特許第5833862号(P5833862)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特許5833862移動局装置、基地局装置、無線通信方法、無線通信システムおよび集積回路
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5833862
(24)【登録日】2015年11月6日
(45)【発行日】2015年12月16日
(54)【発明の名称】移動局装置、基地局装置、無線通信方法、無線通信システムおよび集積回路
(51)【国際特許分類】
   H04W 74/08 20090101AFI20151126BHJP
【FI】
   H04W74/08
【請求項の数】12
【全頁数】34
(21)【出願番号】特願2011-176622(P2011-176622)
(22)【出願日】2011年8月12日
(65)【公開番号】特開2013-42262(P2013-42262A)
(43)【公開日】2013年2月28日
【審査請求日】2014年8月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 翔一
(72)【発明者】
【氏名】野上 智造
(72)【発明者】
【氏名】上村 克成
(72)【発明者】
【氏名】相羽 立志
(72)【発明者】
【氏名】中嶋 大一郎
(72)【発明者】
【氏名】示沢 寿之
(72)【発明者】
【氏名】大内 渉
(72)【発明者】
【氏名】今村 公彦
【審査官】 古市 徹
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2011/0170503(US,A1)
【文献】 国際公開第2010/053984(WO,A2)
【文献】 Fujitsu,PDCCH order and RA selection[online], 3GPP TSG-RAN WG2♯70 R2-103083,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_70/Docs/R2-103083.zip>,2010年 5月 4日
【文献】 Fujitsu,RA procedure on SCell[online], 3GPP TSG-RAN WG2#74 R2-113038,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_74/Docs/R2-113038.zip>,2010年 5月 4日
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局装置から物理下りリンク制御チャネルと拡張された物理下りリンク制御チャネルを受信する移動局装置において、
ランダムアクセスプロシージャを開始するために用いられる第1の情報を前記拡張された物理下りリンク制御チャネルで、前記基地局装置から受信し、
前記第1の情報に従って、ランダムアクセスプリアンブルを物理ランダムアクセスチャネルで前記基地局装置に送信し、
前記ランダムアクセスプリアンブルの送信に対するランダムアクセスレスポンスのスケジューリングに用いられる第2の情報を前記物理下りリンク制御チャネルで前記基地局装置から受信し、
前記第2の情報に従って前記ランダムアクセスレスポンスを物理下りリンク共用チャネルで前記基地局装置から受信する
ことを特徴とする移動局装置。
【請求項2】
基地局装置から物理下りリンク制御チャネルと拡張された物理下りリンク制御チャネルを受信する移動局装置において、
プライマリーセルでのランダムアクセスプロシージャを開始するために用いられる第1の情報を前記物理下りリンク制御チャネルで、前記基地局装置から受信し、
セカンダリーセルでのランダムアクセスプロシージャを開始するために用いられる第2の情報を前記拡張された物理下りリンク制御チャネルで、前記基地局装置から受信する
ことを特徴とする移動局装置。
【請求項3】
移動局装置に物理下りリンク制御チャネルと拡張された物理下りリンク制御チャネルを送信する基地局装置において、
ランダムアクセスプロシージャを開始するために用いられる第1の情報を前記拡張された物理下りリンク制御チャネルで、前記移動局装置に送信し、
前記移動局装置が前記第1の情報に従って送信したランダムアクセスプリアンブルを、物理ランダムアクセスチャネルで前記移動局装置から受信し、
前記ランダムアクセスプリアンブルの送信に対するランダムアクセスレスポンスのスケジューリングに用いられる第2の情報を前記物理下りリンク制御チャネルで前記移動局装置に送信し、
前記ランダムアクセスレスポンスを物理下りリンク共用チャネルで前記移動局装置に送信する
ことを特徴とする基地局装置。
【請求項4】
移動局装置に物理下りリンク制御チャネルと拡張された物理下りリンク制御チャネルを送信する基地局装置において、
プライマリーセルでのランダムアクセスプロシージャを開始するために用いられる第1の情報を前記物理下りリンク制御チャネルで、前記移動局装置に送信し、
セカンダリーセルでのランダムアクセスプロシージャを開始するために用いられる第2の情報を前記拡張された物理下りリンク制御チャネルで、前記移動局装置に送信する
ことを特徴とする基地局装置。
【請求項5】
基地局装置から物理下りリンク制御チャネルと拡張された物理下りリンク制御チャネルを受信する移動局装置に用いられる無線通信方法において、
ランダムアクセスプロシージャを開始するために用いられる第1の情報を前記拡張された物理下りリンク制御チャネルで、前記基地局装置から受信し、
前記第1の情報に従って、ランダムアクセスプリアンブルを物理ランダムアクセスチャネルで前記基地局装置に送信し、
前記ランダムアクセスプリアンブルの送信に対するランダムアクセスレスポンスのスケジューリングに用いられる第2の情報を前記物理下りリンク制御チャネルで前記基地局装置から受信し、
前記第2の情報に従って前記ランダムアクセスレスポンスを物理下りリンク共用チャネルで前記基地局装置から受信する
ことを特徴とする無線通信方法。
【請求項6】
基地局装置から物理下りリンク制御チャネルと拡張された物理下りリンク制御チャネルを受信する移動局装置に用いられる無線通信方法において、
プライマリーセルでのランダムアクセスプロシージャを開始するために用いられる第1の情報を前記物理下りリンク制御チャネルで、前記基地局装置から受信し、
セカンダリーセルでのランダムアクセスプロシージャを開始するために用いられる第2の情報を前記拡張された物理下りリンク制御チャネルで、前記基地局装置から受信する
ことを特徴とする無線通信方法。
【請求項7】
移動局装置に物理下りリンク制御チャネルと拡張された物理下りリンク制御チャネルを送信する基地局装置に用いられる無線通信方法において、
ランダムアクセスプロシージャを開始するために用いられる第1の情報を前記拡張された物理下りリンク制御チャネルで、前記移動局装置に送信し、
前記移動局装置が前記第1の情報に従って送信したランダムアクセスプリアンブルを、物理ランダムアクセスチャネルで前記移動局装置から受信し、
前記ランダムアクセスプリアンブルの送信に対するランダムアクセスレスポンスのスケジューリングに用いられる第2の情報を前記物理下りリンク制御チャネルで前記移動局装置に送信し、
前記ランダムアクセスレスポンスを物理下りリンク共用チャネルで前記移動局装置に送信する
ことを特徴とする無線通信方法。
【請求項8】
移動局装置に物理下りリンク制御チャネルと拡張された物理下りリンク制御チャネルを送信する基地局装置に用いられる無線通信方法において、
プライマリーセルでのランダムアクセスプロシージャを開始するために用いられる第1の情報を前記物理下りリンク制御チャネルで、前記移動局装置に送信し、
セカンダリーセルでのランダムアクセスプロシージャを開始するために用いられる第2の情報を前記拡張された物理下りリンク制御チャネルで、前記移動局装置に送信する
ことを特徴とする無線通信方法。
【請求項9】
基地局装置から物理下りリンク制御チャネルと拡張された物理下りリンク制御チャネルを受信する移動局装置に用いられる集積回路において、
ランダムアクセスプロシージャを開始するために用いられる第1の情報を前記拡張された物理下りリンク制御チャネルで、前記基地局装置から受信し、
前記第1の情報に従って、ランダムアクセスプリアンブルを物理ランダムアクセスチャネルで前記基地局装置に送信し、
前記ランダムアクセスプリアンブルの送信に対するランダムアクセスレスポンスのスケジューリングに用いられる第2の情報を前記物理下りリンク制御チャネルで前記基地局装置から受信し、
前記第2の情報に従って前記ランダムアクセスレスポンスを物理下りリンク共用チャネルで前記基地局装置から受信する
ことを特徴とする集積回路。
【請求項10】
基地局装置から物理下りリンク制御チャネルと拡張された物理下りリンク制御チャネルを受信する移動局装置に用いられる集積回路において、
プライマリーセルでのランダムアクセスプロシージャを開始するために用いられる第1の情報を前記物理下りリンク制御チャネルで、前記基地局装置から受信し、
セカンダリーセルでのランダムアクセスプロシージャを開始するために用いられる第2の情報を前記拡張された物理下りリンク制御チャネルで、前記基地局装置から受信する
ことを特徴とする集積回路。
【請求項11】
移動局装置に物理下りリンク制御チャネルと拡張された物理下りリンク制御チャネルを送信する基地局装置に用いられる集積回路において、
ランダムアクセスプロシージャを開始するために用いられる第1の情報を前記拡張された物理下りリンク制御チャネルで、前記移動局装置に送信し、
前記移動局装置が前記第1の情報に従って送信したランダムアクセスプリアンブルを、物理ランダムアクセスチャネルで前記移動局装置から受信し、
前記ランダムアクセスプリアンブルの送信に対するランダムアクセスレスポンスのスケジューリングに用いられる第2の情報を前記物理下りリンク制御チャネルで前記移動局装置に送信し、
前記ランダムアクセスレスポンスを物理下りリンク共用チャネルで前記移動局装置に送信する
ことを特徴とする集積回路。
【請求項12】
移動局装置に物理下りリンク制御チャネルと拡張された物理下りリンク制御チャネルを送信する基地局装置に用いられる集積回路において、
プライマリーセルでのランダムアクセスプロシージャを開始するために用いられる第1の情報を前記物理下りリンク制御チャネルで、前記移動局装置に送信し、
セカンダリーセルでのランダムアクセスプロシージャを開始するために用いられる第2の情報を前記拡張された物理下りリンク制御チャネルで、前記移動局装置に送信する
ことを特徴とする集積回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動局装置、基地局装置、無線通信方法、無線通信システムおよび集積回路に関する。
【背景技術】
【0002】
セルラー移動通信の無線アクセス方式および無線ネットワークの進化(以下、「Long Term Evolution (LTE)」、または、「Evolved Universal Terrestrial Radio Access (EUTRA)」と称する。)が、第三世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project: 3GPP)において検討されている。LTEでは、基地局装置から移動局装置への無線通信(下りリンク)の通信方式として、マルチキャリア送信である直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing: OFDM)方式が用いられる。また、移動局装置から基地局装置への無線通信(上りリンク)の通信方式として、シングルキャリア送信であるSC−FDMA(Single-Carrier Frequency Division Multiple Access)方式が用いられる。LTEでは、基地局装置をevolved NodeB(eNodeB)、移動局装置をUser Equipment (UE)と称する。
【0003】
LTEにおいて、基地局装置は、物理上りリンク共用チャネル(Physical Uplink Shared Channel: PUSCH)または物理下りリンク共用チャネル(Physical Downlink Shared Channel: PDSCH)のスケジューリングに用いられる下りリンク制御情報(Downlink Control Information: DCI)を物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel: PDCCH)を用いて送信する。
【0004】
3GPPでは、1つの基地局が収容できる端末の数を増加するために、下りリンク制御情報の送信に対して、拡張された物理下りリンク制御チャネル(Enhanced-Physical Downlink Control Channel: E-PDCCH)を用いることが検討されている(非特許文献1)。E−PDCCHは、PDSCH領域に配置される。
【0005】
LTEにおいて、移動局装置1が基地局装置3と時間領域の同期(上りリンク送信に対するタイミング調整)をとることを主な目的として、移動局装置はランダムアクセスを行なう(非特許文献2)。ランダムアクセスは、初期コネクション確立(initial connection establishment)プロシージャ、ハンドオーバプロシージャ、コネクション再確立(connection re-establishment)プロシージャ、および上りリンク無線リソースの割り当ての要求にも用いられる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】"Enhancements for UE specific control signaling", R1-111332, 3GPP TSG-RAN WG1 Meeting #65, Barcelona, Spain, 9th - 13th May 2011.
【非特許文献2】"TS36.321 v10.2.0", 3GPP, 24 June 2011.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来の技術では、物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel: PRACH)、物理上りリンク共用チャネル(Physical Uplink Shared Channel: PUSCH)、物理下りリンク共用チャネル(Physical Downlink Shared Channel: PDSCH)および物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel: PDCCH)を用いて移動局装置と基地局装置がランダムアクセスプロシージャを行なっており、E−PDCCHをデコードするよう設定された移動局装置が、効率的にランダムアクセスプロシージャを行なうことができないという問題があった。
【0008】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、E−PDCCHをデコードするよう設定された移動局装置が、効率的にランダムアクセスプロシージャを行なうことができる移動局装置、基地局装置、無線通信方法、無線通信システムおよび集積回路を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明の移動局装置は、基地局装置から物理下りリンク制御チャネルと拡張された物理下りリンク制御チャネルを受信する移動局装置であって、ランダムアクセスプロシージャの開始を指示する第1の情報を前記拡張された物理下りリンク制御チャネルで、前記基地局装置から受信し、前記第1の情報に従って、ランダムアクセスプリアンブルを物理ランダムアクセスチャネルで前記基地局装置に送信し、前記ランダムアクセスプリアンブルの送信に対するランダムアクセスレスポンスのスケジューリングに用いられる第2の情報を前記物理下りリンク制御チャネルで前記基地局装置から受信し、前記第2の情報に従って前記ランダムアクセスレスポンスを物理下りリンク共用チャネルで前記基地局装置から受信することを特徴としている。
【0010】
(2)また、本発明の移動局装置は、基地局装置から物理下りリンク制御チャネルと拡張された物理下りリンク制御チャネルを受信する移動局装置であって、ランダムアクセスプロシージャの開始を指示する第1の情報を前記物理下りリンク制御チャネルまたは前記拡張された物理下りリンク制御チャネルで、前記基地局装置から受信し、前記第1の情報に従って、ランダムアクセスプリアンブルを物理ランダムアクセスチャネルで前記基地局装置に送信し、前記物理下りリンク制御チャネルで前記第1の情報を受信した場合には、前記ランダムアクセスプリアンブルの送信に対するランダムアクセスレスポンスのスケジューリングに用いられる第2の情報を前記物理下りリンク制御チャネルで前記基地局装置から受信し、前記拡張された物理下りリンク制御チャネルで前記第1の情報を受信した場合には、前記第2の情報を前記拡張された物理下りリンク制御チャネルで前記基地局装置から受信し、前記第2の情報に従って前記ランダムアクセスレスポンスを物理下りリンク共用チャネルで前記基地局装置から受信することを特徴としている。
【0011】
(3)また、本発明の移動局装置は、基地局装置から物理下りリンク制御チャネルと拡張された物理下りリンク制御チャネルを受信する移動局装置であって、プライマリーセルでのランダムアクセスプロシージャの開始を指示する第1の情報を前記物理下りリンク制御チャネルで、前記基地局装置から受信し、
セカンダリーセルでのランダムアクセスプロシージャの開始を指示する第2の情報を前記拡張された物理下りリンク制御チャネルで、前記基地局装置から受信することを特徴としている。
【0012】
(4)また、本発明は、上記の移動局装置において、前記物理下りリンク制御チャネルと前記拡張された物理下りリンク制御チャネルを同時にモニタし、前記拡張された物理下りリンク制御チャネルは、物理下りリンク共用チャネル領域に配置されることを特徴としている。
【0013】
(5)また、本発明の基地局装置は、移動局装置に物理下りリンク制御チャネルと拡張された物理下りリンク制御チャネルを送信する基地局装置であって、ランダムアクセスプロシージャの開始を指示する第1の情報を(明細書では書く:前記物理下りリンク制御チャネルまたは)前記拡張された物理下りリンク制御チャネルで、前記移動局装置に送信し、前記移動局装置が前記第1の情報に従って送信したランダムアクセスプリアンブルを、物理ランダムアクセスチャネルで前記移動局装置から受信し、前記ランダムアクセスプリアンブルの送信に対するランダムアクセスレスポンスのスケジューリングに用いられる第2の情報を前記物理下りリンク制御チャネルで前記移動局装置に送信し、前記ランダムアクセスレスポンスを物理下りリンク共用チャネルで前記移動局装置に送信することを特徴としている。
【0014】
(6)また、本発明の基地局装置は、移動局装置に物理下りリンク制御チャネルと拡張された物理下りリンク制御チャネルを送信する基地局装置であって、ランダムアクセスプロシージャの開始を指示する第1の情報を前記物理下りリンク制御チャネルまたは前記拡張された物理下りリンク制御チャネルで、前記移動局装置に送信し、前記移動局装置が前記第1の情報に従って送信したランダムアクセスプリアンブルを、物理ランダムアクセスチャネルで前記移動局装置から受信し、前記物理下りリンク制御チャネルで前記第1の情報を送信した場合には、前記ランダムアクセスプリアンブルの送信に対するランダムアクセスレスポンスのスケジューリングに用いられる第2の情報を前記物理下りリンク制御チャネルで前記移動局装置に送信し、前記拡張された物理下りリンク制御チャネルで前記第1の情報を送信した場合には、前記第2の情報を前記拡張された物理下りリンク制御チャネルで前記移動局装置に送信し、前記ランダムアクセスレスポンスを物理下りリンク共用チャネルで前記移動局装置に送信する ことを特徴としている。
【0015】
(7)また、本発明の基地局装置は、移動局装置に物理下りリンク制御チャネルと拡張された物理下りリンク制御チャネルを送信する基地局装置であって、プライマリーセルでのランダムアクセスプロシージャの開始を指示する第1の情報を前記物理下りリンク制御チャネルで、前記移動局装置に送信し、 セカンダリーセルでのランダムアクセスプロシージャの開始を指示する第2の情報を前記拡張された物理下りリンク制御チャネルで、前記移動局装置に送信することを特徴としている。
【0016】
(8)また、本発明の無線通信方法は、基地局装置から物理下りリンク制御チャネルと拡張された物理下りリンク制御チャネルを受信する移動局装置に用いられる無線通信方法であって、ランダムアクセスプロシージャの開始を指示する第1の情報を前記拡張された物理下りリンク制御チャネルで、前記基地局装置から受信し、前記第1の情報に従って、ランダムアクセスプリアンブルを物理ランダムアクセスチャネルで前記基地局装置に送信し、前記ランダムアクセスプリアンブルの送信に対するランダムアクセスレスポンスのスケジューリングに用いられる第2の情報を前記物理下りリンク制御チャネルで前記基地局装置から受信し、前記第2の情報に従って前記ランダムアクセスレスポンスを物理下りリンク共用チャネルで前記基地局装置から受信することを特徴としている。
【0017】
(9)また、本発明の無線通信方法は、基地局装置から物理下りリンク制御チャネルと拡張された物理下りリンク制御チャネルを受信する移動局装置に用いられる無線通信方法であって、ランダムアクセスプロシージャの開始を指示する第1の情報を前記物理下りリンク制御チャネルまたは前記拡張された物理下りリンク制御チャネルで、前記基地局装置から受信し、前記第1の情報に従って、ランダムアクセスプリアンブルを物理ランダムアクセスチャネルで前記基地局装置に送信し、前記物理下りリンク制御チャネルで前記第1の情報を受信した場合には、前記ランダムアクセスプリアンブルの送信に対するランダムアクセスレスポンスのスケジューリングに用いられる第2の情報を前記物理下りリンク制御チャネルで前記基地局装置から受信し、前記拡張された物理下りリンク制御チャネルで前記第1の情報を受信した場合には、前記第2の情報を前記拡張された物理下りリンク制御チャネルで前記基地局装置から受信し、前記第2の情報に従って前記ランダムアクセスレスポンスを物理下りリンク共用チャネルで前記基地局装置から受信することを特徴としている。
【0018】
(10)また、本発明の無線通信方法は、基地局装置から物理下りリンク制御チャネルと拡張された物理下りリンク制御チャネルを受信する移動局装置に用いられる無線通信方法であって、プライマリーセルでのランダムアクセスプロシージャの開始を指示する第1の情報を前記物理下りリンク制御チャネルで、前記基地局装置から受信し、セカンダリーセルでのランダムアクセスプロシージャの開始を指示する第2の情報を前記拡張された物理下りリンク制御チャネルで、前記基地局装置から受信することを特徴としている。
【0019】
(11)また、本発明の無線通信方法は、移動局装置に物理下りリンク制御チャネルと拡張された物理下りリンク制御チャネルを送信する基地局装置に用いられる無線通信方法であって、ランダムアクセスプロシージャの開始を指示する第1の情報を前記拡張された物理下りリンク制御チャネルで、前記移動局装置に送信し、前記移動局装置が前記第1の情報に従って送信したランダムアクセスプリアンブルを、物理ランダムアクセスチャネルで前記移動局装置から受信し、前記ランダムアクセスプリアンブルの送信に対するランダムアクセスレスポンスのスケジューリングに用いられる第2の情報を前記物理下りリンク制御チャネルで前記移動局装置に送信し、前記ランダムアクセスレスポンスを物理下りリンク共用チャネルで前記移動局装置に送信することを特徴としている。
【0020】
(12)また、本発明の無線通信方法は、移動局装置に物理下りリンク制御チャネルと拡張された物理下りリンク制御チャネルを送信する基地局装置に用いられる無線通信方法であって、ランダムアクセスプロシージャの開始を指示する第1の情報を前記物理下りリンク制御チャネルまたは前記拡張された物理下りリンク制御チャネルで、前記移動局装置に送信し、前記移動局装置が前記第1の情報に従って送信したランダムアクセスプリアンブルを、物理ランダムアクセスチャネルで前記移動局装置から受信し、前記物理下りリンク制御チャネルで前記第1の情報を送信した場合には、前記ランダムアクセスプリアンブルの送信に対するランダムアクセスレスポンスのスケジューリングに用いられる第2の情報を前記物理下りリンク制御チャネルで前記移動局装置に送信し、前記拡張された物理下りリンク制御チャネルで前記第1の情報を送信した場合には、前記第2の情報を前記拡張された物理下りリンク制御チャネルで前記移動局装置に送信し、前記ランダムアクセスレスポンスを物理下りリンク共用チャネルで前記移動局装置に送信することを特徴としている。
【0021】
(13)また、本発明の無線通信方法は、移動局装置に物理下りリンク制御チャネルと拡張された物理下りリンク制御チャネルを送信する基地局装置に用いられる無線通信方法であって、プライマリーセルでのランダムアクセスプロシージャの開始を指示する第1の情報を前記物理下りリンク制御チャネルで、前記移動局装置に送信し、セカンダリーセルでのランダムアクセスプロシージャの開始を指示する第2の情報を前記拡張された物理下りリンク制御チャネルで、前記移動局装置に送信することを特徴としている。
【0022】
(14)また、本発明の集積回路は、基地局装置から物理下りリンク制御チャネルと拡張された物理下りリンク制御チャネルを受信する移動局装置に用いられる集積回路であって、ランダムアクセスプロシージャの開始を指示する第1の情報を前記拡張された物理下りリンク制御チャネルで、前記基地局装置から受信し、前記第1の情報に従って、ランダムアクセスプリアンブルを物理ランダムアクセスチャネルで前記基地局装置に送信し、前記ランダムアクセスプリアンブルの送信に対するランダムアクセスレスポンスのスケジューリングに用いられる第2の情報を前記物理下りリンク制御チャネルで前記基地局装置から受信し、前記第2の情報に従って前記ランダムアクセスレスポンスを物理下りリンク共用チャネルで前記基地局装置から受信することを特徴としている。
【0023】
(15)また、本発明の集積回路は、基地局装置から物理下りリンク制御チャネルと拡張された物理下りリンク制御チャネルを受信する移動局装置に用いられる集積回路であって、ランダムアクセスプロシージャの開始を指示する第1の情報を前記物理下りリンク制御チャネルまたは前記拡張された物理下りリンク制御チャネルで、前記基地局装置から受信し、前記第1の情報に従って、ランダムアクセスプリアンブルを物理ランダムアクセスチャネルで前記基地局装置に送信し、前記物理下りリンク制御チャネルで前記第1の情報を受信した場合には、前記ランダムアクセスプリアンブルの送信に対するランダムアクセスレスポンスのスケジューリングに用いられる第2の情報を前記物理下りリンク制御チャネルで前記基地局装置から受信し、前記拡張された物理下りリンク制御チャネルで前記第1の情報を受信した場合には、前記第2の情報を前記拡張された物理下りリンク制御チャネルで前記基地局装置から受信し、前記第2の情報に従って前記ランダムアクセスレスポンスを物理下りリンク共用チャネルで前記基地局装置から受信することを特徴としている。
【0024】
(16)また、本発明の集積回路は、基地局装置から物理下りリンク制御チャネルと拡張された物理下りリンク制御チャネルを受信する移動局装置に用いられる集積回路であって、プライマリーセルでのランダムアクセスプロシージャの開始を指示する第1の情報を前記物理下りリンク制御チャネルで、前記基地局装置から受信し、セカンダリーセルでのランダムアクセスプロシージャの開始を指示する第2の情報を前記拡張された物理下りリンク制御チャネルで、前記基地局装置から受信することを特徴としている。
【0025】
(17)また、本発明の集積回路は、移動局装置に物理下りリンク制御チャネルと拡張された物理下りリンク制御チャネルを送信する基地局装置に用いられる集積回路であって、ランダムアクセスプロシージャの開始を指示する第1の情報を前記拡張された物理下りリンク制御チャネルで、前記移動局装置に送信し、前記移動局装置が前記第1の情報に従って送信したランダムアクセスプリアンブルを、物理ランダムアクセスチャネルで前記移動局装置から受信し、前記ランダムアクセスプリアンブルの送信に対するランダムアクセスレスポンスのスケジューリングに用いられる第2の情報を前記物理下りリンク制御チャネルで前記移動局装置に送信し、前記ランダムアクセスレスポンスを物理下りリンク共用チャネルで前記移動局装置に送信することを特徴としている。
【0026】
(18)また、本発明の集積回路は、移動局装置に物理下りリンク制御チャネルと拡張された物理下りリンク制御チャネルを送信する基地局装置に用いられる集積回路であって、ランダムアクセスプロシージャの開始を指示する第1の情報を前記物理下りリンク制御チャネルまたは前記拡張された物理下りリンク制御チャネルで、前記移動局装置に送信し、前記移動局装置が前記第1の情報に従って送信したランダムアクセスプリアンブルを、物理ランダムアクセスチャネルで前記移動局装置から受信し、前記物理下りリンク制御チャネルで前記第1の情報を送信した場合には、前記ランダムアクセスプリアンブルの送信に対するランダムアクセスレスポンスのスケジューリングに用いられる第2の情報を前記物理下りリンク制御チャネルで前記移動局装置に送信し、前記拡張された物理下りリンク制御チャネルで前記第1の情報を送信した場合には、前記第2の情報を前記拡張された物理下りリンク制御チャネルで前記移動局装置に送信し、前記ランダムアクセスレスポンスを物理下りリンク共用チャネルで前記移動局装置に送信することを特徴としている。
【0027】
(19)また、本発明の集積回路は、移動局装置に物理下りリンク制御チャネルと拡張された物理下りリンク制御チャネルを送信する基地局装置に用いられる集積回路であって、プライマリーセルでのランダムアクセスプロシージャの開始を指示する第1の情報を前記物理下りリンク制御チャネルで、前記移動局装置に送信し、セカンダリーセルでのランダムアクセスプロシージャの開始を指示する第2の情報を前記拡張された物理下りリンク制御チャネルで、前記移動局装置に送信することを特徴としている。
【発明の効果】
【0028】
この発明によれば、E−PDCCHをデコードするよう設定された移動局装置が、効率的にランダムアクセスプロシージャを行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本発明の実施形態に係る無線通信システムの概念図である。
図2】本発明のセル集約の一例を示す図である。
図3】本発明のPDCCH受信モードとDCIフォーマットとサーチペースの関係を示す図である。
図4】本発明のPDCCH候補の構成を示す図である。
図5】本発明のPDCCH領域内のサーチスペースを示す図である。
図6】本発明のPDCCHのマッピング方法を示す図である。
図7】本発明のE−PDCCHのマッピング方法を示す図である。
図8】本発明の基地局装置3の構成を示す概略ブロック図である。
図9】本発明の移動局装置1の構成を示す概略ブロック図である。
図10】本発明のランダムアクセスプロシージャを示す図である。
図11】本発明の第2の実施形態におけるPDCCH受信モードとDCIフォーマットとサーチペースの関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、図面を参照しながら本発明の第1の実施形態について詳しく説明する。
【0031】
まず、本発明の物理チャネルについて説明する。
【0032】
図1は、本発明の実施形態に係る無線通信システムの概念図である。図1において、無線通信システムは、移動局装置1A〜1C、および基地局装置3を具備する。図1は、基地局装置3から移動局装置1A〜1Cへの無線通信(下りリンク)では、同期信号(Synchronization signal: SS)、下りリンク参照信号(Downlink Reference Signal: DL RS)、物理報知チャネル(Physical Broadcast Channel: PBCH)、物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel: PDCCH)、拡張された物理下りリンク制御チャネル(Enhanced-Physical Downlink Control Channel: E-PDCCH)、物理下りリンク共用チャネル(Physical Downlink Shared Channel: PDSCH)、物理マルチキャストチャネル(Physical Multicast Channel: PMCH)、物理制御フォーマットインディケータチャネル(Physical Control Format Indicator Channel: PCFICH)、物理HARQインディケータチャネル(Physical Hybrid ARQ Indicator Channel: PHICH)が用いられることを示す。
【0033】
また、図1は、移動局装置1A〜1Cから基地局装置3への無線通信(上りリンク)では、上りリンク参照信号(Uplink Reference Signal: UL RS)、物理上りリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel: PUCCH)、物理上りリンク共用チャネル(Physical Uplink Shared Channel: PUSCH)、物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel: PRACH)が用いられることを示す。以下、移動局装置1A〜1Cを移動局装置1という。
【0034】
同期信号は、移動局装置1が下りリンクの周波数領域および時間領域の同期をとるために用いられる信号である。下りリンク参照信号は、移動局装置1が下りリンクの周波数領域および時間領域の同期をとるために用いられたり、移動局装置1が下りリンクの受信品質を測定するために用いられたり、移動局装置1がPDSCHやPDCCHの伝搬路補正を行なうために用いられる信号である。PBCHは、システム情報(Broadcast Channel: BCH)を報知するために用いられる物理チャネルである。PBCHで送信されるシステム情報を、MasterInformationBlock(MIB)と称する。
【0035】
PDCCHとE−PDCCHとは、下りリンクアサインメント(downlink assignment、またはdownlink grantとも称する。)や上りリンクグラント(uplink grant)などの下りリンク制御情報(Downlink Control Information: DCI)を送信するために用いられる物理チャネルである。E−PDCCHはPDSCH領域にマップされる。下りリンクアサインメントは、PDSCHに対する変調方式および符号化率に関する情報(Modulation and Coding Scheme: MCS)、無線リソースの割り当てを示す情報、PUCCHに対するTPCコマンド(Transmission Power Control command)などから構成される。上りリンクグラントは、PUSCHに対する変調方式および符号化率に関する情報、無線リソースの割り当てを示す情報、PUSCHに対するTPCコマンドなどから構成される。
【0036】
下りリンク制御情報には複数のフォーマットが用いられる。下りリンク制御情報のフォーマットをDCIフォーマット(DCI format)と呼ぶ。例えば、DCIフォーマット0は、単一のセル内のシングルアンテナポート送信方式のPUSCHのスケジューリングに用いられる。DCIフォーマット4は、単一のセル内のマルチアンテナポート送信方式のPUSCHのスケジューリングに用いられる。DCIフォーマット1Aは、単一のセル内のシングルアンテナポート送信方式またはトランスミッションダイバーシチ送信方式のPDSCHのスケジューリングに用いられる。DCIフォーマット2は、単一のセル内のマルチアンテナポート送信方式のPDSCHのスケジューリングに用いられる。DCIフォーマット0およびDCIフォーマット4は上りリンクグラントである。DCIフォーマット1AおよびDCIフォーマット2は下りリンクアサインメントである。
【0037】
PDSCHは、ページング情報(Paging Channel: PCH)、PBCHで送信されるシステム情報とは異なるシステム情報および下りリンクデータ(Downlink Shared Channel: DL-SCH)を送信するために用いられる物理チャネルである。PDSCHで送信されるシステム情報を、SystemInformationBlock(SIB)と称する。PMCHは、MBMS(Multimedia Broadcast and Multicast Service)に関する情報(Multicast Channel: MCH)を送信するために用いられる物理チャネルである。PCFICHは、PDCCHが配置される領域を示す情報を送信するために用いられる物理チャネルである。PHICHは、基地局装置3が受信した上りリンクデータの復号の成否を示すHARQインディケータ(応答情報)を送信するために用いられる物理チャネルである。
【0038】
基地局装置3がPUSCHに含まれる上りリンクデータの復号に成功した場合は、該上りリンクデータに対するHARQインディケータはACK(ACKnowledgement)を示し、基地局装置3がPUSCHに含まれる上りリンクデータの復号に失敗した場合は、該上りリンクデータに対するHARQインディケータはNACK(Negative ACKnowledgement)を示す。単一のPHICHは、単一の上りリンクデータに対するHARQインディケータを送信する。同一のPUSCHに含まれる複数の上りリンクデータに対するHARQインディケータは、複数のPHICHを用いて送信される。
【0039】
上りリンク参照信号は、基地局装置3が上りリンクの時間領域の同期をとるために用いられたり、基地局装置3が上りリンクの受信品質を測定するために用いられたり、基地局装置3がPUSCHやPUCCHの伝搬路補正を行なうために用いられる信号である。上りリンク参照信号には、PUSCHまたはPUCCHと時間多重されて送信されるDMRS(Demodulation Reference Signal)と、PUSCHおよびPUCCHとは関係なく送信されるSRS(Sounding Reference Signal)がある。
【0040】
PUCCHは、下りリンクのチャネル品質を示すチャネル状態情報(Channel State Information: CSI)、PUSCHの無線リソースの要求を示すスケジューリング要求(Scheduling Request: SR)、移動局装置1が受信した下りリンクデータの復号の成否を示すACK/NACKなど、通信の制御に用いられる情報である上りリンク制御情報(Uplink Control Information: UCI)を送信するために用いられる物理チャネルである。
【0041】
PUSCHは、上りリンクデータ(Uplink Shared Channel: UL-SCH)や上りリンク制御情報を送信するために用いられる物理チャネルである。PRACHは、ランダムアクセスプリアンブルを送信するために用いられる物理チャネルである。PRACHは、移動局装置1が基地局装置3と時間領域の同期をとることを主な目的とし、その他に、初期コネクション確立(initial connection establishment)プロシージャ、ハンドオーバプロシージャ、コネクション再確立(connection re-establishment)プロシージャ、上りリンク送信に対する同期(タイミング調整)、および上りリンク無線リソースの割り当ての要求に用いられる。
【0042】
上りリンクデータ(UL−SCH)および下りリンクデータ(DL−SCH)などは、トランスポートチャネルである。上りリンクデータをPUSCHで送信する単位および下りリンクデータをPDSCHで送信する単位は、トランスポートブロック(transport block: TB)と呼ばれる。トランスポートブロックは、MAC(Media Access Control)層が物理層に渡す(deliver)データの単位であり、MAC層においてトランスポートブロック毎にHARQ(再送信)の制御が行なわれる。また、上りリンクデータ(UL−SCH)および下りリンクデータ(DL−SCH)などのMAC層で取り扱われるデータの単位のことをMAC PDU(Protocol Data Unit)とも称する。物理層において、トランスポートブロックはコードワードにマップされ、コードワード毎に符号化処理が行なわれる。
【0043】
以下、本発明のセル集約(キャリア集約)について説明する。
【0044】
セル集約では、複数のサービングセル(serving cell)が集約される。図2は、本発明のセル集約の一例を示す図である。図2で示されるセル集約処理では、3つのサービングセル(serving cell)(サービングセル1、サービングセル2、サービングセル3)が集約される。集約される複数のサービングセルのうち1つのサービングセルはプライマリーセル(Primary cell: Pcell)である。
【0045】
プライマリーセルは、LTE Release-8/9のセルと同等の機能を持つサービングセルである。プライマリーセルは、移動局装置1が初期コネクション確立(initial connection establishment)プロシージャを行なったセル、または移動局装置1がコネクション再確立(connection re-establishment)プロシージャを開始したセル、またはハンドオーバプロシージャ中にプライマリーセルとして指示されたセルである。
【0046】
プライマリーセルを除いたサービングセルはセカンダリーセル(Secondary cell: Scell)である。セカンダリーセルは追加の無線リソースを提供するために使われる。セカンダリーセルは、主にPDSCH、PUSCH、PRACHの送受信のために使用される。セカンダリーセルは、プライマリーセルとは異なる周波数上で動作し、移動局装置1と基地局装置3のコネクションが確立した後に、基地局装置3によって設定される。また、セカンダリーセルは、ハンドオーバプロシージャ中に基地局装置3から移動局装置1へ通知される。移動局装置1はプライマリーセルのみでPUCCHの送信を行ない、セカンダリーセルでPUCCHの送信を行なわない。移動局装置1はセカンダリーセルのPBCHおよびPDSCHで送信されるページングおよびシステム情報を受信しなくてよい。
【0047】
下りリンクにおいてサービングセルに対応するキャリアは下りリンクコンポーネントキャリア(Downlink Component Carrier: DL CC)であり、上りリンクにおいてサービングセルに対応するキャリアは上りリンクコンポーネントキャリア(Uplink Component Carrier: UL CC)である。下りリンクにおいてプライマリーセルに対応するキャリアは下りリンクプライマリーコンポーネントキャリア(Downlink Primary Component Carrier: DL PCC)であり、上りリンクにおいてプライマリーセルに対応するキャリアは上りリンクプライマリーコンポーネントキャリア(Uplink Primary Component Carrier: UL PCC)である。下りリンクにおいてセカンダリーセルに対応するキャリアは下りリンクセカンダリーコンポーネントキャリア(Downlink Secondary Component Carrier: DL SCC)であり、上りリンクにおいてセカンダリーセルに対応するキャリアは上りリンクセカンダリーコンポーネントキャリア(Uplink Secondary Component Carrier: UL SCC)である。
【0048】
物理チャネルのそれぞれは、いずれか1つのサービングセルで送信される。つまり、単一の物理チャネルが複数のサービングセルで送信されない。1つのサービングセル(DL CC)で1つのPDSCHが送信されることができ、1つのサービングセル(UL CC)で1つのPUSCHが送信されることができる。サービングセルそれぞれにおいて、PDCCHとPHICHとPCFICHとは周波数および時間多重される。サービングセルそれぞれにおいて、PDCCHとPHICHとPCFICHが配置される領域とPDSCHが配置される領域は時間多重される。E−PDCCHはPDSCH領域に配置される。つまり、E−PDCCH領域とPDCCH/PHICH/PCFICH領域は時間多重され、E−PDCCH領域とPDSCH領域は周波数多重される。基地局装置3は、E−PDCCHの送信用いられないE−PDCCH領域をPDSCH送信のために再利用することができる。サービングセルそれぞれにおいて、PUCCHが配置される領域とPUSCHが配置される領域は周波数多重される。
【0049】
プライマリーセルのPDSCHまたはPUSCHのスケジューリングに用いられる下りリンク制御情報はプライマリーセルのPDCCHまたはE−PDCCHで送信される。セカンダリーセル毎に、該セカンダリーセルのスケジューリングに用いられる下りリンク制御情報がPDCCHまたはE−PDCCHで送信されるサービングセルが基地局装置3によって設定される。
【0050】
基地局装置3は、サービングセル毎に、該サービングセルで送信される下りリンクアサインメントおよび上りリンクグラントに、該下りリンクアサインメントおよび該上りリンクグラントが対応するサービングセルを示す情報(キャリアインディケータ: Carrier Indicator)を含むか否かを移動局装置に通知する。PHICHは、PHICHが対応するPUSCHのスケジューリングに用いられる上りリンクグラントが送信されたサービングセルで送信される。
【0051】
以下、本発明のサーチスペース(search space)について説明する。
【0052】
移動局装置1は、PDCCH候補(candidates)のセットをモニタする。PDCCH候補は、基地局装置3によってPDCCHまたはE−PDCCHが配置および送信される可能性のある候補である。 モニタとは、モニタされる全てのDCIフォーマットに応じてPDCCH候補のセット内のPDCCHおよびE−PDCCHのそれぞれの復号を移動局装置1が試みるということを意味する。サーチスペースはPDCCH候補のセットによって定義される。
【0053】
共通サーチスペースは、複数の移動局装置1に対する下りリンク制御情報および特定の移動局装置1に対する下りリンク制御情報の送信に用いられるサーチスペースである。固有サーチスペース(user equipment specific search space)は、特定の移動局装置1に対する下りリンク制御情報の送信に用いられる固有サーチスペース(user equipment specific search space)である。共通サーチスペースは、プライマリーセルのPDCCH領域内に構成され、セカンダリーセルには構成されない。固有サーチスペースは、PDCCH領域内またはE−PDCCH領域内に構成される。
【0054】
セル集約が設定されている場合には、サービングセルのそれぞれに対応する固有サーチスペースが構成される。プライマリーセルに対応する固有サーチスペースはプライマリーセルに構成される。セカンダリーセルに対応する固有サーチスペースはいずれか1つのサービングセルに構成される。基地局装置3は、セカンダリーセルに対応する固有サーチスペースがいずれのサービングセルに構成されるかを設定することができる。
【0055】
特定の移動局装置1に対する下りリンク制御情報の送信には、基地局装置3が移動局装置1に割り当てたC−RNTI(Cell-Radio Network Temporary Identifier)が用いられる。具体的には、下りリンク制御情報に基づいて生成されたCRCパリティビットが下りリンク制御情報に付加され、付加の後に、CRCパリティビットはC−RNTIでスクランブルされる。CRCパリティビットとC−RNTIは16ビットである。基地局装置3は、CRCパリティビットが付加された下りリンク制御情報を符号化し、下りリンク制御情報の送信に用いる制御チャネル要素の数および変調方式に応じて符号化ビットのビット数を調整する。
【0056】
1つの制御チャネル要素は36の変調シンボルを送信するために使用される。下りリンク制御情報(PDCCH)にQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)変調方式が適用される場合には、基地局装置3は1つの制御チャネル要素を使用して72ビットの下りリンク制御情報を移動局装置1に送信することができる。
【0057】
移動局装置1は、PDCCH領域内の固有サーチスペースまたはE−PDCCH領域内のサーチスペースのどちらをモニタするかを、基地局装置3から受信した無線リソース制御信号に従ってサービングセル毎に設定する。移動局装置1が単一のサービングセルにおいてPDCCH領域内の固有サーチスペースをモニタするモードをPDCCH受信モード1と称する。移動局装置1が単一のサービングセルにおいてE−PDCCH領域内の固有サーチスペースをモニタするモードをPDCCH受信モード1と称する。基地局装置3は、無線リソース制御信号を用いて移動局装置1に対してPDCCH受信モード1またはPDCCH受信モード2を設定する。移動局装置1は、基地局装置3から受信した無線リソース制御信号に従って、PDCCH受信モード1またはPDCCH受信モード2を設定する。
【0058】
図3は、本発明のPDCCH受信モードとDCIフォーマットとサーチペースの関係を示す図である。図3では、説明の簡略化のため、特定の移動局装置1に対する下りリンク制御情報(DCIフォーマット)のみを示す。移動局装置1は、図3のPDCCH受信モードとDCIフォーマットとサーチスペースの組み合わせに従って、PDCCHのデコードをする。例えば、PDCCH受信モード1の移動局装置1は、基地局装置3によってDCIフォーマット0がPDCCHで送信されたと仮定して、共通サーチスペースとPDCCH領域の固有サーチスペースでPDCCHの復号を試みる。
【0059】
移動局装置1は、同じRNTI(Radio Network Temporary Identifier)によってCRCパリティビットがスクランブルされ、同じサーチスペースにマップされ、同じサービングセルをスケジューリングするためのDCIフォーマット0とDCIフォーマット1Aのビット数が異なる場合には、ビット数の小さいDCIフォーマットのペイロードサイズがビット数の多いDCIフォーマットのペイロードサイズと同じになるまで0の値を持つビットを加える。この処理により、同じRNTIによってCRCパリティビットがスクランブルされ、同じサーチスペースにマップされ、同じサービングセルをスケジューリングするためのDCIフォーマット0のペイロードサイズとDCIフォーマット1Aのペイロードサイズは同じになるため、移動局装置1によるDCIフォーマット0とDCIフォーマット1の復号処理を簡略化することができる。
【0060】
尚、E−PDCCH領域の固有サーチスペースの第1スロットに対応するDCIフォーマット1AとE−PDCCH領域の固有サーチスペースの第2スロットに対応するDCIフォーマット0とに上記処理を行わなくてもよい。つまり、PDCCH受信モード2において、共通サーチスペースに対応するDCIフォーマット0のペイロードサイズとDCIフォーマット1Aのペイロードサイズは同じであるが、E−PDCCH領域の固有サーチスペースの第1スロットに対応するDCIフォーマット1AのペイロードサイズとE−PDCCH領域の固有サーチスペースの第2スロットに対応するDCIフォーマット0のペイロードサイズは同じでなくてもよい。
【0061】
図4は、本発明のPDCCH候補の構成を示す図である。PDCCH領域内のサーチスペースに対応するPDCCH候補は、1つまたは連続する制御チャネル要素(Control Channel Element: CCE)から構成される。n個の連続した制御チャネル要素から構成されるPDCCH候補は、制御チャネル要素の番号(指標)をnで割った余りが0となる番号(指標)を持つ制御チャネル要素上でのみスタートする。E−PDCCH領域内のサーチスペースに対応するPDCCH候補は、1つまたは連続する仮想リソースブロック(Virtual Resource Block: VRB)から構成される。n個の連続した仮想リソースブロックから構成されるPDCCH候補は、仮想リソースブロックの番号(指標)をnで割った余りが0となる番号(指標)を持つ仮想リソースブロック上でのみスタートする。
【0062】
PDCCH候補を構成する制御チャネル要素の数または仮想リソースブロックの数をアグリゲーションレベル(aggregation level)と称する。PDCCH候補のアグリゲーションレベルは1、2、4、または8である。PDCCH候補のアグリゲーションレベル毎にサーチスペースが構成される。共通サーチスペースに対応するPDCCH候補のアグリゲーションレベルは4と8である。固有サーチスペースに対応するPDCCH候補のアグリゲーションレベルは1と2と4と8である。
【0063】
例えば、図4において、アグリゲーションレベル8のPDCCH候補は、0から7の制御チャネル要素または仮想リソースブロックと、8から15の制御チャネル要素または仮想リソースブロックとから構成される。図4において、アグリゲーションレベル4のPDCCH候補は、0から3の制御チャネル要素または仮想リソースブロックと、4から7の制御チャネル要素または仮想リソースブロックと、8から11の制御チャネル要素または仮想リソースブロックと、12から15の制御チャネル要素または仮想リソースブロックとから構成される。
【0064】
アグリゲーションレベル1のサーチスペースは、6つのPDCCH候補によって定義される。アグリゲーションレベル2のサーチスペースは、6つのPDCCH候補によって定義される。アグリゲーションレベル4のサーチスペースは、2つのPDCCH候補によって定義される。アグリゲーションレベル8のPDCCH候補は2つのPDCCH候補によって定義される。
【0065】
図5は、本発明のPDCCH領域内のサーチスペースを示す図である。横軸は制御チャネル要素を識別するための番号(指標)である。図4において太線で囲まれている単位はPDCCH候補であり、図4において斜線でハッチングされたPDCCH候補は固有サーチスペースに対応するPDCCH候補である。図4において灰色でハッチングされたPDCCH候補は共通サーチスペースに対応するPDCCH候補である。
【0066】
共通サーチスペースは、予め定められた制御チャネル要素から構成される。アグリゲーションレベル4の共通サーチスペースとアグリゲーションレベル8の共通サーチスペースは、番号が0の制御チャネル要素からスタートする。PDCCH領域に対応する固有サーチスペースを構成する制御チャネル要素の最初の番号は、C−RNTIとサブフレームのPDCCH領域内の制御チャネル要素の総計の数と無線フレーム内のスロット番号とアグリゲーションレベルから決定される。PDCCH領域内において、同一の移動局装置1に対する異なるアグリゲーションレベルのサーチスペースの一部または全てが重複してもよい。また、PDCCH領域内において、同一の移動局装置1に対する共通サーチスペースと固有サーチスペースとは一部または全てが重複してもよい。
【0067】
図6は、本発明のPDCCHのマッピング方法を示す図である。図6において、番号600は下りリンク制御情報の送信に用いられる1つの制御チャネル要素を示す。番号601は下りリンク制御情報の変調シンボルの送信に用いられない制御チャネル要素を示す。番号602と番号603とは下りリンク制御情報の送信に用いられる2つの制御チャネル要素を示す。番号604はあるコンポーネントキャリアの無線フレーム内のサブフレームにおけるPDCCH/PHICH/PCFICH領域を示す。番号605と番号606とはあるコンポーネントキャリアの無線フレーム内のサブフレームにおけるPDSCH領域を示す。番号607はあるコンポーネントキャリアの無線フレーム内のサブフレームにおけるE−PDCCH領域を示す。
【0068】
1つの制御チャネル要素は36の変調シンボルを送信するために使用される。1つの制御チャネル要素は、9つのmini−CCEから構成される。1つのmini−CCEは4つの変調シンボルから構成される。1つのmini−CCEは1つのリソースエレメントグループにマップされる。1つのリソースエレメントグループは4つのリソースエレメントから構成される。つまり、1つの変調シンボルが1つのリソースエレメントにマップされる。
【0069】
基地局装置3は、番号600から番号603の制御チャネル要素をmini−CCE単位でインタリーブする。基地局装置3は、インタリーブされたmini−CCEをmini−CCE単位でサイクリックシフトする。基地局装置3は、サイクリックシフトされたmini−CCEをPDCCH/PHICH/PCFICH領域604のリソースエレメントグループにマップする。基地局装置3は、PHICHおよびPCFICHがマップされるリソースエレメントグループ以外のリソースエレメントグループにPDCCHのmini−CCEをマップする。
【0070】
図7は、本発明のE−PDCCHのマッピング方法を示す図である。図7において、番号700は下りリンク制御情報(下りリンクアサインメント)の送信に用いられる第1スロットの2つの仮想リソースブロックを示す。番号701は下りリンク制御情報(下りリンクアサインメント)の変調シンボルの送信に用いられない第1スロットの仮想リソースブロックである。番号702は下りリンク制御情報(下りリンクアサインメント)の送信に用いられる第1スロットの4つの仮想リソースブロックを示す。番号703は下りリンク制御情報(上りリンクグラント)の送信に用いられる第2スロットの8つの仮想リソースブロックを示す。
【0071】
番号704と番号705とは、E−PDCCHの送信のために基地局装置3によって設定された仮想リソースブロックを示す。番号706は第1スロットの仮想リソースブロックを示す。番号707は第2スロットの仮想リソースブロックを示す。番号710は第1スロットの物理リソースブロックを示す。番号711は第2スロットの物理リソースブロックを示す。番号712はあるコンポーネントキャリアの無線フレーム内のサブフレームにおけるPDCCH/PHICH/PCFICH領域を示す。番号713と番号715と番号717とはあるコンポーネントキャリアの無線フレーム内のサブフレームにおけるPDSCH領域を示す。番号714と716はあるコンポーネントキャリアの無線フレーム内のサブフレームにおけるE−PDCCH領域を示す。番号716はコンポーネントキャリアの帯域幅を示す。
【0072】
基地局装置3は、E−PDCCHの送信に用いることができる仮想リソースブロックを設定し、設定された仮想リソースブロック(704と705)を移動局装置1に通知する。設定された仮想リソースブロックは0から連続して番号がつけられる。設定された仮想リソースブロックの番号0は、仮想リソースブロックの番号が最も小さい設定された仮想リソースブロックに対応する。図7において、設定された仮想リソースブロック(704と705)は、仮想リソースブロックの番号が5、6、7、8、18、19、20、21である8つの仮想リソースブロックである。
【0073】
E−PDCCH領域において、アグリゲーションレベルのそれぞれに対応する固有サーチスペースを構成する最初の仮想リソースブロックは、設定された仮想リソースブロックの番号が0である仮想リソースブロックである。つまり、アグリゲーションレベルのそれぞれに対する固有サーチスペースは、設定された仮想リソースブロックの番号が0である仮想リソースブロックからスタートする。
【0074】
基地局装置3は、下りリンク制御情報(下りリンクアサインメント)(700と702)を第1スロットの設定された仮想リソースブロックにマップし、下りリンク制御情報(上りリンクグラント)(703)を第2スロットの設定された仮想リソースブロックにマップする。
【0075】
基地局装置3は、仮想リソースブロックを仮想リソースブロックの番号と同じ番号の物理リソースブロックにマップする。尚、仮想リソースブロックの番号が同じ第1スロットの仮想リソースブロックと第2スロットの仮想リソースブロックとを異なる物理リソースブロックの番号の物理リソースブロックにマップしてもよい。
【0076】
以下、本発明の装置構成について説明する。
【0077】
図8は、本発明の基地局装置3の構成を示す概略ブロック図である。図示するように、基地局装置3は、上位層処理部301、制御部303、受信部305、送信部307、および、送受信アンテナ309、を含んで構成される。上位層処理部301は、無線リソース制御部3011、スケジューリング部3013とランダムアクセス制御部3015とを含んで構成される。受信部305は、復号化部3051、復調部3053、多重分離部3055、無線受信部3057とチャネル測定部3059とを含んで構成される。送信部307は、符号化部3071、変調部3073、多重部3075、無線送信部3077と下りリンク参照信号生成部3079とを含んで構成される。
【0078】
上位層処理部301は、媒体アクセス制御(MAC: Medium Access Control)層、パケットデータ統合プロトコル(Packet Data Convergence Protocol: PDCP)層、無線リンク制御(Radio Link Control: RLC)層、無線リソース制御(Radio Resource Control: RRC)層の処理を行なう。上位層処理部301は、受信部305、および送信部307の制御を行なうために制御情報を生成し、制御部303に出力する。
【0079】
上位層処理部301が備える無線リソース制御部3011は、下りリンクのPDSCHに配置される下りリンクデータ(トランスポートブロック)、RRCシグナル、MAC CE(Control Element)を生成し、又は上位ノードから取得し、送信部307に出力する。また、無線リソース制御部3011は、移動局装置1各々の各種設定情報の管理をする。例えば、無線リソース制御部3011は、PDCCH受信モードの管理や移動局装置1に設定したサービングセルの管理などを行なう。
【0080】
上位層処理部301が備えるスケジューリング部3013は、PDSCHおよびPUSCHのスケジューリングを行ない、スケジューリング結果を制御情報生成部3015に通知する。
【0081】
上位層処理部301が備えるランダムアクセス制御部3015は、ランダムアクセスの制御を行なう。例えば、ランダムアクセス制御部3015は、受信したランダムアクセスプリアンブルに対するTAコマンドやTemporary C−RNTIを含むランダムアクセスレスポンスを生成する。本発明のランダムアクセスプロシージャの詳細は後述する。
【0082】
制御部303は、上位層処理部301からの制御情報に基づいて、受信部305、および送信部307の制御を行なう制御信号を生成する。制御部303は、生成した制御信号を受信部305、および送信部307に出力して受信部305、および送信部307の制御を行なう。
【0083】
受信部305は、制御部303から入力された制御信号に従って、送受信アンテナ309を介して移動局装置1から受信したPUCCH、PUSCH、PRACH、および上りリンク参照信号を分離、復調、復号し、復号した情報を上位層処理部301に出力する。受信部305は、受信した上りリンクの信号から上りリンクのチャネルの状態を測定し、測定した結果を上位層処理部301に出力する。
【0084】
送信部307は、制御部303から入力された制御信号に従って、下りリンク参照信号を生成し、上位層処理部301から入力されたHARQインディケータ、下りリンク制御情報、下りリンクデータを符号化、および変調し、PHICH、PDCCH、PDSCH、および下りリンク参照信号を多重して、送受信アンテナ309を介して移動局装置1に信号を送信する。
【0085】
図9は、本発明の移動局装置1の構成を示す概略ブロック図である。図示するように、移動局装置1は、上位層処理部101、制御部103、受信部105、送信部107および、送受信アンテナ109を含んで構成される。上位層処理部101は、無線リソース制御部1011、スケジューリング部1013とランダムアクセス制御部1015とを含んで構成される。受信部105は、復号化部1051、復調部1053、多重分離部1055、無線受信部1057とチャネル測定部1059とを含んで構成される。送信部107は、符号化部1071、変調部1073、多重部1075、無線送信部1077と上りリンク参照信号生成部1079とを含んで構成される。
【0086】
上位層処理部101は、ユーザの操作等により生成された上りリンクデータを、送信部107に出力する。また、上位層処理部101は、媒体アクセス制御(MAC: Medium Access Control)層、パケットデータ統合プロトコル(Packet Data Convergence Protocol: PDCP)層、無線リンク制御(Radio Link Control: RLC)層、無線リソース制御(Radio Resource Control: RRC)層の処理を行なう。また、上位層処理部101は受信部105、および送信部107の制御を行なうために制御情報を生成し、制御部103に出力する。
【0087】
上位層処理部101が備える無線リソース制御部1011は、自装置の各種設定情報の管理を行なう。例えば、無線リソース制御部1011は、PDCCH受信モードの管理やサービングセルの管理を行なう。無線リソース制御部1011は、上りリンクの各チャネルに配置される情報を生成し、送信部107に出力する。
【0088】
上位層処理部101が備えるスケジューリング部1013は、受信部105から入力された下りリンクアサインメントに従ってPDSCHを受信するよう、制御部103を介して、受信部105を制御する。スケジューリング部1013は、受信部105から入力された上りリンクグラントまたはランダムアクセスレスポンスグラントに従ってPUSCHを送信するよう、制御部103を介して、送信部107を制御する。
【0089】
上位層処理部101が備えるランダムアクセス制御部1015は、ランダムアクセスの制御を行なう。例えば、ランダムアクセス制御部1015は、基地局装置3から受信したランダムアクセスプロシージャの開始を指示する情報に従って、ランダムアクセスプロシージャを開始する。本発明のランダムアクセスプロシージャの詳細は後述する。
【0090】
制御部103は、上位層処理部101からの制御情報に基づいて、受信部105、および送信部107の制御を行なう制御信号を生成する。制御部103は、生成した制御信号を受信部105、および送信部107に出力して受信部105、および送信部107の制御を行なう。
【0091】
受信部105は、制御部103から入力された制御信号に従って、送受信アンテナ109を介して基地局装置3から受信したPHICH、PDCCH、PDSCH、および下りリンク参照信号を、分離、復調、復号し、復号した情報を上位層処理部101に出力する。受信部105は、受信した下りリンクの信号から上りリンクのチャネルの状態を測定し、測定した結果を上位層処理部101に出力する。
【0092】
送信部107は、制御部103から入力された制御信号に従って、上りリンク参照信号を生成し、上位層処理部101から入力された上りリンクデータ(トランスポートブロック)を符号化および変調し、PRACH、PUCCH、PUSCH、および生成した上りリンク参照信号を多重し、送受信アンテナ109を介して基地局装置3に送信する。
【0093】
以下、本発明のランダムアクセスプロシージャを説明する。
【0094】
図10は、本発明のランダムアクセスプロシージャを示す図である。移動局装置1は、プライマリーセルの物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel: PRACH)リソースのセットを示す設定情報とセカンダリーセルのPRACHリソースのセットを示す設定情報とを基地局装置3から受信し、PRACHリソースのセットを設定する(800)。PRACHリソースは、無線フレームの番号と無線フレーム内のサブフレームの番号と物理リソースブロックの番号によって表現される。
【0095】
基地局装置3は、PRACHの送信を指示する下りリンク制御情報(ランダムアクセスプロシージャの開始を指示する情報)をPDCCHまたはE−PDCCHで送信することができる(801)。以下、PRACHの送信を指示する下りリンク制御情報の送信に用いられるPDCCHをPDCCH order(ランダムアクセスメッセージ0)と称する。ここで、該下りリンク制御情報の送信には、DCIフォーマット1AとC−RNTI(Cell-Radio Network Temporary Identifier)の組み合わせが用いられる。プライマリーセルに対するPDCCH orderは、プライマリーセルでのみ送信される。セカンダリーセルに対するPDCCH orderは、セカンダリーセルのスケジューリングに用いられるよう基地局装置3によって設定されたサービングセルでのみ送信される。移動局装置1自身が、ランダムアクセスプロシージャを開始(initiate)することもできる。
【0096】
移動局装置1は、設定されたPRACHリソースのセットの中から1つのPRACHリソースを選択し、選択したPRACHリソースでランダムアクセスプリアンブル(ランダムアクセスメッセージ1)を基地局装置に送信する(802)。ここで、移動局装置1は、サービングセルそれぞれの1つのPRACHリソースを用いて同時に(同一サブフレームで)複数のランダムアクセスプリアンブルを送信しても良い。例えば、移動局装置1は、プライマリーセルのPRACHリソースとセカンダリーセルのPRACHリソースを用いて同時に、複数のランダムアクセスプリアンブルを送信しても良い。
【0097】
セカンダリーセルのPRACHは、セカンダリーセルの物理上りリンクチャネルに対するタイミング調整の量を制御するために用いられる。また、移動局装置1は、基地局装置3からセカンダリーセルに対するPDCCH orderを受信した場合のみセカンダリーセルのPRACHを送信する。移動局装置1は、上りリンク無線リソースの割り当ての要求のためにプライマリーセルのPRACHを送信するが、上りリンク無線リソースの割り当ての要求のためにセカンダリーセルのPRACHを送信することはない。
【0098】
基地局装置3は、移動局装置1からランダムアクセスプリアンブルを受信し、受信したランダムアクセスプリアンブルからサービングセルの物理上りリンクチャネルに対するタイミング調整の量(the amount of timing adjustment)を算出する。基地局装置3は、受信したランダムアクセスプリアンブルに対応して、受信したランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプリアンブル識別子(Random Access Preamble identifier)と物理上りリンクチャネルに対するタイミング調整の量を示す情報(TAコマンド: Timing Advance command)とを含むランダムアクセスレスポンス(ランダムアクセスメッセージ2)を移動局装置1に送信する(803)。ランダムアクセスレスポンスに移動局装置1が送信したランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプリアンブル識別子が含まれていた場合には、移動局装置1はランダムアクセスレスポンスの受信に成功したとみなし、受信したTAコマンドを処理する。
【0099】
ランダムアクセスレスポンスの送信にはPDSCHが用いられる。該PDSCHのスケジューリングに用いられる下りリンク制御情報の送信にはE−PDCCHまたはPDCCHが用いられる。基地局装置3は、プライマリーセルで受信したランダムアクセスプリアンブルに対応して、ランダムアクセスレスポンスをプライマリーセルのPDSCHで送信する。また、基地局装置3は、プライマリーセルのランダムアクセスレスポンスのスケジューリングに用いられる下りリンク制御情報(DCIフォーマット)を、プライマリーセルのE−PDCCHまたはPDCCHで送信する。ここで、該下りリンク制御情報の送信には、RA−RNTI(Random Access-Radio Network Temporary Identifier)が用いられる。
【0100】
さらに、基地局装置3は、セカンダリーセルで受信したランダムアクセスプリアンブルに対応して、ランダムアクセスレスポンスを、プライマリーセルのPDSCHまたはセカンダリーセルのPDSCHで送信する。また、基地局装置3は、ランダムアクセスレスポンスが送信されるプライマリーセルのPDSCHのスケジューリングに用いられる下りリンク制御情報(DCIフォーマット)を、プライマリーセルのE−PDCCHまたはPDCCHで送信する。また、基地局装置3は、ランダムアクセスレスポンスが送信されるセカンダリーセルのPDSCHのスケジューリングに用いられる下りリンク制御情報を、ランダムアクセスレスポンスが送信されるセカンダリーセルのスケジューリングに用いられるよう基地局装置3に設定されたサービングセルのE−PDCCHまたはPDCCH、またはランダムアクセスレスポンスが送信されるセカンダリーセルのE−PDCCHまたはPDCCHで送信する。ここで、該下りリンク制御情報の送信には、RA−RNTI(Random Access-Radio Network Temporary Identifier)またはC−RNTI(Cell-Radio Network Temporary Identifier)が用いられる。
【0101】
基地局装置3は、セカンダリーセルで受信したランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプリアンブル識別子とTAコマンドを含むランダムアクセスレスポンスを、移動局装置1へ送信する。ここで、基地局装置3は、セカンダリーセルで受信したランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプリアンブル識別子を含めずに、ランダムアクセスレスポンスを移動局装置1へ送信しても良い。
【0102】
以下、本実施形態において、プライマリーセルで受信したランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスレスポンスを、プライマリーセルに対するランダムアクセスレスポンスと称し、セカンダリーセルで受信したランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスレスポンスを、セカンダリーセルに対するランダムアクセスレスポンスとも称する。
【0103】
また、移動局装置1は、ランダムアクセスプリアンブルを送信してから一定の期間(ランダムアクセスレスポンスウィンドウ中)に該ランダムアクセスプリアンブルに対するランダムアクセスレスポンスを受信しなかった場合には、ランダムアクセスプリアンブルを再送信する。ランダムアクセスプリアンブルの再送信は、該ランダムアクセスプリアンブルの送信が行なわれたサービングセルと同じサービングセルで行なわれる。
【0104】
ここで、プライマリーセルに対するランダムアクセスレスポンスには、ランダムアクセスレスポンスグラント(random access response grant)が含まれる。ランダムアクセスレスポンスグラントは、PUSCHのスケジューリングに用いられ、TPCコマンドが含まれる。つまり、プライマリーセルに対するランダムアクセスレスポンスにはTPCコマンドが含まれる。ここで、ランダムアクセスレスポンスグラントは、セカンダリーセルに対するランダムアクセスレスポンスに含まれても良いし、セカンダリーセルに対するランダムアクセスレスポンスに含まれなくてもよい。
【0105】
基地局装置3は、ランダムアクセスプロシージャの開始を指示する情報をPDCCHまたはE−PDCCHで移動局装置1に送信し、移動局装置1が当該情報に従って物理ランダムアクセスチャネルで送信したランダムアクセスプリアンブルを受信し、受信したランダムアクセスプリアンブルに対するランダムアクセスレスポンスのスケジューリングに用いられる情報をPDCCHで移動局装置1に送信し、ランダムアクセスレスポンスをPDSCHで移動局装置1に送信する。
【0106】
基地局装置3は、ランダムアクセスプロシージャの開始を指示する情報をPDCCHで移動局装置1に送信した場合には、受信したランダムアクセスプリアンブルに対するランダムアクセスレスポンスのスケジューリングに用いられる情報をPDCCHで移動局装置1に送信し、ランダムアクセスプロシージャの開始を指示する情報をE−PDCCHで移動局装置1に送信した場合には、受信したランダムアクセスプリアンブルに対するランダムアクセスレスポンスのスケジューリングに用いられる情報をE−PDCCHで移動局装置1に送信する。ただし、基地局装置3は、ランダムアクセスプロシージャの開始を指示する情報をE−PDCCHで送信した際に、移動局装置1にランダムアクセスプリアンブル識別子を通知しておらず、移動局装置1がランダムアクセスプリアンブルをランダムに選択した場合には、受信したランダムアクセスプリアンブルに対するランダムアクセスレスポンスのスケジューリングに用いられる情報をPDCCHで移動局装置1に送信する。
【0107】
移動局装置1は、ランダムアクセスプロシージャの開始を指示する情報をPDCCHで基地局装置3から受信した場合には、ランダムアクセスプリアンブルの送信に対するランダムアクセスレスポンスのスケジューリングに用いられる情報をPDCCHで基地局装置3から受信し、ランダムアクセスプロシージャの開始を指示する情報をE−PDCCHで基地局装置3から受信した場合には、ランダムアクセスプリアンブルの送信に対するランダムアクセスレスポンスのスケジューリングに用いられる情報をE−PDCCHで基地局装置3から受信する。ただし、移動局装置1は、ランダムアクセスプロシージャの開始を指示する情報をE−PDCCHで受信した際に、基地局装置3からランダムアクセスプリアンブル識別子を通知されておらず、移動局装置1がランダムアクセスプリアンブルをランダムに選択していた場合には、受信したランダムアクセスプリアンブルに対するランダムアクセスレスポンスのスケジューリングに用いられる情報をPDCCHで基地局装置3から受信する。
【0108】
尚、移動局装置1は、ランダムアクセスプロシージャの開始を指示する情報をPDCCHまたはE−PDCCHで基地局装置3から受信し、当該情報に従ってランダムアクセスプリアンブルを物理ランダムアクセスチャネルで基地局装置3に送信し、ランダムアクセスプリアンブルの送信に対するランダムアクセスレスポンスのスケジューリングに用いられる情報をPDCCHで基地局装置3から受信し、当該情報に従ってランダムアクセスレスポンスをPDSCHで基地局装置3から受信してもよい。
【0109】
PDCCH orderまたは無線リソース制御信号(radio resource control signal)によって移動局装置1が基地局装置3からランダムアクセスプリアンブル識別子を通知されている場合には、移動局装置1はランダムアクセスレスポンスの受信に成功した後に、ランダムアクセスプロシージャが完了したとみなす。
【0110】
また、基地局装置3からランダムアクセスプリアンブル識別子を通知されておらず、移動局装置1がランダムアクセスプリアンブルをランダムに選択していた場合には、移動局装置1はランダムアクセスレスポンスの受信に成功した後に、基地局装置3に物理上りリンク共用チャネル(Physical Uplink Shared Channel: PUSCH)でランダムアクセスメッセージ3を送信し(804)、基地局装置3からランダムアクセスメッセージ4を受信する(805)。ランダムアクセスメッセージ3には、移動局装置1のC−RNTIを示すMAC(Medium Access Control)CE(Control Element)またはCCCH(Common Control Channel)SDU(Service Data Unit)が含まれる。CCCHは論理チャネルである。上りリンクのCCCHはコネクションリクエストメッセージまたはコネクション再確立リクエストメッセージの送信に用いられる。セカンダリーセルのランダムアクセスプロシージャでは、セカンダリーセルに対するPDCCH orderにランダムアクセスプリアンブル識別子が含まれるため、ランダムアクセスメッセージ3とランダムアクセスメッセージ4の送受信は行なわれない。
【0111】
移動局装置1がランダムアクセスメッセージ3にC−RNTI MAC(Medium Access Control)CE(Control Element)を含めていた場合には、ランダムアクセスメッセージ4の送信にE−PDCCHまたはPDCCHが用いられる。具体的には、移動局装置1によってランダムアクセスプロシージャが開始され、E−PDCCHまたはPDCCHの送信にC−RNTIが用いられ、PUSCHの初期送信のための下りリンク制御情報が該E−PDCCHまたは該PDCCHに含まれている場合、移動局装置1はランダムアクセスメッセージ4の受信に成功したとみなし、ランダムアクセスプロシージャが完了したとみなす。また、PDCCH orderによってランダムアクセスプロシージャが開始され、E−PDCCHまたはPDCCHの送信にC−RNTIが用いられている場合には、移動局装置1はランダムアクセスメッセージ4の受信に成功したとみなし、ランダムアクセスプロシージャが完了したとみなす。
【0112】
移動局装置1がランダムアクセスメッセージ3にCCCH SDUを含めていた場合には、ランダムアクセスメッセージ4の送信にPDCCHとPDSCHが用いられる。具体的には、移動局装置1は、Temporary C−RNTIを用いて送信されたPDCCHに含まれるDCIフォーマット1Aに従ってPDSCHを受信し、該PDSCHで受信したMAC CEに含まれる識別子(UE contention resolution identity)とランダムアクセスメッセージ3で送信されたCCCH SDUがマッチした場合には、移動局装置1はランダムアクセスメッセージ4の受信に成功したとみなし、Temporary C−RNTIの値をC−RNTIにセットし、ランダムアクセスプロシージャが完了したとみなす。Temprary C−RNTIの値は、ランダムアクセスレスポンスを用いて基地局装置3から移動局装置1に通知される。このとき、移動局装置1はPDCCH領域の共通サーチスペースとTemporary C−RNTIに基づいて決定されるPDCCH領域の固有サーチスペースとで、Temporary C−RNTIを用いて送信されるDCIフォーマット1Aをモニタする。
【0113】
つまり、PDCCH受信モード2の移動局装置1は、ランダムアクセスメッセージ3にC−RNTI MAC CEを含めていた場合には、E−PDCCHまたはPDCCHの送信にC−RNTIが用いられ、かつ共通サーチスペースまたはE−PDCCH領域の固有サーチスペースの第2スロットのDCIフォーマット0またはE−PDCCH領域の固有サーチスペースの第2スロットのDCIフォーマット4がE−PDCCHまたはPDCCHに含まれている際に、ランダムアクセスメッセージ4の受信に成功したとみなし、ランダムアクセスプロシージャが完了したとみなす。
【0114】
また、PDCCH受信モード2の移動局装置1は、ランダムアクセスメッセージ3にCCCH SDUを含めていた場合には、Temporary C−RNTIを用いて送信されたPDCCHに含まれるDCIフォーマット0に従ってPDSCHを受信し、該PDSCHで受信したMAC CEに含まれる識別子(UE contention resolution identity)とランダムアクセスメッセージ3で送信されたCCCH SDUがマッチ場合には、ランダムアクセスメッセージ4の受信に成功したとみなし、Temporary C−RNTIの値をC−RNTIにセットし、ランダムアクセスプロシージャが完了したとみなす。
【0115】
これにより、E−PDCCHをデコードするよう設定された移動局装置1が、効率的にランダムアクセスプロシージャを行なうことができる。
【0116】
以下、本発明の第2の実施形態について詳しく説明する。
【0117】
本発明の第1の実施形態において、PDCCH受信モード1の移動局装置1は、共通のペイロードサイズのDCIフォーマット0とDCIフォーマット1AをPDCCH領域の固有サーチスペースでモニタするが、PDCCH受信モード2の移動局装置1は、E−PDCCH領域の固有サーチスペースの第1スロットでDCIフォーマット1Aをモニタし、E−PDCCH領域の固有サーチスペースの第2スロットでDCIフォーマット0をモニタする。これにより、PDCCH受信モード1と比べて、PDCCH受信モード2の受信処理は複雑になる。
【0118】
図11は、本発明の第2の実施形態におけるPDCCH受信モードとDCIフォーマットとサーチペースの関係を示す図である。図3図11を比較すると、DCIフォーマット1Aを共通サーチスペースでのみモニタする点が異なる。本発明の第2の実施形態では、PDCCH受信モード2において、DCIフォーマット1Aを共通サーチスペースでのみモニタすることで、PDCCH受信モード2の受信処理を簡略化する。
【0119】
基地局装置3は、PDCCH受信モード2の移動局装置1に、ランダムアクセスプロシージャの開始を指示するDCIフォーマット1AをPDCCH領域の共通サーチスペースで送信する。つまり、基地局装置3は、PDCCH受信モード2の移動局装置1に、ランダムアクセスプロシージャの開始を指示するDCIフォーマット1AをPDCCHのみで送信し、E−PDCCHでは送信しない。同様に、基地局装置3は、PDCCH受信モード2の移動局装置1に、ランダムアクセスメッセージ4を共通サーチスペースのみで送信し、E−PDCCHでは送信しないようにしてもよい。
【0120】
これにより、E−PDCCHをデコードするよう設定された移動局装置1が、効率的にランダムアクセスプロシージャを行なうことができる。
【0121】
以下、本発明の第3の実施形態について詳しく説明する。
【0122】
本発明の第3の実施形態では、基地局装置3は、プライマリーセルのPDCCH受信モードに関係なく、プライマリーセルに対するランダムアクセスプロシージャの開始を指示する下りリンク制御情報をプライマリーセルのPDCCHで送信する。基地局装置3は、ランダムアクセスプロシージャの開始を指示するセカンダリーセルのスケジューリングに用いられるサービングセルがプライマリーセルまたはPDCCH受信モード1のセカンダリーセルである場合には、該セカンダリーセルに対するランダムアクセスプロシージャの開始を指示する下りリンク制御情報をPDCCHで送信する。基地局装置3は、ランダムアクセスプロシージャの開始を指示するセカンダリーセルのスケジューリングに用いられるサービングセルがPDCCH受信モード2のセカンダリーセルである場合には、該セカンダリーセルに対するランダムアクセスプロシージャの開始を指示する下りリンク制御情報をE−PDCCHで送信する。
【0123】
移動局装置1は、プライマリーセルにおいて、プライマリーセルとプライマリーセルが物理チャネルのスケジューリングをすることができるセカンダリーセルとに対するランダムアクセスプロシージャの開始を指示する下りリンク制御情報をPDCCHでモニタする。移動局装置1は、PDCCH受信モード1のセカンダリーセルにおいて、該セカンダリーセルが物理チャネルのスケジューリングをすることができるセカンダリーセルに対するランダムアクセスプロシージャの開始を指示する下りリンク制御情報をPDCCHでモニタする。移動局装置1は、PDCCH受信モード2のセカンダリーセルにおいて、該セカンダリーセルが物理チャネルのスケジューリングをすることができるセカンダリーセルに対するランダムアクセスプロシージャの開始を指示する下りリンク制御情報をE―PDCCHでモニタする。
【0124】
つまり、プライマリーセルで送信されるPDCCH orderは、プライマリーセルのPDCCH受信モードやPDCCH orderが対応するセカンダリーセルのPDCCH受信モードに関係なく、PDCCHでのみ送信される。これにより、プライマリーセルでは従来のPDCCHを用いてランダムアクセスプロシージャを行なうことで、プライマリーセルのランダムアクセスプロシージャの手順を簡略化する一方、セカンダリーセルではPDCCH受信モードに応じてPDCCHまたはE−PDCCHを用いて柔軟にランダムアクセスプロシージャを行なうことができる。また、これにより、E−PDCCHをデコードするよう設定された移動局装置1が、効率的にランダムアクセスプロシージャを行なうことができる。
【0125】
尚、基地局装置3は、プライマリーセルのPDCCH受信モードに関係なく、プライマリーセルに対するランダムアクセスプロシージャの開始を指示する下りリンク制御情報をプライマリーセルのPDCCHで送信し、ランダムアクセスプロシージャの開始を指示するセカンダリーセルのスケジューリングに用いられるサービングセルがPDCCH受信モード1のサービングセル(プライマリーセルまたはセカンダリーセル)である場合には、該セカンダリーセルに対するランダムアクセスプロシージャの開始を指示する下りリンク制御情報をPDCCHで送信し、ランダムアクセスプロシージャの開始を指示するセカンダリーセルのスケジューリングに用いられるサービングセルがPDCCH受信モード2のプライマリーセルである場合には、該セカンダリーセルに対するランダムアクセスプロシージャの開始を指示する下りリンク制御情報をPDCCHまたはE−PDCCHで送信し、ランダムアクセスプロシージャの開始を指示するセカンダリーセルのスケジューリングに用いられるサービングセルがPDCCH受信モード2のセカンダリーセルである場合には、該セカンダリーセルに対するランダムアクセスプロシージャの開始を指示する下りリンク制御情報をE−PDCCHで送信してもよい。
【0126】
この際に、移動局装置1は、プライマリーセルのPDCCH受信モードに関係なく、プライマリーセルに対するランダムアクセスプロシージャの開始を指示する下りリンク制御情報をプライマリーセルのPDCCHでモニタし、ランダムアクセスプロシージャの開始を指示するセカンダリーセルのスケジューリングに用いられるサービングセルがPDCCH受信モード1のサービングセル(プライマリーセルまたはセカンダリーセル)である場合には、該セカンダリーセルに対するランダムアクセスプロシージャの開始を指示する下りリンク制御情報をPDCCHでモニタし、ランダムアクセスプロシージャの開始を指示するセカンダリーセルのスケジューリングに用いられるサービングセルがPDCCH受信モード2のプライマリーセルである場合には、該セカンダリーセルに対するランダムアクセスプロシージャの開始を指示する下りリンク制御情報をPDCCHまたはE−PDCCHでモニタし、ランダムアクセスプロシージャの開始を指示するセカンダリーセルのスケジューリングに用いられるサービングセルがPDCCH受信モード2のセカンダリーセルである場合には、該セカンダリーセルに対するランダムアクセスプロシージャの開始を指示する下りリンク制御情報をE−PDCCHでモニタしてもよい。
【0127】
つまり、移動局装置1は、プライマリーセルに対するPDCCH orderは常にプライマリーセルのPDCCHでモニタし、セカンダリーセルに対するPDCCH orderをモニタする物理チャネルを、該セカンダリーセルのスケジューリングに用いられる下りリンク制御情報が送信されるサービングセルや該サービングセルのPDCCH受信モードに応じて決定する。
【0128】
本発明に関わる基地局装置3、および移動局装置1で動作するプログラムは、本発明に関わる上記実施形態の機能を実現するように、CPU(Central Processing Unit)等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)であっても良い。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的にRAM(Random Access Memory)に蓄積され、その後、Flash ROM(Read Only Memory)などの各種ROMやHDD(Hard Disk Drive)に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行われる。
【0129】
尚、上述した実施形態における移動局装置1、基地局装置3の一部、をコンピュータで実現するようにしても良い。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。
【0130】
尚、ここでいう「コンピュータシステム」とは、移動局装置1、又は基地局装置3に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0131】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0132】
また、上述した実施形態における移動局装置1、基地局装置3の一部、又は全部を典型的には集積回路であるLSIとして実現してもよいし、チップセットとして実現してもよい。移動局装置1、基地局装置3の各機能ブロックは個別にチップ化してもよいし、一部、又は全部を集積してチップ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、又は汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能である。
【0133】
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
【符号の説明】
【0134】
1(1A、1B、1C) 移動局装置
3 基地局装置
101 上位層処理部
103 制御部
105 受信部
107 送信部
301 上位層処理部
303 制御部
305 受信部
307 送信部
1011 無線リソース制御部
1013 スケジューリング部
1015 ランダムアクセス制御部
3011 無線リソース制御部
3013 スケジューリング部
3015 ランダムアクセス制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11