特許第5832795号(P5832795)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5832795
(24)【登録日】2015年11月6日
(45)【発行日】2015年12月16日
(54)【発明の名称】ティシュペーパー製品
(51)【国際特許分類】
   B65D 83/08 20060101AFI20151126BHJP
   A47K 7/00 20060101ALI20151126BHJP
【FI】
   B65D83/08 A
   A47K7/00 Z
【請求項の数】3
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2011-146627(P2011-146627)
(22)【出願日】2011年6月30日
(65)【公開番号】特開2013-14344(P2013-14344A)
(43)【公開日】2013年1月24日
【審査請求日】2014年4月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】390029148
【氏名又は名称】大王製紙株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082647
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 義久
(72)【発明者】
【氏名】石川 繁夫
【審査官】 高橋 裕一
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭55−152196(JP,U)
【文献】 実公昭46−018400(JP,Y1)
【文献】 特開2010−125232(JP,A)
【文献】 特開2002−249183(JP,A)
【文献】 米国特許第03369700(US,A)
【文献】 実開昭55−107097(JP,U)
【文献】 特表2010−501423(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0054012(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2004/0112783(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0199670(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 83/08
A47K 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
方形のティシュペーパーを二つ折りしてその折り返し片の縁が上下に隣接する他のティシュペーパーの折り返し内面に位置するように互い違いに重ねつつ積層した直方体のティシュペーパー束と、
長方形の上面及び底面及びこれらを繋ぐ長手面及び短手面を有する直六面体形状をなし前記上面の中央部に長手方向に沿って延在する取出口形成部を有する収納箱と、を有し、
前記ティシュペーパー束が、折り返し縁が並ぶ面を長手側面として、各長手側面間が近づけられ長手側面間の中央部が上面側に向かって凸となるように撓ませられ、かつ、その撓ませられた状態で各長手側面が収納箱長手面の内面に当接され、前記長手側面が前記収納箱長手面の内面間に挟持されて前記ティシュペーパー束の上面側凸形状が収納箱内で維持された状態に収納され、
前記収納箱の大きさが短手長さ60〜100mm、長手方向長さ160〜250mm、高さが45〜100mmであり、
収納箱短手方向長さが、ティシュペーパー束を構成するティシュペーパーの折り縁に直行する方向のティシュペーパー長さに対して35〜48%であり、
前記取出口形成部に取出口を形成した際に、前記取出口を被覆するフィルム及びこれに形成された長手縁に沿うスリットが露出するように構成され、かつ、収納されているティシュペーパー束の短手面間の長さに対して、前記スリットの長さが55〜80%とされ、
収納箱の長手面間の長さに対する収納箱の高さが80〜140%であり、
収納箱の短手面面積に対するティシュペーパー束の端面の面積が65〜75%であり、
収納箱に収納された撓み状態のティシュペーパー束の幅が、非撓み状態のティシュペーパー束の幅の60〜90%である、
ことを特徴とするティシュペーパー製品。
【請求項2】
前記ティシュペーパー束の折り返されていない縁が並ぶ面を端面として、この端面と収納箱短手面の内面との間が10〜30mm以下である請求項1記載のティシュペーパー製品。
【請求項3】
前記ティシュペーパー束は、構成するティシュペーパーの紙の縦方向が、折り返し縁に沿う方向となっている請求項1又は2記載のティシュペーパー製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数枚のティシュペーパーの束を収納箱に収めたティシュペーパー製品に関し、特に、ポップアップ式のティシュペーパー製品に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、家庭やオフィス等で広く使われているティシュペーパーは、カートンとも称される概ね直方体の収納箱に多数が収納されて市販されている。
【0003】
ティシュペーパー製品においては、収納箱に内包されるティシュペーパーをローションティシューと称される原紙に柔軟剤等の薬液を付与したものとした高級なローションタイプのものが市販に供され急速に普及している。
【0004】
上記ローションタイプの製品は、汎用タイプの製品と比較して高価であるため、使用者においてはローションタイプの製品を汎用タイプの製品に代えるのではなく、ローションタイプの製品は主に鼻をかむ際等の肌に直接触れる用途のみに使用し、ゴミ、塵、食べこぼし等の拭取りの用途には汎用タイプの製品を使用するという、両者を用途によって使い分ける傾向にある。
【0005】
ティシュペーパー製品は、生活の各種の場面で用いられ、その使用頻度は高く、一般にはダイニングテーブル、リビングテーブル、オフィスデスク等のすぐに使用できる場所に恒常的に置いておくものである。よって上記のとおりティシュペーパー製品の用途による使い分けの傾向が高まるにつれ、二種のティシュペーパー製品をダイニングテーブル等の限られたスペース上に置くことにつき邪魔になる等の問題が生じてきており、特に汎用タイプの製品をより一層コンパクト化することの意義が高まってきた。
【0006】
他方、ティシュペーパー製品のコンパクト化、小スペース化にかかる技術は、下記特許文献1〜4等に見られる。しかし、例えば、特許文献1に示される立方体に近いキューブ形状のものに二つ折りしたティシュペーパー束を納めたものは、現在主流の直方体形状のティシュペーパー製品との見た目の形状差がありなじみがなく、普及が進んでいない。また、キューブ型のような収納箱では取出口に十分な大きさの取出口を形成することができないため、ティシュペーパー引出し時の引出し抵抗が高く、スムーズな引出しができない、あるいは引出し時に収納箱ごと持ち上がってしまうおそれがある。さらに、特許文献1の態様でティシュペーパー束を二つ折りにして収納箱に収めると、収納箱内で束が回転したり、残数が少なくなったときに箱内で束が折り曲がって落ち込んでしまい取出し性が悪化したりするおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第4094963号
【特許文献2】特開2010−6444
【特許文献3】特開平7−187216
【特許文献4】特開2004−217296
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
よって、本発明の主たる課題は、従来の収納箱に近い形状であり、また、収納されるティシュペーパーの大きさも従来品に近く、しかも収納箱の大きさがコンパクト化されて設置面積を省スペース化でき、そのうえポップアップ性は向上され、さらに最後まで内包されたティシュペーパーを取り出しやすい、ティシュペーパー製品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決した本発明及び作用効果は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
方形のティシュペーパーを二つ折りしてその折り返し片の縁が上下に隣接する他のティシュペーパーの折り返し内面に位置するように互い違いに重ねつつ積層した直方体のティシュペーパー束と、
長方形の上面及び底面及びこれらを繋ぐ長手面及び短手面を有する直六面体形状をなし前記上面の中央部に長手方向に沿って延在する取出口形成部を有する収納箱と、を有し、
前記ティシュペーパー束が、折り返し縁が並ぶ面を長手側面として、各長手側面間が近づけられ長手側面間の中央部が上面側に向かって凸となるように撓ませられ、かつ、その撓ませられた状態で各長手側面が収納箱長手面の内面に当接され、前記長手側面が前記収納箱長手面の内面間に挟持されて前記ティシュペーパー束の上面側凸形状が収納箱内で維持された状態に収納され、
前記収納箱の大きさが短手長さ60〜100mm、長手方向長さ160〜250mm、高さが45〜100mmであり、
収納箱短手方向長さが、ティシュペーパー束を構成するティシュペーパーの折り縁に直行する方向のティシュペーパー長さに対して35〜48%であり、
前記取出口形成部に取出口を形成した際に、前記取出口を被覆するフィルム及びこれに形成された長手縁に沿うスリットが露出するように構成され、かつ、収納されているティシュペーパー束の短手面間の長さに対して、前記スリットの長さが55〜80%とされ、
収納箱の長手面間の長さに対する収納箱の高さが80〜140%であり、
収納箱の短手面面積に対するティシュペーパー束の端面の面積が65〜75%であり、
収納箱に収納された撓み状態のティシュペーパー束の幅が、非撓み状態のティシュペーパー束の幅の60〜90%である、
ことを特徴とするティシュペーパー製品。
【0010】
<請求項2記載の発明>
前記ティシュペーパー束の折り返されていない縁が並ぶ面を端面として、この端面と収納箱短手面の内面との間が10〜30mm以下である請求項1記載のティシュペーパー製品。
【0011】
【0012】
<請求項3記載の発明>
前記ティシュペーパー束は、構成するティシュペーパーの紙の縦方向が、折り返し縁に沿う方向となっている請求項1又は2記載のティシュペーパー製品
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
(作用効果)
本発明にかかるティシュペーパー製品は、直六面体形状をなし上面取出口を形成した収納箱としたので、従来製品と同様の外観とすることができもって見た目の違和感がない。
【0018】
他方、本発明にかかるティシュペーパー製品では、ティシュペーパー束が、折り返し縁が並ぶ面を長手側面として、各長手側面間が近づけられ長手側面間の中央部が上面側に向かって凸となるように撓ませられた状態で収納箱に収納されているため、撓ませ前の状態と比較して平面視の面積が小さくなっている。したがって、底面面積を小さくした収納箱に収めることができ、もって、特に設置面積の小さい製品とすることができ、コンパクト化が図られる。
【0019】
また、本発明にかかるティシュペーパー製品では、ティシュペーパー束が上記のとおり撓ませられた状態で各長手側面が収納箱長手面の内面に当接されているので、ティシュペーパー束の長手側面と収納箱長手面の内面との間に余裕がなく、ティシュペーパー束が収納箱内において長手方向を跨ぐ方向に自由に移動できず拘束された状態であり、ティシュペーパー束が収納箱内で移動して束が崩れるということがない。さらに、ティシュペーパー束自体の弾性と自重による凸部が撓みまえの状態に戻ろうとする復元作用によって、ティシュペーパー束の長手側面が収納箱長手面の内面を押圧するため、結果的に前記長手側面が前記収納箱長手面の内面間に挟持されて、ティシュペーパー束の上面側凸形状が収納箱内で維持される。そのうえ、本発明にかかるティシュペーパー束の撓み後の形状は、上面側凸形状であるため、束上面と収納箱上面が近く、収納箱上面に形成される取出口かティシュペーパー束を引き出しやすく、ポップアップ性が向上する。
【0020】
また、本発明のティシュペーパー製品では、ティシュペーパー束の折り返されていない縁が並ぶ面を端面として、この端面と収納箱短手面の内面との間を10〜30mm以下とすると、ティシュペーパー束の端面方向への移動も規制され、収納箱内におけるティシュペーパー束の形状維持性及びポップアップ性はより一層良好なものとなる。
【0021】
さらに、収納箱の大きさが短手長さ60〜100mm、長手方向長さ160〜250mm、高さが45〜100mmであると、十分な大きさのティシュペーパーのティシュペーパー束を収納することが可能であるとともに、従来製品に比較したコンパクト性の効果が高いものとなる。
【0022】
他方、本発明のティシュペーパー製品では、ティシュペーパー束が構成するティシュペーパーの紙の縦方向が、折り返し縁に沿う方向となっているようにするとマルチスタンド式インターフォルダで安価かつ高速に生産することができるようになる。また、取り出し口方向は紙のCD方向であり、ティシュペーパーに形成されたクレープとの関係で、クレープの凹凸による抵抗が少なく、取出口から取り出しやすい引出し方向となる。
【0023】
他方、本発明のティシュペーパー製品では、収納箱の短手長さがティシュペーパー束を構成するティシュペーパーの折り縁に直行する方向のティシュペーパーの長さに対して35〜48%であるのが望ましい。ティシュペーパーの折り縁に直行する方向の長さの概ね1/2〜1/3が撓み前のティシュペーパー束の長手側面間の長さとなるため、当該ティシュペーパーの長さとすると収納箱内での束の撓み量が好適なものとなり、ティシュペーパー束の撓み維持性が向上する。
【0024】
なお、収納箱を基準とした場合、ティシュペーパー束の長手側面間の距離が、収納箱の長手面間の距離の60〜90%であるのが望ましい。
【0025】
また、前記取出口形成部に取出口を形成した際に、前記取出口を被覆するフィルム及びこれに形成された長手縁に沿うスリットが露出するように構成し、そのスリットの長さをティシュペーパー束の短手面間の長さの55〜80%とすると、収納箱内のティシュペーパーの残数が少なくなった際に、スリットを介して一部露出されるティシュペーパーが収納箱内に落ち込み難いものとなり、最後までティシュペーパーを引出し易いものとなる。
【0026】
また、収納箱の長手面間の長さに対する収納箱の高さを80〜140%とすると、ティシュペーパーの取出し性がより向上する。
【0027】
さらに、収納箱の短手面面積に対するティシュペーパー束の端面の面積が65〜75%であると、ティシュペーパーの引出し性と、収納箱内のティシュペーパーの残数が少なくなった際のティシュペーパーの落ち込み防止性が高まる。
【発明の効果】
【0028】
以上のとおり、本発明は、従来の収納箱に近い形状であり、また、収納されるティシュペーパーの大きさも従来品に近く、しかも収納箱の大きさがコンパクト化されて設置面積を省スペース化でき、そのうえポップアップ性は向上され、さらに最後まで内包されたティシュペーパーを取り出しやすい、ティシュペーパー製品が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本発明にかかるティシュペーパー製品の外観を表す斜視図である。
図2】本発明にかかるティシュペーパー製品の構造例を説明する斜視図である。
図3】本発明にかかるティシュペーパー束を説明するため図である。
図4】本発明にかかるティシュペーパー束の撓みを説明するための図である。
図5】本発明にかかるティシュペーパー束の収納状態を説明するための図である。
図6】本発明にかかるティシュペーパー束の収納状態を説明するための他の図である。
図7】本発明にかかるティシュペーパー束の他の収納状態を説明するための図である。
図8】マルチスタンド式インターフォルダによる本発明にかかるティシュペーパー束の製造過程を示す図である。
図9】マルチスタンド式インターフォルダによる本発明にかかるティシュペーパー束の製造過程を示す他の図である。
図10】本発明のかかるティシュペーパー束の搬送過程を示す図である。
図11】本発明のかかるティシュペーパー束の撓み形成過程を示す図である。
図12】本発明のかかるティシュペーパー束の他の撓み形成過程を示す図である。
図13】本発明のかかるティシュペーパー束の収納箱への収納を説明するための図である。
図14】本発明のかかるティシュペーパー束の収納箱への収納装置例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
次いで、本発明の実施の形態を図面を参照しながら以下に詳述する。
『ティシュペーパー製品』
本発明にかかるティシュペーパー製品X1は、図1及び図2に示すように、複数枚のティシュペーパー1が折り畳まれ重層されてなるティシュペーパー束10が、上面2Uに取出口又は取出口形成部21が形成された収納箱2に収納され、使用時に当該取出口からティシュペーパー1の一枚を取り出すと、隣接して積層されている下層の一枚の一部が取出口から露出されるように構成されたものである。所謂ポップアップ式のティシュペーパー製品である。なお本発明における一枚とは、ティシュペーパーの単位をいい、1プライ又は2プライ以上で一組としたものを意味する。
【0031】
ティシュペーパー束10が収納される収納箱2は、カートンとも呼ばれる直六面体形状の箱体である。この収納箱2は、製品外観をなすものであり、長方形の上面2U及び底面2B及びこれらを繋ぐ長手面20L及び短手面20Sを有する直六面体形状をなし上面2Uに取出口形成部である環状のミシン目線21を有する紙箱20と、前記ミシン目線により囲まれる範囲を紙箱内側から覆う樹脂製フィルム22とで構成される。
【0032】
本発明のティシュペーパー製品X1では、従来の一般的な製品の大きさに比して特に設置面積の点でコンパクトであることが望まれる。したがって、近年のコンパクト化が進められた従来汎用タイプのもの(概ね短手縁115mm前後、長手縁230mm前後、高さ50程度の大きさ)よりも、さらに一層コンパクトとし、収納箱2の大きさは、長手縁L1が160〜250mm、短手縁L2が60〜100mm、高さL3が45〜100mmとするのが望ましい。少なくとも本発明はこの大きさの収納箱2の大きさが採用できる。
【0033】
さらに、本発明にかかる収納箱は、長手方向長さL1に対する収納箱の高さL3が80〜140%であるのが望ましい。後述する特徴的なティシュペーパー束の収納態様と相まって、スムーズな引出し及び収納箱内のティシュペーパーの残数が少なくなった際のスリットを介して一部露出されるティシュペーパーの収納箱内への落ち込みが好適に防止される。
【0034】
他方、紙箱20の構造としては、上面2U、底面2B及びこれらに連接する長手面20Lと、各面の長手方向両側縁に連接された底面側片23B、長手面側片23L、上面側片23Uとを有し、前記長手面側片23L,23Lを箱内面側に折り返した後、これに重ねて上面側片23Uと底面側片23Bとを折り曲げ、各片の当接部分をホットメルト接着剤等により接着して短手面20Sが形成される構造が例示できる。
【0035】
他方、紙箱20の素材としては、バージンパルプ、古紙パルプ等の各種のパルプを主原料とする既知の紙素材が採用できる。好適には、紙箱20の素材は、坪量250〜500g/m2、好適には350〜400g/m2のコートボール紙である。
【0036】
なお、紙箱20は、図示はしないが、花柄、螺旋模様、波模様、ドット模様、亀甲模様、星模様、十字模様、幾何学模様など適宜の文字・図形・絵・記号の単体又はこれらの組み合わせにより構成される適宜の模様を採用することができる。紙箱外面に対する模様の付与は、グラビア印刷等の既知の印刷方法により行うことができる。
【0037】
他方、紙箱20の上面に形成されるミシン目線21は環状をなしている。ミシン目線21はカットとタイとからなる既知の構成をとることができる。なお、ミシン目線21により囲まれる範囲の具体的形状については必ずしも限定されない。ただし、収納箱2においては、図示例の如く、紙箱上面の長手方向に沿う方向を長辺とする略楕円形状又は矩形が代表的であり、取出し性、利便性が高いことから、本発明においてもこの形状が好適である。
【0038】
他方、樹脂製フィルム22は、ミシン目線により囲まれる範囲のサイズより大きく、例えば、矩形や楕円形であり、紙箱上面2Uの内面側において、特に環状ミシン目線21の切り剥がしに影響がないように、環状ミシン目線21の外側で接着されている。この樹脂性フィルム22の好適な素材は、LLDPE(直鎖低密度ポリエチレン)等のポリエチレンフィルムであるが、ポリプロピレン、ポリエステルなども例示できる。
【0039】
樹脂製フィルム22の厚みは、10〜200μmが適する。10μm未満では、強度的に不足し、ティシュペーパー1の取り出し時において裂けあるいは破断の確率が高くなる。逆に、200μmを超えると、強度の問題はないものの、取り出し難くなり、またコスト高となる。
【0040】
他方、この樹脂製フィルム22には、収納箱2の長手方向に沿ってスリット24が形成されており、このスリットはミシン目線21により囲まれる範囲に位置されている。
【0041】
従って、図1及び2に示されるとおり、前記環状ミシン目線21に沿ってそのミシン目線により囲まれる範囲を切り剥がすことにより、紙箱上面2Uに取出口25が形成されるとともに、前記樹脂製フィルム22及びそれに形成されたスリット24が取出口を介して露出される。そして、収納箱2に束10として収納されているティシュペーパー1がスリット24を介して取出口25から一枚ずつ取り出し可能となる。当該スリット24によって、取出口25から露出されるティシュペーパー1の一部が支持されて収納箱2内部に落ち込むことが防止される。
【0042】
なお、前記スリット24の長さは、適宜の長さとすることができ環状ミシン目線21との大きさの関係で適するとされる長さが採用できる。但し、本発明におけるコンパクト性を達成しつつ取り出しやすさをも良好にするという点から、スリット24の長さは収納箱2の長手方向長さL1の50〜80%の長さであるのが望ましい。もちろん、これに応じて取出口25自体の大きさも適宜設計する。
【0043】
さらに、本発明では、前記スリットの長さを収納されているティシュペーパー束の短手面間の長さの55〜80%とするのが望ましい。後述する特徴的なティシュペーパー束の収納態様と相まって、スムーズな引出しと、収納箱内のティシュペーパーの残数が少なくなった際にスリットを介して一部露出されるティシュペーパーの収納箱内への落ち込みが好適に防止される。
【0044】
他方、本発明のティシュペーパー束10は、図3からも理解されるように、方形のティシュペーパー1が実質的に二つ折りされ、その折り返し片の縁1eが上下に隣接する他のティシュペーパー1の折り返し内面に位置するようにして、互い違いに重ねつつ積層されてなり、全体として直方体形状をなるものである。なお、ここでいう実質的にとは、製造上の形成される縁部の若干の折り返しを許容する意味である。
【0045】
本積層構造のティシュペーパー束10は、最上位に位置する一枚の折り返し片を上方に引き上げると、その直下で隣接する他の一枚の折り返し片が、摩擦により上方に引きずられて持ち上げられる。そして、かかる構造のティシュペーパー束10は、その最上面が上述の上面に取出口25等を有する収納箱2の当該上面2Uに向かいあって収納され、前記取出口25、特にスリット24から最初の一枚(最上面に位置する一組)が引き出されたときに、その直近下方に位置する他の一枚の一部が露出される。なお、本発明のおけるティシュペーパー1の積層枚数が限定されないが、この種の製品の一般的な積層枚数を例示すれば、120〜240組であり、本発明もこの範囲とすることができる。
【0046】
他方、本発明のティシュペーパー製品X1は、図4〜6に示されるとおり、上記ティシュペーパー束10が、折り返し縁Eが並ぶ面を長手側面10Lとして、各長手側面間が近づけられ長手側面間の中央部が上方側に向かって凸となるように撓ませられた状態で収納箱2内に収納されている。そして、ティシュペーパー束10はその撓ませられた状態で各長手側面10L,10Lが収納箱長手面20L,20Lの内面に当接されており、ティシュペーパー束10の長手側面10L,10Lと収納箱長手面20L,20Lの内面との間に余裕なく、前記長手側面10L,10Lが前記収納箱長手面20L,20Lの内面間に挟持され、前記ティシュペーパー束10の上面側凸形状が収納箱内で維持されているとともに、ティシュペーパー束10が収納箱内において長手方向を跨ぐ方向に自由に移動できず拘束された状態となっている。
【0047】
ティシュペーパー束10の撓ませられた状態における具体的形状は、図4図6に示されるように、ティシュペーパー束10の折り返されていない縁が並ぶ面である端面10Sから見てΩ字状或いは凸字状となるように上面10Uの幅方向中央部に長手方向に沿って条部が形成された形状のほか、図7に示されるように、端面視において上面側が凸なる円弧形状が挙げられる。但し、好ましいのは、Ω字状或いは凸字状のものである。単なる円弧形状と比較して、引出し時にティシュペーパー束全体が上面側に浮き上がり難く、上記収納状態が維持されやすいからである。
【0048】
他方、本発明にかかるティシュペーパー束10の収納態様においては、上記ティシュペーパー束10と収納箱上面2Uとの間の距離は、0〜5mmであるのが望ましい。この範囲であると収納箱上面のミシン目線21を裂開して取出口25を形成した後の最初の一枚を取り出しやすく、また、収納枚数も十分なものとすることができる。
【0049】
また、本発明にかかるティシュペーパー束10の収納態様における具体的な撓み量としては、非撓み状態のティシュペーパー束10の幅(長手側面間距離)L4に対して、撓み状態のティシュペーパー束の幅L5が60〜90%であるのがよい。この範囲であるとティシュペーパー束10が収納箱内で浮き上がるおそれがなく、また、ティシュペーパー束10の弾性、形状復元性によってティシュペーパー束10の長手側面10L,10Lが収納箱長手面20L,20Lの内面を十分に押圧し、ティシュペーパー束10の撓み状態での収納態様が好適に維持される。なお、本発明にかかるティシュペーパー束10の凸部の高さについては特に限定されるものではない。
【0050】
他方、本発明のティシュペーパー製品X1においては、上記収納態様に加えて、さらに、ティシュペーパー束10の端面10Sと、収納箱2の収納箱短手面20Sの内面との間が0以上25mm以下であるのが望ましい。ティシュペーパー束10の収納箱内における短手面間方向の移動についても規制され、ティシュペーパー束10の撓み状態が収納箱内で好適に維持されその形状が崩れるおそれがなくなる。
【0051】
また、収納箱とティシュペーパー束との関係については、収納箱の短手面面積に対するティシュペーパー束の端面の面積が65〜75%であるのがよい。ティシュペーパーをスムーズに引き出せ、さらに収納箱内のティシュペーパーの残数が少なくなった際に、ティシュペーパーがティシュペーパーの収納箱内へ落ち込み難いものとなる。
【0052】
また、本発明のティシュペーパー製品X1は、紙の縦方向(MD方向)が引出し方向に沿う方向となるようにしてティシュペーパー束10が収納箱内に収納されているのが望ましい。上記のとおり本発明にかかる製品は汎用タイプの製品に適し、かかる収納態様の製品はその汎用タイプの製品の製造に適したマルチスタンド式インターフォルダにより製造することができるためである。また、かかる引出し方向であるとスムーズに引出しやすいものとなる。
【0053】
ここで、本発明のティシュペーパー束10を構成するティシュペーパー自体は、既知のものが使用できる。好ましくは、パルプ繊維を主材としたものであり、適宜古紙パルプが配合されていてもよいが、特にバージンパルプのNBKPとLBKPのみから構成されているのがよい。その場合の配合割合(JIS P 8120)としては、NBKP:LBKP=20:80〜80:20がよく、特に、NBKP:LBKP=30:70〜60:40が望ましい。
【0054】
なお、本発明にかかるティシュペーパー1は、ローション薬液とも称される柔軟剤等の薬液が含有されたものとすることも可能であるが、背景技術の欄でも述べたとおり、ローションタイプと汎用タイプとが併用されて使用状況においてコンパクト化の意義が高い製品は、汎用タイプのものであるため、本発明では薬液が付与されていないティシュペーパーを採用するほうがよい。そして、肌に触れる用途のみならずゴミ・塵等の拭取りにも頻繁に用いられる汎用タイプのものに適するべく、下記の組成・物性のものであるのが望ましい。
【0055】
まず、JIS P 8124による坪量については、10〜25g/m2、好ましくは11〜20g/m2、より好ましくは12〜16g/m2であり、紙厚については、80〜250μm、好ましくは100〜200μm、より好ましくは130〜180μmであるのがよい。なお、紙厚は、収納箱からティシュぺーパーを引き出したものを試料とし、各試料は束の上部から束の下部まで均等に5枚(組)採取して、それらの測定値の平均値とする。なお、測定にあたって試料は恒温恒室内で2時間〜4時間放置する前処理を行なう。測定は、1枚(1組)で測定し、紙厚計はピーコックG型(例えば、尾崎製作所製ピーコック)を用いる。
【0056】
また、JIS P 8113に規定される乾燥引張強度(以下、乾燥紙力ともいう)は、縦方向が、2プライで200〜700cN/25mm、好ましくは250〜600cN/25mm、特に好ましくは300〜600cN/25mmであり、横方向が、2プライで100〜300cN/25mm、好ましくは130〜270cN/25mm、特に好ましくは150〜250cN/25mmであるのがよい。
【0057】
また、本発明にかかるティシュペーパー1の大きさは特に限定されないが、ティシュペーパー自体の大きさについては従来製品と遜色ない大きさとして製品外観の大きさのみコンパクトにするほうが当然に好ましく、具体的には従来汎用タイプのティシュペーパー製品におけるティシュペーパーと同等ともいえる縦180〜220mm×横150〜240mmであるのが望ましい。
【0058】
『ティシュペーパー製品の製造例』
次いで、本発明にかかるティシュペーパー製品X1の製造例を説明する。
本発明にかかるティシュペーパー製品X1を製造するには、まず、抄紙設備においてクレープを有する薄葉紙(クレープ紙とも称される)を抄造し、これを巻き取って一次原反ロール(一般にジャンボロールともいわれている)を製造する。
【0059】
次いで、この一次原反ロールをプライマシンに必要数セットし、セットされた各一次原反ロールから一次連続シートを繰り出すとともに、適宜重ね合わせて積層一体化し、巻き取って複数のプライ(積層された)のシートからなる二次原反ロールを製造する。
【0060】
ここで、抄紙設備及びプライマシンは既知のものが使用でき、それらにかかる抄紙工程及び二次原反ロール製造工程も既知のものとすることができる。
【0061】
次いで、二次原反ロールをインターフォルダと呼ばれる折畳み設備に移行し、二次原反ロールから順次二次連続シートを繰り出し、この二次連続シートを折畳むとともに順次積層し、裁断してティシュペーパー束10を製造する。ティシュペーパー製品に用いるティシュペーパー束を製造するにあたっては、マルチスタンド式(多連式)インターフォルダとロータリー式インターフォルダの2種のインターフォルダが知られるが本発明ではいずれをも使用することができる。但し、前者のマルチスタンド式インターフォルダは、生産性が高いことから多くの生産量が必要とされる汎用タイプの製品の製造に適してよく用いられており、本発明のティシュペーパー製品X1も汎用タイプであることが望ましいから、マルチスタンド式インターフォルダによって束10を製造するのが望ましい。
【0062】
ここで、マルチスタンド式インターフォルダについて説明すると、マルチスタンド式インターフォルダM1は、図8及び図9に示されるように、折り板72を有する折畳み機構部70がライン流れ方向に多数(通常80〜120機)並設されており、折り畳み機構部70,70…に対応する二次原反ロール支持部に二次原反ロール71を取り付け、その二次原反ロール71から二次連続シートS4a,S4bを巻きだして折り畳み機構部70に二次連続シートS4a,S4bを供給するように構成されている。
【0063】
各折畳み機構部70に対しては、ティシュペーパー1の幅と同幅にスリットした二次原反ロール71を複数セット(図示例では2セット)並べ、同時に二次原反ロール71,71から二次連続シートS4a,S4bを連続的に供給し、各折畳み機構部70において、供給された各二次連続シートS4a,S4bの折り畳み積層が行なわれる。そして、ライン上流側の折畳み機構部70で折り畳まれた二次連続シートS4a,S4bの上にそれよりもライン下流側の折畳み機構部70で折り畳まれた二次連続シートS4a,S4bが順次積層され、最下流において必要枚数が積層された連続積層ティシュペーパー束11が形成される。そして、この連続積層ティシュペーパー束11をカッターにより適宜の間隔で裁断して一つ一つのティシュペーパー束10を形成する。
【0064】
上記のとおりマルチスタンド式インターフォルダ等のインターフォルダにてティシュペーパー束10を製造した後には、そのティシュペーパー束10を収納箱2に収める収納工程に移行すべくコンベア等によって搬送する。ここで、インターフォルダから排出されるティシュペーパー束10は、図8からも理解されるように、端面10Sが進行方向となっている。本発明にかかるティシュペーパー製品X1を製造するにあたっては、まず、ティシュペーパー束10の搬送進行方向が長手側面10L方向となるように90度転換させる。ティシュペーパー束10の搬送方向の変更は、図10に示す既知のカートナーローダーM2によって行なうことができる。
【0065】
搬送方向を転換し長手側面10Lを進行方向として搬送させた後には、その搬送途中で、ティシュペーパー束10を、折り返し縁Eが並ぶ面を長手側面10Lとして、各長手側面間が近づけられ長手側面間の中央部が当該載置状態における底面10b側に向かって凸となる状態に撓ませる。このとき、撓ませた状態におけるティシュペーパー束10の長手側面間距離(撓み状態のティシュペーパー束10の幅)L5を納めるべき収納箱2の長手面間距離(短手縁の長さ)L2よりも短くなるようにしておく。
【0066】
ティシュペーパー束10の撓み形成は、図11に示すように、進行方向に直行する方向に延在する凹溝51をコンベア等の搬送手段を構成する搬送路50上に形成し、ティシュペーパー束10が凹溝51を跨ぐようにして載置し、搬送路載置状態におけるティシュペーパー束底面中央下にティシュペーパー束10の端面方向に延在する空間を設けた状態とし、かかる状態において、ティシュペーパー束10の上方から撓み形成ロッド52をティシュペーパー束10の載置状態における上面10uの長手側面間中央に押し当てることで行なうことができる。
【0067】
ティシュペーパー束底面中央下空間を形成するには、図11に示す例のほか、図12に示されるように搬送路50上に搬送方向に間隔をもって凸条部53,53を設け、上記凸条部間にティシュペーパー束10を架橋するようにしてもよい。なお、ティシュペーパー束10の底面10b側に空間を形成する構成は図示例には限定されない。
【0068】
上記撓み形成工程で、搬送路上において、ティシュペーパー束10を載置状態における長手側面間の中央部が底面10b側に向かって凸となる状態に撓ませた後には、ティシュペーパー束10を収納箱内へ収納する。ティシュペーパー束10の収納箱内への収納は、図13に示すように、取出口等が形成された上面2Uが下側となるように上下逆さとし、かつ一方の短手面を開口させた状態の収納箱2の開放短手面20Kと、撓ませられた状態のティシュペーパー束10の端面10Sとを付き合わせにしたうえで、ティシュペーパー束10の開放短手面10Kと向かい合っていない端面10sをプッシュロッド60により押し、収納箱内へティシュペーパー束10を押し込むことで行なう。上記のとおりティシュペーパー束10の長手側面間距離L5を収納箱2の長手面間L2よりも短くしておくことで、押し込みによる収納がスムーズに行える。
【0069】
ここで、撓ませた状態のティシュペーパー束10を収納箱内へ押し込む際には、図14に示されるように、プッシュロッド60を構成する押し板61の形状を凹溝51の形状に対応する形状とするとともに、撓み形成ロッド52の挿通を可能とする切り欠き部62を設けたものとすると、撓み形成ロッド52をティシュペーパー束10の上面に押し当てた状態で収納箱内へ押し込むことができる。かかる構成のプッシュロッド60を用いれば、ティシュペーパー束10の撓み形状を崩すことなく確実に当該形状のまま収納箱内へ押し込むことができる。
【0070】
なお、ティシュペーパー束10の収納箱内への収納は好ましくは、撓ませた状態のティシュペーパー束10と、一方短手面開放の収納箱2とをコンベア等で並走させた状態で行なうと生産性が高く望ましい。もちろん、ティシュペーパー束10、収納箱2の搬送を停止させた状態でおこなってもよい。
【0071】
収納箱内に押し込まれたティシュペーパー束10は、ティシュペーパー束自体の弾性と自重による凸部が撓みまえの状態に戻ろうとする復元作用によって、ティシュペーパー束10の長手側面10L,10Lが収納箱長手面20L,20Lの内面を押圧し、結果的に前記長手側面が前記収納箱長手面の内面間に挟持される。
【0072】
そして、収納箱内にティシュペーパー束を押し込んだ後には、収納箱の開放端面を封止してティシュペーパー束10が収納箱内に収納された状態とし、さらにかかるティシュペーパー束10を収納箱内に納めた状態で、収納箱の上下面を反転させることで本発明のティシュペーパー製品が完成する。
【0073】
『実施例』
ティシュペーパー製品について本発明の実施例、比較例を制作し、ティシュペーパーの最初の一枚の取出し性と、収納箱内のティシュペーパーの残数が少なくなった際のティシュペーパーの落ち込み具合について試験するとともに、撓み形状の維持性について確認した。なお、各例にかかるティシュペーパー束はマルチスタンド式インターフォルダにて製造し、引出し方向がティシュペーパーの縦方向となっている。
【0074】
実施例及び比較例の構造、物性等は、試験結果等とともに下記表1に示されるとおりである。なお、比較例1は、現在一般的に市販される汎用タイプのものと同等の製品、比較例2は、現在一般的に市販される非ローション系の高級タイプのものと同等の製品である。
【0075】
収納箱内のティシュペーパーの残数が少なくなった際のティシュペーパーの落ち込み具合については、各例にかかる製品を5個用意し、各製品を収納箱内のティシュペーパー束を構成するティシュペーパーの枚数が100枚となったときから、10枚引き出す毎にテーブル(高さ700mm)から製品を落下させ、製品毎に取出口からスリットを介して露出するティシュペーパーが収納箱内へ落ち込むか否かを目視にて確認し、落ち込んだ製品と回数とをカウントすることとした。
【0076】
最初の一枚の取出し性は、収納箱から最初の一枚のティシュペーパーを破れることなく、またスムーズに引き出せるか否かの点を評価した。
【0077】
撓み形状の維持性については、ティシュペーパーの引出しに伴って撓み形状が維持されるか否かを目視にて確認した。
【0078】
なお、表中の「幅」とは短手面間或いは端面間の長さ、「奥行き」とは長手面間は長手側面間の長さである。また、収納密度とは、収納箱の短手面面積に対するティシュペーパー束の端面の面積である。
【0079】
【表1】
【0080】
表1に示されるとおり、まず、本発明の実施例1〜4、比較例1〜3は、現在市販の汎用タイプ、高級タイプと比較して設置面積(収納箱の欄の幅(端面間距離)×奥行き(長手面間長さ)参照)が省スペース化されている。そして、高級タイプの85mmに近い80mmの高さとして、汎用タイプ以下の120〜180枚と少ない枚数を収納したものである。ティシュペーパーの落ち込みについて見ると、現在市販の汎用タイプ、高級タイプと同等品とした従来例1と従来例2の間の結果となった。また、最初の一枚の取出し不良もない結果となった。してみると、まず、本発明のティシュペーパー製品は、従来製品と遜色のなく使用でき、しかもコンパクト化が図られたものといえる。
【0081】
そして、特に実施例1〜4については落ち込みが改善されており、特に請求項1記載の本発明の要件を満たす場合に、良好な結果となることが知見された。さらに、比較例3において、若干の撓み形状の維持性が劣ることが確認できたことから、特に請求項1記載の本発明の要件を満たす場合に撓み形状の維持性が高まるといえる。
【符号の説明】
【0082】
X1…ティシュペーパー製品、1…ティシュペーパー、2…収納箱、2U…収納箱(紙箱)上面、2B…収納箱(紙箱)底面、10…ティシュペーパー束、10U…ティシュペーパー束の上面、10L…ティシュペーパー束の長手側面、10S…ティシュペーパー束の端面、10B…ティシュペーパー束の底面、20…紙箱、20L…収納箱(紙箱)の長手面、20S…収納箱(紙箱)の短手面、21…取出口形成部(ミシン目線)22…樹脂製フィルム、23B…底面側片、23L…長手面側片、23U…上面側片、L1…収納箱の長手縁の長さ、L2…収納箱の短手縁の長さ、L3…収納箱の高さ、1e…ティシュペーパーの折り返し辺の縁、L4…非撓み状態のティシュペーパー束の幅(長手側面間距離)L5…撓み状態のティシュペーパー束の幅、M1…マルチスタンド式インターフォルダ、70…折り畳み機構部、71…二次原反ロール、72…折り板、S4a,S4b…二次連続シート、11…連続積層ティシュペーパー束、M2…カートナーローダー、50…搬送路、51…凹溝、52…撓み形成ロッド、53…凸条部、20K…開放短手面、10s…ティシュペーパー束の開放短手面と向かっていない端面、60…プッシュロッド、61…押し板、62…切り欠き部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14