特許第5837800号(P5837800)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5837800
(24)【登録日】2015年11月13日
(45)【発行日】2015年12月24日
(54)【発明の名称】階高調整式ダブルデッキエレベータ
(51)【国際特許分類】
   B66B 1/42 20060101AFI20151203BHJP
   B66B 1/06 20060101ALI20151203BHJP
【FI】
   B66B1/42 B
   B66B1/06 D
【請求項の数】7
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2011-241686(P2011-241686)
(22)【出願日】2011年11月2日
(65)【公開番号】特開2013-95572(P2013-95572A)
(43)【公開日】2013年5月20日
【審査請求日】2014年1月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000279
【氏名又は名称】特許業務法人ウィルフォート国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】加藤 可奈子
(72)【発明者】
【氏名】深田 裕紀
(72)【発明者】
【氏名】中川 公人
(72)【発明者】
【氏名】杉山 洋平
(72)【発明者】
【氏名】山下 幸一
【審査官】 大塚 多佳子
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭63−282072(JP,A)
【文献】 特開2001−192181(JP,A)
【文献】 実開昭52−134960(JP,U)
【文献】 特許第4510989(JP,B2)
【文献】 特許第4457450(JP,B2)
【文献】 特許第4595200(JP,B2)
【文献】 特開2004−010174(JP,A)
【文献】 特開2004−277124(JP,A)
【文献】 特許第4158306(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 1/42
B66B 1/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下に移動する外かご枠と、
前記外かご枠の中に配置され、前記外かご枠内で移動する複数の内かごと
前記複数の内かご同士を接続し支持する支持部品と、
前記支持部品を駆動し前記複数の内かごを連動して移動させることにより、前記複数の内かごの間隔を調整する内かご間隔調整部と、を有する階高調整式ダブルデッキエレベータであって、
前記複数の内かごの位置を検出する第1の内かご位置検出部を更に有し、
前記支持部品は伸縮し、
前記第1の内かご位置検出部は、前記支持部品が伸縮した場合であっても、伸縮に影響されずに、前記外かご枠に対する前記複数の内かごの位置を検出する
高調整式ダブルデッキエレベータ。
【請求項2】
前記第1の内かご位置検出部は、前記複数の内かごの各内かごに対して1つずつ備えられ、前記内かご間隔調整部以外の場所であって、前記外かご枠と前記複数の内かごとの間にそれぞれ設けられる、請求項1に記載の階高調整式ダブルデッキエレベータ。
【請求項3】
前記第1の内かご位置検出部は、前記外かご枠に対する前記内かごの移動距離を所定の分解能で測定し、前記外かご枠に対する前記内かごの位置の測定値を算出する、請求項2に記載の階高調整式ダブルデッキエレベータ。
【請求項4】
前記第1の内かご位置検出部は
前記内かごの移動に伴って移動するロープと、
前記ロープで回転するローププーリと、
前記ローププーリの回転量を測定するロータリーエンコーダと、
を有する請求項3に記載の階高調整式ダブルデッキエレベータ。
【請求項5】
前記外かご枠に対する前記内かごの移動を、前記第1の内かご位置検出部よりも高い精度で、かつ前記第1の内かご位置検出部よりも低い分解能で検出する、第2の内かご位置検出部を更に有し、
前記第2の内かご位置検出部によって前記外かご枠に対する前記内かごの移動が検出されると、前記第2の内かご位置検出部の検出結果に基づいて、前記第1の内かご位置検出部の測定値を所定値に補正する、
請求項3まは4に記載の階高調整式ダブルデッキエレベータ。
【請求項6】
前記第2の内かご位置検出部は
前記外かご枠または前記内かごのいずれか一方に配置された発光部と受光部を有し、前記発光部からのレーザー光を前記受光部で受光する検出器と、
前記外かご枠または前記内かごのうち前記検出器が配置されていない方に配置され、前記外かご枠に対して前記内かごが所定の位置にくると前記発光部からのレーザー光を遮る遮断板と、
を有する、請求項5に記載の階高調整式ダブルデッキエレベータ。
【請求項7】
前記内かごが所定階に着床している状態で、前記第1の内かご位置検出部で検出される前記内かごの前記外かご枠に対する位置の変化に応じて前記外かご枠の位置を変化させる外かご枠位置制御手段を更に有する、
請求項1から6のいずれか一項に記載の階高調整式ダブルデッキエレベータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、上下に移動可能な外かご枠の中に複数の内かごが配置され、内かごが外かごに対して移動可能な階高調整式ダブルデッキエレベータに関する。
【背景技術】
【0002】
外かご枠および上下2つの内かごの各々に位置検出器を配置し、それらの3つの位置検出器を用いて2つの内かごの着床を制御する階高調整式ダブルデッキエレベータが特許文献1に開示されている。
【0003】
特許文献1に記載された階高調整式ダブルデッキエレベータは、外かご枠に配置した位置検出装置を用いた制御により外かご枠を階間に停止させておき、上下2つの内かごを外かご枠内で移動させ、内かごの各々に配置された位置検出装置によりそれぞれの内かごの着床位置を検出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−277124号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の通り、特許文献1に記載された階高調整式ダブルデッキエレベータは、着床位置を位置検出点として、内かごの位置を検出するものである。そのため、位置検出点から外れた内かごの位置を正確に測定することができない。例えば、乗客が乗降する際に、内かごを支持している部品が伸縮し、それによって内かごが位置検出点を外れてしまうと、その内かごの位置を正確に測定できなくなってしまう。
【0006】
本発明の目的は、外かご枠に対して内かごが移動する階高調整式ダブルデッキエレベータにおいて、内かごの位置を正確に測定する技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様による階高調整式ダブルデッキエレベータは、上下に移動する外かご枠と、前記外かご枠の中に配置され、前記外かご枠内で移動する複数の内かごと、前記複数の内かごを連動して移動させることにより、前記複数の内かごの間隔を調整するかご間隔調整手段と、前記内かごの各々の前記外かご枠に対する位置を検出する第1の内かご位置検出手段と、を有している。
【0008】
また、前記第1の内かご位置検出手段は、前記外かご枠に対する前記内かごの移動距離を所定の分解能で測定し、前記外かご枠に対する前記内かごの位置の測定値を算出するものであってもよい。
【0009】
また、前記第1の内かご位置検出手段は、前記内かごの移動に伴って移動するロープと、前記ロープで回転するローププーリと、前記ローププーリの回転量を測定するロータリーエンコーダと、有することにしてもよい。
【0010】
また、本階高調整式ダブルデッキエレベータは、前記外かご枠に対する前記内かごの移動を、前記第1の内かご位置検出手段よりも高い精度で、かつ前記第1の内かご位置検出手段よりも低い分解能で検出する、第2の内かご位置検出手段を更に有し、前記第2の内かご位置検出手段によって前記外かご枠に対する前記内かごの移動が検出されると、前記第2の内かご位置検出手段の検出結果に基づいて、前記第1の内かご位置検出手段の測定値を所定値に補正することにしてもよい。
【0011】
また、前記第2の内かご位置検出手段は、前記外かご枠または前記内かごのいずれか一方に配置された発光部と受光部を有し、前記発光部からのレーザー光を前記受光部で受光する検出器と、前記外かご枠または前記内かごのうち前記検出器が配置されていない方に配置され、前記外かご枠に対して前記内かごが所定の位置にくると前記発光部からのレーザー光を遮る遮断板と、を有することにしてもよい。
【0012】
また、階高調整式ダブルデッキエレベータは、前記内かごが所定階に着床している状態で、前記第1の内かご位置検出手段で検出される前記内かごの前記外かご枠に対する位置の変化に応じて前記外かご枠の位置を変化させる外かご枠位置制御手段を更に有することにしてもよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、外かご枠に対する内かごの相対的な位置を検出するので、内かごが着床位置から外れても、内かごの位置を正確に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の基本的な実施形態による階高調整式ダブルデッキエレベータの構成を示すブロック図である。
図2】第2の内かご位置検出部15の構成例を示す図である。
図3】本実施例に係る階高調整式ダブルデッキエレベータのかご部分の構成を示す図である。
図4】本実施例の階高調整式ダブルデッキエレベータの全体図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0016】
図1は、本発明の基本的な実施形態による階高調整式ダブルデッキエレベータの構成を示すブロック図である。
【0017】
本実施形態の階高調整式ダブルデッキエレベータ10は、外かご枠11、2つの内かご12、内かご間隔調整部13、第1の内かご位置検出部14、第2の内かご位置検出部15、外かご駆動器16、釣合い錘17、および制御部CCを有している。
【0018】
外かご枠11は、ロープ18によって釣合い錘17と接続されており、外かご駆動器16がロープ18を駆動することにより上下に移動する。
【0019】
2つの内かご12はロープ19で互いに接続されて外かご枠11の中に配置され、内かご間隔調整部13がロープ19を駆動することにより、外かご枠11内で移動する。この移動によって、2つの内かご12の間隔が変化する。
【0020】
内かご間隔調整部13は、制御部CCからの制御指示にしたがって、ロープ19を駆動して2つの内かご12を連動して移動させることにより、2つの内かご12の間隔を所望の間隔に調整する。
【0021】
第1の内かご位置検出部14は各内かご12に対して1つずつ備えられている。第1の内かご位置検出部14は、内かご12の外かご枠11に対する位置を検出する。その際、第1の内かご位置検出部14は、外かご枠11に対する内かご12の移動距離を所定の分解能で測定し、測定結果から、外かご枠に対する内かご12の位置を測定し、測定値を出力する。
【0022】
本実施形態によれば、外かご枠11に対する内かご12の位置を検出するので、外かご枠11に対して内かご12が移動する階高調整式ダブルデッキエレベータ10において、内かご12が着床位置から外れても、内かご12の位置を正確に測定することができる。
【0023】
更に詳しくみると、第1の内かご位置検出部14は、ロープ21、ローププーリ22、およびロータリーエンコーダ23を有している。
【0024】
ロープ21はリング状になっており、内かご12と連動し、内かご12の移動に伴って回転する。ロープ21の移動量(回転量)と内かご12の移動量は一致している。
【0025】
ロープ21はローププーリ22に接触しており、ローププーリ22はロープ21の移動によって回転する。ロープ21の移動量とローププーリ22の回転量は対応している。
【0026】
ロータリーエンコーダ23は、ローププーリ22と一体的に構成され、ローププーリ22の回転量を測定する。ローププーリ22の回転量を測定することは、内かご12の移動量を測定することに相当する。
【0027】
第2の内かご位置検出部15は、第1の内かご位置検出部14の検出値を調整するためのものであり、外かご枠11に対する12内かごの移動を、内かご位置検出部14よりも高い精度で、しかし第1の内かご位置検出部14よりも低い分解能で検出する。内かご12の移動に伴って第1の内かご位置検出部14は連続的に測定値が出力されるのに対して、第2の内かご位置検出部15は内かご12が一定量移動しないと測定値が出力されない。ただし、第2の内かご位置検出部15の測定値が出力された場合、その測定値の精度は第1の内かご位置検出部14の測定値の精度よりも高い。
【0028】
第2の内かご位置検出部15によって外かご枠11に対する内かご12の移動が検出されると、第2の内かご位置検出部15の検出結果に基づいて、第1の内かご位置検出部14の測定値は所定値に補正される。
【0029】
制御部CCは、第1の内かご位置検出部14および第2の内かご位置検出部15の検出結果と、内かご12内あるいは各階のボタンが押されたことによる移動指示とに基づいて、外かご駆動器16および内かご間隔調整部13にロープ18、19を駆動させるための制御指示を送る。
【0030】
図2は、第2の内かご位置検出部15の構成例を示す図である。図2によって更に詳しくみると、第2の内かご位置検出部15は検出器31と遮断板32を有している。検出器31と遮断板32は一方が外かご枠11に配置され、他方が内かご12に配置されており、内かご12の移動により検出器31と遮断板32の相対位置が上下方向に変化する。
【0031】
検出器31は発光部33と受光部34を有し、発光部33からのレーザー光を受光部34で受光する。遮断板32は、櫛状に配置された複数の突起部35を有し、外かご枠11に対して12内かごが所定の相対位置にくると、発光部33からのレーザー光を突起部35で遮る。受光部34でレーザー光が受信されなくなったことで、検出器31と遮断板32が所定の相対位置に来たことが分かる。
【0032】
第2の内かご位置検出部15は、外かご枠11と内かご12に固定された変形しない部材で位置検出を行う構造なので、ロープ21の伸び等で誤差が生じ得る第1の内かご位置検出部14よりも高い精度での測定が可能である。その一方で、第2の内かご位置検出部15は、分離して配置された突起部35でレーザー光が遮られたときに位置を検出するものなので、第1の内かご位置検出部15よりも分解能は低い。
【0033】
なお、図2には、検出器31が内かご12に固定され、遮断板32が外かご枠11に固定される例を示したが、本発明がその構成に限定されることはない。検出器31が外かご枠11に固定され、遮断板32が内かご12に固定されていてもよい。また、図2には、遮断板32に複数の突起部35がある例を示したが、本発明がその構成に限定されることは無い。他の例として、遮断板32が有する突起部35が1つである構造や、遮断板32自体がレーザー光を遮る構造であってもよい。例えば、上側の内かご12用には図2に示した構造の第2の内かご位置検出部15を用い、下側の内かご12用には、検出器31が外かご枠11に固定され、遮断板32が内かご12に固定され、かつ、遮断板32自体がレーザー光を遮る構造の第2の内かご位置検出部15を用いてよい。
【0034】
制御部CCは、内かご12が所定階に着床している状態で、第1の内かご位置検出部14で検出される内かご12の外かご枠11に対する相対位置の変化に応じて、外かご枠11の位置を変化させ、内かご12と所定階の床位置が一致した状態をできるだけ維持する。
【0035】
なお、本実施形態では、図1に示した構造の第1の内かご位置検出部14と、図2に示した構造の第2の内かご位置検出部15とで、外かご枠11に対する内かご12の位置を検出する例を示したが、本発明がこの構成に限定されることは無い。本発明の置検出手段は、外かご枠11に対する内かご12の相対的な位置を検出するものであればよい。例えば、外かご枠11に固定された測距器からの光などの電磁波を、内かご12に固定された反射器で測距器に反射し、測距器で測距器と反射器の距離を測定することにしてもよい。
【0036】
続いて、本発明の、より具体的な実施例について説明する。
【0037】
図3は、本実施例に係る階高調整式ダブルデッキエレベータのかご部分の構成を示す図である。図4は、本実施例の階高調整式ダブルデッキエレベータの全体図である。
【0038】
本実施例に係る階高調整式ダブルデッキエレベータ10は、階間寸法の不揃いな建物等に配置され、図3に示すように、外かご枠11内に、上かご12A及び下かご12Bが配置されている。
【0039】
上かご12A及び下かご12Bに、内かご間隔調整機構13’が設けられている。このかご間隔調整機構13’は、ロープ19により互いに繋がれた上かご12Aと下かご12Bを上下逆方向に同じ距離だけ走行させる巻上機である。この巻上機は、かご間隔調整制御装置30によって駆動される。
【0040】
かご間隔調整制御装置30は、上下かご12A,12Bにそれぞれ設けられた上かご位置検出装置14Aと下かご位置検出装置14Bの測定結果に基づいて、上下かご12A、12Bの間隔を認識し、上下かご12A、12Bが所望の間隔となる様に巻上機(かご間隔調整機構13’)を駆動する。
【0041】
上下かご位置検出装置14A、14Bは、上下かご12A、12Bのそれぞれに配置されたローププーリ22A、22Bにロータリーエンコーダ23A、23Bを設け、上かご12A、下かご12Bと連動するロープ21A、21Bの移動を検出するものであり、かご間隔調整機構13’と上下かご12A、12Bを繋ぐロープ19の伸縮に影響されず、内かご12A、12Bの位置(外かご枠11に対する相対位置)を検出することができる。
【0042】
また、上かご12Aに配置された上かご基点検出器31Aと、外かご枠11内に配置された上かご基点検出板32Aとで、第2の上かご位置検出装置15Aが構成されている。
【0043】
上かご基点検出器31Aが上かご基点検出板32Aの形状変化を検知した際に得られる位置情報により、上かご位置検出装置14Aの位置情報を補正する。
【0044】
下かご12Bに配置された下かご基点検出板32Bと、外かご枠11内に配置された下かご基点検出器31Bとで、第2の下かご位置検出装置15Bが構成されている。
【0045】
下かご基点検出板32Bが下かご基点検出器31Bを通過した際に得られる位置情報により、下かご位置検出装置14Bの位置情報を補正する。
【0046】
第2の上かご位置検出装置15A、第2の下かご位置検出装置15Bの位置情報は精度が高く、それらの位置情報によって上かご位置検出装置14Bと下かご位置検出装置14Bの位置情報を補正することで、高精度でかつ高分解能のかご位置検出が可能となる。
【0047】
このように構成された階高調整式ダブルデッキエレベータ10において、図4に示すように、外かご枠11は、ロープ18により釣合い錘17と繋がれている。ロープ18は、外かご駆動器である電動機16’によって駆動される。
【0048】
電動機16’は制御装置40によって制御され、これにより、外かご枠11と釣合い錘17が互いに上下反対方向に昇降する。
【0049】
外かご枠11が走行中に着床すべき階が決定すると、制御装置40がかご間隔調整制御装置30に起動指令を送信する。かご間隔調整制御装置30は予め制御装置40がもっている建物の階間距離データから目標かご間距離および駆動方向を決定し、かご間隔調整機構13’を動作させる。上下かご12A、12Bは目標かご間距離に達すると停止する。
【0050】
ここで、乗客の乗降等によりロープ19が伸縮し上下かご12A、12Bの位置が変動した場合、上下かご位置検出装置14A、14Bにより上下かご12A、12Bそれぞれの変動量が認識される。その変動量は、上下かご位置検出装置14A、14Bから制御装置40に送信され、制御装置40は、その変動量に応じた外かご枠位置補正量を算出し、電動機16’を駆動して外かご枠11の位置を補正する。
【0051】
以上説明したように、本実施例の階高調整式ダブルデッキエレベータ10は、着床の際、上下かご基点検出器31A、31Bで得られる位置情報により、補正された上下かご位置検出装置14A、14Bの上下かご12A、12Bの位置情報を基にかご間隔調整機構13’を駆動して上下かご12A、12Bの間隔を着床階の階間距離に調整する。また、着床後の乗客の乗降等により上下かご12A、12Bの位置が変動した場合、上下かご位置検出装置14A、14Bによって得られた位置情報を基に電動機16’を駆動し、外かご枠11の位置を補正する。従って、階高調整式ダブルデッキエレベータ10の高精度な着床制御が可能となる。
【0052】
上述した本発明の実施形態および実施例は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態あるいは実施例だけに限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。
【符号の説明】
【0053】
10…階高調整式ダブルデッキエレベータ、11…外かご枠、13’…間隔調整機構、13…間隔調整部、14…第1の位置検出部、14A…第1の位置検出装置、14B…第1の位置検出装置、15…第2の位置検出部、15A…第2の位置検出装置、15B…第2の位置検出装置、16…外かご駆動器、16…電動機、17…釣合い錘、18…ロープ、19…ロープ、21…ロープ、21A…ロープ、21B…ロープ、22…ローププーリ、22A…ローププーリ、22B…ローププーリ、23…ロータリーエンコーダ、23A…ロータリーエンコーダ、23B…ロータリーエンコーダ、30…間隔調整制御装置、31…検出器、31A…上かご基点検出器、31B…下かご基点検出器、32…遮断板、32A…上かご基点検出板、32B…下かご基点検出板、33…発光部、34…受光部、35…突起部、40…制御装置
図1
図2
図3
図4