特許第5823668号(P5823668)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社PFUの特許一覧

特許5823668情報処理装置、メッセージ伝達方法およびプログラム
<>
  • 特許5823668-情報処理装置、メッセージ伝達方法およびプログラム 図000002
  • 特許5823668-情報処理装置、メッセージ伝達方法およびプログラム 図000003
  • 特許5823668-情報処理装置、メッセージ伝達方法およびプログラム 図000004
  • 特許5823668-情報処理装置、メッセージ伝達方法およびプログラム 図000005
  • 特許5823668-情報処理装置、メッセージ伝達方法およびプログラム 図000006
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5823668
(24)【登録日】2015年10月16日
(45)【発行日】2015年11月25日
(54)【発明の名称】情報処理装置、メッセージ伝達方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 17/30 20060101AFI20151105BHJP
   G06Q 30/02 20120101ALI20151105BHJP
【FI】
   G06F17/30 412
   G06Q30/02 150
【請求項の数】7
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2010-11016(P2010-11016)
(22)【出願日】2010年1月21日
(65)【公開番号】特開2011-150521(P2011-150521A)
(43)【公開日】2011年8月4日
【審査請求日】2012年4月6日
【審判番号】不服2014-8697(P2014-8697/J1)
【審判請求日】2014年5月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】000136136
【氏名又は名称】株式会社PFU
(74)【代理人】
【識別番号】100113608
【弁理士】
【氏名又は名称】平川 明
(74)【代理人】
【識別番号】100105407
【弁理士】
【氏名又は名称】高田 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】100145838
【弁理士】
【氏名又は名称】畑添 隆人
(72)【発明者】
【氏名】水野 恵介
【合議体】
【審判長】 金子 幸一
【審判官】 緑川 隆
【審判官】 川崎 優
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−217133(JP,A)
【文献】 特開2002−358146(JP,A)
【文献】 特開2004−126786(JP,A)
【文献】 Bill Yackey,The convergence of digital signage and Twitter,DigitalSignageToday.com,2009年 8月 3日,インターネット[取得日 2013年4月17日],URL,http://www.digitalsignagetoday.com/article/160922/The−convergence−of−digital−signage−and−Twitter
【文献】 林伸夫,わがままリクエストも指先1つで iPhoneコンシェルジェ,Mac Fan,日本,株式会社毎日コミュニケーションズ,2009年10月1日,第17巻,第10号,p.176−179
【文献】 横畑夕貴,ユビキタス実証実験(ソーシャル・キャピタル・サービス in 青森)におけるユビキタス情報配信システム,電子情報通信学会技術研究報告,日本,社団法人電子情報通信学会,2008年1月17日,第107巻,第446号,p.73−74
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F17/30
G06Q10/00-50/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザによってアップロードされたメッセージがアップロードに係るユーザのアカウントに関連付けられて蓄積されるデータベースに接続されたサーバ装置と、ネットワークを介して通信可能に接続された情報処理装置であって、
前記サーバ装置に対して、情報処理装置に追跡対象として設定されているユーザアカウントに関連付けられたメッセージの要求を送信する要求送信手段と、
前記要求を受信した前記サーバ装置によって前記データベースから読み出された、前記追跡対象のユーザアカウントに関連付けられたメッセージを受信するメッセージ受信手段と、
前記メッセージ受信手段によって受信されたメッセージから、不特定多数の人によって閲覧可能に設置された該情報処理装置の設置場所を示す属性情報に関連付けられたメッセージを索出するメッセージ索出手段と、
前記メッセージ索出手段によって索出されたメッセージを出力する出力手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記出力手段は、キャラクタ画像を表示し、取得されたメッセージの内容に応じて該キャラクタ画像を変化させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記情報処理装置は、キャラクタを一意に識別するための第一の識別子に関連付けられたメッセージおよびキャラクタを一意に識別するための第二の識別子に関連付けられたメッセージを夫々取得し、
前記出力手段は、前記第一の識別子に対応した第一のキャラクタ画像および前記第二の識別子に対応した第二のキャラクタ画像を表示し、取得されたメッセージを、該メッセージに係る識別子に対応するキャラクタの発言として出力する、
請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記出力手段は、前記メッセージに含まれる文字情報を、音声情報に変換して出力する、
請求項1から3の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記属性情報は、前記メッセージに含まれる検索用タグである、
請求項1から4の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
ユーザによってアップロードされたメッセージがアップロードに係るユーザのアカウントに関連付けられて蓄積されるデータベースに接続されたサーバ装置と、ネットワークを介して通信可能に接続されたコンピュータが、
前記サーバ装置に対して、情報処理装置に追跡対象として設定されているユーザアカウントに関連付けられたメッセージの要求を送信する要求送信ステップと、
前記要求を受信した前記サーバ装置によって前記データベースから読み出された、前記追跡対象のユーザアカウントに関連付けられたメッセージを受信するメッセージ受信ステップと、
前記メッセージ受信ステップにおいて受信されたメッセージから、不特定多数の人によって閲覧可能に設置された該情報処理装置の設置場所を示す属性情報に関連付けられたメッセージを索出するメッセージ索出ステップと、
前記メッセージ索出ステップにおいて索出されたメッセージを出力する出力ステップと、
を実行するメッセージ伝達方法。
【請求項7】
ユーザによってアップロードされたメッセージがアップロードに係るユーザのアカウントに関連付けられて蓄積されるデータベースに接続されたサーバ装置と、ネットワークを介して通信可能に接続されたコンピュータに、
前記サーバ装置に対して、情報処理装置に追跡対象として設定されているユーザアカウントに関連付けられたメッセージの要求を送信する要求送信ステップと、
前記要求を受信した前記サーバ装置によって前記データベースから読み出された、前記追跡対象のユーザアカウントに関連付けられたメッセージを受信するメッセージ受信ステップと、
前記メッセージ受信ステップにおいて受信されたメッセージから、不特定多数の人によって閲覧可能に設置された該情報処理装置の設置場所を示す属性情報に関連付けられたメッセージを索出するメッセージ索出ステップと、
前記メッセージ索出ステップにおいて索出されたメッセージを出力する出力ステップと、
を実行させるためのメッセージ伝達用プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メッセージ伝達方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、利用者による操作の履歴をサーバに蓄積し、KIOSK端末が自らを特定する情報をサーバに送信して商品情報を取得することで、インターネット等を利用した利用者によって閲覧および選択された商品情報を、利用者が訪れた店頭窓口のKIOSK端末から参照可能にする技術がある(特許文献1を参照)。
【0003】
また、利用者の属性情報を入力するKIOSK端末と、当該利用者が特定の行動を行う権利を有するか否かを判断するPOS端末と、利用者が上記行動を行う権利を有すると判断された場合に、当該権利を有する旨を、KIOSK端末を介して入力された属性情報に関連付けて格納する懸賞管理サーバとを備える店舗活用システムがあり(特許文献2を参照)、KIOSKサーバが、複数のKIOSK端末が表示するすべての広告データの保有及び管理を行い、KIOSK端末の夫々が、KIOSKサーバから広告データを取得して自端末での広告表示を行う広告管理方法がある(特許文献3を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−004635号公報
【特許文献2】特開2002−304562号公報
【特許文献3】特開平11−265478号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来、ユーザに各種情報を提供する、所謂KIOSK端末等の情報処理装置があり、店頭等に設置されてユーザの利用に供されている。このような情報処理装置は、主として予めダウンロードされて保持された情報や、指定されたサーバ装置に用意された情報等を、該サーバ装置から取得してユーザに対して提供するものである。また、KIOSK端末等では、ユーザの利用に供されていない時間帯に、サーバ装置から配信された広告等を表示することも行われているが、配信される情報は、全てのユーザに対して同一の情報を情報処理装置の管理者が予め準備して提供するものであった。
【0006】
また、公共の空間に設置される情報処理装置であって、ニュース等のリアルタイム性の高い配信情報を出力するものもあるが、このような情報処理装置は、単に予め設定された配信元からの情報を得て順次新着情報を出力するのみのものであり、また、配信される情報も、特定の管理者用端末から管理者によって入力されたものであった。
【0007】
本発明は、上記した問題に鑑み、ユーザ参加型の柔軟な情報配信を、情報処理装置の属性に応じて行うことを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記課題を解決するために、情報処理装置に以下の手段を備えることとした。即ち、本発明は、ユーザによってアップロードされたメッセージが蓄積されるデータベースに接続されたサーバ装置と、ネットワークを介して通信可能に接続された情報処理装置であって、前記サーバ装置に対して、該情報処理装置の属性を示す属性情報に関連付けられたメッセージの要求を送信する要求送信手段と、前記要求を受信した前記サーバ装置
によって前記データベースから読み出された、前記属性情報に関連付けられたメッセージを受信するメッセージ受信手段と、前記メッセージ受信手段によって受信されたメッセージを出力する出力手段と、を備える情報処理装置である。
【0009】
または、本発明は、ユーザによってアップロードされたメッセージがアップロードに係るユーザのアカウントに関連付けられて蓄積されるデータベースに接続されたサーバ装置と、ネットワークを介して通信可能に接続された情報処理装置であって、前記サーバ装置に対して、情報処理装置に追跡対象として設定されているユーザアカウントに関連付けられたメッセージの要求を送信する要求送信手段と、前記要求を受信した前記サーバ装置によって前記データベースから読み出された、前記追跡対象のユーザアカウントに関連付けられたメッセージを受信するメッセージ受信手段と、前記メッセージ受信手段によって受信されたメッセージから、該情報処理装置の属性を示す属性情報に関連付けられたメッセージを索出するメッセージ索出手段と、前記メッセージ索出手段によって索出されたメッセージを出力する出力手段と、を備える情報処理装置である。
【0010】
即ち、本発明は、ユーザによってアップロードされたメッセージのうち、情報処理装置の属性情報に関連づけられたメッセージを取得して、情報処理装置から出力することで、ユーザ参加型の柔軟な情報配信を、情報処理装置の属性に応じて行うことを可能とするものである。ユーザは、属性情報を付したメッセージをアップロードするのみで、属性情報に係る端末で自らのメッセージを出力させることが出来る。
【0011】
本発明において、情報処理装置を介した情報の発信者は、情報処理装置の管理者に限られなくてもよい。例えば、データベースは、不特定多数の人からアップロードされたメッセージが蓄積されるデータベースであり、ユーザ(情報の発信者)は、自分のアカウントに関連づけられたメッセージのタイムライン上に、自己のメッセージとして新規メッセージをアップロードするのみで、ユーザの現在位置等に関連するKIOSK端末等の情報処理装置からメッセージ(情報)を発信することが出来る。この場合、ユーザによってアップロードされたメッセージは、サーバ装置によって各ユーザの発言として公開されると同時に、情報処理装置によって出力される。
【0012】
ここで、情報処理装置は、不特定多数の人によって閲覧される公共の場所に設置されてもよい。公共の場所に設置される情報処理装置において、ユーザ参加型の柔軟な情報配信を、情報処理装置の属性に応じて行うことを可能とすることで、所定の属性に関連する多数のユーザを情報の受信者とし、且つ情報の受信者を新たな情報の発信者とすることも可能となり、メッセージの伝達方法に対して様々な可能性をもたらすことが期待される。
【0013】
また、要求送信手段は、リアルタイム性の高いメッセージの出力を可能とするために、定期的にサーバ装置に対して要求を送信し、出力手段は、このようにして取得された最新のメッセージを随時出力することが好ましい。
【0014】
例えば、本発明において、前記属性情報は、前記情報処理装置が設置された場所に係る情報であってもよい。本発明において、属性情報とは、情報処理装置の属性を示すものであり、例えば、情報処理装置の設置位置に係る情報や、情報処理装置の種類を示す情報、情報処理装置や情報処理装置に関連づけられたキャラクタ等を一意に識別するための識別子、等がある。
【0015】
また、本発明において、前記出力手段は、キャラクタ画像を表示し、取得されたメッセージの内容に応じて該キャラクタ画像を変化させてもよい。
【0016】
取得されたメッセージは、ユーザによってアップロードされたものであり、その内容や
文体には様々なものが含まれ得る。例えば、メッセージを自然文解析する、メッセージに含まれる絵文字等を解析する、等の手法で、ユーザの表現したい感情等の種類を取得し、取得された感情等の種類に応じて、キャラクタがこれらの感情等を表現するように画像を変化させてもよい。
【0017】
また、本発明において、前記情報処理装置は、第一の属性情報に関連付けられたメッセージおよび第二の属性情報に関連付けられたメッセージを夫々取得し、前記出力手段は、前記第一の属性情報に対応した第一のキャラクタ画像および前記第二の属性情報に対応した第二のキャラクタ画像を表示し、取得されたメッセージを、該メッセージに係る属性情報に対応するキャラクタの発言として出力してもよい。
【0018】
1つの情報処理装置であっても、複数の属性情報(第一の属性情報および第二の属性情報)を設定しておき、サーバ装置から取得されたこれらの属性情報に関連づけられたメッセージを、属性情報毎に異なるキャラクタの発言として出力することで、ユーザ参加型の情報配信において、ユーザ同士のメッセージの遣り取りを、情報処理装置上で擬人化して再現することが出来る。また、単一のユーザによってアップロードされたメッセージであっても、異なる属性情報を付してメッセージをアップロードすることで、情報処理装置によって出力されたメッセージを、情報の受け手に、キャラクタ同士の会話のように把握させることが出来る。
【0019】
また、本発明において、前記出力手段は、前記メッセージに含まれる文字情報を、音声情報に変換して出力してもよい。メッセージを音声出力することによって、情報処理装置のディスプレイ等を見ているユーザ以外にもメッセージを伝達することが出来る。また、ディスプレイ等に表示されたキャラクタの口の動き等に合わせてメッセージを音声出力することとしてもよい。
【0020】
また、本発明において、前記属性情報は、前記メッセージに含まれる検索用タグであってもよい。より具体的には、属性情報としては例えばtwitter(登録商標)のハッシュタグを用いることが出来る。
【0021】
更に、本発明は、メッセージ伝達方法、又はコンピュータによって実行されるメッセージ伝達用プログラムとしても把握することが可能である。また、本発明は、そのようなプログラムをコンピュータその他の装置、機械等が読み取り可能な記録媒体に記録したものでもよい。ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。
【0022】
例えば、本発明は、ユーザによってアップロードされたメッセージが蓄積されるデータベースに接続されたサーバ装置と、ネットワークを介して通信可能に接続されたコンピュータが、前記サーバ装置に対して、該情報処理装置の属性を示す属性情報に関連付けられたメッセージの要求を送信する要求送信ステップと、前記要求を受信した前記サーバ装置によって前記データベースから読み出された、前記属性情報に関連付けられたメッセージを受信するメッセージ受信ステップと、前記メッセージ受信ステップにおいて受信されたメッセージを出力する出力ステップと、を実行するメッセージ伝達方法である。
【0023】
また、例えば、本発明は、ユーザによってアップロードされたメッセージがアップロードに係るユーザのアカウントに関連付けられて蓄積されるデータベースに接続されたサーバ装置と、ネットワークを介して通信可能に接続されたコンピュータが、前記サーバ装置に対して、情報処理装置に追跡対象として設定されているユーザアカウントに関連付けられたメッセージの要求を送信する要求送信ステップと、前記要求を受信した前記サーバ装
置によって前記データベースから読み出された、前記追跡対象のユーザアカウントに関連付けられたメッセージを受信するメッセージ受信ステップと、前記メッセージ受信ステップにおいて受信されたメッセージから、該情報処理装置の属性を示す属性情報に関連付けられたメッセージを索出するメッセージ索出ステップと、前記メッセージ索出ステップにおいて索出されたメッセージを出力する出力ステップと、を実行するメッセージ伝達方法である。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、ユーザ参加型の柔軟な情報配信を、情報処理装置の属性に応じて行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】実施形態に係るKIOSK端末を含むメッセージ伝達システム全体の構成を示す図である。
図2】実施形態に係るKIOSK端末の構成の概略を示した図である。
図3】実施形態に係るKIOSK端末の機能構成を示す図である。
図4】実施形態に係るメッセージ蓄積処理およびメッセージ伝達処理の流れを示すフローチャートである。
図5】実施形態において、図4に示された処理に代えて実施されてよい、メッセージ蓄積処理およびメッセージ伝達処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明に係る情報処理装置の実施の形態について、図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する一例を示すものであって、本発明を以下に説明する具体的構成に限定するものではない。本発明を実施するにあたっては、実施の形態に応じた具体的構成が適宜採用されることが好ましい。
【0027】
<構成>
図1は、本実施形態に係るKIOSK端末1を含むメッセージ伝達システム全体の構成を示す図である。本実施形態において、本発明に係る情報処理装置は、店頭に設置されるKIOSK端末1として実施される。本実施形態に係るメッセージ伝達システムは、KIOSK端末1と、サーバ装置2と、メッセージデータベース3と、ユーザ端末4と、が互いにネットワーク9を介して通信可能に接続されることで構成される。なお、ネットワーク9としては、インターネット、携帯電話網、専用回線、プライベートネットワーク、イントラネット等が相互に接続されたものを用いることが出来る。
【0028】
図2は、本実施形態に係るKIOSK端末1の構成の概略を示した図である。KIOSK端末1は、CPU(Central Processing Unit)13と、RAM(Random Access Memory)10と、ROM(Read Only
Memory)11と、HDD(Hard Disk Drive)やEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)等の補助記憶装置12と、タッチパネルディスプレイ14およびスピーカ15等の入出力装置と、ネットワークインターフェース16と、が電気的に接続された情報処理装置である。また、入力装置として更にマウスやキーボード等が接続されていてもよい。
【0029】
CPU13は、中央処理装置であり、RAM10等に展開された命令及びデータを処理することで、RAM10、補助記憶装置12、入出力装置等を制御する。RAM10は、主記憶装置であり、CPU13によって制御され、各種命令やデータが書き込まれ、読み出される。補助記憶装置12は、不揮発性の補助記憶装置であり、主にKIOSK端末1の電源を落としても保持したい情報が書き込まれ、読み出される。入出力装置は、タッチ
パネルディスプレイ14や各種ボタン類、スピーカ15等からなり、CPU13によって制御され、出力された表示データを表示し、ユーザによる操作を受け付ける。入出力装置から入力された内容はRAM10に記録され、CPU13によって処理される。
【0030】
本実施形態に係るKIOSK端末1では、入出力装置として、主にタッチパネルディスプレイ14およびボタン類からなる入出力装置が用いられ、主にユーザの視覚を通じて情報を提供し、ユーザによるタッチ操作やボタン押下操作等を介してユーザによる入力を受け付けるが、ユーザインターフェースとして、タッチパネルディスプレイ14等を介した画面表示を介した入出力の他、マイク(図示は省略する)およびスピーカ15を用いた音声による入出力、カメラ(図示は省略する)を用いたジェスチャによる入力等を用いることとしてもよい。
【0031】
補助記憶装置12には、RAM10にロードされるKIOSK端末1のOS(Operating System)や、メッセージ伝達用プログラム等の各種プログラムの他、KIOSK端末1によって使用される各種データ(KIOSK端末1に設定された属性情報等)が記憶される。なお、本実施形態では、属性情報として、KIOSK端末1が設置された場所に係る識別情報が用いられる。例えば、大井町の駅構内に設置されたKIOSK端末1であれば、属性情報として、「ooimachi」が設定され、渋谷の駅構内に設置されたKIOSK端末1であれば、属性情報として、「shibuya」が設定され、この属性情報が、出力用に取得されるメッセージを検索または抽出するための文字列として用いられる。
【0032】
本実施形態において、ユーザ端末4は、KIOSK端末1と同様、CPU、RAM、ROM、HDD等の補助記憶措置、入出力装置、等が互いに接続されたコンピュータであり、例えば、所謂スマートフォンを含むテキストメッセージ送信可能な携帯電話や、ネットワーク9に接続可能なパーソナルコンピュータ等である。但し、ユーザ端末4としては、サーバ装置2が受付可能な形式のメッセージをネットワーク9に送信可能な情報機器であれば、どのような端末が用いられてもよい。
【0033】
本実施形態において、サーバ装置2は、KIOSK端末1と同様、CPU、RAM、ROM、HDD等の補助記憶措置、入出力装置、等が互いに接続されたコンピュータである。サーバ装置2は、メッセージデータベース3に接続され、ユーザ端末4から受信したメッセージをメッセージデータベース3に蓄積し、また必要に応じてメッセージデータベース3からメッセージを読み出す。本発明に係るサーバ装置2としては、twitter(登録商標)のサーバを用いることが出来る。本実施形態では、主に、サーバ装置2としてtwitter(登録商標)サーバを用いてメッセージの配信を行う場合について説明する。
【0034】
サーバには複数ユーザのアカウントが登録されており、ユーザは、ユーザ端末4を用いて、サーバに登録された自己のアカウントにログインし、140文字以内のメッセージ(twitter(登録商標)では「つぶやき」とも称される)をサーバ装置2に投稿(アップロード)する。サーバ装置2は、投稿されたメッセージを、投稿に係るユーザのアカウントに関連付けてメッセージデータベース3に蓄積する。即ち、メッセージの投稿を行うことで、ユーザは、自己のアカウントに関連づけられたタイムラインにメッセージを追加する。追加されたメッセージは、投稿ユーザの発言として、当該ユーザをフォローする設定を行っている他のユーザのページに表示される。ここで、フォローとは、指定された他のユーザのメッセージを、自己アカウントのページ内に表示する設定を行うことである。ユーザは、twitter(登録商標)にログインすると、自己の発言としてメッセージを投稿できるようになる他、フォローの対象として設定した他の1または複数のユーザのメッセージを発言時刻の新しい順に閲覧出来る。
【0035】
図3は、本実施形態に係るKIOSK端末1の機能構成を示す図である。本実施形態に係る情報処理装置は、CPU13が、RAM10に展開されたメッセージ伝達用プログラムを解釈および実行することで、要求送信部21、メッセージ受信部22、メッセージ索出部23、および出力部24を備えるKIOSK端末1として機能する。
【0036】
要求送信部21は、サーバ装置2に対して、KIOSK端末1の属性を示す属性情報に関連付けられたメッセージの要求を送信する。そして、メッセージ受信部22は、要求を受信したサーバ装置2によってメッセージデータベース3から読み出された、属性情報に関連付けられたメッセージを受信し、出力部24は、メッセージ受信部22によって受信されたメッセージを出力する。
【0037】
<処理の詳細>
図4は、本実施形態に係るメッセージ蓄積処理およびメッセージ伝達処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートに示された処理のうち、ステップS101からS103に示されたメッセージ蓄積処理は、ユーザが、メッセージの送信をするためにユーザ端末4を操作することを契機として開始される。また、ステップS201からS206に示されたメッセージ伝達処理は、KIOSK端末1によって定期的(例えば、1分毎)に実行される。なお、本フローチャートに示された処理の具体的な内容および順序は一例であり、処理内容および順序には、実施の形態に適したものが適宜採用されることが好ましい。
【0038】
ステップS101では、タグ付きメッセージが送信される。ユーザ端末4は、ユーザ操作に従って入力されたメッセージを、ネットワーク9を介してサーバ装置2宛に送信する。ここで送信されるメッセージには、タグと呼ばれる属性情報が付されている。具体的には、タグはメッセージ中に、1バイト文字の「#」(ハッシュ記号。以下、単に「#」と記載する)に続けて入力することで付すことが出来る。例えば、ユーザは、ユーザ端末4を操作して、テキストメッセージ「ここは大井町だよ!! #ooimachi」を送信する。
【0039】
但し、メッセージにタグを付す方法には、実施の形態に応じて様々な方法が適宜採用されてよい。メッセージに含まれるタグの位置を示すための文字として、「#」以外の文字を使用することとしてもよいし、他にメッセージのヘッダやメタデータ内にタグ自体またはタグの位置を示す情報を付加する方法や、メッセージ中の定位置にタグを付加する方法等が採用されてよい。また、タグをユーザが直接入力する方法の他、予め設定されているタグが自動的に付加される方法や、メッセージ中の文字列を解析して適切なタグを自動的に付加する方法等が採用されてよい。ユーザ端末4によってメッセージが送信されると、処理はステップS102へ進む。
【0040】
本実施形態におけるタグは、本発明における属性情報に相当する。なお、サーバ装置2としてtwitter(登録商標)サーバを用いる場合、twitter(登録商標)において用いられているハッシュタグ(「#」に続けて記載されている文字列)を、本発明の属性情報として用いることが出来る。従来twitter(登録商標)では一般的に、ハッシュタグは主として投稿(つぶやき)のカテゴリを分類するために用いられるが、本実施形態において、ハッシュタグは情報を出力させたいKIOSK端末1の設置場所を示す情報として用いられる。
【0041】
ステップS102およびS103では、タグ付きメッセージが受信され、蓄積される。サーバ装置2は、ステップS101でユーザ端末4によって送信されたタグ付きメッセージをネットワーク9経由で受信する(ステップS102)。そして、サーバ装置2は、受
信したタグ付きメッセージを、送信元ユーザのユーザ識別子に関連づけて、メッセージデータベース3に蓄積する(ステップS103)。なお、メッセージの蓄積の際、サーバ装置2は、後の検索処理を高速に行うために、メッセージに含まれるタグを抽出し、同一または類似するタグを有する他のメッセージとの関連づけ処理を行ってもよい。
【0042】
本実施形態において、サーバ装置2は、受信したメッセージから「#」を索出し、「#」に続く文字列を、次の空白文字(空白文字がない場合は、改行文字やメッセージ末尾)まで抽出することで、メッセージ中に含まれるタグを抽出する。例えば、メッセージ「ここは大井町だよ!! #ooimachi」は、抽出されたタグ「ooimachi」に関連付けて蓄積される。なお、メッセージからタグを抽出する方法は、メッセージにタグを付する方法毎に異なるため、タグの方式に応じて適宜選択されることが好ましい。例えば、メッセージのヘッダやメタデータ内に含まれるタグを抽出する方法や、メッセージのヘッダやメタデータによって指定された位置からタグを抽出する方法、メッセージ内の定位置からタグを抽出する方法、等を採用し得る。
【0043】
次に、メッセージ伝達処理について説明する。本実施形態において、KIOSK端末1は、定期的にサーバ装置2に対して自装置に関連するメッセージが届いていないか確認を行い、関連する新たなメッセージが蓄積されていた場合、これを取得して出力する。
【0044】
ステップS201およびS202では、設定されたタグを含むメッセージの検索要求が送受信される。要求送信部21は、自装置に予め設定されたタグ(属性情報)をHDDから読み出し、このタグを含むメッセージのリストを要求する(ステップS201)。なお、本実施形態では、HTTPを用いて、指定されたタグを含むメッセージの検索結果のHTMLファイルを送信するようにサーバ装置2に要求することで、メッセージの検索要求が行われるが、その他の技術を用いて検索要求が行われてもよい。サーバ装置2は、KIOSK端末1によって送信されたタグ付きメッセージの検索要求をネットワーク9経由で受信する(ステップS202)。その後、処理はステップS203へ進む。
【0045】
なお、本実施形態では、KIOSK端末1は予め決定された場所に設置され、設置場所において用いられるものであるため、検索要求に係るタグは、KIOSK端末1の設置の際に予め設定しておくことが出来る。例えば、大井町の駅構内に設置されたKIOSK端末1には、検索要求に係るタグとして、予め「ooimachi」を設定しておくことが出来る。但し、検索要求に係るタグは、必ずしも予め設定されたものである必要はない。例えば、GPS(Global Positioning System)や無線LAN(Local Area Network)アクセスポイントのID等を用いて情報処理装置(本実施形態では、KIOSK端末1)の場所を特定して、その場所の名称をタグとして検索要求を行ってもよい。このようにすることで、情報処理装置の現在位置に関連するメッセージを索出することが出来る。
【0046】
ステップS203では、受信されたタグを用いたメッセージの検索が行われる。サーバ装置2は、ステップS202で受信されたタグを検索キーとしてメッセージデータベース3に蓄積されたメッセージを検索することで、受信されたタグを含むメッセージを索出する。例えば、検索要求に含まれるタグが「ooimachi」であった場合、サーバ装置2は、メッセージデータベース3から、タグ「ooimachi」に関連づけられて蓄積されたメッセージ(twitter(登録商標)では、メッセージ中に「#ooimachi」が含まれるメッセージ)を索出する。
【0047】
なお、よりリアルタイム性の高いメッセージを索出するために、索出されるメッセージは、最近の所定件数内や、最近の所定時間内にメッセージデータベース3に蓄積されたものに限定されてもよい。また、メッセージの蓄積(ステップS103を参照)の際にタグ
の抽出および同一タグを有するメッセージ同士の関連づけ処理が完了している場合には、改めて検索を行うことなく、受信タグに関連づけられたメッセージ(検索結果)を読み出すのみでよい。その後、処理はステップS204へ進む。
【0048】
ステップS204およびS205では、メッセージの検索結果が送受信される。サーバ装置2は、ステップS203における処理の結果得られた、要求タグを含む検索結果を、ネットワーク9を介して、ステップS201における検索要求の送信元であるKIOSK端末1宛に送信する(ステップS204)。検索結果の送信宛先となったKIOSK端末1のメッセージ受信部22は、メッセージの検索結果を受信することで、ステップS201において要求したタグを含むメッセージを取得する(ステップS205)。その後、処理はステップS206へ進む。
【0049】
ステップS206では、検索結果に含まれるメッセージが出力される。出力部24は、ステップS205で受信された検索結果のうち、最新の未出力のメッセージがあれば、これを出力する。例えば、ステップS205までの処理でメッセージ「ここは大井町だよ!! #ooimachi」が取得されていた場合、出力部24は、情報「ここは大井町だよ!!」を出力する。メッセージ出力の方法は、人間が五感を通じてメッセージを把握可能な方法であればどのような方法が採用されてもよく、例えば、表示装置(ディスプレイ)にテキストや画像を用いて出力する方法の他、スピーカ15を介して合成音声等を用いて出力する方法、等が採用されることが好ましい。出力方法のバリエーションについては後述する。
【0050】
その後、処理は定期的(例えば、1分毎)にステップS201へ進む。即ち、本実施形態に係るKIOSK端末1は、ステップS201からの処理は定期的に繰り返すことで、最新の情報をKIOSK端末1のユーザに提供する。
【0051】
上記説明した処理が実行されると、ユーザがユーザ端末4からサーバ装置2にアップロードしたメッセージが、メッセージに付されたタグによって示された場所に設置されたKIOSK端末1から出力される。具体的には、タグ「ooimachi」が付されたメッセージは大井町の駅構内に設置されたKIOSK端末1によって出力され、タグ「shibuya」が付されたメッセージは渋谷の駅構内に設置されたKIOSK端末1によって出力される。即ち、本実施形態によれば、ユーザ参加型の柔軟な情報配信を、情報処理装置の属性に応じて行うことが可能となる。また、本発明に係る情報処理装置を教室等に設置することで、休講情報等の各種情報を、情報処理装置の属性(ここでは、設置された教室)に関連するユーザ同士で伝達しあうことが可能となる。
【0052】
なお、本発明において、属性情報とは、情報処理装置の属性を示すであり、実施形態において用いられるタグは、KIOSK端末1の設置場所以外の属性を示す情報であってもよい。実施形態において用いられるタグは、例えば、KIOSK端末1の設置位置に係る情報や、KIOSK端末1の種類を示す情報、KIOSK端末1やKIOSK端末1に関連づけられたキャラクタ等を一意に識別するための識別子、等であってもよい。
【0053】
<メッセージ伝達処理のバリエーション>
図5は、本実施形態において、図4に示された処理に代えて実施されてよい、メッセージ蓄積処理およびメッセージ伝達処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートに示された処理のうち、ステップS101からS103に示されたメッセージ蓄積処理は、ユーザが、メッセージの送信をするためにユーザ端末4を操作することを契機として開始される。また、ステップS301からS307に示されたメッセージ伝達処理は、KIOSK端末1によって定期的(例えば、1分毎)に実行される。なお、本フローチャートに示された処理の具体的な内容および順序は一例であり、処理内容および順序には、
実施の形態に適したものが適宜採用されることが好ましい。
【0054】
要求送信部21は、サーバ装置2に対して、KIOSK端末1に追跡対象として設定されているユーザアカウントに関連付けられたメッセージの要求を送信する。そして、メッセージ受信部22は、要求を受信したサーバ装置2によってメッセージデータベース3から読み出された、追跡対象のユーザアカウントに関連付けられたメッセージを受信する。追跡対象のユーザアカウントに関連づけられたメッセージが受信されると、メッセージ索出部23は、受信されたメッセージから、KIOSK端末1の属性を示す属性情報に関連付けられたメッセージを索出し、出力部24は、索出されたメッセージを出力する。
【0055】
ステップS101からS103では、メッセージ蓄積処理が実行される。ステップS101からS103に示された処理は、図4を用いて説明したメッセージ蓄積処理と概略同様であるため、説明を省略する。
【0056】
次に、メッセージ伝達処理について説明する。本実施形態では、KIOSK端末1がサーバ装置2に対してユーザとしてのアカウントを有しており、且つ出力メッセージの発信者となる所定の他のユーザをフォロー設定している。上記説明した通り、フォローとは、指定された他のユーザのメッセージを、自己アカウントのページ内に表示する設定を行うことであるため、KIOSK端末1は、フォローの対象として設定した他の1または複数のユーザのメッセージを発言時刻の新しい順に閲覧出来る。また、フォローしている他のユーザのメッセージを取得するためにサーバ装置2へのログインが必要である場合、KIOSK端末1は、サーバ装置2へログインするための機能を備える。
【0057】
ステップS301およびS302では、KIOSK端末1のユーザアカウントに係るページ(即ち、KIOSK端末1のユーザホームページ)の取得要求が送受信される。KIOSK端末1は、必要であればサーバ装置2にログインし、要求送信部21は、サーバ装置2宛に、フォロー設定しているユーザによってアップロードされたメッセージの要求を送信する(ステップS301)。なお、本実施形態では、HTTPを用いて、KIOSK端末1のユーザホームページのURLを指定して、KIOSK端末1のユーザホームページのHTMLファイルを送信するようにサーバ装置2に要求することで、ホームページの取得要求が行われるが、メッセージの取得には、その他の技術が用いられてもよい。サーバ装置2は、KIOSK端末1によって送信されたKIOSK端末1のユーザホームページの取得要求をネットワーク9経由で受信する(ステップS302)。その後、処理はステップS303へ進む。
【0058】
ステップS303では、KIOSK端末1のユーザホームページが生成される。サーバ装置2は、メッセージデータベース3から、ユーザKIOSK端末1がフォローしている他のユーザのメッセージを最新のものから順に取得し、これらのメッセージを含むHTMLページを生成する。その後、処理はステップS304へ進む。
【0059】
ステップS304およびS305では、KIOSK端末1のユーザホームページが送受信される。サーバ装置2は、ステップS303における処理の結果生成された、KIOSK端末1のユーザホームページを、ネットワーク9を介して、ステップS301における取得要求の送信元であるKIOSK端末1宛に送信する(ステップS304)。ユーザホームページの送信宛先となったKIOSK端末1のメッセージ受信部22は、生成されたホームページを受信することで、自己のアカウントがフォロー設定しているユーザのメッセージを取得する(ステップS305)。その後、処理はステップS306へ進む。
【0060】
ステップS306では、設定されたタグを含むメッセージの検索が行われる。メッセージ索出部23は、自装置に予め設定されたタグをHDDから読み出し、このタグを検索キ
ーとして、ステップS305で取得された自己アカウントのホームページに含まれるメッセージを検索することで、KIOSK端末1の設置場所を示すタグを含むメッセージを索出する。但し、よりリアルタイム性の高いメッセージを索出するために、索出されるメッセージは、最近の所定件数内や、最近の所定時間内にメッセージデータベース3に蓄積されたものに限定されてもよい。その後、処理はステップS307へ進む。
【0061】
ステップS307では、検索結果に含まれるメッセージが出力される。ステップS307に示された処理は、図4を用いて説明したステップS206の処理と概略同様であるため、説明を省略する。その後、処理は定期的にステップS301へ進む。即ち、本実施形態に係るKIOSK端末1は、ステップS301からの処理は定期的に繰り返すことで、最新の情報をKIOSK端末1のユーザに提供する。
【0062】
本実施形態に係るメッセージ伝達システムによれば、KIOSK端末1がユーザをフォローする形式であるため、予め登録されたユーザによる発言のみを出力することが出来る。
【0063】
<出力方法のバリエーション>
本実施形態において、メッセージは、タッチパネルディスプレイ14等の表示装置を用いたテキストの表示出力の他に、様々な方法で出力されてよい。例えば、出力部24は、メッセージに含まれる文字情報を音声情報に変換し、KIOSK端末1に備えられたスピーカ15を介して出力することが出来る。
【0064】
また、音声出力が行われる場合、メッセージ中に含まれる記号や文体等を解釈して、音声情報に抑揚の付加等が行われてもよい。例えば、出力対象のメッセージが「ここは大井町だよ!!」であった場合、メッセージの末尾に「!」が付されているため、音声情報への変換にあたって、メッセージ末尾やメッセージ全体の再生音量または音程を上げる、等の処理が施されてよい。
【0065】
また、出力部24は、表示装置へのテキスト出力やスピーカ15からの音声出力とともに、表示装置に人物や動物等のキャラクタの画像を表示させ、これらのキャラクタが発言しているようにテキスト表示や音声出力等を行ってもよい。これらのキャラクタの画像は、メッセージの内容解析の結果に応じて口を動かしたり、表情を作ったりして変化させることが出来る。
【0066】
更に、出力部24は、2以上のキャラクタを表示し、表示されたキャラクタ同士が出力対象のメッセージに従って会話をしているかのようにメッセージ出力を行うことが出来る。具体的には、KIOSK端末1は、キャラクタ画像毎に異なる属性情報を設定しておき、これらの属性情報に関連付けられたメッセージを、図4図5を用いて説明した処理によって取得する。そして、出力部24は、取得されたメッセージを、該メッセージに係る属性情報に対応するキャラクタの発言として出力する。このようにすることで、ユーザは、発言させたいキャラクタの属性情報を付したメッセージをアップロードするのみで、KIOSK端末1に表示されたキャラクタに自らのメッセージを発言させ、会話させることが出来る。
【符号の説明】
【0067】
1 KIOSK端末
2 サーバ装置
3 メッセージデータベース
4 ユーザ端末
21 要求送信部
22 メッセージ受信部
23 メッセージ索出部
24 出力部
図1
図2
図3
図4
図5