(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御部は、前記第1アクチュエータにより前記背凭れ部の後傾を完了させた後に、前記第一エアセルにより被施療者の腰部付近を押し上げるよう押圧すべく構成されていることを特徴とする請求項2に記載の椅子型マッサージ機。
前記制御部は、前記第二エアセル,第三エアセル,第四エアセルのいずれかによる被施療者への押圧マッサージの後に、前記第一エアセルにより腰部付近を押し上げるよう押圧させるべく構成されていることを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載の椅子型マッサージ機。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態に係る椅子型マッサージ機について、図面を参照しながら具体的に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る椅子型マッサージ機の全体構成を示す斜視図である。また、
図2はこの椅子型マッサージ機の正面図、
図3はこの椅子型マッサージ機の平面図を夫々示している。
図1に示すように、椅子型マッサージ機1は、被施療者が着座する座部2と、被施療者の上半身を後方から支持する背凭れ部3と、被施療者の腕部を支持するアームレスト4と、被施療者の脚部を支持するフットレスト5とから主として構成されている。なお、以下の説明で用いる方向の概念は、座部2に着座した被施療者から見たときの方向の概念と一致するものとし、その他の場合は適宜説明するものとする。
【0018】
[全体構成]
図1乃至
図3に示すように、座部2は平面視で矩形状を成しており、矩形状の座面体10(
図6参照)の上部に平坦な座クッション11(
図6参照)が配設され、これらが基台12の上部に設けられた座フレーム13によって支持された構成となっている。この座クッション11は、ウレタンフォーム、スポンジ、又は発泡スチロール等の内装材が、ポリエステル製の起毛トリコット、合成皮革、又は天然皮革等から成る外装カバーによって覆われることにより構成されている。
【0019】
座部2の前側には、被施療者の脚部のうち膝から足先に至る部分を施療するためのフットレスト5が配設されている。このフットレスト5は側面視で略L字形状を成し、膝から足首に至る部分(以下、「下腿部」)であって主に脹脛(ふくらはぎ)に対応する上側フットレスト14と、足首から足先に至る部分(以下、「足部」)に対応する下側フットレスト15とを、右脚と左脚とにそれぞれ対応して備えている。
【0020】
上側フットレスト14は前方に開いた溝状を成し、脹脛の背面に対向する内底面と脹脛の左右の側面に対向する内側面とによって、脹脛を後方及び左右の側方から支持可能になっている。また、下側フットレスト15は上方に開いた溝状を成し、足裏に対向する内底面と足部の左右の側面に対向する内側面とによって、足部を下方及び左右の側方から支持可能になっている。
【0021】
座部2の後側には、被施療者の上半身の背面を後方から支持する背凭れ部3が設けられている。この背凭れ部3は、被施療者の上半身を支持すべく、一般的な体格の成人が椅子型マッサージ機1に着座した際に該成人の身体の一部がその外部にはみ出ない程度の大きさとされており、正面視で縦長の略長方形を成している。そして、この背凭れ部3の上部には、該背凭れ部3によって上半身を支持された被施療者の頭部を支持する頭支持部6が配設されている。
【0022】
この頭支持部6は、被施療者の頭部を後方から支持する枕部16と、該枕部16の上部から延びて帯状を成す位置調整用のベルト17と、該ベルト17の先端に取り付けられて枕部16と略同一の重さを有するウェイト18(
図7参照)とを備えている。一方、背凭れ部3の上端には、左右方向へ長寸のベルト通し帯19が設けられ、その両端が背凭れ部3に固定されている。そして、頭支持部6は、枕部16が背凭れ部3の上部前側に位置するようにして、ベルト17がベルト通し帯19と背凭れ部3の上端との間に通される。これにより、背凭れ部3の上端を境にして前後に枕部16とウェイト18とが垂れ下がって両者は釣り合った状態となるため、枕部16を上下に位置調整できるようになっている。
【0023】
また、座部2及び背凭れ部3の左右の側方には、座部2に着座した被施療者の腕部を支持するアームレスト4が、背凭れ部3の側方位置から座部2に沿って前方へ延設されるようにして配設されている。このアームレスト4は、上部の肘置き部20とその下部のサイドカバー21とから構成されている。肘置き部20は略円筒状を成し、起立した状態の背凭れ部3における上下方向の中央部分より若干上方位置であって、背凭れ部3に上半身を支持された被施療者の肩の側方に対応する位置から、下方且つ前方へと向かって座部2の前端近傍に至るまで延設されている。また、肘置き部20の後端から前後方向の中央位置近傍に至る内側部分には、被施療者の腕部を肘置き部20内へ挿脱可能な開口20aが形成されている。従って、この開口20aを通じて肘置き部20の内部へ挿入された被施療者の腕部を、手先については略全周囲から、手首近傍から肘を経由して上腕及び肩に至る部分については下方、外側方、及び上方から、それぞれ支持可能になっている。
【0024】
このような構成の椅子型マッサージ機1により、座部2に着座した被施療者は、その全身が背面及び左右の側面から包み込まれるようにして支持される。そして、この椅子型マッサージ機1には、被施療者を施療するための様々の動作手段が設けられている。即ち、椅子型マッサージ機1の適宜箇所には複数のエアセル7及びバイブ8が設けられ、膨縮することによって被施療者を押圧可能になっている。また、背凭れ部3には機械式に施療機構9が設けられ、被施療者の上半身の背部を押圧可能になっている。更に、座部2は左右へ揺動可能であり、背凭れ部3は起伏動可能であり、フットレスト5は昇降動及び伸縮動が可能になっている。以下、椅子型マッサージ機1におけるこれらの動作手段について説明する。
【0025】
[エアセル]
図1乃至
図3に示すように、座部2には前後左右に並べられた4つのエアセル7aが設けられており、これらのエアセル7aは、合成樹脂製で1つの内部空間を有する扁平な2枚のセルが上下に重畳された構成となっている。そして、後側に設けられた左右のエアセル7aは、給排気装置51(
図1参照)からのエアの給排により膨縮し、座部2に着座した被施療者の臀部の左右部分を下方から押し上げるように押圧する。前側に設けられた左右のエアセル7aは、同様に給排気装置51からのエアの給排により膨縮し、座部2に着座した被施療者の大腿部の左右部分を下方から押し上げるように押圧する。また、本実施の形態に係る座面体10は中央部分が左右端より下方に位置するよう凹状に窪んでおり(
図6参照)、各エアセル7aは座面体10の上面において左右端から中央部分へ至る傾斜面に配設されている。従って、エアセル7aが膨張すると、被施療者の臀部は、左右から若干挟み込まれるようにして上方へ押圧されるようになっている。
【0026】
座部2の両側部の上方には、前後に並設されたエアセル7b,7bが設けられている。後側のエアセル7bは、3枚の合成樹脂製のセルが重畳されて成り、前側のエアセル7bは、3枚の合成樹脂製のセルが重畳されて更にその表面側に1枚の布製のセルが重畳されて構成されており、給気により何れも左右方向の中心側へ向かって膨張する。このようなエアセル7bは、膨縮することによって、座部2に着座した被施療者の臀部(又は腰部)の側部から大腿部の前側部に至る一連の部位を外側方から内側へ向かって押圧可能であり、左右のエアセル7bを同時に膨張することによって臀部(又は腰部)を左右から挟持するようにして保持可能になっている。
【0027】
背凭れ部3の下部には、所定の間隔を空けて左右に並べられた2つのエアセル7cが設けられている。このエアセル7cは、3枚の布製のセルが重畳された構成となっており、膨縮することにより、背凭れ部3に上半身を支持された被施療者の腰部の左右部分を後方から押圧する。
【0028】
図3に示すように、アームレスト4が有する筒状の肘置き部20の内壁面には複数のエアセル7d〜7hが、手、前腕、上腕及び肩に対応するようにして設けられている。このうち手に対応して設けられたエアセル7dは3枚の布製のセルが重畳した構成となっており、肘置き部20の前部にて手の甲と手のひらとに対向するように内壁面の上面と下面とに夫々設けられ、被施療者の手を上下方向から挟持するように押圧可能となっている。
【0029】
また、前腕に対応して外側と内側とにエアセル7e,7fが設けられている。このうち外側に設けられたエアセル7eは、合成樹脂製の2枚のセルが重畳されて成り、前腕の長手方向に沿うように前後に2つ配設されている。そして、前側のエアセル7eによって前腕の前部の外側部及び上部を押圧可能であり、後側のエアセル7eによって前腕の後部の外側部及び上部を押圧可能になっている。もう1つの内側に設けられたエアセル7fは、合成樹脂製の1枚のセルから構成され、上記エアセル7eと同様に前腕の長手方向に沿うように前後に2つ配設されている。そして、前側のエアセル7fによって前腕の前部の下部及び内側部を押圧可能であり、後側のエアセル7fによって前腕の後部の下部及び内側部を押圧可能になっている。また、エアセル7e,7fを同時に膨張することにより、前腕全体を包み込むようにして前腕中心方向へ向かって押圧することができる。
【0030】
更に、上腕及び肩に対応してエアセル7g,7hが設けられている。このうち外側に設けられたエアセル7gは合成樹脂製の2枚のセルが重畳されて成り、肩から肘近傍に至る長尺寸法を有している。もう1つの内側に設けられたエアセル7hは、合成樹脂製の1枚のセルから構成され、上記エアセル7gの前側部分に対向するようにして配置されている。そして、外側のエアセル7gによって上腕及び肩の外側部を押圧可能であり、内側のエアセル7hによって上腕の内側部を押圧可能である。また、エアセル7g,7hを同時に膨張することにより、上腕を内外から挟持するように押圧(及び保持)しつつ肩を外方から押圧可能になっている。
【0031】
図1乃至
図3に示すように、フットレスト5にも複数のエアセル7i〜7oが設けられている。具体的には、上側フットレスト14において脹脛の背面に対向する位置には合成樹脂製の1枚のセルから成るエアセル7iが上下に2つ設けられ、脹脛の外側面に対向する位置には合成樹脂製の2枚のセルから成るエアセル7jが上下に2つ設けられ、脹脛の内側面に対向する位置には合成樹脂製の1枚のセルから成る上下方向に長寸のエアセル7kが1つ設けられている。これらのエアセル7i〜7kにより、被施療者の脹脛の後方及び両側方から押圧可能になっている。
【0032】
また、下側フットレスト15において踵の左右に対向する位置にエアセル7l、足裏の後部(踵の下部)に対向する位置にエアセル7m、足裏の前部に対向する位置にエアセル7n、更に足先の左右の側部に対向する位置にエアセル7oが夫々設けられ、各エアセル7l〜7oは何れも合成樹脂製の1枚のセルから構成されている。このうちエアセル7lは、膨張することによって踵(特にアキレス腱付近)を左右から挟持するように押圧(及び保持)可能であり、エアセル7m,7nは、膨張することによって足裏の後部及び前部を上方へ押し上げるように押圧可能であり、エアセル7oは足の甲を上方から押し下げるようにして押圧(及び保持)可能になっている。
【0033】
頭支持部6にも複数のエアセル7p〜7sが設けられている。
図4は、頭支持部6の構成を示す斜視図である。この
図4に示すように、頭支持部6が備える枕部16の前面は、左右方向の中央部分が枕部6aの下端から上端へ至るまで後方へ窪ませてあり、上下方向へ延びる溝状の凹部22が形成されている。この凹部22によって、被施療者の首から後頭部に至る部分が後方及び両側方から支持される。そして、この凹部22の下部には、凹部22の左右の側面に沿うようにして2つのエアセル7pが設けられている。このエアセル7pは布製の3枚のセルが重畳されて成り、膨張することによって首から後頭部に至る部分を左右から挟持するようにして押圧可能になっている。
【0034】
また、これら左右のエアセル7pの後部は連結板23によって連結されてユニット化されており、この連結板23の上端部は、枕部16の凹部22の後面にて左右方向に軸芯を向けられた枢軸24によって支持されている。従って、左右のエアセル7pは連結板23と共に枢軸24aを基点として下部が前後に揺動可能になっている。また、枢軸24aにはコイルバネ24bが外嵌しており、このコイルバネ24bによって連結板23は後方へ付勢されており、連結板23の背後には布製の3枚のセルが重畳して成るエアセル7qが設けられている。従って、エアセル7qが膨張すると、連結板23と共に左右のエアセル7pが前方へ揺動し、収縮するとコイルバネ24bの付勢力によって後方へ揺動する。そしてエアセル7pが膨張した状態でエアセル7qが膨張すると、被施療者の首及び後頭部をエアセル7pが挟持しつつ下部から上部へと擦るように押圧施療することができる。
【0035】
枕部16の下面の左右にはエアセル7rが設けられている。このエアセル7rは布製の4枚のセルが重畳して構成されており、給気により下方へ向かって膨張し、背凭れ部3に上半身が支持された被施療者の肩を上方から押圧可能になっている。また、エアセル7rの最下面には複数の指圧突起25が突設されており、これらの指圧突起25は、エアセル7rの最下面に貼付されたシート状のクッション26に設けられた貫通孔を介して該クッション26の下面より下方へ突出している。従って、エアセル7rが膨張すると、指圧突起25によって被施療者の肩を上方から指圧可能になっている。
【0036】
また、枕部16の背面左右からは縦長の長方形状を成す垂下帯16aが吊り下げられている。この垂下帯16aの下部には、合成樹脂製の1枚のセルから成るエアセル7sが取り付けられており、該エアセル7sの膨張により、被施療者の肩の後部(肩胛骨付近)を後方から押圧可能になっている。
【0037】
図5は、椅子型マッサージ機1の構成を示すブロック図である。この
図5に示すように、上述した各エアセル7a〜7sは、可撓性中空のエアチューブを介してポンプ及びバルブ等から成る給排気装置51に接続されている。この給排気装置51は座部2の下方に収容されており、同じく座部2の下方に収容された制御部50からの指示に従って駆動し、各エアセル7a〜7sへの給排気を互いに独立して行うことができるようになっている。そして、制御部50からの指示により給排気装置51が駆動し、エアセル7a〜7sが膨縮することにより、被施療者の全身のいたるところを押圧施療可能であり、腕部、臀部(又は腰部)、下腿部、及び足にいたってはこれを保持することも可能になっている。
【0038】
[施療機構]
図2に示すように、背凭れ部3内には長方形枠状の背フレーム29が収容されており、この背フレーム29に支持されるようにして機械式に施療機構9が設けられている。この施療機構9は上下左右に配された4つの揉み玉27を有しており(
図1も参照)、左側の2つの揉み玉27及び右側の2つの揉み玉27は、V字状部材を90度傾けた如く前方へ向かって開くアーム(図示せず)の上下それぞれの先端に取り付けられている。このアームには、プーリ及びベルトや各種の歯車などから成る機械的な減速機構を介してモータ(図示せず)が接続されており、このモータの駆動によって揉み玉27は三次元的に動作し、被施療者の上半身の背部に対して揉み、叩き、及び指圧などの様々の押圧施療を施すことが可能になっている。
【0039】
また、このように揉み玉27、アーム、減速機構、及びモータなどから成る施療機構9は、背凭れ部3内にて上下方向に軸芯が沿うようにして設けられたボールネジ30と螺合しており、該ボールネジ30が図示しないモータの駆動により回転すると、背凭れ部3内を上下方向へ昇降動可能になっている。従って、施療機構9を昇降動させることにより、被施療者の上半身の背部に対し、腰部から肩に至るまでローリングマッサージを施すことができる。
【0040】
また、施療機構9の後方には給排気により膨縮するエアセル28が設けられており、このエアセル28を膨縮させることにより、施療機構9を前後方向へ移動可能になっている。従って、背凭れ部3に上半身が支持された被施療者の腰部や背部を押し出すようにして押圧可能になっている。なお、本実施の形態に係る施療機構9は、左右方向へ軸芯が向けられた枢軸によってその上部が背フレームに支持されており、エアセル28の膨縮によって、上部を基点として下部が前後方向へ揺動するように移動可能になっている。
【0041】
[バイブ]
図5に示すように、本実施の形態に係る椅子型マッサージ機1には、バイブ8として、被施療者の臀部を対象とする座バイブ8a(
図1も参照)と、腰部及び背部を対象とする背バイブ8bとが備えられている。
図1に示すように、座バイブ8aは、座部2の後部において左右のエアセル7a,7a間に配設されており(
図6も参照)、モータの出力軸に偏心質量を取り付けたような公知の構成となっている。そして、制御部50からの指示により座バイブ8aが駆動すると、座部2に着座した被施療者の臀部に対して振動刺激を付与可能になっている。
【0042】
一方、背バイブ8bは、上述した施療機構9が有するアームに取り付けられており、座バイブ8aと同様の構成となっている。そして、制御部50からの指示により背バイブ8bが駆動すると、その振動がアームを通じて揉み玉27に伝達され、該揉み玉27が当接する被施療者の腰部及び背部に対して振動刺激を付与可能になっている。
【0043】
[座揺れ機構]
図6は、座部2を左右へ揺動させるための座揺れ機構31の構成を示す斜視図である。
図6に示すように、座揺れ機構31は座面体10の下方に設けられており、座面体10の左右の下部には、第1リンクロッド32の上端部が前後方向へ軸芯が向けられた第1シャフト32aにより枢支されている。左右の第1リンクロッド32は正面視で下方に開くような姿勢に配設され、その下端部は、前後方向へ軸芯が向けられた第2シャフト32bによって座フレーム13(
図1参照)に枢支されている。
【0044】
また、座揺れ機構31はモータ33及び減速機構34を備えており、これらは座フレーム13によって支持されている。減速機構34は、モータ33の出力軸33aの回転を入力とし、その回転数を減速すると共に回転中心の方向が前後方向となるように変更し、減速された回転を出力軸34aから出力するように構成されている。この出力軸34aの先端部はクランク形状になっており、この先端部に第2リンクロッド35の一端が枢支され、第2リンクロッド35の他端は左右何れか一方の第1シャフト32aにて枢支されている。
【0045】
従って、モータ33が回転駆動するとその回転は減速機構34へ入力され、該減速機構34の出力軸34aの先端部は、所定の半径をもって周回運動する。すると、第2リンクロッド35の一端もこれに従動するようにして周回運動をし、他端を枢支する第1シャフト32aを左右方向へ往復動させる。その結果、第1シャフト32aが取り付けられた座面体10は、
図6の矢印に示すように左右方向へ揺動させられ、座部2に着座した被施療者の臀部を左右方向へ往復動させることができる。なお、このような座揺れ機構31の動作は、
図5に示すように制御部50からの指示に基づいて実行される。
【0046】
[背凭れ部及びフットレストの傾倒機構]
図7は、背凭れ部3の起伏動作とフットレスト5の昇降動及び伸縮動との様子を示す側面図であり、(a)は、背凭れ部3が立ち上がり且つ収縮したフットレスト5が下降した状態を示し、(b)は、背凭れ部3が後傾し且つ伸長したフットレスト5が上昇した状態を示している。
【0047】
図7(a)に示すように、背凭れ部3内の背フレーム29は、その下端部より若干上方の位置で、左右方向の枢軸36を介して座フレーム13の後部に支持されている。また、背フレーム29の下端部には、エアシリンダ等から成る直動式のアクチュエータ37の一端が枢支されており、該アクチュエータ37の他端は座フレーム13の前部にて枢支されている。従って、アクチュエータ37が伸長動作及び収縮動作すると、背フレーム29と共に背凭れ部3は、枢軸36を中心としてその上部が前後方向へ回動するようにして起立(
図7(a)参照)及び後傾(
図7(b)参照)が可能になっている。
【0048】
なお、このアクチュエータ37は駆動部52を介して制御部50に接続されており(
図5参照)、制御部50からの指示により駆動部52から電気信号が入力されることによって伸縮動作するようになっている。そして、背凭れ部3を最も後傾させた場合、座部2の上面と背凭れ部3の上面(起立時の前面)との成す角は約170度となり、座部2及び背凭れ部3に支持された被施療者は、ほぼ仰向けで横たわった状態となる。
【0049】
一方、座部2の前方に設けられたフットレスト5は、左右方向へ軸芯が向けられた枢軸38によってその上端部が座フレーム13の前部にて支持されている。そして、エアシリンダ等から成る直動式のアクチュエータ39(
図5参照)の伸縮動作により、枢軸38を中心として下部が前後方向(上下方向)へ回動するように昇降動可能となっている。即ち、アクチュエータ39の収縮によってフットレスト5は下降し、上側フットレスト14に対して下側フットレスト15が下方に位置する状態(
図7(a)参照)となり、アクチュエータ39の伸長によってフットレスト5は上昇し、上側フットレスト14に対して下側フットレスト15は前方に位置する状態(
図7(b)参照)となる。
【0050】
なお、このアクチュエータ39もアクチュエータ37と同様に、駆動部53を介して制御部50に接続されており(
図5参照)、制御部50からの指示により駆動部53から電気信号が入力されることによって伸縮動作するようになっている。そして、アクチュエータ39が伸長してフットレスト5が最も上昇した場合、上側フットレスト14において脹脛の背面を支持する部分と下側フットレスト15において踵を支持する部分とは略同一の高さに位置するようになっている。また、アクチュエータ39が収縮してフットレスト5が最も下降した場合、座部2に着座した被施療者の脚部は、膝部分にて約90度に屈曲し、膝から足首に至る下腿部が略垂直方向に沿うようにしてフットレスト5により支持された状態となる。
【0051】
更にフットレスト5は伸縮機構40を備えている。この伸縮機構40としては公知の構成を採用すればよいためここでは詳説しないが、この伸縮機構40により、上側フットレスト14と下側フットレスト15とは枢軸38に対して接近及び離隔することができる。本実施の形態に係るフットレスト5においては、枢軸38と下側フットレスト15との相対距離が変更された場合、その変位量の半分の変位量で、枢軸38と上側フットレスト14との相対距離が変更されるようになっている。また、このようなフットレスト5の伸縮動は、制御部50からの指示により自動的に実行されるようにしてもよいが、本実施の形態に係るフットレスト5では、被施療者の足裏で下側フットレスト15を押圧する力に応じて伸縮するようになっている。
【0052】
即ち、所定以上の力で下側フットレスト15を押すことにより、下側フットレスト15が枢軸38から離隔する方向へ移動し、これに連動して上側フットレスト14も枢軸38から離隔する方向へ移動する。逆に、足裏が下側フットレスト15を押す力が所定未満であれば、別途設けられた付勢手段の作用により、下側フットレスト15及び上側フットレスト14は共に枢軸38へ接近する方向へ移動する。このように上側フットレスト14及び下側フットレスト15は、制御部50によって強制的に伸縮動させられることはないようになっているが、このような伸縮動を規制すべく別途設けられたストッパ(図示せず)の有効/無効は制御部50により決定できるようになっており、制御部50がストッパを無効にしている状態でのみ、上述したようなフットレスト5の伸縮動が実行可能になる。
【0053】
[リモートコントローラ]
図8は、椅子型マッサージ機1が備える上述したような動作手段を被施療者自身が操作するときに用いるリモートコントローラ(以下、「リモコン」)60の構成を示す外観図である。
図8に示すように、リモコン60は上部に比べて下部が幅狭になっていて、幅狭の下部は被施療者が把持するグリップ部61となっている。グリップ部61の上面には開閉可能なカバー61aが設けられている。具体的には、該カバー61aはその下端部がグリップ部61の下端部に枢支され、この枢支位置を中心として、グリップ部61の上面を覆う閉状態とこれを露出させる開状態とに回動可能(開閉可能)になっている。
【0054】
カバー61aを開くと、グリップ部61の上面に設けられた複数のボタンB01〜B16が露出される。
図5に示すように、リモコン60は制御部50に接続されており、被施療者がこれらのボタンB01〜B16を操作すると、操作されたボタンに対応する信号がリモコン60から制御部50へ送信され、制御部50は受信した信号に基づいて各動作手段に対して予め設定された下記に説明するような動作を実行させる。
【0055】
まず、縦に3列に配設されたボタンのうち左の列に配設されたものから説明すると、ボタンB01の操作により、揉み玉27による周期的な揉みマッサージ(揉み)が実行され、ボタンB02の操作により、揉み周期が途中で変更される手揉み風の揉みマッサージ(手揉み)が実行され、ボタンB03の操作により、揉み玉27による周期的な叩きマッサージ(叩き1)が実行される。なお、ボタンB03を2回操作すると、相対的に遅い叩きマッサージと早い叩きマッサージとを所定時間おきに交互に繰り返す叩きマッサージ(叩き2)が実行されるようになっている。また、ボタンB04を操作すると、揉みと叩きとが同時に実行され、ボタンB05を操作すると、フットレスト5に設けられたエアセル7i〜7oのうち何れか又は全てが膨縮して脚部を押圧マッサージする。
【0056】
次に、中央の列に配設されたものについては、ボタンB06を操作すると、1回の揉み動作の間に揉み玉の移動速度が変更(高速から低速への変更や低速から高速への変更など)されるマッサージ(W揉み)が実行され、ボタンB07を操作すると、揉み玉27による指圧マッサージが実行される。この指圧マッサージは、叩きマッサージ(叩き1)での揉み玉27の動作よりも遅くなるように揉み玉27を変位させることによって実現される。また、ボタンB08を操作すると、頭支持部6の枕部6a及び垂下帯16aに設けられたエアセル7p〜7sのうち何れか又は全てが膨縮して肩付近を押圧マッサージし、ボタンB09を操作すると、アームレスト4の肘置き部20に設けられたエアセル7d〜7hのうち何れか又は全てが膨縮して腕部を押圧マッサージする。また、ボタンB10を操作すると、座部2及び背凭れ部3の下部に設けられたエアセル7a〜7cのうち何れか又は全てが膨縮して臀部、大腿部、及び腰部を押圧マッサージする。更に、ボタンB11を操作すると、座部2に配設された図示しないヒータが作動して臀部及び大腿部を暖める温熱施療を実行する。
【0057】
右の列に配設されたものについては、ボタンB12を操作すると、揉み玉27の動作速度やエアセル7a〜7sの膨縮速度などを変更することができ、ボタンB13を操作すると、左右の揉み玉27,27間の距離を所定範囲内で調整することができる。また、ボタンB14を操作することにより、揉み玉27の前方へ押し出した状態で背凭れ部3に沿って上下方向へ移動させるローリングマッサージが実行され、ボタンB15を操作することにより、背バイブ8bが駆動して腰部及び背部に振動マッサージが施される。更に、ボタンB16を操作すると、椅子型マッサージ機1又はリモコン60に設けられたスピーカからの音声案内又はBGM等が消音される。
【0058】
一方、グリップ部61より上方であるリモコン60の幅広の上部にも複数のボタンA01〜A16が配設され、更にこれらのボタンA01〜A16より上方位置にはディスプレイ62が設けられている。これらのボタンA01〜A16を操作した場合も、操作されたボタンに対応する信号がリモコン60から制御部50へ送信され、制御部50は受信した信号に基づいて各動作手段に対して予め設定された下記に示すような動作を実行させる。
【0059】
具体的には、ボタンA01を操作すると、椅子型マッサージ機1が備える全ての動作手段のうち必要なものを利用して、全身の疲労回復を主な目的とする一連のマッサージが所定時間にわたって実行される(全身メディカルコース)。ボタンA02を操作すると、揉み玉27は動作せず、エアセル7a〜7sのうち必要なものを利用した被施療者の全身に対する指圧を中心とする一連のエアマッサージが所定時間にわたって実行される(全身エアコース)。ボタンA03を操作すると、中学1年生から高校3年生の若年層を被施療者とした場合に適した全身マッサージとして、筋肉のこりの緩和や筋肉痛の痛みの緩解を目的とした低刺激によるマッサージが実行される(ヤングプログラム)。また、ボタンA04を操作すると、短時間のうちに被施療者の全身を一通りマッサージするプログラムが実行される(クイックコース)。このクイックコースについては後述する。
【0060】
なお、本実施の形態に係る椅子型マッサージ機1では、ヤングプログラムを実行するに際して、背凭れ部3及びフットレスト5を初期位置である起立状態及び下降状態に一旦復帰させ、この初期状態から背凭れ部3を所定時間(例えば、3秒間)だけ後傾させ、フットレスト5を所定時間(例えば、3秒間)だけ上昇させ、その後、各動作手段によるマッサージを開始させるようにしている。これにより、若年層の被施療者にとって好適な姿勢でのマッサージが可能であると共に、一旦初期位置に復帰させてから所定時間だけ動作させることにより角度センサを備えずとも背凭れ部3の傾倒角度及びフットレスト5の上昇位置を適切に決定することができる。
【0061】
一方、ボタンA05を操作した場合は、起床後に目覚めを更にスッキリさせて前日の疲れをとることを目的として、いわゆる「求心法」といわれる手法によるマッサージを実行する(おはようコース)。ボタンA06を操作すると、就寝前に一日の筋肉の疲れや緊張を和らげることを目的として、いわゆる「遠心法」といわれる手法によるマッサージを実行する(おやすみコース)。ボタンA07を操作すると、全身のリフレッシュを目的としてストレッチを実行する(ストレッチコース)。なお、このストレッチコースについては後述する。また、ボタンA08を操作すると、座揺れ機構31が駆動して被施療者の臀部が左右に揺動運動され、被施療者にリラックス感を与える(ゆらぎコース)。
【0062】
また、ボタンA09を操作すると、アクチュエータ37(
図5参照)が伸縮動して背凭れ部3のリクライニング角度が調整可能であり、ボタンA10を操作すると、アクチュエータ39(
図5参照)が伸縮動してフットレスト5の上昇位置(下降位置)が調整可能である。また、ボタンA11を操作すると、エアセル28への給排気が行われて施療機構9の前後位置が調整可能であり、ボタンA12を操作することにより、各コースの実行前に揉み玉27によって自動で検出される被施療者の肩位置について被施療者自身により上下方向位置の再調整が可能になる。
【0063】
また、ボタンA13は椅子型マッサージ機1の主電源操作ボタンであり、これを操作することにより主電源がオン/オフされ、ボタンA14を操作することにより、動作中の椅子型マッサージ機1の全ての動作を緊急停止させることができる。更に、ボタンA15を操作することにより、全てのエアセル7a〜7sから排気してこれらを収縮させることができ、ボタンA16を操作することにより、全てのエアセル7a〜7sの最大膨張時の圧力調整を行うことができるようになっている。
【0064】
上述したように、被施療者は、ボタンA01〜A16及びボタンB01〜B16を自ら操作することにより、椅子型マッサージ機1が備える各種の動作手段を動作させることができ、各操作に対応する説明や案内などがリモコン60のディスプレイ62に表示されるようになっている。
【0065】
[制御部による動作制御]
図9は、椅子型マッサージ機1が備える各動作手段に対して制御部50が実行可能な制御項目一覧を例示した表である。
図9に示す制御項目を上から順に説明すると、まず制御部50は、施療機構9の上下方向の位置に関して11の目標到達位置を設定することができる。これらの目標は何れも人体上半身の背部にある所定の指圧ポイントに対応しており、肩付近から腰部付近までの範囲に11の指圧ポイントが設定されている。また、制御部50は、施療機構9を昇降動させるに際し、その移動速度について最低速度(SPD1)から最高速度(SPD7)まで7段階に設定することができる。
【0066】
揉みマッサージ動作に関しては、施療機構9が備える左右の揉み玉27,27間の距離についての目標幅を3段階(広、狭、中)に設定でき、揉み回数は任意に設定できるようになっている。また、揉み速度については7段階(SPD1〜SPD7)に設定でき、揉みモータの回転方向として正転及び反転のうちから設定可能になっている。なお、揉みモータの回転方向が正転のとき、揉み玉27は施療部位を外から内へ向けて揉むように動作し、反転のときは逆に施療部位を内から外へ向けて揉むように動作する。
【0067】
揉み玉27による通常の周期での叩きである叩き1でのマッサージ動作に関しては、動作時間を任意に設定可能であり(なお、本実施の形態では「動作時間」について、相対的に短時間の動作時間を「短」、長時間の動作時間を「長」、両者の中間程度の動作時間を「中」として表記しており、「有効時間」についても同様である(
図13,14参照))、叩き動作については7段階(SPD1〜SPD7)に設定可能になっている。座揺れ機構31による座揺れ動作に関しては、座面体10の目標到達位置について3段階(原点、左端、右端)に設定でき、座揺れ機構31(換言すればモータ33)の動作時間について任意に設定でき、その動作速度については7段階(SPD1〜SPD7)に設定することができる。
【0068】
揉み玉27による手揉み風のマッサージ動作に関しては、揉みモータの回転方向について正転及び反転のうちから設定可能であり、揉み玉27によるさすりに関しては、左右の揉み玉27の距離について2段階に設定することができる。また、通常より早い速度での叩きである叩き2でのマッサージ動作に関し、制御部50は、叩き回数を任意に設定可能になっている。
【0069】
揉み玉27による揉みと叩きとを同時に行うマッサージ動作に関しては、揉みと叩きとの組み合わせ態様について予め設定された3つのパターンの夫々について、実行回数を任意に設定可能になっている。また、揉みと背バイブとを同時に行うマッサージ動作に関してその継続時間(有効時間)を任意に設定可能であり、背バイブのみのマッサージ動作に関してもその継続時間(有効時間)を任意に設定可能になっている。
【0070】
背凭れ部3を回動させるリクライニング動作に関しては、その最長の動作時間を任意に設定することができ、動作方向として上昇(起立)及び下降(後傾)を設定可能になっている。フットレスト5の回動動作に関しても同様に、その最長動作時間を任意に設定でき、動作方向として上昇及び下降を設定可能になっている。
【0071】
また、フットレスト5の伸縮機構40の動作(フットスライド)について、伸縮動が実行可能状態となる有効時間について任意に設定することができ、施療機構9の前後方向の位置(押し調節)に関して、動作方向を押しと引きとで設定可能になっている。更に、制御部50は、エアセル7a〜7sへの給排気に関して、対象となるエアセルと給排気のタイミングとが予め設定された複数のコースから選択して設定可能になっている。
【0072】
このような制御部50による椅子型マッサージ機1の各動作手段の動作制御により、椅子型マッサージ機1は多種多様な動作を実行可能になっている。なお、
図9には示されていないが座バイブ8aの駆動も制御部50によってその有効時間を任意に設定できるようになっている。
【0073】
次に、上述したような椅子型マッサージ機1によって実行可能な被施療者に対する幾つかの施療について具体的に説明する。
【0074】
[ストレッチ動作]
図10は、座部2に着座し背凭れ部3に上半身を支持された被施療者に対し、その背筋を伸ばすストレッチを実行する際の被施療者の姿勢変化を示す模式図である。まず、椅子型マッサージ機1は、背凭れ部3が起立しフットレスト5が略水平に上昇した状態となっており、このとき被施療者は、上半身が起き上がって脚部は大腿部から足先までが真っ直ぐ前方へ延びた状態(
図10の「第1姿勢」)となっている。また、フットレスト5に設けられたエアセル7l,7oを膨張させ、足首と足先とがフットレスト5に保持されている。
【0075】
次に、足首と足先とを保持したまま、背凭れ部3を後傾させると共にフットレスト5を下降させる。これにより、被施療者の上半身が後傾すると共に下腿部は大腿部に対して膝を基点に下方へ折り曲げられ、全身が後方へ仰け反るような姿勢(
図10の「第2姿勢」)とされる。その結果、被施療者は特に上半身が(被施療者から見て)後方へ反らされて背筋が伸ばされ、ストレッチされる。
【0076】
なお、背凭れ部3の後傾動作とフットレスト5の下降動作とは同時に行う必要はなく、例えば、フットレスト5を下降させた後に背凭れ部3を後傾させることによってもストレッチ可能である。この場合、フットレスト5の下降により被施療者の脚部は膝付近で屈曲し、下腿部が保持された状態で背凭れ部3が後傾し、これに伴って被施療者の上半身が頭上方向へ位置ズレしようとするため、全身が伸ばされるようにストレッチすることができる。また、背凭れ部3の前面(背受け面)とこれに接触する被施療者の背部との間の摩擦により、上半身の下腿部側へのズレが規制されて上半身は頭上側へと位置ズレしやすく、全身を好適にストレッチ可能である。
【0077】
更に、背凭れ部3の後傾に伴って、首に対応するエアセル7p、肩に対応するエアセル7g、腕部に対応するエアセル7d〜7h、及び臀部の側部に対応するエアセル7bのうち、何れか又は全てを膨張させることにより、被施療者の上半身(首、肩、腕)及び臀部を保持して上半身の下腿部側への位置ズレをより規制できるため、ストレッチ効果の更なる向上を図ることができる。
【0078】
図11は、被施療者の背筋を伸ばす他のストレッチを実行する際の被施療者の姿勢変化を示す模式図である。
図11において、第1姿勢及び第2姿勢については、
図10において説明したものと同様である。
図11に示すストレッチでは、被施療者がこの第2姿勢となっている状態から、背凭れ部3の下部に設けられたエアセル(押圧部)7cを膨張させることにより、仰向けに横たわった被施療者の腰部付近を上方へ押し上げるように押圧する。これにより、被施療者は特に上半身が更に後方へ反らされるように仰け反る姿勢(
図11の「第3姿勢」)となり、ストレッチ効果の向上が図られている。
【0079】
なお、ここではエアセル7cを膨張させて腰部付近を押し上げているが、エアセル7cに代えて、腰部付近に施療機構9を位置させた状態でその後方に配置したエアセル28を膨張させ、施療機構9を被施療者側へ押し出すことによって揉み玉27により腰部付近を押し上げさせることも可能である。また、揉み玉27により腰部付近を押し上げると同時に、施療機構9を駆動して揉み玉27に揉み動作を実行させることもでき、この場合には腰部付近の押し上げによるストレッチと共に、腰部付近へ揉みマッサージを施すこともできる。
【0080】
また、被施療者が第3姿勢となっている状態で、エアセル7c(又は、エアセル28)を短い周期で膨縮(微振動)させると、更なるストレッチ効果の向上を期待することができる。このような微振動については、背バイブ8bの駆動による振動動作を採用してもよいし、揉み玉27による叩き動作や揉み動作を採用してもよい。また、被施療者を第3姿勢とさせる腰部の押し上げ時に、上述したエアセル7d〜7h、7pの何れか又は全てを膨張させて上半身や臀部を保持してもよく、これによって身体の側部が保持された状態で身体の左右方向の中央部分が押し上げられるため、ストレッチ効果の更なる向上が期待できる。
【0081】
また、本実施の形態に係る椅子型マッサージ機1は、座面体10を左右へ揺動させる座揺れ機構31を備えているため、
図10及び
図11に示したストレッチ動作に先がけて、この座揺れ機構31を動作させて被施療者の臀部を一定時間左右へ揺動させてもよい。このような臀部の揺動は、安楽椅子やハンモックでの揺れのように被施療者を精神的及び肉体的にリラックスさせる効果があるため、ストレッチ前に行うことによって被施療者を脱力したリラックス状態とさせることができ、その後のストレッチの効果を向上させることが可能である。
【0082】
図12は、被施療者の背筋を伸ばす更に他のストレッチを実行する際の被施療者の姿勢変化を示す模式図である。
図12(a)に示す例では、背凭れ部3が後傾してフットレスト5が下降した状態となっており、且つエアセル7l,7oの膨張によって足首及び足先が保持され、
図10の第2姿勢と同様の状態となっている。そして、この状態で背凭れ部3の下部に設けられた左右のエアセル7cのうち、何れか一方が収縮した状態で他方を膨張させることにより、被施療者の腰部を左右何れか一方から押し上げ、上半身を捻るようにしてストレッチさせている。なお、左右のエアセル7cを互いに膨張及び収縮のタイミングが逆になるように膨縮させ、上半身が右方向及び左方向へと順次捻られるようにしてストレッチさせてもよい。
【0083】
図12(b)に示す例では、
図10の第2姿勢と同様の状態から座揺れ機構31を駆動し、座面体10を左右へ往復動させてこれに載置された被施療者の臀部を左右へ揺動させている。このような臀部の左右への揺動は、左右に配設されたエアセル7b,7bを互いに膨縮順序が逆になるように交互に膨縮させることによっても実現できる。なお、これに加えて座部2に設けられたエアセル7aを膨張状態とすることにより、臀部を押し上げるように押圧してもよい。また、臀部の揺動と同時にエアセル7cを膨張状態とすることによって、第3姿勢(
図11参照)によるストレッチと臀部の揺動とを組み合わせて実行してもよい。これにより、被施療者が仰け反るような姿勢で臀部が揺動され、ストレッチ効果の向上が期待できる。このように、背凭れ部3の後傾によるストレッチと、座揺れ機構31の駆動による臀部の揺動と、エアセル7c又は施療機構9による腰部の押し上げとを制御部50によって独立して制御し、適宜組み合わせて実行することにより、施療者へのストレッチ効果の向上を図ることができる。
【0084】
図12(c)に示す例では、
図10の第2姿勢の姿勢に加えて、万歳しているように上げられた腕部の手首付近が保持されている。このような姿勢となることにより、被施療者の全身はより一層伸びるようになってストレッチ効果の向上が期待できる。なお、手首付近を保持する手段としては、背凭れ部3の上部の両側部に、手首受け用に前方に開いた凹状部材を取り付けてこれによって手首部分を支持するようにすればよく、また他の手段によって手首を保持するようにしてもよい。また、手首の保持と背凭れ部3の後傾との順序について言えば、まず手首を頭上で保持してその後に背凭れ部3を後傾すれば、より一層のストレッチ効果を得ることができる。更に、
図12(c)に示すストレッチ動作に対し、
図10,
図11,
図12(a),(b)に示したストレッチ動作を組み合わせてもよい。
【0085】
上述した
図10乃至
図12にて例示したストレッチでは、フットレスト5が略垂直になるまで下降することにより、被施療者の下腿部が大腿部に対して略直角に折れ曲げられた姿勢とされているが、フットレスト5は必ずしも最も下降位置に調整される必要はない。即ち、フットレスト5がこれより若干上方に位置して、被施療者の脚部が膝付近で緩やかに屈曲された姿勢となっていてもよい。
【0086】
また、上述した態様でのストレッチの他、被施療者が
図10に示した第2姿勢となっている状態で、施療機構9を背凭れ部3に沿って上昇及び/又は下降させるローリングマッサージを行ってもよく、これによっても背筋を伸ばすストレッチを施すことができる。特に、腰部付近に対応する位置から施療機構9を上昇させるローリングマッサージにより、効果的なストレッチを実現可能である。更に、背凭れ部3が起立状態から後傾するリクライニング動作中に、エアセル28を膨張させて揉み玉27を被施療者の背部に押し当てつつ、施療機構9を腰部付近に対応する下方位置から上昇動させたり上方位置から下降動させてもよい。これによっても、被施療者の背筋を伸ばすストレッチを実現することができる。
【0087】
[クイックコース]
図13及び
図14は、
図8の説明にて言及したクイックコースでの制御部50による具体的な動作制御を示す表であり、横軸は、時系列的に実行される各ステップ0〜42を示している。ここに例示するクイックコースでは、ステップ3〜19において所定のコースAが実行され、ステップ20〜26では別のコースBが実行され、更にステップ28〜39ではストレッチA及びストレッチBの組み合わせが断続的に実行され、最後にステップ41にてコースCが実行される。
【0088】
具体的には、
図13に示すようにステップ0の初期状態から始まり、短時間(有効時間:「中」)だけ施療機構9が押し方向へ移動する(ステップ1)。次に、最下方位置にある施療機構9は、ステップ2,4,6,8にて順次1段ずつ最高速度(SPD7)で上昇して下から4番目の指圧ポイント8に対応する位置に到達し、その後、ステップ12,14,16,18にて順次1段ずつ最高速度(SPD7)で下降して再び最下方位置に戻る。この間に揉み玉27は、施療機構9が昇降動せず停止しているステップ3,5では手揉み風の揉みマッサージ(正転:各1回)を実行し、ステップ7では揉み及び叩きの連動したマッサージ(1回)を実行し、ステップ9では最低速度での叩き1及び手揉み(正転:1回)の連動したマッサージを実行し、ステップ11では手揉み風のマッサージ(正転:1回)のみを実行し、ステップ13,15,17,19ではさすりによるマッサージを実行する。なお、さすりとは、揉み玉27を所定回数左右に揺動させて被施療者の背部又は腰部をさする動作である。また、ステップ3での手揉みマッサージ開始からステップ19でのさすりマッサージの完了に至る間、コースAとして予め設定されたエアセル7a〜7sによる押圧マッサージも同時に実行される。
【0089】
次に、ステップ20〜26の間、コースBとして予め設定されたエアセル7a〜7sによる他の形態での押圧マッサージが実行され、この間、施療機構9は、下から4番目の指圧ポイント8に対応する位置(ステップ20)、最下方の指圧ポイント11に対応する位置(ステップ21)、最上方の指圧ポイント1に対応する位置(ステップ22)、最下方の指圧ポイント11に対応する位置(ステップ23)、下から4番目の指圧ポイント8に対応する位置(ステップ24)、最下方の指圧ポイント11に対応する位置(ステップ25)、そして最上方の指圧ポイント1に対応する位置(ステップ26)へと順次移動する。また、揉み玉27は、ステップ20〜23の間、最低速度(SPD1)で揉みマッサージ(正転)を実行し、ステップ20〜22の間はこれと同時に最低速度(SPD1)で叩き1のマッサージを実行する。更に、叩き1のマッサージ後のステップ23〜26の間は背バイブ8bによる振動マッサージを実行する。
【0090】
このようにして、エアセル7a〜7s、揉み玉27、及び背バイブ8bによる一連のマッサージの実行が完了すると、次にステップ27〜41まで被施療者の全身をストレッチするための動作が実行される。なお、揉み、手揉み、さすり、揉み&叩きなどでは回数を設定することができるが(
図9参照)、この回数としてはもちろん1だけでなく任意の数値を設定することができる。
【0091】
具体的には、
図14に示すように、はじめにステップ27〜40に至る間、フットレスト5の伸縮動が可能な状態(フットスライド:有効)となり、ステップ28ではストレッチAが実行される。このストレッチAとしては、エアセル7lの膨張によって足首を保持する動作が設定されている。次のステップ29では中程度の時間(動作時間:「中」)だけフットレスト5が下降動し、この間に背凭れ部3は短時間(動作時間:「短」)だけ後傾する。フットレスト5の下降動が完了すると、背凭れ部3が更に中程度の時間(動作時間:「中」)だけ後傾し、背凭れ部3は最も後傾した状態となる。また、ステップ29,30での背凭れ部3及びフットレスト5の動作中、並びに背凭れ部3及びフットレスト5が停止している次のステップ31に、ストレッチBが実行される。このストレッチBとしては、エアセル7oの膨張によって足先を保持する動作が設定されている。
【0092】
従って、ステップ29〜31の間では、足先が保持された状態で、背凭れ部3が後傾すると共にフットレスト5が下降するため、被施療者は
図10を用いて説明した第2姿勢と同様の状態となり、背筋が伸ばされるようなストレッチを体感することができる。なお、このストレッチ動作では、背凭れ部3の後傾動作が、フットレスト5の下降動と同時に短時間だけ行われるステップ29と、フットレスト5の停止状態で中程度の時間だけ行われるステップ30との2つのステップに分けて実行されているため、被施療者への負担が小さく、一連のストレッチ動作の最初に行うものとして好適になっている。
【0093】
次のステップ32では、背凭れ部3が長時間(動作時間:「長」)前方へ傾動して起立すると共にフットレスト5が長時間(動作時間:「長」)上昇する。これにより、被施療者は
図10を用いて説明した第1姿勢と同様の状態となり、ストレッチ状態から一旦解放される。
【0094】
次に、ステップ33にて再びエアセル7lの膨張によって足首を保持した後、ステップ34〜35にてエアセル7oが膨張して足先を保持する。また、足先の保持と同時にステップ34では、背凭れ部3が中程度の時間(動作時間:「中」)だけ後傾すると共にフットレスト5が同程度の時間だけ下降することにより、被施療者は第2姿勢(
図10参照)と同様の姿勢になる。このように、2度目のストレッチ動作では、背凭れ部3の後傾動作とフットレスト5の下降動作とが同時に同程度の時間だけ実行されるため、被施療者は最初のストレッチ動作時よりも若干強めのストレッチ感を得ることができる。
【0095】
その後、ステップ36ではステップ32と同様に、背凭れ部3が長時間(動作時間:「長」)前方へ傾動して起立すると共に、フットレスト5が長時間(動作時間:「長」)上昇する。これにより、被施療者はストレッチ状態から解放される。
【0096】
続いて、背凭れ部3、フットレスト5、及びエアセル7a〜7sの何れも動作しないステップ37を経て、ストレッチAによって足首を保持(ステップ38)した後、ストレッチBによって足先を保持(ステップ39)する。このステップ39では、足先の保持と同時に、背凭れ部3が中程度の時間(動作時間:「中」)だけ後傾すると共にフットレスト5が同程度の時間だけ下降することにより、被施療者は第2姿勢(
図10参照)と同様の姿勢となって若干強めのストレッチ感を得ることができる。
【0097】
次に、ステップ40ではステップ32,36と同様に背凭れ部3が長時間(動作時間:「長」)前方へ傾動して起立すると共に、フットレスト5が長時間(動作時間:「長」)上昇する。これにより、被施療者はストレッチ状態から解放される。このステップ40の完了により、被施療者に対する椅子型マッサージ機1のストレッチ動作は完了することとなる。そして、ストレッチ動作の完了後には、エアセル7a〜7sを適宜膨縮することによって被施療者の適宜部位を押圧施療すると共に、座揺れ機構31の最高速度(SPD7)での駆動により、被施療者の臀部が左右に揺動されて被施療者はリラックス感を得ることができるようになっている(ステップ41)。そして最後に、座面体10は原点位置に戻される(ステップ42)。
【0098】
以上に説明したように、揉みや叩きといった押圧マッサージの後に全身をストレッチさせることにより、被施療者の全身の筋肉を和らげることができ、更にストレッチ後に座揺れ機構31を駆動して臀部を揺動させることにより、被施療者の筋肉をより一層和らげることができる。
【0099】
なお、
図14ではストレッチ動作を断続的に3回実行する例を示したが、2回でも4回以上でもよい。また、背凭れ部3の後傾動作が完了した後に、
図11及び
図12を用いて説明したように腰部を上方へ押し上げたり、上半身を捻らせたり、臀部を左右へ揺動させたりしてもよく、また、手首を頭上で保持した状態で背凭れ部3を後傾させるようにしてもよいことは言うまでもない。更に、上述したストレッチ動作では、足首及び足先を保持する場合について説明したが、足首又は足先だけでもよいし、エアセル7j,7kにより脹脛を保持するようにしてもよい。
【0100】
[椅子型マッサージ機の他の構成]
図15は、被施療者の背筋を伸ばすストレッチを実行することのできる椅子型マッサージ機の他の構成を示す側面図である。
図15に示す椅子型マッサージ機70は、上述した椅子型マッサージ機1とほぼ同様の構成を備えているが、座部2の上面が昇降動可能に構成されている点が異なっている。
【0101】
より詳しく説明すると、椅子型マッサージ機70の座部2は、骨格を成す座フレーム13の上に、被施療者の臀部及び大腿部を安定的に支持する座クッション2aが配設されて構成されている。また、座フレーム13と座クッション2aとの間には、前部と後部とにエアセル71a,71bが設けられている。本実施例では、これらのエアセル71a,71bは、
図5に示す給排気装置51からのエアの給排によって膨張及び収縮するようになっており、膨張することによって座クッション2aを、その姿勢(即ち、エアセル71a,71bが収縮している状態の姿勢)を維持しつつ上方へ所定距離だけ上昇させることができる。
【0102】
このような構成の椅子型マッサージ機70によれば、被施療者が着座しているときに背凭れ部3を後傾させ、フットレスト5は下方に位置する状態でエアセル71a,71bを膨張させることにより、座部2の後部上面が背凭れ部3の下部上面より上方に位置し、仰向けに横たわった被施療者の臀部付近を上方へ押し上げるように押圧できる。これにより、
図11の第3姿勢の如く、被施療者は特に上半身が後方(この場合、下方)へ反らされるように仰け反る姿勢となってストレッチされる。
【0103】
なお、上記ではエアセル71a,71bの膨張によって、座クッション2aがその姿勢を維持しつつ上昇する場合について説明したが、座クッション2aの姿勢が若干変更されることがあってもよい。例えば、エアセル71a,71bの膨張により、座クッション2a上面における前部に対する後部の相対位置(上下方向の位置)が上昇することがあってもよい。また、前側のエアセル71aを省略して後側のエアセル71bのみとし、これを膨張させることによって腰部に近い座クッション2aの後部のみを上昇させるように構成してもよい。結局、座部2と背凭れ部3との境界部分において、座部2の上面の方が背凭れ部3の上面よりも上方に位置するように段差を形成できればよい。このようにすることにより、被施療者を仰け反らせるようにしてストレッチさせることができる。
【0104】
図16は、被施療者の背筋を伸ばすストレッチを実行することのできる椅子型マッサージ機の更に他の構成を示す側面図である。
図16に示す椅子型マッサージ機80は、既に説明した椅子型マッサージ機1とほぼ同様の構成を備えているが、後傾した背凭れ部3の上面が昇降動可能に構成されている点が異なっている。
【0105】
より詳しく説明すると、椅子型マッサージ機80の背凭れ部3は、骨格を成す背フレーム29(一部分のみ図示)の前側に被施療者の上半身を安定的に支持する背クッション3bが配設され、また、背フレーム29の後部が背凭れ部ケース3cで覆われた構成となっている。そして、背フレーム29の下部と背クッション3bとの間にはエアセル81が設けられている。本実施例では、このエアセル81は
図5に示す給排気装置51からのエアの給排によって膨張及び収縮するようになっており、膨張することによって背クッション3bの下部を背フレーム29から離隔する方向へ移動させ得るようになっている。
【0106】
このような構成の椅子型マッサージ機80によれば、被施療者が着座しているときに背凭れ部3を後傾させ、フットレスト5は下方に位置する状態でエアセル81を膨張させることにより、座部2と背凭れ部3との境界部分において、背凭れ部3の下部上面の方が座部2の後部上面よりも上方に位置するように段差が形成され、仰向けに横たわった被施療者の腰部付近を上方へ押し上げるように押圧できる。これにより、
図11の第3姿勢の如く、被施療者は特に上半身が後方(この場合、下方)へ反らされるように仰け反る姿勢となってストレッチされる。
【0107】
なお、上述した
図15及び
図16に示すストレッチに際して、フットレスト5に設けたエアセル7i〜7oを膨張させて被施療者の下腿部を支持することも可能である。そして、このようにして下腿を支持した状態のときに上述したように座クッション2a又は背クッション3bを移動させることにより、被施療者に対するストレッチ効果の向上を期待することができる。
【0108】
また、上記説明ではフットレスト5を下ろした状態でストレッチを施す場合について説明したが、必ずしもフットレスト5を下ろしておかなければならないわけではなく、例えば、
図7(b)に示すようにフットレスト5を上昇させた状態で座クッション2a又は背クッション3bを移動させるようにしてもよい。この場合であっても、被施療者の上半身を仰け反らせるストレッチ効果を期待することができる。
【0109】
更に、
図15に示す構成と
図16に示す構成とを組み合わせることによって、座部2と背凭れ部3との境界部分に段差を形成せずとも、被施療者に対してストレッチを施すことが可能である。例えば、座部2の前側のエアセル71aを収縮させた状態で後側のエアセル71bを膨張させ、且つ背凭れ部3に設けたエアセル81を膨張させる。これにより、座クッション2aは後部が前部に比べて上方に位置するように傾斜し、背クッション3bの下部が上昇状態となる。その結果、座部2と背凭れ部3との境界部分には段差が形成されないが、被施療者の臀部又は腰部付近が上方へ押し上げられる状態となるため、被施療者に対してストレッチを施すことができる。なお、この場合においても、フットレスト5を
図7(b)に示す下降状態としておいても一定のストレッチ効果を期待することができるが、
図7(a)に示す上昇状態とすることにより、一層のストレッチ効果を期待することができる。