特許第5830844号(P5830844)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5830844
(24)【登録日】2015年11月6日
(45)【発行日】2015年12月9日
(54)【発明の名称】携帯端末装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0488 20130101AFI20151119BHJP
   H04M 1/725 20060101ALI20151119BHJP
   G06F 3/048 20130101ALI20151119BHJP
   G06F 3/041 20060101ALI20151119BHJP
【FI】
   G06F3/048 620
   H04M1/725
   G06F3/048 651A
   G06F3/041 530
【請求項の数】8
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2010-219531(P2010-219531)
(22)【出願日】2010年9月29日
(65)【公開番号】特開2012-73908(P2012-73908A)
(43)【公開日】2012年4月12日
【審査請求日】2013年8月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100124154
【弁理士】
【氏名又は名称】下坂 直樹
(72)【発明者】
【氏名】堤 敏子
(72)【発明者】
【氏名】大貫 崇
【審査官】 菅原 浩二
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−169452(JP,A)
【文献】 特開2009−070032(JP,A)
【文献】 特表2005−502936(JP,A)
【文献】 特開2001−242981(JP,A)
【文献】 特開2010−134699(JP,A)
【文献】 特開2010−49654(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/0488
G06F 3/041
G06F 3/048
H04M 1/725
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが触れた表示画面上の位置情報を検出する入力装置を備える携帯端末装置であって、
前記入力装置の検出状況を監視し、位置情報及びユーザによる接触動作の内容を示す接触動作情報を取得する入力操作データ取得手段と、
前記入力操作データ取得手段により取得された前記位置情報及び前記接触動作情報を用いて、表示画面上におけるユーザの接触領域に複数のリンクが存在するか否かを判定し、複数のリンクが存在する場合、ユーザが接触している面積が最も大きいリンクを、優先的に選択されたリンクとして特定し、前記複数のリンクをユーザに選択された拡大表示を行うリンクとして特定し、リンクが1つしか存在しない場合は、該リンクの選択を決定する選択リンク判定手段と、
前記選択リンク判定手段により特定された複数のリンクを表示画面上に拡大表示する表示制御手段と、
を有することを特徴とする携帯端末装置。
【請求項2】
前記表示制御手段は、前記入力操作データ取得手段により取得された前記接触動作情報が表示画面への接触後所定時間内に接触状態を解消するものであった場合に、前記選択リンク判定手段により特定された複数のリンクを表示画面上に拡大表示することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記入力操作データ取得手段により取得された前記接触動作情報が表示画面への接触状態が継続しているものであった場合に、前記選択リンク判定手段により特定された複数のリンクを表示画面上に拡大表示することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項4】
前記選択リンク判定手段は、表示画面上におけるユーザの接触領域に存在する複数のリンクの特定がなされた後、前記入力操作データ取得手段により前記位置情報及び前記接触動作情報が新たに取得された場合、該情報を用いた複数のリンクの特定は行わず、
前記表示制御手段は、前記選択リンク判定手段により特定された複数のリンクを表示画面上に拡大表示することを特徴とする請求項3に記載の携帯端末装置。
【請求項5】
前記選択リンク判定手段は、表示画面上におけるユーザの接触領域に存在する複数のリンクの特定がなされた後、前記入力操作データ取得手段により前記位置情報及び前記接触動作情報が新たに取得された場合、該情報を用いた複数のリンクの特定を行い、
前記表示制御手段は、前記選択リンク判定手段により特定された複数のリンクを表示画面上に拡大表示することを特徴とする請求項3に記載の携帯端末装置。
【請求項6】
前記表示制御手段は、前記選択リンク判定手段により特定された複数のリンクを、もとの画面に重ねて別画面として表示画面上に拡大表示することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項7】
前記表示制御手段は、前記選択リンク判定手段により特定された複数のリンクを、表示画面上にもとの画面から切り替えて拡大表示することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項8】
ユーザが触れた表示画面上の位置情報を検出する入力装置を備える携帯端末装置に用いられるプログラムであって、
コンピュータに、
前記入力装置の検出状況を監視し、位置情報及びユーザによる接触動作の内容を示す接触動作情報を取得する入力操作データ取得処理と、
前記入力操作データ取得処理で取得された前記位置情報及び前記接触動作情報を用いて、表示画上におけるユーザの接触領域に複数のリンクが存在するか否かを判定し、複数のリンクが存在する場合、ユーザが接触している面積が最も大きいリンクを、優先的に選択されたリンクとして特定し、前記複数のリンクをユーザに選択された拡大表示を行うリンクとして特定し、リンクが1つしか存在しない場合は、該リンクの選択を決定する選択リンク判定処理と、
前記選択リンク判定処理で特定された複数のリンクを表示画面上に拡大表示する表示制御処理と、
を実行させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末装置及びプログラムに関し、特に、タッチパネルを搭載した携帯端末装置における入力インターフェースに好ましく適用される技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、操作方法が直感的で分かりやすく、見やすい大きな画面のタッチパネルが、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)といった携帯端末装置に搭載されてきている。このような携帯端末装置では、タッチパネルを用いることで、キーボードやキーパッド等の操作に不慣れなユーザでも容易に操作が行えるというメリットがある。
【0003】
また、最近の携帯端末装置は、インターネット閲覧やメール送受信といったネットワーク接続機能を備えている。そして、このようなネットワーク接続機能を備えタッチパネルを搭載した携帯端末装置においては、例えばインターネットのブラウザ画面を表示した場合、画面のリンク先をユーザがタッチすることで、インターネットを介してリンク先の情報を取得してブラウザ画面に表示することができる。
【0004】
しかしながら、携帯端末装置の場合、ディスプレイにおける表示領域が小さく、インターネットのブラウザ画面が表示され、表示画面中のリンクをユーザが指でタッチして指定するときに、目的のリンクをうまくタッチできない場合がある。
【0005】
例えば特許文献1には、タッチパネルを備えた表示画面での所望とするタッチ操作エリアをタッチしたことや操作したことを視覚的に容易に認識できるようにした表示装置が開示されている。当該表示装置では、ユーザのタッチパネルを押す力の大きさに応じて、メッセージウィンドウの表示、タッチ領域付近の画面拡大といった第1の処理と、操作対象の選択の決定や操作の決定といった第2の処理と、を行えるように構成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−86733号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
通常、上記のように表示画面が小さい場合には、ユーザが指で適切にタッチできるように、画面内の表示全体を拡大することが行われている。この場合、画面内の表示全体を拡大するので、小さな画面では全体を把握することは難しい。このため、携帯端末装置のような表示画面の小さいディスプレイでは、ブラウザ画面全体を把握しながら、目的とするリンクを指によりタッチして適切に指定することが困難である。
【0008】
一方、引用文献1で開示された技術を用いることで、表示画面の小さいディスプレイを持つ携帯端末装置において、ブラウザ画面全体を把握しながら、目的とするリンクを指によりタッチして適切に指定することができるようになるかもしれない。しかし、タッチパネルへの指の圧力という繊細な要因に基づいてどのような処理を行うか判定しているため、ユーザが所望の操作を行うのは容易ではなく、ユーザの意図と違った処理がなされる可能性がある。
【0009】
そこで、本発明は、表示画面の小さいディスプレイを持つ携帯端末装置において、ユーザがブラウザ画面全体を把握しながら、目的のリンクを指でタッチして適切かつ確実に指定することができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一側面である携帯端末装置は、ユーザが触れた表示画面上の位置情報を検出する入力装置を備える携帯端末装置であって、入力装置の検出状況を監視し、位置情報及びユーザによる接触動作の内容を示す接触動作情報を取得する入力操作データ取得手段と、入力操作データ取得手段により取得された位置情報及び接触動作情報を用いて、表示画面上におけるユーザの接触領域に複数のリンクが存在するか否かを判定し、複数のリンクが存在する場合に該リンクをユーザに選択されたリンクとして特定する選択リンク判定手段と、選択リンク判定手段により特定された複数のリンクを表示画面上に拡大表示する表示制御手段と、を有する。
【0011】
また、本発明の携帯端末装置は、上記の携帯端末装置において、表示制御手段が、入力操作データ取得手段により取得された接触動作情報が表示画面への接触後所定時間内に接触状態を解消するものであった場合に、選択リンク判定手段により特定された複数のリンクを表示画面上に拡大表示するものであってもよい。
【0012】
また、本発明の携帯端末装置は、上記の携帯端末装置において、表示制御手段が、入力操作データ取得手段により取得された接触動作情報が表示画面への接触状態が継続しているものであった場合に、選択リンク判定手段により特定された複数のリンクを表示画面上に拡大表示するものであってもよい。
【0013】
また、本発明の携帯端末装置は、上記の携帯端末装置において、選択リンク判定手段が、表示画面上におけるユーザの接触領域に存在する複数のリンクの特定がなされた後、入力操作データ取得手段により位置情報及び接触動作情報が新たに取得された場合、該情報を用いた複数のリンクの特定は行わず、表示制御手段が、選択リンク判定手段により特定された複数のリンクを表示画面上に拡大表示するものであってもよい。
【0014】
また、本発明の携帯端末装置は、上記の携帯端末装置において、選択リンク判定手段が、表示画面上におけるユーザの接触領域に存在する複数のリンクの特定がなされた後、入力操作データ取得手段により位置情報及び接触動作情報が新たに取得された場合、該情報を用いた複数のリンクの特定を行い、表示制御手段が、選択リンク判定手段により特定された複数のリンクを表示画面上に拡大表示するものであってもよい。
【0015】
また、本発明の携帯端末装置は、上記の携帯端末装置において、表示制御手段が、選択リンク判定手段により特定された複数のリンクを、もとの画面に重ねて別画面として表示画面上に拡大表示するものであってもよい。
【0016】
また、本発明の携帯端末装置は、上記の携帯端末装置において、表示制御手段が、選択リンク判定手段により特定された複数のリンクを、表示画面上にもとの画面から切り替えて拡大表示するものであってもよい。
【0017】
本発明の一側面であるプログラムは、ユーザが触れた表示画面上の位置情報を検出する入力装置を備える携帯端末装置に用いられるプログラムであって、コンピュータに、入力装置の検出状況を監視し、位置情報及びユーザによる接触動作の内容を示す接触動作情報を取得する入力操作データ取得処理と、入力操作データ取得処理で取得された位置情報及び接触動作情報を用いて、表示画面上におけるユーザの接触領域に複数のリンクが存在するか否かを判定し、複数のリンクが存在する場合に該リンクをユーザに選択されたリンクとして特定する選択リンク判定処理と、選択リンク判定処理で特定された複数のリンクを表示画面上に拡大表示する表示制御処理と、を実行させる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、表示画面の小さいディスプレイを持つ携帯端末装置において、ユーザがブラウザ画面全体を把握しながら、目的のリンクを指でタッチして適切かつ確実に指定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の実施形態に係る携帯電話機の外観図である。
図2】本発明の実施形態に係る携帯電話機のハードウェア構成図である。
図3】本発明の実施形態に係る携帯電話機の機能構成図である。
図4】本発明の実施形態に係る表示制御処理(一例)のフローチャートである。
図5】本発明の実施形態に係る表示制御処理(他の例)のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0021】
図1は、本発明の実施形態に係る携帯電話機の外観図である。本実施形態の携帯電話機1は、入力インターフェースとしてタッチパネルを搭載した携帯端末装置である。筐体2内にディスプレイ、マイク3、スピーカ4等が設けられ、そのディスプレイの表面にタッチパネル5が設けられている。スピーカ4はディスプレイの上部に配置され、マイク3はディスプレイの下部に配置されている。
【0022】
図2は、本発明の実施形態に係る携帯電話機のハードウェア構成図である。携帯電話機1は、CPU(Central Processing Unit)11、通信部12、RAM(Random Access Memory)13、ROM(Read Only Memory)14、音声処理部15、タッチパネル制御部16、ディスプレイ制御部17、マイク3、スピーカ4、タッチパネル5、ディスプレイ6、を有して構成される。
【0023】
CPU11は、携帯電話機1全体の動作を制御する。具体的には、CPU11は、携帯電話機1の起動時及びその後必要に応じて、ROM14からプログラムやデータを読み出し、RAM13を利用してプログラムを実行する。CPU11は、例えば、通信部12から取得する受信データ、音声処理部15から取得する音声データ、タッチパネル制御部16から取得する入力信号等に基づいて、各種処理を行う。そして、処理結果として、通信部12へ出力する送信データ、音声処理部15へ出力する音声データ、ディスプレイ制御部17に出力する画像データ等を生成する。
【0024】
通信部12は、無線信号処理を行い、基地局といった他の通信装置との無線通信を実現する。具体的には、通信部12は、携帯電話機1に搭載されたアンテナを介して受信した信号を復調・復号し、得られた受信データをCPU11に出力する。また、通信部12は、CPU11から取得した送信データを符号化・変調し、アンテナを介して得られた送信信号を出力する。また、通信部12は、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)等、インターネットのプロトコルに従って、HTML(Hypertext Markup Language)、スタイルシート、スクリプトや画像等のデータを取得し、CPU11に出力してブラウザ表示できるようにする。
【0025】
RAM13は、CPU11が実行するプログラムや処理に用いるデータを一時的に格納するメモリである。RAM13には、CPU11によって各種プログラムやデータの少なくとも一部が一時的に格納される。また、CPU11によってRAM13に格納されたデータが適宜更新される。なお、RAM13に代えて、他の種類の揮発性メモリを用いてもよい。
【0026】
ROM14は、CPU11が実行するプログラムや処理に用いるデータを格納するメモリである。ROM14には、本発明特有の入力操作データ(位置情報や接触動作情報)に基づく複数リンクの表示制御(拡大表示)処理を実行するためのプログラムや、通信機能や表示制御機能を実現する各種プログラムが予め格納されている。また、ROM14には、これらプログラムと共に用いられる各種データが格納され、これらの各種データは更新可能となっている。なお、ROM14に代えて、フラッシュメモリなど他の種類の不揮発性メモリを用いてもよい。
【0027】
音声処理部15は、音声信号処理を行う。具体的には、音声処理部15は、マイク3から音声アナログ信号を取得し、必要な信号変換処理を行ってCPU11に音声データを出力する。また、音声処理部15は、CPU11から音声データを取得し、必要な信号変換処理を行ってスピーカ4に音声再生させる。
【0028】
タッチパネル制御部16は、ユーザによる入力操作の処理を行う。具体的には、タッチパネル制御部16は、一定間隔でタッチパネル5の状態を監視し、タッチパネル5に対しタッチ操作があると、接触があったこと(ダッチダウンイベント)や接触していた物が離れたこと(ダッチアップイベント)の情報(イベント情報)や、現在のタッチ位置の座標の情報(座標情報)を示す入力信号をCPU11に出力する。ダッチダウンイベントからダッチアップイベントまでの間は、ドラッグ中であることを意味する。ドラッグ中は、定期的(例えば、50ミリ秒毎)に現在のタッチ位置の座標を出力する。ただし、タッチ状況に応じて、不定期にタッチ位置の座標を出力するようにしてもよい。
【0029】
ディスプレイ制御部17は、ディスプレイ6に対する画像表示処理を行う。具体的には、ディスプレイ制御部17は、CPU11から画像データを取得し、ディスプレイ6に表示させる。なお、ディスプレイ6に表示する画像には、例えば、ブラウザ上の文書・静止画像・動画像等のコンテンツのほか、メニュー画面(初期設定されたもの、カスタマイズされたもの)が含まれる。
【0030】
図3は、本発明の実施形態に係る携帯電話機の機能構成図である。本実施形態の携帯電話機1は、CPU11がROM14に格納された本実施形態特有のプログラムを読み込んで、入力操作データ(位置情報や接触動作情報)に基づく複数リンクの表示制御(拡大表示)処理を行うための機能部である制御部100を構成する。制御部100は、入力操作データ取得手段110、ブラウザ制御手段120、選択リンク判定手段130、表示制御手段140を論理的に有する。なお、各手段は、上記のようにソフト的に実現するほか、回路等を用いてハード的に実現してもよい。
【0031】
入力操作データ取得手段110は、タッチパネル制御部16からイベント情報や座標情報を取得する。
【0032】
ブラウザ制御手段120は、ブラウザの起動、終了や、通信の開始を行う。ブラウザは、HTML、スタイルシート、スクリプト等の解釈を行う機能に加え、通信部12から渡されたデータを解析し、解析結果を画面イメージとして例えばRAM13に記憶する。また、ブラウザ制御手段120は、入力操作データ取得手段110が取得したイベント情報や座標情報に基づいてブラウザを制御する。例えば、入力操作データ取得手段110が取得したイベント情報がタッチダウンイベントで、座標情報がタッチ時の座標とそこから特定の距離以上離れた座標である場合、ブラウザ制御部120は、ユーザがなぞる操作を行ったと判断し、ブラウザになぞった方向へのスクロールを指示する。また例えば、入力操作データ取得手段110が取得したイベント情報がタッチダウンイベントで、座標情報がタッチ時の座標とそこから特定の距離未満に収まっている座標である場合、ブラウザ制御部120は、ユーザがタッチパネル6上の一点を押し続ける動作を行っていると判断する。
【0033】
選択リンク判定手段130は、入力操作データ取得手段110が取得した座標情報やイベント情報を用いて、表示画面上におけるユーザの接触領域に複数のリンクが存在するか否かを判定し、複数のリンクが存在する場合にこれらのリンクをユーザに選択されたリンクとして特定する。
【0034】
表示制御手段140は、選択リンク判定手段130が特定した複数のリンクについて、ディスプレイ6上に拡大表示する表示制御を行う。具体的には、表示制御手段140は、ブラウザが生成した画面イメージについて、入力操作データ取得手段110が取得した座標に対応する箇所の複数のリンク(選択リンク判定手段130で特定されたリンク)を拡大した拡大イメージを生成し、元の画面イメージと合成したものをRAM13に書き込む。
【0035】
図4は、本発明の実施形態に係る表示制御処理の一例を示したフローチャートである。図4に示した処理は、画面にタッチ(タッチダウン)してから離す(タッチアップ)までの間に接触していた領域に複数のリンクが含まれていた場合に、それらのリンクを拡大表示するもので、携帯電話機1の搭載するOSがAndroid(登録商標)やWindows(登録商標)等の場合に適用することができる。
【0036】
まず、制御部100の入力操作データ取得手段110は、タッチパネル制御部16からタッチパネル5へのユーザの入力内容として座標情報やイベント情報を取得する(ステップS101)。次に、選択リンク判定手段130は、入力操作データ取得手段110が取得した座標情報やイベント情報から、一定範囲の座標において一定時間タッチ状態が継続されているか否かを判定する(ステップS102)。
【0037】
タッチダウンイベントからタッチアップイベントまでの時間が所定時間内で、一定時間タッチ状態が継続していないと判定した場合(ステップS102/YES)、選択リンク判定手段130は、タッチした領域に2つ以上のリンクが含まれているか否かを判定する(ステップS103)。
【0038】
タッチした領域に2つ以上のリンクが含まれており(ステップS103/YES)、タッチした画面が拡大表示画面でない(拡大処理前の表示画面である)場合(ステップS104/YES)、選択リンク判定手段130は、タッチした領域に含まれる複数のリンクを選択し、表示制御手段140により画面への拡大表示を行う(ステップS105)。なお、拡大表示画面は、別画面(ポップアップ表示画面)としてもとの画面の上に重ねて表示するように構成してもよいし、もとの画面から切り替えて表示するように構成してもよい。
【0039】
逆に、タッチした領域に2つ以上のリンクが含まれていない、すなわちその領域中に含まれるリンクが1つである場合(ステップS103/NO)、選択リンク判定手段130は、そのリンクの選択を決定する(ステップS106)。また、複数のリンクを拡大表示した後に、タッチした領域に含まれるリンクが1つである(拡大表示後にユーザが所望のリンクをタッチした)場合(S105〜S102、ステップS103/NO)も、同様に、そのリンクの選択を決定する(ステップS106)。なお、リンク選択後のダブルクリックを受けて、ブラウザ制御部120は、選択されたリンクのwebページを表示する。
【0040】
他方、タッチダウンイベントからタッチアップイベントまでの時間が所定時間を超えており、一定時間タッチ状態が継続していると選択リンク判定手段130が判定した場合(ステップS102/NO)、OSにより他の操作画面に切り替えて表示する(ステップS108)。
【0041】
図5は、本発明の実施形態に係る表示制御処理の他の一例を示したフローチャートである。図5に示した処理は、画面へのタッチ状態が継続している(タッチダウンのみ)間に接触していた領域に複数のリンクが含まれていた場合に、それらのリンクを拡大表示するもので、携帯電話機1の搭載するOSがiOS(登録商標)等の場合に適用することができる。
【0042】
まず、制御部100の入力操作データ取得手段110は、タッチパネル制御部16からタッチパネル5へのユーザの入力内容として座標情報やイベント情報を取得する(ステップS201)。次に、選択リンク判定手段130は、入力操作データ取得手段110が取得した座標情報やイベント情報から、一定範囲の座標においてタッチ状態が継続中であるか否かを判定する(ステップS202)。
【0043】
入力操作データ取得手段110が取得したイベント情報がタッチダウンイベントのみで、座標情報が一定の範囲内にあり、タッチ状態が継続中であると判定した場合(ステップS202/YES)、選択リンク判定手段130は、タッチした領域に2つ以上のリンクが含まれているか否かを判定する(ステップS203)。
【0044】
タッチした領域に2つ以上のリンクが含まれており(ステップS203/YES)、タッチした画面が拡大表示画面でない(拡大処理前の表示画面である)場合(ステップS204/YES)、選択リンク判定手段130は、タッチした領域に含まれる複数のリンクを選択し、表示制御手段140により画面への拡大表示を行う(ステップS205)。なお、拡大表示画面は、別画面(ポップアップ表示画面)としてもとの画面の上に重ねて表示するように構成してもよいし、もとの画面から切り替えて表示するように構成してもよい。
【0045】
逆に、タッチした領域に2つ以上のリンクが含まれていない、すなわちその領域中に含まれるリンクが1つである場合(ステップS203/NO)、選択リンク判定手段130は、そのリンクの選択を決定する(ステップS207)。また、複数のリンクを拡大表示した後に、タッチした領域に含まれるリンクが1つである(拡大表示後にユーザが所望のリンクをタッチした)場合(S205〜S202、ステップS203/NO)も、同様に、そのリンクの選択を決定する(ステップS207)。なお、リンク選択後のダブルクリックを受けて、ブラウザ制御部120は、選択されたリンクのwebページを表示する。
【0046】
一方、選択リンク判定手段130は、入力操作データ取得手段110が取得したイベント情報がタッチダウンイベント及びタッチアップイベントで、タッチ状態が継続中でないと判定した場合(ステップS202/NO)、さらに、タッチした領域に2つ以上のリンクが含まれているか否かを判定する(ステップS206)。
【0047】
タッチした領域に2つ以上のリンクが含まれていない、すなわちその領域中に含まれるリンクが1つである場合(ステップS206/NO)、選択リンク判定手段130は、そのリンクの選択を決定する(ステップS207)。なお、ブラウザ制御部120は、リンク選択後のダブルクリックを受けて、選択されたリンクのwebページを表示する。逆に、タッチした領域に2つ以上のリンクが含まれている場合(ステップS206/YES)、OSによりリンクの選択がエラーである旨のメッセージを表示する(S209)。
【0048】
図5の処理における拡大表示画面の表示方法の例で、拡大表示画面を別画面としてもとの画面の上に重ねて表示する場合に、拡大表示画面を変更せずに表示するように構成してもよいし、ユーザのタッチ状態でのスライド動作に応じて拡大表示画面を変更して表示するように構成してもよい。前者のように構成すれば、ユーザは、タッチした状態で拡大表示画面へスライドして所望のリンクを選択することが可能である。また、後者のように構成すれば、ユーザは、スライド動作に対応して更新された画面、すなわち直近にタッチした領域中のリンクが表示された拡大表示画面から所望のリンクを選択することが可能である。
【0049】
また、例えば、ユーザの接触している面積が最も大きいリンクを、優先的に選択されたリンクとして他の複数のリンクとともに拡大表示画面に表示するように構成してもよい。つまり、拡大表示画面が表示された段階では、そのリンクの選択が表示されており、ユーザは接触面積が最も大きいリンクを既に選択していることになる。そして、拡大表示画面において既に選択表示されているリンクをワンクリックすることでそのリンク先のwebページを表示することができる。リンク先を変更したい場合には、拡大表示画面において改めて別のリンクをダブルクリックすればよい。このように構成することで、複数のリンクを拡大表示した後に、ユーザが再度リンクを選択する手間を軽減することが可能である。
【0050】
なお、上述する実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。例えば、本発明は、携帯電話機のほか、PDA(Personal Digital Assistant)、超小型PC、携帯音楽プレイヤ等の携帯端末装置に適用できる。
【0051】
また、本実施形態における携帯電話機1で実行されるプログラムは、先に述べた各手段(入力操作データ取得手段110、ブラウザ制御手段120、選択リンク判定手段130、表示制御手段140)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウエアを用いて具体的手段を実現する。すなわち、コンピュータ(CPU)が所定の記録媒体からプログラムを読み出して実行することにより上記各手段が主記憶装置上にロードされて生成される。
【0052】
本実施形態におけるクライアントPCで実行されるプログラムは、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納され、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供されるように構成してもよい。また、上記プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供あるいは配布するように構成してもよい。
【0053】
また、上記プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD、不揮発性のメモリカード等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供されるように構成してもよい。また、上記プログラムは、ROM等にあらかじめ組み込んで提供するように構成してもよい。
【0054】
この場合、上記記録媒体から読み出された又は通信回線を通じてロードし実行されたプログラムコード自体が前述の実施形態の機能を実現することになる。そして、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成する。
【符号の説明】
【0055】
1 携帯電話機
2 筐体
3 マイク
4 スピーカ
5 タッチパネル
6 ディスプレイ
11 CPU
12 通信部
13 RAM
14 ROM
15 音声処理部
16 タッチパネル制御部
17 ディスプレイ制御部
100 制御部
110 入力操作データ取得手段
120 ブラウザ制御手段
130 選択リンク判定手段
140 表示制御手段
図1
図2
図3
図4
図5