特許第5834568号(P5834568)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特許5834568情報処理装置、情報処理方法およびコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5834568
(24)【登録日】2015年11月13日
(45)【発行日】2015年12月24日
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法およびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/44 20130101AFI20151203BHJP
   G06F 21/31 20130101ALI20151203BHJP
   H04L 9/32 20060101ALI20151203BHJP
   G06F 3/0488 20130101ALI20151203BHJP
   H04W 12/08 20090101ALI20151203BHJP
【FI】
   G06F21/44
   G06F21/31
   H04L9/00 673D
   G06F3/048 620
   H04W12/08
【請求項の数】11
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2011-157971(P2011-157971)
(22)【出願日】2011年7月19日
(65)【公開番号】特開2013-25463(P2013-25463A)
(43)【公開日】2013年2月4日
【審査請求日】2014年6月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095957
【弁理士】
【氏名又は名称】亀谷 美明
(74)【代理人】
【識別番号】100096389
【弁理士】
【氏名又は名称】金本 哲男
(74)【代理人】
【識別番号】100101557
【弁理士】
【氏名又は名称】萩原 康司
(74)【代理人】
【識別番号】100128587
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 一騎
(72)【発明者】
【氏名】亘理 靖展
(72)【発明者】
【氏名】大塚 史高
(72)【発明者】
【氏名】橋口 博聡
【審査官】 平井 誠
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−078475(JP,A)
【文献】 特開2010−097340(JP,A)
【文献】 特開平11−066005(JP,A)
【文献】 特開2005−027280(JP,A)
【文献】 特開2002−359623(JP,A)
【文献】 特開2008−243196(JP,A)
【文献】 特開2011−135166(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 21
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力されたジェスチャに基づいて認証情報を生成する情報生成部と、
前記認証情報をブロードキャスト送信する通信部と、
自身と同一の前記認証情報を生成した他の情報処理装置との通信関係に基づいて、ネットワークのアクセスポイントとなる親端末または前記親端末に接続する子端末のうちいずれとして機能するかを決定する通信関係判定部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
ジェスチャと文字列とを関連付けて記憶する認証情報記憶部をさらに備え、
前記情報生成部は、前記認証情報記憶部より、前記入力されたジェスチャに対応する文字列を取得して前記認証情報を生成する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記情報生成部は、前記入力されたジェスチャの形状および入力順序に基づいて、前記認証情報記憶部より複数の文字列を取得して連結し、当該入力されたジェスチャに対応する文字列を生成する、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記情報生成部は、生成された前記文字列を分割して、認証情報であるSSIDおよびパスワードを生成する、請求項2または3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記通信関係判定部は、同一の前記認証情報を生成した前記他の情報処理装置よりも先に前記認証情報をブロードキャスト送信したとき、前記ネットワークの前記親端末として機能することを決定する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記通信関係判定部は、同一の前記認証情報を生成した前記他の情報処理装置が先に前記認証情報をブロードキャスト送信しているとき、前記ネットワークの前記子端末として機能することを決定する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記通信関係判定部は、前記認証情報が設定されたアクセスポイントの存在を検出したとき、前記アクセスポイントに接続する前記子端末として機能することを決定する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記ネットワークの前記親端末として機能している場合において、
前記通信関係判定部は、前記子端末として機能する前記情報処理装置のうちアクセスポイントとして機能可能な前記情報処理装置が存在するとき、選択された1つの子端末として機能している前記情報処理装置を前記ネットワークの前記親端末として機能させ、自身の前記アクセスポイント機能を停止する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記通信関係判定部は、
前記通信部を介して、前記子端末として機能する前記情報処理装置からアクセスポイントとしての機能可否と前記情報処理装置の性能を表す性能情報とを受信し、
前記アクセスポイントとして機能可能な前記情報処理装置のうち、前記性能情報が最も優れている前記情報処理装置を前記ネットワークの前記親端末として機能させる、請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
入力されたジェスチャに基づいて認証情報を生成するステップと、
前記認証情報をブロードキャスト送信するステップと、
自身と同一の前記認証情報を生成した他の情報処理装置との通信関係に基づいて、ネットワークのアクセスポイントとなる親端末または前記親端末に接続する子端末のうちいずれとして機能するかを決定するステップと、
を備える、情報処理方法。
【請求項11】
コンピュータを、
入力されたジェスチャに基づいて認証情報を生成する情報生成部と、
前記認証情報をブロードキャスト送信させる通信制御部と、
自身と同一の前記認証情報を生成した他の情報処理装置との通信関係に基づいて、ネットワークのアクセスポイントとなる親端末または前記親端末に接続する子端末のうちいずれとして機能するかを決定する通信関係判定部と、
を備える、情報処理装置として機能させるコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信ネットワークを構成する情報処理装置、情報処理方法およびコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機や携帯情報端末、タブレット端末等の小型の情報処理端末では、端末にデータを保持させて、任意の場所でデータを操作したりアプリケーションを実行させたりすることができる。また、情報処理端末をネットワークに接続することで、当該ネットワークに接続されている他の端末とのデータ通信も可能となる。端末間のデータ通信によって、例えば画像データやアドレス情報等を容易に送受信することができる。
【0003】
短距離の端末間でのデータ通信は、例えば赤外線通信やBluetooth(登録商標)等の無線通信技術を用いて行うことができる。端末間のデータ通信を確立するためにはパスワードや認証コード等の認証情報を入力する接続認証処理が必要となる。この際、通常はユーザによる認証情報の入力や接続認証処理を実行するための事前設定等をしなければならず、ユーザの作業負荷が大きい。
【0004】
そこで、例えば特許文献1では、接続準備のための設定を不要としながらもデータ通信を行う情報処理装置を明確に指定するとともに、各装置間のデータ通信のための接続認証を簡単にする方法が提案されている。特許文献1では、複数装置間に入力されたジェスチャを比較して、関連性があるとみなされるジェスチャが同一時刻に入力されたとき通信手段を認証する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−97340号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記特許文献1では、既に形成されたネットワーク内に新たな装置を追加接続するには、追加接続する装置に対して再度同一操作を行う必要があり、操作と認証とを同一のタイミングで行う必要がある。また、認証のために装置同士を近接させて同様の操作を行う必要がある。さらに、既に確立済みのネットワークがなければ認証を行うことができない。
【0007】
そこで、情報処理端末間でデータ通信を行うためのネットワークを容易に形成できるとともに、ネットワークへの情報処理端末の追加接続やネットワークに接続された情報処理端末のネットワークからの離脱を容易にできることが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示によれば、入力されたジェスチャに基づいて認証情報を生成する情報生成部と、認証情報をブロードキャスト送信する通信部と、自身と同一の認証情報を生成した他の情報処理装置との通信関係に基づいて、ネットワークのアクセスポイントとなる親端末または親端末に接続する子端末のうちいずれとして機能するかを決定する通信関係判定部と、を備える、情報処理装置が提供される。
【0009】
本開示によれば、入力されたジェスチャに基づいて認証情報が生成され、同一の認証情報が生成された情報処理装置の間の通信関係に基づいて、自動的にアクセスポイントとなる親端末が決定されるとともに、これに接続する子端末が決定される。これにより、簡単な入力により、ネットワークを容易に形成することができる。
【0010】
また、本開示によれば、入力されたジェスチャに基づいて認証情報を生成するステップと、認証情報をブロードキャスト送信するステップと、自身と同一の認証情報を生成した他の情報処理装置との通信関係に基づいて、ネットワークのアクセスポイントとなる親端末または親端末に接続する子端末のうちいずれとして機能するかを決定するステップと、を備える、情報処理方法が提供される。
【0011】
さらに、本開示によれば、コンピュータを、入力されたジェスチャに基づいて認証情報を生成する情報生成部と、認証情報をブロードキャスト送信させる通信制御部と、自身と同一の認証情報を生成した他の情報処理装置との通信関係に基づいて、ネットワークのアクセスポイントとなる親端末または親端末に接続する子端末のうちいずれとして機能するかを決定する通信関係判定部と、を備える、情報処理装置として機能させるコンピュータプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0012】
以上説明したように本開示によれば、情報処理端末間でデータ通信を行うためのネットワークを容易に形成できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本開示の実施形態に係る情報処理端末により形成されるネットワークを説明する説明図である。
図2】同実施形態に係る情報処理端末の機能構成を示すブロック図である。
図3】認証情報記憶部に記憶される情報の一例を示す説明図である。
図4】本実施形態に係る情報処理端末による新規ネットワーク形成処理を示すフローチャートである。
図5】入力ジェスチャから認識される形状の一例を示す説明図である。
図6】認識された形状に基づいて情報生成部により生成される文字列の例を示す説明図である。
図7】認識された形状に基づいて情報生成部により認証情報を生成する処理を説明する説明図である。
図8】同実施形態に係る親端末のネットワークからの離脱処理を示すフローチャートである。
図9】同実施形態に係る情報処理端末の一ハードウェア構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0015】
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.情報処理端末により形成されるネットワーク
2.情報処理端末の機能構成
3.新規ネットワーク形成処理
4.ネットワークへの追加接続処理
5.親端末のネットワークからの離脱処理
6.ハードウェア構成例
【0016】
<1.情報処理端末により形成されるネットワーク>
まず、図1を参照して、本開示の実施形態に係る情報処理端末により形成されるネットワークについて説明する。なお、図1は、本実施形態に係る情報処理端末100A〜100Dにより形成されるネットワークを説明する説明図である。
【0017】
図1に示す情報処理端末100A〜100Dは、例えば携帯電話やデジタルカメラ、携帯タブレット端末等であって、各情報処理端末100A〜100Dには、認証情報としてジェスチャを入力するためのタッチパネル102と、端末間でデータ通信するための通信部とを備えている。
【0018】
ユーザがそれぞれのタッチパネル102上で認証情報となるジェスチャを入力すると、情報処理端末100A〜100Dは、入力されたジェスチャに対応する文字列を生成する。そして、情報処理端末100A〜100Dは、ネットワークのアクセスポイント(AP)となるSSID(Service Set Identifier)およびパスワードを生成する。生成されたSSIDおよびパスワードが同一の情報処理端末100A〜100Dの間においてはネットワークが形成される。
【0019】
例えば図1に示すように、情報処理端末100A〜100Cでは、左上に「○」、右上に「×」、左下に「△」、右下に「□」の図形がタッチパネル102上でジェスチャによって入力されたとする。この入力ジェスチャを「ジェスチャA」とする。一方、情報処理端末100Dでは、左上に「○」、右上および左下に「△」、右下に「□」の図形がタッチパネル102上でジェスチャによって入力されたとする。この入力ジェスチャを「ジェスチャB」とする。
【0020】
ジェスチャAが入力された情報処理端末100A〜100Cでは、同一の文字列が生成されるので、同一のSSIDおよびパスワードが生成される。これより、ジェスチャAが入力された情報処理端末100A〜100CではSSIDおよびパスワードによる接続認証が成功し、1つのネットワークが形成される。一方、ジェスチャBが入力された情報処理端末100Dでは、ジェスチャAの場合とは異なる文字列が生成され、ジェスチャAの場合とは異なるSSIDおよびパスワードが生成される。このため、情報処理端末100Dにより生成されたSSIDおよびパスワードは、情報処理端末100A〜100Cにより形成されているネットワークのアクセスポイントのSSIDおよびパスワードとは一致しないので、接続認証は成功しない。したがって、情報処理端末100Dは、情報処理端末100A〜100Cとデータ通信することはできない。
【0021】
このように、本実施形態に係る情報処理端末100は、ジェスチャという直感的で単純な操作入力を受けてSSIDおよびパスワードを自動的に生成し、接続認証の成功した端末間でネットワークを形成できる。形成されたネットワークに対しては、当該ネットワークのアクセスポイントのSSIDおよびパスワード入力することで、容易に新たな情報処理端末100をネットワークに追加接続することができる。また、本実施形態に係る情報処理端末100は、ネットワークのアクセスポイントとなっている親端末である場合にも、当該ネットワークに接続されている他の端末にアクセスポイントを移譲することができる。したがって、情報処理端末100は、形成されたネットワークの接続関係を解除することなく、ネットワークから離脱することが可能となる。
【0022】
以下では、本実施形態に係る情報処理端末100の構成と、複数の情報処理端末100によるネットワークの形成について、詳細に説明していく。
【0023】
<2.情報処理端末の機能構成>
まず、図2および図3に基づいて、本実施形態に係る情報処理端末100の機能構成について説明する。なお、図2は、本実施形態に係る情報処理端末100の機能構成を示すブロック図である。図3は、認証情報記憶部180に記憶される情報の一例を示す説明図である。なお、図2では、情報処理端末100でのネットワーク形成処理において機能する機能部を記載しており、当然に情報処理端末100はその他の機能部もさらに備えることができる。
【0024】
本実施形態に係る情報処理端末100は、図2に示すように、入力部110と、情報生成部120と、通信部130と、通信関係判定部140と、通信処理部150と、表示処理部160と、出力部170と、認証情報記憶部180とを備える。
【0025】
入力部110は、情報処理端末100においてユーザが情報を入力する機能部であって、例えば静電式タッチセンサや感圧式タッチセンサ等を用いて構成できる。また、情報処理端端末100には、入力部110として、ハードウェアボタン等を設けてもよい。本実施形態では、入力部110は、例えばユーザが他の情報処理端末100とネットワークを形成するときに認証情報となるジェスチャを入力するときや、情報処理端末100をネットワークから離脱させる旨を他の情報処理端末100に通知するときに用いられる。入力部110から入力された入力情報は、情報生成部120へ出力される。
【0026】
情報生成部120は、入力部110から入力された入力情報からネットワーク形成に必要な認証情報を生成する。情報生成部120は、入力部110から入力されたジェスチャを認識し、後述する認証情報記憶部180を参照して、認識されたジェスチャに対応する文字列を生成する。情報生成部120は、生成された文字列からさらに、ネットワーク形成に用いられる認証情報として、アクセスポイントの設定に必要なSSIDおよびパスワードを生成する。生成された認証情報は、通信関係判定部140へ出力される。また情報生成部120は、入力部110から情報処理端末100をネットワークから離脱させる旨を受けると、離脱処理を開始する指示を通信関係判定部140へ出力する。
【0027】
通信部130は、他の情報処理端末100とデータ通信をするためのインタフェースである。通信部130は、通信関係判定部140から入力された情報を他の情報処理端末100へ送信したり、他の情報処理端末100から情報を受信したりする。
【0028】
通信関係判定部140は、ジェスチャにより入力された認証情報に基づき形成されるネットワークの形成状況を判定する。通信関係判定部140は、情報生成部120により生成されたSSIDが設定されたアクセスポイントがすでに存在するか否か、すなわち当該SSIDおよびパスワードが設定されたアクセスポイントとなっている親端末が存在するか否かを判定する。その結果、通信関係判定部140は、新たなネットワークを形成するか、あるいは既存のネットワークに追加接続するかという他の情報処理端末100との通信関係を判定する。また、通信関係判定部140は、親端末であるときにネットワークから離脱する際に、同一ネットワークに接続されている他の情報処理端末100からアクセスポイントを移譲する情報処理端末100を特定する処理を行う。
【0029】
なお、ネットワーク形成状況をユーザに通知するため、通信関係判定部140は、通信部130を介して情報処理端末100と送受信されたデータに関する情報を表示処理部160に出力することもできる。通信関係判定部140による処理の詳細については後述する。
【0030】
通信処理部150は、通信関係判定部140の他の情報処理端末100との通信関係に基づいて、ネットワークを形成し、あるいは接続しているネットワークから離脱する処理を行う。通信処理部150は、通信関係判定部140により新たなネットワークを形成すると判定されたとき、他の情報処理端末100と接続認証を行い、ネットワークを形成する。また、通信処理部150は、親端末であるときにネットワークを離脱する際に、通信関係判定部140にて特定した情報処理端末100へアクセスポイントを移譲する。この際、通信処理部150は通信部130を介して他の情報処理端末100とのデータ通信を行う。
【0031】
なお、他の情報処理端末100との通信状況をユーザに通知するため、通信処理部150は、通信部130を介して情報処理端末100と送受信されたデータに関する情報を表示処理部160に出力することもできる。通信処理部150による処理の詳細については後述する。
【0032】
表示処理部160は、通信関係判定部140または通信処理部150から入力されるネットワーク形成状況や他の情報処理端末100と通信状況をユーザに通知するための表示処理を行う。例えば表示処理部160は、ネットワーク形成状況や他の情報処理端末100と通信状況を通知するメッセージ等を出力部170に出力させるための表示処理を行う。
【0033】
出力部170は、情報を出力する出力装置であって、例えば液晶ディスプレイ装置や有機ELディスプレイ装置等の表示装置を用いることができる。出力部170には、表示処理部160により表示処理された情報が表示される。なお、出力部170はスピーカ等の音声を出力する音声出力装置であってもよい。この場合、信関係判定部140または通信処理部150から入力されるネットワーク形成状況や他の情報処理端末100と通信状況を音声によりユーザに通知するための音声処理部(図示せず。)を情報処理端末100にさらに備えることができる。
【0034】
認証情報記憶部180は、入力部110から入力されたジェスチャと認証情報を生成するための文字列とを関連付けて記憶する記憶部である。認証情報記憶部180の一構成例を図3に示す。図3に示す認証情報記憶部180には、入力部110から入力されたジェスチャにより表された形状181と、形状の名称182と、形状に対応する文字列183とが記憶されている。情報生成部120は、認証情報記憶部180を参照し、入力ジェスチャに対応する文字列を取得して認証情報を生成することができる。
【0035】
以上、本実施形態に係る情報処理端末100の機能構成について説明した。情報処理端末100は、端末間でネットワークを形成する際に必要となる認証情報をジェスチャに基づき生成する。そして、生成した認証情報に基づき情報処理端末100間でネットワークのアクセスポイントとなる親端末および親端末にアクセスする子端末が決定された後、接続認証処理を行うことでネットワークが形成される。また、ネットワークから親端末が離脱する際には、当該ネットワークに接続された他の情報処理端末100(すなわち子端末)から親端末となることのできる情報処理端末100を特定し、親端末の機能を移譲する処理が行われる。
【0036】
このように、本実施形態に係る情報処理端末100によれば、ジェスチャに基づく認証情報を用いて、情報処理端末100間でのネットワークを簡単に形成することができる。以下、図4図8に基づいて、本実施形態に係る情報処理端末100による新規ネットワーク形成処理、ネットワークへの追加接続処理および親端末のネットワークからの離脱処理について説明する。
【0037】
<3.新規ネットワーク形成処理>
まず、図4図7に基づいて、本実施形態に係る情報処理端末100による新規ネットワーク形成処理について説明する。なお、図4は、本実施形態に係る情報処理端末100による新規ネットワーク形成処理を示すフローチャートである。図5は、入力ジェスチャから認識される形状の一例を示す説明図である。図6は、認識された形状に基づいて情報生成部120により生成される文字列の例を示す説明図である。図7は、認識された形状に基づいて情報生成部120により認証情報を生成する処理を説明する説明図である。
【0038】
図4では、簡単のため2つの情報処理端末100(端末A、端末B)との間でネットワークを形成する場合を示している。なお、本技術はかかる例に限定されず、3つ以上の情報処理端末100でのネットワーク形成を行うこともでき、この場合、図4の処理と同様に行うことができる。
【0039】
まず、情報処理端末100間でデータ通信を行いたい端末A、端末Bにおいて、認証情報となるジェスチャが入力される(S100、S200)。ジェスチャ入力は、例えば指やスタイラスペン等の操作体を用いて各端末の入力部110で行われる。入力部110は、入力部110の座標入力面に対して入力される操作体の軌跡情報を取得して、情報生成部120へ出力する。
【0040】
次いで、情報生成部120は、入力部110から操作体の軌跡情報を取得すると、操作体の軌跡情報から入力されたジェスチャの形状を検出する(S102、S202)。例えば、図5に示すように、情報処理端末100(端末A、端末B)にて、左上に「○」(入力ジェスチャ200a)、右上に「×」(入力ジェスチャ200b)、左下に「△」(入力ジェスチャ200c)、右下に「□」(入力ジェスチャ200d)とみなすことのできる図形がジェスチャによって入力されたとする。情報生成部120は、各端末に内蔵される同一プログラムによって、各端末にバンドルされる辞書を用いて類似性の高い形状を探索する。なお、類似性の高い形状の特定は他の方法により行ってもよく、端末に辞書を保持していなくともよい。
【0041】
情報生成部120は、入力ジェスチャ200a〜200dを認識すると、認証情報記憶部180に記憶された形状から最も類似性の高い形状を特定し、さらに入力ジェスチャ200a〜200dの入力順序を取得する。そして、情報生成部120は、検出されたジェスチャ、すなわち入力ジェスチャの形状とその入力順序とに基づいて、文字列を生成する(S104、S204)。情報生成部120は、特定された形状より、例えば図3に示したように関連付けられた所定の文字列を取得する。そして、情報生成部120は、入力ジェスチャの入力順序に基づいて、取得された文字列を連結する。
【0042】
例えば図6に示すように、左上に「○」(入力ジェスチャ200a)、右上に「×」(入力ジェスチャ200b)、左下に「△」(入力ジェスチャ200c)、右下に「□」(入力ジェスチャ200d)が入力されたとする。このとき、入力パターン1のように、入力ジェスチャ200a〜200dが左上、右上、左下、右下の順に入力されたとき、情報生成部120はこの入力順序で取得した文字列を連結する。また、入力パターン2のように、入力ジェスチャ200a〜200dが左上、左下、右上、右下の順に入力されたときには、情報生成部120はこの入力順序で取得した文字列を連結する。したがって、図形の入力順序が相違すると生成される文字列も相違する。これにより、認証情報のセキュリティを高めることができ、また認証情報のバリエーションも増やすことができる。
【0043】
その後、各端末A、Bは、生成された文字列から認証情報となるSSIDおよびパスワードを生成する。SSIDおよびパスワードは、例えば図7に示すように、入力ジェスチャに基づき生成された文字列を所定位置で分割した2つの文字列とすることができる。文字列の分割位置は予め設定することができる。図7では、生成された文字列「0B8E45CAD212E179」を10文字目で分割し、「0B8E45CAD2」をSSID、「12E179」をパスワードとする。なお、図7に示した以外の方法でSSIDおよびパスワードを生成することもできる。例えば、文字列の前5文字と後5文字を連結された「0B8E42E179」をSSID、その間の6文字「5CAD21」をパスワードとしてもよい。
【0044】
次いで、各端末A、Bは、生成したSSIDについて、当該SSIDとアクセスポイントとしている親端末が既に存在するか否かを問い合わせる(S106、S206)。ステップS106、S206では、通信関係判定部140が通信部130を介して生成したSSIDをビーコンによって送信する。そして、通信関係判定部140は、当該送信に対して、所定時間内に送信したSSIDが設定されたアクセスポイントである端末(親端末)からの返信を受信したか否かに基づき、親端末の存在を判定する(S108、S208)。
【0045】
ステップS108、S208にて親端末からの返信を受信した端末A、Bは、親端末により形成されているネットワークに接続する子端末として機能するため、ステップS116、S216以降の処理を実行する。一方、ステップS108、S208にて親端末からの返信がない場合、端末A、Bは、新たにネットワークを形成するため、アクセスポイントとなる親端末を決定する。このため、端末A、Bは、他の端末へタイムスタンプ(t、t)およびSSID(SSID、SSID)をビーコンによりブロードキャスト送信する(S110、S210)。タイムスタンプt、tは、ステップS110、S210の処理を実行した時間である。
【0046】
本実施形態では、ステップS110、S210の処理を最も早く実行した端末をアクセスポイントとなる親端末として決定する。そこで、通信関係判定部140は、受信したSSIDが同一のタイムスタンプについて自身のタイムスタンプと比較し、自身のタイムスタンプが最も古いか否かを判定する(S112、S212)。例えば、端末Aであればタイムスタンプtが端末Bのタイムスタンプtより古いか否かを判定し、端末Bであればタイムスタンプtが端末Aのタイムスタンプtより古いか否かを判定する。
【0047】
そして、ステップS112、S212にて自身のタイムスタンプが最も古いと判定した場合には、通信関係判定部140は、自身をアクセスポイントとなる親端末として機能させる処理を通信処理部150に実行させる(S114、S214)。一方、ステップS112、S212にて自身のタイムスタンプがより古いタイムスタンプの端末があると判定した場合には、通信関係判定部140は、自身をアクセスポイントに接続する子端末として機能させる処理を通信処理部150に実行させる(S116、S216)。これにより、ネットワークのアクセスポイントとなる親端末およびアクセスポイントに接続する子端末を決定することができる。
【0048】
その後、子端末として機能する端末Aあるいは端末Bは、認証情報を用いてアクセスポイントに接続認証し、認証が成功すればアプリケーションの通信が可能となる(S118、S218)。この際、通信処理部150は、表示処理部160に対して接続成功したことを表示する処理を行い、出力部170に接続成功の旨を表示させる。これにより、ユーザは端末A、B間でのアプリケーション通信が可能となったことを確実に認識することができる。
【0049】
以上、本実施形態に係る情報処理端末100による新規ネットワーク形成処理について説明した。なお、ステップS112、S212において、受信したタイムスタンプと自身のタイムスタンプとが同一であった場合には、例えば乱数によりタイムスタンプを生成してビーコンにより送信し、再度ステップS112、S212の処理を実行してもよい。これにより、確実に親端末を決定することができる。あるいは、ネットワーク形成時エラーとしてユーザに通知し、ステップS100、S200からの処理を再度実行させるようにしてもよい。また、親端末になるか子端末になるかどうかを、予めユーザへ各端末のアプリケーション上で選択させることで、ステップS110、S210の親端末の判定処理を省いてもよい。
【0050】
<4.ネットワークへの追加接続処理>
既存のネットワークに新たに情報処理端末100を子端末として追加する場合には、図4に示す1つの端末の処理を同様に実行すればよい。すなわち、ネットワークに追加接続させたい情報処理端末100にて、ネットワーク形成時に入力した同様のジェスチャを入力する(S100)。これにより、入力ジェスチャに対応する文字列が生成され、SSIDおよびパスワードが認証情報として生成される(S102、S104)。そして、情報処理端末100は、生成したSSIDが設定されたアクセスポイントである親端末の存在を探索する(S106)。このとき、親端末が見つかれば、情報処理端末100は子端末として、当該親端末にアクセスし、ネットワークに接続することができる(S108、S116、S118)。
【0051】
なお、親端末が存在しない場合には、追加接続エラーとして再度ジェスチャの入力をユーザに要求してもよい。あるいは、生成したSSIDのアクセスポイントとなり、新たなネットワークを形成してもよい。
【0052】
<5.親端末のネットワークからの離脱処理>
形成されたネットワークのアクセスポイントとして機能する情報処理端末(親端末)が当該ネットワークから離脱したい場合、従来は、形成されているネットワークを一度解散する必要があった。これに対して、本技術においては、親端末がネットワークから離脱したい場合には親端末の機能を子端末に移譲することができる。したがって、形成されたネットワークを解散することなく、親端末がネットワークから離脱できる。以下、図8に基づいて、本実施形態に係る情報処理端末100が親端末として機能するときに、ネットワークから離脱する処理を説明する。図8は、本実施形態に係る親端末のネットワークからの離脱処理を示すフローチャートである。
【0053】
図8に示す例では、情報処理端末100である端末A〜CによりネットワークA1が形成されているとする。ネットワークA1では端末Aが親端末として機能し、端末B、Cが子端末として機能している。また、端末A〜Cはいずれもアクセスポイントとして機能できるプログラムを実装しているものとする。
【0054】
親端末である端末AがネットワークA1から離脱する場合、まず、端末Aは当該ネットワークA1から離脱する旨を端末B、Cに対してブロードキャスト送信する(S300)。ネットワークA1から離脱する旨の送信は、例えば端末Aのユーザが入力部110からネットワーク離脱を指示する操作入力を行うことで行われる。端末AからネットワークA1から離脱する旨を受信した子端末である端末B、Cは、端末Aに対して、自身がアクセスポイントとして機能できるか否か、そして性能情報として自身の帯域幅を送信する(S400、S500)。
【0055】
端末B、Cから返信を受けた端末Aは、受信した情報に基づき、アクセスポイントとして機能できる端末のうち最も帯域幅の優れている端末を、新たな親端末として選択する(S302)。なお、ステップS302では帯域幅に限らず、例えば端末のCPUパワーやネットワークのスループット情報等の少なくともいずれか1つの性能情報に基づいて、アクセスポイントとして機能の最も優れた端末を、アクセスポイントの移譲先端末として決定してもよい。この場合、端末Aは、ステップS400、S500において当該性能情報を端末B、Cから受信しておく。
【0056】
図8に示す例では、端末Bが新たな親端末として選択されたとする。このとき、端末Aは、端末Bに対してアクセスポイントとして機能する準備を開始するよう指示する。端末Aからアクセスポイントとして機能する準備を開始するよう指示された端末Bは、アクセスポイントとして機能するためのプログラムを起動し(S402)、準備が完了したら端末Aへその旨を通知する(S404)。
【0057】
端末Aは、ステップS404での端末Bからの通知により端末Bがアクセスポイントとして機能できる状態になったことを認識し、端末Aのアクセスポイントとしての機能を停止することを端末Bへ通知する(S304)。その後、端末Aは自身のアクセスポイントとしての機能を停止して、ネットワークA1から離脱する(S306)。一方、端末Aからアクセスポイント機能停止の通知を受けた端末Bは、アクセスポイントとしての機能を開始する(S406)。これにより、ネットワークA1から端末Aが離脱し、端末B、CからなるネットワークB1が形成される。子端末である端末Cは、新たにアクセスポイントとなった端末Bにアクセスすることで、これまで通りにネットワークA2でのデータ通信を行うことができる。
【0058】
以上、本実施形態に係る情報処理端末100による新規ネットワーク形成処理、ネットワークへの追加接続処理および親端末のネットワークからの離脱処理について説明した。これにより、以下のような効果を奏する。
【0059】
まず、情報処理端末100でのジェスチャ入力のみで認証情報を生成し、同一ジェスチャが入力された情報処理端末100とのネットワークが形成される。これにより、同一操作をしたユーザ同士が繋がるという非常に直感的な接続を実現することができる。この際、情報処理端末100同士を接続するために必要な行為を、同一図形を描くといった、アプリケーションやゲームアプリ開始の一部とすることで、ネットワークに接続するという概念自体を隠ぺいすることができる。これにより、ネットワーク接続をするという準備作業を行っているという感覚をユーザの意識から除外して、ユーザが純粋にアプリケーションを楽しむことができるようにすることができる。図形を描くだけでネットワーク接続ができることからも、ユーザの年齢等を問わず、誰でも情報処理端末100のネットワーク接続を行うことができる。
【0060】
また、ユーザにはパスワードを一切見せないことにより、セキュアな接続を確保し易くなる。パスワードを直接入力する必要もないため、情報リテラシーのないユーザでも簡単に情報処理端末100のネットワーク接続を行うことができる。
【0061】
さらに、単純な画面上の操作によって情報処理端末100のネットワーク接続を可能とするため、ネットワークを素早く形成することができる。時間的な厳密性やネットワーク接続する情報処理端末100同士を近づける等の動作は必要なく、既に形成されたネットワークに対しても後から簡単に情報処理端末100を追加接続することもできる。また、通信路自身を接続操作の過程で生成することにより、事前に認証するための通信路を生成しておく必要もない。
【0062】
また、必要に応じて、ネットワークの接続解除後に、ネットワーク形成に使用したSSIDおよびパスワードの認証情報を破棄してもよい。これにより、安全なワンタイムパスワードの発行・破棄を行うことができる。
【0063】
さらに、子端末として機能している情報処理端末100がアクセスポイントとなる機能を有していれば、そのネットワークの親端末からアクセスポイントとして機能する権限を移譲することもできる。これにより、ネットワークを一度解散することなく、親端末から子端末にアクセスポイントの機能を移譲することができる。また、通常のDDISと別のSSIDを別途生成することで、ユーザ固有のパスワードを公開しなくても情報処理端末100間のネットワーク接続が可能となる。
【0064】
<6.ハードウェア構成例>
本実施形態に係る情報処理端末100による処理は、ハードウェアにより実行させることもでき、ソフトウェアによって実行させることもできる。この場合、情報処理端末100は、図9に示すように構成することもできる。以下、図9に基づいて、本実施形態に係る情報処理端末100の一ハードウェア構成例について説明する。
【0065】
本実施形態に係る情報処理端末100は、上述したように、コンピュータ等の処理装置により実現することができる。情報処理端末100は、図9に示すように、CPU(Central Processing Unit)901と、ROM(Read Only Memory)902と、RAM(Random Access Memory)903と、ホストバス904aとを備える。また、情報処理端末100は、ブリッジ904と、外部バス904bと、インタフェース905と、入力装置906と、出力装置907と、ストレージ装置(HDD)908と、ドライブ909と、接続ポート911と、通信装置913とを備える。
【0066】
CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って情報処理端末100内の動作全般を制御する。また、CPU901は、マイクロプロセッサであってもよい。ROM902は、CPU901が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM903は、CPU901の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス904aにより相互に接続されている。
【0067】
ホストバス904aは、ブリッジ904を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス904bに接続されている。なお、必ずしもホストバス904a、ブリッジ904および外部バス904bを分離構成する必要はなく、1つのバスにこれらの機能を実装してもよい。
【0068】
入力装置906は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイク、スイッチおよびレバーなどユーザが情報を入力するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU901に出力する入力制御回路などから構成されている。出力装置107は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置およびランプなどの表示装置や、スピーカなどの音声出力装置を含む。
【0069】
ストレージ装置908は、情報処理端末100の記憶部の一例であり、データ格納用の装置である。ストレージ装置908は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含んでもよい。ストレージ装置908は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)で構成される。このストレージ装置908は、ハードディスクを駆動し、CPU901が実行するプログラムや各種データを格納する。
【0070】
ドライブ909は、記憶媒体用リーダライタであり、情報処理端末100に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ909は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体に記録されている情報を読み出して、RAM903に出力する。
【0071】
接続ポート911は、外部機器と接続されるインタフェースであって、例えばUSB(Universal Serial Bus)などによりデータ伝送可能な外部機器との接続口である。また、通信装置913は、例えば、通信網10に接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。また、通信装置913は、無線LAN(Local Area Network)対応通信装置であっても、ワイヤレスUSB対応通信装置であっても、有線による通信を行うワイヤー通信装置であってもよい。
【0072】
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【0073】
例えば、上記実施形態では、情報生成部120は入力ジェスチャから特定される形状と入力順序に基づいて入力ジェスチャから文字列を生成したが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、情報生成部120は、入力ジェスチャの他の特徴、例えばジェスチャを描いた色や入力場所等を考慮して、入力ジェスチャから文字列を生成することもできる。
【0074】
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
入力されたジェスチャに基づいて認証情報を生成する情報生成部と、
前記認証情報をブロードキャスト送信する通信部と、
自身と同一の前記認証情報を生成した他の情報処理装置との通信関係に基づいて、ネットワークのアクセスポイントとなる親端末または前記親端末に接続する子端末のうちいずれとして機能するかを決定する通信関係判定部と、
を備える、情報処理装置。
(2)
ジェスチャと文字列とを関連付けて記憶する認証情報記憶部をさらに備え、
前記情報生成部は、前記認証情報記憶部より、前記入力されたジェスチャに対応する文字列を取得して前記認証情報を生成する、前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記情報生成部は、前記入力されたジェスチャの形状および入力順序に基づいて、前記認証情報記憶部より複数の文字列を取得して連結し、当該入力されたジェスチャに対応する文字列を生成する、前記(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記情報生成部は、生成された前記文字列を分割して、認証情報であるSSIDおよびパスワードを生成する、前記(2)または(3)に記載の情報処理装置。
(5)
前記通信関係判定部は、同一の前記認証情報を生成した前記他の情報処理装置よりも先に前記認証情報をブロードキャスト送信したとき、前記ネットワークの前記親端末として機能することを決定する、前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(6)
前記通信関係判定部は、同一の前記認証情報を生成した前記他の情報処理装置が先に前記認証情報をブロードキャスト送信しているとき、前記ネットワークの前記子端末として機能することを決定する、前記(1)〜(5)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(7)
前記通信関係判定部は、前記認証情報が設定されたアクセスポイントの存在を検出したとき、前記アクセスポイントに接続する前記子端末として機能することを決定する、前記(1)〜(6)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(8)
前記ネットワークの前記親端末として機能している場合において、
前記通信関係判定部は、前記子端末として機能する前記情報処理装置のうちアクセスポイントとして機能可能な前記情報処理装置が存在するとき、選択された1つの子端末として機能している前記情報処理装置を前記ネットワークの前記親端末として機能させ、自身の前記アクセスポイント機能を停止する、前記(1)〜(7)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(9)
前記通信関係判定部は、
前記通信部を介して、前記子端末として機能する前記情報処理装置からアクセスポイントとしての機能可否と前記情報処理装置の性能を表す性能情報とを受信し、
前記アクセスポイントとして機能可能な前記情報処理装置のうち、前記性能情報が最も優れている前記情報処理装置を前記ネットワークの前記親端末として機能させる、前記(8)に記載の情報処理装置。
【符号の説明】
【0075】
100 情報処理端末
110 入力部
120 情報生成部
130 通信部
140 通信関係判定部
150 通信処理部
160 表示処理部
170 出力部
180 認証情報記憶部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9