特許第5832174号(P5832174)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5832174文書管理システム、消色装置及び文書管理方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5832174
(24)【登録日】2015年11月6日
(45)【発行日】2015年12月16日
(54)【発明の名称】文書管理システム、消色装置及び文書管理方法
(51)【国際特許分類】
   G03G 21/00 20060101AFI20151126BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20151126BHJP
【FI】
   G03G21/00 370
   G03G21/00 388
   B41J29/38 Z
【請求項の数】8
【全頁数】39
(21)【出願番号】特願2011-152921(P2011-152921)
(22)【出願日】2011年7月11日
(65)【公開番号】特開2013-20069(P2013-20069A)
(43)【公開日】2013年1月31日
【審査請求日】2013年3月1日
【審判番号】不服-16453(P-16453/J1)
【審判請求日】2014年8月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000235
【氏名又は名称】特許業務法人 天城国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】橋爪 弘
(72)【発明者】
【氏名】小倉 一泰
(72)【発明者】
【氏名】吉田 稔
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 明
(72)【発明者】
【氏名】守屋 浩一
【合議体】
【審判長】 吉村 尚
【審判官】 畑井 順一
【審判官】 黒瀬 雅一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−253951(JP,A)
【文献】 特開2011−010328(JP,A)
【文献】 特開2002−245075(JP,A)
【文献】 特開平07−239641(JP,A)
【文献】 特開2005−190365(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G21/00
G03G15/36
B41J29/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体に形成する画像のセキュリティ情報を含む管理情報を記録媒体の識別情報と結びつけて管理する管理部と、
記録媒体に形成される前記識別情報に基づく識別情報画像を読み取るリユース用読み取り部と、
消色性の着色剤で形成される消色画像を消色する消色部を備えていて、前記リユース用読み取り部の読取り結果に基づいて、前記セキュリティ情報が前記記録媒体の廃棄を示すものではない場合であって前記記録媒体がリユース可能であると判定した場合に、前記記録媒体に形成される前記画像を前記消色部によって消色する消色処理およびリユースのために前記記録媒体を第1の排紙部に搬送する処理前記セキュリティ情報が前記記録媒体の廃棄を示すものではない場合であって前記記録媒体がリユース不可能であると判定した場合に、リサイクルのために前記記録媒体を前記第1の排紙部とは異なるリジェクトボックスに搬送する処理と、前記セキュリティ情報が前記記録媒体の廃棄を示すものである場合に、前記記録媒体を、前記第1の排紙部あるいは前記リジェクトボックスのいずれとも異なるセキュリティボックスに搬送する処理と、を行う消色装置と
を具備する文書管理システム。
【請求項2】
前記セキュリティボックスに搬送する処理をおこなう場合、消色処理を行うことなく、前記セキュリティボックスに記録媒体を搬送する請求項1に記載の文書管理システム。
【請求項3】
前記セキュリティボックスは、鍵或いは暗証番号によりセキュリティを保持する請求項2記載の文書管理システム。
【請求項4】
前記管理部は、前記管理情報を前記識別情報と結びつけて記憶する情報記憶部を備え、前記消色装置により前記画像を消色する度に前記情報記憶部を更新する請求項1乃至請求項3のいずれか記載の文書管理システム。
【請求項5】
非消色性の着色剤で画像形成する非消色画像形成部を更に備えていて、前記非消色画像形成部により記録媒体に前記識別情報画像を形成する請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の文書管理システム。
【請求項6】
記録媒体に形成されるとともに、管理部が管理する記録媒体に形成する画像のセキュリティ情報を含む管理情報と結びつく、記録媒体の識別情報に基づく、識別情報画像を読み取るリユース用読み取り部と、
消色性の着色剤で形成される消色画像を消色する消色部と、前記リユース用読み取り部の読取り結果に基づいて、前記セキュリティ情報が前記記録媒体の廃棄を示すものではない場合であって前記記録媒体がリユース可能であると判定した場合に、前記記録媒体に形成される画像を前記消色部によって消色する消色処理およびリユースのために前記記録媒体を第1の排紙部に搬送する処理前記セキュリティ情報が前記記録媒体の廃棄を示すものではない場合であって前記記録媒体がリユース不可能であると判定した場合に、リサイクルのために前記記録媒体を前記第1の排紙部とは異なるリジェクトボックスに搬送する処理と、前記セキュリティ情報が前記記録媒体の廃棄を示すものである場合に、前記記録媒体を、前記第1の排紙部あるいは前記リジェクトボックスのいずれとも異なるセキュリティボックスに搬送する処理と、を行う制御部と
を具備する消色装置。
【請求項7】
前記セキュリティボックスに搬送する処理をおこなう場合、消色処理を行うことなく、前記セキュリティボックスに記録媒体を搬送する請求項6記載の消色装置。
【請求項8】
記録媒体に形成する画像のセキュリティ情報を含む管理情報を記録媒体の識別情報と結びつけて管理し、
記録媒体に形成される前記識別情報に基づく識別情報画像を読み取り、
前記識別情報画像を読取った結果に基づいて、前記セキュリティ情報が前記記録媒体の廃棄を示すものではない場合であって前記記録媒体がリユース可能であると判定した場合に、前記記録媒体に形成される前記画像を消色する消色処理およびリユースのために前記記録媒体を第1の排紙部に搬送する処理、前記セキュリティ情報が前記記録媒体の廃棄を示すものではない場合であって前記記録媒体がリユース不可能であると判定した場合に、リサイクルのために前記記録媒体を前記第1の排紙部とは異なるリジェクトボックスに搬送する処理を含む第1の処理、または、前記セキュリティ情報が前記記録媒体の廃棄を示すものである場合に、前記記録媒体を、前記第1の排紙部あるいは前記リジェクトボックスのいずれとも異なるセキュリティボックスに搬送する第2の処理を行う文書管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の実施形態は、消色性の着色剤を用いて画像を形成できる文書管理システム、消色装置及び文書管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年MFP(Multi Function Peripheral)などの画像形成装置により形成した画像を消して、シートをリユースできるようにするために、ロイコ染料を含有するインクなどの、消色性の着色剤を用いてシートに画像を印刷することが行われている(例えば特許文献1参照)。他方、シートに各種画像を印刷する場合に、セキュリティの観点から画像を形成してから消色、リサイクル或いは廃棄するまでのシートを管理し又、画像データを管理する必要性を生じている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−253951号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
シートに形成される画像に関する情報を管理し、且つシートを管理する文書管理システム、消色装置及び文書管理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を達成するために、実施形態の文書管理システムは、記録媒体に形成する画像のセキュリティ情報を含む管理情報を記録媒体の識別情報と結びつけて管理する管理部と、記録媒体に形成される識別情報に基づく識別情報画像を読み取るリユース用読み取り部と、消色性の着色剤で形成される消色画像を消色する消色部を備えていて、リユース用読み取り部の読取り結果に基づいて、セキュリティ情報が記録媒体の廃棄を示すものではない場合であって記録媒体がリユース可能であると判定した場合に、記録媒体に形成される画像を消色部によって消色する消色処理およびリユースのため記録媒体を第1の排紙部に搬送する処理セキュリティ情報が記録媒体の廃棄を示すものではない場合であって記録媒体がリユース不可能であると判定した場合に、リサイクルのため記録媒体を第1の排紙部とは異なるリジェクトボックスに搬送する処理と、セキュリティ情報が記録媒体の廃棄を示すものである場合に、記録媒体を、第1の排紙部あるいはリジェクトボックスのいずれとも異なるセキュリティボックスに搬送する処理と、を行う消色装置とを備える。

【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】第1の実施形態の画像形成システムを示す概略構成図。
図2】第1の実施形態のプリンタ及びフィニッシャを示す概略構成図。
図3】第1の実施形態の消色装置を示す概略構成図。
図4】第1の実施形態の画像形成システムのECO−MFPと消色装置の制御系統を主体とする構成例を示す概略ブロック図。
図5】第1の実施形態のQRコードで管理する管理情報の例を示す表。
図6】第1の実施形態の画像形成システムによる文書(画像)管理とシート管理の流れを示す説明図。
図7】第1の実施形態の画像形成システムによるスキャンした画像データをイメージで残す場合を示す説明図。
図8】第1の実施形態の画像形成システムによるスキャンした画像データを元データで管理する場合を示す説明図。
図9】第1の実施形態の管理テーブルの構成例を示す表であって、(a)はプリント対象とする文書(画像)(原稿)に関する情報の記憶エリア、(b)はプリント対象とする各ページに関する情報の記憶エリア、(c)はプリントあるいはコピーした画像に関する情報の記憶エリア、(d)は操作ログに関する情報の記憶エリア、(e)は利用可能なシートの量に関する情報の記憶エリア、(f)はシートの使用量に関する情報の記憶エリアを示す。
図10】第1の実施形態の待機状態の操作画面の表示例を示す説明図。
図11】第1の実施形態のコピー画面の表示例を示す説明図。
図12】第1の実施形態のプリント画面の表示例を示す説明図。
図13】第1の実施形態の消色登録画面の表示例を示す説明図。
図14】第1の実施形態のMFPにおけるコピー、プリントおよび消色装置における消色登録の処理例を示すフローチャート。
図15】第1の実施形態のプリントサーバにおけるコピー、プリント及び消色登録の処理例を示すフローチャート。
図16】第1の実施形態の消色装置における消色処理を示すフローチャート。
図17】第1の実施形態のシートの使用率を案内する処理におけるMFPの動作を示すフローチャート。
図18】第1の施形態の紙の使用率を案内する処理におけるプリントサーバの動作を示すフローチャート。
図19】第1の実施形態のシートの消色を催促するメールを送信する処理の例を示すフローチャート。
図20】第1の実施形態のシートの消色を催促するメールの例を示す説明図。
図21】第1の実施形態のプリント制限処理の例を示すフローチャート。
図22】第2の実施形態の画像形成システムを示す概略構成図。
図23】第2の実施形態のシートの消色に伴うCO2排出量の算出処理を示すフローチャート。
図24】第2の実施形態のシートの消色量の調整処理を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下実施形態について説明する。
【0008】
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態の文書管理装置である画像管理システム100を示す。画像形成システムは、デジタル複合機(以下MFP(Multi Function Peripheral)と略称する)1、管理部であるプリントサーバ2、ユーザ管理サーバ3、ユーザ端末4、消色装置6、スマートフォン50及び携帯端末51等を備える。MFP1、プリントサーバ2、ユーザ管理サーバ3、ユーザ端末4、消色装置6、スマートフォン50及び携帯端末51等は、夫々データ通信する通信機能を備える。画像管理システム100は、通信機能を備える、MFP1、プリントサーバ2、ユーザ管理サーバ3、ユーザ端末4、消色装置6、スマートフォン50及び携帯端末51等をローカルエリアネットワーク5で接続する。ローカルエリアネットワーク5は、無線通信により実現しても良い。更に通信機能はクラウドネットワークにより実現しても良い。
【0009】
画像管理システム100は、例えば識別情報を用いて、画像を管理し、画像をプリント或いはコピーした記録媒体であるシートを管理する。画像管理システム100は、識別情報として、例えばプリントIDを発行する。画像管理システム100は、プリントIDと、管理情報とを結びつけて、画像を管理し、シートを管理する。管理情報は、例えば画像データ、画像をプリントする日時、画像をプリントする人、画像をプリントするマシン、画像のセキュリティ設定(セキュリィティーレベル)、画像の有効期限、プリント時の着色剤の種類(消色性着色剤であるか否か)、画像の世代情報(例えば、コピー回数)等を備える。
【0010】
MFP1は、例えば、所定の温度に加熱すると化学反応により色が消える消色性着色剤による画像形成処理と、上記所定の温度に加熱しても色が消えない非消色性着色剤による画像形成処理の、二種類の画像形成処理を行う。MFP1は、シートのリユースを可能にするために画像を消色性着色剤で形成する。但し消色性着色剤による画像形成処理は、シートのリユースを目的とする場合に限られない。MFP1は、画像を管理する管理情報と結びつく識別情報に対応する識別情報画像を、非消色性着色剤を用いシートに形成する。画像管理システム100は、識別情報と画像データ等を備える管理情報とを対応付けて所定の記憶領域に格納する処理を行う。
【0011】
ここで、「識別情報」とは、シートを識別し、更にはシートに結び付けて画像データを識別するための情報であり、シート及びシートに形成される画像を特定する情報である。また、「識別情報画像」とは、識別情報に対応した画像であり、シートに画像形成される画像である。例えば、識別情報は、数字や文字などによって構成される文字列であり、識別情報画像は、その識別情報を示すバーコードやQRコード(登録商標)などの、画像読取センサで読み取り可能な画像である。もちろん、文字列の識別情報の読み取りが可能であれば、文字列の識別情報をそのまま識別情報画像として用いてもよい。
【0012】
MFP1は、スキャナ機能、プリンタ機能およびネットワーク通信機能などを備える。例えば、MFP1は、ネットワークプリンタとして、ユーザ端末4、スマートフォン50或いは携帯端末51から要求されるプリント処理を実行する。
【0013】
プリントサーバ2は、サーバコンピュータである。プリントサーバ2は、例えばユーザ端末4、スマートフォン50或いは携帯端末51から要求されるプリントジョブを管理する。ユーザ管理サーバ3は、ユーザ情報を管理する。ユーザ端末4、スマートフォン50或いは携帯端末51は、ユーザが使用する端末装置である。ユーザ端末4は、例えば、パーソナルコンピュータであっても良い。
【0014】
次にMFP1について説明する。
図1に示すように、MFP1は、操作パネル7、スキャナ(画像読取部)8、プリンタ(画像形成部)9、フィニッシャ9aを備える。MFP1は、ローカルエリアネットワーク5により画像データを入出力する。MFP1は、コピー機、スキャナ、プリンタ、あるいは、ネットワーク通信機として機能する。
【0015】
スキャナ8は、原稿面の画像をカラー画像データあるいはモノクロ画像データとして読み取る。スキャナ8は、原稿面を光学的に走査することにより原稿面上の画像を読取る。
【0016】
図2に示すように例えばプリンタ9は、第1の画像形成部であり、消色性着色剤によって画像形成処理を行う消色画像形成部91と、第2の画像形成部であり非消色性着色剤によって画像形成を行う非消色画像形成部97を備える。消色画像形成部91は、電子写真方式によって画像形成を行う装置である。消色画像形成部91は、シートの識別情報に対応する識別情報画像を形成する。消色画像形成部91は、画像形成ステーション92、定着装置94、給紙装置96、識別情報画像判別部である給紙スキャナ98及び搬送部99などを備える。
【0017】
画像形成ステーション92は、感光体ドラム93の周囲に露光装置93a、現像装置93b、転写装置93cを備える。露光装置93aは、画像に対応する静電潜像を、感光体ドラム93に形成する。現像装置93bは、消色性着色剤である消色トナーを用いて、感光体ドラム93に形成される静電潜像を現像して可視化する。消色トナーは、例えば80〜100℃程度の比較低い温度でシートに定着し、例えば180〜200℃の比較的高い温度で消色する。
【0018】
給紙装置96は、画像を消色したリユースのシートを供給する第1の給紙カセット96aと、未使用の新しいシートを供給する第2の給紙カセット96bを備える。給紙装置96は、例えば第1の給紙カセット96aに優先権を与えて給紙する。給紙スキャナ98は、第1の給紙スキャナ98aと第2の給紙スキャナ98bを備える。第1の給紙スキャナ98aと第2の給紙スキャナ98bは、リユースのシートの例えばQRコードを読み取る。転写装置93cは、感光体ドラム93の可視化されたトナー像を、給紙装置96から給紙されるリユース或いは新しいシートに転写する。定着装置94は、シートに形成される未定着のトナー像を、例えば80〜100℃程度で加熱して加熱加圧定着する。
【0019】
非消色画像形成部97は、非消色性着色剤であるインクを用いて、インクジェット方式によって画像形成を行う装置である。非消色画像形成部97は、第1のプリントヘッド97aと、第2のプリントヘッド97bを備える。非消色画像形成部97は、画像形成ジョブとして取得した画像データの画像形成処理を行う。非消色画像形成部97は、第1のプリントヘッド97aと、第2のプリントヘッド97bから画像データに対応するインクを吐出して、シートにインクによる画像を形成する。搬送部99は、給紙部96にセットされたシートを搬送する。さらに搬送部99は、画像を有するシートをプリント結果として出力する。
【0020】
なお、プリンタ9は、限定されるものではなく、電子写真方式により消色しないトナーを用いて画像形成を行うものであり、或いはインクジェット方式あるいは熱転写方式などの印刷方式により、消色性の着色剤を用いて画像形成を行うものであっても良い。
【0021】
操作パネル7は、ユーザインターフェースである。操作パネル7は、例えば、各種の操作ボタン、およびタッチパネル内蔵の表示部7aを備える。操作パネル7は、ユーザが操作指示を入力するための操作部、および、ユーザに対する案内などを表示する表示部として機能する。フィニッシャ9aは、シートの排出、仕分け、ステイプル止め等の、プリント画像を形成したシートを後処理する。
【0022】
次に消色装置6ついて説明する。
【0023】
図3に示すように、消色装置6は、操作ボタン及び表示部を備える操作パネル6a、給紙部61、リユース用読み取り部であるスキャナ62、消色部63、第1の搬送部64a、第2の搬送部64b、第3の搬送部64c、第4の搬送部64d、第5の搬送部64e、第6の搬送部64f、第1の排紙トレイ66、第2の排紙トレイ(リジェクトボックス)67及び第3の排紙トレイ(セキュリティボックス)68を備える。消色装置6は、ネットワーク通信機能を備える。例えば消色装置6は、プリントサーバ2から要求されるセキュリティレベルにより、シートを取り扱う。
【0024】
第1の搬送部64aは、給紙部61の給紙トレイ61aからシートをスキャナ62に搬送する。第2の搬送部64bは、シートをスキャナ62から消色部63に搬送する。第3の搬送部64cは、シートを消色部63から再度スキャナ62に搬送する。第4の搬送部64dは、シートをスキャナ62から第1の排紙トレイ66に搬送する。第5の搬送部64eは、シートをスキャナ62からリジェクトボックス67に搬送する。第6の搬送部64fは、シートをスキャナ62からセキュリティボックス68に搬送する。
【0025】
第1の排紙トレイ66は、例えば画像を消色処理した後に再利用が可能なシートを回収する。リジェクトボックス67は、再利用が不可能であり、通常に廃棄してリサイクル処理するシートを回収する。セキュリティボックス68は、鍵や暗証番号つきのボックスであり、セキュリティが高く別処理(セキュリティ廃棄)を必要とするシートを回収する。セキュリティボックス68に回収されたシートは、鍵や暗証番号を扱える責任者が、シートをシュレッダで裁断処理或いは溶解処理等のセキュリティ廃棄をして、シート上の画像の画像データのセキュリィティーを保持する。
【0026】
消色装置6は、(1)第1の搬送部64aにより給紙部61から供給されるシートをスキャナ62で読みとる。スキャナ62は第1のスキャナ62aと第2のスキャナ62bを備えて、シートの両面を読み取る。
【0027】
(2)スキャナ62は、シートのプリント状況、及び識別情報画像を読み取る。(3)消色装置6は、スキャナ62で読み取った識別情報画像から、識別情報の認識、画像データの保存等を行う。また識別情報画像から、セキュリティレベルが高いシートは、第6の搬送部64fによりセキュリティボックス68に回収する。更に消色装置6は、スキャナ62で読み取ったプリント状況から、シートに破れやシワがある場合は、第5の搬送部64eによりリジェクトボックス67に搬送する。破れやシワのないシートは、第2の搬送部64bにより消色部63に搬送する。
【0028】
(4)消色部63は、通過するシートを熱によって消色する。消色部63は、例えば180〜200℃の比較的高い温度でシートを加熱加圧して、消色性の着色剤で形成されるシートの画像を消色する。(5)消色部63を通過したシートを第3の搬送部64cにより、再度スキャナ62に搬送する。スキャナ62は、画像領域にて消色性の着色剤で形成された画像が確実に消色されたかを確認するため、再度プリント状況を読み取る。(6)スキャナ62で読み取ったプリント状況から、消色性の着色剤で形成された画像が確実に消色されたシートを、第4の搬送部64dにより第1の排紙トレイ66に搬送する。スキャナ62で読み取ったプリント状況から、画像領域に非消色性着色剤で形成した画像、或いは手書きした画像が残っている場合、更には消色部63を通したために破れやシワを生じたシートを第5の搬送部64eによりリジェクトボックス67に搬送する。
【0029】
尚消色装置は、熱により画像を消色する装置に限定されない。消色装置、例えば、消色性の着色剤に応じて、光により画像を消色し或いは、化学反応により画像を消色する。
【0030】
次に、画像管理システム100のMFP1及び消色装置6の制御系統を主体とする構成について図4を参照して説明する。
【0031】
MFP1は、各部を統括的に制御するシステム制御部10を備える。例えば、システム制御部10は、スキャナ8、プリンタ9及び操作パネル7を制御する。システム制御部10は、操作パネル7、ローカルエリアネットワーク5で接続されるプリントサーバ2、ユーザ管理サーバ3から情報を取得し、ユーザ端末4、スマートフォン50及び携帯端末51からユーザ又は管理者が入力した情報を取得する。システム制御部10は、例えばCPUであるプロセッサ11、ランダムアクセスメモリ(RAM)12、リードオンリーメモリ(ROM)13、不揮発性メモリ14、画像処理部15、ネットワークインターフェース(I/F)16、ページメモリ17、ハードディスクドライブ(HDD)18、およびタイマ19などを備える。
【0032】
プロセッサ11は、ROM13、不揮発性メモリ14あるいはHDD18に記憶されている制御プログラムを実行することにより各種の処理機能を実現する。RAM12は、ワーキングメモリとして機能するメインメモリである。ROM13は、MFP1の動作を司る制御プログラムおよび制御データなどを記憶する。不揮発性メモリ14は、書換え可能な不揮発性のメモリである。不揮発性メモリ14は、各種の処理機能を実現するための制御プログラムおよび制御データを記憶する。例えば、不揮発性メモリ14は、設定情報を保持する。
【0033】
画像処理部15は、スキャナ8で読取った画像データ、あるいは、ネットワーク経由で受信した画像データを画像処理する。ネットワークインターフェース(I/F)16は、ローカルエリアネットワーク5を介して外部装置と通信を行うためのインターフェースである。ページメモリ17は、少なくとも1ページ分の画像データを展開する記憶領域を備えるメモリである。HDD18は、データ記憶用の大容量のメモリである。HDD18は、例えば、印刷対象とする画像データを蓄積する。タイマ19は、MFP1のシステムのタイミングを調整する。
【0034】
プリントサーバ2は、例えばCPUであるプロセッサ21、RAM22、ROM23、情報記憶部であるHDD24、ネットワークインターフェース(I/F)25、タイマ26を備える。
【0035】
プロセッサ21は、サーバ2全体の制御を司る。プロセッサ21は、ROM23あるいはHDD24に記憶されているプログラムを実行することにより様々な処理機能を実現する。プロセッサ21は、画像管理システム100における画像を管理し、シートを管理するための処理機能を備える。処理機能は、プロセッサ21がプログラムを実行することにより実現する。RAM22は、ワーキングメモリである。ROM23は、サーバ2の基本的な動作を司る制御プログラム及び制御データなどを記憶する。ネットワークインターフェース25は、ローカルエリアネットワーク5内の各装置とのデータ通信を行うためのインターフェースである。HDD24は、データ記憶用の記憶装置である。HDD24は、画像管理システム100全体においてプリント対象となる画像を管理する管理テーブル27を備える。
【0036】
ユーザ管理サーバ3は、例えば、CPUであるプロセッサ31、RAM32、ROM33、HDD34、ネットワークインターフェース(I/F)35を備える。
【0037】
プロセッサ31は、サーバ3全体の制御を司る。プロセッサ31は、ROM33あるいはHDD34に記憶されているプログラムを実行することにより様々な処理機能を実現する。RAM32は、ワーキングメモリである。ROM33は、サーバ3の基本的な動作を司る制御プログラム及び制御データなどを記憶する。HDD34は、データ記憶用の記憶装置である。HDD34は、例えば、ユーザ認証用のデータを記憶する。ネットワークインターフェース35は、ローカルエリアネットワーク5内の各装置とのデータ通信を行うためのインターフェースである。
【0038】
ユーザ管理サーバ3において、プロセッサ31は、ユーザ認証機能を備える。ユーザ認証機能は、ユーザを認証する。ユーザ認証機能は、ユーザがMFP1の操作パネル7で入力したユーザIDあるいはパスワードなどのユーザ情報を取得する。ユーザ認証機能は、MFP1から取得したユーザ情報とHDD34に記憶したユーザ認証用のデータとを照合することにより認証の成否を判定する。また、ユーザ認証に用いるユーザ情報は、ユーザが所持するICカードからMFP1、ユーザ端末4、消色装置6等が読み取るようにしても良い。
【0039】
なお、ユーザ管理サーバ3が備える機能の一部又は全部は、MFP1又はプリントサーバ2が具備しても良い。例えば、ユーザ認証機能は、MFP1のプロセッサ11あるいはプリントサーバ2のプロセッサ21が実現するようにしても良い。また、ユーザ認証用のデータは、MFP1のHDD18あるいはプリントサーバ2のHDD24に記憶しても良い。
【0040】
なお、プリントサーバ2が備える機能の一部又は全部は、MFP1又はユーザ管理サーバ3が具備しても良い。例えば、プロセッサ21がプログラムを実行することにより実現する各機能は、MFP1のプロセッサ11またはユーザ管理サーバ3のプロセッサ31が実現するようにしても良い。また、管理テーブル27に記憶される情報の一部又は全部は、MFP1のHDD18あるいはユーザ管理サーバ3のHDD34にあっても良い。
【0041】
消色装置6は、各部を統括的に制御するシステム制御部65を備える。例えば、システム制御部65は、給紙部61、スキャナ62、消色部63、第1乃至第6の搬送部64a〜64f、第1乃至第3の排紙トレイ66〜68及び操作パネル6aを制御する。システム制御部65は、操作パネル6a、ローカルエリアネットワーク5で接続されるプリントサーバ2、ユーザ管理サーバ3から情報を取得し、ユーザ端末4、スマートフォン50及び携帯端末51からユーザ又は管理者が入力した情報を取得する。システム制御部65は、例えばCPUであるプロセッサ65a、ランダムアクセスメモリ(RAM)65b、リードオンリーメモリ(ROM)65c、不揮発性メモリ65d、ハードディスクドライブ(HDD)65e、ネットワークインターフェース(I/F)65fおよびタイマ65gなどを備える。
【0042】
プロセッサ65aは、ROM65c、不揮発性メモリ65dあるいはHDD65eに記憶されている制御プログラムを実行することにより各種の処理機能を実現する。RAM65bは、ワーキングメモリとして機能するメインメモリである。ROM65cは、消色装置6の動作を司る制御プログラムおよび制御データなどを記憶する。不揮発性メモリ65dは、書換え可能な不揮発性のメモリである。不揮発性メモリ65dは、各種の処理機能を実現するための制御プログラムおよび制御データを記憶する。例えば、不揮発性メモリ65dは、シートをリユースするかリジェクトするかの判断レベル情報や、消色部63の設定温度情報を保持する。
【0043】
HDD65eは、データ記憶用の大容量のメモリである。HDD65eは、例えば、スキャン結果との比較データを蓄積する。ネットワークインターフェース(I/F)65fは、ローカルエリアネットワーク5を介して外部装置と通信を行うためのインターフェースである。タイマ65gは、消色装置6のシステムのタイミングを調整する。
【0044】
以下、画像管理システム100におけるシートへの画像のプリントと、画像をプリントしたシートの管理について説明する。
【0045】
画像管理システム100は、識別情報により画像のプリントあるいはコピーを制限できる。画像管理システム100は、識別情報により画像をプリントしたシートの処理を制限できる。識別情報は、例えば画像をプリントする日時、画像をプリントする人、画像をプリントするマシン、画像のセキュリティ設定、画像の有効期限、プリント或いはコピーされた画像の着色剤の種類(消色性着色剤であるか否か)、画像の世代情報、シートの使用回数、マシン履歴等の管理情報と結びつけられる。
【0046】
画像管理システム100は、新たに文書(画像)を作成するごとに、作成した文書(画像)を識別するための情報である文書IDを発行し、作成した新しい文書(画像)をプリントあるいはコピーする場合に、「識別情報」としてプリントIDを発行する。プリントIDは文書IDと結びつけられる。プリントIDは、例えば、2次元バーコードやQRコードなどのコード情報に変換できる情報である。画像管理システム100は、プリントIDを画像化したコードをシートにプリントする。この実施形態では、未使用のシートにプリントあるいはコピーする毎に、例えば非消色性のインクで、シートの所定の位置にQRコードをプリントする。尚QRコードはプリントID以外の関連する情報を有していても良い。
【0047】
画像管理システム100は、QRコード(プリントID)と結びつく画像データ等、各種の管理情報をプリントサーバ2で管理する。画像管理システム100は、シートにプリントしたQRコードから得られるプリントIDから、管理情報を取得して画像のプリント、コピー、スキャン、データ作成等の管理を実現し、画像をプリントしたシートの管理を実現する。
【0048】
例えば、ユーザ端末4等で新たに文書(画像)を作成して、作成した新たな文書(画像)を、最初に未使用のシートにプリントあるいはコピーする場合、MFP1は、新たなシートに新たな文書IDに結びつく文書(画像)をプリントする。MFP1は、文書(画像)をシートの画像領域にプリントするとともに、新たな文書IDに結びつけて、更に発行したプリントIDを画像化したQRコードを、例えばシートの非画像領域の所定の位置にプリントする。
【0049】
文書IDに結びつく文書(画像)は、ユーザの指示により、消色画像形成部91或いは非消色画像形成部97のいずれかでプリントする。QRコードは、非消色画像形成部97で、消色しないインクを用いてプリントする。非消色画像形成部97は、すでにQRコードがプリントされたリユースのシートにはQRコードをプリントしない。MFP1で文書(画像)をプリントする場合に、給紙スキャナ98がQRコードを読取って、リユースのシートであることを検知したら、MFP1は、文書(画像)のみをプリント画像領域にプリントし、非消色画像形成部97は非画像領域にQRコードをプリントしない。
【0050】
シートは、使用開始から消色によるリユース、リサイクル或いはセキュリティ廃棄されるまで、最初にプリントされたQRコードで管理される。又リユースのシートに文書(画像)を形成する毎に、形成した文書(画像)に対して発行されたプリントIDに、リユースのシートの情報を管理情報として追加する。
【0051】
画像管理システム100は、シートにプリントされた文書(画像)とともにQRコードを、スキャナ8で読み取る場合には、すでにプリントサーバ2に記憶される管理情報或いはシート情報に、スキャナ8で読み取ることにより新たに得られた新たな管理情報或いは新たなシート情報を、更に追加する。
【0052】
画像管理システム100で新たな文書(画像)を作成する場合に、発行されるプリントID(QRコード)と結びつけて、QRコードで管理する管理情報の例と、プリントされた文書(画像)を消色装置6で消色するために、スキャナ62で、文書(画像)を読み取る場合に、プリントID(QRコード)と結びつけて、追加される管理情報の例とを図5に示す。
【0053】
新たな文書(画像)を作成した場合(初期文書(画像)作成時)あるいはプリントあるいはコピーする場合(印刷時)に、プリントID(QRコード)に結び付けて付与される管理情報は、例えば、会社名、所属部門/フロア/エリア、作成者、印刷マシン、印刷日時、セキュリティレベル、消色促進レベル、元データ参照場所(ディレクトリ)、印刷着色剤属性/定着温度/転写電圧及び印刷着色剤消色温度、他がある。
【0054】
文書(画像)を消色するために、スキャナ62で、文書(画像)を読み取る場合に、プリントID(QRコード)と結びつけて追加される管理情報は、例えば、読み取りマシン、読み取り日時、消色日時、消色回数、消色温度、消色時データ情報、読み取ったデータのPDF化、PDF電子データ、差分(世代情報毎の元データとの差分管理)、読み取ったデータのOCR処理、OCR電子データ及びOCR翻訳データ、他である。
【0055】
次にプリントID(QRコード)を用いて、画像管理システム100が実現する、文書(画像)管理とシート管理の流れの例を、図6を参照して説明する。(F1)で、例えばユーザ端末4で、ユーザが3ページからなる新たな文書(画像)である原稿Aを作成する。プリントサーバ2は、原稿Aに文書IDを発行し、文書IDと結びつけて原稿Aの各ページに新たなプリントIDを発行する。プリントサーバ2は、例えばHDD24の管理テーブル27に、各文書ID及びプリントIDのそれぞれと結びつけて、図5等に示す管理情報を記憶する。
【0056】
(F2)で、MFP1が原稿Aをプリントする場合に、第1の給紙カセット96aから給紙されるリユースのシートを使用する場合、リユースのシートにすでにQRコードがプリントされていることから、プリントサーバ2は、プリントIDを画像化したQRコード情報(QRコード画像)をMFP1に供給しない。MFP1が原稿Aをプリントする場合に、第2の給紙カセット96bから給紙される未使用のシートを使用する場合、プリントサーバ2は、各頁の画像に対するプリントIDを、それぞれ画像化したQRコード情報(QRコード画像)に変換して、MFP1に供給する。
【0057】
(F2)で、原稿Aの1ページ目をリユースのシートP1にプリントする場合は、MFP1は、消色画像形成部91或いは非消色画像形成部97により画像領域に文書(画像)をプリントする。非画像領域に、最初の使用時にプリントされたQRコードB1を有するシートP1には、画像領域に文書(画像)A1がプリントされる。
【0058】
原稿Aの2、3ページ目をそれぞれ未使用のシートP2、P3にプリントする場合は、プリントサーバ2は、プリントすべき原稿A2、A3の各画像に対するプリントIDと対応づけてQRコード情報C2、C3をMFP1へ供給する。MFP1は、消色画像形成部91或いは非消色画像形成部97により、シートP2、P3の画像領域にそれぞれ文書(画像)A2、A3をプリントし、非消色画像形成部97により消色しないインクで、非画像領域の基準位置に、QRコードC2、C3をプリントする。未使用のシートP2には、画像領域に文書(画像)A2がプリントされ、非画像領域の右上にQRコードC2がプリントされる。未使用のシートP3には、画像領域に文書(画像)A3がプリントされ、非画像領域の右上にQRコードC3がプリントされる。
【0059】
プリントサーバ2は、1ページ目のプリントIDと結びつけて、更なる管理情報としてリユースのシートP1にプリントしたことを管理するためのQRコードB1と、世代数(プリント回数)を管理テーブル27に追加記憶する。プリントサーバ2は、2、3ページ目のプリントIDと結びつけて、更なる管理情報として、世代数(プリント回数)を管理テーブル27に追加記憶する。
【0060】
次に(F3)で、シートP1とシートP2とをコピーする場合、MFP1は、シートP1及びシートP2を例えばスキャナ8でスキャンし、シートP1およびシートP2の画像をスキャン画像データに変換する。MFP1は、スキャン画像(シートP1の画像とシートP2の画像)データをプリントサーバ2へ転送する。プリントサーバ2は、シートP1及びシートP2のスキャン画像からそれぞれQRコード情報(B1、C2)を抽出する。プリントサーバ2は、抽出したQRコード情報から各文書(画像)A1、A2のプリントIDを判定する。
【0061】
プリントサーバ2は、判定したプリントIDと結びつく、管理テーブル27内の管理情報を確認して、シートP1とシートP2のコピーが可能か否かを判断する。シートP1及びシートP2のコピーが可能であると判断した場合、プリントサーバ2は、2つのプリントIDと結びつく管理情報に、世代数(プリント回数)コピー条件等の新たな管理情報を追加して、管理テーブル27を更新する。
【0062】
MFP1がシートP1をコピーする場合に、QRコードD2を有するリユースのシートP4を使用する場合、プリントサーバ2は、QRコードB1から、文書(画像)A1のプリントIDに結びついて画像化したQRコード情報(QRコード画像)をMFP1に供給しない。MFP1は、非画像領域にQRコードD2を有するシートP4に、消色画像形成部91或いは非消色画像形成部97によりシートP1の画像領域に文書(画像)A1のみをコピーする。
【0063】
MFP1がシートP2をコピーする場合に、第2の給紙カセット96bから給紙される未使用のシートP5を使用する場合、プリントサーバ2は、QRコード(登録商標)C1から、文書(画像)A2のプリントIDに結びついて画像化した新しいQRコード(登録商標)情報(QRコード(登録商標)画像)MFP1に供給する。MFP1は、消色画像形成部91或いは非消色画像形成部97により、シートP5の画像領域に文書(画像)A2をプリントし、非消色画像形成部97により消色しないインクで、非画像領域の右上に、新しいQRコード(登録商標)C4をプリントする。
【0064】
プリントサーバ2は、文書(画像)A1のプリントIDと結びつけて、更なる管理情報としてリユースのシートP4にプリントしたことを管理するためのQRコード(登録商標)Dと、世代数(プリント回数)を管理テーブル27に追加記憶する。プリントサーバ2は、文書(画像)A2のプリントIDと結びつけて、更なる管理情報として、新しいQRコード(登録商標)C4と、世代数(プリント回数)を管理テーブル27に追加記憶する。
【0065】
(F4)で、ユーザは例えばシートP3に、熱で消えないボールペン等で手書きのメモt1、t2、t3を記入する。
【0066】
次に(F5)で、MFP1は、シートP1、P2、P4、P5及び手書きのメモt1、t2、t3を記入したシートP3をスキャンして、情報をPDF(イメージ)で残す。図7に示すように、MFP1は、シートP1、P2、P4、P5及びシートP3を、例えばスキャナ8でスキャンして、画像をスキャン画像データに変換する。MFP1は、スキャン画像データをプリントサーバ2へ転送する。プリントサーバ2は、各スキャン画像からそれぞれQRコード情報(B1、C2、D2、C4、C3)を抽出する。プリントサーバ2は、抽出したQRコード情報から各文書(画像)A1、A2、A3のプリントIDを判定する。
【0067】
プリントサーバ2は、判定したプリントIDと結びつく、管理テーブル27内の管理情報を確認して、画像データのPDF化が可能か否かを判断する。各文書(画像)A1、A2、A3のPDF化が可能であると判断した場合、プリントサーバ2は、例えばユーザ端末4にPDF化を許可する。プリントサーバ2は、各プリントIDと結びつく管理情報に、PDF化の条件等の新たな管理情報を追加して、管理テーブル27を更新する。例えば、ユーザは、ユーザ端末4からPDF化した画像データを取得して、Eメールに添付可能である。PDF化した後、シートP1、P2、P4、P5及びシートP3は、例えば(F7)でリユースのために消色する。
【0068】
(F6)は、スキャンした画像データをPDF化しないで、元データで管理する。図8に示すように、MFP1は、シートP1、P2、P4、P5及び手書きのメモt1、t2、t3を記入したシートP3をスキャンして、画像をスキャン画像データに変換する。MFP1は、スキャン画像データをプリントサーバ2へ転送する。プリントサーバ2は、各スキャン画像からそれぞれQRコード情報(B1、C2、D2、C4、C3)を抽出する。プリントサーバ2は、抽出したQRコード情報から各文書(画像)A1、A2、A3のプリントIDを判定する。
【0069】
プリントサーバ2は、判定したプリントIDと結びついて、管理テーブル27に記憶される元データ(A1、A2、A3)と、スキャン画像データを比較する。シートP1、P2、P4、P5のスキャン画像データ(A1、A2)は、元データとの差分がなく、元データと同じであることから、スキャン画像データを元データの電子データで管理する。プリントサーバ2は、元データの文書(画像)A1、A2のプリントIDと結びつく管理情報に、スキャンしたシートP1、P2、P4、P5のQRコードB1、C2、D2、C4等の新たな管理情報を追加して、管理テーブル27を更新する。
【0070】
プリントサーバ2は、手書きのメモt1、t2、t3を記入したシートP3をスキャンして、QRコード情報C3から判定したプリントIDと結びついて管理テーブル27に記憶される元データ(A3)と、手書きのメモt1、t2、t3を記入したシートP3のスキャン画像データを比較する。シートP3のスキャン画像データは、手書きのメモt1、t2、t3分のOCR電子データが元データA3との差分となる。プリントサーバ2は、元データの文書(画像)A3のプリントIDと結びつく管理情報の元データに、手書きのメモt1、t2、t3分のデータをプラスして保存するよう、管理テーブル27に差分のOCR電子データを新たに追加して、管理テーブル27を更新する。スキャンしたシートP1、P2、P4、P5及びシートP3は、例えば(F7)でリユースのために消色する。
【0071】
(F5)或いは(F6)でスキャンした後、ユーザはリユースのため、(F7)でシートP1、P2、P4、P5及びシートP3を消色する。ユーザはシートP1、P2、P4、P5、P3を、消色装置6の給紙トレイ61aにセットする。操作パネル6aで、消色操作の開始を指示すると、第1の搬送部64aは、シートP1、P2、P4、P5、P3を順にスキャナ62に搬送する。スキャナ62は、シートP1、P2、P4、P5、P3の夫々のプリント状況と、QRコードB1、C2、D2、C4、C3をスキャンする。プリントサーバ2は、QRコードB1、C2、D2、C4、C3のスキャン画像からそれぞれQRコード情報を抽出する。プリントサーバ2は、抽出したQRコード情報から各画像のプリントIDを判定する。
【0072】
プリントサーバ2は、判定したプリントIDと結びつく、管理テーブル27内のセキュリティレベルを確認する。例えばシートP1、P4がセキュリィティーレベルから確実に廃棄するセキュリティ廃棄を必要とする場合、第6の搬送部64fは、シートP1、P4を、鍵つき或いは暗証番号付きのセキュリティボックス68に搬送する。セキュリティボックス68に回収されたシートP4は、セキュリティ廃棄される。プリントサーバ2は、シートP1、P4のQRコードB1、D2から抽出して判定したプリントIDと結びつく管理情報に、シートP1、P4の廃棄処理を新たな管理情報として追加して管理テーブル27を更新する(F8)。
【0073】
セキュリィティーレベルからシートP2、P5、P3をリユースする場合、プリント状況から破れやシワが無ければ、第2の搬送部64bは、シートP2、P5、P3を消色部63に搬送する。消色部63は、シートP2、P5、P3を順に加熱して、画像を消色する。シートP2、P5、P3の画像が確実に消色したかを確認するため、第3の搬送路64cは、シートP2、P5、P3を再びスキャナ62に搬送する。スキャナ62で読みとったプリント状況から、例えば画像が確実に消色されているシートP2、P5は、第4の搬送部64dにより第1の排紙トレイ66に搬送され、リユースされる。スキャナ62で読みとったプリント状況から、例えば手書きのメモt1、t2、t3が消えずに残っているシートP3は、第5の搬送部64eによりリジェクトボックス67に搬送されて、リサイクル処理される。
【0074】
プリントサーバ2は、シートP2、P5のQRコードC2、C4から抽出して判定したプリントIDと結びつく管理情報に、シートP2、P5のリユースを、新たな管理情報として追加して管理テーブル27を更新する(F9)。プリントサーバ2は、シートP3のQRコードC3から抽出して判定したプリントIDと結びつく管理情報に、シートP3のリサイクル処理を、新たな管理情報として追加して管理テーブル27を更新する(F10)。
【0075】
次に、図5に示すQRコードで管理する管理情報の例を含めた情報を記憶する管理テーブル27について図9を参照して説明する。管理テーブル27は、図9(a)に示すプリント対象とする文書(画像)(原稿)に関する情報を記憶する文書(画像)記憶エリア27a、図9(b)に示すプリント対象とする文書(画像)(原稿)の各ページに関する情報を記憶するページ記憶エリア27b、図9(c)に示すプリントあるいはコピーした画像に関する情報を記憶するプリント情報エリア27c、図9(d)に示す操作ログに関する情報を記憶する操作ログ記憶エリア27d、図9(e)に示す利用可能なシートの量に関する情報を記憶する許容量記憶エリア27eを示す。図9(f)に示すシートの使用量に関する情報を記憶する使用量記憶エリア27fを示す。
【0076】
文書(画像)記憶エリア27aは新たな文書(画像)(原稿)を作成した場合に発行される文書IDと結びつけて、例えばファイル名、文書(画像)(原稿)のページ数を記憶し、原本データ内に、原本データ(例えば、会社名、所属部門/フロア/エリア、作成者、セキュリティレベル、消色促進レベル、元データ(元データそのものを記憶していない場合は、元データの参照場所(ディレクトリ))、等)を記憶する。ファイル名は、文書(画像)(原稿)の電子データとしての名称である。ページ数は、文書(画像)を構成する画像の総ページ数である。原本データは、文書(画像)を構成する各ページ画像の原本となる画像データである。
【0077】
ページ記憶エリア27bは、文書IDと結びつけて、更に作成した文書(画像)のページ毎の画像を識別するための情報であるページIDと対応して、(個々の画像)に関する情報を記憶する。ページ記憶エリア27bは、例えばページ番号、セキュリィティーレベル、有効期限、出力フラグ、等を記憶する。文書(画像)記憶エリア27aとページ記憶エリア27bとで文書IDは共通である。
【0078】
画像管理システム100は、新しい文書(画像)を管理テーブル27に登録する場合にページIDを発行して、文書(画像)の各ページに関する情報を管理テーブル27に登録する。セキュリィティーレベルは、当該ページの画像に対するセキュリティ設定を示す。例えば、セキュリィティーレベルは、セキュリィティー度の低い順にレベル1(最低)からレベル5(最高)までの何れかが設定される。このセキュリィティーレベルは、文書(画像)作成時にユーザが設定しても良いし、後で管理者が設定しても良い。セキュリィティーレベルは、当該ページの画像に対するプリント(コピー)、消色、データ作成等の権限を示す情報である。有効期限は、当該ページの画像に対するプリント(コピー)等の有効期限を示す情報である。例えば、有効期限は、ユーザが登録しても良いし、管理者が設定しても良い。出力フラグは、当該ページの画像に対するプリントおよびコピーを許可するか否かを示すフラグである。
【0079】
プリント情報エリア27cは、ページIDと結びつけて、更に作成したプリントIDと対応して、例えば1世代前プリントID、世代数、消色フラグ、ユーザID等を記憶する。更にプリント情報エリア27cは、プリント着色剤の属性/定着温度/転写電圧及びプリント着色剤消色温度、等のプリント処理に関する情報を記憶する。ページ記憶エリア27bとプリント情報エリア27cとでページIDは共通である。
【0080】
プリントIDは、1ページ分の画像に対する1回のプリント処理を識別する。1世代前のプリントIDは、プリント処理した画像に対する前回のプリント処理のプリントIDである。世代数は、当該プリント処理によりプリントしたページの画像に対する累積のプリント回数である。ページIDは、プリントした画像のページを示す。ユーザIDは、当該プリント処理を実行したユーザを識別する情報である。着色剤の属性は、プリントした画像が消色可能であるかを示す。消色フラグは、プリント結果(シート)が消色されたか否かを示すフラグである。なお、消色フラグは、シートを消色登録する消色フラグ登録処理により更新する。
【0081】
操作ログ記憶エリア27dは、プリントID(ユーザID)と結びつけて、例えば日時、操作内容、サイズ、等のユーザによる操作履歴(操作ログ)を示す情報を記憶する。更に操作ログ記憶エリア27dはマシン、等を記憶する。
【0082】
日時は、操作(処理)を実行した日時を示す情報である。ユーザIDは、操作(処理)を実行したユーザを識別する情報である。操作内容(処理内容)は、実行した操作(処理)の内容を示す情報である。操作内容(処理内容)としては、例えば、プリント、コピー、スキャン、消色、リサイクル、セキュリティ廃棄、等を登録する。サイズは、操作(処理)したシートのサイズを示す情報である。プリントIDは、操作(処理)したシートを識別する。マシンは、操作(処理)したマシン及び(処理条件)を識別するための情報である。プリント情報エリア27cと操作ログ記憶エリア27dとでプリントIDは共通である。
【0083】
許容量記憶エリア27eは、ユーザIDと結びつけて、オフィス許容量(枚)、フロア、フロア別許容量(枚)、部署、エリア別許容量(枚)、ユーザ別許容量(枚)、等のプリントあるいはコピーのシートとして利用できる許容量に関する情報を記憶する。
【0084】
オフィス許容量は、オフィス全体でプリント或はコピーできるシートの許容量を示す情報である。フロアおよびフロア別許容量は、各フロアでプリント或はコピーできるシートの許容量を示す。部署および部署別許容量は、各部署でプリント或はコピーできるシートの許容量を示す。ユーザIDおよびユーザ別許容量は、各ユーザでプリント或はコピーできるシートの許容量を示す。例えば、許容量管理テーブル27eに記憶する許容量などの情報は、管理者が設定する。
【0085】
使用量記憶エリア27fは、ユーザIDと結びつけて例えば、紙使用量(枚)、許容量(枚)、使用率(%)、等のプリントあるいはコピーにより使用されているシートの使用量に関する情報を記憶する。シートの使用量に関する情報は、許容量が設定される個人あるいはグループごとに設けることができる。プリント情報エリア27c、操作ログ記憶エリア27d、許容量記憶エリア27e及び使用量記憶エリア27fとでユーザIDは共通である。
【0086】
シート使用量は、対応するユーザが使用中のシートの量を示す情報である。許容量は、対応するユーザがプリント或はコピーできるシートの許容量を示す情報である。使用率は、許容量に対するシートの使用量の割合を示す情報である。
【0087】
次に、画像管理システム100におけるコピーあるいはプリントについて説明する。
【0088】
画像管理システム100では、コピー或はプリントを実行したユーザを識別するため、認証が成功したユーザによる指示に応じてコピー、プリントあるいはシートの消色を行うものとする。MFP1は、ユーザが操作パネル7に入力したユーザ情報(ユーザID及びパスワードなど)あるいはユーザが提示するICカードなどのIDカードから取得するユーザ情報を用いてユーザ管理サーバ3によるユーザ認証を実行する。
【0089】
次にMFP1における例えばコピー、プリント、消色登録の処理例について説明する。
【0090】
図10は、ユーザ認証が成功した場合に、操作パネル7の表示部7aに表示する待機状態の操作画面の表示例を示す図である。図10に示す操作画面において、表示パネル7aは、例えばユーザ名70a、コピーボタン70b、プリントボタン70cおよび消色登録ボタン70dを表示する。ユーザは、MFP1でコピーを実行する場合にはコピーボタン70bを押し、プリントを実行する場合にはプリントボタン70cを押し、シートを消色する場合には消色登録ボタン70dを押す。
【0091】
例えばユーザがコピーボタン70dを押すと、MFP1は、表示部7aにコピー画面71aを表示する。図11は、コピー画面71aの表示例である。図11に示すようなユーザ名70aを表示するコピー画面71aで、ユーザは各種のコピー設定が入力できる。コピー画面71aにおいて、ユーザは、コピー設定を入力し、コピー開始を指示する。ユーザがコピー開始を指示すると、MFP1は、ユーザがセットする原稿に対するコピー処理を開始する。
【0092】
ユーザがプリントボタン70cを押すと、MFP1は、表示部7aにプリント画面71bを表示する。図12は、プリント画面71bの表示例である。図12に示すプリント画面71bでは、当該ユーザがプリント可能なデータが一覧表示する。プリント画面71bにおいて、ユーザは、プリントするデータを指定し、プリントの開始を指示する。ユーザがプリント開始を指示すると、MFP1は、ユーザが指定するプリントデータに対するプリント処理を開始する。
【0093】
ユーザが消色登録ボタン70dを押すと、MFP1は、表示部7aに消色登録画面71cを表示する。図13は、消色登録画面71cの表示例である。図13に示す消色登録画面71cでは、シートの消色処理に関する設定が入力できる。消色登録画面71cにおいて、ユーザは、スキャナ8に消色するシートをセットし、消色登録の開始を指示する。ユーザが消色登録の開始を指示すると、MFP1は、ユーザがセットするシートに対する消色登録処理を開始する。
【0094】
図14を参照して、MFP1におけるコピー処理を説明する。
【0095】
コピーを要求するユーザは、MFP1のスキャナ8に原稿をセットし、操作パネル7によりコピー設定を入力し、コピー開始を指示する。ここで、図11に示すコピー画面71aを表示した状態において、ユーザが、QRコードのプリントされた原稿をスキャナ8にセットし、操作パネル7でコピー実行の指示を入力したものとする。
【0096】
MFP1のシステム制御部10では、操作パネル7からコピー実行の指示を受信する。コピー実行の指示を受信した場合(ACT101、YES)、プロセッサ11は、スキャナ8によりユーザがセットした原稿を読取る(ACT102)。システム制御部10のプロセッサ11は、スキャナ8により読取った原稿のスキャン画像とQRコード情報とをプリントサーバ2へ送信する(ACT103)。コピーの対象となる原稿のスキャン画像を送信した後、システム制御部10のプロセッサ11は、プリントサーバ2からプリントデータの受信待ちとなる(ACT104)。
【0097】
QRコード情報から、スキャン画像のプリントIDを判定し、コピー可能であると判断したプリントサーバ2からプリントデータを受信すると(ACT104、YES)、システム制御部10のプロセッサ11は、受信したプリントデータをプリンタ9によりシートにプリントする(ACT105)。プリンタ9によるシートへのプリントデータのプリントが完了すると、MFP1のプロセッサ11は、ネットワークインターフェース16を介してプリント完了を示す通知を当該プリントデータの送信元であるプリントサーバ2へ送信する(ACT106)。
【0098】
図14を参照して、MFP1におけるプリント処理を説明する。MFP1でプリント処理を要求するユーザは、図12のプリント画面71bによりプリントする文書(画像)(画像データ)を指定し、プリント実行の指示を入力する。
【0099】
MFP1のシステム制御部10では、操作パネル7からプリント実行の指示を受信する。プリント実行の指示を受信した場合(ACT111、YES)、プロセッサ11は、ユーザが指定したプリント対象の画像データを示す情報(例えば、文書ID及びページID)を取得する(ACT112)。
【0100】
プリント対象の画像データを示す情報を送信した後、システム制御部10のプロセッサ11は、プリントサーバ2からプリントデータの受信待ちとなる(ACT104)。文書ID及びページIDを判定し、プリント可能であると判断したプリントサーバ2からプリントデータを受信すると(ACT104、YES)、システム制御部10のプロセッサ11は、受信したプリントデータをプリンタ9によりシートにプリントする(ACT105)。プリンタ9によるシートへのプリントデータのプリントが完了すると、プロセッサ11は、ネットワークインターフェース16を介してプリント完了を示す通知を当該プリントデータの送信元であるプリントサーバ2へ送信する(ACT106)。
【0101】
なお、MFP1のプリント処理は、ユーザ端末からのプリント要求に応じて開始するようにしても良い。ユーザ端末4からのプリント要求に応じてプリント処理を実行する場合、ユーザ端末4が上記ACT111〜112の処理を実行し、MFP1が上記ACT104〜106の処理を実行する。
【0102】
次に、図15を参照してプリントサーバ2におけるコピー処理およびプリント処理について説明する。MFP1からコピー要求を受信する場合(ACT201、YES)、プリントサーバ2は、MFP1から原稿のスキャン画像とQRコード情報とを取得する。
【0103】
QRコード情報を含む原稿のスキャン画像を取得すると、プリントサーバ2のプロセッサ21は、スキャン画像からQRコード情報(QRコード画像)を抽出する(ACT202)。スキャン画像からQRコード情報を抽出すると、プリントサーバ2のプロセッサ21は、抽出したQRコード情報を認識(デコード)する(ACT203)。プロセッサ21はQRコード情報からプリントIDを判定する。プリントIDは、1つのシートに画像をプリントするごとに発行される。
【0104】
スキャン画像から抽出したQRコード情報をデコードした後、プリントサーバ2のプロセッサ21は、当該原稿の画像をコピーするシートに付与する新たなプリントIDを発行する(ACT204)。プロセッサ21は、新たに発行したプリントIDに対応づけて、原稿の画像のページID、1世代前のプリントID、世代数などの情報を管理テーブル27のプリント情報エリア27cに登録する(ACT205)。例えば、プロセッサ21は、管理テーブル27を検索することにより、原稿のプリントIDに対応するページID、1世代前のプリントID、および世代数などを判定する。
【0105】
また、プロセッサ21は、プリントIDをQRコード情報に変換(エンコード)出来る(ACT206)。MFP1がリユースのシートを使用する場合、リユースのシートにすでにQRコードがプリントされていることから、プロセッサ21は、プリントIDを画像化したQRコード情報(QRコード画像)をMFP1に供給しない。MFP1が未使用のシートを使用する場合、プロセッサ21は、各頁の画像に対するプリントIDを、それぞれ画像化したQRコード情報(QRコード画像)に変換して、MFP1に供給する。
【0106】
プロセッサ21は、MFP1がリユースのシートにプリントする場合は、非画像領域にQRコード情報を配置(プリント用の画像とQRコード画像とを合成)しないプリントデータを形成し、MFP1が未使用のシートにプリントする場合は、QRコード情報を非画像領域に配置(プリント用の画像とQRコード画像とを合成)したプリントデータを形成する(ACT207)。なお、コピー処理の場合、プロセッサ21は、管理テーブル27のプリント情報エリア27cおよびページ記憶エリア27bにより特定できる当該原稿の原本の画像データをプリント用の画像としても良い。
【0107】
プリントデータを作成すると、プロセッサ21は、作成したプリントデータをMFP1へ送信する(ACT208)。プリントデータを送信した後、プリントサーバ2は、MFP1からのプリント完了通知を待つ(ACT209)。MFP1からプリント完了の通知を受信した場合(ACT209、YES)、プリントサーバ2のプロセッサ21は、当該プリント処理を操作ログ記憶エリア27dに登録する(ACT210)。例えば、プロセッサ21は、1件分のプリント処理(或はコピー処理)の履歴情報として、プリントIDと結び付けて、プリント(或はコピー)を実行した日時、プリントを指示したユーザのユーザID、処理内容がコピー或はプリントであることを示す情報及びプリントしたシートのサイズ操作ログ記憶エリア27dに登録する。
【0108】
さらに、プロセッサ21は、プリント情報エリア27cと使用量記憶エリア27fとを更新する(ACT211、ACT212〜215)。例えば、プリント完了の通知を受信した後、プロセッサ21は、プリント情報エリア27cにおいて、プリントが完了したプリントIDに対応する消色フラグを未消色あるいは使用中であることを示す情報「false」に更新する(ACT211)。
【0109】
プリント完了の通知を受信した後、プロセッサ21は、プリントが完了したプリントIDに対応するユーザID(使用量記憶エリア27fを更新すべきユーザのユーザID)を判定する。プリントが完了したユーザIDを判定すると、プロセッサ21は、操作ログ記憶エリア27dに登録した情報から当該ユーザIDのユーザが未消色(使用中)のシートの数を計数する(ACT212)。ユーザが使用中のシートの数は、使用量記憶エリア27fに登録済みであったシートの使用数に新にプリントした枚数を加算することにより計数しても良い。
【0110】
更新するユーザのシートの使用数を計数すると、プロセッサ21は、当該ユーザに対するシートの許容量を許容量記憶エリア27eから取得する。プロセッサ21は、取得したシートの使用数と許容量とにより当該ユーザに対するシートの使用率を算出する(ACT214)。例えば、プロセッサ21は、(使用数)/(許容量)×100[%]によりシートの使用率を算出する。シートの使用率を算出すると、プロセッサ21は、当該ユーザIDに対応するシートの使用数およびシートの使用率を更新する(ACT215)。
【0111】
また、MFP1或はユーザ端末4からプリント要求を受信した場合(ACT221、YES)、プリントサーバ2のプロセッサ21は、ACT204を進み、受信したプリント用の画像データをプリントするシートに付与する新たなプリントIDを発行する(ACT204)。プリント用の画像データに対するプリントIDを発行した後、プロセッサ21は、上記ACT205〜215の処理を実行する。
【0112】
画像管理システム100は、コピー処理により原稿をコピーしたシート、あるいは、プリント処理により画像をプリントしたシートの状態を示す情報を管理テーブル27に記憶し、ユーザごとのシートの使用量に関する情報を使用量記憶エリア27fに記憶する。画像管理システム100によれば、コピーあるいはプリントしたシートを管理でき、ユーザごとのシートの使用量なども容易に管理できる。
【0113】
なお、上述したプリントサーバ2が実行する各処理(ACT201〜215)の一部又は全部は、MFP1が実行しても良い。ACT201〜215の各処理は、プロセッサがプログラムを実行することにより実現できる機能である。このため、ACT201〜215の各処理は、MFP1のプロセッサ11が実行可能である。ACT201〜215の各処理をMFP1のプロセッサ11が実行する形態によれば、上述したコピー処理およびプリント処理は、MFP1単体でも実現できる。
【0114】
次に、画像管理システム100における消色登録処理について説明する。消色登録処理は、プリント結果としてのシートを例えばセキュリィティーレベルに応じて消色し或いはセキュリティ廃棄することを登録する処理である。消色登録処理において、MFP1は、消色するシートをスキャナ8によりスキャンする。MFP1は、消色するシートをスキャンした画像をプリントサーバ2へ送信する。プリントサーバ2は、スキャン画像に含まれるQRコード情報により消色するシート(例えば、プリントID)を特定する。消色するシートのプリントIDを特定すると、プリントサーバ2は、消色するシートの状態が消色済みであることを示す情報に更新する。つまり、プリントサーバ2は、当該プリントIDに対応するシートの状態を示す消色フラグを「true」(消色済みを示す情報)にする。
【0115】
ただし、消色するシートをスキャンする処理は、ネットワーク5を介してプリントサーバ2とのデータ通信が可能な、MFP1とは別の機器で実行しても良い。例えば、消色するシートをスキャンする処理は、消色性着色剤によって画像を形成されたシートの、画像を消色する消色装置6のスキャナ62が実行するようにしても良い。この消色装置6は、消色するシートのQRコードをプリントサーバ2へ送信する機能を備える。スキャナ62で読み取ったQRコード情報により消色するシートのプリントIDを特定すると、プリントサーバ2は、当該プリントIDに対応するシートの状態を示す消色装置6のスキャナ62フラグを「true」(消色済みを示す情報)にする。
【0116】
以下の説明では、消色登録処理において、MFP1のスキャナ8が消色するシートをスキャンするものとする。図14を参照して、MFP1における消色登録処理について説明する。消色登録を要求するユーザは、MFP1のスキャナ8に消色するシートをセットし、操作パネル7により消色登録の開始を指示する。例えば、図10に示す待機画面においてユーザが消色登録ボタンを押すと、操作パネル7の表示部7aは、図13に示すような消色登録画面71cを表示する。
【0117】
MFP1のシステム制御部10では、操作パネル7から消色登録の開始指示を受信した場合(ACT121、YES)、プロセッサ11は、スキャナ8によりユーザがセットした消色するシートの画像(消色するシートを示す情報を含む画像)を読取る(ACT122)。システム制御部10のプロセッサ11は、スキャナ8により読取った消色するシートのスキャン画像と消色登録要求とをプリントサーバ2へ送信する(ACT123)。
【0118】
MFP1は、消色するシートのスキャン画像の代わりに、消色するシートを示すQRコード情報をプリントサーバ2へ送信するようにしても良い。尚、消色装置6のスキャナ62で消色するシートをスキャンする場合、スキャナ62は、消色するシートのQRコードを読取り、消色するシートを示すQRコード情報をプリントサーバ2へ送信する。MFP1は、消色するシートをスキャンした画像に含まれるQRコード画像をデコードし、デコードしたQRコード情報から判定される、消色するシートのプリントIDを消色登録要求とともにプリントサーバ2へ送信するようにしても良い。
【0119】
また、プリントIDなどの消色するシートを示す情報は、操作パネル7で入力されるようにしても良い。この場合、MFP1は、操作パネル7で入力されたプリントIDなどの消色するシートを示す情報を消色登録要求とともにプリントサーバ2へ送信するようにすれば良い。
【0120】
消色登録要求を送信した後、システム制御部10のプロセッサ11は、プリントサーバ2からの消色登録完了の通知を待つ(ACT124)。プリントサーバ2から消色登録完了の通知を受信すると(ACT124、YES)、MFP1のプロセッサ11は、消色登録が完了したことを示す案内を表示部7aに表示する(ACT125)。
【0121】
次に、図15を参照して、プリントサーバ2における消色登録処理について説明する。消色登録要求を受信する場合(ACT231、YES)、プリントサーバ2は、消色登録要求とともに、QRコード情報を含む消色するシートのスキャン画像を取得する。QRコード情報を含む消色するシートのスキャン画像を取得すると、プリントサーバ2のプロセッサ21は、スキャン画像からQRコード情報(QRコード画像)を抽出する(ACT232)。スキャン画像からQRコード情報を抽出すると、プロセッサ21は、抽出したQRコード情報を認識(デコード)する(ACT233)。プロセッサ21は、QRコード情報からプリントIDを判定する。
【0122】
スキャン画像から抽出したQRコード情報をデコードした後、プリントサーバ2のプロセッサ21は、QRコード情報から判定したプリントIDのシートを消色したことを示す情報を操作ログ記憶エリア27dに登録する(ACT234)。例えば、プロセッサ21は、1件分の消色登録処理の履歴情報として、プリントIDと結びつけて、消色した日時、消色登録を指示したユーザのユーザID、処理内容が消色(リユース、リサイクル、セキュリティ廃棄)であることを示す情報及び消色したシートのサイズを操作ログ記憶エリア27dに登録する。消色登録処理を示す履歴情報を操作ログ記憶エリア27dに登録すると、プロセッサ21は、消色登録が完了したことをMFP1へ通知する(ACT235)。
【0123】
プリントサーバ2のプロセッサ21は、消色するシートのプリントIDを取得した後、プリント情報エリア27cと使用量記憶エリア27fとを更新する(ACT211、ACT212〜215)。プリント情報エリア27cの更新処理として、例えば、プロセッサ21は、プリント情報エリア27cにおいて、消色するシートのプリントIDに対応する消色フラグを「true」(消色済みを示す情報)に更新する(ACT211)。
【0124】
また、使用量記憶エリア27fの更新処理として、例えば、プロセッサ21は、消色したシートのプリントIDに対応するユーザID(使用量記憶エリア27fを更新すべきユーザのユーザID)を判定する。消色したユーザIDを判定すると、プロセッサ21は、操作ログ記憶エリア27dに登録した情報から当該ユーザIDのユーザが未消色(使用中)のシートの数を計数する(ACT212)。プロセッサ21は、使用量記憶エリア27fに登録済みであったシートの使用数から消色したシートの数を減算することにより、ユーザが使用中のシートの数を計数しても良い。
【0125】
更新するユーザのシートの使用数を計数すると、プロセッサ21は、当該ユーザに対するシートの許容量を許容量記憶エリア27eから取得する。プロセッサ21は、取得したシートの使用数と許容量とにより当該ユーザに対するシートの使用率を算出する(ACT214)。例えば、プロセッサ21は、(使用数)/(許容量)×100[%]によりシートの使用率を算出する。シートの使用率を算出すると、プロセッサ21は、使用量記憶エリア27fにおける当該ユーザIDに対応するシートの使用数およびシートの使用率を更新する(ACT215)。
【0126】
プロセッサ21は、プリント情報エリア27cと使用量記憶エリア27fとを更新した後、MFP1へ消色登録の完了を通知するようにしても良い。
【0127】
上記消色登録処理において、画像管理システム100は、消色するシートの画像をスキャナ8でスキャンし、スキャンした画像に含まれるQRコード情報からシートのプリントIDを判別する。画像管理システム100は、プリントIDからユーザIDを判別して、消色したシートに関する情報をプリントIDと結びつけて操作ログ記憶エリア27dに登録し、プリント情報エリア27cにおいてプリントIDで特定したシートの状態を消色状態に更新し、使用量記憶エリア27fにおける使用量を示す情報も更新する。上記消色登録処理によれば、コピーあるいはプリントしたシートの消色を管理でき、ユーザごとのシートの使用量なども容易に管理できる。
【0128】
なお、上述したプリントサーバ2が実行する各処理(ACT231〜235、211−215)の一部又は全部は、MFP1が実行しても良い。ACT231〜235、211−215の各処理は、プロセッサがプログラムを実行することにより実現できる機能である。このため、ACT231〜235、211−215の各処理は、MFP1のプロセッサ11が実行可能である。ACT231〜235、211−215の各処理をMFP1のプロセッサ11が実行すれば、上述した消色登録処理は、MFP1単体で実現できる。
【0129】
ユーザは、ACT125で消色登録を完了したシートを消色装置6で消色する。消色装置6は、すでに消色登録を完了したシートを含め、ユーザが消色を希望するシートを消色する。消色装置6による消色を図16を参照して説明する。ユーザは給紙トレイ61aに消色を希望するシートをセットし、操作パネル6aから消色操作のスタートを入力する。スキャナ62で読み取ったQRコード(登録商標)から抽出したQRコード(登録商標)情報から、プロセッサ21はシートのセキュリティレベルを確認する(ACT901)。例えばACT902でシートがセキュリィティーレベルから確実に廃棄する、第2の処理であるセキュリティ廃棄を必要とする場合、消色装置6はシートを、鍵つき或いは暗証番号付きのセキュリティボックス68に搬送する(ACT903)。セキュリティボックス68に回収されたシートは、セキュリティ廃棄される。プリントサーバ2は、QRコード(登録商標)情報から判定したプリントIDと結びつく管理情報に、シートのセキュリティ廃棄処理を新たな管理情報として追加して管理テーブル27を更新する。プリントサーバ2のプロセッサ21は、当該セキュリティ廃棄処理を操作ログ記憶エリア27dに登録し(ACT904)シートの消色操作を終了する。
【0130】
第1の処理であり、セキュリィティーレベルからシートをリユースする場合(ACT902、NO)、スキャナ62でスキャンしたプリント状況から破れやシワが無ければ(ACT906、YES)、消色部63でシートの画像を消色する(ACT907)。シートの画像が確実に消色したかを確認するため、スキャナ62でシートを再スキャンする(ACT908)。シートの画像が確実に消色されている場合(ACT910、YES)、消色装置6はリユースのためシートを第1の排紙トレイ66に搬送する(ACT911)。プリントサーバ2は、QRコード(登録商標)情報から判定したプリントIDと結びつく管理情報に、シートのリユースを新たな管理情報として追加して管理テーブル27を更新する。プリントサーバ2のプロセッサ21は、当該リユース処理を操作ログ記憶エリア27dに登録し(ACT912)シートの消色操作を終了する。シートの画像が確実に消色されていない場合(ACT910、NO)、消色装置6はシートをリジェクトボックス67に搬送する(ACT913)。プリントサーバ2は、QRコード(登録商標)情報から判定したプリントIDと結びつく管理情報に、シートのリサイクルを新たな管理情報として追加して管理テーブル27を更新する。プリントサーバ2のプロセッサ21は、当該リサイクル処理を操作ログ記憶エリア27dに登録し(ACT912)シートの消色操作を終了する。
【0131】
セキュリィティーレベルからシートをリユースする場合、スキャナ62でスキャンしたプリント状況からシートに破れやシワが有る場合(ACT906、NO)、消色装置6は、リサイクルのためシートをリジェクトボックスに搬送(ACT913)する。プリントサーバ2は、QRコード情報から判定したプリントIDと結びつく管理情報に、シートのリサイクルを新たな管理情報として追加して管理テーブル27を更新する。プリントサーバ2のプロセッサ21は、当該リサイクル処理を操作ログ記憶エリア27dに登録し(ACT912)シートの消色操作を終了する。
【0132】
次に、図17を参照してユーザに対してシートの使用率を案内する処理について説明する。画像管理システム100は、ログインしたユーザに対してシートの使用率を案内する機能を備える。例えば、MFP1は、ログインしたユーザのシートの使用率を操作パネル7の表示部7aに表示する機能を備える。
【0133】
MFP1は、ログインを希望するユーザからからユーザ情報を取得する(ACT301)。例えば、ログインするユーザは、MFP1の操作パネル7でユーザID及びパスワードなどのユーザ情報を入力する。また、MFP1は、ログインするユーザが所持するICカードを読み取ってユーザ情報を取得しても良い。ユーザ情報を取得すると、MFP1のシステム制御部10のプロセッサ11は、取得したユーザ情報とともにユーザ認証要求をユーザ管理サーバ3へ送信する。ユーザ管理サーバ3は、MFP1から取得したユーザ情報によりユーザ認証を行い、ユーザ認証結果をMFP1へ送信する。
【0134】
ユーザ管理サーバ3から当該ユーザの認証が失敗したことを示す通知を受信した場合(ACT302、NO)、プロセッサ11は、リトライなどのエラー処理を実行する(ACT303)。ユーザ管理サーバ3から当該ユーザの認証成功を示す通知を受信した場合(ACT302、YES)、MFP1のプロセッサ11は、プリントサーバ2に対して、当該ユーザ(ユーザIDで示すユーザ)のシートの使用率を示す情報を要求する(ACT304)。認証成功した場合、MFP1は、ユーザ管理サーバ3から少なくとも当該ユーザを識別するためのユーザIDを取得する。すなわち、プロセッサ11は、認証が成功したユーザのユーザIDに対応するシートの使用率をプリントサーバ2に要求する。
【0135】
ユーザのシートの使用率を示す情報を要求した後、プロセッサ11は、プリントサーバ2からシートの使用率を示す情報の受信待ちの状態となる。プリントサーバ2からユーザのシートの使用率を示す情報を受信した場合(ACT305、YES)、プロセッサ11は、操作パネル7の表示部7aにユーザによる現在のシートの使用率を表示する(ACT306)。例えば、プロセッサ11は、ユーザによるシートの使用率とともに、ユーザのシートの使用量を表示したり、部署、フロアあるいはオフィス全体のシートの使用率を表示したりしても良い。また、プロセッサ11は、図10に示す待機画面においてシートの使用率を表示しても良い。
【0136】
図18を参照してシートの使用率を案内する処理におけるプリントサーバ2の動作を説明する。プリントサーバ2は、指定するユーザIDに対応するシートの使用率の通知要求をMFP1から受信したものとする。シートの使用率の通知要求を受信した場合(ACT401、YES)、プリントサーバ2のプロセッサ21は、指定されたユーザIDで使用量記憶エリア27fを検索することにより、当該ユーザIDに対応するシートの使用率を使用量記憶エリア27fから取得する(ACT402)。当該ユーザIDに対応するシートの使用率を取得すると、プロセッサ21は、取得したシートの使用率を示す情報をMFP1へ送信する(ACT403)。
【0137】
なお、プロセッサ21は、ACT402の処理として、図15に示すACT212−215の処理を実行しても良い。つまり、プロセッサ21は、シートの使用率が要求された場合に当該ユーザのシートの使用数と許容量とから使用率を算出して、MFP1へ通知しても良い。ACT402の処理として図15に示すACT212−215の処理を実行する場合、図15に示すプリント処理および消色登録処理では、図15に示すACT212−215の処理を省略できる。
【0138】
また、プリントサーバ2は、当該ユーザIDに対応するシートの使用率以外の情報(例えば、使用量(使用枚数)、許容量など)についても、各エリア27c〜27fから取得してMFP1へ通知しても良い。この場合、MFP1は、操作パネル7の表示部7aにシートの使用率以外の情報も表示できる。
【0139】
上記使用率の案内処理において、ユーザがログインした場合、MFP1は、ログインしたユーザのシートの使用率をプリントサーバ2から取得する。NFP1は、プリントサーバ2から取得した当該ユーザによる現在のシートの使用率を操作パネル7の表示部7aに表示する。自分自身のシートの使用率が表示部に表示されるため、各ユーザは、ログインするごとに現在のシートの使用状況を認識することができる。
【0140】
なお、上述したプリントサーバ2が実行する各処理(ACT401〜403)の一部又は全部は、MFP1が実行しても良い。ACT401〜403の各処理は、プロセッサがプログラムを実行することにより実現できる機能である。このため、ACT401〜403の各処理は、MFP1のプロセッサ11が実行可能である。ACT401〜403の各処理をMFP1のプロセッサ11が実行すれば、上述したユーザにシートの使用率を案内する処理は、MFP1単体で実現できる。
【0141】
次に、図19を参照してシートの使用率が高いユーザに対してシートの消色を促す処理(消色促進処理)について説明する。プリントサーバ2は、シートの使用率の高いユーザに対して、シートの消色を促すメールを送信する機能を備える。プリントサーバ2は、各ユーザについてシートの使用率がある閾値(例えば、80%)を超えるか否かを判断する。プリントサーバ2は、シートの使用率が閾値を超えたユーザに対して、有効期限が近いシートの消色を促すメールを送信する。なお、消色促進処理は、画像管理システム100においてシートを使用した履歴情報のある全てのユーザに対して実行しても良いし、シートを使用している全てのユーザ(使用率が1%以上のユーザ)に対して実行しても良い。
【0142】
プリントサーバ2は、定期的(例えば、毎日、10日毎、毎週または毎月に1回など)に、使用率の高いユーザにシートの消色を催促するメールを送信する処理(消色促進処理)を行う。また、プリントサーバ2は、画像管理システム100の管理者による指示に応じて、消色促進処理を行うようにしても良い。消色促進処理において、プロセッサ21は、使用量記憶エリア27fを参照し、ユーザごとにシートの使用率をチェックする。
【0143】
プロセッサ21は、シートの使用率をチェックするユーザを決定する(ACT501)。プロセッサ21は、使用量記憶エリア27fを参照して、当該ユーザのシートの使用率が消色を催促する閾値(例えば、80%)以上であるか否かを判断する(ACT502)。
【0144】
当該ユーザのシートの使用率が消色を催促する閾値以上である場合(ACT502、YES)、プロセッサ21は、操作ログ記憶エリア27dを参照して、当該ユーザが使用中(未消色)のシートをチェックする。プロセッサ21は、操作ログ記憶エリア27dから当該ユーザの履歴情報の一覧を取得する(ACT503)。プロセッサ21は、取得した一覧からチェックする履歴情報を決定する(ACT504)。プロセッサ21は、履歴情報ごとにプリント結果(コピーによるプリント結果を含む)としてのシートの消色を促すべきか否かをチェックする(ACT505)。
【0145】
例えばプロセッサ21は、消色促進レベルで設定するプリントした画像の有効期限と現在の日時とに基づいて消色を促すシート(消色候補となるシート)を決定するようにしても良い。この場合、プロセッサ21は、当該履歴情報に含まれるプリントIDに対応する消色フラグの状態をプリント情報エリア27cによりチェックする。消色フラグが未消色を示す状態であれば、プロセッサ21は、当該プリントIDに対応するページIDの画像に対する有効期限をページ記憶エリア27bにより取得する。プロセッサ21は、現在の日時から取得した有効期限までの期間が、消色促進の期間(例えば、1週間前、10日前、1ヶ月前、2ヶ月前など)以内であるか否かを判断する。有効期限までの期間が消色促進の期間内である場合、プロセッサ21は、当該履歴情報が示すプリント結果としてのシートの消色を促すべきと判断する。
【0146】
またプロセッサ21は、消色促進レベルで設定するプリントした画像のセキュリィティーレベルに応じて消色を促すべきシートを決定するようにしても良い。この場合、プロセッサ21は、当該履歴情報に含まれるプリントIDに対応する消色フラグの状態をプリント情報エリア27cによりチェックする。消色フラグが未消色を示す状態であれば、プロセッサ21は、当該プリントIDに対応するページIDの画像に対するセキュリィティーレベルをページ記憶エリア27bにより取得する。プロセッサ21は、取得したセキュリィティーレベルが消色促進のレベル(例えば、セキュリィティーレベル「2」以下)であるか否かを判断する。セキュリィティーレベルが消色促進のレベルである場合、プロセッサ21は、当該履歴情報が示すプリント結果としてのシートの消色を促すべきと判断する。
【0147】
履歴情報からシートの消色を促すべきシートを判断した場合、プロセッサ21は、消色を促すべきと判断したシートに関する情報(例えば、プリントした日時、操作内容、ファイル名、ページ番号など)をRAM22などのメモリに記憶する(ACT505)。消色を促すべきと判断したシートに関する情報は、ユーザに送信するメールに記載する消色を促すシートの情報である。言い換えると、プロセッサ21は、ユーザに送信するシートの消色を促すメールの仕様に応じて、消色を促すシートの情報を決定する。
【0148】
消色を促すシートの情報をRAM22に記憶した場合(ACT504)、あるいは、当該履歴情報のプリント結果が消色を促すべきシートでない場合(ACT505、NO)、プロセッサ21は、チェックした履歴情報が最後の履歴情報であるか否か(当該ユーザに対する全履歴情報のチェックが完了したか否か)を判断する(ACT507)。チェックすべき次の履歴情報が存在すると判断した場合(ACT507、NO)、プロセッサ21は、上記ACT504へ戻り、次の履歴情報に対するチェックを行う。
【0149】
1ユーザに対する全履歴情報のチェックが完了したと判断した場合(ACT507、YES)、プロセッサ21は、当該ユーザの例えばユーザ端末4等に送信する消色促進メールを作成する(ACT508)。消色促進メールは、ユーザにシートの消色を促すメールである。プロセッサ21は、消色促進メールに、有効期限あるいはセキュリィティーレベルにより消色を促すべきと判断したシートの情報を記載する。
【0150】
図20は、ユーザ端末4に送信する消色促進メール41の例を示し、消色促進メール41は、例えばユーザ名41a、シートの消色を促す案内41b、消色を促すシートとしての消色候補となるシートの一覧41cなどを記載する。例えば、プロセッサ21は、消色候補となるシートの一覧41cとして、有効期限が近い画像をプリントしたシートの一覧を作成する。有効期限が近いシートの一覧41cを作成する場合、プロセッサ21は、上記ACT506の処理によりRAM22などのメモリに有効期限が近いシート(例えば、1ヶ月以内に有効期限となる画像をプリントしたシート)を示す履歴情報を、消色候補のシートを示す情報として蓄積する。プロセッサ21は、有効期限が近い画像をプリントしたシートを有効期限の近い順に並べた消色候補となるシートの一覧41cを作成する。
【0151】
或いは、プロセッサ21は、消色候補となるシートの一覧として、セキュリィティーレベルの低い画像をプリントしたシートの一覧を作成する。消色候補となるシートの一覧としてセキュリィティーレベルの低い画像をプリントしたシートの一覧を作成する場合、プロセッサ21は、上記ACT506の処理においてRAM22などのメモリにセキュリィティーレベルが低いシート(例えば、セキュリィティーレベルが「2」以下の画像をプリントしたシート)を示す履歴情報を消色候補のシートを示す情報として抽出する。プロセッサ21は、セキュリィティーレベルが低い画像をプリントしたシートをセキュリィティーレベルの低い順に並べた消色候補となるシートの一覧を作成する。
【0152】
さらに、プロセッサ21は、消色を促すシートにプリントした画像のサムネイル画像を消色促進メールに添付しても良い。例えば、プロセッサ21は、各エリア27a〜27dを参照して消色を促すシートにプリントしたページの原本データを取得し、取得した原本データからサムネイル画像を作成できる。
【0153】
消色促進メールを作成すると、プロセッサ21は、作成した消色促進メールを当該ユーザ(例えばユーザ端末4)に対して送信する。プロセッサ21は、消色促進メールを送信する送信先のユーザのメールアドレスをユーザ管理サーバ3から取得する。ユーザのメールアドレスは、プリントサーバ2のHDD24などに記憶しても良い。
【0154】
消色促進メールを送信した場合(ACT509)、あるいは、当該ユーザのシートの使用率が消色催促用の閾値未満であると判断した場合(ACT502、NO)、プロセッサ21は、全ユーザに対するシートの使用率のチェックが完了したか否か(最後のユーザに対する使用率のチェックが完了したか否か)を判断する(ACT510)。シートの使用率をチェックすべき次のユーザが存在すると判断した場合(ACT510、NO)、プロセッサ21は、上記ACT501へ戻り、次のユーザに対する使用率のチェックを行う。全ユーザに対するシートの使用率のチェックが完了したと判断した場合(ACT510、YES)、プロセッサ21は、当該消色促進処理を終了する。
【0155】
なお、プロセッサ21は、上記した消色促進処理により選出する消色候補のシートに関する情報を操作パネル7の表示部7aに表示する情報としてMFP1に出力しても良い。例えば、プロセッサ21は、上記消色促進メールに記載する消色候補となるシートの一覧を示す情報をMFP1へ出力しても良い。消色候補となるシートの一覧を示す情報を取得した場合、MFP1では、消色候補の一覧として有効期限の近い順に並んだ消色候補の一覧あるいはセキュリィティーレベルの低い順に並んだ消色候補の一覧を表示部7aに表示できる。
【0156】
上記消色促進処理において、プロセッサ21は、使用率の高いユーザにシートの消色を促す消色促進メールを送信する。また、消色促進処理において、プロセッサは、有効期限が近い画像をプリントしたシートあるいはセキュリィティーレベルが低い画像をプリントしたシートなどの消色を促すべきシートを示す情報を各エリア27a〜27dから抽出し、消色を促すべきシートを示す情報を消色促進メールに記載する。消色促進処理によれば、シートの使用率の高いユーザにシートの消色を促すことができる。消色促進処理によれば、消色する候補となるシートを示す情報をユーザに提示できる。
【0157】
なお、上述したプリントサーバ2が実行する各処理(ACT501〜510)の一部又は全部は、MFP1が実行しても良い。ACT501〜510の各処理は、プロセッサがプログラムを実行することにより実現できる機能である。このため、ACT501〜510の各処理は、MFP1のプロセッサ11が実行可能である。ACT501〜510の各処理をMFP1のプロセッサ11が実行すれば、上述した消色促進処理は、MFP1単体で実現できる。
【0158】
次に図21を参照して、ユーザごとにシートの使用率に応じてプリントを制限するプリント制限処理について説明する。シートの使用率に応じたプリント制限処理は、プリントサーバ2がシートの使用率に応じて段階的に画像のプリントを制限する処理である。例えば、プリントサーバ2は、シートの使用率に応じたセキュリィティーレベルの画像のプリントを禁止する。プリントサーバ2は、段階的に出力(プリント)を制限するための複数の閾値を記憶する。各閾値は、シートの使用率に対する閾値である。プリント制限処理によるプリント制限は、ユーザごと、部署ごと、フロアごと、あるいはオフィス全体で実行できる。プリント制限処理は、各ユーザのシートの使用率、各部署のシートの使用率、各フロアのシートの使用率、あるいは、オフィス全体のシートの使用率に応じてプリント制限ができる。
【0159】
プリントサーバ2は、定期的(例えば、毎日、10日毎、毎週または毎月に1回など)に、シートの使用率に応じたプリント制限処理を行う。また、プリントサーバ2は、プリントを実行するごとに、あるいは、画像管理システム100の管理者による指示に応じてプリント制限処理を実行しても良い。図21に示すプリント制限処理の例では、プロセッサ21は、各ユーザに対して、シートの使用率に応じたセキュリィティーレベル(例えば、「1」〜「5」)のプリントを制限する処理(プリント制限処理)を行うものとする。
【0160】
プロセッサ21は、シートの使用率をチェックするユーザを決定する(ACT601)。例えば、プロセッサ21は、使用量記憶エリア27fに登録した各ユーザを順にチェック対象とする。チェック対象のユーザを決定すると、プロセッサ21は、使用量記憶エリア27fを参照して、当該ユーザのシートの使用率がプリント制限用の第1閾値(例えば、70%)以上であるか否かを判断する(ACT602)。当該ユーザのシートの使用率がプリント制限用の第1閾値未満である場合(ACT602、NO)、プロセッサ21は、当該ユーザに対する全てのシートの出力(プリント)制限を解除し(ACT603)、ACT612へ進む。
【0161】
例えば、プロセッサ21は、当該ユーザが出力(コピー或はプリント)したシートのプリントIDを操作ログ記憶エリア27dから取得し、ページ記憶エリア27bにおいて取得したプリントIDに対応する全てのページに対する出力フラグを「false(出力許可状態)」にする。なお、プロセッサ21は、各ユーザに対するプリント制限処理として、使用量管理テーブル27fにおいて、当該ユーザIDに対応づけてプリント制限が無いことを示す情報を記憶するようにしても良い。
【0162】
当該ユーザのシートの使用率がプリント制限用の第1閾値以上である場合(ACT602、YES)、プロセッサ21は、当該ユーザのシートの使用率がプリント制限用の第2閾値(例えば、75%)以上であるか否かを判断する(ACT604)。ここでは、第2閾値は第1閾値よりも大きいものとする。当該ユーザのシートの使用率がプリント制限用の第1閾値以上かつ第2閾値未満である場合(ACT604、NO)、プロセッサ21は、当該ユーザに対して、セキュリィティーレベルが第1レベル(例えば、「1」)の画像の出力(プリント)を禁止し(ACT605)、セキュリィティーレベル「1」以外の画像の出力禁止を解除する(ACT606)。
【0163】
例えば、プロセッサ21は、当該ユーザが出力(コピー或はプリント)したシートのプリントIDを操作ログテーブル27dから取得し、ページ管理テーブル27bにおいて取得したプリントIDに対応するページのうちセキュリィティーレベルが「1」のページの出力フラグを「true(出力禁止状態)」にし、セキュリィティーレベルが「1」以外のページの出力フラグを「false(出力許可状態)」にする。なお、プロセッサ21は、各ユーザに対するプリント制限処理として、使用量管理テーブル27fにおいて、当該ユーザIDに対応づけてプリント制限するセキュリィティーレベルを示す情報(例えば、「1」)を記憶するようにしても良い。
【0164】
当該ユーザのシートの使用率がプリント制限用の第2閾値以上である場合(ACT604、YES)、プロセッサ21は、当該ユーザのシートの使用率がプリント制限用の第3閾値(例えば、100%)以上であるか否かを判断する(ACT607)。ここでは、第3閾値は第2閾値よりも大きいものとする。当該ユーザのシートの使用率がプリント制限用の第2閾値以上かつ第3閾値未満である場合(ACT607、NO)、プロセッサ21は、当該ユーザに対して、セキュリィティーレベルが第2レベル(例えば、「2」)以下の画像の出力(プリント)を禁止し(ACT608)、セキュリィティーレベルが「1」又は「2」の外の画像の出力禁止を解除する(ACT609)。
【0165】
例えば、プロセッサ21は、当該ユーザが出力(コピー或はプリント)したシートのプリントIDを操作ログ記憶エリア27dから取得し、ページ記憶エリア27bにおいて取得したプリントIDに対応するページのうちセキュリィティーレベルが「1」及び「2」のページの出力フラグを「true(出力禁止状態)」にし、セキュリィティーレベルが「3」以上のページの出力フラグを「false(出力許可状態)」にする。なお、プロセッサ21は、各ユーザに対するプリント制限処理として、使用量記憶エリア27fにおいて、当該ユーザIDに対応づけてプリント制限するセキュリィティーレベルを示す情報(例えば、「2」以下)を記憶するようにしても良い。
【0166】
当該ユーザのシートの使用率がプリント制限用の第3閾値以上である場合(ACT607、YES)、プロセッサ21は、当該ユーザの権限レベルを示す情報を取得する(ACT610)。例えば、プロセッサ21は、ユーザ管理サーバ3に対してユーザの権限レベルを問合せ、ユーザ管理サーバ3から当該ユーザの権限レベルを示す情報を取得する。また、各ユーザの権限レベルは、プリントサーバ2のHDD24に記憶しても良い。
【0167】
ユーザの権限レベルを示す情報を取得すると、プロセッサ21は、当該ユーザの権限レベルが管理者レベルであるか否かを判断する(ACT611)。ユーザの権限レベルが管理者レベルである場合(ACT611、YES)、プロセッサ21は、当該ユーザに対してセキュリィティーレベルが第3レベル(例えば「5」)以外の画像の出力(プリント)を禁止する(ACT612)。
【0168】
例えば、プロセッサ21は、当該ユーザが出力(コピー或はプリント)したシートのプリントIDを操作ログ記憶エリア27dから取得し、ページ記憶エリア27bにおいて取得したプリントIDに対応するページのうちセキュリィティーレベルが「5」以外の全ページの出力フラグを「true(出力禁止状態)」にし、セキュリィティーレベルが「5」のページの出力フラグを「false(出力許可状態)」にする。なお、プロセッサ21は、各ユーザに対するプリント制限処理として、使用量記憶エリア27fにおいて、当該ユーザIDに対応づけてプリント制限するセキュリィティーレベルを示す情報(例えば、「5」以外)を記憶するようにしても良い。
【0169】
また、ユーザの権限レベルが管理者レベルでない場合(ACT611、NO)、プロセッサ21は、当該ユーザに対して全ての出力(プリント)を禁止する(ACT613)。例えば、プロセッサ21は、当該ユーザが出力(コピー或はプリント)したシートのプリントIDを操作ログ記憶領域27dから取得し、ページ記憶エリア27bにおいて取得したプリントIDに対応する全ページの出力フラグを「true(出力禁止状態)」にする。なお、プロセッサ21は、各ユーザに対するプリント制限処理として、使用量記憶エリア27fにおいて、当該ユーザIDに対応づけて全ページが出力禁止である旨を記憶するようにしても良い。
【0170】
上記ACT610〜612の処理において、プロセッサ21は、当該ユーザの権限レベルが管理者レベルであれば、セキュリィティーレベルが「5」以上の画像のみプリントを許可する。上記ACT610〜612の処理によれば、シートの使用率が全てのプリントを禁止する閾値以上になっているユーザであっても、権限レベルに応じて、高いセキュリィティーレベルの画像に対するプリントのみを許可する制御が可能となる。例えば、管理者は、シートの使用率に関係なく、予め設定したセキュリィティーレベル(例えば、セキュリィティーレベル「5」)の画像をプリントできる。
【0171】
また、上記ACT610〜612の処理は、省略しても良い。ACT610〜612の処理を省略すると、プロセッサ21は、当該ユーザのシートの使用率がプリント制限用の第3閾値以上である場合(ACT607、YES)、プロセッサ21は、ユーザの権限に関わらず、当該ユーザに対して全ての出力(プリント)を禁止する(ACT613)。
【0172】
当該ユーザに対してシートの使用率に応じたプリント制限を行った場合、プロセッサ21は、全ユーザに対するプリント制限処理が完了したか否か(最後のユーザに対するプリント制限処理が完了したか否か)を判断する(ACT614)。シートの使用率に応じたプリント制限処理を実施すべき次のユーザが存在すると判断した場合(ACT614、NO)、プロセッサ21は、上記ACT601へ戻り、次のユーザに対するプリント制限処理を行う。全ユーザに対するプリント制限処理が完了したと判断した場合(ACT614、YES)、プロセッサ21は、当該プリント制限処理を終了する。
【0173】
上記プリント制限処理において、プロセッサ21は、使用率に応じてプリントを制限する。例えば、プロセッサ21は、シートの使用率が高ければ高いほど、プリントできる画像をセキュリィティーレベルの高い画像に限定する。プリント制限処理によれば、シートの使用率が高い場合には、ユーザにプリントを抑制させるために、プリントを制限することができる。プリント制限処理によれば、シートの使用率が高いほど、セキュリィティーレベルの高い画像のプリントをできなくするようにできる。
【0174】
また、プリント制限処理において、プロセッサは、シートの使用率が全てのプリントを禁止すべきレベルであっても、ユーザが規定のレベル以上の権限を備える者(例えば、管理者)であれば、規定よりも高いセキュリィティーレベル(例えば、最大のセキュリィティーレベル「(5)」)の画像のプリントのみを許可する。プリント制限処理によれば、管理者は、シートの使用率に関わらず、セキュリィティーレベルの高い画像をプリントできる。
【0175】
なお、上述したプリントサーバ2が実行する各処理(ACT601〜614)の一部又は全部は、MFP1が実行しても良い。ACT601〜614の各処理は、プロセッサがプログラムを実行することにより実現できる機能である。このため、ACT601〜614の各処理は、MFP1のプロセッサ11が実行可能である。ACT601〜614の各処理をMFP1のプロセッサ11が実行すれば、上述したプリント制限処理は、MFP1単体で実現できる。
【0176】
第1の実施形態に示したように、シートにすでに形成されるQRコードをスキャンし、或いはシートにQRコードを形成し、このQRコードと結びつけて、シートに画像形成される画像の画像データを管理するので、新たに別のシートに画像を形成し、或いはシート上の画像から新たに画像データを形成するなどの操作(処理)をしても、画像データ或いは画像の処理を追跡管理できる。又、シートに形成されるQRコードによりシートへの画像形成、シートのリユース、シートのリサイクル或いはシートの廃棄などの操作(処理)を追跡可能にする。
【0177】
(第2の実施形態)
次に第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は上述した第1の実施形態と、画像形成システムの構成が異なる。第2の実施形態にあっては、前述の第1の実施形態で説明した構成と同一構成については同一符号を付して詳細な説明を省略する。第2の実施形態は、プリントサーバと通信可能な外部システムを備えるものである。
【0178】
図22に示すように、第2の実施形態の画像管理システム101では、プリントサーバ2は、外部システム81とローカルエリアネットワーク82を介して通信可能に接続する。外部システム81は、例えば画像管理システム101がシートを消色することにより発生するCO2排出量或いは画像管理システム101の電気消費量などにより発生するCO2排出量を示すデータ等を管理する。
【0179】
次に図23を参照して、シートの消色に伴う二酸化炭素(CO2)の排出量の算出処理について説明する。プリントサーバ2は、ある期間(例えば、1ヶ月間)内に消色したシートの量からCO2の排出量を算出する機能を備える。プリントサーバ2は、算出したCO2の排出量を、ネットワークを介して外部のシステムへ出力する機能を備える。外部のシステムは、例えば、オフィス全体におけるCO2の排出量を監視するエコシステムなどを想定する。なお、CO2の排出量は、ユーザ毎、部署毎、フロア毎あるいはオフィス毎(画像管理システム101全体)で算出することが可能である。ここでは、画像管理システム101全体でのシートの消色に伴うCO2の排出量を算出する処理について説明する。
【0180】
プリントサーバ2は、CO2の消色量を算出する期間ごと(例えば、毎日、10日毎、毎週または毎月に1回など)に、CO2排出量の算出処理を行う。また、プリントサーバ2は、画像管理システム101の管理者による指示に応じて、CO2排出量の算出処理を実行しても良い。プリントサーバ2は、管理者が指定する期間内でのCO2排出量を算出することも可能である。図23に示すCO2排出量の算出処理の例では、プロセッサ21は、1ヶ月間に全ユーザが消色したシートの量に応じてCO2の排出量を算出するものとする。
【0181】
プリントサーバ2のプロセッサ21は、操作ログ記憶エリア27dから、全ユーザが期間(例えば1カ月間)内にシートを消色した全履歴情報を抽出する(ACT701)。プロセッサ21は、順番に各履歴情報からCO2の排出量を算出する(ACT702)。プロセッサ21は、算出対象とする履歴情報から消色したシートのサイズと枚数とを取得する(ACT703)。プロセッサ21は、シートのサイズに対するCO2の排出量と枚数とによりCO2の排出量を算出する(ACT704)。例えば、シート1kgを燃焼して発生する二酸化炭素量は、1.61kgと言われている。プロセッサ21は、各履歴情報から算出したCO2の排出量を積算してRAM22などのメモリに記憶する(ACT705)。
【0182】
プロセッサ21は、ACT702〜705の処理を1カ月以内にシートを消色した各履歴情報について実行する(ACT706)。1カ月以内にシートを消色した全履歴情報からのCO2排出量の算出が完了すると(ACT706、YES)、プロセッサ21は、RAM22に保存した各履歴情報から算出したCO2排出量を積算した値(全履歴情報から算出したCO2排出量)を外部のシステムへ出力する(ACT707)。なお、外部のシステムは、データ通信用のインターフェースを有し、画像管理システム101とネットワークを介して接続するものとする。
【0183】
CO2の排出量としては、消色したシートだけでなく、シートに画像をプリントするために必要なエネルギーをCO2に換算した値を加えるようにしてもよい。例えば、1枚のシートに画像をプリントするには、電力あるいは現像材料(トナー、インクなど)などのエネルギーを消費する。例えば、1枚のシートに画像をプリントするのに必要なエネルギーは、サイズごとに平均値を設定できる。シートサイズごとのエネルギーの平均値をCO2に換算すれば、プロセッサ21は、シートサイズごとに、プリントに必要なCO2の量を算出できる。
【0184】
上記CO2排出量の算出処理において、プロセッサは、期間内にシートを消色した履歴情報から期間内に消色したシートによるCO2排出量を算出する。プロセッサは、算出したCO2排出量を、画像管理システム101においてシートの消色により発生したCO2排出量として外部のシステムに通知する。上記CO2排出量の算出処理によれば、外部のシステムが、画像管理システム101においてシートの消色により発生したCO2排出量を把握できる。
【0185】
なお、上述したプリントサーバ2が実行する各処理(ACT701〜707)の一部又は全部は、MFP1が実行しても良い。ACT701〜707の各処理は、プロセッサがプログラムを実行することにより実現できる機能である。このため、ACT701〜707の各処理は、MFP1のプロセッサ11が実行可能である。ACT701〜707の各処理をMFP1のプロセッサ11が実行すれば、上述したCO2排出量の算出処理は、MFP1単体で実現できる。
【0186】
次に、図24を参照してCO2総排出量に応じたシートの消色量の調整処理について説明する。プリントサーバ2は、オフィス全体などにおけるCO2の総排出量に応じてシートの消色量を調整する調整処理を行う。例えば、プリントサーバ2は、電力消費量などのシートの消色以外の要因による排出量も含むオフィス全体(画像管理システム101を含む領域全体)におけるCO2の総排出量を一定にすべく、画像管理システム101におけるシートの消色量を調整する。例えば、プリントサーバ2との通信可能な外部システム81は、オフィス全体における1カ月間のCO2の総排出量(電力消費量などの要因を含む)を示すデータを管理するものとする。
【0187】
プリントサーバ2は、シートの消色量の調整を行う期間ごと(例えば、毎日、10日毎、毎週または毎月に1回など)に、シートの消色量の調整処理を行う。また、プリントサーバ2は、画像管理システム101の管理者による指示に応じて、シートの消色量の調整処理を実行しても良い。プリントサーバ2は、管理者が指定する期間内でのシートの消色量の調整処理を実行することも可能である。図24に示す調整処理の例では、プロセッサ21は、1ヶ月ごとにシートの消色量の調整処理を実行するものとする。
【0188】
プリントサーバ2のプロセッサ21は、オフィス全体における1カ月間のCO2の総排出量を示すデータを外部システム81から取得する(ACT801)。プロセッサ21は、取得したCO2の総排出量と基準値とを比較する(ACT802)。例えば、オフィス全体において、1年間のCO2総排出量の基準値(キャップ)が決められているものとする。この場合、1年間のCO2総排出量の基準値(キャップ)を12ヶ月に振り分けることにより、各月の基準値が決定できる。
【0189】
外部システム81から取得したCO2の総排出量が基準値未満である場合(ACT802、NO)、プロセッサ21は、画像管理システム101内においてシートの消色量の増加を促す処理(消色量の増加促進処理)を実行する(ACT803)。
【0190】
例えば、消色量の増加促進処理として、プロセッサ21は、各ユーザのシートの許容量を下げる(例えば、全ユーザのシートの許容量を5%下げる)。シートの許容量が少なくなれば、各ユーザによるシートの消色が促されることになる。なお、プロセッサ21は、取得したCO2の総排出量と基準値との差分の値から許容量の下げ幅を決定しても良い。
【0191】
また、消色量の増加処理として、プロセッサ21は、シートにプリントした画像の有効期限を早めても良い(例えば、2ヶ月先までの有効期限を1ヶ月分早める)。有効期限が早まれば、各ユーザによるシートの消色が促されることになる。なお、プロセッサ21は、取得したCO2の総排出量と基準値との差分の値から有効期限を早める量を決定しても良い。
【0192】
外部システム81から取得したCO2の総排出量が基準値以上である場合(ACT802、YES)、プロセッサ21は、画像管理システム101内においてシートの消色量の低減を促す処理(消色量の低減促進処理)を実行する(ACT804)。
例えば、消色量の低減促進処理として、プロセッサ21は、各ユーザのシートの許容量を上げる(例えば、全ユーザのシートの許容量を5%上げる)。シートの許容量が多くなれば、各ユーザによるシートの消色の遅延が促されることになる。なお、プロセッサ21は、取得したCO2の総排出量と基準値との差分の値から許容量の上げ幅を決定しても良い。
【0193】
また、消色量の低減促進処理として、プロセッサ21は、シートにプリントした画像の有効期限を延ばしても良い(例えば、1ヶ月以内の有効期限を1ヶ月分延ばす)。有効期限が延ばされれば、各ユーザによるシートの消色の遅延が促されることになる。なお、プロセッサ21は、取得したCO2の総排出量と基準値との差分の値から有効期限を延ばす量を決定しても良い。
【0194】
上記調整処理において、プロセッサは、電気消費量などによるCO2総排出量を外部システム81から取得し、CO2総排出量が基準値以上であれば、シートの消色量の低減を促す処理を実行し、CO2総排出量が基準値未満であれば、シートの消色量の増加を促す処理を実行する。調整処理によれば、画像管理システム101におけるシートの消色により、CO2総排出量を基準値に近づけることが可能となる。
【0195】
なお、上述したプリントサーバ2が実行する各処理(ACT801〜804)の一部又は全部は、MFP1が実行しても良い。ACT801〜804の各処理は、プロセッサがプログラムを実行することにより実現できる機能である。このため、ACT801〜804の各処理は、MFP1のプロセッサ11が実行可能である。ACT801〜804の各処理をMFP1のプロセッサ11が実行すれば、上述した調整処理は、MFP1単体で実現できる。
【0196】
第2の実施形態に示したように、シートにすでに形成されるQRコードをスキャンし、或いはシートにQRコードを形成し、このQRコードと結びつけて、シートに画像形成される画像の画像データを管理するので、第1の実施形態と同様に画像データ或いは画像の処理を追跡管理でき又、シートに形成されるQRコードにより、シートの操作(処理)を追跡可能にする。第2の実施形態によると、QRコードにより、シートの操作(処理)を追跡できるので、シートの操作(処理)をした場合の、CO2の量を管理可能にする。
【0197】
第1の実施形態と第2の実施形態に示したとおり、シートのQRコードと結びつけてシートに画像形成される画像の画像データを追跡管理可能にし、シートの操作(処理)を追跡可能にする。
【0198】
この発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことが出来る。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0199】
1…MFP
2…プリントサーバ
3…ユーザ管理サーバ
4…ユーザ端末
5…ローカルエリアネットワーク
6…消色装置
7…操作パネル
8…スキャナ
9…プリンタ
10…システム制御部
24…HDD
27…管理テーブル
61…給紙部
62…スキャナ
63…消色部
66…第1の排紙トレイ
67…リジェクトボックス
68…セキュリティボックス
91…第1画像形成部
96…給紙装置
97…第2画像形成部
98…給紙スキャナ
図1
図2
図3
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図5
図6
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図10
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