特許5834889IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

発光素子に関する。具体的には、有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、適宜「有機EL素子」という。)を備える発光素子

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

有機EL素子を備える発光素子には、片面発光型の他に、両面から光を取り出す両面発光型の発光素子がある。両面発光型の発光素子においても光を高効率で取り出すことが求められるので、発明者は、両面発光型の発光素子にも、片面発光型の発光素子と同様に凹凸構造を設けることを試みた。ところが、片面発光型の発光素子用の凹凸構造をそのまま両面発光型の発光素子に適用しても、所望の性能が得られないことが判明した。 通常、両面発光型の発光素子が備える各層は、光を透過させることができるようになっている。このため、通常の両面発光型の発光素子はシースルーになっている。即ち、両面発光型の発光素子は、その発光素子を通して向こう側を見通すことができるようになっている。シースルーになっていることにより意匠性を高めたり用途を多様化することができたりするので、シースルーであることは、両面発光型の発光素子の利点の一つである。したがって、光を高効率で取り出すように凹凸構造を設ける場合でも、その発光素子を通して向こう側を見通せなくなることは避けることが望ましい。 他方、片面発光型の発光素子は、光取出効率を高める観点から反射層(例えば反射電極等)を備え、有機EL素子が発した光のうち出光面とは反対側に発せられた光を反射層で反射するようになっている。このため、外部から片面発光型の発光素子に進入した光も反射層で反射されるので、その発光素子を通して向こう側を見通すことができないようになっている。このような理由から、片面発光型の発光素子に設けられる従来の凹凸構造は、一般に、両面発光型の発光素子のようにシースルーに関する検討がなされていない。したがって、従来の凹凸構造を両面発光型の発光素子に設けた場合、通常はヘイズが大きくなって、発光素子を通して向こう側を見通せなくなる。 また、有機EL素子の表面に設けられる凹凸構造の形状の一例として、ある一定の方向に延在する凸部又は凹部を含む形状がある。また、別の例として、ある一定の方向に並んで形成された凸部又は凹部を含む形状がある。凹凸構造にこのような凸部又は凹部が含まれていると、両面発光型の発光素子では、観察する角度によっては前記の凸部又は凹部が視認されることがあった。例えば、有機EL素子の表面に対して斜めの極角で凹凸構造を観察すると、凸部又は凹部が延在する方向に沿ったスジが視認されることがあった。特に、2群の凸部又は凹部が格子状に延在したり並んだりしている場合には、凸部又は凹部のスジがある一定の領域で視認されることにより、凹凸構造の表面での反射光のムラが観察されることがあった。このムラを、以下、「格子ムラ」と呼ぶことがある。格子ムラは、発光素子の外部から照射されて凹凸構造の表面で反射された光がムラ状に観察されたものであるので、前記の凸部又は凹部のスジが視認されなくなれば、解消されるものと考えられる。ただし、ここで課題となっている格子ムラは、視認される反射光の強さが周囲よりも強かったり大きかったりすることを意味するものではない。格子ムラは、前記の凸部又は凹部のスジが視認されることにより、凸部若しくは凹部が延在する方向または凸部若しくは凹部が並んだ方向を認識しうる程度に、反射光の見え方にムラがあることを意味する。 本発明は、に鑑みてなされたものであって、シースルーであることを維持しながら、高効率で光を取り出すことができ、更には凸部又は凹部によるスジが視認され難い発光素子を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明者は、上述した課題を解決するべく鋭意検討した結果、その出光面に凹凸構造を有する発光素子において、凹凸構造の平坦面部と斜面部との面積比を制御し、さらに斜面部の平坦面部との境の部分を所定の曲面にすることにより、シースルーであることを維持しながら、高効率で光を取り出すことができ、さらには凸部又は凹部によるスジが視認され難い発光素子を実現できることを見出し、本発明を完成させた。 すなわち、・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本発明の発光素子は、シースルーであり、高効率で光を取り出すことができ、更には凸部又は凹部によるスジが視認され難い。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】図1は、本発明の第一発光素子を模式的に示す斜視図である。

【図2】図2は、図1に示す発光素子を線1a−1bを通り出光面に対して垂直な面で切断した断面を模式的に示す断面図である。

【図3】図3は、本発明の第一発光素子の出光面の一部を、発光素子の厚み方向から見た様子を拡大して模式的に示す部分平面図である。

【図4】図4は、本発明の第一凹凸構造層を、図3の線3aを通り出光面に対して垂直な面で切断した断面を模式的に示す部分断面図である。

【図5】図5は、図4の斜面部の周辺を拡大して模式的に示す部分断面図である。

【図6】図6は、本発明の第一発光素子の出光面の斜面部を、平坦面部に対して垂直な方向に、平坦面部に対して平行な平面へと投影した様子を模式的に示す投影図である。

【図7】図7は、本発明の第二発光素子を模式的に示す斜視図である。

【図8】図8は、図7に示す発光素子を線7a−7bを通り出光面に対して垂直な面で切断した断面を模式的に示す断面図である。

【図9】図9は、本発明の第二発光素子の出光面の一部を、発光素子の厚み方向から見た様子を拡大して模式的に示す部分平面図である。

【図10】図10は、本発明の第二凹凸構造層を、図9の線9aを通り出光面に対して垂直な面で切断した断面を模式的に示す部分断面図である。

【図11】図11は、図10の斜面部の周辺を拡大して模式的に示す部分断面図である。

【図12】図12は、本発明の第三発光素子を模式的に示す斜視図である。

【図13】図13は、図12に示す発光素子を線12a−12bを通り出光面に対して垂直な面で切断した断面を模式的に示す断面図である。

【図14】図14は、本発明の第三発光素子の出光面の一部を、発光素子の厚み方向から見た様子を拡大して模式的に示す部分平面図である。

【図15】図15は、本発明の第三凹凸構造層を、図14の線14aを通り出光面に対して垂直な面で切断した断面を模式的に示す部分断面図である。

【図16】図16は、本発明の第四発光素子を模式的に示す斜視図である。

【図17】図17は、図16に示す発光素子を線16a−16bを通り出光面に対して垂直な面で切断した断面を模式的に示す断面図である。

【図18】図18は、本発明の第四発光素子の出光面の一部を、発光素子の厚み方向から見た様子を拡大して模式的に示す部分平面図である。

【図19】図19は、本発明の第四凹凸構造層を、図18の線18aを通り出光面に対して垂直な面で切断した断面を模式的に示す部分断面図である。

【図20】図20は、本発明の第五発光素子を模式的に示す斜視図である。

【図21】図21は、本発明の第六凹凸構造層の断面を模式的に示す断面図である。

【図22】図22は本発明の第七発光素子を模式的に示す斜視図である。

【図23】図23は、本発明の別の凹凸構造層の断面を模式的に示す断面図である。

【図24】図24は、本発明の別の凹凸構造層の断面を模式的に示す断面図である。

【図25】図25は、実施例1において樹脂モールドを製造する際の様子を模式的に示す図である。

【図26】図26は、切削モールドによる樹脂モールドの成型の際の転写不良について説明する図である。

【図27】図27は、樹脂モールドの曲面部の曲率半径rの求め方の概要を説明する図である。

【図28】図28は、実施例1において転写モールドを製造する際の様子を模式的に示す図である。

【図29】図29は、実施例1において凹凸構造層を製造する際の様子を模式的に示す図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

10 発光素子   10U及び10D 出光面   20 発光素子   20U 出光面   30 発光素子   30U 出光面   40 発光素子   40U 出光面   50 発光素子   60U 出光面   70 発光素子   80U 出光面   90U 出光面   100 出光面構造層   110 複層体   111 凹凸構造層   112 基材フィルム層   113 平坦面部   114 平坦面部   115 斜面部   115c 曲面部   115f 斜面部の曲面部以外の部分   116 凹部   117 斜面部と平坦面部との境界線   118 繰り返し構造   121 接着層   131 支持基板   140 有機EL素子   141 第一の透明電極層   142 発光層   143 第二の透明電極層   144 有機EL素子の表面   145 有機EL素子の表面   151 封止基材   200 出光面構造層   210 複層体   211 凹凸構造層   215 斜面部   215c 曲面部   215f 斜面部の曲面部以外の部分   216 凹部   218 繰り返し構造   300 出光面構造層   310 複層体   311 凹凸構造層   315 斜面部   315c1 曲面部   315c2 曲面部   315f 斜面部の曲面部以外の部分   316 凹部   318 繰り返し構造   400 出光面構造層   410 複層体   411 凹凸構造層   413 平坦面部   414 平坦面部   415 斜面部   415c 曲面部   415f 斜面部の曲面部以外の部分   416 凸部   418 繰り返し構造   510 切削モールド   511 溝   512 溝の底   513 溝の側面   520 樹脂モールド   521 凸部   522 斜面部   522c 曲面部   523 平坦面部   530 転写モールド   540 凹凸構造層   611 凹凸構造層   613 平坦面部   614 平坦面部   615 斜面部   615c 曲面部   615f 斜面部の曲面部以外の部分   616 凹部   617 平坦面部   618 斜面部   618c 曲面部   618f 斜面部の曲面部以外の部分   619 凹部   761 不活性ガス層   811 凹凸構造層   813 平坦面部   815 斜面部   815c 曲面部   815f 斜面部の曲面部以外の部分   816 凹部   911 凹凸構造層   913 平坦面部   914 平坦面部   915 斜面部   916 凹部   917 平坦面部   918 斜面部   918c 曲面部   918f 斜面部の曲面部以外の部分   900 平面   901 斜面部の投影像

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