特許第5834451号(P5834451)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特許5834451表示装置、表示システム、及び、表示装置の制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5834451
(24)【登録日】2015年11月13日
(45)【発行日】2015年12月24日
(54)【発明の名称】表示装置、表示システム、及び、表示装置の制御方法
(51)【国際特許分類】
   G09G 5/00 20060101AFI20151203BHJP
【FI】
   G09G5/00 550B
   G09G5/00 510B
   G09G5/00 510V
   G09G5/00 550D
   G09G5/00 555D
   G09G5/00 550X
【請求項の数】9
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2011-84248(P2011-84248)
(22)【出願日】2011年4月6日
(65)【公開番号】特開2012-220597(P2012-220597A)
(43)【公開日】2012年11月12日
【審査請求日】2014年3月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095728
【弁理士】
【氏名又は名称】上柳 雅誉
(74)【代理人】
【識別番号】100107261
【弁理士】
【氏名又は名称】須澤 修
(72)【発明者】
【氏名】上間 新也
【審査官】 山崎 仁之
(56)【参考文献】
【文献】 特開平09−128446(JP,A)
【文献】 特開2009−244821(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/004614(WO,A1)
【文献】 特開2004−239968(JP,A)
【文献】 特開2006−092327(JP,A)
【文献】 特開2009−53793(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置であって、
画像を表示する表示手段と、
当該表示装置が設置された設置場所を記憶する記憶部と、
前記記憶部から取得した前記設置場所に基づいて、前記設置場所の使用予定情報を予定管理装置へ要求することにより取得する情報取得手段と、
前記情報取得手段により取得された前記設置場所の使用予定情報に基づいて、前記表示手段による表示を開始する起動制御手段と、
を備えたこと、
を特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記起動制御手段は、前記情報取得手段により取得された使用予定情報に基づいて当該表示装置の表示開始時刻を求め、求めた表示開始時刻から、当該表示装置の表示状態を安定させるために必要な時間を差し引いた準備開始時刻に前記表示手段を起動することを特徴とする請求項1記載の表示装置。
【請求項3】
前記表示手段として、光源を有し、前記光源の投射光により画像を投射面に投射する投射手段を備えたプロジェクターとして構成され、
前記起動制御手段は、前記情報取得手段により取得された使用予定情報に基づいて求めた表示開始時刻に、前記光源の光量が安定するまでに必要な時間を差し引いた準備開始時刻に前記光源を点灯させることを特徴とする請求項に記載の表示装置。
【請求項4】
前記起動制御手段は、前記準備開始時刻またはそれ以前の所定期間内に前記光源が点灯されている場合には、前記準備開始時刻に前記光源を点灯する制御を行わないことを特徴とする請求項に記載の表示装置。
【請求項5】
前記起動制御手段は、前記使用予定情報に基づいて当該表示装置の表示終了時刻を求め、求めた表示終了時刻に前記表示手段による表示を終了することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の表示装置。
【請求項6】
前記情報取得手段は、前記表示手段による表示中も前記使用予定情報を取得することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の表示装置。
【請求項7】
通信回線を介して他の装置との間で音声及び画像を送受信し、送受信する音声及び画像を出力する通信装置に接続され、
前記通信装置が出力する画像を前記表示手段により表示する表示制御手段を備えたことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の表示装置。
【請求項8】
画像を表示する表示手段を備えた表示装置と、前記表示装置の設置場所の使用予定情報を記憶した予定管理装置とを通信可能に接続して構成され、
前記表示装置は、
前記設置場所を記憶する記憶部と、
前記記憶部から取得した前記設置場所に基づいて、前記設置場所の使用予定情報を前記予定管理装置へ要求することにより取得する情報取得手段と、
前記情報取得手段により取得された前記設置場所の使用予定情報に基づいて、前記表示手段による表示を開始する起動制御手段と、を備えたこと、
を特徴とする表示システム。
【請求項9】
画像を表示する表示手段を備えた表示装置の制御方法であって、
当該表示装置が記憶している当該表示装置の設置場所に基づいて、前記設置場所の使用予定情報を予定管理装置へ要求することにより取得し、
取得した前記設置場所の使用予定情報に基づいて、前記表示手段による表示を開始すること、
を特徴とする表示装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置、表示システム、表示装置の制御方法、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、プロジェクター等の表示装置に端末装置を接続して、この端末装置に記録された情報に基づいてプロジェクターを動作させる例が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載の構成では、プロジェクターが、USB接続された記録媒体に記録された情報に基づいてLANに接続して、コンピューターと通信可能な状態となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−107707号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1記載の構成によれば、USB接続された記録媒体により、表示装置の動作に係る情報を設定できる。しかしながら、表示装置に接続された装置が管理する情報に基づいて、表示装置自体の動作、例えば起動や終了等を制御することはできなかった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、画像を表示する表示装置に接続された他の装置が管理する情報に基づいて、表示装置の動作を制御できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明は、表示装置であって、画像を表示する表示手段と、当該表示装置が設置された設置場所を記憶する記憶部と、前記記憶部から取得した前記設置場所に基づいて、前記設置場所の使用予定情報を予定管理装置へ要求することにより取得する情報取得手段と、前記情報取得手段により取得された前記設置場所の使用予定情報に基づいて、前記表示手段による表示を開始する起動制御手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、表示装置が記憶している設置場所に基づいて、前記設置場所の使用予定情報を取得して、この使用予定情報に基づいて表示を開始するので、表示装置の設置場所の使用予定情報を予定管理装置に用意しておくことによって表示装置の起動を制御できる。従って、表示装置を識別しなくても、設置場所単位で使用予定を決めておけば、必要な表示装置の起動を自動化することができ、ユーザーの利便性の向上を図ることができる。

【0006】
また、本発明は、前記情報取得手段は、当該表示装置が設置された設置場所を前記予定管理装置から取得し、前記取得した設置場所に基づいて前記設置場所の使用予定情報を取得することを特徴とする。また、前記設置場所を記憶する記憶部を更に備え、前記情報取得手段は、前記記憶された情報から前記設置場所を取得してもよい。
本発明によれば、表示装置を識別しなくても、設置場所単位で使用予定を取得することができるので、より一層の利便性の向上を図ることができる。
【0007】
また、本発明は、上記表示装置において、前記起動制御手段は、前記情報取得手段により取得された使用予定情報に基づいて当該表示装置の表示開始時刻を求め、求めた表示開始時刻から、当該表示装置の表示状態を安定させるために必要な時間を差し引いた準備開始時刻に前記表示手段を起動することを特徴とする。
本発明によれば、表示装置が、自装置の表示状態を安定させるために必要な時間を差し引いて動作し、使用予定情報に基づいて表示を開始する。これにより、表示装置の使用開始前に表示装置を起動させておく等の人手による作業が必要なくなり、より一層の利便性の向上を図ることができる。
【0008】
また、本発明は、上記表示装置において、前記表示手段として、光源を有し、前記光源の投射光により画像を投射面に投射する投射手段を備えたプロジェクターとして構成され、前記起動制御手段は、前記情報取得手段により取得された使用予定情報に基づいて求めた表示開始時刻に、前記光源の光量が安定するまでに必要な時間を差し引いた準備開始時刻に前記光源を点灯させることを特徴とする。
本発明によれば、プロジェクター自体が、プロジェクターの光源の光量が安定するまでの時間を差し引いて光源を点灯し、定められた時刻に表示を開始する。これにより、プロジェクターを使用する前に、予め電源を投入しておくといった手間を省くことができ、より一層の利便性の向上を図ることができる。
【0009】
また、本発明は、上記表示装置において、前記起動制御手段は、前記準備開始時刻またはそれ以前に前記光源が点灯されている場合には、前記準備開始時刻に前記光源を点灯する制御を行わないことを特徴とする。
本発明によれば、光源が消灯されていた時間が短く、光量が安定するまでに時間がかからない場合に、予め光源を点灯する動作が行われないので、消費電力を抑えることができ、ユーザーの利便性を損なうことなく、効率よくプロジェクターを使用できる。
【0010】
また、本発明は、上記表示装置において、前記起動制御手段は、前記使用予定情報に基づいて当該表示装置の表示終了時刻を求め、求めた表示終了時刻に前記表示手段による表示を終了することを特徴とする。
本発明によれば、使用予定情報を利用して表示装置を制御し、自動的に表示を終了させることができる。
【0011】
また、本発明は、上記表示装置において、前記情報取得手段は、前記表示手段による表示中も前記使用予定情報を取得することを特徴とする。
本発明によれば、表示装置が表示の実行中も使用予定情報を取得するので、最新の使用予定情報に基づいて表示装置を動作させることができる。
【0012】
また、本発明は、上記表示装置において、通信回線を介して他の装置との間で音声及び画像を送受信し、送受信する音声及び画像を出力する通信装置に接続され、前記通信装置が出力する画像を前記表示手段により表示する表示制御手段を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、通信回線を介して音声及び画像を送受信する通信装置の画像を表示する表示装置を、使用予定情報を用いて自動的に起動させ、表示を開始させることができる。
【0013】
また、本発明は、上記表示装置において、当該表示装置または当該表示装置と他の前記表示装置とに関する前記使用予定情報を有し、前記情報取得手段は、当該表示装置が有する前記使用予定情報または他の前記表示装置が有する前記使用予定情報を取得することを特徴とする。
本発明によれば、表示装置の使用予定情報を表示装置自身が管理することが可能となるので、使用予定情報の管理が容易になり、また、表示装置を複数使用してシステムを構成する場合にシステムの構築及び構成変更が容易になる。
【0014】
また、上記課題を解決するため、本発明は、画像を表示する表示手段を備えた表示装置と、前記表示装置の設置場所の使用予定情報を記憶した予定管理装置とを通信可能に接続して構成され、前記表示装置は、前記設置場所を記憶する記憶部と、前記記憶部から取得した前記設置場所に基づいて、前記設置場所の使用予定情報を前記予定管理装置へ要求することにより取得する情報取得手段と、前記情報取得手段により取得された前記設置場所の使用予定情報に基づいて、前記表示手段による表示を開始する起動制御手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、表示装置が、当該表示装置が記憶している設置場所に基づいて、前記設置場所の使用予定情報を予定管理装置へ要求することにより取得して、表示を開始する。これにより予定管理装置に設置場所の使用予定情報を保持させておくことによって、表示装置の起動を制御できる。従って、表示装置の起動を自動化することができ、ユーザーの利便性の向上を図ることができる。
【0015】
また、上記課題を解決するため、本発明は、画像を表示する表示手段を備えた表示装置の制御方法であって、当該表示装置が記憶している当該表示装置の設置場所に基づいて、前記設置場所の使用予定情報を予定管理装置へ要求することにより取得し、取得した前記使用予定情報に基づいて、前記表示手段による表示を開始することを特徴とする。
本発明の制御方法を表示装置に適用することにより、表示装置が、当該表示装置が記憶している設置場所に基づいて、前記設置場所の使用予定情報を予定管理装置へ要求することにより取得して、表示を開始する。これにより、設置場所の使用予定情報を用意しておくことによって表示装置の起動を制御できる。従って、表示装置の起動を自動化することができ、ユーザーの利便性の向上を図ることができる。
【0016】
また、本発明は、画像を表示する表示手段を備えた表示装置を制御するコンピューターが実行可能なプログラムあって、前記コンピューターを、当該表示装置が設置された設置場所の使用予定情報を取得する情報取得手段と、前記情報取得手段により取得された前記設置場所の使用予定情報に基づいて前記表示手段による表示を開始する起動制御手段として機能させることを特徴とするプログラムとして実現してもよい。
このプログラムをコンピューターによって実行することにより、表示装置を制御して、表示装置によって設置場所の使用予定情報を取得して表示を開始する。これにより、設置場所の使用予定情報を用意しておくことによって表示装置の起動を制御できる。従って、表示装置の起動を自動化することができ、ユーザーの利便性の向上を図ることができる。
【0017】
また、本発明は、画像を表示する表示手段を備えた表示装置を制御するコンピューターにより読み取り可能にプログラムを記録した情報記録媒体であって、前記プログラムは、前記コンピューターを、当該表示装置が設置された設置場所の使用予定情報を取得する情報取得手段と、前記情報取得手段により取得された前記設置場所の使用予定情報に基づいて前記表示手段による表示を開始する起動制御手段として機能させることを特徴とする情報記録媒体として実現してもよい。
この情報記録媒体に記録されたプログラムをコンピューターによって読み取って実行することにより、表示装置が設置場所の使用予定情報を取得して表示を開始する。これにより、設置場所の使用予定情報を用意しておくことによって表示装置の起動を制御できる。従って、表示装置の起動を自動化することができ、ユーザーの利便性の向上を図ることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、表示装置が設置されている設置場所の使用予定情報を用意しておくことによって表示装置の起動を制御し、表示装置の起動を自動化できるので、ユーザーの利便性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の実施形態に係るプロジェクターを備えた表示システムの概略構成を示す図である。
図2】表示システムの機能的構成を示すブロック図である。
図3】プロジェクターの動作に係る情報の構成例を模式的に示す図であり、(A)はプロジェクターと設置場所との対応を定めたプロジェクター管理テーブルの構成例を示し、(B)はスケジュールデータの構成例を示す。
図4】スケジュール管理画面の例を示す図である。
図5】プロジェクターの機能的構成を示すブロック図である。
図6】プロジェクターの動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照して本発明を適用した実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るプロジェクター11を備えた表示システム10の概略構成を示す図である。この図1に示す表示システム10は、複数の室2に設置された複数のプロジェクター11と、スケジュール管理サーバー13とを、通信ネットワーク17を介して相互に通信可能に接続して構成される。この表示システム10は、例えば、一つの建物内に敷設された通信ネットワーク17により、複数の室2に設置されたプロジェクター11と、このプロジェクター11の外部の装置として、別室に設けられたスケジュール管理サーバー13とを接続して設けられる。
表示装置としてのプロジェクター11は各々の室2に設置され、室2に設けられたスクリーンSC(投射面)に画像を投射する。また、各プロジェクター11には通信装置14及び撮影装置16が接続され、後述するテレビ会議システム15を構成している。
【0021】
スケジュール管理サーバー13(予定管理装置)は、各々の室2の使用予定を定めるスケジュールデータを記憶する装置であり、通信ネットワーク17を介して接続されたプロジェクター11からの要求に応答して、要求されたスケジュールデータをプロジェクター11に送信する。
通信ネットワーク17は、有線又は無線通信回線により構成されるLAN(Local Area Network)等の双方向通信可能なネットワークであり、各々のスケジュール管理サーバー13とプロジェクター11とを相互に通信可能に接続する。
【0022】
図2は、表示システム10の構成を示すブロック図である。
この図2に示すように、プロジェクター11は、通信装置14に接続されており、この通信装置14に接続された撮影装置16とともにテレビ会議システム15を構成する。
通信装置14は、公衆電話回線網や専用線等で構成される通信回線5に接続され、この通信回線5を介して外部の装置との間で音声及び画像を送受信するテレビ会議(テレビ電話)用の通信装置である。通信装置14は、通話相手先との間で送受信する通話音声を入出力するため、室2内の音声を集音するマイク147と、室2内に音声を出力するスピーカー148とを備えている。また、通信装置14は、室2内の画像をテレビ会議の通話の相手先へ送信するため、撮影装置16に接続される一方、通話相手先から受信した画像を表示するため、プロジェクター11に接続されている。
【0023】
通信装置14は、通信装置14の各部を統合的に制御する通信制御部141、通信回線5に接続される通信I/F(インターフェイス)142、マイク147により室2内の音声を集音するとともに、通信I/F142を介して受信した音声に基づきスピーカー148を駆動して音声を出力する音声入出力制御部143、撮影装置16により室2内の所定範囲を撮影した撮影画像データを取得するとともに、通信I/F142により受信した画像を表示するための画像信号をプロジェクター11に出力する画像制御部144、及び、通信装置14の電源をオン/オフする電源スイッチや通話相手先の電話番号を入力するキー等を備えた操作部145を備えている。
通信装置14は、室2内の音声をマイク147により集音し、室2内の画像を撮影装置16によって撮影し、この音声及び画像を通話相手先に送信するとともに、通話相手先から受信した音声をスピーカー148により出力し、受信した画像をプロジェクター11によりスクリーンSCに投射することで、テレビ会議を実現する。
【0024】
撮影装置16は、CCDやCMOS等の撮像素子(図示略)、及び、この撮像素子の出力値に基づき撮影画像データを生成する出力回路(図示略)等を備え、撮影画像データを通信装置14に出力する。また、プロジェクター11は、後述するように、通信装置14から入力される画像信号に基づいてスクリーンSCに画像を投射する。
【0025】
図2に示すように、プロジェクター11が通信ネットワーク17により接続されるスケジュール管理サーバー13は、各室2の使用予定時刻等を定めたスケジュールデータを格納するスケジュールデータ格納部131と、スケジュールデータ格納部131に格納されたスケジュールデータの読み出し、更新、削除等を行うスケジュールデータ管理部132とを有する。スケジュールデータ格納部131は、スケジュール管理サーバー13が備えるハードディスク装置等の記憶装置により実現され、スケジュールデータ管理部132は、スケジュール管理サーバー13のCPU(図示略)がROMや上記記憶装置に記憶されたプログラムを実行することにより、実現される。
【0026】
ここで、スケジュールデータの構成について説明する。
図3は、プロジェクター11の動作に係る情報の構成例を模式的に示す図であり、(A)はプロジェクター11と設置場所である室2との対応を定めたプロジェクター管理テーブル210の構成例を示し、(B)はスケジュールデータ131Aの構成例を示す。
図1に示したように、各々のプロジェクター11は室2に設置され、図3(A)に示すプロジェクター管理テーブル210は、各室2と各プロジェクター11との対応を定義するデータを格納している。このプロジェクター管理テーブル210を参照すれば、各室2に、どのプロジェクター11が設置されているかを特定できる。本実施形態では各室2に「第1会議室」、「第2会議室」、「大会議室」、…といった名称が付されている。
プロジェクター管理テーブル210は、スケジュール管理サーバー13のスケジュールデータ格納部131が記憶していてもよいし、各々のプロジェクター11が記憶していてもよい。各室2への設置台数は任意に変更可能であり、複数のプロジェクター11が一つの室2に設置された場合はプロジェクター管理テーブル210により一つの室2に複数のプロジェクター11を対応づければよい。また、上述のようにプロジェクター11の撤去時及び新設時にはプロジェクター管理テーブル210が更新される。
【0027】
図3(B)に示すように、スケジュールデータ格納部131に格納されるスケジュールデータ131A(使用予定情報)は、プロジェクター11が設置された室2の名称と、その室2の使用開始日時及び使用終了日時とを対応づけるデータである。この図3の例では、スケジュールデータ131Aは1件の予定に対応して生成され、スケジュールデータ格納部131には予定数に相当する数のスケジュールデータ131Aが格納される。図3(B)ではスケジュールデータ131Aが使用開始日時順にソートされているが、スケジュールデータ管理部132によって、室2の名称等をキーとしてスケジュールデータ131Aを検索することも可能である。
【0028】
このように室2毎の使用予定を定めるスケジュールデータ131Aと、図3(A)に示すプロジェクター管理テーブル210とを対照すれば、各々のプロジェクター11について、その設置場所(会議室)の表示開始時刻および終了時刻を特定できる。従って、プロジェクター11の表示開始及び終了の日時を、その設置場所の使用開始及び終了の日時と同日同時刻とすれば、各々のプロジェクター11の表示開始及び終了の日時をスケジュールデータ131Aから特定できる。
なお、図3(A)及び(B)に示す例では各室2を識別するための情報として室2の名称(「第1会議室」、「第2会議室」、「大会議室」、…)を用いていたが、各室2に番号や記号からなる識別情報を与えて、この識別情報により各室2を識別してもよく、室2を識別するために用いる情報の種類や内容は任意に設定してよい。
【0029】
図4は、スケジュールデータの作成、編集或いは確認を行うためのスケジュール管理画面201の例を示す図である。このスケジュール管理画面201は、例えば、スケジュール管理サーバー13をオペレーターが操作する際にスケジュール管理サーバー13の表示画面(図示略)に表示される。また、図示しない他のPC(Personal Computer)が通信ネットワーク17を介してスケジュール管理サーバー13にアクセスし、スケジュールデータを編集する場合に、当該PCの画面に表示される。
スケジュール管理画面201は、表示システム10を構成する室2毎にスケジュールを表示する画面であり、例えば図4の日毎スケジュール表示部203には第1会議室の使用スケジュールが表示されている。スケジュール管理サーバー13の操作により、日毎スケジュール表示部203に表示されるスケジュールを、他の室2の使用スケジュールに切り替えることができる。
スケジュール管理画面201には、各月のカレンダーを表示するカレンダー表示部202と、日ごとの予定を表示する日毎スケジュール表示部203とが配置され、日毎スケジュール表示部203には、各日の予定のスケジュールデータ204が、予定ごとに表示される。図4に例示するスケジュールデータ204には、室2の使用者名と使用開始時刻及び使用終了時刻が表示されている。各予定は独立して入力・設定され、室2と日時に対応づけられる。このスケジュール管理画面201上の入力操作により作成されたスケジュールデータは、スケジュールデータ格納部131に格納され、このスケジュールデータによりプロジェクター11の動作を制御できる。
【0030】
図5は、プロジェクター11の機能的構成を示すブロック図である。
プロジェクター11は、ビデオ再生装置、DVD再生装置等の外部の装置に接続されるI/F(インターフェイス)101を備えている。I/F101は、例えば、USBインターフェイス、有線または無線LANインターフェイス、アナログ映像信号が入力されるVGA端子、デジタル映像信号が入力されるDVI(Digital Visual Interface)、NTSC、PAL、SECAM等のコンポジット映像信号が入力されるS映像端子、コンポジット映像信号が入力されるRCA端子、コンポーネント映像信号が入力されるD端子、HDMI(登録商標)規格に準拠したHDMIコネクター等を備えている。本実施形態のプロジェクター11のI/F101には、上記のいずれかの端子に、通信装置14に繋がるケーブルが接続されている。
【0031】
プロジェクター11は、大きく分けて光学的な画像の形成を行う光学系と画像信号を電気的に処理する画像処理系とからなる。光学系は、照明光学系31、光変調装置である液晶パネル32、及び投射光学系33から構成される投射部3(表示手段)である。照明光学系31は、キセノンランプ、超高圧水銀ランプ、LED(Light Emitting Diode)等からなる光源を備えている。また、照明光学系31は、光源が発した光を液晶パネル32に導くリフレクター及び補助リフレクターを備えていてもよく、投射光の光学特性を高めるためのレンズ群(図示略)、偏光板、或いは光源が発した光の光量を液晶パネル32に至る経路上で低減させる調光素子等を備えたものであってもよい。
液晶パネル32は、後述する画像処理系からの信号を受けて、照明光学系31からの光を変調する。液晶パネル32は、カラーの投影を行うため、RGBの三原色に対応した3枚の液晶パネルからなる。そのため、照明光学系31からの光はRGBの3色の色光に分離され、各色光は対応する各液晶パネルに入射する。各液晶パネルを通過して変調された色光はクロスダイクロイックプリズム等の合成光学系によって合成され、投射光学系33に射出される。
【0032】
投射光学系33は、投射する画像の拡大・縮小および焦点の調整を行うズームレンズ、ズームの度合いを調整するズーム調整用モーター、フォーカスの調整を行うフォーカス調整用モーター等を備えている。この光学系には、制御部103の制御に従って投射光学系33が備える各モーターを駆動する投射光学系駆動部121、及び、制御部103の制御に従って照明光学系31が備える光源を駆動する光源駆動部117が接続されている。
【0033】
一方、画像処理系は、プロジェクター11全体を統合的に制御する制御部103を中心に構成され、制御部103が処理するデータや制御部103が実行する制御プログラム105Aを記憶した記憶部105、操作パネル45及びリモコン受光部41を介してユーザーの操作を検出する入力処理部123、I/F101を介して入力された入力画像を処理する表示制御部107、表示制御部107の制御に従って画像処理部113、表示制御部107から出力される画像信号に基づいて液晶パネル32を駆動して描画を行う光変調装置駆動部119を備えている。
【0034】
制御部103は、記憶部105に記憶された制御プログラム105Aを読み出して実行することにより、プロジェクター11の各部を制御する。制御部103は、入力処理部123から入力される操作信号に基づいて、操作者が行った操作の内容を検出し、この操作に応じて表示制御部107、投射光学系駆動部121及び光源駆動部117を制御して、スクリーンSCに画像を投射させる。
また、制御部103には通信I/F(インターフェイス)111が接続されている。通信I/F111は、例えば有線または無線LANインターフェイスを備え、通信ネットワーク17に接続されている。制御部103は、通信I/F111を介して、スケジュール管理サーバー13との間で制御データやスケジュールデータを送受信する。
【0035】
プロジェクター11の外装筐体(図示略)には各種スイッチ及びインジケーターランプを備えた操作パネル45が配置されている。操作パネル45は入力処理部123に接続されている。入力処理部123は、制御部103の制御に従い、プロジェクター11の動作状態や設定状態に応じて操作パネル45のインジケーターランプを適宜点灯或いは点滅させる。また、操作パネル45のスイッチが操作されると、操作されたスイッチに対応する操作信号が入力処理部123から制御部103に出力される。
プロジェクター11は、操作者が使用するリモコン(図示略)がボタン操作に対応して送信した赤外線信号を、リモコン受光部41によって受光する。リモコン受光部41は、上記リモコンから受光した赤外線信号を受光素子によりアナログ電圧に変換して入力処理部123に出力する。入力処理部123は、リモコン受光部41が出力するアナログ電圧を量子化し、デコード等の処理を行い、上記リモコンにおける操作内容を示す操作信号を制御部103に出力する。
【0036】
I/F101には表示制御部107が接続される。表示制御部107には、画像処理部113が接続され、この画像処理部113にはフレームメモリー115が接続されている。
表示制御部107(表示制御手段)は、I/F101を介して入力される入力画像のアナログ/デジタルの判別、画像フォーマット(フレームレート、解像度、圧縮状態)の判別等を行い、入力画像を液晶パネル32に表示するために必要な処理を決定し、画像処理部113を制御して当該処理を実行する。そして、画像処理部113により処理された画像信号を光変調装置駆動部119に出力し、液晶パネル32に表示させる。
画像処理部113は、表示制御部107の制御に従って、I/F101を介して入力される入力画像をフレームメモリー115に展開し、アナログ/デジタル変換、インターレース/プログレッシブ変換、解像度変換等の各種変換処理を適宜実行し、予め設定されたフォーマットの画像信号を生成して表示制御部107に出力する。また、画像処理部113は、表示制御部107の制御に従って、キーストーン補正、カラーモードに対応した色調補正、画像の拡大/縮小処理等の各種の画像処理を実行可能である。
【0037】
また、制御部103は、制御プログラム105Aを実行することにより、スケジュール取得部106A(情報取得手段)、動作監視部106B、及び起動制御部106C(起動制御手段)として機能するほか、現在時刻及び指定された時間を計時するタイマー106Dの機能を備えている。
タイマー106Dは、予めスケジュールデータの取得間隔として設定された時間が経過する毎に、スケジュール取得部106A及び起動制御部106Cに対して取得タイミングを通知する。
動作監視部106Bは、プロジェクター11の動作状態を監視する。プロジェクター11の動作状態としては、電源オフ状態、電源オフであって後述するように最小限の制御系だけ起動している状態、電源オン状態、電源オン状態で照明光学系31の光源が点灯している状態等がある。
【0038】
起動制御部106Cは、タイマー106Dから入力される起動タイミングに従って、プロジェクター11の各部の電源をオン/オフする制御を行う。すなわち、タイマー106Dから電源オン日時を通知する信号が入力されると、プロジェクター11の電源をオンに切り換え、照明光学系31の光源を点灯させる。また、タイマー106Dから投射開始日時を通知する信号が入力されると、光変調装置駆動部119及び投射光学系駆動部121を制御して、スクリーンSCへの画像の投射を開始させる。起動制御部106Cは、タイマー106Dにより投射終了日時を通知する信号が入力されると、光変調装置駆動部119及び投射光学系駆動部121を制御して投射を終了させるとともに、照明光学系31の光源を消灯させる。そして、起動制御部106Cは、タイマー106Dから電源オフ日時を通知する信号が入力されると、プロジェクター11の電源をオフにする。
また、起動制御部106Cは、タイマー106Dから、スケジュールデータを取得する取得タイミングが入力された場合に、制御部103、記憶部105及び通信I/F111を含む制御系の最小限の構成のみ起動させる。
【0039】
スケジュール取得部106Aは、タイマー106Dから入力される取得タイミングに従って、スケジュール管理サーバー13のスケジュールデータ管理部132に対して、自装置(プロジェクター11)が設置された室2のスケジュールデータを要求する。ここで、スケジュール取得部106Aは、当該プロジェクター11が設置された室2の識別情報(名称)を、予め記憶部105に記憶された情報から取得してもよいし、スケジュールデータ格納部131から取得してもよい。すなわち、スケジュール管理サーバー13がプロジェクター管理テーブル210(図3(A))を記憶している場合には、このプロジェクター管理テーブル210に基づいて、スケジュールデータ格納部131に検索を行わせてもよい。また、プロジェクター管理テーブル210や、該当する室2の識別情報を記憶部105に記憶している場合は、スケジュール取得部106Aが記憶部105の情報を参照して、識別情報を取得すればよい。
そして、スケジュール取得部106Aは、スケジュールデータ管理部132の機能により該当するスケジュールデータが検索され、スケジュールデータ格納部131から読み出されて送信されると、このスケジュールデータを受信して、記憶部105にスケジュールデータ105Bとして記憶する。
【0040】
起動制御部106Cは、記憶部105に記憶されたスケジュールデータ105Bを解析して、プロジェクター11が設置された室2の使用開始日時および使用終了日時を特定する。ここで、複数の使用予定に関するスケジュールデータ105Bがあれば、複数の使用予定に関する使用開始日時および使用終了日時を特定する。使用開始日時は、プロジェクター11の投射開始日時として設定され、使用終了日時はプロジェクター11の投射終了日時として設定される。これらの日時は、例えば分単位または秒単位で決定され、管理される。
そして、起動制御部106Cは、特定した使用開始日時に、照明光学系31の光源を安定させるために必要な時間を加味して、電源オンの日時を決定する。例えば、照明光学系31のランプの点灯開始から輝度ないし光量が安定するまでの時間が3分間である場合、起動制御部106Cは、電源オン日時を、スケジュールデータ105Bをもとに特定した表示開始時刻の3分前に決定する。また、起動制御部106Cは、スケジュールデータ105Bをもとに特定した使用終了日時に基づいて電源オフ日時を決定する。電源オフ日時は使用終了日時と同一としてもよいが、照明光学系31のランプを消灯してからランプの温度が十分に低下するまでの時間を加味して決定してもよい。例えば、投射終了日時の3分後を電源オフ日時に決定すれば、ランプは消灯後3分間、プロジェクター11の冷却ファン(図示略)により冷却される。
【0041】
また、起動制御部106Cは、タイマー106Dから電源オン時間を通知する信号が入力された際に、動作監視部106Bにより動作状態を判定させ、プロジェクター11がすでに電源オンまたは投射中である場合は、照明光学系31のランプを点灯させる制御を行わない。
さらに、起動制御部106Cは、電源オン時間を通知する信号が入力された際に、プロジェクター11が電源オフ状態または投射終了後である場合は、投射終了から所定時間内であるか否かを判別する。そして、投射終了から所定時間内(例えば、10分以内)である場合には、電源オン時間になっても照明光学系31のランプを点灯させない。つまり、ランプが消灯直後で、再点灯した場合に速やかに光量が安定する場合であれば、事前にランプを点灯させておく必要がない。この場合のランプの消灯は、操作パネル45の電源スイッチの操作により消灯した場合も含む。この所定時間は、予め記憶部105に記憶した情報で設定されてもよいし、季節毎または周囲の気温等により、或いは操作パネル45の操作によって変更してもよい。この場合、電源オン時間にランプが点灯されないが、起動制御部106Cは、使用開始日時にランプを点灯させるので、使用開始日時にプロジェクター11が使用可能な状態になることは上記と同様である。
【0042】
図6は、プロジェクター11の動作を示すフローチャートである。
プロジェクター11の制御部103は、タイマー106Dの機能により常に計時を行い、予め設定された取得タイミングになると、起動制御部106Cに対し取得タイミングを通知して制御系を起動させる(ステップS11)。ここで、スケジュール取得部106Aはスケジュール管理サーバー13にアクセスして、当該プロジェクター11が設置された室2のスケジュールデータを取得する(ステップS12)。ここで、スケジュール取得部106Aは、スケジュールデータ格納部131に該当するスケジュールデータがあるか否かを判別し(ステップS13)、使用予定がある場合(スケジュールデータがある場合)には(ステップS13;Yes)、このスケジュールデータをダウンロードして記憶部105に記憶する。続いて、制御部103は起動制御部106Cの機能により、記憶部105に記憶されたスケジュールデータ105Bをもとに、室2の使用開始日時及び使用終了日時を特定する(ステップS14)。ここで特定された室2の使用開始日時及び使用終了日時は、そのまま、プロジェクター11の投射開始日時及び投射終了日時として、タイマー106Dに設定される。
【0043】
続いて、起動制御部106Cは、プロジェクター11の投射開始日時から、ランプの点灯時に光量が安定するまでの時間を差し引いた電源オン日時を決定し、投射終了日時にランプの消灯時の冷却時間を加えた電源オフ日時を決定する(ステップS15)。
ここで、起動制御部106Cは、プロジェクター11がすでに投射中であるか否かを判別し(ステップS16)、動作監視部106Bの機能により投射中でないと判別された場合は(ステップS16;No)、上述した制御系のみが動作した状態で待機する(ステップS17)。そして、起動制御部106Cは、タイマー106Dにより電源オン日時が通知されるまで(ステップS18;No)、ステップS16〜S18で待機する。また、投射中であった場合は(ステップS16;Yes)、投射を継続した状態で、電源オン日時まで待機する(ステップS18)。
【0044】
タイマー106Dから電源オン日時が通知されると(ステップS18;Yes)、起動制御部106Cは、照明光学系31のランプが消灯後所定時間内または点灯中であるか、消灯後所定時間以上経過後かを判別する(ステップS19)。ランプの消灯後所定時間以上経過後であれば(ステップS19;No)、起動制御部106Cはランプを点灯させるとともに、光変調装置駆動部119を制御して液晶パネル32の表示領域全体に黒表示をさせて、照明光学系31からの光がスクリーンSCに投射されない状態とする(ステップS20)。その後、起動制御部106Cは、タイマー106Dから投射開始日時が通知されるまで待機する(ステップS21;No)。また、ランプの点灯中またはランプの消灯後所定時間内であれば(ステップS19;Yes)、起動制御部106Cは、そのまま投射開始日時が通知されるまで待機する(ステップS21;No)。
【0045】
タイマー106Dから投射開始日時が通知されると(ステップS21;Yes)、起動制御部106Cは表示制御部107を制御して、I/F101から入力される画像信号に基づいて表示画像データを生成し、光変調装置駆動部119を駆動して、液晶パネル32に入力画像を描画させ、画像の投射を開始し(ステップS22)、ステップS25に移行する。
【0046】
一方、スケジュール取得部106Aがスケジュールデータ管理部132に要求したスケジュールデータがない場合(ステップS13;No)、起動制御部106Cは、プロジェクター11がすでに投射中であるか否かを判別する(ステップS23)。動作監視部106Bの機能により投射中でないと判別された場合は(ステップS23;No)、上述した制御系のみが動作した状態に移行し(ステップS24)、ステップS25に移行する。また、プロジェクター11がすでに投射中である場合は(ステップS23;Yes)、ステップS25に移行する。
ステップS25で、起動制御部106Cは、タイマー106Dから終了日時が通知されたか否かを判別し、終了日時が通知されるまでは(ステップS25;No)、ステップS12に戻る。タイマー106Dから終了日時が通知された場合は(ステップS25;Yes)、投射部3による投射を終了して、電源をオフにする(ステップS26)。なお、投射終了日時から電源オフ日時まで時間がある場合、起動制御部106Cは、ステップS26で待機する。
【0047】
以上説明したように、本発明を適用した実施形態に係る表示システム10のプロジェクター11は、複数のプロジェクター11のスケジュールデータを記憶したスケジュール管理サーバー13と通信可能に接続され、画像を表示する投射部3と、スケジュール管理サーバー13から当該プロジェクター11のスケジュールデータを取得するスケジュール取得部106Aと、スケジュール取得部106Aにより取得されたスケジュールデータに基づいて、当該プロジェクター11の投射開始日時(表示開始時刻)に投射部3による表示を開始する起動制御部106Cとを備え、プロジェクター11がスケジュール管理サーバー13からスケジュールデータを取得して、投射開始日時に表示を開始するので、プロジェクター11のスケジュールデータを用意しておくことによってプロジェクター11の起動を制御できる。従って、プロジェクター11の起動を自動化することができ、ユーザーの利便性の向上を図ることができる。また、プロジェクター11が接続されたスケジュール管理サーバー13に、スケジュールデータ131Aを保持させておくことによって各プロジェクター11のスケジュールを一元的に管理できる。
【0048】
また、スケジュール管理サーバー13が格納するスケジュールデータは、複数のプロジェクター11がそれぞれ設置された設置場所毎にスケジュール管理サーバー13に用意され、プロジェクター11のスケジュール取得部106Aは、スケジュール管理サーバー13から、当該プロジェクター11が設置された室2に対応するスケジュールデータを取得して表示を開始するので、設置場所のスケジュールデータを用意しておくことで当該設置場所に設置されたプロジェクター11の起動を制御できる。これにより、プロジェクター11を識別しなくても、設置場所である室2の使用予定を決めておけば、その室2で使用されるプロジェクター11を自動的に起動させることができる。従って、より一層の利便性の向上を図ることができる。
【0049】
また、起動制御部106Cは、スケジュール取得部106Aにより取得されたスケジュールデータに基づいて当該プロジェクター11の投射開始日時を求め、求めた投射開始日時に、当該プロジェクター11の表示状態を安定させるために必要な時間を加味した電源オン日時(準備開始時刻)に投射部3を起動して光源を点灯させる。すなわち、プロジェクター11は、当該プロジェクター11の投射状態を安定させるために必要な時間を加味して動作し、スケジュールデータに基づいて投射を開始するので、使用開始前にプロジェクター11を起動させておく等の人手による作業が必要なくなり、より一層の利便性の向上を図ることができる。
【0050】
また、光源を有する照明光学系31を備え、光源の投射光により画像をスクリーンSCに投射する投射部3を備えたプロジェクター11が、起動制御部106Cの機能により、スケジュール取得部106Aにより取得されたスケジュールデータに基づいて求めた投射開始日時に、光源の光量が安定するまでに必要な時間を加味した電源オン日時に光源を点灯させるので、光源の点灯から光量が安定するまでの時間が比較的長いプロジェクター11が、この光量が安定するまでの時間を加味して光源を点灯し、定められた投射開始日時に表示を開始する。これにより、プロジェクター11を使用する前に、予め電源を投入しておくといった手間を省くことができ、より一層の利便性の向上を図ることができる。
【0051】
また、起動制御部106Cは、電源オン日時またはそれ以前に光源が点灯され、光源の光量が安定するまでに必要な時間が短縮されている場合には、電源オン日時に光源を点灯する制御を行わないので、光源が消灯されていた時間が短く、光量が安定するまで通常時ほどの時間が必要ない場合に、予め光源を点灯する動作が行われないので、消費電力を抑えることができ、ユーザーの利便性を損なうことなく、効率よくプロジェクター11を使用できる。
【0052】
また、起動制御部106Cは、スケジュールデータに基づいて当該プロジェクター11の投射終了日時(表示終了日時)を求め、求めた投射終了時刻に投射部3による表示を終了するので、スケジュールデータを利用してプロジェクター11を制御し、自動的に表示を終了させることができる。
また、スケジュール取得部106Aは、投射部3による投射中もスケジュールデータを取得するので、最新のスケジュールデータに基づいてプロジェクター11を動作させることができる。
【0053】
また、通信回線5を介して他の装置との間で音声及び画像を送受信し、送受信する音声及び画像を出力する通信装置14に接続され、表示制御部107により、通信装置14が出力する画像を投射部3により表示する機能を有し、テレビ会議システム15を構成するプロジェクター11を、スケジュールデータを用いて自動的に起動させ、表示を開始させることができる。
なお、この場合に、起動制御部106Cが、投射開始日時を決定した後で通信装置14の通信制御部141を制御して、投写開始とともに、通信装置14によって通話先の外部の装置に対する発呼(発信)を実行させてもよい。この場合、プロジェクター11が画像の投射を開始するとともに回線が接続され、室2の使用開始とともに速やかにテレビ会議を開始できる。この場合、スケジュールデータ格納部131に格納されるスケジュールデータに、会議の相手先と通信を行うための通信情報(通話相手先の電話番号やIPアドレス等)を含めておくことにより、発呼(発信)する相手先を指定する手間を省くことができる。また、起動制御部106Cの制御により、撮影装置16が撮影を開始する構成としてもよい。この構成によれば、スケジュールデータ格納部131に室2の使用開始と終了の日時をスケジュールデータとして設定しておくだけで、事前に人が準備作業を行わなくてもテレビ会議システム15による会議を開始できる。
【0054】
また、上記実施形態では、プロジェクター11は投射開始日時に通信装置14が出力する画像をスクリーンSCに投射するものとしたが、ここで投射する画像をスケジュールデータに含めることも可能である。すなわち、図4に示したスケジュール管理画面201において、スケジュールデータ204に、画像データやプレゼンテーションファイルなどプロジェクター11の機能により表示可能なデータファイルを添付可能とする。このスケジュール管理画面201に対する操作により、添付されたファイルは、室2の使用開始時刻及び使用終了時刻を示すデータとともに、スケジュールデータ格納部131に格納される。そして、プロジェクター11がスケジュール取得部106Aの機能によりスケジュールデータをスケジュールデータ格納部131から取得する際に、このスケジュールデータに関連づけてスケジュールデータ格納部131に格納されたデータファイルを合わせて取得し、記憶部105に記憶する。起動制御部106Cは、投射開始時刻に投射部3による投射を開始する際に、記憶部105に記憶されたデータファイルを再生し、このデータファイルの画像をスクリーンSCに投射させる。この場合、テレビ会議システム15に限らず、プロジェクター11を設置した室2において任意の画像を自動的に投射させることができる。
【0055】
なお、上記実施形態に係る表示システム10では、スケジュール管理サーバー13がスケジュールデータ格納部131を格納し、このスケジュールデータ格納部131に格納されたプロジェクター管理テーブル210及びスケジュールデータ131Aを、スケジュールデータ管理部132によって管理する構成としたが、本発明はこれに限定されない。例えば、表示システム10を構成するプロジェクター11が、スケジュールデータ131Aを管理する機能を有する構成としても良い。
すなわち、表示システム10が備えるプロジェクター11のうちいずれか、或いは各プロジェクター11が、通信ネットワーク17を介して接続されたスケジュール管理サーバー13や他の端末装置(パーソナルコンピューター、携帯型電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等)からのアクセスに応じて、プロジェクター管理テーブル210及びスケジュールデータ131Aに基づいて、スケジュール管理画面201を表示するための表示データを送信するウェブサーバーとしての機能を有する構成としても良い。この場合、当該プロジェクター11は、スケジュール管理サーバー13や他の端末装置のアクセスに応じて、スケジュールデータ管理部132と同様にスケジュールデータ131Aを編集する機能を有していても良い。この場合のスケジュールデータ131Aは、各プロジェクター11が備える記憶部105に記憶していても良いし、他のコンピューターが備える記憶装置に格納されていてもよい。この場合、いずれかのプロジェクター11がスケジュールデータ131Aの管理を行う機能を有することで、スケジュール管理サーバー13を用意する必要が無く、プロジェクター11のスケジュール管理を行える。また、全てのプロジェクター11が、自己のスケジュールに係るスケジュールデータ131Aを記憶し、外部のスケジュール管理サーバー13や他の端末装置のアクセスに応じて、自己の使用開始日時及び使用終了日時を定めるスケジュールデータ131Aを管理する構成としても良い。この場合、各プロジェクター11がスケジュールを管理する機能を有するので、室2毎のスケジュールの管理が容易になる。また、プロジェクター管理テーブル210が不要となり、プロジェクター11を他の室2に移動させたり、プロジェクター11を増減させたりする表示システム10の構成変更、及び、表示システム10の構築時にプロジェクター管理テーブル210を書き換える必要がない。従って、システムの構築及び構成変更が容易になる。
【0056】
また、上述した各実施形態は本発明を適用した具体的態様の例に過ぎず、本発明を限定するものではなく、上記実施形態とは異なる態様として本発明を適用することも可能である。例えば、上記実施形態では、1台のスケジュール管理サーバー13に対し複数のプロジェクター11が接続された構成としたが、スケジュール管理サーバー13の数及びプロジェクター11の数は任意である。その他、表示システム10の構成は任意であり、例えば、通信ネットワーク17に他のPCが接続された構成としてもよい。また、上記実施形態では、各室2のプロジェクター11はテレビ会議システム15を構成するものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、PC等の画像供給装置に接続されたプロジェクター11が室2に設置されていてもよいし、プロジェクター11が、通信ネットワーク17を介して図示しないPCから画像を受信して投射するものであってもよい。
【0057】
また、上記実施形態では、RGBの各色に対応した3枚の透過型または反射型の液晶パネル32を用いて変調を行う構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、1枚の液晶パネルとカラーホイールを組み合わせた方式、3枚のデジタルミラーデバイス(DMD)を用いた方式、1枚のデジタルミラーデバイスとカラーホイールを組み合わせた方式等により構成してもよい。ここで、光変調装置として1枚のみの液晶パネルまたはDMDを用いる場合には、クロスダイクロイックプリズム等の合成光学系に相当する部材は不要である。また、液晶パネル及びDMD以外にも、光源が発した光を変調可能な構成であれば問題なく採用できる。
また、本発明の表示装置は、スクリーンSCに画像を投射するプロジェクターに限定されず、液晶表示パネルに画像/画像を表示する液晶モニターまたは液晶テレビ、或いは、PDP(プラズマディスプレイパネル)に画像/画像を表示するモニター装置またはテレビ受像機、OLED(Organic light-emitting diode)、OEL(Organic Electro-Luminescence)等と呼ばれる有機EL表示パネルに画像/画像を表示するモニター装置またはテレビ受像機等の自発光型の表示装置など、各種の表示装置も本発明の画像表示装置に含まれる。この場合、液晶表示パネル、プラズマディスプレイパネル、有機EL表示パネルが表示手段に相当する。
【0058】
また、図2及び図5に示した各機能部は、プロジェクター11、スケジュール管理サーバー13及び通信装置14の機能的構成を示すものであって、具体的な実装形態は特に制限されない。つまり、必ずしも各機能部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで複数の機能部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。また、上記実施形態においてソフトウェアで実現されている機能の一部をハードウェアで実現してもよく、あるいは、ハードウェアで実現されている機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。その他、プロジェクター11及び表示システム10の他の各部の具体的な細部構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
【符号の説明】
【0059】
2…室(設置場所)、3…投射部(表示手段)、5…通信回線、10…表示システム、11…プロジェクター(表示装置)、13…スケジュール管理サーバー(外部の装置、予定管理装置)、14…通信装置、15…テレビ会議システム、16…撮影装置、17…通信ネットワーク、31…照明光学系(光源)、32…液晶パネル、33…投射光学系、103…制御部、105…記憶部、105A…制御プログラム、105B…スケジュールデータ、106A…スケジュール取得部(情報取得手段)、106B…動作監視部、106C…起動制御部(起動制御手段)、106D…タイマー、107…表示制御部(表示制御手段)、111…通信I/F、131…スケジュールデータ格納部、131A…スケジュールデータ(使用予定情報)、132…スケジュールデータ管理部、201…スケジュール管理画面、204…スケジュールデータ、210…プロジェクター管理テーブル、SC…スクリーン(投射面)。
図1
図2
図3
図4
図5
図6