【文献】
RAN3 (Huawei, Nokia Siemens Networks, Samsung, New Postcom, LG, ETRI, Qualcomm, NEC, Alcatel-Lucent, ip.access),Release the UE context in the source HeNB-GW after HeNB-HeNB X2 HO,3GPP TSG-RAN WG2 Meeting #74 R2-113682,2011年 5月 9日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
UMTS(universal mobile telecommunications system)は、ヨーロッパシステム(European system)、GSM(global system for mobile communications)、及びGPRS(general packet radio services)に基づいてWCDMA(wideband code division multiple access)で動作する3世帯(3rd generation)非同期(asynchronous)移動通信システムである。UMTSのLTE(long−term evolution)がUMTSを標準化する3GPP(3rd generation partnership project)によって議論中である。
【0003】
3GPP LTEは、高速パケット通信を可能にする技術である。ユーザ及び供給者の費用減少、サービス品質向上及びカバレッジとシステム容量の拡張及び向上を含むLTEの目的のために多くの方式が提案されてきた。3GPP LTEは、上位階層の要求事項(upper−level requirement)として、ビット当たり減少された費用(cost per bit)、増加したサービス有用性(service availability)、柔軟な(flexible)周波数使用、単純な構造、オープンインターフェース、及び端末の適切なパワー消費を要求する。
【0004】
図1は、E−UMTS(evolved UMTS)のネットワーク構造を示す。E−UMTSは、LTEシステムである。通信ネットワークは、IMS及びパケットデータを介したVoIP(voice over IP)のような多様な通信サービスを提供するために広範囲に配置される。
【0005】
図1に示すように、E−UMTSネットワークは、E−UTRAN(evolved UMTS terrestrial radio access network)、EPC(evolved packet core)、及び一つ以上の端末(UE;user equipment)を含む。E−UTRANは、一つ以上のeNodeB(eNB)20、複数の端末10を含むことができる。一つ以上のMME(mobility management entity)/SAE(system architecture evolution)ゲートウェイ(S−GW)30がネットワークの最後に位置して外部ネットワークと連結されることができる。
【0006】
以下、「ダウンリンク」は、eNB20から端末10への通信を意味し、「アップリンク」は、端末10からeNB20への通信を意味する。端末10は、ユーザにより伝送される通信装置を意味する。また、端末は、MS(mobile station)、UT(user terminal)、SS(subscriber station)又は無線装置(wireless device)などで呼ばれることもある。
【0007】
eNB20は、端末10にユーザ平面(user plane)と制御平面(control plane)の終端点(end point)を提供する。MME/S−GW30は、端末10のためのセッションと移動性管理機能(mobility management function)の終端点を提供する。eNB20とMME/S−GW30は、S1インターフェースを介して連結されることができる。
【0008】
eNB20は、一般的に端末10と通信する固定されたステーションであり、基地局(BS;base station)又は接続ポイント(access point)で呼ばれることもある。一つのeNB20は、セル別に配置されることができる。ユーザトラフィック又は制御トラフィックを送信するためのインターフェースがeNB20間に使われることができる。
【0009】
MMEは、多様な機能を提供する。MMEが提供する多様な機能は、eNB20へのNAS(non−access stratum)シグナリング、NASシグナリングセキュリティ、ASセキュリティ制御、3GPP接続ネットワーク間の移動性のためのCN(core network)間のノードシグナリング、アイドルモード端末到達可能性(reachability、ページング再送信の制御及び実行を含む)、(アイドルモード及び活性モードの端末のための)トラッキング領域(tracking area)リスト管理、PDN(protocol data network)GW及びサービングGW選択、MMEが変更されるハンドオーバのためのMME選択、2G又は3G 3GPP接続ネットワークへのハンドオーバのためのSGSN(serving GPRS supporting node)選択、ローミング(roaming)、認証(authentication)、専用ベアラ(dedicated bearer)設定を含むベアラ管理機能、ETWS(earthquake and tsunami warning system)とCMAS(commercial mobile alert system)を含むPWS(public warning system)メッセージ送信のサポートなどを含む。S−GWホストは、ユーザ別パケットフィルタリング(例えば、詳細パケット調査)、合法的な盗聴、端末IP(Internet protocol)住所割当、DLでトランスポートレベルパケットマーキング(transport level packet marking)、UL及びDLサービスレベル課金(service level charging)、ゲーティング及び等級強制(gating and rate enforcement)、APN−AMBR(aggregated maximum bit rate)に基づくDL等級強制などの多様な機能を提供する。以下、より明確にするために、MME/S−GW30は、簡単にゲートウェイで呼ばれることもあるが、ゲートウェイは、MME及びS−GWの両方ともを含むと理解されることができる。
【0010】
複数のノードがeNB20とゲートウェイ30との間のS1インターフェースを介して連結されることができる。eNB20は、X2インターフェースを介して互いに連結されることができる。隣接するeNBは、X2インターフェースを有するメッシュネットワーク構造を有することができる。
【0011】
図2は、一般的なE−UTRAN及びEPCの構造を示す。
【0012】
図示されているように、eNB20は、ゲートウェイ30選択、RRC(radio resource control)活性化途中ゲートウェイに向かうルーティング(routing)、ページングメッセージのスケジューリング及び送信、放送チャネル(BCCH;broadcast channel)情報のスケジューリング及び送信、UL及びDLで端末10に対するリソースの動的割当、eNB測定の構成及び提供、無線ベアラ制御、無線許可制御(RAC;radio admission control)及びLTE_ACTIVE状態で連結移動性制御の機能を実行することができる。前述したように、EPCで、ゲートウェイ30は、ページング開始(origination)、LTE_IDLE状態管理、ユーザ平面の暗号化(ciphering)、SAEベアラ制御及びNASシグナリングの暗号化及び保護を実行することができる。
【0013】
図3は、E−UMTSのためのユーザ平面プロトコルスタックと制御平面プロトコルスタックを示す。
【0014】
図3−(a)は、ユーザ平面プロトコルを示すブロック図であり、
図3−(b)は、制御平面プロトコルを示すブロック図である。図示されているように、プロトコル階層は、通信システムの技術分野でよく知られた開放型システム間相互接続(OSI;open system interconnection)標準モデルの3個の下位階層に基づいて第1のレイヤ(L1)、第2のレイヤ(L2)、及び第3のレイヤ(L3)に区分されることができる。
【0015】
物理階層(physical layer)、即ち、L1は、物理チャネルを利用して上位階層に情報送信サービスを提供する。物理階層は、トランスポートチャネル(transport channel)を介して上位レベルに位置したMAC(medium access control)階層と連結される。MAC階層と物理階層との間のデータは、トランスポートチャネルを介して伝達される。互いに異なる物理階層間、即ち、送信側の物理階層と受信側の物理階層との間でデータは、物理チャネルを介して伝達される。
【0016】
L2のMAC階層は、論理チャネル(logical channel)を介して上位階層であるRLC(radio link control)階層にサービスを提供する。L2のRLC階層は、信頼性のあるデータの送信をサポートする。
図3−(a)及び
図3−(b)にRLC階層が示しているが、RLC機能がMAC階層によって具現されて実行される場合、RLC階層は必要でない。L2のPDCP(packet data convergence protocol)階層は、IPv4又はIPv6などのIPを導入して送信されるデータが相対的に小さい帯域幅を有する無線インターフェース上に効率的に送信されることができるように不必要な制御情報を減らすヘッダ圧縮機能を遂行する。
【0017】
L3の最も低い部分に位置するRRC階層は、制御平面でのみ定義され、無線ベアラ(RB;radio bearer)の構成、再構成及び解除に対して論理チャネル、トランスポートチャネル及び物理チャネルを制御する。以下、無線ベアラは、端末とUTRANとの間のデータ送信のためにL2によって提供されるサービスを意味する。
【0018】
図3−(a)に示すように、RLC階層及びMAC階層(ネットワーク側上でeNB20で終了)は、スケジューリング、ARQ(automatic repeat request)及びHARQ(hybrid ARQ)のような機能を実行することができる。PDCP階層(ネットワーク側上でeNB20で終了)は、ヘッダ圧縮、完全性保護(integrity protection)及び暗号化のようなユーザ平面機能を実行することができる。
【0019】
図3−(b)に示すように、RLC階層及びMAC階層(ネットワーク側上でeNB20で終了)は、制御平面のために同一機能を実行することができる。図示されているように、RRC階層(ネットワーク側上でeNB20で終了)は、ブロードキャスティング、ページング、RRC連結管理、無線ベアラ制御、移動性機能及び端末測定報告及び制御のような機能を実行することができる。NAS制御プロトコル(ネットワーク側上でゲートウェイ30のMMEで終了)は、SAEベアラ管理、認証、LTE_IDLE移動性管理、LTE_IDLEにおけるページング開始及びゲートウェイと端末10との間のシグナリングのためのセキュリティ制御のような機能を実行することができる。
【0020】
RRC状態は、RRC_IDLEとRRC_CONNECTEDの2個の互いに異なる状態に区分されることができる。RRC_IDLE状態で、端末10は、NASによって構成されたDRX(discontinuous reception)中に放送されるシステム情報及びページング情報を受信することができる。トラッキング領域で端末10を一意的に識別するID(identifier)が端末10に割り当てられることができる。端末10は、PLMN(public land mobile network)選択及びセル再選択(cell re−selection)を実行することができる。また、RRC_IDLE状態で、RRCコンテキスト(context)は、eNBに格納されない。
【0021】
RRC_CONNECTED状態で、端末10は、E−UTRANでネットワークにデータを送信し、又はネットワークからデータを受信することを可能にするE−UTRANRRC連結及びコンテキストを有する。また、端末10は、eNB20にチャネル品質情報(channel quality information)及びフィードバック情報を報告することができる。
【0022】
RRC_CONNECTED状態で、E−UTRANは、端末10が属するセルを知ることができる。したがって、ネットワークは、端末10にデータを送信し、又は端末10からデータを受信することができる。ネットワークは、端末10の移動性(ハンドオーバ及びNACC(network assisted cell change)を介してGERANにinter−RAT(radio access technology)セル変更指示)を制御することができる。ネットワークは、隣接セルのためにセル測定を実行することができる。
【0023】
RRC_IDLE状態で、端末10は、ページングDRX周期を特定する。特に、端末10は、毎特定ページングDRX周期の特定ページング機会(paging occasion)でページング信号をモニタリングする。
【0024】
ページング機会は、ページング信号が送信される時間間隔(time interval)である。端末10は、自分のページング機会を有する。
【0025】
ページングメッセージは、同一トラッキング領域に属する全てのセル上に送信される。端末10が一トラッキング領域から他のトラッキング領域へ移動する場合、端末10は、自分の位置をアップデートするために、ネットワークにトラッキング領域アップデートメッセージを送信することができる。
【0026】
図4は、物理階層の構造の一例を示す。
【0027】
物理階層は、端末とeNBのL1との間のシグナリングとデータを伝達する。
図4に示すように、物理チャネルは、無線リソースを利用してシグナリングとデータを伝達し、無線リソースは、周波数で一つ以上の副搬送波を含み、時間で一つ以上のシンボルを含む。
【0028】
一つのサブフレームは、1msの長さを有し、複数のシンボルを含む。サブフレームの1番目のシンボルのような特定シンボル(ら)は、PDCCH(physical downlink control channel)のために使われることができる。PDCCHは、PRB(physical resource block)及びMCS(modulation and coding scheme)のような動的に割り当てられたリソースを伝送する。
【0029】
トランスポートチャネルは、L1とMAC階層との間のシグナリングとデータを伝達する。物理チャネルは、トランスポートチャネルにマッピングされる。
【0030】
DLトランスポートチャネルタイプは、BCH(broadcast channel)、DL−SCH(downlink shared channel)、PCH(paging channel)、及びMCH(multicast channel)を含む。BCHは、システム情報を送信するために使われる。DL−SCHは、HARQをサポートする。DL−SCHは、変調、コーディング、及び送信パワーを変化させることによって動的リンク適応(dynamic link adaptation)をサポートする。DL−SCHは、動的/半静的(semi−static)リソース割当をサポートする。また、DL−SCHは、全体セル内で放送及びビーム形成の使用を可能にする。PCHは、端末をページングするために使われる。MCHは、マルチキャスト又は放送サービス送信のために使われる。
【0031】
ULトランスポートチャネルタイプは、UL−SCH(uplink shared channel)及びRACH(random access channel)を含む。UL−SCHは、HARQをサポートする。UL−SCHは、送信パワー及び潜在的に変調、コーディングを変化させることによって動的リンク適応(dynamic link adaptation)をサポートする。また、UL−SCHは、ビーム形成の使用を可能にする。RACHは、一般的にセルへの初期接続(initial access)のために使われる。
【0032】
MAC副階層(sublayer)は、論理チャネル上にデータ伝達サービスを提供する。論理チャネルタイプのセットは、MACにより提供される互いに異なるデータ伝達サービスのために定義される。各論理チャネルタイプは、伝達される情報のタイプによって定義される。
【0033】
論理チャネルは、一般的に2個のグループに分類される。2個のグループは、制御平面情報の伝達のための制御チャネルとユーザ平面情報の伝達のためのトラフィックチャネルである。
【0034】
制御チャネルは、制御平面情報の伝達のためにのみ使われる。MACによって提供される制御チャネルは、BCCH(broadcast control channel)、PCCH(paging control channel)、CCCH(common control channel)、MCCH(multicast control channel)、及びDCCH(dedicated control channel)を含む。BCCHは、システム制御情報を放送するためのDLチャネルである。PCCHは、ページング情報を伝達するDLチャネルであり、ネットワークが端末の位置を知ることができない時に使われる。CCCHは、ネットワークとRRC連結されない端末によって使われる。MCCHは、MBMS(multimedia broadcast/multicast service)制御情報をネットワークから端末に送信するために使われる一対多(point−to−multipoint)DLチャネルである。DCCHは、端末とネットワークとの間の専用(dedicated)制御情報を送信するRRC連結を有する端末によって使われる一対多双方向(bi−directional)チャネルである。
【0035】
トラフィックチャネルは、ユーザ平面情報の伝達のためにのみ使われる。MACによって提供されるトラフィックチャネルは、DTCH(dedicated traffic channel)及びMTCH(multicast traffic channel)を含む。DTCHは、ユーザ情報の伝達のために一つの端末に専用される一対一チャネルである。DTCHは、DLとULの両方ともに存在することができる。MTCHは、ネットワークから端末にトラフィックデータを送信するための一対多DLチャネルである。
【0036】
論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のUL連結は、UL−SCHにマッピングされることができるDCCH、UL−SCHにマッピングされることができるDTCH、及びUL−SCHにマッピングされることができるCCCHを含む。論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のDL連結は、BCH又はDL−SCHにマッピングされることができるBCCH、PCHにマッピングされることができるPCCH、DL−SCHにマッピングされることができるDCCH、DL−SCHにマッピングされることができるDTCH、MCHにマッピングされることができるMCCH、及びMCHにマッピングされることができるMTCHを含む。
【0037】
現在ホームeNB(HeNB;home eNB)の標準化が3GPP LTEで進行中である。3GPP TS 36.300 V10.2.0(2010−12)の4.6.1節を参照することができる。HeNBは、住宅又は小型ビジネス環境での使用のために設計された小型基地局である。HeNBは、フェムトセル又はピコセルである。HeNBは、数十メーター程度の短い範囲であり、より良好な室内音声及びデータ受信のために消費者により設置されることができる。
【0038】
図5は、E−UTRAN HeNBの論理的構成を示す。
【0039】
図5を参照すると、HeNB50は、S1インターフェースを介してEPC60と連結されることができる。HeNB GW55は、S1インターフェースを許容し、多数のHeNBをサポートするためにHeNB50とEPC60との間に配置されることができる。HeNB GW55は、制御平面、特にS1−MMEインターフェースのための集信器(concentrator)として役割を遂行する。HeNB50からのS1−Uインターフェースは、HeNB GW55で終了されることができ、又はHeNB50とS−GW56との間の直接論理ユーザ平面連結が使われることができる。S1インターフェースは、HeNB GW55とコアネットワークとの間、HeNB50とHeNB GW55との間、HeNB50とコアネットワークとの間、及びeNBとコアネットワークとの間のインターフェースと定義されることができる。また、HeNB GW55は、MMEにeNBに見える。HeNB GW55は、HeNB50にMMEに見える。HeNB50とEPC60との間のS1インターフェースは、HeNB50がEPC60にHeNB GW55を介して連結されているかどうかに関係無く同一である。
【0040】
CSG(closed subscription group)は、制限された接続を有する一つ以上のセル(CSGセル)に接続するように許容されたオペレータ(operator)の加入者を識別する。CSGセルは、トルー(true)に設定されたCSG指示子と特定CSG識別子を放送する。HeNBは、CSGセルである。CSGセルは、開放モード又は閉鎖モードで動作する。CSGセルが開放モードで動作する時、HeNBは、一般eNBのように動作する。CSGセルが閉鎖モードで動作する時、HeNBは、それと関連したCSGメンバにのみサービスを提供する。即ち、HeNBは、端末のCSGセルへの接続が許容されるか、及びCSGセルでのサービスが許容されるかを確認する過程である接続制御(access control)を実行することができる。CSGホワイトリストは、端末内に格納された加入者が属するCSGセルのCSG識別子のリストである。
【0041】
ハイブリッドセルは、フォールス(false)に設定されたCSG指示子及び特定CSG識別子を放送するセルである。このセルは、CSGセルのメンバである端末によってはCSGセルとして接続可能であり、残りの端末によっては一般セルとして接続可能である。ハイブリッドセルは、端末がハイブリッドセルのメンバであるかどうかを確認することができる。このような過程をメンバシップ確認(membership verification)という。CSGセルのメンバである端末は、ハイブリッドセルに接続する時、残りの端末より高い優先順位を有することができる。ハイブリッドセルは、ハイブリッドモードで動作するCSGセルという。
【0042】
図6は、HeNB GWが配置された全体的な構成を示す。
【0043】
これは3GPP TS 36.300 V9.3.0(2010−03)の4.6.1節を参照することができる。
図6を参照すると、E−UTRANは、一つ以上のeNB60、一つ以上のHeNB70、及びHeNB GW79を含むことができる。一つ以上のE−UTRAN MME/S−GW69がネットワークの最後に位置し、外部ネットワークと連結されることができる。一つ以上のeNB60は、X2インターフェースを介して互いに連結されることができる。一つ以上のeNB60は、S1インターフェースを介してMME/S−GW69と連結されることができる。HeNB GW79は、S1インターフェースを介してMME/S−GW69と連結されることができる。一つ以上のHeNB70は、S1インターフェースを介してHeNB GW79に連結され、又はS1インターフェースを介してMME/S−GW69と連結されることができる。一つ以上のHeNB70は、互いに連結されない。
【0044】
図6の構造に基づいて、現在HeNB又はeNBからサービングされる端末が他のHeNBへのハンドオーバを要求する場合、経路はコアネットワークを通過することができる。即ち、ハンドオーバは、S1インターフェースを介して実行されなければならない。このようなハンドオーバ手順は、多くのプロセシングを処理しなければならないコアネットワークに大きいシグナリング影響を与えることができる。また、ハンドオーバがコアネットワークを介して実行されることによってハンドオーバ遅延が発生することができ、これは特定状況で端末に敏感に作用することができる。
【0045】
図7は、HeNB GWが配置された他の全体的な構成を示す。
【0046】
これは3GPP TS 36.300 V10.2.0(2010−12)の4.6.1節を参照することができる。
図7を参照すると、HeNB90は、X2インターフェースを介して互いに連結されることができる。X2インターフェースを介して互いに連結されたHeNB90は、同一CSG ID(identifier)を有し、又はターゲットHeNBが開放モードで動作しなければならない。
【0047】
図8は、HeNB GWの配置無くHeNB間の直接連結を示す。
【0048】
図8を参照すると、一つ以上のHeNB90は、S1インターフェースを介してMME/S−GW89と連結されることができる。HeNB90は、X2インターフェースを介して直接的に互いに連結されることができる。X2インターフェースを介して互いに連結されたHeNB90は、同一CSG IDを有し、又はターゲットHeNBが開放モードで動作しなければならない。
【0049】
即ち、あるHeNBが全ての端末によって接続可能なハイブリッドモードをサポートするとしても、同一CSG IDをHeNB又は開放モードで動作するターゲットHeNBを有するHeNBのみが直接X2インターフェースを有することができる。条件が満たされる場合、ハンドオーバがHeNB間の直接X2インターフェースを介して実行されることができる。
【0050】
しかし、具現上の制限によってコアネットワークに対するシグナリング影響問題及びハンドオーバ遅延問題は、相変らず存在する。ソースHeNBとターゲットHeNBのCSG IDが互いに異なる場合、又はマクロeNBからHeNBへのハンドオーバの場合、S1インターフェースを介したハンドオーバが使われなければならない。端末がターゲットHeNBの非メンバであるとしても、ターゲットHeNBがハイブリッドモードで動作する時にもS1インターフェースを介したハンドオーバが使われなければならない。
【0051】
前述した問題を解決するために、現在存在するX2ハンドオーバ手順が解法になることができる。しかし、ターゲットHeNBがハイブリッドセルである時、効率的なX2ハンドオーバ手順のために、端末のメンバシップ確認をどのように実行するかが要求される。また、ターゲットHeNBが閉鎖モードで動作する時、接続制御をどのように実行するかが要求される。
【発明を実施するための形態】
【0074】
以下の技術は、CDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC−FDMA(single carrier frequency division multiple access)などのような多様な無線通信システムに使われることができる。CDMAは、UTRA(universal terrestrial radio access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)で具現されることができる。TDMAは、GSM(global system for mobile communications)/GPRS(general packet radio service)/EDGE(enhanced data rates for GSM evolution)のような無線技術で具現されることができる。OFDMAは、IEEE(institute of electrical and electronics engineers)802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802−20、E−UTRA(evolved UTRA)などのような無線技術で具現されることができる。IEEE802.16mは、IEEE802.16eの進化であり、IEEE802.16eに基づくシステムとの下位互換性(backward compatibility)を提供する。UTRAは、UMTS(universal mobile telecommunications system)の一部である。3GPP(3rd generation partnership project)LTE(long term evolution)は、E−UTRA(evolved−UMTS terrestrial radio access)を使用するE−UMTS(evolved UMTS)の一部であり、ダウンリンクでOFDMAを採用し、アップリンクでSC−FDMAを採用する。LTE−A(advanced)は、3GPP LTEの進化である。
【0075】
説明を明確にするために、LTE−Aを中心に記述するが、本発明の技術的特徴がこれに制限されるものではない。
【0076】
3GPP LTE−Arel−11又はそれ以上で、以下の構成が配置されることが考慮されることができる。
【0077】
図9は、HeNB GWの配置無くHeNB間の直接連結を示す。
【0078】
図9を参照すると、一つ以上のHeNB100は、S1インターフェースを介してMME/S−GW109と連結されることができる。HeNB100は、X2インターフェースを介して直接的に互いに連結されることができる。
図8と違って、X2インターフェースを介して互いに連結されたHeNB100は、同一CSG IDを有する必要もなく、又はターゲットHeNBが開放モードで動作する必要もない。
【0079】
図10は、HeNB GWが配置された全体的な構成を示す。
【0080】
図10を参照すると、E−UTRANは、一つ以上のeNB110、一つ以上のHeNB120及びHeNB GW129を含むことができる。一つ以上のE−UTRAN MME/S−GW119がネットワークの最後に位置して外部ネットワークと連結されることができる。一つ以上のeNB110は、X2インターフェースを介して互いに連結されることができる。一つ以上のeNB110は、S1インターフェースを介してMME/S−GW119と連結されることができる。HeNB GW129は、S1インターフェースを介してMME/S−GW119と連結されることができる。一つ以上のHeNB120は、S1インターフェースを介してHeNB GW129に連結され、又はS1インターフェースを介してMME/S−GW119と連結されることができる。HeNB120は、直接X2インターフェースを介して互いに連結されることができる。HeNB120は、同一CSG IDを有してもよく、互いに異なるCSG IDを有してもよい。
【0081】
図11は、HeNB GW/X2−プロキシ(proxy)が配置された他の全体的な構成を示す。
【0082】
図11のHeNB GW/X2−プロキシが配置された全体的な構成は、
図10の全体的な構成と同じである。しかし、
図11において、HeNB140は、間接X2インターフェースを介して互いに連結されることができる。HeNB140は、同一CSG IDを有してもよく、互いに異なるCSG IDを有してもよい。HeNB140間の間接X2インターフェースは、HeNB GW/X2−プロキシ149を通過する。HeNB GW/X2−プロキシ149は、X2インターフェースをサポートするためにX2−プロキシ機能を有するHeNB GWである。以下、間接X2インターフェースがHeNB GWを通過する場合、HeNB GWは、HeNB GW/X2−プロキシという。
【0083】
図12は、HeNB GWの配置無くマクロeNBとHeNBとの間の他の直接連結を示す。
【0084】
図12を参照すると、マクロeNB150とHeNB151は、S1インターフェースを介してMME/S−GW159と連結されることができる。マクロeNB150とHeNB151は、X2インターフェースを介して互いに連結されることができる。
【0085】
図13は、HeNB GW/X2−プロキシが配置された他の全体的な構成を示す。
【0086】
図13を参照すると、E−UTRANは、一つ以上のeNB160、マクロeNB1、HeNB1、HeNB2、HeNB3、及びHeNB GW/X2−プロキシ179を含むことができる。一つ以上のE−UTRAN MME/S−GW169がネットワークの最後に位置して外部ネットワークと連結されることができる。eNB160は、X2インターフェースを介して互いに連結されることができる。eNB160は、S1インターフェースを介してMME/S−GW169と連結されることができる。HeNB GW/X2−プロキシ179は、S1インターフェースを介してMME/S−GW169と連結されることができる。HeNB1とHeNB3は、S1インターフェースを介してHeNB GW/X2−プロキシ179と連結されることができる。HeNB2は、S1インターフェースを介してMME/S−GW169と連結されることができる。HeNB171、172、173は、直接X2インターフェースを介して互いに連結されることができる。HeNB171、172、173は、同一CSG IDを有してもよく、互いに異なるCSG IDを有してもよい。マクロeNB1は、S1インターフェースを介してMME/S−GW169と連結されることができる。マクロeNB1は、間接X2インターフェースを介してHeNB171、173と連結されることができる。マクロeNB1とHeNB171、173との間の間接X2インターフェースは、HeNB GW/X2−プロキシ179を通過する。
【0087】
図14は、HeNB GW/X2−プロキシが配置された他の全体的な構成を示す。
【0088】
図14を参照すると、E−UTRANは、一つ以上のeNB180、マクロeNB1、マクロeNB2、HeNB1、HeNB2、HeNB3、及びHeNB GW/X2−プロキシ199を含むことができる。一つ以上のE−UTRAN MME/S−GW189がネットワークの最後に位置して外部ネットワークと連結されることができる。eNB180は、X2インターフェースを介して互いに連結されることができる。eNB180は、S1インターフェースを介してMME/S−GW189と連結されることができる。HeNB GW/X2−プロキシ199は、S1インターフェースを介してMME/S−GW189と連結されることができる。HeNB1とHeNB3は、S1インターフェースを介してHeNB GW/X2−プロキシ199と連結されることができる。HeNB2は、S1インターフェースを介してMME/S−GW189と連結されることができる。HeNB191、192、193は、直接X2インターフェースを介して互いに連結されることができる。HeNB191、192、193は、同一CSG IDを有してもよく、互いに異なるCSG IDを有してもよい。マクロeNB1は、S1インターフェースを介してMME/S−GW189と連結されることができる。マクロeNB1は、直接X2インターフェースを介してHeNB3と連結されることができる。マクロeNB1とHeNB GW/X2−プロキシ199との間の連結はない。マクロeNB2は、X2インターフェースを介してHeNB GW/X2−プロキシ199と連結されることができる。
【0089】
図15は、イントラ−MME/S−GWハンドオーバ手順の一例を示す。
【0090】
E−UTRANにおいて、ネットワークにより制御される端末補助(assisted)ハンドオーバは、RRC_CONNECTECD状態で実行されることができる。ハンドオーバ命令の一部は、ターゲットeNBからきて、これはソースeNBによって透明に端末に伝達される。ハンドオーバ手順を準備するために、ソースeNBは、全ての必要な情報(例えば、E−RAB属性及びRRCコンテキスト)をターゲットeNBに伝達する。搬送波集約(CA;carrier aggregation)が構成され、ターゲットeNBで2次セル(SCell;secondary cell)の選択が可能である時、ソースeNBは、最適のセルリストを無線品質の降順に提供することができる。ソースeNBと端末は、ハンドオーバ手順を失敗する場合、端末がソースeNBに帰るように一部コンテキスト(例えば、C−RNTI)を維持する。専用RACHプリアンブルを利用したコンテンションのない手順又は専用RACHプリアンブが可用しない場合、コンテンションベースの手順によって、端末は、ランダムアクセスチャネル(RACH;random access channel)を介してターゲットセルに接続する。ターゲットセルへのRACH手順が特定時間内に成功できない場合、端末は、最適のセルを利用して無線リンク失敗回復(radiolink failure recovery)を初期化する。
【0091】
ハンドオーバ手順の準備及び実行ステップは、EPCの介入無く実行される。即ち、準備メッセージがeNB間に直接的に交換される。ハンドオーバ完了ステップ途中にソース側でのリソースの解除は、eNBによってトリガされる。
【0092】
まず、ハンドオーバ準備手順に対して説明する。
【0093】
0.領域制限情報が提供される。ソースeNB内での端末コンテキストは、連結設定又は最後のタイミングアドバンス(TA;timing advance)アップデートで提供されるローミング制限(roaming restriction)に対する情報を含む。
【0094】
1.ソースeNBは、領域制限情報によってUE測定手順を構成し、測定制御メッセージをL3シグナリングを介して端末に送信する。ソースeNBによって提供される測定は、端末の連結移動性を制御する機能を補助することができる。一方、端末とソースeNBとの間に又はソースeNBとサービングゲートウェイとの間にパケットデータが交換されることができる。
【0095】
2.端末は、システム情報、標準などによって設定された規則によってL3シグナリングを介してソースeNBに測定報告を送信する。
【0096】
3.ソースeNBは、測定報告及び無線リソース管理(RRM;radio resource management)情報に基づいてハンドオーバを決定する。
【0097】
4.ソースeNBは、ハンドオーバ要求メッセージをL3シグナリングを介してターゲットeNBに送信し、ターゲット側でハンドオーバ手順を準備するための必要な情報を伝達する。端末X2/UE S1シグナリングコンテキストレファレンスは、ターゲットeNBがソースeNBとEPCをアドレスできるようにする。E−RAB(evolved radio access bearer)コンテキストは、必要な無線ネットワーク階層(RNL;radio network layer)住所情報、トランスポートネットワーク階層(TNL;transport network layer)住所情報、及びE−RABのQoS(quality of service)プロファイルを含む。
【0098】
中継ノード(RN;relay node)下の端末がハンドオーバ手順を実行する場合、ハンドオーバ要求メッセージは、DeNBによって受信される。DeNBは、ハンドオーバ要求メッセージからターゲットセルIDを読み取り、ターゲットセルIDに対応されるターゲットeNBを探索し、ターゲットeNBにX2メッセージを伝達する。
【0099】
端末がRNにハンドオーバ手順を実行する場合、ハンドオーバ要求メッセージは、DeNBによって受信される。DeNBは、ハンドオーバ要求メッセージからターゲットセルIDを読み取り、ターゲットセルIDに対応されるターゲットRNを探索し、ターゲットRNにX2メッセージを伝達する。
【0100】
5.ターゲットeNBは、許可制御を実行する。許可制御は、リソースがターゲットeNBによって承認(grant)された場合、成功的なハンドオーバの可能性を高めるために受信したE−RAB QoS情報に基づいて実行されることができる。ターゲットeNBは、受信したE−RAB QoS情報によって必要なリソースを構成し、C−RNTI及び選択的にRACHプリアンブルを留保(reserve)する。ターゲットセルで使われるAS構成は、独立的に構成(設定)され、又はソースセルで使われるAS構成に対するデルタ(delta)で構成(再構成)されることができる。
【0101】
6.ターゲットeNBは、ハンドオーバ要求認定(acknowledge)メッセージをL3シグナリングを介してソースeNBに送信し、ハンドオーバを準備する。ハンドオーバ要求認定メッセージは、端末に送信される透明コンテナ(transparent container)をハンドオーバを実行するためのRRCメッセージとして含むことができる。透明コンテナは、新たなC−RNTI、選択されたセキュリティアルゴリズムのためのターゲットeNBセキュリティアルゴリズム識別子、専用RACHプリアンブル、及び可能な場合に接続パラメータ、SIBなどの他のパラメータを含むことができる。ハンドオーバ要求認定メッセージは、必要な場合にフォワーディングトンネルのためのRNL/TNL情報を含むことができる。一方、ソースeNBがハンドオーバ要求認定メッセージを受信するとすぐに、又はハンドオーバ命令の送信がDLで初期化されるとすぐに、データフォワーディングが初期化されることができる。
【0102】
7.ソースeNBは、ハンドオーバを実行するために移動性制御情報を含むRRC連結再構成メッセージを端末に送信する。ソースeNBは、必要な完全性保護及びメッセージ暗号化を実行する。端末は、必要なパラメータと共にRRC連結再構成メッセージを受信する。端末は、ソースeNBからハンドオーバ手順の実行の命令を受ける。端末は、ソースeNBにHARQ/ARQ応答を伝達するためにハンドオーバ実行を遅延させる必要がない。
【0103】
以下、ハンドオーバ実行手順に対して説明する。
【0104】
端末は、既存セルから分離されて新たなセルと同期化される。また、ソースeNBは、バッファされたパケット及び伝達中であるパケットをターゲットeNBに伝達する。
【0105】
8.ソースeNBは、PDCP状態維持が適用されるE−RABのUL PDCP SN(serial number)受信機状態及びDL PDCP SN送信機状態を伝達するためにターゲットeNBにSN状態伝達メッセージを送信する。UL PDCH SN受信機状態は、そのようなSDUがある場合、最初に損失されたUL SDUのPDCP SN及び端末がターゲットセルで再送信する必要があるUL SDUシーケンスの受信状態のビットマップのうち少なくとも一つを含むことができる。DL PDCP SN送信機状態は、ターゲットeNBがまだPDCP SNを有していない新たなSDUに割り当てる次のPDCP SNを指示する。端末のいずれのE−RABもPDCP状態維持が適用されない場合、ソースeNBは、このメッセージの送信を省略することができる。
【0106】
9.移動性制御情報を含むRRC連結再構成メッセージを受信した後、端末は、ターゲットeNBに同期化を実行し、RACHを介してターゲットセルに接続する。移動性制御情報で専用RACHプリアンブルが指示される場合、RACHを介したターゲットセルへの接続は、コンテンションない手順である。または、専用プリアンブルが指示されない場合、RACHを介したターゲットセルへの接続は、コンテンションベースの手順である。端末は、ターゲットeNB特定キーを誘導し、ターゲットセルで使われる選択されたセキュリティアルゴリズムを構成する。
【0107】
10.ターゲットeNBは、UL割当とタイミングアドバンスを端末の同期化に応答する。
【0108】
11.端末がターゲットセルに成功的に接続した場合、端末は、端末立場でハンドオーバ手順が完了したことを指示するために、ターゲットeNBにC−RNTIを含むRRC連結再構成完了メッセージを送信してハンドオーバ手順を確認する。可能な場合、RRC連結再構成完了メッセージと共に常にULバッファ状態報告が送信されることができる。ターゲットeNBは、RRC連結再構成完了メッセージ内のC−RNTIを確認する。その後、ターゲットeNBは、端末にデータを送信することができる。パケットデータが端末とターゲットeNBとの間に交換される。
【0109】
以下、ハンドオーバ完了手順に対して説明する。
【0110】
12.ターゲットeNBは、端末がセルを変更することを知らせるために経路切替要求メッセージをMMEに送信する。
【0111】
13.MMEは、ユーザ平面アップデート要求メッセージをS−GWに送信する。
【0112】
14.S−GWは、DLデータ経路をターゲット側に切り替える。S−GWは、一つ以上の終了マーカーパケット(end marker packet)を既存経路上にソースeNBに送信し、ソースeNBに向かう全てのU−平面/TNLリソースを解除することができる。
【0113】
15.S−GWは、ユーザ平面アップデート応答メッセージをMMEに送信する。
【0114】
16.MMEは、経路切替要求メッセージを確認するために経路切替認定メッセージをターゲットeNBに送信する。
【0115】
17.ターゲットeNBは、ハンドオーバ手順の成功を知らせ、ソースeNBによるリソースの解除をトリガするために、端末コンテキスト解除メッセージをソースeNBに送信する。
【0116】
18. 端末コンテキスト解除メッセージを受信した場合、ソースeNBは、端末コンテキストと関連した無線リソース及びC−平面関連リソースを解除することができる。全ての進行中であるデータフォワーディングは、続くことができる。
【0117】
既存のレガシS1ハンドオーバ手順で、MMEは、接続制御又はメンバシップ確認を実行することができる。接続制御又はメンバシップ確認によって、端末のメンバシップ状態に基づいて割り当てられたリソースの優先順位が決められることができる。
【0118】
接続制御は、ターゲット(H)eNBが閉鎖モードで動作する時に実行されることができる。メンバシップ確認は、ターゲットセルがハイブリッドセルである時に実行されることができる。接続制御又はメンバシップ確認は、2ステップ過程によって実行される。まず、端末がターゲットセルから受信されたCSG ID及び端末のCSGホワイトリストに基づくメンバシップ状態を報告し、MMEは報告された状態を確認する。
【0119】
しかし、X2ハンドオーバ手順で、接続制御又はメンバシップ確認がX2ハンドオーバ手順が認識される以前に依然としてMMEによって実行される場合、いくつかの問題が発生することができる。第1に、接続制御又はメンバシップ確認がMMEによって実行されるため、ネットワークのシグナリングオーバーヘッドを減らしてハンドオーバ遅延を減らす元来の目的が実現されることができない。第2に、ハンドオーバ手順が認識される以前にいずれのメッセージもMMEに送信されないため、接続制御又はメンバシップ確認が技術的にX2インターフェースによって実現されることができない。
【0120】
したがって、前述した問題を解決するために、本発明によって接続制御又はメンバシップ確認を実行する方法が提案されることができる。まず、ターゲットセルがハイブリッドセルである場合を説明する。
【0121】
図16は、本発明の一実施例によって提案されたメンバシップ確認を実行する方法の一例を示す。
【0122】
ステップS200において、端末は、自分のメンバシップ状態をソース(H)eNBに送信する。端末のメンバシップ状態は、ターゲットHeNBから受信されたCSG ID及び端末のCSGホワイトリストに基づく。端末からメンバシップ状態を受信すると、ソース(H)eNBは、端末から受信されたメンバシップ状態をそのまま信頼することができる。
【0123】
ステップS210において、ソース(H)eNBは、ターゲットHeNBにハンドオーバ要求メッセージを送信する。ソース(H)eNBとターゲットHeNBとの間に直接X2インターフェースが設定されている時、ハンドオーバ要求メッセージは、ターゲットHeNBに直接送信されることができる。ソース(H)eNBとターゲットHeNBとの間に間接X2インターフェースが設定されている時、ハンドオーバ要求メッセージは、HeNB GW/X2−プロキシを通過することができる。
【0124】
ステップS220において、ターゲットHeNBは、ハンドオーバが認識されるかどうかを決定する。ハンドオーバが認識された場合、ターゲットHeNBは、自分の規則に基づいて端末をターゲットHeNBのメンバとして取り扱うかどうかを予め決定することができる。即ち、ターゲットHeNBは、端末をターゲットHeNBのメンバとして取り扱うことができる。このとき、端末は、優先的にリソースを使用することができる。または、ターゲットHeNBは、端末をターゲットHeNBのメンバとして取り扱わないこともある。このとき、端末は、リソースが足りない場合、他のCSGメンバに比べて制限的にリソースを使用することができる。
【0125】
ステップS230において、ターゲットHeNBがハンドオーバを受諾した場合、ターゲットHeNBは、経路切替要求メッセージをMMEに送信する。経路切替要求メッセージは、MMEがメンバシップ確認を実行するようにターゲットHeNBのCSG IDと接続モードを含むことができる。
【0126】
ステップS240において、MMEは、経路切替要求メッセージに含まれているCSG ID、接続モード、及び端末のための格納されたCSG加入データに基づいてメンバシップ確認を実行する。ステップS250において、MMEは、確認された端末メンバシップ情報をターゲットHeNBに送信する。確認された端末メンバシップ情報は、経路切替要求メッセージの応答である経路切替応答メッセージに含まれることができる。または、確認された端末メンバシップ情報は、既存のメッセージ又は新たなメッセージに含まれて送信されることができる。
【0127】
端末がターゲットHeNBのメンバと見なされるかどうか及びメンバシップ確認の結果によって多様な場合が存在する。
【0128】
1)既にターゲットHeNBが端末をメンバとして取り扱ってリソースを準備する時、端末に優先順位を与え、MMEによって端末がターゲットHeNBの実在メンバと確認された場合、MMEは、端末がターゲットHeNBの実在メンバであるという確認された端末メンバシップ情報を送信する。ターゲットHeNBは、何も変わらない。
【0129】
2)既にターゲットHeNBが端末をメンバとして取り扱わずにリソースを準備する時、端末に優先順位を与えず、MMEによって端末がターゲットHeNBの実在メンバと確認された場合、MMEは、端末がターゲットHeNBの実在メンバであるという確認された端末メンバシップ情報を送信する。確認されたメンバシップ情報は、ターゲットHeNBが認識していることと正反対である。したがって、ターゲットHeNBは、端末をターゲットHeNBのメンバとして取り扱って、端末に優先順位を与えることができる。
【0130】
3)既にターゲットHeNBが端末をメンバとして取り扱ってリソースを準備する時、端末に優先順位を与え、MMEによって端末がターゲットHeNBの偽造(faked)メンバと確認された場合、MMEは、端末がターゲットHeNBの非メンバであるという確認された端末メンバシップ情報を送信する。確認されたメンバシップ情報は、ターゲットHeNBが認識していることと正反対である。したがって、ターゲットHeNBは、端末のメンバシップ状態を修正し、端末をメンバとして取り扱えない。または、ターゲットHeNBは、チーター(cheater)である端末を退出させることができる。
【0131】
4)既にターゲットHeNBが端末をメンバとして取り扱わずにリソースを準備する時、端末に優先順位を与えず、MMEによって端末がターゲットHeNBの偽造メンバと確認された場合、MMEは、端末がターゲットHeNBの非メンバであるという確認された端末メンバシップ情報を送信する。ターゲットHeNBは何も変わらない。
【0132】
5)端末は、自分がターゲットHeNBの非メンバであると報告し、既にターゲットHeNBが端末をメンバとして取り扱わずにリソースを準備する時、端末に優先順位を与えない場合、ターゲットHeNBは、何も変わらない。
【0133】
図16は、本発明の一実施例によって提案された接続制御を実行する方法に適用されることができる。以下、閉鎖モードで動作するターゲットHeNBの場合に対して説明する。
【0134】
ステップS200において、端末は、自分のメンバシップ状態をソース(H)eNBに送信する。端末のメンバシップ状態は、ターゲットHeNBから受信されたCSG ID及び端末のCSGホワイトリストに基づく。端末からメンバシップ状態を受信すると、ソース(H)eNBは、端末から受信されたメンバシップ状態をそのまま信頼することができる。即ち、端末は、ターゲットHeNBのメンバと見なされる。
【0135】
ステップS210において、ソース(H)eNBは、ターゲットHeNBにハンドオーバ要求メッセージを送信する。ソース(H)eNBとターゲットHeNBとの間に直接X2インターフェースが設定されている時、ハンドオーバ要求メッセージは、ターゲットHeNBに直接送信されることができる。ソース(H)eNBとターゲットHeNBとの間に間接X2インターフェースが設定されている時、ハンドオーバ要求メッセージは、HeNB GW/X2−プロキシを通過することができる。
【0136】
ステップS220において、ターゲットHeNBは、ハンドオーバが認識されるかどうかを決定する。ハンドオーバが認識された場合、ターゲットHeNBは、ステップS200で説明されたように、端末を自分のメンバとして取り扱うかどうかを予め決定することができる。即ち、端末は、ターゲットHeNBによってターゲットHeNBのメンバと見なされる。ターゲットHeNBは、端末のためにリソースを準備することができる。
【0137】
ステップS230において、ターゲットHeNBがハンドオーバを受諾した場合、ターゲットHeNBは、経路切替要求メッセージをMMEに送信する。経路切替要求メッセージは、MMEが接続制御を実行するようにターゲットHeNBのCSG IDを含むことができる。
【0138】
ステップS240において、MMEは、経路切替要求メッセージに含まれているCSG ID、及び端末のための格納されたCSG加入データに基づいて接続制御を実行する。ステップS250において、MMEは、確認された端末メンバシップ情報を特定指示によってターゲットHeNBに送信する。確認された端末メンバシップ情報は、経路切替要求メッセージの応答である経路切替応答メッセージに含まれることができる。または、確認された端末メンバシップ情報は、既存のメッセージ又は新たなメッセージに含まれて送信されることができる。
【0139】
接続制御の結果によって多様な場合が存在する。
【0140】
1)端末がターゲットHeNBの実在メンバと確認された場合、MMEは、端末がMMEによって許容されたという確認された端末メンバシップ情報を特定指示によってターゲットHeNBに送信する。確認された端末メンバシップ情報は、経路切替確認メッセージに含まれることができる。または、確認された端末メンバシップ情報は、既存のメッセージ又は新たなメッセージに含まれることができる。端末のリソースに対して何も変わらない。ターゲットHeNBは、何も変わらない。
【0141】
2)接続制御手順が失敗した場合、即ち、端末がターゲットHeNBの偽造メンバである場合、MMEは、端末がMMEによって許容されなかったという確認された端末メンバシップ情報をターゲットHeNBに送信する。確認された端末メンバシップ情報は、経路切替ACK(acknowledgement)メッセージに含まれることができる。または、確認された端末メンバシップ情報は、経路切替NACK(non−acknowledgement)メッセージに含まれることができる。または、MMEは、ターゲットHeNBにハンドオーバ拒絶メッセージとして応答してハンドオーバ手順を終了する。または、確認された端末メンバシップ情報は、既存のメッセージ又は新たなメッセージに含まれることができる。ターゲットHeNBは、チーター(cheater)である端末を退出させることができる。
【0142】
図17は、本発明の一実施例に係るイントラ−MME/S−GWハンドオーバ手順の一例を示す。
図17は、本発明の一実施例によって提案されたメンバシップ確認又は接続制御を実行する方法が
図15のイントラ−MME/S−GWハンドオーバ手順の一例に適用されたものである。以下、
図15で対応される部分が異なる部分に対してのみ説明する。
【0143】
5.ターゲットeNBは、許可制御を実行する。また、ターゲットHeNBは、ターゲットHeNBの端末のメンバシップを予め決定する。これは
図16のステップS220によって説明されることができる。
【0144】
12.ターゲットHeNBは、端末がセルを変更したことを知らせるためにMMEに経路切替要求メッセージを送信する。経路切替要求メッセージは、ターゲットHeNBのCSG IDを含むことができる。また、ターゲットHeNBがハイブリッドセルである場合、経路切替要求メッセージは、ターゲットHeNBの接続モードを含むことができる。
【0145】
13.MMEは、メンバシップ確認又は接続制御を実行する。これは
図16のステップS240によって説明されることができる。
【0146】
17.MMEは、ターゲットHeNBに経路切替要求ACK/NACKメッセージを送信する。経路切替要求ACK/NACKメッセージは、確認された端末メンバシップ情報を含むことができる。本発明は、このメッセージのみを使用することに制限されるものではない。既に存在する他のメッセージが使われることができる。これは
図16のステップS250によって説明されることができる。
【0147】
図18は、本発明の実施例が具現される無線通信システムのブロック図である。
【0148】
ターゲットHeNB800は、プロセッサ(processor)810、メモリ(memory)820、及びRF部(radio frequency unit)830を含む。プロセッサ810は、提案された機能、過程及び/又は方法を具現する。無線インターフェースプロトコルの階層は、プロセッサ810により具現されることができる。メモリ820は、プロセッサ810と連結され、プロセッサ810を駆動するための多様な情報を格納する。RF部830は、プロセッサ810と連結され、無線信号を送信及び/又は受信する。
【0149】
MME900は、プロセッサ910、メモリ920、及びRF部930を含む。プロセッサ910は、提案された機能、過程及び/又は方法を具現する。無線インターフェースプロトコルの階層は、プロセッサ910により具現されることができる。メモリ920は、プロセッサ910と連結され、プロセッサ910を駆動するための多様な情報を格納する。RF部930は、プロセッサ910と連結され、無線信号を送信及び/又は受信する。
【0150】
プロセッサ810、910は、ASIC(application−specific integrated circuit)、他のチップセット、論理回路及び/又はデータ処理装置を含むことができる。メモリ820、920は、ROM(read−only memory)、RAM(random access memory)、フラッシュメモリ、メモリカード、格納媒体及び/又は他の格納装置を含むことができる。RF部830、930は、無線信号を処理するためのベースバンド回路を含むことができる。実施例がソフトウェアで具現される時、前述した技法は、前述した機能を遂行するモジュール(過程、機能など)で具現されることができる。モジュールは、メモリ820、920に格納され、プロセッサ810、910により実行されることができる。メモリ820、920は、プロセッサ810、910の内部又は外部にあり、よく知られた多様な手段によりプロセッサ810、910と連結されることができる。
【0151】
前述した例示的なシステムにおいて、方法は、一連のステップ又はブロックで順序図に基づいて説明されているが、本発明は、ステップの順序に限定されるものではなく、あるステップは、前述と異なるステップと、異なる順序に又は同時に発生することができる。また、当業者であれば、順序図に示すステップが排他的でなく、他のステップが含まれており、又は順序図の一つ又はそれ以上のステップが本発明の範囲に影響を及ぼさずに削除可能であることを理解することができる。
【0152】
前述した実施例は、多様な態様の例示を含む。多様な態様を示すための全ての可能な組合せを記述することはできないが、該当技術分野の通常の知識を有する者は、他の組合せが可能であることを認識することができる。したがって、本発明は、特許請求範囲内に属する全ての交替、修正、及び変更を含む。