特許第5837571号(P5837571)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特許5837571転送制御装置とその集積回路、転送制御方法、および転送制御システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5837571
(24)【登録日】2015年11月13日
(45)【発行日】2015年12月24日
(54)【発明の名称】転送制御装置とその集積回路、転送制御方法、および転送制御システム
(51)【国際特許分類】
   H04L 12/46 20060101AFI20151203BHJP
【FI】
   H04L12/46 A
   H04L12/46 200Z
【請求項の数】24
【全頁数】32
(21)【出願番号】特願2013-507085(P2013-507085)
(86)(22)【出願日】2012年1月27日
(86)【国際出願番号】JP2012000515
(87)【国際公開番号】WO2012132180
(87)【国際公開日】20121004
【審査請求日】2014年8月18日
(31)【優先権主張番号】特願2011-72949(P2011-72949)
(32)【優先日】2011年3月29日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000005821
【氏名又は名称】パナソニック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001900
【氏名又は名称】特許業務法人 ナカジマ知的財産綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100090446
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 司朗
(74)【代理人】
【識別番号】100125597
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 国人
(74)【代理人】
【識別番号】100146798
【弁理士】
【氏名又は名称】川畑 孝二
(74)【代理人】
【識別番号】100121027
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100175411
【弁理士】
【氏名又は名称】土田 幸雄
(74)【代理人】
【識別番号】100174861
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 安洋
(74)【代理人】
【識別番号】100148194
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 義周
(72)【発明者】
【氏名】太田 雄策
(72)【発明者】
【氏名】西岡 伸一郎
【審査官】 安藤 一道
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−7287(JP,A)
【文献】 特開2004−129028(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれに独立したアドレス空間を持つ2つのネットワークにおいて、第1のネットワークに含まれる転送装置を経由して、第2のネットワークに含まれる転送対象装置にデータを転送する通信システムに含まれる転送制御装置であって、
前記転送対象装置を特定する第2のネットワーク上での装置アドレスを含む装置情報を取得する装置情報取得部と、
前記転送装置の装置アドレスを、前記装置情報取得部で取得した装置情報に含まれる装置アドレスと同一のアドレスに変更する装置情報割当部と
を含む
ことを特徴とする転送制御装置。
【請求項2】
前記装置情報割当部は、
前記転送装置の装置アドレスを変更する際に、前記第1のネットワークに含まれる転送制御装置以外の他の全ての装置の装置アドレスを、前記第1のネットワーク上においてユニークなアドレスであるように再設定する
ことを特徴とする請求項1に記載の転送制御装置。
【請求項3】
前記装置情報取得部は、
前記第2のネットワークから前記第2のネットワークに含まれる装置の装置情報を受信する
ことを特徴とする請求項1に記載の転送制御装置。
【請求項4】
前記装置情報は、さらに
第2のネットワークに含まれる装置が有する機能を示す装置種別
を含む
ことを特徴とする請求項3に記載の転送制御装置。
【請求項5】
前記装置情報取得部は、
前記転送対象装置の装置種別を指定して、前記第2のネットワークに対して前記装置アドレスを要求する
ことを特徴とする請求項3に記載の転送制御装置。
【請求項6】
前記装置情報取得部は、
前記指定された装置種別を有する装置が前記第2のネットワークに含まれていなければ、その旨の応答を受信する
ことを特徴とする請求項5に記載の転送制御装置。
【請求項7】
前記第2のネットワークに対し、前記装置情報取得部への応答後に省電力状態に移行するよう指示する電力制御指示部を含む
ことを特徴とする請求項3に記載の転送制御装置。
【請求項8】
前記電力制御指示部は、
前記第2のネットワークに対し、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークとの間でデータの転送を終了する際に前記省電力状態を解除するよう指示する
ことを特徴とする請求項7に記載の転送制御装置。
【請求項9】
前記転送装置は、
前記装置情報割当部による装置アドレスの変更後に受信したパケットのヘッダに含まれる送信先装置アドレスが自身の装置アドレスに等しい場合に前記第2のネットワークに対して転送処理を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の転送制御装置。
【請求項10】
前記転送制御装置は、
前記転送対象装置へ送信するパケットのヘッダに、第2のネットワークへ転送するか否かを示す転送判別情報を付加する送信情報生成部を含み、
前記転送装置は、
前記装置情報割当部による装置アドレスの変更後に受信したパケットのヘッダに含まれる前記送信先装置アドレスが自身の装置アドレスに等しく、かつ前記転送判別情報が転送を行うように設定されている場合に前記第2のネットワークに対して転送処理を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の転送制御装置。
【請求項11】
前記第2のネットワークの転送装置の装置アドレスを、データの送信元である転送制御装置の装置アドレスと同一のアドレスに変更するように要求するメッセージを、前記第2のネットワークに送付する装置情報変更要求部を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の転送制御装置。
【請求項12】
前記第1のネットワークと前記第2のネットワークとの間でデータの転送を終了させるために第2のネットワークに送信する転送終了指示情報を生成する転送終了指示情報生成部を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の転送制御装置。
【請求項13】
前記転送終了指示情報は、1ビットのフラグである
ことを特徴とする請求項12に記載の転送制御装置。
【請求項14】
前記転送終了指示情報は、メッセージである
ことを特徴とする請求項12に記載の転送制御装置。
【請求項15】
前記転送対象装置へデータを送信する装置は、
前記第1のネットワークに含まれる任意の装置である
ことを特徴とする請求項1に記載の転送制御装置。
【請求項16】
前記第1のネットワークの形態は、リングトポロジである
ことを特徴とする請求項1に記載の転送制御装置。
【請求項17】
前記第1のネットワークの形態は、デイジーチェーンである
ことを特徴とする請求項1に記載の転送制御装置。
【請求項18】
前記第1のネットワークの転送装置は、無線通信デバイスである
ことを特徴とする請求項1に記載の転送制御装置。
【請求項19】
前記転送対象装置は、通信デバイスである
ことを特徴とする請求項1に記載の転送制御装置。
【請求項20】
前記第1のネットワークの転送装置の通信方式と、前記転送対象装置の通信方式は異なる
ことを特徴とする請求項19に記載の転送制御装置。
【請求項21】
前記転送対象装置は、記録媒体である
ことを特徴とする請求項1に記載の転送制御装置。
【請求項22】
それぞれに独立したアドレス空間を持つ2つのネットワークにおいて、第1のネットワークに含まれる転送装置を経由して、第2のネットワークに含まれる転送対象装置にデータを転送する通信システムを制御する集積回路であって、
前記転送対象装置を特定する第2のネットワーク上での装置アドレスを含む装置情報を取得する装置情報取得部と、
前記転送装置の装置アドレスを、取得された装置アドレスと同一のアドレスに変更する装置情報割当部と
を含む
ことを特徴とする集積回路。
【請求項23】
それぞれに独立したアドレス空間を持つ2つのネットワークにおいて、第1のネットワークに含まれる転送装置を経由して、第2のネットワークに含まれる転送対象装置にデータを転送する通信システムを制御する転送制御方法であって、
前記転送対象装置を特定する第2のネットワーク上での装置アドレスを含む装置情報を取得する装置情報取得ステップと、
前記転送装置の装置アドレスを、取得された装置アドレスと同一のアドレスに変更する装置情報割当ステップと
を含む
ことを特徴とする転送制御方法。
【請求項24】
それぞれに独立したアドレス空間を持つ2つのネットワークにおいて、第1のネットワークから、自アドレス宛のデータを第2のネットワークに転送する機能を有する、当該第1のネットワークに含まれる転送装置を経由して、前記第2のネットワークに含まれる転送対象装置にデータを転送する転送制御装置とからなる転送制御システムであって、
前記転送制御装置は、
前記転送対象装置を特定する第2のネットワーク上での装置アドレスを含む装置情報を取得する装置情報取得部と、
前記転送装置の装置アドレスを、取得された装置アドレスと同一のアドレスに変更する装置情報割当部と
を含み、
前記転送対象装置へデータを送信する前記第1のネットワークに含まれる装置は、
前記装置アドレスを用いて前記転送対象装置にデータを送信し、
前記転送装置は、
前記装置アドレスを宛先とするデータを受信して前記第2のネットワークに転送し、
前記転送対象装置は、
前記転送装置によって転送された前記送信されたデータを受信する
ことを特徴とする転送制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はネットワーク間の効率的なデータ転送を実現するための転送制御装置とその集積回路、転送制御方法、および転送制御システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルデータとしての私的な写真や動画、あるいは放送・配信コンテンツなどを他の機器へ転送するためのアプリケーションソフトウェアが普及しつつある。
【0003】
このような転送するためのアプリケーションソフトウェアを利用する場合においては、ユーザ利便性の観点から、転送に要する時間が可能な限り短いことが望ましい。そのためには、システム処理負荷の低減を実現するデータ転送技術が必要とされる。特に、異なるネットワークに属する機器間で高速にデータ転送するためには、効率的で低負荷なネットワーク間の転送技術が必要となる。
【0004】
ネットワーク間の転送に係る転送制御方式の従来例は、例えば、トンネル接続システム(特許文献1参照)が開示されている。
【0005】
特許文献1では、異なるネットワークに属する機器間において低負荷なデータパケット転送を行っている。このために、特許文献1では、第1のネットワークと第2のネットワークが同一のサブネットとなるように機器にアドレスを割り当て、ペイロード部分にアドレスを含む場合もデータパケットのアドレス変換を行わずにデータを転送する。
【0006】
また、別の従来例としては、通信システム(特許文献2参照)が開示されている。
【0007】
特許文献2では、2つの異なるネットワークセグメントに属する装置間で中継装置を介してフレームの伝送を行っている。このために、特許文献2では、送信元となる装置が中継装置を送信先とする第1ヘッダと送信先の装置を宛先とする第2ヘッダを含むフレームを送信し、中継装置が第2ヘッダを基に第1ヘッダを書き換える構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2009−10606号公報
【特許文献2】特開2010−118864号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1の技術では、2つのネットワークに同一のネットワークアドレスを割り当てるので、1つの有限なアドレス空間を2つのネットワークで分け合うこととなる。一方のネットワークで使用されているアドレスは、他方のネットワークで使用できないので、それぞれのネットワークにおいてはアドレス空間の一部に使用できない部分が発生し使用効率が低くなる。特に、割り当て可能なアドレスが少ないネットワークでは、不向きである。
【0010】
さらに、特許文献1の技術では、トンネル接続装置を起点としたスター型のトポロジを前提としているため、リング型のトポロジなど、その他の物理トポロジには適用することができない。
【0011】
一方、特許文献2の技術では、データの送信元となる装置はフレーム毎に第1のヘッダだけでなく第2のヘッダを付する必要があり、中継装置もフレーム毎に第1のヘッダを第2のヘッダに基づいて書き換える必要がある。そのため、特許文献2の技術では、送信元となる装置は2つのヘッダの付加、中継装置はヘッダの書き換えといったアドレスに係る処理をフレーム毎に行う必要があり、システム負荷が大きく処理効率が低くなる。
【0012】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたもので、それぞれ任意の物理トポロジで構成されたネットワークの間で、アドレス空間の使用効率の低下を抑制し、かつデータ転送に伴うヘッダ内のアドレスの書き換え処理を回避することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明に係る転送制御装置は、それぞれに独立したアドレス空間を持つ2つのネットワークにおいて、第1のネットワークに含まれる転送装置を経由して、第2のネットワークに含まれる転送対象装置にデータを転送する通信システムに含まれる転送制御装置であって、前記転送対象装置を特定する第2のネットワーク上での装置アドレスを含む装置情報を取得する装置情報取得部と、前記転送装置の装置アドレスを、前記装置情報取得部で取得した装置情報に含まれる装置アドレスと同一のアドレスに変更する装置情報割当部とを含むことを特徴とする。
【0014】
上記構成によれば、転送装置の装置アドレスと転送対象装置の装置アドレスが同一となるので、転送装置は、データ転送に際してパケットヘッダのアドレスの書き換えをする必要がない。これにより、転送装置は、ネットワーク間のデータ転送に係るシステム処理負荷の低減に奏功する。さらに、転送装置経由で第2のネットワークにデータを転送するには、転送装置を宛先とし、転送対象装置以外の第2のネットワークに含まれる装置の装置アドレスを直接指定することはできない。このため、たとえ転送対象装置以外の第2のネットワークに含まれる装置の装置アドレスが、第1のネットワークに含まれるいずれかの装置の装置アドレスと同一であったとしても、第1のネットワークの動作に影響を与えることはない。それ故、本発明は、アドレス空間の使用効率の低下の抑制に奏功する。
【0015】
また、本発明に係る転送制御装置は、前記装置情報割当部が、前記転送装置の装置アドレスを変更する際に、前記第1のネットワークに含まれる転送制御装置以外の他の全ての装置の装置アドレスを、前記第1のネットワーク上においてユニークなアドレスであるように再設定する、としてもよい。
【0016】
上記構成によれば、転送装置の装置アドレスを変更する際は、転送制御装置と転送装置以外の第1のネットワークに含まれる各装置の装置アドレスも変更する。これにより、変更された装置の装置アドレスは、第1のネットワークにおいて装置アドレス変更前の状態にかかわらず装置アドレスの重複を防ぐことができる。
【0017】
また、本発明に係る転送制御装置は、前記装置情報取得部が、前記第2のネットワークから前記第2のネットワークに含まれる装置の装置情報を受信する、としてもよい。
【0018】
上記構成によれば、転送制御装置は、第2のネットワークのいずれかの装置から転送対象装置の装置情報を取得すればよい。そのため、転送制御装置は、第2のネットワークの各装置に個別に装置アドレスを問い合わせる必要がなくなり、処理効率の向上に奏功する。
【0019】
また、本発明に係る転送制御装置は、前記装置情報が、さらに第2のネットワークに含まれる装置が有する機能を示す装置種別を含む、としてもよい。
【0020】
上記構成によれば、転送制御装置は、第2のネットワークに含まれる装置の装置種別を装置番号と紐付けて認識することができ、転送対象装置が所望の装置種別を有しているか否かを確実に認識することができる。
【0021】
また、本発明に係る転送制御装置は、前記装置情報取得部が、前記転送対象装置の装置種別を指定して、前記第2のネットワークに対して前記装置アドレスを要求する、としてもよい。
【0022】
上記構成によれば、転送制御装置は、所望の装置種別を指定して転送対象装置の装置アドレスを取得することが可能になり、不必要な装置アドレスはネットワーク間を流れないためデータトラヒックの低減に奏功する。
【0023】
また、本発明に係る転送制御装置は、前記装置情報取得部が、前記指定された装置種別を有する装置が前記第2のネットワークに含まれていなければ、その旨の応答を受信する、としてもよい。
【0024】
上記構成によれば、転送制御装置は、所望の装置種別を有する転送対象装置が、第2のネットワークに存在しているか否かを第2のネットワークからの応答によって、確実に認識することができる。
【0025】
また、本発明に係る転送制御装置は、前記第2のネットワークに対し、前記装置情報取得部への応答後に省電力状態に移行するよう指示する電力制御指示部を含む、としてもよい。
【0026】
上記構成によれば、転送制御装置は、第2のネットワークに対して省電力状態に移行することを指示することにより、消費電力を低減することが可能になる。
【0027】
また、本発明に係る転送制御装置は、前記電力制御指示部が、前記第2のネットワークに対し、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークとの間でデータの転送を終了する際に前記省電力状態を解除するよう指示する、としてもよい。
【0028】
上記構成によれば、第2のネットワークは、第1のネットワークと第2のネットワークとの間の転送期間が終了することにより、省電力状態から通常の状態に復帰することが可能になる。
【0029】
また、本発明に係る転送制御装置は、前記転送装置が、前記装置情報割当部による装置アドレスの変更後に受信したパケットのヘッダに含まれる送信先装置アドレスが自身の装置アドレスに等しい場合に前記第2のネットワークに対して転送処理を行う、としてもよい。
【0030】
上記構成によれば、転送制御装置は、データ毎に宛先を都度設定することが可能になり、ネットワーク間でのデータ転送期間中も第1のネットワークに含まれる転送対象装置以外の装置への送信が実現できる。
【0031】
また、本発明に係る転送制御装置は、前記転送対象装置へ送信するパケットのヘッダに、第2のネットワークへ転送するか否かを示す転送判別情報を付加する送信情報生成部を含み、前記転送装置が、前記装置情報割当部による装置アドレスの変更後に受信したパケットのヘッダに含まれる前記送信先装置アドレスが自身の装置アドレスに等しく、かつ前記転送判別情報が転送を行うように設定されている場合に前記第2のネットワークに対して転送処理を行う、としてもよい。
【0032】
上記構成によれば、転送制御装置は、データ毎にネットワーク間の転送可否を設定することができる。このため、転送制御装置は、データ単位で、第1のネットワークに含まれる転送装置を最終的な宛先として指定することや、第2のネットワークへの転送のための転送装置として指定することが可能になる。
【0033】
また、本発明に係る転送制御装置は、前記第2のネットワークの転送装置の装置アドレスを、データの送信元である転送制御装置の装置アドレスと同一のアドレスに変更するように要求するメッセージを、前記第2のネットワークに送付する装置情報変更要求部を含む、としてもよい。
【0034】
上記構成によれば、転送対象装置から送信元装置へのデータの送信について、第2のネットワークの転送装置は、全てのデータを第1のネットワークに転送すればよく、転送指示情報の判別などを必要としないため、効率的な転送が実現できる。
【0035】
また、本発明に係る転送制御装置は、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークとの間でデータの転送を終了させるために第2のネットワークに送信する転送終了指示情報を生成する転送終了情報生成部を含む、としてもよい。
【0036】
上記構成によれば、転送制御装置は、第1のネットワークと第2のネットワークとの間の転送期間を明示的に終了させることができる。
【0037】
また、本発明に係る転送制御装置は、前記転送終了指示情報が、1ビットのフラグである、としてもよい。
【0038】
上記構成によれば、転送制御装置は、第1のネットワークと第2のネットワークとの間の転送期間の終了を、各データに設けられた1ビットフィールドの情報を判別することにより、簡易に認識することが可能になる。
【0039】
また、本発明に係る転送制御装置は、前記転送終了指示情報が、メッセージである、としてもよい。
【0040】
上記構成によれば、転送制御装置は、各データに転送終了指示のためのフィールドを設ける必要がなく、データ転送効率の向上に奏功する。
【0041】
また、本発明に係る転送制御装置は、前記転送対象装置へデータを送信する装置が、前記第1のネットワークに含まれる任意の装置である、としてもよい。
【0042】
上記構成によれば、第1のネットワークに含まれる転送制御装置以外の装置は、転送対象装置へのアクセスが可能になる。例えば、転送対象装置へ送信する装置は、データの送信先を転送対象装置とすることにより、同時に転送装置を送信先に指定したことになるので、データが転送装置を経由して転送対象装置に転送される。
【0043】
また、本発明に係る転送制御装置は、前記第1のネットワークの形態が、リングトポロジである、としてもよい。
【0044】
上記構成によれば、本発明は、リングトポロジ上のシステムに適用できる。
【0045】
また、本発明に係る転送制御装置は、前記第1のネットワークの形態が、デイジーチェーンである、としてもよい。
【0046】
上記構成によれば、本発明は、デイジーチェーン上のシステムに適用できる。
【0047】
また、本発明に係る転送制御装置は、前記第1のネットワークの転送装置が、無線通信デバイスである、としてもよい。
【0048】
上記構成によれば、転送制御装置は、第1のネットワークと第2のネットワークとの間を無線通信で接続することが可能になり、第1のネットワークと第2のネットワークの配置の自由度が向上する。
【0049】
また、本発明に係る転送制御装置は、前記転送対象装置が、通信デバイスである、としてもよい。
【0050】
上記構成によれば、転送制御装置は、第2のネットワークにある通信デバイスを転送対象装置として、第1のネットワークに接続されている場合と同様に制御することが可能になる。
【0051】
また、本発明に係る転送制御装置は、前記第1のネットワークの転送装置の通信方式と、前記転送対象装置の通信方式は異なる、としてもよい。
【0052】
上記構成によれば、転送制御装置は、第1のネットワークの転送装置を介して第2のネットワークの通信デバイスを転送対象装置として制御する。このことにより、転送制御装置は、第1のネットワークと第2のネットワークを接続する通信技術とは異なる通信網へアクセスできるようになる。
【0053】
また、本発明に係る転送制御装置は、前記転送対象装置が、記録媒体である、としてもよい。
【0054】
上記構成によれば、転送制御装置は、第2のネットワークにある記憶媒体に対する効率的なデータ転送が実現できる。
【0055】
また、本発明は、それぞれに独立したアドレス空間を持つ2つのネットワークにおいて、第1のネットワークに含まれる転送装置を経由して、第2のネットワークに含まれる転送対象装置にデータを転送する通信システムを制御する集積回路であって、前記転送対象装置を特定する第2のネットワーク上での装置アドレスを含む装置情報を取得する装置情報取得部と、前記転送装置の装置アドレスを、取得された装置アドレスと同一のアドレスに変更する装置情報割当部とを含むことを特徴とする集積回路である、としてもよい。
【0056】
上記構成によれば、本発明は、転送制御装置をLSIなどの集積回路で実現できる。
【0057】
また、本発明は、それぞれに独立したアドレス空間を持つ2つのネットワークにおいて、第1のネットワークに含まれる転送装置を経由して、第2のネットワークに含まれる転送対象装置にデータを転送する通信システムを制御する転送制御方法であって、前記転送対象装置を特定する第2のネットワーク上での装置アドレスを含む装置情報を取得する装置情報取得ステップと、前記転送装置の装置アドレスを、取得された装置アドレスと同一のアドレスに変更する装置情報割当ステップとを含むことを特徴とする転送制御方法である、としてもよい。
【0058】
上記構成によれば、本発明は、ソフトウェアプログラムなどで実現できる。
【0059】
また、本発明は、それぞれに独立したアドレス空間を持つ2つのネットワークにおいて、第1のネットワークから、自アドレス宛のデータを第2のネットワークに転送する機能を有する、当該第1のネットワークに含まれる転送装置を経由して、前記第2のネットワークに含まれる転送対象装置にデータを転送する転送制御装置とからなる転送制御システムであって、前記転送制御装置は、前記転送対象装置を特定する第2のネットワーク上での装置アドレスを含む装置情報を取得する装置情報取得部と、前記転送装置の装置アドレスを、取得された装置アドレスと同一のアドレスに変更する装置情報割当部とを含み、前記転送対象装置へデータを送信する前記第1のネットワークに含まれる装置は、前記装置アドレスを用いて前記転送対象装置にデータを送信し、前記転送装置は、前記装置アドレスを宛先とするデータを受信して前記第2のネットワークに転送し、前記転送対象装置は、前記転送装置によって転送された前記送信されたデータを受信することを特徴とする転送制御システムである、としてもよい。
【0060】
上記構成によれば、本発明は、システムとして実現できる。
【発明の効果】
【0061】
本発明は、それぞれ任意の物理トポロジで構成されたネットワークの間で、アドレス空間の使用効率の低下を抑制し、かつデータ転送に伴うヘッダ内のアドレスの書き換えを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0062】
図1】実施の形態1、2に係る転送制御装置を含むシステム全体図
図2】実施の形態1、2に係る転送制御装置のブロック図
図3】実施の形態1、2に係る管理装置のブロック図
図4】実施の形態1、2に係る転送装置のブロック図
図5】実施の形態1、2に係る転送対象装置のブロック図
図6】実施の形態1、2に係る装置情報の形式定義図
図7】実施の形態1、2に係る送信情報の形式定義図
図8】実施の形態1に係るネットワーク間転送モードのセットアップ動作を示したガントチャート図
図9】実施の形態1、2に係る転送制御装置から転送対象装置への送信動作を示したガントチャート図
図10】実施の形態1、2に係る転送対象装置から転送制御装置への送信動作を示したガントチャート図
図11】実施の形態1に係るネットワーク間転送モードの終端動作を示したガントチャート図
図12】実施の形態1に係る各装置の装置アドレスの状態を示した全体図
図13】実施の形態2に係るネットワーク間転送モードのセットアップ動作を示したガントチャート図
図14】実施の形態2に係るネットワーク間転送モードの終端動作を示したガントチャート図
図15】実施の形態2に係る各装置の装置アドレスの状態を示した全体図
図16】実施の形態1、2に係る集積回路としての転送制御装置のブロック図
図17】実施の形態1、2に係るセットとしての転送制御装置のブロック図
図18】実施の形態1、2に係る転送制御装置のセット製品への展開例のイメージ図
図19】実施の形態1、2に係る転送制御装置を含むシステム全体の動作イメージ図
【発明を実施するための形態】
【0063】
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、同一の機能を有する構成要素は、同一の識別符号を付与することとし、重複説明は省略する。
【0064】
<実施の形態1>
<構成>
(1)システム全体構成
図1は、本実施の形態に係る転送制御装置を含むシステム全体の構成を示したブロック図である。各装置は、機器内の通信モジュールや制御モジュール、記憶装置などであり、これらがバスに接続される形でネットワークを構成している。また、1つのセットが1つの機器を示している。
【0065】
第1のセット10は、例えば、BD(Blu−ray Disc)レコーダなどで実現され、第1の装置100と転送制御装置110は集積回路の一部として実現される。第1の装置100は第1のセット10を構成する回路であって、第1のネットワーク1とは直接接続されておらず転送制御装置を介して接続される。また、転送装置140は、無線通信デバイスであり、例えば、SDIOインターフェースを有するWiGig(Wireless Gigabit)モジュールとして実現される。第1のネットワーク1は、リングトポロジを形成しており、転送制御装置110をホストノードとして、装置A120、装置B130、転送装置140、装置C150をデバイスノードとして含んでいる。
【0066】
第2のセット20は、例えば、スマートフォンなどで実現され、第2の装置200と管理装置210は集積回路の一部として実現される。第2の装置200は、第2のセット20を構成する回路であって、第2のネットワーク2とは直接接続されておらず管理装置を介して接続される。また、転送装置230は、無線通信デバイスで例えばSDIOインターフェースを有するWiGigモジュールとして実現される。第2のネットワーク2は、リングトポロジを形成しており、管理装置210をホストノードとして、装置D220、転送装置230、転送対象装置240、装置E250をデバイスノードとして含んでいる。
【0067】
また、第1のネットワーク1と第2のネットワーク2は、OSI参照モデルのデータリンク層において同一のプロトコルで動作している。各ネットワークに含まれる装置は、それぞれ各ネットワークにおいて、一意の装置アドレスが割り当てられている。具体的な装置アドレスの定義については、後述する。また、通信デバイスである転送装置140、転送装置230には、装置アドレスと別のIPアドレスが割り当てられている。
【0068】
第1のネットワーク1と第2のネットワーク2は、転送装置140と転送装置230の間の無線通信3により接続されている。
【0069】
(2)転送制御装置110
図2は、転送制御装置110の詳細な構成図である。
【0070】
本実施の形態に係る転送制御装置110は、例えば集積回路の一部としてSDホストコントローラを含む形で実現される。
【0071】
本実施の形態に係る転送制御装置110は、送信部111、送信情報生成部112、装置情報取得部113、および受信部114を含む。
【0072】
送信情報生成部112は、送信先情報設定部101、転送判別情報設定部102、転送終了指示情報生成部103、装置情報割当部104、電力制御指示部105、および装置情報変更要求部106を含む。
【0073】
本実施の形態に係る第1のネットワーク1は、リングトポロジであるため、送信部111は隣接する装置の受信部と接続される。本実施の形態では、送信部111は装置A120の受信部と接続されている。同様に受信部114は、装置C150の送信部と接続されている。
【0074】
送信情報生成部112は、第1のネットワーク1に含まれる装置および第2のネットワーク2に含まれる装置に対する送信情報を生成する。具体的な情報の形式については後述する。
【0075】
送信先情報設定部101は、各送信情報に対してその送信先の装置の装置アドレスを設定する。第1のネットワーク1と第2のネットワーク2の各装置は、受信した情報の送信先装置アドレスが自身の装置アドレスと等しい場合は自身宛の情報として処理する。一方、第1のネットワーク1と第2のネットワーク2の各装置は、受信した情報の送信先アドレスが自身の装置アドレスと等しくない場合、自身宛の情報ではないとして当該装置が有する送信部を介して隣接する装置へ転送する。
【0076】
転送判別情報設定部102は、各送信情報に対して第2のネットワーク2へ転送するか否かの転送判別情報を設定する。例えば、転送判別情報設定部102は、転送判別情報が「1」であれば第2のネットワーク2へ転送する、転送判別情報が「0」であれば第2のネットワーク2へ転送しない、というように定義する。したがって、データを受信した装置は、送信先情報が自身の装置アドレスに等しく、かつ転送判別情報が「1」に設定されているデータについてのみ第2のネットワーク2へ転送し、それ以外の場合は第2のネットワーク2へ転送しない。
【0077】
転送終了指示情報生成部103は、第1のネットワーク1と第2のネットワーク2の間の情報転送期間が終了したことを、第2のネットワーク2に通知するためのメッセージを生成する。
【0078】
装置情報割当部104は、第1のネットワーク1の各装置に装置アドレスを割り当てる。装置アドレスを割り当てる動作は、電源投入直後やリセット直後の初期化段階、もしくは第1のネットワーク1と第2のネットワーク2の間の情報転送期間の開始時などに行われる。
【0079】
電力制御指示部105は、第2のネットワーク2の管理装置210に対して、省電力モードに移行するよう指示する。また、電力制御指示部105は、転送装置230に管理装置210への割り込みを送信させることで、管理装置210に省電力モードを解除させて通常電力モードに復帰させる。詳細な動作は後述する。
【0080】
装置情報変更要求部106は、第2のネットワーク2の管理装置210に対して、第2のネットワーク2の各装置の装置アドレスを変更するよう要求する。装置アドレスの変更要求は、第1のネットワーク1と第2のネットワークの間の情報転送期間の開始時、および終了時などに行われる。
【0081】
装置情報取得部113は、第2のネットワーク2の管理装置210に対して、第2のネットワーク2の各装置の装置アドレスの取得要求を送信し、管理装置210から、第2のネットワーク2に含まれる各装置の装置アドレスを取得する。装置情報割当部104は、第1のネットワーク1と第2のネットワーク2の間の情報転送期間の開始時に、転送装置140の装置アドレスを取得された転送対象装置240の装置アドレスと同一になるように変更する。詳細な動作は後述する。
【0082】
(3)管理装置210
図3は管理装置210の詳細な構成図である。
【0083】
本実施の形態に係る管理装置210は、例えば集積回路の一部としてSDホストコントローラを含む形で実現される。
【0084】
管理装置210は、送信部211、装置情報管理部212、電力状態制御部213、割り込み受付部214、受信部215を含む。
【0085】
装置情報管理部212は、第2のネットワークに含まれる各装置の装置アドレスを管理している。
【0086】
送信部211は、転送制御装置110からの、第2のネットワーク2に含まれる装置の装置情報問い合わせに対して装置情報管理部212が管理している装置アドレスを送信する。
【0087】
電力状態制御部213は、管理装置210の電力モードを、所定の条件を満たした場合に通常電力モードから省電力モードに遷移させ、あるいは省電力モードから通常電力モードに遷移させる。本実施の形態では、管理権委譲指示メッセージに含まれる電力制御指示部105からの省電力モード移行指示を受けると省電力モードに遷移させ、第2のネットワークの転送装置230から割り込みを受け付けると通常電力モードに遷移させる。
【0088】
割り込み受付部214は、第2のネットワークに含まれる管理装置210以外の装置からの割り込みを、受信部215を介して受け付ける。
【0089】
受信部215は、第1のネットワーク1および第2のネットワーク2に含まれる各装置から管理装置210に送信されたデータを受信する。
【0090】
省電力モードにおいて、管理装置210は、受信部215が受信した管理装置宛ではないデータを送信部211より送信する動作を行う機能、および受信部215を介して割り込みを受け付ける機能を有している。しかし、省電力モードにおいて、送信部211は、転送管理装置210からの装置情報問い合わせに対して応答する動作を行わない。装置情報管理部212は、管理している装置アドレスの保持のみを行う。
【0091】
(4)転送装置230
図4は、転送装置230の詳細な構成図である。
【0092】
本実施の形態に係る転送装置230は、例えば無線通信デバイスで例えばSDIOインターフェースを有するWiGigモジュールとして実現される。
【0093】
転送装置230は、送信部231、装置情報保持部232、通信部233、転送終了情報判別部234、割り込み生成部235、および受信部236を含む。
【0094】
送信部231は、装置情報保持部232が保持する装置アドレス、装置種別や、通信部233が受信したデータ、割り込み生成部235が生成した割り込み信号などを第2のネットワーク2内に送信する。
【0095】
装置情報保持部232は、転送装置230の装置アドレスと装置種別を保持している。
【0096】
通信部233は、第1のネットワーク1との間で通信を行う。
【0097】
転送終了情報判別部234は、通信部233が受信したデータに第1のネットワーク1と第2のネットワーク2との間の転送期間を終了する旨の情報が、含まれているか否かを判別する。
【0098】
割り込み生成部235は、第1のネットワーク1と第2のネットワーク2との間の転送期間を終了する旨の情報が含まれていた場合に、管理装置210に対してその旨を通知するための割り込みを生成する。その他、割り込み生成部235は、通信部233によりデータが受信された場合に管理装置210に対してその旨を通知するための割り込みを生成する。
【0099】
受信部236は、第2のネットワーク2に含まれる他の装置から送信されたデータを受信する。自分宛の情報は通信部233に受け渡し、そうでないデータは送信部231を介して他装置へ転送する。
【0100】
(5)転送対象装置240
図5は、転送対象装置240の詳細な構成図である。
【0101】
本実施の形態に係る転送対象装置240は、例えば管理装置210に接続可能なインターフェースを有するフラッシュメモリとして実現される。
【0102】
転送対象装置240は、送信部241、装置情報保持部242、蓄積部243、アクセス制御部244、受信部245を含む。
【0103】
送信部241は、装置情報保持部242が保持する装置アドレスや、蓄積部243が蓄積している各種情報を、第2のネットワーク2に含まれる他の装置に送信する。その他、送信部241は、転送対象装置240に対して発行された制御コマンドに対する応答メッセージを送信する。
【0104】
装置情報保持部242は、転送対象装置240の装置アドレスを保持している。蓄積部243は、不揮発性の記憶部で各種情報を書き込み、または読み出しを行う。
【0105】
アクセス制御部244は、蓄積部243に対する書き込み、読み出し、及び消去のアクセスを制御する。また、アクセス制御部244は、転送対象装置240に対して発行された制御コマンドに対する応答メッセージを生成する。
【0106】
受信部245は、第2のネットワーク2に含まれる他の装置から送信されたデータを受信する。自分宛のデータは、アクセス制御部244に受け渡し、そうでないデータは送信部241を介して他装置へ転送する。
【0107】
(6)装置情報300
図6は、装置情報300の具体的な形式である。
【0108】
装置情報300は、装置アドレス301、インターフェースバージョン302、および装置種別303を含む。
【0109】
装置アドレス301は、ネットワーク内に含まれる各装置に一意に設定される装置アドレスであり、例えば、4ビットの数値情報として設定される。本実施の形態では、第1のネットワーク1に含まれる各装置の装置アドレスは転送制御装置110が、第2のネットワーク2に含まれる各装置の装置アドレスは管理装置210がそれぞれ設定する。なお、装置アドレス301は、各ネットワーク内で一意であればよいので、第1のネットワーク1と第2のネットワーク2で同じ装置アドレスが使用されてもよい。例えば、第1のネットワーク1に含まれる装置A120の装置アドレス301と、第2のネットワーク2に含まれる装置D220の装置アドレス301は、同じ値であってもよい。
【0110】
インターフェースバージョン302は、各装置のネットワークインターフェースの対応バージョンを示す情報で、例えば3ビットの数値情報として表現される。これは、各装置が製造される過程で予め設定される値で、各装置のソフトウェアの更新などによって変更されることもありうる。
【0111】
装置種別303は、各装置が有する主たる機能を示すための装置種別で例えば5ビットの情報として表現される。各装置が有する主たる機能とは、例えば、転送装置140では通信機能が所定のビット列として表現され、転送対象装置240では蓄積機能が所定のビット列として表現される。特に、通信機能については、通常の通信モードの他、各装置の受信部から受信したデータを無条件に通信部に転送するモードと、受信したデータの転送判別情報が有効の場合に通信部に転送する条件付転送モードとが設定可能である。このような装置種別の情報により、転送制御装置110または管理装置210は、自身のネットワーク内に含まれる各装置がどのような機能を有する装置なのかを判別し、管理することができる。また、転送制御装置110または管理装置210は、ネットワーク間通信のモードを設定し、管理することができる。
【0112】
(7)送信情報400
図7は、送信情報400の具体的な形式である。
【0113】
送信情報400は、ヘッダ410とデータ420から構成される。
【0114】
ヘッダ410は、送信先装置アドレス411、送信元装置アドレス412、および転送判別情報413を含む。
【0115】
送信先装置アドレス411は、当該送信情報400が送信されるべき宛先となる装置の装置アドレスが設定される。
【0116】
送信元装置アドレス412は、当該送信情報400を生成した装置の装置アドレスが設定される。
【0117】
転送判別情報413は、例えば、1ビットの情報で表現される。転送判別情報413は、転送装置によって他方のネットワークへ転送する送信情報400では「1」に設定され、転送装置によって他方のネットワークへ転送しない送信情報400では、「0」に設定される。
【0118】
データには、送信先装置を制御するためのコマンド、送信先装置に書き込みたいデータ、送信元装置内で生成されたデータ、または、送信元装置内で読み出されたデータなどが含まれる。
【0119】
<動作>
次に、以上の構成例に基づいて、本発明の実施の形態に係る転送制御装置110と転送対象装置240の間のメッセージ送受信に係る一連の動作について説明する。
【0120】
(1)ネットワーク間転送モードのセットアップ
図8は、本実施の形態に係るネットワーク間転送モードのセットアップ動作を示した図である。また、図12の(A)は、ネットワーク間転送モードのセットアップ前の各装置の装置アドレスを示している。以下、図8、および図12に基づいて、本実施の形態に係るネットワーク間転送モードのセットアップ動作について説明する。
【0121】
転送制御装置110は、第2のネットワーク2に含まれる装置の装置情報を取得するため、装置情報取得メッセージをIPパケットとして生成し(S11)、管理装置210へ送信する(S12)。
【0122】
管理装置210は、装置情報取得メッセージを受信すると、第2のネットワーク2に含まれる装置の装置情報を通知するための装置情報応答メッセージを、IPパケットとして生成し(S13)、転送制御装置110へ送信する(S14)。
【0123】
転送制御装置110は、第2のネットワーク2に含まれる装置の装置情報を取得する。転送制御装置110は、正常に取得した装置情報を管理し、変更するための制御権を管理装置210から転送制御装置110に委譲させるための制御権委譲要求メッセージを、IPパケットとして生成する(S15)。転送制御装置110は、生成した制御権委譲要求メッセージを含むIPパケットを管理装置210へ送信する(S16)。なお、この制御権委譲要求メッセージには、転送装置230を第1のネットワーク1と第2のネットワーク2の間の転送のための中継装置として、使用することの要求が含まれている。また、制御権委譲要求メッセージには、転送装置230の装置アドレス(=6)を転送制御装置の装置アドレス(=1)と同じ値に設定することの要求が含まれている。また、制御権委譲要求メッセージには、管理装置210を省電力状態へ移行させることの要求が含まれている。また、制御権委譲要求メッセージには、転送装置230の通信モードを無条件転送モードに設定すること、などの要求が含まれている。
【0124】
管理装置210は、制御権委譲要求メッセージを受信すると、第2のネットワークの制御権を転送制御装置110に委譲してよいかどうかを判断する(S17)。判断の結果管理装置210は、委譲してよい状態であれば、制御権委譲要求メッセージに従い、転送装置230の装置情報を変更するためのメッセージを生成する(S18)。管理装置210は、生成したメッセージを、転送装置230に送信する(S19)。なお、このメッセージには、制御権委譲要求メッセージに従い、転送装置230の装置情報(装置アドレス=6、通信モード:通常通信モード)を、変更するための指示が含まれている。具体的には、管理装置210は、制御権委譲要求メッセージに従い、転送装置230の装置情報(装置アドレス=6、通信モード:通常通信モード)を、装置情報(装置アドレス=1、通信モード:無条件転送モード)に変更する。
【0125】
なお、制御権を委譲してはいけない状態とは、例えば、第2のネットワーク2に含まれる任意の装置が何らかのトランザクションを実行している場合などである。
【0126】
転送装置230は、装置情報変更指示メッセージを受信すると、その内容に従って自身の装置情報を変更し(S20、及び図12の(B))、変更が完了すると装置情報変更完了メッセージを管理装置210に送信する(S21)。
【0127】
管理装置210は、装置情報変更完了メッセージを受信すると、制御権委譲許可メッセージを転送制御装置110に送信し(S22)、自身は、省電力状態への移行要求に従って省電力状態へ遷移する(S23)。
【0128】
転送制御装置110は、制御権委譲許可メッセージを正常に受信すると、転送装置140の装置アドレス(=7)を転送対象装置240の装置アドレス(=8)と同じ値に設定する。さらに、転送制御装置110は、転送装置140の通信モードを条件付転送モードに設定するための、装置情報変更指示メッセージを生成し(S24)、転送装置140に送信する(S25)。
【0129】
転送装置140は、装置情報変更指示メッセージを受信すると、メッセージの内容に従って、自身の装置アドレスを「7」から「8」に変更し、通信モードを条件付転送モードに変更する(S26、及び図12の(C))。変更が完了すると、転送装置140は、転送制御装置110に対し装置情報変更完了メッセージを送信することによりその旨を通知する(S27)。
【0130】
(2)転送制御装置110から転送対象装置240へのメッセージ送信
図9は、本実施の形態に係る転送制御装置110から転送対象装置240へのメッセージ送信動作を示した図である。以下、図9に基づいて、本実施の形態に係る転送制御装置110から転送対象装置240へのメッセージ送信動作について説明する。
【0131】
転送制御装置110は、送信先装置アドレスを転送対象装置240の装置アドレス(=8)に設定し、送信元装置アドレスを自身の装置アドレス(=1)に設定する。さらに、転送制御装置110は、転送判別情報を有効に設定したデータパケットなどの任意のメッセージを生成し(S31)、転送装置140に送信する(S32)。
【0132】
転送装置140は、メッセージを受信すると、メッセージヘッダを解析し(S33)、送信先装置アドレス(=8)が自身の装置アドレス(=8)に等しいことから自分宛のメッセージであることを認識する。また、転送装置140は、自分宛のメッセージであることを認識すると、自身の通信モードが条件付転送モードに設定されているため、次に転送判別情報を解析する。次に、転送装置140は、転送判別情報が有効であるから、第2のネットワークに向けて、メッセージを転送する(S34)。
【0133】
転送装置230は、受信したメッセージのヘッダを解析し(S35)、送信先装置アドレス(=8)が自身の装置アドレス(=6)に等しくないことからメッセージを転送対象装置に転送する(S36)。
【0134】
転送対象装置240は、受信したメッセージの送信先装置アドレス(=8)が、自身の装置アドレス(=8)に等しいことから自分宛のメッセージであることを認識し、当該メッセージを処理する(S37)。なお、転送対象装置240は、通信機能を有さない装置のため、転送判別情報についてはその内容を無視する。
【0135】
(3)転送対象装置240から転送制御装置110へのメッセージ送信
図10は、本実施の形態に係る転送対象装置240から転送制御装置110へのメッセージ送信動作を示した図である。以下、図10に基づいて、本実施の形態に係る転送対象装置240から転送制御装置110へのメッセージ送信動作について説明する。
【0136】
転送対象装置240は、送信先装置アドレスを転送制御装置110の装置アドレス(=1)に設定し、送信元装置アドレスを自身の装置アドレス(=8)に設定したデータパケットなどの任意のメッセージを生成する(S41)。転送対象装置240は、生成したメッセージを転送装置230に送信する(S42)。
【0137】
転送装置230は、メッセージを受信すると、メッセージヘッダを解析し(S43)、送信先装置アドレス(=1)が自身の装置アドレス(=1)に等しいことから自分宛のメッセージであることを認識する。転送装置230は、自分宛のメッセージであることを認識すると、自身の通信モードが無条件転送モードに設定されているため、第1のネットワークに向けて、メッセージを転送する(S44)。
【0138】
転送装置140は、受信したメッセージのヘッダを解析し(S45)、送信先装置アドレス(=1)が自身の装置アドレス(=8)に等しくないことからメッセージを転送制御装置に転送する(S46)。
【0139】
転送制御装置110は、受信したメッセージの送信先装置アドレス(=1)が、自身の装置アドレス(=1)に等しいことから自分宛のメッセージであることを認識し、当該メッセージを処理する(S47)。
【0140】
(4)ネットワーク間転送モードの終端
図11は、本実施の形態に係るネットワーク間転送モードの終端動作を示した図である。以下、図11に基づいて、本実施の形態に係るネットワーク間転送モードの終端動作について説明する。
【0141】
転送制御装置110は、転送装置230の装置情報をネットワーク間転送モード開始前の状態(装置アドレス=6、通常通信モード)に戻すため、装置情報変更指示メッセージをIPパケットとして生成する(S51)。転送制御装置110は、生成した装置情報変更指示メッセージを含むIPパケットを転送装置230に送信する(S52)。
【0142】
転送装置230は、装置情報変更指示メッセージを受信すると、メッセージの内容に従って自身の装置アドレスを「1」から「6」に変更し、通信モードを通常通信モードに変更する(S53)。変更が完了すると、転送装置230は、転送制御装置110に対し装置情報変更完了メッセージを送信することによりその旨を通知する(S54)。
【0143】
転送制御装置110は、装置情報変更完了メッセージを受信すると、転送装置140の装置アドレスを、転送装置230の装置アドレスに等しく設定するための装置情報変更指示メッセージを生成する(S55)。転送制御装置110は、生成した装置情報変更指示メッセージを転送装置140に送信する(S56)。
【0144】
転送装置140は、装置情報変更指示メッセージを受信すると、メッセージの内容に従って自身の装置アドレスを「8」から「6」に変更する(S57、及び図12の(D))。変更が完了すると、転送装置140は、転送制御装置110に対し装置情報変更完了メッセージを送信することにより、その旨を通知する(S58)。
【0145】
この一連の操作により、転送の対象となる装置は、転送対象装置240から転送装置230に変更される。
【0146】
転送制御装置110は、装置情報変更完了メッセージを受信すると、ネットワーク間転送モードの終端を第2のネットワークに通知するため、転送終了指示メッセージを生成する(S59)。この転送終了指示メッセージには、管理装置210を通常電力状態に遷移させる要求が含まれている。転送制御装置110は、生成した転送終了指示メッセージを転送装置140に送信する(S60)。
【0147】
転送装置140は、メッセージを受信すると、メッセージヘッダを解析し(S61)、送信先装置アドレス(=6)が自身の装置アドレス(=6)に等しいことから自分宛のメッセージであることを認識する。転送装置140は、自分宛のメッセージであることを認識すると、次に転送判別情報を解析し、転送判別情報が有効であることから第2のネットワークに向けて転送する(S62)。なお、転送装置140の通信モードは、条件付き転送モードに設定されている。
【0148】
転送装置230は、メッセージを受信すると、メッセージヘッダを解析し、送信先装置アドレス(=6)が自身の装置アドレス(=6)に等しいことから自分宛のメッセージであることを認識する。次に、転送装置230は、メッセージの内容を解析し(S63)、転送期間終了指示メッセージであることを認識する。転送装置230は、正常に内容を理解した旨を通知するため、転送終了応答メッセージを転送制御装置110に送信する(S64)。
【0149】
転送装置230は、転送終了応答メッセージを送信すると、管理装置210に転送期間が終了した旨を通知するため、管理装置210に割り込みをアサートする(S65)。
【0150】
管理装置210は、割り込みを受信すると、その内容を確認し、省電力状態から通常状態へ遷移する(S66)。
【0151】
転送制御装置110は、転送装置140の装置情報をネットワーク間転送モード開始前の状態(装置アドレス=7、通常通信モード)に戻すため、装置情報変更指示メッセージを生成する(S67)。転送制御装置110は、生成した装置情報変更指示メッセージを転送装置140に送信する(S68)。
【0152】
転送装置140は、装置情報変更指示メッセージを受信すると、メッセージの内容に従って自身の装置アドレスを「6」から「7」に変更し、通信モードを通常通信モードに変更する(S69)。変更が完了すると、転送装置140は、転送制御装置110に対し装置情報変更完了メッセージを送信することにより、その旨を通知する(S70)。
【0153】
以上の一連の操作により、第1のネットワーク1および第2のネットワーク2はネットワーク間転送モード開始前の状態(図12の(A))に戻る。
【0154】
<実施の形態2>
図15の(A)に示すように、第1のネットワークの装置アドレスの一部は、第2のネットワークの装置アドレスの一部と重複していることがある。このような状態では、転送装置の装置アドレスだけを変更すると、一つのネットワーク内に同一の装置アドレスを持つ装置が2台存在することになり、ネットワークが正常に動作しないという問題が生じる。
【0155】
そこで、本実施の形態において、装置アドレスには、一つのネットワーク内で重複が生じないよう、「隣接する装置の装置アドレスは、連続番号とする(ただし装置アドレスが0である装置とその隣の装置は連続しない)」のルールを設定する。次に、装置アドレス変更時には、このルールに従って、全ての装置アドレスを変更するものとする。また、ネットワーク間転送モードの終了時には第2のネットワークの装置について、管理装置は、装置アドレスを転送モード開始前の状態に戻すものとする。
【0156】
なお、本実施形態の転送制御装置は、各装置の装置アドレスおよびその変更ルールを除いて実施の形態1と共通の構成を有するものであるから、ネットワークの構成や各装置の説明、各動作モードにおいて共通する説明は省略する。
【0157】
<動作>
(1)ネットワーク間転送モードのセットアップ
図13は、本実施の形態に係るネットワーク間転送モードのセットアップ動作を示した図である。また、図15の(A)は、ネットワーク間転送モードのセットアップ前の各装置の装置アドレスを示している。以下、図13、および図15に基づいて、本実施の形態に係るネットワーク間転送モードのセットアップ動作について説明する。
【0158】
転送制御装置110は、第2のネットワーク2に含まれる装置の装置情報を取得するための装置情報取得メッセージを、IPパケットとして生成し(S71)、管理装置210へ送信する(S72)。管理装置210は、装置情報取得メッセージを受信すると、第2のネットワーク2に含まれる装置の装置情報を通知するためのメッセージをIPパケットとして生成し(S73)、転送制御装置110へ送信する(S74)。
【0159】
転送制御装置110は、第2のネットワーク2に含まれる装置の装置情報を取得する。転送制御装置110は、正常に取得した装置情報を管理し、装置の制御権を管理装置210から転送制御装置110に委譲させるための制御権委譲要求メッセージを、IPパケットとして生成する(S75)。転送制御装置110は、生成した制御権委譲要求メッセージを含むIPパケットを管理装置210へ送信する(S76)。なお、この制御権委譲要求メッセージには、転送装置230を第1のネットワーク1と第2のネットワーク2の間の転送のための中継装置として、使用することの要求が含まれている。また、制御権委譲要求メッセージには、転送装置230の装置アドレス(=4)を転送制御装置の装置アドレス(=0)と同じ値に設定することの要求が含まれている。また、制御権委譲要求メッセージには、管理装置210を省電力状態に移行させることの要求が含まれている。また、制御権委譲要求メッセージには、転送装置230の通信モードを無条件転送モードに設定すること、などの要求が含まれている。
【0160】
管理装置210は、制御権委譲要求メッセージを受信すると、第2のネットワーク2の制御権を転送制御装置110に委譲してよいかどうかを判断する(S77)。判断の結果、管理装置210は、第2のネットワーク2の制御権を委譲してよい状態であれば、制御権委譲要求メッセージに従い、転送装置230の装置情報を変更するためのメッセージを生成する(S78)。さらに、管理装置210は、生成したメッセージを転送装置230に送信する(S79)。なお、このメッセージには、制御権委譲要求メッセージに従い、転送装置230の装置情報(装置アドレス=4、通信モード:通常通信モード)を、変更するための指示が含まれている。具体的には、管理装置210は、制御権委譲要求メッセージに従い、転送装置230の装置情報(装置アドレス=4、通信モード:通常通信モード)を、装置情報(装置アドレス=0、通信モード:無条件転送モード)に変更する。転送装置230は、受信した装置情報変更メッセージに従って、自身の装置情報を変更し(S80)、変更が完了すると装置情報変更完了メッセージを管理装置210に送信する(S81)。同様に、管理装置210は、上記ルールに従い、管理装置自身の装置アドレスを「0」から「7」に変更し、装置D220の装置アドレスを「3」から「8」に変更する(S82、及び図15の(B))。
【0161】
管理装置210は、装置情報変更完了を確認すると、制御権委譲許可メッセージを転送制御装置110に送信し(S83)、自身は、省電力状態への移行要求に従って、省電力状態へ遷移する(S84)。
【0162】
転送制御装置110は、制御権委譲許可メッセージを正常に受信すると、転送装置140の装置アドレス(=7)を転送対象装置240の装置アドレス(=5)と同じ値に設定する。また、転送制御装置110は、転送装置140の通信モードを条件付転送モードに設定するためのメッセージを生成する。さらに、転送制御装置110は、上記ルールに従って、装置A120、装置B130、装置C150の装置アドレスをそれぞれ「3」、「4」、「6」に変更するためのメッセージを生成する(S85)。転送制御装置110は、生成した4つのメッセージを各装置に送信する(S86)。転送装置140、装置A120、装置B130および装置C150は、受信した装置情報変更メッセージに従って、自身の装置情報を変更する(S87)。次に、転送装置140、装置A120、装置B130および装置C150は、自身の装置情報の変更が完了すると装置情報変更完了メッセージを転送制御装置110に送信する(S88、及び図15の(C))。
【0163】
(2)転送制御装置110から転送対象装置240へのメッセージ送信、および転送対象装置240から転送制御装置110へのメッセージ送信
本実施の形態にかかる動作は、転送制御装置、転送対象装置、転送装置の具体的な装置アドレスの値を除き実施形態1と共通の構成(S31〜S37、S41〜S47)であるから説明を省略する。
【0164】
(3)ネットワーク間転送モードの終端
図14は、本実施の形態に係るネットワーク間転送モードの終端動作を示した図である。以下、図14に基づいて、本実施の形態に係るネットワーク間転送モードの終端動作について説明する。
【0165】
転送制御装置110は、ネットワーク間転送モードの終端を第2のネットワークに通知するため、転送終了指示メッセージをIPパケットとして生成し(S91)、転送装置230に送信する(S92)。この転送終了指示メッセージには、管理装置210を通常電力状態に遷移させることの要求が含まれている。
【0166】
転送装置230は、メッセージを受信すると、メッセージの内容を解析する(S93)。次に、転送装置230は、受信したメッセージが転送期間終了指示メッセージであることを認識すると、管理装置210に転送期間が終了した旨を通知するため、管理装置210に割り込みをアサートする(S94)。
【0167】
管理装置210は、割り込みを受信すると、その内容を確認し、省電力状態から通常状態へ遷移する(S95)。管理装置210は、通常状態への遷移後、第2のネットワークを転送状態開始前の状態に戻すため、装置D220の装置アドレスを「3」に変更するためのメッセージを生成する。さらに、管理装置210は、転送装置230の装置情報をもとの装置情報(装置アドレス=4、通信モード:通常通信モード)にするためのメッセージを生成する(S96)。管理装置210は、生成した2つのメッセージを各装置に送信する(S97)。装置D220および転送装置230は、受信した装置情報変更メッセージに従って、自身の装置情報を変更し(S98)、変更が完了すると装置情報変更完了メッセージを管理装置210に送信する(S99)。管理装置210は、自身の装置アドレスを「0」に変更した後(S100)、転送制御装置110に通常状態遷移完了を通知するメッセージをIPパケットとして送信する(S101)。
【0168】
転送制御装置110は、転送装置140の装置情報をネットワーク間転送モード開始前の状態(装置アドレス=7、通常通信モード)にするためのメッセージを生成する。さらに、転送制御装置110は、装置A120、装置B130、装置C150の装置アドレスをそれぞれ「5」、「6」、「8」に変更するためのメッセージを生成する(S102)。次に、転送制御装置110は、生成した4つのメッセージを各装置に送信する(S103)。転送装置140、装置A120、装置B130および装置C150は、受信した装置情報変更メッセージに従って自身の装置情報を変更する(S104)。次に、転送装置140、装置A120、装置B130および装置C150は、自身の装置情報の変更が完了すると、装置情報変更完了メッセージを転送制御装置110に送信する(S105)。
【0169】
以上の一連の操作により、第1のネットワーク1および第2のネットワーク2は、ネットワーク間転送モード開始前の状態(図15の(A))に戻る。
【0170】
<まとめ>
以上、実施の形態1、2によれば、第1のネットワーク1は転送制御装置110と転送装置140を含み、第2のネットワーク2は管理装置210と転送装置230、および転送対象装置240を含む系とした。
【0171】
また、本発明に係る転送制御装置110は、転送装置140、管理装置210、転送装置230、転送対象装置240、送信部111、送信情報生成部112、送信先情報設定部101、転送判別情報設定部102、転送終了指示情報生成部103、装置情報割当部104、電力制御指示部105、装置情報変更要求部106、装置情報取得部113、および受信部114を含む構成とした。
【0172】
本構成により、本実施の形態は、第1のネットワーク1の転送装置140と第2のネットワーク2の転送対象装置240の装置アドレスが等しくなる。つまり、転送制御装置110は、転送対象装置240へメッセージを送信するため、送信先装置アドレスとして転送対象装置240の装置アドレスを設定する。これにより、転送制御装置110は、送信先装置アドレスとして、中継役となる転送装置140の装置アドレスを設定したことになる。したがって、本実施の形態は、ネットワーク間の中継役となる転送装置140でのアドレス変換が必要なくなるとともに、送信先装置アドレスのほかに中継装置の装置アドレスを設定する必要がなくなる。これにより、本実施の形態は、ネットワーク間転送に係る処理の簡易化、処理負荷の低減、およびスループットの向上に奏功する。
【0173】
また、本実施の形態は、第1のネットワーク1の転送制御装置110と第2のネットワーク2の転送装置230の装置アドレスが等しくなる。つまり、転送対象装置240は、転送制御装置110へメッセージを送信するため、送信先装置アドレスとして転送制御装置110の装置アドレスを設定する。これにより、転送対象装置240は、送信先アドレスとして、中継役となる転送装置230の装置アドレスを設定したことになる。したがって、本実施の形態は、ネットワーク間の中継役となる転送装置230でのアドレス変換が必要なくなるとともに、送信先装置アドレスのほかに中継装置の装置アドレスを設定する必要がなくなる。これにより、本実施の形態は、ネットワーク間転送に係る処理の簡易化、処理負荷の低減、およびスループットの向上に奏功する。
【0174】
また、本実施の形態は、第1のネットワーク1と第2のネットワーク2で独立にアドレス空間を使用できるため、両ネットワークでアドレス空間を共有する場合に比べて広範なアドレス空間の利用が可能になる。
【0175】
また、任意の一つの転送装置に転送対象装置と同じ装置アドレスの割り当ては、転送装置がひとつのネットワーク内に複数ある場合、または転送装置と転送制御装置が様々な接続トポロジで接続されているような場合にも柔軟に対応できる。
【0176】
また、本実施の形態は、パケットヘッダに転送判別情報フィールドを設けることにより、パケット毎にネットワーク間転送の可・不可を設定できるようになり、より柔軟性の高い通信を行えることができる。
【0177】
また、本実施の形態は、通信機能に通常通信モードの他、条件付転送モードと無条件転送モードを設けることにより、転送対象となる装置なのか、ネットワーク間転送のための装置なのかの適切な制御・管理が可能となる。
【0178】
また、本実施の形態は、無条件転送モードを設けることにより、転送対象装置が転送判別情報フィールドを認識できないような装置であっても、ネットワーク間転送を効率的に行うことが可能になる。
【0179】
<実施の形態に係るその他の変形例>
(1)実施の形態1、2では、転送制御装置110が第2のネットワーク2に含まれる全ての装置の装置情報を取得する場合を説明したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。例えば、転送制御装置110は、所望の機能を有する装置を指定する形でその装置アドレスを取得するものであってもよい。また、この場合、管理装置210は、指定された装置が第2のネットワークに含まれる場合はその装置情報を転送制御装置110に通知し、含まれない場合はその旨を転送制御装置110に通知するとしてもよい。このようにすることで、本変形例では、転送制御装置110と管理装置210との間での必要十分なメッセージのやりとりが実現される。
【0180】
あるいは、転送制御装置110は、管理装置210から全ての装置の装置情報を得た後、所望の機能を有する装置を指定する形でその装置アドレスを取得するものであってもよい。このようにすることで、本変形例では、転送制御装置110は、第2のネットワーク2の装置であって所望の機能を有する装置について、装置アドレスと、装置の有する機能とを対応付けた状態で取得することができる。
【0181】
(2)実施の形態1、2では、管理装置210が制御権委譲許可メッセージに含まれる電力制御指示部105からの要求に応じて、省電力状態へ遷移する場合を説明したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。例えば、管理装置210は、制御権委譲後に自発的に省電力状態に遷移するとしてもよい。このようにすることで、本変形例では、管理装置210は電力制御指示部105からの明示的な指示がなくても省電力状態に遷移することができ、省電力効果が得られる。
【0182】
(3)実施の形態1、2では、転送対象装置240が転送判別情報の設定ができない場合を前提に転送装置230に無条件転送モードを設定する場合を説明したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。例えば、転送対象装置240は、転送判別情報の設定ができる場合などを前提に条件付転送モードを設定するとしてもよい。このようにすることで、本変形例では、第2のネットワーク側でも転送装置230の柔軟な動作が実現される。
【0183】
(4)実施の形態1、2では、ネットワーク間転送モードの終了通知をメッセージとして送信する場合を説明したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。実施の形態1、2では、例えば、パケットヘッダにその旨を通知するフィールドが設けられているとしてもよい。このようにすることで、本変形例では、終了通知メッセージを生成する必要がなくなり、トラヒックの軽減が実現される。
【0184】
(5)実施の形態1、2では、管理装置210に対してネットワーク間転送モードの終了を通知する方法として割り込みをアサートする場合を説明したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。例えば、管理装置210に対してネットワーク間転送モードの終了の通知は、メッセージとして送信するとしてもよい。このようにすることで、本変形例では、さまざまな情報をメッセージに含めて管理装置に通知することが可能になる。
【0185】
(6)実施の形態1、2では、管理装置210に対してネットワーク間転送モードの終了を通知する方法として割り込みをアサートする場合を説明したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。例えば、管理装置210に対してネットワーク間転送モードの終了の通知は、転送装置230が管理装置に前記通知を行うために、第2のネットワークとは独立した信号線を設けてもよい。このようにすることで、本変形例では、管理装置は省電力状態において受信部215を介して受け付けた情報が割り込みであるか否かを解析する必要がなくなり、より高い省電力効果が得られる。
【0186】
(7)実施の形態1では、ネットワーク間転送モードを終端する際に、転送装置230の装置情報を転送制御装置110が変更する場合を説明したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。例えば、転送装置230の装置情報の変更は、管理装置210が通常状態に遷移した後に第2のネットワーク2に含まれる全ての装置の装置情報を再割当するとしてもよい。このようにすることで、本変形例では、管理装置210は省電力モードに遷移する際に各装置の装置情報を記憶しておく必要がなくなり、より高い省電力効果が実現される。
【0187】
(8)実施の形態1、2では、送信元装置が転送制御装置110である場合を説明したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。例えば、送信元装置は、第1のネットワークに含まれる任意の装置としてもよい。これは、例えば、ネットワーク間転送セットアップフェーズで、転送装置230の装置アドレスを送信元装置の装置アドレスに等しく設定することで実現される。このようにすることで、本変形例では、任意の装置間での効率的なネットワーク間転送が実現される。
【0188】
(9)実施の形態1、2では、第1のネットワーク1と第2のネットワーク2とがデータリンク層において同一のプロトコルで動作している場合を説明したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。例えば、転送に係るプロトコルがネットワーク層であれば、第1のネットワーク1と第2のネットワーク2とは、ネットワーク層において同一のプロトコルで動作し、かつ、データリンク層において異なるプロトコルで動作してもよい。また、例えば、第1のネットワーク1と第2のネットワーク2とは、転送に係るプロトコルが完全に同一ではないが、IPパケットやフレームなど、転送に係るパケットの形式が同一であって、装置アドレスやヘッダの変換を不要としてもよい。このようにすることで、本変形例では、様々なネットワーク構成に本発明を適用することが可能になる。
【0189】
(10)実施の形態1、2では、第1のネットワーク1、および第2のネットワーク2がともにリングトポロジである場合を説明したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。例えば、第1のネットワーク1および第2のネットワーク2は、少なくとも一方のネットワークがデイジーチェーントポロジであってもよいし、スタートポロジであってもよい。このようにすることで、本変形例では、様々なトポロジを前提としたシステムやアプリケーションに本発明を適用することが可能になる。
【0190】
(11)実施の形態1、2では、転送対象装置240が記憶装置である場合を説明したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。例えば、転送対象装置240は、通信装置、または、通信装置と記憶装置とのデュアルロールデバイス、その他様々な機能を実現する装置であってもよい。このようにすることで、本変形例では、様々な装置との間でのネットワーク間転送が実現される。特に、転送対象装置240が転送装置230と異なる通信規格に対応する場合、第1のネットワーク1に含まれる各装置は、第1のネットワーク1と第2のネットワーク2の間のネットワークと異なるネットワークへの接続が可能になる。これにより、本変形例では、例えば、モバイルルータなどへの本発明の展開が可能になる。
【0191】
(12)実施の形態1、2では、第1のネットワーク1に含まれる装置の装置アドレスが、いずれも転送対象装置240の装置アドレスに等しくない場合について説明したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。また、第1のネットワーク1に含まれる装置の装置アドレスが転送対象装置240の装置アドレスと重複した場合に、転送制御装置以外の全ての装置の装置アドレスを変更することを説明したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。例えば、転送対象装置240の装置アドレスが重複した場合には、重複した装置の装置アドレスを、第1のネットワーク1の装置アドレス空間の中で未使用の装置アドレスを再割当することによって、装置アドレスの重複を解決してもよい。
【0192】
(13)実施の形態1、2では、第2のネットワーク2に含まれる装置の装置アドレスが、いずれも転送制御装置110の装置アドレスに等しくない場合について説明したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。また、第2のネットワーク2に含まれる装置の装置アドレスが転送制御装置110の装置アドレスと重複した場合に、全ての装置の装置アドレスを変更することを説明したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。例えば、転送制御装置110の装置アドレスと重複する場合には、重複した装置の装置アドレスを、第2のネットワーク2の装置アドレス空間の中で未使用の装置アドレスを再割当することによって、装置アドレスの重複を解決してもよい。
【0193】
(14)実施の形態1、2では、装置情報応答メッセージや制御権委譲許可メッセージ、装置情報変更完了メッセージ、転送終了応答メッセージが送信先に届かなかった場合について言及していない。この場合、本変形例では、装置情報取得メッセージ、制御権委譲要求メッセージ、装置情報変更指示メッセージ、および転送終了指示メッセージを、それぞれ対応する応答メッセージを受信できるまで再送する、としてもよい。あるいは、本変形例では、所定の回数を上限として、対応する応答メッセージを再送する、としてもよい。
【0194】
(15)実施の形態1、2では、転送装置140、転送装置230にIPアドレスを割り当て、装置情報取得メッセージなど一部のネットワーク間メッセージを、IPパケットで送信する場合を説明したが、必ずしもこの場合に限定されない。例えば、一部のネットワーク間メッセージは、WiGigのMACフレームでメッセージ送信を行ってもよい。また、本変形例では、例えば、転送装置140および転送装置230に任意の通信プロトコル上のアドレスを割り当てて、当該通信プロトコルでメッセージ送信を行ってもよい。
【0195】
(16)実施の形態1、2では、転送装置140に条件付転送モードを設定する場合を説明したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。例えば、本変形例では、転送装置140に無条件転送モードを設定するとしてもよい。このようにすることで、本変形例では転送判別情報フィールドが不要なメッセージ形式が定義され、ヘッダオーバヘッドの低減による、より効率的なネットワーク間転送が実現される。
【0196】
(17)実施の形態1、2では、第1のセット10がBDレコーダであり、第2のセット20がスマートフォンである場合を説明したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。例えば、第1のセット10及び第2のセット20は、テレビ、パーソナルコンピュータ、デジタルカメラ、ハンディムービー、及び、タブレット端末など、任意の機器であってよい。また、実施の形態1、2では、一つのセットが単一の機器である場合に限定されない。例えば、装置A、装置Bは、第1の装置とは別の機器であってもよい。
【0197】
(18)実施の形態1、2では、転送装置140および転送装置230のインターフェースがSDIOインターフェースである場合を説明したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。例えば、転送装置140および転送装置230のインターフェースは、USBやPCI、PCI Express、SATAやHDMIなど任意のインターフェースであってもよい。
【0198】
(19)実施の形態1、2では、転送装置140および転送装置230の通信規格はWiGigである場合を説明したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。転送装置140および転送装置230の通信規格は、例えば、IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g、IEEE802.11n、LTEやWiMAXなど任意の通信規格であってもよい。
【0199】
(20)実施の形態1、2では、第1の装置100と転送制御装置110、および第2の装置200と管理装置210が一つ集積回路として実現される場合を説明したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。例えば、第1の装置100と転送制御装置110、または、第2の装置200と管理装置210とは、それぞれ別の集積回路として実現されてもよい。
【0200】
(21)実施の形態1、2では、装置アドレスが4ビット、インターフェースバージョンが3ビット、装置種別が5ビット、および転送判別情報が1ビットの場合を説明したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。各情報のビット幅は、それぞれ任意のビット幅であってもよい。
【0201】
(22)実施の形態1、2では、装置情報のサブフィールドとして、装置アドレス、インターフェースバージョン、装置種別がこの順に並ぶ場合を説明したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。また、メッセージヘッダは、送信先装置アドレス、送信元装置アドレス、転送判別情報がこの順に並ぶ場合を説明したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。装置情報のサブフィールドおよびメッセージヘッダは、任意の順番で定義されていてもよいし、また、間にその他のフィールドが含まれる場合であってもよい。
【0202】
(23)実施の形態1、2では、転送制御装置110と転送装置140が別々の装置である場合について説明したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。例えば、転送制御装置110と転送装置140とは、物理的に一つの装置として実現されていてもよい。この場合は、機能毎に装置アドレスを持たせてもよいし、物理的な装置の単位で装置アドレスを持たせてもよい。
【0203】
(24)実施の形態1、2では、管理装置210と転送装置230が別々の装置である場合について説明したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。例えば、管理装置210と転送装置230とは、物理的に一つの装置として実現されていてもよい。この場合は、機能毎に装置アドレスを持たせてもよいし、物理的な装置の単位で装置アドレスを持たせてもよい。
【0204】
(25)実施の形態1、2では、転送装置230と転送対象装置240が別々の装置である場合について説明したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。例えば、転送装置230と転送対象装置240とは、物理的に一つの装置として実現されていてもよい。この場合は、機能毎に装置アドレスを持たせてもよいし、物理的な装置の単位で装置アドレスを持たせてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0205】
本発明は、ネットワーク間の効率的なデータ転送を実現するためのデータ転送装置に関するものであって、特にアドレス変換に係る処理負荷の低減を可能にし、転送スループットの向上に奏功する。また、本発明は、アドレス空間の有効な活用や、通信電力の低減にも奏功する。
【0206】
したがって、本発明は、異なるネットワーク間で、対向のネットワーク側にある装置に効率的にアクセスまたは制御するような集積回路製品に有効である。また、本発明は、その他、家電製品、パーソナルコンピュータ、デジタルカメラやハンディムービーなどのハンドヘルド製品、および携帯電話やスマートフォン、タブレットなどのモバイル端末などへの適用にも有効である。
【符号の説明】
【0207】
1 第1のネットワーク
2 第2のネットワーク
110 転送制御装置
140 転送装置
210 管理装置
230 転送装置
240 転送対象装置
111 送信部
112 送信情報生成部
101 送信先情報設定部
102 転送判別情報設定部
103 転送終了指示情報生成部
104 装置情報割当部
105 電力制御指示部
106 装置情報変更要求部
113 装置情報取得部
114 受信部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19