特許第5825818号(P5825818)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5825818情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5825818
(24)【登録日】2015年10月23日
(45)【発行日】2015年12月2日
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20151112BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20151112BHJP
【FI】
   G06F3/12 339
   G06F3/12 305
   B41J29/38 Z
【請求項の数】11
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2011-84654(P2011-84654)
(22)【出願日】2011年4月6日
(65)【公開番号】特開2012-221109(P2012-221109A)
(43)【公開日】2012年11月12日
【審査請求日】2014年4月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090273
【弁理士】
【氏名又は名称】國分 孝悦
(72)【発明者】
【氏名】井本 隆士
【審査官】 田川 泰宏
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−077499(JP,A)
【文献】 特開2001−357155(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/12
B41J 29/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷装置に印刷データを送信する情報処理装置であって、
印刷回数の制限がある印刷データか否かを判断する回数制限判断手段と、
前記印刷データを前記情報処理装置内に保存する設定が有効か否かを判断する設定判断手段と、
前記回数制限判断手段で印刷回数の制限がある印刷データと判断され、かつ、前記設定判断手段で前記設定が有効になっていると判断された場合、印刷の停止を指示するオブジェクトと、印刷を継続できない理由として、印刷データを保存する設定が有効になっていることを示す情報と、を含むエラー画面を表示する表示制御手段と、
前記エラー画面において前記オブジェクトが選択された場合、印刷の停止を依頼する印刷停止手段と、
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記回数制限判断手段は、前記印刷データに含まれる回数制限のあるデータか否かを示す回数制限情報が回数制限のあるデータであることを示している場合、印刷回数の制限がある印刷データと判断する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記設定判断手段は、前記印刷装置に印刷データを送信するポートのタイプがファイルポートの場合、前記設定が有効であると判断し、前記タイプがファイルポート以外の場合、前記設定が無効であると判断する請求項1又は2記載の情報処理装置。
【請求項4】
全印刷データを前記印刷装置に送信済みか否かを判断する送信完了判断手段と、
前記印刷装置より取得したステータス情報に基づいて、印刷の完了を判断する印刷完了判断手段と、
を更に有し、
前記送信完了判断手段で前記全印刷データを前記印刷装置に送信済みであると判断され、かつ、前記印刷完了判断手段で前記印刷装置での印刷が完了したと判断され、かつ、前記回数制限判断手段で印刷回数の制限がある印刷データであると判断され、かつ、前記設定判断手段で前記設定が有効になっていると判断された場合、前記表示制御手段は、前記エラー画面を表示する請求項1乃至3何れか1項記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記印刷停止手段は、前記エラー画面において前記オブジェクトが選択された場合、印刷の停止をオペレーティングシステムに依頼する請求項1乃至4の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
印刷装置に印刷データを送信する情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
印刷回数の制限がある印刷データか否かを判断する回数制限判断ステップと、
前記印刷データを前記情報処理装置内に保存する設定が有効か否かを判断する設定判断ステップと、
前記回数制限判断ステップで印刷回数の制限がある印刷データと判断され、かつ、前記設定判断ステップで前記設定が有効になっていると判断された場合、印刷の停止を指示するオブジェクトと、印刷を継続できない理由として、印刷データを保存する設定が有効になっていることを示す情報と、を含むエラー画面を表示する表示制御ステップと、
前記エラー画面において前記オブジェクトが選択された場合、印刷の停止を依頼する印刷停止ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項7】
印刷装置に印刷データを送信するコンピュータに
印刷回数の制限がある印刷データか否かを判断する回数制限判断ステップと、
前記印刷データを前記コンピュータ内に保存する設定が有効か否かを判断する設定判断ステップと、
前記回数制限判断ステップで印刷回数の制限がある印刷データと判断され、かつ、前記設定判断ステップで前記設定が有効になっていると判断された場合、印刷の停止を指示するオブジェクトと、印刷を継続できない理由として、印刷データを保存する設定が有効になっていることを示す情報と、を含むエラー画面を表示する表示制御ステップと、
前記エラー画面において前記オブジェクトが選択された場合、印刷の停止を依頼する印刷停止ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項8】
前記回数制限判断ステップでは、前記印刷データに含まれる回数制限のあるデータか否かを示す回数制限情報が回数制限のあるデータであることを示している場合、印刷回数の制限がある印刷データと判断する請求項7に記載のプログラム。
【請求項9】
前記設定判断ステップでは、前記印刷装置に印刷データを送信するポートのタイプがファイルポートの場合、前記設定が有効であると判断し、前記タイプがファイルポート以外の場合、前記設定が無効であると判断する請求項7又は8に記載のプログラム。
【請求項10】
前記印刷データに含まれる終了コマンドに基づいて、全印刷データを前記印刷装置に送信済みか否かを判断する送信完了判断ステップと、
前記印刷装置より取得したステータス情報に基づいて、印刷の完了を判断する印刷完了判断ステップと、
を更に実行させ、
前記送信完了判断ステップで前記全ての印刷データを前記印刷装置に送信済みであると判断され、かつ、前記印刷完了判断ステップで前記印刷装置での印刷が完了したと判断され、かつ、前記回数制限判断ステップで印刷回数の制限がある印刷データであると判断され、かつ、前記設定判断ステップで前記設定が有効になっていると判断された場合、前記表示制御ステップでは、前記エラー画面を表示する請求項7乃至9の何れか1項に記載のプログラム。
【請求項11】
前記印刷停止ステップでは、前記エラー画面において前記オブジェクトが選択された場合、印刷の停止をオペレーティングシステムに依頼する請求項乃至10の何れか1項記載のプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
印刷システムにおいて、著作権があるような有償コンテンツ(画像データ)の印刷を行う場合、正当な対価を支払ってその対価分に相当する回数のみ印刷が行えるようなシステムが存在する。更に、課金システムとして利用者が支払った料金に相当する枚数や回数分、印刷を実行できるような課金システムも存在する。
このような印刷システムでは、印刷する回数や枚数の制限以上は印刷を行えないようにするのが一般的である。例えば、専用のアプリケーションを用意して、アプリケーションで制限情報と印刷の履歴情報を管理し、印刷回数や枚数を超えるとそれ以上アプリケーションから有償コンテンツ(画像データ)の印刷を行わせないようにする手法が考えられている。
また、専用のアプリケーションではなく特許文献1記載の技術のようにプリンタドライバで制限情報と印刷の履歴情報とを保持して、制限を超過した場合は印刷ができないようなシステムも提案されている。
【0003】
一方、汎用的なアプリケーションから印刷を行った際にプリンタドライバが生成した印刷データを情報処理装置内に保存する機能として「ファイルに出力」する機能や「印刷後にドキュメントを残す」という機能が提供されている。
ここで「ファイルに出力」する機能とは、印刷装置に送信することなく、ファイルポートと呼ばれるポートに出力することで、プリンタドライバが生成した印刷データをそのままファイルに保存することが可能になる機能である。この「ファイルに出力」機能によって作成されたファイルは、印刷装置が解釈可能な印刷データである。そのため、作成後のファイルを印刷装置に送信するような汎用アプリケーションを使用すれば、専用アプリケーションやプリンタドライバ等を介さずに印刷装置で印刷することが可能となる。
また「印刷後にドキュメントを残す」機能とは、印刷装置で印刷した後もプリンタドライバが生成した印刷データを情報処理装置内に残すオペレーションシステムの機能である。この「印刷後にドキュメントを残す」によって情報処理装置内に残された印刷データは再利用することが可能である。このときもアプリケーションやプリンタドライバを介さずに印刷装置に送信することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−141100号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述したように印刷回数や枚数の制限を行い、制限以上の印刷ができないような仕組みがあっても、「ファイルに出力」や「印刷後にドキュメントを残す」機能を用いれば、前記制限を受けることなく、何度でも印刷できてしまう。
即ち、アプリケーションやプリンタドライバの制限内で生成された印刷データは、前述したようにアプリケーションやプリンタドライバが関与できない印刷システムによって情報処理装置内に保存される。この保存された印刷データは、専用アプリケーションやプリンタドライバを介さずに印刷装置に送信することが可能であるため、専用アプリケーションやプリンタドライバの制限を受けることなく何度でも印刷装置で印刷することが可能となる。
一方で、このような印刷データを保存する機能は、通常はオペレーションシステムで印刷制御全体を司る印刷システムが独立して管理している。印刷システムは様々なアプリケーションからの印刷依頼を受け、指定された印刷装置に割り当てられたプリンタドライバに印刷データの生成を依頼して印刷データの生成を行っている。印刷データを保存する場合も同様で、アプリケーションやプリンタドライバは、印刷データの保存処理に関与することはない。したがって、制限情報を管理されたシステム構成であっても、何度でも印刷装置で印刷されてしまうことを防ぐような方法は開示されていない。
【0006】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、印刷回数や枚数の制限がある印刷では、情報処理装置内に印刷データを保存できないようにすることによって、前記制限を保持できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで、本発明は、印刷装置に印刷データを送信する情報処理装置であって、印刷回数の制限がある印刷データか否かを判断する回数制限判断手段と、前記印刷データを前記情報処理装置内に保存する設定が有効か否かを判断する設定判断手段と、前記回数制限判断手段で印刷回数の制限がある印刷データと判断され、かつ、前記設定判断手段で前記設定が有効になっていると判断された場合、印刷の停止を指示するオブジェクトと、印刷を継続できない理由として、印刷データを保存する設定が有効になっていることを示す情報と、を含むエラー画面を表示する表示制御手段と、前記エラー画面において前記オブジェクトが選択された場合、印刷の停止を依頼する印刷停止手段と、を有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、印刷回数や枚数の制限がある印刷では、情報処理装置内に印刷データを保存できないようにすることによって、前記制限を保持できるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】印刷システムの一例を示す図である。
図2】印刷システムの印刷制御のフローチャートである。
図3】実施形態1の印刷データの送信制御並びに印刷制御のフローチャートである。
図4】印刷データ生成プログラムが生成する印刷データの一例を示す図である。
図5】実施形態1のユーザーに通知するために表示する情報の一例を示す図である。
図6】実施形態2の印刷データの送信制御並びに印刷制御のフローチャートである。
図7】実施形態2のユーザーに通知するために表示する情報の一例を示す図である。
図8】実施形態3の印刷データの送信制御並びに印刷制御のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
【0012】
本実施形態のプリンタ2とプリンタ2に接続されたホストコンピュータ1とによって構成された印刷システムの構成について図1のブロック図を参照して説明する。ここで、ホストコンピュータ1は、情報処理装置(コンピュータ)の一例である。また、プリンタ2は、印刷装置の一例である。
ホストコンピュータ1は、入力インタフェース11、CPU12、ROM13、外部記憶装置14、RAM15、出力インタフェース16、表示部17、キーボード10、マウス18、入出力インタフェース19を有する。
ROM13には初期化プログラムが入っており、外部記憶装置14には、オペレーティングシステム(以降OS)141があり、OS141には印刷制御を司る印刷サービスプログラム1411が入っている。更に外部記憶装置14には、ユーザーに印刷実行を提供するアプリケーション142、プリンタ2が解釈可能な印刷データを生成する印刷データ生成プログラム143が保存されている。また、外部記憶装置14には、生成された印刷データを、入出力インタフェース19を介してプリンタ2に送信するデータ送受信制御プログラム144等の各種プログラムやOS、これらのプログラムが使用する各種データが保存されている。CPU12が、外部記憶装置14に記憶されている各種プログラムに基づき処理を実行することによって、ホストコンピュータ1の機能及び後述するフローチャートの処理が実現される。なお、以下では説明の簡略化のため、CPU12ではなく、プログラムが処理を行う様に説明を行う。
【0013】
プリンタ2は、入出力インタフェース21、RAM22、プリントエンジン23、ROM24、CPU25を有する。入出力インタフェース21は、ホストコンピュータ1の入出力インタフェース19に接続してある。接続インタフェースとしては、USB、LAN等様々考えられるが特に何であってもよい。
RAM22は、CPU25の主メモリとワークメモリとして用いられ、受信した印刷データを一旦保存するための受信バッファや各種のデータを保存する。プリントエンジン23は、RAM22に保存されたデータに基づき印刷を行う。
ROM24には各種の制御プログラムや各制御プログラムが使用するデータが入っており、CPU25は、これらの制御プログラムに従ってプリンタ2の各部を制御する。
ここでは、例としてホストコンピュータ1とプリンタ2との処理分担を上記のように示したが、特にこの分担形態限らず他の形態であってもよい。
【0014】
次に、印刷制御のフローを説明する。
アプリケーション142でユーザーが印刷を実行するとアプリケーション142は、印刷サービスプログラム1411に対して印刷依頼を通知する。このときアプリケーション142は、印刷する有償コンテンツ等の画像データや文字情報を含む描画情報、用紙サイズやレイアウト等の印刷設定情報も合わせて印刷サービスプログラム1411に通知する。
印刷サービスプログラム1411は、印刷通知を受け取ると印刷ジョブを生成し、印刷制御処理を開始する。ここで印刷ジョブとは、ホストコンピュータ1やプリンタ2で行われる印刷制御における概念的な単位で、ホストコンピュータ1やプリンタ2で行われる印刷制御は、印刷ジョブ単位で管理される。
印刷サービスプログラム1411は、印刷データ生成プログラム143に対して印刷データの生成を、データ送受信制御プログラム144に対して生成された印刷データの送信をそれぞれ依頼する。そして、印刷サービスプログラム1411は、全ての印刷データの生成、送信が完了すると印刷ジョブを削除し、印刷制御を終了する。
ここで印刷データとは、アプリケーション142の描画情報、印刷設定情報をプリンタ2で解釈可能なフォーマットに変換したもので、プリンタ2はこの印刷データを基に印刷処理を行う。
通常、印刷データの生成やプリンタ2への送信には処理時間がかかるため一度に全ての印刷データの生成や送信は行わず、それぞれ分割して行われる形態が一般的である。印刷データの生成では、描画情報の一部分について印刷データの生成が行われ、印刷データの保存、更に続く描画情報の一部分について印刷データ生成、保存が行われる。プリンタ2への送信も同様に、保存された印刷データの一部が送信され、送信が完了すると続く印刷データの一部が送信されるという形態である。更に印刷データの生成とプリンタ2への送信とを並行処理することで、全体の処理時間の短縮を行う形態とすることが多い。
【0015】
次に、図2を用いて詳細な印刷制御のフローを説明する。
印刷ジョブが生成されて印刷サービスプログラム1411が印刷制御を開始すると、S101で図示しない印刷データ管理情報から印刷データ生成状況を確認する。印刷データ管理情報とは、印刷データの生成やプリンタ2への送信状況等の情報である。印刷サービスプログラム1411は、この情報から処理している印刷ジョブの全ての印刷データ(以降、全印刷データ)の生成が完了しているか、描画情報のどの部分まで生成完了しているか、プリンタ2へ送信済の印刷データ、未送信の印刷データ等が判断できる。ここで、印刷サービスプログラム1411は、全印刷データの生成が完了していればそのままS104に進み、全印刷データの生成が完了していない場合はS102へ進む。S102で印刷サービスプログラム1411は、アプリケーション142から受け取った描画情報の一部を印刷データ生成プログラム143に渡し、印刷データの生成を依頼する。印刷データ生成プログラム143は、渡された描画情報と印刷設定情報によって印刷データを生成し、印刷サービスプログラム1411に生成された情報を通知する。生成された印刷データは外部記憶装置14或いはRAM15に保存され、印刷データ管理情報も更新される(S103)。
【0016】
S104では、印刷サービスプログラム1411は、ユーザーからの印刷中止依頼や、他のプログラムからの印刷中止依頼があるか確認する。印刷サービスプログラム1411は、印刷中止依頼があればS111へ進むが、中止依頼が無ければS105へ進み、前述した印刷データ管理情報から印刷データの送信状況を確認する。印刷サービスプログラム1411は、全印刷データの送信が完了していなければS106へ進み、保存されている印刷データで未送信の印刷データをデータ送受信制御プログラム144に渡し、プリンタ2への送信を依頼する。
データ送受信制御プログラム144は、受け取った印刷データを、入出力インタフェース19を介してプリンタ2に送信する(S201、S202)。データ送受信制御プログラム144は、プリンタの管理や印刷データの送信制御を行うために印刷サービスプログラム1411から受け取った印刷データの解析や、プリンタ2から入出力インタフェース19を介してプリンタ2のステータス情報を取得する。このプリンタ2から取得するステータス情報には、プリンタ2の稼働状況やエラー情報、消耗品の残量等デバイスステータス情報や、プリンタ2で受け付けた印刷ジョブのジョブステータス情報等が含まれている。
データ送受信制御プログラム144は、前述した処理を行いながら渡された印刷データをプリンタ2へ送信し、送信が成功したデータ量を印刷サービスプログラム1411に通知して終了する(S203)。
【0017】
印刷サービスプログラム1411は、S107でデータ送受信制御プログラム144からの送信完了を受け取ると印刷データ管理情報を更新する。仮にS203で送信したデータ数が0と通知されると、印刷データ管理情報の送信情報は更新されず、次回の送信依頼では送信失敗した印刷データから送信するように通知することになる。
S108では、印刷サービスプログラム1411は、再度印刷中止依頼があるか確認する。ここで、印刷サービスプログラム1411は、印刷中止依頼が無ければS101へ戻り、残りの印刷データの生成やプリンタ2への送信処理を行う。
S104やS108で印刷中止依頼があった場合、印刷サービスプログラム1411は、印刷中止処理を開始する。S111では、印刷サービスプログラム1411は、S103で保存された印刷データを削除して、印刷制御を終了する。
【0018】
一方、S105で全印刷データの送信が完了したと判断すると、印刷サービスプログラム1411は、S109へ進む。ここで、印刷サービスプログラム1411は、「印刷データを保存する設定」の有効・無効を確認する。ここで「印刷データを保存する設定」が有効とは、例えば前述背景技術の「ファイルに出力」が設定されている場合や「印刷後にドキュメントを残す」設定が有効になっている場合を指す。
S109で「印刷データを保存する設定」が有効になっている場合は、印刷サービスプログラム1411は、そのまま印刷制御を終了する。この場合、生成された印刷データの削除は行われないので、全印刷データが外部記憶装置14或いはRAM15に残された状態で印刷制御が終了する。
一方、S109で「印刷データを保存する設定」が無効になっている場合はS110へ進み、印刷サービスプログラム1411は、生成した全印刷データを削除して、印刷制御を終了する。
図2では印刷システムの一例として各処理を記載のように分担しているが必ずしも記載した処理分担である必要はない。
【0019】
<実施形態1>
印刷回数や枚数の制限がある印刷では、印刷データを保存できないような印刷システムについて詳しく説明する。
図3にデータ送受信制御プログラム144の印刷制御についてのフローチャートを示す。
図2で説明したようにアプリケーション142から印刷の実行を指示するとデータ送受信制御プログラム144は、印刷サービスプログラム1411から生成された印刷データの送信する際に通知を受け動作を開始する。
通知を受けたデータ送受信制御プログラム144は、印刷サービスプログラム1411から印刷データを受信する(S301)。そして、S302において、データ送受信制御プログラム144は、処理している印刷ジョブが回数制限のある印刷ジョブか否かの判断を行う。S302の処理は、回数制限判断の処理の一例である。
回数制限がある印刷ジョブか否かの判断のより具体的な処理を、図4を用いて説明する。図4は印刷データ生成プログラム143が生成する印刷ジョブの全印刷データの一例である。印刷データ生成プログラム143が生成する印刷データには、印刷する印刷メディアやサイズ、給紙方法を指定する設定コマンド31、プリンタ2で画像を印刷するための画像データコマンド32等の情報、印刷データの終わりを示す終了コマンド33が含まれる。設定コマンド31には、回数制限のあるデータか否かを示す回数制限情報コマンド311が存在する。回数制限がある印刷ジョブの場合、図2で説明した印刷データ生成時に印刷データ生成プログラム143がこの情報を埋め込む。なお、印刷データ生成プログラム143は、例えばアプリケーションからの指示に従って介す回数制限情報コマンド311を埋め込むか否かを決定する。
一方、データ送受信制御プログラム144は、印刷サービスプログラム1411から受け取った印刷データを解析し、この回数制限情報コマンド311から回数制限がある印刷ジョブか否かを判断する(S302)。このように、本実施形態では、データ送受信制御プログラム144は、回数制限がある印刷ジョブか否かの判断を印刷データから判断することにしている。しかしながら、データ送受信制御プログラム144は、その他にもアプリケーション142や印刷データ生成プログラム143とプログラム間通信を行い、回数制限がある印刷ジョブか否かを問い合わせ、問い合わせ結果に応じて判断するようにしてもよい。
【0020】
もし回数制限がない印刷ジョブであれば、データ送受信制御プログラム144は、そのままプリンタ2に印刷データを送信(S303)し、印刷サービスプログラム1411に対してS303で送信できた印刷データ量を通知して終了する(S304)。もしS301で受信した印刷データを全て送信できた場合は、受信した印刷データ量と一致する。図2に示したように印刷サービスプログラム1411は、未送信の印刷データがあれば、再度、データ送受信制御プログラム144に印刷データの送信依頼を行う(S305)。未送信の印刷データとは、S301で渡したデータ量とS304で通知されたデータ量が一致していれば、続くブロックの印刷データを指す。一方、S301で渡したデータ量よりS304で通知されたデータ量が少なければ送信を失敗した残りの印刷データを指す。印刷サービスプログラム1411は、全印刷データの送信が完了するまでこれらの処理を繰り返す。
一方、S302で回数制限のある印刷ジョブと判断すると、データ送受信制御プログラム144は、S306に処理を進める。S306において、データ送受信制御プログラム144は、「印刷データを保存する設定」が有効になっているか確認する。S306の処理は、設定判断の処理の一例である。例えば、データ送受信制御プログラム144は、送信するポートのタイプ(USBやLAN等)がファイルポートの場合(前述背景技術の「ファイルに出力」)、「印刷データを保存する設定」が有効であると判断する。また、データ送受信制御プログラム144は、OS141や印刷サービスプログラム1411に対して「印刷ジョブを残す設定」状況を確認し、確認結果に基づいて、「印刷データを保存する設定」が有効であるか否かを判断するようにしてもよい。つまり、データ送受信制御プログラム144は、確認の結果、「印刷ジョブを残す設定」有効となっていた場合(前述背景技術の「印刷後にドキュメントを残す」)、「印刷データを保存する設定」が有効であると判断する。
【0021】
S306で「印刷データを保存する設定」が無効になっている場合、データ送受信制御プログラム144は、S303へ進み、プリンタ2へ印刷データを送信する。
S306で「印刷データを保存する設定」が有効になっている場合、データ送受信制御プログラム144は、更にS307で「印刷データを保存する設定」を無効にすることが可能か確認する。例えば、「ファイルに出力」機能の場合(ポートタイプがファイルポートになっている場合)、「印刷データを保存する設定」を無効にするためにはポートをファイルポート以外に変更する必要がある。しかし印刷処理中はポートタイプを変更できないため、データ送受信制御プログラム144は、「印刷データを保存する設定」を無効にすることは不可能と判断する。一方、「印刷後にジョブを残す」機能の場合では、印刷中に設定を無効に変更できるため、データ送受信制御プログラム144は、「印刷データを保存する設定」を無効にすることは可能と判断する。
【0022】
S307で「印刷データを保存する設定」を変更して印刷制御の継続が可能であれば、データ送受信制御プログラム144は、S308へ進む。そして、データ送受信制御プログラム144は、図5の(a)のような表示を表示部17に行い、ユーザーに対して「印刷データを保存する設定」を無効にするよう通知する(S308)。また、データ送受信制御プログラム144は、印刷サービスプログラム1411に対しては印刷データの送信が完了していないことを通知して終了する(S309)。この通知により、印刷サービスプログラム1411は、再度印刷データを送信する。その際、「印刷データを保存する設定」が無効となっているので、印刷データはプリンタに送信されることになる。印刷サービスプログラム1411は、データ送受信制御プログラム144から送信未完了の通知を受けると次回の送信依頼では、未送信の印刷データを再度送信するようにデータ送受信制御プログラム144に依頼する(S310)。つまり「印刷データを保存する設定」が有効である状態が継続すると、印刷データの送信処理は先に進まないため印刷サービスプログラム1411の印刷制御が終了しない。印刷制御が終了しないと新たな印刷制御を開始することはできないので、印刷データを取り出して再利用することが出来なくなる。
一方、S307で「印刷データを保存する設定」を無効にすることができないと判断するとS311に進み、データ送受信制御プログラム144は、図5の(b)のような表示を表示部17に行う。更に、データ送受信制御プログラム144は、印刷処理の中止を印刷サービスプログラム1411に通知(S312)し、終了する。
【0023】
印刷サービスプログラム1411は、図2で説明したように印刷処理の中止を受けると保存されている印刷データを削除して、印刷制御を終了する(S313)。印刷制御が完了した段階で印刷データは存在しないので、再利用することはできない。
S309、S310、S312、S313の処理は、印刷停止の処理の一例である。
実施形態1では、S307で処理が継続できるか否かの判断によりそれぞれの処理を提示しているが、処理が継続出来る場合であっても印刷を中止させてもよい。また、ユーザーへの通知を行っているが通知なしで各処理を行ってもよい。
更に、データ送受信制御プログラム144は、S307で処理が継続できるか否かにかかわらず、図5の(c)のような表示を行いつつ、「印刷データを保存する設定」が無効になるか、印刷中止依頼が行われるまで印刷制御を終了させない方法であってもよい。「印刷データを保存する設定」が無効になった場合は、データ送受信制御プログラム144は、図5の(c)の表示を消去し、データ送信を再開する。印刷中止が選択された場合は、データ送受信制御プログラム144は、印刷サービスプログラム1411へ印刷中止依頼を通知し、図2で説明した印刷処理の中止処理が行われる。
【0024】
<実施形態2>
図6にデータ送受信制御プログラム144の印刷制御について実施形態1とは異なるフローチャートを示す。実施形態1では、ユーザーに対して「印刷データを保存する設定」の変更を促し、ユーザーが「印刷データを保存する設定」を無効にする操作を行っていた。これに対し、実施形態2ではデータ送受信制御プログラム144が「印刷データを保存する設定」を無効にすることで、印刷制御の継続が行う構成としている。
まず、印刷ジョブが回数制限のない場合や、回数制限のある印刷ジョブで「印刷データを保存する設定」が無効になっている場合のフローチャート(S401からS406まで)は、実施形態1のフローチャート(S301からS306まで)と同様である。
回数制限があり、かつ、「印刷データを保存する設定」が有効になっている場合、データ送受信制御プログラム144は、S407で図7のような表示を表示部17に行う。この表示ではユーザーに対して印刷が続行できない通知を通知し、更に「印刷データを保存する設定」を無効にするかどうかをユーザーに確認する(S408)。データ送受信制御プログラム144は、ユーザーが「印刷データを保存する設定」を無効にすることを選択した場合はS409へ進み、「印刷データを保存する設定」を無効にしないことを選択した場合はS410へ進む。
【0025】
S409ではデータ送受信制御プログラム144が「印刷データを保存する設定」を無効に変更し、S403へと進むことで印刷が継続される。
ユーザーがS409で「印刷データを保存する設定」を無効にすることを選択すれば、再度の送信依頼ではS403へ進み印刷処理は続行されるが、「印刷データを保存する設定」が有効のままであれば、印刷制御が先に進まず終了しない状態になる。この結果、印刷データを取り出して再利用することはできなくなる。
実施形態2では、ユーザーに「印刷データを保存する設定」を有効或いは無効にする選択を提示しているが、図7に印刷中止ボタンを設けてユーザーが印刷中止を選択した場合は印刷を中止する形態があってもよい。更に実施形態1のように印刷処理の継続可否によって処理を切り替えてもよい。
本実施形態では、データ送受信制御プログラム144が「印刷データを保存する設定」を無効に変更するので、ユーザーの操作性を向上することが可能となる。
【0026】
<実施形態3>
実施形態1、実施形態2では、プリンタ2へのデータ送信途中にデータ送信を停止する構成としているためプリンタ2の印刷動作が途中で停止する可能性がある。印字途中にデータ受信が停止すると、色むら等の不良印字やプリンタ2で通信エラーと誤検知する等の問題が発生する場合がある。
これを回避するための方法として、図8に印刷途中で印刷データの送信を停止しない構成を備えたデータ送受信制御プログラム144のフローチャートを示す。
実施形態3ではデータ送受信制御プログラム144が印刷サービスプログラム1411からの印刷データの受信状況、プリンタ2への印刷データの送信状況、プリンタ2の印刷状況を把握する。そして、このことによって、プリンタ2での印刷が完了したタイミングで制限を行うような構成としている。
【0027】
図2で説明したようにアプリケーション142から印刷を実行すると印刷サービスプログラム1411は、データ送受信制御プログラム144に対して生成した印刷データの送信を依頼する。データ送受信制御プログラム144は、送信する印刷データを受信する(S501)。
データ送受信制御プログラム144は、処理している印刷ジョブが回数制限かあるか否かを確認する(S502)。
データ送受信制御プログラム144は、回数制限のある印刷ジョブであると判断した場合は、S506へ進むが、回数制限のない印刷ジョブであればS503に進み、以前の印刷ジョブで「印刷データを保存する設定」を無効に変更したかを確認する。ここでは、データ送受信制御プログラム144は、後述するS515で保存された「設定変更情報」を確認することによって「印刷データを保存する設定」を変更したか否かを判断する。データ送受信制御プログラム144は、以前の印刷ジョブで変更していないのであればS506に進むが、以前の印刷ジョブで変更していたのであればS504に進み、「印刷データを保存する設定」を有効の状態に戻す。設定を有効に戻した場合は、データ送受信制御プログラム144は、保存されていた「設定変更情報」を削除する(S505)。
S506では、データ送受信制御プログラム144は、全印刷データがプリンタ2に送信完了しているか否かを判断する。例えば、データ送受信制御プログラム144は、図4の印刷データを解析し、終了コマンド33をプリンタ2に送信完了した場合、全印刷データをプリンタ2に送信済と判断する。
【0028】
プリンタ2に全印刷データを送信していない場合は、データ送受信制御プログラム144は、S507に進み、印刷サービスプログラム1411から受信した印刷データをプリンタ2に送信する。送信後、データ送受信制御プログラム144は、再度、プリンタ2に全印刷データを送信したかを確認する(S508)。プリンタ2に全印刷データを送信していない場合、データ送受信制御プログラム144は、印刷サービスプログラム1411に対してS507で送信できた印刷データ量を通知して終了する(S509)。この通知を受けて印刷サービスプログラム1411は、未送信の印刷データの送信依頼をデータ送受信制御プログラム144に行う(S510)。
一方、S508でプリンタ2に全印刷データを送信したと判断した場合、データ送受信制御プログラム144は、S517に進む。S517において、印刷サービスプログラム1411に対してS501で渡された印刷データが全てプリンタ2に送信完了していないことを通知して終了する。図2で説明したようにこの通知を受けた印刷サービスプログラム1411は、未送信になった印刷データ(S501で受信した印刷データで全印刷データの最後のデータブロック)の再送信を依頼する(S518)。この処理の目的は次回の送信依頼時S506からS511に分岐するためである。
S506、S508の処理は、送信完了判断の処理の一例である。
【0029】
S506でプリンタに全印刷データを送信済みと判断した場合、データ送受信制御プログラム144は、入出力インタフェース19を介してプリンタ2の印刷処理の状態を示す情報を含むステータス情報を取得する(S511)。
データ送受信制御プログラム144は、取得したステータス情報からプリンタ2の印刷状況を判断する(S512)。S512の処理は、印刷完了判断の処理の一例である。データ送受信制御プログラム144は、印刷が未完了状態と判断した場合はS517へ進む。S517では、データ送受信制御プログラム144は、印刷サービスプログラム1411に対して送信完了していないことを通知する。次回の送信依頼時に同じ印刷データ(S501で受信した印刷データで全印刷データの最後のデータブロック)での送信依頼を受けるためである。これは、プリンタ2での印刷完了まで印刷サービスプログラム1411の印刷制御を終了させないための処理である。プリンタ2の印刷完了までS506からS511、S517、S518の処理が繰り返され、印刷サービスプログラム1411では全印刷データの送信が完了しないため印刷制御が終了しない。
S512でプリンタ2が既に印刷完了状態になっていると判断すると、データ送受信制御プログラム144は、処理している印刷ジョブが回数制限のあるジョブか確認する(S513)。回数制限のある印刷ジョブの場合は更に、データ送受信制御プログラム144は、「印刷データを保存する設定」を確認する(S514)。S513、S514で、印刷ジョブが回数制限のないジョブ、或いは印刷ジョブは回数制限があるが「印刷データを保存する設定」が無効になっていると判断すると、データ送受信制御プログラム144は、S519へ進む。S519では、データ送受信制御プログラム144は、印刷サービスプログラム1411に対してS501で渡された印刷データが全て送信できたことを通知して終了する。この通知を受けると図2で説明したように全印刷データについてプリンタ2への送信が完了したと判断するため、印刷サービスプログラム1411は、印刷データを削除して印刷制御を終了する(S520)。
【0030】
一方、S513、S514で、印刷ジョブは回数制限があり、かつ、「印刷データを保存する設定」が有効になっていると判断すると、データ送受信制御プログラム144は、「印刷データを保存する設定」を無効にする(S515)。更にデータ送受信制御プログラム144は、設定を変更したことを「設定変更情報」として保持する(S516)。その後、データ送受信制御プログラム144は、印刷サービスプログラム1411に対して、S501で渡された印刷データを全て送信できないことを通知して終了する(S517)。この通知を受けた印刷サービスプログラム1411は、再度同じ印刷データの再送をデータ送受信制御プログラム144に通知する(S518)。
この結果、プリンタ2での印刷は完了した後も印刷サービスプログラム1411の印刷制御は終了しないため、印刷データを取り出して再利用することはできなくなる。
実施形態3の形態によるとプリンタ2での印刷が完了した後にデータ送信を停止するためプリンタ2の印刷途中でデータ送信が停止することはない。よって前述したようなデータ送信停止による弊害を発生させずに回数制限のあるジョブで「印刷データを保存する設定」が有効の場合は印刷データの再利用を防止することができる。
なお、実施形態3の形態では、S515で自動的に「印刷データを保存する設定」を変更しているが、実施形態1や実施形態2のようにユーザーに通知する構成であってもよい。更に通知を行わずにそのまま印刷ジョブを中止する構成であってもよい。
【0031】
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【0032】
以上、上述した各実施形態によれば、印刷回数や枚数の制限がある印刷では、情報処理装置内(コンピュータ内)に印刷データを保存できないようにすることによって、前記制限を保持できるようすることができる。
【0033】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0034】
1 ホストコンピュータ、2 プリンタ、141 オペレーティングシステム、142 アプリケーション、143 印刷データ生成プログラム、144 データ送受信制御プログラム、1411 印刷サービスプログラム
図1
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図8