【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明によると、液体薬剤の用量を投与するための自動注射器は、細長いハウジング、シリンジ、及びトリガボタンを含む。インターロック機構は、自動注射器の近位端が注射サイトに押圧されたときにのみ、トリガボタンを操作することを可能とする形で自動注射器の操作順序を定義するために役立つ。
【0019】
検出器手段は、近位端において自動注射器の細長いハウジングの内側に配置される。検出器手段は
、自動注射器の縦軸方向に摺動可能であり、そして検出器スプリングで検出器手段が近位端を超えて突出する位置に付勢される。ドッグはトリガボタンに配置される。少なくとも一つの
縦バーは、ハウジング内に設けられる。少なくとも一つ
の縦バーは
、自動注射器の縦軸方向に摺動可能であり、そして少なくとも遠位方向へのジョイント運動のために検出器手段と連結される。ドッグ用の凹部は、検出器手段が自動注射器へ押し込まれたとき、トリガボタンを押圧可能にするため
に縦バー内に設けられる
。検出器手段が自動注射器へ押し込まれていないときは、ドッグは、トリガボタンの押圧を阻止する形
で縦バーと係合する。
【0020】
本発明に記載のインターロック機構は、使用者が不注意に自動注射器を起動させることを避けるために、自動注射器が注射サイトに押される限り、トリガボタンが押されるのを阻止するために配置される。これは、針の安全性を上昇させ、針突き刺し損傷のリスク及び薬剤を注射することなく浪費するリスクを低下させる。インターロック機構は、注射サイトに対して押される自動注射器の近位端により係合を解除するように配置され得る。この皮膚インターロック機能は、デバイスが注射のために適切に位置するときのみ、トリガすることができることを確実にする。
【0021】
インターロック機構は、注射サイトに対して検出器手段を押すことにより、係合を解除し得る。それ故、検出器手段は、遠位方向における検出器スプリングの力に対して並進運動する。インターロック機構は、検出器手段が自動注射器内に押され、そして本質的に自動注射器の近位端を有するレベル上にあるとき、係合を解除するように配置し得る。しかし、インターロック機構は、また、検出器手段が押され、そして押されない場合より、わずかに近位端から、尚、突出しているとき、係合を解除するように配置し得る。
【0022】
トリガボタンは、好ましくは、横方向に配置される。しかし、トリガボタンは、遠位端において、又は別の位置において、同様に配置してもよい。
【0023】
本発明によると、少なくとも一つ
の縦バーは、突起ドッグ、例えば
、縦バーから内側に突起するドッグを含む。シリンジ用のコーディングベイは、シリンジを前進させ、又は後退させる方法で
、自動注射器の縦軸方向に摺動可能に配置される。遠位端及び近位端を有するシリジンラッチアームは、自動注射器の縦軸に横断して配置され、及び縦軸からオフセットされたラッチアームの周囲を枢動する。ラッチアームの遠位端は、ローディングベイを近位方向に動くのを阻止する方法で、ローディングベイに配置されたショルダの後部に係合するように配置される。ラッチアームの近位端は、検出器手段が自動注射器内に押し込まれたとき、ドッグにより係合されるように配置され、その結果、ラッチアームの遠位端がショルダから係合を解除される。
【0024】
一度、ラッチアームがショルダから係合を解除されると、シリンジと共にローディングベイは、近位方向に動くことが可能となる。検出器手段が自動注射器内に押されないとき、シリンジラッチアームは、シリンジが前進するのを阻止する。
【0025】
検出器手段は、本質的に管状の検出器スリーブとして、又は近位端を超えて突出する少なくとも一つの歯を有する部分として配置してもよい。
【0026】
ラッチアームの近位端、及び/又は、それを係合するためのドッグは、その相互作用を容易にするため
に傾斜したランプを含んでもよい。
【0027】
好ましい実施態様において、検出器スリーブが自動注射器内へ押し込まれたとき、少なくとも一つのバーは、検出器手段に取り付けられる伸長バーとして配置され、そして少なくともほとんどハウジングの近位部分の遠位端に伸びる。この伸長バーはラッチアームを操作するのに役立つ。別の一つのバーは、トリガボタンとの相互作用のために役立つ動力伝達バーとしてハウジングの遠位部分に配置され得る。
【0028】
動力伝達バーの近位端は、部分が心合わせしたとき、伸長バーの遠位端に重みがかかるかもしれない。結果として、検出器スリーブの並進運動は、部分が心合わせしたとき、動力伝達バーへ前進する。これは、ローディングベイにおいてシリンジを代替するために分離できるハウジング部分を含む再使用可能な注射器におけるインターロック機構を採用するのを可能にする。
【0029】
液体薬剤の用量を投与するためのそのような再使用可能な自動注射器は:
−中空針、及びシリンジをシールし、そして薬剤を変位させるためのストッパを備えたシリンジを含むように配置された細長いハウジング(ハウジングは遠位端、及び注射サイトに対して適用されることを意図したオリフィスを備えた近位端を有し、ここでシリンジは、ハウジングに対して摺動可能に配置される);
−起動の際:
−ハウジング内の被覆された位置から、オリフィスを通して近位端を過ぎ、前進位置へ針を押すこと;及び
−薬剤の用量を供給するためにシリンジを操作すること;
が可能な駆動スプリング;及び
−手動操作の前に圧縮状態で駆動スプリングをロックするように配置され、そして手動操作の際に、注射のために駆動スプリングを解除することが可能な起動手段;
を含む。
【0030】
細長いハウジングは、遠位部分及びヒンジで連結された近位部分を含み、ヒンジは、自動注射器の縦軸からオフセットされ、そして縦軸に対して横方向に向けられた回転軸を有する。部分は、心合わせした縦軸との心合わせ位置と最大開口角の間で、互いに対して、ヒンジの周囲で回転可能である。駆動スプリングは、最大開口角に向かって心合わせ位置から離れて部分を回転することにより圧縮され得る。起動手段は、部分が、少なくとも、ほとんど最大開口角まで回転したとき、圧縮状態において駆動スプリングをロックするように配置される。シリンジを保持するためのローディングベイは、近位部分に配置され、部分が心合わせ位置から離れて回転したとき、例えば、それらは、少なくともほとんど最大開口角により回転するとき、ローディングベイは、シリンジを装填するか、又は装填を解除するために、その遠位端からアクセス可能である。
【0031】
インターロック機構を備えた自動注射器の更なる実施態様は、ヒンジ以外の他の手段、例えば、スクリュ連結、バヨネットばめ、リプライミングプランジャ又はレバーにより連結可能な二つの部分を有してもよい。
【0032】
本明細書の文脈において、用語近位は、注射中、患者に向かう方向を言及し、一方、用語遠位は、患者から離れた反対方向を言及する。自動注射器の近位及び遠位部分を言及するとき、その個々の遠位端及び近位端は、即ち、心合わせした部分と一緒に、注射中、各々の方向を指す端部である。本明細書の用語において、たとえ、遠位部分の遠位端が、この状況において近位部分の近位端と本質的に同じ方向を指し示す方法で、部分が最大開口角により回転する場合であっても、遠位部分の遠位端は遠位端に留まる。
【0033】
前記の自動注射器は、ヒンジの周囲部分を回転し、又は「コッキング」(cocking)することにより、二つに分割され得る再使用可能な自動注射器である。一方で、この回転作用は、駆動スプリングをコッキングするために提供され、そして他方で、使い切ったシリンジを取り除き、そして新しい未使用のものを挿入するために、それはローディングベイへの接近を提供する。従来の再使用可能な自動注射器と対照的に、本発明に記載の自動注射器は、別の薬剤送達のためにそれをリセットするための使用者の作動をより少なくする。従来の自動注射器は、普通は、使用者に使用後それを分解し、新しいシリンジを装填し、駆動スプリング及び再組立可能な自動注射器をリセットすることを要求する。
【0034】
一度、起動手段が駆動スプリングを解除するために操作すると、自動注入器はシリンジと針を前進させ、それにより、針を注射サイトに、例えば、患者の皮膚に挿入する。更にその上、自動注射器は、薬剤を送達するために、シリンジを自動的に空にする。
【0035】
好ましい実施態様において、レバーは、近位部分において固定された第一のピボットの一端に取り付けられてもよく、ここで、レバーの他端は、遠位部分のすべりシャトルに配置された第二のピボットに取り付けられる。すべりシャトルは、部分が心合わせしたときの最大近位位置と部分が少なくともほとんど、約180度であり得る最大開口角により回転するときの最大遠位位置の間で遠位部分の縦軸方向に並進運動可能である。駆動スプリングの近位端で配置された駆動カラーは、駆動スプリングを圧縮するためにすべりシャトルにより係合可能となり、即ち、すべりシャトルは、部分が心合わせから回転するので、遠位部分の遠位方向で駆動カラーを押し、その結果、遠位端が遠位部分の遠位端内に基礎が置かれる(ground)かもしれない駆動スプリングをコッキングする。そのコッキング過程の間、駆動スプリングがレバー作用に基づき圧縮されるので、機械的利点は増加する。これは、特に、駆動スプリングは、スプリング力が圧縮レベルと共に上昇する圧縮スプリングである場合、有利である。それ故、自動注射器をリセットするために要求される使用者の努力は低減する。
【0036】
ローディングベイは、好ましくは
、自動注射器の縦軸方向に摺動可能である。シリンジ後退スプリングは、ローディングベイ周囲に配置された圧縮スプリングであってもよい。それは、薬物の用量を送達した後で、プランジャを駆動スプリングから係合を解除することにより、近位部分の内側で針を隠蔽する方法で、シリンジを後退させるように配置し得る。この機能は、注射後の針の安全性を提供し、即ち、使用者は、注射サイトから自動注射器を取り除いた後、針突き刺し損傷を予防する。
【0037】
別の好ましい実施態様において、スプリング及びダンパユニット及び解除ラッチ部材は、部分が心合わせするとき、駆動スプリングの力をプランジャへ伝動することを可能にする形で、駆動カラーから近位方向に配置し得る。スプリング及びダンパユニットは、プランジャスプリング及びビスカスダンパを並列に含んでもよい。ビスカスダンパの減衰係数及びプランジャスプリングのスプリング定数は、シリンジを完全に空にするのに必要な時間より長い時間、ストッパの反作用力に抗する駆動スプリングの力によりプランジャスプリングを圧縮することを可能にするように特定される。ストッパの反作用力は、ストッパとシリンジの内壁の間の摩擦に、及び中空針を通して投与される液体薬剤の静水圧抵抗に依存する。解除ラッチ部材は、スプリング及びダンパユニットで枢動し得て、そして、プランジャスプリングが完全に圧縮すると、駆動カラーによるプランジャとの係合から回転するように配置され得る。駆動スプリングからプランジャへの力の伝播は、その結果、遮断され、そしてシリンジ後退スプリングは、シリンジ及び針を後退させ得る。それ故、両方の問題が解決され、確実に中空針を安全位置へ後退させ、そして特に高価な薬剤と一緒に望ましくは、シリンジを完全に空にする。シリンジを空にすることは、また、投与精度のためにも重要である。
【0038】
好ましくは、ビスカスダンパは、連結ロッドより大きい直径を有するピストンと一緒に連結ロッドにより駆動カラーに固定されたピストンを含んでもよい。ピストンの直径より若干大きい内径を有する中空シリンダは、ピストンの周囲に配置されてもよく、その結果、ピストンとシリンダの往復運動を可能にする。シリンダの近位端面は完全に閉じてもよく、そしてシリンダの遠位端面は、連結ロッドに対してシリンダをシールするように配置してもよい。それ故、シリンダの内面は、ピストンにより二つの分離したキャビティに分割でき得る。少なくとも一つの移送ポート(transfer port)は、流体をピストンの遠位側と近位側の間、即ち、一つのキャビティから他方のキャビティへ流動するのを可能にする形でピストンを通して設けられ得る。移送ポートのサイズと数、及びシリンダ内の流体の粘度は、ビスカスダンパの減衰特性を決定する。
【0039】
ガスケットリングは、繰り返し精度の劣る減衰特性をもたらすキャビティ間で流体の制御されない漏れを避けるために、シリンダに対してピストンをシールするように配置し得る。
【0040】
別のガスケットリングは、さもなければ、液体の消失及び自動注射器内面の汚染に起因した減衰特性の変動をもたらすかもしれないダンパからの流体の漏れを避けるために、シリンダの遠位端面に対して連結ロッドをシールするように配置し得る。空間はシリンダ内に、例えば、連結ロッドの体積をそれがシリンダ内を通るとき補償するために、ダンピング流体で以ってそれを部分的に充填することによってのみ提供でき得る。さもなければ、その近位側にあるピストンにより投与される流体の体積は、連結ロッドの体積に起因して、遠位側上にある体積の増加より大きくなるので、ビスカスダンパはロックできるであろう。粘調流体に加えてシリンダに提供される空気又は別の気体は、体積変化のこの不均衡を補償するために、圧縮することが可能である。その結果、流体固着の状況は避けられる。
【0041】
プランジャスプリングは、連結ロッドの縦穴内に配置され得て、そして駆動カラーにおける遠位端に基礎が置かれる。プランジャスプリングの近位端は、内側からシリンダの近位面に対して重みがかかるかもしれない。それ故、スプリング及びダンパユニットは、コンパクトなユニットとして配置される。
【0042】
駆動カラー及びトリガボタンは、駆動スプリングが十分圧縮されるとき、互いにカチっと閉まるように配置されたそれぞれのスナップアームを装備し得る。スナップアームは、トリガボタンを押圧することにより、係合解除し得る。
【0043】
普通は、中空針が針を無菌状態に維持し、それを機械的損傷から防ぐために、保護ニードルシールドを装備する。保護ニードルシールドは、シリンジが組立てられるとき、針に取り付けられる。
【0044】
用量を送達するための自動注射器を準備するために、保護ニードルシールドは、針から取り外す必要がある。
【0045】
本発明の一つの実施態様において、キャップは、近位部分の近位端において配置可能であり得る。キャップにおいて、懸かり(barb)は保護ニードルシールドを把持するように設けられる。キャップが注射の準備において、ハウジングから取り外すとき、保護ニードルシールドは、使用者に自分自身を損傷する高すぎるリスクにさらすことなく確実に除去される。
【0046】
懸かりは,円周状のノッチ内に、又は保護ニードルシールドのショルダの後部に、カチっと閉まるように配置され得る。
【0047】
好ましくは、懸かりは、キャップが自動注射器に取り付けられる限り、半径方向の外側に動いて、不注意に保護用の針キャップを係合解除するのを検出器スリーブにより制約されるように配置される。
【0048】
キャップは、スクリュ連結によりハウジングに取り付け可能であり得る。これは、保護ニードルシールド除去するために、低い力を可能にする。
【0049】
ハウジングは、シリンジを検査するために、透明材料から製造された少なくとも一つの視界窓を有し得る。
【0050】
自動注射器は、皮下又は筋肉内注射のために、特に、鎮痛剤、抗凝血剤、インスリン、インスリン誘導体、ヘパリン、ロベノックス、ワクチン、成長ホルモン、ペプチドホルモン、蛋白質、抗体、及び複合炭化水素の内一つを送達するために使用し得る。
【0051】
本明細書で使用する用語「薬剤」は、好ましくは、少なくとも一つの薬学的に活性な化合物を含む医薬製剤を意味し、
ここで一実施態様において、薬学的に活性な化合物は、最大で1500Daまでの分子量を有し、及び/又は、ペプチド、蛋白質、多糖類、ワクチン、DNA、RNA、抗体、酵素、抗体、ホルモン又はオリゴヌクレオチド、若しくは上記の薬学的に活性な化合物の混合物であり、
ここで、更なる実施態様において、薬学的に活性な化合物は、糖尿病、又は糖尿病性網膜症などの糖尿病関連の合併症、深部静脈又は肺血栓塞栓症などの血栓塞栓症、急性冠症候群(ACS)、狭心症、心筋梗塞、癌、黄斑変性症、炎症、枯草熱、アテローム性動脈硬化症、及び/又は、関節リウマチの処置、及び/又は、予防に有用であり、
ここで、更なる実施態様において、薬学的に活性な化合物は、糖尿病、又は糖尿病性網膜症などの糖尿病に関連する合併症の処置、及び/又は、予防のための、少なくとも一つのペプチドを含み、
ここで、更なる実施態様において、薬学的に活性な化合物は、少なくとも一つのヒトインスリン又はヒトインスリン類似体若しくは誘導体、グルカゴン様ペプチド(GLP−1)、又はその類似体若しくは誘導体、又はエキセンジン−3又はエキセンジン−4、若しくはエキセンジン−3又はエキセンジン−4の類似体若しくは誘導体を含む。
【0052】
インスリン類似体は、例えば、Gly(A21)、Arg(B31)、Arg(B32)ヒトインスリン;Lys(B3)、Glu(B29)ヒトインスリン;Lys(B28)、Pro(B29)ヒトインスリン;Asp(B28)ヒトインスリン;ヒトインスリンであり、ここで、B28位におけるプロリンは、Asp、Lys、Leu、Val又はAlaで代替され、そして、B29位において、Lysは、Proで代替されてもよく;Ala(B26)ヒトインスリン;Des(B28−B30)ヒトインスリン;Des(B27)ヒトインスリン、及びDes(B30)ヒトインスリンである。
【0053】
インスリン誘導体は、例えば、B29−N−ミリストイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−パルミトイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−ミリストイルヒトインスリン;B29−N−パルミトイル ヒトインスリン;B28−N−ミリストイルLysB28ProB29ヒトインスリン;B28−N−パルミトイル−LysB28ProB29ヒトインスリン;B30−N−ミリストイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B30−N−パルミトイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B29−N−(N−パルミトイル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(N−リトコリル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)−des(B30)ヒトインスリン、及びB29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)ヒトインスリンである。
【0054】
エキセンジン−4は、例えば、エキセンジン−4(1−39)、H−His−Gly−Glu−Gly−Thr−Phe−Thr−Ser−Asp−Leu−Ser−Lys−Gln−Met−Glu−Glu−Glu−Ala−Val−Arg−Leu−Phe−Ile−Glu−Trp−Leu−Lys−Asn−Gly−Gly−Pro−Ser−Ser−Gly−Ala−Pro−Pro−Pro−Ser−NH
2配列のペプチドを意味する。
【0055】
エキセンジン−4誘導体は、例えば、以下の化合物リスト:
H−(Lys)4−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−(Lys)5−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);又は
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−(1−39);
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);
ここで、基−Lys6−NH
2は、エキセンジン−4誘導体のC−末端と結合してもよく;
【0056】
又は以下の配列のエキセンジン−4誘導体:
H−(Lys)6−desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH
2;
desAsp28,Pro36,Pro37,Pro38エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−Asn−(Glu)5desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH
2;
H−desAsp28 Pro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−(Lys)6−des Pro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH
2;
desMet(O)14,Asp28,Pro36,Pro37,Pro38 エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−Asn−(Glu)5,desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−Lys6−desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25, Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH
2;
H−desAsp28,Pro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−(Lys)6−des Pro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(S1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
又は前述のいずれか1つのエキセンジン−4誘導体の薬学的に許容可能な塩若しくは溶媒和物;
から選択される。
【0057】
ホルモンは、例えば、ゴナドトロピン(フォリトロピン、ルトロピン、コリオンゴナドトロピン、メノトロピン)、ソマトロパイン(ソマトロピン)、デスモプレッシン、テルリプレッシン、ゴナドレリン、トリプトレリン、ロイプロレリン、ブセレリン、ナファレリン、ゴセレリンなどのRote Liste、2008年版、50章に表示されている脳下垂体ホルモン又は視床下部ホルモン又は規制活性ペプチド及びそれらの拮抗剤である。
【0058】
多糖類としては、例えば、グルコサミノグリカン、ヒアルロン酸、ヘパリン、低分子量ヘパリン、又は超低分子量ヘパリン、若しくはその誘導体、又はスルホン化された、例えば、上記多糖類のポリスルホン化形体、及び/又は、薬学的に許容可能なその塩がある。ポリスルホン化低分子量ヘパリンの薬学的に許容可能な塩の例としては、エノキサパリンナトリウム塩がある。
【0059】
薬学的に許容可能な塩は、例えば、酸付加塩、及び塩基塩がある。酸付加塩としては、例えば、HCl又はHBr塩がある。塩基塩は、例えば、アルカリ又はアルカリ土類金属、例えば、Na
+、又は、K
+、又は、Ca
2+から選択されるカチオン、又は、アンモニウムイオンN
+(R1)(R2)(R3)(R4)を有する塩であり、ここで、R1〜R4は互いに独立に、水素;場合により置換されるC1〜C6アルキル基;場合により置換されるC2〜C6アルケニル基;場合により置換されるC6〜C10アリール基、又は場合により置換されるC6〜C10ヘテロアリール基を意味する。薬学的に許容される塩の別の例は、“Remington's Pharmaceutical Sciences” 17編、Alfonso R.Gennaro(編集),Mark Publishing社,Easton, Pa., U.S.A., 1985 及び Encyclopedia of Pharmaceutical Technologyに記載されている。
【0060】
薬学的に許容可能な溶媒和物としては、例えば、水和物がある。
【0061】
本発明の適用性の更なる範囲は、以下に与えられた詳細な記載から明白にあるであろう。しかし、詳細な記載及び具体例は、それは本発明の好ましい実施態様を示すものであるが、図面のみ用いて与えられることは当然であろう。何故ならば、本発明の精神及び範囲内にある様々な変更及び改変は、この詳細な記述より当業者には明白になるからである。
【0062】
本発明は、以下に与えられた詳細な記述、及び図を用いてのみ与えられるが、それは本発明を制限するものではない添付図面からより完全に理解される: