【0008】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
なお、各実施形態の各装置を構成する各部は、制御部、メモリ、メモリにロードされたプログラム、プログラムを格納するハードディスク等の記憶ユニット、ネットワーク接続用インターフェースなどからなり、ハードウェアとソフトウェアの任意の組合せによって実現される。そして特に断りのない限り、その実現方法、装置は限定されない。
制御部はCPU(Central Processing Unit)などからなり、オペレーティングシステムを動作させて装置全体を制御するとともに、例えばドライブ装置などに装着された記録媒体からメモリにプログラムやデータを読み出し、これにしたがって各種の処理を実行する。
記録媒体は、例えば光ディスク、フレキシブルディスク、磁気光ディスク、外付けハードディスク、半導体メモリ等であって、コンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録する。また、コンピュータプログラムは、通信網に接続されている図示しない外部コンピュータからダウンロードされても良い。
また、各実施形態の説明において利用するブロック図は、ハードウェア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、これらの図においては、各実施形態の構成部は物理的に結合した一つの装置により実現されるよう記載されている場合もあるが、その実現手段はこれに限定されない。すなわち、二つ以上の物理的に分離した装置を有線または無線で接続し、これら複数の装置により、各実施形態のシステムを実現してもよい。
<第1の実施の形態>
次に、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して詳細に記述する。
図1を参照すると、本発明の第1の実施の形態における表示制御装置10は、CPU1と、2以上の表示部2と、記憶装置3と、を有する。
CPU1は、中央処理部であって、プログラムによって様々な数値計算や情報処理、機器制御などを行うことにより、表示制御部10の全体を制御する。
表示部2は、液晶ディスプレイやブラウン管などであり、表示制御装置10にはじめから固定されていても良いし、図示しない接続部を介して表示制御装置10と接続してもよい。
記憶装置3は、光ディスク、フレキシブルディスク、磁気光ディスク、外付けハードディスク、半導体メモリ等であって、コンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録する。
入力装置5は、キーボードやマウスなど、操作者が表示部2に表示されているアプリケーションに対して操作入力を行なう装置である。
まず、
図1を用いて、表示制御装置10の概要について簡単に説明する。
CPU1は、表示部2に表示されているアプリケーションに対する使用者からの操作を監視する。CPU1は使用者の操作の入力を検出すると、記憶装置3にその操作内容を記憶する。また、CPU1は記憶装置3から、アプリケーションへの操作内容とアプリケーションが表示されていた表示場所の履歴情報を取得し、アプリケーションを表示する(アプリケーション実行画面を表示する)表示部2のバックライトまたは電源をオフにするまでの時間(バックライト設定時間)を計算し、記憶装置3に記憶する。さらに、CPU1は、記憶部3の記憶している、アプリケーションへの最終操作時刻から現在までの時間である操作後経過時間と、上述のバックライト設定時間と、を比較する。そして、CPU1は、操作後経過時間がバックライト設定時間をこえている場合に、バックライトまたは電源をオフにするよう表示部2に命令信号を送信する。
次に、
図2を用いて、表示制御装置10の詳細な構成について説明する。
表示制御装置10は、具体的には、
図2に示すように、操作監視部11と、測定時間記憶部12と、更新対象データ決定部13と、ばらつき判定部14と、BL設定時間計算部15と、設定時間記憶部16と、出力情報管理部17と、アプリケーション情報記憶部18と、を備える。
操作監視部11は、表示制御装置10に対する使用者からの操作を監視する。使用者からの操作とは、例えばタッチパネルやキーボードといった各種入力装置を介して表示部2に表示されているアプリケーションへの操作などである。操作監視部11は、使用者からの操作を検出すると、アプリケーション情報記憶部18の記憶する前回操作時刻を用いて、そのアプリケーションに対する操作後経過時間を計算し、これを測定時間記憶部12に記憶する。ここで、操作監視部11は、操作後経過時間を計算した後、検出した操作が、後述する休止中アプリケーションに対する操作であった場合のみ、操作後経過時間と、操作中アプリケーションと、休止中アプリケーションと、記憶日時と、を対応付けて、測定時間記憶部12に追加する。あるいは、操作監視部11は、休止中アプリケーションに対する使用者からの操作入力を検出した場合のみ、休止中アプリケーションに対する操作後経過時間を計算して測定時間記憶部12に記憶するようにしても良い。なお、操作後経過時間とは、アプリケーションが操作を入力して、当該操作に対応した処理を実行後に経過した時間を表し、例えば、操作後経過時間=(現在時刻−前回操作時刻)である。記憶日時とは、操作監視部11が上述のアプリケーションの情報を測定時間記憶部12に記憶する時刻である。また、操作監視部11が検出する操作データとは、使用者の操作を操作監視部11が測定した時刻である測定時刻と、使用者が操作を行なった測定場所(複数ある表示部2を区別するための識別子などの情報。以下同様。)とを含むデータである。操作データの例を
図4に示す。
また、操作監視部11は、使用者からの操作を検出すると、操作データを出力情報管理部17に通知する。
測定時間記憶部12は、光ディスク装置や磁気ディスクなどの記憶装置によって実現される。測定時間記憶部12は、操作中アプリケーションと、休止中アプリケーションと、操作後経過時間と、記憶日時と、を対応付けて記憶する。測定時間記憶部12の記憶するデータの例を
図3に示す。ここで、操作中アプリケーションとは、表示部2の1つに表示されるアプリケーションであって、アプリケーション情報記憶部18に含まれる前回操作時刻(アプリケーションを前回操作した時刻)が、最も現在時刻に近いアプリケーションのことである。また、休止中アプリケーションとは、アプリケーション情報記憶部18に含まれるアプリケーションのうち、操作中アプリケーションではないものであって、操作中アプリケーションとは別の表示部2に表示されるものである。使用者は、操作中アプリケーションを表示する表示部2を操作しながら、休止中アプリケーションが表示されている別の表示部2を見て作業等を行なっている場合がある。そこで、ここに述べた操作中アプリケーションと休止中アプリケーションは、それぞれ異なる別個の表示部2にそれぞれ表示されているアプリケーションである。
更新対象データ決定部13は、バックライト設定時間を更新するアプリケーションの組合せを、測定時間記憶部12の内容をもとに決定する。例えば、更新対象データ決定部13は、測定時間記憶部12に含まれるデータのうち、操作中アプリケーションと休止中アプリケーションの組み合わせが同一であるデータの個数が所定の閾値を超えた場合に、その組み合わせのアプリケーションを表示する表示部2のうち、休止中アプリケーションを表示する表示部2のバックライト設定時間を更新の対象として決定する。そして、更新対象データ決定部13は、バックライト設定時間を更新する対象となるアプリケーションを決定し、これらアプリケーションに対応する測定時間記憶部12内のデータ(操作アプリケーションの名称、休止中アプリケーションの名称、操作後経過時間など)を更新対象データとしてばらつき判定部14に出力する。なお、閾値は任意の値に設定することができるが、例えば閾値が1に設定された場合、バックライト設定時間の更新が頻繁に起こってしまい、消費電力が高くなる恐れがある。一方、閾値が100に設定された場合、バックライト設定時間の更新がほとんど起こらなくなるため、バックライト制御による省電力が小さくなるおそれがある。したがって、バックライトの設定時間の更新は、1日に1回〜1ヶ月に1回程度になるように設定されることが望ましい。
ばらつき判定部14は、バックライト設定時間の再計算に使用する更新対象データとして適切ではないデータをフィルタリングし削除する。適切でないデータの判別方法の一例として、例えば、更新対象データに含まれる操作後経過時間の平均値と標準偏差を利用する方法がある。この方法では、ばらつき判定部14は、操作後経過時間の平均値と標準偏差を計算後、平均値±(標準偏差×2)に含まれないデータを疎なデータとしてフィルタリングし削除する。なお、ばらつき判定部14は、平均値から一定以上離れた値をフィルタリングするなど、他の方法を用いてフィルタリングを行なっても良いし、フィルタリングを行なわなくても良い。
BL設定時間計算部15は、ばらつき判定部14から、バックライト設定をすべきアプリケーションの組み合わせと、それらアプリケーションに対応する操作後経過時間とを受け取り、それをもとに新しいバックライト設定時間を計算する。
ここで、バックライト設定時間とは、上述のように、アプリケーションを表示する表示部2のバックライトまたは電源をオフにするまでの時間である。新しいバックライト設定時間の計算方法の一例を、
図9、
図10に示す。本計算方法では、まずBL設定時間計算部15がばらつき判定部14から受け取った操作後経過時間の平均値を求める。次に、BL設定時間計算部15は、例えば、求めた平均値の値によって新たなバックライト設定時間を求める4つの方程式のどれを適用するかを決定し、新たなバックライト設定時間を計算する。4つの方程式は、例えば
図9に示すとおりである。ここで、
図9のxは上述した操作後経過時間の平均値である。yは新たなバックライト設定時間と現在のバックライト設定時間との差分(=現在のバックライト設定時間−新たなバックライト設定時間)である。STは現在のバックライト設定時間である。αとβは更新されやすさに影響を与える変数である。αとβは使用者等が設定した所定の正の値である。なお、BL設定時間計算部15は、上述の計算方法では2次曲線を用いたが、1次関数を用いても良い。即ち、ST≦x≦ST+ST/βの場合にy=(ST/α)/(ST+ST/β)x−ST/α、ST+ST/β≦x≦ST+2ST/βの場合にy=β/α(x−(ST+ST/β))などとしても良い。その他、BL設定時間計算部15は、図示しない記憶部に記憶された、上述した操作後経過時間の平均値の値あるいはその値の範囲に応じて予め対応付けられた値を、新たなバックライト設定時間として設定しても良い。
図10は、横軸をx軸、縦軸をy軸として、
図9の方程式をグラフとして示した図である。
図10によれば、操作後経過時間の平均値xが現在のバックライト設定時間よりも短い場合には、新たなバックライト設定時間は、現在のバックライト設定時間STのまま変化しない。また、操作後経過時間の平均値xがSTよりも長く、(ST+ST/β)よりも短い場合には、新たなバックライト設定時間は、現在のバックライト設定時間STよりも長くなる。また、操作後経過時間の平均値xが(ST+ST/β)よりも長い場合には、新たなバックライト設定時間は、現在のバックライト設定時間STよりも短くなる。
図10を用いて、BL設定時間計算部15がバックライト設定時間を更新する一例を説明する。例えば、現在のバックライト設定時間ST=60s、α=10、β=3とすると、(ST/α)=(60s/10)=6s、(ST+ST/β)=(60s+60s/3)=80s、(ST+2(ST/β))=(60s+2(60s/3))=100sとなる。したがって、例えば操作後経過時間の平均値xが60sであれば、y=(現在のバックライト設定時間−新たなバックライト設定時間)=−ST/α=−6sとなるので、新たなバックライト設定時間=60s−(−6s)=66sとなる。また、例えばxが100sであれば、同様にして、新たなバックライト設定時間=60s−(6s)=54sとなる。このようにして計算されたバックライト設定時間は、設定時間記憶部16に記憶される。
設定時間記憶部16は、光ディスク装置や磁気ディスクなどの記憶装置によって実現される。設定時間記憶部16は、操作中アプリケーションと、休止中アプリケーションと、それらのアプリケーションに関するバックライト設定時間とを対応付けて記憶する。また、設定時間記憶部16は、上述のようにBL設定時間計算部15がアプリケーションの組み合わせについて新しいバックライト設定時間を計算した場合には、現在のバックライト設定時間を新しいバックライト設定時間に更新して記憶する。設定時間記憶部16の記憶するデータの例を
図6に示す。なお、設定時間記憶部16には、予め操作中アプリケーションと休止中アプリケーションの組み合わせごとにバックライト設定時間が記憶されており、BL設定時間計算部15がバックライト設定時間を更新しない場合でも、もともと記憶されているバックライト設定時間を用いて出力情報管理部17がバックライトをオフにすることができる。
出力情報管理部17は、測定時間記憶部12、アプリケーション情報記憶部18の内容をもとに、表示部2に表示する情報を管理する。例えば、出力情報管理部17は、操作監視部11から上述の操作データを受け取ると、アプリケーション情報記憶部18の内容を更新する。このとき、出力情報管理部17は、操作データを測定した測定場所によって示される表示部2のバックライトがオフである場合、そのバックライトをオンにする。
また、出力情報管理部17は、表示部2の1つが、操作中アプリケーションを表示しており、かつ、他の表示部2が休止中アプリケーションを表示している場合であって、一定時間使用者からの操作が無かった場合(操作後経過時間が設定時間記憶部16の記憶するバックライト設定時間を越えた場合)には、休止中アプリケーションを表示していた表示部2のバックライトをオフにする。
アプリケーション情報記憶部18は、光ディスク装置や磁気ディスクなどの記憶装置によって実現される。アプリケーション情報記憶部18は、アプリケーションと、そのアプリケーションの表示場所(アプリケーションを表示している表示部2の識別子など)と、そのアプリケーションの前回の操作時刻(前回操作時刻)と、を対応付けて記憶する。アプリケーション情報記憶部18が記憶するこれらのデータの例を
図5に示す。なお、アプリケーションの表示がされていない表示部2があるときは、アプリケーション記憶部18の「アプリケーション」列には「動作アプリケーションなし」という仮想的なアプリケーションが動作しているものとして、上述の場合と同様に表示制御装置10がバックライトの制御を行なうことが可能である。
次に、
図7と
図8を用いて本実施の形態の動作について詳細に説明する。
操作監視部11は、表示制御装置10の表示部2に表示されているアプリケーションに対する使用者からの操作入力を検出(ステップS101)するとアプリケーション情報記憶部18の記憶する前回操作時刻をもとに、アプリケーションの操作後経過時間を計算する。
操作監視部11は、操作後経過時間を計算したのち、検出した操作が休止中アプリケーションに対する操作であった場合のみ(ステップS102)、操作後経過時間と、操作中アプリケーションと、休止中アプリケーションと、記憶日時と、を対応付けて、測定時間記憶部12に追加する(ステップS103)。ここで、操作監視部11は、操作中アプリケーションと休止中アプリケーションに関する情報を、アプリケーション情報記憶部18から取得できる。例えば、アプリケーション情報記憶部18の記憶する内容が
図5であるとき、操作中アプリケーションはメール作成アプリケーションである。また、休止中アプリケーションは、ブラウザアプリケーションである。
操作監視部11がステップS103を処理した後(もしくは、ステップS102で検出されたアプリケーションが操作中アプリケーションであった場合)、操作監視部11は出力情報管理部17に操作データを通知する。出力情報管理部17は、操作データを受け取ると、検出されたアプリケーションに対応するアプリケーション情報記憶部18の記憶する前回操作時刻を更新する(ステップS104)。具体的には、出力情報管理部17は、前回操作時刻を更新時点における時刻で上書きして更新する。
出力情報管理部17がステップS104を処理したあと、出力情報管理部17は、操作データに含まれる測定場所に対応する表示部2のバックライトがオフである場合、バックライトをオンにする命令信号を、表示部2に出力する(ステップS105)。
更新対象データ決定部13は、バックライト設定時間を更新するアプリケーションの組合せを、測定時間記憶部12の内容をもとに決定する(ステップS111)。
更新対象データ決定部13は、更新対象とするアプリケーションの組合せを決定した後、このアプリケーションの組合せデータをばらつき判定部14に通知する。ばらつき判定部14は、アプリケーションの組合せデータを受け取るとバックライト設定時間の再計算に使用するデータとして適切ではないデータをフィルタリングし削除する(ステップS112)。
BL設定時間計算部15は、バックライト設定時間を更新するアプリケーションの組合せと、再計算に使用するデータとをばらつき判定部14から受け取り、それをもとに新たなバックライト設定時間を計算する(ステップS113)。
BL設定時間計算部15は、新たなバックライト設定時間を計算すると、設定時間記憶部16に計算した新しいバックライト設定時間を記憶する(ステップS114)。
出力情報管理部17は、操作後経過時間が設定時間記憶部16の記憶するアプリケーションの組み合わせごとのバックライト設定時間を操作後経過時間と比較し、対応する表示部2のバックライトをオフにする。
本実施の形態では、操作監視部11が使用者のアプリケーション操作状況を監視し、BL設定時間計算部15が新たなバックライト設定時間を計算して更新する。このように、表示制御装置10は、使用者のアプリケーション操作状況からバックライトをオフにするタイミングを学習することにより、使用者の利便性を損なわず、また追加のハードウェアを追加することなく適切なタイミングで各表示部2のバックライトをオフにできる。
<第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して詳細に記述する。まず
図11を用いて、本実施の形態における表示制御装置10の概略を説明する。本発明の第2の実施の形態では、第1の実施の形態の構成に外部装置6が加えられている。また、表示制御装置10は通信装置4を備える。
外部装置6は、論理回路等によって実現される専用装置や、パーソナルコンピュータなどによって実現される。
通信装置4は、外部装置6と表示制御装置10との間の命令の入出力を伝達する。
次に、
図12を用いて、本実施の形態における表示制御装置10の構成について、詳細に説明する。
通信部19は、出力情報管理部17より表示部2の制御命令を受け取ると、外部装置6に含まれる表示部2に制御情報を送信する。なお、本実施の形態における外部装置6は、表示部2を含んでいれば、あらゆる装置が適用可能であり、特段限定されない。
第1の実施の形態では、出力情報管理部17が表示制御装置10の備える表示部2にバックライト制御命令を出力していた。それに対し、第2の実施の形態では表示制御装置10の制御する表示部2は表示制御装置10内にはなく、外部装置6が備える。表示制御装置10と外部装置6は通信により情報の送受をする。具体的には、出力情報管理部17がバックライト制御命令を通信部19に通知する。そして、通信部19が外部装置6の備える表示部2にバックライト制御命令を出力する。その他については、第1の実施の形態と同様であるから詳細説明を省略する。
本実施の形態では、表示制御装置10は、外部装置6の備える表示部2を、通信部19を介して制御する。これにより、表示制御装置10は外部装置6の備える表示部2のバックライトを制御できるようになり、表示制御装置10のみならず外部装置6の省エネルギー化を実現できる。
<第3の実施の形態>
次に、本発明の第3の実施の形態について図面を参照して詳細に記述する。
図13を参照すると、第3の実施の形態では、第1の実施の形態の構成に外部装置6が加えられている。また、外部装置6は入力装置5を備える。表示制御装置10は通信装置4を備える。なお、本実施の形態における外部装置6は、入力装置5を備えていれば、あらゆる装置が適用可能であり、特段制限されない
入力装置5はキーボードやマウスなど、操作者が表示部2に表示されているアプリケーションに対して操作入力を行なう装置である。
次に、
図14を用いて、本実施の形態における表示制御装置10について、詳細に説明する。
図14を参照すると、第1の実施の形態の表示制御装置10に、通信部19が加えられている。第1の実施の形態では、操作監視部11は表示制御装置10の備える入力方法を監視し、使用者による表示制御装置10に対する操作情報を取得していた。第3の実施の形態では、使用者による表示制御装置10に対する操作情報を外部装置6の備える入力装置5から通信部19を介して取得する。通信部19は、受信した操作情報を操作監視部11に通知する。その他は第1の実施の形態と同様であるから詳細説明を省略する。
本実施の形態では、表示制御装置10は、外部装置6の備える入力装置5からの表示制御装置10に対する操作情報を、通信部19を介して受信する。これにより、複数の操作入力手段を用いて表示部2のバックライトを制御できるようになり、バックライト設定情報の学習効率が向上し、さらなる省エネルギー化を実現できる。
<第4の実施の形態>
次に、本発明の第4の実施の形態について図面を参照して詳細に記述する。
図15を参照すると、本実施の形態における表示制御装置10は、設定時間記憶部16と出力情報管理部17とを備える。設定時間記憶部16、出力情報管理部17の機能、構成は第1の実施の形態で説明したので、詳細説明を省略する。これにより、操作入力の時刻が現在時刻に最も近いアプリケーション(第一のアプリケーション)と、前記第一のアプリケーションが表示されている表示手段(第一の表示手段)以外の他の表示手段(第二の表示手段)に表示中の第二のアプリケーションと、前記第一のアプリケーションと前記第二のアプリケーションとの組み合わせごとに定めた時間(バックライト設定時間)と、を記憶する設定時間記憶手段と、前記第一の表示手段に前記第一のアプリケーションが表示されている場合に前記第二のアプリケーションに対する最後の操作入力からの経過時間(操作後経過時間)を取得し、前記操作後経過時間が前記バックライト設定時間を超えた場合に、前記第二の表示手段のバックライトまたは電源をオフにする出力情報管理手段と、を備える表示制御装置が実現される。
本実施の形態にかかる表示制御装置10によれば、使用者の利便性を低下させることなく、適切なタイミングでバックライトをオフにできる表示制御装置、方法、及び、プログラムを提供することができる。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
この出願は、2010年7月16日に出願された日本出願特願2010−161149を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
(実施の形態の他の表現)
上述の実施の形態、実施例の一部又は全部は下記のようにも表現できるが、下記のように限定されない。
(付記1)操作入力の時刻が現在時刻に最も近いアプリケーション(第一のアプリケーション)と、前記第一のアプリケーションが表示されている表示手段(第一の表示手段)以外の他の表示手段(第二の表示手段)に表示中の第二のアプリケーションと、前記第一のアプリケーションと前記第二のアプリケーションとの組み合わせごとに定めた時間(バックライト設定時間)と、を記憶する設定時間記憶手段と、前記第一の表示手段に前記第一のアプリケーションが表示されている場合に前記第二のアプリケーションに対する最後の操作入力からの経過時間(操作後経過時間)を取得し、前記操作後経過時間が前記バックライト設定時間を超えた場合に、前記第二の表示手段のバックライトまたは電源をオフにする出力情報管理手段と、を備える表示制御装置。
(付記2)前記第二のアプリケーションに対する操作入力があった場合に、前記第一のアプリケーションと前記第二のアプリケーションとを、前記操作後経過時間と対応付けたデータを記憶する操作時間記憶手段と、前記操作時間記憶手段に記憶されている前記第一のアプリケーションと前記第二のアプリケーションとの組み合わせが同一であるデータ数が所定数を超えた場合に、前記操作時間記憶手段に記憶されている前記操作後経過時間に基づいて前記他の表示手段のバックライト設定時間を算出して設定するバックライト設定時間計算手段と、を備える付記1に記載の表示制御装置。
(付記3)前記操作後経過時間の値のうち、その平均値からのずれが所定値よりも大きい値を含むデータを削除した各データの操作後経過時間の値を、前記バックライト設定時間計算手段に通知するばらつき判定手段をさらに備え、前記バックライト設定時間計算手段は通知された当該値に基づいて前記バックライト設定時間を計算する付記2に記載の表示制御装置。
(付記4)前記バックライト設定時間計算手段は、前記操作後経過時間の平均時間が、現在のバックライト設定時間よりも短い場合には、新たなバックライト設定時間を現在のバックライト設定時間と同じとし、前記平均時間が、現在のバックライト設定時間よりも長く、かつ、所定の時間よりも短い場合には、新たなバックライト設定時間を現在のバックライト設定時間よりも長く設定し、前記平均時間が、前記所定の時間よりも長い場合には、新たなバックライト設定時間を現在のバックライト設定時間よりも短く設定する付記2または3に記載の表示制御装置。
(付記5)複数の表示手段と、前記操作入力を検出する操作監視手段と、をさらに備える付記1から4のいずれかに記載の表示制御装置。
(付記6)操作入力の時刻が現在時刻に最も近いアプリケーション(第一のアプリケーション)と、前記第一のアプリケーションが表示されている表示手段(第一の表示手段)以外の他の表示手段(第二の表示手段)に表示中の第二のアプリケーションと、前記第一のアプリケーションと前記第二のアプリケーションとの組み合わせごとに定めた時間(バックライト設定時間)と、を記憶するステップと、前記第一の表示手段に前記第一のアプリケーションが表示されている場合に前記第二のアプリケーションに対する最後の操作入力からの経過時間(操作後経過時間)を取得し、前記操作後経過時間が前記バックライト設定時間を超えた場合に、前記第二の表示手段のバックライトまたは電源をオフにするステップと、をコンピュータに実行させる表示制御プログラム。
(付記7)前記第二のアプリケーションに対する操作入力があった場合に、前記第一のアプリケーションと前記第二のアプリケーションとを、前記操作後経過時間と対応付けたデータを記憶するステップと、前記第一のアプリケーションと前記第二のアプリケーションとの組み合わせが同一であるデータ数が所定数を超えた場合に、前記操作後経過時間に基づいて前記他の表示手段のバックライト設定時間を算出して設定するステップと、をコンピュータに実行させる付記6に記載の表示制御プログラム。
(付記8)操作入力の時刻が現在時刻に最も近いアプリケーション(第一のアプリケーション)と、前記第一のアプリケーションが表示されている表示手段(第一の表示手段)以外の他の表示手段(第二の表示手段)に表示中の第二のアプリケーションと、前記第一のアプリケーションと前記第二のアプリケーションとの組み合わせごとに定めた時間(バックライト設定時間)と、を記憶し、前記第一の表示手段に前記第一のアプリケーションが表示されている場合に前記第二のアプリケーションに対する最後の操作入力からの経過時間(操作後経過時間)を取得し、前記操作後経過時間が前記バックライト設定時間を超えた場合に、前記第二の表示手段のバックライトまたは電源をオフにする表示制御方法。
(付記9)前記第二のアプリケーションに対する操作入力があった場合に、前記第一のアプリケーションと前記第二のアプリケーションとを、前記操作後経過時間と対応付けたデータを記憶し、前記第一のアプリケーションと前記第二のアプリケーションとの組み合わせが同一であるデータ数が所定数を超えた場合に、前記操作後経過時間に基づいて前記他の表示手段のバックライト設定時間を算出して設定する付記8に記載の表示制御方法。
(付記10)操作入力の時刻が現在時刻に最も近いアプリケーション(第一のアプリケーション)を表示中の表示手段(第一の表示手段)以外の表示手段である、他の表示手段に表示中の第二のアプリケーションに対する最後の操作入力からの経過時間(操作後経過時間)が、前記第一のアプリケーションと前記第二のアプリケーションとの組み合わせごとに定めた時間(バックライト設定時間)を超えた場合に、前記他の表示手段のバックライトまたは電源をオフにする出力情報管理手段を備える表示制御装置。