(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以上を鑑みて、本発明は、テスト範囲を拡大し、感度を高めるためのリバース・カバレッジ・テストの方法およびシステムを提供することを主な目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、運用保守センターOMCが、基地局にリバース・カバレッジ・テスト可能なパラメータを配置し、それを移動送信機に同期に配置することと、
移動送信機が、配置により経度、緯度、タイム・スタンプ及び送信電力を含む信号を基地局へ送信することと、
基地局が、前記信号と測定したデータにより、データが正当であるか否かを判別することと、正当である場合、該データを解析し、それを測定したデータと合併し計算して、
パスロスとRSRPを得ることとが含まれるスムージング処理をして、算出された
パスロスと信号受信電力RSRPをOMCへ送信することと、
バックグラウンド・サーバは、OMCから送信した
パスロスとRSRPを含むデータを保存することと、
ネットワーク・プランニング・ツールが、バックグラウンド・サーバにおけるデータを取得してから分析をして、基地局の下り信号のカバレッジ・レベルの分布図を得ることと、を含むリバース・カバレッジ・テスト測定方法及びシステムを提供する。
【0007】
前記OMCがリバース・カバレッジ・テスト可能なパラメータを基地局に配置するとともに、移動送信機に同期に配置することは、
ネットワークの構築が完了される前に、移動送信機の信号を、正常のユーザ装置UE業務のない、経常的業務のサブフレームにキャリアさせることと、
基地局を、複数の移動送信機のリバース・カバレッジ・テストをサポートするように配置すると共に、伝送レートを低減させ;各々の移動送信機に、少なくとも4つのリソース・ブロックRBを用いて処理するようにさせ、そして、移動送信機ごとに異なる無線ネットワーク臨時フラグRNTIを配置すると同時に、
スクランブリングに用いるRNTIの値を移動送信機のGidと配置することと、
拡張巡回プレフィックスCPを用いること
を含むことが好ましい。
【0008】
前記OMCがリバース・カバレッジ・テスト可能なパラメータを基地局に配置するとともに、移動送信機に同期に配置することは、
ネットワークの構築が完了される前に、移動送信機の信号を特別サブフレームの上りパイロット・スロットUpPTSにキャリアし、サウンディング用のリファレンス信号SRSを経常的業務サブフレームに配置し、特別サブフレームのUpPTS帯域全体を移動送信機に割り当てることと、
拡張CPを用いること
を含むことが好ましい。
【0009】
前記OMCがリバース・カバレッジ・テスト可能なパラメータを基地局に配置するとともに、移動送信機に同期に配置することは、さらに、
【0010】
スクランブリング・シーケンスは
【数1】
を用い、その中、
【数2】
はOMCにより配置され、その値は移動送信機に割り当てたGidに相当することと、
変調方式は直交位相シフト・キーイングQPSKを使用し、変調するコンステレーション・マッピングは正常UE業務のQPSKコンステレーション・マッピングと同様であることと、
リバース・カバレッジ・テストに用いるサブフレームのCPタイプを拡張CPと配置することを含むことが好ましい。
【0011】
前記OMCがリバース・カバレッジ・テスト可能なパラメータを基地局に配置するとともに、移動送信機に同期に配置することは、さらに、
ネットワークの構築が完了された時、移動送信機の信号が経常的業務のサブフレームにキャリアされた場合、媒体アクセス・コントロールMAC層は配置されたパラメータにより、リバース・カバレッジ・テストに用いる業務サブフレームにおける正常UEの業務を他のサブフレームに調達して、前記リバース・カバレッジ・テストのパラメータを上り物理層へ送信し、上り物理層へ移動送信機からの信号の受信を通知することと、
移動送信機の信号が特別サブフレームのUpPTSにキャリアされた場合、SRSを経常的業務サブフレームに割り当てること
を含むことが好ましい。
【0012】
本発明は、OMC、移動送信機、基地局、バックグラウンド・サーバ及びネットワーク・プランニング・ツールを含むリバース・カバレッジ・テストのシステムであって、
リバース・カバレッジ・テスト可能なパラメータを基地局に配置するとともに、移動送信機に同期に配置するOMCと、
配置により経度、緯度、タイム・スタンプ及び送信電力を含む信号を基地局へ送信する移動送信機と、
前記信号と測定したデータにより、データが正当であるか否かを判別することと、正当である場合、該データを解析し、それを測定したデータと合併し計算して、
パスロスとRSRPを得ることとが含まれるスムージング処理をして、算出された
パスロスとRSRPをOMCへ送信するデータ処理モジュールが設けられる基地局と、
OMCから送信した
パスロスとRSRPを含むデータを保存するバックグラウンド・サーバと、
バックグラウンド・サーバにおけるデータを取得してから分析をして、基地局の下り信号のカバレッジ・レベルの分布図を獲得するネットワーク・プランニング・ツールと
を含むリバース・カバレッジ・テストのシステムを提供する。
【0013】
前記OMCが基地局に対して配置することは、
ネットワークの構築が完了される前に、移動送信機の信号を、正常のユーザ装置UE業務がない、経常的業務のサブフレームにキャリアさせることと、
基地局を、複数の移動送信機のリバース・カバレッジ・テストをサポートするように配置すると共に、伝送レートを低減させ;各々の移動送信機に、少なくとも4つのリソース・ブロックRBを用いて処理するようにさせ、そして、移動送信機ごとに異なる無線ネットワーク臨時フラグRNTIを配置すると同時に、
スクランブリングに用いるRNTIの値を移動送信機のGidと配置することと、
拡張CPを用いること
を含むことが好ましい。
【0014】
前記OMCにより基地局に対して配置することは、
ネットワークの構築が完了される前に、移動送信機の信号を特別サブフレームの上りパイロット・スロットUpPTSにキャリアし、サウンディング用のリファレンス信号SRSを経常的業務サブフレームに配置し、特別サブフレームのUpPTS帯域全体を移動送信機に割り当てることと、
拡張CPを用いること
を含むことが好ましい。
【0015】
前記OMCにより基地局に対して配置することは、さらに、
スクランブリング・シーケンスは
【数3】
を用い、その中、
【数4】
はOMCにより配置され、その値は移動送信機に割り当てたGidに相当することと、
変調方式はQPSKを使用し、変調するコンステレーション・マッピングは正常UE業務のQPSKコンステレーション・マッピングと同様であることと、
リバース・カバレッジ・テストに用いるサブフレームのCPタイプを拡張CPと配置すること
を含むことが好ましい。
【0016】
前記OMCが基地局に対する配置は、さらに、
ネットワークの構築が完了された時、移動送信機の信号が経常的業務のサブフレームにキャリアされた場合、媒体アクセス・コントロールMAC層は配置されたパラメータにより、リバース・カバレッジ・テストに用いる業務サブフレームにおける正常UEの業務を他のサブフレームに調達して、前記リバース・カバレッジ・テストのパラメータを上り物理層へ送信し、上り物理層へ移動送信機からの信号の受信を通知することと、
移動送信機の信号が特別サブフレームのUpPTSにキャリアされた場合、SRSを経常的業務サブフレームに割り当てること
を含むことが好ましい。
【0017】
本発明によるリバース・カバレッジ・テストの方法又はシステムは、バックグラウンド運用保守センターOMCにより、リバース・カバレッジ・テスト可能なパラメータを基地局に配置するとともに、移動発信機に同期に配置する。そして、独立又は複数の移動発信機により配置に従い、経度、緯度、タイム・スタンプ、及び送信電力を含む信号を基地局へ送信する。よって、信号の本当のカバレッジ状況を十分に反映し、テスト範囲を拡大して、テスト感度を向上させた。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の目的の実現、機能特徴及び利点は実施例を結合しながら、図面を参照して詳しく説明する。ここで記載する具体的な実施例は本発明を説明するものであり、本発明を限定するものではないことを理解されたい。
【0020】
本発明において、移動送信機は、GPS受信機や送信アンテナが設けられているUE(User Equipment、ユーザ装置)であることができ、ユーザが無線ネットワークを介して通信するに供給できる。受信側はLTE TDDにおける基地局又は固定受信器である。リバース・カバレッジ・テストをする前に、移動送信機と受信側をGPSを介してクロックを同期させる。以下は受信側が基地局であることを例として、本発明を詳しく説明する。
【0021】
図1は本発明の一実施例に係わるリバース・カバレッジ・テストの方法を示すフローチャット図である。当該方法は下記のステップ10〜50が含まれる。
ステップ10において、バックグラウンド運用保守センターOMCは、リバース・カバレッジ・テスト可能なパラメータを、基地局に配置するとともに、移動送信機に同期に配置する。
一実施例において、OMC(Operations&Maintenance Center、運用保守センター)は表1に示す通りにリバース・カバレッジ・テスト可能なパラメータを基地局に配置するとともに、移動送信機に同期に配置することができる。
【0023】
ステップ20において、移動送信機は、配置により経度、緯度、タイム・スタンプ及び送信電力を含む信号を基地局へ送信する。
【0024】
上記パラメータが配置された後、移動送信機は、メモリ・カードを介してそれを自身のメモリに保存し、また、上記信号を、配置により基地局へ送信して、基地局の
パスロスとRSRP(Reference Signal Receiving Power、信号受信電力)の計算に供できる。一実施例において、一つの移動送信機でテスト経路に沿って複数の基地局へ信号を送信することもできるし、複数の移動送信機でテスト経路に沿って複数の基地局へ送信することもできる。
【0025】
ステップ30において、基地局は、前記信号と測定したデータによりスムージング処理をして、UDP(User Datagram Protocol、ユーザ・データ・パッケージ・プロトコル)により算出された
パスロスとRSRPをOMCへ送信する。
【0026】
前記スムージング処理は、データが正当であるか否かを判別することと、正当である場合、該データを解析し、それを上がり物理層で測定したデータと合併し、計算して、
パスロスとRSRPを得ることを含まれる。
パスロスとRSRPとは、信号カバレッジ・レベルを計算する重要なパラメータである。一実施例において、基地局にデータ処理モジュールを設け、受信したデータと測定したデータに対して総合的な計算をして、
パスロスとRSRPを得て、さらに
パスロスとRSRPを呼び出し用にバックグラウンド・サーバに一時に保存することができる。
【0027】
ステップ40において、バックグラウンド・サーバがOMCにより送信した
パスロスとRSRPを含むデータを保存する。
【0028】
一実施例において、バックグラウンド・サーバは、OMCにより送信した各種データを保存するデータ収集装置である。
【0029】
ステップ50において、後続処理において、ネットワーク・プランニング・ツールはバックグラウンド・サーバにおけるデータを取得してから分析をして、基地局の下り信号のカバレッジ・レベル分布図を得て、さらに下り信号カバレッジ・レベル分布図により、ネットワークに対してネットワークプランニング分析及び処理をする。
【0030】
本発明の実施形態において、上記ステップにより信号カバレッジ状況を反映する下り信号カバレッジ・レベル分布図が得られ、テスト範囲が拡大され、テスト感度が向上される。
【0031】
信号カバレッジ・テストはネットワークの構築が完了する前と完了した後に分けられる。一実施例において、ネットワークの構築が完了する前に複数の移動送信機により基地局へ信号を送信し、以下の内容により基地局に対して配置することができる。
【0032】
ネットワークの構築が完了する前に、移動送信機の信号を正常のUE業務のない経常的業務のサブフレームにキャリアする。移動送信機の送信する信号が4セグメントで送信され、
図2に示すように、各セグメントの信号は、8bitの同期ヘッド、24bitの原始信号及び16bitのCRC(Cyclic Redundancy Check、巡回冗長検査コード)を含む。物理層が各々の無線フレームにおいて、サブフレームjになるとき、ソース(8+24)bitデータの送信、復調をして、受信側が復調された32ビットとCRCフラグを高層に報告して、高層が同期ヘッド及び同期ヘッドの最初の4つの連続フレームを含むCRCフラグによって、これら4つのグループのデータを転送するか、それとも廃棄するかを決定する。
【0033】
基地局を複数の移動送信機によるカバレッジ・リバース・テストをサポートするように配置し、各々の移動送信機が少なくとも4つのRB(Resource Block、リソース・ブロック)を用いて処理を行う。各々の異なる移動送信機を区別するために、各々の移動送信機に異なるRNTI(Radio Network Temporary Identifier、無線ネットワーク臨時フラグ)を配置し、且つ
スクランブリングに用いるRNTIの値を移動送信機のGid(Group Identifier、グループ・フラグ)と配置する。複数の移動送信機が信号を基地局へ送信する場合、基地局がGIdにより区別することができる。
【0034】
スクランブリング・シーケンスは
【数5】
を用い、その中、
【数6】
はOMCを介して配置され、その値は移動送信機に割り当てたGidに相当する。
【0035】
変調方式はQPSK(Quadrature Phase Shift Keying、直交位相シフト・キーイング)を用い、変調するコンステレーション・マッピングは正常UE業務のQPSKコンステレーション・マッピングと同様である。
【0036】
伝播距離が5kmに達するために、拡張CP(Cyclic Prefix、巡回プレフィックス)を用いる。既存の基地局の室外伝送距離は通常3〜5kmであり、拡張CPを用いると、伝送距離をより長くすることができる。リバース・カバレッジ・テストをするサブフレームの全ての符号がいずれも拡張CPと配置されることができる。セルを何層経過しても、基地局は拡張CPを採用し、ネットワーク全体において移動送信機の受信タイミングに全ての受信ユーザが同様なCP方式であることを確保する。リバース・カバレッジ・テストの存在する経常サブフレームの処理は、移動送信機と基地局との間で定義されたもので、且つ基準が約束されたものである。
【0037】
図3に示すように、複数の移動送信機によりテストをする場合、以下のステップによりリバース・カバレッジ・テストをすることができる。
【0038】
ステップ101において、OMCはリバース・カバレッジ・テスト可能なパラメータを基地局に配置する(表1を参照)とともに、移動送信機に同期に配置する。
【0039】
ステップ102において、ネットワークが構築された初期、リバース・カバレッジ・テストをする全てのセルの全てのサブフレームを拡張CPと配置する。
【0040】
ステップ103において、OMCはリバース・カバレッジ・テストのコマンドを基地局へ送信する。当該コマンドに、基地局の各モジュールの必要とするリバース・カバレッジ・テストの関連パラメータが含まれる。基地局が当該コマンドを受け取ってからコマンド及び関連パラメータをMAC(Media Access Control、媒体アクセス・コントロール)層へ送信する。
【0041】
ステップ104において、MAC層がリバース・カバレッジ・テストのパラメータを上がり物理層へ送信し、上り物理層が移動送信機に対する測定タスクを起動して、関連データ情報を測定し、移動送信機からの上がり信号を受信することを準備する。
【0042】
ステップ105において、移動送信機は配置パラメータにより上がり信号を基地局へ送信し、上がり物理層が移動送信機からの信号を受信し、データー処理モジュールに受信した信号及び測定したデータ信号を送信する。
【0043】
ステップ106において、データ処理モジュールは受信した信号及び測定したデータ信号に対してスムージング処理をする。例えば、データが正当であるか否かを判定し、廃棄するか否かを決定する。正当である場合、データを解析し、測定したデータを合併し計算して、処理されたデータをUDPを介してOMCへ送信する。
【0044】
ステップ107において、OMCはデータを処理してバックグラウンドに保存し、ネットワーク全体の全ての基地局の下りRS(Reference Signal、リファレンス信号)カバレッジ・レベル分布図を得る。後続のネットワーク・プランニング・ソフトがオフラインでバックグラウンドからデータを取得して、カバレッジ分析をすることができる。
【0045】
一実施例において、ネットワークの構築が完了する前に、単一の移動送信機により基地局へ信号を送信することもできる。以下のように基地局に対して配置することができる。
【0046】
ネットワークの構築が完了する前に、移動送信機の信号が特別サブフレームのUpPTSにキャリアされ、SRS(Sounding Reference Signal、サウンディング用のリファレンス信号)が経常的業務のサブフレームに配置され、特別サブフレームのUpPTS(Uplink Pilot TTime Slot、上がりパイロット・スロット)帯域の全体が移動送信機に割当られる。伝播距離が5kmに達するために、拡張CPを用いる。
【0047】
単一の移動送信機に対して、その信号を特別サブフレームのUpPTSにキャリアする。36.211プロトコルにより、時間領域において、UpPTSが多くともOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、直交周波数分割多重化)符号を2つ占有して、1つ目のOFDM符号に移動送信機の上がり信号をキャリアする。プロトコルにより、RACH(Random Access Channel、ランダム・アクセス・チャネル)がUpPTSに配置される必要があり、且つSRSが優先的にUpPTSに配置される。移動送信機はランダム・アクセス過程がないため、SRSを経常的業務サブフレームに配置しておいてから、リバース・カバレッジ・テストをすることになっている。システムが正常業務をしている場合、セル再配置/構築済みセルの削除によりSRSをその他の正常業務サブフレームに配置する必要があるので、正常業務が影響されてしまう。従って、当該方法はネットワークの構築された初期、又はユーザ数が少なく業務を短時間中断できる時に適用する。
【0048】
スクランブリング・シーケンスは
【数7】
を用い、その中、
【数8】
はOMCを介して配置され、その値は移動送信機に割り当てたGidに相当する。
【0049】
変調方式は直交位相シフト・キーイングQPSKを用い、変調するコンステレーション・マッピングは正常UE業務のQPSKコンステレーション・マッピングと同様である。
【0050】
ユーザ・データ信号とパイロット信号とは、割り当てられたRBに交差的に放置され、
図4に示すように、パイロット信号が偶数サブフレームを占有し、ユーザ・データが奇数サブフレームを占有する。
【0051】
リバース・カバレッジ・テストに用いるサブフレームのCPタイプを拡張CPと配置する。拡張CPがより遠く伝播することができる。リバース・カバレッジ・テスト可能のサブフレームの全ての符号を何れも拡張CPと配置して、伝播が何層セルを経過しても、基地局が拡張CPを採用して、ネットワーク全体が移動送信機の受信タイミングに全てのユーザが同様なCP方式であることを確保する。リバース・カバレッジ・テスト業務の存在する経常サブフレームの処理は移動送信機と基地局との間で定義されたもので、且つ基準が約束されたものである。
【0052】
図5に示すように、上記実施例において、単一の移動送信機でテストをする場合、具体的には以下のステップによりリバース・カバレッジ・テストをすることができる。
【0053】
ステップAにおいて、OMCはリバース・カバレッジ・テスト可能なパラメータ(表1を参照)を基地局に配置するとともに、移動送信機に同期に配置する。
ステップBにおいて、OMCバックグラウンドにより、SRSをその他の正常業務サブフレームに配置し、特別サブフレームUpPTSのCPタイプを拡張CPと配置する。
【0054】
ステップCにおいて、OMCはリバース・カバレッジ・テストのコマンドを基地局へ送信する。コマンドには、基地局の各モジュールの必要とする関連パラメータが含まれる。基地局データ処理モジュールはリバース・カバレッジ・テストのコマンドを受信してから、コマンド及び関連パラメータを上がり物理層へ送信する。
【0055】
ステップDにおいて、上がり物理層が移動送信機に対する測定タスクを起動し、移動送信機からの上がり信号を受信することを準備する。
【0056】
ステップEにおいて、移動送信機は配置パラメータにより上がり信号を基地局へ送信し、上がり物理層は移動送信機からの信号を受信し、受信した信号及び測定した信号をデータ処理モジュールへ送信する。
【0057】
ステップFにおいて、データ処理モジュールが信号に対してスムージング処理をする。例えば、データが正当であるか否かを判別し、廃棄するか否かを決定する。正当である場合、データを解析し、測量したデータと合併し計算してから、処理されたデータをUDPによりOMCへ送信する。
【0058】
ステップGにおいて、OMCはデータを処理してバックグラウンド・サーバに保存し、ネットワーク全体の全ての基地局の下りRSカバレッジ・レベル分布図を得る。後続のネットワーク・プランニング・ソフトはオフラインでバックグラウンド・サーバからデータを取得し、カバレッジ分析をすることができる。
【0059】
図6に示すように、ネットワークが構築された後、リバース・カバレッジ・テストの具体的な流れは以下のステップを含む。
【0060】
ステップ1において、OMCはリバース・カバレッジ・テスト可能なパラメータを基地局に配置する(表1を参照)とともに、移動送信機に同期に配置する。
【0061】
ステップ2において、OMCバックグラウンドを介して、基地局のリバース・カバレッジ・テストのサブフレームを拡張CPと配置する。セルが既に拡張CPと配置された場合、当該ステップを省略することができる。
【0062】
ステップ3において、OMCはリバース・カバレッジ・テストのコマンドを基地局管理モジュールへ送信する。管理モジュールは各モジュールとのインタフェースにより、リバース・カバレッジ・テストのコマンドをMAC層へ送信する。
【0063】
ステップ4において、MAC層は配置パラメータにより、リバース・カバレッジ・テストのサブフレームにおける正常UEの業務を他のサブフレームに調達する。
【0064】
ステップ5において、MAC層はリバース・カバレッジ・テストのパラメータを上がり物理層に送信し、上がり物理層が移動送信機に対する測定タスクを起動し、移動送信機からの信号を受信することを準備する。
【0065】
ステップ6において、移動送信機は以上に記載した物理層により設計し配置された送信周期により上がり信号を基地局へ送信する。
【0066】
ステップ7において、上がり物理層は移動送信機からの信号を受信し、受信した信号及び測定した信号をデータ処理モジュールへ送信し、データ処理モジュールはスムージング処理をする。例えば、まずデータが正当である否かを判別し、廃棄するか否かを決定する。正当である場合、データを解析し、測量したデータと合併し計算して、処理されたデータをUDPによりOMCへ送信する。
【0067】
ステップ8において、OMCはデータを処理してバックグラウンド・サーバに保存し、ネットワーク全体の全ての基地局の下りRSカバレッジ・レベル分布図を得る。後続のネットワーク・プランニング・ソフトはオフラインでバックグラウンド・サーバからデータを取得し、カバレッジ分析をすることができる。
【0068】
本発明は、リバース・カバレッジ・テストのシステムを提供し、当該システムにより上記方法を実現することができる。
図7に示すように、当該システムはバックグラウンド運用保守センターOMC10、移動送信機20、基地局30、バックグラウンド・サーバ40及びネットワーク・プランニング・ツール50を含む。
【0069】
OMC10は、リバース・カバレッジ・テスト可能なパラメータを基地局30に配置するとともに、移動送信機20に同期に配置する。一実施例において、OMC10は表1に示す通りに基地局30にリバース・カバレッジ・テスト可能なパラメータを配置するとともに、リバース・カバレッジ・テストをするために、それをメモリ・カードを介して移動送信機20に同期する。
【0070】
移動送信機20は、配置により経度、緯度、タイム・スタンプ及び送信電力を含む信号を基地局30へ送信する。一実施例において、単一又は複数の移動送信機20を配置することができる。テスト経路に沿って移動し送信信号を基地局30へ送信して、信号カバレッジ状況をテストする。
【0071】
基地局30は、データ処理モジュール31が設けられ、前記信号と測定したデータによりスムージング処理をして、UDPを介して算出された
パスロスとRSRPをOMC10へ送信する。前記スムージング処理は、データが正当であるか否かを判別して、正当である場合、該データを解析し、それを測定したデータと合併し計算して、
パスロスとRSRPを得ることを含む。
【0072】
バックグラウンド・サーバ40は、OMC10により送信した、
パスロスとRSRPを含むデータを保存する。一実施例において、バックグラウンド・サーバ40はデータ処理装置であり、OMC10により送信した各種データを保存し、また、ソフトウェアをロードしてデータを処理することができる。
【0073】
ネットワーク・プランニング・ツール50は、バックグラウンド・サーバ40におけるデータを取得し分析して、基地局30の下り信号カバレッジ・レベル分布図を得る。ネットワーク・プランニング・ツール50は、ネットワーク・プランニング/最適化ソフトウェアであることができ、オフラインでバックグラウンド・サーバ40からデータを取得し分析して、基地局30の下り信号カバレッジ・レベル分布図を得ることができる。よって、信号の強さによりネットワークを企画し、或いは最適化できる。
【0074】
現在、信号カバレッジに対するテストは、基地局30により信号を移動送信機20へ送信して、それから周波数スイーパーで信号カバレッジをテストするのである。本発明は移動送信機20により信号を基地局30へ送信して、信号カバレッジをテストするので、リバース・カバレッジ・テストと呼ばれる。リバース・カバレッジ・テストを実現するためには、基地局30に対してパラメータを配置し、移動送信機20と同期させなければならない。一実施例において、OMC10は前記表1に示す通りに基地局30に対して配置し、移動送信機20は基地局30から配置パラメータを読取ることにより、同期を実現する。
【0075】
ネットワークの構築が完了する前に、単一又は複数の移動送信機20により経度、緯度、タイム・スタンプ及び送信電力を含む信号を基地局30へ送信する。例えば、一実施例において、OMC10は基地局30に対する配置は以下のことを含む。
【0076】
ネットワークの構築が完了する前に、移動送信機20の信号を正常のUE業務のない経常的業務サブフレームにキャリアする。
【0077】
基地局30を複数の移動送信機20によるリバース・カバレッジ・テストをサポートするように配置し、各々の移動送信機は少なくとも4つのRBを用いて処理を行う。異なる移動送信機20を区別するために、各々の移動送信機20に異なるRNTIを配置し、且つ
スクランブリングに用いるRNTIの値を移動送信機20のフラグGidと配置する。
【0078】
スクランブリング・シーケンスは
【数9】
を用い、その中、
【数10】
はOMCにより配置され、その値は移動送信機に割り当てたGidに相当する。
【0079】
変調方式は直交位相シフト・キーイングQPSKを使用し、変調するコンステレーション・マッピングは正常UE業務のQPSKコンステレーション・マッピングと同様である。
【0080】
伝播距離が5kmに達するために、拡張CPを用いる。
【0081】
本発明の実施例に係わる配置が完了した後のリバース・カバレッジ・テストの流れは前記
図3に示した実施例を参照してもよいので、ここで詳しく説明しない。
【0082】
もう一つの実施例において、ネットワークの構築が完了する前に、OMC10が基地局30に対する配置は以下のことを含む。
【0083】
ネットワークの構築が完了する前に、移動送信機20の信号が特別サブフレームのUpPTSにキャリアされ、サウンディング用のリファレンス信号SRSが経常的業務のサブフレームに配置され、特別サブフレームのUpPTSの帯域全体が移動送信機20に割当られる。伝播距離が5kmに達するために、拡張CPを用いる。
【0084】
スクランブリング・シーケンスは
【数11】
を用い、その中、
【数12】
はOMCを介して配置され、その値は移動送信機に割り当てたGidに相当する。
【0085】
変調方式は直交位相シフト・キーイングQPSKを用い、変調するコンステレーション・マッピングは正常UE業務のQPSKコンステレーション・マッピングと同様である。
【0086】
リバース・カバレッジ・テストに用いるサブフレームの巡回プレフィックスCPタイプを拡張CPと配置する。
【0087】
本発明の実施例に係わる配置が完了した後のリバース・カバレッジ・テストの流れは前記
図5に示した実施例を参照してもよいので、ここで詳しく説明しない。
【0088】
ネットワークの構築が完了された後、システムは前記
図6に示した実施例のステップによりリバース・カバレッジ・テストをすることができるので、ここで詳しく説明しない。
【0089】
以上は、本発明の好適な実施例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明の明細書及び図面を用いた同等の構造又は同等の流れの変換、若しくは直接又は間接的に他の関連分野に用いることは、いずれも本発明の保護範囲内に含まれる。