特許第5849323号(P5849323)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5849323遠隔会議用のマルチメディアストリームの効率的な伝送のための方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5849323
(24)【登録日】2015年12月11日
(45)【発行日】2016年1月27日
(54)【発明の名称】遠隔会議用のマルチメディアストリームの効率的な伝送のための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04M 3/56 20060101AFI20160107BHJP
   H04N 7/15 20060101ALI20160107BHJP
   H04L 12/70 20130101ALI20160107BHJP
【FI】
   H04M3/56 C
   H04N7/15 640Z
   H04L12/70 F
【請求項の数】15
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2013-249975(P2013-249975)
(22)【出願日】2013年12月3日
(62)【分割の表示】特願2012-503490(P2012-503490)の分割
【原出願日】2010年3月22日
(65)【公開番号】特開2014-99862(P2014-99862A)
(43)【公開日】2014年5月29日
【審査請求日】2013年12月4日
(31)【優先権主張番号】12/383,901
(32)【優先日】2009年3月30日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】315018761
【氏名又は名称】サウンド・ビュー・イノベーションズ・エル・エル・シー
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】特許業務法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アドリアーン・イエー・デ・リント・フアン・ウエインガールデン
(72)【発明者】
【氏名】ビルジハン・エルマン
(72)【発明者】
【氏名】バニタ・カートカル
(72)【発明者】
【氏名】エリサ・ピー・マシユーズ
(72)【発明者】
【氏名】ロナルド・エル・シヤープ
【審査官】 山田 倍司
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2008/041434(WO,A1)
【文献】 特開2006−238258(JP,A)
【文献】 特開2008−079042(JP,A)
【文献】 国際公開第2004/107118(WO,A2)
【文献】 米国特許出願公開第2003/0065947(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
H04L 12/00−12/26
12/50−12/955
H04M 3/00
3/16− 3/20
3/38− 3/58
7/00− 7/16
11/00−11/10
H04N 7/10
7/14− 7/173
7/20− 7/56
21/00−21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つまたは複数の対応するソースロケーションに配置された1つまたは複数のソースノードおよび1つまたは複数の対応する遠隔ロケーションに配置された1つまたは複数の遠隔ノードを含む複数のノードを備える遠隔通信ネットワークにわたって遠隔会議の動作をサポートするための方法であって、遠隔会議が前記1つまたは複数のソースロケーションのそれぞれ、および前記1つまたは複数の遠隔ロケーションのそれぞれに遠隔会議参加者を含む、方法において、前記方法は、前記複数のノードのうちの所定の1つのノードに配置されたピアツーピア転送ノードにより、実行され、前記方法は、
記ピアツーピア転送ノードにおいて、第1のソースノードら第1の遠隔ノードへ受信されるべきメディア信号のピアツーピア転送を提供するように求める遠隔通信コントローラからの要求を受信し、
記ピアツーピア転送ノードにおいて、前記第1のソースノードから、前記メディア信号を受信し、
第1のソースノードから受信した前記メディア信号を、第1の遠隔ノードへ転送する、
ことを備える方法。
【請求項2】
前記複数のノードのうちの前記所定の1つのノードは、ソースノードである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数のノードのうちの前記所定の1つのノードは、遠隔ノードである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記メディア信号は、音声信号を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記メディア信号は、ビデオ信号を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
記第1の遠隔ノードへの前記受信したビデオ信号の前記転送の前に、前記受信したビデオ信号を、トランスコーディングすることをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記ビデオ信号の前記トランスコーディングは、解像度の変更、色の濃度の変更、異なる符号化アルゴリズムの使用、フレームレートの変更、及び、異なる帯域幅需要を満たすための変更のうちの1つまたは複数を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
記ピアツーピア転送ノードにおいて、第2のソースノードら第1の遠隔ノードへ、メディア信号のピアツーピア転送を更に提供するように求める要求を、遠隔通信ネットワークコントローラから受信し、
記ピアツーピア転送ノードにおいて、前記第2のソースノードから、前記メディア信号を受信し、
記第2のソースノードから受信した前記メディア信号を、前記第1の遠隔ノードへ転送する、
ことを更に備える、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
記ピアツーピア転送ノードに転送される前に、遠隔通信コントローラの制御により記第1のソースノードからの前記メディア信号と、前記第2のソースノードから記メディア信号とが結合される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
記ピアツーピア転送ノードにおいて、前記第1のソースノードからの前記メディア信号と、前記第2のソースノードからの前記メディア信号とが結合される、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
記第1の遠隔ノード、第2の遠隔ノードへ、前記メディア信号を転送する、第2のピアツーピア転送ノードである、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
1つまたは複数の対応するソースロケーションに配置された1つまたは複数のソースノードおよび1つまたは複数の対応する遠隔ロケーションに配置された1つまたは複数の遠隔ノードを含む複数のノードを備える遠隔通信ネットワークにわたって遠隔会議の動作をサポートするためのピアツーピア転送ノードであって、遠隔会議が前記1つまたは複数のソースロケーションのそれぞれ、および前記1つまたは複数の遠隔ロケーションのそれぞれの遠隔会議参加者を含み、該ピアツーピア転送ノードは前記複数のノードのうちの所定の1つのノードに設置され、該ピアツーピア転送ノード
1のソースノードから第1の遠隔ノードへ受信されるべきメディア信号のピアツーピア転送を提供するために、遠隔通信コントローラから要求を受信し、前記第1のソースノードから前記メディア信号をさらに受信する受信機と、
記第1のソースノードから受信した前記メディア信号を前記第1の遠隔ノードに転送する送信機とを備える、ピアツーピア転送ノード。
【請求項13】
前記複数のノードのうちの前記所定の1つのノードは、ソースノード又は遠隔ノードである、請求項12に記載のピアツーピア転送ノード。
【請求項14】
前記メディア信号がビデオ信号を含み、ピアツーピア転送ノードが、前記受信したビデオ信号を前記第1の遠隔ノードへ前記転送する前に前記受信したビデオ信号をトランスコーディングするトランスコーダをさらに備え、前記ビデオ信号の前記トランスコーディングは、解像度の変更、色の濃度の変更、異なる符号化アルゴリズムの使用、フレームレートの変更、及び、異なる帯域幅需要を満たすための変更のうちの1つまたは複数を含む、請求項12に記載のピアツーピア転送ノード。
【請求項15】
記第1の遠隔ノードに転送される前に、第1のソースノードからのメディア信号と、第2のソースノードからのメディア信号とを結合するメディア信号結合器をさらに備える、請求項12に記載のピアツーピア転送ノード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に、テレビおよび/または電話遠隔会議の分野に関し、より詳細には、ビデオおよび/または電話遠隔会議アプリケーションにおけるマルチメディアストリームの効率的な伝送のための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
数多くの障害が、テレビ遠隔会議(テレビ会議)が広く受け入れられるのを妨げている。主な技術障害の1つは、ビデオストリームの帯域幅消費が高いことである。マルチサイトの構成では、この帯域幅需要は、多くの遠隔ユーザが接続する会議室などの中心の位置で最も顕著になる。たとえば、所与の会議室から10人のユーザがビデオおよび音声フィードを受信する構成では、その会議室のビデオ会議装置は、(一般的に)3つの異なるカメラから30の個別のビデオおよび音声ストリームを遠隔のユーザに流さなければならないだろう。それぞれのストリームが1メガビット/秒を超える帯域幅を消費するので、全体の帯域幅使用は最大で30メガビット/秒を超えてしまう場合がある。
【0003】
上述のビデオおよび音声配信の問題に対する最も効果的な解決策の1つは、IP(インターネットプロトコル)ビデオパケットのマルチキャスト伝送である。しかし、マルチキャスティングは、IPTV(インターネットプロトコルテレビ)サービスに使用されるものなど、厳しく管理されたエンタープライズネットワークおよびサービスプロバイダネットワークでのみ可能であり、使用される。マルチキャスティングは、他に専用バックボーンマルチキャストネットワークを介しても使用されるが、その他の場合では、複数のドメインにわたるパブリックネットワーク上では、一般的にマルチキャスティング機能は利用可能ではない。
【0004】
既存のテレビ会議システムの大多数は、大きな処理能力を有する高性能サーバ、および高いネットワーク入力/出力機能を提供することによって、この問題に取り組んでいる。一般的に、これらのサーバは環境制御された施設に設置されている。この手法の明らかな欠点には、資本コストおよび運用コストが高いこと、企業施設の外側にサーバが設置されているホスト型およびサービスベースの構成の場合、安全でないこと、ならびに、多数のテレビ会議ユーザをサポートするための機能は向上したものの依然として限定的であることがある。さらに、これらの既存の手法が非常に大きな遠隔会議アプリケーションに提供するのは、限定的なスケーラビリティである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上述の帯域幅の問題から生じるネットワークトラフィックのボトルネックを解消するために、アクセスネットワークにおいて一般的に利用可能な新しいブロードバンド機能を活用できることに気付いた。すなわち、本発明者らは、デジタル加入者回線(DSL)およびファイバ接続されたユーザなどのブロードバンドアクセスネットワーク加入者にとって利用可能な帯域幅は現在1メガビット/秒よりも非常に高いので、ビデオおよび/または音声ストリーム配信を最適化するために、ピアツーピア(すなわち、ユーザツーユーザ)接続が好都合に使用され得ることを認識した。特に、それぞれの遠隔のユーザに個別のビデオおよび/または音声ストリームを別々に送信するのではなく、本発明の例示的実施形態によれば、中央遠隔会議コントローラ(たとえば、所与の会議室に設置され得る)は、遠隔ノードのネットワークトポロジレイアウトに関する情報を利用して、ノードおよびネットワークリンクの機能に基づいて、ソースノードからいくつかの識別されたノードにビデオおよび/または音声ストリームの伝送を好都合に向けて送信することができる。ビデオおよび/または音声ストリームを最初に受信するこれらのノードは、次いでこれらのストリームを今度は近接する他のノードに好都合に転送できる。
【0006】
より詳細には、本発明の例示的実施形態によれば、1つまたは複数のソースロケーションおよび1つまたは複数の遠隔ロケーションを含む複数のノードを備える遠隔通信ネットワークにわたって遠隔会議の動作を制御するための方法および装置であって、遠隔会議が前記1つまたは複数のソースロケーションのそれぞれ、および前記1つまたは複数の遠隔ロケーションのそれぞれに遠隔会議参加者を含む、遠隔会議コントローラによって実行される方法および装置において、遠隔会議コントローラで、前記遠隔ロケーションのうちの第1のロケーションから、前記主要なロケーションのうちの1つから前記遠隔ロケーションのうちの前記第1のロケーションにメディア信号を配信するように求める要求を受信するステップと、遠隔会議コントローラで、前記ソースロケーションのうちの前記第1のロケーションから前記遠隔ロケーションのうちの前記第1のロケーションへの前記メディア信号の前記配信のためのピアツーピア転送ノードとして働くように、前記遠隔ロケーションのうちの第2のロケーションを自動的に選択するステップと、遠隔会議コントローラによって、前記ソースロケーションのうちの前記ロケーションから、前記遠隔ロケーションのうちの前記選択された第2のロケーションに、前記メディア信号の伝送を開始するステップであって、前記メディア信号が、前記遠隔ロケーションのうちの前記第2のロケーションに位置する遠隔会議参加者によって使用されるためのものであり、さらに前記遠隔ロケーションのうちの前記第1のロケーションに前記メディア信号を転送する際に前記遠隔ロケーションのうちの前記選択されたロケーションによってさらに使用されるためのものであるステップとを備える、方法および装置が提供される。
【0007】
さらに、本発明の他の例示的実施形態によれば、1つまたは複数のソースロケーションおよび1つまたは複数の遠隔ロケーションを含む複数のノードを備える遠隔通信ネットワークにわたる遠隔会議の動作をサポートするための方法および装置であって、遠隔会議が、前記1つまたは複数のソースロケーションのそれぞれ、および前記1つまたは複数の遠隔ロケーションのそれぞれに遠隔会議参加者を含み、前記遠隔ロケーションのうちの第1のロケーションに設置されたピアツーピア転送ノードによって実行される方法および装置が、前記遠隔ロケーションのうちの前記第1のロケーションにおける前記ピアツーピア転送ノードで、前記主要な位置からメディア信号を受信するステップと、前記遠隔ロケーションのうちの前記第1のロケーションにおける前記ピアツーピア転送ノードで、前記主要な位置から、前記メディア信号のピアツーピア転送を前記遠隔ロケーションのうちの第2のロケーションに提供する要求を受信するステップと、前記受信したメディア信号を、前記遠隔ロケーションのうちの前記第2のロケーションに転送するステップとを備える方法および装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】従来の「スター型」ネットワーク構成で動作しているテレビ会議サーバを使用してテレビ遠隔会議を実行するための従来技術システムの動作を示す図である。
図2】本発明の例示的実施形態によるピアツーピアネットワーク接続技術を使用してテレビ遠隔会議を実行するための例示的システムの動作を示す図である。
図3図2のテレビ遠隔会議を実行するための例示的システムで使用され得るプロバイダノード選択を実行するための例示的方法の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書に記述する本発明の例示的実施形態によるピアツーピアビデオおよび音声配信技術は、多くの個別の遠隔ユーザが中央の主要な会議場所(すなわち「ソース」ロケーション)に接続する一般的な会議構成を特に扱う、本発明の例示的実施形態による例示的テレビ遠隔会議製品に実装され得る。
【0010】
例示的なシステムアーキテクチャの2つの主なコンポーネントがある:
(a)たとえば所与の主要な会議場所に常駐でき、ビデオおよび/または音声ストリームの伝送を遠隔の参加者に向けて送る中央サーバ(すなわち、制御)ユニットであって、遠隔会議コントローラ、ならびに1つまたは複数のカメラ、および1つまたは複数のマイクを備える中央ユニットと、
(b)遠隔の参加者が「接続」して会議に参加できるように、遠隔の参加者の近くに設置されたクライアントユニット(たとえば、ラップトップまたはデスクトップコンピュータを備えることができる)。
【0011】
特に、本発明の例示的実施形態によれば、例示的テレビ会議システムのそれぞれのクライアントは、他の可能なサーバとして、すなわち、他のクライアントユニットへの橋渡しとして好都合に働くことができ、それによってあるクライアントユニットが会議場所からストリームを取り出して、そのストリームをネットワーク内の「さらに外」に位置する他のクライアントユニットに渡せるようになる。
【0012】
本発明のある例示的実施形態によれば、例示的テレビ会議システムのピアツーピアビデオ(および/または音声)配信技術は、ネットワーク上のノード分布トポロジの計算、ならびにそれぞれのノードの処理能力の発見、および/またはビデオおよび音声ストリームが好都合に同期されて遅延が低く維持されるようなレイテンシ要求に好都合に基づくことができる。(特定の遅延要求はアプリケーションに依存する点に留意されたい−非常にインタラクティブなセッションは、1つのサイトで行われる中断されないプレゼンテーションよりも短いレイテンシを要求する)。
【0013】
図1は、従来の「スター型」ネットワーク構成で動作しているテレビ会議サーバを使用してテレビ遠隔会議を実行するための従来技術システムの動作を示している。図は、「部屋F」101(たとえば、その会議の主な会議室)で生成されたリアルタイムのビデオおよび音声信号ストリームが、PC102(部屋Fに設置された)によってルータ103を介してテレビ会議サーバ104にどのように送信され得るかを例示的に示している。この従来のテレビ会議サーバは、「スター型」ネットワーク構成内の中央位置を(概念的に)占め、次に、「部屋F」101から(ルータ103を介して)受信したこれらのビデオおよび音声信号ストリームを、ルータ105および106を介して様々な「遠隔」ロケーション、すなわちPC107(「部屋A」108に設置された)、PC109(「部屋B」110に設置された)、およびPC111(「部屋C」112に設置された)に、それぞれルータ105を介して配信し、ならびにPC113(「部屋D」114」に設置された)およびPC115(「部屋E」116に設置された)に、それぞれルータ106を介して配信する。(例として、図1では、相互接続されたコンポーネントは細い方向を示さない線を使用して示されているが、「部屋F」101で発生して遠隔ロケーションに送信される信号ストリームは太い方向を示す矢印で示されている)。図に示された、対応する「部屋」(すなわち、それぞれ「部屋F」101、「部屋A」108、「部屋B」110、「部屋C」112、「部屋D」114、および「部屋E」116、)に設置されたそれぞれのPC(すなわち、PC102、PC107、PC109、PC111、PC113、およびPC115)は、ビデオおよび/または音声信号ストリームを送信および/または受信できる、どのようなインターネット接続された処理システムも備えることができる点に留意されたい。
【0014】
図1に例示的に示された従来技術の遠隔会議システムでは、テレビ会議サーバ104は遠隔会議の動作を管理および制御して、それぞれの参加しているPC(図に明示したように「部屋F」101内のPC102を含む)からビデオおよび音声ストリームを受信して、受信したビデオおよび音声ストリームを直接(すなわち、ネットワークルータだけを通じて)遠隔会議の他のすべての参加者に配信する。例示的に、「部屋F」101はルータ103によって「サービス」される第1の地理的領域に位置してよく、「部屋A」108、「部屋B」110、および「部屋C」112はルータ105によって「サービス」される第2の領域内に位置してよく、「部屋D」114、および「部屋E」116はルータ106によって「サービス」される第3の領域内に位置してよい。
【0015】
図2は、本発明の例示的実施形態によるピアツーピアネットワーク接続技術を使用してテレビ遠隔会議を実行するための例示的システムの動作を示している。特に、図示された例示的システムは、従来技術(図1に示されたシステムで使用される技術)と比較して、全体的なネットワーク帯域幅需要を好都合に減らすためにピアツーピア(すなわち、ユーザツーユーザ)ネットワーク接続を好都合に利用する。特に、図2の例示的システムでは、好都合なことに「スター型」ネットワーク構成の「中央」で動作している「中央」サーバがない点に留意されたい。すなわち、本発明のある例示的実施形態によれば、ビデオおよび/または音声ストリームを好都合に遠隔会議のソースロケーション「部屋」から遠隔会議に参加している他の「部屋」に直接送信でき、次いで、今度はこれらのストリームを遠隔会議に参加している他の「部屋」に好都合に転送して、それによってピアツーピアのテレビ会議信号配信を好都合に提供できる。
【0016】
特に、図2の例示的システムは、たとえば「部屋F」201(すなわち、本明細書に配信が示されているビデオおよび/または音声信号ストリームが発生する、その会議の「主な」会議室)に物理的に設置できる遠隔会議コントローラ204を示している。特に、遠隔会議コントローラ204は、「部屋F」201で生成されたリアルタイムのビデオおよび/または音声信号ストリームの伝送を、遠隔会議に参加している「遠隔」ロケーションの選択されたサブセットに直接(必要なルータを通じて)向けて送信することによって、遠隔会議の動作を好都合に管理および制御する。次いで、本発明の例示的実施形態によれば、これらの選択された「遠隔」ロケーションのうちの1つまたは複数が、今度はリアルタイムのビデオおよび/または音声信号ストリームを遠隔会議に参加している他の「遠隔」ロケーションに伝送する。これらの選択されたノードは、本明細書では「ピアツーピア転送ノード」と呼ばれる。
【0017】
より詳細には、図は「部屋F」201に設置されたPC202に、そこで(すなわち、「部屋F」201で)生成されたリアルタイムのビデオおよび/または音声信号ストリームを、ルータ203を通じて、続いてルータ205を通じて、PC209(「部屋B」210に設置された)に伝送するよう指示する遠隔会議コントローラ204を示している。同様に、遠隔会議コントローラ204はPC202(「部屋F」201に設置された)に、そこで生成されたリアルタイムのビデオおよび/または音声信号ストリームを、ルータ203を通じて、続いてルータ206を通じて、PC213(「部屋D」214に設置された)に伝送するよう指示する。(図1の例の場合のように、図2では、相互接続されたコンポーネントは細い方向を示さない線を使用して示されており、「部屋F」201から発生して遠隔ロケーションに伝送される信号ストリームは太い方向を示す矢印で示されている)。
【0018】
次いで、図2に示される本発明の例示的実施形態によれば、それぞれのピアツーピア転送ノードは、受信した信号ストリームを、地理的に近隣にある他のノードに好都合に転送する。特に、PC209(「部屋B」210に設置された)は、受信したビデオおよび/または音声信号ストリームを、ピアツーピアネットワーク接続技術を使用してPC207(「部屋A」208に設置された)とPC211(「部屋C」212に設置された)の両方に好都合に転送する。同様に、PC213(「部屋D」214に設置された)は、受信したビデオおよび/または音声信号ストリームを、やはりピアツーピアネットワーク接続技術を使用してPC215(「部屋E」216に設置された)に好都合に転送する。例示的には、図1の場合のように、「部屋F」201はルータ203によって「サービス」される第1の地理的領域に位置してよく、「部屋A」208、「部屋B」210、および「部屋C」212はルータ205によって「サービス」される第2の地理的領域に位置してよく、「部屋D」214、および「部屋E」216はルータ206によって「サービス」される第3の地理的領域に位置してよい。
【0019】
図2に示された本発明の例示的実施形態によれば、遠隔会議コントローラ204は、遠隔ロケーションに伝送されるべきビデオおよび/または音声ソースマテリアルを提供している会議室(すなわち「部屋F」201)に好都合に物理的に設置される点に留意されたい。しかし本発明の他の例示的実施形態によれば、遠隔会議コントローラは他のロケーションに物理的に設置され得る。たとえば、遠隔会議コントローラは、遠隔ロケーションのうちの1つ、または遠隔通信ネットワーク自体の中のどこかのどちらかに物理的に設置され得る。
【0020】
さらに、本発明のある例示的実施形態によれば、複数の遠隔会議コントローラが提供され得る。本発明のこのような1つの例示的実施形態によれば、たとえば、遠隔会議を制御するタスクを一般的に実行する「主な」遠隔会議コントローラがあり、何らかの追加の遠隔会議コントローラが主なコントローラに障害がある場合の「バックアップ」として働くことができる。本発明の他のこのような例示的実施形態では、当業者には明らかな複数の方法のうちのいずれかで、複数の提供された遠隔会議コントローラ間で遠隔会議コントローラの上述の機能が共有され得る。
【0021】
また、上述の実施形態は、単一の主要な「会議室」および1つまたは複数の「遠隔の」部屋を有するテレビ会議環境であって、ビデオおよび/または音声信号ストリームが主要な「会議室」から1つまたは複数の「遠隔の部屋」に送信されるテレビ会議環境のみを記述しているが、本発明の他の例示的実施形態によれば、2つ以上の部屋(地理的に離れていてよい)が、遠隔会議に参加している「遠隔の」部屋(たとえば、他の「会議室」を含む)にビデオおよび/または音声ストリームを伝送する、別々の「会議室」として働くことができる。(実際、本発明のある例示的実施形態によれば、実質的に、遠隔会議に参加しているすべての部屋が参加しているすべての他の部屋にビデオおよび/または音声信号ストリームを提供する「会議室」になり得る)。このような場合(すなわち、ビデオおよび/または音声信号が伝送される複数の部屋がある場合)、所与の送信する部屋以外のそれぞれの部屋(すなわち、「遠隔の」部屋、ならびに他の「会議室」の両方)が、所与のビデオおよび/または音声信号ストリームを伝送するための「遠隔の」部屋として好都合に働く。したがって、本明細書で使用される場合、「遠隔」の部屋という用語は、ビデオおよび/または音声信号を伝送する、ある特定の「会議室」に関して「遠隔」であるという状況においてのみ使用される。
【0022】
たとえば、本発明のこのような1つの例示的実施形態によれば、これらの複数の部屋のうちの1つの部屋が、その部屋に関連付けられる遠隔会議コントローラを有することができ、その単一の遠隔会議コントローラが、複数の発生ロケーション(「会議室」)から様々なビデオおよび/または音声ストリームを伝送するための制御機能を提供する。したがって、このような場合、「会議室」と「遠隔の部屋」との両方が、1つまたは複数の他の部屋からビデオおよび/または音声ストリームを受信できる。
【0023】
さらに、本発明のある例示的実施形態によれば、ビデオおよび/または音声信号の複数のソースがある(複数の「会議室」によって提供される)場合、このような実施形態による例示的な遠隔会議コントローラは、ビデオ信号(たとえば、複数のビデオ「ウインドウ」を有する「サムネイル」パターンにおける)、ならびに/または音声信号(たとえば、音声信号ミキシングを介して)のうちの2つ以上のミキシング、マージング、および/または結合の処理を、結果として得られるこれらのビデオおよび/または音声信号が遠隔の部屋に配信される前に好都合に制御できる。あるいは、本発明の他の例示的実施形態によれば、ピアツーピア転送ノードは、複数のソース(「会議室」)から受信したビデオ信号(たとえば、複数のビデオ「ウインドウ」を有する「サムネイル」パターンにおける)および/または音声信号(たとえば、音声信号ミキシングを介して)のうちの2つ以上のこのようなミキシング/マージングを、これらを別の遠隔ノードに転送する前に好都合に提供できる。
【0024】
さらに、本発明のある例示的実施形態によれば、「遠隔の」部屋に設置されたもの以外の遠隔通信ネットワークノード(すなわち、遠隔会議の参加者に関連付けることができないネットワークノード)も、ピアツーピア転送ノードとして使用され得る。すなわち、これらの実施形態による例示的な遠隔会議コントローラは、他の利用可能なネットワークノードを好都合に使用して、ならびにそのために他の(参加している)「遠隔の」ノードを使用して、ビデオおよび/または音声ストリームの「間接的な」配信(すなわち、転送)を提供できる。さらに、本発明のある例示的実施形態によれば、ビデオおよび/または音声ストリームは、複数のピアツーピア転送ノードのシーケンスによって転送され得る。すなわち、本発明のこれらの例示的実施形態によれば、ビデオおよび/または音声ストリームは、所望の宛先(「遠隔」)ノードで最終的に受信される前に、第1のピアツーピア転送ノードから1つまたは複数の他のピアツーピア転送ノードに(または、1つまたは複数の他のピアツーピア転送ノードを介して)転送され得る。
【0025】
最後に、本発明のある例示的実施形態によれば、ピアツーピア転送ノードは、受信したビデオおよび/または音声ストリームを他の遠隔ノードに転送することに加えて、そのトランスコーディングを好都合に提供できる。(当業者にはよく知られているように、トランスコーディングは、符号化されたビデオおよび/または音声信号を取得して、後の使用の前に、後の使用の特定のニーズを反映する基準のセットに基づいて、そのビデオおよび/または音声信号を再符号化する処理を含む。たとえば、現在の状況では、減少した帯域幅へのニーズを満たすために、所与の品質レベル、たとえば所与の解像度またはフレームレートで最初に符号化されたビデオ信号が、より低い品質レベル、たとえばより低い解像度またはフレームレートを有するビデオ信号に再符号化または「トランスコード」され得る。)たとえば、本発明のある例示的実施形態によれば、例示的な遠隔会議コントローラの制御下でソースロケーションからビデオ(および/または音声)信号ストリームを受信する遠隔ノードは、その信号ストリームを別の遠隔ノードに転送する前に、受信した信号ストリームを特定の方法でトランスコードするために(たとえば、異なる解像度に、異なる色の濃度に、異なる符号化アルゴリズムを使用して、異なるフレームレートに、異なる帯域幅需要を満たすために、など)、前記遠隔会議コントローラから命令を受信することもできる。さらに、これらの命令は個別(すなわちノードごと)ベースで例示的に提供され得る。
【0026】
図3は、図2のテレビ遠隔会議を実行するための例示的システムで使用され得るプロバイダノード(すなわち、ピアツーピア転送ノード)選択を実行するための例示的方法の流れ図である。図3の例示的方法は、本発明の例示的実施形態による遠隔会議コントローラ(たとえば、図2の例示的システムの遠隔会議コントローラ204など)によって好都合に実行され得る。
【0027】
図2では、たとえば、「部屋F」201内のソースノードに、個別のビデオ(および/または音声)信号ストリームを「部屋A」208、「部屋B」210、および「部屋C」212内に設置されたそれぞれの遠隔ノードへ送信させるのではなく、図2の例示的システムの遠隔会議コントローラ204は、送信されるべきこれらの信号ストリームをノードB(すなわち、「部屋B」210に設置された遠隔ノード)だけに好都合に向けて送信し、次いで、本発明に例示的実施形態によれば、今度はこれらの信号ストリームをノードA(すなわち、「部屋A」208に設置された遠隔ノード)およびノードC(すなわち、「部屋C」212に設置された遠隔ノード)に転送する。同様に、「部屋F」201内のソースノードに、個別のビデオ(および/または音声)信号ストリームを「部屋D」214と「部屋E」216に設置された遠隔ノードの両方へ送信させるのではなく、図2の例示的システムの遠隔会議コントローラ204は、これらの信号ストリームがノードD(すなわち、「部屋D」214に設置された遠隔ノード)だけに向けて送信されるように好都合に指示し、次いで、本発明の例示的実施形態によれば、今度はこれらの信号ストリームをノードE(すなわち、「部屋E」216に設置された遠隔ノード)に転送する。すなわち、本発明の例示的実施形態による遠隔会議コントローラは、個別のビデオ(および/または音声)信号ストリームが、遠隔会議に参加しているすべてのノードではなく、選択されたピアツーピア転送ノードのセットだけに向けて送信されるように好都合に指示する。
【0028】
より具体的には、遠隔会議コントローラがビデオおよび/または音声信号ストリームを直接送信する遠隔ノードの選択は、本発明の様々な例示的実施形態による様々な考えに基づいて行われ得る。最小限として、たとえばトポロジ的に相互接続された(たとえば、近接または近隣の)ノードをまとめて、このようなノードのうちの単一の選択されたノードに信号ストリームが直接提供されるように(また、ピアツーピアネットワーク接続の原理を使用して、他のノードは選択されたノードから信号ストリームを受信するように)、ネットワークトポロジの分析が好都合に実行され得る。ネットワークのトポロジを分析するための、このような多くの知られているアルゴリズムは、当業者には十分によく知られているであろう。
【0029】
しかし、本発明のある例示的実施形態によれば、遠隔会議コントローラは、ビデオ(および/または音声)ストリームを他の遠隔ノードに配信するために使用されるべきピアツーピア転送ノードを、他の基準に基づいて好都合に選択することもできる。たとえば、本発明のある例示的実施形態によれば、例示的な遠隔会議コントローラは、ノード間のIPパケット伝送遅延に関してそれぞれの参加ノードがネットワーク内にどのように設置されているかを動的に計算できる。たとえば、このような遠隔会議コントローラは、平均IPパケット伝送遅延か、最大IPパケット伝送遅延のどちらか、またはその両方を考慮できる。さらに、ピアツーピア転送ノードを選択するために、たとえば、個々のノードの処理能力に関する統計、ノード上の他のアクティビティ(それによって個々のノードの利用可能な処理能力に影響を与える場合がある)、ノードのサービス容量などを含む他の属性も考慮され得る。
【0030】
特に、本発明のある例示的実施形態によれば、たとえば、ピアツーピア接続を含むトポロジ情報、ピアへの遅延、処理能力の重要統計などの様々な情報を計算して遠隔会議コントローラに折り返し報告するために、個別の遠隔ノード自体が好都合に使用され得る。このような計算は、たとえばシステムの起動(たとえば、遠隔会議の開始)後、および会議構成におけるそれぞれの変更(たとえば、オンデマンド変更、または連続的なネットワーク接続モニタリングによって検出され得る不随意の変更)後に実行され得る。次いで、このトポロジおよびリソース情報を使用して、例示的な遠隔会議コントローラは、ピアツーピア転送ノードの選択に関する決定を含む、それぞれの遠隔エンドポイントに、またはそこから、どのようにビデオ(および/または音声)ストリームが配信されるべきかについての決定を好都合に行うことができる。
【0031】
図3に戻ると、主要な会議室(たとえば、図2の「部屋F」201)から、オプションのトランスコーディング要求とともに、ビデオストリームを受信する要求を遠隔ノードから受信すると、ブロック301で、例示的な遠隔会議コントローラの動作の流れ図が開始する。(本発明のある例示的実施形態によって実行されるオプションのトランスコーディングの記述については、上記を参照されたい)。特に、この遠隔ノードは、ピアツーピア転送ノードとして働く他の(近隣の)遠隔ノードを遠隔会議コントローラが識別することを要求する場合がある。次に、ブロック302で、遠隔会議コントローラのネットワークトポロジの知識(たとえば、上述のように、個別の遠隔ノードからの報告の統合から取得された)に基づいて、ピアツーピア転送ノードとして働くことができ、(何らかのトランスコーディング要求とともに)要求している遠隔ノードにこのビデオストリームを提供できるノードのリストが生成される。このリストが空の場合、ブロック303で、要求している遠隔ノードに拒否が返信される。
【0032】
このリストが空ではない場合、生成されたリスト内のノードごとに、ブロック304で全体的スコアが好都合に計算され、スコアは利用可能なパラメータのセットに基づき、またスコアはビデオストリームを要求している遠隔ノードのためのピアツーピア転送ノードとして働くための所与のノードの全体的適合度を示す。これらのパラメータは、たとえば:
(i)所与のノード上の他のアクティビティ(ブロック311に示される)
(ii)所与のノードのサービス容量(ブロック312に示される)
(iii)所与のノードと、ビデオストリームを要求している遠隔ノードとの間のネットワークリンクへの影響(ブロック313に示される)
(iv)所与のノードと、ビデオストリームを要求している遠隔ノードとの間の距離および/またはレイテンシ(ブロック314に示される)、および、
(v)符号化要求がある場合、その要求を満たすための所与のノードの利用可能性(ブロック315に示される)
を含むことができる。
【0033】
さらに、その多くが当業者には明らかであろう他の様々なパラメータも、全体的スコアの計算に含まれ得る。さらに、全体的スコアは、これらのパラメータに基づいて、やはりその多くが当業者には明らかであろう無数の方法のうちのいずれかで計算され得る。
【0034】
計算されたスコアに基づいて、例示的な流れ図のブロック304で、例示的な遠隔会議コントローラは最良の候補(たとえば、最高スコアを有するノード)を好都合に選択して、次いでブロック305で、ビデオストリームを要求している所与の遠隔ノードのためのピアツーピア転送ノードとして働く要求を選択されたノードに送信する。次いで、ブロック306で、選択されたノードから返信が受信される。ビデオストリームを要求している所与の遠隔ノードのためのピアツーピア転送ノードとして働く要求が選択されたノードによって拒否されると、次いでブロック307で、そのノードがリスト(ブロック302で生成された−上記参照)から削除される。この場合、流れはブロック304に戻って、次に最良の候補を選択する(やはり計算されたスコアに基づいて)。しかし、次にリストが空であると決定されると(ブロック304で)、ブロック303で、要求している遠隔ノードに拒否が返信される(上記参照)。そうではない場合(すなわち、ビデオストリームを要求している遠隔ノードのためのピアツーピア転送ノードとして働く要求を選択されたノードが受け入れる場合)、遠隔会議コントローラは、ブロック308で、ピアツーピア転送ノードとして働くことになるノードのノードアドレスを、いずれかの交渉されたトランスコーディング要求の詳細とともに提供することによって、遠隔ノード(ビデオストリームを要求している)の要求を承認する。
【0035】
上記の説明は、一般的な(テレビおよび/または電話)遠隔会議アプリケーションにおける記述した例示的実施形態の使用に焦点を合わせているが、他の数多くのアプリケーションも本発明の原理を好都合に使用でき、そのことは当業者には明らかであろう。たとえば、ゲーム、ソーシャルネットワーク、ビデオチャットルームなどのアプリケーションは、すべて本発明の様々な例示的実施形態による本発明の原理を好都合に使用できる。
【0036】
最後に、添付の図面は、たとえばインターネットなどの一般的な「有線」遠隔通信ネットワークに実装される本発明の例示的実施形態を示しているが(また、図面の説明はそれを記述しているが)、本発明の原理、および本発明の様々な例示的実施形態は、無線ネットワーク、またはネットワークノード、ルータ、および/または他のネットワークコンポーネント間の有線および無線相互接続の何らかの組合せで構成されるネットワークに同様に適用可能であり、そこに実装され得る。
【0037】
上記のすべての説明は、単に本発明の一般的原理を示すにすぎない点に留意されたい。本明細書には明確に説明されておらず、また図示されていないが、当業者は、本発明の原理を実装し、また本発明の趣旨および範囲に含まれる、他の様々な構成を考案することができることを理解されたい。さらに、本明細書に記載したすべての実施例および条件付き表現(conditional language)は、主に本発明の原理および本発明者によって当技術の増進のために寄与されるコンセプトを読者が理解するのを助ける教育上の目的のみを明確に意図するものであり、そのような特に記載された実施例および条件に限定されないものと解釈されるべきである。さらに、本発明の原理、態様、および実施形態を記述する本明細書におけるすべての記載、ならびに本発明の特定の実施例は、それらの構造上および機能上の同等物の両方を包含することを意図する。さらに、そのような同等物は、現在知られている同等物、ならびに将来開発される同等物、すなわち構造に関りなく同じ機能を実行するあらゆる開発された要素の両方を包含することを意図する。
図1
図2
図3