(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
売上商品の合計金額と、客からの預り金額と、前記合計金額から前記預り金額を差し引いた金額である残額と、を含む支払情報を表示するための支払情報表示領域と、支払処理中であることを示すためのメッセージ表示領域とを縦に連ねて客用ディスプレイに表示する領域表示手段と、
支払種別ごとの預り金額の入力を受付ける受付手段と、
前記入力に応じて、前記支払情報表示領域に預り金額の内訳を表示するための内訳表示領域を設けて前記メッセージ表示領域側に拡張し、支払種別ごとに異なる行を設けて前記預り金額の内訳を表示する内訳表示手段と、
を備え、
前記内訳表示手段は、前記メッセージ表示領域の縦サイズを所定長さ以上として維持できない所定行数に達している際に隠し表示とする、
表示制御装置。
前記支払情報表示領域の表示行数の変化に伴って、前記メッセージ表示領域の縦方向のサイズが変更された場合に、当該メッセージ表示領域内のメッセージの表示位置を移動させるメッセージ表示手段を更に備えた、請求項1に記載の表示制御装置。
前記領域表示手段は、前記支払情報表示領域および前記メッセージ表示領域を縦に連ねた表示領域の右側もしくは左側に、広告を表示するための広告表示領域を表示する、請求項1または2に記載の表示制御装置。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1は、実施形態にかかるPOSシステム1の全体構成を示す斜視図である。
図1に示すように、POSシステム1は、POS装置2と、縦型のスキャナ3とを備え、これらが図示しない伝送路によって通信可能に構成されている。以下では、POS装置2を本実施形態にかかる表示制御装置として用いる場合について説明するが、スキャナ3を本実施形態にかかる表示制御装置として用いてもよい。また、以下では、複数の図面に示される同様の構成について同一符号を付して示し、重複する説明を省略する場合がある。
【0008】
POS装置2は、硬貨及び紙幣を収納するドロワ5の上に設置されている。POS装置2は、店員用ディスプレイ21と、客用ディスプレイ22と、入力部23と、レシートプリンタ24とを備えている。
【0009】
入力部23には、支払種別を入力するための支払種別キーや、テンキー、小計キー、現計キー等が設けられている。支払種別キーとしては、商品券A、商品券B、商品券C等、商品券の種類を選択入力するためのキーや、電子マネーからの入力であることを選択入力するためのキーが設けられている。
【0010】
スキャナ3は、買物カゴ等を置くためのサッカー台4上の略中央部に立設されている。スキャナ3は、筐体30の上部に店員用ディスプレイ31、客用ディスプレイ32、キーボード36を備えている。店員用ディスプレイ31、客用ディスプレイ32の構成は特に限定されないが、例えば、表面にタッチパネルを配設したLCD(Liquid Crystal Display)を用いることができる。
【0011】
筐体30のオペレータ側の側面には、撮像窓34が設けられている。オペレータ側とは、
図1における手前側であり、筐体30において店員用ディスプレイ31およびキーボード36が設けられている側のことである。スキャナ3は、撮像窓34の内側の筐体30内部に撮像部35を備えている。
【0012】
図2は、客用ディスプレイ32が設けられている側から見たスキャナ3の外観斜視図である。客用ディスプレイ32は、筐体30の上部に、店員用ディスプレイ31の表示画面とは反対方向に向けて設けられている。即ち、客用ディスプレイ32は、筐体30の撮像窓34が設けられている側とは反対側に設けられている。客用ディスプレイ32は、会計中の客に対して、売上登録に関する画面、支払処理に関する画面およびその他の情報を表示する。
【0013】
次に、スキャナ3の電気的接続について説明する。
図3は、スキャナ3の電気的接続を示すブロック図である。スキャナ3は、CPU(Central Processing Unit)41と、ROM(Read Only Memory)42と、RAM(Random Access Memory)43とを備え、これらがバス45で接続されて構成されている。また、CPU41には、通信I/F(Interface)115と、撮像部35、キーボード36と、店員用ディスプレイ31と、客用ディスプレイ32とがバス45により接続されている。通信I/F44は、POS装置2のスキャナコントローラ69(
図4参照)に接続される。
【0014】
撮像部35は、カラーCCDイメージセンサやカラーCMOSイメージセンサ等である。例えば撮像部35は、30fpsの動画像の撮像を行う。撮像部35が所定のフレームレートで順次撮像したフレーム画像(撮像画像)はRAM43に格納される。
【0015】
次に、POS装置2の電気的接続について説明する。
図4は、POS装置2の電気的接続を示すブロック図である。
図4に示すように、POS装置2は、CPU61と、ROM62と、RAM63とを備えており、これら各部がバスライン66により接続されている。また、CPU61には、表示/キーボードコントローラ67と、プリンタコントローラ68と、スキャナコントローラ69と、HDD64と、通信I/F65とが、バスライン66により接続されている。
【0016】
表示/キーボードコントローラ67は、CPU61が出力した画像データに基づいて店員用ディスプレイ21、客用ディスプレイ22に画像を表示させる。また、表示/キーボードコントローラ67は、入力部23からの入力信号をCPU61に取り込む。
【0017】
プリンタコントローラ68は、CPU61が出力した印字データに応じた画像を、レシートプリンタ24に印字させる。スキャナコントローラ69は、スキャナ3が取り込んだ画像データをRAM63に取り込む。
【0018】
HDD64は、本実施形態にかかるプログラム81、商品マスタ82および売上データファイル83等の各種データを記憶している。尚、プログラム81はROM62に記憶されていてもよいし、その他のメモリに格納されていてもよい。商品マスタ82は、商品コードに対応付けて商品価格や商品名等の商品情報を記憶している。売上データファイル83は、取引番号、取引種別とともに一取引分の売上データを記憶する。
【0019】
通信I/F65は、無線もしくは有線LAN等のネットワークを介してPOS装置2がストアコンピュータ等の他の機器とデータ通信するためのインタフェースである。
【0020】
次に、POS装置2の機能構成について
図5を用いて説明する。
図5は、POS装置2の機能構成を示す機能ブロック図である。本実施形態のPOS装置2で実行されるプログラムは、入力受付部51、売上登録部52、表示制御部53を含むモジュール構成となっている。実際のハードウェアとしては、CPU61がHDD64からプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、入力受付部51、売上登録部52、表示制御部53が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0021】
入力受付部51は、POS装置2の入力部23、スキャナ3のキーボード36、撮像部35等の入力装置から、各種情報の入力を受付ける。また、入力受付部51は、入力部23に設けられた支払種別ごとのキーや、テンキー等の操作に応じて、支払種別ごとの預り金額の入力を受付ける。
【0022】
また、入力受付部51は、スキャナ3のキーボード36またはPOS装置2の入力部23から、商品コードの入力を受付ける。尚、商品コードの入力方法は特に限定されない。例えば、入力受付部51は、スキャナ3の撮像部35の撮像画像に基づいて商品コードの入力を受付けてもよい。即ち、入力受付部51は、パターン識別や文字認識により撮像画像からバーコード等のコードシンボルを抽出する。そして、入力受付部51は、抽出したコードシンボルから商品コードをデコードし、受付ける。或いは、入力受付部51は、撮像画像にオブジェクト認識処理を行って商品を特定し、特定した商品の商品コードを読み込んで受付けてもよい。
【0023】
売上登録部52は、入力受付部51が受付けた商品コードに対応する商品情報を商品マスタ82から読み込む。また、売上登録部52は、客が購入する商品の商品情報を売上データファイル83に記録することにより、商品を売上登録する。
【0024】
表示制御部53は、POS装置2の店員用ディスプレイ21、客用ディスプレイ22、スキャナ3の店員用ディスプレイ31、客用ディスプレイ32における表示処理を制御する。また、表示制御部53は、領域表示手段と、内訳表示手段と、隠し表示手段と、メッセージ表示手段として機能する。各機能の詳細については、表示画面例とともに後述する。
【0025】
次に、
図6を用いて、表示制御部53による客用ディスプレイ32の表示制御例について説明する。
図6は、スキャナ3の客用ディスプレイ32の各表示領域を説明する図である。表示制御部53は、客用ディスプレイ32に第1表示領域71と、第2表示領域72とを左右横並びに配置して表示する。尚、第1表示領域71と、第2表示領域72の左右方向の並びは特に限定されない。第1表示領域71は、客用ディスプレイ32の右側に配置されてもよいし、左側に配置されてもよい。また、表示制御部53は、横並びに配置した第1表示領域71および第2表示領域72の下方に、第3表示領域73を設けて、客へのメッセージ等を表示する。
【0026】
第1表示領域71は、売上登録の明細情報を表示する明細画面11と、支払に関する支払情報を表示する支払画面12(
図8参照)とを切替えて表示するための表示領域である。明細画面11には、売上登録部52により登録された商品の商品名、点数、価格等、売上登録に関する明細情報が表示される。また、明細画面11には、売上登録された商品の合計点数、合計金額が表示される。
【0027】
第2表示領域72は、第1表示領域71の表示内容とは異なる情報を表示するための表示領域である。一例として、第2表示領域72には、催し物に関する宣伝や、セールに関する情報、販促メッセージ等の情報が表示される。
【0028】
次に、支払画面12の画面構成例および画面遷移例について、
図7ないし
図13を用いて説明する。
図7は、POS装置2が実行する表示制御処理の手順を示すフローチャートである。また、
図8ないし
図13は、支払画面12の表示動作を説明するための画面構成図である。
【0029】
図7のステップS1において、入力受付部51は、商品コードの入力を受付けたか否かを判定する。受付けない間(ステップS1:No)は入力待ちをする。商品コードの入力を受付けた場合(ステップS1:Yes)、売上登録部52は受付けた商品コードの商品情報を商品マスタ82から読み込む。表示制御部53は、読み込まれた商品情報を明細画面11に表示して明細画面11を更新する(ステップS2)。
【0030】
次に、入力受付部51は、POS装置2の入力部23において小計キー(不図示)が選択操作されたか否かを判定する(ステップS3)。選択操作されない場合(ステップS3:No)にはステップS1に戻る。小計キーが選択操作された場合(ステップS3:Yes)、売上登録部52は登録された商品の合計点数、合計金額を算出する。そして、表示制御部53は、算出された合計点数、合計金額を含む支払画面12(
図8参照)を表示する(ステップS4)。
【0031】
図8に示すように、表示制御部53(領域表示手段)は支払画面12に、メッセージ表示領域13と支払情報表示領域14とを縦に連ねて表示する。メッセージ表示領域13には、支払処理中であることを示すメッセージが表示される。支払情報表示領域14には、支払情報として、売上商品の合計金額と、客からの預り金額と、売上商品の合計金額から預り金額の合計金額を差し引いた金額である残額とが表示される。
【0032】
次に、入力受付部51は、POS装置2の入力部23から、支払種別および預り金額の入力を受付けたか否かを判定する(ステップS5)。受付けない間(ステップS5:No)には入力待ちをする。支払種別および預り金額の入力を受付けると(ステップS5:Yes)、表示制御部53は、支払情報表示領域14内に内訳表示領域15(
図9参照)を新たに設けて表示する(ステップS6)。
【0033】
すなわち、商品券や電子マネー等の入金を受付けると、表示制御部53は内訳表示領域15を新設して支払情報表示領域14の表示領域をメッセージ表示領域13側に拡張する。このように表示することで、表示内容の変化を客に気付かせ易くすることができる。
【0034】
また、売上登録部52は、預り金額の合計金額(預り計)および支払い残額(残額)を算出する。そして、表示制御部53は支払情報表示領域14において預り計および残額を更新する(ステップS7)。次に、入力受付部51は、入力部23において現計キー(不図示)が選択操作されたか否かを判定する(ステップS8)。選択操作されない場合(ステップS8:No)にはステップS9に移行する。
【0035】
次に、入力受付部51は、新たに預り金額の入力を受付けたか否かを判定する(ステップS9)。入力を受付けない場合(ステップS9:No)にはステップS8に戻る。入力を受付けた場合(ステップS9:Yes)、表示制御部53は、当該入力が内訳表示領域15に表示されていない新たな支払種別であるか否かを判定する(ステップS10)。新たな支払種別でない場合(ステップS10:No)、表示制御部53は、同じ支払種別ごとに預り金額をまとめて内訳を更新する(ステップS11)。新たな支払種別である場合(ステップS10:Yes)には、ステップS12に移行する。
【0036】
表示制御部53は、すでに内訳表示領域15に表示されている預り金の内訳が3行未満であるか否かを判定する(ステップS12)。
図10に示すように内訳表示領域15における内訳の行数が3行未満である場合(ステップS12:Yes)、表示制御部53は新たな行を追加してステップS9で受付けた内訳を表示する(ステップS13)。その後ステップS7に移行する。
【0037】
一例として、表示制御部53は、先に受付けた内訳を上段に表示し、後に受付けた内訳を順次その下段に表示する。即ち、
図10では、商品券Aに関する内訳が先に入力され、その後商品券Bに関する内訳が入力された場合を示している。尚、内訳の表示順はこのように下段側に新しい内訳を表示せずに、上段側に新しい内訳を表示してもよい。
【0038】
このように、表示制御部53(内訳表示手段)は、内訳表示領域15において、支払種別ごとに異なる行を設けて預り金額の内訳を表示する。これにより、新たな支払種別の追加に応じて内訳表示領域15の行数が増加するので、内訳が追加されたことを目立たせることができる。また、同じ支払種別については同じ行にまとめて表示するので、例えば同じ種類の商品券を複数回に分けて登録した場合でも、その合計金額を一目で確認できる。
【0039】
一方、
図11に示すように、内訳表示領域15における内訳の行数が3行以上であり、制限行数に達している場合(ステップS12:No)には、ステップS14に移行する。表示制御部53は、最も先に入力され最上段に表示された内訳を隠し表示とする(ステップS14)。そして、新たに受付けた支払種別の内訳を、新たに最下段に設けた行に表示する(ステップS15)。
【0040】
即ち、
図11に示す例では、最も先に入力された商品券Aに関する内訳が、内訳表示領域15の最上段に表示されている。ここで電子マネーによる入金が追加された場合、表示制御部53は、最上段に示された商品券Aの内訳を隠し表示とする。
【0041】
図12は、内訳表示領域15の一部の内訳を隠し表示とした場合の画面例を示す図である。
図12に示すように表示制御部53は、内訳表示領域15の一部にスクロール操作受付部16を表示する。表示制御部53(隠し表示手段)は、スクロール操作受付部16の操作に応じて、隠し表示されている内訳を順次表示する。このようにして、最上段を隠し表示とする替わりに、表示制御部53は新たに受付けた電子マネーによる預り金額の内訳を、新たな行を用いて最下段に表示する。
【0042】
尚、
図12は隠し表示を内訳表示領域15の上部で折り畳み表示する例について示したが実施形態はこれに限定されない。下段から上段に内訳表示を積み上げて表示する場合、表示制御部53は最下段から隠し表示にしてもよい。この場合には、内訳表示領域15の下部に隠し表示を折り畳み表示してもよい。
【0043】
また、隠し表示ではなく、最も先に表示されている行から非表示とする形態としてもよい。即ち、表示制御部53は、最も先に表示された内訳を非表示とし、替わりに、新たに受付けた支払種別の内訳を新たな行で表示する形態でもよい。
【0044】
ここで、支払画面12の縦サイズ(縦方向の長さ)は、客用ディスプレイ32の縦サイズによって固定されている。従って、表示制御部53は、支払画面12において支払情報表示領域14の縦サイズを増加させる際に、メッセージ表示領域13の縦サイズを減少させる。しかしながら、支払情報表示領域14の縦サイズに制限を設けておかないと、メッセージ表示領域13が制限なく縮小されてメッセージが見づらくなることが危惧される。
【0045】
そこで、表示制御部53は上述したように、内訳の表示に用いる行数を予め定められた所定行数に制限することにより、内訳表示領域15の縦サイズを所定の長さに制限する。これにより、
図8ないし
図14に示すように、メッセージ表示領域13の縦サイズを所定長さ以上として維持することができる。従って、客へのメッセージを見易く保つことができ、支払い中であることを客に明確に伝えることができる。
【0046】
尚、上述では、内訳表示領域15に表示する内訳を3行以内に制限する場合について説明したが、制限行数は特に限定されない。
【0047】
ステップS8において現計キーが選択操作されると(ステップS8:Yes)、売上登録部52は、明細情報および支払情報を売上データファイル83に格納し、この取引の登録処理および支払処理を終了する。
【0048】
表示制御部53は
図13に示すように、支払情報表示領域14から内訳表示領域15を除去して非表示とする(ステップS16)。また、表示制御部53は、支払情報表示領域14から残額の表示を消去し、替わりに客に渡す釣銭額を表示する(ステップS17)。さらに、表示制御部53は、メッセージ表示領域13において、支払処理中である旨を示すメッセージの表示を終了し、替わりに、「お買い上げありがとうございます」等のように取引終了後に客に示すメッセージを表示する。
【0049】
尚、表示制御部53(メッセージ表示手段)は、メッセージ表示領域13の縦サイズが変化する際に、メッセージ表示領域13内のメッセージの表示位置を移動させる。一例として表示制御部53は、メッセージ表示領域13の縦方向中央部にメッセージが位置するよう、その表示位置を整える。これにより、支払情報表示領域14のサイズが変更する場合でも、メッセージが目立つようなレイアウトに整えることができる。
【0050】
尚、上述では、表示制御部53がスキャナ3の客用ディスプレイ32に支払画面12を表示する制御例について説明したが、実施形態はこれに限定されない。表示制御部53は、POS装置2の客用ディスプレイ22に支払画面12を表示してもよい。
【0051】
また、上述では内訳表示領域15の縦サイズを制限する際に隠し表示を用いる例を示したが、その他の表示方法により当該縦サイズを制限してもよい。
図14は、内訳表示領域15のその他の表示例を示す図である。
図14に示すように、所定の行数(例えば3行)以上となって内訳表示領域15の縦サイズの制限長さに達した場合に、各行の文字サイズを小さくしてすべての内訳を表示してもよい。
【0052】
また、
図2では、スキャナ3の客用ディスプレイ32を客から見て横置きに配置した例を示したが、客用ディスプレイ32は客から見て縦置きに配置してもよい。ここで、縦置きとは縦の長さが横の長さより長い置き位置であり、横置きとは横の長さが縦の長さより長い置き位置のことである。
【0053】
図15は、客用ディスプレイ32を客から見て縦置きに配置した場合のスキャナ3を示す図である。
図15のように客用ディスプレイ32を縦置きに配置し、第1表示領域71のみを客用ディスプレイ32に表示する形態としてもよい。
【0054】
なお、本実施形態のPOS装置2で実行されるプログラムは、HDD64に予め組み込まれて提供される。本実施形態のPOS装置2で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0055】
さらに、本実施形態のPOS装置2で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態のPOS装置2で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0056】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0057】
以上のように、本実施形態のPOS装置2は、支払情報表示領域14とメッセージ表示領域13とを縦に連ねて客用ディスプレイ32に表示する。従って、客はメッセージと支払い内訳とを並べて確認することができる。また、POS装置2は、内訳表示領域15において支払種別ごとに異なる行を設けて預り金額の内訳を表示する。これにより、新たな支払種別の追加に応じて内訳表示領域15の行数が増加するので、内訳が追加されたことを目立たせることができる。以上のように、本実施形態によれば、マルチテンド決済時において支払い中に客に分かり易く情報表示することができる表示制御装置およびプログラムを提供することができる。