技術分野
太陽電池用易接着性ポリエステルフィルムおよびそれを用いたフロントシートシートに関する。詳しくは、太陽電池の封止剤に接する面に用いた際に、高温高湿下においても封止剤との接着に優れ、かつ高い透明性を有するポリエステルフィルム、およびそれを用いたフロントシート
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
太陽電池素子の光電変換効率の向上を図るため、太陽電池の前面に用いるフロントシートについては高い透明性が求められている。屋外で過酷な環境条件下で使用される太陽電池モジュールは、20年以上の長寿命化が期待されている。そのため、部材として用いられる封止材易接着フィルムにおいても、初期接着性だけでなく、高温高湿下でも長期間、接着性を保持することが必要であると考えられた。しかしながら、封止剤との接着性を向上させるために架橋剤を含む易接着層を設けた場合に、透明性が低下する場合があった。
また、封止材には、生産性の向上や劣化防止の観点から架橋剤、紫外線吸収剤などの添加剤を含む多様な組成物種が用いられるが、用いる封止材により多様なパッケージング工程が採用されるようになってきている。例えば、スタンダードキュアタイプとされる封止材では、加熱圧着(例えば90〜130℃で5〜10分)の仮接着後に熱処理(例えば140〜160℃で30〜50分)を行い、ゆっくりと封止材を硬化させる接着条件が採用される。一方、ファストキュアタイプとされる封止材では、短時間で加熱圧着(例えば140〜160℃で15〜20分)を行い、急速に封止材を硬化させる接着条件が採用される。そのため、多様な封止材に対しても同程度の接着性を示す汎用性の高さだけでなく、多様な接着条件にも対応し得る汎用性の高い易接着性フィルムが望ましい。
本発明は課題に鑑み、封止剤との接着性に優れ、かつ高い透明性を有する太陽電池用易接着性ポリエステルフィルムを提供するものである。また、より好適には高温高湿下における接着性の低下をほとんど引き起こさず、多様な封止材に対しても良好な接着性を有する太陽電池用易接着性ポリエステルフィルムを提供するものである。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
本発明者は課題を解決するため鋭意検討を行った結果、驚くべきことに、ウレタン樹脂とブロックイソシアネートを主成分とし、前記ブロックイソシアネートの解離温度が130℃以下、かつ、ブロック剤の沸点が180℃以上である塗布層を用いることにより、封止剤との接着性に優れ、かつ高い透明性を保持することを見出し、本発明に至ったものである。
【発明の効果】
本発明の太陽電池用易接着性ポリエステルフィルムは、封止剤との接着性に優れ、かつ高い透明性を有する。さらに好適には多様な封止材・接着条件であっても強固な接着性を奏し、特に、高温高湿下での接着性(耐湿熱性)に優れる。そのため、本発明の好ましい実施態様としては、本発明の太陽電池用易接着性ポリエステルフィルムをフロントシートの部材として用いた場合、高い光電変換効率を維持し、封止材との接着性が良好である。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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