【課題を解決するための手段】
【0006】
後記実施形態の図面(
図1及び
図2,3に示す第1実施形態、
図4に示す第2実施形態、
図5に示す第3実施形態、
図6及び
図7に示す第4実施形態、
図8に示す第5実施形態、
図9に示す第6実施形態)の符号を援用して本発明を説明する。
【0007】
請求項1の発明にかかるパネル装置は、第1〜3実施形態に対応し、下記のように構成されている。
支持体1内に配設されたランナー5に、支持体1に対し
複数のパネル4を回動可能にまたは横方向へ移動可能に吊下した支持機構部2を設け、該支持機構部2が備える昇降軸3を介し
、支持体1に対し
複数のパネル4を同時に上下動可能に支持して、下動位置で床F側に載置し得る固定状態Pと、上動位置でそのパネル4の固定状態Pを解除し得る可動状態Qとを取り得るように、ランナー5には、昇降軸3を
上下動駆動部18により上下動させる上下動伝達部8と、昇降軸3を横方向へ移動させる移動伝達部6と、昇降軸3を回動させる回動伝達部7とが組み込まれている。請求項1の発明では、支持機構部2に組み込んだ昇降軸3を作動させるだけの簡単な構造で、パネル4を床F側に固定した固定状態Pにすることにより、パネル4の横揺れを防止することができる。また、その固定状態Pを解除した可動状態Qにすることにより、支持体1に対しパネル4を回動させたり支持体1に沿って移動させたりすることができる。ちなみに、このパネル装置は、縦型パネルルーバーや移動間仕切装置なども含む。例えば窓に設置される縦型パネルルーバーの場合、パネル4の下端部に沿って生じる隙間を少なくして光漏れや風揺れを防止することができる。
【0008】
請求項2の発明にかかるパネル装置は、第4〜6実施形態に対応し、下記のように構成されている。
支持体1内に配設されたランナー5に、支持体1に対し
複数のパネル4を回動可能にまたは横方向へ移動可能に吊下した支持機構部2を設け、該支持機構部2が備える昇降軸29を介し
、支持体1に対し
複数のパネル4の下端部にそれぞれ設けた接床部材30を同時に上下動可能に支持して、下動位置で床F側に載置し得る固定状態Pと、上動位置でその接床部材30の固定状態Pを解除し得る可動状態Qとを取り得るように、ランナー5には、昇降軸29を
上下動駆動部18により上下動させる上下動伝達部8と、昇降軸29を横方向へ移動させる移動伝達部6と、昇降軸29を回動させる回動伝達部7とが組み込まれている。請求項2の発明では、支持機構部2に組み込んだ昇降軸29を作動させるだけの簡単な構造で、接床部材30を床F側に固定した固定状態Pにすることにより、パネル4の横揺れを防止することができる。また、その固定状態Pを解除した可動状態Qにすることにより、支持体1に対しパネル4を回動させたり支持体1に沿って移動させたりすることができる。ちなみに、このパネル装置は、縦型パネルルーバーや移動間仕切装置なども含む。例えば窓に設置される縦型パネルルーバーの場合、パネル4の下端部に沿って生じる隙間を少なくして光漏れや風揺れを防止することができる。
【0010】
請求項1または請求項2の発明を前提とする請求項3の発明(第1,4実施形態に対応)において、前記上下動駆動部18は支持体1に支持されて支持機構部2の上下動伝達部8に連動するように回動する駆動伝達軸11を有し、前記支持機構部2の上下動伝達部8は、例えばカム機構部19を有し、前記上下動駆動部18の駆動伝達軸11と昇降軸3,29との間に設けられている。請求項
3の発明では、簡単な上下動駆動部18により上下動伝達部8に駆動伝達することができる。
【0011】
請求項1または請求項2の発明を前提とする請求項4の発明(第2,3,5,6実施形態に対応)において、前記上下動駆動部18は支持体1に支持されて支持機構部2の上下動伝達部8に連動するように回動する駆動伝達軸10を有し、前記支持機構部2の上下動伝達部8は昇降軸3,29に対し一体回動可能で且つ昇降軸3,29の軸心3a,29aに沿って相対動可能な連動部23を有している。請求項
4の発明では、簡単な上下動駆動部18により上下動伝達部8に駆動伝達することができる。また、連動部23で昇降軸3,29の回動と上下動とを許容することができる。
【0012】
請求項5の発明にかかる縦型パネルルーバーは、第1〜3実施形態に対応し、下記のように構成されている。
支持体1内に配設されたランナー5に、複数のパネル4をそれぞれ吊下した昇降軸3を同時に鉛直の軸心3aを中心にして回動可能に支持する同期回動機構7,14,8,18を設けた縦型パネルルーバーにおいて、ランナー5には、昇降軸3を
上下動駆動部18により上下動させる上下動伝達部8と、昇降軸3を回動させることにより複数のパネル4を同時に回動可能とする同期回動機構7,14,8,18と、昇降軸3を
下動させることにより複数のパネル4を同時に接床可能とし、且つ昇降軸3を
上動させることにより複数のパネル4を同時に可動状態Qとする連動昇降機構7,14,8,18とが組み込まれている。請求項
5の発明では、複数のパネル4を床F側に固定した固定状態Pにすることにより、複数のパネル4の横揺れを防止することができる。また、その固定状態Pを解除した可動状態Qにすることにより、支持体1に対し複数のパネル4を回動させたり支持体1に沿って移動させたりすることができる。例えば窓に設置される縦型パネルルーバーの場合、パネル4の下端部に沿って生じる隙間を少なくして光漏れや風揺れを防止することができる。ちなみに、窓に設置される縦型パネルルーバーの場合には、この床F側とは窓枠を含む広い意味に解釈する。
【0013】
請求項6の発明にかかる縦型パネルルーバーは、第4〜6実施形態に対応し、下記のように構成されている。
支持体1内に配設されたランナー5に、複数のパネル4をそれぞれ吊下した昇降軸29を同時に鉛直の軸心29aを中心にして回動可能に支持する同期回動機構7,14,8,18を設けた縦型パネルルーバーにおいて、前記複数のパネル4の下端部にはそれぞれのパネル4に対して相対的に上下動可能な接床部材30を設け、ランナー5には、昇降軸29を
上下動駆動部18により上下動させる上下動伝達部8と、昇降軸29を回動させることにより複数のパネル4を同時に回動可能とする同期回動機構7,14,8,18と、昇降軸29を下動させることにより複数のパネル4にそれぞれ設けた接床部材30を同時に接床可能とし、且つ昇降軸29を上動させることにより複数のパネル4にそれぞれ設けた接床部材30を同時に可動状態Qとする連動昇降機構7,14,8,18とが組み込まれている。請求項
6の発明では、複数の接床部材30を床F側に固定した固定状態Pにすることにより、複数のパネル4の横揺れを防止することができる。また、その固定状態Pを解除した可動状態Qにすることにより、支持体1に対し複数のパネル4を回動させたり支持体1に沿って移動させたりすることができる。例えば窓に設置される縦型パネルルーバーの場合、パネル4の下端部に沿って生じる隙間を少なくして光漏れや風揺れを防止することができる。ちなみに、窓に設置される縦型パネルルーバーの場合には、この床F側とは窓枠を含む広い意味に解釈する。
【0014】
請求項5の発明を前提とする請求項7の発明(第2,3実施形態に対応)において、前記複数のパネル4の全閉方向の回動に伴って同時に前記複数のパネル4を下動させる連動接床機構23、または、前記複数のパネル4の全開方向の回動に伴って同時に前記複数のパネル4を上動させる連動離床機構23をさらに設けた。請求項
7の発明では、複数のパネル4の全閉方向の回動に伴って同時に複数のパネル4を下動または上動させることができる。
【0015】
請求項6の発明を前提とする請求項8の発明(第5,6実施形態に対応)において、前記複数のパネル4の全閉方向の回動に伴って同時に前記複数の接床部材30を下動させる連動接床機構23、または、前記複数のパネル4の全開方向の回動に伴って同時に前記複数の接床部材30を上動させる連動離床機構23をさらに設けた。請求項
8の発明では、複数のパネル4の全閉方向の回動に伴って同時に複数の接床部材30を下動または上動させることができる。
【0016】
請求項5の発明を前提とする請求項9の発明(第1実施形態に対応)において、前記複数のパネル4の全閉または全開の回動とは独立して動作可能で且つ同時に前記複数のパネル4を上下動させる連動接離床機構23をさらに設けた。請求項
9の発明では、複数のパネル4の全閉または全開の回動とは独立して複数のパネル4を同時に上下動させることができる。
【0017】
請求項6の発明を前提とする請求項10の発明(第4実施形態に対応)において、前記複数のパネル4の全閉又は全開の回動とは独立して動作可能で且つ同時に前記複数の接床部材30を上下動させる連動接離床機構23をさらに設けた。請求項
10の発明では、複数のパネル4の全閉または全開の回動とは独立して複数の接床部材30を同時に上下動させることができる。
【0018】
請求項11の発明にかかる移動間仕切装置は、第1〜3実施形態に対応し、下記のように構成されている。
支持体1内に配設されたランナー5に、複数のパネル4をそれぞれ吊下した昇降軸3を走行可能に支持する走行機構6,12を設けた移動間仕切装置において、ランナー5には、昇降軸3を
上下動駆動部18により上下動させる上下動伝達部8と、昇降軸3を横方向へ移動させることにより支持体1としてのハンガーレールに沿って走行可能とする走行機構6,12と、昇降軸3を下動させることにより複数のパネル4を同時に接床可能とし、且つ昇降軸3を上動させることにより複数のパネル4を同時に可動状態Qとする連動昇降機構7,14,8,18とが組み込まれている。請求項
11の発明では、複数のパネル4を同時に接床可能とすることにより、複数のパネル4により部屋を間仕切りすることができるとともに、それらのパネル4の横揺れを防止することができる。また、その接床状態を解除した可動状態Qにすることにより、支持体1に対しパネル4を移動させることができる。
【0019】
請求項12の発明にかかる移動間仕切装置は、第4〜6実施形態に対応し、下記のように構成されている。
支持体1内に配設されたランナー5に、複数のパネル4をそれぞれ吊下した昇降軸29を走行可能に支持する走行機構6,12を設けた移動間仕切において、複数のパネル4の下端部にはそれぞれのパネル4に対して相対的に上下動可能な接床部材30を設け、ランナー5には、昇降軸29を
上下動駆動部18により上下動させる上下動伝達部8と、昇降軸29を横方向へ移動させることにより支持体1としてのハンガーレールに沿って走行可能とする走行機構6,12と、昇降軸29を下動させることにより
複数のパネル4にそれぞれ設けた接床部材30を同時
に接床可能とし、且つ昇降軸29を上動させることにより
複数のパネル4にそれぞれ設けた接床部材30を同時に可動状態Qとする連動昇降機構7,14,8,18とが組み込まれている。請求項
12の発明では、複数の接床部材30を同時に接床可能とすることにより、複数のパネル4により部屋を間仕切りすることができるとともに、それらのパネル4の横揺れを防止することができる。また、その接床状態を解除した可動状態Qにすることにより、支持体1に対しパネル4を移動させることができる。
【0020】
次に、請求項以外の技術的思想について実施形態の図面の符号を援用して説明する。
請求項1の発明を前提とする第14の発明(第1〜3実施形態に対応)において、前記昇降軸はパネル4を支持する吊下軸3である。第14の発明では、既存の吊下軸3を昇降軸として利用した簡単な構造にすることができる。
【0021】
請求項2の発明を前提とする第15の発明(第4〜6実施形態に対応)において、前記昇降軸29はパネル4を支持する支軸28に貫通されている。第15の発明では、パネル4を支持する支軸28に昇降軸29を貫通した簡単な構造にすることができる。
【0022】
請求項
4の発明を前提とする第16の発明(第2,3,5,6実施形態に対応)において、前記上下動伝達部8の連動部23は、昇降軸3,29に対し回動可能で且つ昇降軸3,29の軸心3a,29aに沿って相対動可能な第一連動体25と、昇降軸3,29に対し一体回動可能で且つ昇降軸3,29の軸心3a,29aに沿って一体移動可能な第二連動体26と、該第一連動体25と第二連動体26との間に設けた係合部23a,23bとを有し、前記昇降軸3,29は第一連動体25及び第二連動体26に貫通され、第一連動体25の回動に伴い、第二連動体26が係合部23a,23bを介して回動し得るとともに第一連動体25に対し昇降軸3,29の軸心3a,29aに沿って接近離間し得る。第16の発明では、簡単な構造の連動部23で昇降軸3,29の回動と上下動とを許容することができる。
【0023】
請求項1〜
4の発明のうちいずれか一つの発明を前提とする第17の発明(第2,3,5,6実施形態に対応)において、前記支持機構部2は昇降軸3,29の重量を受けるばね24を備えている。第17の発明では、パネル4の固定状態Pを解除した可動状態Qでもパネル4の横揺れをより一層防止することができる。
【0024】
請求項
5〜
10の発明のうちいずれか一つの発明を前提とする第18の発明(第1〜6実施形態に対応)において、前記複数のパネル4に設けたランナー5のうち少なくとも先頭のパネル4に設けた先頭のランナー5をハンガーレール1に沿って走行可能に支持する走行機構6,12をさらに備えた。第18の発明では、走行機構6,12により複数のパネル4を回動させるばかりでなくハンガーレール1に沿って走行させることができる。
【0025】
請求項2,
6,
12の発明のうちいずれか一つの発明を前提とする第19の発明(第4〜6実施形態に対応)において、前記接床部材30の幅寸法をパネル4の幅寸法とほぼ同一とした。すなわち、接床部材30の幅方向両端部をパネル4の幅方向両端部に近接させた。第19の発明では、例えば窓に設置される縦型パネルルーバーの場合、パネル4の下端部に沿って生じる隙間を少なくして光漏れや風揺れを防止することができる。