(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5845494
(24)【登録日】2015年12月4日
(45)【発行日】2016年1月20日
(54)【発明の名称】車両用前照灯装置
(51)【国際特許分類】
B60Q 1/12 20060101AFI20151224BHJP
B60Q 1/18 20060101ALI20151224BHJP
【FI】
B60Q1/12 100
B60Q1/18 Z
【請求項の数】1
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2014-255512(P2014-255512)
(22)【出願日】2014年12月17日
【審査請求日】2015年2月23日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】712006639
【氏名又は名称】恒國 克太
(72)【発明者】
【氏名】恒国 克太
【審査官】
柿崎 拓
(56)【参考文献】
【文献】
特開平07−302502(JP,A)
【文献】
特開2013−252768(JP,A)
【文献】
特開2005−329807(JP,A)
【文献】
特開2003−242812(JP,A)
【文献】
実開平05−026632(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60Q 1/00−1/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両前照灯内に、前方照射球と左折および右折照射球を取り付け左・右折れ時に照射する構成の車両において、
車両の前方照射球の内側で前方照射球の上に、下向き照射になるように左折および右折照射球を取付け配置し、ハンドル軸に固定してハンドルと一体的に回転する螺旋軸を設け、螺旋軸はハンドルの軸方向に設けた作動溝を有する作動金具ボックス内に配置し、螺旋軸の回転により螺旋に噛み合って軸方向に移動する作動金具突起が作動溝内に突出していると共に、溝内の前部および後部には作動金具ボックスに取り付けられたリミットスイッチの作動片が突出して設けられ、直進状態では作動金具突起は作動溝の中央部に位置し、ハンドルの操作により金具突起を前後に移動させて左折および右折照射球をON・OFFするように構成したことを特徴とする車両用前照灯装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
従来のようにステアリング舵角によって遮光方向を変える左折、右折の照射ではなく、前方照射灯内に、前方照射球と、左折、右折照射球を設けた車両用前照灯装置である。
【0002】
この左折、右折照射は、前方照射灯を回転照射しない。前方照射灯の中、車両の前方照射球の内側で前方照射球の上に、前方照射に支障がないように、ライトビームに、下向き照射になるように、ライト球を取り付けたもので、ライト球は前方照射球と同じ球とする。
この左折
および右折照射は車両のハンドル軸のハンドル前
に設けたライト点灯レバー、ウインカー点灯レバーの前又は適当なハンドル軸に作動金具ボックスを
配置し、
作動金具ボックス内に螺旋軸を
ハンドル軸に一体的に回転するよう固定取付け、ハンドル
の回転操作で、
螺旋軸を回転し
螺旋軸に噛みあって作動溝の中央にある作動金具突起が、作動ボックス上の作動溝を前後に動き左折
および右折のリミットスイッチを作動してリミットスイッチから点灯配線
した左折
および右折の照射ライト球へ鮮明に点灯照射
することを目的とした
ものである。
【背景技術】
【0003】
前方照射
球は、上向き・下向きと前方照射するものであり前方照射は回転照射する
ことなく、左折および右折は、
別に照射した方が、前面照射と、左・右照射が
別に照射でき、人、障害物
に対してより安全確認できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−71867号公報
【特許文献2】実開平2−112555号公報
【特許文献3】実用登録3080310号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ハンドル操作によって、左折および右折時に、人、障害物
に対し眩しくない状態で鮮明に下向きに照射でき、安全確認できる車両用前照灯装置である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
車両前照灯内に、前方照射球と左折および右折照射球を取り付けて照射する構成の車両において、車両の前方照射球の内側で前方照射球の上に、下向き照射になるように左折および右折照射球を取付け配置して構成した。
【0007】
ハンドル軸に固定してハンドルと一体的に回転する螺旋軸を設け、螺旋軸は軸方向に設けた作動溝を有する作動金具ボックス内に配置し、螺旋軸の回転により螺旋に噛み合って軸方向に移動する作動金具突起が作動溝内に突出していると共に、溝内の前部および後部には作動金具ボックスに取り付けられたリミットスイッチの作動片が突出して設けられ、直進状態では作動金具突起は作動溝の中央部に位置し、ハンドルの操作により金具突起を前後に移動させて左折および右折照射球をON・OFFするように構成した車両用前照灯装置。
【発明の効果】
【0008】
車両前照球とは別に左折および右折照射球を前照灯内に配置することにより前方も明るく照射
できることは勿論、左折および右折に差し掛かると、車両のハンドル回転により
螺旋軸の螺旋に噛み合った作動金具突起の移動によって作動金具ボックス上の蓋についたリミットスイッチを作動し左折および右折照射球を点灯し人、障害物が鮮明に把握でき安全確認することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
車両前照灯内に、前方照射球と左折および右折照射球を取り付けて照射する構成の車両である。
【実施例1】
【0011】
図1は本発明の照射配線を示す平面図であり、車両前部1を示したもので車両前照灯内に、前方照射球12と前方照射球12の内側で前方照射球
12の上に、下向き照射になるように左折および右折照射球11を取付け配置して構成したものが示されている。車両ハンドル2にはハンドル軸10の上部に配置された作動金具ボックス9が搭載され、作動金具ボックス
9の作動溝8内の前部および後部には左右リミットスイッチ5
の作動片が突出して設けられ
、該リミットスイッチ5にはハンドル回転により点灯する左折および右折の照射球11を作動する左側配線コード6右側配線コード7
が取付けられている。
図2はハンドル部を詳細に示したもので、ハンドル前のハンドル軸10にはハンドル軸10に固定してハンドル2と一体的に回転する螺旋軸3を取り付け、作動金具ボックス9内に配置する共に螺旋軸3が、ハンドル2の操作で螺旋に噛みあって回転するようにする。螺旋軸3にはハンドル2の軸方向に設けた作動溝8内
の左右を方向規制して前後に移動させる作動金具4を噛みあわせ作動金具ボックス9上の作動溝8内を移動させて、ハンドル2を右回転すると作動金具突起4はハンドル側に移動してリミットスイッチ5を作動し
右側の照射球が点灯する。反対に左回転するとハンドルより遠ざかる方向に移動して前方のリミットスイッチ5を作動し左側の照射球が点灯する。左折、右折のリミットスイッチ5、6をON・OFF作動するように構成している。
通常の直進状態では作動金具突起4は作動溝8の中央部(第2図に示す位置)に位置する構成としている。
図3は作動金具ボックス9をハンドル前のライト点灯レバー14、ウインカー点灯レバー13の前部のハンドル軸10へ取りつけて作動金具ボックス9内の作動溝8内を移動する作動金具4および作動金具4による左・右折のリミットスイッチ5と左側配線コード6、右側配線コード7が示されている。
図4は車両15が道路曲路17で、左折に取りかかった時、車両ハンドル2の
左回転操作により
左側の照射球が点灯し、前方照射はそのまま前方を照射した状態で
左側の照射球にて点灯18した点灯照射範囲を示すものである。
図5は車両の前面から見た正面図であり、車両前照灯内に、前方照射球12と前方照射球12の内側で前方照射球の上に、下向き照射になるように左折および右折照射球11を取付け配置し
た構成を示すものである。
図6は作動金具ボックス9の作動金具突起4を断面したものでハンドル軸10と一体的な螺旋軸3の螺旋と噛合った作動金具突起4を有するとともに下部には作動金具受け16を設け作動金具突起4の移動がスムーズとなるようにしている。又、上面には
作動金具ボックス9を取付ける金具20で
車両に固定するようにしている。
【産業上の利用可能性】
【0012】
車両前照灯内に、前方照射球と左折および右折照射球を取り付けて照射する構成の車両であり左折れ右折れ時に安全確認できるので車両に取付けることにより飛躍的に安全性が確保できる構造である。
【符号の説明】
【0013】
1 車両前部
2 車両ハンドル
3 ハンドル軸に取り付けた
螺旋軸
4 作動金具突起
5 左・右折時に作動するリミットスイッチ
6 左側配線コード
7 右側配線コード
8 作動金具ボックス上の作動溝
9 作動金具ボックス
10 ハンドル軸
11 左折照射球及び右折照射球
12 前方照射球
13 ウインカー点灯レバー
14 ライト点灯レバー
15 車両
16 作動金具受け
17 道路曲路
18 点灯照射範囲
19 道路
20 車両に取り付ける金具
【要約】
【課題】
現在の車両の前方ライト照射では左折、右折で、曲路、多くの人、障害物を、安全確認照射は得られない
【解決手段】
ハンドル操作により左折、右折時に人、障害物が鮮明に照射され、安全確認できる車両用前照灯装置を提供するために。ハンドル操作により、ハンドル軸に取り付けられたウオームが、ハンドル操作によって作動し、ウオームに噛みあった作動金具の突起が、作動金具ボックス上の作動溝を前後に作動、左折、右折のリミットスイッチを作動し、前方照射ライトは回転照射せず、左折、右折と、下向きに点灯照射するために、人、障害物が多くても鮮明に安全確認できる車両用前照灯装置
【選択図】
図1