特許第5847105号(P5847105)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5847105
(24)【登録日】2015年12月4日
(45)【発行日】2016年1月20日
(54)【発明の名称】車両用灯具
(51)【国際特許分類】
   F21S 8/10 20060101AFI20151224BHJP
   F21S 8/12 20060101ALI20151224BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20151224BHJP
【FI】
   F21S8/10 170
   F21S8/12 141
   F21Y101:02
【請求項の数】8
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2013-60931(P2013-60931)
(22)【出願日】2013年3月22日
(65)【公開番号】特開2014-186862(P2014-186862A)
(43)【公開日】2014年10月2日
【審査請求日】2014年5月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001133
【氏名又は名称】株式会社小糸製作所
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(74)【代理人】
【識別番号】100109047
【弁理士】
【氏名又は名称】村田 雄祐
(74)【代理人】
【識別番号】100109081
【弁理士】
【氏名又は名称】三木 友由
(72)【発明者】
【氏名】加藤 靖礼
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 靖
(72)【発明者】
【氏名】則竹 裕司
【審査官】 石田 佳久
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−109493(JP,A)
【文献】 実開平03−094702(JP,U)
【文献】 特開2013−054831(JP,A)
【文献】 特開2011−171044(JP,A)
【文献】 特開2011−086580(JP,A)
【文献】 特開2008−071751(JP,A)
【文献】 特開2011−159584(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 8/10−8/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1投影レンズを有する第1灯具ユニットと、
第2投影レンズを有する第2灯具ユニットと、
灯具正面から見て前記第1投影レンズと前記第2投影レンズとの間の領域を覆うように配置され、前記第1投影レンズ及び前記第2投影レンズの少なくとも一方から出射された光が入射し、当該光を灯具前方に照射するレンズ間領域発光用レンズと、
を備え、
前記レンズ間領域発光用レンズは、灯具正面から見て前記第1投影レンズ及び前記第2投影レンズを覆い、前記第1投影レンズと前記第2投影レンズとが連結されてなる形状と同一形状又は相似形状を有し、
前記第1灯具ユニット及び前記第2灯具ユニットは、ロービーム用配光パターンを形成することを特徴とする車両用灯具。
【請求項2】
第1投影レンズを有する第1灯具ユニットと、
第2投影レンズを有する第2灯具ユニットと、
灯具正面から見て前記第1投影レンズと前記第2投影レンズとの間の領域を覆うように配置され、前記第1投影レンズ及び前記第2投影レンズの少なくとも一方から出射された光が入射し、当該光を灯具前方に照射するレンズ間領域発光用レンズと、
を備え、
前記レンズ間領域発光用レンズは、灯具正面から見て前記第1投影レンズ及び前記第2投影レンズを覆い、前記第1投影レンズと前記第2投影レンズとが連結されてなる形状と同一形状又は相似形状を有し、
前記第1投影レンズは、灯具正面から見て鉛直方向長さが水平方向長さよりも長く、
前記第2投影レンズは、灯具正面から見て水平方向長さが鉛直方向長さよりも長いことを特徴とする車両用灯具。
【請求項3】
第1投影レンズを有する第1灯具ユニットと、
第2投影レンズを有する第2灯具ユニットと、
灯具正面から見て前記第1投影レンズと前記第2投影レンズとの間の領域を覆うように配置され、前記第1投影レンズ及び前記第2投影レンズの少なくとも一方から出射された光が入射し、当該光を灯具前方に照射するレンズ間領域発光用レンズと、
を備え、
前記レンズ間領域発光用レンズは、灯具正面から見て前記第1投影レンズ及び前記第2投影レンズを覆い、前記第1投影レンズと前記第2投影レンズとが連結されてなる形状と同一形状又は相似形状を有し、
前記第1投影レンズは、灯具正面から見て鉛直方向長さが前記第2投影レンズの鉛直方向長さよりも長く、
前記第2投影レンズは、灯具正面から見て水平方向長さが前記第1投影レンズの水平方向長さよりも長いことを特徴とする車両用灯具。
【請求項4】
前記第1灯具ユニットは、ロービーム用配光パターンの一部を構成する第1パターンを形成し、
前記第2灯具ユニットは、ロービーム用配光パターンの他の一部を構成し、前記第1パターンよりも略水平方向に拡散した形状を有する第2パターンを形成する請求項2又は3に記載の車両用灯具。
【請求項5】
前記第1灯具ユニット及び前記第2灯具ユニットは、前記第1投影レンズと前記第2投影レンズとで略L字形状となるように配置される請求項3又は4に記載の車両用灯具。
【請求項6】
灯具正面から見て第1灯具ユニットと水平方向に並び、且つ第2灯具ユニットと鉛直方向に並ぶように配置される第3灯具ユニットをさらに備える請求項5に記載の車両用灯具。
【請求項7】
前記第1投影レンズ及び前記第2投影レンズの少なくとも一方は、その周縁部から張り出すフランジ部を有する請求項1乃至6のいずれか1項に記載の車両用灯具。
【請求項8】
前記レンズ間領域発光用レンズは、部分的に厚さが異なる形状、表面に設けられる拡散ステップ、又はシボが施された表面を有する請求項1乃至7のいずれか1項に記載の車両用灯具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用灯具に関し、特に自動車などの車両に用いられる車両用灯具に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複数の灯具ユニットを用いてロービーム用配光パターンを形成する車両用灯具が開示されている。具体的には、ロービーム用配光パターン(すれ違いビームの配光パターン)を形成するための第1ユニットは、3個のサブユニットを有する。各サブユニットは、ホットゾーン形成用パターン、ホットゾーン形成用パターンよりも大きいカットオフライン形成用パターン、カットオフライン形成用パターンよりも横拡がりの拡散領域形成用パターンのいずれかを形成し、3つのパターンが重ね合わされてロービーム用配光パターンが形成される。各サブユニットは、正面から見て略真円形状の投影レンズを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−243477号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数の灯具ユニットを用いて1つの配光パターンを形成する場合、車両用灯具は、各灯具ユニットの発光領域が結びつけられて全体として1つの発光部として視認されることが望まれる。これは、1つの発光部の面積を大きくして、車両用灯具の持つ、歩行者等に対して自車の存在を認識せしめる機能(以下、この機能を自車標示機能と称する)を向上させるためである。
【0005】
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の灯具ユニットを1つの発光部として視認させやすくするための技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のある態様は車両用灯具である。当該車両用灯具は、第1投影レンズを有する第1灯具ユニットと、第2投影レンズを有する第2灯具ユニットと、灯具正面から見て前記第1投影レンズと前記第2投影レンズとの間の領域を覆うように配置され、前記第1投影レンズ及び前記第2投影レンズの少なくとも一方から出射された光が入射し、当該光を灯具前方に照射するレンズ間領域発光用レンズと、を備えることを特徴とする。
【0007】
この態様によれば、複数の灯具ユニットを1つの発光部として視認させやすくすることができる。
【0008】
上記態様において、前記レンズ間領域発光用レンズは、灯具正面から見て前記第1投影レンズ及び前記第2投影レンズを覆ってもよい。これにより、第1灯具ユニットと第2灯具ユニットの一体感をより高めることができる。また、前記第1灯具ユニット及び前記第2灯具ユニットは、ロービーム用配光パターンを形成してもよい。これにより、ロービーム用配光パターンを形成するための複数の灯具ユニットを1つの発光部として視認させやすくすることができる。
【0009】
上記いずれかの態様において、前記第1投影レンズは、灯具正面から見て鉛直方向長さが水平方向長さよりも長く、前記第2投影レンズは、灯具正面から見て水平方向長さが鉛直方向長さよりも長くてもよい。これにより、灯具正面から見て略真円形状の投影レンズを有する灯具ユニットを複数配列する場合に比べて、他の灯具ユニット等の設置に利用し難いデッドスペースを小さくすることができる。また、前記第1投影レンズは、灯具正面から見て前記鉛直方向長さが前記第2投影レンズの前記鉛直方向長さよりも長く、前記第2投影レンズは、灯具正面から見て前記水平方向長さが前記第1投影レンズの前記水平方向長さよりも長くてもよい。これによれば、灯具ユニットの配置自由度の向上を図ることができる。
【0010】
また、上記いずれかの態様において、前記第1灯具ユニットは、前記ロービーム用配光パターンの一部を構成する第1パターンを形成し、前記第2灯具ユニットは、前記ロービーム用配光パターンの他の一部を構成し、前記第1パターンよりも略水平方向に拡散した形状を有する第2パターンを形成してもよい。これによれば、各灯具ユニットにおける光源光の利用効率を高めることができる。また、前記第1灯具ユニット及び前記第2灯具ユニットは、前記第1投影レンズと前記第2投影レンズとで略L字形状となるように配置されてもよい。これによれば、デッドスペースをより縮小することができる。
【0011】
また、上記いずれかの態様において、灯具正面から見て第1灯具ユニットと水平方向に並び、且つ第2灯具ユニットと鉛直方向に並ぶように配置される第3灯具ユニットをさらに備えてもよい。これによれば、車両用灯具の小型化を図ることができる。また、前記第1投影レンズ及び前記第2投影レンズの少なくとも一方は、その周縁部から張り出すフランジ部を有してもよい。これによれば、第1投影レンズ及び/又は第2投影レンズの固定構造を簡略化することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、複数の灯具ユニットを1つの発光部として視認させやすくするための技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】実施の形態に係る車両用灯具の概略構造を示す正面図である。
図2】実施の形態に係る車両用灯具における複数の前照灯サブユニットの概略構造を示す斜視図である。
図3】前照灯サブユニットからエクステンション部材及び第3レンズを取り外した状態の概略構造を示す斜視図である。
図4図1のA−A線に沿った断面図である。
図5図1のB−B線に沿った断面図である。
図6図6(A)は、実施の形態に係る車両用灯具の前照灯サブユニットを模式的に示す正面図である。図6(B)は、図6(A)のC−C線に沿った断面図である。
図7図7(A)は、第1灯具ユニット及び第2灯具ユニットが形成する配光パターンを説明するための模式図である。図7(B)は、第3灯具ユニットが形成する配光パターンを説明するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
【0015】
図1は、実施の形態に係る車両用灯具の概略構造を示す正面図である。図2は、実施の形態に係る車両用灯具における複数の前照灯サブユニットの概略構造を示す斜視図である。図3は、前照灯サブユニットからエクステンション部材及び第3レンズを取り外した状態の概略構造を示す斜視図である。図4は、図1のA−A線に沿った断面図である。図5は、図1のB−B線に沿った断面図である。図2ではランプボディ2及び透光カバー4の図示を、図3ではランプボディ2、透光カバー4及びエクステンション部材90の図示をそれぞれ省略している。また、本実施の形態に係る車両用灯具1は、車両前方の左右に配置される一対の前照灯ユニットを有する車両用前照灯装置である。一対の前照灯ユニットは左右対称の構造を有する点以外は実質的に同一の構成であるため、図1には車両用灯具1として一方の前照灯ユニットの構造を示す。
【0016】
図1図5に示すように、車両用灯具1は、車両前方側に開口部を有するランプボディ2と、ランプボディ2の開口部を覆うように取り付けられた透光カバー4とを備える。透光カバー4は、透光性を有する樹脂やガラス等で形成されている。透光カバー4は、略均一の厚さを有し、後述する各灯具ユニットから照射された光を拡散、屈折させる等の光学的な機能を備えておらず、配光パターンの形成に寄与しない。ランプボディ2と透光カバー4とにより形成される灯室3内には、3つの前照灯サブユニット10a,10b,10cが収容されている。前照灯サブユニット10a〜10cはそれぞれ、第1灯具ユニット20、第2灯具ユニット40及び第3灯具ユニット60を有する。また、前照灯サブユニット10a〜10cはそれぞれ、レンズ間領域発光用レンズ80及びエクステンション部材90を有する。
【0017】
前照灯サブユニット10a〜10cのそれぞれが有する第1灯具ユニット20〜第3灯具ユニット60の構造は、形成する配光パターンの形状の違いにともなってリフレクタの反射面や投影レンズの形状等が若干異なる点を除いて、実質的に同一である。また、レンズ間領域発光用レンズ80及びエクステンション部材90の形状も実質的に同一である。そのため、以下では前照灯サブユニット10aが有する第1灯具ユニット20〜第3灯具ユニット60、レンズ間領域発光用レンズ80及びエクステンション部材90を例にとって、各部の構造について詳細に説明する。
【0018】
灯室3内において、第1灯具ユニット20、第2灯具ユニット40及び第3灯具ユニット60はそれぞれ、図示しないブラケットにより支持されている。ブラケットには、ランプボディ2の壁面に回転自在に支持された図示しないエイミングスクリューや、ランプボディ2の壁面を貫通して灯具前方に延出する図示しないレベリングシャフトが連結されている。レベリングシャフトは、図示しないレベリングアクチュエータに接続されている。車両用灯具1は、エイミングスクリュー、レベリングシャフト及びレベリングアクチュエータにより、第1灯具ユニット20〜第3灯具ユニット60の光軸を上下左右に調整可能である。なお、第1灯具ユニット20〜第3灯具ユニット60の支持構造は特にこれに限定されない。
【0019】
エクステンション部材90は、第1灯具ユニット20の第1投影レンズ30、第2灯具ユニット40の第2投影レンズ50及び第3灯具ユニット60の第3投影レンズ70の存在領域に開口部を有する。エクステンション部材90は、ブラケットに固定されたレンズホルダ部29に固定され、前照灯サブユニット10aの周囲を覆っている。本実施の形態では、前照灯サブユニット10a〜前照灯サブユニット10cの各エクステンション部材90は一体成形されている。
【0020】
また、エクステンション部材90の第1投影レンズ30及び第2投影レンズ50の存在領域に位置する開口部には、レンズ間領域発光用レンズ80が設けられている。レンズ間領域発光用レンズ80は、灯具正面から見て第1投影レンズ30と第2投影レンズ50との間の領域を覆うように配置されている。レンズ間領域発光用レンズ80は、第1投影レンズ30及び第2投影レンズ50の少なくとも一方から出射された光が入射し、当該光を灯具前方に照射する光学部材として機能する。レンズ間領域発光用レンズ80の配置及び機能については、後に詳細に説明する。
【0021】
レンズ間領域発光用レンズ80とエクステンション部材90とは、例えば以下のようにして形成することができる。すなわち、透光性の樹脂材料等を用いて、レンズ間領域発光用レンズ80の形状を有する部分とエクステンション部材90の形状を有する部分とを含む一体成形品を作成する。そして、この一体成形品におけるエクステンション部材90となるべき部分の表面に金属の蒸着や塗料の塗装等の表面処理を施すことで、レンズ間領域発光用レンズ80及びエクステンション部材90を形成することができる。
【0022】
図4に示すように、第1灯具ユニット20は、反射型の灯具ユニットであり、第1光源搭載部22と、第1光源24と、第1リフレクタ26と、第1シェード部材28と、第1投影レンズ30とを有する。第1光源搭載部22は、ブラケットから灯具前方に突出しており、その上面に第1光源24が搭載されている。第1光源搭載部22の下面には、放熱フィン92が設けられている。本実施の形態では、第1光源搭載部22と放熱フィン92とは一体成形されている。第1光源24は、例えば白色発光ダイオード(白色LED)であり、発光素子と、これを支持する基板とを有する。基板は、セラミックなどで形成された熱伝導性絶縁基板である。基板には、発光素子に電力を伝達する電極(図示せず)が形成されている。
【0023】
第1リフレクタ26は、略ドーム状であり、第1光源24を覆うようにして第1光源搭載部22に固定されている。第1リフレクタ26は、反射面26aが内側に形成されている。反射面26aは、回転楕円面の一部で構成された反射面であり、焦点F1aと、焦点F1aよりも灯具前方側に位置する焦点F1bとを有する。第1シェード部材28は、略水平に配置された平面部28aと、平面部28aよりも灯具前方で下方に湾曲した湾曲部28bとを有する。第1リフレクタ26は、反射面26aの焦点F1aが第1光源24の近傍に位置し、焦点F1bが第1シェード部材28の平面部28aと湾曲部28bとが為す稜線28cの近傍に位置するように配置されている。
【0024】
第1投影レンズ30は、前方側表面が凸面で後方側表面が平面の平凸レンズで構成されている。第1投影レンズ30は、その後方焦点を含む後方焦点面上に形成される光源像を、反転像として灯具前方の仮想鉛直スクリーン上に投影する。第1投影レンズ30は、後方焦点が焦点F1bと重なるように配置され、レンズホルダ部29に固定されている。第1投影レンズ30は、その周縁部から張り出すフランジ部32を有し、フランジ部32にねじ等の固定部材が挿通されてレンズホルダ部29に固定されている。このように、第1投影レンズ30にレンズ固定用のフランジ部32を設けることで、第1投影レンズ30の固定構造を簡略化することができ、車両用灯具1の製造コストの低減を図ることができる。
【0025】
第1灯具ユニット20は、ロービーム用配光パターンを形成するための灯具ユニットである。第1シェード部材28の稜線28cは、第1灯具ユニット20により形成される配光パターンが有するカットオフラインに対応した形状を有する。第1光源24から照射された光は、反射面26aにより焦点F1bに向けて反射され、その一部が第1シェード部材28により選択的にカットされて、残りが第1投影レンズ30に入射する。第1投影レンズ30に入射した光は、灯具前方に向けて照射され、レンズ間領域発光用レンズ80に入射する。レンズ間領域発光用レンズ80に入射した光の一部は、レンズ間領域発光用レンズ80内で内面反射等されて、灯具正面から見て第1投影レンズ30と第2投影レンズ50との間の隙間領域Rと重なる領域に導かれ、当該領域から灯具前方に照射される(図6(B)参照)。レンズ間領域発光用レンズ80に入射した光の残部は、レンズ間領域発光用レンズ80を透過して灯具前方に照射され、所定の配光パターンを形成する。
【0026】
図5に示すように、第2灯具ユニット40は、反射型の灯具ユニットであり、第2光源搭載部42と、第2光源44と、第2リフレクタ46と、第2シェード部材48と、第2投影レンズ50とを有する。第2光源搭載部42は、ブラケットから灯具前方に突出しており、その上面に第2光源44が搭載されている。第2光源搭載部42の下面には、放熱フィン92が設けられている。本実施の形態では、第2光源搭載部42と放熱フィン92とは一体成形されている。第2光源44は、第1光源24と同様の構成を備える。
【0027】
第2リフレクタ46は、略ドーム状であり、第2光源44を覆うようにして第2光源搭載部42に固定されている。第2リフレクタ46は、反射面46aが内側に形成されている。反射面46aは、回転楕円面の一部で構成された反射面であり、焦点F2aと、焦点F2aよりも灯具前方側に位置する焦点F2bとを有する。第2シェード部材48は、略水平に配置された平面部48aと、平面部48aよりも灯具前方で下方に湾曲した湾曲部48bとを有する。第2リフレクタ46は、反射面46aの焦点F2aが第2光源44の近傍に位置し、焦点F2bが第2シェード部材48の平面部48aと湾曲部48bとが為す稜線48cの近傍に位置するように配置されている。
【0028】
第2投影レンズ50は、前方側表面及び後方側表面が凸面である両凸レンズで構成されている。第2投影レンズ50は、その後方焦点を含む後方焦点面上に形成される光源像を、反転像として灯具前方の仮想鉛直スクリーン上に投影する。第2投影レンズ50は、後方焦点が焦点F2bと重なるように配置され、レンズホルダ部29に固定されている。第2投影レンズ50は、その周縁部から張り出すフランジ部52を有し、フランジ部52にねじ等の固定部材が挿通されてレンズホルダ部29に固定されている。これにより、第2投影レンズ50の固定構造を簡略化することができ、車両用灯具1の製造コストの低減を図ることができる。
【0029】
第2灯具ユニット40は、ロービーム用配光パターンを形成するための灯具ユニットである。第2シェード部材48の稜線48cは、第2灯具ユニット40により形成される配光パターンが有するカットオフラインに対応した形状を有する。第2光源44から照射された光は、反射面46aにより焦点F2bに向けて反射され、その一部が第2シェード部材48により選択的にカットされて、残りが第2投影レンズ50に入射する。第2投影レンズ50に入射した光は、灯具前方に向けて照射され、レンズ間領域発光用レンズ80に入射する。レンズ間領域発光用レンズ80に入射した光の一部は、レンズ間領域発光用レンズ80内で内面反射されて、灯具正面から見て第1投影レンズ30と第2投影レンズ50との間の隙間領域Rと重なる領域に導かれ、当該領域から灯具前方に照射される(図6(B)参照)。レンズ間領域発光用レンズ80に入射した光の残部は、レンズ間領域発光用レンズ80を透過して灯具前方に照射され、所定の配光パターンを形成する。
【0030】
第3灯具ユニット60は、直射型の灯具ユニットであり、第3光源搭載部62と、第3光源64と、第3投影レンズ70とを有する。第3光源搭載部62は、ブラケットから灯具前方に突出しており、その灯具前方側を向く面に第3光源64が搭載されている。第3光源搭載部62の灯具後方側を向く面には、放熱フィン92が設けられている。本実施の形態では、第3光源搭載部62と放熱フィン92とは一体成形されている。第3光源64は、第1光源24と同様の構成を備える。
【0031】
第3投影レンズ70は、前方側表面及び後方側表面が凸面である両凸レンズで構成されている。第3投影レンズ70は、その後方焦点を含む後方焦点面上に形成される光源像を、反転像として灯具前方の仮想鉛直スクリーン上に投影する。第3投影レンズ70は、後方焦点F3が第3光源64の近傍に位置するように配置され、エクステンション部材90により固定されている。したがって、エクステンション部材90は、第3投影レンズ70のホルダとして機能している。
【0032】
第3灯具ユニット60は、ハイビーム用配光パターンを形成するための灯具ユニットである。第3光源64から照射された光は、直接第3投影レンズ70に入射する。第3投影レンズ70に入射した光は、第3投影レンズ70から灯具前方に照射される。なお、第3灯具ユニット60は、他の配光パターンを形成するものであってもよい。
【0033】
続いて、各投影レンズ及びレンズ間領域発光用レンズ80の形状と配置について詳細に説明する。図6(A)は、実施の形態に係る車両用灯具の前照灯サブユニットを模式的に示す正面図である。図6(B)は、図6(A)のC−C線に沿った断面図である。上述のように、前照灯サブユニット10a〜10cの構造は実質的に同一であるため、以下では前照灯サブユニット10aを例にとって各投影レンズ及びレンズ間領域発光用レンズ80の形状と配置について説明する。
【0034】
第1灯具ユニット20の第1投影レンズ30は、灯具正面から見て略四角形状であり、鉛直方向長さLv1すなわち高さ寸法が、水平方向長さLh1すなわち幅寸法よりも長い(Lv1>Lh1)。また、第2灯具ユニット40の第2投影レンズ50は、灯具正面から見て略四角形状であり、水平方向長さLh2が鉛直方向長さLv2よりも長い(Lh2>Lv2)。そして、第1灯具ユニット20及び第2灯具ユニット40は、第1投影レンズ30の一端と第2投影レンズ50の一端とが隣り合うように配置されている。
【0035】
あるいは、第1投影レンズ30は、第1方向の寸法D1と、当該第1方向と直交する第2方向の寸法D2とについて、第1方向の寸法D1が第2方向の寸法D2よりも大きい、細長い形状を有する。同様に、第2投影レンズ50は、第3方向の寸法D3と、当該第3方向と直交する第4方向の寸法D4とについて、第3方向の寸法D3が第4方向の寸法D4よりも大きい、細長い形状を有する。そして、第1投影レンズ30及び第2投影レンズ50は、第1方向と第3方向とが交わるように姿勢が定められて、両者の一端同士が隣り合うように配置されている。例えば、第1方向は、第1投影レンズ30における最長の辺30bに対して平行な方向であり、第3方向は、第2投影レンズ50における最長の辺50bに対して平行な方向である。
【0036】
このように、第1投影レンズ30を縦長の形状とし、第2投影レンズ50を横長の形状とするとともに、両者の一端を隣り合わせることで、灯具正面から見て略真円形状の投影レンズを有する灯具ユニットを複数配列する場合に比べて、他の灯具ユニット等の設置に利用し難いデッドスペースを小さくすることができる。そのため、灯室3内に灯具ユニットの大型化や複数設置を許容するスペースを生み出すことができ、灯具ユニットの大型化や搭載数増加と、車両用灯具の小型化との両立を図ることができる。また、灯具ユニットの配置自由度を高めることができる。また、車両用灯具1の見栄えを斬新なものとすることができ、車両用灯具1の意匠性を高めることができる。
【0037】
隣接する第1投影レンズ30の一端と第2投影レンズ50の一端との間には、隙間領域Rが存在する。レンズ間領域発光用レンズ80は、灯具正面から見てこの隙間領域Rを覆うように配置される。そして、レンズ間領域発光用レンズ80には、第1投影レンズ30及び第2投影レンズ50から出射された光の一部が入射し、当該光を灯具前方に照射する。すなわち、レンズ間領域発光用レンズ80は、第1投影レンズ30及び第2投影レンズ50から出射された光の一部(図6(B)における矢印M)を内面反射や拡散、屈折させて、隙間領域Rを覆う領域に導いて、当該領域から灯具前方に出射する。
【0038】
これにより、車両用灯具1は、灯具外部から見て第1投影レンズ30と第2投影レンズ50との間の隙間領域Rを発光させることができる。そのため、ロービーム用配光パターンを形成するための2つの灯具ユニットを連続する1つの発光部として視認させやすくすることができる。上述したレンズ間領域発光用レンズ80の光学機能は、例えば、レンズ間領域発光用レンズ80の部分的な厚さの変化、表面に設けられる拡散ステップ、あるいはシボ加工等の表面処理等により実現することができる。なお、第1投影レンズ30から出射された光及び第2投影レンズ50から出射された光の一方のみが、レンズ間領域発光用レンズ80の隙間領域Rと重なる領域に導かれて、当該領域から出射される構成であってもよい。
【0039】
本実施の形態では、レンズ間領域発光用レンズ80は、灯具正面から見て第1投影レンズ30及び第2投影レンズ50の全体を覆っている。これにより、第1灯具ユニット20と第2灯具ユニット40の一体感をより高めることができる。レンズ間領域発光用レンズ80は、灯具正面から見て第1投影レンズ30と第2投影レンズ50が連結されてなる形状と同一の形状又は相似形状を有する。本実施の形態では、後述するように第1投影レンズ30と第2投影レンズ50とが略L字形状を形成するように配置されているため、レンズ間領域発光用レンズ80は略L字形状を有する。
【0040】
第1投影レンズ30は、鉛直方向長さLv1が第2投影レンズ50の鉛直方向長さLv2よりも長い(Lv1>Lv2)。また、第2投影レンズ50は、水平方向長さLh2が第1投影レンズ30の水平方向長さLh1よりも長い(Lh2>Lh1)。これにより、灯具ユニットの設置自由度を高めることができる。また、デットスペースの縮小に寄与し得る。また、第1灯具ユニット20及び第2灯具ユニット40は、第1投影レンズ30と第2投影レンズ50とで略L字形状となるように配置されている。これにより、デッドスペースをより縮小することができる。また、灯具ユニットの配置自由度の向上に寄与し得る。
【0041】
そして、第3灯具ユニット60は、灯具正面から見て第1灯具ユニット20と水平方向に並び、且つ第2灯具ユニット40と鉛直方向に並ぶように配置されている。すなわち、第1投影レンズ30よりも第2投影レンズ50の延在方向側に位置し、且つ第2投影レンズ50よりも第1投影レンズ30の延在方向側に位置する空間に、第3灯具ユニット60が配置されている。このように、第1投影レンズ30及び第2投影レンズ50で囲まれた空間に第3灯具ユニット60の少なくとも一部が収容されるように配置することで、前照灯サブユニット10a〜10cを小型化することができ、ひいては車両用灯具1の小型化を図ることができる。
【0042】
また、第3灯具ユニット60の第3投影レンズ70は、略四角形状であり、第1投影レンズ30に隣接する第1の辺70aは、第1投影レンズ30の第3灯具ユニット60に隣接する辺30aに対して平行に延び、第2投影レンズ50に隣接する第2の辺70bは、第2投影レンズ50の第3灯具ユニット60に隣接する辺50aに対して平行に延びている。これにより、第1灯具ユニット20〜第3灯具ユニット60の一体感を高めることができる。また、車両用灯具1の意匠を斬新なものとすることができる。
【0043】
続いて、車両用灯具1により形成される配光パターンについて説明する。図7(A)は、第1灯具ユニット及び第2灯具ユニットが形成する配光パターンを説明するための模式図である。図7(B)は、第3灯具ユニットが形成する配光パターンを説明するための模式図である。なお、図7(A)及び図7(B)では、灯具前方の所定位置、例えば灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成された配光パターンを示している。
【0044】
図7(A)に示すように、第1灯具ユニット20は、ロービーム用配光パターンLoの一部を構成する第1パターンPaを形成する。また、第2灯具ユニット40は、ロービーム用配光パターンLoの他の一部を構成する第2パターンPbを形成する。第1パターンPaは、第2パターンPbよりも集光した形状を有し、第2パターンPbは、第1パターンPaよりも略水平方向に光が拡散した形状を有する。本実施の形態では、第2パターンPbは、鉛直方向についても第1パターンPaよりも拡散した形状を有する。第1パターンPaが第2パターンPbの中心領域に重畳されて、ロービーム用配光パターンLoが形成される。ロービーム用配光パターンLoの形状は公知であるため、その詳細な説明は省略する。
【0045】
車両用灯具1は、縦長の第1投影レンズ30を有する第1灯具ユニット20により集光パターンを形成し、横長の第2投影レンズ50を有する第2灯具ユニット40により略水平方向に延在する拡散パターンを形成している。すなわち、各投影レンズの形状に適した形状の配光パターンを形成しているため、各光源から照射される光の利用効率を高めることができる。
【0046】
また、本実施の形態では、前照灯サブユニット10aの第1灯具ユニット20によって第1パターンPa1が形成され、前照灯サブユニット10bの第1灯具ユニット20によって第1パターンPa1よりも拡散した第1パターンPa2が形成され、前照灯サブユニット10cの第1灯具ユニット20によって第1パターンPa2よりも拡散した第1パターンPa3が形成される。また、前照灯サブユニット10aの第2灯具ユニット40によって第2パターンPb1が形成され、前照灯サブユニット10bの第2灯具ユニット40によって第2パターンPb1よりも拡散した第2パターンPb2が形成され、前照灯サブユニット10cの第2灯具ユニット40によって第2パターンPb2よりも拡散した第2パターンPb3が形成される。したがって、本実施の形態では、6つの異なる配光パターンが合成されてロービーム用配光パターンLoが形成される。なお、各第1パターンにおける形状の違い、及び各第2パターンにおける形状の違いは、反射面26a,46a、稜線28c,48c、第1投影レンズ30、第2投影レンズ50等の形状を調整することで実現することができ、その方法は公知であるため詳細な説明は省略する。
【0047】
図7(B)に示すように、第3灯具ユニット60は、ハイビーム用配光パターンHiを形成する。ハイビーム用配光パターンHiは、ロービーム用配光パターンLoに付加的に形成される。ハイビーム用配光パターンHiの形状は公知であるため、その詳細な説明は省略する。本実施の形態では、前照灯サブユニット10aの第3灯具ユニット60によって第1ハイビーム用配光パターンHi1が形成され、前照灯サブユニット10bの第3灯具ユニット60によって第1ハイビーム用配光パターンHi1よりも拡散した第2ハイビーム用配光パターンHi2が形成され、前照灯サブユニット10cの第3灯具ユニット60によって第2ハイビーム用配光パターンHi2よりも拡散した第3ハイビーム用配光パターンHi3が形成される。したがって、本実施の形態では、3つの異なる配光パターンが合成されてハイビーム用配光パターンHiが形成される。なお、第1ハイビーム用配光パターンHi1〜第3ハイビーム用配光パターンHi3における形状の違いは、第3投影レンズ70等の形状を調整することで実現することができ、その方法は公知であるためその詳細な説明は省略する。
【0048】
このように、複数の前照灯サブユニット10a〜10cそれぞれの第1灯具ユニット20〜第3灯具ユニット60が形成する配光パターンを異ならせることで、車両用灯具1が形成可能な配光パターンの形状や照度分布の自由度を向上させることができる。なお、各前照灯ユニットの第1灯具ユニット20は、同一形状の配光パターンを形成してもよい。第2灯具ユニット40及び第3灯具ユニット60についても同様である。
【0049】
以上説明したように、本実施の形態に係る車両用灯具1は、灯具正面から見て第1投影レンズ30と第2投影レンズ50との間の隙間領域Rを覆うように配置され、第1投影レンズ30及び第2投影レンズ50の少なくとも一方から出射された光が入射し、当該光を灯具前方に照射するレンズ間領域発光用レンズ80を備える。これにより、灯具外部から見て第1投影レンズ30と第2投影レンズ50との間の隙間領域Rを発光させることができるため、2つの灯具ユニットを連続する1つの発光部として視認させやすくすることができる。
【0050】
その結果、2つの灯具ユニットが別個の発光部と視認される場合に比べて、1つの発光部の面積を大きくすることができる。そのため、車両用灯具1の自車標示機能を高めることができる。また、複数の灯具ユニットの一体感を高めることができ、車両用灯具1の意匠を斬新なものとすることができる。また、一部の灯具ユニットの発光がターンランプ等に誤認されるおそれをより一層低減させることができる。そして、発光領域の境界が暗部となることで車両用灯具の見栄えが低下し、他者に違和感を与えることを抑制できる。
【0051】
また、レンズ間領域発光用レンズ80を用いて隙間領域Rを発光させているため、第1灯具ユニット20と第2灯具ユニット40とを一体の発光部に見せるために要求される隙間領域Rの狭さを緩和することができる。よって、灯具ユニットの配置自由度を高めることができる。また、第1灯具ユニット20〜第3灯具ユニット60は、いわゆるプロジェクタ光学系である。そのため、いわゆるパラボラ光学系に比べて光利用率を高めることができる。これにより、第1灯具ユニット20〜第3灯具ユニット60を、灯具正面から見て細長い形状にし易くすることができる。
【0052】
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を加えることが可能であり、そのような変形が加えられた実施の形態も本発明の範囲に含まれる。上述した実施の形態に変形が加えられた新たな実施の形態は、組み合わされる実施の形態及び変形それぞれの効果をあわせもつ。
【0053】
第1光源24、第2光源44及び第3光源64は、白熱灯や放電灯等のLED以外の光源であってもよい。また、車両用灯具1は、3つの前照灯サブユニット10a〜10cを有するが、前照灯サブユニットの数は特に限定されず、1つ又は2つの前照灯サブユニットが設けられてもよいし、4つ以上の前照灯サブユニットが設けられてもよい。また、3つの前照灯サブユニット10a〜10cは、略水平方向に配列されているが、その配置は特に限定されず、例えば3つの前照灯サブユニット10a〜10cが略鉛直方向や斜めに一列に配列されてもよいし、任意の多角形の頂点位置に重なるように配置されてもよい。第1灯具ユニット20及び第2灯具ユニット40は直射型の灯具ユニットであってもよく、第3灯具ユニット60は反射型の灯具ユニットであってもよい。
【符号の説明】
【0054】
1 車両用灯具、 20 第1灯具ユニット、 30 第1投影レンズ、 32 フランジ部、 40 第2灯具ユニット、 50 第2投影レンズ、 52 フランジ部、 60 第3灯具ユニット、 80 レンズ間領域発光用レンズ、 Lh1,Lh2 水平方向長さ、 Lo ロービーム用配光パターン、 Lv1、Lv2 鉛直方向長さ、 Pa,Pa1,Pa2,Pa3 第1パターン、 Pb,Pb1,Pb2,Pb3 第2パターン、 R 隙間領域。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7