特許第5835899号(P5835899)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ キヤノン株式会社の特許一覧
特許5835899印刷装置及び印刷装置の制御方法、並びにプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5835899
(24)【登録日】2015年11月13日
(45)【発行日】2015年12月24日
(54)【発明の名称】印刷装置及び印刷装置の制御方法、並びにプログラム
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/38 20060101AFI20151203BHJP
   G06F 3/12 20060101ALI20151203BHJP
   B41J 29/42 20060101ALI20151203BHJP
【FI】
   B41J29/38 Z
   G06F3/12 304
   G06F3/12 305
   G06F3/12 374
   B41J29/42 F
【請求項の数】7
【全頁数】27
(21)【出願番号】特願2011-7314(P2011-7314)
(22)【出願日】2011年1月17日
(65)【公開番号】特開2012-148435(P2012-148435A)
(43)【公開日】2012年8月9日
【審査請求日】2014年1月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100076428
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康徳
(74)【代理人】
【識別番号】100112508
【弁理士】
【氏名又は名称】高柳 司郎
(74)【代理人】
【識別番号】100115071
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康弘
(74)【代理人】
【識別番号】100116894
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 秀二
(74)【代理人】
【識別番号】100130409
【弁理士】
【氏名又は名称】下山 治
(74)【代理人】
【識別番号】100134175
【弁理士】
【氏名又は名称】永川 行光
(72)【発明者】
【氏名】金本 好司
【審査官】 牧島 元
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−246129(JP,A)
【文献】 特開2011−008044(JP,A)
【文献】 特開2008−009565(JP,A)
【文献】 特開2007−326718(JP,A)
【文献】 特開2009−125991(JP,A)
【文献】 特開2007−038589(JP,A)
【文献】 特開2001−195167(JP,A)
【文献】 特開2006−178623(JP,A)
【文献】 特開2009−255304(JP,A)
【文献】 特開2006−239931(JP,A)
【文献】 特開2010−283604(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 29/38
B41J 29/42
G06F 3/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
挿入紙として使用すること、及び、印刷の対象として使用することの両方が可能なプレプリント紙について、プレプリント紙を印刷の対象として使用することを許可するか否かをユーザの指定に基づいて設定する設定手段と、
印刷ジョブを受け付ける受付手段と、
前記印刷ジョブにおいてプレプリント紙が指定され、かつ、プレプリント紙が挿入紙ではなく印刷の対象として使用される場合に、プレプリント紙に印刷を実行するか否かを、前記設定手段による設定に基づいて判定する判定手段と、
プレプリント紙に印刷を実行すると前記判定手段によって判定された場合に、プレプリント紙に印刷を実行し、プレプリント紙に印刷を実行しないと前記判定手段によって判定された場合に、前記印刷ジョブをキャンセルするか、又は、印刷で使用する用紙を変更するかを、ユーザの指定に基づいて決定する処理手段と、を備え、
前記印刷ジョブにおいてプレプリント紙が指定され、かつ、プレプリント紙が挿入紙ではなく印刷の対象として使用される場合、前記判定手段は、プレプリント紙を印刷の対象として使用することを許可すると前記設定手段によって設定されているときには、プレプリント紙に印刷を実行すると判定し、プレプリント紙を印刷の対象として使用することを許可しないと前記設定手段によって設定されているときには、プレプリント紙に印刷を実行しないと判定し、
前記印刷ジョブにおいてプレプリント紙が指定され、かつ、プレプリント紙が挿入紙として使用される場合、前記処理手段は、プレプリント紙を挿入紙として使用する
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
前記処理手段は、印刷で使用する用紙を変更すると決定した場合に、印刷で使用する用紙をユーザによって指定された用紙に変更することを特徴とする請求項に記載の印刷装置。
【請求項3】
プレプリント紙を印刷で使用することを許可するか否かをユーザが設定するための設定画面を表示する表示手段を更に備え、
前記設定手段は、前記設定画面を介して入力されたユーザの指定に基づいて、プレプリント紙を印刷で使用することを許可するか否かを設定する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
【請求項4】
プレプリント紙に印刷を実行しないと前記判定手段によって判定された場合に、前記表示手段は、前記印刷ジョブをキャンセルするか、又は、印刷で使用する用紙を変更するかをユーザが指定するための画面を表示し、
プレプリント紙に印刷を実行しないと前記判定手段によって判定された場合に、前記処理手段は、前記画面を介して入力されたユーザの指定に基づいて、前記印刷ジョブをキャンセルするか、又は、印刷で使用する用紙を変更するかを決定する
ことを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記受付手段は、ネットワークを介して外部装置から送信された印刷ジョブを受け付けることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項6】
挿入紙として使用すること、及び、印刷の対象として使用することの両方が可能なプレプリント紙について、プレプリント紙を印刷の対象として使用することを許可するか否かをユーザの指定に基づいて設定する設定ステップと、
印刷ジョブを受け付ける受付ステップと、
前記印刷ジョブにおいてプレプリント紙が指定され、かつ、プレプリント紙が挿入紙ではなく印刷の対象として使用される場合に、プレプリント紙に印刷を実行するか否かを、前記設定ステップにおける設定に基づいて判定する判定ステップと、
プレプリント紙に印刷を実行すると前記判定ステップで判定された場合に、プレプリント紙に印刷を実行し、プレプリント紙に印刷を実行しないと前記判定ステップで判定された場合に、前記印刷ジョブをキャンセルするか、又は、印刷で使用する用紙を変更するかを、ユーザの指定に基づいて決定する処理ステップと、を有し、
前記印刷ジョブにおいてプレプリント紙が指定され、かつ、プレプリント紙が挿入紙ではなく印刷の対象として使用される場合、前記判定ステップでは、プレプリント紙を印刷の対象として使用することを許可すると前記設定ステップで設定されているときには、プレプリント紙に印刷を実行すると判定し、プレプリント紙を印刷の対象として使用することを許可しないと前記設定ステップで設定されているときには、プレプリント紙に印刷を実行しないと判定し、
前記印刷ジョブにおいてプレプリント紙が指定され、かつ、プレプリント紙が挿入紙として使用される場合、前記処理ステップでは、プレプリント紙を挿入紙として使用する
ことを特徴とする印刷装置の制御方法。
【請求項7】
請求項に記載の印刷装置の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置及び印刷装置の制御方法、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、複数種類のメディア(シート)を用いて印刷物を作製する印刷装置が知られている。このような印刷装置で複数種類のメディアを用いて印刷物を作製する場合に、印刷物に含まれるメディアは印刷装置により印刷処理がなされたものに限定されない。つまり、他の印刷装置により予め印刷処理がなされているプレプリント紙を給紙部に装填しておき、印刷物の作製時に、印刷処理されるメディアに挿入することがある。これにより、例えば、白黒印刷しか行えない印刷装置でも、カラー画像が印刷処理されたプレプリント紙を挿入することにより、カラーページを含む印刷物を作製することが可能となる。
【0003】
なお、挿入対象となるメディアとしてのプレプリント紙は、複数の場所に格納されることが想定される。第1の格納場所として、印刷処理の対象となるメディアを印刷装置に対して供給するために保持する給紙段(以下では、単に給紙段と呼ぶ)を用いることが可能である。また、印刷装置から排出されたメディアに対して各種の後加工処理を行う後加工ユニットにインサータと呼ばれる差込ユニットを設けている場合には、第2の格納場所としてこの差込ユニットを用いることが可能である。
【0004】
上記技術に関連する技術は、例えば、特許文献1乃至3に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−199140号公報
【特許文献2】特開2006−239931号公報
【特許文献3】特開2009−123123号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、印刷が許可されていないプレプリント紙に対して誤って印刷を実行してしまうことを防止可能な仕組みを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る印刷装置は、挿入紙として使用すること、及び、印刷の対象として使用することの両方が可能なプレプリント紙について、プレプリント紙を印刷の対象として使用することを許可するか否かをユーザの指定に基づいて設定する設定手段と、印刷ジョブを受け付ける受付手段と、前記印刷ジョブにおいてプレプリント紙が指定され、かつ、プレプリント紙が挿入紙ではなく印刷の対象として使用される場合に、プレプリント紙に印刷を実行するか否かを、前記設定手段による設定に基づいて判定する判定手段と、プレプリント紙に印刷を実行すると前記判定手段によって判定された場合に、プレプリント紙に印刷を実行し、プレプリント紙に印刷を実行しないと前記判定手段によって判定された場合に、前記印刷ジョブをキャンセルするか、又は、印刷で使用する用紙を変更するかを、ユーザの指定に基づいて決定する処理手段と、を備え、前記印刷ジョブにおいてプレプリント紙が指定され、かつ、プレプリント紙が挿入紙ではなく印刷の対象として使用される場合、前記判定手段は、プレプリント紙を印刷の対象として使用することを許可すると前記設定手段によって設定されているときには、プレプリント紙に印刷を実行すると判定し、プレプリント紙を印刷の対象として使用することを許可しないと前記設定手段によって設定されているときには、プレプリント紙に印刷を実行しないと判定し、前記印刷ジョブにおいてプレプリント紙が指定され、かつ、プレプリント紙が挿入紙として使用される場合、前記処理手段は、プレプリント紙を挿入紙として使用することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、印刷が許可されていないプレプリント紙に対して誤って印刷を実行してしまうことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の第1の実施形態に係る印刷システムの全体構成を示す図である。
図2】デジタル印刷機の構成を示す図である。
図3】ROM207に格納される各種データを示す図である。
図4】HDD209に格納されるメディア管理情報の詳細を示す図である。
図5】印刷アプリケーションの印刷設定画面の一例を示す図である。
図6】印刷アプリケーションの印刷設定画面でのメディア設定画面の一例を示す図である。
図7】印刷アプリケーションの印刷設定画面において、図6の設定を実行後の画面状態の一例を示す図である。
図8】印刷アプリケーションで生成される印刷設定情報(前段)の一例を示す図である。
図9】印刷アプリケーションで生成される印刷設定情報(後段)の一例を示す図である。
図10】メディア設定エラーが発生した際に表示される画面の一例を示す図である。
図11】印刷アプリケーションの印刷設定画面での挿入紙の設定時画面の一例を示す図である。
図12】印刷アプリケーションの印刷設定画面での挿入紙の詳細な設定画面の一例を示す図である。
図13】印刷アプリケーションで生成される印刷設定情報(前段)の一例を示す図である。
図14】印刷アプリケーションで生成される印刷設定情報(後段)の一例を示す図である。
図15】印刷機能プログラム実行時の詳細な動作を示すフローである。
図16】メディア出力処理(S1605)の詳細な動作を示すフローである。
図17】本発明の第2の実施形態に係るデジタル印刷機が備えるメディア管理画面の一例を示す図である。
図18】HDD209に格納されるメディア管理情報の詳細を示す図である。
図19】(a)はメディア管理画面のメディア情報変更画面の一例、(b)はメディア情報変更画面のうち、プレプリント紙に関する設定変更画面の一例を示す図である。
図20】(a)はメディア管理画面のメディア情報変更画面によってメディア情報を変更した後に表示される画面の一例、(b)はメディア情報変更画面であって、図20(a)とは異なるメディアの変更処理を実行する際の画面の一例を示す図である。
図21】メディア管理画面のメディア情報変更画面のうち、プレプリント紙に関する設定情報の変更画面であって、図19(b)に示す状況と異なる設定を行っている状況を示す図である。
図22】メディア管理画面であって、図21で示した設定変更処理を実行した後に表示される画面の一例を示す図である。
図23】HDD209に格納されるメディア管理情報の詳細を示す図である。
図24】設定データ解析処理(S1603)の詳細な動作を示すフローである。
図25】メディア出力処理(S1605)の詳細な動作を示すフローである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(第1の実施形態)
<システム構成(図1)>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る印刷システムの全体構成を示す図である。印刷システムは、デジタル印刷機100及びコンピュータ101を含む。これらは、ネットワーク1を介して通信可能に構成される。コンピュータ101は、ネットワーク1を介してプリンタ本体1000と接続された汎用コンピュータである。コンピュータ101は、各種アプリケーションプログラムを実行することが可能であり、デジタル印刷機100に印刷ジョブを送信することが可能である。
【0013】
デジタル印刷機100は、複数の異なる機能を有するユニットが相互に脱着可能に連結され、複雑なシート処理が可能なように構成される。すなわち、デジタル印刷機100は、プリンタ本体1000、大容量給紙部221、222、223、インサータ228、大容量スタッカ225、226及び中綴じ製本部227を備える。
【0014】
プリンタ本体1000は、展開された画像データに従ってメディア上にトナーを用いて印刷するためのユニットである。プリンタ本体1000の一般的な構成及び動作原理は下記のとおりである。回転多面鏡(例えば、ポリゴンミラー等)が、画像データに応じて変調された光線(例えば、レーザ光等)を入射させ、反射ミラーを介して反射走査光を感光ドラムに照射する。感光ドラム上にレーザ光によって形成された潜像は、トナーによって現像され、転写ドラム上に貼り付けられたシート材に対してトナー像を転写する。この一連の印刷プロセスをイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナーに対して順次実行することによりフルカラー画像が形成される。また、4色に加え、特色と呼ばれるトナーや、透明トナーなどを転写可能とする構成としても良い。フルカラー画像が形成された転写ドラム上のシート材は、定着器へ搬送される。定着器は、ローラやベルトの組み合わせによって構成され、ハロゲンヒータなどの熱源を内蔵し、トナー像が転写されたシート材上のトナーを、熱と圧力によって溶解、定着させる。
【0015】
大容量給紙部221、222、223は、プリンタ本体1000に給紙するための大容量のメディアを格納するユニットであり、内部に格納されているメディアを適切なタイミングで連続的にプリンタ本体1000に供給する。また、大容量給紙部221、222、223は、内部に装填されているメディアの残量の検知なども行う。
【0016】
大容量スタッカ225、226は、大量に出力された印刷済みメディアを内部にストックしておくためのユニットである。デジタル印刷機100が大容量給紙部を備えているため、生成された出力物も必然的に大容量となることから、大容量スタッカ225、226が必要となる。
【0017】
インサータ228は、プリンタ本体1000より送られてくるメディアに対して、設定に基づき適切なタイミングでインサータ228内に保持されているメディアを挿入する機能を有するユニットである。インサータ228により、印刷を要しないメディアを印刷済みのメディアの間に差し込むことが可能となる。インサータ228は、大容量給紙部221、222、223と同様に、大容量の印刷処理にも耐えられるよう、大容量の給紙カセットを複数備える。
【0018】
中綴じ製本部227は、プリンタ本体1000より送られてくるメディアに対して、ステイプル処理、断裁処理、パンチ処理、折り処理及びシフト排紙処理等を選択的に実行可能にするための各種ユニットを備える。
【0019】
なお、プリンタ本体1000の内部にも、給紙段231、232が存在し、機能的には大容量給紙部221−223と同等のことを実行することができる。給紙段231、232及び大容量給紙部221−223は、第1の給紙部として機能する。しかし、以下では、説明の便宜上、プリンタ部203が備える給紙段231、232についても大容量給紙部231−233に含めて考える。
【0020】
一方、プリンタ部1000よりも図1の左側に配置されるデバイス(つまり、インサータ228、大容量スタッカ225、226、中綴じ製本部227)は、シート加工部と呼ばれる。インサータ228は、第2の給紙部として機能する。シート加工部は、印刷処理が完了したメディアに各種加工処理を加えたり集積するなどの処理を行う。大容量給紙部221−223及びシート加工部をあわせて、以下ではシート処理部200と呼ぶ。
【0021】
<デジタル印刷機の内部構成(図2)>
次に、デジタル印刷機の内部構成について図2を用いて説明する。デジタル印刷機100は、複数の機能を備えるMFPタイプの印刷装置(画像形成装置とも呼ぶ)である。例えば、デジタル印刷機100が備える機能として、コピー機能や印刷機能等が挙げられる。コピー機能は、プリンタ本体1000に設けられたスキャナ部201から受け付けたジョブデータをHDD209を介してプリンタ部203で印刷する機能である。印刷機能は、コンピュータ101から外部I/F202を介して受け付けたジョブデータをHDD209を介してプリンタ部203で印刷する機能である。なお、デジタル印刷機は、カラープリント可能な印刷装置でも、モノクロプリント可能な印刷装置でも後述の各種制御を実行可能であるならば如何なる構成でも良い。
【0022】
デジタル印刷機は、スキャナ部201、外部I/F202、ハードディスクドライブ209(HDD)、プリンタ部203、操作部204、制御部205、ROM207、RAM208、圧縮伸張部210及びメディア管理部211を備える。プリンタ部203、スキャナ部201及び操作部204は、プリンタ本体1000に設けられる。
【0023】
スキャナ部201は、原稿画像を読み取り、読み取られた画像データを画像処理するユニットである。外部I/F202は、ファクシミリ、ネットワーク接続機器、外部専用装置と画像データなどを送受信するユニットである。ハードディスク209は、スキャナ部201及び外部I/F202の何れかから受付けた複数の印刷対象となるジョブの画像データを記憶するユニットである。プリンタ部203は、ハードィスク209に記憶された印刷対象のジョブのデータの印刷処理を印刷媒体に対して実行するユニットである。
【0024】
操作部204は、プリンタ本体1000の上面に配置される。操作部204は、ユーザインターフェースの一例に該当する表示パネルを有するユニットである。操作部204は、プリンタ部203の各種設定や操作などをオペレータが行う場合の各種インターフェースを提供する。
【0025】
制御部205(例えば、CPU)は、デジタル印刷機100が備える各種ユニットの処理や動作等を統括的に制御するユニットである。ROM207は、読み出し専用のメモリであり、各種プログラムが予め記憶されているユニットである。各種プログラムには、ブートシーケンスやフォント情報等のプログラム、後述するフローチャートに従った各種処理等を実行するためのプログラムや、操作部204の表示パネルに各種のユーザインターフェース(以下、UIと呼ぶ)画面を表示させるための表示制御プログラム等が含まれる。
【0026】
制御部205は、ROM207に記憶されているプログラムを読み出して実行することで、後述する各種動作をデジタル印刷機100に実行させる。外部I/F202を介してコンピュータ101から受信(取得)したPDL(ページ記述言語)コードデータを解釈し、ラスターイメージデータ(ビットマップ画像データ)に展開する動作を実行するためのプログラム等もROM207に記憶されている。同様に、外部I/F202を介して図示しない外部装置から受信した印刷ジョブを解釈し処理するためのプログラム等もROM207に記憶されている。これらは、ソフトウェアによって処理される。
【0027】
RAM208は、読み出し及び書き込み可能なメモリであり、スキャナ部201や外部I/F202よりメモリコントローラを介して送られてきた画像データや、各種プログラムや設定情報を記憶するユニットである。HDD209は、圧縮伸張部210によって圧縮された画像データを記憶する大容量の記憶領域を有するユニットである。HDD209は、処理対象となるジョブのプリントデータ等の複数のデータを保持可能に構成される。
【0028】
制御部205は、スキャナ部201や外部I/F202等の各種入力ユニットを介して入力された処理対象となるジョブのデータを、HDD209を介して、プリンタ部203でプリント可能に制御する。また、制御部205は、外部I/F202を介して外部装置へ送信できるようにも制御する。このように、制御部205は、HDD209に格納した処理対象ジョブのデータの各種出力処理を実行可能となるように制御する。
【0029】
圧縮伸張部210は、JBIGやJPEG等といった各種圧縮方式によってRAM208、HDD209に記憶されている画像データ等を圧縮・伸張動作を行う。以上のような構成のもと、制御部205が各シート処理部200の動作も制御する。シート処理部200は、給紙部及びシート加工部に相当する。
【0030】
メディア管理部211は、本実施形態に係るデジタル印刷機が処理可能なメディアの種類に関する情報を管理するためのユニットである。メディア管理部211で管理されるメディアの種類に関連する情報及び該情報を用いた制御の詳細については後述する。
【0031】
<各種プログラム等(図3)>
図3は、図2のROM207内に格納され、本実施形態に係るデジタル印刷機100の制御部205により読み出され実行される各種プログラム及び該プログラム等によって使用されるデータを例示したものである。図示するように、ROM207には本デジタル印刷機が提供することのできる各種機能を実現するための制御プログラムが格納されている。
【0032】
ブートローダ501は、デジタル印刷機の電源投入直後に実行されるプログラムである。ブートローダ501には、システムの起動に必要となる各種起動シーケンスを実行するためのプログラムが含まれる。
【0033】
オペレーティングシステム502は、本デジタル印刷機の機能を実現する各種プログラムの実行環境を提供するプログラムである。これは、主に本デジタル印刷機のメモリ(すなわち、ROM207やRAM208)、ハードディスク209等の資源管理、及び同図に示された各種装置の基本的な入出力制御等の機能を提供する。
【0034】
データ送受信プログラム503は、図2の外部I/F202を経由してデータの入出力要求が発生した際に行われる送受信処理を行うための制御プログラムである。具体的にはTCP/IP等のプロトコルスタックを内包し、ネットワーク100経由で接続される外部機器等との間で交わされる各種データの通信を執り行うための制御プログラムである。ここで行われる通信処理は本デジタル印刷機と外部I/F202の間を入出力されるデータパケットの送受信レベルやHTTPサーバ等との通信処理に特化した処理を担当し、受信されたデータの内容に関する解析処理は含まれない。データの解析処理は、制御部205によって別プログラムの記述内容に基づいて実行される。
【0035】
JDF機能プログラム504は、JDF(Job Deffinition Format)ジョブデータが外部I/F202経由でデジタル印刷機100によって受信された場合に、操作部204からの指示により制御部205によって実行されるJDFプリント機能を実行するプログラムである。制御部205によって行われるJDFプリント機能では、本プログラムに記述された処理順序、処理条件に基づいて制御部205によって適切な順序で各デバイスの動作を順次指示する。各デバイスには、シート処理部200、プリンタ部203、ハードディスク209、圧縮伸張部210、RAM208等が含まれる。その結果として、最終的にJDFプリント処理が実行されるように制御される。また、JDF機能プログラム504には、外部I/F202経由で受信されたJDFジョブデータの解析処理、前記解析処理の結果、JDFに不正な設定が含まれるか否かの判別処理、及び前記不正な設定を解消するための設定変更処理等を行うプログラムも含まれる。
【0036】
コピー機能プログラム505は、外部I/F202経由で本デジタル印刷機100のオペレータがコピー機能の実行を指示した際に操作部204からの指示により制御部205によって実行されるコピー機能を実行するためのプログラムである。制御部205によって行われるコピー機能では、デジタル印刷機100内の資源を本プログラムに記述された処理順序、処理条件に基づいて制御部205によって適切な順序でこれらの各デバイスの動作を順次指示する。各デバイスには、スキャナ部201、プリンタ部203、シート処理部200、ハードディスク209、圧縮伸張部210、RAM208等が含まれる。それにより、最終的にコピー処理が実行されるように制御される。
【0037】
スキャン機能プログラム506は、外部I/F202経由でデジタル印刷機100のオペレータがスキャン機能の実行を指示した際に、操作部204からの指示により制御部205によって実行されるスキャン機能を実行するためのプログラムである。制御部205によって行われるスキャン機能は次のように実行される。スキャナ部201、ハードディスク209、圧縮伸張部210、RAM208等のモジュールが、デジタル印刷機100内の資源を本プログラムに記述された処理順序、処理条件に基づいて制御部205によって制御される。その際に、適切な順序でこれら各デバイスの動作を順次指示することにより最終的にスキャン処理が実行されるように制御される。
【0038】
PDL機能プログラム507は、PDLジョブデータが外部I/F202経由でデジタル印刷機100によって受信された場合に、操作部204からの指示により制御部205によって実行されるPDLプリント機能を実行するプログラムである。制御部205によって行われるPDLプリント機能では、本プログラムに記述された処理順序、処理条件に基づいて制御部205によって適切な順序で各デバイスの動作を順次指示する。各デバイスには、シート処理部200、プリンタ部203、ハードディスク209、圧縮伸張部210、RAM208等が含まれる。その結果として最終的にPDLプリント処理が実行されるように制御される。
【0039】
BOX機能プログラム508は、外部I/F202経由でデジタル印刷機100のオペレータがBOX機能の実行を指示した際に、操作部204からの指示により制御部205によって実行されるBOX機能を実行するプログラムである。BOX機能では、デジタル印刷機100を本プログラムに記述された処理順序、処理条件に基づいて制御部205によって適切な順序でこれら各デバイスの動作を順次指示することによりBOX処理が実行されるように制御される。各デバイスには、スキャナ部201やプリンタ部203、シート処理部200、ハードディスク209、圧縮伸張部210、RAM208等が含まれる。格納されたジョブデータに対して、格納時の設定を変更して実行することが可能である。
【0040】
UI制御プログラム509は、操作部204の制御用プログラムである。UI制御プログラム509は、デジタル印刷機100のオペレータによって操作部204を介して入力された内容を識別し、適切な画面遷移及び制御部205に対する処理依頼を行う。
【0041】
メディア管理情報512は、メディア管理部211によって管理される、デジタル印刷機100が利用可能なメディアに関連する情報を格納したデータベースである。当該管理情報として管理される情報の詳細については後述する。他の制御プログラム511は、上述したプログラムのいずれにも該当しない機能を実現するためのプログラムである。
【0042】
なお、上述の各種機能プログラムの全てを備える必要はなく、その一部あるいは前述した以外の機能プログラムを備える構成であっても構わない。
【0043】
<メディア管理情報格納テーブル(図4)>
図4は、図2におけるメディア管理部211によって管理され、HDD209内に保持されている、メディア管理情報を格納するテーブルの一例を示すものである。当該テーブルは、複数のフィールドからなり、デジタル印刷機100によって利用可能な全てのメディア(用紙)の種類に関する情報をフィールドによって管理する。
【0044】
IDフィールド701は、デジタル印刷機100によって利用可能なメディアの種類毎に割り振られたIDである。つまり、デジタル印刷機100では、メディアの種類は本テーブルのIDフィールド701に格納されたIDによって一元的に管理される。
【0045】
名称フィールド702は、IDフィールド701に格納されたIDによって識別されるメディアの種類に対して割り振られるメディアの種類を識別するための名称文字列を格納するためのフィールドである。当該フィールドに格納された文字列は主として操作部204によってメディアの種類に関連した各種処理をオペレータに行わせる際に画面表示用として用いられることを想定したものであるが、用途はそれのみに限定される必要はない。
【0046】
装填可能な給紙段フィールド703は、IDフィールド701に格納されたIDによって識別されるメディアの種類の夫々が、デジタル印刷機100が備える複数の給紙段のいずれに装填可能であるかの能力に関する情報を格納するためのフィールドである。当該フィールドは、デジタル印刷機100が備える複数の給紙段毎にさらに詳細なテーブル704に分割され、情報が格納される。
【0047】
本実施形態に係るデジタル印刷機100は、プリンタ本体1000に給紙部が2つ、プリンタ本体1000の前段に脱着可能な給紙部が3つ接続され、脱着可能な給紙部内にさらに3つの給紙部を備える。さらに、プリンタ本体1000の後段にインサータとしての給紙部を3つ備えるため、合計14の給紙部を備える。
【0048】
しかしながら、図4ではその14の給紙部のうち、本実施形態の効果を説明するために必要十分な、特徴的な一部分のみを示している。具体的には、図1のデジタル印刷機100の機器構成のうち、プリンタ本体1000内の左デッキ710、右デッキ711、脱着可能な給紙部のうちの2つの給紙部712、713、及びインサータ228のデッキ714、715、716が示されている。
【0049】
実際には、メディア管理部211によって管理される全てのメディアが列挙されるが、ここでは、本実施形態の効果を説明するために必要十分な、特徴的な一部分のみを示している。
【0050】
図4のテーブルのうち、各メディアに対応する列と、給紙部の列との交点の値が、該メディアを、該給紙部に対して給紙可能であるか否かを示す値である。値Tは、該当する給紙部に対して、該当するメディアを給紙可能であることを意味する。一方、値Fは、該当する給紙部に対して、該当するメディアを給紙不可能であることを意味する。
【0051】
なお、図4では、メディア管理情報格納テーブル内に管理されるメディア管理情報は、各給紙部に対する給紙の可否のみとなっている。しかしながら、これは本実施形態の効果を説明する上で、重要ではないメディア管理情報に関する記載を省略したためである。すなわち、実際には、メディア管理情報格納テーブル内には図4には示していない各種メディア管理情報が管理されている。しかしながら、それらは本実施形態の効果を説明する上で重要ではないため、これ以上の詳細な説明については言及しないが、請求項に記載の事項を満たす限り如何なるメディア管理情報が当該テーブルによって管理されたとしても本発明が有効であることは言うまでもない。
【0052】
<印刷ジョブ設定画面の遷移例(図5図6図7)>
図5は、図1におけるコンピュータ101上で動作する、印刷アプリケーションプログラムの印刷ジョブ設定画面表示の一例を示したものである。印刷アプリケーションにおいて、印刷ジョブの各種設定を行うことが可能である。
【0053】
図5では、印刷アプリケーションプログラムが持つ印刷ジョブ設定機能のうち、印刷ジョブで使用するメディアに関する設定を行う設定画面の例を示している。この設定画面には、その他の印刷ジョブ設定機能の設定画面に対応する機能選択タブが配置されている。機能設定タブとしては、Page Setupタブ、Finishingタブ、Paper Sourceタブ801及びExceptional Settingsタブが設けられる。図5では、4つの機能設定タブのうち、用紙設定を行うためのPaper Sourceタブ801を選択した際に表示される画面を示している。
【0054】
また、図5に示す用紙設定機能のうち、Select byペイン802には、印刷ジョブの実行時に使用するメディアを給紙個所によって指定するか、あるいはメディアの種類によって指定するかを選択することが可能である。図5に示した例では、Paper Type803が選択されており、すなわち、印刷ジョブの実行時に使用するメディアをメディアの種類によって指定することを示している。
【0055】
Paper Selection804は、印刷ジョブを構成するページのうち、特定のページあるいは本文を構成するページのそれぞれに、異なる用紙設定を行う際に選択する機能である。図5で示した例では、”Different for First, Others,and Last”が選択されており、すなわち、出力物の最初と本文、そして最後のページに異なる用紙設定をすることが可能である。
【0056】
図5では、出力物の最初と本文、そして最後のページの何れもPlain(普通紙)という種類のメディアが選択されている状態を示している。夫々のページに対応した用紙選択を行うためのSettingsボタン805、806、807を押下することにより、該当するページのメディアの種類を独立して設定することが可能である。
【0057】
図6は、図5におけるSettingsボタン805を押下した際に表示される、出力物を構成するページのうち最初のページに適用するメディアを選択するための選択画面の一例を示したものである。図6に示すように、選択可能なメディアの種類が、名称や坪量などのメディア情報と共にリストアップされており、その中から所望の種類のメディアを選択した状態でOKボタン901を押下することによってメディアを選択することが可能である。図6では、Single Coatedという片面コート紙が選択された状態の一例を示している。Single Coatedは図4で示したメディア管理情報格納テーブルのID701の値が5であるメディア708に相当する。
【0058】
図7は、図6で示された状態でOKボタン901を押下した後のメディア設定画面の一例を示したものである。図7に示した設定画面は、図5で示した設定画面と同一のものである。ただし、図6において、出力物を構成するページのうちの、最初のページに適用するメディアのみに片面コート紙を示すSingle Coatedが選択されていることがFirst Pageペイン1001によって確認することが可能である。
【0059】
<印刷ジョブの設定データ(図8図9)>
図8及び図9は、図5から図7までの設定画面によって印刷ジョブのメディア設定を行った後に生成される、印刷ジョブの設定データの一例を示すものである。図8図9とは、記載スペースの都合上、別図に記載されたものであり、実際には連続して記載されているものとする。ここでは、JDFとよばれる、POD業界標準のジョブチケットのフォーマットによって示している。しかしながら、ここで示したJDF以外のいかなる形式のフォーマットによって印刷設定が記述された場合でも、請求項に記載の項目を満たす限り本発明が有効であることは言うまでもない。ここで示すJDFには、出力物の印刷処理時に用いられるメディアのうち、最初のメディアに関する設定が1102及び1105、同様に、最後のメディアに関する設定が1103及び1104に示されている。そして、最初と最後のページを除く全てのページに関する設定が1101及び1104に示されている。
【0060】
<印刷エラー発生時の警告画面(図10)>
図10は、デジタル印刷機100が、図8及び図9で示した印刷設定による印刷ジョブを受信し、実行を開始した後に、操作部204に表示される警告画面の一例を示すものである。図4で示したメディア管理情報格納テーブルによれば、図8及び図9で示した印刷設定における1ページ目に指定されたメディアである片面コート紙は、デジタル印刷機100では、インサータ228の給紙部のみに給紙可能である。つまり、片面コート紙は、印刷用メディアとして用いるメディアを格納する通常給紙段には格納することができない。そのため、このような設定を含む印刷ジョブを受信し、印刷処理の実行に問題のある設定を含むことを検出した場合には、図10で示したような印刷設定エラーを操作部204に表示し、オペレータに回避方法を選択させる。図10において、オペレータに選択させる回避処理として用意されているものは、印刷ジョブそのものを中断するジョブキャンセルボタン1201、及びメディアの設定不良が発生しているページのメディア設定を変更するための用紙設定変更ボタン1202である。他にも回避処理としては様々なものが考えられるが、本実施形態では前述の2つの回避策に対する説明に留める。しかしながら、請求項に記載の項目を満たす限りいかなる回避手段が選択可能なように構成された場合でも、本発明が有効であることは言うまでもない。
【0061】
<メディア設定画面の遷移例(図11図12)>
図11は、図5と同じく印刷アプリケーションプログラムが持つ印刷ジョブ設定機能のうち、印刷ジョブで使用するメディアに関する設定を行う設定画面の例を示したものである。ここでは、図5における例とは異なり、挿入対象となる挿入紙の設定例を示している。図11における、Paper Selectionペイン1301において、Inserting Sheetが選択されており、挿入紙の設定を行うモードであることを示している。図11のInserting Sheet Settingsボタン1302を押下することにより、挿入紙の設定詳細画面に遷移する。
【0062】
図12は、図11におけるInserting Sheet Settingsボタン1302を押下した後に表示される挿入紙の詳細設定画面の一例を示したものである。図12の挿入紙詳細設定画面におけるPaper Typeペインに、挿入紙として用いるメディアの種類の設定がSingle Coatedであることが示されている。この状態でSettingsボタン1401を押下することにより、図6で示したメディアの種類の選択画面と同等の画面に遷移し、挿入紙として用いるメディアを選択することが可能である。Settingsボタン1401を押下した後に示される画面は図6で示した画面と同等のため詳細な説明は省略する。
【0063】
Print onペイン1402は、挿入紙に対してコンテンツのページを印刷するか否かを設定するためのものである。挿入紙に対して印刷する設定を有効にした場合には、単なる差込み処理としての挿入紙とは異なる。すなわち、印刷時の特定ページのメディア指定をしていることとなるため、本実施形態では、同設定項目の設定値がNoneつまり印刷を伴わない挿入紙の場合に限り効果の説明を行う。
【0064】
挿入紙の各種設定が終わった後にAddボタン1403を押下することにより、Setting List1404に、図12に示した画面によって行った挿入紙の設定が追加され、一覧に表示される。図12に示す例では、1ページ目に、印刷を伴わない挿入紙が設定されており、かつその際に使用される挿入紙のメディアの種類が片面コート紙である状態を示している。
【0065】
<印刷ジョブの設定データ(図13図14)>
図13及び図14は、図12の設定画面によって挿入紙を用いた印刷ジョブのメディア設定を行った後に生成される、印刷ジョブの設定データの一例を示すためのものである。図9で示した印刷ジョブの設定データと同様、JDFのフォーマットにより例を示している。しかしながら、図13及び図14に示したJDF以外のいかなる形式のフォーマットによって印刷設定が記述された場合でも、請求項に記載の項目を満たす限り本発明が有効であることは言うまでもない。また、図13図14とは、記載スペースの都合上、別図に記載されたものであり、実際には連続して記載されているものとする。印刷を伴わない挿入紙のメディア設定は、図13及び図14における1501及び1504によって示される個所において、また、挿入紙以外のページに対するメディア設定は1502及び1503によって示される個所においてなされている。
【0066】
<動作フロー(図15)>
図15は、JDF機能プログラム504に従った動作の概要を説明するためのフロー図である。JDF機能プログラム504は、主に図2における制御部205によって実行される。あるいは制御部205の制御の元に図2に記載の各モジュールの機能によって実行される。
【0067】
まず、印刷ジョブデータを受信する(S1601)。ここでは、制御部205の指示に基づき外部I/F202により実行される。本実施形態では、受信されたデータは一時的にHDD209に格納される構成をとることとするが、RAM208上に保持する構成をとっても構わない。
【0068】
そして、S1601で受信した印刷ジョブデータから、画像データと印刷設定データとを分離する(S1602)。この動作は、制御部205によって実行されるJDF機能プログラム504による動作である。印刷設定データとは、本実施形態では、図8及び図9あるいは図13及び図14で示したJDF形式の印刷設定に相当する。
【0069】
そして、S1602で画像データと分離された印刷設定データを解析する(S1603)。この動作は、制御部205によって実行されるJDF機能プログラム504による動作である。本実施形態では、図8及び図9あるいは図13及び図14で示したJDF形式の印刷設定に記述された印刷仕様を解析し、デジタル印刷機100が直接、解釈処理を実行可能な内部形式の制御データに変換する処理に該当する。
【0070】
そして、S1602で分離された画像データを展開する(S1604)。この動作は、制御部205によって実行されるJDF機能プログラム504による動作である。これは、画像データとして表現されるフォーマット、一般的には広義でPDLと呼ばれる論理データから、ビットマップ画像データに変換する処理に該当する。
【0071】
なお、上述のステップで言及した印刷設定データであるJDF、あるいは画像データのフォーマットや種別については、本実施形態に記載された種別に限定されるものではない。また、本実施形態を具体的に説明するにあたって特定のフォーマットを用いているに過ぎず、請求項に記載の項目を満たす限り本発明は有効であることは言うまでもない。
【0072】
さらに、本実施形態では、印刷ジョブとしてJDFジョブを例として説明した。しかしながら、例えば図3で示すPDLプリント機能プログラム507やBOX機能プログラム508を用いたとしても同様に、請求項に記載した事項を満足する限り本発明は適用可能であることは言うまでもない。
【0073】
そして、S1604で展開された画像データ及び、S1603で解析された指示内容に基づき、制御部205がメディアの出力処理を実行する(S1605)。この動作は制御部205によって実行されるJDF機能プログラム504の動作及び、同様に制御部205によるプリンタ部203、シート処理部200に対する制御によってなされる動作である。メディア出力処理には、印刷処理及び、印刷を伴わない挿入紙の挿入処理の双方が含まれる。S1605の処理は、出力物を構成する各々のメディア毎に実行される。この処理の詳細については後述する。
【0074】
そして、出力物を構成する全てのメディアに対して出力処理が完了したか否かを判別する(S1606)。判定の結果が真の場合にはフローに示した印刷ジョブ実行処理を終了する。一方で、判定の結果が偽の場合にはS1605に戻り、残りの未出力メディアに対するメディア出力処理を継続して実行する。
【0075】
<S1605の詳細な動作フロー(図16)>
図16は、図2における制御部205及びメディア管理部211によって実行される、本デジタル印刷機における印刷ジョブ実行時の、出力物を構成する各ページのメディアの決定及び該メディアによるジョブ実行動作を説明するためのフロー図である。
【0076】
図15のS1606における説明個所でも述べたとおり、当該フローチャートはメディア毎の処理に関するものである。そのため、実際の印刷ジョブ全体の実行は、フローに記載された動作が、出力物全体を構成するメディアの全てについて処理されることによって為される。
【0077】
最初に、制御部205は、受信した印刷ジョブデータに含まれる印刷設定データの解析結果から、次に出力対象となっているメディアの種類を特定する(S1701)。印刷設定データの解析結果は、図15のS1602及びS1603の実行結果によって得られることは図15のこれらのステップの説明個所で述べたとおりである。
【0078】
そして、S1701で特定されたメディアが印刷処理を伴うメディアであるか否かを判定する(S1702)。つまり、出力対象となっているメディアが、印刷処理を伴わない挿入メディアであるか否かを判定する。
【0079】
S1702の判定の結果、印刷処理を伴わない挿入メディアであると判定された場合には、プリンタ本体1000前段(つまり、大容量給紙部221−223)の給紙段及び、プリンタ本体1000後段(つまり、インサータ228)の給紙段の双方を給紙対象とすることが可能である。この場合には、全ての給紙段の中から当該ページに対し印刷設定データによって指定された種類のメディアを検索し、給紙段を特定する(S1708)。そして、特定された給紙段から挿入メディアを給紙する(S1709)。給紙が完了したら図15のS1606に進む。
【0080】
一方、S1702の判定の結果が印刷処理を伴うメディアであると判定された場合は、印刷を伴う挿入メディア、印刷を伴う通常のメディアのいずれかであることを意味する。その場合には、S1703に進み、プリンタ本体前段(つまり、大容量給紙部221−223)の給紙段の中で、出力対象となっているメディアを格納している給紙段を検索する。具体的には、制御部205が、メディア管理部211によって管理される、図4で示したメディア管理情報格納テーブル内の、該当メディア欄を検査することによって実施される。
【0081】
そして、S1703での検索結果に基づいて、該当する給紙段があるか否かを判定する(S1704)。該当する給紙段があると判定された場合には、出力対象となっている種類のメディアはプリンタ本体1000よりも前段に位置する大容量給紙部221−223からプリンタ部203に給紙可能であるから、印刷処理を実行することが可能である。故にS1706に進み、大容量給紙部221−223の給紙段の中から、当該ページに対し印刷設定データによって指定された種類のメディアを検索し、給紙段を特定する。しかる後にS1707に進み、特定された給紙段からメディアを給紙し、該メディアに対して印刷処理を行う。処理が完了したら図15のS1606に進む。
【0082】
S1704で該当する給紙段がないと判定された場合には、出力対象となっている種類のメディアはプリンタ本体1000よりも前段に位置する大容量給紙部221−223からプリンタ部203に給紙不可能な場合に相当する。つまり、この場合には印刷処理を実行することができない。故にS1705に進み、印刷ジョブ実行処理を中断し、回避処理を実行する。回避処理とは、図10を用いて説明した通り、エラーが発生したことをオペレータに警告する画面を操作部204に表示し、受信した印刷ジョブをキャンセルするか、メディアを変更するかのいずれかをオペレータに選択させる処理である。
【0083】
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、印刷ジョブ実行時に指定されたメディアが、プリンタ本体1000の前段及び後段に配置される給紙部のうち、後段に配置される給紙部にのみ装填可能な場合に印刷処理が指定された際に生じる不具合を解消する例について説明した。しかし、本実施形態では、プレプリント紙をプリンタ本体1000の前段に配置される給紙部に装填した際に、このプレプリント紙に対して印刷処理を行う場合と、行わない場合の双方の場合が生じ得ることに起因する課題に対する解決策を示す。即ち、発明が解決しようとする課題欄で言及した課題に対する解決策について説明する。なお、デジタル印刷機の構成は、第1の実施形態に係るデジタル印刷機100の構成と共通である部分については説明を省略し、必要に応じて第1の実施形態における構成個所を参照しながら説明する。
【0084】
<メディア管理画面(図17)>
図17は、図2における制御部205及びメディア管理部211の制御により、操作部204に表示されるデジタル印刷機のメディア管理画面1801の一例を示すものである。図17に示すように、デジタル印刷機100に登録されて管理されているメディアの種類の夫々について、名称、坪量、プレプリント紙の設定1803等の情報が、メディア管理情報の一部と同時に一覧に表示される。図17では、デジタル印刷機100に登録されている全てのメディアの種類のうちの、4種類に関して、情報が表示されている場合の例を示している。図17では、メディアの種類リストの最上位に位置する種類、すなわち、メディア名称Media−1(1802)に示されるメディアの種類が反転表示されており、該メディアの種類が選択状態になっている。Media−1(1802)における、プレプリント紙の設定欄はNoとなっており、すなわち、Media−1(1802)は、プレプリント紙ではないことが示されている。この状態で、詳細/編集ボタン1805を押下することにより、反転表示されているMedia−1(1802)のメディアの種類に関する各種メディア管理情報の編集が可能となる。なお、図17で示したメディア毎の情報は、メディア管理部211の管理のもと、HDD209内に記憶されているメディア管理情報格納テーブル内に保持される。当該テーブル内に保持されるメディア管理情報については後述する。
【0085】
<メディア管理情報格納テーブル(図18)>
図18は、メディア管理部211によって管理され、HDD209内に保持されている、メディア管理情報を格納するテーブルに保持される情報の一例を示すものである。これは、第1の実施形態の図7で説明したメディア管理情報格納テーブルに対応するが、図示するメディア管理情報は異なる。しかしながら、第1及び第2の実施形態における、効果を説明する上で関連の深いメディア管理情報について例示したに過ぎず、本質的には同一の目的によってメディア管理情報を保持する役割を持つテーブルであることに変わりはない。すなわち、本メディア管理情報格納テーブル内に管理されるメディア管理情報の種別に依存することなく、請求項に記載の項目を満足する限り本発明は有効であることは言うまでもない。
【0086】
図18で示される、メディア管理情報格納テーブルの各フィールドの役割について以下説明する。IDフィールド1901は、デジタル印刷機100によって利用可能なメディアの種類毎に割り振られたIDである。つまり、デジタル印刷機100では、メディアの種類はメディア管理情報格納テーブルのIDフィールドに格納されたIDによって一元的に管理される。
【0087】
名称フィールド1902は、IDフィールド1901に格納されたIDによって識別されるメディアの種類に対して割り振られるメディアの種類を識別するための名称文字列を格納するためのフィールドである。当該フィールドに格納された文字列は主として操作部204によってメディアの種類に関連した各種処理をオペレータに行わせる際に画面表示用に用いられることを想定したものであるが、用途はそれのみに限定される必要はない。
【0088】
坪量フィールド1903は、IDフィールド1901に格納されたIDによって識別されるメディアの種類の坪量に関する情報を格納するためのフィールドである。表面性フィールド1904は、IDフィールド1901に格納されたIDによって識別されるメディアの種類の表面性に関する情報を格納するためのフィールドである。色フィールド1905は、IDフィールド1901に格納されたIDによって識別されるメディアの種類の色に関する情報を格納するためのフィールドである。プレプリントフィールド1906は、IDフィールド1901に格納されたIDによって識別されるメディアの種類が、プレプリント紙であるか否かに関する情報を格納するためのフィールドである。プレプリントフィールド1906に格納される値がNoの場合には、該メディアはプレプリント紙ではないことを示す一方、値がYesの場合には、該メディアがプレプリント紙であることを示す。図18で示された4つのメディアの種類の例では、いずれもプレプリント紙ではない状態であることを示している。
【0089】
プレプリント紙印刷可否フィールド1907は、IDフィールド1901に格納されたIDによって識別されるメディアの種類の、プレプリントフィールド1906がプレプリント紙であることを示す場合に、該メディアへの印刷可否設定を格納するためのものである。プレプリント紙印刷可否フィールド1907の取り得る値は3つある。即ち、第1に、該メディアのプレプリントフィールド1906の値がYesであることによって、プレプリント紙であると示された場合に、プレプリント紙への印刷を許可することを表すEnableである。第2に、該メディアのプレプリントフィールド1906の値がYesであることによって、プレプリント紙であると示された場合に、プレプリント紙への印刷を禁止することを表すDisableである。第3に、該メディアのプレプリントフィールド1906の値がNoであった場合に格納されるN/Aである。プレプリント紙印刷可否フィールド1907は、プレプリントフィールド1906の値がYesであった場合に意味を持つ従属情報であるために、プレプリントフィールド1906の値がNoであった場合、該フィールドの値は意味をなさないという特別な値を設けている。
【0090】
<メディア管理情報編集画面(図19(a))>
図19(a)は、図17で示した画面の状態において、詳細/編集ボタン1805を押下した直後に表示される、Media−1(1802)のメディア管理情報の編集画面の一例を示すためのものである。図19(a)で示すように、デジタル印刷機100によって管理されているメディア管理情報が列挙され、その各々について現在の設定が確認可能であると同時に、編集する際に必要に応じて押下するために用意された変更ボタンが設けられている。図19(a)におけるMedia−1(1802)のメディア関連属性の最後に表示されているプレプリント設定2002は、図17及び図18と同様、図19(a)でもNoとなっている。すなわち、Media−1(1802)はプレプリント紙でないことを示している。変更ボタン2003は、Media−1(1802)のプレプリント設定2002の設定値を変更する際の、変更画面に遷移する際に用いられるボタンである。
【0091】
<変更画面(図19(b))>
図19(b)は、図19(a)の変更ボタン2003を押下した直後に表示される、プレプリント紙設定に関する設定情報を変更するための変更画面の一例を示すものである。図19(b)で変更可能な情報は、2102と2103との2種類である。即ち、第1に、変更対象のメディアの種類がプレプリント紙であるか否かを変更することが可能である。この設定変更は設定ボタン2104、取り消しボタン2105のいずれかの押下によって変更される。設定ボタン2104を押下することにより、該メディアはプレプリント紙として管理され、一方で取り消しボタン2105を押下することにより、該メディアはプレプリント紙でないとして管理される。第2に、プレプリント紙に対する印刷設定を許可するか否かを設定することが可能である。許可ボタン2106を押下した際には、プレプリント紙に対する印刷を許可し、一方で禁止ボタンを押下した際にはプレプリント紙への印刷を禁止する。設定ボタン2104、取り消しボタン2105、許可ボタン2106、禁止ボタン2107を押下した情報は、OKボタン2108を押下した後に、各ボタンが押下された状態に応じて図18で示したメディア管理情報格納テーブルの対応フィールドに反映される。図19(b)で示した画面の例では、Media−1(1802)のプレプリント設定として、プレプリント紙であり、かつ、印刷を禁止するという設定が同画面で行われていることを表している。
【0092】
<メディア管理画面(図20(a)、図20(b)、図21)>
図20(a)は、図19(a)で示した設定画面の状態において、OKボタンを押下した直後に表示される、Media−1(1802)に対するプレプリント設定変更後のメディア管理画面の一例を示すためのものである。図20(a)で示すように、図17で示した画面例と比較し、Media−1(1802)におけるプレプリントフィールドの値がプレプリント紙であり、かつ、該プレプリント紙への印刷を禁止することを意味する表示に切り替わっている。
【0093】
図20(b)は、図20(a)で示したメディア管理画面において、Media−2(1806)を選択し反転状態とした画面状態の一例を示すためのものである。この画面状態において、詳細/編集ボタン1805を押下することにより、Media−2(1806)の各種メディア管理情報の編集が可能となる。図20(b)で示すように、詳細/編集ボタン1805を押下する前のMedia−2(1806)のプレプリント設定はNoとなっている(1807)。
【0094】
<変更画面(図21)>
図21は、Media−2(1806)のプレプリント紙設定に関する設定情報を変更するための変更画面の一例を示すものである。同画面に至る過程で、図19(a)で示したものと同等の画面表示を経由するが、Media−1(1802)の設定変更の例で詳細を既に説明したため、ここでは説明を省略する。図21では、図19(b)におけるMedia−1(1802)の場合とは異なり、Media−2(1806)のプレプリント設定として、プレプリント紙であり、かつ印刷を許可するという設定が同画面で行われていることを表している。
【0095】
<メディア管理画面(図22)>
図22は、図21で示した設定画面の状態において、OKボタン2408を押下した直後に表示される、Media−2(1806)に対するプレプリント設定変更後のメディア管理画面の一例を示すためのものである。図22では、図20(a)で示した画面例と比較し、Media−2(1806)におけるプレプリントフィールドの値がプレプリント紙であり、かつ、該プレプリント紙への印刷を許可することを意味する表示に切り替わっている。
【0096】
<メディア管理情報格納テーブル(図23)>
図23は、図17及び図19乃至図22の画面操作を実施した後のメディア管理情報格納テーブルに保持される情報の一例を示したものである。図18で示したメディア管理情報格納テーブルのMedia−1(1908)フィールド及びMedia−2(1909)フィールドの内容を比較することによって、次のことが判明する。すなわち、プレプリントフィールド1906及びプレプリント紙印刷可否フィールド1907の値が、それぞれ上述した操作画面の操作内容に基づいて変更されていることが確認される。
【0097】
<設定データ解析処理(S1603)の詳細な動作フロー(図24)>
図24は、図19(b)もしくは図21における画面でOKボタンを押下した後に、図18もしくは図23で示した、設定変更対象のメディアの種類におけるメディア管理情報格納テーブルのプレプリント設定関連フィールドの設定値を変更する際の詳細なフローを示す図である。図24で示す各処理は、制御部205の制御によって、実行される。
【0098】
まず、図19(b)若しくは図21の設定変更画面において、設定ボタン2104、2404が選択されたかを判定する(S2701)。設定ボタン2104、2404が選択された場合には設定対象のメディアはプレプリント紙であると設定された状態であることを意味する。この場合には、メディア管理情報格納テーブルの該当するメディアの種類における、プレプリントフィールド1906の値をYesに設定する(S2702)。その後、図19(b)若しくは図21の設定変更画面において、許可ボタン2106、2406が選択されたかを判別する(S2703)。許可ボタン2106、2406が選択された場合は、プレプリント紙に対する印刷が許可されたことを意味する。この場合には、メディア管理情報格納テーブルの該当するメディアの種類における、プレプリント紙印刷可否フィールド1907の値をEnableに設定する(S2704)。
【0099】
一方、許可ボタン2106、2406が選択されなかった場合は禁止ボタン2101、2401が押下されたことを意味する。つまり、プレプリント紙に対する印刷が禁止された状態であることを意味する。この場合には、メディア管理情報格納テーブルの該当するメディアの種類における、プレプリント紙印刷可否フィールド1907の値をDisableに設定する(S2705)。
【0100】
一方、S2701で設定ボタン2104、2404が選択されなかった場合は取り消しボタン2105、2405が押下されたことを意味する。つまり、設定対象のメディアはプレプリント紙ではないと設定された状態であることを意味する。この場合には、メディア管理情報格納テーブルの該当するメディアの種類における、プレプリントフィールド1906の値をNoに設定する(S2706)。その後に、メディア管理情報格納テーブルのプレプリント紙印刷可否フィールド1907の値をN/Aに設定する(S2707)。
【0101】
<メディア出力処理(S1605)の詳細な動作フロー(図25)>
図25は、デジタル印刷機における印刷ジョブ実行時の、出力物を構成する各ページのメディアの決定及び該メディアによるジョブの実行に関する動作を示すフローである。第1の実施形態の図16に示すフローと同様、当該フローはメディア毎に行われる処理である。そのため、実際の印刷ジョブ全体の実行は、本フローの動作が、出力物全体を構成する全てのメディアについて処理されることによってなされる点は同一である。効果を説明する上での前提事項のうち、第1の実施形態での説明と重複する内容については説明を省略する。
【0102】
まず、印刷ジョブ実行時の出力対象ページに適用されるメディアの種類を特定する(S2801)。そして、S2801で特定されたメディアが印刷処理を伴うメディアであるか否かを判定する(S2802)。つまり、出力対象となっているメディアが挿入紙であるか否かを判定する。印刷処理を伴わないメディア(すなわち、挿入紙)であると判定された場合には、指定されたメディアの給紙処理を実行する(S2807)。
【0103】
一方、印刷処理を伴うメディアである(すなわち、挿入紙ではない)と判定された場合には、S2801で特定した出力対象ページに適用される、メディアの種類がプレプリント紙であるか否かを判定する(S2803)。この判定処理は、制御部205によって、図18もしくは図23で示したメディア管理情報格納テーブルに管理される情報のうち、出力対象のメディアの種類に該当するプレプリントフィールド1906を検査することで実施される。
【0104】
そして、出力対象ページに適用されるメディアの種類がプレプリント紙でないと判定された場合には、該当する種類のメディアを給紙し、かつ、該当するページの画像を給紙したメディア上に形成する(S2806)。
【0105】
一方、出力対象ページに適用されるメディアの種類がプレプリント紙であると判定された場合には、出力対象ページに適用されるメディアの種類のプレプリント紙関連設定のうち、プレプリント紙に対する印刷が許可されているか否かを判定する(S2804)。この判定処理は、制御部205によって、図18もしくは図23で示したメディア管理情報格納テーブルに管理される情報のうち、出力対象のメディアの種類に該当するプレプリント紙印刷可否フィールド1907を検査することで実施される。
【0106】
出力対象ページに適用されるプレプリント紙に対する印刷が許可されていると判定された場合には、S2806に進み、該当する種類のメディアを給紙し、かつ、該当ページの画像を給紙したメディア上に形成する。これは、プレプリント紙を印刷用メディアとして指定した場合に、印刷が許可されているため、印刷用メディアとして使用する形態を想定した際に実行されるフローである。
【0107】
一方で、S2804で、出力対象ページに適用されるプレプリント紙に対する印刷が許可されていないと判定された場合には、S2806もしくはS2807のような給紙動作を開始することなく、その代替処理として、印刷ジョブ実行処理を中断し、回避処理を実行する(S2805)。
【0108】
これは、プレプリント紙を印刷用メディアとして指定した場合に印刷が許可されていないため、印刷用メディアとして使用することを禁止する形態を想定した際に実行されるフローである。この処理によって、印刷処理に供さないことを想定した挿入紙用プレプリント紙に対して、誤って印刷処理を実行してしまうというプレプリント紙の誤使用を防止することが可能となる。この処理で実行される回避処理の具体的内容の一例としては、第1の実施形態の図12で示した画面表示を行う処理が相当する。
【0109】
(他の実施形態)
上記実施形態における図に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。尚、この場合に、各操作画面を含む上記実施形態で述べた操作画面と同様の操作画面を表示させるためのデータを外部からインストールし、該ホストコンピュータの表示部に上記各種のユーザインターフェース画面を提供可能に構成する。このような構成の場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0110】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給してもよい。その場合、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0111】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0112】
従って、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0113】
プログラムを供給するための記憶媒体としては、次のようなものが想定される。すなわち、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
【0114】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0115】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続するような形態も考えられる。その場合、該ホームページから上記実施形態のコンピュータプログラムそのもの、もしくは、圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記憶媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、上記実施形態のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、上記実施形態の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバやftpサーバ等も本発明の請求項に含まれるものである。
【0116】
また、上記実施形態のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布するような形態も実現可能である。
【0117】
その場合、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、該鍵情報を使用することで暗号化されたプログラムを実行しコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0118】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、次のような形態も実現可能である。すなわち、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0119】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づく場合も同様である。すなわち、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0120】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0121】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。例えば、上記実施形態では、デジタル印刷機内部の制御部205が上記各種制御の主体となっていたが、デジタル印刷機と別筐体の外付けコントローラ等によって、上記各種制御の一部又は全部を実行可能に構成しても良い。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25