特許第5845863号(P5845863)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5845863顧客情報管理システム、顧客情報管理装置及び顧客情報管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5845863
(24)【登録日】2015年12月4日
(45)【発行日】2016年1月20日
(54)【発明の名称】顧客情報管理システム、顧客情報管理装置及び顧客情報管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/00 20120101AFI20151224BHJP
【FI】
   G06Q10/00 120
【請求項の数】6
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2011-264821(P2011-264821)
(22)【出願日】2011年12月2日
(65)【公開番号】特開2013-117844(P2013-117844A)
(43)【公開日】2013年6月13日
【審査請求日】2014年8月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000295
【氏名又は名称】沖電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100180275
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 倫太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100090620
【弁理士】
【氏名又は名称】工藤 宣幸
(74)【代理人】
【識別番号】100161861
【弁理士】
【氏名又は名称】若林 裕介
(72)【発明者】
【氏名】金子 桃子
【審査官】 阿部 潤
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−244687(JP,A)
【文献】 特開2003−099578(JP,A)
【文献】 片岡 尚子,データから勝機をつかみとるテーマ別データマイニング実践講座 第10回 発信電話の有効反応数を上げる テレマーケティングでチャンスをつかむ,ネットワークコンピューティング,日本,株式会社リックテレコム,2000年12月 1日,第13巻 第12号,p.76〜81
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 50/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
架電対象とする複数の顧客のそれぞれの顧客情報を記憶する顧客情報記憶手段と、
上記各顧客の世帯者情報を記憶する世帯者情報記憶手段と、
上記世帯者情報記憶手段及び上記顧客情報記憶手段を参照して、今回のキャンペーンの架電対象顧客と同一世帯において、当該架電対象顧客とは別に、今回のキャンペーンの架電対象者とする1又は複数の別の架電対象顧客がいるか否かを判定する同一世帯者判定手段と、
上記同一世帯者判定手段により今回の架電対象顧客と同一世帯に今回のキャンペーンの架電対象者とする1又は複数の別の架電対象顧客がいると判定された場合に、今回の架電対象顧客及び同一世帯の1又は複数の別の架電対象顧客の応答結果を同時に入力可能な架電結果情報をオペレータ端末に提供する情報提供手段と、
オペレータ端末から、上記今回の架電対象顧客ではなく、同一世帯の上記別の架電対象顧客のいずれかの応答結果を含む上記架電結果情報を受け取ると、その受け取った上記架電結果情報に基づいて、上記今回の架電対象顧客及び同一世帯の1又は複数の架電対象顧客の応答結果を、対応する顧客の上記顧客情報に登録する登録手段と
を備えることを特徴とする顧客情報管理システム。
【請求項2】
上記架電結果情報が、上記今回の架電対象顧客について不在であり、かつ、上記同一世帯の上記別の架電対象顧客について応諾するものである場合、
上記登録手段は、上記今回の架電対象顧客の顧客情報に不在登録をした後、当該架電対象の顧客を、応諾した上記別の架電対象顧客に切り替え、当該応諾した上記別の対象顧客の顧客情報をオペレータ端末に提供することを特徴とする請求項1に記載の顧客情報管理システム。
【請求項3】
上記架電結果情報が、上記今回の架電対象顧客について不在であり、かつ、同一世帯の上記別の架電対象顧客について拒否するものである場合、
上記登録手段は、上記今回の架電対象顧客の顧客情報に不在登録をすると共に、対応する上記同一世帯の別の対象顧客の顧客情報に拒否登録を行うことを特徴とする請求項1に記載の顧客情報管理システム。
【請求項4】
上記情報提供手段が、上記今回の架電対象顧客と同一世帯に、1又は複数の別の架電対象顧客がいることを知らせるメッセージを、オペレータ端末に提供するものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の顧客情報管理システム。
【請求項5】
架電対象とする複数の顧客のそれぞれの顧客情報を記憶する顧客情報記憶手段と、
上記各顧客の世帯者情報を記憶する世帯者情報記憶手段と、
上記世帯者情報記憶手段及び上記顧客情報記憶手段を参照して、今回のキャンペーンの架電対象顧客と同一世帯において、当該架電対象顧客とは別に、今回のキャンペーンの架電対象者とする1又は複数の別の架電対象顧客がいるか否かを判定する同一世帯者判定手段と、
上記同一世帯者判定手段により今回の架電対象顧客と同一世帯に今回のキャンペーンの架電対象者とする1又は複数の別の架電対象顧客がいると判定された場合に、今回の架電対象顧客及び同一世帯の1又は複数の別の架電対象顧客の応答結果を同時に入力可能な架電結果情報をオペレータ端末に提供する情報提供手段と、
オペレータ端末から、上記今回の架電対象顧客ではなく、同一世帯の上記別の架電対象顧客のいずれかの応答結果を含む上記架電結果情報を受け取ると、その受け取った上記架電結果情報に基づいて、上記今回の架電対象顧客及び同一世帯の1又は複数の架電対象顧客の応答結果を、対応する顧客の上記顧客情報に登録する登録手段と
を備えることを特徴とする顧客情報管理装置。
【請求項6】
架電対象とする複数の顧客のそれぞれの顧客情報を記憶する顧客情報記憶手段と、上記各顧客の世帯者情報を記憶する世帯者情報記憶手段とを備えるコンピュータを、
上記世帯者情報記憶手段及び上記顧客情報記憶手段を参照して、今回のキャンペーンの架電対象顧客と同一世帯において、当該架電対象顧客とは別に、今回のキャンペーンの架電対象者とする1又は複数の別の架電対象顧客がいるか否かを判定する同一世帯者判定手段、
上記同一世帯者判定手段により今回の架電対象顧客と同一世帯に今回のキャンペーンの架電対象者とする1又は複数の別の架電対象顧客がいると判定された場合に、今回の架電対象顧客及び同一世帯の1又は複数の別の架電対象顧客の応答結果を同時に入力可能な架電結果情報をオペレータ端末に提供する情報提供手段、
オペレータ端末から、上記今回の架電対象顧客ではなく、同一世帯の上記別の架電対象顧客のいずれかの応答結果を含む上記架電結果情報を受け取ると、その受け取った上記架電結果情報に基づいて、上記今回の架電対象顧客及び同一世帯の1又は複数の架電対象顧客の応答結果を、対応する顧客の上記顧客情報に登録する登録手段
として機能させることを特徴とする顧客情報管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顧客情報管理システム、顧客情報管理装置及び顧客情報管理プログラムに関するものである。例えば、本発明は、アウトバウンドキャンペーンコールを行うコールセンターシステムに適用し得るものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、コールセンターでは、オペレータがお客様に直接電話を架けて営業活動を行うアウトバンド業務がなされている。このようなアウトバンド業務の効率化を図るために、コールセンターシステムでは、お客様の電話番号の蓄積だけでなく、過去の通話履歴、複数の電話番号所持者については繋がりやすい電話番号等も管理している。
【0003】
あるキャンペーンについてオペレータがコールする場合、コールセンターシステムは、そのキャンペーンの対象となるお客様リストをリストアップし、更に、過去の通話履歴や繋がりやすい電話番号等を考慮して、お客様の電話番号をオペレータ端末に表示させ、発信制御を行う。これにより、キャンペーンコールのヒット率を向上させることが期待できる。
【0004】
また、例えばキャンペーン対象となるお客様が同一世帯にいる場合でも、それぞれのお客様を別々に管理していたので、複数回に亘って同じ世帯に架電することがあった。このような課題を解決するために、特許文献1及び特許文献2には、お客様の電話番号、氏名、住所等の情報に基づいて世帯管理を行う技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−304843号公報
【特許文献2】特開2005−244688号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した従来技術を用いてキャンペーンコールを行う場合、今回の対象のお客様は不在等であったが、当該お客様と同一世帯のお客様が応答し、なおかつ、そのお客様もキャンペーンの対象であったときに、コールセンターシステムが管理するキャンペーン対象顧客を、現在応答しているお客様に変更することができなかった。すなわち、あるお客様へのキャンペーンコール中に、キャンペーン対象顧客を別のものに変更することができなかった。
【0007】
また、従来においても、現在表示されているお客様と同一世帯のお客様の情報を表示することや、その同一世帯のお客様もキャンペーン対象であることを表示することはできる。
【0008】
しかし、上述したようにキャンペーン対象顧客の変更ができないため、例えば、お客様本人の備考等に、同一世帯のお客様が応答した等の履歴を保持することが施策の一環としてなされている。
【0009】
お客様本人以外の同一世帯のお客様に対してキャンペーンを実施しても、当該お客様本人の履歴として残すことができるが、実際に応答したお客様の履歴として残すことができない。従って、キャンペーンコールを重複してしまうことがあり、非効率的なキャンペーンの実施に繋がってしまっていた。
【0010】
そのため、効率的なアウトバンド業務を図るために、顧客本人以外の同一世帯の顧客が応答した場合には、その応答した顧客の対象顧客の情報を表示することができ、顧客本人と共に応答した顧客を履歴として管理することができる顧客情報管理システム、顧客情報管理装置及び顧客情報管理プログラムが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
かかる課題を解決するために、第1の本発明は、(1)架電対象とする複数の顧客のそれぞれの顧客情報を記憶する顧客情報記憶手段と、(2)各顧客の世帯者情報を記憶する世帯者情報記憶手段と、(3)世帯者情報記憶手段及び顧客情報記憶手段を参照して、今回のキャンペーンの架電対象顧客と同一世帯において、当該架電対象顧客とは別に、今回のキャンペーンの架電対象者とする1又は複数の別の架電対象顧客がいるか否かを判定する同一世帯者判定手段と、(4)同一世帯者判定手段により今回の架電対象顧客と同一世帯に今回のキャンペーンの架電対象者とする1又は複数の別の架電対象顧客がいると判定された場合に、今回の架電対象顧客及び同一世帯の1又は複数の別の架電対象顧客の応答結果を同時に入力可能な架電結果情報をオペレータ端末に提供する情報提供手段と、(5)オペレータ端末から、今回の架電対象顧客ではなく、同一世帯の別の架電対象顧客のいずれかがの応答結果を含む架電結果情報を受け取ると、その受け取った架電結果情報に基づいて、上記今回の架電対象顧客及び同一世帯の1又は複数の架電対象顧客の応答結果を、対応する顧客の上記顧客情報に登録する登録手段とを備えることを特徴とする顧客情報管理システムである。
【0012】
第2の本発明は、(1)架電対象とする複数の顧客のそれぞれの顧客情報を記憶する顧客情報記憶手段と、(2)各顧客の世帯者情報を記憶する世帯者情報記憶手段と、(3)世帯者情報記憶手段及び顧客情報記憶手段を参照して、今回のキャンペーンの架電対象顧客と同一世帯において、当該架電対象顧客とは別に、今回のキャンペーンの架電対象者とする1又は複数の別の架電対象顧客がいるか否かを判定する同一世帯者判定手段と、(4)同一世帯者判定手段により今回の架電対象顧客と同一世帯に今回のキャンペーンの架電対象者とする1又は複数の別の架電対象顧客がいると判定された場合に、今回の架電対象顧客及び同一世帯の1又は複数の別の架電対象顧客の応答結果を同時に入力可能な架電結果情報をオペレータ端末に提供する情報提供手段と、(5)オペレータ端末から、今回の架電対象顧客ではなく、同一世帯の上記別の架電対象顧客のいずれかの応答結果を含む架電結果情報を受け取ると、その受け取った架電結果情報に基づいて、上記今回の架電対象顧客及び同一世帯の1又は複数の架電対象顧客の応答結果を、対応する顧客の顧客情報に登録する登録手段とを備えることを特徴とする顧客情報管理装置である。
【0013】
第3の本発明は、架電対象とする複数の顧客のそれぞれの顧客情報を記憶する顧客情報記憶手段と、各顧客の世帯者情報を記憶する世帯者情報記憶手段とを備えるコンピュータを、(1)世帯者情報記憶手段及び顧客情報記憶手段を参照して、今回のキャンペーンの架電対象顧客と同一世帯において、当該架電対象顧客とは別に、今回のキャンペーンの架電対象者とする1又は複数の別の架電対象顧客がいるか否かを判定する同一世帯者判定手段、(2)同一世帯者判定手段により今回の架電対象顧客と同一世帯に今回のキャンペーンの架電対象者とする1又は複数の別の架電対象顧客がいると判定された場合に、今回の架電対象顧客及び同一世帯の1又は複数の別の架電対象顧客の応答結果を同時に入力可能な架電結果情報をオペレータ端末に提供する情報提供手段、(3)オペレータ端末から、今回の架電対象顧客ではなく、同一世帯の上記別の架電対象顧客のいずれかの応答結果を含む架電結果情報を受け取ると、その受け取った架電結果情報に基づいて、上記今回の架電対象顧客及び同一世帯の1又は複数の架電対象顧客の応答結果を、対応する顧客の顧客情報に登録する登録手段として機能させることを特徴とする顧客情報管理プログラムである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、効率的なアウトバンド業務を図るために、顧客本人以外の同一世帯の顧客が応答した場合には、その応答した顧客の対象顧客の情報を表示することができ、顧客本人と共に応答した顧客を履歴として管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】実施形態のコールセンターシステムを含むネットワークの構成を示す構成図である。
図2】実施形態のサーバの機能を説明する機能ブロック図である。
図3】実施形態のデータベースに記憶される顧客情報の構成例を説明する説明図である。
図4】実施形態のデータベースに記憶される世帯者連動管理情報の構成例を説明する説明図である。
図5】実施形態のコールセンターシステムにおける処理動作を示すシーケンス図である。
図6】実施形態において、顧客Bがキャンペーンを拒否した場合の処理を示すシーケンス図である。
図7】実施形態において、顧客Bがキャンペーンの実施を応諾した場合の処理を示すシーケンス図である。
図8】実施形態のオペレータ端末の表示部に表示されるキャンペーン対象顧客情報の一覧の表示画面例を説明する説明図である。
図9】実施形態の同一世帯者がある場合のオペレータ端末の表示部の表示画面例を説明する説明図である。
図10】実施形態のオペレータ端末の表示部に表示される注意メッセージの例を示す図である。
図11】実施形態のオペレータ端末の表示部に表示される架電結果登録画面例を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
(A)実施形態
以下では、本発明の顧客情報管理システム、顧客情報管理装置及び顧客情報管理プログラムの実施形態を、図面を参照しながら説明する。
【0017】
実施形態では、あるキャンペーンの対象に該当する顧客に対して電話で営業活動を行うアウトバウンド業務でキャンペーンコールを行うコールセンターシステムに、本発明を適用する場合を例示して説明する。
【0018】
(A−1)実施形態の構成
図1は、この実施形態のコールセンターシステムを含むネットワークの構成を示す構成図である。図1において、この実施形態のネットワーク10は、電話網17を介して、コールセンターとお客様宅とを有する。
【0019】
お客様宅には、顧客であるお客様が所持する電話機16が設けられている。電話機16は、自身の電話番号を記憶している。
【0020】
コールセンターには、コールセンターシステム100が設けられている。コールセンターシステム100は、図1に示すように、ネットワーク15に接続可能な、サーバ11、オペレータ端末12、電話機13、交換機14を少なくとも有して構成される。
【0021】
なお、図1では、説明便宜上、コールセンターシステム100が、サーバ11、オペレータ端末12、電話機13、交換機14を1台ずつ有する場合を例示するが、これら構成要素の台数は特に限定されるものではない。
【0022】
サーバ11は、コールセンター処理を行うサーバである。サーバ11は、顧客情報の管理、オペレータに対するコール処理支援、オペレータにより獲得された架電結果の登録等を行うものである。すなわち、サーバ11は、アウトバウンドキャンペーンのコール処理のアプリケーションや、インバウンド用のアプリケーションを行うものである。
【0023】
サーバ11は、例えば、CPU、ROM、RAM、EEPROM、入出力インタフェース部等を有して構成される装置であり、サーバ用アプリケーション記憶部111及びデータベース112を有する。サーバ111により実現される機能は、例えば、コンピュータが、サーバ用アプリケーション記憶部111に記憶される処理プログラムを実行することでなされる。
【0024】
図2は、サーバ11の機能を説明する機能ブロック図である。図2において、サーバ11は、主な機能として、対象顧客情報抽出部21、顧客情報提供部22、同一世帯者判定部23、情報提供部24、登録処理部25を少なくとも有する。なお、登録処理部25は、対象切替処理部251、登録部252を有する。
【0025】
対象顧客情報抽出部21は、データベース112に記憶される顧客情報の中から、今回のキャンペーンの対象となる顧客を検索し、検索した顧客の顧客情報をデータベース112から抽出するものである。
【0026】
顧客情報提供部22は、対象顧客情報抽出部21により抽出された顧客情報をオペレータ端末12に提供するものである。
【0027】
ここで、顧客情報提供部22は、例えば、過去の通話履歴や繋がりやすい電話番号等に応じて、抽出された顧客情報の並べ替えをし、並び替え後の顧客情報を一覧としてオペレータ端末12に提供するようにしてもよい。また、顧客情報提供部22は、顧客情報の一覧情報を提供したオペレータ端末12がコール開始した場合や、オペレータ端末12からの要求等に応じて、一覧から選択された顧客情報の詳細情報を当該オペレータ端末12に提供するようにしてもよい。
【0028】
同一世帯者判定部23は、オペレータ端末12により選択された顧客情報に基づいて、当該キャンペーン対象の顧客と同一世帯にある者の有無を判定するものである。また、同一世帯者判定部23は、キャンペーン対象の顧客と同一世帯にある者が当該キャンペーンの対象であるか否かを判定するものである。
【0029】
情報提供部24は、同一世帯者判定部23により、キャンペーン対象の顧客と同一世帯にある者が当該キャンペーンの対象であると判定されたときに、注意メッセージや架電結果登録情報等をオペレータ端末に提供するものである。
【0030】
登録処理部25は、オペレータ端末12から受信した架電結果に基づいて、対応する顧客の顧客情報に応答結果を登録するものである。登録処理部25は、対象切替処理部251及び登録部252を有する。
【0031】
対象切替処理部251は、オペレータ端末12からの要求に応じて、オペレータ端末12に提供する顧客情報を、現在のキャンペーン対象の顧客の顧客情報から、当該顧客の同一世帯者の顧客情報に切り替えるものである。
【0032】
登録部252は、オペレータ端末12から架電結果を受け取り、その架電結果を、対応する顧客情報に登録するものである。
【0033】
データベース111は、顧客情報、世帯者連動管理情報、キャンペーンリスト、セールス履歴情報、複数の電話番号所持者の繋がりやすい電話番号の情報等を記憶するものである。
【0034】
図3は、データベース111に記憶される顧客情報の構成例を説明する説明図である。また、図4は、データベース111に記憶される世帯者連動管理情報の構成例を説明する説明図である。
【0035】
図3において、顧客情報は、「キャンペーンID」、「リストNo.」、「顧客ID」、「顧客氏名」、「実施期間」、「登録日時」、「電話番号」、「キャンペーン実施日」、「備考」を項目として有する。なお、図3では例示しないが、顧客の年齢、住所、職種・業種、年収、趣味趣向情報等も顧客情報として設定するようにしてもよい。
【0036】
「キャンペーンID」は、キャンペーンを識別する識別情報である。「リストNo.」は、キャンペーン対象となる顧客の顧客情報に付された番号である。「顧客ID」は、コールセンターで顧客を管理する管理情報である。「顧客氏名」はお客様の氏名であり、「実施期間」はキャンペーンの実施期間であり、「登録日時」は当該顧客の顧客情報の登録日時である。「電話番号」は顧客の電話番号である。なお、顧客が複数の電話番号を所持する場合には、複数の電話番号を登録することができるようにしてもよく、繋がりやすい電話番号の順に並べてもよいし又は繋がりやすい電話番号のみを登録するようにしてもよい。「キャンペーン実施日」は、当該キャンペーンのコールを実施した日が登録される。「備考」には、オペレータが項目以外の内容を登録することができる。
【0037】
図4において、世帯者連動情報は、「顧客ID」、「世帯連動」、「世帯連動顧客ID」、「対応」を項目として有する。
【0038】
「顧客ID」は図3の「顧客ID」と同じ管理情報である。「世帯連動」は、当該顧客が同一世帯者を持つか否かを示す情報であり、「世帯連動顧客ID」は、同一世帯者がある場合にはその同一世帯者の顧客IDが登録される。なお、複数の同一世帯者がある場合には、各同一世帯者の顧客IDが登録される。「連動結果」は、当該顧客と世帯者との連動が継続しているか否かを示す情報である。「対応」は、今回のキャンペーンでの対応結果を登録するものである。
【0039】
例えば、図3に示す「顧客ID:0001」の「顧客氏名:沖太郎」の「電話番号:123456」である。また、この「顧客ID:0001」に基づいて、図4を参照すると、当該顧客は「世帯連動:有」であり、その同一世帯者の顧客IDは「世帯連動顧客ID:0002」であり、「連動結果:二重丸」であるから、現在も世帯を同じにしていることがわかる。さらに、同一世帯者の「世帯連動顧客ID:0002」に基づいて、図3を参照すると、当該顧客と同一世帯者である顧客ID「顧客ID:0002」の「顧客氏名:沖花子」の情報を取得することができる。
【0040】
オペレータ端末12は、オペレータの操作端末であり、サーバ11に対するクライアント端末として動作するものである。オペレータ端末12は、例えば、キーボードやマウス等の操作部、ディスプレイ等の表示部及びコンピュータを有するパーソナルコンピュータが該当し、クライアント用アプリケーション記憶部121を有する。
【0041】
例えば、オペレータ端末12は、例えば、CPU、ROM、RAM、EEPROM、入出力インタフェース部等を備える。オペレータ端末12の機能は、コンピュータが、クライアント用アプリケーション記憶部121に記憶される処理プログラムを実行することによりなされる。
【0042】
オペレータ端末12は、サーバ11から顧客情報の一覧情報や顧客の顧客情報等を取得し、その取得した情報を表示部に表示したり、表示されている顧客の電話番号の発信又は切断指示が選択されると、その発信指示や切断指示を電話機13に通知したりするものである。また、オペレータ端末12は、顧客への架電によりオペレータが獲得した情報の入力を受け付け、その入力情報をサーバ12に与えるものである。
【0043】
電話機13は、オペレータが利用する電話機であり、ネットワーク15を介して、オペレータ端末12からの発信先の電話番号への発信指示に基づいて発信したり、切断指示に基づいて切断したりするものである。なお、電話機13は、例えば、電話機であってもよいし、いわゆるソフトフォン等のようにPC上のソフトウェアで実現される電話機能であってもよい。
【0044】
交換機14は、コールセンターのネットワーク15と電話網17とに接続するものであり、回線接続を中継する交換機である。交換機14は、既存の構内交換機の技術を適用することができる。交換機14は、オペレータが利用する電話機13から、お客様の電話機16を発信先とする発信指示を受けると、電話機13と電話機16との間の呼制御を行う。そして、呼が確立すると、電話機13及び電話機16が通話状態となり、オペレータとお客様との間の通話が開始される。なお、交換機14は、電話網17から着信があった場合に、コールセンターシステム100を構成するいずれかの電話機13に対して着信させる自動着信呼分配機能(ACD:Automatic Call Distribution)も有する。
【0045】
(A−2)実施形態の動作
次に、この実施形態のコールセンターシステム100における処理の動作を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0046】
図5図7は、コールセンターシステム100における処理動作を示すシーケンス図である。
【0047】
図5において、オペレータがオペレータ端末12を操作して、オペレータは、当該キャンペーンコールのアウトバウンド業務の開始を選択し(S101)、実行するキャンペーンを選択する(S102)。これにより、選択されたキャンペーンの選択情報がサーバ11に与えられる。
【0048】
ここで、アウトバンド業務の開始処理及びキャンペーンの開始処理は、特に限定されるものではなく、種々の方法を適用することができる。
【0049】
例えば、オペレータ端末12の表示部に、キャンペーンコール開始の選択ボタンが表示され、オペレータがキャンペーンコール開始選択ボタンを選択する。これにより、キャンペーンコールのアウトバンド業務の開始指示が、サーバ11に通知され、サーバ11はアウトバウンド業務に係るキャンペーンの一覧情報をオペレータ端末12に与える。オペレータ端末12の表示部にキャンペーンの一覧画面が表示される。オペレータは、表示されたキャンペーンの一覧情報から、今回のキャンペーンコールに係るキャンペーンを選択する。また、キャンペーン選択情報には当該キャンペーンを識別するキャンペーンIDが含まれている。
【0050】
ここで、アウトバウンド業務でキャンペーンコールを行うキャンペーンの種類は、1種類である必要はなく、複数の種類の中からオペレータが担当するキャンペーンを選択することができる。
【0051】
サーバ11において、対象顧客情報抽出部21が、オペレータ端末12から受信したキャンペーン選択情報に含まれているキャンペーンIDに基づいて、当該キャンペーンの対象に該当する顧客の顧客情報を抽出する(S201)。
【0052】
ここで、顧客情報の抽出方法としては、種々の方法を広く適用することができる。例えば、サーバ11のデータベース112に、予めキャンペーン対象の顧客を選定しておき、各顧客の顧客IDにキャンペーンIDを対応付けておき、受信したキャンペーンIDに対向する顧客情報を抽出するようにしてもよい。また例えば、サーバ11が、キャンペーンIDと対象者条件とを対応付けたテーブルを有し、受信したキャンペーンIDに対応する対象者条件に基づいて、顧客情報から対象者条件に適合する顧客情報を検索する方法を適用するようにしてもよい。
【0053】
サーバ11において、顧客情報提供部22は、対象顧客情報抽出部21により抽出された顧客情報をオペレータ端末12に提供して、キャンペーン対象の顧客情報をオペレータ端末12の表示部に表示させる(S202)。
【0054】
図8は、オペレータ端末12の表示部に表示されるキャンペーン対象顧客情報の一覧の表示画面例を説明する説明図である。例えば、図8の画面310は、顧客情報一覧311と、顧客選択ボタン312とを有する。例えば、顧客情報一覧311には、サーバ11からのキャンペーン対象顧客情報を一覧情報が表示される。
【0055】
オペレータは、顧客情報一覧311からキャンペーンコールを行う顧客を選択し、例えば図8の顧客選択ボタン312を選択する。これにより、顧客選択情報が、オペレータ端末12からサーバ11に送信される(S103)。例えば、顧客選択情報には、選択された顧客の顧客IDが含まれる。
【0056】
サーバ11では、同一世帯者判定部23が、データベース112の世帯者連動情報を参照して、オペレータ端末12からの顧客選択情報に含まれている顧客IDに対応する顧客が、同一世帯者を有するか否かを判定する(S203)。
【0057】
当該顧客が同一世帯者を有しない場合、サーバ11は、選択された顧客の顧客情報のみをオペレータ端末12に送信する。このとき、同一世帯者がない旨をオペレータ端末12に表示するようにしてもよい(S203)。
【0058】
一方、当該顧客が同一世帯者を有する場合、サーバ11は、選択された顧客の顧客情報及び当該顧客の同一世帯者の顧客情報をオペレータ端末12に送信する(S203、S204)。
【0059】
図9は、同一世帯者がある場合のオペレータ端末12の表示部の表示画面例を説明する説明図である。図9の画面320は、オペレータが選択した顧客の顧客情報表示画面321と、当該顧客の同一世帯者の顧客情報表示画面322とが表示される。ここで、複数の同一世帯者がある場合には、画面320には、全ての複数の同一世帯者の顧客情報の示す一覧情報を表示するようにしてもよい。
【0060】
また、サーバ11は、当該顧客に同一世帯者が当該キャンペーンの対象者である場合には、同一世帯者がキャンペーン対象者であることを示す注意メッセージをオペレータ端末12に送信する(S205)。
【0061】
ここで、同一世帯者がキャンペーンの対象であるか否かの判断は、図4に例示する世帯者連動情報を参照して、S103で選択された顧客の顧客IDに対応する「世帯連動顧客ID」を取得する。次に、「世帯連動顧客ID」に相当する「顧客ID」が、図3に例示するキャンペーン対象の顧客情報に登録されている場合、同一世帯者もキャンペーン対象であると判定し、登録されていない場合、同一世帯者はキャンペーン対象でないと判定する。
【0062】
図10は、注意メッセージの例を示す図である。例えば、同一世帯者がキャンペーンの対象者である場合、図10に例示するように、「顧客B(同一世帯者)に対し、顧客A(キャンペーン対象顧客)と同様のキャンペーンが設定されています」という内容の注意メッセージ330がオペレータ端末12の表示部に表示される。注意メッセージ330には、注意喚起させるために、例えば確認ボタン331があり、確認ボタン331が選択されないと、次の処理に進行しないようにすることができる。
【0063】
次に、オペレータが、架電先の電話番号を選択し(S104)、例えば図9に例示する架電ボタン323を選択すると(S105)、架電先の電話番号への送信指示が電話機13に通知される。
【0064】
そして、電話機13が、交換機14に対して架電先の電話番号への発信要求をする。交換機14は、電話機13と架電先の電話機16との間の呼制御を行う。そして、架電先の電話機16において着信があり(S301)、電話応答があると(S302)、オペレータはお客様と通話を行う。
【0065】
このとき、オペレータによる架電後、サーバ11は、架電結果を登録するための架電結果登録画面をオペレータ端末12の表示部に表示させるようにしてもよい。
【0066】
図11は、オペレータ端末12の表示部に表示される架電結果登録画面例を説明する説明図である。図11の架電結果登録画面340は、キャンペーン対象である顧客Aについての結果を登録するキャンペーンコール結果登録画面341と、同一世帯者についての結果を登録する同一世帯者情報画面342とを有する。
【0067】
オペレータは、お客様との通話により、キャンペーン対象である顧客Aが在宅であるか又は不在であるかを確認する(S106)。なお、図5では、顧客Aが不在の場合のみの処理を示している。
【0068】
キャンペーン対象である顧客Aが在宅の場合、当該顧客Aに対してキャンペーンコールの開始を実行する。例えば、オペレータは、図11に例示する画面340のキャンペーンコール結果登録画面341から「キャンペーン開始」ボタンを選択し、「実行」ボタン343を選択する。これにより、オペレータ端末12からサーバ11に対して架電結果が与えられ、サーバ11は、顧客Aについてキャンペーンコールを実施した旨や、キャンペーン実施日等をデータベース112に登録する。
【0069】
一方、キャンペーン対象である顧客Aが不在の場合(S106、S303)、オペレータは、同一世帯者である顧客Bに対して、キャンペーンを実施するか否かを確認する。
【0070】
図6は、顧客Bがキャンペーンを拒否した場合の処理を示すシーケンス図であり、図7は、顧客Bがキャンペーンを応諾した場合の処理を示すシーケンス図である。
【0071】
図6において、顧客Aが不在である場合であって、オペレータの顧客Bに対するキャンペーン実施の要否に対して(S111)、同一世帯者がキャンペーンを拒否したとき(S311)、オペレータ端末12は、顧客Aに対して不在を登録し(S112)、顧客Bについてキャンペーン拒否を登録する(S113)。
【0072】
このとき、オペレータは、図11(A)に例示する画面340において、キャンーンコール結果登録画面341の「顧客不在」ボタンを選択すると共に、同一世帯者情報画面342の「拒否」ボタンを選択し、「実行」ボタン343を選択する。これにより、オペレータ端末12からの架電結果がサーバ11に送信される。ここで、架電結果には、顧客Aの架電結果と顧客Bの架電結果とが含まれる。そのため、サーバ11は、オペレータ端末12からの1つの架電結果に基づいて、サーバ11は、顧客Aについては不在である旨、顧客Bについては拒否した旨、並びに、顧客A及び顧客Bの両者についてキャンペーン実施日等をデータベース112に登録する。
【0073】
この登録後、オペレータは次の顧客に対してコール処理をする(S114)。
【0074】
図7において、顧客Aが不在である場合であって、オペレータの顧客Bに対するキャンペーン実施の要否に対して(S121)、同一世帯者がキャンペーンの実施を応諾したとき(S321)、オペレータ端末12は、顧客Aに対して不在を登録する(S122)と共に、オペレータ端末12は、サーバ11に対して、顧客Bに対するキャンペーン開始処理を行う(S123)。
【0075】
サーバ11は、オペレータ端末12からの同一世帯者である顧客Bへのキャンペーン開始要求を受けると、図4の世帯者連動情報の「対応」項目の登録を行う。そして、サーバ11は、図3の顧客情報を参照して、顧客Bの顧客情報を取得して、キャンペーンの対象を顧客Aから顧客Bに切り替える(S221)。
【0076】
キャンペーン対象の切り替えが完了すると、サーバ11は、オペレータ端末12の表示部に、顧客Bのキャンペーン画面を表示させる(S124)。これにより、オペレータは、顧客Bに対するキャンペーンコールを開始することができる。
【0077】
このとき、オペレータは、図11(B)に例示する画面340において、キャンーンコール結果登録画面341の「顧客不在」ボタンを選択すると共に、同一世帯者情報画面342の「キャンペーン開始」ボタンを選択し、「実行」ボタン343を選択する。これにより、オペレータ端末12からの架電結果がサーバ11に送信される。
【0078】
ここで、オペレータ端末12からの架電結果には、顧客Aの架電結果と、同一世帯者である顧客Bの架電結果とを含むものであるため、サーバ11は、オペレータ端末からの1つの架電結果に基づいて顧客Aの不在登録を行うと共に、この架電結果をトリガとして、サーバ11は、キャンペーン対象を顧客Aから顧客Bに切り替え処理を行う。
【0079】
すなわち、サーバ11は、図4の世帯者連動情報を参照して、「世帯者連動顧客ID」を取得する。サーバ11は、図3の顧客情報を参照して、その「世帯者連動顧客ID」に相当する「顧客ID」に基づいて、対応する同一世帯者の顧客情報を読み出し、これをオペレータ端末12に送信する。
【0080】
(A−3)実施形態の効果
以上のように、この実施形態によれば、オペレータが、キャンペーン対象顧客を選択することで、自動的に選択した顧客の同一世帯者に対して、同様のキャンペーンがはられているか否かを注意メッセージで表示することができ、オペレータは、顧客への架電前に、同一電話番号に対してキャンペーン対象者が複数いることを確認することができる。
【0081】
また、実施形態によれば、対象顧客に架電した結果、その顧客が不在であっても、電話口で応答した世帯者がキャンペーン対象者として表示された顧客であることを確認後、その顧客に対してキャンペーンの実施を申し出ることが可能であり、同一番号への重複した架電を避けることで、無駄・手間の防止や削減による事務の効率化につながる。さらに、応対した顧客にとっても同一企業等からの2回の架電に応じる必要がなく、顧客満足度の向上にもつながる。
【0082】
更に、実施形態によれば、同一世帯者がキャンペーンに応じた場合に、応答した顧客に対するキャンペーンに切り替えることで、一度の架電でのキャンペーンヒット率の向上につながるという効果も得ることができる。
【0083】
(B)他の実施形態
上述した実施形態では、アウトバウンド業務の1つとして、キャンペーンコールを行う場合を例示した。しかし、キャンペーンコールに限定されるものではなく、税金や金銭等の滞納者への催促等の他のアウトバウンド業務にも広く適用することができる。
【0084】
上述した実施形態では、図11に架電結果登録画面例を示した。図11では、同一世帯者がある場合には、同一世帯者情報画面342を表示させるものとした。ここで、複数の同一世帯者がある場合には、オペレータ端末は、各同一世帯者を示す一覧情報を表示するようにし、その中から現在応対している顧客を選択して架電結果をサーバ11に送信する。これにより、サーバ11は、オペレータ端末からの架電結果に基づいて、顧客Aの不在登録と共に、現在対応している顧客へのキャンペーン対象の切り替えを行うことができる。また、図11に示した架電結果登録画面は一例であって、図11に例示する画面例に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0085】
10…ネットワーク、100…コールセンターシステム、
11…サーバ、
111…サーバ用アプリケーション記憶部、112…データベース、
21…対象顧客情報抽出部、22…顧客情報提供部、
23…同一世帯者判定部、24…同一世帯者情報提供部、
25…登録処理部、251…対象切替処理部、252…登録部、
12…オペレータ端末、
121…クライアント用アプリケーション記憶部、
13…電話機、14…交換機、16…電話機。
図1
図2
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図4
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