特許第5824799号(P5824799)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特許5824799情報処理装置および情報処理装置のアプリケーション起動方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5824799
(24)【登録日】2015年10月23日
(45)【発行日】2015年12月2日
(54)【発明の名称】情報処理装置および情報処理装置のアプリケーション起動方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 9/445 20060101AFI20151112BHJP
【FI】
   G06F9/06 650A
   G06F9/06 650D
【請求項の数】5
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2010-249503(P2010-249503)
(22)【出願日】2010年11月8日
(65)【公開番号】特開2012-103769(P2012-103769A)
(43)【公開日】2012年5月31日
【審査請求日】2013年10月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001623
【氏名又は名称】特許業務法人真菱国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】酒井 文隆
【審査官】 多胡 滋
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−175794(JP,A)
【文献】 特開2001−042989(JP,A)
【文献】 特開平10−222583(JP,A)
【文献】 特開2008−059317(JP,A)
【文献】 特開平09−152925(JP,A)
【文献】 特開2002−007126(JP,A)
【文献】 特開2007−272809(JP,A)
【文献】 特開平04−044122(JP,A)
【文献】 特開2004−157676(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 9/445
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
財務会計または税務会計に関するアプリケーションを複数記憶するアプリケーション記憶部と、
処理データを複数記憶する処理データ記憶部と、
前記各アプリケーションの処理画面を表示する表示部と、
前記表示部および前記各アプリケーションの処理を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記アプリケーションの処理画面に表示されている前記処理データである表示処理データと関連性を有する前記処理データである関連処理データがある場合、前記関連処理データを処理可能なアプリケーションに対応する起動ボタンを、当該処理画面に表示し、
前記起動ボタンの操作により、当該起動ボタンに対応するアプリケーションの起動および前記関連処理データの表示を行うと共に、当該起動ボタンが表示されている前記処理画面を非アクティブウィンドウとし、
前記起動ボタンが操作された時、当該起動ボタンに対応するアプリケーションの起動および前記関連処理データの表示が既に行われている場合、非アクティブウィンドウとして表示されている当該アプリケーションの処理画面を、アクティブウィンドウとして表示することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
複数の前記処理データの関連性を示す管理テーブルを備え、
前記表示処理データと前記関連処理データとは、前記管理テーブルにより関連付けられる請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示処理データと前記関連処理データとは、前記表示処理データおよび前記関連処理データに含まれる会社名または対象期間に基づいて関連付けられる請求項に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示処理データと前記関連処理データとは、ファイル名が同一である請求項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
財務会計または税務会計に関するアプリケーションを複数記憶するアプリケーション記憶部と、処理データを複数記憶する処理データ記憶部と、前記各アプリケーションの処理画面を表示する表示部と、を有する情報処理装置のアプリケーション起動方法であって、
前記表示部に表示された前記アプリケーションの処理画面に表示されている処理データである表示処理データと関連性を有する前記処理データである関連処理データがある場合、前記関連処理データを処理可能なアプリケーションに対応する起動ボタンを、当該処理画面に表示させ、
前記起動ボタン操作により、当該起動ボタンに対応するアプリケーションの起動および前記関連処理データの表示を実行すると共に、当該起動ボタンが表示されている前記処理画面を非アクティブウィンドウとし、
前記起動ボタンが操作された時、当該起動ボタンに対応するアプリケーションの起動および前記関連処理データの表示が既に行われている場合、非アクティブウィンドウとして表示されている当該アプリケーションの処理画面を、アクティブウィンドウとして表示することを特徴とする情報処理装置のアプリケーション起動方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のアプリケーションがインストールされた情報処理装置、および情報処理装置のアプリケーション起動方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、マルチウィンドウ機能を備えた情報処理装置(電子計算機)において、複数のアプリケーションを一括して(同時に)起動することが可能なアプリケーション管理制御方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。この方法では、アイコンにより起動されるアプリケーションの1つを代表として複数のアプリケーション(各アプリケーションに付随するウィンドウ情報を含む)をグループ化し、これをグループ化記録として記憶する。そして、ユーザーにより、アイコンが選択・実行された場合に、当該アイコンに対応するグループ化記録を参照し、このグループ化記録に登録されている全てのアプリケーションを一括して起動する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−314679号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の方法では、グループ化されているアプリケーションが多い場合、アイコンによるアプリケーションの起動時に(主たるアプリケーションの起動時に)、画面上に一斉に多数のアプリケーションのウィンドウが表示されることになる。このため、ユーザーは画面表示された多数のウィンドウの中から、所望するウィンドウを探さなければならないため(つまり、多数のアプリケーションの中から、所望のアプリケーションを探さなければならないため)、手間が掛かるという問題がある。
また、上記方法では、アプリケーションの一括起動時に各アプリケーションのウィンドウに表示されるそれぞれのデータの内容は、関連性を有しない場合がある。この場合、1のアプリケーションAで表示(処理)しているデータに関連するデータを、他のアプリケーションBで表示するような場合、ユーザーは、改めてアプリケーションBで対象となるデータを選択し直さなければならず、手間が掛かるという問題がある。
【0005】
本発明は、上記の問題点に鑑み、ユーザーが所望するアプリケーションの起動および処理対象データの表示を、容易に行なうことができる情報処理装置および情報処理装置のアプリケーション起動方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の情報処理装置は、財務会計または税務会計に関するアプリケーションを複数記憶するアプリケーション記憶部と、処理データを複数記憶する処理データ記憶部と、各アプリケーションの処理画面を表示する表示部と、表示部および各アプリケーションの処理を制御する制御部と、を備え、制御部は、アプリケーションの処理画面に表示されている処理データである表示処理データと関連性を有する処理データである関連処理データがある場合、関連処理データを処理可能なアプリケーションに対応する起動ボタンを、当該処理画面に表示し、起動ボタンの操作により、当該起動ボタンに対応するアプリケーションの起動および関連処理データの表示を行うと共に、当該起動ボタンが表示されている処理画面を非アクティブウィンドウとし、起動ボタンが操作された時、当該起動ボタンに対応するアプリケーションの起動および関連処理データの表示が既に行われている場合、非アクティブウィンドウとして表示されている当該アプリケーションの処理画面を、アクティブウィンドウとして表示することを特徴とする。
本発明の情報処理装置において、複数の処理データの関連性を示す管理テーブルを備え、表示処理データと関連処理データとは、管理テーブルにより関連付けられることが好ましい。
本発明の情報処理装置において、表示処理データと関連処理データとは、表示処理データおよび関連処理データに含まれる会社名または対象期間に基づいて関連付けられることが好ましい。
本発明の情報処理装置において、表示処理データと関連処理データとは、ファイル名が同一であることが好ましい。
本発明の情報処理装置のアプリケーション起動方法は、財務会計または税務会計に関するアプリケーションを複数記憶するアプリケーション記憶部と、処理データを複数記憶する処理データ記憶部と、各アプリケーションの処理画面を表示する表示部と、を有する情報処理装置のアプリケーション起動方法であって、表示部に表示されたアプリケーションの処理画面に表示されている処理データである表示処理データと関連性を有する処理データである関連処理データがある場合、関連処理データを処理可能なアプリケーションに対応する起動ボタンを、当該処理画面に表示させ、起動ボタンの操作により、当該起動ボタンに対応するアプリケーションの起動および関連処理データの表示を実行すると共に、当該起動ボタンが表示されている処理画面を非アクティブウィンドウとし、起動ボタンが操作された時、当該起動ボタンに対応するアプリケーションの起動および関連処理データの表示が既に行われている場合、非アクティブウィンドウとして表示されている当該アプリケーションの処理画面を、アクティブウィンドウとして表示することを特徴とする。
なお、以下の構成としても良い。
【0007】
また、本発明の情報処理装置のアプリケーション起動方法は、アプリケーションを複数記憶するアプリケーション記憶部と、処理データを複数記憶する処理データ記憶部と、各アプリケーションの処理画面を表示する表示部と、を有する情報処理装置のアプリケーション起動方法であって、表示部に表示されたアプリケーションの処理画面に表示されている処理データである表示処理データと関連性を有する処理データである関連処理データがある場合、関連処理データを処理可能なアプリケーションに対応する起動ボタンを、当該処理画面に表示させ、起動ボタンが操作されたときに、当該起動ボタンに対応するアプリケーションの起動および関連処理データの表示を実行することを特徴とする。
【0008】
これらの構成によれば、現在作業中のアプリケーションの処理画面上に、処理中のデータ(表示処理データ)と関連性の有るデータ(関連処理データ)を処理可能なアプリケーションの起動ボタンを表示する。これにより、ユーザーが複数のアプリケーションを使用して、相互に関連を持つ処理(例えば、1の会社について、財務会計処理・給与計算処理・法人税処理などの関連性のある業務処理)を行なう場合であっても、ユーザーは所望するアプリケーションを容易に選択・起動することができ、利便性が良い。
また、起動ボタンの操作により、対象となるアプリケーションの起動と同時に、当該アプリケーションで処理可能であり、且つ現在作業中のアプリケーションの処理データと関連性の有るデータを自動的に表示する。言い換えれば、最初に起動したアプリケーションの処理データの選択結果が、以降に起動するアプリケーションに自動的に引き継がれる。例えば、最初に起動したアプリケーションAで「○社」のデータを表示している場合、以降に起動する別アプリケーションBにおいても起動と同時に当該アプリケーションBで処理可能な「○社」のデータを自動的に選択し、画面表示することが可能となる。このように、複数のアプリケーションを使用して処理を行なう場合、2つ目以降のアプリケーションでは、ユーザーが処理データを選択する行為が不要になり、従来のようにアプリケーションを起動する度に、改めて対象となる処理データを検索・選択する手間を省くことができる。
なお、上記の「アプリケーションの起動」とは、対象となるアプリケーションのプロセスを立ち上げる処理のみならず、既に起動対象となるアプリケーションのプロセスが立ち上がっている場合には、当該アプリケーションのウィンドウをアクティブ状態にする(アクティブウィンドウにする)処理を含む。
【0011】
本発明の情報処理装置において、複数の処理データの関連性を示す管理テーブルを備え、表示処理データと関連処理データとは、管理テーブルにより関連付けられることが好ましい。
【0012】
この構成によれば、管理テーブルを用いることにより、簡単に複数の処理データの関連性を管理することができる。なお、処理データの管理テーブルへの登録は、アプリケーションで処理データを作成し、当該処理データを保存する時に自動的に登録するようにしても良いし、あるいは、処理データの保存時に管理テーブルに登録するか否かの選択肢(「登録する」/「登録しない」)を表示し、ユーザーが「登録する」を選択した場合にのみ、管理データに登録するようにしても良い。
【0013】
本発明の情報処理装置において、表示処理データと関連処理データとは、表示処理データおよび関連処理データに含まれる特定情報に基づいて関連付けられることが好ましい。
【0014】
また、本発明の情報処理装置において、特定情報は、表示処理データおよび関連処理データを適用することが可能な対象期間であることが好ましい。
【0015】
これらの構成によれば、処理データに含まれる特定情報により、関連付けを行なう。特定情報としては、例えば、当該処理データがどの会社のデータであるかを示す「会社名」や、当該処理データを適用することが可能な「対象期間」などが考えられる。
なお、「対象期間」に関しては、対象期間が完全に一致する場合に関連性を有すると判断しても良いし、対象期間の内の所定期間が一致すれば(一定期間の重複が認められれば)関連性を有すると判断するようにしても良い。例えば、会社によっては、財務会計処理や法人税処理では会社の期首(例えば、4月)から期末まで(例えば、翌年3月)が対象期間となり、給与計算処理では1月から12月が対象期間になる場合がある。つまり、対象期間は完全に一致しないが、各業務処理で利用するデータは、年度別で見ると関連している場合がある。このような場合であっても、後者のように関連性を判断することで、対応することができる。
【0016】
本発明の情報処理装置において、表示処理データと関連処理データとは、ファイル名が同一であることが好ましい。
【0017】
この構成によれば、処理データを関連付ける場合、対象となる処理データのファイル名(拡張子を除く部分)を同一にするだけで良いため、簡単に関連付けを行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の第1実施形態に係る業務処理装置の構成を示す制御ブロック図である。
図2】データ管理テーブルの一例を示す図である。
図3】業務アプリケーション(財務会計アプリケーション)の処理画面について説明する図である。
図4】第1実施形態における業務アプリケーションの起動手順を示すフローチャートである。
図5図4のフローチャートに対応した、業務アプリケーションの処理画面の遷移を示す図である。
図6】本発明の第2実施形態に係る業務処理装置の構成を示す制御ブロック図である。
図7】処理管理テーブルの一例を示す図である。
図8】第2実施形態における業務アプリケーションの起動手順を示すフローチャートである。
図9図8のフローチャートに対応した、業務アプリケーションの処理画面の遷移を示す図である。
図10】本発明の第3実施形態に係る業務処理装置の構成を示す制御ブロック図である。
図11】処理対応テーブルの一例を示す図である。
図12】第3実施形態における業務アプリケーションの起動手順を示すフローチャートである。
図13図12のフローチャートに対応した、業務アプリケーションの処理画面の遷移を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
[第1実施形態]
以下、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態に係る情報処理装置および情報処理装置のアプリケーション起動方法について説明する。なお、本実施形態では、情報処理装置として、財務会計処理、給与計算処理、法人税処理(法人税申告のための処理)などの業務処理を行なうための業務処理装置を例に挙げて説明する。
【0022】
図1は、第1実施形態に係る業務処理装置1(情報処理装置)の構成を示す制御ブロック図である。同図に示すように、業務処理装置1は、制御部11、HDD12(Hard Disk Drive)、入力部13、表示部14の他、一般的なパーソナルコンピューターに搭載されるハードウェア構成を有している。なお、本実施形態の業務処理装置1では、複数の会社に関する財務会計処理・給与計算処理・法人税処理が行なわれるものとし、これら各業務処理により生成される各種処理データ(ファイル)を一括管理するものとする。
【0023】
制御部11は、CPU21(Central Processing Unit)、ROM22(Read Only Memory)、RAM23(Random Access Memory)を主要な要素として構成される。CPU21は、ROM22やHDD12に記憶されているプログラムを実行し、業務処理装置1全体を制御する。ROM22は、CPU21が各種処理を実行するための制御プログラムや制御データを記憶する。また、RAM23は、ROM22やHDD12からロードしたプログラムやデータ等を一時的に保存すると共に、CPU21が各種処理を行なうためのワーク領域として利用される。
【0024】
HDD12は、アプリケーション記憶領域31(アプリケーション記憶部)、処理データ記憶領域32(処理データ記憶部)、および管理テーブル記憶領域33を有している。アプリケーション記憶領域31は、業務処理を行なう各種業務アプリケーション35を記憶する領域である。第1実施形態では、業務アプリケーション35として、財務会計処理を実行するための財務会計アプリケーション35a、給与計算を実行するための給与計算アプリケーション35b、法人税処理を実行するための法人税アプリケーション35cがインストールされている。
【0025】
処理データ記憶領域32は、各業務アプリケーション35での処理により生成された各種処理データ(財務会計データ、給与計算データ、法人税データ)を記憶する領域である。これら処理データは、各会社の各種処理データ毎に別々のファイルとして記憶されている。管理テーブル記憶領域33は、処理データの関連性を調べるために用いるデータ管理テーブルT1(管理テーブル,詳細は後述する)を記憶する領域である。このデータ管理テーブルT1への各種情報の登録は、業務アプリケーション35で、処理データを保存する時に自動的に行なわれる。
【0026】
入力部13は、各種情報の入力操作や閲覧操作、およびアプリケーションの起動操作などを行なうものであり、キーボードやマウスを主要部として構成される。
【0027】
表示部14は、各種情報を表示する手段として機能する。第1実施形態では、上述の業務アプリケーション35の処理画面(アプリケーションウィンドウ)に、各種処理データを表示する。また、現在作業中の業務アプリケーション35の処理画面をアクティブウィンドウとして表示し、それ以外の業務アプリケーション35の画面を非アクティブウィンドウ(またはウィンドウを最小化した状態)で表示する。
【0028】
次に、図2を参照して、データ管理テーブルT1の一例について説明する。このデータ管理テーブルT1では、処理データ毎に、「レコード番号41」、「起動ソフト42」、「会社名43」、「対象期間44」、「データ所在45」の5つのフィールドが1レコードとして定義されている。
【0029】
「レコード番号41」には、登録内容を識別するための番号が割り当てられる。「起動ソフト42」には、対象となる処理データを起動可能な業務アプリケーション35が登録される(図中の「財務会計」は財務会計アプリケーション35aを示し、「給与計算」は給与計算アプリケーション35bを示し、「法人税」は法人税アプリケーション35cを示す)。また、「会社名43」には、対象となる処理データがどの会社のデータであるかを示す情報(会社名)が登録される。また、「対象期間44」には、対象となる処理データを適用することが可能な期間が登録される。また、「データ所在45」には、対象となる処理データの所在を示すパスが登録される。
【0030】
第1実施形態では、上記5つのフィールドの内、「会社名43(特定情報)」をキーとして、処理データの関連性の有無を判定する。つまり、レコードの「会社名43」が同じであれば、それらの処理データは関連性を有していると判定する。ここでは、「レコード番号41」が「1」、「4」および「6」のレコードの「会社名43」が「A社」となっているため、これら3つのレコードに登録されている処理データは関連性を有していると判定される。また、「レコード番号41」が「2」、「5」および「7」のレコードの「会社名43」は「B社」となっているため、これら3つのレコードに登録されている処理データは関連性を有していると判定される。同様に、「レコード番号41」が「3」および「8」のレコードの「会社名43」は「C社」となっているため、これら2つのレコードに登録されている処理データは関連性を有していると判定される。
【0031】
次に、図3を参照して、業務アプリケーション35の処理画面について説明する。なお、図3では、上述した3つの業務アプリケーション35のうち、財務会計アプリケーション35aを起動した場合の処理画面(財務会計処理画面51)を例に挙げて説明する。また、以降の明細書中で使用する「データ管理テーブルT1」は、特に断りがない限り、図2に示したデータ管理テーブルT1を示している。
【0032】
財務会計処理画面51は、タイトルバー52、データ編集領域53、およびアプリ起動ボタン領域54により構成される。タイトルバー52は、業務アプリケーション名および表示対象となる処理データ(表示処理データ)の概要を表示する領域である。ここでは、現在表示中の画面は、財務会計アプリケーション35aの実行画面であり、データ編集領域53に表示中の内容は、「A社の平成22.04.01〜平成23.03.31までの財務会計データ(図2の「データ所在45」で示すA社財務.zai)」であることを示している。
【0033】
データ編集領域53は、表示対象となる処理データの内容を表示する領域である。ここでは、A社の財務会計データ(平成22.04.01〜平成23.03.31まで)の内の、「損益計算書」の内容が表示されている。この表示内容は、データ編集領域53の右端にあるスクロールバー53aを操作することにより、当該財務会計データに含まれる他の内容(損益計算書の続きや貸借対照表など)にスクロールすることが可能となっている。
【0034】
アプリ起動ボタン領域54は、現在、データ編集領域53に表示されている処理データ(表示処理データ)と関連性を有する処理データ(関連処理データ)がある場合、その関連処理データを処理可能な業務アプリケーション35を起動すると共に、当該関連処理データを画面表示するための起動ボタン55を表示する領域である。
【0035】
この処理データの関連性の有無の判定は、データ管理テーブルT1を参照することで実行される。データ管理テーブルT1を参照することにより、現在、データ編集領域53に表示中(現在作業中)のA社の財務会計データと関連性を有する処理データは、「レコード番号41」が「4」および「6」のレコードに登録されている処理データであると判定される(「レコード番号41」の「1」は自身を表すレコードであるため対象外となる)。そして、判定した各レコードの「起動ソフト42」から、対象となる業務アプリケーション35は、給与計算アプリケーション35bおよび法人税アプリケーション35cであると判定されるため、アプリ起動ボタン領域54には、給与計算アプリケーション35bを起動し、且つ同レコードの「データ所在45」に登録されている処理データ(A社の給与計算データ(A社給与.kyu))を表示するための[給与計算]ボタン55b、および法人税アプリケーション35cを起動し、且つ同レコードの「データ所在45」に登録されている処理データ(A社の法人税データ(A社法人税.hou))を表示するための[法人税]ボタン55cが表示される。
【0036】
なお、図示は省略するが、給与計算アプリケーション35bを起動し、A社の給与計算データを表示した場合は、上記のタイトルバー52およびデータ編集領域53の内容はA社の給与計算データに基づいた内容となり、アプリ起動ボタン領域54には、データ管理テーブルT1の参照結果から、[財務会計]ボタン55a(図5参照)および[法人税]ボタン55cが表示される。また、法人税アプリケーション35cを起動し、A社の法人税データを表示した場合は、上記のタイトルバー52およびデータ編集領域53の内容はA社の法人税データに基づいた内容となり、アプリ起動ボタン領域54には、データ管理テーブルT1の参照結果から、[財務会計]ボタン55aおよび[給与計算]ボタン55bが表示される。
【0037】
次に、図4および図5を参照し、業務アプリケーション35の起動手順について説明する。図4は、業務アプリケーション35の起動手順を示すフローチャートであり、図5は、図4のフローチャートに対応した各業務アプリケーション35の処理画面の遷移を示す図である。なお、ここでは、一例として、財務会計アプリケーション35aでA社の財務会計データの処理を行なっている最中に、これと関連する法人税データ(法人税申告書の「別表四」)を閲覧するために、法人税アプリケーション35cを起動する場合の手順について説明する。
【0038】
まず、業務処理装置1において、ユーザーによる入力部13(キーボードやマウス)の操作によって財務会計アプリケーション35aの起動が指示されると、制御部11(業務処理装置1)は、この指示に従って財務会計アプリケーション35aを起動する(S01,画面D01)。次に、財務会計アプリケーション35aの財務会計処理画面51(画面D01)で、ユーザーにより、手動で処理対象となる財務会計データ(ここでは、「A社の財務会計データ(A社財務.zai)」)が選択されると(S02)、制御部11は、データ管理テーブルT1を参照し、選択された「A社の財務会計データ」と関連性を有するデータを検索する。つまり、データ管理テーブルT1の「会社名43」が「A社」であるレコードを検索する(S03)。
【0039】
そして、制御部11は、財務会計処理画面51のデータ編集領域53に、A社の財務会計データの内容(ここでは、損益計算書)を表示すると共に、アプリ起動ボタン領域54に、S03で関連性を有すると判定したレコードの、「起動ソフト42」に登録されている業務アプリケーション35を起動するための起動ボタン55を表示する。つまり、「レコード番号41」が「4」および「6」のレコードが対象となるため、アプリ起動ボタン領域54には、[給与計算]ボタン55bおよび[法人税]ボタン55cを表示する(S04,画面D02)。
【0040】
次に、この状態(S04,画面D02)で、A社の法人税データ(法人税申告書)を確認するために、ユーザーにより、[法人税]ボタン55cが押下されると(S05)、制御部11は、法人税アプリケーション35cの起動処理を開始する(S06)。この時、制御部11は、データ管理テーブルT1を参照して、[法人税]ボタン55cに対応するレコードの「データ所在45」の内容に従って、対象となる「A社の法人税データ(A社法人税.hou)」を自動的に選択する(S07)と共に、選択された「A社の法人税データ」と関連性を有するデータを検索する。つまり、「A社」が対象であるレコードを検索する(S08)。
【0041】
そして、制御部11は、法人税アプリケーション35cの法人税処理画面61(画面D03)のデータ編集領域53に、A社の法人税データの内容として、法人税申告書の各別表を選択するためのメニュー画面62を表示すると共に、アプリ起動ボタン領域54に、S08で関連性を有すると判定したレコードの、「起動ソフト42」に登録されている業務アプリケーション35を起動するための起動ボタン55を表示する。つまり、「レコード番号41」が「1」および「4」のレコードが対象となるため、アプリ起動ボタン領域54には、[財務会計]ボタン55aおよび[給与計算]ボタン55bを表示する(S09,画面D03)。この時、制御部11は、法人税処理画面61をアクティブウィンドウとして表示し、財務会計処理画面51を非アクティブウィンドウとして表示する。
【0042】
続いて、この状態(S09,画面D03)で、ユーザーにより、メニュー画面62の中から閲覧したい「別表四」が選択されると(S10)、制御部11は、「別表四」に関する処理を実行し、法人税処理画面61のデータ編集領域53に「A社の別表四」の内容を表示する(S11,画面D04)。
【0043】
なお、画面D03または画面D04の状態で、ユーザーにより[財務会計]ボタン55aが押下された場合、財務会計アプリケーション35a(財務会計アプリケーション35aのプロセス)は既に起動しているため、制御部11は、法人税処理画面61を非アクティブウィンドウとして表示し、財務会計処理画面51をアクティブウィンドウとして表示する処理を実行する。
【0044】
以上のように、第1実施形態によれば、現在作業中の業務アプリケーション35の処理画面上に、処理中のデータ(表示処理データ)と関連性の有るデータ(関連処理データ)を処理可能な業務アプリケーション35の起動ボタン55を表示する。これにより、ユーザーが複数の業務アプリケーション35を使用して、相互に関連を持つ処理(1の会社について、財務会計処理・給与計算処理・法人税処理)を行なう場合であっても、ユーザーは所望する業務アプリケーション35を容易に選択・起動することができ、利便性が良い。
【0045】
また、起動ボタン55の操作により、対象となる業務アプリケーション35の起動と同時に、当該業務アプリケーション35で処理可能であり、且つ現在作業中の業務アプリケーション35の処理データと関連性の有るデータを自動的に表示する。言い換えれば、最初に起動した業務アプリケーション35の処理データの選択結果が、以降に起動する業務アプリケーション35に自動的に引き継がれる。これにより、複数の業務アプリケーション35を使用して処理を行なう場合、2つ目以降に起動する業務アプリケーション35では、ユーザーが処理データを選択する行為が不要になり、従来のようにアプリケーションを起動する度に、改めて対象となる処理データを検索・選択する手間を省くことができる。
【0046】
なお、第1実施形態では、起動ボタン55により業務アプリケーション35を起動する場合、当該起動ボタン55を提供する業務アプリケーション35の処理画面(図5の財務会計アプリケーション35aの財務会計処理画面51に相当)を非アクティブウィンドウにし、起動ボタン55により起動した業務アプリケーション35の処理画面(図5の法人税アプリケーション35cの法人税処理画面61に相当)をアクティブウィンドウとして表示している。つまり、表示部14に2つ(2つ以上)の業務アプリケーションを併せて表示しているが、これに限るものではない。例えば、起動ボタン55により起動した業務アプリケーション35の処理画面(図5の法人税アプリケーション35cの法人税処理画面61に相当)をアクティブウィンドウとして表示すると共に、当該起動ボタン55を提供する業務アプリケーション35(図5の財務会計アプリケーション35aに相当)を終了させる(プロセスを停止する)ようにしても良い。つまり、表示部14には、1の業務アプリケーション35の処理画面しか表示しないようにしても良い。
【0047】
また、第1実施形態では、処理データのデータ管理テーブルT1への登録は、処理データの保存時に自動的に行なっているが、これに限るものではなく、例えば、処理データの保存時にデータ管理テーブルT1に登録するか否かの選択肢(「登録する」/「登録しない」)を表示し、ユーザーが「登録する」を選択した場合にのみ、データ管理テーブルT1に登録するようにしても良い。
【0048】
また、第1実施形態では、処理データの関連性の判定に、データ管理テーブルT1の「会社名43」をキーとして用いたが、これに限るものではない。例えば、「対象期間44」をキーとして処理データの関連性を判定しても良いし、「会社名43」および「対象期間44」など複数の情報をキーとして判定するようにしても良い。また、処理データの関連性の判定に用いるキー(関連性のある処理データの選択基準)の変更や追加などを、ユーザーがカスタマイズできるようにしても良い。
【0049】
また、処理データの関連性の判定に「対象期間44」をキーとする場合、その期間が完全に一致する場合に関連性を有すると判断しても良いし、対象期間の内の所定期間が一致すれば(一定期間の重複が認められれば)関連性を有すると判断するようにしても良い。例えば、会社によっては、財務会計処理や法人税処理では会社の期首(例えば、4月)から期末まで(例えば、翌年3月)が対象期間となり、給与計算処理では1月から12月が対象期間になる場合がある。つまり、対象期間は完全に一致しないが、各業務処理で利用するデータは、年度別で見ると関連している場合がある。このような場合であっても、後者のように関連性を判断することで対応することができる。
【0050】
また、処理データの関連性の判定に、処理データのファイル名(拡張子を除く部分)をキーとして用い、ファイル名が同一であれば関連性有りと判定しても良い。この場合、例えば、A社向けの業務処理を行なう場合、全ての業務アプリケーション35で作成した処理データのファイル名を「A社データ(拡張子は、それぞれの業務アプリケーション35に依存する)」などに統一するだけで、簡単に関連付けを行なうことができる。
【0051】
なお、処理データの関連性の判定に際し、データ管理テーブルT1を用いずに行なうことも可能である。例えば、現在作業中の処理データに含まれる「会社名」や「対象期間」、あるいはその「ファイル名」をキーとして、処理データ記憶領域32に記憶されている全ての処理データに対して検索をかけ、一致するものがあれば、関連性有りと判定するようにしても良い。
【0052】
[第2実施形態]
次に、図6ないし図9を参照し、本発明の第2実施形態の業務処理装置100におけるアプリケーション起動方法について説明する。図6は、第2実施形態の業務処理装置100の制御ブロック図である。基本的な構成は、第1実施形態の業務処理装置1(図1参照)と同一であるが、HDD12の管理テーブル記憶領域33に、データ管理テーブルT1の他に、処理管理テーブルT2をさらに備え、これら2つのテーブルを用いて、起動ボタン55の押下による業務アプリケーション35の起動前に、ユーザーに当該業務アプリケーション35で実行可能な処理(処理データ中の所定情報の表示を実行する処理)を選択させるための選択画面を、アプリケーションウィンドウとは別の画面で表示する点で第1実施形態と異なっている。それ以外の点については、第1実施形態と同様である。
【0053】
なお、図6において、第1実施形態と同様の構成部分については、先に説明した図1と同様の符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、第1実施形態と同様の構成部分について適用される変形例は、本実施形態についても同様に適用される。以下、異なる点を中心に説明する。
【0054】
まず、図7を参照し、処理管理テーブルT2の一例について説明する。この処理管理テーブルT2は、各業務アプリケーション35で実行可能な各種処理(処理データ中の所定情報の表示を実行する処理)を定義したテーブルであり、「レコード番号101」、「起動ソフト102」、「処理名103」および「処理ID104」の4つのフィールドが1レコードとして定義されている。
【0055】
「レコード番号101」には、登録内容を識別するための番号が割り当てられる。「起動ソフト102」には、対象となる処理(「処理名103」および「処理ID104」で定義された処理)を実行可能な業務アプリケーション35が登録される。また、「処理名103」には、実行可能な処理の名称が登録される。この「処理名103」は、ユーザーが処理を選択するための処理選択画面110(図9参照,起動画面)の項目名として用いられる。また、「処理ID104」には、「処理名103」で定義された処理に対応する処理IDが登録される。例えば、「レコード番号101」が「1」のレコードは、法人税アプリケーション35cには「別表一(一)」に関する処理が存在し、この処理を実行するための処理IDは「3000−1100」であることを示している。なお、この処理管理テーブルT2は、業務アプリケーション35をインストールする時に、各業務アプリケーション35に対応するレコードが自動的に生成・追加される。
【0056】
次に、図8および図9を参照し、業務処理装置100における業務アプリケーション35の起動手順について説明する。図8は、業務アプリケーション35の起動手順を示すフローチャートであり、図9は、図8のフローチャートに対応した各業務アプリケーション35の処理画面の遷移を示す図である。ここでは、一例として、財務会計アプリケーション35aでA社の財務会計データの処理を行なっている最中に、これと関連する法人税データ(法人税申告書の「別表四」)を閲覧するために、法人税アプリケーション35cを起動する場合の手順について説明する。なお、図8のS21からS24までの処理は、図4のS01からS04までの処理と同様であるため、説明を省略する。また、上記に関連する図9の画面D11および画面D12の説明は、図5の画面D01および画面D02の説明と同様であるため、省略する。
【0057】
S21からS24の処理完了後(画面D12の状態)、A社の法人税データ(法人税申告書)を確認するために、ユーザーにより、[法人税]ボタン55cが押下されると(S25)、制御部11(業務処理装置100)は、処理管理テーブルT2を参照し、「起動ソフト102」が法人税アプリケーション35cであるレコードを抽出する(S26)。次に、制御部11は、S26で抽出した全てのレコードの「処理名103」に登録されている処理名の一覧を、業務アプリケーション35の処理画面(アプリケーションウィンドウ)とは別のポップアップメニュー形式の画面(処理選択画面110)で表示する(S27,画面D13)。
【0058】
この処理選択画面110(画面D13)で、ユーザーにより1の処理(処理名)が選択されると(S28)、制御部11は、処理管理テーブルT2を参照し、選択された処理に対応する処理IDを取得する(S29)。ここでは、ユーザーにより「別表四」の処理が選択されるものとする。つまり、制御部11は、処理IDとして「3000−4000」を取得する。そして、制御部11は、法人税アプリケーション35cの起動処理を開始する(S30)。この時、制御部11は、データ管理テーブルT1を参照して、[法人税]ボタン55cに対応するレコードの「データ所在45」の内容に従って、対象となる「A社の法人税データ(A社法人税.hou)」を自動的に選択する(S31)と共に、選択された「A社の法人税データ」と関連性を有するデータを検索する。つまり、「A社」が対象であるレコードを検索する(S32)。
【0059】
そして、制御部11は、S31で選択した「A社の法人税データ」を対象データとして、S29で取得した処理IDに対応する処理(プログラム)を実行し(S33)、法人税アプリケーション35cの法人税処理画面61のデータ編集領域53に、A社の法人税データの内容として「別表四」を表示すると共に、アプリ起動ボタン領域54に、S32で関連性を有すると判定したレコードの、「起動ソフト42」に登録されている業務アプリケーション35を起動するための起動ボタン55([財務会計]ボタン55aおよび[給与計算]ボタン55b)を表示する(S34,画面D14)。
【0060】
以上のように、第2実施形態によれば、起動ボタン55の操作により、一端、業務アプリケーション35の処理画面とは別の処理選択画面110(起動画面)をポップアップメニュー形式で表示し、この処理選択画面110から1の処理を選択することで、対応する業務アプリケーション35の起動、および選択された処理に対応する情報(処理データ)の表示を行なうことができる。処理選択画面110を、別画面で表示することで、ユーザーに対して、起動予定の業務アプリケーション35で実行可能な処理の種類を容易に把握させることができると共に、次の操作は処理選択画面110から項目(処理名)を選択すれば良いということを、直感的に認識させることができる。
【0061】
[第3実施形態]
次に、図10ないし図13を参照し、本発明の第3実施形態の業務処理装置200におけるアプリケーション起動方法について説明する。図10は、第3実施形態の業務処理装置200の制御ブロック図である。基本的な構成は、第2実施形態の業務処理装置100(図6参照)と同一であるが、HDD12の管理テーブル記憶領域33に、データ管理テーブルT1および処理管理テーブルT2の他に、処理対応テーブルT3をさらに備え、これら3つのテーブルを用いて、起動ボタン55による業務アプリケーション35の起動および処理データの表示を行なう点で第1実施形態および第2実施形態と異なっている。それ以外の点については、第1実施形態および第2実施形態と同様である。
【0062】
なお、図10において、第1実施形態および第2実施形態と同様の構成部分については、先に説明した図1および図6と同様の符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、第1実施形態および第2実施形態と同様の構成部分について適用される変形例は、本実施形態についても同様に適用される。以下、異なる点を中心に説明する。
【0063】
まず、図11を参照し、処理対応テーブルT3の一例について説明する。この処理対応テーブルT3は、各業務アプリケーション35における各種処理(処理データ中の所定情報の表示を実行する処理)を1対1に関連付けたテーブルであり、「レコード番号201」、「呼出元ID202」、「呼出元起動ソフト203」、「呼出元処理名204」、「呼出先ID205」「呼出先起動ソフト206」および「呼出先処理名207」の7つのフィールドが1レコードとして定義されている。
【0064】
「レコード番号201」には、登録内容を識別するための番号が割り当てられる。「呼出元ID202」には、現在作業中の業務アプリケーション35で実行中の処理を示すIDが登録される。「呼出元起動ソフト203」には、現在作業中の業務アプリケーション35が登録される。「呼出元処理名204」には、現在実行中の処理(「呼出元ID202」に対応する処理)の名称が登録される。また、「呼出先ID205」には、起動ボタン55の操作により起動する業務アプリケーション35が実行する処理を示すIDが登録される。「呼出先起動ソフト206」には、起動ボタン55の操作により起動する業務アプリケーション35が登録される。「呼出先処理名207」には、起動ボタン55の操作により起動する業務アプリケーション35が実行する処理(「呼出先ID205」に対応する処理)の名称が登録される。
【0065】
例えば、「レコード番号201」が「1」のレコードは、現在作業中の業務アプリケーション35が財務会計アプリケーション35aであり、当該財務会計アプリケーション35aで損益計算書に関する処理を実行中である場合に、起動ボタン55により法人税アプリケーション35cの起動指示がなされた場合、法人税アプリケーション35cの起動と同時に「別表四」に関する処理を実行することを示している。つまり、財務会計アプリケーション35aにおける「損益計算書に関する処理」と、法人税アプリケーション35cにおける「別表四に関する処理」とが1対1に関連付けられていることを意味している。
【0066】
次に、図12および図13を参照し、業務処理装置200における業務アプリケーション35の起動手順について説明する。図12は、業務アプリケーション35の起動手順を示すフローチャートであり、図13は、図12のフローチャートに対応した表示画面の遷移を示す図である。なお、ここでは、一例として、財務会計アプリケーション35aで作業中に、法人税アプリケーション35cを起動する場合の手順について説明する。なお、図12のS41からS44までの処理は、図4のS01からS04までの処理と同様であるため、説明を省略する。また、上記に関連する図13の画面D21および画面D22の説明は、図5の画面D01および画面D02の説明と同様であるため、省略する。
【0067】
S41からS44の処理完了後(画面D22の状態)、ユーザーにより、「法人税」ボタン55cが押下されると(S45)、制御部11は、処理管理テーブルT2を参照し、現在作業中の業務アプリケーション35で実行中の処理の処理IDを取得する。つまり、財務会計アプリケーション35aの損益計算書に対する処理ID(5000−4200)を取得する(S46)。続いて、制御部11は、処理対応テーブルT3を参照し、S46で取得した処理IDが、処理対応テーブルT3の「呼出元ID202」と一致し、且つ、「呼出先起動ソフト206」が法人税アプリケーション35c(押下された起動ボタン55に対応する業務アプリケーション35)であるレコードを抽出する(S47)。そして、制御部11は、S47で抽出したレコードの「呼出先ID205」から処理IDを取得する(S48)。ここでは、S47の処理で「レコード番号201」が「1」のレコードを抽出し、S48の処理で「別表四に関する処理」を示す処理ID「3000−4000」を取得する。
【0068】
S48の処理後、制御部11は、法人税アプリケーション35cの起動処理を開始する(S49)。この時、制御部11は、データ管理テーブルT1を参照して、[法人税]ボタン55cに対応するレコードの「データ所在45」の内容に従って、対象となる「A社の法人税データ(A社法人税.hou)」を自動的に選択する(S50)と共に、選択された「A社の法人税データ」と関連性を有するデータを検索する。つまり、「A社」が対象であるレコードを検索する(S51)。
【0069】
そして、制御部11は、S50で選択した「A社の法人税データ」を対象データとして、S48で取得した処理IDに対応する処理(プログラム)を実行し(S52)、法人税アプリケーション35cの法人税処理画面61のデータ編集領域53に、A社の法人税データの内容として「別表四」を表示すると共に、アプリ起動ボタン領域54に、S51で関連性を有すると判定したレコードの、「起動ソフト42」に登録されている業務アプリケーション35を起動するための起動ボタン55([財務会計]ボタン55aおよび[給与計算]ボタン55b)を表示する(S53,画面D23)。
【0070】
以上のように、第3実施形態によれば、処理対応テーブルT3により各業務アプリケーション35の各種処理を1対1に関連づけることで、起動ボタン55による業務アプリケーション35の起動と同時に、対応する処理データ中の所定情報(損益計算書や別表四など)を即座に(ピンポイントで)表示することができる。これにより、第1実施形態の画面D03(図5参照)および第2実施形態の画面D13(図9参照)のように、処理データ中の所定情報を表示する場合に、ユーザーが複数の選択項目の中から1の項目を選択するという手間が省けるため、使い勝手が良い。
【0071】
なお、処理対応テーブルT3は、処理管理テーブルT2を生成(レコード追加)する際に、当該処理管理テーブルT2の登録内容に基づいて、自動的に生成するようにしても良いし、あるいは、ユーザーが一部のフィールドの情報を入力し、その入力情報に基づいてテーブルを自動作成するようにしても良い。例えば、ユーザーに「呼出元処理名204」および「呼出先処理名207」をリストの中から選択させ、その選択結果に基づいて業務処理装置200(制御部11)が他のフィールドを補完することでテーブルを作成するようにしても良い。
【0072】
また、業務処理装置200(制御部11)が、ユーザーの操作手順を学習し、その学習結果に基づいて処理対応テーブルT3を自動生成するようにしても良い。例えば、ユーザーが財務会計アプリケーション35aで「損益計算書」を表示した後、法人税アプリケーション35cで「別表二」を表示する操作を所定回数行った場合は、「損益計算書に関する処理」と「別表二に関する処理」とを対応付けたレコードを追加するようにしても良い。
【0073】
また、第3実施形態では、「呼出元ID202」が一致し、且つ「呼出先起動ソフト206」が、押下された起動ボタン55に対応した業務アプリケーション35であるレコードが、1レコードしか存在しない場合を例示しているが、対象となるレコードが複数存在する場合も適用可能である。この場合、対象となるレコードの「呼出先処理名207」を画面に一覧表示し、その画面で選択された処理を実行する。
【0074】
また、処理対応テーブルT3として、図11の「レコード番号201」が「1」および「2」のレコードをまとめて表記したテーブル(つまり、呼出元と呼出先とを区別しないテーブル)を用いても良い。
【0075】
以上、第1実施形態ないし第3実施形態によれば、ユーザーが複数の業務アプリケーション35を使用する場合であっても、所望する業務アプリケーション35の起動および処理対象となるデータの表示を容易に行なうことができる。
【0076】
なお、第1実施形態ないし第3実施形態では、各業務アプリケーション35に対応する各処理データが、それぞれ別々のファイルとして構成されることを前提としているが、これらファイルが、1つのファイルとして構成されている場合にも適用可能である。例えば、各業務アプリケーション35で使用する各処理データが、1つのデータベースファイル(データーファイル)として構成されている場合にも適用することができる。
【0077】
また、第1実施形態ないし第3実施形態では、起動ボタン55を用いて業務アプリケーション35の起動を行なっているが、これに限るものではない。例えば、起動ボタン55の代わりに、チェックボックスやリストボックスを用いても良いし、業務アプリケーション名をリンク形式で表示するようにしても良い。
【0078】
また、各実施形態に係る業務処理装置1、100、200のアプリケーション起動方法(上記各実施形態で示したフローチャート)の各ステップをプログラムとして提供することが可能である。また、そのプログラムを記憶媒体(図示省略)に格納して提供することも可能である。記録媒体としては、CD−ROM、フラッシュROM、メモリカード(コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア、メモリースティック等)、コンパクトディスク、光磁気ディスク、デジタルバーサタイルディスクおよびフレキシブルディスク等を利用することができる。
【0079】
また、上述した実施例によらず、業務処理装置1、100、200の装置構成や処理工程等について、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更も可能である。
【符号の説明】
【0080】
1,100,200…業務処理装置 11…制御部 12…HDD 14…表示部 31…アプリケーション記憶領域 32…処理データ記憶領域 35…業務アプリケーション 43…会社名 51…財務会計処理画面 55…起動ボタン 61…法人税処理画面 110…処理選択画面 T1…データ管理テーブル T2…処理管理テーブル T3…処理対応テーブル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13