特許第5836296号(P5836296)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5836296
(24)【登録日】2015年11月13日
(45)【発行日】2015年12月24日
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 21/00 20060101AFI20151203BHJP
   G03G 21/14 20060101ALI20151203BHJP
   G03G 15/20 20060101ALI20151203BHJP
【FI】
   G03G21/00 384
   G03G21/14
   G03G15/20 535
   G03G15/20 555
【請求項の数】4
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2013-37555(P2013-37555)
(22)【出願日】2013年2月27日
(65)【公開番号】特開2014-164254(P2014-164254A)
(43)【公開日】2014年9月8日
【審査請求日】2015年1月19日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100067828
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 悦司
(74)【代理人】
【識別番号】100115381
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 昌崇
(74)【代理人】
【識別番号】100143373
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 裕人
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 重春
【審査官】 野口 聖彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開平06−253454(JP,A)
【文献】 特開2008−257270(JP,A)
【文献】 特開2002−139954(JP,A)
【文献】 特開2002−132086(JP,A)
【文献】 特開2000−338823(JP,A)
【文献】 特開2006−301260(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 21/00
G03G 21/14
G03G 15/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷する画像を示すトナー像を用紙に形成する画像形成部と、前記トナー像が形成された前記用紙を、所定の定着温度で加熱することにより、前記トナー像を前記用紙に定着させる定着部と、用紙搬送路を有し、前記用紙搬送路を順次搬送される前記用紙の前後の間隔を所定の用紙間隔にして、所定の搬送速度で前記用紙を前記画像形成部及び前記定着部に搬送する搬送部と、を含み、前記画像の印刷を実行する印刷部と、
前記定着温度が第1の温度である通常印刷を、前記印刷部に実行させる通常印刷制御部と、
前記定着温度が前記第1の温度よりも低い第2の温度である省エネ印刷を、前記印刷部に実行させる省エネ印刷制御部と、を備え、
前記省エネ印刷制御部が、前記搬送速度を第1の速度にし、前記用紙間隔を第1の間隔にして、前記省エネ印刷を実行する第1の省エネ印刷と、前記搬送速度を前記第1の速度よりも大きい第2の速度にし、前記用紙間隔を前記第1の間隔よりも大きい第2の間隔にして、前記省エネ印刷を実行する第2の省エネ印刷と、を選択的に実行し、
前記省エネ印刷の一回の印刷ジョブにおいて、印刷枚数が予め定められた値より多いジョブを非少量印刷ジョブ、前記印刷枚数が前記予め定められた値以下のジョブを少量印刷ジョブとし、
前記省エネ印刷制御部は、前記省エネ印刷の初期設定において、前記第1の省エネ印刷を選択し、前記少量印刷ジョブが、連続して予め定められた回数発生した場合、又は、前記少量印刷ジョブの発生頻度が前記非少量印刷ジョブの発生頻度よりも大きい場合、前記省エネ印刷において、前記第2の省エネ印刷を選択する画像形成装置。
【請求項2】
前記省エネ印刷制御部は、前記第2の省エネ印刷を選択した後、前記非少量印刷ジョブが、連続して予め定められた回数発生した場合、又は、前記非少量印刷ジョブの発生頻度が前記少量印刷ジョブの発生頻度よりも大きい場合、前記省エネ印刷において、前記第1の省エネ印刷に選択を切り替える請求項に記載の画像形成装置。
【請求項3】
印刷する画像を示すトナー像を用紙に形成する画像形成部と、前記トナー像が形成された前記用紙を、所定の定着温度で加熱することにより、前記トナー像を前記用紙に定着させる定着部と、用紙搬送路を有し、前記用紙搬送路を順次搬送される前記用紙の前後の間隔を所定の用紙間隔にして、所定の搬送速度で前記用紙を前記画像形成部及び前記定着部に搬送する搬送部と、を含み、前記画像の印刷を実行する印刷部と、
前記定着温度が第1の温度である通常印刷を、前記印刷部に実行させる通常印刷制御部と、
前記定着温度が前記第1の温度よりも低い第2の温度である省エネ印刷を、前記印刷部に実行させる省エネ印刷制御部と、を備え、
前記省エネ印刷制御部が、前記搬送速度を第1の速度にし、前記用紙間隔を第1の間隔にして、前記省エネ印刷を実行する第1の省エネ印刷と、前記搬送速度を前記第1の速度よりも大きい第2の速度にし、前記用紙間隔を前記第1の間隔よりも大きい第2の間隔にして、前記省エネ印刷を実行する第2の省エネ印刷と、を選択的に実行し、
前記省エネ印刷の一回の印刷ジョブにおいて、印刷枚数が予め定められた値より多いジョブを非少量印刷ジョブ、前記印刷枚数が前記予め定められた値以下のジョブを少量印刷ジョブとし、
前記省エネ印刷制御部は、ユーザーにより命令された印刷ジョブが前記非少量印刷ジョブか、又は前記少量印刷ジョブかを判定する判定部を含み、前記判定部が前記非少量印刷ジョブと判定すれば、前記印刷部に前記第1の省エネ印刷を実行させ、前記判定部が前記少量印刷ジョブと判定すれば、前記印刷部に前記第2の省エネ印刷を実行させる画像形成装置。
【請求項4】
前記省エネ印刷制御部は、前記第2の省エネ印刷の前記用紙間隔を、前記通常印刷の前記用紙間隔より大きくし、前記第2の省エネ印刷の前記搬送速度を、前記通常印刷の前記搬送速度と同じに制御する請求項1〜のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、定着温度を下げて印刷を実行できる画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式の画像形成装置による印刷は、画像データによって示される画像の静電潜像を形成する工程、静電潜像を現像してトナー像を形成する工程、及び、トナー像を用紙に定着させる工程を有する。定着工程は、定着部によって実行される。定着部は、定着ローラー、加圧ローラー及びヒーターを備え、ヒーターによって定着ローラーを加熱しながら、それらのローラーによって形成されるニップ部を、トナー像が形成された用紙を通過させることにより、トナー像を用紙に定着させる。
【0003】
定着電力は、画像形成装置の消費電力の大部分を占める。定着温度を下げて印刷をすれば、画像形成装置の消費電力を低減する効果が大きい。そこで、定着温度を下げて印刷する技術が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平5−158380号公報
【特許文献2】特開平7−72678号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記技術は、印刷速度を下げることにより、用紙が定着部を通過する時間が長くし、これにより、定着温度を下げても、定着不良が生じないようにしている。このように、定着温度を下げて印刷する場合、印刷速度が低下するが、その低下量は小さいことが好ましい。
【0006】
本発明は、定着温度を下げて印刷をする場合に、印刷速度の低下量を小さくできる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成する本発明に係る画像形成装置は、印刷する画像を示すトナー像を用紙に形成する画像形成部と、前記トナー像が形成された前記用紙を、所定の定着温度で加熱することにより、前記トナー像を前記用紙に定着させる定着部と、用紙搬送路を有し、前記用紙搬送路を順次搬送される前記用紙の前後の間隔を所定の用紙間隔にして、所定の搬送速度で前記用紙を前記画像形成部及び前記定着部に搬送する搬送部と、を含み、前記画像の印刷を実行する印刷部と、前記定着温度が第1の温度である通常印刷を、前記印刷部に実行させる通常印刷制御部と、前記定着温度が前記第1の温度よりも低い第2の温度である省エネ印刷を、前記印刷部に実行させる省エネ印刷制御部と、前記省エネ印刷制御部が、前記搬送速度を第1の速度にし、前記用紙間隔を第1の間隔にして、前記省エネ印刷を実行する第1の省エネ印刷と、前記搬送速度を前記第1の速度よりも大きい第2の速度にし、前記用紙間隔を前記第1の間隔よりも大きい第2の間隔にして、前記省エネ印刷を実行する第2の省エネ印刷と、を選択的に実行できる。
【0008】
本発明に係る画像形成装置において、第2の省エネ印刷は、第1の省エネ印刷よりも搬送速度を大きくすることより、印刷速度を大きくしている。一方、第2の省エネ印刷は、第1の省エネ印刷よりも用紙間隔を大きくしている。これにより、用紙に画像を定着させた後、トナー像が形成された次の用紙が定着部に到達するまでの期間において、用紙に画像を定着させることにより低下した定着部の温度を、定着に必要な温度に上げることが可能となり、定着不良を防止できる。本発明に係る画像形成装置によれば、第2の省エネ印刷を選択できるので、定着温度を下げて印刷をする場合に、印刷速度の低下量を小さくすることができる。
【0009】
上記構成において、前記省エネ印刷の一回の印刷ジョブにおいて、印刷枚数が予め定められた値より多いジョブを非少量印刷ジョブ、前記印刷枚数が前記予め定められた値以下のジョブを少量印刷ジョブとし、前記省エネ印刷制御部は、前記省エネ印刷の初期設定において、前記第1の省エネ印刷を選択し、前記少量印刷ジョブが、連続して予め定められた回数発生した場合、又は、前記少量印刷ジョブの発生頻度が前記非少量印刷ジョブの発生頻度よりも大きい場合、前記省エネ印刷において、前記第2の省エネ印刷を選択する。
【0010】
省エネ印刷をする場合、搬送速度を小さくしなくても、一回の印刷ジョブでの印刷枚数が少なければ、定着部の温度を定着に必要な温度に保つことができるので、定着不良が生じない。一回の印刷ジョブとは、ユーザーが一回の印刷命令を画像形成装置に入力することにより、画像形成装置が実行する印刷である。
【0011】
トナー像を用紙に定着させる際に、定着部は用紙から熱を奪われる。このため、一回の印刷ジョブでの印刷枚数が多くなると、省エネ印刷において、搬送速度が大きい場合、定着部の温度を定着に必要な温度に保つことができなくなる。
【0012】
第1の省エネ印刷は、第2の省エネ印刷と比べて、用紙の搬送速度が小さいので、定着工程の期間を長くできる。このため、通常印刷と比べて定着温度を下げても、第1の省エネ印刷は第2の省エネ印刷よりも、印刷枚数が多い場合に定着不良が生じにくい。また、第1の省エネ印刷は、実施形態で説明しているように、省エネ効果が大きい等の点で第2の省エネ印刷よりも有利である。一方、一回の印刷ジョブにおいて、印刷枚数が少なければ(例えば、片面印刷で用紙2〜4枚)、第2の省エネ印刷でも定着不良が発生しない。
【0013】
画像形成装置の使用当初は、少量印刷ジョブが多いのか、非少量印刷ジョブが多いのかが分からない。そこで、省エネ印刷制御部の初期設定(デフォルト)では、定着不良を防止する観点から第1の省エネ印刷を選択する。そして、少量印刷ジョブが、連続して予め定められた回数発生した場合、又は、少量印刷ジョブの発生頻度が非少量印刷ジョブの発生頻度よりも大きい場合、この画像形成装置では少量印刷ジョブが多いと見なして、省エネ印刷のとき、第2の省エネ印刷を選択する。これにより、第1の省エネ印刷と比べて印刷速度を大きくできる。
【0014】
上記構成において、前記省エネ印刷制御部は、前記第2の省エネ印刷を選択した後、前記非少量印刷ジョブが、連続して予め定められた回数発生した場合、又は、前記非少量印刷ジョブの発生頻度が前記少量印刷ジョブの発生頻度よりも大きい場合、前記省エネ印刷において、前記第1の省エネ印刷に選択を切り替える。
【0015】
第2の省エネ印刷を選択した後、非少量印刷ジョブが、連続して予め定められた回数発生した場合、又は、非少量印刷ジョブの発生頻度が少量印刷ジョブの発生頻度よりも大きい場合、この画像形成装置では非少量印刷ジョブが多いと見なして、第1の省エネ印刷を選択する。これにより、一回の印刷ジョブでの印刷枚数が多くても定着不良を防止できる。
【0016】
上記構成において、前記省エネ印刷の一回の印刷ジョブにおいて、印刷枚数が予め定められた値より多いジョブを非少量印刷ジョブ、前記印刷枚数が前記予め定められた値以下のジョブを少量印刷ジョブとし、前記省エネ印刷制御部は、ユーザーにより命令された印刷ジョブが前記非少量印刷ジョブか、又は前記少量印刷ジョブかを判定する判定部を含み、前記判定部が前記非少量印刷ジョブと判定すれば、前記印刷部に前記第1の省エネ印刷を実行させ、前記判定部が前記少量印刷ジョブと判定すれば、前記印刷部に前記第2の省エネ印刷を実行させる。
【0017】
この構成によれば、ユーザーにより命令された印刷ジョブが少量印刷ジョブであれば、印刷速度を優先し第2の省エネ印刷を選択することができる。
【0018】
上記構成において、前記省エネ印刷制御部は、前記第2の省エネ印刷の前記用紙間隔を、前記通常印刷の前記用紙間隔より大きくし、前記第2の省エネ印刷の前記搬送速度を、前記通常印刷の前記搬送速度と同じに制御する。
【0019】
この構成によれば、第2の省エネ印刷の用紙間隔を、通常印刷の用紙間隔より大きくしている。これにより、第2の省エネ印刷の搬送速度を、通常印刷の搬送速度と同じにしても、用紙に画像を定着させた後、トナー像が形成された次の用紙が定着部に到達するまでの期間において、定着部の温度を定着に必要な温度に上げることができる。よって、第2の省エネ印刷の搬送速度を、通常印刷の搬送速度と同じにしても、定着不良を防止することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、定着温度を下げて印刷をする場合に、印刷速度の低下量を小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本実施形態に係る画像形成装置の内部構造の概略を説明する説明図である。
図2図1に示す画像形成装置の構成を示すブロック図である。
図3】通常印刷と省エネ印刷とを比較する表である。
図4】第1の省エネ印刷と第2の省エネ印刷との印刷速度を比較した比較図である。
図5】本実施形態に係る画像形成装置を利用した省エネ印刷の動作を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の内部構造の概略を説明する説明図である。画像形成装置1は、例えば、コピー、プリンター、スキャナー及びファクシミリの機能を有するデジタル複合機に適用することができる。画像形成装置1は、装置本体100、装置本体100の上に配置された原稿読取部200、原稿読取部200の上に配置された原稿給送部300及び装置本体100の上部前面に配置された操作部400を備える。
【0023】
原稿給送部300は、自動原稿送り装置として機能し、原稿載置部301に置かれた複数枚の原稿を連続的に原稿読取部200で読み取ることができるように送ることができる。
【0024】
原稿読取部200は、露光ランプ等を搭載したキャリッジ201、ガラス等の透明部材により構成された原稿台203、不図示のCCD(Charge Coupled Device)センサー及び原稿読取スリット205を備える。原稿台203に載置された原稿を読み取る場合、キャリッジ201を原稿台203の長手方向に移動させながらCCDセンサーにより原稿を読み取る。これに対して、原稿給送部300から給送された原稿を読み取る場合、キャリッジ201を原稿読取スリット205と対向する位置に移動させて、原稿給送部300から送られてきた原稿を、原稿読取スリット205を通してCCDセンサーにより読み取る。CCDセンサーは読み取った原稿を画像データとして出力する。
【0025】
装置本体100は、用紙貯留部101、画像形成部103及び定着部105を備える。用紙貯留部101は、装置本体100の最下部に配置されており、用紙の束を貯留することができる用紙トレイ107を備える。用紙トレイ107に貯留された用紙の束において、最上位の用紙がピックアップローラー109の駆動により、用紙搬送路111へ向けて送出される。用紙は、用紙搬送路111を通って、画像形成部103へ搬送される。
【0026】
画像形成部103は、搬送されてきた用紙にトナー像を形成する。画像形成部103は、感光体ドラム113、露光部115、現像部117及び転写部119を備える。露光部115は、画像データ(原稿読取部200から出力された画像データ、パソコンから送信された画像データ、ファクシミリ受信の画像データ等)に対応して変調された光を生成し、一様に帯電された感光体ドラム113の周面に照射する。これにより、感光体ドラム113の周面には、画像データに対応する静電潜像が形成される。この状態で感光体ドラム113の周面に現像部117からトナーを供給することにより、周面には画像データに対応するトナー像が形成される。このトナー像は、転写部119によって先ほど説明した用紙貯留部101から搬送されてきた用紙に転写される。
【0027】
トナー像が転写された用紙は、定着部105に送られる。定着部105において、トナー像と用紙に熱と圧力が加えられて、トナー像は用紙に定着される。用紙はスタックトレイ121又は排紙トレイ123に排紙される。
【0028】
操作部400は、操作キー部401と表示部403を備える。表示部403は、タッチパネル機能を有しており、ソフトキーを含む画面が表示される。ユーザーは、画面を見ながらソフトキーを操作することによって、コピー等の機能の実行に必要な設定等をする。
【0029】
操作キー部401には、ハードキーからなる操作キーが設けられている。具体的には、スタートキー405、テンキー407、ストップキー409、リセットキー411、コピー、プリンター、スキャナー及びファクシミリを切り換えるための機能切換キー413等が設けられている。
【0030】
スタートキー405は、コピー、ファクシミリ送信等の動作を開始させるキーである。テンキー407は、コピー部数、ファクシミリ番号等の数字を入力するキーである。ストップキー409は、コピー動作等を途中で中止させるキーである。リセットキー411は、設定された内容を初期設定状態に戻すキーである。
【0031】
機能切換キー413は、コピーキー及び送信キー等を備えており、コピー機能、送信機能等を相互に切り替えるキーである。コピーキーを操作すれば、コピーの初期画面が表示部403に表示される。送信キーを操作すれば、ファクシミリ送信及びメール送信の初期画面が表示部403に表示される。
【0032】
図2は、図1に示す画像形成装置1の構成を示すブロック図である。画像形成装置1は、装置本体100、原稿読取部200、原稿給送部300、操作部400、制御部500及び通信部600がバスによって相互に接続された構成を有する。原稿読取部200、原稿給送部300及び操作部400に関しては既に説明したので、説明を省略する。
【0033】
装置本体100は、画像の印刷を実行する印刷部102を含む。印刷部102は、画像形成部103、定着部105及び搬送部104を含む。画像形成部103は、上述したように、印刷する画像を示すトナー像を用紙に形成する。定着部105は、上述したように、トナー像が形成された用紙を、所定の定着温度で加熱することにより、トナー像を用紙に定着させる。
【0034】
搬送部104は、用紙搬送路111(図1)及びこれに設置された用紙搬送ローラー等によって構成され、用紙搬送路111を順次搬送される用紙の前後の間隔を所定の用紙間隔にして、所定の搬送速度で用紙を画像形成部103及び定着部105に搬送する。
【0035】
制御部500は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及び画像メモリー等を備える。CPUは、画像形成装置1を動作させるために必要な制御を、装置本体100等の画像形成装置1の上記構成要素に対して実行する。ROMは、画像形成装置1の動作の制御に必要なソフトウェアを記憶している。RAMは、ソフトウェアの実行時に発生するデータの一時的な記憶及びアプリケーションソフトの記憶等に利用される。画像メモリーは、画像データ(原稿読取部200から出力された画像データ、パソコンから送信された画像データ、ファクシミリ受信の画像データ等)を一時的に記憶する。
【0036】
制御部500は、機能ブロックとして、印刷制御部501及び部門管理部503を備える。これらの機能ブロックの詳細は、後で説明する。
【0037】
通信部600は、ファクシミリ通信部601及びネットワークI/F部603を備える。ファクシミリ通信部601は、相手先ファクシミリとの電話回線の接続を制御するNCU(Network Control Unit)及びファクシミリ通信用の信号を変復調する変復調回路を備える。ファクシミリ通信部601は、電話回線605に接続される。
【0038】
ネットワークI/F部603は、LAN(Local Area Network)607に接続される。ネットワークI/F部603は、LAN607に接続されたパソコン等の端末装置との間で通信を実行するための通信インターフェイス回路である。図2には、LAN607に接続されたパソコン10A,10B,10C,10Dが示されている。これらのパソコンを区別する必要がない場合、パソコン10と記載する。
【0039】
印刷制御部501は、印刷部102に印刷を実行させる制御をする。印刷制御部501は、通常印刷制御部505及び省エネ印刷制御部507を備える。
【0040】
図3は、通常印刷と省エネ印刷とを比較する表である。省エネ印刷は、通常印刷よりも定着温度を下げて実行する印刷である。通常印刷での定着温度をTとした場合、省エネ印刷での定着温度は、例えば、T−50℃である。通常印刷制御部505は、定着温度が第1の温度(T)である通常印刷を、印刷部102に実行させる。省エネ印刷制御部507は、定着温度が第1の温度(T)よりも低い第2の温度(T−50℃)である省エネ印刷を、印刷部102に実行させる。
【0041】
省エネ印刷には、第1の省エネ印刷と第2の省エネ印刷とがある。搬送部104が用紙を搬送する速度を搬送速度とする。通常印刷での搬送速度をSとした場合、第1の省エネ印刷での搬送速度は、例えば、S/2であり、第2の省エネ印刷での搬送速度は、例えば、Sである。
【0042】
通常印刷において、用紙搬送路111(図1)を搬送される用紙の間隔(用紙間隔)をDとした場合、第1の省エネ印刷での用紙間隔は、例えば、Dであり、第2の省エネ印刷での用紙間隔は、例えば、2Dである。
【0043】
このように、第1の省エネ印刷は、搬送速度を第1の速度(S/2)にし、用紙間隔を第1の間隔(D)にした省エネ印刷である。第2の省エネ印刷は、搬送速度を第1の速度(S/2)よりも大きい第2の速度(S)にし、用紙間隔を第1の間隔(D)よりも大きい第2の間隔(SD)にした省エネ印刷である。
【0044】
省エネ印刷制御部507は、第1の省エネ印刷と第2の省エネ印刷とを選択的に実行できる。第2の省エネ印刷は、第1の省エネ印刷よりも用紙の搬送速度が大きいので、印刷速度を大きくできる。図4は、第1の省エネ印刷と第2の省エネ印刷との印刷速度を比較した比較図である。
【0045】
用紙1と用紙2とが順番に用紙搬送路111を搬送されている状態が示されている。第1の省エネ印刷では、用紙1と用紙2との用紙間隔がDであり、第2の省エネ印刷では、用紙1と用紙2との用紙間隔が2Dである。第2の省エネ印刷は、第1の省エネ印刷よりも搬送速度が2倍なので、t秒後の用紙1,2の移動距離は、第2の省エネ印刷の方が、第1の省エネ印刷よりも大きくなる。これは、第2の省エネ印刷が第1の省エネ印刷よりも印刷速度が大きいことを意味する。
【0046】
なお、通常印刷と比較した場合、第2の省エネ印刷は、印刷速度が小さくなる。なぜならば、図3に示すように、第2の省エネ印刷は、通常印刷と同じ搬送速度であるが、第2の省エネ印刷は、通常印刷よりも用紙間隔が大きいからである。
【0047】
第1の省エネ印刷は、以下の点で、第2の省エネ印刷よりも有利である。省エネ印刷をする場合、搬送速度を小さくしなくても、一回の印刷ジョブでの印刷枚数が少なければ、定着部105の定着ローラーの温度を定着に必要な温度に保つことができるので、定着不良が生じない。一回の印刷ジョブとは、ユーザーが一回の印刷命令を画像形成装置1に入力することにより、画像形成装置1が実行する印刷である。コピーの場合、スタートキー405(図1)の操作が印刷命令であり、プリンターの場合、パソコン10等において印刷ボタンをクリックする操作が印刷命令である。
【0048】
トナー像を用紙に定着させる際に、定着部105の定着ローラーは用紙から熱を奪われる。このため、一回の印刷ジョブでの印刷枚数が多くなると、省エネ印刷において、搬送速度が大きい場合、定着部105の定着ローラーの温度を定着に必要な温度に保つことができなくなる。
【0049】
第1の省エネ印刷は、第2の省エネ印刷と比べて、用紙の搬送速度が小さいので、定着工程の期間(用紙が定着ローラーに接触している期間)を長くできる。このため、通常印刷と比べて定着温度を下げても、第1の省エネ印刷は第2の省エネ印刷よりも、印刷枚数が多い場合に定着不良が生じにくい。
【0050】
また、定着工程において、定着部105の定着ローラーが回転することにより、定着ローラーから放熱される。定着ローラーの回転速度が大きくなると、定着ローラーからの放熱量が大きくなり、定着ローラーの熱損失(用紙以外に伝達される熱)が大きくなる。第1の省エネ印刷は、第2の省エネ印刷よりも、搬送速度が小さいので、定着ローラーが回転する速度が小さい。よって、第1の省エネ印刷は、第2の省エネ印刷よりも、定着ローラーの熱損失が小さいので、省エネ効果が大きい。
【0051】
現像部117(図1)の現像ローラーと感光体ドラム113(図1)との間の空間は、高電界であり、現像ローラーが空回りしている期間が長くなると、現像ローラーに載っているトナーが受けるダメージが大きくなる。第1の省エネ印刷は、第2の省エネ印刷よりも、用紙間隔が小さいので、現像ローラーが空回りしている期間が短い。よって、第1の省エネ印刷は、第2の省エネ印刷よりも、現像ローラーに載っているトナーが受けるダメージを小さくできる。
【0052】
以上のように、第1の省エネ印刷は、第2の省エネ印刷よりも有利な点を有する。
【0053】
省エネ印刷制御部507は、省エネ印刷の初期設定において、第1の省エネ印刷を選択し、少量印刷ジョブが、連続して予め定められた回数発生した場合、省エネ印刷において、第2の省エネ印刷を選択する。
【0054】
少量印刷ジョブとは、省エネ印刷の一回の印刷ジョブにおいて、印刷枚数が予め定められた値(例えば、片面印刷で用紙4枚)以下のジョブである。
【0055】
省エネ印刷制御部507は、第2の省エネ印刷を選択した後、非少量印刷ジョブが、連続して予め定められた回数発生した場合、省エネ印刷において、第1の省エネ印刷に選択を切り替える。非少量印刷ジョブとは、省エネ印刷の一回の印刷ジョブにおいて、印刷枚数が予め定められた値(例えば、片面印刷で用紙4枚)より多いジョブである。
【0056】
省エネ印刷の初期設定において、第1の省エネ印刷を選択する理由を説明する。上述したように、第1の省エネ印刷は第2の省エネ印刷よりも、一回の印刷ジョブでの印刷枚数が多い場合に、定着不良が生じにくい。また、第1の省エネ印刷は、上述したように、省エネ効果が大きい等の点で第2の省エネ印刷よりも有利である。一方、一回の印刷ジョブにおいて、印刷枚数が少なければ(例えば、片面印刷で用紙2〜4枚)、第2の省エネ印刷でも定着不良が発生しない。
【0057】
画像形成装置1の使用当初は、少量印刷ジョブが多いのか、非少量印刷ジョブが多いのかが分からない。そこで、省エネ印刷制御部507の初期設定(デフォルト)では、定着不良を防止する観点から第1の省エネ印刷を選択する。そして、少量印刷ジョブが、連続して予め定められた回数発生した場合、画像形成装置1では少量印刷ジョブが多いと見なして、省エネ印刷のときに、第2の省エネ印刷を選択する。これにより、第1の省エネ印刷と比べて印刷速度を大きくしている。
【0058】
そして、第2の省エネ印刷が選択された後、非少量印刷ジョブが、連続して予め定められた回数発生した場合、画像形成装置1では非少量印刷ジョブが多いと見なして、省エネ印刷のときに、第1の省エネ印刷に選択を切り替える。これにより、これにより、一回の印刷ジョブでの印刷枚数が多くても定着不良が発生するのを防止する。
【0059】
なお、少量印刷ジョブが、連続して予め定められた回数発生した場合の替わりに、少量印刷ジョブの発生頻度が非少量印刷ジョブの発生頻度よりも大きい場合に、画像形成装置1では少量印刷ジョブが多いと見なして、省エネ印刷において、第2の省エネ印刷を選択するようにしてもよい。そして、非少量印刷ジョブが、連続して予め定められた回数発生した場合の替わりに、非少量印刷ジョブの発生頻度が少量印刷ジョブの発生頻度よりも大きい場合に、画像形成装置1では非少量印刷ジョブが多いと見なして、省エネ印刷において、第1の省エネ印刷に選択を切り替えるようにしてもよい。
【0060】
図2に示す部門管理部503は、省エネ印刷制御部507によって第1の省エネ印刷が選択されている場合、画像形成装置1の各ユーザーが属する部門毎に、少量印刷ジョブの回数をカウントする。例えば、部門Aに属するユーザーにおいて、少量印刷ジョブの回数が「0」の場合、部門Aに属するユーザーが少量印刷ジョブを命令すると、カウント数を「1」にする。次に、部門Aに属するユーザーが少量印刷ジョブを命令すると、カウント数を「2」とし、さらに、部門Aに属するユーザーが少量印刷ジョブを命令すると、カウント数を「3」とする。この状態で、部門Aに属するユーザーが非少量印刷ジョブを命令すると、カウント数を「0」に戻す。このカウント数を参照して、省エネ印刷制御部507は、部門Aにおいて第1の省エネ印刷を選択する設定がされている状態で、少量印刷ジョブが、連続して予め定められた回数発生したか否かを判定する。
【0061】
また、部門管理部503は、省エネ印刷制御部507によって第2の省エネ印刷が選択されている場合、画像形成装置1の各ユーザーが属する部門毎に、非少量印刷ジョブの回数をカウントする。例えば、部門Aに属するユーザーにおいて、非少量印刷ジョブの回数が「0」の場合、部門Aに属するユーザーが非少量印刷ジョブを命令すると、カウント数を「1」にする。次に、部門Aに属するユーザーが非少量印刷ジョブを命令すると、カウント数を「2」とし、さらに、部門Aに属するユーザーが非少量印刷ジョブを命令すると、カウント数を「3」とする。この状態で、部門Aに属するユーザーが少量印刷ジョブを命令すると、カウント数を「0」に戻す。このカウント数を参照して、省エネ印刷制御部507は、部門Aにおいて第2の省エネ印刷を選択する設定がされている状態で、非少量印刷ジョブが、連続して予め定められた回数発生したか否かを判定する。
【0062】
本実施形態において、第1の省エネ印刷を選択する設定がされている状態で、少量印刷ジョブが、連続して予め定められた回数発生したか否かを判定する単位を、画像形成装置1の各ユーザーが属する部門単位で説明している。また、第2の省エネ印刷を選択する設定がされている状態で、非少量印刷ジョブが、連続して予め定められた回数発生したか否かを判定する単位を、画像形成装置1の各ユーザーが属する部門単位で説明している。しかし、画像形成装置1の各ユーザーの単位や画像形成装置1の単位でそれらの判定をしてもよい。
【0063】
本実施形態に係る画像形成装置1を利用した省エネ印刷の動作について、図2に示すパソコン10Aに保存されている文書ファイルを印刷する場合を例に説明する。図5は、その動作を説明するフローチャートである。
【0064】
パソコン10Aにおいて、パスワード認証等を利用してユーザー認証がされる(ステップS1)。ユーザー認証後、パソコン10Aのユーザーが、パソコン10Aを操作することにより、省エネ印刷を選択し(ステップS2)、パソコン10Aに保存された文書ファイルのうち、画像形成装置1を利用して印刷する文書ファイルを選択する(ステップS3)。
【0065】
そして、パソコン10Aのユーザーが、パソコン10Aを操作することにより、その文書ファイルを省エネ印刷する印刷ジョブを画像形成装置1に命令する(ステップS4)。
【0066】
パソコン10Aは、省エネ印刷の実行命令、ステップS3でユーザーにより選択された文書ファイル及び付加データ(その文書ファイルを送信したパソコン10Aのユーザー名等)を、画像形成装置1に送信する(ステップS5)。
【0067】
画像形成装置1のネットワークインターフェース部603(図2)は、パソコン10Aから送信された、省エネ印刷の実行命令、文書ファイル及び付加データを受信する(ステップT1)。
【0068】
印刷制御部501は、ステップT1で受信した文書ファイルの印刷ジョブが省エネ印刷か否かを判定する(ステップT2)。
【0069】
印刷制御部501が、省エネ印刷と判定しない場合(ステップT2でNo)、すなわち、通常印刷と判定した場合、通常印刷制御部505は、ステップT1で受信した文書ファイルに対して通常印刷を実行する(ステップT3)。
【0070】
印刷制御部501が、省エネ印刷と判定した場合(ステップT2でYes)、部門管理部503は、ステップT1で受信した付加データで示されるユーザー名から、ステップS1で認証されたユーザーが属する部門を特定する(ステップT4)。
【0071】
省エネ印刷制御部507は、省エネ印刷の設定が第1の省エネ印刷か否かを判定する(ステップT5)。
【0072】
省エネ印刷制御部507は、省エネ印刷の設定が第1の省エネ印刷と判定した場合(ステップT5でYes)、パソコン10Aのユーザーが属する部門において、少量印刷ジョブが連続して予め定められた回数発生したか否かを判定する(ステップT6)。
【0073】
省エネ印刷制御部507が、パソコン10Aのユーザーが属する部門において、少量印刷ジョブが連続して予め定められた回数発生したと判定した場合(ステップT6でYes)、第1の省エネ印刷から第2の省エネ印刷に切り替えて、ステップT1で受信した文書ファイルに対して、印刷部102に第2の省エネ印刷を実行させる(ステップT7)。
【0074】
省エネ印刷制御部507が、パソコン10Aのユーザーが属する部門において、少量印刷ジョブが連続して予め定められた回数発生したと判定しない場合(ステップT6でNo)、ステップT1で受信した文書ファイルに対して、印刷部102に第1の省エネ印刷を実行させる(ステップT8)。
【0075】
省エネ印刷制御部507は、省エネ印刷の設定が第1の省エネ印刷と判定しない場合(ステップT5でNo)、すなわち、省エネ印刷の設定が第2の省エネ印刷と判定した場合、パソコン10Aのユーザーが属する部門において、非少量印刷ジョブが連続して予め定められた回数発生したか否かを判定する(ステップT9)。
【0076】
省エネ印刷制御部507が、パソコン10Aのユーザーが属する部門において、非少量印刷ジョブが連続して予め定められた回数発生したと判定した場合(ステップT9でYes)、第2の省エネ印刷から第1の省エネ印刷に切り替えて、ステップT1で受信した文書ファイルに対して、印刷部102に第1の省エネ印刷を実行させる(ステップT10)。
【0077】
省エネ印刷制御部507が、パソコン10Aのユーザーが属する部門において、非少量印刷ジョブが連続して予め定められた回数発生したと判定しない場合(ステップT9でNo)、ステップT1で受信した文書ファイルに対して、印刷部102に第2の省エネ印刷を実行させる(ステップT11)。
【0078】
本実施形態の主な効果を説明する。図3で説明したように、本実施形態において、第2の省エネ印刷は、第1の省エネ印刷よりも搬送速度を大きくすることより、印刷速度を大きくしている。一方、第2の省エネ印刷は、第1の省エネ印刷よりも用紙間隔を大きくしている。これにより、用紙に画像を定着させた後、トナー像が形成された次の用紙が定着部105に到達するまでの期間において、用紙に画像を定着させることにより低下した定着部105の温度を、定着に必要な温度に上げることが可能となり、定着不良の発生を防止できる。本実施形態によれば、第2の省エネ印刷を選択できるので、定着温度を下げて印刷をする場合に、印刷速度の低下量を小さくすることができる。
【0079】
また、本実施形態によれば、図3に示すように、第2の省エネ印刷での搬送速度は、通常印刷での搬送速度と同じにしている。定着不良を防止するために、第2の省エネ印刷での用紙間隔は、通常印刷での用紙間隔より大きくされている。これにより、通常印刷よりも定着温度が低くても、用紙間隔が大きいので、用紙に画像を定着させた後、トナー像が形成された次の用紙が定着部105に到達するまでの期間において、定着部105の温度を定着に必要な温度に上げることができる。
【0080】
さらに、本実施形態によれば、図3に示すように、第2の省エネ印刷の用紙間隔を、通常印刷の用紙間隔より大きくしている。これにより、第2の省エネ印刷の搬送速度を、通常印刷の搬送速度と同じにしても、用紙に画像を定着させた後、トナー像が形成された次の用紙が定着部105に到達するまでの期間において、定着部105の温度を定着に必要な温度に上げることができる。よって、第2の省エネ印刷の搬送速度を、通常印刷の搬送速度と同じにしても、定着不良を防止することができる。
【0081】
本実施形態の変形例を説明する。本実施形態では、省エネ印刷において、第1の省エネ印刷を初期設定とし、少量印刷ジョブが、連続して予め定められた回数発生した場合、省エネ印刷において、第2の省エネ印刷を選択している(ステップT6でYes、ステップT7)。変形例において、省エネ印刷制御部507は、ユーザーにより命令された印刷ジョブが非少量印刷ジョブか、又は少量印刷ジョブかを判定する判定部を含み、判定部が非少量印刷ジョブと判定すれば、印刷部102に第1の省エネ印刷を実行させ、判定部が少量印刷ジョブと判定すれば、印刷部102に第2の省エネ印刷を実行させる。
【0082】
例えば、ユーザーがパソコン10を操作して印刷ジョブを命令した場合、判定部は、画像形成装置1がその印刷ジョブを実行することにより画像が印刷される用紙の枚数が、例えば、4枚以下であれば、少量印刷ジョブと判定し、4枚より多ければ、非少量印刷ジョブと判定する。
【0083】
変形例によれば、ユーザーにより命令された一回の印刷ジョブが少量印刷ジョブであれば、印刷速度を優先し第2の省エネ印刷を選択することができる。
【符号の説明】
【0084】
1 画像形成装置
102 印刷部
103 画像形成部
104 搬送部
105 定着部
111 用紙搬送路
図1
図2
図3
図4
図5