(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
複数のサービスのいずれかの広告が特定の広告枠に表示された広告ページに、サービスに係る表示画面から前記広告ページに遷移した回数を、前記複数のサービス毎に計数する計数部と、
前記計数部で計数された回数に基づいて、前記複数のサービスの中から前記特定の広告枠に広告が表示されるサービスを選択するサービス選択部と、
前記サービス選択部で選択されたサービスの広告が前記特定の広告枠に表示された広告ページであって、ネットワークを介して端末装置に提供する広告ページを生成する生成部と、
を備える広告ページ提供装置。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照し、本発明の広告ページ提供装置、広告ページ提供方法、および広告ページ提供プログラムの実施形態について説明する。
【0012】
<第1実施形態>
[システムの概要]
図1は、本実施形態のWebサーバ(広告ページ提供装置)1を含むネットワークシステムの構成例を示す図である。ネットワークシステムでは、ネットワークNWを介して、Webサーバ1、サーバ200―A―1、200―A―2、200―B―1、200―C―1、200―C―2、200―C―3、200―D―1、200―D―2、および端末装置300が双方向に通信可能に接続される。端末装置300は、ユーザによって使用される端末装置であり、例えば、携帯電話やタブレット端末、パーソナルコンピュータ、通信機能付きゲーム機などが用いられる。
【0013】
サーバ200―A―1、200―A―2は、Webサーバ1が提供する広告ページADPに広告を表示させる広告主の1つであるA社によって運営され、それぞれA社が提供するゲームA―1、A―2の制御を行うアプリケーションサーバとして機能する。サーバ200―B―1は、同じく広告主の1つであるB社によって運営され、B社が提供するゲームB―1の制御を行うアプリケーションサーバとして機能する。サーバ200―C―1、200―C―2、200―C―3は、同じく広告主の1つであるC社によって運営され、それぞれC社が提供するゲームC―1、C―2、C―3の制御を行うアプリケーションサーバとして機能する。サーバ200―D―1、200―D―2は、同じく広告主の1つであるD社によって運営され、それぞれD社が提供するゲームD―1、D―2の制御を行うアプリケーションサーバとして機能する。
【0014】
本実施形態において、広告主であるA社、B社、C社、D社は、それぞれが提供するゲームの広告を、Webサーバ1がネットワークNWを介して端末装置300に提供する広告ページADPに表示させる。
【0015】
各ゲームは、例えば、端末装置300においてユーザインターフェースとして機能するアプリケーションプログラムが実行され、端末装置300と各サーバとの間で操作信号やゲームパラメータ等が送受信され、ゲームの中枢的な制御は各サーバにおいて行われるという役割分担の下で提供される。
【0016】
図2は、本実施形態における各ゲームが提供される際の役割分担を模式的に示す図である。なお、以下の説明では、いずれのサーバであるかを区別せず、サーバ200と表記する場合がある。ユーザUは、ゲームに対する入力操作を行う。端末装置300ではアプリケーションプログラムAPLがCPU(Central Processing Unit)等により実行されている。アプリケーションプログラムAPLは、ユーザUによりなされた入力操作に基づいて操作信号を生成し、図示しない通信部を介してサーバ200に送信する。
【0017】
サーバ200は、入力された操作信号に基づいてゲームを進行させ、進行結果に応じたゲームパラメータを生成して端末装置300に送信する。なお、サーバ200は、制御するゲームが、対戦型や協力型のゲームなど、複数のユーザが参加するゲームである場合は、他の端末装置300から入力された操作信号を加味してゲームを進行させる。
【0018】
ゲームパラメータを受信した端末装置300では、アプリケーションプログラムAPLが、ゲームパラメータに基づいて表示画面や音声を生成し、ユーザUに画面や音声などを出力する。
【0019】
なお、このような役割分担はあくまで一例であり、いわゆるブラウザ型ゲームのように、表示画面の生成や音声データの生成がサーバ200において行われてもよいし、より多くの処理が端末装置300において行われてもよい(全ての処理が端末装置300において行われてもよい)。なお、提供するゲームがブラウザ型ゲームである場合は、サーバ200はWebサーバとして機能する。
【0020】
端末装置300のユーザUは、例えばゲームA―1をプレイしようとした場合、端末装置300を用いてA社のストアサイトなどにアクセスし、ゲームA―1のアプリケーションプログラムを購入する手続きを行い、このアプリケーションプログラムを端末装置300にインストールする。これによって、ユーザUは、ゲームA―1のプレイを開始することができる。なお、アプリケーションプログラムの購入には、有料の場合と無料の場合がある。
【0021】
図1では、端末装置300を単独のものとして示したが、現実には、複数の端末装置300がネットワークNWを介してWebサーバ1や各サーバ200に接続され得る。また、サーバ200の数、広告主の数、広告対象となるゲームの数などに関して、特段の制限は存在しない。
図1では広告主が4つ存在するものとしたが、複数の広告主が存在すれば、本発明の適用は可能である。また、本実施形態におけるゲームは、アクションゲーム、カードゲーム、パズルゲーム、ロールプレイングゲーム、シミュレーションゲーム、アドベンチャーゲームなど、あらゆる種類のゲームであってよい。また、本実施形態におけるゲームは、広告主である各社が提供するサービスの一例であり、各社が提供するサービスは、ゲーム以外のものであっても構わない。
【0022】
ネットワークNWは、例えば、携帯電話網、PHS(Personal Handy-phone System)網、VPN(Virtual Private Network)網、専用通信回線網、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、PSTN(Public Switched Telephone Network;公衆交換電話網)など、またはこれらの組み合わせによって構成される情報通信ネットワークである。
【0023】
[広告ページ]
図3は、Webサーバ1により提供される広告ページADPの一例を示す図である。広告ページADPには、第1広告枠ADP(1)と、第2広告枠ADP(2)が設けられる。
図3に示すように、第1広告枠ADP(1)は、例えば、広告ページADPの最上段に設定され、ゲームの内容を示すグラフィックがより大きく表示されるため、広告宣伝効果が高いものとなっている。本実施形態のWebサーバ1は、広告宣伝効果の高い第1広告枠ADP(1)に広告を表示する広告主を、なるべく不公平感が生じないように選択する。第1広告枠ADP(1)には、例えば、1社の広告主による広告(バナー)が表示され、第2広告枠ADP(2)には、例えば、全ての広告主による広告が1つずつ、ランダムな順に並べられて表示される。なお、これに限らず、第2広告枠ADP(2)には、第1広告枠ADP(1)に広告を表示する広告主以外の広告主による広告が、ランダムな順に並べられて表示されてもよい。
【0024】
端末装置300において、ユーザは、アプリケーションプログラムAPLの表示画面(ゲームの表示画面)から広告ページADPに遷移させることができる。
図4は、アプリケーションプログラムAPLの表示画面から広告ページADPに画面が遷移する様子を模式的に示す図である。
図4(A)に示すアプリケーションプログラムAPLの表示画面(ゲームの表示画面)APLIMにおいて、ユーザがメニュー画面における、「アプリ一覧」などと表記されたボタンBTを操作(タップなど)すると、アプリケーションプログラムAPLは、広告ページADPに対応するURLを図示しないOS(Operating System)等に出力する。OS等は、ネットワークNWに接続された図示しないDNS(Domain Name System)サーバに接続してWebサーバ1のIPアドレス等を取得し、取得したIPアドレス等を送信先として広告ページADPの送信を要求するHTTPリクエストをWebサーバ1に送信する。Webサーバ1は、これに応じて広告ページADPの例えばhtml文書を端末装置300に配信する。端末装置300は、例えば、Webブラウザを起動させ、受信したhtml文書を解釈して広告ページADPを表示する(
図4(B))。広告ページADPは、例えば、遷移元のゲームの表示画面にオーバーラップして表示され、広告ページが閉じられると、遷移元のゲームの表示画面が再度表示される。
【0025】
このように、広告ページADPは、ゲームの表示画面(ゲームに対応するアプリケーションプログラムAPLの表示画面APLIM)から遷移して表示される。広告ページADPにおいて、各広告枠の広告が操作されると、対応するゲームのストアサイトやランディングサイトなどに遷移する。これによって、ユーザは、興味を持ったゲームを購入することができる。
【0026】
[Webサーバ1の機能構成]
Webサーバ1は、以下に説明する構成、手法により、第1広告枠ADP(1)に広告を表示させる広告主、および広告が表示されるゲームを選択する。
図5は、第1実施形態に係るWebサーバ1の機能構成の一例を示す構成図である。Webサーバ1は、例えば、PV(ページビュー)数カウント部10と、第1広告枠に関する選択部11と、ゲーム選択部12と、第2広告枠に関する選択部13と、広告ページ生成部14と、広告ページ提供部15とを備える。これらの機能部は、例えば、プログラムメモリ(記憶部20に含まれてもよい)に記憶されたプログラムをCPU(Central Processing Unit)が実行することにより機能する。なお、上記機能部の一部はLSI(Large Scale Integration)などのハードウェア機能部であってもよい。
【0027】
また、Webサーバ1は、広告主/ゲーム対応表記憶部21、PV数/確率テーブル記憶部22、選択結果記憶部23、および画像データ記憶部24を有する記憶部20を備える。記憶部20は、例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ、レジスタなどの記憶装置により実現される。なお、記憶部20の一部または全部は、Webサーバ1の外部に設けられた記憶装置であってもよい。
【0028】
PV数カウント部10は、複数の広告主(A社、B社、C社、D社)毎に、それぞれが提供するゲームの表示画面から広告ページADPに遷移した回数(PV数)、すなわち提供するゲームの表示画面が遷移元となった回数を計数し、PV数/確率テーブル記憶部22に記憶させる。
【0029】
PV数カウント部10は、まず、広告ページの送信を要求するHTTPリクエストに記述されている遷移元のアプリケーションを示す識別情報に基づいて、遷移元のゲームを特定する。広告ページを指定するURLは、例えば、<http(https)://****.**.?apID=02>などと記述され、「?apID=」以降のクエリー文字列部分が遷移元のアプリケーションを示す識別情報となっている。ゲームを実行するためのアプリケーションプログラムは、広告ページに遷移する操作がユーザにより行われると、上記のように、自己のゲームの識別情報を含むURLを送信するように設定されている。なお、URLにクエリー文字列を付加するのではなく、HTTPで通信する際に使用するデータ領域に、この識別情報を含ませるようにしてもよい。この識別情報は、DNSサーバからIPアドレスを取得後、Webサーバ1に送信される、広告ページADPの送信を要求するHTTPリクエストに付加される。
【0030】
そして、PV数カウント部10は、広告主/ゲーム対応表記憶部21により記憶された、広告主と提供するゲームを対応付けたデータを参照し、特定したゲームを提供する広告主を特定する。
図6は、広告主/ゲーム対応表記憶部21により記憶されるデータの一例を示す図である。また、
図7は、PV数/確率テーブル記憶部22により記憶されるデータの一例を示す図である。
【0031】
PV数/確率テーブル記憶部22には、広告主毎に、PV数、および遷移元毎の表示確率が記憶される。「遷移元毎の表示確率」とは、ある広告主のゲームが遷移元となった場合において、それぞれの広告主の広告が第1広告枠ADP(1)に表示される確率を示す値である。
図7の例では、A社が提供するゲームA―1またはA―2の表示画面が遷移元であった場合、A社の提供するゲームA―1、A―2の広告が第1広告枠ADP(1)に表示される確率はゼロであり、B社の提供するゲームB―1の広告が第1広告枠ADP(1)に表示される確率は57[%]であり、C社の提供するゲームC―1、C―2、C―3のいずれかの広告が第1広告枠ADP(1)に表示される確率は9[%]であり、D社の提供するゲームD―1、D―2のいずれかの広告が第1広告枠ADP(1)に表示される確率は34[%]である。
【0032】
遷移元毎の表示確率は、例えば、第1広告枠に関する選択部11により計算される。第1広告枠に関する選択部11は、例えば、PV数が更新される毎に、遷移元のゲームの提供者を除く広告主間で、合計値である100[%]を、PV数に応じて比例配分することにより、遷移元毎の表示確率を計算する(次式(1)参照)。
(遷移元毎の表示確率)=100×(当該広告主のPV数)/{(総PV数)―(遷移元の広告主のPV数)} ‥(1)
【0033】
これによって、PV数の多い広告主の提供するゲームの広告が、高確率で第1広告枠ADP(1)に表示されることになる。PV数が多いということは、広告ページADPに遷移するきっかけとなった回数が多い、すなわち、多くのユーザにプレイされているゲームであると推定される事象である。従って、人気のあるゲームを提供する広告主の広告が、高確率で第1広告枠ADP(1)に表示されることになり、例えばランダムにゲームの広告が選択される場合と比較すると、広告ページの内容についての不公平感を緩和することができる。
【0034】
ここで、第1広告枠ADP(1)に表示されるゲームの広告がランダムに選択される場合、人気のあるゲームの提供者である広告主と、人気のないゲームの提供者である広告主との間で、第1広告枠ADP(1)に広告が表示される頻度が変わらないことになる。そうすると、人気のあるゲームから、人気のないゲームをプレイするようにユーザが誘導されるという、一方的なユーザ紹介の流れが生じかねない。この結果、人気のあるゲームを提供する広告主からは、広告ページの内容について不公平感を覚える場合がある。本実施形態のWebサーバ1は、PV数の多い広告主による広告を、高確率で第1広告枠ADP(1)に表示するため、こうした不公平感を緩和することができる。
【0035】
また、遷移元のゲームの提供者である広告主による広告は、第1広告枠ADP(1)に表示されないため、遷移元のゲームをプレイしていたユーザが、同じゲームの広告が第1広告枠ADP(1)に表示された広告ページを閲覧するといった、広告宣伝効果の低い動作がなされるのを防止することができる。この結果、本実施形態のWebサーバ1は、広告宣伝効果を向上させることができる。
【0036】
なお、PV数/確率テーブル記憶部22におけるPV数および遷移元毎の表示確率は、リアルタイムに更新されてもよいし、1日一回、1週間に1回などの周期で更新されてもよい。後者の場合、例えば、リアルタイムにPV数をカウントするための一時記憶部が別途設けられ(或いはPV数/確率テーブル記憶部22におけるPV数のみがリアルタイムに更新され)、上記周期毎にPV数/確率テーブル記憶部22の全てが更新される。この場合、PV数/確率テーブル記憶部22に記憶される値の少なくとも一部は、昨日のデータに基づく値、昨日までのデータに基づく値、先週のデータに基づく値、先週までのデータに基づく値といった内容となる。
【0037】
また、Webサーバ1が運用開始した直後など、十分なデータがPV数/確率テーブル記憶部22に記憶されていない場合には、遷移元毎の表示確率は、遷移元の広告主を除いた広告主間で均等に設定される。
【0038】
第1広告枠に関する選択部11は、広告ページADPが表示される度に(新規表示とリロードの双方を含む;以下同じ)、第1広告枠ADP(1)に広告を表示させる広告主を、PV数/確率テーブル記憶部22に記憶された遷移元毎の表示確率に基づく抽選を行って選択する。第1広告枠に関する選択部11による選択結果は、選択結果記憶部23に記憶される。
図8は、選択結果記憶部23に記憶されるデータの一例を示す図である。
【0039】
ゲーム選択部12は、第1広告枠に関する選択部11により選択された広告主が、広告対象となる複数のゲームを提供する場合(上記の例では、A社、C社、D社が該当)、所定の規則に従って、その広告主が提供するゲームの中から第1広告枠ADP(1)に広告を表示させるゲームを選択する。所定の規則とは、例えば、広告主から指定されたゲームの一部または全部に対する優先度、表示順、確率等に基づくものであってもよいし、全くランダムに選択するものであってもよい。また、ゲーム選択部12は、第1広告枠に関する選択部11により選択された広告主が、広告対象となる1つのゲームのみ提供する場合、そのゲームを自動的に選択する。ゲーム選択部12による選択結果は、例えば、選択結果記憶部23の第1広告枠ADP(1)に対応する「ゲーム」の項目に記憶される。
【0040】
第2広告枠に関する選択部13は、広告ページADPが表示される度に、第2広告枠ADP(2)のそれぞれの枠(2―1)、(2―2)、(2―3)、(2―4)に広告を表示させる広告主を、例えば、PV数とは無関係に選択する。第2広告枠に関する選択部13は、それぞれの枠(2―1)、(2―2)、(2―3)、(2―4)に広告を表示させる広告主の並び順を、PV数とは無関係に(例えばランダムに)決定する。そして、第2広告枠に関する選択部13は、各枠について選択した広告主が提供するゲームのいずれかを、第2広告枠ADP(2)の各枠に割り当て、選択結果記憶部23の「第2広告枠」の各項目に記憶させる。第2広告枠に関する選択部13は、広告主と1対1で予め設定されているゲームを選択して選択結果記憶部23の「第2広告枠」の各項目に記憶させてもよいし、ゲーム選択部12と同様に所定の規則に従ってゲームの選択を行ってもよい。
【0041】
広告ページ生成部14は、選択結果記憶部23に記憶された各選択結果を参照し、選択されたゲームに対応する広告画像を画像データ記憶部24から読み出し、読み出した画像をページ上の所定の位置に割り当て、広告ページADPを生成する。広告ページ生成部14により生成された広告ページADPは、画像データ記憶部24に記憶される。
図9は、画像データ記憶部24により記憶されるデータを模式的に示す図である。広告ページ提供部15は、画像データ記憶部24に記憶された広告ページADPを、広告ページADPの送信を要求するHTTPリクエストを送信した送信元の端末装置300に送信する。なお、Webサーバ1は、選択結果記憶部23を具備せず、広告ページ生成部14は、ゲーム選択部12による選択結果、および第2広告枠に関する選択部13による選択結果に従って、広告ページADPを生成してもよい。
【0042】
[処理フロー]
以下、上記説明した各機能部による処理を、フローチャートの形式で説明する。
図10は、第1実施形態に係るWebサーバ1により実行される処理の流れを示すフローチャートの一例である。
【0043】
まず、Webサーバ1は、端末装置300から広告ページADPの送信を要求するHTTPリクエストを受信するまで待機する(ステップS400)。HTTPリクエストを受信すると、Webサーバ1は、遷移元のゲームおよび広告主を特定してPV数をカウントし(ステップS402)、PV数/確率テーブル記憶部22または前述した一時記憶部を更新する。具体的には、Webサーバ1は、HTTPリクエストの受信時に取得した遷移元のゲームの識別情報を用いて、広告主/ゲーム対応表記憶部21を参照して広告主を特定する。なお、広告主/ゲーム対応表記憶部21を参照せずに、HTTPリクエストの受信時に、遷移元のゲームの識別情報および広告主の識別情報を受信する構成としてもよい。
【0044】
次に、Webサーバ1は、PV数/確率テーブル記憶部22に記憶された値に基づき、第1広告枠ADP(1)に広告を表示させる広告主を選択し(ステップS404)、次いで、選択された広告主の提供するゲームの中から第1広告枠ADP(1)に広告を表示させるゲームを選択する(ステップS406)。次に、Webサーバ1は、第2広告枠ADP(2)の各枠に広告を表示させるゲームを選択する(ステップS408)。これらの処理による選択結果は、選択結果記憶部23に記憶される。なお、ステップS404およびS406の処理と、ステップS408の処理は、順序が逆であってもよいし、並行して処理されてもよい。
【0045】
次に、Webサーバ1は、選択結果記憶部23に記憶された選択結果に基づき広告ページを生成し(ステップS410)、生成した広告ページを、HTTPリクエストを送信した送信元の端末装置300に送信する(ステップS412)。
【0046】
[まとめ]
以上説明した第1実施形態のWebサーバ1(広告ページ提供装置)、並びにWebサーバ1が実行する広告ページ提供方法および広告ページ提供プログラム(以下、Webサーバ1等と称する)によれば、PV数に基づいて、広告宣伝効果の高い第1広告枠ADP(1)に広告を表示する広告主が選択されるため、広告ページの内容についての不公平感を緩和することができる。この結果、広告主間でユーザの相互紹介を円満に行うことができる。
【0047】
より具体的には、第1実施形態のWebサーバ1等によれば、PV数の多い広告主の広告が、高確率で第1広告枠ADP(1)に表示されるため、広告ページの内容についての不公平感を、更に緩和することができる。
【0048】
また、第1実施形態のWebサーバ1等によれば、遷移元のゲームの提供者である広告主による広告は、第1広告枠ADP(1)に表示されないため、遷移元のゲームをプレイしていたユーザが、同じゲームの広告が第1広告枠ADP(1)に表示された広告ページを閲覧するといった、広告宣伝効果の低い動作がなされるのを防止することができる。この結果、広告宣伝効果を向上させることができる。
【0049】
なお、第1実施形態のWebサーバ1は、第1広告枠ADP(1)内に複数の広告枠を設けてもよい。この場合、例えば第1広告枠ADP(1)内に2つの広告枠が存在すると仮定すると、Webサーバ1は、PV数に応じた確率で抽選を2回行い、広告主が重複した場合は再度の抽選を行ってもよいし、異なる2つの広告主が選ばれるまで、2つの広告主を選択する抽選をPV数に応じた確率で行ってもよい。
【0050】
<第2実施形態>
以下、本発明の第2実施形態に係るWebサーバ2(広告ページ提供装置)、並びにWebサーバ2が実行する広告ページ提供方法および広告ページ提供プログラムについて説明する。[システムの概要]および[広告ページ]については、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0051】
[Webサーバ2の機能構成]
図11は、第2実施形態に係るWebサーバ2の機能構成の一例を示す構成図である。Webサーバ2は、例えば、PV数カウント部30と、第1広告枠に関する選択部31と、ゲーム選択部32と、第2広告枠に関する選択部33と、広告ページ生成部34と、広告ページ提供部35とを備える。これらの機能部は、例えば、プログラムメモリ(記憶部40に含まれてもよい)に記憶されたプログラムをCPUが実行することにより機能する。なお、上記機能部の一部はLSIなどのハードウェア機能部であってもよい。また、Webサーバ2は、広告主/ゲーム対応表記憶部41、PV数/表示順テーブル記憶部42、選択結果記憶部43、および画像データ記憶部44を有する記憶部40を備える。記憶部40は、例えば、RAMやROM、HDD、フラッシュメモリ、レジスタなどの記憶装置により実現される。なお、記憶部40の一部または全部は、Webサーバ2の外部に設けられた記憶装置であってもよい。
【0052】
PV数カウント部30は、複数の広告主(A社、B社、C社、D社)毎にPV数を計数し、PV数/表示順テーブル記憶部42に記憶させる。PV数カウント部30による、遷移元のゲームに対応する広告主の特定手法については、第1実施形態のPV数カウント部10と同様であるため、説明を省略する。
【0053】
図12は、PV数/表示順テーブル記憶部42により記憶されるデータの一例を示す図である。PV数/表示順テーブル記憶部42には、例えば、広告主毎に、PV数、遷移元毎の表示順序、および時間調整値が記憶される。本実施形態では、広告ページADPは基準時間毎に(例えば、6[sec]毎に)自動的に内容が更新され、表示順序は、広告ページADPが表示開始された後(リロードされた後でもよい)、何番目に表示されるかを示している。また、時間調整値は、上記「基準時間」に対して加算される時間である。これらの値は、第1広告枠に関する選択部31によって計算される。
【0054】
第1広告枠に関する選択部31は、PV数の多い広告主の表示順序が上位に(表示順序の値が小さく)なるように、且つPV数の多い広告主に対してプラスの時間調整値が加算されるように、これらの値を計算する。より具体的には、第1広告枠に関する選択部31は、PV数が多い順に広告主をソートし、上位の広告主から順に1番目、2番目、‥と表示順序を割り当てる。また、第1広告枠に関する選択部31は、例えば、PV数が、PV数の平均値(総PV数を広告主数で除算した値)の所定倍(例えば1.5倍)以上であればプラスの調整時間値を当該広告主に付与する。また、第1広告枠に関する選択部31は、例えば、PV数が、PV数の平均値の所定倍(例えば0.5倍)未満であればマイナスの調整時間を当該広告主に付与してもよい。なお、これらの数値はあくまで一例であり、これらに何ら限定されるものではない。また、時間調整値は、遷移元毎に設定されてもよい。
【0055】
これによって、広告ページADPが表示開始された後、PV数の多い広告主の提供するゲームの広告から順に表示されることになる。この結果、PV数に依存しない順序で広告が表示される場合と比較すると、広告ページが提供される際の不公平感を緩和することができる。また、PV数の多い広告主の提供するゲームの広告は、PV数の少ない広告主の提供するゲームの広告に比して長時間表示されることになる。この結果、広告主毎に一律の時間が割り当てられる場合と比較すると、広告ページの内容についての不公平感を緩和することができる。
【0056】
また、遷移元のゲームの提供者である広告主による広告は、第1広告枠ADP(1)に表示されないため、遷移元のゲームをプレイしていたユーザが、同じゲームの広告が第1広告枠ADP(1)に表示された広告ページを閲覧するといった、広告宣伝効果の低い動作がなされるのを防止することができる。この結果、本実施形態のWebサーバ2は、広告宣伝効果を向上させることができる。
【0057】
なお、PV数/表示順テーブル記憶部42におけるPV数および表示順序、時間調整値は、リアルタイムに更新されてもよいし、1日一回、1週間に1回などの周期で更新されてもよい。後者の場合、例えば、リアルタイムにPV数をカウントするための一時記憶部が別途設けられ(或いはPV数/表示順テーブル記憶部42におけるPV数のみがリアルタイムに更新され)、上記周期毎にPV数/表示順テーブル記憶部42の全てが更新される。この場合、PV数/表示順テーブル記憶部42に記憶される値の少なくとも一部は、昨日のデータに基づく値、昨日までのデータに基づく値、先週のデータに基づく値、先週までのデータに基づく値といった内容となる。
【0058】
第1広告枠に関する選択部31は、例えば、Webサーバ2がHTTPリクエストを受信する度に(或いは、PV数/表示順テーブル記憶部42におけるPV数および表示順序、時間調整値が更新される度に)、遷移元の広告主に応じた表示順序および時間調整値をPV数/表示順テーブル記憶部42から読み込み、選択結果記憶部43にコピーする。
図13は、選択結果記憶部43により記憶されるデータの一例を示す図である。なお、係る処理に代えて、PV数/表示順テーブル記憶部42に、遷移元の広告主がいずれであるかを示すフラグをたててもよい。
【0059】
また、Webサーバ2が運用開始した直後など、十分なデータがPV数/表示順テーブル記憶部42に記憶されていない場合には、遷移元毎の表示順序は、遷移元の広告主を除いた広告主に対して、例えば登録順に、またはランダムに設定される。
【0060】
ゲーム選択部32は、第1広告枠に関する選択部31により表示順序と共に選択された広告主が、広告対象となる複数のゲームを提供する場合(上記の例では、A社、C社、D社が該当)、所定の規則に従って、その広告主が提供するゲームの中から第1広告枠ADP(1)に広告を表示させるゲームを選択する。所定の規則とは、例えば、広告主から指定されたゲームの一部または全部に対する優先度、表示順、確率等に基づくものであってもよいし、全くランダムに選択するものであってもよい。また、ゲーム選択部32は、第1広告枠に関する選択部31により選択された広告主が、広告対象となる1つのゲームのみ提供する場合、そのゲームを自動的に選択する。ゲーム選択部32による選択結果は、例えば、選択結果記憶部43に記憶される。
【0061】
第2広告枠に関する選択部33は、広告ページADPが表示される度に、第2広告枠ADP(2)のそれぞれの枠(2―1)、(2―2)、(2―3)、(2―4)に広告を表示させる広告主を、例えば、PV数とは無関係に選択する。第2広告枠に関する選択部33は、それぞれの枠(2―1)、(2―2)、(2―3)、(2―4)に広告を表示させる広告主の並び順を、PV数とは無関係に(例えばランダムに)決定する。そして、第2広告枠に関する選択部33は、各枠について選択した広告主が提供するゲームのいずれかを、第2広告枠ADP(2)の各枠に割り当て、選択結果記憶部43の「第2広告枠」の各項目に記憶させる。第2広告枠に関する選択部33は、広告主と1対1で予め設定されているゲームを選択して選択結果記憶部43の「第2広告枠」の各項目に記憶させてもよいし、ゲーム選択部32と同様に所定の規則に従ってゲームの選択を行ってもよい。
【0062】
広告ページ生成部34は、例えばJavaScript(登録商標)等により、選択結果記憶部43に記憶された表示順序に従って、第1広告枠ADP(1)に広告を表示させる広告主が自動的に切り替わるように設定された広告ページADPを生成する。すなわち、広告ページ生成部34は、端末装置300で実行するスクリプトのプログラムをHTMLに組む込んだものを、端末装置300に送信する。これに限らず、広告ページ生成部34は、Flash画像を生成し、その画像(swfファイル)を添付して端末装置300に送信してもよい。
【0063】
これによって、端末装置300において表示される広告ページADPは、基準時間に、現在広告が表示されている広告主に対応する時間調整値を加算した「合計時間」が経過する毎に、次の表示順序の広告主を選択し、第1広告枠ADP(1)に広告を表示させることになる。すなわち、端末装置300において広告ページADPは、合計時間が経過する度に、現在表示されている広告主の表示順序が1番目であれば2番目の広告主、2番目であれば3番目の広告主、3番目であれば1番目の広告主というように、循環的かつ自動的に第1広告枠ADP(1)の広告主を切り替える。なお、広告ページADPは、端末装置300において新規表示またはリロードされる度に、改めて表示順序が1番目の広告主の広告を第1広告枠ADP(1)に表示させる。
【0064】
広告ページ提供部35は、広告ページ生成部34により生成された広告ページADPを、広告ページADPの送信を要求するHTTPリクエストを送信した送信元の端末装置300に送信する。なお、Webサーバ2は、選択結果記憶部43を具備せず、広告ページ生成部34は、ゲーム選択部32による選択結果、および選択部33による選択結果に従って広告ページADPを生成するようにしてもよい。
【0065】
[処理フロー]
以下、上記説明した各機能部による処理を、フローチャートの形式で説明する。
図14は、第2実施形態に係るWebサーバ2により実行される処理の流れを示すフローチャートの一例である。
【0066】
まず、Webサーバ2は、端末装置300から広告ページADPの送信を要求するHTTPリクエストを受信するまで待機する(ステップS500)。HTTPリクエストを受信すると、Webサーバ2は、遷移元のゲームおよび広告主を特定してPV数をカウントし(ステップS502)、PV数/確率テーブル記憶部42または前述した一時記憶部を更新する。具体的には、Webサーバ2は、HTTPリクエストの受信時に取得した遷移元のゲームの識別情報を用いて、広告主/ゲーム対応表記憶部41を参照して広告主を特定する。なお、広告主/ゲーム対応表記憶部41を参照せずに、HTTPリクエストの受信時に、遷移元のゲームの識別情報および広告主の識別情報を受信する構成としてもよい。
【0067】
次に、Webサーバ2は、PV数/表示順テーブル記憶部42における表示順序および時間調整値を再計算し(ステップS504)、遷移元の広告主に応じた表示順序および時間調整値を選択結果記憶部43に書き込む等の処理を行う。次に、Webサーバ2は、表示順序と共に選択された広告主の提供するゲームの中から第1広告枠ADP(1)に広告を表示させるゲームを選択する(ステップS506)。次に、Webサーバ2は、第2広告枠ADP(2)の各枠に広告を表示させるゲームを選択する(ステップ508)。これらの処理による選択結果は、選択結果記憶部43に記憶される。なお、ステップS504およびS506の処理と、ステップS508の処理は、順序が逆であってもよいし、並行して処理されてもよい。
【0068】
次に、Webサーバ2は、選択結果記憶部43に記憶された選択結果に基づき広告ページを生成し(ステップS510)、生成した広告ページを、HTTPリクエストを送信した送信元の端末装置300に送信する(ステップS512)。
【0069】
[まとめ]
以上説明した第2実施形態のWebサーバ2(広告ページ提供装置)、並びにWebサーバ2が実行する広告ページ提供方法および広告ページ提供プログラム(以下、Webサーバ2等と称する)によれば、PV数に基づいて、広告宣伝効果の高い第1広告枠ADP(1)に広告を表示する広告主が選択されるため、広告ページの内容についての不公平感を緩和することができる。この結果、広告主間でユーザの相互紹介を円満に行うことができる。
【0070】
より具体的には、第2実施形態のWebサーバ2等によれば、PV数の多い広告主の広告が、早い順番で第1広告枠ADP(1)に表示されるため、広告ページの内容についての不公平感を、更に緩和することができる。
【0071】
また、第2実施形態のWebサーバ2等によれば、PV数の多い広告主の広告に対して、プラスの時間調整値が付与され、より長い時間、第1広告枠ADP(1)に表示されるため、広告ページの内容についての不公平感を、更に緩和することができる。
【0072】
また、第2実施形態のWebサーバ2等によれば、遷移元のゲームの提供者である広告主による広告は、第1広告枠ADP(1)に表示されないため、遷移元のゲームをプレイしていたユーザが、同じゲームの広告が第1広告枠ADP(1)に表示された広告ページを閲覧するといった、広告宣伝効果の低い動作がなされるのを防止することができる。この結果、広告宣伝効果を向上させることができる。
【0073】
<第3実施形態>
以下、本発明の第3実施形態に係るWebサーバ3(広告ページ提供装置)、並びにWebサーバ3が実行する広告ページ提供方法および広告ページ提供プログラムについて説明する。[システムの概要]および[広告ページ]については、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0074】
[Webサーバ3の機能構成]
図15は、第3実施形態に係るWebサーバ3の機能構成の一例を示す構成図である。Webサーバ3は、例えば、PV数カウント部50と、第1広告枠に関する選択部51と、ゲーム選択部52と、第2広告枠に関する選択部53と、広告ページ生成部54と、広告ページ提供部55とを備える。これらの機能部は、例えば、プログラムメモリ(記憶部60に含まれてもよい)に記憶されたプログラムをCPUが実行することにより機能する。なお、上記機能部の一部はLSIなどのハードウェア機能部であってもよい。また、Webサーバ3は、広告主/ゲーム対応表記憶部61、PV数/保有ポイント数テーブル記憶部62、日別消費ポイント数テーブル記憶部63、選択結果記憶部64、および画像データ記憶部65を有する記憶部60を備える。記憶部60は、例えば、RAMやROM、HDD、フラッシュメモリ、レジスタなどの記憶装置により実現される。なお、記憶部60の一部または全部は、Webサーバ3の外部に設けられた記憶装置であってもよい。
【0075】
PV数カウント部50は、複数の広告主(A社、B社、C社、D社)毎にPV数を計数し、PV数/保有ポイント数テーブル記憶部62に記憶させる。PV数カウント部50による、遷移元のゲームに対応する広告主の特定手法については、第1実施形態のPV数カウント部10と同様であるため、説明を省略する。
【0076】
図16は、PV数/保有ポイント数テーブル記憶部62により記憶されるデータの一例を示す図である。PV数/保有ポイント数テーブル記憶部62には、例えば、広告主毎に、PV数、および遷移元のゲームを提供する広告主毎のPV数割合および保有ポイント数が記憶される。本実施形態では、広告ページADPは、例えば日毎に内容が更新され、所定のスケジュール決定周期で(例えば毎月一度など)、何日目にどの広告主が広告を第1広告枠ADP(1)に表示させるか(広告スケジュール)が決定される。なお、「日毎に」広告ページADPの内容が更新され、「毎月一度」広告スケジュールが決定されるのはあくまで一例であり、「時間帯毎に」広告ページADPの内容が更新され、「日に一度」広告スケジュールが決定されてもよいし、「日毎に」広告ページADPの内容が更新され、「週に一度」広告スケジュールが決定されてもよいし、他の時間単位で内容が更新および決定されてもよい。
【0077】
PV数割合は、各広告主のPV数の、総PV数から遷移元のゲームを提供する広告主のPV数を減算した数に対する割合を示している。また、保有ポイント数は、次のスケジュール期間(例えば一月)の消費ポイント数の総和を、PV数割合に応じて各広告主に配分したものである。消費ポイント数とは、その日に広告を第1広告枠ADP(1)に表示させるのに必要なポイント数であり、予め(手動または自動アルゴリズムによって)日毎に設定され、日別消費ポイント数テーブル記憶部63に格納されている。
図17は、日別消費ポイント数テーブル記憶部63に格納されるデータの一例を示す図である。
図17に示すように、日別消費ポイント数テーブル記憶部63では、例えば、広告ページADPへのアクセスが多くなると予想される土、日、祝日に対して消費ポイント数が最も多く設定され、次いで週末の金曜日に対して消費ポイント数が多く設定され、平日に対して消費ポイント数が最も少なく設定されている。
【0078】
これによって、広告ページADPは、日毎の広告宣伝効果を考慮しつつ、PV数の多い広告主に対して多くのポイント数を消費させて第1広告枠ADP(1)への広告表示日が割り当てられる。この結果、例えば、単に日替わりで循環的に広告主が入れ替わったり、日毎の広告宣伝効果を考慮せずに広告表示日を割り当てたりする場合と比較すると、広告ページの内容についての不公平感を緩和することができる。
【0079】
また、第1広告枠ADP(1)への広告表示日は、遷移元のゲームの提供者である広告主を除外して割り当てられるため、遷移元のゲームをプレイしていたユーザが、広告ページにおいて遷移元のゲーム自体が第1広告枠ADP(1)に表示されているのを閲覧するといった、広告宣伝効果の低い動作がなされるのを防止することができる。この結果、本実施形態のWebサーバ3は、広告宣伝効果を向上させることができる。
【0080】
なお、PV数/保有ポイント数テーブル記憶部62におけるPV数およびPV数割合、保有ポイント数は、リアルタイムに更新されてもよいし、1日1回、1週間に1回など、上記スケジュール決定周期に応じた周期で更新されてもよい。後者の場合、例えば、リアルタイムにPV数をカウントするための一時記憶部が別途設けられ(或いはPV数/保有ポイント数テーブル記憶部62におけるPV数のみがリアルタイムに更新され)、上記周期毎にPV数/保有ポイント数テーブル記憶部62の全てが更新される。この場合、PV数/保有ポイント数テーブル記憶部62に記憶される値の少なくとも一部は、昨日のデータに基づく値、昨日までのデータに基づく値、先週のデータに基づく値、先週までのデータに基づく値、先月のデータに基づく値、先月までのデータに基づく値といった内容となる。
【0081】
また、Webサーバ3が運用開始した直後など、十分なデータがPV数/保有ポイント数テーブル記憶部62に記憶されていない場合には、遷移元毎の表示順序は、遷移元の広告主を除いた広告主に対して、例えば登録順に、またはランダムに第1広告枠ADP(1)への広告表示日が割り当てられる。
【0082】
第1広告枠に関する選択部51は、上記スケジュール決定周期で、PV数/保有ポイント数テーブル記憶部62における保有ポイント数および日別消費ポイント数テーブル記憶部63により記憶されたデータを参照し、何日目にどの広告主が広告を第1広告枠ADP(1)に表示させるかを決定し、選択結果記憶部64に記憶させる。
図18は、第3実施形態において選択結果記憶部64により記憶されるデータの一例を示す図である。
【0083】
ゲーム選択部52は、第1広告枠に関する選択部51により選択された広告主が、広告対象となる複数のゲームを提供する場合(上記の例では、A社、C社、D社が該当)、所定の規則に従って、その広告主が提供するゲームの中から第1広告枠ADP(1)に広告を表示させるゲームを選択する。所定の規則とは、例えば、広告主から指定されたゲームの一部または全部に対する優先度、表示順、確率等に基づくものであってもよいし、全くランダムに選択するものであってもよい。また、ゲーム選択部52は、第1広告枠に関する選択部51により選択された広告主が、広告対象となる1つのゲームのみ提供する場合、そのゲームを自動的に選択する。ゲーム選択部52による選択結果は、例えば、選択結果記憶部64の第1広告枠ADP(1)に対応する「ゲーム」の項目に記憶される。
【0084】
第2広告枠に関する選択部53は、広告ページADPが表示される度に、第2広告枠ADP(2)のそれぞれの枠(2―1)、(2―2)、(2―3)、(2―4)に広告を表示させる広告主を、例えば、PV数とは無関係に選択する。第2広告枠に関する選択部53は、それぞれの枠(2―1)、(2―2)、(2―3)、(2―4)に広告を表示させる広告主の並び順を、PV数とは無関係に(例えばランダムに)決定する。そして、第2広告枠に関する選択部53は、各枠について選択した広告主が提供するゲームのいずれかを、第2広告枠ADP(2)の各枠に割り当て、選択結果記憶部64の「第2広告枠」の各項目に記憶させる。第2広告枠に関する選択部53は、広告主と1対1で予め設定されているゲームを選択して選択結果記憶部64の「第2広告枠」の各項目に記憶させてもよいし、ゲーム選択部52と同様に所定の規則に従ってゲームの選択を行ってもよい。
【0085】
広告ページ生成部54は、選択結果記憶部64に記憶された各選択結果を参照し、選択されたゲームに対応する広告画像を画像データ記憶部65から読み出し、読み出した画像をページ上の所定の位置に割り当て、広告ページADPを生成する。広告ページ生成部54により生成された広告ページADPは、画像データ記憶部65に記憶される。画像データ記憶部65により記憶されるデータは、例えば、第1実施形態の画像データ記憶部24と同様である(
図9参照)。広告ページ提供部55は、画像データ記憶部65に記憶された広告ページADPを、広告ページADPの送信を要求するHTTPリクエストを送信した送信元の端末装置300に送信する。
【0086】
[処理フロー]
以下、上記説明した各機能部による処理を、フローチャートの形式で説明する。
図19は、第3実施形態に係るWebサーバ3により実行される処理の流れを示すフローチャートの一例である。
【0087】
Webサーバ3は、上記スケジュール決定周期に応じた、第1広告枠ADP(1)に広告を表示させる広告主の決定タイミングが到来したか否かを判定する(ステップS600)。決定タイミングが到来すると、Webサーバ3は、PV数/保有ポイント数テーブル記憶部62における保有ポイント数および日別消費ポイント数テーブル記憶部63に記憶された消費ポイント数を参照し、何日目にどの広告主が広告を第1広告枠ADP(1)に表示させるかを決定する(ステップS602)。ここで、保有ポイント数に応じて表示日を割り当てる手法としては、種々の手法が想定されるが、本発明の適用上、如何なる手法を用いても構わない。
【0088】
次に、Webサーバ3は、広告主の提供するゲームの中から、第1広告枠ADP(1)に広告を表示するゲームを、ステップS602で広告主が決定された日毎に選択し、選択結果記憶部64に記憶させる(ステップS604)。
【0089】
次に、Webサーバ3は、端末装置300から広告ページADPの送信を要求するHTTPリクエストを受信したか否かを判定する(ステップS606)。HTTPリクエストを受信していない場合、Webサーバ3は、
図19のフローチャートの1ルーチンを終了する。
【0090】
HTTPリクエストを受信すると、Webサーバ3は、遷移元のゲームおよび広告主を特定してPV数をカウントし(ステップS608)、PV数/保有ポイント数テーブル記憶部62または前述した一時記憶部を更新する。
【0091】
次に、Webサーバ3は、第2広告枠ADP(2)の各枠に広告を表示させるゲームを選択する(ステップS610)。これらの処理による選択結果は、選択結果記憶部64に記憶される。
【0092】
次に、Webサーバ3は、当該日の日付と選択結果記憶部64に記憶された選択結果に基づき広告ページを生成し(ステップS612)、生成した広告ページを、HTTPリクエストを送信した送信元の端末装置300に送信する(ステップS614)。なお、ステップS600〜S604の処理とステップS606〜S614の処理は、順序を入れ替えてもよいし、並行して処理されてもよい。
【0093】
[まとめ]
以上説明した第3実施形態のWebサーバ3(広告ページ提供装置)、並びにWebサーバ3が実行する広告ページ提供方法および広告ページ提供プログラム(以下、Webサーバ3等と称する)によれば、PV数に基づいて、広告宣伝効果の高い第1広告枠ADP(1)に広告を表示する広告主が選択されるため、広告ページの内容についての不公平感を緩和することができる。この結果、広告主間でユーザの相互紹介を円満に行うことができる。
【0094】
より具体的には、第3実施形態のWebサーバ3等によれば、日毎の広告宣伝効果を考慮しつつ、PV数の多い広告主に対して多くのポイント数を消費させて第1広告枠ADP(1)への広告表示日が割り当てられため、広告ページの内容についての不公平感を、更に緩和することができる。
【0095】
また、遷移元のゲームの提供者である広告主による広告は、第1広告枠ADP(1)に表示されないため、遷移元のゲームをプレイしていたユーザが、同じゲームの広告が第1広告枠ADP(1)に表示された広告ページを閲覧するといった、広告宣伝効果の低い動作がなされるのを防止することができる。この結果、広告宣伝効果を向上させることができる。
【0096】
<第4実施形態>
以下、本発明の第4実施形態に係るWebサーバ4(広告ページ提供装置)、並びにWebサーバ4が実行する広告ページ提供方法および広告ページ提供プログラムについて説明する。なお、[システムの概要]については、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
[広告ページ]
広告ページADPの表示態様については、
図3を参照し、説明を省略する。第4実施形態のWebサーバ4は、広告宣伝効果の高い第1広告枠ADP(1)に広告が表示されるゲーム(第1〜第3実施形態では「広告主」であったが、以下では「ゲーム」である)を、なるべく不公平感が生じないように選択する。第1広告枠ADP(1)には、例えば、1つのゲームの広告(バナー)が表示され、第2広告枠ADP(2)には、例えば、全ての広告主によるゲームの広告が1つずつ、ランダムな順に並べられて表示される。なお、これに限らず、第2広告枠ADP(2)には、第1広告枠ADP(1)にゲームの広告を表示する広告主以外の広告主による広告が、ランダムな順に並べられて表示されてもよい。アプリケーションプログラムAPLの表示画面(ゲームの表示画面)から広告ページADPへの遷移については、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0097】
[Webサーバ4の機能構成]
図20は、第4実施形態に係るWebサーバ4の機能構成の一例を示す構成図である。Webサーバ4は、例えば、PV数カウント部70と、第1広告枠に関する選択部71と、第2広告枠に関する選択部73と、広告ページ生成部74と、広告ページ提供部75とを備える。これらの機能部は、例えば、プログラムメモリ(記憶部80に含まれてもよい)に記憶されたプログラムをCPUが実行することにより機能する。なお、上記機能部の一部はLSIなどのハードウェア機能部であってもよい。また、Webサーバ4は、PV数/確率テーブル記憶部82、選択結果記憶部83、および画像データ記憶部84を有する記憶部80を備える。記憶部80は、例えば、RAMやROM、HDD、フラッシュメモリ、レジスタなどの記憶装置により実現される。なお、記憶部80の一部または全部は、Webサーバ4の外部に設けられた記憶装置であってもよい。
【0098】
PV数カウント部70は、複数の広告主(A社、B社、C社、D社)により提供される、広告対象となるゲーム(A―1、A―2、B―1、C―1、C―2、C―3、D―1、D―2)毎にPV数を計数し、PV数/保有ポイント数テーブル記憶部82に記憶させる。PV数カウント部70による遷移元のアプリケーションプログラム(ゲーム)の特定手法については、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
図21は、PV数/確率テーブル記憶部82により記憶されるデータの一例を示す図である。
【0099】
PV数/確率テーブル記憶部82には、広告対象となるゲーム毎に、PV数、および遷移元毎の表示確率が記憶される。「遷移元毎の表示確率」とは、ある広告主のゲームが遷移元となった場合において、広告対象となる各ゲームの広告が第1広告枠ADP(1)に表示される確率を示す値である。
図21の例では、A社が提供するゲームA―1の表示画面が遷移元であった場合、ゲームA―1の広告が第1広告枠ADP(1)に表示される確率はゼロであり、ゲームA―2の広告が第1広告枠ADP(1)に表示される確率は5.4[%]であり、ゲームB―1の広告が第1広告枠ADP(1)に表示される確率は54.1[%]であり、ゲームC―1の広告が第1広告枠ADP(1)に表示される確率は2.7[%]であり、ゲームC―2の広告が第1広告枠ADP(1)に表示される確率は4.1[%]であり、ゲームC―3の広告が第1広告枠ADP(1)に表示される確率は1.4[%]であり、ゲームD―1の広告が第1広告枠ADP(1)に表示される確率は18.9[%]であり、ゲームD―2の広告が第1広告枠ADP(1)に表示される確率は13.5[%]である。
【0100】
遷移元毎の表示確率は、例えば、第1広告枠に関する選択部71により計算される。第1広告枠に関する選択部71は、例えば、PV数が更新される毎に、遷移元のゲームを除くゲーム間で、合計値である100[%]を、PV数に応じて比例配分することにより、遷移元毎の表示確率を計算する(次式(2)参照)。
(遷移元毎の表示確率)=100×(当該ゲームのPV数)/{(総PV数)―(遷移元のゲームのPV数)} ‥(2)
【0101】
これによって、PV数の多いゲームの広告が、高確率で第1広告枠ADP(1)に表示されることになる。PV数が多いということは、広告ページADPに遷移するきっかけとなった回数が多い、すなわち、多くのユーザにプレイされているゲームであると推定される事象である。従って、人気のあるゲームの広告が、高確率で第1広告枠ADP(1)に表示されることになり、例えばランダムにゲームの広告が選択される場合と比較すると、広告ページの内容についての不公平感を緩和することができる。
【0102】
ここで、第1広告枠ADP(1)に表示されるゲームの広告がランダムに選択される場合、人気のあるゲームと、人気のないゲームとの間で、第1広告枠ADP(1)に広告が表示される頻度が変わらないことになる。そうすると、人気のあるゲームから、人気のないゲームをプレイするようにユーザが誘導されるという、一方的なユーザ紹介の流れが生じかねない。この結果、人気のあるゲームを提供する広告主からは、広告ページが提供される際に不公平感を覚える場合がある。本実施形態のWebサーバ4は、PV数の多いゲームの広告を、高確率で第1広告枠ADP(1)に表示するため、こうした不公平感を緩和することができる。
【0103】
また、遷移元のゲームの広告は、第1広告枠ADP(1)に表示されないため、遷移元のゲームをプレイしていたユーザが、同じゲームの広告が第1広告枠ADP(1)に表示された広告ページを閲覧するといった、広告宣伝効果の低い動作がなされるのを防止することができる。この結果、本実施形態のWebサーバ4は、広告宣伝効果を向上させることができる。
【0104】
なお、PV数/確率テーブル記憶部82におけるPV数および遷移元毎の表示確率は、リアルタイムに更新されてもよいし、1日一回、1週間に1回などの周期で更新されてもよい。後者の場合、例えば、リアルタイムにPV数をカウントするための一時記憶部が別途設けられ(或いはPV数/確率テーブル記憶部82におけるPV数のみがリアルタイムに更新され)、上記周期毎にPV数/確率テーブル記憶部82の全てが更新される。この場合、PV数/確率テーブル記憶部82に記憶される値の少なくとも一部は、昨日のデータに基づく値、昨日までのデータに基づく値、先週のデータに基づく値、先週までのデータに基づく値といった内容となる。
【0105】
また、Webサーバ4が運用開始した直後など、十分なデータがPV数/確率テーブル記憶部82に記憶されていない場合には、遷移元毎の表示確率は、遷移元のゲーム除いたゲーム間で均等に設定される。
【0106】
第1広告枠に関する選択部71は、広告ページADPが表示される度に(新規表示とリロードの双方を含む;以下同じ)、第1広告枠ADP(1)に広告が表示されるゲームを、PV数/確率テーブル記憶部82に記憶された遷移元毎の表示確率に基づく抽選を行って選択する。第1広告枠に関する選択部71による選択結果は、選択結果記憶部83に記憶される。選択結果記憶部83に記憶されるデータは、例えば、第1実施形態の選択結果記憶部23と同様である(
図8参照)。
【0107】
第2広告枠に関する選択部73は、広告ページADPが表示される度に、第2広告枠ADP(2)のそれぞれの枠(2―1)、(2―2)、(2―3)、(2―4)に広告を表示させる広告主を、例えば、PV数とは無関係に選択する。第2広告枠に関する選択部73は、それぞれの枠(2―1)、(2―2)、(2―3)、(2―4)に広告を表示させる広告主の並び順を、PV数とは無関係に(例えばランダムに)決定する。そして、第2広告枠に関する選択部73は、各枠について選択した広告主が提供するゲームのいずれかを、第2広告枠ADP(2)の各枠に割り当て、選択結果記憶部83の「第2広告枠」の各項目に記憶させる。第2広告枠に関する選択部73は、広告主と1対1で予め設定されているゲームを選択して選択結果記憶部83の「第2広告枠」の各項目に記憶させてもよいし、所定の規則に従ってゲームの選択を行ってもよい。
【0108】
広告ページ生成部74は、選択結果記憶部83に記憶された各選択結果を参照し、選択されたゲームに対応する広告画像を画像データ記憶部84から読み出し、読み出した画像をページ上の所定の位置に割り当て、広告ページADPを生成する。広告ページ生成部74により生成された広告ページADPは、画像データ記憶部84に記憶される。画像データ記憶部84に記憶されるデータは、例えば、第1実施形態の画像データ記憶部24と同様である(
図9参照)。広告ページ提供部75は、画像データ記憶部84に記憶された広告ページADPを、広告ページADPの送信を要求するHTTPリクエストを送信した送信元の端末装置300に送信する。なお、Webサーバ4は、選択結果記憶部83を具備せず、広告ページ生成部74は、第1広告枠に関する選択部71による選択結果、および第2広告枠に関する選択部73による選択結果に従って、広告ページADPを生成するようにしてもよい。
【0109】
[処理フロー]
以下、上記説明した各機能部による処理を、フローチャートの形式で説明する。
図22は、第4実施形態に係るWebサーバ4により実行される処理の流れを示すフローチャートの一例である。
【0110】
まず、Webサーバ4は、端末装置300から広告ページADPの送信を要求するHTTPリクエストを受信するまで待機する(ステップS700)。HTTPリクエストを受信すると、Webサーバ4は、遷移元のゲームを特定してPV数をカウントし(ステップS702)、PV数/確率テーブル記憶部22または前述した一時記憶部を更新する。
【0111】
次に、Webサーバ4は、PV数/確率テーブル記憶部82に記憶された値に基づき、第1広告枠ADP(1)に広告が表示されるゲームを選択する(ステップS704)。次に、Webサーバ4は、第2広告枠ADP(2)の各枠に広告を表示させるゲームを選択する(ステップS708)。これらの処理による選択結果は、選択結果記憶部83に記憶される。
【0112】
次に、Webサーバ4は、選択結果記憶部83に記憶された選択結果に基づき広告ページを生成し(ステップS710)、生成した広告ページを、HTTPリクエストを送信した送信元の端末装置300に送信する(ステップS712)。
【0113】
[まとめ]
以上説明した第4実施形態のWebサーバ4(広告ページ提供装置)、並びにWebサーバ4が実行する広告ページ提供方法および広告ページ提供プログラム(以下、Webサーバ4等と称する)によれば、PV数に基づいて、広告宣伝効果の高い第1広告枠ADP(1)に広告が表示されるゲームが選択されるため、広告ページの内容についての不公平感を緩和することができる。この結果、広告主間でユーザの相互紹介を円満に行うことができる。
【0114】
より具体的には、第4実施形態のWebサーバ4等によれば、PV数の多いゲームの広告が、高確率で第1広告枠ADP(1)に表示されるため、広告ページの内容についての不公平感を、更に緩和することができる。
【0115】
また、第4実施形態のWebサーバ4等によれば、遷移元のゲームの広告は、第1広告枠ADP(1)に表示されないため、あるゲームをプレイしていたユーザが、そのゲームの広告が第1広告枠ADP(1)に表示されているのを見るといった、広告宣伝効果の低い動作がなされるのを防止することができる。この結果、広告宣伝効果を向上させることができる。
【0116】
なお、第4実施形態のWebサーバ4は、第1広告枠ADP(1)内に複数の広告枠を設けてもよい。この場合、例えば第1広告枠ADP(1)内に2つの広告枠が存在すると仮定すると、Webサーバ4は、PV数に応じた確率で抽選を2回行い、広告主が重複した場合は再度の抽選を行ってもよいし、異なる2つの広告主が選ばれるまで、2つの広告主を選択する抽選をPV数に応じた確率で行ってもよい。
【0117】
<第5実施形態>
以下、本発明の第5実施形態に係るWebサーバ5(広告ページ提供装置)、並びにWebサーバ5が実行する広告ページ提供方法および広告ページ提供プログラムについて説明する。[システムの概要]および[広告ページ]については、第4実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0118】
[Webサーバ5の機能構成]
図23は、第5実施形態に係るWebサーバ5の機能構成の一例を示す構成図である。Webサーバ5は、例えば、PV数カウント部90と、第1広告枠に関する選択部91と、第2広告枠に関する選択部93と、広告ページ生成部94と、広告ページ提供部95とを備える。これらの機能部は、例えば、プログラムメモリ(記憶部100に含まれてもよい)に記憶されたプログラムをCPUが実行することにより機能する。なお、上記機能部の一部はLSIなどのハードウェア機能部であってもよい。また、Webサーバ5は、PV数/表示順テーブル記憶部102、選択結果記憶部103、および画像データ記憶部104を有する記憶部100を備える。記憶部100は、例えば、RAMやROM、HDD、フラッシュメモリ、レジスタなどの記憶装置により実現される。なお、記憶部100の一部または全部は、Webサーバ5の外部に設けられた記憶装置であってもよい。
【0119】
PV数カウント部90は、複数の広告主(A社、B社、C社、D社)により提供される、広告対象となるゲーム(A―1、A―2、B―1、C―1、C―2、C―3、D―1、D―2)毎にPV数を計数し、PV数/表示順テーブル記憶部102に記憶させる。PV数カウント部90による、遷移元のゲームの特定手法については、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0120】
図24は、PV数/表示順テーブル記憶部102により記憶されるデータの一例を示す図である。PV数/表示順テーブル記憶部102には、例えば、ゲーム毎に、PV数、遷移元毎の表示順序、および時間調整値が記憶される。本実施形態では、広告ページADPは基準時間毎に(例えば、6[sec]毎に)自動的に内容が更新され、表示順序は、広告ページADPが表示開始された後(リロードされた後を含んでよい)、何番目に表示されるかを示している。また、時間調整値は、上記「基準時間」に対して加算される時間である。これらの値は、第1広告枠に関する選択部91によって計算される。
【0121】
第1広告枠に関する選択部91は、PV数の多い広告主の表示順序が上位に(表示順序の値が小さく)なるように、且つPV数の多い広告主に対してプラスの時間調整値が加算されるように、これらの値を計算する。より具体的には、第1広告枠に関する選択部91は、PV数が多い順に広告主をソートし、上位の広告主から順に1番目、2番目、‥と表示順序を割り当てる。また、第1広告枠に関する選択部91は、例えば、PV数が、PV数の平均値(総PV数を広告主数で除算した値)の所定倍(例えば1.5倍)以上であればプラスの調整時間値を当該広告主に付与する。また、第1広告枠に関する選択部91は、例えば、PV数が、PV数の平均値の所定倍(例えば0.5倍)未満であればマイナスの調整時間値を当該広告主に付与してもよい。なお、これらの数値はあくまで一例であり、これらに何ら限定されるものではない。また、時間調整値は、遷移元毎に設定されてもよい。
【0122】
これによって、広告ページADPが表示開始された後、PV数の多いゲームの広告から順に表示されることになる。この結果、PV数に依存しない順序で広告が表示される場合と比較すると、広告ページの内容についての不公平感を緩和することができる。また、PV数の多いゲームの広告は、そうでない広告主の提供するゲームの広告に比して長時間表示されることになる。この結果、広告主毎に一律の時間が割り当てられる場合と比較すると、広告ページの内容についての不公平感を緩和することができる。
【0123】
また、遷移元のゲームの広告は、第1広告枠ADP(1)に表示されないため、遷移元のゲームをプレイしていたユーザが、同じゲームの広告が第1広告枠ADP(1)に表示された広告ページを閲覧するといった、広告宣伝効果の低い動作がなされるのを防止することができる。この結果、本実施形態のWebサーバ5は、広告宣伝効果を向上させることができる。
【0124】
なお、PV数/表示順テーブル記憶部102におけるPV数および表示順序、時間調整値は、リアルタイムに更新されてもよいし、1日一回、1週間に1回などの周期で更新されてもよい。後者の場合、例えば、リアルタイムにPV数をカウントするための一時記憶部が別途設けられ(或いはPV数/表示順テーブル記憶部102におけるPV数のみがリアルタイムに更新され)、上記周期毎にPV数/表示順テーブル記憶部102の全てが更新される。この場合、PV数/表示順テーブル記憶部102に記憶される値の少なくとも一部は、昨日のデータに基づく値、昨日までのデータに基づく値、先週のデータに基づく値、先週までのデータに基づく値といった内容となる。
【0125】
第1広告枠に関する選択部91は、例えば、Webサーバ5がHTTPリクエストを受信する度に(或いは、PV数/表示順テーブル記憶部102におけるPV数および表示順序、時間調整値が更新される度に)、遷移元のゲームに応じた表示順序および時間調整値をPV数/表示順テーブル記憶部102から読み込み、選択結果記憶部103にコピーする。
図25は、選択結果記憶部103により記憶されるデータの一例を示す図である。なお、係る処理に代えて、PV数/表示順テーブル記憶部102に、遷移元のゲームがいずれであるかを示すフラグをたててもよい。
【0126】
また、Webサーバ5が運用開始した直後など、十分なデータがPV数/表示順テーブル記憶部102に記憶されていない場合には、遷移元毎の表示順序は、遷移元の広告主を除いた広告主に対して、例えば登録順に、またはランダムに設定される。
【0127】
第1広告枠に関する選択部91は、広告ページADPが表示される度に(新規表示とリロードの双方を含む;以下同じ)、PV数/表示順テーブル記憶部102に記憶された表示順序が1番目であるゲームを選択し、第1広告枠ADP(1)に広告が表示されるゲームとして選択結果記憶部103に記憶させる。選択結果記憶部103に記憶されるデータは、例えば、第1実施形態における選択結果記憶部23に記憶されるデータと同様である(
図8参照)。
【0128】
第2広告枠に関する選択部93は、広告ページADPが表示される度に、第2広告枠ADP(2)のそれぞれの枠(2―1)、(2―2)、(2―3)、(2―4)に広告を表示させる広告主を、例えば、PV数とは無関係に選択する。第2広告枠に関する選択部93は、それぞれの枠(2―1)、(2―2)、(2―3)、(2―4)に広告を表示させる広告主の並び順を、PV数とは無関係に(例えばランダムに)決定する。そして、第2広告枠に関する選択部93は、各枠について選択した広告主が提供するゲームのいずれかを、第2広告枠ADP(2)の各枠に割り当て、選択結果記憶部103の「第2広告枠」の各項目に記憶させる(
図8参照)。第2広告枠に関する選択部93は、広告主と1対1で予め設定されているゲームを選択して選択結果記憶部103の「第2広告枠」の各項目に記憶させてもよいし、所定の規則に従ってゲームの選択を行ってもよい。
【0129】
広告ページ生成部94は、例えばJavaScript等により、選択結果記憶部103に記憶された表示順序に従って、第1広告枠ADP(1)に広告が表示される広告主が自動的に切り替わるように設定された広告ページADPを生成する。すなわち、広告ページ生成部94は、端末装置300で実行するスクリプトのプログラムをHTMLに組む込んだものを、端末装置300に送信する。これに限らず、広告ページ生成部94は、Flash画像を生成し、その画像(swfファイル)を添付して端末装置300に送信してもよい。
【0130】
これによって、端末装置300において表示される広告ページADPは、基準時間に、現在広告が表示されているゲームに対応する時間調整値を加算した「合計時間」が経過する毎に、次の表示順序のゲームを選択し、第1広告枠ADP(1)に広告を表示させることになる。すなわち、端末装置300において広告ページADPは、合計時間が経過する度に、現在表示されているゲームの表示順序が1番目であれば2番目のゲーム、2番目であれば3番目のゲーム、3番目であれば1番目のゲームというように、循環的かつ自動的に第1広告枠ADP(1)に広告が表示されるゲームを切り替える。なお、広告ページADPは、端末装置300において新規表示またはリロードされる度に、改めて表示順序が1番目のゲームの広告を第1広告枠ADP(1)に表示させる。
【0131】
広告ページ提供部95は、広告ページ生成部94により生成された広告ページADPを、広告ページADPの送信を要求するHTTPリクエストを送信した送信元の端末装置300に送信する。なお、Webサーバ5は、選択結果記憶部103を具備せず、広告ページ生成部94は、第1広告枠に関する選択部91、および第2広告枠に関する選択部93による選択結果に従って広告ページADPを生成するようにしてもよい。
【0132】
[処理フロー]
以下、上記説明した各機能部による処理を、フローチャートの形式で説明する。
図26は、第5実施形態に係るWebサーバ5により実行される処理の流れを示すフローチャートの一例である。
【0133】
まず、Webサーバ5は、端末装置300から広告ページADPの送信を要求するHTTPリクエストを受信するまで待機する(ステップS800)。HTTPリクエストを受信すると、Webサーバ5は、遷移元のゲームを特定してPV数をカウントし(ステップS802)、PV数/表示順テーブル記憶部102または前述した一時記憶部を更新する。
【0134】
次に、Webサーバ5は、PV数/表示順テーブル記憶部102における表示順序および時間調整値を再計算し(ステップS804)、遷移元のゲームに応じた表示順序および時間調整値を選択結果記憶部103に書き込む等の処理を行う。次に、Webサーバ5は第2広告枠ADP(2)の各枠に広告を表示させるゲームを選択する(ステップ808)なお、ステップS804の処理と、ステップS808の処理は、順序が逆であってもよいし、並行して処理されてもよい。
【0135】
次に、Webサーバ5は、選択結果記憶部103に記憶された選択結果に基づき広告ページを生成し(ステップS810)、生成した広告ページを、HTTPリクエストを送信した送信元の端末装置300に送信する(ステップS812)。
【0136】
[まとめ]
以上説明した第5実施形態のWebサーバ5(広告ページ提供装置)、並びにWebサーバ5が実行する広告ページ提供方法および広告ページ提供プログラム(以下、Webサーバ5等と称する)によれば、PV数に基づいて、広告宣伝効果の高い第1広告枠ADP(1)に広告が表示されるゲームが選択されるため、広告ページの内容についての不公平感を緩和することができる。この結果、広告主間でユーザの相互紹介を円満に行うことができる。
【0137】
より具体的には、第5実施形態のWebサーバ5等によれば、PV数の多いゲームの広告が、早い順番で第1広告枠ADP(1)に表示されるため、広告ページの内容についての不公平感を、更に緩和することができる。
【0138】
また、第5実施形態のWebサーバ5等によれば、PV数の多いゲームの広告に対して、プラスの時間調整値が付与され、より長い時間、第1広告枠ADP(1)に表示されるため、広告ページの内容についての不公平感を、更に緩和することができる。
【0139】
また、第5実施形態のWebサーバ5等によれば、遷移元のゲームの広告は、第1広告枠ADP(1)に表示されないため、遷移元のゲームをプレイしていたユーザが、同じゲームの広告が第1広告枠ADP(1)に表示された広告ページを閲覧するといった、広告宣伝効果の低い動作がなされるのを防止することができる。この結果、広告宣伝効果を向上させることができる。
【0140】
<第6実施形態>
以下、本発明の第6実施形態に係るWebサーバ6(広告ページ提供装置)、並びにWebサーバ6が実行する広告ページ提供方法および広告ページ提供プログラムについて説明する。[システムの概要]および[広告ページ]については、第4実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0141】
[Webサーバ6の機能構成]
図27は、第6実施形態に係るWebサーバ6の機能構成の一例を示す構成図である。Webサーバ6は、例えば、PV数カウント部110と、第1広告枠に関する選択部111と、第2広告枠に関する選択部113と、広告ページ生成部114と、広告ページ提供部115とを備える。これらの機能部は、例えば、プログラムメモリ(記憶部120に含まれてもよい)に記憶されたプログラムをCPUが実行することにより機能する。なお、上記機能部の一部はLSIなどのハードウェア機能部であってもよい。また、Webサーバ6は、PV数/保有ポイント数テーブル記憶部122、日別消費ポイント数テーブル記憶部123、選択結果記憶部124、および画像データ記憶部125を有する記憶部120を備える。記憶部120は、例えば、RAMやROM、HDD、フラッシュメモリ、レジスタなどの記憶装置により実現される。なお、記憶部120の一部または全部は、Webサーバ6の外部に設けられた記憶装置であってもよい。
【0142】
PV数カウント部110は、複数の広告主(A社、B社、C社、D社)により提供される、広告対象となるゲーム(A―1、A―2、B―1、C―1、C―2、C―3、D―1、D―2)毎にPV数を計数し、PV数/保有ポイント数テーブル記憶部122に記憶させる。PV数カウント部110による、遷移元のゲームの特定手法については、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0143】
図28は、PV数/保有ポイント数テーブル記憶部122により記憶されるデータの一例を示す図である。PV数/保有ポイント数テーブル記憶部122には、例えば、ゲーム毎に、PV数、および遷移元のゲーム毎のPV数割合および保有ポイント数が記憶される。本実施形態では、広告ページADPは、例えば日毎に内容が更新され、所定のスケジュール決定周期で(例えば毎月一度など)、何日目にどの広告主が広告を第1広告枠ADP(1)に表示させるか(広告スケジュール)が決定される。なお、「日毎に」広告ページADPの内容が更新され、「毎月一度」広告スケジュールが決定されるのはあくまで一例であり、「時間帯毎に」広告ページADPの内容が更新され、「日に一度」広告スケジュールが決定されてもよいし、「日毎に」広告ページADPの内容が更新され、「週に一度」広告スケジュールが決定されてもよいし、他の時間単位で内容が更新および決定されてもよい。
【0144】
PV数割合は、各ゲームのPV数の、総PV数から遷移元のゲームのPV数を減算した数に対する割合を示している。また、保有ポイント数は、次のスケジュール期間(例えば一月)の消費ポイント数の総和を、PV数割合に応じて各ゲームに配分したものである。消費ポイント数とは、その日に広告を第1広告枠ADP(1)に表示させるのに必要なポイント数であり、予め(手動または自動アルゴリズムによって)日毎に設定され、日別消費ポイント数テーブル記憶部123に格納されている。日別消費ポイント数テーブル記憶部123に格納されるデータは、例えば、第3実施形態の日別消費ポイント数テーブル記憶部63と同様である(
図17参照)。
【0145】
これによって、広告ページADPでは、日毎の広告宣伝効果を考慮しつつ、PV数の多いゲームに対して多くのポイント数を消費させて第1広告枠ADP(1)への広告表示日が割り当てられる。この結果、例えば、単に日替わりで循環的に広告主が入れ替わったり、日毎の広告宣伝効果を考慮せずに広告表示日を割り当てたりする場合と比較すると、広告ページの内容についての不公平感を緩和することができる。
【0146】
また、第1広告枠ADP(1)への広告表示日は、遷移元のゲームを除外して割り当てられるため、遷移元のゲームをプレイしていたユーザが、広告ページにおいて遷移元のゲーム自体が第1広告枠ADP(1)に表示されているのを閲覧するといった、広告宣伝効果の低い動作がなされるのを防止することができる。この結果、本実施形態のWebサーバ6は、広告宣伝効果を向上させることができる。
【0147】
なお、PV数/保有ポイント数テーブル記憶部122におけるPV数およびPV数割合、保有ポイント数は、リアルタイムに更新されてもよいし、1日1回、1週間に1回、上記スケジュール決定周期に応じた周期で更新されてもよい。後者の場合、例えば、リアルタイムにPV数をカウントするための一時記憶部が別途設けられ(或いはPV数/保有ポイント数テーブル記憶部122におけるPV数のみがリアルタイムに更新され)、上記周期毎にPV数/保有ポイント数テーブル記憶部122の全てが更新される。この場合、PV数/保有ポイント数テーブル記憶部122に記憶される値の少なくとも一部は、昨日のデータに基づく値、昨日までのデータに基づく値、先週のデータに基づく値、先週までのデータに基づく値、先月のデータに基づく値、先月までのデータに基づく値といった内容となる。
【0148】
また、Webサーバ6が運用開始した直後など、十分なデータがPV数/保有ポイント数テーブル記憶部122に記憶されていない場合には、遷移元毎の表示順序は、遷移元の広告主を除いた広告主に対して、例えば登録順に、またはランダムに第1広告枠ADP(1)への広告表示日が割り当てられる。
【0149】
第1広告枠に関する選択部111は、上記スケジュール決定周期で、PV数/保有ポイント数テーブル記憶部122における保有ポイント数および日別消費ポイント数テーブル記憶部123により記憶されたデータを参照し、何日目にどのゲームの広告が第1広告枠ADP(1)に表示されるかを決定し、選択結果記憶部124に記憶させる。選択結果記憶部124に記憶されるデータは、例えば、第3実施形態の選択結果記憶部64と同様である(
図18参照)。
【0150】
第2広告枠に関する選択部113は、広告ページADPが表示される度に、第2広告枠ADP(2)のそれぞれの枠(2―1)、(2―2)、(2―3)、(2―4)に広告を表示させる広告主を、例えば、PV数とは無関係に選択する。第2広告枠に関する選択部113は、それぞれの枠(2―1)、(2―2)、(2―3)、(2―4)に広告を表示させる広告主の並び順を、PV数とは無関係に(例えばランダムに)決定する。そして、第2広告枠に関する選択部113は、各枠について選択した広告主が提供するゲームのいずれかを、第2広告枠ADP(2)の各枠に割り当て、選択結果記憶部124の「第2広告枠」の各項目に記憶させる。第2広告枠に関する選択部113は、広告主と1対1で予め設定されているゲームを選択して選択結果記憶部124の「第2広告枠」の各項目に記憶させてもよいし、所定の規則に従ってゲームの選択を行ってもよい。
【0151】
広告ページ生成部114は、選択結果記憶部124に記憶された各選択結果を参照し、選択されたゲームに対応する広告画像を画像データ記憶部125から読み出し、読み出した画像をページ上の所定の位置に割り当て、広告ページADPを生成する。広告ページ生成部114により生成された広告ページADPは、画像データ記憶部125に記憶される。画像データ記憶部125により記憶されるデータは、例えば、第1実施形態の画像データ記憶部24と同様である(
図9参照)。広告ページ提供部115は、画像データ記憶部125に記憶された広告ページADPを、広告ページADPの送信を要求するHTTPリクエストを送信した送信元の端末装置300に送信する。
【0152】
[処理フロー]
以下、上記説明した各機能部による処理を、フローチャートの形式で説明する。
図29は、第6実施形態に係るWebサーバ6により実行される処理の流れを示すフローチャートの一例である。
【0153】
Webサーバ6は、上記スケジュール決定周期に応じた、第1広告枠ADP(1)に広告が表示されるゲームの決定タイミングが到来したか否かを判定する(ステップS900)。決定タイミングが到来すると、Webサーバ6は、PV数/保有ポイント数テーブル記憶部122における保有ポイント数および日別消費ポイント数テーブル記憶部123に記憶された消費ポイント数を参照し、何日目にどのゲームの広告が第1広告枠ADP(1)に表示されるかを決定する(ステップS902)。ここで、保有ポイント数に応じて表示日を割り当てる手法としては、種々の手法が想定されるが、本発明の適用上、如何なる手法を用いても構わない。
【0154】
次に、Webサーバ6は、端末装置300から広告ページADPの送信を要求するHTTPリクエストを受信したか否かを判定する(ステップS906)。HTTPリクエストを受信していない場合、Webサーバ3は、
図29のフローチャートの1ルーチンを終了する。
【0155】
HTTPリクエストを受信すると、Webサーバ6は、遷移元のゲームおよび広告主を特定してPV数をカウントし(ステップS908)、PV数/保有ポイント数テーブル記憶部122または前述した一時記憶部を更新する。
【0156】
次に、Webサーバ6は、第2広告枠ADP(2)の各枠に広告を表示させるゲームを選択する(ステップS910)。これらの処理による選択結果は、選択結果記憶部124に記憶される。
【0157】
次に、Webサーバ6は、当該日の日付と選択結果記憶部124に記憶された選択結果に基づき広告ページを生成し(ステップS912)、生成した広告ページを、HTTPリクエストを送信した送信元の端末装置300に送信する(ステップS614)。
【0158】
[まとめ]
以上説明した第6実施形態のWebサーバ6(広告ページ提供装置)、並びにWebサーバ6が実行する広告ページ提供方法および広告ページ提供プログラム(以下、Webサーバ6等と称する)によれば、PV数に基づいて、広告宣伝効果の高い第1広告枠ADP(1)に広告が表示されるゲームが選択されるため、広告ページの内容についての不公平感を緩和することができる。この結果、広告主間でユーザの相互紹介を円満に行うことができる。
【0159】
より具体的には、第6実施形態のWebサーバ6等によれば、日毎の広告宣伝効果を考慮しつつ、PV数の多い広告主に対して多くのポイント数を消費させて第1広告枠ADP(1)への広告表示日が割り当てられため、広告ページの内容についての不公平感を、更に緩和することができる。
【0160】
また、遷移元のゲームの広告は、第1広告枠ADP(1)に表示されないため、遷移元のゲームをプレイしていたユーザが、同じゲームの広告が第1広告枠ADP(1)に表示された広告ページを閲覧するといった、広告宣伝効果の低い動作がなされるのを防止することができる。この結果、広告宣伝効果を向上させることができる。
【0161】
<変形等>
以上、本発明を実施するための形態について各実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【0162】
例えば、第1〜第3実施形態のWebサーバは、遷移元の広告主の広告を、第1広告枠ADP(1)に表示させないものとしたが、遷移元の広告主の広告を、第1広告枠ADP(1)に表示させてもよい。この場合、遷移元の広告主の広告と遷移元でない広告主の広告を同じように扱ってもよいし(この場合、例えば第1実施例であればPV数を総PV数で除算した値を表示確率とする)、遷移元の広告主の広告を遷移元でない広告主の広告よりも低確率、遅い順序、低頻度で表示させてもよい。
【0163】
同様に、第4〜第6実施形態のWebサーバは、遷移元のゲームの広告を、第1広告枠ADP(1)に表示させないものとしたが、遷移元のゲームの広告を、第1広告枠ADP(1)に表示させてもよい。この場合、遷移元のゲームの広告と遷移元でないゲームの広告を同じように扱ってもよいし(この場合、例えば第4実施例であればPV数を総PV数で除算した値を表示確率とする)、遷移元のゲームの広告を遷移元でないゲームの広告よりも低確率、遅い順序、低頻度で表示させてもよい
【0164】
また、上記各実施形態とは異なり、PV数を加工した値に基づいて第1広告枠ADP(1)に広告を表示させる広告主またはゲームを決定してもよい。PV数を加工した値とは、例えば、特定の時間帯や曜日におけるPV数に対して大きい加重を与えた加重和などである。
【0165】
また、本発明のWebサーバは、既にアプリケーションプログラムが端末装置300にインストールされているゲームの広告を除いて、第1広告枠ADP(1)に広告を表示させるゲームを決定してもよい。この場合、Webサーバは、端末装置300に対してURLスキームを送信し、端末装置300からの応答に基づいて、既にアプリケーションプログラムが端末装置300にインストールされているか否かを判定することができる。