(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5830105
(24)【登録日】2015年10月30日
(45)【発行日】2015年12月9日
(54)【発明の名称】卵を検査するための方法および装置
(51)【国際特許分類】
G01N 33/08 20060101AFI20151119BHJP
G01N 3/52 20060101ALI20151119BHJP
【FI】
G01N33/08
G01N3/52
【請求項の数】16
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2013-537629(P2013-537629)
(86)(22)【出願日】2011年11月3日
(65)【公表番号】特表2013-543128(P2013-543128A)
(43)【公表日】2013年11月28日
(86)【国際出願番号】NL2011050750
(87)【国際公開番号】WO2012060704
(87)【国際公開日】20120510
【審査請求日】2014年6月26日
(31)【優先権主張番号】10014328.8
(32)【優先日】2010年11月5日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】500513033
【氏名又は名称】モバ グループ ベー.フェー.
(74)【代理人】
【識別番号】110000442
【氏名又は名称】特許業務法人 武和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】デ ケテラーレ,バルト
(72)【発明者】
【氏名】デ バールデマーケル,ヨッセ
(72)【発明者】
【氏名】ブルネンクレーフ,ヨロエン エフェルト ヤン
【審査官】
三木 隆
(56)【参考文献】
【文献】
特開平09−021793(JP,A)
【文献】
特開2002−030643(JP,A)
【文献】
欧州特許出願公開第00602285(EP,A1)
【文献】
米国特許第05696325(US,A)
【文献】
欧州特許出願公開第01198708(EP,A1)
【文献】
特表2003−506682(JP,A)
【文献】
欧州特許出願公開第01238582(EP,A2)
【文献】
特開2002−323482(JP,A)
【文献】
特開2004−150946(JP,A)
【文献】
特開平03−068842(JP,A)
【文献】
特開昭63−058124(JP,A)
【文献】
特開平01−072030(JP,A)
【文献】
NEDOMOVA SARKA,HEN'S EGGSHELL STRENGTH UNDER IMPACT LOADING,JOURNAL OF FOOD ENGINEERING,英国,2009年10月 1日,V94 N3-4,P350-357
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 33/08
G01N 3/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
卵を検査するための、特に卵の卵殻特性を求めるための、方法であって、
−検査対象の前記卵を位置付けることと、
−変形器を用いて、このような卵の一部分を少なくとも1回変形させることと、
−変形接触時間を少なくとも求めることと、
−特に、前記求められた変形接触時間を用いて、このような卵の前記卵殻剛性および/または前記卵殻強度を求めることと、
を含む方法。
【請求項2】
前記卵殻剛性および/または卵殻強度は、変形器の初期接触速度と前記変形接触時間とを用いて求められることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
さらに、初期位置からの前記偏位または変形が測定されることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
変形は、特に前記変形器を前記卵に跳ね返らせることによって、跳ね返り中に行われることを特徴とする請求項1、2または3に記載の方法。
【請求項5】
卵を検査するための、特に卵の卵殻特性を求めるための、装置であって、
−このような卵の一部分を少なくとも1回変形させるための変形器と、
−変形接触時間を少なくとも求めるための検出器と、
−この変形接触時間を用いて、このような卵の前記卵殻剛性および/または前記卵殻強度を求めるための中央処理装置と、
を備えた装置。
【請求項6】
前記変形器は前記卵上で跳ね返される球を備えることを特徴とする請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記変形器は前記卵上で跳ね返される球を備えるとともに、前記装置は前記球の初期接触速度を2つの連続する衝撃間の時間幅に等しい跳ね返り時間からの導出値として測定するように構成されることを特徴とする請求項5に記載の装置。
【請求項8】
前記球の前記跳ね返りは、前記重力場によって制御されることを特徴とする請求項6または7に記載の装置。
【請求項9】
前記球の前記跳ね返りは、電磁場によって制御されることを特徴とする請求項6または7に記載の装置。
【請求項10】
前記球の前記跳ね返りは電磁場と前記重力場との組み合わせによって制御されることを特徴とする請求項6または7に記載の装置。
【請求項11】
前記装置は前記変形器の初期接触速度を求めるように構成されることを特徴とする請求項5乃至10の何れか1項に記載の装置。
【請求項12】
前記装置は、前記卵殻剛性および/または前記卵殻強度を求める際に変形器の初期接触速度を用いるように構成されることを特徴とする請求項5乃至11の何れか1項に記載の装置。
【請求項13】
前記装置は、このような卵について初期位置からの前記偏位または変形を求めるための光学式検出器をさらに備えることを特徴とする請求項6乃至12の何れか1項に記載の装置。
【請求項14】
前記光学式検出器はカメラまたはレーザ振動計を備えることを特徴とする請求項13に記載の装置。
【請求項15】
卵の選別方法であって、この選別中に前記卵殻剛性および/または前記卵殻強度を求めるために、請求項1乃至4の何れか1項に記載の方法が用いられる、方法。
【請求項16】
卵の選別装置であって、この選別中に前記卵殻剛性および/または前記卵殻強度を求めるために、請求項5乃至14の何れか1項に記載の装置が用いられる、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、卵を検査するための方法および装置に関する。本発明は、特に、卵の卵殻特性を求める方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
卵の卵殻特性を求めるための方法および装置は一般に公知である。以下においては、これらの方法および装置のうち適用されることが多い数例についてより詳細に説明する。
【0003】
参照によりその全体を本願明細書に援用するものとする欧州特許第738888号には、卵殻の亀裂を判定するための検出器が記載されている。この検出器では、小さな球を卵の表面領域で軽く跳ね返らせることよって生じた音響信号が測定される。より具体的には、この球が跳ね返る時間にわたって周期変動する音響強度の曲線がこの表面領域が無傷であるか否かについての情報をもたらす。この測定を同じ卵について数回実施することにより、卵の殻の状態、すなわち卵殻の亀裂または破裂の有無、が自動的にマッピングされ、この状態の値が生成される。このような値が卵の選別基準として使用される。
【0004】
オランダ国特許第1018940号には、卵の振動特性によって、とりわけ質量測定値との組み合わせによって、卵の品質パラメータの判定を可能にする方法および装置が記載されている。ここでは、特に、米国特許第5969325号およびペーテル・クーケ(Peter Coucke)の論文「振動解析に基づく卵のいくつかの物理的品質パラメータの評価(Assessment of some physical quality parameters of eggs based on vibration analysis)」、ロイベン(Leuven)、1998年3月、に記載されているような振動の解析方法が用いられている。
【0005】
従来、クーケの論文に記載されているように、卵の品質を判定するために信頼性の高い基準が求められてきた。例えば、卵の包装ステーションにおいては、特に卵殻の剛性が品質パラメータとみなされている。そのために、卵のロットごとに無作為にいくつかの卵の卵殻剛性すなわち卵殻のばね定数が、テストバンクを用いて、準静的圧縮下で求められる。この文脈においては、卵殻強度にも言及されている。このような無作為テストは、このような卵についての位置付け方法、圧縮方法、および圧縮の測定方法を規定したプロトコルに従う。この方法のより詳細な説明が、例えばM.M.ベイン(Bain)著「卵殻品質の評価における最近の進歩および将来の応用(Recent advances in the assessment of eggshell quality and their future application)」第22回万国家禽会議(XXII World Poultry Congress)、イスタンブール、2004年6月8〜13日、に記載されている。上記の方法は、破壊的にも非破壊的にも実施可能である。このような方法は、1時間当たり例えば180,000個の卵をテストしなければならない大規模な業務用選別の用途には適していないことは当業者には明らかであろう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記のような数を扱う処理および選別にもこの卵殻剛性(および/または卵殻強度)を提供するために、本発明による方法は、
−検査対象の卵を位置付けることと、
−変形器を用いてこのような卵の一部分を少なくとも1回変形させることと、
−変形接触時間を少なくとも求めることと、
−このような卵の卵殻剛性および/または卵殻強度を、特に、この卵について求められた変形接触時間を用いて、求めることと、
を含む。有利な方法においては、既存の設備を用いて迅速かつ効率的な方法で、重要な品質パラメータを複数の大ロットの卵について判定できる。
【0007】
特に、変形接触時間は卵殻剛性(および卵殻強度)に反比例すると思われる。変形接触時間が短いほど、卵殻剛性がより良好であり(より高く)、かつ卵殻強度がより高い。したがって、変形接触時間を求めることによって、卵殻剛性(および卵殻強度)を比較的簡単に推定できる。
【0008】
上記の変形接触時間は衝撃持続時間とも称される。すなわち、衝突する2つの要素(すなわち卵と変形器)が機械的に直接接触(互いに接触)している時間である。
【0009】
この方法によると、本例における例えば卵のような多数の製品について、強度および/または剛性などの品質パラメータを比較的短時間で判定できる。
【0010】
このような測定によると、多くの技術分野および業界分野で設定されている高度な要件を有利な方法で満たすことができる。
【0011】
このような検出方法は、卵の選別機に好適に適用可能である。
【0012】
本方法は、例えば、(卵の一部分の)変形中に、変形接触時間を求めることを含む。
【0013】
なお、変形中の物体の弾性の測定は、ヘルツ(Hertz)モデルと称されるアプローチにより公知であることに注目されたい。このモデルは、ハインリッヒ・ヘルツ(Heinrich Hertz)の出版物「Ueber die Beruhrung fester elastischer Koerper」、Journal fuer reine und angewandte Mathematik 92、p.156−171(1881年)、に基づいている。このモデルは、多くの材料特性調査のための基盤として、多くの方法および多種類の検出器の開発に用いられてきた。その一例が米国特許第3106837号に記載されている。周期変動荷重下時に測定された信号、より具体的にはこの荷重にさらされた物体の共振周波数、に応じて、弾性率、硬度、および形状寸法などの機械的特性における偏差を明らかにできる。
【0014】
さらなる詳細(elaborations)において、本発明による方法は、以下の特性を1つ以上有する。すなわち、
さらに、変形器の初期接触速度が求められ、
さらに、(特定の卵について)初期位置からの偏位または変形が測定され、および/または、
例えば変形器を卵に跳ね返らせることによって、跳ね返り中に変形を起こさせる。
【0015】
卵殻剛性(および/または卵殻強度)を求めるには、上記の変形接触時間と共に、変形器の初期接触速度が用いられることが好ましく、これにより、特に良好な結果に導かれると思われる。
【0016】
本発明は、卵を検査するための、特に卵の卵殻特性を求めるための、装置をさらに提供する。本装置は、
−このような卵の一部分を少なくとも1回変形させるための変形器と、
−例えば変形中に、少なくとも変形接触時間を求めるための検出器と、
−この変形接触時間を用いて、このような卵の卵殻剛性および/または卵殻強度を求めるための中央処理装置と、
を備える。
【0017】
このような装置を用いると、卵の卵殻剛性および/または卵殻強度について信頼性の高い値を簡単かつ迅速に求めることができる。
【0018】
本発明のさらなる詳細においては、本装置は以下の特性を1つ以上有する。すなわち、
変形器は、卵の表面で跳ね返る/跳ね返される球を備え、
本装置は、変形器の初期接触速度を、例えば2つの連続する衝撃間の時間幅に等しい跳ね返り時間からの導出値として求める、例えば測定する、ように設計され、
球の跳ね返りは、実質的に重力場によって制御され、
球の跳ね返りは、実質的に電磁場によって制御され、
球の跳ね返りは、電磁場と重力場との組み合わせによって制御され、
さらに、初期接触速度は、上記の跳ね返り時間中に求められ、
本装置は、このような卵について、初期位置からの偏位または変形を求めるための光学式検出器をさらに備え、および/または、
この光学式検出器は、カメラまたはレーザ振動計を備える。
【0019】
本装置は、卵殻剛性および/または卵殻強度を求める際に、例えば、変形器の初期接触速度を(変形接触時間と共に)用いるように構成可能である。
【0020】
本発明による方法および/または装置のさらなる用途において、本方法または本装置は、卵の選別に直接使用することも応用することも可能である。例えば欧州特許第738888号には、このような検出を、例えばローラコンベヤ上での、卵の搬送中に実施する方法が記載されている。このようなローラコンベヤは、大抵は選別システムの一部として、当業者には公知の選別機の主要素である。
【0021】
以下に、さらなる詳細を示し、図面に基づきより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図2】卵の卵殻剛性(および/または卵殻強度)を求めるための検出信号の一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1は、卵の選別機に用いられる一般に公知のローラコンベヤ1の概略図を示す。卵Eは複数のローラ2上に置かれ、これらローラ2は少なくとも1つの列を形成し、通常、これらローラ2は(この概略図面においては、図面の平面に対して直角な)複数の軸上に設けられる。通常、これらローラはそれぞれの軸の両端においてエンドレスチェーンによって互いに接続され、これらエンドレスチェーンは両端の大歯車に掛け渡されて案内され、どちらか一方の端で駆動される。このようなローラ2の使用により、卵のような製品の正確かつ反復可能な位置付けが可能になることは当業者には明らかであろう。この図において、搬送方向はTで示されている。さらに、卵自体が回転または旋回するように、ローラを軸と共に回転させる構成も可能である。このような回転運動は、卵の表面全体にわたる検出動作を可能にする。
【0024】
さらに、
図1には、加振部材すなわち変形器3と光学式検出器4とが示されている。このような加振部材すなわち変形器は当技術分野では公知であり、例えば、上記の欧州特許第738888号のほか、欧州特許第1198708号および欧州特許第1238582号にも記載されている。従来の装置と異なり、本装置では、タッピング時すなわち衝撃時の接触時間を求めることができる。より具体的には、このような接触時間を測定するための加速度計、例えば圧電素子、を欧州特許第1238582号に記載されているようなハンマーに設けることができる。このような加速度計は、自動車の衝突時に車内のエアバッグの膨張を活発化させる種類のものでもよい。以下に、欧州特許第738888号による検出器の使用を
図2に基づきより詳細に説明する。
【0025】
光学式検出器4は高速撮影用のカメラでもよいが、一般に公知の測定光学またはレーザ振動計でもよい。このような光学機器では、時間、距離、および速度を極めて短い時間幅にわたって求めることができるので、上記選別機におけるような検出を行うために極めて適している。
【0026】
図2には、欧州特許第738888号に広範に説明されているような検出器によって生成される信号が示されている。この信号の形状は、球が卵の表面で数回跳ね返ることを示している。より具体的には、この跳ね返る球が端部を形成する柱の内部でマイクロホンによって測定された音響強度Iの時間間隔が示されている。球と卵との間の衝突が4回見られるので、跳ね返り運動は4回起きている。1回の跳ね返り運動の信号の形状は、球とマイクロホンとの間の気柱内の定在波の結果であり、減衰される。
【0027】
特に、
図2には、時間幅τが示されている。この時間幅は、各跳ね返りについて最初に認識される最大強度の連続する2つの零軸交差間に測定され、球と卵との間の上記接触時間にほぼ等しい。この値からの偏差は、検出器の構成、すなわちマイクロホンまでの距離、とマイクロホンの特性とに帰せられるべきである。必要であれば、これは補正可能である。
【0028】
さらに示されているのは、このような単一の往復運動の時間幅であり、これは跳ね返り時間Δtとも称される。この時間幅から、球が制御されている状態で、すなわち重力場と電磁場との組み合わせにおいて、衝撃時における球の速度(V
n0)、すなわち初期接触速度、を求めることができる。卵の表面で跳ね返る球に関しては、例えば、初期接触速度V
n0について以下の推定を導き出すことができる。
v
n0=K1.Δt−K2 (1)
式中、Δtは跳ね返り時間(s)であり、K1およびK2は経験的に求められる定数である。
【0029】
初期接触速度は、別の方法で(例えば光学測定データの処理によって)求めることもできる。これは、当業者には明らかであろう。さらに、参照により本願明細書に援用するものとする欧州特許出願公開第738888号によると、例えば、所定の初期接触速度(v
c)が達成されるように跳ね返りを実施/制御するように装置を構成できる。
【0030】
上記の光学式検出器では、初期位置からの偏位または変形を測定できる。
【0031】
上記の測定から、このような卵−球システムのための卵殻剛性パラメータを求めることができる。このパラメータはヘルツ・モデルによって導き出される。このようなパラメータが、上記の圧縮手法により求められたような上記の卵殻剛性または卵殻強度、あるいは別の方法で求められた比剛性、と如何に関連しているかは当業者には公知である。
【0032】
このような卵−球システムについては、極めて有効な卵殻剛性パラメータの判定が接触時間のみで既に行えていることが明らかになった。より高い精度が求められる場合は、卵殻剛性パラメータを求める際に、初期接触速度(v
n0)を加えることができる。
【0033】
したがって、ヘルツ剛性(Hertz stiffness)とも称される剛性K
Hを求めるために、以下の関係を用いてよいと思われる:
式中、K
Hはヘルツ剛性(N/m
3/2)、cは定数(c=3.2145)、v
n0は初期接触速度(m/s)、τは変形接触時間(s)、mはシステムの有効質量(kg)である:
式中、m
1は変形器(この場合、跳ね返る球)の質量、m
2は卵の質量である。
【0034】
上記手順の変形例、例えば磁場と電場との別の組み合わせの使用、も可能であることは当業者には明らかであろう。さらに、加速度計は、異なる種類の測定または計算をもたらすであろう。
【0035】
さらに、タッピングを球ではなく、ピンまたは針で行う装置を用いることもできる。この場合も、上記と同様の方法で、卵殻剛性を求めることができる関係を上記ヘルツ・モデルを用いて導き出すことができる。さらに、この関係からの予期せぬ逸脱は、例えば欠陥または汚染の指標となりうる。
【0036】
本発明は、卵の物理的特性の測定に関するが、このような装置の簡単な改変により他の製品または品物について同様の測定値を提供することができる。ここで考えられるのは、このような変形に適した軸受などの金属製品、さらにはセラミック製品、またはガラス、あるいは果実製品または食品であるが、例はこれだけに限定されるものではない。したがって、他の変形例も添付の請求項の保護範囲に含まれるとみなされることは明らかであろう。