特許第5842018号(P5842018)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5842018ブランチを流れるブランチ電流を制御するための電流制御回路及び電流制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5842018
(24)【登録日】2015年11月20日
(45)【発行日】2016年1月13日
(54)【発明の名称】ブランチを流れるブランチ電流を制御するための電流制御回路及び電流制御方法
(51)【国際特許分類】
   H02J 1/00 20060101AFI20151217BHJP
【FI】
   H02J1/00 306F
【請求項の数】11
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2014-37252(P2014-37252)
(22)【出願日】2014年2月27日
(65)【公開番号】特開2014-166140(P2014-166140A)
(43)【公開日】2014年9月8日
【審査請求日】2014年2月27日
(31)【優先権主張番号】61/769754
(32)【優先日】2013年2月27日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】513120321
【氏名又は名称】蔡富生
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】蔡 富生
【審査官】 吉村 伊佐雄
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2011/132311(WO,A1)
【文献】 特開2002−156422(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05F 1/445− 1/618、
H01M 10/42−10/48、
H02H 3/08− 3/253、 7/00、
7/10− 7/20、
H02J 1/00− 1/16、 7/00− 7/12、
7/34− 7/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブランチを流れるブランチ電流を制御するための電流制御回路において、該ブランチは第1メインスイッチに接続され、該電流制御回路は、
検出素子であって、該ブランチに接続されて、該ブランチ電流を検出して検出結果を発生する、上記検出素子と、
該第1メインスイッチに並列に接続された第1補助スイッチと、
制御ユニットであって、該検出素子及び該第1補助スイッチに接続され、該第1メインスイッチが導通するとき、該制御ユニットは第1スイッチ制御信号を発生して該第1補助スイッチに提供し、及び、該検出結果に基づき、該第1スイッチ制御信号のデューティーサイクルを調整することで、該ブランチ電流を調整する、上記制御ユニットと、
を包含することを特徴とする、電流制御回路。
【請求項2】
請求項1記載の電流制御回路において、該検出結果が該ブランチ電流がある設定電流値より大きいことを示すとき、該制御ユニットは該第1スイッチ制御信号の該デューティーサイクルを減らすことを特徴とする、電流制御回路。
【請求項3】
請求項1記載の電流制御回路において、該検出結果が該ブランチ電流がある設定電流値より小さいことを示すとき、該制御ユニットは該第1スイッチ制御信号の該デューティーサイクルを増加することを特徴とする、電流制御回路。
【請求項4】
請求項1記載の電流制御回路において、該第1メインスイッチに第2メインスイッチが直列に接続され、及び該電流制御回路はまた、
該第2メインスイッチに並列に接続された第2補助スイッチを包含し、
該第1メインスイッチ及び該第2メインスイッチが導通するとき、該制御ユニットは第2スイッチ制御信号を発生して該第2補助スイッチに提供し、及び該検出結果に基づいて該第1スイッチ制御信号の該デューティーサイクルと該第2スイッチ制御信号のデューティーサイクルの両者の少なくとも一方を調整することで、該ブランチ電流を調整することを特徴とする、電流制御回路。
【請求項5】
請求項4記載の電流制御回路において、該検出結果が該ブランチ電流がある設定電流値より大きいことを示すとき、該制御ユニットは該第1スイッチ制御信号の該デューティーサイクルと該第2スイッチ制御信号の両者の少なくとも一方を減らすことを特徴とする、電流制御回路。
【請求項6】
請求項4記載の電流制御回路において、該検出結果が該ブランチ電流がある設定電流値より小さいことを示すとき、該制御ユニットは該第1スイッチ制御信号の該デューティーサイクルと該第2スイッチ制御信号のデューティーサイクルの両者の少なくとも一方を増加することを特徴とする、電流制御回路。
【請求項7】
請求項4記載の電流制御回路において、該第1スイッチ制御信号と該第2スイッチ制御信号は該制御ユニットにより設定された同じデューティーサイクルを有することを特徴とする、電流制御回路。
【請求項8】
請求項4記載の電流制御回路において、該第1メインスイッチと該第1補助スイッチはいずれも充電動作を制御するために用いられる充電スイッチとされ、該第2メインスイッチと該第2補助スイッチはいずれも放電動作を制御するために用いられる放電スイッチとされることを特徴とする、電流制御回路。
【請求項9】
請求項1記載の電流制御回路において、該ブランチは少なくとも一つのバッテリーユニットを包含することを特徴とする、電流制御回路。
【請求項10】
ブランチを流れるブランチ電流を制御するための電流制御方法において、該ブランチは第1メインスイッチに接続され、該電流制御方法は、
該ブランチ電流を検出して検出結果を発生するステップ、
第1補助スイッチを該第1メインスイッチに並列に接続するステップ、
該第1メインスイッチが導通するとき、第1スイッチ制御信号を発生して該第1補助スイッチに提供し、及び該検出結果に基づいて、該第1スイッチ制御信号のデューティーサイクルを調整することで、該ブランチ電流を調整するステップ、
以上のステップを包含し、
該検出結果が、該ブランチ電流がある設定電流値より大きいことを示すとき、該検出結果に基づき該第1スイッチ制御信号の該デューティーサイクルを調整するステップは、該第1スイッチ制御信号の該デューティーサイクルを減らし、
該検出結果が、該ブランチ電流がある設定電流値より小さいことを示すとき、該検出結果に基づき該第1スイッチ制御信号の該デューティーサイクルを調整するステップは、該第1スイッチ制御信号の該デューティーサイクルを増加することを特徴とする、電流制御方法。
【請求項11】
請求項10記載の電流制御方法において、該第1メインスイッチは第2メインスイッチに直列に接続され、該電流制御方法はまた、
第2補助スイッチを該第2メインスイッチに並列に接続するステップ、
該第1メインスイッチ及び該第2メインスイッチが導通するとき、第2スイッチ制御信号を発生して該第2補助スイッチに提供し、及び該検出結果に基づいて該第1スイッチ制御信号の該デューティーサイクルと該第2スイッチ制御信号のデューティーサイクルの両者の少なくとも一方を調整することで、該ブランチ電流を調整するステップ、
以上を包含し、
該検出結果が、該ブランチ電流がある設定電流値より大きいことを示すとき、該検出結果に基づいて、該第1スイッチ制御信号の該デューティーサイクルと該第2スイッチ制御信号の該デューティーサイクルの両者の少なくとも一方を調整するステップは、該第1スイッチ制御信号の該デューティーサイクルと該第2スイッチ制御信号の該デューティーサイクルの両者の少なくとも一方を減少し、
該検出結果が、該ブランチ電流がある設定電流値より小さいことを示すとき、該検出結果に基づいて、該第1スイッチ制御信号の該デューティーサイクルと該第2スイッチ制御信号の該デューティーサイクルの両者の少なくとも一方を調整するステップは、該第1スイッチ制御信号のデューティーサイクルと該第2スイッチ制御信号のデューティーサイクルの両者の少なくとも一方を増加することを特徴とする、電流制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はブランチ電流調整に係り、特に一種の、メインスイッチに接続されたブランチを流れるブランチ電流を制御するための電流制御回路及びその関係する電流制御方法を指す。
【背景技術】
【0002】
高い電気エネルギーを有するバッテリーシステムを提供するため、複数のバッテリーブランチを並列接続して該バッテリーシステムを構成し得る。そのうち、各一つのバッテリーブランチは、相互に直列に接続された複数のバッテリー(或いはバッテリーモジュール)を包含し得る。たとえば、10個のバッテリーブランチを並列接続でき、且つ各一つのバッテリーブランチは、いずれも66アンペアの電流を流すことができ、これにより、供給される或いは受け取る総電流がこの10個のバッテリーブランチに平均して分配されなければ、該バッテリーシステムを損壊させ得る。もしそのうち9個のバッテリーブランチの放電電流がいずれも60アンペアであるとすれば、残る一つのバッテリーブランチを流れる電流が120アンペアとなり、こうして該バッテリーブランチのコアが過熱されて、甚だしくはバッテリー寿命が短縮されてしまう。
【0003】
これにより、新規な電流制御構造により上述の問題を解決する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ゆえに、本発明の目的は、メインスイッチに接続されたブランチを流れるブランチ電流を制御するための電流制御回路及びその関係する電流制御方法を提供することにより、上述の問題を解決することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一つの実施例によると、ブランチを流れるブランチ電流を制御するための電流制御回路が提供される。該ブランチは第1メインスイッチに接続される。該電流制御回路は、検出素子、第1補助スイッチ及び制御ユニットを包含する。該検出素子は、該ブランチに接続されて、該ブランチ電流を検出し検出結果を生成する。該第1補助スイッチは該第1メインスイッチに並列に接続され、該制御ユニットは該検出素子及び該第1補助スイッチに接続され、そのうち、該第1メインスイッチが導通するとき、該制御ユニットは、第1スイッチ制御信号を生成して該第1補助スイッチに与え、及び該検出結果により該第1スイッチ制御信号のデューティーサイクルを調整し、これにより該ブランチ電流を調整する。
【0006】
本発明の一つの実施例によると、ブランチを流れるブランチ電流を制御するための電流制御方法が提供される。該ブランチは第1メインスイッチに接続される。該電流制御方法は、以下のステップ、すなわち、該ブランチ電流を検出して検出結果を生成するステップ、第1補助スイッチを該メインスイッチに並列に接続するステップ、及び該第1メインスイッチが導通するとき、第1スイッチ制御信号を生成して該第1補助スイッチに提供し、及び該検出結果に基づいて該第1スイッチ制御信号のデューティーサイクルを調整し、これにより該ブランチ電流を調整するステップ、を包含する。
【発明の効果】
【0007】
総合すると、本発明の提供する電流制御メカニズムは、スイッチングロスが少なくモジュール化回路の特性を有し、並びに正確に回路システムの中のブランチ電流を調節でき、これにより該回路システムの電流の平衡を維持する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明のバッテリーシステムの中でブランチを流れるブランチ電流を制御するための電流制御回路の実施例の表示図である。
図2図1に示される複数のスイッチ制御信号の実際の例の信号タイミング図である。
図3】本発明のバッテリーシステムの中でブランチを流れるブランチ電流を制御するための電流制御回路の別の実施例の表示図である。
図4図3に示される複数のスイッチ制御信号の実際の例の信号タイミング図である。
図5図3に示されるバッテリーシステムの等価回路の表示図である。
図6】本発明のバッテリーシステムの中でブランチを流れるブランチ電流を制御するための電流制御方法の実施例のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
明細書及び特許請求の範囲中では特定の語彙が特定の部品を指示するために使用されている。所属の領域中の通常の知識を有する者であれば理解できることであるが、メーカーは異なる名詞を使用して同一の部品を呼称することができる。本明細書及び特許請求の範囲は名称の違いにより部品を区分する方式ではなく、部品の機能上の差異により区分する規則にしたがっている。明細書全般及び特許請求の範囲中に用いられる「包含」は開放式の用語であって、ゆえに「包含するが、それに限定されるわけではない」と解釈されるべきである。このほか、「接続」は直接或いは間接的な電気接続手段を包含する。これにより、もし、文中に第1装置が第2装置に接続されるとの記述があれば、それは該第1装置が該第2装置に直接電気的に接続されるか、該第1装置が該第2装置に間接的に電気的に接続されることを代表する。
【0010】
回路システム中で、複数のブランチ回路(branch circuit)を流れる複数のブランチ電流をバランシングするため、本発明の提出する電流制御メカニズム(current steering mechanism)は、スイッチ制御信号のデューティーサイクル(duty cycle)を調整し(たとえば、パルス幅変調(pulse−width modulation,PWM)技術を運用)することで、ブランチ回路に対応する等価抵抗を調整し、それにより対応するブランチ電流を調整/調節し、回路バランシングの目的を達成する。さらに具体的に説明すると、補助スイッチが、ブランチ回路の導通状態を制御するためのメインスイッチに並列に接続され、並びに該ブランチ回路を流れるブランチ電流に基づき、該補助スイッチのスイッチ制御信号のデューティーサイクルを調整し、こうして、相互に並列に接続されたメインスイッチと補助スイッチの等価抵抗を調整できる。さらに本発明の技術特徴を理解できるようにするため、以下に本発明の概念をバッテリーシステムに応用した実施例について説明するが、このような技術に習熟した者はそれが本発明の制限のために用いられるのではないことを理解できる。
【0011】
図1を参照されたい。それは本発明のバッテリーシステムの中でブランチを流れるブランチ電流を制御するために用いられる電流制御回路(current steering circuit)の実施例の表示図である。この実施例中、バッテリーシステム104は、ブランチ100、メインスイッチSA、及び電流制御回路102を包含する。そのうち、電流制御回路102はブランチ100を流れるブランチ電流Iを制御するのに用いられる。ブランチ100は、以下に限定されるわけではないが、相互に直列に接続された複数のバッテリーユニット(battery unit)B1〜Bmを包含し、そのうち、複数のバッテリーユニットB1〜Bmのうち、各一つのバッテリーユニットは、バッテリーセル(battery cell)、バッテリーブロック(battery block)(相互に並列に接続された複数のバッテリーを包含する)、バッテリーモジュール(battery module)(相互に直列に接続された複数のバッテリーブロックを包含する)、或いはバッテリーパック(battery pack)(直列及び並列に接続された複数のバッテリーを包含する)とされ得る。このほか、複数のバッテリーユニットB1〜Bmは、端子PAK+(たとえば、高圧側(high side terminal))と端子PAK−(たとえば、低圧側(low side terminal))より外接電子装置(図1中には表示されていない)の必要とする電源を提供するか、或いは、端子PAK+と端子PAK−により充電電源を受け取る。ある設計変化においては、ブランチ100はただ単一のバッテリーセルを包含し得る。
【0012】
電流制御回路102は、以下に限定されるわけではないが、検出素子RSEN(この実施例では、それは抵抗により実行される)、補助スイッチSB及び制御ユニット112を包含する。検出素子RSENは、バッテリーユニットBmとメインスイッチSAの間に接続されて、ブランチ電流Iを検出して検出結果DRを発生するのに用いられる。補助スイッチSBはメインスイッチSAと、検出素子RSENと端子PAK−の間に並列に接続される。このほか、制御ユニット112は検出素子RSENと補助スイッチSBに接続され、並びにメインスイッチSAと補助スイッチSBの導通状態を制御するのに用いられ、たとえば、制御ユニット112はスイッチ制御信号CAを発生して、メインスイッチSAの導通状態を制御し、そのうち、メインスイッチSAが導通するとき、制御ユニット112はまたスイッチ制御信号CBを発生して補助スイッチSBに送り、及び検出結果DRに基づきスイッチ制御信号CBのデューティーサイクルを調整することで、ブランチ電流Iを調整する。
【0013】
図1と共に図2を参照されたい。図2図1に示される複数のスイッチ制御信号CAとCBの実施例の信号タイミング図である。この実施例中、スイッチ制御信号CAは特定レベル(たとえば、ハイレベル)にあり、メインスイッチSAを導通状態に維持でき、スイッチ制御信号CBはデューティーサイクルDを具えて補助スイッチSBの導通状態と切断状態の間の交替切り換えを制御する。スイッチ制御信号CBの完全信号周期(full period)(すなわち、単一周期)中、補助スイッチSBの等価抵抗Req Bは、等価抵抗関数f(D)により以下のように表示される:
eq B=f(D)=VB/((VB/RBON)×D)=RBON/D
そのうち、電圧VBは補助スイッチSBの導通期間の二端間の電圧であり、抵抗RBONは補助スイッチSBの導通抵抗(turn−on resistance)とされ、及び(VB/RBON)×Dは、補助スイッチSBの完全信号周期(full period)中の等価電流を代表する。
【0014】
上述の等価抵抗関数f(D)より分かるように、補助スイッチSBの等価抵抗Req Bはスイッチ制御信号CBのデューティーサイクルDにより変化する。このほか、スイッチ制御信号CBの完全信号周期中、メインスイッチSAは導通状態に維持され(すなわち、スイッチ制御信号CAのデューティーサイクルは100%とされる)、これにより、メインスイッチSAの等価抵抗Req Aは、すなわち、メインスイッチSAの導通抵抗RAONである。
【0015】
ブランチ100に対応する導通経路の等価抵抗Reqは、以下の式により表示され得る: Req=(RAON×RBON)/(D×RAON+RBON
【0016】
以上から分かるように、スイッチ制御信号CBのデューティーサイクルDを調整することにより、等価抵抗Reqを調整でき、これにより、ブランチ電流Iの調整又は調節の目的を達成できる。この実施例中、制御ユニット112は検出結果DRを受け取り、並びに検出結果DRに基づきスイッチ制御信号CBのデューティーサイクルDを調整できる。たとえば、検出結果DRがブランチ電流Iが過高であることを示すとき(たとえば、設定電流値より大きい)、制御ユニット112はデューティーサイクルDを減らすことにより、等価抵抗Reqの抵抗値を増し、これにより、ブランチ電流Iを減らすことができる。別の例では、検出結果DRがブランチ電流Iが過低であることを示すとき(たとえば、設定電流値より小さい)、制御ユニット112はデューティーサイクルDを増加することで等価抵抗Req の抵抗値を減らし、これによりブランチ電流Iを増加する。
【0017】
注意されたいことは、以上は説明のためのものであって、本発明を制限するためのものではないということである。たとえば、図1に示される検出素子RSENはメインスイッチSAと端子PAK−の間に接続されて、メインスイッチSAと補助スイッチSBはすなわち、直接ブランチ100(すなわち、バッテリーBmと検出素子RSENの間)に接続されてもよい。言い換えると、ただ検出素子RSENがブランチ100に接続されて、ブランチ電流Iを検出でき、及び又はメインスイッチSAがブランチ100に接続されて選択的に電流導通経路にブランチ電流Iを提供できれば、その他の適当な設計変化はいずれも実行可能である。このほか、ブランチ電流Iは、端子PAK+より流入する(すなわち、バッテリーシステム104が充電モードにあり、メインスイッチSAと補助スイッチSBは充電操作を制御するための充電スイッチと見なされ得る)ほか、ブランチ電流Iはまた、端子PAK+より流出できる(すなわち、バッテリーシステム104が放電モードにあり、メインスイッチSAと補助スイッチSBは放電操作を制御するための放電スイッチと見なされ得る)。さらに、メインスイッチSAに並列に接続された補助スイッチSBの個数は一つとは限らず、且つ図2に示されるスイッチ制御信号CAのデューティーサイクルも100%とは限らない。ただ、デューティーサイクルを調整することでブランチ電流を調節する目的を達成できれば、これらの設計上の変化はいずれも本発明の範疇に属する。
【0018】
本発明の概念はまた、複数のメインスイッチに接続された一つのブランチを具えた回路システムに応用可能である。図3を参照されたい。それは本発明のバッテリーシステムの中、ブランチを流れるブランチ電流を制御するための電流制御回路の別の実施例の表示図である。この実施例では、バッテリーシステム304は、複数のブランチ300_1〜300_n、複数のメインスイッチSCA1〜SCAn、複数のメインスイッチSDA1〜SDAn、及び電流制御回路302を包含する。そのうち、各メインスイッチはいずれもMOSFETで実施され、及び、電流制御回路302は複数のブランチ300_1〜300_nを流れる複数のブランチ電流I1〜Inを制御するのに用いられる。複数のブランチ300_1〜300_nは、それぞれ相互に直列に接続された複数のバッテリーユニットB11〜B1m,B21〜B2m,...,Bn1〜Bnmを包含し、そのうち、各一つのブランチの複数のバッテリーユニットはいずれも端子PAK+と端子PAK−より外接電子装置(図3中には表示せず)が必要とする電源を提供するか、或いは、端子PAK+と端子PAK−により充電電源を受け取る。
【0019】
図3より分かるように、各一つのメインスイッチは、いずれも制御端、第1連接端及び第2連接端を具えている。さらに具体的には、複数のメインスイッチSCA1〜SCAnは複数の制御端GCA1〜GCAn、第1連接端Np11〜NPn1、及び複数の第2連接端Np12〜NPn2を具えている。複数のメインスイッチSDA1〜SDAnは、複数の制御端GDA1〜GDAn、第1連接端NQ11〜NQn1、及び複数の第2連接端NQ12〜NQn2を具えている。そのうち、複数の第1連接端NQ11〜NQn1はいずれも端子PAK−に接続され、及び複数の第2連接端NQ12〜NQn2は、それぞれ複数の第2連接端Np12〜NPn2に接続される。このほか、複数のメインスイッチSCA1〜SCAnはまた、複数のボデーダイオード(body diode)DCA1〜DCAnを具え、及び複数のメインスイッチSDA1〜SDAnはまた、複数のボデーダイオードDDA1〜DDAnを具え、そのうち、複数のボデーダイオードDCA1〜DCAnはそれぞれ反対方向を以て複数のボデーダイオードDDA1〜DDAnに接続されている。
【0020】
電流制御回路302は、以下に限定されるわけではないが、複数の検出素子RSEN1〜RSENn、複数の補助スイッチSCB1〜SCBn、複数の補助スイッチSDB1〜SDBn、及び一つの制御ユニット312を包含する。複数の検出素子RSEN1〜RSENnは、それぞれ複数のバッテリーユニットB1m〜Bnmに(すなわち、それぞれ複数のブランチ300_1〜300_nに)接続され、並びに複数の第1連接端Np11〜NPn1に接続される。各一つの補助スイッチは、いずれもMOSFETで実行され、並びに一つの制御端、一つの第1連接端、及び一つの第2連接端を具えている。さらに具体的に説明すると、複数の補助スイッチSCB1〜SCBnは、複数の制御端GCB1〜GCBn、複数の第1連接端NR11〜NRn1及び複数の第2連接端NR12〜NRn2を具え、そのうち、複数の第1連接端NR11〜NRn1は、それぞれ複数の第1連接端Np11〜NPn1に接続され、及び複数の第2連接端NR12〜NRn2は、それぞれ複数の第2連接端Np12〜NPn2に接続される。すなわち、複数の補助スイッチSCB1〜SCBnはそれぞれ複数のメインスイッチSCA1〜SCAnに接続される。複数の補助スイッチSDB1〜SDBnは複数の制御端GDB1〜GDBn、複数の第1連接端NS11〜NSn1、複数の第2連接端NS12〜NSn2を具え、そのうち、複数の第1連接端NS11〜NSn1は、それぞれ複数の第1連接端NQ11〜NQn1に接続され、及び、複数の第2連接端NS12〜NSn2は、それぞれ複数の第2連接端NQ12〜NQn2に接続される。すなわち、複数の補助スイッチSDB1〜SDBnは、それぞれ複数のメインスイッチSDA1〜SDAnに並列に接続される。このほか、複数の第2連接端NS12〜NSn2はそれぞれ複数の第1連接端NR12〜NRn2に接続される。複数の補助スイッチSCB1〜SCBnはまた、複数のボデーダイオードDCB1〜DCBnを具え、且つ複数の補助スイッチSDB1〜SDBnはまた、複数のボデーダイオードDDB1〜DDBnを具え、そのうち、複数のボデーダイオードDCB1〜DCBnはそれぞれ反対方向を以て複数のボデーダイオードDDB1〜DDBnに接続される。
【0021】
複数の検出素子RSEN1〜RSENnは、それぞれ複数のブランチ電流I1〜Inを検出するのに用いられ、これにより対応する複数の検出結果DR1〜DRnを発生して制御ユニット312に提供する。制御ユニット312は複数の検出素子RSEN1〜RSENn、複数のメインスイッチSCA1〜SCAn、複数のメインスイッチSDA1〜SDAn、複数の補助スイッチSCB1〜SCBn、及び複数の補助スイッチSDB1〜SDBnに接続される。制御ユニット312は、複数のスイッチ制御信号CCA1〜CCAn、CDA1〜CDAn、CCB1〜CCBn、CDB1〜CDBnを発生して、複数のメインスイッチSCA1〜SCAn、複数のメインスイッチSDA1〜SDAn、複数の補助スイッチSCB1〜SCBn、及び複数の補助スイッチSDB1〜SDBnの導通状態を制御する。
【0022】
注意されたいことは以下のとおりである。図3に示されるバッテリーシステム304中において、各ブランチに対応する検出素子は、いずれも図1に示される検出素子RSENを実施するために用いられ得て、及び、各ブランチに対応するメインスイッチと対応する補助スイッチはいずれも、図1に示されるメインスイッチSAと補助スイッチSBを実施するために用いられ得る。さらに具体的に説明すると、複数のメインスイッチSCA1〜SCAnとそれに対応する複数の補助スイッチSCB1〜SCBnは複数の充電スイッチと見なされ得て、それはバッテリーシステム304の充電操作を制御するために用いられ得て、このほか、複数のメインスイッチSDA1〜SDAnとそれに対応する複数の補助スイッチSDB1〜SDBnは複数の放電スイッチと見なされ得て、それはバッテリーシステム304の放電操作を制御するのに用いられ得る。さらなる説明は以下のとおりである。
【0023】
図3と共に図4及び図5を参照されたい。図4図3に示される複数のスイッチ制御信号の実施例の信号タイミング図である。及び図5図3に示されるバッテリーシステム304の等価回路の表示図である。説明を簡潔にするため、図4には僅かに複数のブランチ300_1、300_2及び300_nに関係するスイッチ制御信号の信号タイミングのみ表示され、図5には僅かに複数のブランチ300_1、300_2及び300_nに関係する等価回路のみが表示されている。この実施例中の、バッテリーシステム304は充電モードで操作され得て、これにより、制御ユニット312は複数の充電スイッチと放電スイッチを導通でき、さらに具体的に説明すると、複数のスイッチ制御信号CCA1〜CCA2と複数のスイッチ制御信号CDA1〜CDAnは特定レベル(たとえば、ハイレベル)にあることで対応する複数のメインスイッチSCA1〜SCAn(すなわち、充電スイッチ)と複数のメインスイッチSDA1〜SDAn(すなわち、放電スイッチ)の導通を維持できる(図4に示されるとおり)。そのうち、複数のメインスイッチSCA1〜SCAnは、それぞれ複数の導通抵抗RSCA1〜RSCAnを以て表示され、複数のメインスイッチSDA1〜SDAnは、それぞれ複数の導通抵抗RSDA1〜RSDAnを以て表示される(図5に示されるとおり)。
【0024】
このほか、制御ユニット312はまた複数のスイッチ制御信号CCB1〜CCBnとCDB1〜CDBnを発生して、複数の補助スイッチSCB1〜SCBn(すなわち、充電スイッチ)と複数の補助スイッチSDB1〜SDBn(すなわち、放電スイッチ)を導通させられ、そのうち、各ブランチのメインスイッチ(たとえば、ブランチ300_1のメインスイッチSCA1/SDA1)が導通するとき、制御ユニット312はそれに対応する検出結果(たとえば、検出結果DR1)に基づいて、対応する補助スイッチのスイッチ制御信号(たとえば、補助スイッチSCB1/SDB1のスイッチ制御信号CCB1/CDB1)のデューティーサイクルを調整し、これにより、複数の補助スイッチSCB1〜SCBnはそれぞれ可変抵抗RSCB1〜RSCBnで表示され得て、複数の補助スイッチSDB1〜SDBnは、それぞれ複数の可変抵抗RSDB1〜RSDBnで表示され得る(図5に示されるとおり)。このほか、説明を簡潔にするために、各一つのブランチに対応する複数の補助スイッチの複数のスイッチ制御信号は、同じデューティーサイクルを有し得る(図4に示されるとおり)。
【0025】
この実施例中、ブランチ電流I1と平均ブランチ電流値(たとえば、複数のブランチ電流I1〜Inの総和を複数のブランチ300_1〜300_n の個数で割ったもの)の間の差が設定値より小さければ、これにより、検出結果DR1はブランチ電流I1が該平均ブランチ電流値にほぼ等しいことを指示し、制御ユニット312はスイッチ制御信号CCB1/CDB1の設定デューティーサイクル(すなわち、図4に示されるデューティーサイクルD1)に対して調整を行なわない。このほか、ブランチ電流I2が第1設定電流値(たとえば、該平均ブランチ電流値に該設定値を加えたもの)より大きければ、これにより、検出結果DR2はブランチ電流I2が高すぎることを指示し、制御ユニット312はスイッチ制御信号CCB2/CDB2のデューティーサイクル(すなわち、図4に示されるデューティーサイクルD2)を減らし、これによりブランチ電流I2を減らす。さらに、ブランチ電流Inが第2設定電流値(たとえば、該平均ブランチ電流値より該設定値を減じたもの)より小さければ、検出結果DRnはブランチ電流Inが低すぎることを指し、制御ユニット312はスイッチ制御信号CCBn/CDBnのデューティーサイクル(すなわち、図4に示されるデューティーサイクルDn)を増加し、これによりブランチ電流Inを増加する。
【0026】
同様に、補助スイッチSCB1/SDB1の等価抵抗Req1、補助スイッチSCB2/SDB2の等価抵抗Req2、及び、補助スイッチSCB1n/SDBnの等価抵抗Reqnは、それぞれ等価抵抗関数f(D1),f(D2),f(Dn)により、以下のように表示される。
eq1=f(D1)=RON/D1=RSCB1=RSDB1
eq2=f(D2)=RON/D2=RSCB2=RSDB2
eqn=f(Dn)=RON/Dn=RSCBn=RSDBn
【0027】
注意されたいことは、簡潔さを求めるため、ここでは、各補助スイッチの導通抵抗は、いずれも抵抗RONで表示されていることである。これにより、各ブランチが提供する充電経路の等価抵抗、たとえば、ブランチ300_1に対応する等価抵抗は、以下のように表示される。
【0028】
(RSCA1×RON)/(D×RSCA1+RON)+(RSDA1×RON)/(D×RSDA1+RON
【0029】
以上から分かるように、デューティーサイクルを増加する(等価抵抗値は減少)ことにより、ブランチ電流を増加し、及びデューティーサイクルを減らす(等価抵抗値は増加)ことによりブランチ電流を減らすことができる。
【0030】
以上述べたことは説明のための例示であって、本発明を制限するためのものではない。たとえば、スイッチ制御信号CCB1とスイッチ制御信号CDB1のうち一つを調整することにより、ブランチ300_1に対応する等価抵抗を調整できる。また別の例においては、各ブランチが対応する複数の補助スイッチの複数のスイッチ制御信号は、異なるデューティーサイクルを有し得る。簡単に述べると、スイッチ制御信号のデューティーサイクルを調整するだけで、ブランチ電流を調整又は調節できれば、いずれも本発明の発明精神を遵守する。
【0031】
このほか、バッテリーシステム304が充電飽和となるとき(或いは、ブランチ電流が特定電流値に達するとき)、制御ユニット312は各ブランチの充電スイッチを切断し並びに放電スイッチを導通させる(たとえば、放電操作を準備する)。この技術に習熟した者であれば、本発明の提供する電流制御メカニズムの、放電モードでの応用の動作細部は、充電モードでの応用の動作細部に類似することが分かるので、放電モードの電流制御メカニズムの動作細部についてはここでは詳しい説明は行なわない。
【0032】
注意に値すべきことは、補助スイッチが切り換えを行なうとき、該補助スイッチが並列に接続されたメインスイッチは導通状態にあり、これにより、該補助スイッチの切り換えは零電圧切り換え(zero−voltage switching,ZVS)と見なされ得て、ゆえにほぼスイッチングロスを発生しないということである。このほか、デューティーサイクルの調整は連続性の調整とされ得て、これにより、相互に並列に接続されたメインスイッチと補助スイッチの等価回路は、高精度を有する可変抵抗とされ得る。こうして、各ブランチ電流に対して微調整を行なえ、これにより回路システムの中のブランチ電流を正確にバランシングできる。さらに、回路システムの中のあるブランチに異常が出現するとき(たとえば、過電流(overcurrent)状況が発生するとき)、本発明の提供する電流制御メカニズムは、異常の出現した該ブランチをディスエーブル或いは使用停止し(或いはそれを交換する)、回路システムの中のその他のブランチの監視制御/バランシングを続ける。言い換えると、全体のバッテリーシステムの使用を停止する必要がない。
【0033】
図6を参照されたい。それは本発明の、ブランチを流れるブランチ電流を制御するための電流制御方法のある実施例のフローチャートである。そのうち、該ブランチはメインスイッチに接続される。該方法は、図1に示される電流制御回路102及び又は図3に示される電流制御回路302に応用可能で、並びに以下のように簡単にまとめられる。
ステップ602:開始。
ステップ604:補助スイッチをメインスイッチに並列に接続する。
ステップ606:ブランチを流れるブランチ電流を検出して検出結果を発生する。
ステップ608:該検出結果に基づいて、該ブランチ電流を調整する必要があるかを判断し、該ブランチ電流を減らす必要があると判断すれば、ステップ610を実行し、該ブランチ電流を増加する必要があると判断すれば、ステップ612を実行し、該ブランチ電流を調整する必要がないと判断すれば、ステップ614を実行する。
ステップ610:該補助スイッチのスイッチ制御信号のデューティーサイクルを減らすことで、該ブランチ電流を減らす。
ステップ612:該補助スイッチのスイッチ制御信号のデューティーサイクルを増加することで、該ブランチ電流を増加する。
ステップ614:終了。
【0034】
本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者は、図1から図5の関係説明を閲読した後に、簡単に図6に示される各ステップの操作細部を理解でき、ゆえに重複した説明はここでは行なわない。
【0035】
総合すると、本発明の提供する電流制御メカニズムは、スイッチングロスが少なくモジュール化回路の特性を有し、並びに正確に回路システムの中のブランチ電流を調節でき、これにより該回路システムの電流の平衡を維持する。
【0036】
以上は本発明の好ましい実施例の説明に過ぎず、並びに本発明を限定するものではなく、本発明に提示の精神より逸脱せずに完成されるその他の同等の効果の修飾或いは置換は、いずれも本発明の権利請求範囲内に属する。
【符号の説明】
【0037】
100、300_1、300_2、300_n ブランチ
102、302 電流制御回路
104、304 バッテリーシステム
112、312 制御ユニット
602、604、606、608、610、612、614 ステップ
1、B2、Bm、B11、B12、B1m、B21、B22、B2m、Bn1、Bn2、Bnm バッテリーユニット
I、I1、I2、In ブランチ電流
A、CB、CCA1、CCAn、CDA1、CDAn、CCB1、CCBn、CDB1、CDBn スイッチ制御信号
DR、DR1、DRn 検出結果
PAK+、PAK− 端子
B 電圧
SEN、RSEN1、RSEN2、RSENn 検出素子
eq、Req_A、Req_B、Req1、Req2、Reqn 等価抵抗
A、SCA1、SCA2、SCAn、SDA1、SDA2、SDAn メインスイッチ
B、SCB1、SCB2、SCBn、SDB1、SDB2、SDBn 補助スイッチ
f(D)、f(D1)、f(D2)、f(Dn) 等価抵抗関数
D デューティーサイクル
AON、RBON、RSCA1、RSCA2、RSCAn、RSDA1、RSDA2、RSDAn 導通抵抗
SCB1、RSCB2、RSCBn、RSDB1、RSDB2、RSDBn 可変抵抗
CA1、GCA2、GCAn、GDA1、GDA2、GDAn、GCB1、GCB2、GCBn、GDB1、GDB2、GDBn 制御端
P11、NP21、NPn1、NQ11、NQ21、NQn1、NR11、NR21、NRn1、NS11、NS21、NSn1 第1連接端
P12、NP22、NPn2、NQ12、NQ22、NQn2、NR12、NR22、NRn2、NS12、NS22、NSn2 第2連接端
CA1、DCA2、DCAn、DDA1、DDA2、DDAn、DCB1、DCB2、DCBn、DDB1、DDB2、DDBn ボデーダイオード
図1
図2
図3
図4
図5
図6