構成された装置、該装置は下記を備える:
UEを相手に、さらに前記装置に関連付けられ、前記装置から遠隔に配置されたアクセスポイントのセットを相手にワイヤレス信号を交換するために構成されたワイヤレス通信インターフェース;
相対アクセスチャネル測定に基づいて、前記UEに選択的アクセスポイントサービスを提供するように構成された命令を格納するためのメモリ;および、
前記命令を実施するようにモジュールを実行するためのデータプロセッサ、
ここにおいて、前記モジュールは、下記を備える:
前記UEに関する識別子(ID)および伝送スケジュールをアクセスポイントの前記セットと共有する配信モジュール;および、
アクセスポイントの前記セットのサブセットによって供給されるそれぞれのUE信号測定に基づいて、前記UEにサービスを提供すべきアクセスポイントの前記セットの少なくとも1つのアクセスポイントを選択する仲介モジュール。
[C13]
前記それぞれのUE信号測定の間で前記UE信号測定の特性が異なるかどうかを識別する分析モジュールをさらに備えるC12に記載の装置。
[C14]
前記特性は、前記UE信号測定の信号強度特性、信号品質特性、または信号雑音特性を備えるC13に記載の装置。
[C15]
前記特性は、信号強度、信号対雑音比、ライズオーバサーマル、パスロス、相対信号干渉、実現可能な帯域幅、または実現可能なデータレート、あるいは以上の組合せを備えるC13に記載の装置。
[C16]
前記仲介モジュールは、前記1つのアクセスポイントによって供給されるUE信号測定に関する特性の値に基づいて、前記UEにサービスを提供すべきアクセスポイントの前記セットの中の1つのアクセスポイントを選択するC13に記載の装置。
[C17]
前記仲介モジュールは、アクセスポイントの前記セットの前記サブセットの他のアクセスポイントによって供給されるそれぞれのUE信号測定に関係のある前記特性のそれぞれの値と比べて、前記特定の前記値を分析するために前記メモリの中に格納された選択ポリシーを使用するC16に記載の装置。
[C18]
前記選択ポリシーは、前記特性の値の好ましい格付け、または前記特性の目標値を定義するC17に記載の装置。
[C19]
前記仲介モジュールは、前記特性の前記値が前記目標値に最も近いため、または前記特性の前記値が、前記好ましい格付けに基づいて、前記特性の前記それぞれの値を超えているために、前記1つのアクセスポイントを選択するC18に記載の装置。
[C20]
前記仲介モジュールは、アクセスポイントの前記セットの複数のアクセスポイントのそれぞれのUE信号測定に関連する前記特性のそれぞれの値に基づいて、前記UEにサービスを提供すべきアクセスポイントの前記セットの前記複数のアクセスポイントを選択するC13に記載の装置。
[C21]
前記UEに関連するそれぞれのトラヒック、チャネル、またはデータストリームをアクセスポイントの前記セットの前記複数のアクセスポイントのそれぞれのアクセスポイントに割り当てて、前記UEに関する増分冗長サービスを円滑にする冗長性ポリシーを生成する統合モジュールをさらに備えるC20に記載の装置。
[C22]
前記冗長性ポリシーは、アクセスポイントの前記セットの前記複数のアクセスポイントのそれぞれのアクセスポイントに前記それぞれのトラヒック、チャネル、またはデータストリームを、前記それぞれのトラヒック、チャネル、またはデータストリームに関係があるアクセスポイントの前記セットの前記複数のアクセスポイントによって供給されるそれぞれのUE信号測定の1つまたは複数の特性に基づいて割り当てることを含むC21に記載の装置。
[C23]
下記の手段を備えるワイヤレス通信のための装置:
通信インターフェースを使用して、基地局によるサービスを受けるUEのセットに関するUE IDのセットを獲得するための手段;
UEの前記セットに関するUE IDの前記セット、およびULスケジューリング情報を利用して、それぞれのUEチャネル測定を獲得する信号プロセッサを使用するための手段;および、
少なくとも部分的に前記UEチャネル測定の1つまたは複数に基づいてUEの前記セットのサブセットにワイヤレスサービスを提供する割当てを受信するために前記通信インターフェースを使用するための手段。
[C24]
下記を備えるワイヤレス通信のために構成された少なくとも1つのプロセッサ:
基地局によるサービスを受けるUEのセットに関するUE IDのセットを獲得するモジュール;
UEの前記セットに関するUE IDの前記セット、およびULスケジューリング情報を利用して、それぞれのUEチャネル測定を獲得するモジュール;および、
少なくとも部分的に前記UEチャネル測定の1つまたは複数に基づいてUEの前記セットのサブセットにワイヤレスサービスを提供する割当てを受信するモジュール。
[C25]
下記のコードを記録したコンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品:
コンピュータに、基地局によるサービスを受けるUEのセットに関するUE IDのセットを獲得させるコード;
前記コンピュータに、UEの前記セットに関するUE IDの前記セット、およびULスケジューリング情報を利用して、それぞれのUEチャネル測定を獲得させるコード;および、
前記コンピュータに、少なくとも部分的に前記UEチャネル測定の1つまたは複数に基づいてUEの前記セットのサブセットにワイヤレスサービスを提供する割当てを受信させるコード。
[C26]
リソース割当てを備えるワイヤレス信号をUEのセットに直接に送信し、前記リソース割当ては、共通のワイヤレスリソース上にUEの前記セットの各UEに関する伝送をスケジュールすること、および
1つまたは複数のワイヤレスノード経由でUEの前記セットへのデータ伝送、またはUEの前記セットからのデータ伝送をルーティングして、少なくとも、前記データ伝送に関する前記共通のワイヤレスリソース上でセル分割利得を実現することを備えるワイヤレス通信の方法。
[C27]
前記共通のワイヤレスリソースのために共通のアップリンク(UL)ワイヤレスリソースを使用することをさらに備え、前記データ伝送は、前記1つまたは複数のワイヤレスノード経由でUEの前記セットから受信され、さらに前記セル分割利得は、前記共通のULワイヤレスリソース上で観測されるC26に記載の方法。
[C28]
前記1つまたは複数のワイヤレスノードのそれぞれのノードから共通のDLワイヤレスリソース上でDLデータ伝送をルーティングして、前記共通のDLワイヤレスリソース上でDLセル分割利得を実現することをさらに備えるC26に記載の方法。
[C29]
UEの前記セットの各UEに関するDLデータ伝送およびULデータ伝送をルーティングするためにそれぞれのワイヤレス中継器を使用すること、または
UEの前記セットの少なくとも1つのUEに関する前記DLデータ伝送または前記ULデータ伝送をルーティングするために複数のワイヤレス中継器を使用することの少なくともいずれかをさらに備えるC26に記載の方法。
[C30]
前記1つまたは複数のワイヤレスノードのDL送信範囲を、基地局に、前記1つまたは複数のワイヤレスノードによって使用されるDLワイヤレスリソースのセットを空白にさせることによって、増大させることをさらに備えるC26に記載の方法。
[C31]
UEの前記セットの少なくとも1つのUEのUL送信範囲を、UEの前記セットのさらなる少なくとも1つのUEに、UEの前記セットの前記少なくとも1つのUEによって使用されるULワイヤレスリソースのセットを空白にするよう命令することによって、増大させることをさらに備えるC26に記載の方法。
[C32]
UEの前記セットのサブセットにそれぞれのスクランブリング符号を割り当てて、前記共通のワイヤレスリソース上で同時に送られる複数の前記データ伝送のそれぞれのデータ伝送を区別することを円滑にすることをさらに備えるC26に記載の方法。
[C33]
所定のスクランブリング符号のセットから前記スクランブリング符号を導き出すこと、または
UEの前記セットの前記サブセットのそれぞれのUEに一意の識別子に応じて前記スクランブリング符号を生成することの少なくともいずれかをさらに備えるC32に記載の方法。
[C34]
前記スクランブリング符号を割り当てることは、下記の少なくともいずれかをさらに備えるC32に記載の方法:
UEの前記セットの前記サブセットのそれぞれのUEにスクランブリング符号シードまたはスクランブリング符号シーディング関数を送って、前記スクランブリング符号の1つの符号の生成を可能にすること;
物理層制御チャネルまたは層2制御チャネルを利用して、前記スクランブリング符号の1つまたは複数を備える割当て許可を送信すること;または
層3シグナリングを使用して、UEの前記セットの前記サブセットの1つまたは複数のUEに前記スクランブリング符号を明示的に送ること。
[C35]
下記の少なくともいずれかによって、前記1つまたは複数のワイヤレスノードとUEの前記セットの間の中継チャネルの前記セットに関係のあるCQI情報を獲得することをさらに備えるC26に記載の方法:
中継チャネルのセットのそれぞれの中継チャネルに関する時分割複信(TDD)チャネル相互関係を使用して、前記1つまたは複数のワイヤレスノードのそれぞれのノードに対するそれぞれのパスロスを推定すること;または、
UEの前記セットの前記サブセットによって送信された低再使用中継器専用チャネル品質指標(CQI)基準信号を分析して、UEの前記セットの前記サブセットに関連付けられたそれぞれのアクセスチャネルに関する実現可能なCQIを推定すること。
[C36]
下記をさらに備えるC26に記載の方法:
有線またはワイヤレスのバックホールリンクを介して前記1つまたは複数のワイヤレスノードの少なくとも1つからUL信号測定を獲得すること;
前記UL信号測定を分析して、前記1つまたは複数のワイヤレスノードの少なくとも1つによるサービスを受けるUEの前記セットの1つまたは複数のUEに関するUL電力制御のセットを導き出すこと;および、
UL電力制御の前記セットに基づいて、前記1つまたは複数のワイヤレスノードの少なくとも1つを介して前記1つまたは複数のUEにUL電力制御コマンドを発行すること。
[C37]
ワイヤレス通信のために構成された装置、該装置は下記を備える:
基地局を相手に、さらにUEのセットを相手にワイヤレス信号を交換するために構成された通信インターフェース;
UEの前記セットの1つまたは複数のUEに関する遠隔ノードによって支援されたワイヤレスサービスを提供するように構成された命令を格納するためのメモリ;および、
前記命令を実施するモジュールを実行するためのデータプロセッサ、
ここにおいて、前記モジュールは、下記を備える:
装置に関連付けられた複数のワイヤレスノードによって提供されるワイヤレスリソースの単一のセットを、UEの前記セットにかかわる複数のデータストリームに割り当てる、UEの前記セットに関するリソーススケジュールを生成するスケジューリングモジュール;および、
前記通信インターフェースを使用して、前記複数のデータストリームに参加する前記複数のワイヤレスノードのそれぞれのノードに前記リソーススケジュールを送る配信モジュール。
[C38]
前記スケジューリングモジュールは、前記複数のワイヤレスノードのそれぞれのノードに前記複数のデータストリームのそれぞれのデータストリームを割り当てるC37に記載の装置。
[C39]
前記スケジューリングモジュールは、前記複数のワイヤレスノードの1つまたは複数をそれぞれが備える前記複数のワイヤレスノードのそれぞれのサブセットに前記複数のデータストリームのそれぞれのデータストリームを割り当てるC37に記載の装置。
[C40]
前記複数のワイヤレスノードの複数のノードを備える前記複数のワイヤレスノードの前記サブセットの1つのサブセットに関する増分冗長性ポリシーを確立する統合モジュールをさらに備えるC39に記載の装置。
[C41]
前記増分冗長性ポリシーは、前記複数のワイヤレスノードの前記サブセットの前記1つのサブセットのそれぞれのワイヤレスノードにデータストリームのいくつかの部分を割り当てることを含むC40に記載の装置。
[C42]
ワイヤレスリソースの前記単一のセットと同時である装置の伝送の電力を低減する減衰モジュールをさらに備えるC37に記載の装置。
[C43]
前記スケジューリングモジュールは、ワイヤレスリソースの前記単一のセットと同時である前記装置の前記伝送をスケジュール変更し、さらに前記減衰モジュールは、ワイヤレスリソースの前記単一のセットと同時である伝送タイムスロット中、装置の送信電力を0に低減するC42に記載の装置。
[C44]
前記複数のワイヤレスノードとUEの前記セットの間の複数の伝送を区別するように前記複数のデータストリームの1つまたは複数に関する直交符号を円滑にする符号化モジュールをさらに備えるC37に記載の装置。
[C45]
前記複数のワイヤレスノードとUEの前記セットの間で確立されたワイヤレスチャネルにおけるパスロスを推定するように時分割複信(TDD)チャネル相互関係を使用する推定モジュールをさらに備えるC37に記載の装置。
[C46]
前記スケジューリングモジュールは、前記リソーススケジュール内に、UEの前記セットの1つのUEが低再使用ノード専用のチャネル品質指標基準信号(低再使用ノード専用のCQI−RS)を送信するようにするコマンドを含み、
前記通信インターフェースは、UEの前記セットの前記1つのUEからアップリンクチャネル上で前記低再使用ノード専用のCQI−RSを受信し、さらに
前記測定モジュールは、前記低再使用ノード専用のCQI−RSを分析して、UEの前記セットの前記1つのUEによって利用されるワイヤレスチャネルに関するパスロスを推定するC37に記載の装置。
[C47]
前記複数のワイヤレスノードの1つまたは複数は、
トランスペアレントなリピータ、
トランスペアレントなワイヤレス中継器、
トランスペアレントなピコセル、
遠隔無線ヘッド、
スマートリピータ、
増分冗長中継器、または
以上の組合せを備えるC37に記載の装置。
[C48]
下記手段を備えるワイヤレス通信のために構成された装置:
UEのセットに、共通のワイヤレスリソース上でUEの前記セットの各UEに関する伝送をスケジュールするリソース割当てを直接に送信するようにワイヤレストランシーバを使用するための手段;および、
1つまたは複数のワイヤレスノード経由でUEの前記セットのそれぞれのデータ伝送をルーティングして、少なくとも前記共通ワイヤレスリソース上で、前記データ伝送の少なくとも1つに関するセル分割利得を実現するように前記ワイヤレストランシーバを使用するための手段。
[C49]
下記を備えるワイヤレス通信のために構成された少なくとも1つのプロセッサ:
UEのセットに、共通のワイヤレスリソース上でUEの前記セットの各UEに関する伝送をスケジュールするリソース割当てを直接に送信するモジュール;および、
1つまたは複数のワイヤレスノード経由でUEの前記セットのそれぞれのデータ伝送をルーティングして、少なくとも前記共通ワイヤレスリソース上で、前記データ伝送の少なくとも1つに関するセル分割利得を実現するモジュール。
[C50]
下記コードを記録したコンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品:
共通のワイヤレスリソース上で、UEのセットに対して、UEの前記セットの各UEに関する伝送をスケジュールするリソース割当てを直接に、コンピュータに送信させるためのコード;および、
前記コンピュータに、1つまたは複数のワイヤレスノード経由でUEの前記セットのそれぞれのデータ伝送をルーティングさせて、少なくとも前記共通ワイヤレスリソース上で、前記データ伝送の少なくとも1つに関するセル分割利得を実現するためのコード。