【文献】
Huawei, CMCC,Search spaces on one CC for the cross-CC scheduling,3GPP TSG RAN WG1 meeting #61 R1-103083,2010年 5月 4日,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_61/Docs/R1-103083.zip
【文献】
ZTE,PDCCH blind decoding and search space for carrier aggregation of LTE-A,3GPP TSG-RAN WG1 #61 R1-102892,2010年 5月 4日
【文献】
Qualcomm Incorporated,Search space and blind decodes for CA,3GPP TSG RAN WG1 #61 R1-102741,2010年 5月 4日
【文献】
Samsung,PDCCH Search Space Design for CA,3GPP TSG RAN WG1 #61 R1-102996,2010年 5月 4日
【文献】
Research In Motion, UK Limited,Blind Decoding and Search Space for Carrier Aggregation,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #61 R1-103064,2010年 5月 4日
【文献】
Qualcomm Incorporated,PDCCH for CA: monitoring set, search space and blind decodes,3GPP TSG RAN WG1 #60bis R1-102318,2010年 4月 6日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
キャリアアグリゲーションを支援するワイヤレスアクセスシステムにおいて物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)信号を伝送する基地局(BS)であって、該基地局は、
伝送モジュールと、
プロセッサと
を含み、
該プロセッサは、
該伝送モジュールを介して、サーチスペースを定義するために用いられるPDCCH候補の数を示す上位層信号を伝送することと、
該伝送モジュールを介して、該サーチスペースで該PDCCH信号を伝送することと
を行うように構成されており、
該サーチスペースは、結合されたコンポーネントキャリアに対して連続して構成されており、
該サーチスペースのうちの1つのサーチスペースは、キャリアインデックスに関連するオフセット値によって、他のCCに対して定義された他のサーチスペースから区別される、基地局。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明の実施例は、競合ベースの上りリンクチャネル信号を送受信する様々な方法及びそれを支援する装置に関する。
【0030】
以下の実施例は、本発明の構成要素及び特徴を所定の形態で結合したものである。各構成要素または特徴は、別に明示しない限り、選択的なものとして考慮されればいい。各構成要素または特徴を他の構成要素や特徴と結合しない形態で実施してもよく、一部の構成要素及び/または特徴を結合して本発明の実施例を構成してもよい。本発明の実施例で説明される動作の順序は変更されてもよい。ある実施例の一部の構成や特徴は、他の実施例に含まれてもよく、他の実施例の対応する構成または特徴に取り替えられてもよい。
【0031】
図面についての説明において、本発明の要旨を曖昧にするような手順または段階などは記述を省略し、当業者のレベルで理解できるような手順または段階も記述を省略した。
【0032】
本明細書では、本発明の実施例を、基地局と端末との間におけるデータ送受信の関係を中心に説明する。ここで、基地局は、端末と直接通信を行うネットワークの終端ノード(terminal node)としての意味を有する。本文書で、基地局により行われるとした特定動作は、場合によっては、基地局の上位ノード(upper node)により行われることもある。
【0033】
すなわち、基地局を含む複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて、移動局との通信のために行われる種々の動作は、基地局、または基地局以外の他のネットワークノードにより行うことができる。ここで、「基地局」は、固定局(fixed station)、Node B、eNode B(eNB)、進展した基地局(ABS:Advanced Base Station)、アクセスポイント(AP:Access Point)などの用語に代えてもよい。
【0034】
また、「端末(Terminal)」は、ユーザー機器(UE:User Equipment)、移動局(MS:Mobile Station)、加入者端末(SS:Subscriber Station)、移動加入者端末(MSS:Mobile Subscriber Station)、移動端末(Mobile Terminal)、進展した移動局(AMS:Advanced Mobile Station)などの用語に代えてもよい。
【0035】
また、送信端は、データサービスまたは音声サービスを提供する固定及び/または移動ノードのことを指し、受信端は、データサービスまたは音声サービスを受信する固定及び/または移動ノードのことを指す。そのため、上りリンクでは、移動局が送信端になり、基地局が受信端になり得る。同様に、下りリンクでは、移動局が受信端になり、基地局が送信端になり得る。
【0036】
本発明の実施例は、無線接続システムであるIEEE 802.xxシステム、3GPP(3rd Generation Partnership Project)システム、3GPP LTEシステム及び3GPP2システムの少なくとも一つに開示された標準文書でサポートでき、特に、3GPP TS 36.211、3GPP TS 36.212、3GPP TS 36.213及び3GPP TS 36.321の文書でサポートすることができる。すなわち、本発明の実施例において説明していない自明な段階または部分については上記文書を参照して説明することができる。また、本文書で開示している全ての用語についても上記標準文書により説明することができる。
【0037】
以下、本発明の好適な実施の形態を、添付の図面を参照して詳細に説明する。添付の図面と共に以下に開示される詳細な説明は、本発明の例示的な実施の形態を説明することを意図しているもので、本発明が実施されうる唯一の実施の形態を表しているものではない。
【0038】
また、本発明の実施例で用いられる特定用語は、本発明の理解を助けるために提供されたもので、これらの特定用語の使用は、本発明の技術的思想から逸脱しない範囲で別の形態に変更されてもよい。
【0039】
以下の技術は、CDMA(Code Division Multiple Access)、FDMA(Frequency Division Multiple Access)、TDMA(Time Division Multiple Access)、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、SC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)などのような種々の無線接続システムに用いることができる。
【0040】
CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)とすることができる。TDMAは、GSM(登録商標)(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM(登録商標) Evolution)のような無線技術とすることができる。OFDMAは、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802−20、E−UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術とすることができる。
【0041】
UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(3rd Generation Partnership Project) LTE(long term evolution)は、E−UTRAを用いるE−UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、下りリンクでOFDMAを採用し、上りリンクでSC−FDMAを採用する。LTE−A(Advanced)は、3GPP LTEから進展したシステムである。本発明の技術的特徴についての説明を明確にするために、以下では、3GPP LTE/LTE−Aシステムを中心に述べるが、IEEE 802.16e/mシステムなどにも同様の適用が可能である。
【0042】
1.3GPP LTE/LTE−Aシステムの基本構造
図1は、本発明の実施例で使用可能な無線フレームの構造を示す図である。
【0043】
無線フレーム(radio frame)は、10個のサブフレーム(subframe)で構成され、1サブフレームは2個のスロット(slot)で構成される。1サブフレームの伝送にかかる時間をTTI(transmission time interval)という。ここで、1サブフレームの長さは1msであり、1スロットの長さは0.5msである。
【0044】
1スロットは、時間領域(time domain)で複数のOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルを含み、周波数領域で複数のリソースブロック(RB:Resource Block)を含む。OFDMシンボルは、下りリンクでOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access)方式を用いる3GPP LTEシステムにおいて1シンボル区間(symbol period)を表現するためのものである。すなわち、OFDMシンボルは、多重接続方式によってSC−FDMAシンボルまたはシンボル区間とも呼ばれる。RBは、リソース割当単位であり、1スロットで複数の連続する副搬送波を含む。
【0045】
図1の無線フレームの構造は例示に過ぎず、無線フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレームに含まれるスロットの数、及びスロットに含まれるOFDMシンボルの数は様々に変更可能である。
【0046】
図2は、本発明の実施例で使用可能な一つの下りリンクスロットのリソースグリッド(Resource Grid)を示す図である。
【0047】
下りリンクスロットは、時間領域(time domain)で複数のOFDMシンボルを含む。
図2では、一つの下りリンクスロットが7個のOFDMシンボルを含み、一つのリソースブロック(RB:Resource Block)は、周波数領域で12個の副搬送波を含む例を挙げている。
【0048】
リソースグリッド上の各要素(element)をリソース要素(RE:Resource Element)といい、1リソースブロック(RB)は、12×7個のリソース要素(RE)を含む。下りリンクスロットに含まれるリソースブロックの数N
DLは、セルで設定される下りリンク伝送帯域幅(bandwidth)に従う。
【0049】
図3は、本発明の実施例で使用可能な下りリンクサブフレームの構造を示す図である。
【0050】
サブフレームは、時間領域で2個のスロットを含む。サブフレーム内の1番目のスロットにおける先頭の最大3個のOFDMシンボルが、制御チャネルが割り当てられる制御領域(control region)に相当し、残りのOFDMシンボルが、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)が割り当てられるデータ領域に相当する。
【0051】
3GPP LTEシステムで用いられる下りリンク制御チャネルとしては、PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)、PHICH(Physical Hybrid−ARQ Indicator Channel)などがある。サブフレームの最初のOFDMシンボルで伝送されるPCFICH信号は、サブフレーム内で制御チャネル信号の伝送に用いられるOFDMシンボルの数(すなわち、制御領域のサイズ)に関する情報を運ぶ。PHICHは、上りリンクHARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)に対するACK(Acknowledgement)/NACK(None−Acknowledgement)信号を運ぶ。すなわち、端末(UE:User Equipment)が伝送した上りリンクデータに対するACK/NACK信号はPHICH上で伝送される。
【0052】
PDCCHを通じて伝送される制御情報を、下りリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)という。DCIは、端末(UE)または端末グループのためのリソース割当情報及び他の制御情報を含む。例えば、DCIは、上りリンクリソース割当情報、下りリンクリソース割当情報及び上りリンク伝送電力制御命令などを含むことができる。
【0053】
PDCCHは、下りリンク共有チャネル(DL−SCH:Downlink Shared Channel)の伝送フォーマット及びリソース割当情報、上りリンク共有チャネル(UL−SCH:Uplink Shared Channel)の伝送フォーマット及びリソース割当情報、ページングチャネル(PCH:Paging Channel)上のページング情報、DL−SCH上のシステム情報、PDSCH上で伝送されるランダムアクセス応答のような上位層制御メッセージに対するリソース割当情報、任意のUEグループ内における個別UEに対する伝送電力制御命令集合、伝送電力制御命令、VoIP(Voice of Internet Protocol)の活性化などに関する情報を運ぶことができる。
【0054】
複数のPDCCHが一つの制御領域で伝送されてもよく、UEは、複数のPDCCHをモニタすることができる。PDCCHは、一つ以上の連続した制御チャネル要素(CCE:Control Channel Element)上で伝送されてもよい。CCEは、無線チャネルの状態に基づいてPDCCHを一つのコーディング率で提供するのに用いられる論理的割当リソースである。CCEは、複数のリソース要素グループ(REG)に対応する。PDCCHのフォーマット及びPDCCHの可用ビットの個数は、CCEで提供されるコーディング率及びCCEの個数間の相関関係によって決定される。基地局は、UEに伝送されるDCIによってPDCCHフォーマットを決定し、制御情報にCRCを付加する。
【0055】
CRCは、PDCCHの使用方法または所有者に応じて固有の識別子(RNTI:Radio Network Temporary Identifier)と共にマスキングされる。PDCCHが特定UEのためのものであれば、UEの固有識別子(例えば、C−RNTI:Cell−RNTI)がCRCにマスキングされる。PDCCHがページングメッセージのためのものであれば、ページング指示子識別子(例えば、P−RNTI:Paging−RNTI)がCRCにマスキングされる。また、PDCCHがシステム情報(特に、システム情報ブロック)のためのものであれば、システム情報識別子及びシステム情報RNTI(S−RNTI)がCRCにマスキングされる。UEのランダムアクセスブリアンブルの受信に対する応答であるランダムアクセス応答を指示するために、ランダムアクセスRNTI(RA−RNTI)がCRCにマスキングされてもよい。
【0056】
キャリアアグリゲーション環境ではPDCCHは一つ以上のコンポーネントキャリアを通じて伝送され、一つ以上のコンポーネントキャリアに関するリソース割当情報を含むことができる。例えば、PDCCHは、一つのコンポーネントキャリアを通じて伝送されるが、一つ以上のPDSCH及びPUSCHに関するリソース割当情報を含むことができる。
【0057】
図4は、本発明の実施例で使用可能な上りリンクサブフレーム構造の一例を示す図である。
【0058】
図4を参照すると、上りリンクサブフレームは、複数(例、2個)のスロットを含む。スロットは、CP長によって異なる数のSC−FDMAシンボルを含むことができる。上りリンクサブフレームは、周波数領域でデータ領域と制御領域とに区別される。データ領域は、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)を含み、音声情報を含むデータ信号を伝送するのに用いられる。制御領域は、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)を含み、上りリンク制御情報(UCI:Uplink Control Information)を伝送するのに用いられる。PUCCHは、周波数軸においてデータ領域の両端部に位置しているRB対(RB pair)を含み、スロットを境界にホッピングする。
【0059】
LTEシステムにおいて端末は、単一搬送波特性を維持するために、PUCCH信号とPUSCH信号を同時に伝送しない。しかし、LTE−Aシステムでは、端末の伝送モードによってPUCCH信号及びPUSCH信号を同一サブフレームで同時に伝送することができ、PUCCH信号をPUSCH信号にピギーバックして伝送することもできる。
【0060】
一つの端末に対するPUCCHは、サブフレームでRB対(pair)に割り当てられ、RB対に属するRBは、2個のスロットのそれぞれにおいて互い異なる副搬送波を占める。これを、PUCCHに割り当てられるRB対がスロット境界(slot boundary)で周波数跳躍(frequency hopping)するという。
【0061】
次の制御情報を伝送するのにPUCCHを用いることがてぎる。
【0062】
− SR(Scheduling Request):UL−SCHリソースを要請するのに用いられる情報である。OOK(On−Off Keying)方式を用いて伝送される。
【0063】
− HARQ ACK/NACK:PDSCH上の下りリンクデータパケット、またはSPS(Semi−Persistent Scheduling)解除(release)を指示するPDCCHに対する応答信号である。下りリンクデータパケット、またはSPS解除を指示するPDCCHが成功的に受信されたか否かを示す。単一下りリンクコードワードに対する応答としてACK/NACK 1ビットが伝送され、二つの下りリンクコードワードに対する応答としてACK/NACK 2ビットが伝送される。TDDでは、複数の下りリンクサブフレームに対するACK/NACK応答が集められて、バンドリング(bundling)あるいはマルチプレクシング(multiplexing)を用いて一つのPUCCHで伝送される。
【0064】
− CQI(Channel Quality Indicator)またはCSI(Channel State Information):下りリンクチャネルに対するフィードバック情報である。MIMO(Multiple Input Multiple Output)関連フィードバック情報は、RI(Rank Indicator)及びPMI(Precoding Matrix Indicator)を含む。サブフレーム当たり20ビットが用いられる。
【0065】
端末がサブフレームで伝送できる上りリンク制御情報(UCI)の量は、制御情報伝送に使用可能なSC−FDMAの個数に依存する。制御情報伝送に使用可能なSC−FDMAは、サブフレームにおいて参照信号の伝送のためのSC−FDMAシンボルを除外した残りのSC−FDMAシンボルを意味し、SRS(Sounding Reference Signal)が設定されたサブフレームでは、サブフレームの最後のSC−FDMAシンボルも除外される。参照信号は、PUCCHのコヒーレント検出に用いられる。PUCCHは、伝送される情報によって7個のフォーマットを支援する。
【0066】
表1は、LTEにおいてPUCCHフォーマットとUCIとのマッピング関係を示すものである。
【0068】
表1を参照すると、PUCCHフォーマットによるUCIを確認できる。
【0069】
2.マルチキャリアアグリゲーション(Multi−Carrier Aggregation)環境
本発明の実施例で考慮する通信環境は、マルチキャリア(Multi−Carrier)支援環境を全て含む。すなわち、本発明で用いられるマルチキャリアシステムまたはキャリアアグリゲーションシステム(carrier aggregation system)とは、広帯域を支援するために、目標とする広帯域を構成するときに、目標帯域よりも小さい帯域幅(bandwidth)を持つ1個以上のコンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)を結合(aggregation)して用いるシステムのことを指す。
【0070】
本発明でいうマルチキャリアは、キャリアアグリゲーション(または、キャリア結合)を意味し、ここで、キャリアアグリゲーションは、隣接したキャリア間の結合だけでなく、非隣接のキャリア間の結合も意味する。また、キャリア結合は、キャリアアグリゲーション、帯域幅結合などのような用語にしてもよい。
【0071】
2個以上のコンポーネントキャリア(CC)が束ねられて構成されるマルチキャリア(すなわち、キャリアアグリゲーション)は、LTE−Aシステムでは100MHzの帯域幅まで支援することを目標とする。目標帯域よりも小さい帯域幅を持つ1個以上のキャリアを結合するとき、結合するキャリアの帯域幅は、既存のIMTシステムとの互換性(backward compatibility)を維持するために、既存のシステムで用いる帯域幅に制限することができる。
【0072】
例えば、既存の3GPP LTEシステムでは、{1.4、3、5、10、15、20}MHzの帯域幅を支援し、3GPP LTE_Advancedシステム(すなわち、LTE_A)では、LTEで支援する上記の帯域幅のみを用いて20MHzよりも大きい帯域幅を支援するようにすることができる。また、本発明で用いられるマルチキャリアシステムは、既存システムで用いる帯域幅にかかわらず、新しい帯域幅を定義してキャリア結合(すなわち、キャリアアグリゲーションなど)を支援するようにしてもよい。
【0073】
図5は、LTEシステムのコンポーネントキャリア(CC)及びLTE−Aシステムで用いられるマルチキャリアアグリゲーションの一例を示す図である。
【0074】
図5(a)は、LTEシステムで用いられる単一キャリア構造を示す。コンポーネントキャリアには、下りリンクコンポーネントキャリア(DL CC)と上りリンクコンポーネントキャリア(UL CC)がある。一つのコンポーネントキャリアは20MHzの周波数範囲を有することができる。
【0075】
図5(b)は、LTE−Aシステムで用いられるマルチキャリア構造を示す。
図5(b)では、20MHzの周波数サイズを有する3個のコンポーネントキャリアが結合されている場合を示す。マルチキャリアアグリゲーションでは、端末は3個のコンポーネントキャリアを同時にモニタリングでき、下りリンク信号/データを受信でき、上りリンク信号/データを送信できる。
【0076】
もし、特定セルでN個のDL CCが管理される場合には、ネットワークは端末にM(M≦N)個のDL CCを割り当てることができる。この場合、端末はM個の制限されたDL CCのみをモニタリングし、DL信号を受信することができる。また、ネットワークはL(L≦M≦N)個のDL CCに優先順位を付けて主なDL CCを端末に割り当てることができ、このような場合に、UEはL個のDL CCは必ずモニタリングしなければならない。この方式は上りリンク伝送にも同一に適用される。
【0077】
LTE−Aシステムは無線リソースを管理するためにセル(cell)の概念を用いる。セルは、下りリンクリソースと上りリンクリソースの組み合わせと定義され、上りリンクリソースは必須要素ではない。そのため、セルは、下りリンクリソース単独、または下りリンクリソース及び上りリンクリソースの両方で構成される。マルチキャリア(すなわち、キャリアアグリゲーション)が支援される場合に、下りリンクリソースのキャリア周波数(または、DL CC)と上りリンクリソースのキャリア周波数(または、UL CC)間のリンケージ(linkage)はシステム情報によって指示されるとよい。
【0078】
LTE−Aシステムで用いられるセルは、プライマリセル(PCell:Primary Cell)及びセカンダリセル(SCell:Secondary Cell)を含む。Pセルは、プライマリ周波数(または、primary CC)上で動作するセルを意味し、Sセルは、セカンダリ周波数(または、Secondary CC)上で動作するセルを意味する。ただし、特定端末には、Pセルは一つのみ割り当てられ、Sセルは一つ以上割り当てられてもよい。
【0079】
Pセルは、端末が初期接続確立(initial connection establishment)過程を行ったり、接続再確立過程を行うのに用いられる。Pセルは、ハンドオーバー過程で指示されたセルを指すこともある。Sセルは、RRC接続が確立された後に構成可能であり、追加の無線リソースを提供するのに用いることができる。
【0080】
PセルとSセルをサービングセルとして用いることができる。RRC_CONNECTED状態にあるが、キャリアアグリゲーションが設定されていないか、キャリアアグリゲーションを支援しない端末の場合は、Pセルのみで構成されたサービングセルが一つのみ存在する。一方、RRC_CONNECTED状態にあるとともに、キャリアアグリゲーションが設定された端末の場合は、一つ以上のサービングセルが存在でき、全体サービングセルにはPセルと一つ以上のSセルが含まれる。
【0081】
初期保安活性化過程が始まった後に、E−UTRANは、接続確立過程で初期に構成されるPセルに加えて一つ以上のSセルを含むネットワークを構成することができる。マルチキャリア環境で、Pセル及びSセルはそれぞれのコンポーネントキャリアとして動作することができる。すなわち、キャリアアグリゲーションは、Pセル及び一つ以上のSセルの結合として理解すればよい。以下の実施例では、プライマリコンポーネントキャリア(PCC)はPセルと同じ意味に用いられ、セカンダリコンポーネントキャリア(SCC)はSセルと同じ意味に用いられるとする。
【0082】
3.制御チャネル一般
図6は、制御チャネル領域とデータチャネル領域の構造の一例を示す図である。
【0083】
図6を参照すると、1無線フレームは10サブフレームで構成され、1サブフレームは2スロットで構成されている。また、1スロットは7 OFDMシンボルで構成されている。
【0084】
LTEシステムの制御チャネルは、制御チャネル領域(n個のOFDMシンボル、n≦3)とデータチャネル領域とが時分割方式(例、TDM)で区別されている状況で制御チャネル領域にのみマッピングされうる。制御チャネル領域には、制御チャネル(PDCCH)の他、参照信号、PCFICH及びPHICHなどがマッピングされてもよい。また、データチャネルはデータチャネル領域にのみマッピングされ、PDSCHなどがデータチャネル領域に割り当てられる。
【0085】
図7は、PDCCHが制御チャネル領域にマッピングされる過程の一つを示す図である。
【0086】
基地局(eNB:eNode−B)は、PDCCHを通じてDCIを伝送することができる。基地局は、DCIフォーマットに従う情報ビットをエンコーディング(tail biting convolutional coding)、レートマッチング(Rate Matching)、モジュレーション(Modulation)過程を経て変調シンボル(Modulation Symbol)とする。
【0087】
図7を参照すると、各変調シンボルをリソース要素(RE:Resource Element)にマッピングすることができる。4個のREは一つのリソース割当グループ(REG:Resource Element Group)を構成する。ここで、REGをクウォードラプレット(quadruplet)と呼ぶことができる。また、9個のREGが一つの制御チャネル要素(CCE:Control Channel Element)を構成する。基地局は、一つのPDCCH信号を構成するために{1、2、4、8}個のCCEを用いることができ、この時の{1、2、4、8}をCCE結合レベル(L)と呼ぶ。
【0088】
基地局は、CCEで構成された制御チャネルをREG単位にインターリービングし、セル識別子(Cell ID)に基づくサイクリックシフト(Cyclic Shift)を行った後に物理リソースにマッピングする。LTEでは、端末が基地局から伝送された制御チャネルを受信するために自身のPDCCHがどの位置でどんなCCE結合レベルやDCIフォーマットで伝送されるのかわからず、端末は、PDCCHをデコーディングするためにサーチスペース(SS:Search Space)に対してブラインドデコーディング(BD:Blind Decoding)を行う。
【0089】
ブラインドデコーディングは、端末がCRC部分に自身の端末識別子(UE ID)をデマスキング(De−Masking)した後、CRCエラーを検討して当該PDCCHが自身の制御チャネルなのか否かを確認する方法のことをいう。LTEシステム及びLTE−Aシステムでは、端末のブラインドデコーディングのためにサーチスペース(SS)概念が定義される。
【0090】
図8は、LTEシステムで用いられるサーチスペースの一例を示す図である。
【0091】
図8を参照すると、サーチスペースは、共用サーチスペース(CSS:Common Search Space)及び端末特定サーチスペース(USS:UE−specific Search Space)で構成されている。
図8のように、共用サーチスペース(CSS)はCCEインデックス0〜15まで16個のCCEで構成され、{4、8}の結合レベルを有するPDCCHを支援する。端末特定サーチスペース(USS)は、CCEインデックス0〜N
CCE−1までのCCEで構成され、{1、2、4、8}の結合レベルを有するPDCCHを支援する。
【0092】
共用サーチスペースのCCEインデックスが0〜15であり、端末特定サーチスペースを構成可能なCCEインデックス領域は0〜N
CCE−1まで占めることができるということは、共用サーチスペースと端末特定サーチスペースとが重なる場合があるということを意味する。端末は、端末特定サーチスペースの中から自身のPDCCHを探すためにBDを行うことができる。そのために、端末は、CCE結合レベル(L)及び自身の端末識別子(UE ID)を用いて、ブラインドデコーディングを始める端末特定サーチスペースの開始点を計算する。この時、端末特定サーチスペースに対する開始点のCCEインデックスが0〜15であると、共用サーチスペースと重なった端末特定サーチスペースが構成される場合である。
【0093】
LTEシステムにおいてCSSとUSSの構成は下記の表2のようにする。
【0095】
以下では、DL割当(Downlink Assignment)及びULグラント(Uplink Grant)などのDL/ULスケジューリング割当情報に対するPDCCH、すなわち、DCIフォーマットの種類とDCIフォーマットの伝送可能サーチスペースとの関係について説明する。
【0096】
端末がC−RNTを用いてCRCスクランブリングされたPDCCHをデコーディングするように構成されると、端末は、下記の表3で定義された組み合わせによってPDCCHをデコーディングすることができる。また、端末は、これに対応するPUSCHを伝送することができる。
【0098】
表3を参照すると、端末は、PDCCHに対応するPUSCHに対するスクランブリング開始及び同一伝送ブロックに対するPUSCH再伝送をC−RNTIを用いて行うことができる。
【0099】
端末がC−RNTIを用いてCRCスクランブリングされたPDCCHをデコーディングするように上位層で構成され、下りリンクデータ受信のためにPDCCHを受信するように構成されると、端末は、下記の表4に従うPDCCHをデコーディングすることができる。
【0101】
端末がC−RNTIでCRCスクランブリングされたPDCCHをデコーディングするように上位層で設定された場合に、端末は、下記の表5で定義される組み合わせに従ってPDCCH及び対応するPDSCHをデコーディングすることが好ましい。
【0103】
表5を参照すると、PDCCHに対応するPDSCHのスクランブリングの開始をC−RNTIで行うことができる。端末が伝送モード3または4で構成され、DCIフォーマット1A割当を受信すると、PDSCH伝送は伝送ブロック1と関連し、伝送ブロック2は捨てられてもよい。端末が伝送モード7で構成されると、PDCCHに対応するUSS参照信号のスクランブリング開始はC−RNTIで行われる。
【0104】
表5で、伝送モードは次の7個の伝送モードを有することができる。
【0105】
(1)単一アンテナポート(すなわち、ポート0)、(2)伝送ダイバーシティ(Transmit Diversity)、(3)開ループ空間多重化(Open−loop Spatial Multiplexing)、(4)閉ループ空間多重化(Closed−loop Spatial Multiplexing)、(5)マルチユーザーMIMO、(6)閉ループランク=1プリコーディング、及び(7)単一アンテナポート(すなわち、ポート5)。
【0106】
端末は、PDCCHを通じてシグナリングされたPDSCHデータ伝送を受信するために上位層から半静的に構成されるとよい。この場合、端末は上記7個の伝送モードのいずれか一つで端末特定サーチスペース(USS)をデコーディングすることができる。
【0107】
また、DCIフォーマットは、各フォーマット別に次のような目的によってそれぞれ区別される。
【0108】
例えば、DCIフォーマット0は、PUSCHスケジューリングのために用いられ、DCIフォーマット1は、PDSCHコードワードのスケジューリングのために用いられ、DCIフォーマット1Aは、PDSCHコードワード及びPDCCH順序によって開始されるランダムアクセス過程のうち一つの圧縮スケジューリング(Compact Scheduling)のために用いられ、DCIフォーマット1Bは、プリコーディング情報と共にPDSCHコードワードの圧縮スケジューリングのために用いられ、DCIフォーマット1Cは、PDSCHコードワードの圧縮スケジューリングのために用いられ、DCIフォーマット1Dは、プリコーディング及び電力オフセット情報と共にPDSCHコードワードの圧縮スケジューリングのために用いられ、DCIフォーマット2は、閉ループ空間多重化モードに設定された端末に対するPDSCHスケジューリングのために用いられ、DCIフォーマット2Aは、開ループ空間多重化モードに設定された端末に対するPDSCHスケジューリングのために用いられ、DCIフォーマット3は、2ビット電力調整と共にPUSCH及びPUCCHのためのTPC命令の伝送のために用いられ、単一ビット電力調整と共にPUCCH及びPUSCHに対するTPC命令の伝送のために用いられる。
【0109】
以上で説明したPDCCH伝送過程及びサーチスペースを用いたブラインドデコーディングは、LTEシステムのFDD方式において用いることができる。この場合、端末は一つの下りリンク(DL)キャリア及び上りリンク(UL)キャリアを用いて制御チャネル及びデータチャネルを送受信するので、上記の動作は単一キャリアで行われる。
【0110】
しかし、LTE−A(LTE−Advanced)システムでは、既存のLTEシステムよりも広帯域のシステム帯域幅を支援するためにキャリアアグリゲーション(CA:Carrier Aggregation)のような方法を用いることができる。この場合には、キャリアアグリゲーション技術が既存のシステムの伝送方法にも適用されうるような伝送方法が必要である。特に、キャリアアグリゲーション(CA)を用いるシステムにおいて単一キャリアのみを用いて送受信するレガシーLTE端末及びLTE−A端末(特に、UE性能定義によって単一コンポーネントキャリアのみを支援するLTE−A端末が定義される場合)とキャリアアグリゲーションを用いるLTE−A端末とが混在する場合に、LTE−A端末のための適切な制御チャネルの送受信方法が必要である。
【0111】
4.クロスキャリアスケジューリング
キャリアアグリゲーション(CC)を用いるLTE−Aシステムにおいて制御チャネルを伝送する方法として、端末が、各コンポーネントキャリア別PDCCHを別々にエンコーディングして伝送する個別コーディング(separate coding)及び2以上のCCをエンコーディングして伝送するジョイントコーディング(joint coding)方法を考慮することができる。本発明の実施例では、個別コーディングの場合に対するサーチスペースの構成方法を提案する。各CC別個別コーディングされたPDCCHをマルチキャリア上で伝送する方法には、下記のような方法1a、1bがある。
【0112】
1a)一つのPDCCHは、同じコンポーネントキャリア上の割当のみを指示することができる。
【0113】
1b)一つのPDCCHは、同じコンポーネントキャリアまたは他のコンポーネントキャリア上の割当を指示することができる。
【0114】
1a方法の場合、PDCCHは、該PDCCHが伝送されたCC(または、サービングセル)と同じCC上に割り当てられたPDSCHを指示し、1b方法の場合、PDCCHは、該PDCCHが伝送されたCC(または、サービングセル)にかかわらず、任意のCCに割り当てられたPDSCHを指示することができる。
【0115】
PUSCH伝送の側面からいうと、方法1aの場合は、PDCCHが伝送されるDL CCとPUSCHが伝送されるUL CC間の固定されたリンケージ(Linkage)が設定されており、特定UL CCで伝送されるPUSCHに対するPDCCHは、これと連結されたDL CCに)でのみ伝送される方法である。また、1bの場合には、基地局は、PUSCHが伝送されるUL CCとDL CCとのリンケージにかかわらず、任意のDL CCでULグラントを伝送することができる。1aによる伝送方法をセルフスケジューリング(Self−Scheduling)方法と呼び、1bによる伝送方法をクロスキャリアスケジューリング方法と呼ぶことができる。
【0116】
LTE Rel−8規格(すなわち、LTEシステム)で定義するPDCCH構造及びDCIフォーマットではクロスキャリアスケジューリングを支援しない。すなわち、セルフスケジューリング方法では、既存のLTEシステムのDCIフォーマットとPDCCH伝送構造(同一コーディング方法及び同一CCEベースのリソースマッピング)をそのまま用いる。例えば、コンポーネントキャリア上のPDCCHは、PDSCHリソースを同じコンポーネントキャリアに割り当て、PUSCHリソースを、連係しているULコンポーネントキャリア上に割り当てる。この場合には、キャリア指示子フィールド(CIF:Carrier Indicator Field)が不要である。また、関連したPDSCH伝送とUL A/N、PUSCH伝送及びPHICH伝送方法も、LTE Rel−8規格の内容をそのまま従うことになる。
【0117】
LTE−Aシステム(すなわち、LTE Rel−10規格)で定義するPDCCH構造及びDCIフォーマットではクロスキャリアスケジューリングを支援できる。すなわち、PDCCH(DL Grant)とPDSCHがそれぞれ異なるDL CCで伝送されたり、DL CCで伝送されたPDCCH(UL Grant)に従って伝送されるPUSCHが、ULグラントを受信したDL CCと連係しているUL CCではなく、他のUL CCを通じて伝送されたりする場合を含むことができる。この場合には、PDCCHに該PDCCHが指示するPDSCH/PUSCHがどのDL/UL CCを通じて伝送されるかを知らせるキャリア指示子フィールド(CIF)が必要である。例えば、PDCCHは、PDSCHリソースまたはPUSCHリソースをキャリア指示子フィールドを用いて多数のコンポーネントキャリアのいずれか一つに割り当てることができる。そのために、LTE−AシステムのDCIフォーマットは1乃至3ビット(好ましくは、固定された3ビット)のCFIによって拡張されるとよく、LTE Rel−8のPDCCH構造を再使用することができる。また、クロスキャリアスケジューリングに従ってPDSCH伝送とUL A/N、PUSCH伝送及びPHICH伝送に、既存システムとは異なる変化が必要な場合もある。
【0118】
クロスキャリアスケジューリングの許容は、端末特定(UE−specific)、端末グループ特定(UE group−specific)またはセル特定(cell−specific)に決定でき、クロスキャリアスケジューリングの動作を半静的(semi−static)に変更(toggling)することによってシグナリングオーバーヘッド(signaling overhead)を減らすことができる。これにより、クロスキャリアスケジューリングの許容、すなわち活性化/非活性化(activation/de−activation)によるCIFのサイズを半静的に設定することができる。これは、LTE Rel−8で端末特定伝送モードが半静的に決定されることに似ている。
【0119】
クロスキャリアスケジューリングが非活性化された場合は、PDCCHモニタリング集合が常にUE DL CC集合と同一であるということを意味し、この場合には、PDCCHモニタリングセットに対する別途のシグナリングのような指示が必要でない。クロスキャリアスケジューリングが活性化された場合は、PDCCHモニタリング集合がUE DL CC集合内で定義されることが好ましく、この場合には、PDCCHモニタリングセットに対する別途のシグナリングのような指示が必要である。
【0120】
上述したPDCCH伝送方法1aを用いる場合には、PDCCHが常にPDSCHの伝送されるCCでのみ伝送されるので、既存の単一キャリアベースのサーチスペースをそのまま使用すればよい。
【0121】
しかし、PDCCH伝送方法1bを用いる場合には、PDCCHが、PDSCHが伝送されるCCにかかわらずに任意のCCで伝送されることがあるので、一つの端末が一つのCC内で同一のDCIフォーマットに対する複数個のPDCCHを受信する必要がある。また、PDSCHが伝送される一つ以上のDL CCのそれぞれの伝送モードが異なっている場合には(例えば、上述した7個の伝送モードの他に、LTE−Aシステムで定義される新しい伝送モードも含む。)、一つの端末が、PDCCHが伝送されるDL CCでそれぞれ異なるDCIフォーマットに対する複数個のPDCCHを受信しなければならないこともある。
【0122】
また、PDSCHが伝送される一つ以上のDL CCにおいていずれも同一の伝送モードを用いる場合に、各端末は、各DL CCの帯域幅が異なる場合には、同一のDCIフォーマットであっても、異なったDCIフォーマットのペイロード長に対して複数個のPDCCHに対するブラインドデコーディングを行わなければならない。すなわち、クロスキャリアスケジューリングを使用し、各キャリア別伝送モード及び帯域幅によって各端末が各DL CCサブフレームで一つ以上のDCIフォーマットに対する一つ以上のPDCCHを受信することが好ましい。したがって、これを支援できるサーチスペースの構成方法及び端末のPDCCH受信動作の定義が必要である。
【0123】
キャリアアグリゲーションを支援するシステムにおいて効果的な端末の制御情報、データ情報の送受信及びクロスキャリアスケジューリングを支援するために、次のような端末DL CC集合(UE DL CC set)、端末UL CC集合(UE UL CC Set)及びPDCCHモニタリング集合(PDCCH monitoring set)を定義することができる。
【0124】
− 端末DL CC集合は、端末がPDSCH信号を受信するためにスケジューリングされたDLコンポーネントキャリアの集合で、上位層シグナリングにより各端末専用に構成可能である。
【0125】
− 端末UL CC集合は、PUSCH信号を伝送するためにスケジューリングされたULコンポーネントキャリアの集合である。
【0126】
− PDCCHモニタリング集合は、端末DL CC集合及び端末UL CC集合とは別個の集合で、端末DL CC集合内にまたは端末DL CC集合の一部を含むように構成することができる(すなわち、PDCCH monitoring set⊂UE DL CC set)。または、PDCCHモニタリング集合は、端末DL CC集合と他のCCの中から一つ以上のCCをPDCCHモニタリング集合に設定してもよい。PDCCHモニタリング集合は、端末特定またはセル特定に設定することができる。
【0127】
この場合、端末は、PDCCHを受信するように構成されていないDL CCではブラインドデコーディングを行う必要がなく、よって、端末のPDCCH検出失敗確率を下げることができる。したがって、PDCCHモニタリング集合は次のような特徴を有する。
【0128】
− 端末がPDCCHをモニターするために要求されるDL CCの集合。
【0129】
− PDCCHモニタリング集合のサイズは、端末DL CC集合のサイズより小さい、または等しいし、端末DL CC集合に含まれたCCでのみ構成可能である。
【0130】
図9は、PDCCHモニタリング集合のコンポーネントキャリアと端末DL/UL CC集合とのリンケージの一例を示す図である。
【0131】
各端末別UE DL/UL CC集合とPDCCHモニタリング集合が存在する場合に、UE DL/UL CC集合とPDCCHモニタリング集合に含まれるCCとの間にPDCCH、PDSCH/PUSCH伝送に対するリンケージ(linkage)を設定することができる。例えば、端末DL CC集合としてDL CC4個(DL CC #1、#2、#3、#4)、端末UL CC集合としてUL CC2個(UL CC #1、#2)及びPDCCHモニタリング集合としてDL CC2個(DL CC #2、#3)が任意の端末に割り当てられたと仮定する。
【0132】
この場合、PDCCHモニタリング集合内のDL CC #2を通じて端末DL CC集合のDL CC #1及び#2、端末UL CC集合のUL CC #1に伝送されるPDSCH信号及びPUSCH信号に対するPDCCH信号が伝送され、PDCCHモニタリング集合内のDL CC #3を通じて端末DL CC集合のDL CC #3及び#4、端末UL CC集合のUL CC #2を通じて伝送されるPDSCH信号及びPUSCH信号に対するPDCCH信号を伝送するようにすることができる。
【0133】
図9を参照すると、縦ハッチのCC同士がPDCCH信号とPDSCH信号及びPUSCH信号伝送のリンケージを有し、横ハッチのCC同士がPDCCH信号とPDSCH信号及びPUSCH信号伝送のリンケージを有することができる。このように、PDCCH信号が伝送されるコンポーネントキャリアと共有チャネル信号が伝送されるコンポーネントキャリアとの間のリンケージ情報は、セル特定リンケージによって決定されてもよく、端末特定シグナリングを通じて伝送されてもよい。
【0134】
また、PDCCH信号が伝送されるCCとPDSCH信号が伝送されるCC間のリンケージ、及びPDCCH信号が伝送されるCCとPUSCH信号が伝送されるCC間のリンケージの両方を設定するのではなく、PDCCH信号が伝送されるCCとPDSCH信号が伝送されるCC間のリンケージのみを設定した後、PUSCH信号の伝送は、リンケージされた集合に含まれているPDSCH信号を伝送するCCと連結されたUL CC集合内に限定してもよい。
【0135】
PDCCH信号が伝送されるCCと共有チャネル信号が伝送されるCCとの間のリンケージ情報が伝送される場合には、端末は、端末DL/UL CC集合で伝送可能な共有チャネルに対するスケジューリング割当情報を受信するために、PDCCHモニタリング集合に設定された全てのDL CC内でブラインドデコーディングを行わなければならない。これは過度なブラインドデコーディング動作を要求することになり、端末の電力消耗と処理遅延の側面で好ましくない。したがって、本発明の実施例では、LTEシステムに比べて端末のブラインドデコーディング回数を増加させないサーチスペースを構成することが必要である。
【0136】
表2を参照すると、LTEシステムの端末特定サーチスペース(USS)は、CCE結合レベル1及び2に対してそれぞれ6個の候補PDCCHを有し、結合レベル4及び8に対してそれぞれ2個の候補PDCCHを有するように定義されている。また、端末は、共用サーチスペース(CSS)では、結合レベル4及び8に対してそれぞれ4個及び2個の候補PDCCHでブラインドデコーディングを行うように定義されている。
【0137】
すなわち、LTEシステムでは、DL/UL単一キャリアベースにPDCCH信号及びPDSCH信号が伝送されるコンポーネントキャリア(CC)が同一であり、PDCCH信号及びPUSCH信号が伝送されるCCは、DL−ULリンケージによって固定されている。
【0138】
クロスキャリアスケジューリングを用いてPDCCHを伝送する場合には、一つのDL CCに1端末に対して複数のPDCCHが伝送されることがあるため、LTEシステムで定義されている候補PDCCHでは複数個のPDCCHを全てスケジューリングすることができない。また、複数個のPDCCHをスケジューリングする際に、柔軟性が低下し、PDCCHブロッキング確率(blocking probability)が高くなることがある。これは、制限された候補PDCCHで構成されるサーチスペース内で既存のLTE Rel−8システムに比べてより多い数のPDCCHを伝送しなければならないからである。
【0139】
また、異種網のような多重セル(multi−cell)環境で干渉調整(interference coordination)などの目的でPDCCH信号のないキャリアが存在する場合や、任意のセルのキャリア構成(carrier configuration)上で制御チャネルを伝送できるキャリアが制限されている場合には、特定DL CCに多くのPDCCHが集まることになる。そのため、制御領域(control region)に含まれたリソースでは、限定されたサーチスペースの量が絶対的なリソース観点から足りなくなることがある。
【0140】
そこで、以下では、キャリアアグリゲーション(CA)及びクロスキャリアスケジューリングを用いてPDCCH信号を伝送する場合に、端末がブラインドデコーディングを行うサーチスペースが足りない状況を解決するための種々の方法について開示する。
【0141】
5.候補PDCCHの拡張
クロスキャリアスケジューリングを支援する無線接続システムにおいて一つのDL CCを通じて特定端末に対する複数個のPDCCHを伝送することができる。本発明の実施例では、特定端末に対するPDCCHを效率的に伝送するために、端末特定サーチスペース(USS)を構成する候補PDCCH個数を増やす方法について説明する。すなわち、USSを確保するために各CCE結合レベル(L)別に候補PDCCH個数を増やす方案について説明する。
【0142】
本発明の実施例で定義する任意の個数の候補PDCCHで定義される拡張されたサーチスペースを、個別キャリア(または、サービングセル)別に区別して定義することができる。
【0143】
基地局のプロセッサに含まれたスケジューラは、該当の端末に設定した個別的なキャリア別に区分及び定義されるサーチスペースを通じて、該当のキャリアに対するDLチャネル割当(channel assignment)PDCCHまたはULグラント(grant)PDCCHを伝送することができる。また、端末は、個別キャリア別に区分されて定義される拡張されたサーチスペース領域で任意のキャリアに対するDLチャネル割当PDCCHまたはULグラントPDCCHを検索するためにブラインドデコーディングを行うことができる。
【0144】
本発明の実施例において、設定キャリアのインデックス上で1番目のキャリアまたは基準になる一連のキャリア(例えば、PCC、アンカーCCまたはセルフスケジューリングCC)のSS開始点(starting point)を、任意のUEに対するハッシュ関数の結果として指定することができる。ただし、残りのキャリアに対するSS開始点は、連続的に続いて定義したり、上記ハッシュ関数で指定される基準キャリアの開始点から固定のオフセット値(offset値は整数)をもって2番目のキャリアに対するサーチスペースの開始点を定義することができる。また、このような方式で残りのCCに対するサーチスペースの開始点を定義すればよい。
【0145】
したがって、一つのPDCCHモニタリングCC集合でスケジューリングの対象となるPDSCH/PUSCH CCのうち、CCインデックスが最も低いCCに対する、または基準になるPCC(primary CC)、アンカーCCまたはセルフスケジューリングCCに対するサーチスペースは、LTE Rel−8システムのSS開始点を計算するハッシュ関数に基づいて算出することができる。また、同一のPDCCHモニタリングCC集合でスケジューリングできる残りのPDSCH/PUSCH CCに対するサーチスペースは、ハッシュ関数に基づいて構成されたSSに連続的(consecutive)に続いて構成するか、特定オフセット値を適用して構成することができる。
【0146】
図10は、本発明の実施例として、スケジューリングされたコンポーネントキャリアのサーチスペースを構成する一方法を示す図である。
【0147】
クロスキャリアスケジューリングでは、基地局は、一つのPDCCHモニタリングCCで一つ以上のPDSCH CC、PUSCH CCに対するグラント(grant)情報を端末に伝送する。この時、ハッシング関数(hashing function)に基づいてサーチスペース(SS)が構成される場合に、SSとしてスケジュールされたCCは、(1)複数のスケジュールされたCCのうち、最低のCCインデックスを有するCC、(2)セルフスケジューリングCC、または(3)プライマリCC(Primary CC)のいずれかを基準にスケジューリングされるとよい。
【0148】
図10を参照すると、PDSCH CC #Aは、CCインデックスまたはCIF値が0であり、PDSCH CC #Bは、CCインデックスまたはCIF値が2であり、PDSCH CC #Cは、CCインデックスまたはCIF値が1である。そのため、SSは、CCインデックスまたはCIFの順番に従ってCC #A、CC #C及びCC #Bの順に連続して構成されている。
【0149】
上記のような基準にハッシング関数を用いて特定CCに対するSSを構成した時に、残りのスケジュールされたCCに対するSS構成方法について説明する。特に、クロスキャリアスケジュールされたPDCCHに対するSSを連続的に(consecutive)構成する場合に、ハッシング関数に基づいて構成した基準SS以外の残りスケジュールされたCCに対するSSは、基準SSから構成可能である。
【0150】
複数のスケジュールされたCCのうち、最も低いCCインデックスを有するCCに対するSSをハッシュ関数を用いて構成した場合に、残りスケジュールされたCCのうち、最も低いCCインデックスを有するCCに対するSSを基準SSの次に構成した後、昇順のCCインデックスを有するCCに対するSSを連続して構成することができる。
【0151】
セルフスケジューリング(Self−scheduling)CCやPCC(primary CC)に対するSSをハッシュ関数を用いて構成した場合に、セルフスケジューリングCC、PCC以外の残りスケジュールされたCCのうち、最も低いCCインデックスを有するCCに対するSSを基準SSの次に構成した後、昇順のCCインデックスを有するCCに対するSSを連続して構成することができる。
【0152】
この時、用いられるCCインデックスは、各スケジュールされたCCの論理的CCインデックスまたは各スケジュールされたCCに対するPDCCHに含まれるCIFでよい。CIF値でマルチスケジュールされたCCのSSを構成する場合には、物理的に特定CC #Aに対しても、CIF構成/再構成によってマッピングされるCIF値が変わることがあるため、同一端末に割り当てられた複数のスケジュールされたCCのSS位置か変わることがある。これにより、特定端末同士にまたは特定CC同士のSSが続いて重なる場合に生じるブロッキングを減らすことができる。
【0153】
図11は、本発明の実施例として、スケジューリングされたコンポーネントキャリアのサーチスペースを構成する他の方法を示す図である。
【0154】
サーチスペース(SS)で基準となるスケジューリングCCからのオフセットに基づいて残りのスケジュールされたCCに対するSSを構成することができる。この時、オフセットは、ハッシング関数に基づいて設定されたSSの開始点からのオフセットでよく、SSの終点からのオフセットでよい。
【0155】
図11を参照すると、PDSCH CC #Aは基準キャリアに設定され、PDSCH CC #Cは、CC #Aを基準にオフセットC値で割り当てられている。また、CC #Bは、CC #Cからオフセット値Bで割り当てられている。
【0156】
例えば、特定PDCCHモニタリングCCでスケジューリング可能なPDSCH CCが2個存在する状況で、PDSCH CC #1のSS開始点は、ハッシング関数に基づいて設定することができる。この時、SS開始点がCCEインデックス20の場合に、CCE結合レベル1に対するSSは、CCEインデックス20乃至25までに設定することができる。また、残りのPDSCH CC #2に対するSSのオフセットが3に指定された場合には、PDSCH CC #2に対するSSは、基準PDSCH CCのSSの終点であるCCEインデックス25の後からオフセット3が適用されて、CCEインデックス28乃至33であってもよい。または、開始点であるCCEインデックス20からオフセット3が適用されて、CCE23乃至28であってもよい。
【0157】
そのため、USSはCSSと重なるように定義されてもよい。
図11で、オフセット値を(+)オフセットまたは(−)オフセットに設定することによって、SS間重畳を制御することができる。LTE−Aシステムでは、端末の搬送波結合性能及びブラインドデコーディング性能によってオフセット値を(+)にするか、(−)にするかを判断してもよく、それに対する値をシグナリング(signaling)してもよい。
【0158】
また、サーチスペースの構成時にオフセット値を用いる場合に、各CC別に構成されるSSを、各CCに伝送されるDCIが同一サイズであると、SSが重なるように設定でき(例えば、(−)オフセットを使用)、DCIが異なったサイズであると、SSが重ならないように設定(例えば、(+)オフセットを使用)できる。
【0159】
この時、オフセット値はキャリア別に同一にまたは異なるように適用してもよい。もし、オフセット値が基準キャリアのSS領域と同じCCEレベル値に設定されると、各キャリアを連続的に結合する方法でSSを定義することができる。
【0160】
オフセットを用いてキャリアアグリゲーション環境でのSSを構成する方法についてより詳細に説明する。
【0161】
− 基準となるCCのPDCCH伝送のためのSS開始点は、任意の端末に対するハッシング関数の結果として指定することができる。ここで、基準となるCCのPDCCHとは、PCC(Primary CC)またはアンカーCCのようなCCのPDCCHのことを指すことができる。または、基準となるCCのPDCCHは、PDCCHモニタリングCCでセルフスケジューリング(self−scheduling)用途に伝送するPDCCHのことを指してもよい。例えば、クロスキャリアスケジューリングされるPDCCHではなく、該当のPDCCHモニタリングDL CCまたは該当のPDCCHモニタリングDL CCと連結されたUL CCを通じて伝送されるPDSCH信号またはPUSCH信号のスケジューリング用途に用いられるPDCCH信号でよい。セルフスケジューリングPDCCHは、SS開始点を生成してSSを構成し、残りのクロスキャリアスケジューリングPDCCHは、セルフスケジューリングPDCCHのSSからオフセットに基づいて設定することができる。
【0162】
基準となるPDCCHの開始点と該開始点からのSSは、LTE−AシステムのSSをそのまま用いればいい。例えば、基準となるPDCCHの開始点は、
【0164】
に設定可能である。ここで、Y
k−1=n
RNTI≠0であり、A=39827、D=65537であり、
【0166】
に設定可能である。ここで、n
sは、無線フレームのスロット番号である。
【0169】
は、下記の式1のように設定することができる。
【0171】
式1で、Y
k,c=n
RNTI≠0、i=0,…,L−1であり、m=0,…,M
(L)−1である。また、M
(L)は、該当のSSでモニタリングするPDCCH候補の個数を表す。N
CCE,kは、該当のサーチスペースに含まれるCCEの個数を表す。
【0172】
このように、オフセットを用いた多重SSの生成は、端末に多重ハッシュ関数を用いないようにすることで、LTE R−8システムのPDCCH割当過程をそのまま用いることができるという長所がある。また、オフセット値を適切に調節することによって、マルチキャリアに対するサーチスペースを完全に分離して設定したり、一部重なるように設定したり、完全に同じSSを共有するように設定するように、基地局がSSを構成できる。
【0173】
本発明の実施例では、オフセット値として、(1)キャリアインデックス(CI:Carrier Index)、(2)キャリア指示フィールド(CIF)、または(3)キャリアインデックス関数(Function of CI、f(CI))を用いることができる。
【0174】
本発明の実施例で、オフセット値としてキャリアインデックスが用いられる場合に、スケジュールされたCC間にそれぞれ異なるオフセットを用いることができる。
【0175】
本発明の実施例で、各スケジュールされたCCのCIF値をオフセット値として用いる場合に、スケジュールされたCC間にそれぞれ異なるオフセットを用いることができる。もし、セルフスケジューリングCC(Self−scheduling CC)とクロスキャリアスケジューリングCCの両方にCIFが用いられる場合に、セルフスケジューリングCCとクロスキャリアスケジューリングCCの両方にCIFを用いるオフセットを用いることができる。もし、セルフスケジューリングCCにCIFが用いられない場合には、クロスキャリアスケジューリングCCに対してのみCIFオフセットを用いることができる。本発明の実施例では3ビットで伝送されるCIF値をオフセットに用いることができる。
【0176】
また、本発明の実施例で、オフセット値としてキャリアインデックス(CI)関数(f(CI))が用いられてもよい。すなわち、CI値、及びCI値を用いたいかなる形態の値もオフセット値として用いることができる。この場合、f(CI)=X*CIと定義でき、Xは、特定の定数でよい。または、Xは、各CCE結合レベルが有するPDCCH候補の数(M
(L))またはM
(L)の倍数でよい。
【0177】
また、f(CI)=XX+CIと定義でき、XXは、特定の定数でよい。または、XXは、各CCE結合レベルが提供するPDCCH候補の個数を考慮して各CCE結合レベルのSSサイズであってもよい。例えば、XX値は、結合レベル1(L1)の場合には6、L2の場合には12、L4の場合には8、L8の場合には16に設定されてもよい。または、XX値は、各CCE結合レベルに対して有しうるSSサイズのうち、最大のサイズ値に設定されてもよい。または、XX値は、各CCE結合レベルが有するPDCCH候補の個数(M
(L))またはM
(L)の倍数であってもよい。
【0178】
下記の式2は、本発明の実施例に係るオフセット値を用いたサーチスペース(SS)を構成する一方法を示す。
【0180】
式2で、M
(L)は、該当のSSでモニタリングするPDCCH候補の個数を表し、n
CI_CC#pは、一種のキャリアインデックスであり、O
CC#pは、p番目のCCまたはCC #pを意味する。また、
【0182】
であり、Y
k−1=n
RNTI≠0であり、
【0184】
に設定することができる。また、Lは、CCE結合レベルを意味し、N
CCE,kは、該当のサーチスペースに含まれるCCEの個数を表し、i=0、1,…,L−1に設定することができる。
【0185】
ここで、セルフスケジューリングCCに対するキャリアインデックスを常に0にすることで、式1をLTE Rel−8システムのSS決定数式と同一に構成することができる。オフセット値を用いてSSが構成される場合に、実際CCインデックスが0、1、2の非論理的な順に構成されると、連続したSSの構成のために、常に、セルフスケジューリングCCはCCインデックスを0、その次に位置するCCのCCインデックスは1、その次に位置するCCのCCインデックスは2のような形態に変更することができる。
【0186】
式2で、基準となるスケジューリングCCやPCC、CIまたはCIFが最も低いCCなどは、LTE Rel−8システムのY
k、S
k(L)の数式をそのまま用いることができる。式2で、O
cc#pは上述のいかなるオフセット値も適用可能である。例えば、O
cc#p値には、キャリアインデックス、CIFで指示されるCI値、基準CCのCI値の差などを含め、上述したいかなるオフセット値も用いることができる。
【0187】
下記の式3は、本発明の実施例に係るサーチスペース(SS)を構成する他の方法を示す。
【0189】
式3で、n
CI_CC#pは、一種のキャリアインデックス(CI:Carrier Index)である。セルフスケジューリングに対するキャリアインデックスを常に0に設定することによって、式3の数式をLTE Rel−8のSS決定方法と同一に構成することができる。実際CCインデックスが0、1、2の非論理的な順に構成される場合に、連続したSSの構成のために、常に、セルフスケジューリングCCはCCインデックスを0、その次に位置するCCのCCインデックスは1、その次に位置するCCのCCインデックスは2のような形態に変更することができる。
【0190】
上記の式3を下記のように変形することができる。例えば、活性CCの番号がC(c=0,1,…,C−1)であり、C番目のCCは、単一ハッシュ関数及びCC特定オフセットで定義することができる。下記の式4は式3の変形例である。
【0192】
式3で、CC特定オフセットは、ハッシング関数により与えられる開始点と各CCの実際開始点間のCCEの個数で定義できる。例えば、CC特定オフセットは、(キャリアインデックス)*(距離)で決定できる。
【0193】
式3で、インデックス値は、(1)CIF値、(2)(c−1)番目のCC及びC番目のCC間のCIF差値、(3)構成されたCCに基づいて計算されたキャリアインデックス、及び/または(4)活性CCに基づくキャリアインデックスでよい。
【0194】
また、CC特定オフセットを求めるための「距離(Distance)」値は、(1)結合レベル(L)当たりのPDCCH候補の個数M
(L)、(2)M
(L)よりも大きい値、または(3)
【0196】
で定義される場合のM
(L)よりも大きい値に決定することができる。
【0197】
図12は、本発明のさらに他の実施例として、
図1乃至
図11で説明した本発明の実施例を実行できる移動端末及び基地局を示す図である。
【0198】
移動端末は、上りリンクでは送信機として動作し、下りリンクでは受信機として動作できる。また、基地局は、上りリンクでは受信機として動作し、下りリンクでは送信機として動作できる。
【0199】
すなわち、移動端末及び基地局は、情報、データ及び/またはメッセージの送信及び受信を制御するために、それぞれ、送信モジュール(Tx module)1240,1250及び受信モジュール(Rx module)1250,1270を備えることができ、情報、データ及び/またはメッセージを送受信するためのアンテナ1200,1210などを備えることができる。また、移動端末及び基地局は、それぞれ、上述した本発明の実施例を実行するためのプロセッサ(Processor)1220,1230と、プロセッサの処理過程を臨時的にまたは持続的に記憶できるメモリー1280,1290とを備えることができる。また、
図12の端末及び基地局は、LTEシステム及びLTE−Aシステムを支援するためのLTEモジュール及び低電力RF(Radio Frequency)/IF(Intermediate Frequency)モジュールの少なくとも一つをさらに備えることができる。
【0200】
移動端末及び基地局に備えられている送信モジュール及び受信モジュールは、データ伝送のためのパケット変復調機能、高速パケットチャネルコーディング機能、直交周波数分割多重接続(OFDMA:Orthogonal Frequency Division Multiple Access)パケットスケジューリング、時分割デュプレックス(TDD:Time Division Duplex)パケットスケジューリング及び/またはチャネル多重化機能を行うことができる。
【0201】
図12で説明した装置は、
図1乃至
図11で説明した方法を具現できる手段である。上述した移動端末及び基地局装置の構成成分及び機能を用いて本発明の実施例を実行することができる。
【0202】
例えば、端末のプロセッサは、サーチスペースをモニタリングしてPDCCH信号を受信することができる。特に、LTE−A端末の場合は、拡張されたCSSに対してBDを行うことによって、他のLTE端末とのPDCCH信号に対するブロッキング無しでPDCCHを受信することができる。
【0203】
一方、本発明において、移動端末としては、個人携帯端末機(PDA:Personal Digital Assistant)、セルラーフォン、個人通信サービス(PCS:Personal Communication Service)フォン、GSM(登録商標)(Global System for Mobile)フォン、WCDMA(Wideband CDMA)フォン、MBS(Mobile Broadband System)フォン、ハンドヘルドPC(Hand−Held PC)、ノートブック型PC、スマート(Smart)フォンまたはマルチモードマルチバンド(MM−MB:Multi Mode−Multi Band)端末機などを用いることができる。
【0204】
ここで、スマートフォンとは、移動通信端末機と個人携帯端末機のメリットを結合した端末機で、移動通信端末機に、個人携帯端末機の機能である日程管理、ファックス送受信及びインターネット接続などのデータ通信機能を組み合わせた端末機のことを意味する。また、マルチモードマルチバンド端末機とは、マルチモデムチップを組み込んでおり、携帯インターネットシステム及び他の移動通信システム(例えば、CDMA(Code Division Multiple Access)2000システム、WCDMA(Wideband CDMA)システム等)のいずれにおいても作動可能な端末機のことをいう。
【0205】
本発明に係る実施例は、様々な手段、例えば、ハードウェア、ファームウェア(firmware)、ソフトウェアまたはそれらの結合などにより具現することができる。
【0206】
ハードウェアによる具現の場合、本発明の実施例に係る方法は、一つまたはそれ以上のASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどにより具現することができる。
【0207】
ファームウェアやソフトウェアによる具現の場合、本発明の実施例に係る方法は、以上で説明された機能または動作を行うモジュール、手順または関数などの形態とすることができる。例えば、ソフトウェアコードは、メモリーユニット1280,1290に格納されて、プロセッサ1220,1230により駆動されてよい。メモリーユニットは、プロセッサの内部または外部に設けられて、公知の様々な手段によりプロセッサとデータを交換することができる。
【0208】
本発明は、本発明の技術的思想及び必須特徴から逸脱しない範囲で他の特定の形態に具体化可能であるということは、当業者にとっては明らかである。したがって、上記の詳細な説明は、いずれの面においても制約的に解釈されてはならず、例示的なものとして考慮されなければならない。本発明の範囲は、添付した請求項の合理的な解釈により決定されるべきであり、よって、本発明の等価的範囲内における変更はいずれも本発明の範囲に含まれる。なお、特許請求の範囲で明示的な引用関係を有しない請求項を結合して実施例を構成したり、出願後の補正により新しい請求項として含めることができる。
例えば、本発明は以下の項目を提供する。
(項目1)
多重キャリアアグリゲーション(CA)及びクロスキャリアスケジューリングを支援する無線接続システムにおいて制御信号を検索する方法であって、
拡張されたサーチスペースで基準サーチスペースの開始点を算出することと、
前記基準サーチスペースから所定のオフセット値を有する位置にある次のサーチスペースの開始点を算出することと、
前記基準サーチスペース及び前記次のサーチスペースでブラインドデコーディングを行って、基地局から前記制御信号を検索することと、
を含む、制御信号検索方法。
(項目2)
前記基準サーチスペースは、プライマリコンポーネントキャリア(PCC)、アンカーコンポーネントキャリア及びセルフスケジューリングコンポーネントキャリアのいずれか一つで構成される、項目1に記載の制御信号検索方法。
(項目3)
前記オフセット値は、キャリアインデックス(CI)、キャリア指示子フィールド(CIF)及びキャリアインデックス関数(f(CI))のいずれか一つである、項目2に記載の制御信号検索方法。
(項目4)
前記次のサーチスペースは、前記基準サーチスペースと連続して構成される、項目2に記載の制御信号検索方法。
(項目5)
前記基準サーチスペース及び前記次のサーチスペースは、次の数式
【化8】
で計算され、M(L)は、該当のSSでモニタリングするPDCCH候補の個数を表し、nCI_CC#pは、キャリアインデックスを表し、前記オフセット値を表す、項目2に記載の制御信号検索方法。
(項目6)
多重キャリアアグリゲーション(CA)及びクロスキャリアスケジューリングを支援する無線接続システムにおいて制御信号を検索する端末であって、
無線信号を送信するための送信モジュールと、
無線信号を受信するための受信モジュールと、
前記制御信号を検索するためのプロセッサと、
を備え、
前記プロセッサは、拡張されたサーチスペースで基準サーチスペースの開始点を算出し、前記基準サーチスペースから所定のオフセット値を有する位置にある次のサーチスペースの開始点を算出し、算出された前記基準サーチスペース及び前記次のサーチスペースでブラインドデコーディングを行って基地局から前記制御信号を検索する、端末。
(項目7)
前記基準サーチスペースは、プライマリコンポーネントキャリア(PCC)、アンカーコンポーネントキャリア及びセルフスケジューリングコンポーネントキャリアのいずれか一つで構成される、項目6に記載の端末。
(項目8)
前記オフセット値は、キャリアインデックス(CI)、キャリア指示子フィールド(CIF)及びキャリアインデックス関数(f(CI))のいずれか一つである、項目7に記載の端末。
(項目9)
前記次のサーチスペースは、前記基準サーチスペースと連続して構成される、項目7に記載の端末。
(項目10)
前記基準サーチスペース及び前記次のサーチスペースは、次の数式
【化9】
で計算され、M(L)は、該当のSSでモニタリングするPDCCH候補の個数を表し、nCI_CC#pは、キャリアインデックスを表し、前記オフセット値を表す、項目7に記載の端末。