特許第5824742号(P5824742)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5824742
(24)【登録日】2015年10月23日
(45)【発行日】2015年11月25日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 5/04 20060101AFI20151105BHJP
【FI】
   A63F5/04 516F
   A63F5/04 514G
   A63F5/04 516E
【請求項の数】2
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2011-52550(P2011-52550)
(22)【出願日】2011年3月10日
(65)【公開番号】特開2012-187245(P2012-187245A)
(43)【公開日】2012年10月4日
【審査請求日】2013年12月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】390031772
【氏名又は名称】株式会社オリンピア
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】特許業務法人太陽国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100118315
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 博道
(72)【発明者】
【氏名】野口 哲
(72)【発明者】
【氏名】藤原 正和
(72)【発明者】
【氏名】小野 洋一
(72)【発明者】
【氏名】和田 学
(72)【発明者】
【氏名】坂井 真人
(72)【発明者】
【氏名】今井 崇夫
(72)【発明者】
【氏名】竹内 賢一
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 直幸
(72)【発明者】
【氏名】片山 和也
【審査官】 東 治企
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−057610(JP,A)
【文献】 特開2009−273911(JP,A)
【文献】 特開2010−273958(JP,A)
【文献】 特開2009−261697(JP,A)
【文献】 特開2007−244560(JP,A)
【文献】 特開2006−305240(JP,A)
【文献】 特開2006−068228(JP,A)
【文献】 特開2006−191974(JP,A)
【文献】 特開2010−227532(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の図柄が表面に表示された複数の回転リールと、
前記回転リールの図柄を正面側から視認可能とする図柄表示窓と、
前記回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、
前記各回転リールの回転をそれぞれ停止させるための複数のストップスイッチと、
遊技機の作動を制御する制御装置とを少なくとも備え、
前記制御装置は、所定の図柄組合せから構成される役について当選か否かの役抽選を行う当選抽選手段と、前記スタートスイッチの操作に基づいて前記回転リールを回転開始させるとともに、前記各ストップスイッチの操作に基づいて、当該ストップスイッチに対応する前記回転リールの回転停止を制御するリール制御手段とを少なくとも有し、
前記複数の回転リールをすべて停止させた状態で、前記図柄表示窓から視認可能な各回転リールの役を構成する図柄が、所定の有効ライン上にあらかじめ定められた配列で停止する(以下当選に係る図柄組合lせが表示という)ことにより、役に応じた利益が付与され
1回の遊技に必要な規定数として、第1の規定数と第2の規定数とを有し、
前記第2の規定数が設定された遊技では、前記第1の規定数が設定された遊技に対して、前記役抽選における小役の当選確率を高くすること、前記役抽選におけるボーナス役の当選確率を高くすること、又は前記役抽選における当選した小役の払い出し遊技媒体数を増加すること、の少なくともいずれかを満たすように設定される遊技機において、
前記役として、当選に係る図柄組合せが表示されることにより入賞となり遊技媒体が払い出される複数の小役と、当選に係る図柄組合せが表示されることによりボーナスゲームが開始されるボーナス役とを少なくとも設け、
前記ボーナス役については、当選に係る図柄組合せが表示されるまで当選の権利を持ち越し可能に形成し、
前記当選抽選手段による抽選の結果、少なくともいずれかの小役と前記ボーナス役とが同時に当選状態となる場合が存在するように形成し、
遊技状態として、第1の規定数が設定されて遊技が行われる第1遊技状態と、第2の規定数が設定されて遊技が行われる第2遊技状態と、前記ボーナスゲームが行われるボーナス状態と、を設け、
所定のボーナス役を構成する図柄組合せとして、構成図柄のうち少なくとも一つの図柄種類が異なる複数の図柄組合せが設定され、
前記リール制御手段は、前記ボーナス役の当選時において、特定小役が同時に当選している場合に限り、前記ストップスイッチの操作タイミングに応じて、前記複数の図柄組合せのうち特定のボーナス役当選に係る図柄組合せが表示され得るように前記回転リールの停止を制御し、前記特定小役が同時に当選していない場合には、前記ストップスイッチの操作タイミングにかかわらず、前記特定のボーナス役当選に係る図柄組合せが表示されないように前記回転リールの停止を制御し、
前記特定のボーナス役当選に係る図柄組合せが表示されると、ボーナスゲーム終了後に第2の規定数を設定、当該第2の規定数が設定された遊技を実行するとともに、前記特定のボーナス役当選に係る図柄組合せが表示されないと、ボーナスゲームに移行したとしても、ボーナスゲーム終了後に前記第1の規定数で遊技が実行されることを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記役として、入賞により遊技開始の条件としての遊技媒体を投入することなく次の遊技を開始可能なリプレイ役を設け、
前記第1遊技状態と前記第2遊技状態とでは、前記役抽選におけるリプレイ役の当選確率が異なるように設定され、
前記特定のボーナス役当選に係る図柄組合せが表示されると、前記ボーナスゲーム終了後に前記第2遊技状態の遊技を設定することにより、第2の規定数が設定された遊技を実行するとともに、前記特定のボーナス役当選に係る図柄組合せが表示されないと、ボーナスゲームに移行したとしても、ボーナスゲーム終了後に前記第1の規定数で遊技が実行されることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ストップスイッチの操作によって回転リールの回転を停止させ、停止図柄が所定の態様となることにより所定の利益が付与される遊技に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の遊技機、例えばスロットマシンにおいては、通常の遊技状態と、通常の遊技状態よりも出玉が多くなるように設定された有利遊技状態、例えばボーナスゲームが設けられている。そして、近年は、様々な遊技制御の採用によって、ボーナスゲームのみならず、他の有利遊技状態を実現させることが広く行われている。
例えば、特許文献1に記載の遊技機では、通常の遊技状態で掛け枚数(規定数)が異なる場合を設け、掛け枚数の少ない遊技状態では、通常のボーナスよりも多くのメダル獲得を期待できるスーパービッグボーナスへの移行確率が高くなるようにしている。また、特許文献2に記載の遊技機では、単一のボーナスについて複数の図柄組合せが設定されており、表示された図柄組合せに応じて、ボーナスゲーム終了後に有利状態に移行するように形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−263029号公報
【特許文献2】特開2009−261822号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このように、遊技機においては、遊技性を高めて遊技者を飽きさせないようにすることが求められている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、遊技媒体の獲得状況を意図的に大きく変動させることができ、遊技性を向上させて遊技者の遊技意欲の減退を防ぐことができる遊技機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願発明の特徴点を、図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、括弧内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本願発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、複数の図柄が表面に表示された複数の回転リール(40)と、前記回転リール(40)の図柄を正面側から視認可能とする図柄表示窓(13)と、前記回転リール(40)の回転を開始させるためのスタートスイッチ(18)と、前記各回転リール(40)の回転をそれぞれ停止させるための複数のストップスイッチ(19)と、遊技機の作動を制御する制御装置(20)とを少なくとも備え、前記制御装置(20)は、所定の図柄組合せから構成される役について当選か否かの役抽選を行う当選抽選手段(80)と、前記スタートスイッチ(18)の操作に基づいて前記回転リール(40)を回転開始させるとともに、前記各ストップスイッチ(19)の操作に基づいて、当該ストップスイッチ(19)に対応する前記回転リール(40)の回転停止を制御するリール制御手段(90)とを少なくとも有し、前記複数の回転リール(40)をすべて停止させた状態で、前記図柄表示窓(13)から視認可能な各回転リール(40)の役を構成する図柄が、所定の有効ライン上にあらかじめ定められた配列で停止する(以下当選に係る図柄組合せが表示という)ことにより、役に応じた利益が付与され、1回の遊技に必要な規定数として、第1の規定数と第2の規定数とを有し、前記第2の規定数が設定された遊技では、前記第1の規定数が設定された遊技に対して、前記役抽選における小役の当選確率を高くすること、前記役抽選におけるボーナス役の当選確率を高くすること、又は前記役抽選における当選した小役の払い出し遊技媒体数を増加すること、の少なくともいずれかを満たすように設定される遊技機に係る。
【0006】
本発明に係る遊技機は、スロットマシンやパロット遊技機とすることができ、上記構成の他にも、入賞時に遊技媒体を払い出すための払い出し装置(ホッパーユニット65)その他の構成部品を備えていてもよい。なお、「遊技媒体」とは、遊技に使用するメダルや遊技球(パチンコ球)、コインなどを含むものである。
前記リール制御手段(90)は、回転リール(40)の回転開始から回転停止までの制御を行うものであって、前記スタートスイッチ(18)の操作に基づき回転リール(40)を回転させるための駆動モータに駆動信号を出力して、回転リール(40)の回転速度が一定になるまで駆動モータを加速回転させ、その後は一定速度を保ったまま駆動モータを回転させる。また、前記ストップスイッチ(19)の操作に基づき、駆動モータに停止信号を出力して、回転リール(40)の回転を停止させる。この際、当選抽選手段(80)による役抽選の抽選結果に応じて、所定位置に停止させてはいけない図柄を停止させないように「蹴飛ばし」を行うと共に、所定位置に停止させてもよい図柄を極力その位置に停止させるように「引き込み」を行う。すなわち、前記ストップスイッチ(19)の操作時に、当選判定の抽選結果が「ハズレ」の場合にはいかなる当選図柄も有効ライン上に揃わないように、当選判定の抽選結果が所定の当選役に当選(当たり)の場合には当該当選図柄が極力有効ライン上に揃うように、各駆動モータに停止信号を出力する時間を調整する制御を行う。
【0007】
前記「役に応じた利益」とは、入賞により遊技媒体が払い出されることや、ボーナスゲームなどの有利遊技に移行することや、遊技媒体の投入なしに次遊技を行えること(再遊技)を含むものである。
さらに、請求項1に係る遊技機は、前記役として、当選に係る図柄組合せが表示されることにより入賞となり遊技媒体が払い出される複数の小役と、当選に係る図柄組合せが表示されることによりボーナスゲームが開始されるボーナス役とを少なくとも設けてあり、前記ボーナス役については、当選に係る図柄組合せが表示されるまで当選の権利を持ち越し可能に形成してあるとともに、前記当選抽選手段(80)による抽選の結果、少なくともいずれかの小役と前記ボーナス役とが同時に当選状態となる場合が存在するように形成してある。また、遊技状態として、第1の規定数が設定されて遊技が行われる第1遊技状態と、第2の規定数が設定されて遊技が行われる第2遊技状態と、前記ボーナスゲームが行われるボーナス状態とを設けてある。また、所定のボーナス役を構成する図柄組合せとして、構成図柄のうち少なくとも一つの図柄種類が異なる複数の図柄組合せが設定されている
【0008】
そして、前記リール制御手段(90)は、前記ボーナス役の当選時において、特定小役が同時に当選している場合に限り、前記ストップスイッチの操作タイミングに応じて、前記複数の図柄組合せのうち特定のボーナス役当選に係る図柄組合せが表示され得るように前記回転リール(40)の停止を制御し、前記特定小役が同時に当選していない場合には、前記ストップスイッチの操作タイミングにかかわらず、前記特定のボーナス役当選に係る図柄組合せが表示されないように前記回転リール(40)の停止を制御し、前記特定のボーナス役当選に係る図柄組合せが表示されると、ボーナスゲーム終了後に第2の規定数を設定、当該第2の規定数が設定された遊技を実行するとともに、前記特定のボーナス役当選に係る図柄組合せが表示されないと、ボーナスゲームに移行したとしても、ボーナスゲーム終了後に前記第1の規定数で遊技が実行されることを特徴とする。
ここで、「当選の権利を持ち越」すことには、当選フラグを持ち越すことが含まれる。
また、「小役とボーナス役とが同時に当選状態となる場合」とは、1回の役抽選によって小役とボーナス役が同時に当選する場合(つまり抽選テーブルに小役とボーナス役の重複当選領域が設けられている場合)と、ボーナス役の当選の権利が持ち越されている遊技で小役が当選する場合の双方を含む。なお、特定小役は複数あってもよい。
【0009】
前記「第2の規定数が設定された遊技」は、ボーナスゲームとは異なる有利な遊技期間であり、端的に言えば獲得遊技媒体数が増大する可能性が高くなる遊技状態である。そして、第2の規定数が設定された遊技においては、特定役、例えばボーナス役や払い出し小役の当選確率が高くなるか、又は当選した小役の払い出し遊技媒体数が増加する(配当が増える)ように形成されている。第2遊技状態は、少なくとも第1遊技状態よりも有利であればよく、ボーナス状態よりも有利度が高い設定であってもよい。
【0010】
また、「所定のボーナス役を構成する図柄組合せとして、構成図柄のうち少なくとも一つの図柄種類が異なる複数の図柄組合せが設定」とは、抽選結果としての一つの当たり(当選フラグがひとつ)に対して、ボーナスゲームに移行可能となる表示図柄の組合せが複数設定されていることであって、例えば、「赤7・赤7・赤7」「赤7・赤7・青7」のいずれの図柄組合せが表示された場合でも、同一性能(例えば払い出し枚数が同一)のボーナスゲームが行われるような設定となっているものである。
そして、ボーナス役の当選時において、「前記特定小役が同時に当選していない場合には、前記特定の図柄組合せが表示されないように前記回転リール(40)の停止を制御」することは、停止制御を行う際の引き込み優先順位をそのように設定し、かつ回転リール(40)に表示されている図柄組合せを、そのような制御が可能となるように形成することにより実現可能である。
【0011】
本発明においては、ボーナス役と特定小役が同時に当選状態となっている場合に、停止操作によって特定のボーナス役当選に係る図柄組合せを表示させることができた場合には、ボーナスゲームの終了後に第2の規定数が設定された遊技を実行し、より大きな利益を享受可能となる。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、前記役として、入賞により遊技開始の条件としての遊技媒体を投入することなく次の遊技を開始可能なリプレイ役を設け、前記第1遊技状態と前記第2遊技状態とでは、前記役抽選におけるリプレイ役の当選確率が異なるように設定され、前記特定のボーナス役当選に係る図柄組合せが表示されると、前記ボーナスゲーム終了後に前記第2遊技状態の遊技を設定することにより、第2の規定数が設定された遊技を実行するとともに、前記特定のボーナス役当選に係る図柄組合せが表示されないと、ボーナスゲームに移行したとしても、ボーナスゲーム終了後に前記第1の規定数で遊技が実行されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本願発明によれば、第1の規定数とは異なる第2の規定数が設定された遊技を実行することによって、遊技媒体の獲得状況を意図的に大きく変動させることができ、遊技性を向上させて遊技者の遊技意欲の減退を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施の形態であって、スロットマシンの外観正面図である。
図2】スロットマシンの制御装置の入力及び出力の概略を示すブロック図である。
図3】回転リールの図柄配列を示す図である。
図4】役を構成する図柄組合せを示す表である。
図5】役抽選テーブルの概念図を示す図である。
図6】スロットマシンの作動の概略を示す流れ図である。
図7】スロットマシンの作動の概略のうち、抽選処理の流れを示す流れ図である。
図8】抽選処理のうち、停止テーブル設定処理を示す流れ図である。
図9】ボーナスゲーム中の制御を示す流れ図である。
図10】確率変動状態中の制御を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の好適な実施の形態を、遊技機としてスロットマシンを例に、図面に基づき説明する。
(スロットマシン10)
スロットマシン10は、図1に示すように、正面側が開口する方形箱状の筐体11と、この筐体11の正面開口を開閉自在かつロック可能な前扉3を有している。
前記筐体11の内部において、開口上部には3個の回転リール40を有するリールユニット60が設置され、開口下部には、ホッパーユニット65と、電源ユニット5が設けられている。また、前記リールユニット60の上方には、スロットマシン10の全体の動作を制御するための制御装置20が配置されている。
【0018】
前記前扉3は、筐体11にヒンジ(図示せず)を介して水平方向に回動自在に取り付けられた板状の扉である。そして、前記前扉3の上方には、図1に示すように、遊技者側に向かって臨む上パネル12が設けられており、上パネル12の中央には、3個の回転リール40の図柄を視認可能な図柄表示窓13が形成されている。そして、この図柄表示窓13の下側は、スロットマシン10を作動させるための操作スイッチ(ベットスイッチ16、精算スイッチ17、スタートスイッチ18、ストップスイッチ19)が設けられたカウンター状の操作部3Aとなっており、操作部3Aの右端にはメダル投入口14が設けられている。また、メダル投入口14の下方であって前扉3の裏側には、投入メダルを検知しメダルを判別するためのメダルセレクター4が設けられている。
【0019】
(制御装置20)
制御装置20は、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。ここでCPUは、一個に限定されず、二個以上のCPUで制御するようにしてもよい。また、CPU、ROM、RAM及びI/O等は一体化されてワンチップを構成してもよい。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、各種制御を行うものである。制御装置20としては、図2に示すように、遊技制御装置21及び演出御装置22が設けられている。
遊技制御装置21は、主としてスロットマシン10の遊技に関わる制御を行うためのものである。また演出制御装置22は、前記遊技制御装置21からの諸信号を受信して、主として遊技に付随する演出を制御するためのものである。
【0020】
上記制御装置20の入力側には、図2に示すように、メダルセンサ15、ベットスイッチ16、精算スイッチ17、スタートスイッチ18、ストップスイッチ19の各パーツが接続されている。
メダルセンサ15は、図1に示すように、メダルセレクター4に設けられた遮光センサなどの検知手段であって、メダル投入口14から投入されたメダルを検知するためのものである。
ベットスイッチ16は、図1に示すように、操作部3Aの上面左側に位置するスイッチであって、クレジットメダルをメダル投入に代えるためのものである。ここで、クレジットとは、投入メダルを所定枚数、遊技機内部に貯留しておくことであり、クレジット数は、クレジット表示部30bに表示される。そして、ベットスイッチ16を操作するとクレジット表示が減算され、その分のメダルが投入されたものと扱われて遊技が開始可能となるものである。
【0021】
精算スイッチ17は、図1に示すように、前記ベットスイッチ16の左側に位置するスイッチであって、クレジットメダルを払い戻すためのものである。
スタートスイッチ18は、図1に示すように、操作部3Aの前面に設けられたレバーであって、メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、又は、「再遊技(Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、リールユニット60のリールモータの駆動を開始させるためのものである。
ストップスイッチ19は、リールユニット60のリールモータの駆動を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ19は、図1に示すように、各回転リール40に対応した3個のスイッチから構成され、各回転リール40の下方に1個ずつ配置されているものである。そして、回転リール40に対応したストップスイッチ19の操作により、当該対応した回転リール40が回転を停止するように設定されているものである。
【0022】
前記制御装置20の出力側には、図2に示すように、リールユニット60、ホッパーユニット65、遊技情報表示部30、メダルキャンセル装置4A、演出表示装置66の各パーツが接続されている。
リールユニット60は、スロットマシン10の主たる遊技装置であって、枠体に固定あるいは支持された3個のリールモータ(図示せず)と、各々のリールモータの出力軸に固定された3個の回転リール40(左リール41、中リール42、右リール43)とから構成されている。そして、各回転リール40は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープとを備えている。このリールテープの外周面には、図3に示すように、それぞれ21個の図柄が表示されている。
【0023】
ホッパーユニット65は、メダルタンクに貯留されているメダルを1枚ずつ払い出すためのメダル払い出し貯留装置である。ホッパーユニット65から排出されたメダルは、前扉3に設けられたメダル払い出し口から下皿に払い出される。
遊技情報表示部30は、図柄表示窓13の下方に設けられた液晶表示器又は7セグメントLED表示器であって、種々の遊技情報を表示するためのものである。遊技情報表示部30としては、図1に示すように、ベット表示部30aと、クレジット表示部30bとが少なくとも設けられている。ベット表示部30aは、1回の遊技を行うために投入されたメダル数(掛け枚数)を表示するためのものである。クレジット表示部30bは、クレジットとして貯留されているメダル数を表示するためのものである。なお、遊技情報表示部30には、遊技回数や払い出しメダル数などを表示するための表示部も設けられている。
【0024】
メダルキャンセル装置4Aは、メダル投入口14から投入された遊技メダルをキャンセルするためのものである。具体的には、特に図示しないが、ソレノイドの通電によりメダルセレクター4のメダル誘導路に突出爪を突出させ、メダル通路を流下する遊技メダルをメダルセンサ15よりも上流側(メダル投入口14側)でメダル通路から排出させる。排出された遊技メダルは、前扉3の裏面に設けられたメダル通路を落下してメダル払出口から下皿に払い出される。
演出表示部66は、後述する演出制御装置22の制御により、遊技者に入賞等を報知させるなど、種々の演出表示を行うためのものである。具体的には、演出表示部66は、画像表示装置67及びランプ68及びスピーカ69から構成されている。画像表示装置67は、回転リール40の上方に設けられた窓部であり、LED、ドットマトリックス、液晶画面等を用いて、入賞の報知その他の演出を表示するためのものである。なお、画像表示装置67としては上記のものに限られず、例えば演出専用の回転リールを設け、リールの図柄や文字等により演出を表示するようにしてもよい。ランプ68及びスピーカ69は、発光体の点灯又は点滅、入賞音の発生により入賞等を報知するためのものである。
【0025】
(遊技制御装置21)
遊技制御装置21は、スタートスイッチ18及びストップスイッチ19の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。そして、この遊技制御装置21は、図2に示すように、投入制御手段70、当選抽選手段80、リール制御手段90、遊技結果判定手段100、ホッパー制御手段110、遊技カウンタ120の各手段を備えている。
(投入制御手段70)
投入制御手段70は、遊技メダルの投入に関する制御を行うものである。すなわち、メダルセンサ15の検知信号及びベットスイッチ16の操作信号等に基づいて、ベット表示部30a、クレジット表示部30bの表示及びメダルキャンセル装置4Aの作動を制御するものである。
【0026】
ここで、本実施の形態に係るスロットマシン10は、メダル投入口14から遊技メダルを投入することで、1回の遊技につき、最大3枚の遊技メダルをベットする(掛ける)ことができるように形成されている。なお、本実施の形態においては、1回の遊技における最大掛け枚数(規定数)は、遊技状態に応じて変化するように形成されている。
また、スロットマシン10に投入された遊技メダルは、あらかじめ定められた枚数(例えば、50枚)まで、電子的に貯留(クレジット)しておくことができるように形成されている。この、クレジットされた遊技メダルの枚数は、クレジット表示部30bに表示されるものとなっている。そして、クレジット表示部30bにクレジットメダル数が表示されている場合には、メダル投入口14に遊技メダルを投入する代わりに、ベットスイッチ16を操作することにより遊技メダルのベットを行い、スタートスイッチ18を操作可能状態にすることができる。
【0027】
具体的には、投入制御手段70は、規定数が3枚の場合において、クレジット表示部30bの表示が「0」の場合にメダル投入口14から遊技メダルが投入される(メダルセンサ15からの検知信号を受信する)と、最初の3枚までについてはベット表示部30aにベット表示を行わせる。3枚を超えて投入した分については、クレジット表示部30bの表示を加算する。ベット表示部30aにベット数が表示されていない状態でかつクレジット表示部30bの表示が「3」以上の場合に、ベットスイッチ16が操作された場合には、クレジット表示部30bの表示を「3」減算し、ベット表示部30aに3枚のベット表示を行い、遊技メダルを3枚ベットした扱いとする。なお、クレジット表示部30bの表示が「3」未満の場合にベットスイッチ16が操作された場合には、クレジット表示部30bに表示されている分の遊技メダルをベットした扱いとする。また、規定数が3以下の場合には、ベットスイッチ16が操作された場合には、クレジット表示部30bの表示を規定数の分だけ減算し、ベット表示部30aに規定数のベット表示を行い、遊技メダルを規定数だけベットした扱いとする。
【0028】
さらに、クレジット表示部30bの表示が「50」に達した場合には、メダルキャンセル装置4Aを作動させて、メダルセレクター4の内部に残留している遊技メダル及びそれ以降メダル投入口14から投入されるメダルを、メダルセレクター4からキャンセルさせる。キャンセルされた遊技メダルは下皿に払い戻される。
なお、回転リール40の回転中や、ホッパーユニット65がメダルを払い出している最中などの所定の場合においては、投入制御手段70はベットスイッチ16の操作信号を受け付けないと同時に、メダルキャンセル装置4Aを作動させて、遊技者によるベットを行わせない。また、後述するが、所定の場合には自動的にベットを行うようになっている。
【0029】
(当選抽選手段80)
当選抽選手段80は、複数の回転リール40で表示される図柄の組合せから構成される所定の「役」について当選したか否かを抽選により決定するものであり、図2に示すように、役抽選テーブル81と、判定手段82と、抽選テーブル変更手段83の手段を備えている。そして、スタートスイッチ18の操作信号受信のタイミングで、特に図示しないカウント抽出手段がループカウンタの数値を読み取り、判定手段82がこの数値と役抽選テーブル81とを比較して、当選の有無を判定するものである。
具体的には、役抽選テーブル81は、前記ループカウンタがカウントする数値(例えば0〜65535)を全領域として各当選項目の当選領域を規定したものである。判定手段82は、カウント抽出手段がピックアップしたカウントデータと、前記役抽選テーブル81の当選判定領域データとを照合し、カウントデータが所定の当選領域に属する場合には当該当選領域に対応する当選を決定し、カウントデータがいずれの当選領域にも属さない場合には、「ハズレ」の決定をするものである。
【0030】
ここで、スロットマシン10は、前記役として、所定の小役図柄が有効ライン上に揃って停止する(以下表示されるという)ことにより入賞となる小役と、所定のリプレイ図柄が表示されることにより次遊技において遊技メダルを新たに投入することなく再度の遊技を行える再遊技役と、所定のボーナス図柄が表示されることによりボーナスゲームに移行するボーナス役とを備えている。なお、有効ラインとは、3個の回転リール40にそれぞれ表示されている図柄のうち図柄表示窓13から視認可能な縦3個横3個合計9個の図柄を1個ずつ繋いでできるライン(入賞ライン)のうち、入賞、又は再遊技やボーナスが作動するために有効となる図柄組合せの並びを規定したラインであって、本実施の形態においては、図1に示すように、図柄表示窓13の中央に位置する図柄を横一列に結ぶ中段ラインLのみが有効ラインとして設定されている。なお、設定される有効ラインは、前記中段ラインLのみに限られず、遊技状態に応じて他の有効ラインが設定されるようになっていてもよい。
【0031】
本実施の形態においては、図4に示すように、ボーナス役として、「赤7・赤7・赤7」及び「赤7・赤7・青7」の図柄組合せからなるボーナス役「BB」と、「Bar・Bar・Bar」の図柄組合せからなるボーナス役「RB」とが設けられている。また、小役として、「スイカ・スイカ・スイカ」の図柄組合せからなる小役「スイカ」と、「チェリー・any・any」の図柄組合せ(anyは何の図柄でもよい)からなる小役「チェリー」と、「ベル・ベル・ベル」の図柄組合せからなる小役「ベル」と、「赤7・Bar・スイカ」の図柄組合せからなる特定小役Aと、「赤7・Bar・ベル」の図柄組合せからなる特定小役Bと、「赤7・Bar・リプレイ」の図柄組合せからなる特定小役Cとが設けられている。そして、再遊技役として、「リプレイ・リプレイ・リプレイ」の図柄組合せからなる「リプレイ」が設けられている。
【0032】
図4に示すように、前記小役は、入賞により所定枚数の遊技メダルが払い出される。「チェリー」は3枚、「スイカ」は9枚、「ベル」は5枚の入賞メダルが払い出され、特定小役A、B、Cはそれぞれ1枚の入賞メダルが払い出される。なお、「ベル」はボーナスゲーム中に入賞すると15枚のメダルが払い出される。
また、「BB」を構成するBB図柄が表示されると、ボーナスゲームであるビッグボーナスゲーム(BBゲーム)に移行し、「RB」を構成するRB図柄が表示されると、レギュラーボーナスゲーム(RBゲーム)に移行する。そして、「赤7・赤7・赤7」の表示によりBBゲームに移行した場合には、BBゲーム終了後に有利状態である確率変動状態(以下確変状態という)に移行するように形成されているものであるが、この詳細については後述する。
【0033】
前記RBゲームは、通常遊技に比べて小役の当選確率が高く設定された遊技期間であって、所定回数の入賞又は所定回数の遊技終了によりその期間が終了するものである。
前記BBゲームは、前記RBゲームが連続して行われる遊技期間である。BBゲームに移行すると、RBゲームが無条件で(RB図柄を揃えることなく)開始され、1回のRBゲームが終了すると、再び無条件で次のRBゲームが開始される。そして、BBゲームは、払い出しメダルの累計値があらかじめ定められた一定枚数(例えば465枚)を超えた場合に終了する。
ここで、抽選の結果、いずれかの役が当選すると、当選に対応する当選フラグが成立する。当選役が小役の場合には小役フラグ(チェリーフラグ、ベルフラグなど)が、ボーナス役の場合にはボーナスフラグ(BBフラグ、RBフラグ)が、再遊技役の場合にはリプレイフラグがそれぞれ成立する。小役フラグ及びリプレイフラグは当該遊技限りでリセットされるが、ボーナスフラグは、当該ボーナス役が表示されるまでリセットされない。すなわち、ボーナス役当選の場合には、当選の権利が次遊技以降に持ち越されるようになっている。また、ボーナスフラグが持ち越されている間は、BB、RBの当選判定は行われない。例えば、BB、RBの当選領域に該当するループカウンタのカウント値を抽出しないようにする。一方、再遊技役と小役についての当選判定は行うので、ボーナスフラグと小役フラグ又はリプレイフラグが同時に成立した状態(同時当選状態)となる場合が生じる。本実施の形態では、BBフラグが成立中(BB内部中)において、同時に特定小役A、B、Cのいずれかの小役フラグが成立した場合には、所定条件をクリアすることにより「赤7・赤7・赤7」が表示可能であり、それ以外の場合には「赤7・赤7・青7」が表示されるようになっているが、これについては後述する。
【0034】
抽選テーブル変更手段83は、遊技状態に応じて、複数設けられている役抽選テーブル81の中から使用する役抽選テーブル81を選択決定するためのものである。
ここで、本実施の形態における役抽選テーブル81の具体例を図5に示す。なお、図5は各判定領域を模式的に表したものであって、テーブル上に占める実際の領域の大きさを正確に表すものではない。役抽選テーブル81としては、通常状態である通常遊技中に用いられるテーブルA、有利状態である確変状態中に用いられるテーブルB、ボーナス状態であるボーナスゲーム中に用いられるテーブルC、及びボーナスフラグが成立しているボーナス内部中状態に用いられるテーブルDが設けられている。テーブルBは、テーブルAに比べて、BBの当選領域が大きくなるように設定されている。テーブルAでは、BB当選確率が例えば1/240であるのに対して、テーブルBでは例えば1/50となるように設定されている。また、テーブルDは、BB、RBの当選領域が無く、小役及び再遊技役の当選領域はテーブルAと同等に設定されている。テーブルCは、テーブルA、B、Dと比べて小役「ベル」と「チェリー」の当選確率が大きくなるように設定されている。
【0035】
そして、抽選テーブル変更手段83は、通常遊技中においては、役抽選に用いる役抽選テーブル81として上記したテーブルAを選択し、通常遊技中においてBB又はRB当選した場合にはテーブルDに変更し、BB又はRBが表示された場合にはテーブルCに変更する。役抽選テーブル81がテーブルCに変更されることにより、投入メダルの規定数が1枚に変更され、遊技状態はボーナス状態に移行する。そして、RBが終了した場合、及び「赤7・赤7・青7」の表示により開始されたBBゲームが終了した場合にはテーブルAに戻す。一方、「赤7・赤7・赤7」の表示により開始されたBBゲームが終了した場合にはテーブルBに変更する。役抽選テーブル81がテーブルBに変更されることにより、投入メダルの規定数が2枚に変更され、遊技状態は確変状態に移行する。そして、確変状態中にBB又はRBが当選することなく一定回数の遊技を消化した場合には、役抽選テーブル81をテーブルAに戻し、通常状態に移行する。また、確変状態中に一定回数の遊技を消化する前にBB又はRBが当選した場合には、テーブルDに変更してボーナス内部中状態に移行するようになっている。このように、抽選テーブル変更手段83は、役抽選に用いる役抽選テーブル81を所定の契機で変更することにより、実質的に、通常状態、ボーナス内部中状態、ボーナス状態及び確変状態を実現させる遊技状態制御手段として機能するものである。
【0036】
なお、役抽選テーブル81として、通常遊技中に用いられる役抽選テーブル81として、リプレイの当選確率が異なるテーブルを設けてもよい。
また、図5に示した当選領域は一例であって、当選領域には、複数の役が同時に当選する重複当選領域を設けてもよい。例えばBBと小役A、B、Cのいずれか又はそれぞれが重複して当選する領域を設けてもよいし、BBと他のいずれかの小役が重複して当選する領域や、BBとリプレイが重複して当選する領域を設けてもよい。カウント抽出手段が抽出したカウントデータが前記したような重複当選領域に属する場合には、当該領域に含まれる役の全てについて、それぞれに対応する当選フラグを成立させることになる。
【0037】
(リール制御手段90)
リール制御手段90は、スタートスイッチ18及びストップスイッチ19の操作信号に基づいて、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものであり、図2に示すように、回転制御手段91と、停止制御手段92と、停止テーブル変更手段93とを少なくとも備えている。
回転制御手段91は、スタートスイッチ18の有効な操作信号を受信した場合に、リールユニット60のリールモータを駆動させて回転リール40を回転させるためのものである。具体的には、ベットがされている状態でスタートスイッチ18の操作信号を入力した場合には、前遊技における回転リール40の回転開始から一定時間(4.1秒、いわゆるウエイト時間)が経過していることを条件に、各回転リール40のリールモータに駆動信号を出力することにより、全ての回転リール40の回転を一斉に、あるいは所定の順番で開始させる。そして、全ての回転リール40の回転速度が所定の定常回転速度(例えば80rpm)に達すると、この定常回転速度で定速回転を行わせるものとなっている。
【0038】
停止制御手段92は、リールユニット60に設けられた回転リール40の回転を検知するためのインデックスセンサ(図示せず)の検知信号に基づき、現時点における回転リール40の回転角度を把握し、ストップスイッチ19が操作された時点での回転リール40の回転角度から、所定の有効ライン上に位置している図柄を特定することができるようになっている。そして、特定された図柄を基準として、この図柄から回転方向に予め定められた個数(最大スベリコマ数、たとえば、4コマ)移動したときの図柄までの範囲で、対応する回転リール40を停止させるように形成されている。換言すれば、停止制御手段92は、ストップスイッチ19が操作された時点から対応する回転リール40が停止するまでに、この回転リール40が回転する回転量が予め定められたコマ数(4コマ)の範囲内となるように、リールモータの駆動停止を制御するものである。具体的には、前記基準図柄をその位置に停止させてもよい場合にはそのまま回転リール40を停止させ、その位置に停止させてはいけない場合には、回転リール40が停止するまでの時間を遅らせて、有効ライン上からその当選図柄を蹴飛ばして停止させる。また、最大スベリコマ数の範囲内に、対応する当選図柄が含まれている場合には、回転リール40が停止するまでの時間を遅らせて、有効ライン上にその当選図柄を引き込んで停止させる。
【0039】
上記した停止制御は、停止テーブルを用いて行われる。停止テーブルとは、基準図柄から何コマ分回転させて回転リール40を停止させるかを、ストップスイッチ19の操作タイミングやリールテープに表示されている図柄の配列その他の所定条件に応じ、各当選図柄ごとにテーブル上に規定したものである。そして、停止制御手段92は、ストップスイッチ19の操作信号受信時において、当選フラグが成立しているときには、その当選フラグに対応する図柄が有効ライン上に揃うようにあらかじめテーブルの上に停止位置が設定されてある停止テーブル(当選図柄引き込みテーブル)を用いて停止位置を決定する。また、当選フラグが成立していないときには、いかなる当選図柄も有効ライン上に揃わないようにあらかじめテーブルの上で停止位置が設定されてあるハズレ用の停止テーブル(ハズレテーブル)を用いて停止位置を決定する。そして、決定した停止位置で回転リール40を停止させることができるタイミングで、リールモータの駆動を停止させるための停止信号を出力する。
【0040】
なお、複数の役が同時に当選状態となっている場合、すなわちボーナス内部中に再遊技役又は小役が当選した場合には、あらかじめ設定された引き込み優先順位に基づいて、当選図柄が有効ライン上に引き込まれるように制御される。具体的には、当選図柄引き込みテーブルは、ボーナス役と再遊技役が同時に当選している場合には、リプレイ図柄を優先的に有効ライン上に引き込み、ボーナス役と小役が同時に当選している場合には、ボーナス図柄(赤7図柄、青7図柄、Bar図柄)を優先的に有効ライン上に引き込むように設定されている。
ここで、本実施の形態においては、BBが当選している場合の遊技に用いられる停止テーブルとして、図示しないが、赤7優先引き込みテーブルと、青7優先引き込みテーブルとが設けられている。赤7優先引き込みテーブルは、BBゲーム移行図柄である「赤7・赤7・赤7」の配列を優先的に表示可能な停止テーブルであり、青7優先引き込みテーブルは、BBゲーム移行図柄である「赤7・赤7・青7」の配列を優先的に表示可能な停止テーブルである。
【0041】
ここで、左リール41及び中リール42には赤7図柄が1個ずつしかなく、右リール43においては赤7を挟んで青7が配置されており(図3参照)、かつ有効ラインは中段ラインLのみ(図1参照)であることから、青7優先引き込みテーブルにより停止制御が行われる場合には、たとえ左リール41及び中リール42の中段に赤7が停止しており、かつ赤7又は青7を双方引き込み可能なタイミングで右リール43が停止操作された場合であっても、右リール43で青7が優先的に引き込まれて、表示図柄は「赤7・赤7・青7」となる。
一方、赤7優先引き込みテーブルにより停止制御が行われる場合には、左リール41及び中リール42の中段に赤7が停止している場合に、赤7を引き込み可能なタイミングで右リールが停止操作されれば、右リール43で赤7が優先的に引き込まれて、表示図柄は「赤7・赤7・赤7」となる。
【0042】
さらに、赤7優先引き込みテーブルとしては、ストップスイッチ19の停止操作順に応じた複数のテーブルが設けられている。具体的には、左リール41について最初のストップスイッチ19の操作(第一停止操作)が行われた場合に赤7を優先的に引き込み、第一停止操作がそれ以外の回転リール40について行われた場合には右リール43で青7を優先的に引き込むように設定された赤7優先引き込みテーブルAと、中リール42について第一停止操作が行われた場合に赤7を優先的に引き込み、第一停止操作がそれ以外の回転リール40について行われた場合には右リール43で青7を優先的に引き込むように設定された赤7優先引き込みテーブルBと、右リール43について第一停止操作が行われた場合に赤7を優先的に引き込み、第一停止操作がそれ以外の回転リール40について行われた場合には右リール43で青7を優先的に引き込むように設定された赤7優先引き込みテーブルCが設けられている。
【0043】
前記停止テーブル変更手段93は、停止制御手段92が停止制御時に参照する停止テーブルを、所定条件に応じて変更するためのものである。すなわち、所定の当選フラグが成立しているときには、その当選フラグに対応する当選図柄引き込みテーブルを選択し、当選フラグが成立していないときには、ハズレテーブルを選択する。
さらに、停止テーブル変更手段93は、BBフラグと1枚払い出し小役A、B、Cのいずれかの小役フラグが同時に成立している場合には、同時に成立している小役に応じて、赤7優先引き込みテーブルA、B、Cのいずれかを選択する。具体的には、BBフラグと小役Aの当選フラグが同時に成立している場合には赤7優先引き込みテーブルAを選択し、BBフラグと小役Bの当選フラグが同時に成立している場合には赤7優先引き込みテーブルBを選択し、BBフラグと小役Cの当選フラグが同時に成立している場合には赤7優先引き込みテーブルCを選択する。つまり、BBと小役Aが同時に当選状態となっている場合には、左リール41を最初に停止操作した場合に限り赤7が優先的に引き込まれ、BBと小役Bが同時に当選状態となっている場合には、中リール42を最初に停止操作した場合に限り赤7が優先的に引き込まれ、BBと小役Cが同時に当選状態となっている場合には、右リール43を最初に停止操作した場合に限り赤7が優先的に引き込まれるようになっている。換言すれば、このようにして、ストップスイッチ19の停止操作順が、1枚払い出し小役A、B、Cに応じて設定された停止操作順のうち当選している小役に対応した停止操作順と合致している場合に限り、赤7が優先的に引き込まれるような設定を実現している。そして、BBと特定小役が同時に当選状態となっている場合に、同時当選している小役の種類に応じて設定された正解の押し順で停止操作を行うことにより、「赤7・赤7・赤7」の表示に基づきBBゲームが開始され、BBゲーム終了後の確変状態への移行を可能としているものである。
【0044】
(遊技結果判定手段100)
遊技結果判定手段100は、回転リール40が全て停止したときの停止図柄に基づいて遊技結果の判定をするものである。すなわち、有効ライン上に当選役を構成する図柄が表示された場合には、役に応じた処理を行わせる。具体的には、小役入賞の場合には、図4に示すように役に応じた枚数のメダルを払い出す処理を行わせ、ボーナス入賞の場合にはボーナスゲームに移行させる処理を行わせ、再遊技入賞の場合には次遊技のためのメダルが投入された扱いとする(自動ベット)処理を行わせる。
なお、「赤7・赤7・赤7」が表示された場合には、BBゲーム終了後に確変状態に移行させるための確変フラグを成立させてその旨を記憶する。
【0045】
(ホッパー制御手段110)
ホッパー制御手段110は、精算スイッチ17の操作信号及び前記遊技結果判定手段100の判定結果に基づいてホッパーユニット65の作動を制御するためのものである。すなわち、クレジットがある場合に精算スイッチ17が操作されたときにはホッパーユニット65を作動させてクレジットメダルを払い戻し、遊技結果判定手段100から所定枚数の払い出し指令を受けた場合にはホッパーユニット65を作動させて当該枚数のメダルを払い出す。
(遊技カウンタ120)
遊技カウンタ120は、遊技に関する数値を計測するものである。具体的には、ボーナスゲーム中の入賞回数、遊技回数、払い出しメダル数などをカウントし、あらかじめ定められた数値となった場合にはカウントを終了する。遊技カウンタ120がカウントを終了することにより、BBゲームやRBゲームが終了し、通常状態に戻る。ただし、「赤7・赤7・赤7」が揃って開始されたBBゲームが終了した場合には、確変状態に移行する。
【0046】
また、本実施の形態では、遊技カウンタ120は、確変状態中の遊技回数をカウントし、あらかじめ設定された数値となった場合、又はBBが当選した場合にはカウントを終了し、確変フラグをリセットするように形成されている。確変フラグがリセットされることにより、確変状態は終了し、通常状態に戻る。
(スロットマシン10の作動の概略)
上記構成を有するスロットマシン10の作動の概略を、図6のフローに基づき説明する。図6はスロットマシン10の1回の遊技の流れを示すものである。
まず、図6のステップ100において、確変フラグが成立しているか否かが判断される。確変フラグが成立していない場合には、次のステップ101において、ボーナスフラグが成立しているか否かが判断される。ボーナスフラグが成立していない場合には、ステップ102において、抽選テーブル変更手段83により、当該遊技に使用する役抽選テーブル81として通常遊技用のテーブルAが選択される。一方、ボーナスフラグが成立している場合、すなわちBB又はRBの内部中状態である場合には、ステップ103において、ボーナス内部中用のテーブルDが選択される。
【0047】
前記ステップ100において確変フラグが成立している場合には、ステップ102において、確変状態用のテーブルBが選択される。そして、ステップ104に進む。
ステップ104において、規定数の設定が行われる。具体的には、投入動作がなされた場合(メダルセンサ15がメダルを検知した場合又はベットスイッチ16が操作された場合)にベット表示部30aに表示される最大数、及びクレジット表示部30bから減算される最大数を設定する。規定数は、通常遊技中及びボーナス内部中(テーブルA、D選択時)においては3枚、確変状態中(テーブルB選択時)においては2枚である。そして、次のステップ105に進む。
【0048】
ステップ105において、規定数のメダルの投入動作がなされたか否かが判断される。規定数のメダルの投入動作がされない場合にはステップ105に戻り、投入動作がされた場合には、次のステップ106に進む。
ステップ106において、スタートスイッチ18がONとなったか否かが判断される。スタートスイッチ18がONにならない場合にはステップ106に戻り、スタートスイッチ18がONとなった場合には、次のステップ107進む。
ステップ107において、当選抽選手段80による抽選処理が行われる。そして、次のステップ108に進む。
【0049】
ステップ108において、3個の回転リール40が回転開始する。そして次のステップ109に進む。
ステップ109において、いずれかのストップスイッチ19がONとなったか否かが判断される。ストップスイッチ19がONにならない場合にはステップ109に戻り、ストップスイッチ19がONになった場合には、次のステップ110に進む。
ステップ110において、操作されたストップスイッチ19に対応する回転リール40の回転停止処理が行われる。そして、次のステップ111に進む。
ステップ111において、3個全ての回転リール40が停止したか否かが判断される。全ての回転リール40が停止していない場合にはステップ109に戻り、全ての回転リール40が停止した場合には、次のステップ112に進む。
【0050】
ステップ112において、有効ライン上にボーナス図柄が表示されたか否かが判断される。すなわち、図4に示すBB図柄又はRB図柄が図1に示すセンターラインLに並んで停止したか否かが判断される。有効ライン上にボーナス図柄が表示されている場合には、ボーナス移行処理、すなわちボーナスゲームを開始するための準備処理(遊技カウンタのセットなど)が行われる。一方、有効ライン上にボーナス図柄が表示されていない場合には、次のステップ113に進む。
ステップ113において、有効ライン上にリプレイ図柄が表示されたか否かが判断される。リプレイ図柄が表示されている場合には、自動ベット処理、すなわち次遊技のためのメダル投入処理(ベット表示部30aの表示を自動的に、次回の遊技に必用な規定数まで表示させる)が行われる。一方、有効ライン上にリプレイ図柄が表示されていない場合には、次のステップ114に進む。
【0051】
ステップ114において、有効ライン上に小役図柄が表示されたか否かが判断される。小役図柄が表示されている場合には、次のステップ115において役に応じたメダルの払い出し処理が行われる。そして1回の遊技を終了する。また、小役図柄が表示されていない場合には、そのまま1回の遊技を終了する。
次に、上記ステップ107の抽選処理について、図7のフローに基づき説明する。
まず、ステップ200において、乱数抽出処理が行われる。具体的には、特に図示しないカウント抽出手段がループカウンタの数値を読み取り記憶する。この数値を便宜的に乱数値というものとする。そして、次のステップ201において、判定手段82が記憶された乱数値と役抽選テーブル81とを比較し、ステップ202において当選か否かの評価を決定する。
【0052】
そして、次のステップ203において、評価に基づくフラグ設定処理が行われる。すなわち、小役当選の場合には小役フラグ、再遊技役当選の場合にはリプレイフラグ、ボーナス役当選の場合にはボーナスフラグを、それぞれ成立させる。なお、ハズレの場合にハズレフラグを成立させてもよい。また、役抽選テーブル81の当選領域として、複数の役が同時に当選する重複当選領域を設けた場合には、当該領域に含まれる役のすべてについて、それぞれ別個に当選フラグを成立させる。そして、次のステップ204に進む。
ステップ204において、停止テーブル設定処理が行われる。そして、抽選処理を終了する。
【0053】
前記ステップ204の停止テーブル設定処理について、図8のフローに基づき説明する。停止テーブルの設定は、停止テーブル変更手段93が選択する停止テーブルを変更することにより行われる。
図8のステップ300において、いずれかの当選フラグが成立しているか否かが判断され、当選フラグが成立していない場合には、ステップ301に進み、ハズレテーブルが設定される。そして処理を終了する。一方、いずれかの当選フラグが成立している場合には、ステップ302に進む。
ステップ302において、BBフラグが成立しているか否かが判断される。BBフラグが成立していない場合、すなわち、小役又はリプレイが単独で当選している場合には、ステップ303において当選図柄引き込みテーブルが設定される。すなわち、小役フラグが成立している場合には該当する小役図柄を、リプレイフラグが成立している場合にはリプレイ図柄を、RBフラグが成立している場合にはRB図柄を、それぞれ引き込むための停止テーブルが設定される。なお、役抽選テーブル81の当選領域として、複数の役が同時に当選する重複当選領域を設けた場合において、BBを除く複数の当選フラグが同時に成立している場合には、同時に当選状態となっている役の図柄を引き込むための停止テーブルが設定される。そして処理を終了する。一方、BBフラグが成立している場合には、ステップ304に進む。
【0054】
ステップ304において、特定小役すなわち小役A、B、Cのいずれかの当選フラグが同時に成立しているか否かが判断される。特定小役フラグが同時成立していない場合には、ステップ306に進み、青7優先引き込みテーブルが設定され、処理を終了する。一方、特定小役フラグが同時成立している場合には、ステップ305において、同時当選している特定小役の種類に応じて、赤7優先引き込みテーブルが設定される。すなわち、小役Aが同時当選している場合には、第一停止操作が左リール41であることを条件に赤7を優先的に引き込む赤7優先引き込みテーブルAが設定され、小役Bが同時当選している場合には、第一停止操作が中リール42であることを条件に赤7を優先的に引き込む赤7優先引き込みテーブルBが設定され、小役Cが同時当選している場合には、第一停止操作が右リール43であることを条件に赤7を優先的に引き込む赤7優先引き込みテーブルCが設定される。そして処理を終了する。
【0055】
続いて、ボーナスゲームの流れについて、図9のフローに基づき説明する。
まず、図9のステップ500において、遊技結果判定手段100により、「赤7・赤7・赤7」が表示されたか否かが判断され、赤7揃いが表示された場合には、ステップ501において、確変フラグを成立させる。そして、ステップ502に進む。一方、赤7揃いでない場合、すなわち「赤7・赤7・青7」が表示された場合及びRB図柄である「Bar・Bar・Bar」が表示された場合には、ステップ501を飛び越してステップ502に進む。
ステップ502において、抽選テーブル変更手段83が、ボーナスゲーム用の役抽選テーブル81としてテーブルC(図5参照)を選択する。そして、次のステップ503に進み、規定数の設定が行われる。ボーナスゲーム中の規定数は1枚である。そして、次のステップ504に進む。
【0056】
ステップ504において遊技カウンタ120が作動を開始する。具体的には、RB図柄の表示に基づくRBゲームを開始させる場合には、所定の入賞回数及び所定の遊技回数をカウントするためのRBカウンタが設定され、BB図柄の表示に基づくBBゲームを開始させる場合には払い出し枚数をカウントするためのBBカウンタが設定される。そして、次のステップ505に進む。
ステップ505において、遊技実行処理が行われる。遊技実行処理とは、図6のフローにおけるステップ105(メダル投入)からステップ115までの流れ(図6の※)のことである。なお、ボーナスゲーム中はボーナス役や再遊技役が当選することはないので(図5のテーブルC参照)、実質的には遊技ごとに小役が入賞したか否かの判断が行われることとなる。そして、次のステップ506に進む。
【0057】
ステップ506において、遊技カウンタ120の計測値が一定値を超えたか(あるいは達したか)否かが判断される。具体的には、BBゲーム中の払い出し枚数が一定値を超えたか、RBゲーム中の入賞回数又は遊技回数が所定回数に達したか否かが判断される。遊技カウンタ120の計測値が一定値を超えない(達していない)場合にはステップ505に戻り、遊技カウンタ120の計測値が一定値を超えた(達した)場合には、次のステップ507に進む。
ステップ507において、遊技カウンタ120がカウントをリセットして作動を終了する。そして、ボーナスゲームを終了する。
【0058】
(確率変動状態期間の制御)
ここで、確変状態に移行した場合の制御の一例を、図10のフローに基づき説明する。
前述したように、確変状態に移行すると、投入メダルの規定数が2枚に変更され、役抽選に用いられる役抽選テーブル81が、BB当選領域が通常用の役抽選テーブル81(図5のテーブルA)よりも大きく設定された確変用の役抽選テーブル81(図5のテーブルB)に変更される。このため、確変状態に移行すると、BBが当選しやすくなるのはもちろんであるが、払い出し枚数が2枚以上の小役(ベル、スイカ、チェリー)が入賞した場合には、通常状態よりも少ないメダル投入で同等の払い出しを得られることから、獲得メダルが増えるチャンスでもある。
【0059】
本実施の形態では、確変状態は、一定回数の遊技消化及びボーナス当選により終了するように設定されている。すなわち、BB、RBのいずれかが当選しないまま一定回数の遊技を消化した場合には通常状態(テーブルAを用いて役抽選が行われる)に移行し、一定回数の遊技を消化する前にBB、RBのいずれかが当選した場合にはボーナス内部中状態(テーブルDを用いて役抽選が行われる)に移行する。
まず図10のステップ600において、遊技カウンタ120が作動を開始する。具体的には、あらかじめ定められた確変状態の遊技期間の遊技回数(例えばスタートスイッチ18の操作信号)をカウントするための確変遊技カウンタが設定される。そして、次のステップ601に進む。
【0060】
ステップ601において、遊技カウンタ120の計測値が一定値を超えたか(一定値に達したかでもよい)否かが判断され、計測値が一定値を超えていない場合には、次のステップ602においてBBが当選したか否かが判断される。BBが当選していない場合にはステップ301に戻り、BBが当選した場合には、次のステップ603に進む。前記ステップ601において遊技カウンタ120の計測値が一定値を超えた場合には、ステップ602を飛び越してステップ603に進む。
ステップ603において、遊技カウンタ120がカウントをリセットし、次のステップ604において確変フラグをリセットする。そして制御を終了する。
【0061】
確変フラグがリセットされると、通常状態の場合には遊技開始時に役抽選テーブル81が通常用のテーブルAに変更されるので、確変状態は終了する。
なお、確変状態の終了条件は、上記したものに限定されるものではなく、例えば遊技カウンタ120による遊技回数カウントは行わず、BB又はRBが当選又は表示された場合に終了するようにしてもよい。あるいは、リプレイが表示された場合や、所定の小役の入賞を契機に終了するようにしてもよい。
ところで、BBと特定小役が同時に当選状態となっている場合に、停止操作順を報知するように形成してもよいものである。例えば、画像表示装置67の表示画面に、左、中、右などの最初に停止操作すべきストップスイッチ19を指示する表示を行わせたり、ストップスイッチ19のボタンの内部に設けた発光体を点灯させて最初に停止操作すべきストップスイッチ19を知らせるようにすることができる。そして、BBと特定小役Aが同時に当選状態となっている場合には左リール41を、BBと特定小役Bが同時に当選状態となっている場合には中リール42を、BBと特定小役Cが同時に当選状態となっている場合には右リール43を、それぞれ最初に停止させるように指示を与える。遊技者は指示に従ってストップスイッチ19を操作することにより、「赤7・赤7・赤7」を有効ライン上に停止させることが可能となり、BB終了後の確変状態への移行可能性が高まるものとなる。
【0062】
上記した停止操作順の報知は、特定の遊技区間のみ行うようにしてもよい。例えば、遊技状態が何らかの契機(所定の当選、入賞等)に該当した場合には、演出制御装置22において同時当選役の報知を実行するか否かの報知実行抽選を行い、その抽選結果に基づいて、例えば所定回数の遊技が実行されている間においてBBと特定小役が同時当選状態となった場合には、停止操作順の報知を行うように形成することができる。
(総括)
以上のように、本実施の形態によれば、ボーナスゲームとは異なる有利状態である確変状態を設けたことにより、遊技者の遊技意欲を刺激することができる。また、どの図柄組合せでBBが開始されたかにより、確変状態が発生するか否かが変わってくるため、BB図柄を揃える場合における遊技者の遊技に対する感心を高めることができる。
【0063】
さらに、BBと同時当選している特定小役について、報知するか否かにより、確変状態への移行の有無が左右されるので、遊技制御装置21の制御に係る確率変動状態を、演出制御装置22によって管理することにより、遊技性に幅を持たせることができる。
なお、本実施の形態では、BBと同時に当選状態となることによりBB終了後の確変状態移行の契機となる特定小役を複数設けてあったが、特定小役は1つであってもよい。この場合には、赤7揃いを表示させるための停止操作順を設けなくても、特定小役が同時に当選していることを報知することにより、遊技者が赤7揃いを意識して狙うことができる。
【0064】
また、確変状態としては、上記以外にも、例えば、払い出し小役やRBの当選確率を高くしたり、小役の入賞による払い出し枚数(配当)を増やしたり、有効ライン数を増やして当選図柄を引き込みやすくしたりして、結果として当該期間中の獲得メダルが増えるように設定されたものであってもよい。あるいは、上記したいずれかの設定を組み合わせた内容としてもよい。
ここで、確変状態は、少なくとも通常状態よりも有利な設定になっていればよく、場合によっては、BBゲームよりも有利な状態となるように設定してもよい。例えば、確変状態においては通常状態よりも払い出し枚数が増えるような設定にするとともに、所定の期間継続するような仕様にする。一方で、BBゲームの終了条件を、払い出しメダルが例えば30枚を超えた場合に設定すれば、BBゲーム中よりも確変状態に移行した場合の方が獲得利益が増えることになる。
【0065】
(確変状態の変形例)
ところで、ボーナスゲームの終了後にリプレイタイム(RT)が開始されるスロットマシンは従来から知られている。ここで、リプレイタイムとは、再遊技役の当選確率が通常状態と異なるように設定された、所定の開始契機該当により開始され所定の終了契機該当により終了する遊技期間である。再遊技役の当選確率が高く設定されたリプレイタイムに移行すると、ベットなしで遊技を行える再遊技の回数が増えるので、手持ちのメダルの目減りが少なくなることから、一種の有利状態となる。そこで、リプレイタイムを確変状態と連動させ、本発明における有利状態として、規定数の変更を伴うリプレイタイムを設けてもよいものである。
【0066】
以下、リプレイタイムを確変状態とする場合の制御の一例を説明する。
特に図示しないが、役抽選テーブル81として、リプレイの当選領域が通常用の役抽選テーブル81よりも大きく、あるいは小さく設定されているとともに、ボーナス役又は小役の当選領域が通常用の役抽選テーブル81よりも大きく設定された、2枚掛け用の確変用テーブルを設ける。また、「赤7・赤7・赤7」の表示によってBBゲームが開始された場合には、BBゲーム終了後に、投入メダルの規定数が2枚となる遊技期間に移行するように形成する。そして、抽選テーブル変更手段83が、この規定数の変更に伴い、役抽選テーブル81を前記した確変用テーブルに変更することにより、赤7揃いのBBゲーム終了後に、ボーナス又は小役の当選確率が通常状態と異なる確変リプレイタイムが開始されることなる。確変RTテーブルのリプレイ確率を通常状態より高くすれば、手持ちのメダルが目減りせずかつ入賞による獲得メダル数が増えるので、より有利な状態とすることができる。
【0067】
なお、「赤7・赤7・青7」の表示によってBBゲームが開始された場合には、BBゲーム終了後は通常状態に戻り、確変リプレイタイムは開始されない。
以上のように形成した場合にも、上記した実施の形態と同様の効果を得ることができる。
本発明は、スロットマシン以外の遊技機、例えば、遊技メダルの代わりにパチンコ球を用いてスロットマシンと同様の遊技を行わせるパロット遊技機に利用することができる。
【符号の説明】
【0068】
10 スロットマシン(遊技機) 13 図柄表示窓
18 スタートスイッチ 19 ストップスイッチ
20 制御装置
40 回転リール 80 当選抽選手段
81 役抽選テーブル 82 抽選テーブル変更手段
90 リール制御手段 92 停止制御手段
93 停止テーブル変更手段
図1
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図10