【実施例】
【0025】
本発明の実施例を図面に沿って説明する。
図1は本発明における拡大縮小操作縮尺表示方法及び装置の実施例の機能ブロック図であり、本発明を各種の態様で実施することができるようにした機能ブロック図を示している。なお、同図において、各機能を行う機能部は、それぞれ各機能を行う手段ということができる。
【0026】
図1に於いて拡大率縮小率表示処理部1には、拡大率縮小率を表示する位置を設定得る拡大率縮小率表示位置設定部2を備えている。この拡大率縮小率表示位置設定部2は拡大率縮小率を表示する位置を設定するものであり、外部に設けたカメラ17により撮影した、現在操作している指は右手であるか左手であるかを検出し、右手であれば、右手用3として、
図3(a)のように右手の操作指の解放側に表示する。
【0027】
即ち人指し指と親指とで操作する時、親指と人指し指の先端を結ぶ線より少し外側に表示し、操作指が邪魔にならない位置に、縮尺率が見やすい位置に表示する。それに対して左手用4である時には
図3(b)のように左手の操作指の解放側に、見やすい位置に表示する。この拡大率縮小率は、しばらくたつと消えるように設定することができる。
【0028】
拡大率縮小率表示部2においては、拡大率及び縮小率を表示するものであり、それが地図を表示する時には地図表示部6に於いて、前記表示位置設定部2で設定された位置に地図の拡大率及び縮小率を表示する。地図の拡大率縮小率としては、例えば現在の地図を2倍、3倍に拡大するという「a倍」という倍率表示部7が
図3(a)のように行われる。同図には画面表示を拡大するため、親指と人指し指とを互いに離れる方向に移動させた状態を示しており、この操作は一般に画面を拡大する時に用いる操作である。同図では右手で操作を行った状態を示しており、2本の操作指の開放側に倍率表示を行った例を示している。
【0029】
また、一目盛がbkmという拡大率縮小率の表示が一目盛単位表示部8で
図3(b)のように行うこともできる。同図(b)は左手で同図(a)と同様に、親指と人指し指とを互いに離れる方向に移動させた状態を示しており、1本の操作指の開放側に倍率を表示した例を示している。
【0030】
また、地図縮尺表示部9では地図の縮尺を「1/3万」のような地図の縮尺によって拡大率及び縮小率を表示するものであり、その際は
図4(a)に示したように表示がなされる。同図は親指と人指し指でものを摘むような操作によって、2本の操作指を場外に近づける方向に移動させる操作を行った状態を示しており、画面を縮小させる操作を行った例を示している。
図4(a)は右手により操作を行った例を示し、
図4(b)には左手で操作を行った例を示しており、同図では1目盛が4kmの地図になるように、地図を縮小しようとしていることを示している。
【0031】
図5(a)には地図画面に於いて拡大表示を行おうとしている例を示しており、右手で拡大表示を行おうとしている時、その操作指の開放側に一目盛が10kmの縮尺の地図を表示しようとしていることが示されている。それにより右手で隠れない部分に縮尺を表示することができる。
【0032】
また、
図5(b)には実際に地図画面に於いて、左手の操作指によって地図を摘む操作を行い、地図を縮小する操作を行った例を示しており、その指の開放側に10万分の一の地図を表示しようとしていることが示されている。
【0033】
図1の拡大率縮小率表示部5には画面表示部10を備え、画面についても拡大率縮小率の操作を倍率で表示できるようにしている。その倍率としては「a倍」という倍率を倍率表示部11において行っている。その倍率としては、現在の画像の「a倍」という表示を倍率表示部11に於いて行っている。
【0034】
また、画面の大きさとしてピクセル表示がなされ、その状態を
図6に示しており、同図では風景写真の一部を左手の2本の操作指によって拡大して表示しようとしており、それにより1400ピクセルの画面にしようとしていることを、操作指の開放側に表示する例を示している。このようなピクセルによる縮尺表示はピクセル表示部12において行っている。
【0035】
図1の拡大率縮小率表示部5には、文字表示部13を備え、文字の拡大率を表示している。その例を
図7(a)に示しており、同図においてはスマートフォンで文字を見ている時、右手で文字を拡大して表示しようとしている際に、右手の開放側に「3ポイント」としてこれから拡大してみようとする文字の大きさを表示する例を示している。
【0036】
この倍率の文字も、右手の操作指の邪魔にならない位置に表示され、しばらくすると消えるようにすることができる。
図7(b)には右手で文字を縮小表示する状態を示しており、ここでは「3pt(ポイント)」にするように縮小表示する例を示している。同図においても所定時間が経過すると消えるように設定することができる。
【0037】
図2には本発明の実施例の作動フロー図を示しており、本発明は同作道フローに沿って順に作動させることにより実施することができる。
図2に示す2本の操作指による拡大縮小操作の拡大率縮小率表示処理の例においては、最初2本の操作指で拡大縮小の操作を行ったか否かの判別を行っている(ステップS1)。この判別に於いて未だ2本の操作指で拡大縮小の操作を行っていないと判別した時には、この操作を行うまでこの作動を行って待機する。
【0038】
ステップS1において2本の操作指で拡大縮小の操作を行ったと判別した時には、2本の操作指をカメラで撮影する(ステップS2)。その後2本の操作指の開口外部に拡大率または縮小率を表示する(ステップ3)。この時カメラは2本の操作指が存在する位置から操作した手が右手であるか左手であるかを識別することができる。それによりは2本の操作指が親指と人指し指であった時、その先端を結ぶ線から外側、即ち親指と人指し指とで囲まれた空間より外側に拡大率または縮小率を表示する。この時の表示は所定時間経過すると消すことができる。
【0039】
その後
図2に示す実施例においては、拡大または縮小操作は地図画面であるか否かを判別している(ステップS4)。ここで地図画面であると判別した時には、
図2の例では倍率表示を行うか否かを判別している(ステップS5)。ここでの倍率表示は「a倍」の表示である時には、
図3(b)に示すような「2倍」のような倍率表示を行う(ステップS6)。
【0040】
また、「a倍」のような倍率表示を行わないと判別した時には、縮尺率で表示を行うか否かを判別する。ここで、縮尺率で表示を行うと判別した時には、
図4(a)に示すように「1/1万:のような縮尺率による表示を行う(ステップS8)。また、ステップS8で縮尺率による表示を行わないと判別した時には、
図3(a)及び
図4(b)に示すように一目盛が「2km」「4km」のような表示を行う。
【0041】
一方ステップS4で、拡大縮小は地図画面ではないと判別した時には、拡大縮小は画像か否かを判別する(ステップS10)。ここで現在拡大また縮小しようとしているものは画像であると判別した時には、図示の例では倍率表示をするか否かを判別している(ステップS11)。
【0042】
ここで倍率表示を行うと判別した時には、例えば
図6(b)に示すように「3倍」のような倍率表示を行う(ステップS12)。それに対してステップS11において倍率表示をしないと判別した時にはステップS13に進んで
図6(a)のように1400ピクセルのようなピクセルで表示を行う(ステップS13)。
【0043】
一方、
図2に於いてステップS10で拡大或いは縮小するのは画面ではないと判別した時には、拡大或いは縮小操作するのは文字であるか否かを判別する(ステップS14)。ここで拡大縮小操作するのは文字であると判別した時には、倍率で表示するか否かを判別し(ステップS14)、倍率で表示する際には文字を「a倍」のような、拡大率或いは縮小率の表示を行う。また、ステップS15で倍率の表示を行わないと判別した時には、
図7(a)に示すようにポイントで表示を行う。その際には
図7(b)に示すように「pt」の略称を用いることができる。
【0044】
ステップS14で文字の拡大縮小操作を行わないと判別した時には、
図2ではその他の操作を行うものとし(ステップS18)、地図、画像、文字以外の種々の拡大縮小操作を行うものとする。その後、全ての拡大率縮小率表示処理を行った後、ステップS19において所定時間経過後拡大率縮小率の表示を消去し、再びステップS1に戻る。