特許第5836051号(P5836051)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特許5836051印刷制御装置及びその制御方法並びにプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5836051
(24)【登録日】2015年11月13日
(45)【発行日】2015年12月24日
(54)【発明の名称】印刷制御装置及びその制御方法並びにプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20151203BHJP
【FI】
   G06F3/12 365
   G06F3/12 303
【請求項の数】11
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2011-231100(P2011-231100)
(22)【出願日】2011年10月20日
(65)【公開番号】特開2012-146284(P2012-146284A)
(43)【公開日】2012年8月2日
【審査請求日】2014年9月30日
(31)【優先権主張番号】特願2010-288555(P2010-288555)
(32)【優先日】2010年12月24日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100076428
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康徳
(74)【代理人】
【識別番号】100112508
【弁理士】
【氏名又は名称】高柳 司郎
(74)【代理人】
【識別番号】100115071
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康弘
(74)【代理人】
【識別番号】100116894
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 秀二
(74)【代理人】
【識別番号】100130409
【弁理士】
【氏名又は名称】下山 治
(74)【代理人】
【識別番号】100134175
【弁理士】
【氏名又は名称】永川 行光
(72)【発明者】
【氏名】児玉 洋一
(72)【発明者】
【氏名】松山 洋一
(72)【発明者】
【氏名】児嶋 裕治
【審査官】 西村 直史
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−257157(JP,A)
【文献】 特開2007−172102(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
刷装置に印刷を行わせる印刷制御装置であって、
ォルダにファイルが投入されたか否かを監視する監視手段と、
前記ファイルが前記フォルダに投入された場合に、前記フォルダのファイルが外部コンテンツファイルを指し示すリファレンス情報ファイルか否かを識別する識別手段と、
前記識別手段によって前記フォルダのファイルが前記リファレンス情報ファイルであると識別された場合に、前記リファレンス情報ファイルが指し示す前記外部コンテンツファイルを取得する取得処理を前記印刷制御装置実行するか、又は前記印刷装置実行させるかを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記印刷制御装置が前記取得処理を実行すると判定された場合、取得された前記外部コンテンツファイルに基づいて印刷データを生成し、前記判定手段により前記印刷装置に前記取得処理を実行させると判定された場合、前記ファレンス情報ファイルを含む印刷データを生成する生成手段と、
を有することを特徴とする印刷制御装置。
【請求項2】
前記判定手段は、前記取得処理を前記印刷制御装置が実行するか、又は前記印刷装置実行させるかを設定ファイルに基づいて判定することを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。
【請求項3】
前記設定ファイルはユーザにより入力された指示に従って生成されることを特徴とする請求項2に記載の印刷制御装置。
【請求項4】
前記印刷装置の能力情報を取得する取得手段を更に有し、
前記生成手段は、前記能力情報が前記印刷装置が前記外部コンテンツファイルを取得する機能を備えていることを示す場合に、前記判定手段により前記印刷装置に前記取得処理を実行させると判定され、前記リファレンス情報ファイルを含む前記印刷データを生成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の印刷制御装置。
【請求項5】
前記印刷データを前記印刷装置に送信する送信手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の印刷制御装置。
【請求項6】
刷装置に印刷を行わせる印刷制御装置の制御方法であって、
監視手段が、ォルダにファイルが投入されたか否かを監視する監視工程と、
識別手段が、前記ファイルが前記フォルダに投入された場合に、前記フォルダのファイルが外部コンテンツファイルを指し示すリファレンス情報ファイルか否かを識別する識別工程と、
判定手段が、前記識別工程において前記フォルダのファイルが前記リファレンス情報ファイルであると識別された場合に、前記リファレンス情報ファイルが指し示す前記外部コンテンツファイルを取得する取得処理を前記印刷制御装置実行するか、又は前記印刷装置実行させるかを判定する判定工程と、
生成手段が、前記判定工程において前記印刷制御装置が前記取得処理を実行すると判定された場合、取得された前記外部コンテンツファイルに基づいて印刷データを生成し、前記判定工程において前記印刷装置に前記取得処理を実行させると判定された場合、前記ファレンス情報ファイルを含む印刷データを生成する生成工程と、
を有することを特徴とする印刷制御装置の制御方法。
【請求項7】
コンピュータを、
フォルダにファイルが投入されたか否かを監視する監視手段、
前記ファイルが前記フォルダに投入された場合に、前記フォルダのファイルが外部コンテンツファイルを指し示すリファレンス情報ファイルか否かを識別する識別手段、
前記識別手段によって前記フォルダのファイルが前記リファレンス情報ファイルであると識別された場合に、前記リファレンス情報ファイルが指し示す前記外部コンテンツファイルを取得する取得処理を前記コンピュータが実行するか、又は印刷装置に実行させるかを判定する判定手段、
前記判定手段により前記コンピュータが前記取得処理を実行すると判定された場合、取得された前記外部コンテンツファイルに基づいて印刷データを生成し、前記判定手段により前記印刷装置に前記取得処理を実行させると判定された場合、前記リファレンス情報ファイルを含む印刷データを生成する生成手段、
として機能させるためのプログラム。
【請求項8】
前記判定手段は、前記取得処理を前記コンピュータが実行するか、又は前記印刷装置に実行させるかを設定ファイルに基づいて判定することを特徴とする請求項7に記載のプログラム。
【請求項9】
前記設定ファイルはユーザにより入力された指示に従って生成されることを特徴とする請求項8に記載のプログラム。
【請求項10】
前記コンピュータを、前記印刷装置の能力情報を取得する取得手段として更に機能させ、
前記生成手段は、前記能力情報が前記印刷装置が前記外部コンテンツファイルを取得する機能を備えていることを示す場合に、前記判定手段により前記印刷装置に前記取得処理を実行させると判定され、前記リファレンス情報ファイルを含む前記印刷データを生成することを特徴とする請求項7乃至9のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項11】
前記コンピュータを、前記印刷データを前記印刷装置に送信する送信手段として更に機能させるための請求項7乃至10のいずれか一項に記載のプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホットフォルダを介して印刷装置に印刷を行わせる技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、デジタルカメラなどの撮影装置で撮影した写真を印刷するシステムとして、写真処理システムが知られている。この写真処理システムでは、まず印刷すべき画像データを入力し、これを用いて画像を印刷し、印刷後処理を行い、印刷すべき写真プリントを作成する。印刷すべき画像データが指示されると、種々の印刷設定を行った後に、画像データ及び設定情報ファイルを「ホットフォルダ」と呼ばれるフォルダに格納する。
【0003】
一般的なホットフォルダでは、利用者(クライアント、オペレータ)がホットフォルダに印刷したいファイルの実体(コンテンツデータ)をコピー/ペースト或いはドラッグアンドドロップによってコピーしている(例えば、特許文献1)。
【0004】
また、ファイルの実体(コンテンツデータ)ではなく、場所を示すアドレス(URLなど)を記載したジョブチケット等を受け付け、ファイルの実体は、別途ホットフォルダにて取得して画像形成を指示する技術が知られている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−222661号公報
【特許文献2】特開2010−257157号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1の技術では、特にサイズの大きな印刷データをホットフォルダに投入する場合、ファイルのコピーに時間がかかり、その間、ユーザは他の操作ができず、また動作が遅くなるという課題があった。
【0007】
また、特許文献2の技術では、ジョブチケットに記載するアドレスが指し示すファイルの実体が、ネットワーク的にホットフォルダからアクセス不可能な場合に、ホットフォルダからファイルの実体を取得することができなかった。
【0008】
また、ホットフォルダアプリケーションの運用中に、プリンタをデータ参照能力のあるタイプに変更することによりプリンタがデータを取得できる状態に変更された場合であっても、プリンタがデータを取得することができなかった。
【0009】
また、例えば、プリンタがデータ参照能力を持ち、プリンタでデータを取得していた場合に、プリンタのHDD使用量や、ジョブ量がプリンタの制限を超えると、効率的に印刷ができなかった。
【0010】
本発明は、ホットフォルダを用いた印刷処理の操作性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、刷装置に印刷を行わせる印刷制御装置であって、
ォルダにファイルが投入されたか否かを監視する監視手段と、
前記ファイルが前記フォルダに投入された場合に、前記フォルダのファイルが外部コンテンツファイルを指し示すリファレンス情報ファイルか否かを識別する識別手段と、
前記識別手段によって前記フォルダのファイルが前記リファレンス情報ファイルであると識別された場合に、前記リファレンス情報ファイルが指し示す前記外部コンテンツファイルを取得する取得処理を前記印刷制御装置実行するか、又は前記印刷装置実行させるかを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記印刷制御装置が前記取得処理を実行すると判定された場合、取得された前記外部コンテンツファイルに基づいて印刷データを生成し、前記判定手段により前記印刷装置に前記取得処理を実行させると判定された場合、前記ファレンス情報ファイルを含む印刷データを生成する生成手段と、
を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ホットフォルダを用いた印刷処理の操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本実施形態による印刷システムの構成を示す模式図。
図2】(A)はクライアントPCのハードウェア構成の一例を示すブロック図、(B)は印刷サーバ103のハードウェア構成の一例を示すブロック図。
図3】(A)はホットフォルダアプリケーションによる処理を説明する図、(B)は印刷ジョブデータの内容を示す図。
図4】ホットフォルダの階層構造を示す図。
図5】リファレンス情報ファイルを用いた場合の、S802での具体的な処理を示すフローチャート。
図6】別のリファレンス情報ファイルを用いた場合の、S802での具体的な処理を示すフローチャート。
図7】リファレンス情報ファイルを用いた場合の、S803での具体的な処理を示すフローチャート。
図8】ホットフォルダアプリケーションにより実行される例示的な処理を示すフローチャート。
図9】(A)はリファレンス情報ファイルのフォーマットの一例を示す図、(B)はフォーマットに従った実際のリファレンス情報ファイルの具体例を示す図。
図10図9とは別のリファレンス情報ファイルのフォーマットの一例を示す図と、フォーマットに従った実際のリファレンス情報ファイルの具体例を示す図。
図11】ホットフォルダアプリケーションにより実行される例示的な処理を示す フローチャート。
図12】(A)は取得ルール設定ファイルのフォーマットの一例を示す図、(B)は、図12に示す(A)のフォーマットに従った実際の取得ルール設定ファイルの具体例を示す図。
図13】コンテンツデータを取得する箇所を選択するためのUIの一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照しながら発明を実施するための形態について詳細に説明する。以下の実施形態では、ホットフォルダアプリケーションが監視するホットフォルダ経由でワークフローアプリケーション又はオペレータが印刷装置に印刷を行わせる印刷システムを説明する。
【0015】
図1は、本実施形態による印刷システムの構成を示す模式図である。この印刷システムは、クライアントPC102、印刷サーバ103、印刷装置104がネットワーク101を介してそれぞれ接続されている。また、印刷サーバ103と印刷装置104とはインタフェースケーブル105で接続されているが、ネットワーク101や無線などの他の接続形態でもよいことは言うまでもない。
【0016】
クライアントPC102は、ユーザから受け付けた印刷注文に応じて、ユーザの注文に対応する商材情報や、その商材情報に対応するジョブチケットを生成する。そして、印刷に必要なデータが揃った後に、印刷サーバ103にジョブチケットと印刷ジョブとを送信する。一方、印刷サーバ103は、クライアントPC102から送信された印刷ジョブとジョブチケットとを受信すると、ジョブチケットを解釈して印刷装置104へ印刷指示を発行する。そして、印刷サーバ103はRIPを行い、RIP後のビットマップデータをインタフェースケーブル105経由で印刷装置104に送信する。また、RIPを行わず、印刷装置104でRIPを行うように構成してもよい。
【0017】
尚、図1に示す例では、クライアントPC102と印刷サーバ103とはネットワーク101を介して接続されている。しかし、本発明はこれに限定されるものでなく、クライアントPC102と印刷サーバ103とが同一コンピュータであってもよい。
【0018】
次に、クライアントPC102、印刷サーバ103のハードウェア構成を、図2を用いて説明する。まず、クライアントPC102のハードウェア構成を、図2に示す(A)を用いて説明する。
【0019】
図2に示す(A)は、クライアントPCのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。クライアントPC102のハードウェアは、様々な接続方法や様々なバスやインタフェースを有した構成が一般に知られており、ここで紹介するハードウェア構成は一例である。
【0020】
CPU201はRAM202に読み込まれた制御プログラムに従って本装置全体の制御を行う。RAM202はCPU201が実行する本装置の制御プログラムや文書、画像等のデータが読み込まれる内部記憶部である。ネットワークインタフェース203はCPU201の制御のもとにインターネット等の通信ネットワークとの間で接続を行い、データ等の送受信を制御する。
【0021】
HDD(ハードディスクドライブ)204はクライアントPC102の制御プログラムや各種テーブルなど様々なデータを保存する大容量記憶装置である。ディスプレイ205は装置の状態などを表示する表示装置である。キーボード206はユーザが装置へ入力を行う入力装置であり、マウス207はディスプレイ205上で指示を行うポインティングデバイスである。
【0022】
HDD204に記憶されている各種ソフトウェアは、必要に応じてRAM202に読み込まれ、同じくRAM202に読み込まれているオペレーティングシステムの機能を必要に応じて使用し、CPU201の制御のもとに実行される。
【0023】
次に、印刷サーバ103のハードウェア構成を、図2に示す(B)を用いて説明する。図2に示す(B)は、印刷サーバ103のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0024】
クライアントPC102と同様に、印刷サーバ103のハードウェアは様々な接続方法や様々なバス又はインタフェースを有する構成が一般的に知られており、ここで紹介するハードウェア構成は一例である。
【0025】
図2に示す(B)のCPU201、RAM202、ネットワークインタフェース203、HDD204、ディスプレイ205、キーボード206、マウス207は、図2に示す(A)と同じ機能を有する。
【0026】
CPU201はRAM202に読み込まれた制御プログラムに従って本装置全体の制御を行う。RAM202はCPU201が実行する本装置の制御プログラムや文書、画像等のデータが読み込まれる内部記憶部である。ネットワークインタフェース203はCPU201の制御のもとにインターネット等の通信ネットワークとの間で接続を行い、データ等の送受信を制御する。
【0027】
HDD204は印刷サーバ103の制御プログラムや各種テーブルなど様々なデータを保存する大容量記憶装置である。ディスプレイ205は装置の状態などを表示するための表示装置である。キーボード206はユーザが装置へ入力を行う入力装置であり、マウス207はディスプレイ205上で指示を行うポインティングデバイスである。
【0028】
印刷装置インタフェース208はインタフェースケーブル105により印刷装置104と接続され、RIP済データの送信に用いられる。
【0029】
HDD204に記憶されている各種ソフトウェアは、必要に応じてRAM202に読み込まれ、同じくRAM202に読み込まれているオペレーティングシステムの機能を必要に応じて使用し、CPU201の制御のもとに実行される。
【0030】
次に、印刷システムで実行されるホットフォルダアプリケーションによる処理を、図3を用いて説明する。図3に示す(A)において、ワークフローアプリケーション301はクライアントPC102のRAM202にインストールされ、ホットフォルダアプリケーション303は印刷サーバ103のRAM202にインストールされている。
【0031】
尚、本発明はこれだけに限定するものではなく、同一のコンピュータ上にワークフローアプリケーション301とホットフォルダアプリケーション303がインストールされていてもよい。また、ワークフローアプリケーション301の代わりに、オペレータが処理を実行してもよい。以下では、このワークフローアプリケーション301又はオペレータを「ユーザ」と称す。
【0032】
ホットフォルダ401は、ホットフォルダアプリケーション303により作成される。また、作成先は、ホットフォルダアプリケーション303がインストールされている同一コンピュータのHDD204上でもよい。更に、ネットワーク101で接続されたワークフローアプリケーション301がインストールされている別のコンピュータのHDD204上でもよい。もちろん、ホットフォルダは一つに限定されるものではなく、複数ホットフォルダが作成されていてもよい。
【0033】
ユーザが、印刷を実施する前に、印刷ジョブデータ302とトリガーファイル404を作成する。尚、本実施形態では、印刷ジョブデータ302は、図3に示す(B)のように、以下の各ファイルから構成される。
・PDFや画像データ等の印刷対象となるコンテンツファイル307
・外部コンテンツファイル306を指し示すリファレンス情報ファイル305
・ジョブ情報が記載されているXML形式のジョブチケットファイル
・印刷設定情報が記載されているXML形式のプリントチケットファイル
ここで、コンテンツファイル307とリファレンス情報ファイル305とは共存してもよいし、どちらか片方だけで構成されてもよい。また、トリガーファイル404はジョブに対応する任意のファイル名で、拡張子が“.trg”の空ファイルとする。但し、本発明は、この空ファイルに限定するものではない。また、外部コンテンツファイル306への参照先をリファレンス情報ファイル305ではなくて、ジョブチケットファイルに記載してもよい。さらに、ジョブチケットファイルやプリントチケットファイル等の印刷設定情報は、ホットフォルダに予め関連付けることで、必ずしも印刷ジョブデータ302に含める必要はない。印刷設定情報が印刷ジョブデータ302に含まれない場合、ホットフォルダに予め関連付いているジョブチケットやプリントチケットに記述された印刷設定情報が使用される。
【0034】
次に、ユーザがホットフォルダ401経由で印刷を実施する場合、図4に示すように、まずホットフォルダ401内に印刷ジョブに対応するフォルダ名のジョブフォルダ402を作成する。そして、ユーザは、このジョブフォルダ402内に印刷ジョブデータ302をコピーする。ここで、ユーザは、印刷ジョブデータ302のジョブフォルダ402へのコピー終了を待たずに、そのジョブフォルダ402と同階層にトリガーファイル404をコピーする。
【0035】
一方、ホットフォルダアプリケーション303は、ホットフォルダ401内のファイルやフォルダの追加をオペレーティングシステムが発行するイベントを取得することによりホットフォルダ401内の変更を監視する。また、ネットワーク101で接続されている別のコンピュータ上のホットフォルダ401を監視する場合は、ホットフォルダアプリケーション303がイベントを取得できない。このような場合には、指定された監視間隔に従ってホットフォルダ401をチェックすることによりホットフォルダ401内の変更を監視する。
【0036】
次に、ホットフォルダアプリケーション303は、ホットフォルダ401内からジョブフォルダ402と、対応するトリガーファイル404を検知する。検知したら印刷ジョブデータ302を含むジョブフォルダ402とトリガーファイル404を別フォルダに移動させる。そして、印刷制御部304のアプリケーションプログラムインターフェース(API)を呼び出すことで、印刷制御部304に印刷ジョブデータ302を投入する。なお、印刷制御部304とホットフォルダアプリケーション303は、同一の情報処理装置上で動作しても、別々の情報処理装置上で動作してもよい。
【0037】
印刷ジョブデータ302にリファレンス情報ファイル305が含まれる場合、取得ルールに基づき、リファレンス情報ファイル305が指し示す外部コンテンツファイル306を印刷制御部304に投入する。投入後、トリガーファイル404を削除してホットフォルダアプリケーション303のジョブ投入処理を完了する。
【0038】
ここで、印刷制御部304は、ホットフォルダアプリケーション303から印刷ジョブデータ302を受け取る。受け取った印刷ジョブデータ302には、コンテンツファイル307又は外部コンテンツファイル306が含まれている。また、ジョブチケットファイルとプリントチケットファイルも含まれており、それらから印刷設定を取得する。そして、この印刷設定に従ってコンテンツファイル307又は外部コンテンツファイル306を印刷装置104が印刷できる形式の印刷データに変換し、印刷データを印刷装置104へ送信する。
【0039】
なお、印刷制御部304は、印刷装置104へリファレンス情報ファイル305を送信することも可能である。一例として、ホットフォルダアプリケーション303が、ホットフォルダにリファレンス情報ファイル305が投入されたことを確認すると、取得ルールに基づいてリファレンス情報ファイル305を含む印刷ジョブデータ302を印刷制御部304に送信する。これにより、印刷制御部304は、印刷設定情報とリファレンス情報ファイルを含む印刷データを印刷装置に送信することにより、印刷装置104が、コンテンツデータを取得することが可能となる。
【0040】
取得ルール設定ファイル308は、コンテンツデータを取得する個所について記載されており、図11および図12を用いて後述する。なお、取得ルールによっては、印刷制御部304がコンテンツデータを取得して、コンテンツデータと印刷設定情報とに基づく印刷データを印刷装置に送信してもよい。特に印刷制御部304が、ホットフォルダアプリケーションとは別の情報処理装置上で動作する場合に印刷制御部304にコンテンツデータの取得処理を実行させることで処理の負荷分散などの効果を得ることができる。
【0041】
図9に示す(A)は、リファレンス情報ファイル305のフォーマットの一例を示す図である。外部コンテンツファイル306を指し示す参照先URL部901である。本実施形態では、投入されたファイルが、リファレンス情報ファイル305であるか否かを識別するのにファイルの拡張子を参照し、拡張子が“.ref”である場合に、リファレンス情報ファイル305であると判断する。尚、具体的な処理については、図5を用いて更に後述する。
【0042】
図9に示す(B)は、図9に示す(A)のフォーマットに従った実際のリファレンス情報ファイル305の具体例を示す図である。参照先URL部901の例である。リファレンス情報ファイル305の一行目に「URL=file:C:\workspace\pdf\bbb.pdf」が記載されており、このうち「file:C:\workspace\pdf\bbb.pdf」の部分が参照先URLである。これが指し示す先に外部コンテンツファイル306が格納されている。
【0043】
図10に示す(A)は、図9に示す(A)とは別の、リファレンス情報ファイル305のフォーマットの一例を示す図である。この例では、投入されたファイルがリファレンス情報ファイル305であることを識別できるヘッダー部1001を含む。そして、図9に示す(A)の参照先URL部901と同様な参照先URL部1002を含む。リファレンス情報ファイル305には、参照先URL部1002以外のデータが含まれていても構わない。また、リファレンス情報ファイル305とジョブチケットファイルが同一であっても本発明を実現することは可能である。
【0044】
図10に示す(B)は、図10に示す(A)のフォーマットに従った実際のリファレンス情報ファイル305の具体例を示す図である。ヘッダー部1001の例であり、リファレンス情報ファイル305の一行目に「REFERENCE_DATA=YES」が記載されている。本実施例では、投入されたファイルの一行目が「REFERENCE_DATA=YES」であれば、リファレンス情報ファイルであると判断する。そして、図9に示す(A)の参照先URL部901と同様な参照先URL部1004を含む。
【0045】
図8は、ホットフォルダアプリケーション303により実行される例示的な処理を示すフローチャートである。まずS801において、ホットフォルダアプリケーション303は、ユーザがホットフォルダ401に印刷したいデータを投入するのを監視する。ここで、「投入する」とは、ホットフォルダ401に印刷ジョブデータ302をコピー又は移動することである。
【0046】
上述のように、ホットフォルダアプリケーション303が、オペレーティングシステムが発行するイベントを取得することにより、ホットフォルダ401内の変更を監視する。また、ネットワーク101で接続されている別コンピュータ上のホットフォルダ401を監視する場合は、指定された監視間隔に従ってホットフォルダ401をチェックすることで、ホットフォルダ401内の変更を監視する。
【0047】
次に、S802において、S801で投入を確認した印刷ジョブデータ302にリファレンス情報ファイル305が含まれるか否かを識別する。このS802の具体的な処理については、図5図6を用いて更に後述する。
【0048】
次に、S803において、S802でリファレンス情報ファイル305であると識別したファイルの解析を行い、参照先URL部901、1002から参照先URLを取得する。このS803の具体的な処理については、図7を用いて更に後述する。
【0049】
次に、S804において、印刷ジョブデータ302とS803で取得した参照先URL部901、1002内に含まれる参照先URLが指し示す外部コンテンツファイル306を印刷制御部304に投入する。上述のように、その後、印刷制御部304が印刷データを印刷装置104へ送信する。
【0050】
図5は、リファレンス情報ファイルを用いた場合の、S802での具体的な処理を示すフローチャートである。まず、S501において、ユーザがホットフォルダ401に投入したファイルの拡張子を取得する。
【0051】
次に、S502において、S501で取得した拡張子がリファレンス情報ファイル305であることを示す“.ref”と一致するか否かを確認する。確認した結果、一致する場合は、投入されたファイルがリファレンス情報ファイル305であると判断し、一致しない場合は、ファイルの実体であるコンテンツファイル307であると判断する。
【0052】
本実施形態では、リファレンス情報ファイル305であることを示す拡張子を“.ref”としたが、異なる拡張子を用いても本発明を実現することは可能である。また、拡張子の大文字小文字を区別してもよいし、区別しなくてもよい。
【0053】
ここで投入されたファイルがリファレンス情報ファイル305であると判断された場合は、S803へ進む。一方、ファイルの実体である、コンテンツファイル307であると判断された場合は、S804へ進む。
【0054】
図6は、別のリファレンス情報ファイルを用いた場合の、S802での具体的な処理を示すフローチャートである。まず、S601において、ユーザがホットフォルダ401に投入したファイルのヘッダー部1001を取得する。
【0055】
次に、S602において、S601で取得したヘッダー部1001がリファレンス情報ファイル305であることを示す識別子「REFERENCE_DATA=YES」と一致するか否かを確認する。確認した結果、識別子と一致する場合は、投入されたファイルがリファレンス情報ファイル305であると判断し、また識別子と一致しない場合は、ファイルの実体であるコンテンツファイル307であると判断する。
【0056】
本実施例では、リファレンス情報ファイル305であることを示すヘッダー部1001を「REFERENCE_DATA=YES」としたが、異なる文字列や、異なるフォーマットを用いても、本発明を実現することは可能である。例えば、GUIDを用いることで、偶然、一行目が同じ文字列になることによる識別ミスを軽減することができる。
【0057】
また、上述したように、拡張子による識別方法と併用してもかまわない。更に、ホットフォルダアプリケーション303が動作するOS上に予め用意されているリンクファイルやショートカットであってもかまわない。
【0058】
S602において、投入されたファイルがリファレンス情報ファイル305であると判断された場合は、S803へ進む。一方、コンテンツファイル307であると判断された場合は、S804へ進む。
【0059】
図7は、リファレンス情報ファイルを用いた場合の、S803での具体的な処理を示すフローチャートである。まず、S701において、参照先URL部901、1002から参照先URLを解析する。具体的には、「URL=file:C:\workspace\pdf\bbb.pdf」を「URL=」と「file:C:\workspace\pdf\bbb.pdf」で分離する。そして、S702において、S701で解析した結果から「file:C:\workspace\pdf\bbb.pdf」を参照先URLとして取得する。 図11は、ホットフォルダアプリケーション303により実行される、図8とは別の例示的な処理を示すフローチャートである。S1101、S1102は、それぞれS801、S802と同じ処理である。
【0060】
S1103において、ホットフォルダアプリケーション303は、保持している取得ルール設定ファイル308を取得する。取得ルール設定ファイル308は、印刷ジョブデータ302に含まれていてもよいし、ホットフォルダごとに保持していても、本発明を実現することは可能である。図12に示す(A)は、取得ルール設定ファイルのフォーマットの一例を示す図である。図12に示す(B)は、図12に示す(A)のフォーマットに従った実際の取得ルール設定ファイルの具体例を示す図である。取得ルール設定ファイルの一行目に「DATA_GET_PLACE=HOT_FOLDER」が記載されており、このうち「HOT_FOLDER」が外部コンテンツファイル306を取得する場所を示す。「HOT_FOLDER」は、ホットフォルダを示しているため、このルールは、ホットフォルダアプリケーションがコンテンツデータを取得することを意味している。ここが例えば「PRINT_SDK」の場合には、印刷制御部304がコンテンツデータを取得し、「PRINTER」の場合には、印刷装置104がコンテンツデータを取得する。即ち、ホットフォルダアプリケーション303は、「DATA_GET_PLACE」として、「HOT_FOLDER」または「PRINT_SDK」が設定されている場合は、印刷制御装置がコンテンツデータを取得すると決定する。一方、ホットフォルダアプリケーション303は、「DATA_GET_PLACE」として、「PRINTER」が設定されている場合は、印刷装置がコンテンツデータを取得すると決定する。
【0061】
尚、取得ルール設定ファイルは、ユーザの指示により生成される。例えば、ホットフォルダアプリケーションが、コンテンツデータの取得箇所を選択するための図13のような選択画面を表示する。ここでホットフォルダが選択された場合、図12(B)のような取得ルール設定ファイルが生成される。
【0062】
次に、S1104において、ホットフォルダアプリケーションは、取得個所が「HOT_FOLDER」であるか否かを判定する。「HOT_FOLDER」である場合には、S1105、S1106に進む。S1105、S1106は、それぞれS803、S804と同じ処理である。
【0063】
S1104において、取得個所が「HOT_FOLDER」ではないと判定された場合には、S1107においてホットフォルダアプリケーションは、リファレンス情報ファイル305を含む印刷ジョブデータを印刷制御部に送信する。なお、印刷ジョブデータには、取得ルール設定ファイルに基づくコンテンツデータの取得箇所も含まれている。
【0064】
S1107において、ホットフォルダより後段の処理で、リファレンス情報ファイル305を含む印刷ジョブデータを受け取り、印刷制御部または印刷装置がリファレンス情報ファイル305に基づきコンテンツデータを取得する。なお、リファレンス情報ファイルの内容をジョブチケットに含めても本発明を実現することは可能である。また、上記実施例では、取得ルール設定ファイルは図13の選択画面を用いて入力されたユーザの指示により生成されることを説明したが自動的に生成されても構わない。例えば、ホットフォルダアプリケーションが、ユーザにより指定された閾値以上の未処理の印刷ジョブデータを認識した場合、次のように処理する。即ち、以降のリファレンス情報ファイルを含む印刷ジョブデータについては、コンテンツデータの取得処理を印刷装置が実行するように取得ルール設定ファイルを生成する。
【0065】
一方、ホットフォルダアプリケーションが、ユーザにより指定された閾値以上の未処理の印刷ジョブデータが印刷装置に残っていると判定した場合、次のように処理する。即ち、以降のリファレンス情報ファイルを含む印刷ジョブデータについてはコンテンツデータの取得処理をホットフォルダアプリケーションが実行するように取得ルール設定ファイルを生成する。
【0066】
その他、ホットフォルダアプリケーションが、リファレンス情報ファイルに記述された参照先にアクセスすることができない場合、次のように処理する。即ち、そのリファレンス参照ファイルを含む印刷ジョブデータのコンテンツデータ取得処理を印刷装置が実行するように取得設定ファイルを生成する。
【0067】
また、ホットフォルダアプリケーションが、印刷装置の能力を取得し、コンテンツデータを取得する機能を備えているか否かによってコンテンツデータの取得先を決めてもよい。具体的には印刷装置がコンテンツデータを取得する機能を備えている場合、ホットフォルダアプリケーションは、印刷装置がコンテンツデータを取得することを示す取得ルール設定ファイルを生成する。一方、印刷装置がコンテンツデータを取得できない場合、ホットフォルダアプリケーション自身が、コンテンツデータを取得するように取得ルール設定ファイルを生成する。その他、印刷装置のジョブ量、HDD空き容量を基に、ホットフォルダアプリケーションがコンテンツデータを取得するか、印刷装置がコンテンツデータを取得するかを切り替えてもよい。具体的には、印刷装置の空き容量が所定の容量よりも少ない場合、ホットフォルダアプリケーションは、ホットフォルダアプリケーションがコンテンツデータを取得するように取得ルール設定ファイルを生成する。つまり、印刷装置とホットフォルダアプリケーションの両者の状態により、なるべく処理が空いている装置にてコンテンツデータ取得処理を実行するようにホットフォルダアプリケーションは取得ルール設定ファイルを生成してもよい。この際、印刷制御部304がホットフォルダアプリケーションと別の情報処理装置で動作している場合、さらに印刷制御部304も取得処理を実行する候補として加えてもよい。
【0068】
本実施形態によれば、ファイルの参照先情報を含む、サイズの小さいリファレンス情報ファイルをホットフォルダの入力とすることによりホットフォルダへの入力時のファイルコピーの時間を短縮することができる。また、ホットフォルダアプリケーションの操作性を向上させることができる。
【0069】
[他の実施形態]
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
図1
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図13