特許第5832794号(P5832794)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5832794
(24)【登録日】2015年11月6日
(45)【発行日】2015年12月16日
(54)【発明の名称】ペット用紙おむつ
(51)【国際特許分類】
   A01K 23/00 20060101AFI20151126BHJP
【FI】
   A01K23/00 Z
【請求項の数】7
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2011-146058(P2011-146058)
(22)【出願日】2011年6月30日
(65)【公開番号】特開2013-9657(P2013-9657A)
(43)【公開日】2013年1月17日
【審査請求日】2014年6月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】390029148
【氏名又は名称】大王製紙株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090033
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司
(74)【代理人】
【識別番号】100093045
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 良男
(72)【発明者】
【氏名】湯澤 倫好
【審査官】 竹中 靖典
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−228884(JP,A)
【文献】 米国特許第05555847(US,A)
【文献】 特開2000−333549(JP,A)
【文献】 特開2006−262880(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 11/00−29/00;33/00−37/00;41/00− 59/06;67/00;67/033−67/04
A41B 13/02;13/08
A61F 13/00;13/15−13/34;13/42;13/472 ;13/49;13/511;13/514;13/53;
13/551;13/56−13/60;13/66;13/70 −13/74
A61L 15/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペットの腹付近に位置する腹側部と尻付近に位置する尻側部とを有するおむつ本体と、
前記腹側部の幅方向の両側端部から突出する左右一対のテープ部と、
前記尻側部の外面に設けられ、前記テープ部を着脱自在に係止可能なターゲット部と、を備え、
前記おむつ本体にペットの尻尾を通す尻尾穴が設けられたペット用紙おむつであって、
前記おむつ本体における前記尻尾穴の近傍に、前記尻尾穴を閉じるように前記おむつ本体を収縮させる弾性部材を備え
前記弾性部材は、前記尻尾穴を挟む配置に少なくとも一対設けられており、前記一対の弾性部材は、互いに前記尻尾穴側に向かって前記おむつ本体を収縮させることを特徴とするペット用紙おむつ。
【請求項2】
前記尻尾穴は、前記おむつ本体の短手方向に沿ったスリット状の開口形状を呈
前記弾性部材は、前記おむつ本体の短手方向に延在し、その短手方向と交差する方向に揺動する波形状を呈して設けられていることを特徴とする請求項に記載のペット用紙おむつ。
【請求項3】
前記尻尾穴は、前記おむつ本体の長手方向に沿ったスリット状の開口形状を呈し、
前記弾性部材は、前記おむつ本体の長手方向に延在し、その長手方向と交差する方向に揺動する波形状を呈して設けられていることを特徴とする請求項に記載のペット用紙おむつ。
【請求項4】
前記弾性部材は、前記尻尾穴を挟む配置に複数の対を成して設けられ、各弾性部材対は前記尻尾穴からそれぞれ異なる距離に設けられており、
その弾性部材間の距離は、前記尻尾穴から離間するほど狭い間隔に設けられていることを特徴とする請求項の何れか一項に記載のペット用紙おむつ。
【請求項5】
前記弾性部材は、前記尻尾穴を挟む配置に複数の対を成して設けられ、各弾性部材対は前記尻尾穴からそれぞれ異なる距離に設けられており、
その弾性部材は、前記尻尾穴から離間するものほど太いことを特徴とする請求項の何れか一項に記載のペット用紙おむつ。
【請求項6】
前記弾性部材は、前記尻尾穴を挟む配置に複数の対を成して設けられ、各弾性部材対は前記尻尾穴からそれぞれ異なる距離に設けられており、
その弾性部材は、前記尻尾穴から離間するものほど収縮力が弱いことを特徴とする請求項の何れか一項に記載のペット用紙おむつ。
【請求項7】
前記尻尾穴と、その尻尾穴の周縁に設けられた前記弾性部材を挟む配置に、一対の立体形状部が設けられていることを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載のペット用紙おむつ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペット用紙おむつに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、犬や猫など、尻尾を有するペットに対して使用するペット用紙おむつが知られている。
ペット用紙おむつには、尻尾を通すための穴が設けられている。
しかしながら、尻尾の太さは、ペットの種類や個体差によって異なるので、尻尾に比べて穴が大きすぎるとペットの体位が変わった際に隙間ができて漏れが発生する可能性があり、また、尻尾に比べて穴が小さすぎると装着させにくいという問題があった。
【0003】
これに対して、例えば、特許文献1には、ペットの尻尾を通すための開口部の周縁やその近傍にテープ支持帯を設け、開口部が尻尾よりも大きい場合に、テープ支持帯を締めるようにして開口部を尻尾にフィットさせて、隙間からの漏れを防止するペット用おむつが開示されている。
また、特許文献2には、ペットの尻尾を通すための開口部をふさぐシート状物を設け、そのシート状物にスリットを形成することで、様々な尻尾に柔軟に対応可能としたペット用おむつが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−236380号公報
【特許文献2】特許第3773622号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1記載のペット用おむつは、開口部に尻尾を挿入した後、テープ支持帯を締め付ける必要があり、装着作業が面倒なものであった。
また、特許文献2記載のペット用おむつは、尻尾が細すぎる場合には、尻尾がスリットをすり抜けてしまう可能性があった。
【0006】
本発明の目的は、装着しやすく、様々な尻尾の太さに対応できるペット用紙おむつを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
ペットの腹付近に位置する腹側部と尻付近に位置する尻側部とを有するおむつ本体と、
前記腹側部の幅方向の両側端部から突出する左右一対のテープ部と、
前記尻側部の外面に設けられ、前記テープ部を着脱自在に係止可能なターゲット部と、を備え、
前記おむつ本体にペットの尻尾を通す尻尾穴が設けられたペット用紙おむつであって、
前記おむつ本体における前記尻尾穴の近傍に、前記尻尾穴を閉じるように前記おむつ本体を収縮させる弾性部材を備え
前記弾性部材は、前記尻尾穴を挟む配置に少なくとも一対設けられており、前記一対の弾性部材は、互いに前記尻尾穴側に向かって前記おむつ本体を収縮させることを特徴とする。
【0010】
請求項に記載の発明は、請求項に記載のペット用紙おむつにおいて、
前記尻尾穴は、前記おむつ本体の短手方向に沿ったスリット状の開口形状を呈し、
前記弾性部材は、前記おむつ本体の短手方向に延在し、その短手方向と交差する方向に揺動する波形状を呈して設けられていることを特徴とする。
【0011】
請求項に記載の発明は、請求項に記載のペット用紙おむつにおいて、
前記尻尾穴は、前記おむつ本体の長手方向に沿ったスリット状の開口形状を呈し、
前記弾性部材は、前記おむつ本体の長手方向に延在し、その長手方向と交差する方向に揺動する波形状を呈して設けられていることを特徴とする。
【0012】
請求項に記載の発明は、請求項の何れか一項に記載のペット用紙おむつにおいて、
前記弾性部材は、前記尻尾穴を挟む配置に複数の対を成して設けられ、各弾性部材対は前記尻尾穴からそれぞれ異なる距離に設けられており、
その弾性部材間の距離は、前記尻尾穴から離間するほど狭い間隔に設けられていることを特徴とする。
【0013】
請求項に記載の発明は、請求項の何れか一項に記載のペット用紙おむつにおいて、
前記弾性部材は、前記尻尾穴を挟む配置に複数の対を成して設けられ、各弾性部材対は前記尻尾穴からそれぞれ異なる距離に設けられており、
その弾性部材は、前記尻尾穴から離間するものほど太いことを特徴とする。
【0014】
請求項に記載の発明は、請求項の何れか一項に記載のペット用紙おむつにおいて、
前記弾性部材は、前記尻尾穴を挟む配置に複数の対を成して設けられ、各弾性部材対は前記尻尾穴からそれぞれ異なる距離に設けられており、
その弾性部材は、前記尻尾穴から離間するものほど収縮力が弱いことを特徴とする。
【0015】
請求項に記載の発明は、請求項1〜の何れか一項に記載のペット用紙おむつにおいて、
前記尻尾穴と、その尻尾穴の周縁に設けられた前記弾性部材を挟む配置に、一対の立体形状部が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、ペット用紙おむつは、おむつ本体に設けられた尻尾穴の近傍に、尻尾穴を閉じるようにおむつ本体を収縮させる弾性部材を備えているので、尻尾穴に尻尾を通して、ペット用紙おむつをペットに装着することで、尻尾の太さに応じて尻尾穴のサイズ調整などを行うことなく、尻尾穴に通した尻尾を締め付け過ぎず、好適に尻尾穴の開口を尻尾にフィットさせるように容易に装着することができる。
このように、本発明のペット用紙おむつは、装着しやすく、様々な尻尾の太さに対応できる紙おむつとして使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明に係る紙おむつの外面側を示す平面図である。
図2図1の紙おむつの内面側を示す平面図である。
図3図2のIII−III線における断面図である。
図4図1の紙おむつの装着時の状態を示す斜視図である。
図5】本発明の実施形態2における紙おむつの内面側を示す平面図である。
図6】本発明の実施形態3における紙おむつの内面側を示す平面図である。
図7】本発明の実施形態4における紙おむつの内面側を示す平面図である。
図8】本発明の実施形態5における紙おむつの内面側を示す平面図である。
図9】本発明の実施形態6における紙おむつの内面側を示す平面図である。
図10】本発明の実施形態7における紙おむつの内面側を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に、図を参照しつつ、本発明の実施の形態を詳細に説明する。但し、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0019】
本発明に係るペット用紙おむつ(以下、紙おむつ)は、例えば、室内で飼われる犬や猫等のペットに対して使用されるペット用の使い捨ておむつである。
なお、以下の説明では、紙おむつにおいて、長手方向の一端側を前側、他端側を後側とし、短手方向の一端側を左側、他端側を右側とし、前後方向及び左右方向の双方に直交する方向を上下方向とする。
【0020】
(実施形態1)
紙おむつ1は、図1図3に示すように、紙おむつ1のおむつ本体である本体部10と、本体部10をペットの体に装着するためのテープ部20、20と、テープ部20を係止させるためのターゲット部30と、を備え、テープ部20、20をターゲット部30に止着することで装着される止着式のペット用紙おむつである。
また、紙おむつ1には、ペットの尻尾を通す尻尾穴40と、尻尾穴40を閉じるようにおむつ本体10を収縮させる尻尾穴収縮用の弾性部材50と、が備えられている。
【0021】
紙おむつ1は、図4に示すように、装着時にペットの体の腹から尻を覆う形状に形成されている。
具体的には、本体部10の前端部がペットの腹付近に位置する腹側部11を形成し、本体部10の後端部がペットの尻付近に位置する尻側部12を形成し、本体部10の両側部がペットの後脚の脚周りに位置する脚周り部13、13を形成する。
本体部10の腹側部11寄りの両側部には、直線状に糸ゴム等の弾性部材14がそれぞれ設けられ、この弾性部材14により平面ギャザーが形成されており、腹側部11がペットの腹から後脚の脚周りにかけて伸縮自在にフィットし、横漏れを防止するようになっている。
また、腹側部11において脚周り部13よりも両外側に延出した腹側延出部111、111と、尻側部12において脚周り部13よりも両外側に延出した尻側延出部121、121とは、紙おむつ1が装着された際に胴周り部16を形成する。
なお、例えば、尻側部12の胴周り方向に沿った縁部中央に、糸ゴム等の弾性部材(図示省略)を幅方向に沿って設け、この弾性部材により平面ギャザーを形成して、本体部10をペットの胴周りにフィットするように伸縮自在な構成としてもよい。
【0022】
本体部10は、ペットの体との接触面側に設けられる透液性の不織布からなるトップシート10aと、装着時にペットの体との接触面と反対側の外部側に設けられる不透液性のバックシート10bと、トップシート10aとバックシート10bとの間に介装される吸収体10cと、トップシート10a側の吸収体10cの両側部に、本体部10の長手方向に沿って備えられるギャザーシート10d、10dと、により主に構成される。
【0023】
トップシート10aは、紙おむつ1を装着した際にペットの体に接する面に設けられ、体液を受けて吸収体10cまで輸送する役割を果たす透液性のシートである。
トップシート10aには、不織布が好適に用いられ、具体的には、例えば、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維や、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を繊維素材として、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の周知の加工法によって加工した不織布を用いることができる。
【0024】
バックシート10bは、紙おむつ1を装着した際にペットの体に接する面と反対側の面に設けられ、体液などが紙おむつ1の外部へ染み出すことや漏れ出すことを防ぐ役割を果たす不透液性のシートである。
バックシート10bも、トップシート10aと同様に不織布が好適に用いられる。なお、バックシート10bは、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等の少なくとも遮水性を有するシート材であって、ムレ防止の観点から透湿性を有するシート材であることが好ましい。
なお、トップシート10a及びバックシート10bの間に、ポリエチレンフィルムからなるシート材を挟むようにしてもよい。
【0025】
吸収体10cは、図3に示すように、例えば、綿やパルプ等の吸収性素材や、繊維或いはフィルム等のシート状基材と高吸水性樹脂(SAP;Super Absorbent Polymer)とが組み合わされて形成された吸収体コアS1が、透液性のクレープ紙、不織布、孔開きシート等のシート材S2により覆われて構成されている。
高吸水性樹脂としては、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸およびその塩類、アクリル酸塩重合体架橋物、澱粉−アクリル酸グラフト共重合体、澱粉−アクリロニトリルグラフト共重合体の加水分解物、ポリオキシエチレン架橋物、カルボキシメチルセルロース架橋物、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリルアミド等の水膨欄性ポリマーを部分架橋したもの、あるいはイソブチレンとマレイン酸との共重合体等が好適に用いられる。
吸収体10cは、単層構造であってもよいし、複数層に分かれた構造でも構わない。
吸収体10cは、少なくともペットの体の腹部を覆う位置に備えられている。具体的には、吸収体10cは、本体部10の前端部から尻尾穴40の前まで、即ち、腹側部11全体を覆うように備えられている。
【0026】
ギャザーシート10d、10dは、トップシート10a側において、吸収体10cの長手方向に沿った両側部に、腹側部11から尻側部12に亘ってそれぞれ備えられている。
このギャザーシート10d、10dの幅方向外側の部分は、吸収体10cの側方でトップシート10aの上面に固着されている。
また、このギャザーシート10d、10dの幅方向内側の部分は、トップシート10aに固定されておらず、その長手方向に沿って配される糸ゴム等の弾性部材15を挟んだ状態で折り返されて接着されている。ギャザーシート10dにおいて弾性部材15を挟んで折り返された幅方向内側の部分は立ち上がり、ペットの体型に合わせて伸縮自在に変形可能な立体ギャザーとして形成されている。
【0027】
テープ部20、20は、腹側部11の腹側延出部111、111の左右両側において、それぞれ外側に向かって突出して備えられている。
テープ部20は、シート基材21とファスニングテープ22を備えて構成されている。
【0028】
シート基材21は、例えばポリエチレンやポリプロピレン等の各種のプラスチックフィルムを、所定の厚さに形成した基材シートであり、その基端部が紙おむつ1に接合されている。なお、シート基材21の基端部は、トップシート10aやバックシート10bの内面又は外面に貼り付けてもよいし、トップシート10aとバックシート10bとの間に挟んで固定してもよい。
【0029】
ファスニングテープ22は、シート基材21の内面(ターゲット部30と対向する面)に設けられている。
ファスニングテープ22の表面には、面ファスナのオス材の係止要素である、鉤状、きのこ状、錨状等の多数の突起が形成されたフック材が設けられており、ターゲット部30の係止層31(後述)と係合させるようになっている。なお、ファスニングテープ22の裏面はシート基材21に固着されている。
テープ部20は、このファスニングテープ22によって、ターゲット部30に着脱自在に止着可能となっている。
【0030】
ターゲット部30は、尻側部12における外面であるバックシート10b側に備えられている。
ターゲット部30は、テープ部20、20のファスニングテープ22を係止するためのメス材の係止要素である係止層31を備えている。
係止層31には、基材シートにループ状の繊維束が形成されてなるループ材が設けられている。このループ材は、ファスニングテープ22の表面に形成されたフック材と機械的に係合する。すなわち、係止層31のループ材の表面にファスニングテープ22のフック材を重ね合わせ、フック材の多数の突起をループ材の表面に係合させることにより、テープ部20とターゲット部30の両部材を着脱可能な状態に、且つ、強固に固着させることができる。
【0031】
なお、ファスニングテープ22のフック材は、ループ材以外にも、織布、不織布、フェルト、パイル等の繊維束状の表面を有する素材にも係合させることが可能である。具体的には、フック材を係合させる素材として、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロンなど、広く知られた汎用性の高い可塑性素材からなる単組成の素材若しくは複合組成の素材を用いることができる。なお、この場合、長繊維で構成されるスパンボンド不織布を用いることが好ましい。これは、短繊維であるポイントボンド不織布やエアスルー不織布では繊維長が短いため、フック材が抜けやすく係合強度が不足する問題があることに対し、スパンボンド不織布は、連続長繊維で構成されており、カット面からのほつれが少なく、毛羽立ちによる繊維の脱落が少ないので、スパンボンド不織布の方が力学的性能や生産性といった点で優れていることによる。
【0032】
尻尾穴40は、本体部10において長手方向の中央よりもやや後ろ側であって、吸収体10cの後ろ側となる位置に、本体部10を貫通するように開設されている。
この尻尾穴40は、紙おむつ1装着時にペットの尻尾を通すためのものである。
本実施形態1の紙おむつ1における尻尾穴40は、本体部10の短手方向(左右方向)に沿ったスリット形状の開口を有している。尻尾穴40の大きさに特に限定はないが、本実施形態1の尻尾穴40は、尻尾の出し入れが困難でない程度に十分な大きさに形成されている。
なお、この尻尾穴40のスリットの長さ(開口の幅)は、本体部10の短手方向の長さ(幅)に対する3割程度(例えば2.5〜3.5割)であることが好ましく、より好ましくは吸収体10cの短手方向の幅(例えば15cm)に対する3割のサイズ(例えば4.5cm)であることが好ましい。
【0033】
尻尾穴収縮用弾性部材50(以下、弾性部材50)は、例えば、糸ゴムなどであり、尻尾穴40の近傍であって、尻尾穴40を挟む配置に少なくとも一対設けられている。
具体的に、本実施形態1の弾性部材50は、本体部10の短手方向に延在し、その短手方向と交差する方向(前後方向)に揺動する波形状を呈して設けられており、三対の弾性部材50が、尻尾穴40を挟む配置に設けられている。
対を成す弾性部材50は、互いに尻尾穴40側に向かって本体部10を収縮させるようにして、尻尾穴40の開口や隙間を閉じるようになっている。
ここで、本体部10の短手方向に延在して設けられている弾性部材50のうち、本体部10の短手方向の中央側で尻尾穴40を囲う配置の弾性部材50が、尻尾穴40を収縮させて閉じるための機能を有する真の弾性部材50である。その中央側の真の弾性部材50の左右に位置する弾性部材50部分は、糸ゴムを本体部10(バックシート10b)に接着して弾性部材50を配設する製造過程で形成される部分であり、尻尾穴40の収縮には直接的に関与はしない部分である。そして、この真の弾性部材50は、吸収体10cと重ならない配置に設けられている。
このように、弾性部材50は、本体部10の短手方向に沿ったスリット状の開口を有する尻尾穴40に対し、本体部10の短手方向と交差する方向に、その尻尾穴40の周縁の本体部10を収縮させるようにして、尻尾穴40の開口を閉じるようになっているので、尻尾穴40の開口や、尻尾穴40に通した尻尾との間に隙間が生じ難くなっている。
【0034】
特に、三対の弾性部材50は、尻尾穴40からそれぞれ異なる距離に設けられており、各弾性部材50間の距離は、尻尾穴40から離間するほど狭い間隔に設けられている。
また、三対の弾性部材50は、尻尾穴40から離間するものほど太く、最外側の弾性部材50が最も太い。
また、三対の弾性部材50は、尻尾穴40から離間するものほど収縮力が弱く、最外側の弾性部材50の収縮力が最も弱い。
このように、尻尾穴40の周縁に設けた三対の弾性部材50の配置(互いの距離)、太さ、収縮力を、上記のように調整していることによって、尻尾穴40を閉じるように本体部10を収縮させる弾性力(テンション)を適正にすることができ、尻尾穴40に通した尻尾を締め付け過ぎず、好適に尻尾穴40の開口を尻尾にフィットさせることができる。
【0035】
次に、紙おむつ1の製造方法における、弾性部材50の配設方法ついて説明する。
弾性部材50は、紙おむつ1の本体部10におけるバックシート10bに配設することが好ましい。
実施形態1の紙おむつ1の場合、例えば、本体部10における脚周り部13に相当する両側部が略平行となる向きに対向させて複数のバックシート10bを並べて、搬送装置によって、本体部10の短手方向に沿う方向に横向きに並列された状態で搬送される複数のバックシート10bに対し、テンションを掛けた糸ゴム(弾性部材50)を、その搬送方向と交差する方向に揺動させながら、波形状を呈するように糸ゴムをバックシート10bに接着して弾性部材50を配設することができる。
このように、本体部10を構成することとなる複数のバックシート10bに、弾性部材50を連続的に効率よく配設することができるので、紙おむつ1を生産性よく製造することができる。
なお、弾性部材50をバックシート10b側に配設することには限定されず、例えば、トップシート10a側に配設してもよく、また、トップシート10aとバックシート10bの両方や、トップシート10aとバックシート10bの間に配設してもよい。
【0036】
次に、紙おむつ1の装着方法について説明する。
先ず、尻尾穴40に尻尾を通して、紙おむつ1の腹側部11をペットの腹部に当てると共に、紙おむつ1の尻側部12をペットの尻部に当てる。
次いで、ペットの体と紙おむつ1との間に隙間ができないように、腹側部11の腹側延出部111、111に設けられたテープ部20、20を、尻側部12に設けられたターゲット部30に係止させ、紙おむつ1を装着する。
このように、尻尾穴40に尻尾を通して、腹側部11に設けられたテープ部20、20を、尻側部12に設けられたターゲット部30に係止させるように、ペットに紙おむつ1を装着することで、尻尾穴40に通した尻尾を締め付け過ぎず、好適に尻尾穴40の開口を尻尾にフィットさせるように装着できる。
【0037】
以上のように、本実施形態1の紙おむつ1は、尻尾穴40を挟む配置に、尻尾穴40を閉じるように本体部10を収縮させる弾性部材50を備えているので、尻尾穴40に尻尾を通して、紙おむつ1をペットに装着することで、尻尾の太さに応じて尻尾穴40のサイズ調整などを行うことなく、尻尾穴40に通した尻尾を締め付け過ぎず、好適に尻尾穴40の開口を尻尾にフィットさせるように装着することができる。
このように紙おむつ1は、ペットに装着しやすく、様々な尻尾の太さに対応できるペット用紙おむつであるといえる。
【0038】
(実施形態2)
次に、本発明に係るペット用紙おむつの実施形態2について説明する。なお、実施形態1と同様の構成については、同符号を付して説明を割愛する。
【0039】
紙おむつ1aは、図5に示すように、本体部10と、本体部10をペットの体に装着するためのテープ部20、20と、テープ部20を係止させるためのターゲット部30と、を備え、テープ部20、20をターゲット部30に止着することで装着される止着式のペット用紙おむつである。
また、紙おむつ1aには、ペットの尻尾を通す尻尾穴41と、尻尾穴41を閉じるようにおむつ本体10を収縮させる尻尾穴収縮用の弾性部材51と、が備えられている。
【0040】
尻尾穴41は、本体部10において長手方向の中央よりもやや後ろ側であって、吸収体10cの後ろ側となる位置に、本体部10を貫通するように開設されている。
この尻尾穴41は、紙おむつ1a装着時にペットの尻尾を通すためのものである。
本実施形態2の紙おむつ1aにおける尻尾穴41は、本体部10の長手方向(前後方向)に沿ったスリット形状の開口を有している。尻尾穴41の大きさに特に限定はないが、本実施形態2の尻尾穴41は、尻尾の出し入れが困難でない程度に十分な大きさに形成されている。
【0041】
弾性部材51は、例えば、糸ゴムなどであり、尻尾穴41の近傍であって、尻尾穴41を挟む配置に少なくとも一対設けられている。
具体的に、本実施形態2の弾性部材51は、本体部10の長手方向に延在し、その長手方向と交差する方向(左右方向)に揺動する波形状を呈して設けられており、三対の弾性部材51が、尻尾穴41を挟む配置に設けられている。
対を成す弾性部材51は、互いに尻尾穴41側に向かって本体部10を収縮させるようにして、尻尾穴41の開口や隙間を閉じるようになっている。
ここで、本体部10の長手方向に延在して設けられている弾性部材51のうち、本体部10の長手方向の中央側で尻尾穴41を囲う配置の弾性部材51が、尻尾穴41を収縮させて閉じるための機能を有する真の弾性部材51である。その中央側の真の弾性部材51の前後に位置する弾性部材51部分は、糸ゴムを本体部10(バックシート10b)に接着して弾性部材51を配設する製造過程で形成される部分であり、尻尾穴41の収縮には直接的に関与はしない部分である。そして、この真の弾性部材51は、吸収体10cと重ならない配置に設けられている。なお、真の弾性部材51の前側に位置し、吸収体10cと重なる配置の弾性部材51部分は設けないようにするか、テンションを掛けない状態で設けるようにすることが好ましい。
このように、弾性部材51は、本体部10の長手方向に沿ったスリット状の開口を有する尻尾穴41に対し、本体部10の長手方向と交差する方向に、その尻尾穴41の周縁の本体部10を収縮させるようにして、尻尾穴41の開口を閉じるようになっているので、尻尾穴41の開口や、尻尾穴41に通した尻尾との間に隙間が生じ難くなっている。
【0042】
特に、三対の弾性部材51は、尻尾穴41からそれぞれ異なる距離に設けられており、各弾性部材51間の距離は、尻尾穴41から離間するほど狭い間隔に設けられている。
また、三対の弾性部材51は、尻尾穴41から離間するものほど太く、最外側の弾性部材51が最も太い。
また、三対の弾性部材51は、尻尾穴41から離間するものほど収縮力が弱く、最外側の弾性部材51の収縮力が最も弱い。
このように、尻尾穴41の周縁に設けた三対の弾性部材51の配置(互いの距離)、太さ、収縮力を、上記のように調整していることによって、尻尾穴41を閉じるように本体部10を収縮させる弾性力(テンション)を適正にすることができ、尻尾穴41に通した尻尾を締め付け過ぎず、好適に尻尾穴41の開口を尻尾にフィットさせることができる。
【0043】
次に、紙おむつ1aの製造方法における、弾性部材51の配設方法ついて説明する。
弾性部材51は、紙おむつ1aの本体部10におけるバックシート10bに配設することが好ましい。
実施形態2の紙おむつ1aの場合、例えば、本体部10における前端と後端を対向させるように複数のバックシート10bを長手方向に沿わせて並べて、搬送装置によって、本体部10の長手方向に沿う方向に縦向きに並べられた状態で搬送される複数のバックシート10bに対し、テンションを掛けた糸ゴム(弾性部材51)を、その搬送方向と交差する方向に揺動させながら、波形状を呈するように糸ゴムをバックシート10bに接着して切断することを繰り返すことで、弾性部材51を配設することができる。
このように、本体部10を構成することとなる複数のバックシート10bに、弾性部材51を連続的に効率よく配設することができるので、紙おむつ1aを生産性よく製造することができる。
なお、弾性部材51をバックシート10b側に配設することには限定されず、例えば、トップシート10a側に配設してもよく、また、トップシート10aとバックシート10bの両方や、トップシート10aとバックシート10bの間に配設してもよい。
【0044】
そして、この紙おむつ1aの本体部10の尻尾穴41に尻尾を通して、腹側部11に設けられたテープ部20、20を、尻側部12に設けられたターゲット部30に係止させるように、ペットに紙おむつ1aを装着することで、尻尾穴41に通した尻尾を締め付け過ぎず、好適に尻尾穴41の開口を尻尾にフィットさせるように装着できる。
【0045】
以上のように、本実施形態2の紙おむつ1aは、尻尾穴41を挟む配置に、尻尾穴41を閉じるように本体部10を収縮させる弾性部材51を備えているので、尻尾穴41に尻尾を通して、紙おむつ1aをペットに装着することで、尻尾の太さに応じて尻尾穴41のサイズ調整などを行うことなく、尻尾穴41に通した尻尾を締め付け過ぎず、好適に尻尾穴41の開口を尻尾にフィットさせるように装着することができる。
このように紙おむつ1aは、ペットに装着しやすく、様々な尻尾の太さに対応できるペット用紙おむつであるといえる。
【0046】
(実施形態3)
次に、本発明に係るペット用紙おむつの実施形態3について説明する。なお、実施形態1,2と同様の構成については、同符号を付して説明を割愛する。
【0047】
紙おむつ1bは、図6に示すように、本体部10と、本体部10をペットの体に装着するためのテープ部20、20と、テープ部20を係止させるためのターゲット部30と、を備え、テープ部20、20をターゲット部30に止着することで装着される止着式のペット用紙おむつである。
また、紙おむつ1bには、ペットの尻尾を通す尻尾穴42と、尻尾穴42を閉じるようにおむつ本体10を収縮させる尻尾穴収縮用の弾性部材52と、が備えられている。
【0048】
尻尾穴42は、本体部10において長手方向の中央よりもやや後ろ側であって、吸収体10cの後ろ側となる位置に、本体部10を貫通するように開設されている。
この尻尾穴42は、紙おむつ1b装着時にペットの尻尾を通すためのものである。
本実施形態3の紙おむつ1bにおける尻尾穴42は、十字形状を呈する開口を有している。つまり、この尻尾穴42は、左右方向に沿ったスリット形状を有する実施形態1の尻尾穴40と、前後方向に沿ったスリット形状を有する実施形態2の尻尾穴41とを組み合わせた開口形状を有している。尻尾穴42の大きさに特に限定はないが、本実施形態3の尻尾穴42は、尻尾の出し入れが困難でない程度に十分な大きさに形成されている。
【0049】
弾性部材52は、例えば、糸ゴムなどであり、尻尾穴42の近傍であって、尻尾穴42を挟む配置に少なくとも一対設けられている。
特に、この弾性部材52は、前後方向に振幅する波形状を有する実施形態1の弾性部材50と、左右方向に振幅する波形状を有する実施形態2の弾性部材51とを組み合わせた態様を有している。そして、弾性部材52は、尻尾穴42の周縁の本体部10を収縮させるようにして、尻尾穴42の開口を閉じるようになっているので、尻尾穴42の開口や、尻尾穴42に通した尻尾との間に隙間が生じ難くなっている。
【0050】
そして、この紙おむつ1bの本体部10の尻尾穴42に尻尾を通して、腹側部11に設けられたテープ部20、20を、尻側部12に設けられたターゲット部30に係止させるように、ペットに紙おむつ1bを装着することで、尻尾穴42に通した尻尾を締め付け過ぎず、好適に尻尾穴42の開口を尻尾にフィットさせるように装着できる。
【0051】
以上のように、本実施形態3の紙おむつ1bは、尻尾穴42を挟む配置に、尻尾穴42を閉じるように本体部10を収縮させる弾性部材52を備えているので、尻尾穴42に尻尾を通して、紙おむつ1bをペットに装着することで、尻尾の太さに応じて尻尾穴42のサイズ調整などを行うことなく、尻尾穴42に通した尻尾を締め付け過ぎず、好適に尻尾穴42の開口を尻尾にフィットさせるように装着することができる。
このように紙おむつ1bは、ペットに装着しやすく、様々な尻尾の太さに対応できるペット用紙おむつであるといえる。
【0052】
(実施形態4)
次に、本発明に係るペット用紙おむつの実施形態4について説明する。なお、実施形態1と同様の構成については、同符号を付して説明を割愛する。
【0053】
紙おむつ1cは、図7に示すように、本体部10と、本体部10をペットの体に装着するためのテープ部20、20と、テープ部20を係止させるためのターゲット部30と、を備え、テープ部20、20をターゲット部30に止着することで装着される止着式のペット用紙おむつである。
また、紙おむつ1cには、ペットの尻尾を通す尻尾穴40と、尻尾穴40を閉じるようにおむつ本体10を収縮させる尻尾穴収縮用の弾性部材53と、が備えられている。
【0054】
弾性部材53は、例えば、糸ゴムなどであり、尻尾穴40の近傍であって、尻尾穴40を挟む配置に設けられている。
具体的に、本実施形態4の弾性部材53は、本体部10の長手方向に延在する2本の糸ゴムと、本体部10の短手方向に延在する2本の糸ゴムとからなり、略「♯」字形状(略「井」字形状)を呈して設けられている。
尻尾穴40を挟んで対を成す弾性部材53は、互いに尻尾穴40側に向かって本体部10を収縮させるようにして、尻尾穴40の開口や隙間を閉じるようになっている。
このように、弾性部材53は、尻尾穴40の周縁の本体部10を収縮させるようにして、尻尾穴40の開口を閉じるようになっているので、尻尾穴40の開口や、尻尾穴40に通した尻尾との間に隙間が生じ難くなっている。
【0055】
そして、この紙おむつ1cの本体部10の尻尾穴40に尻尾を通して、腹側部11に設けられたテープ部20、20を、尻側部12に設けられたターゲット部30に係止させるように、ペットに紙おむつ1cを装着することで、尻尾穴40に通した尻尾を締め付け過ぎず、好適に尻尾穴40の開口を尻尾にフィットさせるように装着できる。
【0056】
以上のように、本実施形態4の紙おむつ1cは、尻尾穴40を挟む配置に、尻尾穴40を閉じるように本体部10を収縮させる弾性部材53を備えているので、尻尾穴40に尻尾を通して、紙おむつ1cをペットに装着することで、尻尾の太さに応じて尻尾穴40のサイズ調整などを行うことなく、尻尾穴40に通した尻尾を締め付け過ぎず、好適に尻尾穴40の開口を尻尾にフィットさせるように装着することができる。
このように紙おむつ1cは、ペットに装着しやすく、様々な尻尾の太さに対応できるペット用紙おむつであるといえる。
【0057】
なお、本実施形態4の紙おむつ1cにおいて、紙おむつ1cの本体部10に左右方向と前後方向にそれぞれ一対ずつ弾性部材53を配設したものを例に説明したが、左右方向と前後方向にそれぞれ複数対の弾性部材53を本体部10に配設してもよい。
そして、各弾性部材53間の距離を、尻尾穴40から離間するほど狭い間隔に設けたり、各弾性部材53の太さを、尻尾穴40から離間するものほど太くしたり、各弾性部材53の収縮力を、尻尾穴40から離間するものほど弱くしたりしてもよい。こうすることで、尻尾穴40を閉じるように本体部10を収縮させる弾性力(テンション)をより一層、適正な強さにすることができ、尻尾穴40に通した尻尾を締め付け過ぎず、より好適に尻尾穴40の開口を尻尾にフィットさせることができる。
【0058】
(実施形態5)
次に、本発明に係るペット用紙おむつの実施形態5について説明する。なお、実施形態1と同様の構成については、同符号を付して説明を割愛する。
【0059】
紙おむつ1dは、図8に示すように、本体部10と、本体部10をペットの体に装着するためのテープ部20、20と、テープ部20を係止させるためのターゲット部30と、を備え、テープ部20、20をターゲット部30に止着することで装着される止着式のペット用紙おむつである。
また、紙おむつ1dには、ペットの尻尾を通す尻尾穴40と、尻尾穴40を閉じるようにおむつ本体10を収縮させる尻尾穴収縮用の弾性部材54と、が備えられている。
【0060】
弾性部材54は、例えば、輪ゴムなどであり、尻尾穴40の近傍であって、尻尾穴40の周囲を囲う配置に設けられている。
具体的に、本実施形態5の弾性部材54は、尻尾穴40の周囲を囲う環形状を有しており、その弾性部材54は、尻尾穴40側に向かって本体部10を収縮させるようにして、尻尾穴40の開口や隙間を閉じるようになっている。
このように、弾性部材54は、尻尾穴40の周縁の本体部10を収縮させるようにして、尻尾穴40の開口を閉じるようになっているので、尻尾穴40の開口や、尻尾穴40に通した尻尾との間に隙間が生じ難くなっている。
【0061】
そして、この紙おむつ1dの本体部10の尻尾穴40に尻尾を通して、腹側部11に設けられたテープ部20、20を、尻側部12に設けられたターゲット部30に係止させるように、ペットに紙おむつ1dを装着することで、尻尾穴40に通した尻尾を締め付け過ぎず、好適に尻尾穴40の開口を尻尾にフィットさせるように装着できる。
【0062】
以上のように、本実施形態5の紙おむつ1dは、尻尾穴40を囲う配置に、尻尾穴40を閉じるように本体部10を収縮させる環形状の弾性部材54を備えているので、尻尾穴40に尻尾を通して、紙おむつ1dをペットに装着することで、尻尾の太さに応じて尻尾穴40のサイズ調整などを行うことなく、尻尾穴40に通した尻尾を締め付け過ぎず、好適に尻尾穴40の開口を尻尾にフィットさせるように装着することができる。
このように紙おむつ1dは、ペットに装着しやすく、様々な尻尾の太さに対応できるペット用紙おむつであるといえる。
【0063】
なお、本実施形態5の紙おむつ1dにおいて、紙おむつ1dの本体部10に環形状の弾性部材54を1つ配設したものを例に説明したが、径が異なる複数の環状弾性部材54を本体部10に配設してもよい。
そして、各弾性部材54間の距離を、尻尾穴40から離間するほど狭い間隔に設けたり、各弾性部材54の太さを、尻尾穴40から離間するものほど太くしたり、各弾性部材54の収縮力を、尻尾穴40から離間するものほど弱くしたりしてもよい。こうすることで、尻尾穴40を閉じるように本体部10を収縮させる弾性力(テンション)をより一層、適正な強さにすることができ、尻尾穴40に通した尻尾を締め付け過ぎず、より好適に尻尾穴40の開口を尻尾にフィットさせることができる。
【0064】
(実施形態6)
次に、本発明に係るペット用紙おむつの実施形態6について説明する。なお、実施形態1と同様の構成については、同符号を付して説明を割愛する。
【0065】
紙おむつ1eは、図9に示すように、本体部10と、本体部10をペットの体に装着するためのテープ部20、20と、テープ部20を係止させるためのターゲット部30と、を備え、テープ部20、20をターゲット部30に止着することで装着される止着式のペット用紙おむつである。
また、紙おむつ1eには、ペットの尻尾を通す尻尾穴40と、尻尾穴40を閉じるようにおむつ本体10を収縮させる尻尾穴収縮用の弾性部材50と、が備えられている。
【0066】
特に、この紙おむつ1eは、腹側部11から尻側部12に亘るギャザーシート10d、10dと、そのギャザーシート10d、10dにおいて、腹側部11から尻側部12に延在して設けられている弾性部材15eとで形成されている一対の立体ギャザー60、60を備えている。この一対の立体ギャザー60、60は、実施形態1の紙おむつ1における立体ギャザーを前後方向により長く延在させたものである。
立体ギャザー60、60は、尻尾穴40の周縁に設けられた弾性部材50を、本体部10の短手方向に挟む配置に設けられた一対の立体形状部として機能する。
この立体ギャザー60、60は、腹側部11から尻側部12に延在して設けられている弾性部材15eの収縮力によって、本体部10を長手方向により強く収縮させることができ、トップシート10aを内側にして本体部10をカールさせるようにして、本体部10をペットの体にフィットさせ易くする機能を有している。
【0067】
以上のように、本実施形態6の紙おむつ1eは、実施形態1の紙おむつ1と同様に、尻尾穴40に尻尾を通して、紙おむつ1eをペットに装着することで、尻尾の太さに応じて尻尾穴40のサイズ調整などを行うことなく、尻尾穴40に通した尻尾を締め付け過ぎず、好適に尻尾穴40の開口を尻尾にフィットさせるように装着することができる。
このように紙おむつ1eは、ペットに装着しやすく、様々な尻尾の太さに対応できるペット用紙おむつであるといえる。
【0068】
また、本実施形態6では、実施形態1の紙おむつ1に対し、一対の立体ギャザー60、60を配設した例について説明したが、実施形態2〜5の紙おむつ1a〜1dにも、一対の立体ギャザー60、60を配設してもよい。
【0069】
(実施形態7)
次に、本発明に係るペット用紙おむつの実施形態7について説明する。なお、実施形態1,2と同様の構成については、同符号を付して説明を割愛する。
【0070】
紙おむつ1fは、図10に示すように、本体部10と、本体部10をペットの体に装着するためのテープ部20、20と、テープ部20を係止させるためのターゲット部30と、を備え、テープ部20、20をターゲット部30に止着することで装着される止着式のペット用紙おむつである。
また、紙おむつ1fには、ペットの尻尾を通す尻尾穴41と、尻尾穴41を閉じるようにおむつ本体10を収縮させる尻尾穴収縮用の弾性部材51と、が備えられている。
【0071】
特に、この紙おむつ1fは、尻尾穴41の周縁に設けられた弾性部材51を、本体部10の長手方向に挟む配置に設けられた一対の立体形状部としての一対の立体ギャザー70、70を備えている。
この立体ギャザー70、70は、尻尾穴41と弾性部材51を挟む配置であって、その一方の立体ギャザー70が尻尾穴41と吸収体10cの間に設けられていることによって、糞尿などの体液成分をせき止めて、体液成分が尻尾穴41から漏れ難くする機能を有している。
【0072】
以上のように、本実施形態7の紙おむつ1fは、実施形態2の紙おむつ1aと同様に、尻尾穴41に尻尾を通して、紙おむつ1fをペットに装着することで、尻尾の太さに応じて尻尾穴41のサイズ調整などを行うことなく、尻尾穴41に通した尻尾を締め付け過ぎず、好適に尻尾穴41の開口を尻尾にフィットさせるように装着することができる。
このように紙おむつ1fは、ペットに装着しやすく、様々な尻尾の太さに対応できるペット用紙おむつであるといえる。
【0073】
また、本実施形態7では、実施形態2の紙おむつ1aに対し、一対の立体ギャザー70、70を配設した例について説明したが、実施形態1、3〜5の紙おむつ1、1b〜1dにも、一対の立体ギャザー70、70を配設してもよい。
【0074】
なお、以上の実施の形態においては、尻尾穴として、左右方向や前後方向に延在するスリット形状を呈するものや、略十字形状を呈するものを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、略U字形状や略W字形状を呈するものや、円形や三角形や四角形の開口を有する尻尾穴であってもよい。
【0075】
また、以上の実施の形態においては、立体形状部として立体ギャザーを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、凹凸を有するエンボス加工部などを立体形状部に適用してもよい。
【0076】
また、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0077】
1 紙おむつ(ペット用紙おむつ)
1a〜1f 紙おむつ(ペット用紙おむつ)
10 本体部(おむつ本体)
11 腹側部
12 尻側部
13 脚周り部
20 テープ部
30 ターゲット部
40 尻尾穴
41 尻尾穴
42 尻尾穴
50 弾性部材
51 弾性部材
52 弾性部材
53 弾性部材
54 弾性部材
60 立体ギャザー(立体形状部)
70 立体ギャザー(立体形状部)
図1
図2
図3
図4
図7
図8
図9
図5
図6
図10