【実施例】
【0061】
以下、本発明を実施例及び比較例により更に具体的に説明するが、本発明は、これら実施例に限定されるものではない。
【0062】
以下の例で用いた特性の測定方法を以下に示す。
<固形分濃度>
固形分濃度[質量%]は、試料溶液(その質量をw1とする)を、熱風乾燥機中120℃で10分間、250℃で10分間、次いで350℃で30分間加熱処理して、加熱処理後の質量(その質量をw2とする)を測定し、次式によって算出した。
【0063】
固形分濃度[質量%]=(w2/w1)×100
【0064】
<対数粘度>
試料溶液を、固形分濃度に基づいて濃度が0.5g/dl(溶媒はNMP)になるように希釈した。この希釈液を、30℃にて、キャノンフェンスケNo.100を用いて流下時間(T
1)を測定した。測定した希釈液の流下時間(T
1)とブランクのNMPの流下時間(T
0)を用いて、次式から対数粘度を算出した。
【0065】
対数粘度={ln(T
1/T
0)}/0.5
【0066】
<溶液粘度(回転粘度)>
トキメック社製E型粘度計を用いて30℃で測定した。
【0067】
<シームレスベルトの状態観察>
得られたシームレスベルトを目視により状態を判断した。シームレスベルトの状態観察は、発泡または割れなどが全くないものを○、発泡または割れなどが全体の30%程度のものを△、これ以上発泡または割れているものを×とした。
【0068】
<機械的特性(引張試験)>
引張り試験機(オリエンテック社製RTC−1225A)を用いて、ASTM D882に準拠して引張試験を行い、引張弾性率、引張破断伸び、引張破断強度を求めた。
【0069】
<引張り破断エネルギーの測定>
引張り試験機(オリエンテック社製RTC−1225A)を用いて、ASTM D882に準拠して測定した。引張り破断エネルギーは、ASTM D882のA2.1 引張り破断エネルギーの決定法に基づいて算出した。
【0070】
以下の例で使用した化合物の略号について説明する。
s−BPDA:3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物
ODPA:4,4’−オキシジフタル酸二無水物
PPD:p−フェニレンジアミン
ODA:4,4’−オキシジアニリン(4,4’−ジアミノジフェニルエーテル)
HMD:1,6−ジアミノヘキサン
TMD:1,4−ジアミノブタン
1,2−DMZ:1,2−ジメチルイミダゾール
NMP:N−メチル−2−ピロリドン
【0071】
〔実施例1〕
攪拌機、窒素ガス導入・排出管を備えた内容積500mLのガラス製の反応容器に、溶媒としてNMPの400gを加え、これにPPDの6.88g(0.064モル)及びODAの29.72g(0.148モル)と、ODPAの19.73g(0.064モル)及びs−BPDAの43.67g(0.148モル)とを加え、50℃で10時間撹拌して、固形分濃度18.3質量%、溶液粘度5.1Pa・sec、対数粘度0.68のポリアミック酸溶液を得た。
【0072】
得られたポリアミック酸溶液を、内径150mm、長さ300mmの円筒金型の内側表面に、回転数100rpmで回転させながら均一に塗布し、その後回転数が200rpmでこの塗膜を、120℃で30分間、150℃で10分間、200℃で10分間、250℃で10分間、次いで350℃で10分間加熱処理して、厚さが50μmのポリイミドシームレスベルトを形成した。
【0073】
このポリイミドシームレスベルトを用いて特性を評価した。
【0074】
これらの結果を表1に示した。
【0075】
〔実施例2〕
実施例1で得られたポリアミック酸溶液を、内径150mm、長さ300mmの円筒金型の内側表面に、回転数100rpmで回転させながら均一に塗布し、その後回転数が200rpmでこの塗膜を、120℃で30分間、150℃で10分間、次いで200℃で30分間加熱処理して、厚さが50μmのポリイミドシームレスベルトを形成した。
【0076】
このポリイミドシームレスベルトを用いて特性を評価した。
【0077】
これらの結果を表1に示した。
【0078】
〔実施例3〕
撹拌機、撹拌羽根、還流冷却器、窒素ガス導入管を備えた500mLのガラス製の反応容器に、溶媒としてNMPの335g、水の1.32g、s−BPDAの41.17g及びODAの14.01g(水のモル比[水/酸成分]が3/4、水の含有率が0.48重量%、酸成分のモル比[酸成分/ジアミン成分]が2/1)を秤取り、70℃の反応温度で3時間撹拌して反応させた。次いで、この反応溶液へODAの35.03g及びPPDの11.35gを溶解させ、さらにs−BPDAの30.88g及びODPAの32.56gを添加して、反応温度50℃で20時間撹拌して、固形分濃度30.3質量%、溶液粘度5.7Pa・sec、対数粘度0.21のポリアミック酸溶液を得た。
【0079】
得られたポリアミック酸溶液を、内径150mm、長さ300mmの円筒金型の内側表面に、回転数100rpmで回転させながら均一に塗布し、その後回転数が200rpmでこの塗膜を、120℃で30分間、150℃で10分間、200℃で10分間、250℃で10分間、次いで350℃で10分間加熱処理して、厚さが50μmのポリイミドシームレスベルトを形成した。
【0080】
このポリイミドシームレスベルトを用いて特性を評価した。
【0081】
これらの結果を表1に示した。
【0082】
〔実施例4〕
実施例3で得られたポリアミック酸溶液を、内径150mm、長さ300mmの円筒金型の内側表面に、回転数100rpmで回転させながら均一に塗布し、その後回転数が200rpmでこの塗膜を、120℃で30分間、150℃で10分間、次いで200℃で30分間加熱処理して、厚さが50μmのポリイミドシームレスベルトを形成した。
【0083】
このポリイミドシームレスベルトを用いて特性を評価した。
【0084】
これらの結果を表1に示した。
【0085】
〔実施例5〕
実施例3で得られたポリアミック酸溶液にイソキノリンの0.1モル当量を加え、25℃で4時間撹拌したポリイミド前駆体溶液組成物を、内径150mm、長さ300mmの円筒金型の内側表面に、回転数100rpmで回転させながら均一に塗布し、その後回転数が200rpmでこの塗膜を、120℃で30分間、150℃で10分間、次いで200℃で30分間加熱処理して、厚さが50μmのポリイミドシームレスベルトを形成した。
【0086】
このポリイミドシームレスベルトを用いて特性を評価した。
【0087】
これらの結果を表1に示した。
【0088】
〔実施例6〕
実施例3で得られたポリアミック酸溶液に1,2−DMZの0.1モル当量を加え、25℃で4時間撹拌したポリイミド前駆体溶液組成物を、内径150mm、長さ300mmの円筒金型の内側表面に、回転数100rpmで回転させながら均一に塗布し、その後回転数が200rpmでこの塗膜を、120℃で30分間、150℃で10分間、次いで200℃で30分間加熱処理して、厚さが50μmのポリイミドシームレスベルトを形成した。
【0089】
このポリイミドシームレスベルトを用いて特性を評価した。
【0090】
これらの結果を表1に示した。
【0091】
〔実施例7〕
攪拌機、窒素ガス導入・排出管を備えた内容積500mLのガラス製の反応容器に、溶媒としてNMPの400gを加え、これにPPDの11.85g(0.110モル)及びODAの21.94g(0.110モル)と、ODPAの33.98g(0.110モル)及びs−BPDAの32.23g(0.110モル)とを加え、50℃で10時間撹拌して、固形分濃度18.2質量%、溶液粘度5.0Pa・sec、対数粘度0.65のポリアミック酸溶液を得た。
【0092】
得られたポリアミック酸溶液を、内径150mm、長さ300mmの円筒金型の内側表面に、回転数100rpmで回転させながら均一に塗布し、その後回転数が200rpmでこの塗膜を、120℃で30分間、150℃で10分間、200℃で10分間、250℃で10分間、次いで350℃で10分間加熱処理して、厚さが50μmのポリイミドシームレスベルトを形成した。
【0093】
このポリイミドシームレスベルトを用いて特性を評価した。
【0094】
これらの結果を表1に示した。
【0095】
〔実施例8〕
撹拌機、撹拌羽根、還流冷却器、窒素ガス導入管を備えた500mLのガラス製の反応容器に、溶媒としてNMPの335g、水の1.95g、s−BPDAの42.54g及びODAの14.48g(水のモル比[水/酸成分]が3/4、水の含有率が0.50重量%、酸成分のモル比[酸成分/ジアミン成分]が2/1)を秤取り、70℃の反応温度で3時間撹拌して反応させた。次いで、この反応溶液へODAの21.72g及びPPDの19.55gを溶解させ、さらにs−BPDAの10.64g及びODPAの56.07gを添加して、反応温度50℃で20時間撹拌して、固形分濃度30.1質量%、溶液粘度5.4Pa・sec、対数粘度0.22のポリアミック酸溶液を得た。
【0096】
得られたポリアミック酸溶液を、内径150mm、長さ300mmの円筒金型の内側表面に、回転数100rpmで回転させながら均一に塗布し、その後回転数が200rpmでこの塗膜を、120℃で30分間、150℃で10分間、200℃で10分間、250℃で10分間、次いで350℃で10分間加熱処理して、厚さが50μmのポリイミドシームレスベルトを形成した。
【0097】
このポリイミドシームレスベルトを用いて特性を評価した。
【0098】
これらの結果を表1に示した。
【0099】
〔実施例9〕
攪拌機、窒素ガス導入・排出管を備えた内容積500mLのガラス製の反応容器に、溶媒としてNMPの400gを加え、これにPPDの17.41g(0.161モル)及びODAの13.82g(0.069モル)と、ODPAの21.40g(0.069モル)及びs−BPDAの47.37g(0.161モル)とを加え、50℃で10時間撹拌して、固形分濃度18.1質量%、溶液粘度5.3Pa・sec、対数粘度0.64のポリアミック酸溶液を得た。
【0100】
得られたポリアミック酸溶液を、内径150mm、長さ300mmの円筒金型の内側表面に、回転数100rpmで回転させながら均一に塗布し、その後回転数が200rpmでこの塗膜を、120℃で30分間、150℃で10分間、200℃で10分間、250℃で10分間、次いで350℃で10分間加熱処理して、厚さが50μmのポリイミドシームレスベルトを形成した。
【0101】
このポリイミドシームレスベルトを用いて特性を評価した。
【0102】
これらの結果を表1に示した。
【0103】
〔実施例10〕
撹拌機、撹拌羽根、還流冷却器、窒素ガス導入管を備えた500mLのガラス製の反応容器に、溶媒としてNMPの335g、水の2.05g、s−BPDAの44.66g及びODAの15.20g(水のモル比[水/酸成分]が3/4、水の含有率が0.52重量%、酸成分のモル比[酸成分/ジアミン成分]が2/1)を秤取り、70℃の反応温度で3時間撹拌して反応させた。次いで、この反応溶液へODAの7.60g及びPPDの28.73gを溶解させ、さらにs−BPDAの33.49g及びODPAの35.32gを添加して、反応温度50℃で20時間撹拌して、固形分濃度30.2質量%、溶液粘度5.2Pa・sec、対数粘度0.23のポリアミック酸溶液を得た。
【0104】
得られたポリアミック酸溶液を、内径150mm、長さ300mmの円筒金型の内側表面に、回転数100rpmで回転させながら均一に塗布し、その後回転数が200rpmでこの塗膜を、120℃で30分間、150℃で10分間、200℃で10分間、250℃で10分間、次いで350℃で10分間加熱処理して、厚さが50μmのポリイミドシームレスベルトを形成した。
【0105】
このポリイミドシームレスベルトを用いて特性を評価した。
【0106】
これらの結果を表1に示した。
【0107】
〔実施例11〕
撹拌機、撹拌羽根、還流冷却器、窒素ガス導入管を備えた500mLのガラス製の反応容器に、溶媒としてNMPの335g、水の1.95g、s−BPDAの41.54g及びODAの14.14g(水のモル比[水/酸成分]が3/4、水の含有率が0.49重量%、酸成分のモル比[酸成分/ジアミン成分]が2/1)を秤取り、70℃の反応温度で3時間撹拌して反応させた。次いで、この反応溶液へODAの31.81g、PPDの11.45g及びHMDの2.05gを溶解させ、さらにs−BPDAの31.16g及びODPAの32.85gを添加して、反応温度50℃で20時間撹拌して、固形分濃度30.3質量%、溶液粘度6.4Pa・s、対数粘度0.25のポリアミック酸溶液組成物を得た。
【0108】
得られたポリアミック酸溶液組成物を、内径150mm、長さ300mmの円筒金型の内側表面に、回転数100rpmで回転させながら均一に塗布し、その後回転数が200rpmでこの塗膜を、120℃で30分間、150℃で10分間、200℃で10分間、250℃で10分間、次いで350℃で10分間加熱処理して、厚さが50μmのポリイミドシームレスベルトを形成した。
【0109】
このポリイミドシームレスベルトを用いて特性を評価した。
【0110】
これらの結果を表1に示した。
【0111】
〔実施例12〕
撹拌機、撹拌羽根、還流冷却器、窒素ガス導入管を備えた500mLのガラス製の反応容器に、溶媒としてNMPの335g、水の1.91g、s−BPDAの41.67g及びODAの14.18g(水のモル比[水/酸成分]が3/4、水の含有率が0.49重量%、酸成分のモル比[酸成分/ジアミン成分]が2/1)を秤取り、70℃の反応温度で3時間撹拌して反応させた。次いで、この反応溶液へODAの31.91g、PPDの11.49g及びTMDの1.56gを溶解させ、さらにs−BPDAの31.25g及びODPAの32.95gを添加して、反応温度50℃で20時間撹拌して、固形分濃度30.5質量%、溶液粘度7.3Pa・s、対数粘度0.24のポリアミック酸溶液組成物を得た。
【0112】
得られたポリアミック酸溶液組成物を、内径150mm、長さ300mmの円筒金型の内側表面に、回転数100rpmで回転させながら均一に塗布し、その後回転数が200rpmでこの塗膜を、120℃で30分間、150℃で10分間、200℃で10分間、250℃で10分間、次いで350℃で10分間加熱処理して、厚さが50μmのポリイミドシームレスベルトを形成した。
【0113】
このポリイミドシームレスベルトを用いて特性を評価した。
【0114】
これらの結果を表1に示した。
【0115】
〔実施例13〕
撹拌機、撹拌羽根、還流冷却器、窒素ガス導入管を備えた500mLのガラス製の反応容器に、溶媒としてNMPの335g、水の1.97g、s−BPDAの42.94g及びODAの14.61g(水のモル比[水/酸成分]が3/4、水の含有率が0.50重量%、酸成分のモル比[酸成分/ジアミン成分]が2/1)を秤取り、70℃の反応温度で3時間撹拌して反応させた。次いで、この反応溶液へODAの18.27g、PPDの19.73g及びHMDの2.12gを溶解させ、さらにs−BPDAの10.73g及びODPAの56.59gを添加して、反応温度50℃で20時間撹拌して、固形分濃度30.5質量%、溶液粘度7.2Pa・s、対数粘度0.24のポリアミック酸溶液組成物を得た。
【0116】
得られたポリアミック酸溶液組成物を、内径150mm、長さ300mmの円筒金型の内側表面に、回転数100rpmで回転させながら均一に塗布し、その後回転数が200rpmでこの塗膜を、120℃で30分間、150℃で10分間、200℃で10分間、250℃で10分間、次いで350℃で10分間加熱処理して、厚さが50μmのポリイミドシームレスベルトを形成した。
【0117】
このポリイミドシームレスベルトを用いて特性を評価した。
【0118】
これらの結果を表1に示した。
【0119】
〔実施例14〕
撹拌機、撹拌羽根、還流冷却器、窒素ガス導入管を備えた500mLのガラス製の反応容器に、溶媒としてNMPの335g、水の1.98g、s−BPDAの43.07g及びODAの14.66g(水のモル比[水/酸成分]が3/4、水の含有率が0.50重量%、酸成分のモル比[酸成分/ジアミン成分]が2/1)を秤取り、70℃の反応温度で3時間撹拌して反応させた。次いで、この反応溶液へODAの18.32g、PPDの19.79g及びTMDの1.61gを溶解させ、さらにs−BPDAの10.77g及びODPAの56.77gを添加して、反応温度50℃で20時間撹拌して、固形分濃度30.6質量%、溶液粘度6.3Pa・s、対数粘度0.23のポリアミック酸溶液組成物を得た。
【0120】
得られたポリアミック酸溶液組成物を、内径150mm、長さ300mmの円筒金型の内側表面に、回転数100rpmで回転させながら均一に塗布し、その後回転数が200rpmでこの塗膜を、120℃で30分間、150℃で10分間、200℃で10分間、250℃で10分間、次いで350℃で10分間加熱処理して、厚さが50μmのポリイミドシームレスベルトを形成した。
【0121】
このポリイミドシームレスベルトを用いて特性を評価した。
【0122】
これらの結果を表1に示した。
【0123】
〔比較例1〕
撹拌機、撹拌羽根、還流冷却器、窒素ガス導入管を備えた500mLのガラス製の反応容器に、溶媒としてNMPの335g、水の2.19g、s−BPDAの47.69g及びPPDの8.77g(水のモル比[水/酸成分]が3/4、水の含有率が0.56重量%、酸成分のモル比[酸成分/ジアミン成分]が2/1)を秤取り、70℃の反応温度で3時間撹拌して反応させた。次いで、この反応溶液へPPDの35.06gを溶解させ、さらにs−BPDAの35.77g及びODPAの37.71gを添加して、反応温度50℃で20時間撹拌して、固形分濃度30.8質量%、溶液粘度6.7Pa・sec、対数粘度0.25のポリアミック酸溶液を得た。
【0124】
得られたポリアミック酸溶液を、内径150mm、長さ300mmの円筒金型の内側表面に、回転数100rpmで回転させながら均一に塗布し、その後回転数が200rpmでこの塗膜を、120℃で30分間、150℃で10分間、200℃で10分間、250℃で10分間、次いで350℃で10分間加熱処理したが、フィルム全体に割れが生じ、ポリイミドシームレスベルトを得ることはできなかった。
【0125】
これらの結果を表2に示した。
【0126】
〔比較例2〕
撹拌機、撹拌羽根、還流冷却器、窒素ガス導入管を備えた500mLのガラス製の反応容器に、溶媒としてNMPの335g、水の1.80g、s−BPDAの39.27g及びODAの13.36g(水のモル比[水/酸成分]が3/4、水の含有率が0.46重量%、酸成分のモル比[酸成分/ジアミン成分]が2/1)を秤取り、70℃の反応温度で3時間撹拌して反応させた。次いで、この反応溶液へODAの53.46gを溶解させ、さらにs−BPDAの58.91gを添加して、反応温度50℃で20時間撹拌して、固形分濃度31.0質量%、溶液粘度8.9Pa・sec、対数粘度0.24のポリアミック酸溶液を得た。
【0127】
得られたポリアミック酸溶液を、内径150mm、長さ300mmの円筒金型の内側表面に、回転数100rpmで回転させながら均一に塗布し、その後回転数が200rpmでこの塗膜を、120℃で30分間、150℃で10分間、200℃で10分間、250℃で10分間、次いで350℃で10分間加熱処理して、厚さが50μmのポリイミドシームレスベルトを形成したが、全体の30%程度に割れが生じた。
【0128】
このポリイミドシームレスベルトを用いて特性を評価した。
【0129】
これらの結果を表2に示した。
【0130】
〔比較例3〕
撹拌機、撹拌羽根、還流冷却器、窒素ガス導入管を備えた500mLのガラス製の反応容器に、溶媒としてNMPの335g、水の2.22g、s−BPDAの48.26g及びPPDの8.87g(水のモル比[水/酸成分]が3/4、水の含有率が0.56重量%、酸成分のモル比[酸成分/ジアミン成分]が2/1)を秤取り、70℃の反応温度で3時間撹拌して反応させた。次いで、この反応溶液へPPDの35.48gを溶解させ、さらにs−BPDAの72.39gを添加して、反応温度50℃で20時間撹拌して、固形分濃度30.3質量%、溶液粘度6.4Pa・sec、対数粘度0.23のポリアミック酸溶液を得た。
【0131】
得られたポリアミック酸溶液を、内径150mm、長さ300mmの円筒金型の内側表面に、回転数100rpmで回転させながら均一に塗布し、その後回転数が200rpmでこの塗膜を、120℃で30分間、150℃で10分間、200℃で10分間、250℃で10分間、次いで350℃で10分間加熱処理したが、フィルム全体に割れが生じ、ポリイミドシームレスベルトを得ることはできなかった。
【0132】
これらの結果を表2に示した。
【0133】
〔比較例4〕
撹拌機、撹拌羽根、還流冷却器、窒素ガス導入管を備えた500mLのガラス製の反応容器に、溶媒としてNMPの335g、水の1.82g、s−BPDAの39.62g及びODAの13.48g(水のモル比[水/酸成分]が3/4、水の含有率が0.47重量%、酸成分のモル比[酸成分/ジアミン成分]が2/1)を秤取り、70℃の反応温度で3時間撹拌して反応させた。次いで、この反応溶液へODAの47.20g及びPPDの3.64gを溶解させ、さらにs−BPDAの29.72g及びODPAの31.33gを添加して、反応温度50℃で20時間撹拌して、固形分濃度30.8質量%、溶液粘度5.2Pa・s、対数粘度0.23のポリアミック酸溶液組成物を得た。
【0134】
得られたポリアミック酸溶液組成物を、内径150mm、長さ300mmの円筒金型の内側表面に、回転数100rpmで回転させながら均一に塗布し、その後回転数が200rpmでこの塗膜を、120℃で30分間、150℃で10分間、200℃で10分間、250℃で10分間、次いで350℃で10分間加熱処理して、厚さが50μmのポリイミドシームレスベルトを形成した。
【0135】
このポリイミドシームレスベルトを用いて特性を評価した。
【0136】
これらの結果を表2に示した。
【0137】
〔比較例5〕
撹拌機、撹拌羽根、還流冷却器、窒素ガス導入管を備えた500mLのガラス製の反応容器に、溶媒としてNMPの335g、水の1.91g、s−BPDAの20.24g、ODPAの21.34g及びODAの13.78g(水のモル比[水/酸成分]が3/4、水の含有率が0.49重量%、酸成分のモル比[酸成分/ジアミン成分]が2/1)を秤取り、70℃の反応温度で3時間撹拌して反応させた。次いで、この反応溶液へODAの34.44g及びPPDの11.16gを溶解させ、さらにODPAの64.03gを添加して、反応温度50℃で20時間撹拌して、固形分濃度30.8質量%、溶液粘度5.2Pa・s、対数粘度0.24のポリアミック酸溶液組成物を得た。
【0138】
得られたポリアミック酸溶液組成物を、内径150mm、長さ300mmの円筒金型の内側表面に、回転数100rpmで回転させながら均一に塗布し、その後回転数が200rpmでこの塗膜を、120℃で30分間、150℃で10分間、200℃で10分間、250℃で10分間、次いで350℃で10分間加熱処理して、厚さが50μmのポリイミドシームレスベルトを形成した。
【0139】
このポリイミドシームレスベルトを用いて特性を評価した。
【0140】
これらの結果を表2に示した。
【0141】
〔比較例6〕
撹拌機、撹拌羽根、還流冷却器、窒素ガス導入管を備えた500mLのガラス製の反応容器に、溶媒としてNMPの335g、水の1.91g、s−BPDAの41.57g及びODAの14.15g(水のモル比[水/酸成分]が3/4、水の含有率が0.49重量%、酸成分のモル比[酸成分/ジアミン成分]が2/1)を秤取り、70℃の反応温度で3時間撹拌して反応させた。次いで、この反応溶液へODAの35.36g及びPPDの11.46gを溶解させ、さらにs−BPDAの60.27g及びODPAの2.19gを添加して、反応温度50℃で20時間撹拌して、固形分濃度30.7質量%、溶液粘度7.2Pa・s、対数粘度0.24のポリアミック酸溶液組成物を得た。
【0142】
得られたポリアミック酸溶液組成物を、内径150mm、長さ300mmの円筒金型の内側表面に、回転数100rpmで回転させながら均一に塗布し、その後回転数が200rpmでこの塗膜を、120℃で30分間、150℃で10分間、200℃で10分間、250℃で10分間、次いで350℃で10分間加熱処理して、厚さが50μmのポリイミドシームレスベルトを形成したが、全体の30%程度に割れが生じた。
【0143】
このポリイミドシームレスベルトを用いて特性を評価した。
【0144】
これらの結果を表2に示した。
【0145】
〔比較例7〕
撹拌機、撹拌羽根、還流冷却器、窒素ガス導入管を備えた500mLのガラス製の反応容器に、溶媒としてNMPの335g、水の2.18g、s−BPDAの47.48g及びPPDの8.73g(水のモル比[水/酸成分]が3/4、水の含有率が0.55重量%、酸成分のモル比[酸成分/ジアミン成分]が2/1)を秤取り、70℃の反応温度で3時間撹拌して反応させた。次いで、この反応溶液へPPDの34.03g及びODAの1.62gを溶解させ、さらにs−BPDAの35.61g及びODPAの37.54gを添加して、反応温度50℃で20時間撹拌して、固形分濃度30.6質量%、溶液粘度6.8Pa・sec、対数粘度0.25のポリアミック酸溶液を得た。
【0146】
得られたポリアミック酸溶液を、内径150mm、長さ300mmの円筒金型の内側表面に、回転数100rpmで回転させながら均一に塗布し、その後回転数が200rpmでこの塗膜を、120℃で30分間、150℃で10分間、200℃で10分間、250℃で10分間、次いで350℃で10分間加熱処理したが、フィルム全体に割れが生じ、ポリイミドシームレスベルトを得ることはできなかった。
【0147】
これらの結果を表2に示した。
【0148】
〔比較例8〕
撹拌機、撹拌羽根、還流冷却器、窒素ガス導入管を備えた500mLのガラス製の反応容器に、溶媒としてNMPの335g、水の1.79g、s−BPDAの39.04g及びODAの13.29g(水のモル比[水/酸成分]が3/4、水の含有率が0.46重量%、酸成分のモル比[酸成分/ジアミン成分]が2/1)を秤取り、70℃の反応温度で3時間撹拌して反応させた。次いで、この反応溶液へODAの51.81g及びPPDの0.72gを溶解させ、さらにs−BPDAの29.28g及びODPAの30.87gを添加して、反応温度50℃で20時間撹拌して、固形分濃度31.0質量%、溶液粘度6.6Pa・s、対数粘度0.25のポリアミック酸溶液組成物を得た。
【0149】
得られたポリアミック酸溶液組成物を、内径150mm、長さ300mmの円筒金型の内側表面に、回転数100rpmで回転させながら均一に塗布し、その後回転数が200rpmでこの塗膜を、120℃で30分間、150℃で10分間、200℃で10分間、250℃で10分間、次いで350℃で10分間加熱処理して、厚さが50μmのポリイミドシームレスベルトを形成した。
【0150】
このポリイミドシームレスベルトを用いて特性を評価した。
【0151】
これらの結果を表2に示した。
【0152】
〔参考例1〕
比較例5と同組成で、対数粘度が大きいポリアミック酸溶液組成物を用いてポリイミドシームレスベルトを形成した。
【0153】
攪拌機、窒素ガス導入・排出管を備えた内容積500mLのガラス製の反応容器に、溶媒としてNMPの400gを加え、これにPPDの6.76g及びODAの29.23gと、s−BPDAの12.27g及びODPAの51.74gとを加え、50℃で10時間撹拌して、固形分濃度18.3質量%、溶液粘度8.0Pa・s、対数粘度0.87のポリアミック酸溶液組成物を得た。
【0154】
得られたポリアミック酸溶液組成物を、内径150mm、長さ300mmの円筒金型の内側表面に、回転数100rpmで回転させながら均一に塗布し、その後回転数が200rpmでこの塗膜を、120℃で30分間、150℃で10分間、200℃で10分間、250℃で10分間、次いで350℃で10分間加熱処理して、厚さが50μmのポリイミドシームレスベルトを形成した。
【0155】
このポリイミドシームレスベルトを用いて特性を評価した。
【0156】
これらの結果を表2に示した。
【0157】
【表1】
【0158】
【表2】